3
Program 概要 (詳細は次ページ) 1 CAN 活動方針 説明 今年度から応用脳科学アカデミーの内容をさらに充実し、ヒト計測の基礎、ビジネスに活かす脳科学、ヘルスケア等のコー スを新設するとともに、一部、関西地域でも開催を予定しています。R&D研究会では、脳科学の社会実装を目指す取組みを 強化致します。さらに、企業にとって重要な脳科学・AIに関するELSI(倫理的・法的・社会的問題)への対応に関する専門 家をお招きしたワークショップ等も開催する予定です。これら2019年度の活動についてご説明いたします。 2 基調講演+パネル討論 脳研究の成果やAIの社会活用が始まり、従来の社会経済パラダイムは大きく変わりつつあります。3つの基調講演とパネル 討論を通じ、ヒトを理解することの重要性、そしてその理解に基づいた方法論しっかりと確立し、新たな人間と脳のモデル構 築を目指すことの社会的、産業的価値について考えます。 シンポジウム終了後(17:45~)、意見交換会(参加費5,000円)を予定しております。 皆様のご参加をお待ちしております。 参加費 無料 定員 200日時: 13:30‐17:30 会場 虎ノ門ヒルズフォーラム ホールB( 4 階) 港区虎ノ門 1 - 23 - 3 虎ノ門ヒルズ森タワー 4 ※お申込み締切: 6月26日(水) ※申込多数の場合、抽選となります お陰様で、応用脳科学コンソーシアムは、今年度、創設10周年を迎えることができました。 これもひとえに、脳科学の産業応用というテーマに賛同し、ご参加を頂きました多くの会員企業の皆様 そしてご指導ご支援を頂きました研究者の皆様 のお陰であり、あらためまして、深く感謝申し上げます。 さて、今や世界はAIで動いているというくらい、AIの研究、企業での応用が活発化しています。しかし、 その背景では、人間の脳の研究成果がAI研究に活かされており、これからのAI研究は脳科学の知見無しでは 進まないという見方もあるくらいです。 応用脳科学コンソーシアムの取組みもこの10年間で大きく変化してきています。例えば、脳のクロスモー ダル効果に関する共同実験研究、脳計測による無意識の意思決定研究、AIを活用した脳のモデル化、脳科学 /AIのELSI(倫理的・法的・社会的課題)等にも取り組んでいます。 本年度は応用脳科学コンソーシアム10周年という節目を迎え、新たな取組みを行ないます。ぜひ本シンポ ジウムにご臨席賜り、その活動内容等をご理解頂き、応用脳科学コンソーシアムへのご参加をご検討頂けれ ば幸甚に存じます。 応用脳科学コンソーシアム事務局長 萩原一平 https ://www.nttdata-strategy.com/can/2019sympo/ (※2018年度実績:企業数52社、研究者数95人) http://www.nttdata-strategy.com/can/2019sympo/MAP.pdf 参加申込み

PowerPoint プレゼンテーション · 行動経済学会会長 投資家心理やバイアスが資産価格に与える影響について研究しています。主な関心は、株式市場で観察されるマーケットアノマリーと投

  • Upload
    others

  • View
    0

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: PowerPoint プレゼンテーション · 行動経済学会会長 投資家心理やバイアスが資産価格に与える影響について研究しています。主な関心は、株式市場で観察されるマーケットアノマリーと投

Program概要(詳細は次ページ)

第1部 CAN活動方針説明今年度から応用脳科学アカデミーの内容をさらに充実し、ヒト計測の基礎、ビジネスに活かす脳科学、ヘルスケア等のコー

スを新設するとともに、一部、関西地域でも開催を予定しています。R&D研究会では、脳科学の社会実装を目指す取組みを強化致します。さらに、企業にとって重要な脳科学・AIに関するELSI(倫理的・法的・社会的問題)への対応に関する専門家をお招きしたワークショップ等も開催する予定です。これら2019年度の活動についてご説明いたします。

第2部 基調講演+パネル討論脳研究の成果やAIの社会活用が始まり、従来の社会経済パラダイムは大きく変わりつつあります。3つの基調講演とパネル

討論を通じ、ヒトを理解することの重要性、そしてその理解に基づいた方法論しっかりと確立し、新たな人間と脳のモデル構築を目指すことの社会的、産業的価値について考えます。

シンポジウム終了後(17:45~)、意見交換会(参加費5,000円)を予定しております。皆様のご参加をお待ちしております。

参加費

無料定員200名

日時: 13:30‐17:30

会場: 虎ノ門ヒルズフォーラム ホールB(4階)港区虎ノ門1-23-3 虎ノ門ヒルズ森タワー 4階

※お申込み締切:6月26日(水)※申込多数の場合、抽選となります

お陰様で、応用脳科学コンソーシアムは、今年度、創設10周年を迎えることができました。これもひとえに、脳科学の産業応用というテーマに賛同し、ご参加を頂きました多くの会員企業の皆様※ 、そしてご指導ご支援を頂きました研究者の皆様※のお陰であり、あらためまして、深く感謝申し上げます。

さて、今や世界はAIで動いているというくらい、AIの研究、企業での応用が活発化しています。しかし、その背景では、人間の脳の研究成果がAI研究に活かされており、これからのAI研究は脳科学の知見無しでは進まないという見方もあるくらいです。

応用脳科学コンソーシアムの取組みもこの10年間で大きく変化してきています。例えば、脳のクロスモーダル効果に関する共同実験研究、脳計測による無意識の意思決定研究、AIを活用した脳のモデル化、脳科学/AIのELSI(倫理的・法的・社会的課題)等にも取り組んでいます。

本年度は応用脳科学コンソーシアム10周年という節目を迎え、新たな取組みを行ないます。ぜひ本シンポジウムにご臨席賜り、その活動内容等をご理解頂き、応用脳科学コンソーシアムへのご参加をご検討頂ければ幸甚に存じます。

応用脳科学コンソーシアム事務局長 萩原一平

https://www.nttdata-strategy.com/can/2019sympo/

(※2018年度実績:企業数52社、研究者数95人)

http://www.nttdata-strategy.com/can/2019sympo/MAP.pdf

参加申込み

Page 2: PowerPoint プレゼンテーション · 行動経済学会会長 投資家心理やバイアスが資産価格に与える影響について研究しています。主な関心は、株式市場で観察されるマーケットアノマリーと投

第1部・CAN活動方針説明 CAN全体概要、R&D研究会・ワークショップ概要、アカデミー実施概要、会員種別等について

・総評: 日本神経科学学会 サイエンティフィックアドバイザー国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 疾病研究第七部 部長 本田学先生

第2部・基調講演1 『脳科学とAIによって生み出される新たな産業応用』

三菱電機(株) 開発本部 技術統轄 /JST未来社会創造事業 「世界一の安全・安心社会の実現」領域 運営統括 田中健一氏

・基調講演2 『行動経済学が明らかにするヒトの非合理的投資行動ーAIを用いた資産運用への含意』関西学院大学大学院経営戦略研究科 教授 /(株) Magne-Max Capital Management CEO/CIO /行動経済学会会長 岡田克彦先生

・基調講演3 『脳科学の産業応用、これまでの10年の歩みとこれからの10年』(株)NTTデータ経営研究所 エグゼクティブ・オフィサー/応用脳科学コンソーシアム事務局長 萩原一平

・スペシャルディスカッション 『ヒトを知ること、脳を知ることの価値とこれからの人工知能(AI)の活用について』

・意見交換会(17:45~) 参加費5,000円(税込み)

未来社会創造事業(科学技術振興機構)において『ヒューメインなサービスインダストリーの創出』は何を目指しているのか。人と人との繋がりを促進することや、人の周囲の環境を適切に制御することにより、誰もが安全・安心ひいては快適を実感することができるヒューメインなサービスインダストリーについて、今回、唯一本格研究として採択になった「香りの機能拡張によるヒューメインな社会の実現」プロジェクト(代表:東京大学・東原和成教授、共同研究機関:花王(株)・味の素(株) ・(株) NTTデータ経営研究所)の事例紹介とともに、これからの産業と脳科学、AI、ヒト研究の進むべき方向ついてお話を頂きます。

なぜカーネマン(2002年)からシラー(2013年)、そしてセイラー(2017年)まで、行動経済学研究者がわずか約15年でノーベル経済学賞を3回も受賞できたのか。ヒト、そして人間社会に即した研究により今までの経済学の矛盾を解決してきたのが行動経済学であり、これからの経済学における研究分野ともいわれています。私たちの生活に密着する経済行動を理論的に解き明かす「行動経済学」分野における研究の価値、その社会的、ビジネス的応用、そして脳科学との接点についてお話を頂きます。

今年度で応用脳科学コンソーシアムは創設10周年を迎えることができました。10年前と現在では、取り組んでいるテーマ、内容も大きく異なってきています。本講演では、これまでの10年間を振り返りつつ、今、脳科学の産業応用で何が起こっているのか、そして、これからどう進んでいくのかについて、事例等を交えてお話いたします。

今やビジネスにおいて、AIの活用は必然となっています。それゆえ、グローバルIT企業を中心に新たなAIの開発が活発化しています。残念ながら日本はその競争に出遅れていると言わざるを得ません。しかし、日本を支えてきている製造業、そして日本流のサービスを世界に展開しているサービス業等が培ってきた消費者のニーズをきめ細かく形にできる技術やノウハウを活用すれば、新たな『人工脳』を構築し、社会、そしてビジネスに活用することができます。その可能性についてお二人に語って頂きます。

Program(予定) 2019.7.11 Thu. 13:30-17:30 (受付開始 13:00)

東京メトロ 銀座線「虎ノ門駅」1番出口 徒歩約5分東京メトロ 日比谷線「神谷町駅」3番出口 徒歩約6分東京メトロ 千代田線 丸ノ内線 日比谷線「霞ヶ関駅」A12番出口 徒歩 約8分都営地下鉄 三田線「内幸町駅」A3出口 徒歩 約8分銀座線 浅草線 ゆりかもめ山手線・京浜東北線・東海道線・横須賀線「新橋駅」烏森口出口 徒歩約11分

http://www.nttdata-strategy.com/can/2019sympo/MAP.pdf

※講師紹介は次ページ

会場へのアクセス:虎ノ門ヒルズフォーラム ホールB 港区虎ノ門1-23-3虎ノ門ヒルズ森タワー4階

Page 3: PowerPoint プレゼンテーション · 行動経済学会会長 投資家心理やバイアスが資産価格に与える影響について研究しています。主な関心は、株式市場で観察されるマーケットアノマリーと投

【経歴】1981年 4月 三菱電機株式会社中央研究所 入社2010年 4月 同社 先端技術総合研究所 所長2011年 4月 同社 役員理事 先端技術総合研究所 所長2014年 4月 同社 開発本部 役員技監2018年 4月 同社 開発本部 技術統轄(現職)

【主な業績】・「運ぶ」から「組み立て」へ。これまで製品・部品の搬送作業を主に行ってきた産業用ロボットの新たな応用分野として、部品を組み合わせて製品を作る

自律型セル生産ロボットシステムを開発し、製品化(2012)。計測自動制御学会論文賞(2018)、第47回市村産業賞貢献賞(2015)、R&D100 Awards(2014)、第5回ロボット大賞日本機械工業連合会会長賞(2012)、第4回モノづくり連携大賞特別賞(2009)他を受賞。

・人間の目のように画像を高速かつ柔軟に処理できるオンチップ画像処理機能を搭載した人工網膜LSI(CMOSイメージセンサー)を開発し事業化(1998)。携帯電話/PDA、ゲーム機、ホームセキュリティ、指紋認証、駐車場監視システムなど多くの製品で採用。日本神経回路学会研究賞(1999)、映像情報メディア学会技術振興賞(1998)を受賞。

田中 健一(たなか けんいち)氏

三菱電機株式会社 開発本部 技術統轄JST未来社会創造事業 「世界一の安全・安心社会の実現」領域 運営統括

生物の脳における情報処理は、ニューロンと呼ばれる自律素子がシナプスを介して互いに相互作用を行う神経回路網によって実現されていると言われている。このような情報処理方式は情報がパターンとしてコーディングされているため、入力に対する柔軟性が高く、また処理が非常に多くのニューロンで並列的に行われるので応答性の向上も期待される。本講演では、脳における情報処理に基づいた研究事例として、「自律ロボットシステム」と「香りの質と印象の可視化」に関して紹介する。

兼任2017年 2月~ JST未来社会創造事業 安全安心領域 運営統括2018年 4月~ 農研機構 農業情報研究センター 農業AI研究統括監

岡田 克彦(おかだ かつひこ)先生

関西学院大学大学院経営戦略研究科・教授株式会社Magne-Max Capital Management CEO/CIO行動経済学会会長

投資家心理やバイアスが資産価格に与える影響について研究しています。主な関心は、株式市場で観察されるマーケットアノマリーと投資家のバイアスに基づく株式収益率の予測可能性にあります。伝統的なファイナンス理論では、個人投資家は非合理的でも、プロ投資家によって正しい価格形成が促されるため、価格はノイズが含まれながらも概ね正しいのだと考えられてきました。しかし、行動ファイナンスでは、投資家の心理的バイアスや非合理的な投資行動によって正しい価格から長期間乖離することがあり得ると考えます。そうした非合理的な価格形成は、投資家心理に根ざしているため、消滅することがなく、一定の予測可能性を持つと考えられています。

マーケットを研究することの面白みは、それが現実の資産運用に資する可能性があるからです。逆に言えば、資産運用の現場で通用しない学術的発見はあまり意味をなさないことになります。アカデミアの発見の中には、取引コストなどを勘案すると、見かけ上は利益が取れる現象でも、運用に使おうとすると「絵に書いた餅」で終わるケースも含まれています。私たちの研究グループでは、明らかになった事実をもとにすぐにマーケットで実験し、役立つ発見とそうでないものを識別しています。世界のファイナンス研究者がこれまで発見してきた多くのアノマリーは、それぞれに真実の断面を含んでいますが、時系列に推移するマーケットにおいて浮かんだり沈んだりしています。そうしたタイミングを捉えるためには、従来のファイナンス研究の方法論では不十分であり、機械学習(AI)を活用することが有効だと考えています。

【ご経歴】1990年 Morgan Stanley & Inc. New York, Associate, International Arbitrage1991年 Morgan Stanley Tokyo, Associate, International Arbitrage (Options and Futures Proprietary Trading)1992年 First Vice President UBS Securities Tokyo, Head of Equity Arbitrage1996年 Halberdier Capital Management Pte. Ltd. Singapore (Hedge Fund) 共同創業者・取締役ポートフォリオマネージャー2005年 関西学院大学大学院経営戦略研究科・専任講師2008年 関西学院大学大学院経営戦略研究科・准教授2010年 関西学院大学大学院経営戦略研究科・教授2011年 株式会社Magne-Max Capital Managementを創業 CEO/CIO2015年 同社はYahoo! Japanの連結対象子会社となる2015年 学術雑誌「行動経済学」編集委員長2016年 「証券アナリストジャーナル」編集委員2017年 行動経済学会会長―現在に至る

【主なご業績】・“Is No News Good News?: The Streaming News Effect on Investor Behavior surrounding Analyst Stock Revision Announcement,” with Takahiro

Azuma and Yukinobu Hamuro, International Review of Finance Vol.14 (1), pp29-51. 2014.・“Return predictability in News: Naïve Bayes-based investment model using Bloomberg News,” with Hiroki Maegawa, Takanobu Nakahara, and

Yukinobu Hamuro, JSAI-SIG-FIN, pp.7-13, 2013 (SIG-FIN Best Paper Award)・“The Calendar Structure of the Japanese Stock Market:, The ‘Sell in May Effect’ versus the ‘Dekansho-bushi Effect’,” with Shigeki Sakakibara

and Takashi Yamasaki, International Review of Finance, Vol. 13,2, pp.161-185. 2013・「注意力の限界と Post-Earnings-Announcement-Drift」 (共著) 証券アナリストジャーナル, Vol.52, (11) pp.72-82. 2014 年 11 月 (アナリスト

ジャーナル賞受賞)・「Yahoo JapanのビッグデータとAIで考える21世紀の投資戦略」講談社 2018年 4月・「人工知能学大辞典」共立出版 2017年 5月・「ビッグデータで株価を読む」中央経済社 2014年1月

基調講演:講師ご紹介

株式会社NTTデータ経営研究所 情報未来イノベーション本部ニューロイノベーションユニット 応用脳科学コンソーシアム事務局東京都千代田区平河町2-7-9 JA共済ビル10階 E-mail : [email protected]