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- 9 - 令和元年第4回紋別市議会定例会会議録(第2日) 1 開会日時 令和元年12月9日(月) 開会午前10時00分 2 議事日程 日程第1 一般質問 質問順位 1番 円 角 光 君 2番 石 田 久 就 君 3番 加 藤 裕 貴 君 3 出席議員(15名) 議 長 飯 田 弘 明 君 副議長 鈴 木 敏 弘 君 1番 山 﨑 彰 則 君 2番 保 村 幸 二 君 3番 円 角 光 君 4番 有 三 君 5番 梶 川 友 子 君 6番 野 村 淳 一 君 8番 田 中 勝 彦 君 9番 喜 多 俊 晴 君 10番 宮 川 正 己 君 12番 加 藤 裕 貴 君 13番 青 木 邦 雄 君 14番 石 田 久 就 君 15番 阿 部 秀 明 君 4 欠席議員(なし) 5 説明員 宮 川 良 一 君 鈴 木 英 樹 君 牧 野 昌 教 君 黒 木 主 税 君 市民生活部長 伊 藤 強 君 市民生活部次長 大 月 茂 君 長谷川 恒 君 若 原 喜 直 君 稲 葉 宏 剛 君 加 川 安 明 君 徳 正 修 一 君 広域病院連携推進室長 西 田 尚 市 君 観光連携室長 中 島 和 彦 君 大 谷 信 一 君 小 林 昌 史 君 鈴 木 保 智 君 伊 藤 聖 君 兼 田 秀 哉 君 企画調整課長 富 樫 豪 志 君 企画調整課参事 菅 原 雅 志 君 企画調整課参事 佐 藤 健 吾 君 国際交流課長兼参事 山 本 隆 博 君 国際交流課参事 高 橋 信 好 君 環境生活課長 清 水 博 昭 君 市民協働課長 益 田 好 仁 君 大 平 一 也 君 北 西 忠 宏 君 広域病院連携推進室参事 長谷川 哲 也 君 川 代 悦 矢 君 石 田 明 久 君 観光連携室参事 髙 橋 博 明 君 岩 井 智 広 君 森 谷 裕 一 君 都市建築課参事 檜 山 博 克 君 保健福祉部長 兼臨時給付金対策室長 兼木質バイオマス火力発電所推進室長 兼ガリンコ号建造推進室長 兼広域病院連携推進室次長 紋別地区消防組合 事務連絡室長 農政林務課長 兼木質バイオマス火力発電所推進室参事 兼広域病院連携推進室参事 兼ガリンコ号建造推進室参事 都市建築課長 兼広域病院連携推進室参事 社会福祉課長 兼臨時給付金対策室参事 児童家庭課長 兼臨時給付金対策室参事 兼ガリンコ号建造推進室次長 総務部付参与 兼ガリンコ号建造推進室次長 総務部付参事 兼ガリンコ号建造推進室参事 兼臨時給付金対策室参事

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令和元年第4回紋別市議会定例会会議録(第2日)

1 開会日時

令和元年12月9日(月)

開会午前10時00分

2 議事日程

日程第1 一般質問 質問順位 1番 円 角 光 君

2番 石 田 久 就 君

3番 加 藤 裕 貴 君

3 出席議員(15名)

議 長 飯 田 弘 明 君 副議長 鈴 木 敏 弘 君

1番 山 﨑 彰 則 君 2番 保 村 幸 二 君

3番 円 角 光 君 4番 橘 有 三 君

5番 梶 川 友 子 君 6番 野 村 淳 一 君

8番 田 中 勝 彦 君 9番 喜 多 俊 晴 君

10番 宮 川 正 己 君 12番 加 藤 裕 貴 君

13番 青 木 邦 雄 君 14番 石 田 久 就 君

15番 阿 部 秀 明 君

4 欠席議員(なし)

5 説明員

市 長 宮 川 良 一 君 副 市 長 鈴 木 英 樹 君

総 務 部 長 牧 野 昌 教 君 黒 木 主 税 君

市民生活部長 伊 藤 強 君 市民生活部次長 大 月 茂 君

長谷川 恒 君 若 原 喜 直 君

稲 葉 宏 剛 君 加 川 安 明 君

水 道 部 長 徳 正 修 一 君 広域病院連携推進室長 西 田 尚 市 君

観光連携室長 中 島 和 彦 君 大 谷 信 一 君

庶 務 課 長 小 林 昌 史 君 財 政 課 長 鈴 木 保 智 君

伊 藤 聖 君 兼 田 秀 哉 君

企画調整課長 富 樫 豪 志 君 企画調整課参事 菅 原 雅 志 君

企画調整課参事 佐 藤 健 吾 君 国際交流課長兼参事 山 本 隆 博 君

国際交流課参事 高 橋 信 好 君 環境生活課長 清 水 博 昭 君

市民協働課長 益 田 好 仁 君 大 平 一 也 君

北 西 忠 宏 君 広域病院連携推進室参事 長谷川 哲 也 君

水 産 課 長 川 代 悦 矢 君 石 田 明 久 君

観光連携室参事 髙 橋 博 明 君 岩 井 智 広 君

森 谷 裕 一 君 都市建築課参事 檜 山 博 克 君

保健福祉部長 兼臨時給付金対策室長

産 業 部 長 兼木質バイオマス火力発電所推進室長 建 設 部 長

兼ガリンコ号建造推進室長 兼広域病院連携推進室次長

紋別地区消防組合 事務連絡室長

農政林務課長 兼木質バイオマス火力発電所推進室参事 土 木 課 長 兼広域病院連携推進室参事 兼ガリンコ号建造推進室参事

都市建築課長 兼広域病院連携推進室参事

社会福祉課長 兼臨時給付金対策室参事

児童家庭課長 兼臨時給付金対策室参事

技 監 兼ガリンコ号建造推進室次長

総務部付参与 兼ガリンコ号建造推進室次長

総務部付参事 兼ガリンコ号建造推進室参事

税 務 課 長 兼臨時給付金対策室参事

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庶務課庶務係長 中 野 弘 貴 君

○教育委員会

教育長職務代理者 小 林 正 男 君 教 育 部 長 山 﨑 義 一 君

学 務 課 長 浜 屋 武 志 君 学務 課参 事 茂 木 洋 人 君

スポーツ振興課長 田 島 慎 二 君 志子田 悟 君

○監 査 委 員 村 井 毅 君

6 議会事務局出席職員

事 務 局 長 吉 野 久 寿 君 議 事 係 長 渡 辺 幸 路 君

議 事 係 上 森 香 純 君

一 般 質 問 通 告

質問順位 1 番 円 角 光 君

●平成31年度「市政執行方針」の進捗状況について

・第一に、「力強い産業活動が市民の暮らしを支え、まちに潤いをもたらす」という視点について

・第二に、「市民の安全・安心な暮らしを支える」という視点について

・第三に、「子どもたちの成長を支え、未来を創造する人材を育む」という視点について

・第四に、「交流人口の拡大により、地域の活性化を促進する」という視点について

・平成31年度の「市政執行方針」に基づく現状について

●紋別市「無縁納骨堂」の状況と「合葬墓」の設置について

・紋別墓園に設置されている「無縁納骨堂」の収容状況について

・無縁納骨堂にある遺骨を踏まえた紋別市民対象の「合葬墓」の設置について

●旧道都大学体育館補修事業と利活用について

・旧道都大学体育館の改修の経緯について

・旧道都大学体育館改修に伴うニーズ調査について

・「総合体育館」の新設とスポーツ交流人口の拡大について

●「統合医療」と健康について

・「統合医療」と紋別市の認識について

質問順位 2 番 石 田 久 就 君

○道立紋別高等看護学院の移転建替えについて

○幼児教育・保育の無償化と保育士不足について

1.保育料の無償化について

2.待機児童の状況と保育士不足について

3.「子育て支援員養成確保事業」の概要について

○もんべつ元気なまちづくり事業について

1.もんべつ元気なまちづくり事業の概要について

2.今年度の実績の見通しについて

博 物 館 長 兼 図 書館 長

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○紋別市交通災害共済事業について

1.交通災害共済加入者の加入状況と給付状況について

2.基金の新たな運用について

○国際交流について

1.姉妹都市交流・海外青少年短期留学事業の成果と今後について

2.国際交流サロンの現状について

3.日本語教室の充実について

4.外国人共生社会に向けた市の対応と組織体制の一元化について

○紋別市海洋交流館について

1.混雑時の対応について

2.海洋交流館のリニューアルについて

○紋別リサイクルセンターについて

1.4町村からの受け入れと施設の処理能力について

2.施設の運転と管理体制について

3.施設機器の更新と老朽化対策について

〇紋別市廃棄物埋立処分場の汚水処理施設について

1.事故防止のための予備水槽設置について

2.将来の地下水や河川などの汚染の可能性と水質観測について

3.今後の施設運転管理の必要性について

4.施設管理の職員体制について

質問順位 3 番 加 藤 裕 貴 君

【市内の悪臭苦情の状況と、その対応について】

・飼肥料工場が、発生源の悪臭苦情の状況について

・悪臭苦情が発生した場合これまで当市としての対策について

・悪臭対策に向けて、関係団体との協議の状況について

・当市として、悪臭対策等として市内飼肥料施設や、その関係団体への支援体制について

【RPAを用いた行政サービスの提供について】

・当市職員の時間外勤務や休日出勤が多い部署の状況について

・当市としてRPA導入に対しての見解について

【紋別市内の経済状況、税収見通し、令和2年度予算編成方針についてと「ふるさと納税」について】

・今年度の市税収入の見通しについて、前年同期比と比較しての動向について

・市内主要業種における市内経済の状況について

・来年度予定されている公共事業の内容や規模、来年度の予算編成方針について

・ふるさと納税速報値と前年比較と傾向について

【学校施設の老朽化や設備の改修について】

・学校施設老朽化に伴う、長寿命化に向けた改修について

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・学習に必要な備品などの更新などについて

・夏場の暑さ対策について

【学校図書館について】

・平成31年度全国学力・学習状況調査における学力水準について、南丘小学校が、同校を除く市内小学校と

比較した場合の傾向について

・学校図書館における司書常駐化への見解

・学校図書予算について

・市内の学校図書館の蔵書や課題の見える化について

・市内学校図書館と市立図書館をネットワークで結び蔵書不足を補完するシステムの構築について

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午前10時0分 開会

○議長(飯田弘明君) ただいまより本日の会議を開きます。

本日の出席議員数は、15名であります。よって、開議の定足数に達しましたので、これより休会前に引き

続き会議を開きます。

本日の会議録署名議員には、5番梶川友子さん、10番宮川正己君の両名を指名いたします。

ここで事務局職員より諸般の報告を申し上げます。

議事係長。

○議事係長(渡辺幸路君) ご報告を申し上げます。

まず、本日の配付文書でございますが、本日の議事日程、一般質問通告書8件とじ込みを配付してござい

ます。

次に、本日の議事日程ですが、日程第1までとなってございます。

以上で報告を終わります。

○議長(飯田弘明君) これより本日の議事に入ります。

日程第1、一般質問を行います。

一般質問通告者は、3番円角光君、14番石田久就君、12番加藤裕貴君、9番喜多俊晴君、2番保村幸二

君、6番野村淳一君、5番梶川友子さん、4番橘有三君の以上8名であります。

順次発言を許します。

3番円角光君、登壇を願います。

○3番(円角 光君) おはようございます。

私は、市民の声の一員として、さきに通告した事項について質問いたします。

初めに、平成31年度市政執行方針の進捗状況についてお聞きいたします。

毎年、市長が強い決意を持って1年間の目標として発表されているのが市政執行方針であり、紋別の方向

性が決定される重要な方針であります。そこで、本年1年間、市政執行方針に沿ってどのように行われてき

たのかお聞きいたします。

1点目は、第1に「力強い産業活動が市民の暮らしを支え、まちに潤いをもたらす」という視点の中から

お聞きいたします。

まちなか市営住宅の2棟目が完成し、3棟目の建設候補地の選定に取り組んでまいりますとありますが、

選定作業はどこまで進んでいるのかお聞きいたします。

まちなかへの人の流れを生み出す新たな商業施設の整備や企業誘致に向けて民間企業や関係団体との連

携、協力のもと協議、検討を重ねるとありますが、協議内容と方向性はどのようになっているのかお聞きい

たします。

国内最大の旅行フェア、ツーリズムEXPOジャパンに出展し、観光客誘致に向けて取り組まれた結果、

ツーリズムEXPOジャパンに参加した成果等があればお知らせください。

2点目は、第2に「市民の安全・安心な暮らしを支える」という視点の中からお聞きいたします。

首都圏をはじめ、東海、関東、九州に至るまで医療関係者との人脈とありますが、本年度着任した医師の

人数はどのようになったのかお聞かせください。

道立紋別看護学院の移転建替えにつきましては、本年9月30日に私も同席させていただき北海道に要望を

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行いましたが、その後の新たな取り組み等があればお聞かせください。

3点目は、第3に「子どもたちの成長を支え、未来を創造する人材を育む」という視点の中からお聞きい

たします。

教員が児童・生徒と向き合うことのできる時間を十分に確保することや教材研究に集中できる環境を整え

ることは、子供たちの学力向上を図る上での大切な視点であるとありますが、時間の確保に係る環境の整備

はどのように行われているのでしょうか、また見込まれる効果はどのようになっているのでしょうか、お聞

かせください。

4点目は、第4に「交流人口の拡大により、地域の活性化を促進する」という視点の中からお聞きいたし

ます。

観光客やスポーツ合宿、避暑を求める方々など多くの来訪者があり、その方々からは豊かさと魅力のあふ

れる地域として数多くの高い評価をいただいており、その信頼や期待に応えることは地域にとって大切なこ

とであります。また、地域の魅力を磨き上げ、温かく迎え入れる環境を整えることでさらなる来訪者や交流

人口の拡大を図ることは地域経済に潤いをもたらし、定住人口の減少により生じているさまざまな課題に対

処する上でも極めて重要であります。

本年多くの来訪者を温かく迎え入れるための環境整備といたしまして、避暑地化の推進の中で地域の方々

や関係機関との協議を進め、当該エリアの利活用構想を取りまとめるとありましたが、協議内容と方向性を

お聞かせください。

また、市内経済の活性化に向け、海洋交流館を中心としたさらなるにぎわいの創出について取り組んでま

いりますとありますが、どのように取り組まれてきたのかお聞きいたします。

5点目は、平成31年度の市政執行方針に基づく現状についてお聞きいたします。

計画は中長期的な視点もあるため単純に成果を問うことは難しいと考えますが、それらも鑑みた中におい

て平成31年度の市政執行方針に基づく施策の展開された現状についてどのように認識されているのかお尋ね

いたします。

次に、紋別市無縁納骨堂の状況と合葬墓の設置についてお聞きいたします。

お墓というのは代々受け継がれ、次の世代が守っていくことが当然であると考えておりました。しかし、

家族に対する考え方の変化や経済的理由からお墓に対する考え方にも変化が起きています。また、未婚率の

増加と出生率の低下が大きくかかわり、問題を深刻化させる要因となっております。さらに、仕事を求め利

便性を高めるため大都市へと移住する若者が増えていることから、地方においては過疎化が進んでおりま

す。そのため、墓じまいといった現象が起き、先祖代々続いたお墓を終わらせる場合も増加しているようで

す。

このような時代の変化に合わせ、各自治体では無宗教とした合葬墓、合同墓などを建設し、事情によりお

墓を管理する家族がいなくなってしまった場合でも埋葬することができる仕組みを整備しております。

近隣地域の北見市では、市民から合同のお墓を設置してほしいとの要望を受け、約380万円の費用をかけ

て2,000体を収容可能とする合同納骨塚を設置いたしました。また、政教分離の観点から納骨は行政が行

い、お経を上げていただく場合は利用者が各自でお願いをする仕組みとなっているようです。そして、網走

市においても同様に市民からの要望を受け、平成25年に約970万円の費用をかけて合葬墓を設置しておりま

す。1,000体を収容可能とし、年1回の献花式を行っているということです。

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このように、少子高齢化という時代の変化に合わせ、近隣自治体においても共同墓地を設置する動きが増

えております。また、紋別市においても同様に合葬墓の設置についての意見が多数上がっておりますことか

ら、前向きな検討が必要であると考えます。

そこで、何点かお聞きいたします。

1点目は、紋別墓園に設置されている無縁納骨堂の収容状況についてお聞きいたします。

紋別市においても少子高齢化の影響は大きく、お墓を持っていても管理できる家族がいないため引き継ぐ

ことができない、子供が遠方に住んではいるが、紋別市に先祖代々のお墓があるので入りたい、経済的理由

によりお墓を設置する費用がないなど、個々の事情によってさまざまであります。

こういった事情だけではなく、旅行等により紋別市を訪れ事故や病気によって亡くなってしまい、調査を

行っても身元が判明しない、またひとり暮らしをされて亡くなった場合、家族、親族が遺骨を引き取ること

が通常であると考えられますが、受け取りを拒否される場合も散見され、紋別市がかわりに保管しなければ

ならず、近年ではこのような出来事も増加傾向にあると伺っております。その場合、火葬の後、紋別墓園の

無縁納骨堂において保管されることとなっております。

遺骨の引き取り手がなく無縁納骨堂にて管理されておりますが、築30年以上が経過し受入れ容量にも限界

があると感じますことから、現在保管されている遺骨の数と受入れ可能な数についてどのようになっている

のかお尋ねいたします。

2点目は、無縁納骨堂にある遺骨を踏まえた紋別市民対象の合葬墓の設置についてお聞きいたします。

近年注目されているのが社会保障2040年問題であります。2040年には日本の人口は1億1,000万人になる

とも言われ、1.5人の現役世代が1人の高齢者を支える時代を迎えます。また、内閣府の調査によると、国

全体の高齢化の割合は2042年がピークとなり、75歳以上の高齢者が3,900万人との予測が出ております。国

立社会保障・人口問題研究所の数値を見ましても、2040年の紋別市の人口が1万3,743人に対し高齢者は

6,434人と予測され、高齢化率は46.8%と見込まれております。高齢化率の増加から考えましても、引き取

り手のない遺骨が今後増えると予測されます。

現在、紋別墓園に設置されている無縁納骨堂では、受け取ったままの状態で棚に置かれていると聞き及ん

でおり、保存状態も良好であるとは言えないのではないでしょうか。長年保管され、土に返ることができな

い状態から考えても、埋葬することがよい方法であると考えます。

そのため、現在ある遺骨を埋葬するだけではなく、今後も事情によりお墓を継承することのできない市民

のためにも共同納骨の場として紋別市による合葬墓を建設する考えはないのかお尋ねいたします。

次に、旧道都大学体育館補修事業と利活用についてお聞きいたします。

昭和48年に北海道産業短期大学が4年制大学の構想の候補地としてこの紋別市を訪れたことをきっかけ

に、大学誘致活動が始まりました。紋別市議会においては、産業大学誘致特別委員会、大学問題特別委員会

が設置され、誘致活動に向け紋別市が開校までに履行すべきことを含めて大学と協議を行っております。昭

和53年に第1回の入学式においては社会福祉学部184人、美術学部86人によりスタートいたしました。

開校時の支援といたしまして、昭和49年から昭和54年までに土地無償提供33万5,407平方メートル、道

路、用地などの社会的資本整備等で9億3,241万8,000円の負担を紋別市は行いました。さらに、道都大学の

恒久安定を図るための助成金、美術学部移転と第2次支援など多額の財政支援を行いましたが、平成8年に

美術学部が一括移転を行い、平成17年である2005年に社会福祉学部が北広島市へ移転をいたしました。

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開学以来、支援総額は36億2,500万円であり、土地の提供は58万3,046平方メートルでありました。その

後、平成20年には紋別市に大学キャンパスの譲渡が行われ、土地33万5,407平方メートルと建物13棟2万

355平方メートルの移転登記が完了しております。

生徒が最も多い平成3年から平成6年までは生徒数が1,600人を超えており、北海道二十一世紀総研の試

算では美術学部が移転する前年の平成8年度の経済波及効果は15億円とされております。現在は旧野球場及

び旧陸上競技場がメガソーラーとして利用され、旧体育塾及びゲストハウスは産業研修センターやテレワー

クオフィスとして、また第2体育館は冬期間の野球の練習場として活用されていますが、その他の施設につ

いては老朽化が激しく、活用については難しい状況であると思われます。

そこで、何点かお聞きいたします。

1点目は、旧道都大学体育館の改修の経緯についてお聞きいたします。

道都大学が撤退してから15年近く経過しております。先月内部を見学させていただきましたが、老朽化が

激しく天井が剥がれ落下の危険性が高い場所や、床においては雨漏りと凍結の影響により大きく膨張してい

る箇所、壁においては亀裂が複数確認されるなど、傷みが激しくなっております。

また、体育館は旧道都大学時代に増築工事がなされ、一般的な長方形型ではなく既存の体育館に横幅を広

げた体育館をつけ合わせており、ステージ側の幅が広く、改修前の部分は狭くなっているという不整形な形

であります。旧道都大学体育館には、この増築により紋別市にある既存の体育館よりも長く距離を確保する

ことが可能であるとも言えます。

また、体育館の地下には以前部活動を行っていた形跡があり、大きな地下空間となっているため、改修と

いっても多額の費用を投入しなくてはなりません。改修に係る費用は新聞報道によると約3億6,000万円と

なっており多額の経費がかかるため、どのような経緯によって道都大学体育館の改修案が出されたのかお尋

ねいたします。

2点目は、旧道都大学体育館改修に伴うニーズ調査についてお聞きいたします。

紋別高校の部活動においては、学校に併設されている体育館や紋別市スポーツセンター等が利用されると

伺っております。紋別市スポーツセンターでは市民と学生の利用を分け、時間で区切るなどすみ分けがなさ

れ、効率的な利用がなされていると伺っております。しかし、旧道都大学体育館を新たに改修するとなれ

ば、それに見合う利用者を増やしていかなければなりません。各種スポーツ団体等を含め、新しい体育館の

必要性や機能性、ニーズ調査はどのように行われたのかお尋ねいたします。

3点目は、総合体育館の新設とスポーツ交流人口の拡大についてお聞きいたします。

過疎対策の一つに交流人口を増やす狙いがあるように、スポーツを通じて交流人口の拡大にもつなげてい

くことが求められます。紋別市においては旧道都大学体育館の改修作業を行い、スポーツの向上と市民の健

康増進を推進する狙いがあると考えます。

しかしながら、旧道都大学体育館を改修したとしても、紋別市スポーツセンターと比較した場合に大きな

違いが生まれるとは考えにくいところであります。立地条件としても高台に位置しており、冬期間は吹雪く

ことも多く、交通の利便性もよいとは言えません。これでは、せっかく税金を投入しても既存の施設に似た

ような建物ができるだけだと感じます。私としては似たような施設を複数建設するのではなく、紋別市スポ

ーツセンターを新設することがよいと考えます。

教育機関や観光施設にも比較的近く、オホーツク紋別球場にも隣接しております。また、紋別市スポーツ

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センターにおいても築40年以上が経過しているため、旧道都大学体育館を改修したとしても、今度は紋別市

スポーツセンターのあり方を考えていかなければなりません。

現在のスポーツセンターは競技スペース以外の余白のスペースが狭く、選手の待機に不向きな場合があり

ます。また、ウオーミングアップをするサブアリーナがないため、待合室、ロビーで準備運動することも多

いようです。紋別市はふるさと納税が好調ではありますが、ガリンコ号Ⅲの建造や紋別市学生寮の建設など

大きな支出を行っており、紋別市の財政事情から考えても旧道都大学体育館の改修は最善とは言えないので

はないでしょうか。紋別市スポーツセンターのあり方を考え、各種多様なスポーツ等に対応できる施設が必

要であると考えます。

近年増加傾向にあるフィットネスも考慮し、健康推進の場として考えることができる施設が必要だと考え

ます。そのため、あらゆるスポーツに対応した総合体育館を新たに建設することが紋別市にとっての大きな

メリットを及ぼすと考えます。近隣市町村のスポーツ団体、オリンピック選手、社会人団体、合宿誘致のト

レーニングなど、利用の拡大につながるのではないでしょうか。そして、市民の集う場としても活動の幅を

広げられると考えられます。

建設するとなれば市民に喜んで活用してもらえる施設でなくてはなりません。これらのことを含め、旧道

都大学体育館の改修を行うのではなく、全く新しい総合体育館を建設する考えはないかお尋ねいたします。

次に、統合医療と健康についてお聞きいたします。

統合医療といっても聞きなれない方がほとんどではないかと思います。厚生労働省によりますと、統合医

療は近代西洋医学と相補(補完)・代替療法や伝統医学等とを組み合わせて行う療法であり、多種多様なも

のが存在するとされております。社団法人日本統合医療学会によると、統合医療とはさまざまな医療を融合

し患者中心の医療を行うものであり、科学的な近代西洋医学のみならず伝統医学と相補(補完)・代替医

療、さらに経験的な伝統・民族医学や民間療法など広く検討しているとされています。

アメリカにある国立補完統合衛生センターにおいては、統合医療は従来の医学と安全性と有効性について

質の高いエビデンスが得られている相補(補完)・代替療法とを統合した療法と定義しています。また、相

補(補完)・代替療法については、一般的に従来の通常医療とみなされていないさまざまな医学、ヘルスケ

アシステム、施術、生成物質などと定義しています。具体的には3つに分類されており、天然物としてハー

ブ、ミネラル、プロバイオティクスなど、心身療法としてヨガ、整骨療法、マッサージ療法など、その他補

完療法では伝統的中国医学、自然療法などとされています。

WHO、世界保健機関では、伝統医療についてそれぞれの文化に根づいた理論、信心、経験に基づく知

見、技術及び実践の総和であり、健康を保持し、さらに心身の病気を予防、診断、改善、治療することを目

的としているとしています。

西洋医学と補完・代替医療を合わせた統合医療については、厚生労働省をはじめ日本医療研究開発機構な

どの関係機関により調査と研究が進められております。また、内閣府認証特定非営利法人日本統合医学協会

においても、現代はかつてないほどの複雑化した社会において仕事や人間関係、生活事情から来るストレス

により心身のバランスを崩しやすく不調を来たすことが問題視されています。また、高齢化社会が加速する

中、健康寿命を延ばすことが重要であるとしている観点から、統合医療を推進しているということです。

補完・代替医療に意欲的な医療機関、介護現場などではメディカルアロマが導入されており、西洋医学に

よる診療だけではなく治療効果をより高め、患者の満足度を向上させる効果があることが認知されているよ

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うです。

また、本年10月には北海道の市町村議会議員を対象とし、国会議員や北海道議会議員の協力のもと、健康

なまちづくり推進議員連盟が発足し、各地の健康に対する事例を学び、統合医療においても研究と理解を深

めていく団体が立ち上がるなど、統合医療に対する考えが広まりつつあります。

紋別市においても、医療・保健・福祉の分野は切り離すことができない関係であり、QOL、生活の質を

向上させていくことが健康的な生活を送るために必要であると考えておりますが、紋別市においては統合医

療についてどのように考え、認識されているのかお尋ねいたします。

以上で私の質問は終わらせていただきますが、再質問については留保いたします。

○議長(飯田弘明君) 答弁を求めます。

宮川市長。

○市長(宮川良一君) おはようございます。

それでは、円角議員のご質問にお答えいたします。

初めに、平成31年度市政執行方針の進捗状況についてであります。

1点目の「力強い産業活動が市民の暮らしを支え、まちに潤いをもたらす」という視点につきましては、

まちなか居住の推進によるまちなか市営住宅3棟78戸の整備について、2棟目18戸が本年11月に供用開始と

なり、1棟目と合わせて48戸が整備され、今後、3棟目30戸の建設を予定しております。建設候補地につき

ましては、現在土地所有者へ本市の要望を提示し交渉を重ねているところであります。

新たな商業施設等の整備に向けた民間企業や関係団体との協議、検討の状況につきましては、北海道漁業

協同組合連合会北見支店において店舗の移転建替えを検討されていたことから、漁連などの関係機関と協議

に取り組んだ結果、中心市街地の重点整備地区である本町3丁目への移転建替えが実現したところでありま

す。

また、まちなかにおける市民主体の芸術・文化活動を支援するため、現在まちなか芸術館の施設機能の充

実に向けて関係団体との協議を進めているところであります。

ツーリズムEXPOジャパンへの出展については、本市においては本年度市単独での出展は計画しておら

ず、当初の計画では紋別市、滝上町、興部町、西興部村、雄武町で組織する西紋別広域観光戦略委員会とし

て出展する予定でありましたが、同フェアが大阪で開催することとなり、同委員会では関西から西紋別地区

への観光客誘致は航空便等の諸問題もあったことから出展は時期尚早と判断し、今年度の同フェアへの出展

参加を見送っております。

なお、昨年度までは東京での開催であったことから、同委員会でも出展参加しPR活動を実施したところ

であり、本年度の個人型観光客の増加につながっております。

2点目の「市民の安全・安心な暮らしを支える」という視点につきましては、本年度広域紋別病院に着任

した医師の人数は4月に循環器内科及び整形外科に各1名が着任され、10月には総合診療科、11月には内科

医師で主に検診業務に従事される医師が各1名の計4名の医師が新たに着任され、医師数は18名になったと

お聞きしております。

また、来年度に向けて内科を中心に複数配置が必要な診療科において複数の医師と折衝中とお聞きしてお

ります。

道立紋別高等看護学院の移転建替えの新たな取り組みについては、9月の市単独要望の後、北海道は

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2025年の道内の看護職員は2018年に比べて7,551人の確保が必要になるとの推計をまとめ、人材確保対策を

強化すると、本年11月の新聞報道で公表いたしました。

このことから、休止の原因となっていた看護職員需給見通しが示されたことで、道立高等看護学院のあり

方検討会議が再開されるため、今後好機を逃さず、再びオール紋別で要請活動を行ってまいります。

4点目の「交流人口の拡大により、地域の活性化を促進する」という視点につきましては、森林公園や大

山エリアの避暑地化の推進についてはオホーツク中央森林組合、宿泊施設からまつ、オホーツク森林づくり

クラブ、緑町町内会、シルバー人材センター、森林公園隣接地でバラ園を運営しているNPO法人など、森

林公園や大山山頂園にかかわりの深い関係団体等にお集まりいただき、主に森林公園の今後の整備の方向性

について意見交換を行ったところであります。

市側からは、森林公園は施設供用開始後40年を経過し、全ての施設や設備の老朽化が著しく進行し、市と

して抜本的な再整備を考えていること、再整備に当たっては公園の立地条件等に鑑み、避暑地化構想の対象

地の一部として位置づけ、市民のみならず市外からの交流人口の拡大に資する公園としたいことなどを説明

いたしました。

参加者からは、森林公園の現状は寂し過ぎる、公園内が鬱蒼として暗過ぎる、支障木の除去や枝払いなど

も必要ではないか、公園がもっとにぎやかになってほしい、ペットとともに楽しめる公園にしてはどうか、

ゾーン分けをすれば市民と市外の方々とのすみ分けは可能、また大山関係ではスキー場ヒュッテを道の駅

に、大山遊歩道を活用したトレイルランニングコースの整備などのご意見をいただきました。

市といたしましては、避暑地化という市外の方々の利用という視点だけでなく、多くの市民に利用してい

ただくという視点も重要であることから、今後、本意見交換会を含め市民の意見を十分にお聞きしながら、

本年より譲与されている森林環境譲与税の有効活用なども視野に入れ、森林公園や大山エリアの再整備の構

想を取りまとめてまいります。

海洋交流館を中心としたにぎわい創出の取り組みにつきましては、近年のインバウンドの増加に対応し市

内経済への好循環を誘引するため、観光施設の側面を持つ海洋交流館の活用方法について、オホーツク・ガ

リンコタワー株式会社と施設の機能向上について協議、検討を重ねてまいりました。

その結果、新ガリンコ号就航に伴い観光客、利用客の増加が見込まれており、飲食、物販提供の種類及び

飲食スペースの拡大が利用客のニーズに即したものであるとの方向性を得たことから、市内商業者や関連団

体との連携協力体制について今後協議を進めたいと考えております。

5点目の市政執行方針に基づく施策展開の現状認識につきましては、前段申し上げたとおり産業の振興、

保健・医療・福祉の充実、教育の推進などそれぞれの分野において着実に進展しているものと認識しており

ます。いずれの施策分野も重要であり、その推進が不可欠であることは当然のことでありますが、人口減少

に伴う深刻な労働力不足への対応、定住人口の不足を補うための交流人口の拡大については特に施策推進が

急務であり、重点的に取り組んできたところであります。

労働力不足への対応策として最も重要と考えてきたものといたしましては、外国人技能実習生など外国人

との共生社会の実現に向けた取り組みであります。市内経済を担う一員として今や不可欠な存在である外国

人材を幅広く受け入れていくため、国際交流サロンを拠点施設と位置づけ、日本語講座、文化体験事業、社

会科見学、市民との交流会の開催のほか、今年度は新たにバス運賃助成に取り組むなど、外国人との共生の

まちづくりに向けて積極的に事業を展開してきたところであります。

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今後ともサロン機能の強化をはじめ、外国人材の受入れ体制の充実に取り組むなど、外国人が安心して暮

らし、外国人に選ばれるまちづくりを目指してまいります。

一方、交流人口の拡大につきましては、国内外観光客の誘致に向けて紋別-羽田直行便の利用促進や観光

施設の磨き上げなどに重点的に取り組んできたところであります。特に紋別-羽田直行便の搭乗者数は今年

度も好調に推移しており、また観光施設の磨き上げにつきましてもオホーツク・ガリンコタワー株式会社の

意向を確認の上、本年度、新ガリンコ号の建造に着手することができたところであります。

引き続き、新ガリンコ号の建造とあわせ、海洋交流館をはじめとするガリヤゾーンの魅力向上に一体的に

取り組み、観光を通して市内経済を活性化させていく観光の産業化を目指してまいりたいと考えておりま

す。

次に、紋別市無縁納骨堂の状況と合葬墓の設置についてであります。

1点目の無縁納骨堂につきましては、保管上限数についての定めは特にありませんが、現在保管している

ものについては大きさがまちまちの骨箱等で220個が保管されているところであります。近年は生活保護受

給者で、関係者の引き取りがない焼骨のみを受け入れておりますが、現在保管している焼骨について他の埋

蔵施設に改葬するか納骨堂の増設等を行わない限り、あと数年のうちに保管限度に達するものと見込まれて

いるところであります。

2点目の無縁納骨堂にある遺骨の改葬を含めた合葬墓の整備につきましては、市ではこれまで必要に応じ

た墓所区画造成など既存墓園の利便性向上を中心に墓地施策を展開してまいりました。今後の墓地施策の基

本的な考え方については現在検討を進めているところでありますが、特に議員のご指摘にもありました無縁

遺骨保管のあり方は早期に解決すべき課題として認識しているところであります。

合葬墓整備の有無につきましては、関係者とさらに協議を深め、令和2年内に判断してまいりたいと考え

ております。

次に、統合医療についてでありますが、医療行政が担うべき医療の領域ではないと認識しております。

以上で答弁を終わらせていただきますが、教育問題については教育長職務代理者より答弁いたします。

○議長(飯田弘明君) 教育問題について答弁を求めます。

小林教育長職務代理者。

○教育長職務代理者(小林正男君) それでは、円角議員のご質問にお答えいたします。

初めに、第3に「子どもたちの成長を支え、未来を創造する人材を育む」という視点についてでありま

す。

教員の時間確保にかかわる環境の整備につきましては、本年3月に紋別市立学校における働き方改革、紋

別市アクション・プランを策定したところであり、教員の長時間労働を改善して教員が授業やその準備等に

集中し、健康で生き生きとやりがいを持って勤務することができる環境整備を進めており、ICTを活用し

た教材の共有化等による授業準備の支援の充実のため全ての教員にノートパソコンを配備し、各学校の無線

LAN環境の整備を進めているほか、校務情報化による教員の負担軽減、情報共有化による教育の質の向上

を支援するシステムとして校務支援システムを導入し、来年度本格稼働に向けた作業を進めているところで

あります。

校務支援システムは、連絡、校務、成績を含む児童生徒情報の管理、保健管理などの機能が提供されるも

のであり、道内のモデル実践校におけるアンケート結果では、1日当たり平均29分の時間が軽減されたとの

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報告もありますことから、教員の子供と向き合う時間が増加することを期待しているところであります。

次に、旧道都大学体育館補修事業と利活用についてであります。

1点目の旧道都大学体育館の改修経緯につきましては、平成20年3月に土地及び建物の譲渡を受け、以

降、民間企業等の誘致による活用を中心に、市直営による活用方法も含めて検討を進めてまいりました。

取得後、十数年を経過し、施設の老朽化も進んできたことから、施設の老朽度や耐震診断及び修繕費や解

体費などの見込み額を明らかにするため、昨年度業務委託により建物調査を実施したところであります。そ

の結果、ほとんどの建物について大規模修繕を要することや、一部の建物を除いて耐震化が必要であるこ

と、また施設ごとの原状復旧費や解体費の見込み額などが明らかになったところであります。

ご質問にありました体育館につきましては、面積の半分程度が新耐震基準を満たしていること、また特に

屋外スポーツの冬期間の活動場所や雨天時の代替施設の確保など課題が解決されるほか、学校の部活動の活

性化や市民の健康増進はもとより合宿誘致の拡大や各種イベント等での活用など、1年を通じて多目的に利

用できる体育館の整備に向けて有効な財源対策も含めて現在検討を進めているところであります。

なお、財源の枠組みにつきましては、総事業費を3億6,000万円と仮定した場合、空き家対策総合支援事

業による交付金が1億8,000万円、過疎対策事業債を1億8,000万円充当することで実質的な財政負担は

5,400万円と想定しているところであります。

2点目の旧道都大学体育館改修に伴うニーズ調査につきましては、旧道都大学体育館改修の検討を進める

に当たり、現在市内体育施設を利用している主なスポーツ団体の関係者に対し、現在の体育施設の利用状況

や旧道都大学体育館を改修した場合の利活用の見込みについて聞き取りを行ったところであり、その中では

活動範囲が広がることから整備された場合利用したいと大半の団体から回答があったところであります。

また、市内体育施設の利用状況を確認したところ、冬期間を中心に屋外で活動していた種目の屋内利用や

各種大会等での施設予約が重なった場合、各団体が調整しながら使用しているほか、高校生以下の部活動、

少年団活動による体育施設利用料免除の実施に伴い団体での利用が増加し、一般利用できる時間帯の減少や

部活動間においても利用できないケースが見られます。

改修を行い利用可能な施設が増えることで冬期間の活動場所を確保することができるほか、各種行事や部

活動等においてスポーツセンターとのすみ分けを図ることができることに加え、施設の形状を生かすことに

より多目的な利用も可能になることから、引き続き利活用の検討を進めてまいります。

3点目の総合体育館の新設とスポーツ交流人口の拡大につきましては、紋別市スポーツセンターは建設後

40年以上を経過しておりますが、施設は耐震化を含め適宜改修を行っており、アリーナ等は十分利用できる

レベルにあります。総合体育館の建設費は、本市と同規模の他自治体の例では35億6,000万円程度の事業費

がかかっており、当面着手は困難であると考えております。

今後、スポーツセンターの改修などを行う際、休業期間中の代替施設として利用者の利便性を確保しなが

らスポーツセンターと旧道都大学体育館の両施設を活用することにより、市民をはじめスポーツ合宿や各種

イベントなどの活用の幅も広がり、交流人口の拡大にもつながるものと考えております。

以上、答弁といたします。

○議長(飯田弘明君) 円角光君。

○3番(円角 光君) それでは、再質問のほうをさせていただきます。

まず最初に、第1に力強い産業活動というふうな中から質問をさせていただきます。

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まちなか芸術館の施設の機能拡充というふうなお話を先ほど答弁でいただきましたけれども、機能拡充と

いうのはこれは設備等何か入れるだとかそういったことの拡充ということなんですか、それともまた新たに

何かイベントを起こしていくというふうな意味があるのでしょうか、どうでしょうか。

○議長(飯田弘明君) 富樫企画調整課長。

○企画調整課長(富樫豪志君) お答えいたします。

先ほど申し上げましたとおり、居住の場だけではなくてにぎわいの創出ということでさまざまな部分から

検討させていただき、市内の企業のほうにつきましてもこちらのほうへの誘致が完成したところであります

が、さらにそこを一歩踏み込んでいくために市民団体の方々とも協議を進めさせていただいているところで

ありますが、まちなか芸術館につきましてはまさに今検討中でございまして、その検討内容につきましては

今後内容を固めていきたいと思っておりますが、現状の中では例えば防音設備を増強したり、あるいは必要

な備品等の導入なども含めて今現在検討しているところでございます。

以上でございます。

○議長(飯田弘明君) 円角光君。

○3番(円角 光君) わかりました。よりまた使いやすい施設にしていただければなというふうに思っていま

す。

次に、ツーリズムEXPOジャパンについてお聞きいたします。

昨年と比較して個人型観光客が伸びているというふうなお話を伺いましたけれども、どれぐらい個人型の

観光客が伸びているのでしょうか、教えていただけますか。

○議長(飯田弘明君) 髙橋観光連携室参事。

○観光連携室参事(髙橋博明君) お答えいたします。

観光客につきましては、昨年度に比べて平成29年度が49万1,457人、平成30年度が51万2,881人と2万

1,424人増加しております。このうち個人客と言われるものなんですけれども、こちらにつきましては統計

等はございませんけれども、一応レンタカーの利用台数ということでいきますと、昨年度の11月までとの比

較で申し上げますと本年度295台増加ということで2,993台利用されており、レンタカーについては個人客で

ございますので、そういうような増加につながっております。

以上でございます。

○議長(飯田弘明君) 円角光君。

○3番(円角 光君) わかりました。観光客の増加というのは紋別市にとって大切なところでありますので、

今後も頑張っていただきたいと思います。

それと、今のツーリズムEXPOジャパンについてですけれども、昨年は参加されていないというふうな

ことでしたが、来年は参加の見込みについてはどのように考えているのでしょうか。

○議長(飯田弘明君) 中島観光連携室長。

○観光連携室長(中島和彦君) 昨年は参加しています。

○議長(飯田弘明君) 円角光君。

○3番(円角 光君) 昨年参加している、そうですか。じゃあ、来年はどうする予定ですか、そしてその効果

だとか見込まれるようなところというのは、例えばどういうふうに考えているんですか。

○議長(飯田弘明君) 中島観光連携室長。

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○観光連携室長(中島和彦君) 来年の詳細が発表になってから検討させていただきます。

○議長(飯田弘明君) 円角光君。

○3番(円角 光君) わかりました。またさらに観光客の増加に向けて取り組んでいただきたいというふうに

思います。

次に、第4に交流人口の拡大により地域の活性化を促進するというふうなところでお聞きいたします。

森林公園と道の駅についてのご答弁出ておりましたけれども、森林公園は私もよく行くところではござい

ますけれども、先ほどの答弁にあったとおり寂し過ぎるだとか鬱蒼としている、暗過ぎるというふうなとこ

ろは私も感じているところでございますので、その点についてはまた市民の方々と協議をしながら取り組ん

でいただきたいと思います。

また、もう一つ、スキー場のヒュッテを道の駅にというふうな意見がございましたけれども、市民の方々

も道の駅のあり方についてはいろいろとご意見、多分もう皆さん方も多く聞かれていると思うんですけれど

も、それについて交流人口を拡大していくというふうなことであるならば、この道の駅についても再度協議

をした中で本格的に考えていく必要があるんじゃないかなというふうに思うんですけれども、その点につい

てはいかがでしょうか。

○議長(飯田弘明君) 石田農政林務課長。

○農政林務課長兼木質バイオマス火力発電所推進室参事(石田明久君) お答えいたします。

道の駅の部分は市長の答弁にもございましたけれども意見を聞く会の中で出てきた意見ということで、そ

ういうふうに考えている方もいるんだなという、ヒュッテを道の駅にと考えている方もいるんだなという意

見をとりあえずはまず伺った部分でございまして、それに対して私どものほうからこうします、ああします

ということではなくて、まずは意見としてそういうものがあったということで承った部分でございます。

その部分、また今後の検討していく中でそういう意見もあったということも含めて検討していきたいとい

うふうに考えているところでございます。

以上でございます。

○議長(飯田弘明君) 答弁漏れはありませんか、いいですか。

円角光君。

○3番(円角 光君) そういうふうに市民の方から意見が出ているのであれば、ぜひそういうふうなところを

参考にしながら各部署横の連携を図りながら道の駅についてもできれば検討していただきたい。各市町村に

おいても佐呂間町や、今これから遠軽町も道の駅が、12月22日にオープンしますけれども、その辺あたりも

より観光というふうなところに力を入れてやっておりますので、ぜひとも紋別市も道の駅のあり方というの

は今出たお話があるのであればぜひ参考にしながら今後検討していただきたいというふうに思います。

次に、海洋交流館を中心としたにぎわいの創出というふうなところでお話を伺いたいと思います。

ガリンコ号についてお聞きしますけれども、新ガリンコ号を今建造しておりますけれども、現在あるガリ

ンコ号Ⅱについての利活用というのはどのように考えられているのでしょうか。何かお話では使用するもし

くは使用しないというふうなところでお話を聞いているんですけれども、実際はどのようになっているのか

お聞かせください。

○議長(飯田弘明君) 円角議員、ただいまの質問は通告にありませんので、通告内での再質問をするよう注意

しますけれども、答弁求めますか。

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円角光君。

○3番(円角 光君) 通告にというのは、今ガリンコ号についてのというのは答弁のどこかにあったかなとい

うふうに思ったんですけれども、答弁の中ではガリンコ号に触れた部分、もしくは海洋交流館の中の一部に

なかったでしょうか。

○議長(飯田弘明君) いや、今2隻体制について質問しませんでしたか。それは質問通告にありました。

(3番円角 光君「質問通告にはないです」と呼ぶ)

通告になかったよね。

(3番円角 光君「わかりました」と呼ぶ)

答弁どうします。

(3番円角 光君「答弁欲しいです」と呼ぶ)

欲しいですということですから、できますか。できない。円角君、できないということですから、いいで

すか。

(3番円角 光君「わかりました」と呼ぶ)

じゃあ、次ありますか。

円角光君。

○3番(円角 光君) それでは、市政執行方針に基づく現状についてというふうなところでお尋ねいたしま

す。

外国人が安心して暮らせる外国人に選ばれるまちづくりというふうなことがございましたけれども、外国

人が安心して暮らせるというふうな中には現状の市民がいる中でその市民もこの暮らし、紋別市よかったな

と、利用しやすいなというふうなところも非常に必要なのかなというふうに思います。

例えば、その情報のやりとりができるような公共施設の整備とかも必要になってくるのかなというふうに

思っておりますし、またそういうふうなところ、市民の方々のニーズも踏まえた中で外国人の方との共生と

いうふうなことが必要だと思いますけれども、例えば施設にWi-Fiを整備するだとかそういうふうなと

ころも外国人の方々が利用する中ではよく必要な整備だというふうにも伺っておりますけれども、その点は

いかがなんでしょうか。

○議長(飯田弘明君) 高橋国際交流課参事。

○国際交流課参事(高橋信好君) お答えいたします。

さきに行われました3回目の定例会議におきまして、順次Wi-Fiの環境整備につきましてはしてまい

るということで、山﨑議員だったと思いますけれどもそういったお答えをさせていただいております。

以上でございます。

○議長(飯田弘明君) 円角光君。

○3番(円角 光君) 順次、来年はそれではどれぐらいのところを順次というふうに考えているんでしょう

か、教えてください。

○議長(飯田弘明君) 高橋国際交流課参事。

○国際交流課参事(高橋信好君) 教育関連施設から利用度の高いところを、市民会館あるいは図書館だったり

だとかそういったところから、あとは利用度の高い渚滑市民センターなどというところから整備してまいる

というふうにお聞きしております。

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以上です。

○議長(飯田弘明君) 円角光君。

○3番(円角 光君) わかりました。整備をされていくというふうなことであれば、さらに使いやすい紋別市

になっていくのかなというふうに思います。

次に、道都大学体育館のことについてお聞きいたします。

体育館を改修して実際使えるというふうになった場合に、その体育館の管理というのはどこが実際行って

いくのかなというふうなことをお聞きしたいと思います。

○議長(飯田弘明君) 田島スポーツ振興課長。

○スポーツ振興課長(田島慎二君) お答えいたします。

体育館の管理につきましては、現在市内の体育施設もそれぞれ指定管理を行っているところでございます

ので、旧道都大学体育館を利用する際につきましても指定管理を軸に検討していく形になるかと思っており

ます。

以上です。

○議長(飯田弘明君) 円角光君。

○3番(円角 光君) わかりました。

また、体育館なんですけれども、体育館の形状を生かして多目的な利用を行うというふうなお話がありま

したけれども、例えば雨が降ったときに運動会の利用だとかそういったことを考えられているのでしょう

か。それともまた、今体育館をつくることによって、今までよりも距離が長い体育館ですからというふうな

ことで新たな種目やスポーツに対応できるというふうなところを考えておられるんでしょうか。

○議長(飯田弘明君) 田島スポーツ振興課長。

○スポーツ振興課長(田島慎二君) お答えいたします。

多目的な利用というところにつきましては、今ご質問ありましたとおり例えば幼稚園ですとか保育所の運

動会、当日雨が降った際にある程度面積もございますのでそういった代替施設といったところも可能かと思

っております。

また、体育館を2つつなげまして50メートル以上、60メートル近く直線でとれるところでございますの

で、現在スポーツセンターで満度をとり切れなかった例えばハンドボールですとか、あとフットサルもフル

コートを使う場合若干足りないといったこともございますので、そういったところをとることが可能になり

ますし、レーンのとり方にもよりますけれども少し斜めにレーンをとって3レーン、4レーンぐらいとるこ

とができれば、例えば冬期間の陸上競技、短距離のスタートダッシュから50メートル程度ぐらいまでは練習

ができたりですとかちょっとしたリレーのバトンパスの練習といったところも可能になってくるのではない

かと思っております。

また、市内の体育施設にはどこもないんですけれども体育館にはステージがございますので、そういった

ところを活用しながら各種のイベントですとか集まりなどにも使うことができるのかなと、そういったとこ

ろも考えておりますし、もちろんそういったところの需要というのも今後検討を進めるに当たり需要拡大と

いったところも考えていかなければならないと思っております。

以上です。

○議長(飯田弘明君) 円角光君。

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○3番(円角 光君) わかりました。

ただ、この体育館の件についてですけれども、まだ予算というふうなことで予算化されているようなお話

では特にありませんので、これはここまで具体的な答弁等が出てきているというふうなことは来年これは予

算として出されるというふうに考えてよろしいんでしょうか。

○議長(飯田弘明君) 田島スポーツ振興課長。

○スポーツ振興課長(田島慎二君) 新年度の予算等につきましては、まず財源等の検討といったところもござ

いますけれども、今後建設に当たっての設計等の対応は図ってまいりたいと考えております。

○議長(飯田弘明君) 円角光君。

○3番(円角 光君) わかりました。

次に、統合医療と健康のほうについてお聞きしたいと思います。

医療行政が担うべき医療の領域ではないというふうなご答弁をいただきましたけれども、このようなご答

弁に至ったことについて、あっさりしていますけれどもどういうふうな経緯からこのようなことになったの

か教えていただけますか。

○議長(飯田弘明君) 大平健康推進課長。

○健康推進課長兼保健センター事務長(大平朱美君) お答えいたします。

統合医療の関係なんですけれども、統合医療のあり方に関する検討会ということが厚生労働省のほうで検

討会議が行われているということが平成24年3月から平成25年2月まで5回行われていたということを確認

しまして、その中で議論の中でいろいろなことが話されているんですけれども、まず科学的根拠のあたりが

まだ不透明ということと、あとはいろいろな医療がまじり合った医療なので情報の発信のあり方などもどう

あるべきかというところも検討会の中で話し合われているということが書かれておりました。

それで、医者の方がこのあり方検討会の委員になっているんですけれども、これまでの議論の整理という

ことでまとめがありまして、それを読んで、今現在直ちに国内の医療に影響をもたらすようなところまでは

まだ不明だということの記載があったり、科学的根拠がまだ明確ではないということからこれからの研究な

どを注視していくというようなことが議論の中で記載がありましたので、今現在の医療行政の中で担うとい

うところまではまだ行き着いていないのかなということで、このように答弁させていただきました。

以上です。

○議長(飯田弘明君) 円角光君。

○3番(円角 光君) 統合医療の中には、今おっしゃられた医療モデルのほかに社会モデルというのも存在し

ます。例えば、社会モデルは生活の質であるQOLというふうなところで予防医療というふうなところにも

重点を置いていて、またその予防というのが誰もが持っている自然治癒力だとかそういうことを高める、つ

まり運動だとかそういうふうなことも含められております。

今もご答弁の中にもあったように確かにまだ確立しているものではなくこれから研究段階というふうなこ

とではございますけれども、紋別市としてもその辺あたりを注視しながら、ぜひとも今後、医療モデルだけ

ではなく社会モデルというふうな中の統合医療の面を見ていただいて、ぜひとも検討していただきたいとい

うふうに思っていますが、その点についてはいかがでしょうか。

○議長(飯田弘明君) 宮川市長。

○市長(宮川良一君) 統合医療の関係については、今るる議員からありましたけれども、これについて行政が

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云々ということについては時期尚早じゃないかなということで答弁させていただきました。

○議長(飯田弘明君) 円角光君。

○3番(円角 光君) わかりました。

それでは、前後しますけれども合葬墓のことについてお伺いいたします。

先ほどの答弁の中に令和2年以内に各関係者と協議を進めて判断していくというふうなお話を伺いまし

た。今までの答弁に比べるととても前向きな答弁で、協議を進めるというふうなことはこれからさらにこれ

が形というふうになっていくのかなというふうに思います。

協議をするんですから、令和2年以内にということですから令和3年とかには実際には開始されるという

ふうな印象を受けるんですけれども、その点についてはいかがなんでしょうか。

○議長(飯田弘明君) 宮川市長。

○市長(宮川良一君) 答弁のとおり、有無についてあくまでも令和2年に決断をさせてもらうということで、

私のほうにも合葬墓をつくっていただきたいとかいろいろ市民の声も伝わってきておりますし、また宗教的

にも私本人がどちらかというと判断しかねているということがあります。それは政教分離という名のもとに

地方自治を含めた関係の祭祀ができないというような状況がありますけれども、私としてはそういうことが

政教分離の基本なのかという疑問を持っていまして、やはり怖いのは、私は自分の宗教観を押しつけるつも

りはありませんけれども、国民が宗教というものに、あるいは命というものに距離を置いていくことが本当

に国としていいことなのかということがあります。

政治もそうですし宗教もそうですけれども、基本は慈悲の心だというふうに思っております。それがなく

て政治もできないというふうに私は思っておりますので、そういう部分でいまだ判断ができかねております

ので、もっといろんな方々と協議を進める中でお話をする中で判断をしてまいりたい、それもいつまでもと

いうことになりませんので、そういう形でご答弁をさせていただきました。

○議長(飯田弘明君) 円角光君。

○3番(円角 光君) わかりました。ありがとうございました。市長の思いもいろいろと複雑なところがある

のかなというふうに思いました。わかりました。

それでは、私の再質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

○議長(飯田弘明君) ここで10分ほど休憩いたします。

―――――――――

午前11時9分 休憩

午前11時18分 再開

―――――――――

○議長(飯田弘明君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

次に、14番石田久就君、登壇を願います。

○14番(石田久就君) 私は、市政会の一員として、さきの通告の順に従い質問させていただきます。

初めに、道立紋別高等看護学院の移転建替えについてお尋ねいたします。

この紋別高等看護学院の建て替えについては地元新聞に9月に行った要請活動の記事が掲載され、市長を

はじめ市議会、商工会議所、広域紋別病院、医師会、地元道議会議員の関係者が一丸となって築45年を経過

する高等看護学院の移転建替えの要望をしたとありました。

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その内容は、遠紋圏域唯一の看護師養成施設であること、広域紋別病院の看護師の半数以上が当学院の出

身であること、通学等で学生が経済的負担を強いられていること、昨今の入学者減少が老朽化などで学生に

選ばれる環境でないこと、広域紋別病院では看護師不足により入院患者数を制限せざるを得ない状況である

ことなどを理由としており、看護師不足によるさらなる地域医療の崩壊を防ぎ、入学者確保のため早急な環

境整備の向上を求める要望をしたとあります。

この要望に対して北海道は、地域の看護職員、医療従事者の確保は地域の存続にとって重要であり、北海

道の地域創生を図っていく上でも地域医療の確保は極めて重要であると認識しており、年度内に策定する第

8次看護職員需給推計を参考に、道立高等看護学院のあり方検討会議で地域の意見も踏まえながら、引き続

きしっかり取り組んでいきたいと回答しております。

その北海道の回答にある第8次看護職員需給推計が11月の北海道新聞に掲載されており、その内容につい

ては2025年の北海道の看護職員は在宅・介護分野で大幅な需要増が見込まれ、7,500人もの職員確保が必要

になり、人員確保対策の強化を進めるとありました。

一方、看護職員は大病院が集中する都市部に集中し地域偏在が課題であり、地方の看護養成校の定員割れ

が続き、地域ごとの対策づくりも急務であると記載されております。

以上のことを踏まえながら、北海道は第8次看護職員需給推計にて2025年には7,500人もの看護職員不足

を認識しており、都市部集中の地域偏在が進む中、当学院はこの地域の医療を維持させるためにも一日も早

い移転建替えが必要であると思われます。

今回の単独要望の経緯に加え、今後、道立高等看護学院のあり方検討会議にて地域の意見を踏まえた協議

が行われると思いますが、今後の要請活動を含め、北海道に対してどのように折衝していくのかお尋ねいた

します。

次に、幼児教育・保育の無償化と保育士不足についてお尋ねいたします。

まず、幼児教育・保育の無償化についてですが、宮川市長就任後、特定不妊治療の助成などの出産支援事

業に加え、子育て支援対策として子育て支援センターの開設をはじめ各児童館や発達支援センターの改築、

保育所等の延長保育や一時預かり事業、子育て短期支援事業などとハード、ソフト面で幅広く事業展開をし

ていると感じております。

国は3つの教育無償化の先駆けとして、本年10月より幼児教育・保育の無償化が開始され、2020年には一

定の条件つきではありますが私立高校の無償化と大学等への高等教育の無償化が始まり、誰もが同様の教育

を受けられる取り組みが実現することにうれしく思っております。

そこで、幼児教育・保育の無償化は現在3歳以上と3歳未満の非課税世帯の子がいる世帯が無償化の対象

となっております。さきの第3回定例会でも野村議員より無償化の対象を拡大できないかとの質問に対し

て、無償化の対象とならない児童のいる世帯については市独自の保育料軽減対策を継続するため、現段階で

は考えていないとの答弁をされておりますが、改めて質問させていただきます。

幼児教育・保育の無償化では、国が3歳未満の待機児童解消を最優先するため、無償化の対象を3歳未満

の子がいる非課税世帯に限定したものでありますが、財源に限りがあるため見送らざるを得なかったのだと

推察しております。

そこで、無償化した場合の金額を伺うとともに、本来は国が責任を持って保育料の無償化をすべきことと

思いますが、当市でも女性の社会進出が進み、3歳未満児の入園も増加傾向にある現状を踏まえ、より一層

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子育て世帯を応援するために市独自事業として保育料の無償化に踏み切る考えはないか。

さらに保育士不足についてですが、11月22日の北海道新聞に待機児童問題と保育士不足の記事が掲載され

ており、保育士が札幌市などの都市部に集中していることから留萌市などの地方都市で待機児童が増加して

いるとの記事でありました。

全国的にも保育士不足が叫ばれております。幼保一元化に伴う認定こども園の開設や延長保育、一時預か

り保育、保育所等における人員配置基準など保育士の負担が増加傾向にある一方、保育士が都市部に集中し

ており、地方都市での保育士確保は一層厳しい状況にあります。

そこで、何点かお尋ねいたします。

1点目に、当市では幼児教育・保育の無償化後も待機児童がいない状況なのか、また保育士は不足してい

ないのか、保育所、認定こども園以外も含め、わかる範囲でお知らせください。

2点目に、保育士確保対策で大学などの保育士養成校に働きかけを行っても人員確保に苦慮していると伺

っております。さきの新聞記事では、資格なしでも保育所で働ける子育て支援員の養成を進めるなど保育士

の負担軽減を図りたいとの北海道のコメントがありました。

そこで、第2回定例会で橘議員の児童館に関する質問で保育の担い手不足が喫緊の課題であり、資格を有

しない人に対して専門的な知識や技能を修得するための子育て支援員研修制度を実施することで保育の担い

手不足解消になるとの答弁がありました。本定例会の補正予算に子育て支援員養成確保事業として計上され

ていることから、支援員研修の実施時期と支援員の業務を含めた事業概要についてお尋ねいたします。

次に、もんべつ元気なまちづくり事業についてお尋ねいたします。

近年、自分たちの地域は自分たちでつくり、守るというまちづくりの観点から、新たな取り組みとして多

くの自治体にて市民主導による活動が行われ、市民のアイデアと行動により地域を活性化させることで地域

の未来を創造するための起爆剤として注目がされています。まちづくりは行政が主体となって行うまちづく

りのほか、地域住民やNPOなどがまち並み整備やコミュニティ・ボランティア活動など市民が主体となっ

て行うことにより初めて実現するものであります。

当市においても平成25年度より市民みずからが主体的に企画、実施する事業に対し補助金を交付するもん

べつ元気なまちづくり事業がありますが、本年度の募集に対して7団体の申し込みがあったと伺っていま

す。

そこで、何点かお尋ねいたします。

1点目に、この事業を行うことになった背景や経緯と、事業の応募から採択までの流れについて、また平

成25年度より創設された当該制度の予算額500万円が平成28年度から350万円となった理由について。さらに

は、ソフト事業の上限額50万円、ハード事業の上限額100万円となっていますが、ハード事業についてはこ

れまで平成25年度の1件あっただけで、それ以降ない理由について。

2点目に、今年度の募集時期と期間、交付決定後における問い合わせ等の件数、また今年度の不用額はど

のくらいになる見込みなのかお尋ねいたします。

次に、紋別市交通災害共済事業についてお尋ねいたします。

最近のニュース等では、悪質なドライバーによるあおり運転行為などに加え、高齢者ドライバーによる運

転操作ミスや飲酒運転による交通事故が頻発しており、私も交通安全運動期間には町内会の一員として街頭

啓発を行っていることから、当市においても他人事として捉えてはいけないとの強い思いがあります。

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そのため、日ごろより紋別警察署をはじめ宮川市長が会長を務めている紋別市交通安全運動推進協議会の

皆さんの年間を通した地道な啓発活動は、改めて関係者の皆さんに敬意を表したいと思うところでありま

す。

当市においては昨年の1年間、幸いなことに交通死亡事故は発生しませんでしたが、残念なことに交通事

故死ゼロの目標日数を日々更新していたやさきの本年5月、大山町の国道238号紋別バイパスにおいて、横

断歩道のない車道部分を横断していた高齢者が乗用車にはねられて死亡するといった痛ましい事故が発生し

てしまい、交通事故死ゼロの日数目標800日が達成できませんでした。これからもこのような痛ましい事故

がないよう関係団体が一丸となった取り組みとともに、事故に遭われた方々に対しての救済に取り組む必要

があるのではないかと考えています。

当市においても昭和44年より交通事故による災害を受けた者を救済することを目的として交通災害共済事

業を制定し、特別の目的において会員相互が共同して助け合うこととして設置されているものと認識してお

ります。

そこで、何点かについてお尋ねいたします。

1点目に、現在の交通災害共済の加入状況と加入率、また当該共済加入者で被災された方への過去3年間

の給付状況はどのようになっているのか。

2点目に、平成30年度の決算での交通災害共済基金残高が約4,200万円となっておりましたが、今後の余

剰金の見通しと当該基金の新たな運用についての考え方をお尋ねいたします。

次に、国際交流についてお尋ねいたします。

紋別市の国際交流は、1966年のアメリカ、ニューポート市との姉妹都市提携以来、フェアバンクス市、コ

ルサコフ市など3つの市と姉妹都市の提携を行い、50年以上にわたり姉妹都市との相互交流を中心とした国

際交流事業に取り組まれてきました。中でも中学生訪問団のニューポート市への派遣や中高生のサハリン州

への派遣などは青少年の育成に大きな役割を果たしており、加えて本年行われた海外青少年短期留学事業で

はタイの生徒を市内中学校で受け入れるなど、新たな交流メニューとして今後の展開に大変期待していると

ころであります。

また、近年の国際交流としては姉妹都市交流のほか多文化共生社会への取り組みを当市の重要施策として

位置づけ、地域社会が市内に居住する外国人を積極的に受け入れ共生していくことを目指し、国際交流サロ

ンを中心に国際交流事業や研修会を官民一体となって取り組んできたものと思います。

現在、市内に暮らす約400人の外国人は来年さらに増える見込みと伺っており、増えていく外国人の対応

に向け、より暮らしやすいまちづくりを実現するための国際交流サロンの果たす役割は今後ますます重要で

あります。そのため、新たな交流事業や国際交流サロンの機能充実が求められることが予想されますが、ま

ちなか芸術館の一部を利用した現状では将来の対応が困難になってくるのではないかと心配するところであ

ります。

また、当市が進める共生社会への取り組みで大切なことは、紋別に何年間も暮らしているにもかかわらず

紋別のことを理解しないまま帰国されていた技能実習生もいると思われ、日本や紋別についてもっと正しく

理解していただき、地域の一員として充実した生活が送れるよう交流促進などをしっかりと支援するととも

に、コミュニケーションツールである日本語を習得していただく必要があるため、市が開設する日本語教室

の充実やレベルアップも重要であります。

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さらには、労働力不足が深刻化する中、今後は地域が外国人を積極的に受け入れ、それを生かした地域づ

くりを進める必要があると思いますが、現在当市では外国人の町内会活動支援は市民生活部、就労支援は産

業部といったように外国人への対応が複数箇所にまたがっている状況であります。今後、共生社会への取り

組みをさらに進めるためには市が先頭に立ちさまざまな施策を展開していくべきであり、行政の対応部局の

一元化について検討していくべきと思っております。

そこで、何点かお尋ねいたします。

1点目に、本年行った姉妹都市交流事業と海外青少年短期留学事業について、その意義と成果についてど

のように考え、今後どのような交流を行っていくのか。

2点目に、国際交流サロンで行っている事業内容と利用状況をお伺いするとともに、まちなか芸術館を利

用した現状では国際交流サロンの機能や役割は十分なのか。

3点目に、共生社会の確立に向け、相互理解を深めるためには外国人の日本語習得がより重要なものとな

りますが、日本語教室の充実やレベルアップのための考え方について。

4点目に、外国人への対応部局を一元化し、国際化施策を効果的に進める組織の考え方についてお尋ねい

たします。

次に、紋別市海洋交流館についてお尋ねいたします。

紋別市海洋交流館は、当市が誇る最大の観光エリアであるガリヤ地区の拠点施設として国内外を問わず海

洋レジャーや観光客の憩いの場として多くの方々に親しまれている施設であります。平成8年に港湾施設の

旅客上屋を目的としガリンコ号の旅客ターミナル施設として建築され、現在も多くの乗船客の方々にも利用

されております。令和3年にはガリンコ号の3代目となる新造船が就航し、定員増や就航速度向上といった

機能が付加され、より多くの観光客を快適かつスピーディーに厳冬期のオホーツク海の流氷観光へ誘うこと

ができるようになることと思いますが、同時に海洋交流館の利用客も増加するのは明白であります。

現在のガリンコ号Ⅱの冬季における運航において、特に1月から3月までの繁忙期の海洋交流館の利用状

況を見ますと乗船客で大変な混雑を見せており、当市をせっかく訪れていただいた観光客や地元利用者に対

しての配慮がされておらず、ガリンコ号Ⅲへと新造船するこのタイミングにおいて海洋交流館を訪れる方々

がより満足いただけるような施設を目指すべきと考えております。

そこで、何点かお尋ねいたします。

1点目に、海洋交流館では現状でも繁忙期には乗船客で混雑していますが、ガリンコ号新造船により乗船

客数が増加した場合にさらなる混雑が予想されますが、その対応についてはどのように考えているのか。

2点目に、海洋交流館を訪れる方々がより満足できるような施設となるべく、ガリヤ地区の拠点施設、さ

らには旅客ターミナル施設としての海洋交流館のリニューアルが必要ではないかと思いますが、いかがでし

ょうか。

次に、私どもの会派市政会と未来の会は合同で、去る10月24日と25日、当市の施設についての現状や課題

を把握するために市内の小中学校5校、旧道都大学、旧白松病院などの遊休施設、紋別リサイクルセンタ

ー、紋別市廃棄物埋立処分場の汚水処理施設の視察をさせていただきました。

その中で、学校や施設の職員の方々から現在の施設のいろいろな課題について説明を受け、各施設の改修

等の必要性を感じたところであります。

そこで、まず紋別リサイクルセンターについてお尋ねいたします。

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当該施設については、平成12年10月から供用開始をして以来19年が経過し、その間、建設当初に設置され

た機器等を入れ替えるなどの更新工事は実施されておらず、今日まで現存の機器を維持補修を行いながら資

源ごみを処理してきたと伺っております。

また、当該施設は紋別市の資源ごみの受け入れだけではなく、整備計画当時、西紋別の町村からの申し入

れにより施設の処理能力の範囲内で4町村から発生する資源ごみも受け入れることとなり現在に至っている

と聞いております。

今回、現場を視察した際、資源ごみの搬入状況や処理状況、保管状況の実態を見せていただいたととも

に、市の担当者やそこで作業されている職員の方の生の話を聞くことができ、大変有意義な視察であったと

感じています。

そこで、私が感じた率直な感想としては、当該施設は処理作業をするスペースや処理後の資源ごみを一時

保管する場所が非常に手狭であり、また作業員の労働環境についても必ずしも好ましい状況とは言えない印

象を受けました。

また、作業機器についても老朽化によりたびたび故障し、都度修理を行いながらの処理作業を余儀なくさ

れている、作業効率も年々低下してきているとの話も伺いました。

近年の世界情勢においては、プラスチック廃棄物の受入れ中止や海洋プラスチックごみによる海洋生物等

への影響が問題視されていることから、紋別市において遠い国の出来事とは捉えず、真摯に向き合うことが

重要であると思っております。

将来、この西紋別地域においてこれからのさまざまな時代の流れによる課題に十分対応できるようなリサ

イクル施設の整備のあり方の早期検討と、ごみを排出する側の住民のさらなる分別に対する意識を高めるこ

とが重要と考えています。

そこで、何点かお尋ねいたします。

1点目に、この施設が処理している資源ごみの内容と各市町村から搬入されるごみの処理量についてお知

らせください。

また、施設の処理能力の範囲内で4町村からも受け入れるものが処理能力を超えているように感じました

が、4町村からの受入れ処理量について、現在の施設の能力と比べて妥当であったと考えているのか、また

各町村からの負担金徴収の考え方について。

2点目に、この施設において過去に運転に関する問題が発生したことはないのか、またこの施設における

運転管理体制について問題がないのか。

3点目に、さきにも述べましたがリサイクル施設の整備のあり方は大変重要な課題であると認識していま

すが、この紋別リサイクルセンターの施設の機器の更新を含めた老朽化対策について、今後どのような見解

を持っているのかお尋ねいたします。

次に、紋別市廃棄物埋立処分場の汚水処理施設についてですが、この施設については昨年の9月27日の早

朝に汚水処理施設から施設のふぐあいが原因で元丘川に推定約60立方メートルの汚水が流出した事故があり

ました。施設の視察の際も市の担当者から説明を受け、施設のふぐあいであった水槽内の水質を均等にする

散気装置が再設置されたことや、他の設備等の修繕と汚水の原因となった水槽内の堆積汚泥の除去処分が完

了し、現在では通常の施設の運転管理に戻ったこと、さらには再発防止をするための職員による監視時間を

増やしていることなどをお聞きしたところであります。

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しかしながら、平成30年第4回定例会でも質問をさせていただきましたが、降雨により浸透水や土の中を

流れる地下水とともにこの処分場の外に流れ出し、河川やその施設の区域外の地下水が汚染されるのではな

いかとの私の質問に対し、市長は処分場の区域外における地下水の管理については当該施設の下流側に観測

井戸を設置して水質管理をしている、観測井戸における水質は環境基準を満足し続けていることから、処分

場の区域外への地下水や河川に対しての影響は生じていないものと判断している。今後は、本施設区域外に

影響が出ることのないように、引き続き適正に水質管理を継続していくとの答弁をいただきました。

しかし、私としてはやはり施設からの汚染された水が区域外へ流れていく可能性はゼロではないと今でも

思っていますし、そのような不安が完全に払拭できたわけではありません。

そこで、何点かお尋ねいたします。

1点目に、最近では各地で大型台風等による大雨により甚大な被害をもたらしているとの報道が新聞やニ

ュースでよく耳にします。当該施設の水槽は処理施設の屋外にあるため、当市においても台風等による大雨

によって水槽から汚水があふれ出て河川や地下水を汚染する可能性があると考えられます。私は、そのよう

な事態を防ぐためにも新たに予備の水槽を設置すべきと思いますが、いかがでしょうか。

2点目に、私が懸念している地下水等によりわからない間に区域外流入が生じた場合、当該施設の下流側

の河川や地下水に影響が将来にわたり生じることはないのか大変心配しているところであります。今後、当

該施設の下流側の河川や地下水を含め、新たな箇所での水質観測を実施する考えはないのか。

3点目に、当該施設は廃止基準が満たされれば施設を廃止する方向で考えているという答弁でしたが、私

はこの処分場の汚水がこの処理施設で日々確実に処理されることで下流への汚染を防ぐための最後のとりで

と考えています。埋立処分場にごみが埋まっている限り、水質が廃止基準を満たす時期が来ても施設は廃止

しないで残すべきと考えますが、いかがでしょうか。

4点目に、現状では当該施設の担当する市職員が事故の再発防止のためにかなりの時間を当該施設の監視

等に割いていると聞いています。今後も事故の再発防止策として監視等を行うことは大変重要なことである

と思いますが、そこで仮にこの担当する市職員が何らかの理由で業務ができなくなった場合、かわりの人材

がいるのかが懸念されます。そのため、この施設も含めた事務と施設の維持管理をするための適正な人員配

置が必要と考えますことから、現在の施設担当部署の組織体制の現状とその配置が適正なものなのかについ

てお尋ねいたします。

以上で私の質問は終わりますが、再質問については留保いたします。

○議長(飯田弘明君) ここで昼食時間を含め、午後1時まで休憩いたします。

―――――――――

午前11時47分 休憩

午後1時0分 再開

―――――――――

○議長(飯田弘明君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

答弁を求めます。

宮川市長。

○市長(宮川良一君) それでは、石田議員のご質問にお答えいたします。

初めに、道立紋別高等看護学院の移転建替えについてであります。

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今回の単独要望の経緯と今後の要請活動を含め、北海道に対してどのような折衝をするのかにつきまして

は、平成24年度より西紋別地区総合開発期成会及びオホーツク圏活性化期成会においてたび重なる要望活動

を行ったところでありますが、道立高等看護学院のあり方検討会議では結論に至らず、北海道医療計画及び

看護職員需給推計の策定まで一旦保留となっており、北海道医療計画は平成30年度に策定され、介護職員需

給推計の策定待ちとなっておりました。

そのことを踏まえ、本年9月に紋別高等看護学院の老朽化等が入学者数の減少を招いていること、看護師

不足が医療機関や在宅医療の体制整備に大きく影響を及ぼしていることなど移転建替えの必要性を訴え、地

域医療の崩壊を招くことがないよう、当該検討会議が再開される前にオール紋別で要請したところでありま

す。

今後の活動につきましては、要請時期がおおむね決まっている西紋別地区総合開発期成会及びオホーツク

圏活性化期成会に加え、オール紋別での要請では検討会議の進捗状況を把握しながら好機を逃さず積極的に

行動してまいります。

しかし、以前からの要請では北海道が検討会の先送りや財政事情等を理由に消極的な回答を繰り返してお

りますが、本来は地域医療に責任のある北海道が決断すべき案件であることから、地元選出の北海道議会議

員が地域の実情を強く訴え、早期決着が図られるよう期待するものであります。

次に、幼児教育・保育の無償化と保育士不足についてであります。

1点目の保育料の無償化につきましては、3歳未満の課税世帯を無償化した場合の金額については、10月

1日現在の対象人数は29名であり、市独自事業で無償化した場合の国基準の保育料は1,281万円となりま

す。市独自事業としての保育料無償化については、現在同じ課税世帯でも3歳以上は無償化されたことに対

し3歳未満は無償化とならないこと、また保育園と幼稚園の機能をあわせ持つ認定こども園では、同じ施設

を利用しているにもかかわらず幼稚園では満3歳から無償化となるのに対し保育園では満3歳の年度末まで

は無償化とならない不公平感が生じていること、看護師や保育士など女性が多く活躍している職場で人手不

足が深刻化していることなどを踏まえ、予算編成の中で議論してまいります。

2点目の待機児童の状況と保育士不足につきましては、幼児教育・保育の無償化後の待機児童については

現在のところおりません。

保育士等の不足状況につきましては、現在市内の保育所、認定こども園においては国の配置基準を満たし

た人員配置を行っておりますが、代替保育士の確保が困難な状況であるため、常勤保育士の負担が増えてい

る状況であります。

また、保育士資格を要件とする児童館の厚生員におきましては、4月より欠員状況が続いているほか、同

じ資格要件を必要とする代替職員の確保についても保育所と同様、児童館や子育て支援センターにおいても

困難な状況であります。

3点目の子育て支援員養成確保事業の概要につきましては、本事業における子育て支援員研修会の実施時

期は来年2月を予定しており、その概要は保育士資格のない方を対象に合計約30時間の講義と2日間の実習

を行うもので、新年度早々から子育て支援員を希望する児童施設等に配置できるようにしたいと考えており

ます。

受講内容につきましては、地域型保育の概要、児童虐待、小児保健、心肺蘇生術、発達と心理、栄養など

各分野を広く学ぶことで、保育の知識を持ちながら保育士を補佐する業務を担うものであります。例えば、

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散歩の引率、着替えや排せつ介助、給食の配膳や食事援助、洗濯や清掃、園内行事の会場設営や備品の作

成、遊戯の振り付け等の簡単な指導など、保育資格が絶対条件の業務以外を担うことになります。

また、代替職員として登録することで、保育所や認定こども園をはじめ、児童館、留守家庭児童園など複

数での稼働が可能となります。

次に、もんべつ元気なまちづくり事業についてであります。

1点目のもんべつ元気なまちづくり事業の概要につきましては、事業実施の背景や経緯については事業創

設時、市内各地域、各分野で活動する団体がまちを活性化させるために思いを込めて考えられたよい事業で

あっても経費などの関係で実現できないという状況にありました。そのため、市民が主体となった協働のま

ちづくりを一層進めるため、既存の支援制度では対象とならなかった小規模な取り組みでも市民の力で実施

できるよう創設したものであります。

事業の応募から採択までの流れにつきましては、現在4月1日から同月下旬までを申請期間として、広報

もんべつ及び市ホームページに加え、地元新聞での案内、あわせて過去に本事業を利用した団体を含め、市

内市民団体などへ案内を郵送し募集を行っております。受け付けした申請事業は6名の部長職で構成する庁

内委員会において申請団体との面談結果をもとに最終決定し、5月中旬には各団体へ交付決定書が郵送され

る流れとなっております。

創設時の事業予算額500万円が平成28年度には350万円と減少している理由につきましては、初年度からの

3カ年実績が300万円前後であったことから、実績に合わせ予算の見直しを行ったものであります。

申請事業の中にはコムケ湖の木道や案内板の設置、三室番屋の屋根や外壁の塗装などハード事業と思われ

るものがありましたが、申請団体が原材料を購入しみずから手がける内容のソフト事業として申請があった

ため、ハード事業については1件となっております。

2点目の今年度の実績と見通しにつきましては、今年度の募集時期と期間については4月1日から25日ま

でを申請期間として募集いたしました。

交付額決定後の問い合わせ等の件数については、ハード事業1件、ソフト事業5件の計6件の問い合わせ

をいただいております。

今年度の不用額の見込みにつきましては、現時点で59万9,000円となっております。

次に、紋別市交通災害共済事業についてであります。

1点目の交通災害共済加入者の加入状況と給付状況につきましては、本年度11月末現在の加入者は

5,076名、加入率は23.44%となっております。過去3年間の給付件数と給付額は平成28年度14件268万円、

平成29年度9件36万円、平成30年度9件48万円、本年度は11月末現在で8件136万円となっております。そ

のうち、死亡による給付は平成28年度2件、本年度1件となっております。

2点目の基金の新たな運用につきましては、今後の余剰金の見通しにつきましては市民の皆様の交通安全

意識が高まるとともに交通事故件数も減少していることから、年間約150万円前後の余剰金が出ると見込ま

れます。

基金の新たな運用につきましては現在のところ本共済事業以外への運用は考えておりませんが、今後、見

舞金や加入促進奨励金などの見直しを行い、制度の充実に努めてまいります。

次に、国際交流についてであります。

1点目の姉妹都市交流と海外青少年短期留学事業の成果と今後につきましては、本市の国際交流はこれま

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で紋別市国際交流委員会とともに姉妹都市交流を中心に5年に1度の公式訪問団や3年あるいは2年に1度

の青少年訪問団の相互派遣を行ってきたところであります。

市民が活発に交流活動を行うことで互いの文化や暮らしを認め合い、特に将来を担う青少年の国際理解と

国際感覚の醸成は郷土意識と世界を知ろうとする向学心が育まれることにつながり、地域の活性化や多文化

共生のまちづくりを進める上においても大変意義深いものであると考えております。

本年はニューポート市とコルサコフ市への中学生、高校生の派遣のほか、新たにタイからの中高生12名を

市内中学校のクラスで受け入れるなど、青少年の交流事業を積極的に行ってきたところであります。

国際交流につきましては今後も引き続き本市の重要施策として位置づけ、青少年がより身近なものとして

参加できるようSNSを活用したテレビ電話による青少年交流や環境問題等についての情報交換のほか、紋

別市国際交流委員会による国際交流ボランティア制度を生かした事業をより積極的に行うなど、日ごろから

多くの市民が参加できる仕組みづくりを目指してまいります。

また、タイの生徒を受け入れる海外青少年短期留学事業を継続するとともに、本年同事業により本市に生

徒を派遣したタイの学校から来年3月にタイで行われる国際交流キャンプへの招待があったことから、参加

に向け検討を始めたところであり、相互交流を行うことで青少年の交流がより広く活発に行われるよう取り

組んでまいります。

2点目の国際交流サロンの現状につきましては、事業内容と利用状況につきましては外国人技能実習生が

日々の生活をよりよく安全で安心して暮らすことができるよう、外国人技能実習生同士の交流はもとより市

民との交流促進を目的として技能実習生や町内会、関係団体との合同による運動会を開催したほか、緊急時

の対応や本市の産業を知るための社会科見学会の開催、日本の文化、習慣を学ぶための日本文化体験講座の

開催、日本語能力試験の認定や日本語でのコミュニケーション力向上のための日本語講座を開催し、さらに

は町内会コミュニティ事業への参加など、延べ1,515人の実習生が参加したところであります。

また、これらの事業とは別に相談や自主的な日本語学習など国際交流サロンを積極的に利用する実習生が

増えていることから、本市の外国人との共生社会実現に向けた取り組みが技能実習生に理解されつつあり、

国際交流サロンの来館者数や事業への参加の増加につながっているものと考えております。

しかし、議員ご指摘のとおりこれらの事業の実施に当たってはまちなか芸術館では国際交流サロンで活用

できるスペースを十分に確保できず、会場の分散を余儀なくされている現状であり、事業の実施に支障を来

たしていることから、1カ所で完結可能な施設への移転について検討してまいりたいと考えております。

3点目の日本語教室の充実につきましては、技能実習生を対象に講師4名によるクラス編制を行い、日本

語能力試験の認定に向けた初級のN4コースから上級のN2コースまで、個人の能力に合わせた講座を開設

しているところであります。

今後、外国人が受入れ先事業者や市民とのコミュニケーションをさらに図る上で日本語の一層の習得は欠

かせないことから、講師の教育スキル向上のため日本語能力研修会への参加を通じて、外国人に対する日本

語教室の充実やレベルアップを図ってまいりたいと考えております。

4点目の外国人共生社会に向けた市の対応と組織体制の一元化につきましては、労働力不足が深刻化する

中、産業活動の好循環を維持、発展させていくためにはもはや外国人の労働力が必要不可欠であることか

ら、今後ますます外国人が増えていくことが見込まれております。

このことから、本市の外国人対応部署が複数にまたがることなく外国人を雇用するに当たっての企業への

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支援を推進するとともに、本市で生活する外国人からのさまざまなニーズや相談などに対し一元的に対応す

るため組織を集約し、国際化施策を効果的に進めてまいりたいと考えております。

次に、紋別市海洋交流館についてであります。

1点目の混雑時の対応につきましては、流氷観光シーズンにガリンコ号乗船客などで海洋交流館が混雑し

ている状況であることはオホーツク・ガリンコタワー株式会社において認識されており、新造船による乗船

客数増加に伴うこれ以上の混雑は避けるべきとの判断から、緩和に向けた検討をオホーツク・ガリンコタワ

ー株式会社において進めてきたところであります。

その結果、令和3年の新ガリンコ号就航までに海洋交流館の混雑緩和を目的とする待合スペース拡充の要

請が指定管理者であるオホーツク・ガリンコタワー株式会社からあったところであり、本市といたしまして

は海洋交流館の利用環境をさらによいものとすべく検討しているところであります。

2点目の海洋交流館のリニューアルにつきましては、観光施設としての機能向上についてもオホーツク・

ガリンコタワー株式会社で検討を行ってきた結果、飲食、物販提供種類及び飲食スペースの拡大、子供連れ

で気軽に訪れて休憩できる場所、さらには滞在時間を延長でき消費活動を促すことができる施設が新ガリン

コ号就航までに必要という判断に至ったとのことであります。

このことは本市が掲げる方針と同じ方向性であることから、今後は訪れるお客様の満足度向上を目指しさ

らなるにぎわい創出に努めてまいります。

次に、紋別リサイクルセンターについてであります。

1点目の4町村からの受け入れと施設の処理能力につきましては、紋別リサイクルセンターは1日5時間

の運転で9トンの資源ごみを処理する計画で平成12年10月から供用開始をしている施設であります。当施設

が処理している資源ごみの内容については、缶、瓶、ペットボトル、飲料用紙製容器包装、段ボール、その

他紙製容器包装、その他プラスチック製容器包装、新聞、雑誌を処理しております。

各市町村から搬入される資源ごみの処理量については、平成30年度は全体で約2,247トンとなっており、

それぞれの市町村分の処理量とその割合につきましては、紋別市約1,839トン、81.8%、滝上町約90トン、

4%、興部町約183トン、8.2%、西興部村約65トン、2.9%、雄武町約70トン、3.1%となっております。

4町村からの受入れ量と現在の施設の能力との妥当性につきましては、処理する資源ごみの種類や収集時

期によって処理能力や収集量が異なるため一概には申し上げられませんが、直近5カ年の実績によると本市

だけのごみの量は処理能力の範囲内でおさまっておりますが、町村のごみを受け入れたことにより処理能力

を超過した年もあることから、必ずしも妥当であったとは言い切れないものと認識しております。

各町村からの負担金徴収の考え方については、西紋別5市町村の協議合意事項として紋別リサイクルセン

ターの建設に係る費用については徴収しておりませんが、施設の運営や維持に係る費用につきましては各市

町村のごみ量の割合ではなく人口の割合で負担金を徴収しております。

2点目の施設の運転と管理体制につきましては、平成18年に容器包装リサイクル法が改正され、分別の品

質に対する基準がより厳格となったこともあり、収集した資源ごみの処理が間に合わず、施設の外に資源ご

みがあふれた事例もありました。

そのため、擁壁を利用した貯留ヤードを屋外に設置するとともに、引き取りについて契約を締結している

公益財団法人日本容器包装リサイクル協会から要求されている分別の品質に対応するため、作業台の設置や

選別員を増員するなど、過去に生じた運転に関する問題や運転管理体制に細心の注意を払って対応してきて

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いるところであります。

3点目の施設機器の更新と老朽化対策につきましては、近年の世界情勢ではプラスチック廃棄物の受入れ

禁止や海洋プラスチックごみの問題が顕著であることから、議員ご指摘のとおりリサイクルセンターのあり

方は大変重要な課題であるものと認識しております。今後も排出者の分別への意識啓発のさらなる向上と、

リサイクル施設の抜本的な改善に向けて計画的な整備を実施してまいりたいと考えております。

次に、紋別市廃棄物埋立処分場の汚水処理施設についてであります。

1点目の事故防止のための予備水槽設置につきましては、汚水処理施設は廃棄物埋立処分場から流れてく

る浸出水を一時貯留する流量調整槽があり、容量は約300立方メートルを有しております。また、汚水を処

理する過程においてこの流量調整槽から送られてくる浸出水の濃度を均一にするための原水槽があり、この

水槽は貯留槽としての機能も兼ね備え、容量は約1,500立方メートルを有しております。多少の大雨が降っ

た場合においてもこれらの水槽で流量調整をしながら運転管理することにより汚水処理に対応できると判断

しておりますが、議員ご指摘のとおり大型台風等による大雨になった場合には各水槽から汚水があふれ出る

可能性が懸念されるところでもあります。

当施設は昭和52年から供用を開始し、現在まで大雨により水槽から汚水があふれたという事故はありませ

んでしたが、最近の気候変動の状況に鑑みますと楽観視はできないと認識しております。今後につきまして

は、当施設の上流側にある既存の貯留池を予備の水槽として非常時に活用ができないかも含めて研究してま

いります。

2点目の将来の地下水や河川などの汚染の可能性と水質観測につきましては、平成30年第4回定例会にお

いて議員のご質問にお答えいたしましたとおり、処分場の区域外における地下水の管理につきましては当該

施設の下流側に観測井戸を設置して水質管理をしております。この観測井戸における水質は環境基準を満足

し続けていることから、処分場の区域外への地下水や河川に対しての影響は今後も生じないものと判断をし

ておりますが、地下水の経路は目に見えないことから、今後は5年に1度程度、当施設の処理水を放流して

いる河川の下流側の最適な場所を選定し、生活環境項目と有害物質項目についての水質観測を実施すること

で区域外への流入や河川の下流側への影響の有無について観測してまいります。

3点目の今後の施設運転管理の必要性につきましては、当埋立処分場は30年以上にわたり一般廃棄物や産

業廃棄物の受け入れをしてきたところであり、そこから排出されてきた浸出水を当処理施設で適正に処理を

して公共水域に排出しております。この埋立処分場のごみがなくなることは当然ありませんが、当施設を廃

止する場合は一定の基準と年数をクリアしなければなりませんので、当施設の廃止につきましてはしかるべ

き時期に判断してまいります。

4点目の施設管理の職員体制につきましては、議員ご指摘のとおり昨年の事故以来、再発防止策の一環と

して職員による現場の監視時間を増やしております。現在は事故の原因であった汚泥の除去も完了し、水質

を均一にする散気装置も再設置したことにより、通常の施設の運転を実施しております。

現場の維持管理につきましては一部を委託しておりますが、現場での常駐管理ではないことから今後もあ

る程度の頻度で職員による監視をしていく考えであります。現在の担当部署の組織体制につきましては、係

長と係の2名体制で廃棄物行政の事務と施設管理等を実施しておりますが、これからも施設が存在する限り

は監視を継続していかなければならないことから、今後も適正な組織体制の維持と構築を図ることで事故の

再発防止に努めてまいります。

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以上で答弁を終わらせていただきます。

○議長(飯田弘明君) 石田久就君。

○14番(石田久就君) ありがとうございました。

何点か再質問させていただきます。

まず、道立紋別高等看護学院の移転建替えについてですけれども、まず7月に高等看護学院の煙突にアス

ベストが使われているということで使用できなくなったということで、その後、煙突を囲い込んだりとか、

私聞いている話ではその煙突が使えなくなったことによってボイラーも使えなくなり、当然お風呂も使えな

い、シャワーは温水器を設置してシャワーのみが使えるというような状況で、当然お風呂が使えないので紋

太の湯に入りに行っていることと思うんですけれども、紋太の湯も最近ポンプが故障して使えない、こうい

う状況になったりして、ほかにも私聞いている範囲では暖房が使えないために温風の石油ストーブを何十台

も用意して各部屋に設置しているだとか、さらには今年の12月に新設の煙突をつけて、それと簡易ボイラー

の設置、これの入札が今月やっと入札が行われたというような状況だって聞いているんですけれども、当然

市長をはじめ皆さんご存じのとおりだと思うんですけれども、全くこんな状況の中で北海道は本当に何をや

っているのかなと思うところでありますし、もしこのような、この看護学院が紋別市の施設であった場合、

こんなような状況になった場合には市長は当然こういう状態に陥る前に建て替えを行うはずでしょうし、こ

こにいる市議会議員みんなもう当然黙っていないと思うんです。こういう状況の中、北海道は地域の医療と

地域の看護師不足に対して現状をちゃんと把握しているのかなというすごく強い思いがあります。

また、当市には道議会議員新沼透さんと久保秋雄太さん、2名、住民票を紋別市に置いた中で西紋地域の

代表として2名の道議会議員がいるわけですけれども、この2名の道議会議員にしても何をやっているのか

なという思いが私にはあります。何でこんな7月に起きたこういうことになって12月に今入札が行われて、

これから工事が始まっていつになるのか、こんな寒い状況でボイラーが使えないだとかこんなことをどうな

っているのかなと思うんですけれども。これ以上ここの場でこういう道に関する質問ですので余り言っても

仕方ないことですけれども、今後、市長をはじめ2人の道議会議員とともに北海道に対して強く要請、要望

をしていただきたいと思っております。これに関しては答弁は要りません。

保育料の無償化と保育士不足についてですけれども、まず初めに幼児教育・保育の完全無償化については

先ほどの答弁で完全無償化に向けて予算編成で議論するとのことでしたので期待してまいります。

次に、保育士不足についてですけれども、保育士不足解消は喫緊の課題であると思いますので、当該支援

員が補佐することで保育士の負担が軽減されることと思います。この研修を実施している道内の自治体はあ

るのかどうかお尋ねいたします。

○議長(飯田弘明君) 北西児童家庭課長。

○児童家庭課長兼臨時給付金対策室参事(北西忠宏君) お答えいたします。

自治体の状況でございますけれども、北海道をはじめとしまして旭川市、江別市、室蘭市、北見市、せた

な町で実施されております。

以上です。

○議長(飯田弘明君) 石田久就君。

○14番(石田久就君) 今、5市町村ですか、実施しているということなんでしょうけれども、確認させてい

ただきたいんですけれども、この支援員は1事業所の職員にもなれ、また複数事業所の代替職員にもなれる

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というような身分ということで解釈していいのかどうかお聞かせください。

○議長(飯田弘明君) 北西児童家庭課長。

○児童家庭課長兼臨時給付金対策室参事(北西忠宏君) お答えいたします。

今議員おっしゃっているとおり、1事業所でも複数の事業所でも代替職員であっても本人の希望に沿った

雇用形態で雇用されるということになります。

○議長(飯田弘明君) 石田久就君。

○14番(石田久就君) この研修制度については、もう子育て支援や保育士不足の解消の手法として大変期待

するところですけれども、どの程度の受講者を見込んでいるのか、また来年度以降も予定しているものなの

かお尋ねいたします。

○議長(飯田弘明君) 北西児童家庭課長。

○児童家庭課長兼臨時給付金対策室参事(北西忠宏君) お答えいたします。

今現在、市内の保育所等で資格がなくて勤務されている方が11名ほどいらっしゃいます。その方も含めま

して、今回の当該研修につきましては約20名の定員で実施することを考えております。

さらに、来年度の事業の展開ですけれども、保育士の確保が難しいという状況を踏まえまして、来年度に

ついても今のところ予算を計上したいと考えております。

以上です。

○議長(飯田弘明君) 石田久就君。

○14番(石田久就君) わかりました。

1点だけ教えてほしいんですが、この子育て支援員養成について年齢の上限があるのかどうか、受講でき

る上限ですか、もしあれば、あるのかないのかも含めて教えてください。

○議長(飯田弘明君) 北西児童家庭課長。

○児童家庭課長兼臨時給付金対策室参事(北西忠宏君) お答えいたします。

年齢制限のところにつきましては今のところないということで考えております。

○議長(飯田弘明君) 石田久就君。

○14番(石田久就君) わかりました。

次に、もんべつ元気なまちづくり事業について何点かお聞きしますけれども、今年の9月に行われた平成

30年度決算委員会において、山﨑議員からもんべつ元気なまちづくり事業で予算が350万円あるのに余り使

われていないように感じるが周知不足ではないかという趣旨の質疑がありましたが、これに対して、申請時

には満額を要求しても、事業終了時の決算により精算するのでその余りが出る、また1次募集をして予算に

余裕があれば2次募集をかけるとの説明があったと記憶しています。

今年度の不用額の見込みで59万9,000円という不用額、見込みですか、答弁でしたけれども、5月中で交

付決定がされたのであれば十分2次募集をかける機会があったと思いますけれども、私の聞いたところによ

りますと今年度の事業においてある団体が応募についての問い合わせをしたところ、2次募集は行わないと

の回答があったとお聞きしました。

私は、市民が意欲を持ってこのまちづくりを考えているにもかかわらず2次募集をしないというのはいか

がなものかと思いますが、なぜ2次募集を行わなかったのか、その理由をお聞かせください。

○議長(飯田弘明君) 益田市民協働課長。

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○市民協働課長(益田好仁君) お答えいたします。

4月の第1次募集ということで募集をかけまして7件申請いただきました。そこで残りが先ほど答弁にも

ありましたように59万9,000円ということで、締め切りが終わってからまず最初に問い合わせがございまし

たところが施設整備の関係のハード事業の部分でございました。そこの話を聞いたときに、もう既に予算が

過ぎている金額の提示がありましてこれでは募集をかけることができないなということで、その団体には今

こういう金額の残となっておりまして2次募集のほうはこの状態ではかけられないというような形でお答え

をさせていただきまして、その後、数件また問い合わせが来たということで、既に1件目の問い合わせのと

ころに2次募集はしないというふうにお話をしてしまっているところがありましたので、2次募集について

はしなかったということでございます。

○議長(飯田弘明君) 石田久就君。

○14番(石田久就君) 不用額が59万9,000円出ていて、ハード事業の100万円、その問い合わせが来たから2

次募集はしないと言った。だけど、次に来たのはソフト事業ですよね、50万円ですよね、2次募集しないと

言った手前2次募集をかけなかったということですね、何でそういうふうになるのかがよくわからないので

すけれども。

先ほど交付決定後の問い合わせがハード事業1件、ソフト事業5件あったということですけれども、まず

募集期間が4月1日から25日までといった期間では短過ぎるんじゃないですか。

○議長(飯田弘明君) 益田市民協働課長。

○市民協働課長(益田好仁君) お答えいたします。

期間が短過ぎるかということでございますけれども、これは4月、まず事業を早々に進めたいという団体

もございますので、まず1回目については4月から4月の下旬ということで対応させていただいて、その

後、5月中に交付決定をすると、そして団体のもとに決定書を送るという形になってございますので、事業

を早く進めていただくというところでまず4月の下旬と、今回は25日まででしたけれども、その形で期間を

とらせていただいたところでございます。

○議長(飯田弘明君) 石田久就君。

○14番(石田久就君) 言っていることはわかるんですけれども、その都度、1年間とは言いませんけれども

募集期間をある程度期間に余裕を持って見て、その都度交付決定をすればいいだけの話じゃないですか。何

で4月の1カ月間に区切って、早くやりたいからって、早くやりたい人には早く交付決定すればいいだけじ

ゃないですか、その点どうですか。

○議長(飯田弘明君) 益田市民協働課長。

○市民協働課長(益田好仁君) お答えいたします。

議員のおっしゃっていることは十分私もわかるところでございますけれども、申しわけありません、今ま

でも同じような形でやっていたということもございまして、同じような手続の中で進めさせていただいたの

は一つでございます。

あと、その後に来た、2件目に来たところがソフト事業だったということでありますけれども、その部分

につきましてはこの本事業の要綱、こちらのほうで予算の範囲内というふうな記載をされてございますの

で、私どものほうではその予算の範囲内ということで進めていっているところでございますので、最初の

100万円のハード事業の部分が来て、その次のソフト事業がオーケーになるというような判断は私の段階で

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申しわけありませんができなかったということでございます。

○議長(飯田弘明君) 伊藤市民生活部長。

○市民生活部長(伊藤 強君) 私のほうから補足させていただきます。

確かに今年は1次募集、計画は2次募集までは持っていたんですが、秋ごろの、結果的に予算が50万円何

がししかなくなってハード事業来たやつをお断りしたという形になったんですが、その辺内部で協議しまし

て反省しまして、確かに1次募集とか2次募集もするんですが、最終的に足りなければ補正するというよう

な形で来年から対応していきたいなと思いまして、12月の補正に間に合う9月の終わりぐらいまでの申請に

つきましては予算がないからということでお断りするようなことはなくて、随時補正して対応していきたい

ということでご理解お願いしたいと思います。

以上です。

○議長(飯田弘明君) 石田久就君。

○14番(石田久就君) 部長がおっしゃられる来年度からそういうふうにするというのはよくわかりました。

ただ、この事業自体が市民が主体となった協働のまちづくりで小規模な取り組みでも市民の力で実施でき

るよう創設したというような答弁ありましたよね、それにもかかわらず問い合わせがこんなにあって、5月

に交付決定されて不用額が大体見込みで出ているということで、6月の時点です、何で9月でそれができな

かったのか、全く僕言い方悪いですけれどもお役所仕事としか思えないんです。ただ淡々とあるべきことを

こなしている、市民の意欲をそぐようなそういうことではおかしくないですか。市民が主体となったとか市

民の力でとかと言うのであればもう少し丁寧な対応をするべきだと思いますが、いかがですか。

○議長(飯田弘明君) 伊藤市民生活部長。

○市民生活部長(伊藤 強君) 議員のおっしゃるとおり、それは十分気をつけていきたいと思っています。

○議長(飯田弘明君) 石田久就君。

○14番(石田久就君) 余り言いたくないんですけれども、この間、議会事務局で調べていただいたんですけ

れども、このもんべつ元気なまちづくり事業の行政視察の受入れ件数、これまで11件あるということです。

このことは全国でも注目されている事業だと、これ市長がつくったいい事業ではないかなと思うんですけれ

ども、今後、伊藤部長言うように来年度、現状に合った制度の見直しをしっかりしていただきたいと思いま

す。

次に、交通災害共済についてですけれども、まず加入者が5,076名で加入率が聞こえなかったんですけれ

ども二十三.何ぼ%という数字だったと思うんですけれども、この数字自体多いと考えているのか少ないと

考えているのかお聞かせください。

○議長(飯田弘明君) 益田市民協働課長。

○市民協働課長(益田好仁君) お答えいたします。

23.44%、この数字については低いというふうに原課でも思ってございます。

○議長(飯田弘明君) 石田久就君。

○14番(石田久就君) 担当課としてはこの低いと思った数字、これに対して何か努力されているんですか。

○議長(飯田弘明君) 益田市民協働課長。

○市民協働課長(益田好仁君) 努力という部分でございますけれども、以前から入っていただいている方でま

だ加入をされていない方には直接お手紙を出して加入お忘れでありませんかというような旨の案内をさせて

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いただいているほか、整骨院とか協力していただける病院、こちらのほうにはこの交通災害共済のチラシを

裏表つなげたものになりますけれどもこれを張っていただきたいということでお願いして回りまして、でき

るだけ多くの方に目をとめていただけるような手法はとっているところではございます。

○議長(飯田弘明君) 石田久就君。

○14番(石田久就君) この共済の会員資格、条例で定められていると思うんですけれども、条例では第3

条、私読み上げますけれども、会員となることができる者は、本市の区域内に居住し、住民基本台帳法に規

定する住民基本台帳に記録されている者となっていますよね、手元に資料ってあるんですか、条例の、あり

ますよね。

11月末現在で技能実習生を含め外国人449名、11月末現在でいるんですけれども、登録されていますよ

ね、この方たちの中で何名この制度に加入されているのか、それからこの方たちへの周知、外国人449名に

対する周知はどういうふうにしているのか教えてください。

○議長(飯田弘明君) 暫時休憩いたします。

―――――――――

午後1時49分 休憩

午後1時52分 再開

―――――――――

○議長(飯田弘明君) 休憩を解きます。

益田市民協働課長。

○市民協働課長(益田好仁君) お答えいたします。

失礼いたしました。今、手元に押さえている資料でございますけれども、加入者、外国人の加入、実習生

です、加入は4名、農業実習生の方が4名入っているということで押さえさせていただいております。

加入の促進の関係でございますけれども、特に変わって外国人の実習生に特別何かをしているということ

はございません、皆さんと同じような周知、案内をしているところでございます。

以上です。

○議長(飯田弘明君) 石田久就君。

○14番(石田久就君) 先ほどこの23.44%の数字が低いといってどんな努力をしているのかって聞きました

よね。これ449名も外国人いる中で4名しか入られていない。この間、最近、下渚滑かどこかで研修生か誰

か車にひかれていますよね、こういうこともあるのに何でしないんですか。

○議長(飯田弘明君) 伊藤市民生活部長。

○市民生活部長(伊藤 強君) そうですね、外国人実習生につきましても当然紋別に住んでいて外国人登録し

ているわけですから、当然交通共済に入る権利はあります。それで、今年についてはふだんの周知と変わら

ない方法をとっていたんですが、来年度からは例えば国際交流サロンでお願いするだとか、あと今年は町内

会と外国人交流の関係各事業者なんかを訪問しています。そんな関係も使いまして、来年度につきましては

そういった事業所にお願いだとかそんなことも直接団体で加入していただけるようお願いしていきたいと思

います。

以上です。

○議長(飯田弘明君) 石田久就君。

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○14番(石田久就君) 部長、申しわけないですけれども、先ほどから来年度、来年度って、今年からやれば

いいじゃないですか、まだ時期があるんだし。何で今年やれなかったのか、言われたからやるんですか、も

う一回答弁ください。

○議長(飯田弘明君) 伊藤市民生活部長。

○市民生活部長(伊藤 強君) すみません、確かにまだ4カ月ですか、4カ月有効期限ありますので、できる

ところからやっていきたいと思います。

○議長(飯田弘明君) 石田久就君。

○14番(石田久就君) わかりました。

この交通災害共済の見舞金についてお聞きしますけれども、この見舞金の種類には共済見舞金と弔慰見舞

金と2種類あると思います。このうち共済見舞金、通常のものとは別の弔慰見舞金、これについて聞きます

けれども、第6条で会員の資格を有する者で会員となっていない者が交通事故により死亡した場合は別に定

める弔慰見舞金を遺族の請求により支給するとありますよね。これは会員5,076名の加入者以外の市民が交

通事故で死亡した場合でも支給されるということだと思いますけれども、過去の死亡事故で請求は何件あっ

たのか教えてください。

○議長(飯田弘明君) 益田市民協働課長。

○市民協働課長(益田好仁君) お答えいたします。

ゼロ件ということになっております。

○議長(飯田弘明君) 石田久就君。

○14番(石田久就君) これ何でゼロ件なんですか。私もこれわからなかったんですけれども、会員でない

人、以外の人、5,076名、これ以外の人ということになると2万何千人のうちの1万7,000人ぐらいですか、

その人たちが交通事故に遭われて死亡した場合にはこの弔慰見舞金に当たる制度というのを私知らなかった

んです。今回質問するに当たって条例、規則を読み込んでわかったんですけれども、こういう制度があると

いうことをどうして皆さんに周知しないんですか。

○議長(飯田弘明君) 暫時休憩いたします。

―――――――――

午後1時57分 休憩

午後2時9分 再開

―――――――――

○議長(飯田弘明君) 休憩を解きます。

伊藤市民生活部長。

○市民生活部長(伊藤 強君) 交通共済の加入申込書とかには弔慰見舞金の欄もあるんですが、ただ当然申し

込んでいない人はその辺を見ていないのは当然で、その辺の周知方法というか周知の仕方が足りないのかな

というのは思いもします。ただ、今年5月にバイパスで亡くなった方はうちのほうから家族の方に連絡した

んですが、本人の請求主義なものですからそれは請求には至っていないというような事実もあります。

以上です。

○議長(飯田弘明君) 石田久就君。

○14番(石田久就君) この弔慰見舞金に関してもうちょっときちっと皆さんにわかるように、私もわからな

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かったですしいっぱいいると思うんです、だからもうちょっと周知をきちっとしてもらって、条例でこうい

うふうになっているんですからちゃんとしていただきたいなということで、弔慰見舞金の話はいいです。

交通災害共済基金残高約4,200万円あるということですけれども、年間150万円前後の余剰金が出るという

ことで、私平成10年度の基金残高を調べてみたら1,300万円、平成20年度が3,200万円、平成30年度では

4,200万円、大体明らかにもう1,000万円以上増えていっているんですけれども、これ答弁で今後、見舞金や

加入促進奨励金などの見直しを行うということでしたけれども、そんなこと当たり前だと思っているんで

す、僕。

何でかというと、これ昭和44年にこの交通災害共済制度を制定されているんですけれども、1等級の死亡

した場合50万円の見舞金、全部言っていくと大変なので死亡の場合だけ言いますけれども、死亡の場合、昭

和44年では1等級50万円、その後、改正があって昭和53年、これ70万円に上がっています、昭和56年にまた

改正があって100万円になっています、それから40年近く改正されていないんです。だから、今の100万円と

40年前の100万円では価値が全然違うと思うんですけれども、これ何で今まで改正されていないのか、時代

に合った給付額、見舞金です、何でしていなかったのかというのをお聞きしたいんですけれども。

○議長(飯田弘明君) 益田市民協働課長。

○市民協働課長(益田好仁君) お答えいたします。

今、この交通災害共済の関係の事業をやっている自治体数カ所でありましたけれども、調べられる限り調

べさせていただきました。その中でおよそ100万円から120万円というところでその辺が多くなっているとこ

ろで、大体うちとしても平均でいっているというような思いでおりました。

ただ、今議員が言われていますように当初昭和44年ないしその後変更をかけたときからかなりの年数がた

っていると、その価値は大分変わるだろうというところではありますけれども、その辺については私も価値

は大分違うんだろうなというふうな認識はしてございます。今後、その部分含めて金額を変えていきたい

と、見直しをかけていきたいというふうに思っております。

○議長(飯田弘明君) 石田久就君。

○14番(石田久就君) これ、一番最初50万円って制定されたときは昭和44年なんです。変な話、私生まれた

年昭和42年なんでほぼ同じようなものなんですけれども、その当時に50万円ってなっているんです、死亡の

場合。今のこれだけ年数がたって100万円というのがこれが本当に妥当かどうかというのも、私は100万円が

幾らなのか今の時点で判断はつきませんけれども、200万円なのか300万円なのか、この基金の残高がこれだ

けあるんだったらもっと上げるべきじゃないかなと思うんですけれども、いかがですか。

○議長(飯田弘明君) 益田市民協働課長。

○市民協働課長(益田好仁君) お答えいたします。

今の金額的などのぐらいが妥当かということは私のほうでも今お答えすることはできませんけれども、今

後、掛金その他の民間のいろいろ似たような共済ですか、そういうものの動向を見ながらどの金額が今の時

代に合っているものか、そういうのを研究しながら金額のほうを見直しをさせていただくということでござ

います。

○議長(飯田弘明君) 石田久就君。

○14番(石田久就君) 答弁の中に今後見舞金や加入促進奨励金の見直しを行うということも言われていまし

たから、お金の価値というのは大分違うと思うのでそれは検討していただきたいと思います。

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それからもう一点、先ほども言った加入促進奨励金、これどんな基準で交付されているのか教えてくださ

い。

○議長(飯田弘明君) 益田市民協働課長。

○市民協働課長(益田好仁君) お答えいたします。

この奨励金の対象となる団体に関しましては、本事業の会員の加入促進に協力する団体で市長の承認を受

けた者ということになってございます。

○議長(飯田弘明君) 石田久就君。

○14番(石田久就君) いや、それはわかるんですけれども、紋別市交通災害共済加入促進奨励金交付規則と

いうのがありますよね、これ何でこういうことを聞くかというと、例えばですけれども単純にこの町内会で

あったりそこに町内会で何人入っているかで支出しませんか。

○議長(飯田弘明君) 益田市民協働課長。

○市民協働課長(益田好仁君) おっしゃっているとおり、現在町内会が対象となっております。それに加えて

その他4団体の会社、団体がこの対象と今現在なっております。その中で、この交通災害共済の加入を取り

まとめていただいて、担当課のほうに、当課のほうに持参いただいたということで、それで数によって奨励

金をお出ししているということでございます。

○議長(飯田弘明君) 石田久就君。

○14番(石田久就君) 何かよくわからないんですけれども、例えば町内会で私、今落石町1丁目に住んでい

ますけれども、落石町1丁目でこの奨励金は幾ら出ているんですか、何名で。

○議長(飯田弘明君) 益田市民協働課長。

○市民協働課長(益田好仁君) お答えいたします。

今年度、令和元年度今現在の部分でいきますと、落石町1丁目に関しましては合計108名で金額は50円を

掛けまして5,400円というような形でございます。

○議長(飯田弘明君) 石田久就君。

○14番(石田久就君) 変な話ですけれども、落石町1丁目の場合は広報もんべつに申込書を挟んでただ配布

しているだけで、それ申し込みの勧誘をしたり、例えばですけれどもその申込書をもらって会費ももらって

市役所に取りまとめてそういう事務手続をきちっとして、そういうふうなところに奨励金というのは出すも

のじゃないんですか。うちの町内だと、変な話をすると広報もんべつに挟まっているものを自分で書いて自

分で市役所に持っていくんです、これで何で奨励金が当たるのか。よその町内は僕わかりませんけれども、

これただ単に町内会で何人入っているかで町内会に交付されているんじゃないですか。

○議長(飯田弘明君) 益田市民協働課長。

○市民協働課長(益田好仁君) お答えいたします。

先ほどの私の答弁の中で漏れがございましたけれども、まず先ほど言ったように町内会で取りまとめてい

ただくということと、6月までに今石田議員言われていましたようにどういう形なのかは町内会それぞれで

動いていただいていますので全て把握しているわけではございませんけれども、町内会の広報のほうに挟ん

で配布していただいて、それが個人で当課のほうに申請があったということで、6月までは町内会の取りま

とめということで実際にはやらせていただいています。

今、石田議員のほうからこれでは実際にそういう奨励金を出すことではないだろうというご指摘だとは思

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いますけれども、まず町内会のほうにそういう旨の取りまとめをお願いしますということでお願いをかけて

いますので、今言ったような流れということで奨励金のほうを支出させていただいているという現状でござ

います。

○議長(飯田弘明君) 石田久就君。

○14番(石田久就君) だから、私が言うのはこの奨励金交付規則、ここに載っている加入申込書の配布、回

収、会費の徴収など加入に必要な事務手続の取りまとめ、ここまでやって初めて出るんじゃないですか、こ

れ。うちの町内だったらそこに挟んでただ回しているだけで、あと個人個人で持ってきているんです、これ

どうしてここまで、配布しかしてない話ですよね、ほかの町内でそこまでやっている町内もあるのかもしれ

ないですけれども、どうしてそういうことになるのかがわからないんですけれども、もう一度教えてくださ

い。

○議長(飯田弘明君) 伊藤市民生活部長。

○市民生活部長(伊藤 強君) 奨励金ですから、確かに町内会だけじゃなくてほかの団体もありますけれども

取りまとめていただいた団体に対して交付しています。

ただ、便宜的というか、例えば取りまとめた後に持ってくる方なんかもいらっしゃるわけなんです、そう

いった方につきましては申込書の横に町内会名を書いていただければ便宜上といいますか町内扱いにします

というような取り扱いも一部していることは確かです。ただし、大前提は町内会でまとめていただいた団体

に対して交付しています。

以上です。

○議長(飯田弘明君) 石田久就君。

○14番(石田久就君) わかりました。もうちょっとちゃんと取りまとめて、きちっと持ってきた人に対して

やれるような仕組みづくりをしてほしいと思うんです。来年度でもいいですから、よろしくお願いします。

これ何でこんなにしつこく言うかというと、最初に23.44%という加入率、これ外国人の方だって紋別市

は今共生社会だとか国際交流だとか一生懸命やっているにもかかわらず、一方ではこういう対応をしている

んです。これおかしいと思います。市内のスーパーに買い物によく歩いているのを見ますけれども、ちゃん

と事業所に出向いてお話しするべきだと思います、こういうのは。

それから、小中高、これ自転車を交通手段で使う子供たち、こういう子供たちだってPTAにちゃんとお

話をして加入を促進するとか、これ自転車だからって車両、この条例では道路交通法の車両ということにな

っていますからちゃんとそういう周知をしていただきたいなと思います。

○議長(飯田弘明君) 石田君、あと一つぐらいしかもう時間がありませんのでお願いします。

石田久就君。

○14番(石田久就君) わかりました。

それでは、海洋交流館のことについて伺いたいと思います。

ガリンコ号Ⅲ新造で、今までガリンコ号Ⅱだったんですけれども新造になって乗客数が増えるということ

になると思います。今まででもガリンコ号の交流館の中、混雑状態になっているんですけれども、この状態

の中で結果的に増員された場合にまだ増えてまた混雑する、しかもこれからもしかしたらガリンコ号Ⅱ、こ

れガリンコタワー株式会社所有のものだと思うのでなかなか、先ほど円角議員の質問にもありましたけれど

もこの2隻体制によることになってまた交流館の中、もしなった場合に混雑することが予想されるんですけ

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れども、こうなると海洋交流館の中のリニューアルももう少し運航体制によって全然違ってくる形になると

思うんです。

今、市長はガリンコタワー株式会社の社長でもあるので、この2隻体制になった場合にさらに広くしたり

ということも考えているのかどうなのか。それと、2隻体制がいつ決定するのか、これ含めてタワー会社の

社長である市長にお聞きしたいんですけれども、いかがでしょうか。

○議長(飯田弘明君) 宮川市長。

○市長(宮川良一君) 社長の立場となるのかわかりませんけれども、先般の取締役会では2隻体制にするとき

に一番問題である操船をする方々を確保できるかということでありましたけれども、そこを受ける会社が受

けてくれるような体制をつくれるということでありますので、3カ月間、2隻体制で運航できるような状況

になりましたので、会社側としては2隻体制でいくということであります。

あと、この後、委員会で説明が入るというふうに思いますので、2隻体制になったときの収支の状況です

とかそういう部分につきましてはあさっての関係委員会の中で報告される予定でございます。

以上でございます。

(14番石田久就君「キャパは変わるんですか、交流館の中の大きさも変

わったりするんですか」と呼ぶ)

○議長(飯田弘明君) 鈴木副市長。

○副市長(鈴木英樹君) すみません、交流館のリニューアルのお話でございますけれども、1船体制でも今後

新ガリンコ号は235名、旧ガリンコ号、2号のほうが195名と40名ほど乗船客数が増えるということもござい

まして、現状でもかなり海洋交流館が混雑しているという状況もございまして、今度のガリンコ号では乗船

数も増えるということで海洋交流館自体を今現状では少しリニューアル、少しといいますか待合室も含めて

リニューアルいたしまして、その付加機能といたしまして食と観光というビジョンに合わせて食のほうでも

フードコートというのも今検討してございまして、観光と食と合わせた形のリニューアル形式で今考えてご

ざいます。

また、財源といたしましては、内閣府の地方拠点整備推進交付金というのがございまして、それ今月ヒア

リング、内閣府で行われるんですが、そちらのほうの交付金にぜひトライをして有利な財源を確保し、令和

2年度の事業でリニューアルを目指して、令和3年1月の新ガリンコ号の就航に合わせて海洋交流館もリニ

ューアルオープンという形で今考えているところでございます。

以上です。

○議長(飯田弘明君) 次に、12番加藤裕貴君、登壇を願います。

○12番(加藤裕貴君) 私は、未来の会の一員として、さきに通告した内容に従い質問させていただきます。

初めに、11月17日に逝去された柴田央前紋別市議会議長とは同じ会派で4年間活動をご一緒させていただ

き、本当に多くのことを学ばせていただきました。本当に大好きな人生の先輩でした。ここに改めて心から

ご冥福をお祈りいたします。

さて、質問に入らせていただく前に、宮川市長におかれては市政のかじ取り、継続する課題への取り組み

や新年度予算の編成作業等々、寸暇を惜しまない公務が続くものと拝察いたしますことから、どうか健康に

留意され、紋別市の課題、問題の解決にご尽力くださいますようお願い申し上げます。

それでは、質問に入らせていただきます。

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市内の飼肥料加工施設に起因する悪臭苦情の状況とその対応についてお伺いいたします。

当市は、冷涼で低湿な北海道内では比較的に穏やかな気候に恵まれ、道内でも早くから漁場として開け、

水産業のまちとして発展した歴史があり、約1,500人の方々が今も水産加工業に従事されております。水産

加工業が発展した背景には豊かな漁場があったことはもちろんですが、原料加工の過程で発生する廃棄物を

受け入れ、食品製造副産物から飼肥料加工を行う事業者が当市に立地している重要性は誰もが認識している

ところです。

しかしながら、これまで悪臭苦情申立て者のほとんどが主に当該飼肥料工場が立地されている北浜町や渚

滑町であったのに対し、ここ数年の悪臭苦情の申立て状況では落石町や大山町といった悪臭の確認エリアが

拡大している傾向にあり、その悪臭発生源のほぼ全てが飼肥料加工施設に起因する状況であることが、もん

べつの環境の第3節で報告されており、その全てが一過性のものであると判断をされておりました。

昭和47年4月に制定された紋別市公害防止条例は、環境保全行政の一分野である公害防止に関する規制を

定めたもので、特徴としては紋別市の主要産業である水産加工業、畜産業を特に工場等として定め、水産加

工業では多く使用されるボイラーや給湯器をばい煙発生施設とし、粉じん、有害ガス、汚水、廃液、騒音、

振動または悪臭の量や濃度または大きさの許容限度が規定されております。

また、悪臭防止法では事業場の敷地及び煙突等の排出口でアンモニアをはじめとして特定悪臭物質の22物

質が、また事業場の排水から発生するメチルメルカプタンをはじめとする4物質について規制を行う地域を

指定し、物質ごとに濃度の規制基準が定められております。さらに、同法第4条の規定に基づき、昭和50年

12月25日よりほぼ市内の主要部が該当する都市計画区域全域を紋別市悪臭指定地域として3段階ある区域区

分の中で最も厳しいA地域に指定されております。古くから飼肥料工場に隣接する地域に居住する市民から

は紋別特有のにおいとして一定程度の理解がある一方で、これまで悪臭がなかった地域に居住する市民や市

外から当市へ転居してきた市民にはなかなか理解を得るのが難しい状況にあるのではないかと懸念をしてお

ります。

また、先日、未来の会と市政会合同で市内教育施設を視察した際、夏の暑い時期に教室の窓をあけている

と、そのときの天候や風向きで教室内にも悪臭がすることがあり、児童や生徒の授業にも影響が出かねない

状況である点などを伺いました。

さらに、当市が進める二地域居住等交流人口拡大にかかわる各種施策、そして定住人口対策にもネガティ

ブな影響が心配されることから、以下4点についてお伺いいたします。

1点目として、飼肥料工場が発生源の、悪臭苦情の状況についてお教えください。

2点目に、悪臭苦情が発生した場合、これまで当市としてどのような対策を行ってきたのかお教えくださ

い。

3点目に、悪臭対策に向けて、関係団体との協議の状況についてお教えください。

当市水産加工業が永続的に地域で発展していくために、飼肥料工場は大きな役割を果たすものと考えてお

ります。また、紋別市公害防止条例第15条では、市長は事業者が公害の防止に資するため、ばい煙等を処理

する施設の設置または改善につき必要な資金のあっせん及び助成、技術的な助言、その他の援助に努めなけ

ればならないとされており、さらに中小企業者に対し特別の配慮をしなければならないと定められておりま

す。

そこで、4点目として、当市として悪臭対策等として市内飼肥料施設やその関係団体に対し何らかの支援

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体制を検討しているのかをお教えください。

次の質問に移ります。

RPAを用いた行政サービスの提供についてお伺いいたします。

現在、多くの民間企業においてRPAやAIを用いた業務負荷軽減の取り組みが進められております。R

PAとはロボティック・プロセス・オートメーションの略で、ロボットによる業務の自動化のことを言いま

す。行政の分野でも人や財源等限られた経営資源を選択と集中により効果的、効率的に活用するため導入が

期待されております。実際この一、二年、全庁導入を前提としてRPAの実証実験を行う自治体が急増して

いる中、先月所属する総務経済常任委員会の行政視察で訪れた富山県南砺市でも職員はまちづくりの最前線

に立ち、市民が安心・安全に過ごせる環境づくりや地域のセーフティーネットづくり等、行政でしかできな

い仕事に従事し、誰もができる定型業務は自動化するという考えに基づき、RPAを導入され、その効果に

ついて伺ってまいりました。

南砺市では、最初にRPA適用業務調査において、各課から提出のあった30業務について、年次業務によ

り日次や月次で発生する業務、投資効果で分類し、さらには当初RPAを運用する上でシナリオの構築難度

などを鑑みて、当初4業務を選定し、大量のシステム入力や集計、分析作業など単純作業をRPAを活用

し、単純作業の自動化による負荷軽減を行ったところ、今まではデータ入力、そしてシステムの処理、デー

タの突き合わせや抽出データからの資料作成などの作業工程と比較した場合、4業務合計で導入前の年間業

務時間が728.3時間から導入後の年間業務時間が320.4時間へ減少し、従来の56%に当たる407.9時間の削減

効果がRPA導入効果として確認されたとのことでした。

中でも、税金収納消込業務では、1回33.5分の業務時間がかかっていたものが、RPA導入後では約4分

で完了することができ、88%もの削減効果が確認されるだけではなく、自動化により人的ミスの防止や作業

品質の向上、用紙の印刷代の低減、そして基本的に単純作業については担当者ごとの独自のやり方等がRP

A導入により定型化されたことで人事異動時による引継ぎ時間も大幅に低減することができたとの説明があ

り、大変意義のある行政視察であったと考えております。

そこでお伺いいたします。

1点目に、厚生労働省で働き方改革を担当する部署の職員が200時間もの残業を行っていたことや、最近

では大阪府が、長時間労働の抑制策として、職員が事前申請せず残業した場合、午後6時半にパソコンを強

制終了するシステムを来年度から導入することを決めるなど、働き方改革に関する政策を取り入れる自治体

も目立ってきております。紋別市役所でも、閉庁時間を過ぎて、また土日や夜間でも電気がついている状況

が多々ありますが、当市職員の時間外勤務や休日出勤が多い部署の状況についてお教えください。

2点目に、当市でも職員の働き方改革に並行して、低減できる可能性のある業務についてはRPAを積極

的に導入する時期に来たのではないかと考えておりますが、当市としての見解をお教えください。

次に、紋別市内の経済状況、税収見通し、令和2年度予算編成方針についてと、ふるさと納税についてお

伺いいたします。

ちょうど今ごろが、例年寄附のピークではないかと推測されますことから、以下お教えください。

1点目に、今年度の市税収入の見通しについて、前年同期と比較しての動向についてお教えください。

2点目に、当市としての市内経済の状況についてどのように分析されておりますでしょうか、市内主要業

種について、現状についてお教えください。

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3点目に、来年度予定されている公共事業の内容や規模とあわせて、来年度の予算編成方針について当市

としての考え方をお教えください。

4点目に、本年度、現段階における速報値でふるさと納税寄附額を前年同期と比較してお教えください。

また、寄附をいただいている方は初めての方が多いのでしょうか、それともリピーターの方が多いのかな

ど、分析をされておりましたらあわせてお教えください。

次に、教育問題についてお伺いをいたします。

前回の第3回紋別市議会定例会において、山﨑議員も質問しておりましたが、10月24日、所属会派である

未来の会と市政会の両会派で市内教育施設の視察を行いました。そこで、今回私からも学校校舎や設備、備

品の老朽化等に伴う補修や整備についてお伺いいたします。

最初に、今回は市内小中学校5校の視察を行いましたが、共通して課題となっているのはやはり施設老朽

化や劣化に伴う全般的な補修についてでありました。中でも、施設老朽化で全校的な課題であったのは雨漏

りに関連するもので、施設の長寿命化を進める上でも早急な対応が必要であると考えますが、当市としての

見解をお教えください。

次に、机や椅子など学習に必要な備品の計画的な改修についてお伺いいたします。

毎日児童や生徒が使用する机や椅子は天板の交換など補修が行われているものの、毎日児童や生徒が使用

するものであり、老朽化も相当進んでいることも事実散見されました。そろそろ更新をすべき時期だと考え

ますが、当市としての見解をお教えください。

次に、市内各学校における夏場の暑さ対策についてお伺いいたします。

視察を行った学校では、理科の実験用に使っているサーキュレーターを扇風機がわりとして教室で使用す

るなど、取り組みを行われておりました。ここ数年、期間は短いかもしれませんが、厳しい暑さが続くこと

も少なくないことから、よりよい学習環境を整備する上でも夏場の暑さ対策も重要な問題であると考えます

が、当市としての見解をお教えください。

次の質問に移ります。

本年4月に行われた平成31年度全国学力・学習状況調査において、紋別市立南丘小学校6年生の平均正答

率が国語、算数ともに全国平均を大きく上回る結果でありました。この調査は、全国約2万校の小学校、

108万人の小学6年生が参加し、その教科は国語と算数で、今回から基礎知識を見るA問題と活用力を見る

B問題の区別がなくなった初めての調査であり、例年、南丘小学校では全国の平均並みの学力水準にありま

したが、本年度はこれまでで最もよい結果となりました。

ちなみに、この結果を南丘小学校を除く紋別市内の平均と比較すると、およそ10ポイント近く高い数字と

なり、入学者の選抜があったわけでもない市内の同じ市立の学校でありながらここまで突出するのは驚異的

な結果であると考えます。

同校が、市内はもちろんオホーツク管内の中でもトップクラスの水準で、全国平均を上回る結果になるこ

とができたのかを南丘小学校を視察した際に対応していただいた橋本校長先生に伺ったところ、非常に具体

的かつ実践的な学校経営方針にあると感じました。その中でもとても印象的であったのは、小学校段階にお

いて重要な3点として、お使いのできる子、一人でバスやJRに乗れる子、そして図書館で読み調べられる

子というもので、小学校段階で必要な能力として示されておりました。

特に、3点目の図書館で読み調べられる子という目標は、現在行われている全国学力・学習状況調査にお

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いては国語も算数も文章の量が多く、設問に至るまでの場面設定を読み取る力が求められることから、同校

の6年生に関しては前年度から読書の習慣化、新聞を活用した意見文づくりなど、読む、書く、絶対量を確

保し、授業でも話し合いや自分の考えを説明する機会が豊富であったことなどが思考力を高めたのではない

かと分析をされておりました。

そして、来年度から実施される新学習指導要領では、これからの不透明な時代を生きる力をつけさせるた

めに学校図書館の活用が求められております。視察をした同校のハード面は決して新しいとは言えません

が、教室のレイアウトを統一し、学習に集中しやすい環境をつくるなど、随所に工夫をされておりました。

その中でも印象的であったのは、廊下につくられた新聞を講読できるコーナー、そして同校が学力向上の切

り札として捉えている学校図書館でした。

ただ、本を読む場所としての読書センターだけではなく、子供が調べ方、学び方を学ぶ学習センター、子

供や先生の学習や研究のために必要な資料を提供する情報センターとしての役割があり、本があるだけの図

書室ではこれからの教育の場として不十分で、学校図書館がその機能を発揮し、子供の学びの質を高めるた

めには、本と子供とその学校のカリキュラムを知っている学校司書の存在が鍵を握るのではないかと考えま

す。

学校司書は、全国平均では3校に2校には既に配置されておりますが、北海道は非常に低い配置率にとど

まっており、学力への影響も十分考えられます。学校司書が学校図書館に常駐していれば、例えば授業中に

子供だけで学校図書館へ調べ物に送り出すことも可能になります。また、不登校の子供にとっては保健室登

校にかわる居場所にもなります。有名私立の学校の説明会では、その学校の教育環境のよさをアピールする

象徴的な場所に学校図書館が取り上げられることもあり、今後、コミュニティ・スクールが導入された場合

には、保護者や地域の方も子供たちと一緒に気軽に利用することができる魅力的な学校図書館をつくる活動

も案としてはおもしろいのではないかと考えますことから、以下5点についてお伺いいたします。

1点目に、平成31年度全国学力・学習状況調査における学力水準について、南丘小学校が同校を除く市内

小学校と比較とした場合、傾向について特徴的なものがあればお教えください。

2点目に、当市では現在学校司書は常駐しておらず、仮に幾ら予算がついても、選書や廃棄は専門的な知

識がない学校の先生には時間的にも能力的にも難しいという状況にあります。学校司書は常駐化が最も投資

効果が高く、できれば網走市のように巡回や兼務ではないことが望ましいと考えることから、学校司書の市

内小学校3校、中学校2校への常駐化が子供たちの学力向上や学校図書館の適正な運営には必要であると考

えますが、方向性としてどのような見解をお持ちでしょうか。

3点目に、3カ年で実施されている学校図書館整備事業が令和2年度で終了となりますが、南丘小学校の

例でいきますと、学校図書館における図書標準達成率は75%であり、本来廃棄すべき30年以上経過している

本を除くと50%程度、さらに全国学校図書館協議会図書選定基準に沿って適切に廃棄すると25%まで低下を

してしまいます。経常経費の年間図書費が約13万円だけで標準的な図書標準を全て更新しようとすると、同

校の試算では87.6年かかる計算となります。学校図書館整備事業が継続された場合は、ほぼ適正な金額とな

るわけですが、第2次学校図書館整備事業の策定等、現段階における見解をお教えください。また、来年度

予算において、学校図書館等に特化した予算措置などの方針はございますでしょうか。

それらを踏まえ、学校図書館経営計画を各学校の経営事項に組み込み、校長を学校図書館長として任命す

ることも有効な手法であると思われます。

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4点目として、学校図書館管理システムを活用し、例えば図書館標準の達成率や年間の増加、更新冊数、

廃棄冊数、分類比率、蔵書の新鮮度を年数ごとに分類し、新しい本の割合を明らかにするなど、市内の学校

図書館の蔵書や課題を把握し、見える化を行う必要があると考えますが、見解をお教えください。

5点目に、担当者として常駐する学校司書が必要になりますが、現状の蔵書の不足を補う取り組みとし

て、各学校図書館と市立図書館の管理システムをネットワーク化し、相互貸し借りできるようにし、巡回配

本車が毎日1回各学校と市立図書館を回り、リクエストすると翌日には届くような仕組みを構築することが

できれば、授業にもリアルタイムに使うことができると考えます。当市の見解をお教えください。

以上で私の質問は終わりますが、再質問は留保いたします。

○議長(飯田弘明君) 答弁を求めます。

宮川市長。

○市長(宮川良一君) それでは、加藤議員のご質問にお答えいたします。

初めに、市内の悪臭苦情の状況とその対応についてであります。

1点目の悪臭苦情の状況につきましては、発生源が不明なものも若干含まれますが、大半がフィッシュミ

ールやソリュブル、ホタテウロを加工処理する飼肥料工場であります。苦情件数につきましては、平成26年

度から平成30年度では年間7件から14件で推移しておりましたが、本年度は11月末時点で32件と例年の倍以

上となっております。

北浜、落石、渚滑地区からの苦情が中心でありますが、そのほかの地区からも苦情に至らないものの悪臭

の話があることから、悪臭が拡散傾向にあることについて懸念しているところであります。

2点目の悪臭苦情が発生した場合の市の対策につきましては、発生源の確認を行い、特定できた場合には

発生源の工場等に聞き取りを行い、臭気防止について指導を行っております。

また、平成21年度より、悪臭苦情が多い飼肥料工場を対象に悪臭規制物質のうち特に関連するアンモニア

とトリメチルアミンについて科学的データに基づく適切な指導を実施するため、年1回ではありますが測定

を行っております。測定結果に問題がある場合は、文書にて改善計画の提出を求め、改善計画の効果を再測

定により確認し、自主的な悪臭対策を促してきたところであります。

3点目の関係団体との協議の状況につきましては、個別に2事業者の経営責任者に対し経営状況や今後の

設備投資などについて聞き取りを実施したところでありますが、関係団体である水産加工事業者とは現段階

では特に協議は行っておりません。

4点目の支援体制の検討につきましては、最近の悪臭苦情の著しい増加や悪臭規制物質の測定結果を考慮

すると、従来の事業者による自主的な取り組みだけでは悪臭対策が困難となっていることから、悪臭対策に

関する専門的な知見を持ったアドバイザーの派遣を当面実施する予定であり、悪臭苦情の発生源となってい

る事業者に対して技術的な支援を行うことで、より積極的に悪臭対策を促してまいりたいと考えておりま

す。

また、関係団体に対しましては、今後速やかに協議を進めるとともに、臭気対策アドバイザーからの提案

を交え、対応策を検討してまいりたいと考えております。

次に、RPAを用いた行政サービスの提供についてであります。

1点目の時間外勤務や休日出勤が多い部署の状況につきましては、庶務課、財政課、企画調整課などの時

間外勤務が多い状況にあり、時期的なものでは税務課、土木課などが多く、新規事業や拡充事業を抱える部

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署も時間外勤務が多い状況にあります。

2点目のRPAの導入につきましては、行政運営に対する市民ニーズは年々複雑多様化しており、本市と

いたしましては、職員数が限られる中においても、行政サービスの質の低下を招くことのないよう、職員の

資質向上や事務の効率化などに積極的に取り組んでいるところであります。

しかしながら、市内企業と同様に、市役所におきましても、恒常的に職員が不足している状況にあり、今

後さらなる事務の効率化などをはじめ職員の負担軽減に取り組む必要があると考えております。

そのため、新年度におきましては、ふるさと納税における寄附申込みデータの受付処理などの定型的な業

務において、RPAシステムを試験的に導入するとともに、システムを利用する職員の知識、技能を高める

ための研修を実施するなど、導入効果を検証してまいりたいと考えております。

次に、紋別市内の経済状況、税収見通し、令和2年度予算編成方針についてとふるさと納税についてであ

ります。

1点目の本年度の市税収入の見通しにつきましては、過去最高の収入額だった前年同期の現年調定額と比

較しますと、漁業所得の減少があらかじめ見込まれていたことから、個人市民税約1億8,000万円、法人市

民税約300万円、固定資産税約2,500万円、合計で2億600万円下回ったものの、市税全体ではほぼ予算額を

確保できるものと考えております。

2点目の市内主要業種における市内経済の状況につきましては、農業につきましては、昨年の相次ぐ天候

不順により、粗飼料となる牧草、デントコーンの収穫が質、量とも平年を大きく下回り、さらには昨年9月

の北海道胆振東部地震に伴う大規模停電の影響による乳牛の体調悪化など、今年の生乳生産への悪影響を非

常に心配していたところでありますが、しかしながら、今年の粗飼料収穫は、春先の干ばつにより一番牧草

の収穫量が不足したことを除き、ほぼ平年並みの出来高となったことや、国の畜産クラスター関連事業を活

用した生乳生産基盤の底上げが着実に進展しており、昨年実績を大きく上回る生乳生産量で推移しておりま

す。

また、平均乳価や個体販売価格も堅調に推移しており、生産者にとってよい条件がそろっている状況にあ

ります。

林業、林産業につきましては、新たな需要先となった木質バイオマス発電所への供給体制の構築が進んで

いることや利用期を迎えた山林の伐採が進むなど、素材生産は堅調に推移しておりますが、一方では、需要

の増加に苗木生産が追いつかないなど、伐採跡地への植栽がなかなか進まないといった新たな問題が発生し

ております。

また、地元製材工場が生産する集成材、梱包材等の製品出荷量につきましては、北海道内での慢性的な原

木不足により価格が高どまりしている状況にあるものの、現在のところ、おおむね順調に推移しているとこ

ろでありますが、梱包材につきましては、米中貿易摩擦の影響により需要が減少傾向となっており、今後の

動向を注視していくことが必要な状況であります。

漁業につきましては、沿岸漁業の主力魚種であるホタテ桁網漁は前年の漁獲量を上回ったものの、他地域

においても増産体制で供給が増加となり、前年に比べ魚価は低迷したほか、サケ定置網漁は全道的な不漁の

中、当地域は前年並みの漁獲量となったものの、漁期当初順調であった漁獲は最盛期になっても大きな来遊

がなく、魚価、漁獲高とも前年を下回る結果となったところであります。

漁業全体では、主力魚種で漁獲量は増加したものの、漁獲高は減少する見通しであります。水産加工業に

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つきましては、ホタテ貝資源は回復傾向にあるものの、毛ガニやサケなどの資源の低迷による加工原魚不足

により、水産業全体を取り巻く環境は厳しい状況にあります。

建設業につきましては、本市発注の公共工事では、大規模工事である幼児療育センター移転建替工事が前

年度完了したことやまちなか団地公営住宅B棟新築工事を継続費において実施した影響もあり、発注額は前

年度実績を下回っておりますが、国及び北海道発注の公共工事においては市内事業者による受注額は前年度

実績を上回っているほか、民間事業では北海道ぎょれん北見支店ビル新築工事や消費税率の引上げ前の駆け

込み需要によるリフォーム等の受注が増加している状況となっております。

3点目の来年度予定されている公共事業の内容や規模、令和2年度予算編成についての考え方につきまし

ては、現在、予算編成の作業中でありますことから、公共事業に係る規模や金額などの詳細は未定でありま

すが、建築事業関連では大型事業は完了したものの、市民会館などの老朽化が進む施設の改修を順次進める

ほか、港湾事業関連として国の直轄事業による第2船溜西物揚場における屋根付岸壁や新ガリンコ号就航に

伴う港湾施設の整備を予定しております。

また、道路、上下水道事業などの社会資本整備におきましては、前年度と同程度の事業費を確保したいと

考えております。

来年度の予算編成につきましては、消費増税の通年化に伴う経費の増加や会計年度任用職員制度の導入に

伴う人件費の増加が見込まれることから、行政経費の節減と財源の創出に努めるとともに、世代間の公平性

に配慮し、将来世代に過度の負担を先送りしない予算編成となるよう、全庁に対して通知しております。

予算編成に対する基本的な考え方につきましては、財政規律を守りつつ限られた財源を必要な施策に重点

的に配分していくといった部分において、従前同様であります。

しかし、来年度は私の4期目の最後の本格予算であるとともに、紋別市総合戦略の2期目のスタートとな

る年でありますことから、第1期総合戦略の現状と課題を整理し、市が目指す方向性を踏まえて新たな視点

を盛り込み、さらなる地方創生の充実に向けて切れ目のない取り組みを推進できるよう、予算編成に反映し

てまいりたいと考えております。

4点目のふるさと納税に係る寄附金の受付状況につきましては、令和元年度の4月から11月までの受付実

績は、速報値ではありますが申込件数18万8,143件、受付金額31億8,961万円、平成30年度の同期間における

受付実績は、申込件数6万5,662件、受付金額12億1,496万8,000円、対前年度比較では、件数では12万

2,481件、約2.9倍の増、金額では19億7,464万2,000円、約2.6倍の増となり、想定を大幅に上回る状況とな

ったところであります。

また、これまでに複数回の寄附をされた方、いわゆるリピーターの状況につきまして担当課において把握

できる範囲で申し上げますと、令和元年度のリピーター比率は約25%、平成30年度は約15%となっており、

寄附者に占めるリピーターの割合が高まっている状況にあります。

以上で答弁を終わらせていただきますが、教育問題につきましては教育長職務代理者より答弁いたしま

す。

○議長(飯田弘明君) 教育問題について答弁を求めます。

小林教育長職務代理者。

○教育長職務代理者(小林正男君) それでは、加藤議員のご質問にお答えいたします。

初めに、学校施設老朽化や設備の改修についてであります。

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1点目の学校施設の老朽化に伴う長寿命化に向けた改修につきましては、学校施設は将来を担う子供たち

の学びの場であると同時に、災害時の避難場所ともなり、その老朽化対策は重要な課題であります。学校施

設の整備は、経年による建物の部分的な劣化や機能低下に対する復旧については、毎年改修工事費等を予算

計上し修繕を行っているところであり、近年では安全性を優先し、耐震性のない建物の耐震補強に特化した

事業を実施してまいりました。

しかしながら、施設の老朽化に伴う大規模に及ぶ内外部の損傷や各種設備の更新等につきましては、部分

的な改修では解決が困難であるため、施設全体を対象とする抜本的な対策が必要であると認識しておりま

す。そのため、本年度策定中の教育施設長寿命化計画に基づき、安全面や機能面でのふぐあいの発生などを

総合的に検討し、年次的、計画的な施設整備に取り組んでまいります。

2点目の学習に必要な備品などの更新などにつきましては、安全にかかわること、学習に影響を及ぼすも

の、老朽化が進み改修が必要なものなどを総合的に判断し、可能な限り迅速な対応に努めているところであ

ります。

これまで机、椅子については、天板等の交換、椅子キャップの交換などを行いながら使用してきたところ

でありますが、教科書のA判化により、天板の規格サイズが拡大されていること及び本年10月に紋別市PT

A連合会より児童生徒の成長に合わせて高さを変更できる机、椅子の更新要望もありましたことから、子供

たちにとって大切な学習空間にある机、椅子の更新時期と考え、小学校全校の更新に向けて検討してまいり

ます。

3点目の夏場の暑さ対策につきましては、今年度夏場の暑さ対策として市内小中学校に網戸整備を行って

いることから、現段階での扇風機等での対策については検討しておりません。

次に、学校図書館についてであります。

1点目の学力傾向につきましては、南丘小学校が学校の特徴を生かした実践により顕著な成果をあらわし

ていることは有効な学力向上の取り組みとして捉えております。しかし、個別の結果や学校間の比較につき

ましては、調査目的や配慮事項に従い、市として公表しておりませんので、結果及び分析の公表については

学校長判断のもと、学校ごとに行っている現状であります。

市全体での分析ではありますが、本や新聞を読むことが習慣化されている児童ほど読解力が求められる問

題や記述式問題の正答率が高く、無回答の割合も低い傾向が見られております。これは、全国的な傾向でも

あり、児童が本や新聞に触れる環境を整備することが学力向上に向けた重要な施策の一つであると考えてお

ります。

2点目の学校司書の常駐化につきましては、平成25年度に巡回司書1名、翌年2名体制により学校図書館

の運営及び支援、助言を行ってまいりましたが、課題として学校司書が常駐していないため開館日が限定さ

れ、図書の貸し出しや日常的な活用が難しい状況にあると認識しております。

本年9月、南丘小学校で、学校図書館を活用した公開授業で新学習指導要領に示された主体的・対話的で

深い学びを目指して学校図書館を活用しての授業のあり方や学校司書の役割についての授業が行われまし

た。これからは、教師が教える授業から子供が学ぶ授業への発想転換が必要であり、学校図書館での調べ

方、学び方を身につけられるようにするためにも、学校司書の役割、存在が重要であると示されました。

今回の結果からも、各学校への学校司書の配置増員が学力向上に向けての重要な施策と考え、増員に向け

て検討してまいります。

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3点目の学校図書館整備事業につきましては、この事業は、文部科学省が定める図書標準達成のため不足

図書の整備や古い図書の更新に重点を置き、計画的に実施しており、来年度は3カ年目の最終年度となりま

すことから、課題等を整理し、新たな事業計画の必要性を検討していくこととしております。

新年度の予算措置につきましては、この整備事業を含め、学校図書館の活用が進むよう学校司書の配置増

員とあわせて検討してまいります。

4点目の市内学校図書館の蔵書や課題の見える化につきましては、昨年導入した学校図書館蔵書システム

では、分類ごとの蔵書数、年間の増加数、更新冊数、廃棄冊数の数値がわかるほか、蔵書の新鮮度はさらに

分析することで求めることができます。

既に学校図書館整備事業の図書選書にも活用しており、今後も各学校からの要望等に応じて図書の購入や

廃棄などに役立ててまいります。

5点目の市内学校図書館と市立図書館をネットワークで結び、蔵書不足を補完するシステムの構築につき

ましては、調べ学習等で学校図書館の図書が不足する場合、学校からの要望に応じて市立図書館の移動図書

館車により配送、回収サービスを行っているところです。

システムのネットワーク化については、各学校間の図書貸借や市立図書館との貸借には学校司書の役割が

重要となることから、その仕組みづくりに向けて検討してまいります。

以上、答弁といたします。

○議長(飯田弘明君) 加藤裕貴君。

○12番(加藤裕貴君) それでは、順番に再質問をさせていただきます。

最初に、市内の悪臭状況、悪臭苦情の状況とその対応について伺ってまいります。

最初の答弁いただいた中で、また聞いていきたいところといたしまして、当市として例えばこの飼肥料工

場が老朽化などで廃業した場合、本市の水産業への影響というのはどの程度あるというふうに認識されてい

るんでしょうか。

○議長(飯田弘明君) 川代水産課長。

○水産課長(川代悦矢君) お答えいたします。

当市の水産の現状については、処分、水産残渣におきまして、飼肥料工場ですとかに残渣を出している部

分につきましては、年間、ホタテのウロで1,400トン程度を処分していただいておりますけれども、そうい

う部分がなくなりますと、処理できなくなりますとやはり地方のほうに持っていったり、あとは埋立処分場

のほうに搬入ということで、飼肥料工場の位置づけというのは重要だと認識してございます。

○議長(飯田弘明君) 加藤裕貴君。

○12番(加藤裕貴君) やはり、確かに最近はにおいという部分で、私も市民の皆さんから声を寄せられるこ

とが少なくなくなってきて、現に答弁いただいたように件数が非常に増えているという現状があるんだと思

います。ただ、本市の水産業を陰から支える上で必要不可欠な施設でありますから、少しこの点について伺

っていきたいんですけれども、ホタテのウロですとかミール、ソリュブルを扱う飼肥料工場の数と生産施設

及び悪臭防止施設の設備の投資状況など、経営状況ですとか今後の見通しについて何か打ち合わせとかお話

をされているようなことがあればちょっと教えていただきたいんですけれども。

○議長(飯田弘明君) 清水環境生活課長。

○環境生活課長(清水博昭君) まず、飼肥料工場、それからホタテのウロであるとかソリュブル、こちらのほ

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うの工場の数につきましては、まずミールをつくっている箇所が4カ所、それからソリュブル及びホタテの

ウロ、これは同一の事業所でございますけれども1件となっております。

設備状況の投資状況につきましては、また詳細については、詳細といいますか、全工場に聞き取りは行っ

ておりませんけれども、特に今年というか、最近悪臭の苦情が多い2つの事業所、答弁にもございますけれ

ども、この中で、中の2事業所という限定された範囲になりますけれども、年間の投資額としてはある一つ

の工場は一千数百万円の投資を行いつつ、完全的なものではないけれども、できる限りで投資していると。

それから、自社というものが、そういうような残渣を処理するということで、そういうことで一定の経営的

にも自分のところだけがやめればいいとかという話ではなくて、検査して責任を感じているというようなお

話も聞けましたし、もう一つの工場につきましては、これにつきましてはなかなか施設が完全に古い、昭和

40年代の施設ということもあってなかなか投資ができないということと、ソリュブルの部分でちょっと採算

性がとれないという部分で、そちらのほう、投資はしたいけれどもなかなかできない状況であるというよう

なお話を聞いてございます。

以上でございます。

○議長(飯田弘明君) 加藤裕貴君。

○12番(加藤裕貴君) わかりました。

やはり、最初の答弁でもありましたように、におい、どんどん悪臭が強くなっている、今までしなかった

ようなところでにおいがするようになっているというのは、やはり老朽化というのが非常に大きな影響、老

朽化によるものが大きいのかなというふうに印象を受けたわけですけれども、答弁の中にあった支援の部分

で、臭気対策のアドバイザーというような答弁があったと思うんですけども、そのアドバイザーの方という

のは主にどういったような調べをするのかというのと、あと、今においの測定というんですか、それは年1

回というようなことだったと思うんですけど、これは回数的に適正な回数なのか、このぐらい、においが強

い日もあれば弱い日もあると思うんですけども、天候とかもあると思うんですけども、恐らく市内の業者の

方がにおいを測定したりするわけではないと思うので、あらかじめ頼んでどこかから来てもらってというこ

とだと思うんですけれども、やはりより現状に合ったような感じのためには、その回数も少し考えなくちゃ

いけないんではないかなというふうに感じるわけですけども、規制部局としてはどんなふうにお考えです

か。

○議長(飯田弘明君) 清水環境生活課長。

○環境生活課長(清水博昭君) まず、臭気対策のアドバイザリーの派遣業務、こちらのほうの内容についてで

すけども、まず対象事業所のヒアリング、これについては操業時間や規模、それから施設の概要、苦情の実

態等でございます。それからもう一つは、施設設備等の確認ということで、製造工程、施設の状況、焼却等

処分状況、清掃状況等の確認ということで、まず確認とヒアリング、ヒアリングの中で確認をしていくとい

う部分と、それから派遣業務を実施することで得られる成果、この部分については私どもも期待している部

分でございますけれども、悪臭の発生、原因箇所の特定、あるいは脱臭装置が機能してる、あるいは機能し

てないとかの確認、それから悪臭改善に向けては製造工程や運用、清掃方法等の助言をいただきたいと考え

ております。

それと、あともう一つ、臭気の測定の回数の妥当性という部分でのご質問でございますけれども、平成

21年度から行っているということで、それ以前は特に行ってなかったんですけども、やはり臭気測定という

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のは、非常に感覚公害といわれる部分がございまして、悪臭というのは難しいんですけど、まずは科学的な

データをもって指導に使っていこう、あるいはこれは悪臭防止法の中に書かれている部分ですけども、逆に

環境の維持といいますか、そういう部分で測定義務が市町村にあるものですから実施しているところです。

ただ、この年1回というのは、確かに少ないとは感じております。というのは、たまたまその年1回、た

またまにおいが少なかったから指導に至らなかったという部分もありますし、たまたまかもしれませんけど

も、多かったので指導してもう一回再測定するという部分でここ10年間繰り返してきたということで、今後

についてはアドバイザリー業務を交えて検討していくことになるんですけども、そういった部分で、効果を

確認するでありますとか、とにかく科学的データを、うちは臭気規制というか濃度規制なんで、まずは科学

的な根拠データを収集する観点から増やしていきたいなという部分で考えております。

以上でございます。

○議長(飯田弘明君) 加藤裕貴君。

○12番(加藤裕貴君) 今、科学的に調べられるということでちょっとその結果に期待をしたいところである

んですけれども。私も、渚滑町の海岸線沿いに住んでいたことがあるので、においというのは昔から感じて

はいて、紋別のにおいなので余り自分自身は不思議に感じていなかったんですけれども。やはりこれだけ交

流人口の拡大などで多くの方がいらっしゃるようになりましたし、避暑地化ですとかそういった部分も含め

て、選んでもらう自治体にこの紋別がなるためには、この悪臭問題というのがなくなれば紋別のイメージア

ップにもつながっていくでしょうし、観光や交流などの促進も進められるんじゃないかなと思う一方で、こ

の飼肥料工場が水産業を陰で支えてるという一面もあるので、なかなか対応が難しいところもあると思いま

すし、老朽化ですとか費用の部分というのも大変かなとは思うんですけれども。

その中で、答弁の中にありましたけれども、対応策を検討してまいると、後半ですね、いったような答弁

の中には、私の質問の中にもあった、例えば設備の更新などにおける財政的な支援ですとか、業界団体への

何らかの助成ですとか、そういったような産業振興の観点から補助などの支援体制というものも検討の中に

は含まれるんでしょうか。

○議長(飯田弘明君) 川代水産課長。

○水産課長(川代悦矢君) お答えいたします。

答弁にもありましたけれども、関係団体と協議を進めていく中でその辺を検討していきたいなというふう

に思ってございます。

○議長(飯田弘明君) 加藤裕貴君。

○12番(加藤裕貴君) 前向きな答弁というふうに捉えさせていただきたいと思います。

市民の方からも、洗濯物を干すときに気温、天候などの影響で外で干せないとかという声もあるのも事実

だと思いますので、その辺、バランスもあると思うんですけれども、引き続きにおいの対策に取り組んでい

ただきたいなと思います。こちらの質問については、以上で終わります。

次の質問、再質問に入ります。RPAを用いた行政サービスの提供についてさせていただきます。

時間外ですとか休日出勤の多い部署ということで、庶務ですとか土木という部分、この部分はマンパワー

の部分であったり、人員的にいなければいけない何かがあったときに、防災の部分であったり除雪であった

り、そういった部分で増えてくるのかなと思うんですが、時期的に増えてくる税務ですとか、そういった部

分や、また答弁の中にもありましたふるさと納税、これもすごい今時期なんかは時間がかかってるんではな

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いかと思うんですけれども、今回試験的にふるさと納税をやってみるということなんですが、どうなんでし

ょうか、まだ導入を検討している段階でどのぐらい、例えばふるさと納税をそれに置きかえると作業時間の

削減につながるとかって、何か積算といいますか、何かそんなシミュレーションをお持ちでしたら聞かせて

いただきたいんですけども。

○議長(飯田弘明君) 富樫企画調整課長。

○企画調整課長(富樫豪志君) お答えいたします。

RPAへの導入に向けて来年度、実証実験的に一部の事業で取り入れようとは今考えているところでござ

いますが、今年度、民間事業所の協力を得ながら簡易診断というものに取り組ませていただきました。その

中で、例えばふるさと納税の申込みデータの受入れ処理という部分では、実際にほぼ100%、RPAの導入

による事務事業量の削減効果が考えられるというような簡易診断結果も出ております。来年度こういった部

分の、簡易診断結果を踏まえながら、ふるさと納税の実証実験的な導入につなげていきたいというふうに考

えた次第でございます。

○議長(飯田弘明君) 加藤裕貴君。

○12番(加藤裕貴君) 行政の仕事というのが、人口は減ってきても職員の皆さんにかかる仕事量というのは

減るというイメージよりは何か増えてるような印象もある中で、できるだけ質問させていただいたとおり、

また南砺市を視察させていただきましたけども、政策的に取り組まなくてはいけない、人がかかわらなくて

はいけないところにできるだけ人員を集中できるように、機械で、ロボット化でスムーズにできる定型業務

ですとか、また質問の中にも入れさせていただきましたけど、例えばAIのような技術も取り入れながら、

こちら引き続き機械でどうにか済む分は機械で、人間じゃなくちゃいけないところに集中できるような取り

組みをしていただきたいなと思います。

このまま次の質問に移らせていただきます。経済状況、税収見通し、そして予算編成方針とふるさと納税

について伺います。

今年度の決算見通しについては若干、今答弁いただいたように、減るものの、予算額はいってるよという

ようなことだったと思いますので、そちらについてはわかりました。公共事業の部分に関しましても、市発

注のものは減るけれども、国や道、また民間の部分で同程度上回るといったような答弁をいただいたので、

こちらもわかりました。

この中で、ふるさと納税の速報値を今お伺いしました。すごい伸びだというふうに考えております。紋別

がこの伸び率でありますけれども、全国的な平均の伸び率と比較して、紋別の伸び率というのは高いんでし

ょうか、低いんでしょうか、まず最初に。

○議長(飯田弘明君) 富樫企画調整課長。

○企画調整課長(富樫豪志君) ご質問なんですけれども、残念ながら今年度の全国的な状況についてはデータ

を持ち合わせていなくて、比較は難しい状況なんですけれども、やはり全国的な傾向といたしまして平成

30年度も、前年度の平成29年度と平成30年度を比較しますと、やはり総額の受入額が5,000億円を超えてい

るような、要するに前年と比較すると1.4倍の伸びを見せているというような形で、例年そのような形で伸

びておりますので、残念ながら今年度の状況の資料は持ち合わせておりませんが、同様の傾向が続いている

のではないかというふうに推察しているところでございます。

以上です。

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○議長(飯田弘明君) 加藤裕貴君。

○12番(加藤裕貴君) わかりました。もう既に、前年度と比較してもかなり速報値で大きく上回る寄附をい

ただいている状況であるのかなというふうに感じるわけですけれども、現段階において今年度の着地、今年

の着地はどれぐらいになりそうだという見込みでしょうか。わかっていれば教えていただきたいんですけれ

ども。

○議長(飯田弘明君) 富樫企画調整課長。

○企画調整課長(富樫豪志君) 今定例会におきましても補正予算の提案をさせていただいているところでござ

いますけれども、今段階で担当のほうといたしましては56億円から57億円というような形で、昨年度実績が

21億円でしたので、35億円ほどの増というような形で決算見込みを立てさせていただいているところでござ

います。

○議長(飯田弘明君) 加藤裕貴君。

○12番(加藤裕貴君) なかなかすごい伸び率だったので、ちょっと驚くんですけれど、これがずっと続けば

夢のような話でいいなと思うんですけども、制度自体がどんなになっちゃうかわからないので、いただける

うちにたくさん寄附いただけるような取り組みを進めていただいて、市政のさまざまなところにこちらが充

当できればいいのかなというふうに思います。引き続き、ふるさと納税については非常に順調に進んでいる

ということでわかりました。先ほどのRPAの導入も含めて、非常にふるさと納税を担当してる皆さん、本

当に遅くまでこの時期仕事されてると思います。少しでも業務量が軽減できるようになればいいなというふ

うに、こちら期待しております。

それでは、教育問題のほうに移らせていただきます。

最初、学校の施設の老朽化と長寿命化についてということで、答弁の中にも長寿命化に向けて策定中とい

ったような中身だったと思うんですけれども、実際、市政会と未来の会と一緒に施設、学校施設、市内を回

らせていただきました。特に私、潮見中学校とか潮見小学校だったんですけれども、潮見中学校については

新しくなった直後に入っていた感じからすると、あっ、やっぱり時間とともにこんなに老朽化するもんなん

だなというのに驚きました。とりわけ雨漏りの部分に関しては、どの学校においても雨漏りで困られてる。

簡易的な補修もされているんですけれども、長寿命化をする上で雨漏りって相当大変な改修が必要なのかな

というふうに考えますけれども、これを策定中ということはどのぐらいの規模感で、雨漏りしているところ

はこれでもう万全というような状況にまで持ってくることを想定されているんでしょうか。まず一つ教えて

ください。

○議長(飯田弘明君) 浜屋学務課長。

○学務課長(浜屋武志君) それでは、加藤議員の質問にお答えいたします。

雨漏り改修につきましては、各学校とも施設全体を対象とする根本的な対策の中で改修する必要がござい

ます。その中で今回、教育施設の長寿命化計画の策定を進めている段階ですので、その中で雨漏り、各学校

ですね、新築当初から改修されてない学校もございますので、そういったところを計画的に対応していきた

いと思っております。

○議長(飯田弘明君) 加藤裕貴君。

○12番(加藤裕貴君) わかりました。雨漏りの問題、かなりあちらこちら確認できたので大変なんだろうな

というふうに思います。そのほかにも軽微といいますか、例えば床の木の木目が外れてて穴があいてるです

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とか、そういったところが散見されました。結局工事として発注すると、時間もかかるのとお金も結構かか

ってしまうと思いますので、例えば軽微なものに関しては学校にいる公務補さんとかにお願いをした中で、

そういった補修等をやっていただくような取り組みというのは、可能性としてはいかがお考えでしょうか。

できるもんなんでしょうか。

○議長(飯田弘明君) 浜屋学務課長。

○学務課長(浜屋武志君) 公務補による作業につきましては、軽微な修繕については日常的な作業の中で行っ

ていただいてるところがございます。修繕内容につきましては、複数の公務補による作業も必要な場合があ

りますので、そこは各学校の協力を得ながら、作業時間を調整などするような形で公務補による共同作業等

で対応してまいりたいと思っております。

○議長(飯田弘明君) 加藤裕貴君。

○12番(加藤裕貴君) わかりました。関連もするんですけども、今教育長職務代理の方から答弁いただきま

したけれども、小学校の机と椅子、これは全校更新に向けて前向きな答弁をいただいたのかなというふうに

考えております。

個別案件なんですけれども、この中で例えば潮見小学校の音楽室に机とか、そういった譜面台がないです

とか、そういったようなさまざまな部分というのは、浜屋課長も一緒に回っていただいたんで、もう把握さ

れてるかと思うんですが、そういった部分に関して、この机に限らず、例えばA判に変わることによって例

えば潮見中学校のロッカーがA4のファイルが入らないとか、立てて普通に入らないとか、そういった部

分。あとは、紋小のロッカー、げた箱が長靴が入らないぐらい小さいとか、児童が減ってるんで本来であれ

ばスペースとればそういったようなことができるとか、いろいろあったと思うんですけども、そういった部

分で、机と椅子に関しては前向きな答弁をいただいたんですが、ほかの部分に関して、例えば早期にできそ

うなこと、実際にもうこれはやろうとかって検討されている、もしくは予算要求しようと思ってるような案

件があればお聞かせいただきたいんですけども。

○議長(飯田弘明君) 浜屋学務課長。

○学務課長(浜屋武志君) 各学校の施設の備品につきましては、計画的に更新を行っておりますけれども、全

ての要望に対応することが難しいことから、各学校、市P連からの要望をお聞きする中で協議を行いまし

て、子供たちの学習環境、安全に影響が出ることのないように計画的に更新してまいりたいと思います。

○議長(飯田弘明君) 加藤裕貴君。

○12番(加藤裕貴君) わかりました。段階的に、優先度の高いものから取り組んでいかれるということだと

思いますので、そちらを期待したいと思います。

あと、夏場の暑さ対策について、網戸をつけたということで伺いました。潮見小学校、中学校などを見た

ときに、行って先生からお話を聞いたときに、先ほどのにおいの質問にも入れさせていただきましたけれど

も、天候とかですごい悪臭がする場合があると、授業にも結構影響するといったように、だから窓をあけた

くないとかという児童生徒がいるというお話を聞きました。また、潮小だったかな、サーキュレーターを扇

風機がわりに使ってるとかという。やっぱり窓をあけて、あければ風は流れるんでしょうけども、本当に暑

い日は何か送風できるようなもの、せめてエアコンとは言わないんで、そういったものがやっぱり必要なん

ではないかなと思うんですけども、それはやはり網戸でオーケーという認識なんでしょうか。

○議長(飯田弘明君) 浜屋学務課長。

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○学務課長(浜屋武志君) におい対策の扇風機等の配備のことでございますけれども、においにつきましては

発生源となる工場のにおい対策というのがまず優先になるのかなと考えております。ですので、においに対

する扇風機の配備というのは考えておりません。

また、暑さ対策ということで今ご質問がございましたが、今年度、まず網戸整備を実施しておりますの

で、まずは網戸での対応ということでご理解いただきたいと思っております。

○議長(飯田弘明君) 加藤裕貴君。

○12番(加藤裕貴君) ちょっと1点、戻って聞きたい、伺いたいんですけれども、先ほどの部分なんです

が、優先順位の、改修ですとかそういった部分で聞きたいんですけども、浜屋課長、先ほど市P連の要望

等々もある中で優先順位でという中で答弁いただいたと思うんですが、現に市政会と未来の会が一緒に現地

視察をさせていただいて、なるだけ市P連とは別に、現場の声の要望ってのも合わせていただいて、その中

に市P連から入ったものに対しての優先順位のつけとかという部分があったのかなと思うんですけれども、

あくまでも優先順位的には現場というものと市P連という要望があったときに、判断というのはどういう判

断をされて改修、優先順位をつけられているのか、伺えますか。

○議長(飯田弘明君) 浜屋学務課長。

○学務課長(浜屋武志君) 市P連の要望につきましては、まず単P、各学校におけるPTAの中で学校としっ

かり協議をしていただいたものが、それをまとめたものが市P連、全体の中で協議されてるということで認

識しておりますので、市P連全体の声、さらには先ほど言うように学校と単Pの声ということを学校単位

で、教育委員会もしっかり回って把握していきたいと思っております。

○議長(飯田弘明君) 加藤裕貴君。

○12番(加藤裕貴君) わかりました。

それでは、実際に現地視察をさせていただいて、それもまた現場の先生と話をさせていただいて1点、こ

れは改善の余地があるのかなと思うのでちょっとお伺いしたいんですけれども、教室に設置されてる実物投

映機を映すモニターの場所というんですかね、これが時間帯によって廊下側にモニターが設置されている場

合ですと、反射をしてなかなか利用が、反射して児童に見えないといったような声がありまして、この場所

自体はこちら側の窓側に移したとしてもまぶしいと思うので、一部分だけでもいいので、遮光カーテンのよ

うなもので反射がないような仕組み、仕掛けというような運用とかというのはできたりするもんなんでしょ

うか。ちょっと細かいんですけども。

○議長(飯田弘明君) 休憩します。

―――――――――

午後3時43分 休憩

午後3時44分 再開

―――――――――

○議長(飯田弘明君) 休憩を解きます。

加藤裕貴君。

○12番(加藤裕貴君) 失礼しました。質問をそれでは変えます。

第4次紋別子ども読書活動推進計画が配られまして、その中を見てますと、学校図書館巡回司書らと連携

しという文言とあわせて、学校司書等を配置し、子供たちがいつでも学校図書館を利用できる環境づくりに

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努めますなど、「等」という言葉がついて学校司書という言葉がこの推進計画に出てきているわけでありま

すけれども、ちょっと順番が前後しちゃいますが、先に市内の学校図書館の蔵書や課題の見える化につい

て、このシステムの話をさせていただきます。

今も既に答弁の中ではそれが、学校等の問い合わせがあれば運用できると、運用というか示すことができ

るという状態というような答弁だったと思うんですけれども、学務課なりでそれをしっかり把握していただ

いて、例えば蔵書を見ていくと、調べ学習に必要な百科事典とかのゼロ番台というんですかね、それが非常

にどの学校も不足しているというような現状があるのかなというふうに思います。学校によっては、比率で

いったら6なくちゃいけない部分が1.8とか、これは平成30年度末の数字なんですけれども、非常にSLA

標準配分比率と比較するとゼロ番台、1番もそうですけど非常に低い、ゼロ番台が特別低いような感じがし

ます。

現場の人の声を聞くと、百科事典を一組買うとすごい値段になってしまうのでなかなか買えないというよ

うな声もあるんですが、やはりこれから新学習指導要領が2020年から始まって、一斉学習から調べ学習とい

う部分が少し重視されるようになったときに、学校図書館という部分が全国どこも整備しなさいと言われて

る中で、紋別だけその比率が低いと調べるときに、最初に言葉を調べて、辞書で調べて、最後にわかんない

ときにインターネットで調べるというこの段階の途中がすぽっと抜けてしまって、いきなりインターネット

で調べざるを得ないような状況もあるようなことをメンバーの先生から伺ったんですけれども。

いろいろ紋別市でもさまざまな学習サポーターですとか、そういった取り組みの中でいろいろ積極的にさ

れてるんですが、最低限この学校図書館という部分で、学務課なりでしっかり見える化したものを見て受け

とめた上で、特にゼロ番台がやっぱり厳しいという。実際の年代、もっと古いものを残さなくちゃいけな

い、本当は廃棄してなくちゃいけないものなんだけども、それも残さないと本当になくなってしまうという

ような声も伺ったんですが、この見える化という部分について、実際運用してこういった部分に反映させて

いくというのを学務課としてどんなお考えをお持ちなのか、教えてください。

○議長(飯田弘明君) 浜屋学務課長。

○学務課長(浜屋武志君) それでは、お答えいたします。

まず、学校図書館のシステム化というのが昨年度から導入されております。それに伴いまして、今まで学

校図書館にある蔵書の状況というのがデータベース化されたと。そういった中で先ほど言われるように、分

類の中でもゼロ番台、調べ物学習の部分が大きく不足しているということが見えてきましたので、そういっ

た部分、実は3カ年計画の初年度についてはそこの部分をまず重点化して行ってきたというのが現状でござ

います。

また、今年度、昨年度末の実績を見まして、巡回司書が各学校において、例えば調べ物学習に必要な図書

について各学校からお聞きする中で、各分類の不足分類に当たって充足していくような状況で進めていると

いうようなところでございます。

○議長(飯田弘明君) 加藤裕貴君。

○12番(加藤裕貴君) わかりました。かなりゼロ番台、大変だという声を強くいただいたので、この場でも

ちょっとお話をさせていただきました。

同じく学校図書館への新聞配備の件で伺いたいと思います。

学校図書館図書整備等5か年計画の中でいくと、学校図書館への新聞配備というのがあります。今回視察

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させていただいた南丘小学校では、PTA予算で購読しているというようなお話もありました。日々のもの

ですから、消耗品などと同様の配当予算とかの中に含むとかという形ではなくて、はっきりと新聞や雑誌を

買う予算としてそういった部分、学校図書館の鮮度という意味では情報を最新、維持するような、鮮度を維

持するためにこういった部分も予算化を要望させていただきたいと思います。この考えについてお伺いをし

たいのと。

あわせて、視察させていただいた南丘小学校では、新聞を読む習慣ですとか読書をする習慣、そういった

ところで、それが前年から始めた取り組みで最新の学校通信などを拝見すると、秋田を超えるような学力と

いうようなことが書いておりました。非常に市内においてすごいなと、いろいろ平均で見せていただくと、

何か紋別大変だというお話を聞いたんですけども、単体で見たときに、別に比較をするわけではないんです

けど、取り組みとして、やはり小規模校ならではの取り組みなのかもしれませんけれども、同じ紋別市内に

そういった学校があって、非常に先進的な取り組みをしてる校長先生のお話を聞くことができました。やは

り学力向上に向けて、水平展開できるところは水平展開すべきではないかと思うんですけれども、学務課と

してその部分については、学力を比較するってわけではなくて、やはりいいところはまねしようという観点

からどんな取り組み、今からでもまた新年度以降考えているのか、教えてください。

○議長(飯田弘明君) 浜屋学務課長。

○学務課長(浜屋武志君) まず、新聞につきましてです。活字に興味、関心を持ってもらうきっかけとして

も、読む力、考える力としても新聞を活用するというのは有効的だということで認識しておりますので、こ

ちらについては経常費ということで今後協議していくことになりますが、学校図書館への配備について検討

していきたいと考えております。

次に、比較というところでございます。南丘小学校と他校との比較につきましては、学力・学習状況調査

においては配慮事項ということになっておりまして、適正に取り扱うべきと考えております。学力向上に向

けた取り組みとして、南丘小学校以外の小学校におきましても、それぞれの学校規模、教員数、児童数、保

護者や地域の実態、教育目標、教育課程に応じて学校の実態を踏まえた取り組みが行われておりますので、

そういったところで各学校の比較というのは差し控えたいということでご理解ください。

○議長(飯田弘明君) 加藤裕貴君。

○12番(加藤裕貴君) わかりました。せっかく、これは本当に視察しないとわかんなかったようなことだっ

たので、非常に有意義だったなというふうに感じてるんですけれども、最後に、学校図書館における司書の

常駐化についてなんですが、やはり巡回司書というのは図書館から来る巡回司書と、学校司書になれば司書

教諭の方と同じく、学校に所属する形で授業のサポートをするような役割なのかなと思うんですけれども、

こちらの学校司書常駐化に向けては資格者の確保も含めて非常に厳しいものもあるのかなと思うんですがぜ

ひ、先ほどのゼロ番台の問題もそうですけども、非常に多くのふるさと納税をいただいてるので、その辺も

少し利用できるようなことがあるのであれば使っていただいて、前向きにこちら、常駐をさせればすごく図

書館の活用も増えるというようなデータも各種出ているものもあると思いますんで、その辺を参考にしなが

ら導入を検討していただきたいと思うんですけれども、意気込みとしてはどの程度の意気込みで来年度以降

取り組まれるのか、学習指導要領にあわせて整備しなくちゃいけないと思うんですけども、学務課としての

考えを教えてください。

○議長(飯田弘明君) 休憩前に、ここで本日の会議時間は議事の都合によりあらかじめこれを延長します。

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暫時休憩いたします。

―――――――――

午後3時55分 休憩

午後4時4分 再開

―――――――――

○議長(飯田弘明君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

山﨑教育部長。

○教育部長(山﨑義一君) 大変お待たせしました。学力の向上、学校図書館の活用に当たりましては、学校司

書が非常に役割が重要であるということは重々認識してございます。これから学校司書の司書等の増員に向

けて、有資格者の確保に非常に困難は想定されるところではございますが、一生懸命取り組んでまいりたい

と思ってございます。

以上でございます。

○議長(飯田弘明君) 加藤裕貴君。

○12番(加藤裕貴君) 今、教育部長から答弁をいただきましたので、前向きな答弁というふうに理解したい

と思うんですが、この子どもの読書活動推進計画の中の15ページの中に、学校図書館に学校司書等を配置し

というふうに、「等」という文字があったんですけども、やはりハードルは高いのかもしれませんが、でき

るだけ学校司書の確保に努めていただきたいなと思うんですが、もう一点、その場合、学校司書の所属はど

この課の所属になるようなことを想定されていらっしゃるのか、教えてもらえますか。

○議長(飯田弘明君) 浜屋学務課長。

○学務課長(浜屋武志君) お答えいたします。

今現在、巡回司書につきましては市立図書館の所属というところがございます。そういったところも含め

て、今後配置されたとした場合、巡回司書の役割というのは非常に重要になりますので、その配置につきま

しては検討しているところでございます。

○議長(飯田弘明君) 加藤裕貴君。

○12番(加藤裕貴君) 巡回司書は図書館の所属というところで、本の整理ですとか今までどおりの中で、た

だ、今まさに巡回司書がいるから開設できてる部分はありますので、学校司書に関しては、授業との連携と

いう部分でいけば学校、学務課の所属というのが望ましいんだろうというふうに思います。司書教諭の方と

連携をして授業を組み立てたり、その補佐ができるような体制をぜひ前向きにつくっていただきたいなと思

うんですけれども、さっきの話にちょっと戻ります、ごめんなさい、時間がまだあったので、ちょっと話が

戻っちゃいますけど、すいません。

先ほど市P連の要望、単Pの要望という部分、優先順位等々という話もあったんですが、やはり現場の先

生の皆さんの生の声というのも、この議会の中で出てくるのはPTAの要望というのがよく、今までも答弁

の中に多くあったと思うんですが、現場の先生の声というのもぜひ反映できるような仕組みをつくっていた

だきたいなと思うんですが、今までどんなような対応をされてらっしゃったのか、もう一度お聞かせいただ

けますでしょうか。

○議長(飯田弘明君) 加藤君、時間を過ぎたんで、これで質問を終わっていいですか。

(12番加藤裕貴君「いいです、はい」と呼ぶ)

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浜屋学務課長。

○学務課長(浜屋武志君) 現場の声につきましては、私たちは窓口としては校長会、管理職という形になりま

すので、そこからの声をということになるんですが、現場の声をお聞きする何らかの仕組みというのは検討

していかなきゃならないかと考えております。

○議長(飯田弘明君) 本日の会議はこれで終わりたいと思います。

なお、あすは引き続き午前10時から会議を開きますから、定刻までにご参集願います。

本日の会議はこれをもって散会いたします。

午後4時7分 散会

以上、会議録の内容に相違ないことを証するため、ここに署名する。

議 長

署 名 議 員

署 名 議 員