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日本外傷学会臓器損傷分類2008

日本外傷学会臓器損傷分類2008surgeryg/data/004.pdf「日本外傷学会臓器損傷分類2008」公表に際して この度,日本外傷学会は新たな臓器損傷分類として「日本外傷学会臓器損傷分類2008」を公表しま

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日本外傷学会臓器損傷分類2008

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「日本外傷学会臓器損傷分類2008」公表に際して

 この度,日本外傷学会は新たな臓器損傷分類として「日本外傷学会臓器損傷分類2008」を公表しま

した.臓器損傷の分類は,画像診断や治療法の進歩に合わせて,本学会においても何回となく議論さ

れ,変更もされて参りました.今まで本学会のホームページや学会機関誌に掲載されていた臓器損傷

分類は1997年に作成されたものでありますが,鈴木忠前委員長のもとで新たな臓器損傷分類作成の作

業が進行しアウトラインが完成しました.2007年6月に現行の臓器損傷分類委員会がその作業を引き

継ぎ,今回公表したのが「日本外傷学会臓器損傷分類2008」であります.敢えて「2008」と記載した

理由は,診断機器や治療の進歩によって随時適切な臓器損傷分類を作成してゆく意図を示したもので

あります.今後も会員の先生方のご意見や学術集会での議論を踏まえて,外傷診療にさらに有益な臓

器損傷分類を作成しようと考えています.したがって,日本外傷学会臓器損傷分類2008は今後改訂さ

れ,新たな分類が追加されることもあるかと思います.どうか,引き続きご支援の程,お願い申し上

げます.

 

2008年3月

日本外傷学会臓器損傷分類委員会

委員長 横田 裕行

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― �� ―

1) 損傷の原因(刺創,�創),損傷臓器�(消化管の場合),損傷形�,Appendix の順に表記する.,�創),損傷臓器�(消化管の場合),損傷形�,Appendix の順に表記する.�創),損傷臓器�(消化管の場合),損傷形�,Appendix の順に表記する.,損傷臓器�(消化管の場合),損傷形�,Appendix の順に表記する.損傷臓器�(消化管の場合),損傷形�,Appendix の順に表記する.,損傷形�,Appendix の順に表記する.損傷形�,Appendix の順に表記する.,Appendix の順に表記する.Appendix の順に表記する..2) 刺創は S,�創は � を損傷形�の前に記載し,�で�げる.,�創は � を損傷形�の前に記載し,�で�げる.�創は � を損傷形�の前に記載し,�で�げる.,�で�げる.�で�げる..   �:S���(� � M)   �:S���(� � M)   3) 損傷の範囲が2区域以上におよぶときは,損傷の�度の方から記載し�で�げる.ときは,損傷の�度の方から記載し�で�げる.は,損傷の�度の方から記載し�で�げる.,損傷の�度の方から記載し�で�げる.損傷の�度の方から記載し�で�げる..   �:��(� � M)�:��(� � M)4) 離れた部に複数の損傷があるときは�度の順に記載し,�で�げる.ときは�度の順に記載し,�で�げる.は�度の順に記載し,�で�げる.,�で�げる.�で�げる..   �:��(A � P)��a(�)�:��(A � P)��a(�)5) 異なる臓器に損傷があるときは,臓器��損傷分類��臓器��損傷分類�とする.  ときは,臓器��損傷分類��臓器��損傷分類�とする.  は,臓器��損傷分類��臓器��損傷分類�とする.     �:肝�S���(� � M)��脾�S��(�)��:肝�S���(� � M)��脾�S��(�)�6) 重症度の順序は,原�として�����と考えるが,�傷後時間,�傷原因,合併損傷により必ず,原�として�����と考えるが,�傷後時間,�傷原因,合併損傷により必ず原�として�����と考えるが,�傷後時間,�傷原因,合併損傷により必ず,�傷後時間,�傷原因,合併損傷により必ず�傷後時間,�傷原因,合併損傷により必ず,�傷原因,合併損傷により必ず�傷原因,合併損傷により必ず,合併損傷により必ず合併損傷により必ず

しも原�通りではない..7) 損傷部の区域は( )でくくり,損傷形�の次に記載する.,損傷形�の次に記載する.損傷形�の次に記載する..8)Appendix は最後に記載し,下�を入れる.) Appendix は最後に記載し,下�を入れる.,下�を入れる.下�を入れる..   �:肝���(� � M)�: 肝���(� � M)B�(肝の左葉外側区域から内側区域に達する複雑深在性損傷で,胆管損傷

を合併している)

「日本外傷学会臓器損傷分類2008」記載に関する共通事項日本外傷学会臓器損傷分類2008」記載に関する共通事項」記載に関する共通事項記載に関する共通事項

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― �� ―

�型 �膜下損傷 su�capsular in�ury �膜下損傷 su�capsular in�ury�膜下損傷 su�capsular in�ury a.  �膜下血� su�capsular hematomaa.  �膜下血� su�capsular hematoma  �膜下血� su�capsular hematoma�膜下血� su�capsular hematoma �.  実質内血� intraparenchymal hematoma�.  実質内血� intraparenchymal hematoma  実質内血� intraparenchymal hematoma実質内血� intraparenchymal hematoma  intraparenchymal hematomaintraparenchymal hematoma�型 表在性損傷 superficial in�ury superficial in�urysuperficial in�ury�型 深在性損傷 deep in�ury deep in�urydeep in�ury a.  単�深在性損傷 simple deep in�urya.  単�深在性損傷 simple deep in�ury  単�深在性損傷 simple deep in�ury単�深在性損傷 simple deep in�ury simple deep in�urysimple deep in�ury �.  複雑深在性損傷 complex deep in�ury�.  複雑深在性損傷 complex deep in�ury  複雑深在性損傷 complex deep in�ury複雑深在性損傷 complex deep in�ury complex deep in�urycomplex deep in�ury

[Appendix]

 肝損傷に合併する損傷部位で肝��は肝損傷に合併する損傷部位で肝��は HV,肝肝後面下大��は IVC として表記する.胆管損傷.胆管損傷胆管損傷は B,胆�損傷は胆�損傷は �B とする.胆���は.胆���は胆���は B� とする. .  

[形態分類の説明]

�型: 肝�膜に損傷はなく連続性が保たれている損傷である.�膜下血�(Ia)と実質内血.�膜下血�(Ia)と実質内血�(I�)がある.なお,�型の血�が時間�型の血�が時間の経過とともに増大し破裂したとき,損傷とき,損傷損傷形�は�型から�型,�a 型または�� 型,�a 型または�� 型�a 型または�� 型に移行する.�型であっても,�重な経過.�型であっても,�重な経過�型であっても,�重な経過,�重な経過�重な経過

観察を要することがあり,TAE か�急手,TAE か�急手TAE か�急手術が必要になることがある..

�型: 創の深さが3cm 未満の損傷である.一�.一�一�的には �lisson �管系を損傷することがなく保存的に治療できるが,外側区域および,外側区域および外側区域および肝門周囲においては,ときに �lisson �管,ときに �lisson �管に �lisson �管系を損傷することがある.CT 検�により.CT 検�によりCT 検�により本損傷形�を描出できることもあるが,多,多多くは他の腹腔内臓器損傷で開腹した際に発見されることが多い..

�型: 損傷の深さが3cm以上の損傷形�である..a は創縁や破裂面が比較的 simple で創周囲の挫滅や壊死組織の少ない損傷である..� は創縁や破裂面の損傷形�が複雑で,組,組組織挫滅や壊死組織が広範におよぶものと規定する..

[記載方法]

 肝区域の表現は肝�取扱い規約に準ずる.左葉肝区域の表現は肝�取扱い規約に準ずる.左葉.左葉左葉外側区域(�),左葉内側区域(M), �葉前区域,左葉内側区域(M), �葉前区域左葉内側区域(M), �葉前区域, �葉前区域 �葉前区域

(A),�葉後区域(P),��葉(C),�葉後区域(P),��葉(C)�葉後区域(P),��葉(C),��葉(C)��葉(C)

肝損傷分類2008(日本外傷学会)

Ⅰa 型 被膜下血腫 Ⅰb 型 実質内血腫

Ⅱ型 表在性損傷

Ⅲa 型 単純深在性損傷 Ⅲb 型 複雑深在性損傷

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― �� ―

�型 �膜下損傷 su�capsular in�ury �膜下損傷 su�capsular in�ury�膜下損傷 su�capsular in�ury a.  �膜下血� su�capsular hematomaa.  �膜下血� su�capsular hematoma  �膜下血� su�capsular hematoma �膜下血� su�capsular hematoma �.  実質内血� intraparenchymal hematoma�.  実質内血� intraparenchymal hematoma  実質内血� intraparenchymal hematoma実質内血�  intraparenchymal hematoma�型 表在性損傷 superficial in�ury 表在性損傷 superficial in�ury表在性損傷 superficial in�ury�型 深在性損傷 deep in�ury a.  単�深在性損傷 simple deep in�urya.  単�深在性損傷 simple deep in�ury  単�深在性損傷 simple deep in�ury単�深在性損傷 simple deep in�ury �.  複雑深在性損傷 complex deep in�ury�.  複雑深在性損傷 complex deep in�ury  複雑深在性損傷 complex deep in�ury 複雑深在性損傷 complex deep in�ury

[Appendix]

 脾損傷に合併した脾門部血管損傷は脾損傷に合併した脾門部血管損傷は HV として表記する..

[形態分類の説明]

�型: 脾�膜の連続性が保たれている損傷をいう..�膜下血�(�a),実質内血�(��)が,実質内血�(��)が実質内血�(��)がこの型に含まれる.後者は術中,��的に.後者は術中,��的に後者は術中,��的に,��的に��的に観察することは困難であるが,脾損傷患者,脾損傷患者脾損傷患者の経過中,画像診断で見られることがある.,画像診断で見られることがある.画像診断で見られることがある..

脾損傷分類2008(日本外傷学会)

�型: 損傷が脾表面から実質の約1/2の深さ未満の実質損傷であるものをいう..

�型: 損傷が脾表面から実質の約1/2の深さ以上におよぶ実質損傷であるものをいう..a は創縁,創の�行などが比較的単�で,,創の�行などが比較的単�で,創の�行などが比較的単�で,,損傷が脾門部領域にかからないものをいう.� は創縁,創の�行などが複雑,もし.� は創縁,創の�行などが複雑,もし� は創縁,創の�行などが複雑,もし,創の�行などが複雑,もし創の�行などが複雑,もし,もしもしくは損傷範囲が脾門部領域にかかるものをいう.脾�に分断されている��型もこの.脾�に分断されている��型もこの脾�に分断されている��型もこの分類に含む..

[記載方法]

 部位に関しては,脾を三分し上部(�),中部部位に関しては,脾を三分し上部(�),中部,脾を三分し上部(�),中部脾を三分し上部(�),中部,中部中部(M),下部(�)とする.,下部(�)とする.下部(�)とする.. �:�a(�)�: �a(�)HV(下部の深い亀裂と脾門部血管

損傷)

Appendix: 脾門部に合併した脾門部血管損傷の表現、脾門部血管損傷(HV)

Ⅲa +HV

脾損傷を合併した脾門部血管損傷

Ⅲb 型

複雑深在性損傷 断面

Ⅲa 型

単純深在性損傷 断面

Ⅱ型

表在性損傷 断面

Ⅰb 型

実質内血腫 断面

Ⅰa 型

被膜下血腫 断面

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― �� ―

�型 �膜下損傷 su�capsular in�ury�型 表在性損傷 superficial in�ury�型 深在性損傷 deep in�ury a.  単�深在性損傷 simple deep in�urya.  単�深在性損傷 simple deep in�ury 単�深在性損傷 simple deep in�ury単�深在性損傷 simple deep in�ury �.  複雑深在性損傷 complex deep in�ury�.  複雑深在性損傷 complex deep in�ury 複雑深在性損傷 complex deep in�ury複雑深在性損傷 complex deep in�ury

[Appendix]

膵内胆管を損傷しているときはときはは B,Vater ��Vater ��部を損傷しているときはときはは VP と表記する..

[形態分類の説明]

�型: 膵�膜の連続性が保たれて,膵�の腹腔内,膵�の腹腔内膵�の腹腔内漏出がない損傷形�である.この損傷形�.この損傷形�この損傷形�の中には,実質の挫滅(contusion)や実,実質の挫滅(contusion)や実実質の挫滅(contusion)や実質内血�を含む..

�型: �膜が損傷され,実質損傷の深さは実質�,実質損傷の深さは実質�実質損傷の深さは実質�の1/2未満とする.そして�膵管の損傷を.そして�膵管の損傷をそして�膵管の損傷を伴わないものをいう..

�型: 実質�の1/2以上の実質損傷,または�膵,または�膵または�膵管の損傷を伴うものをいう..a は実質�の1/2以上の損傷があるが,�,��膵管損傷を伴わないものをいう.� は実質.� は実質� は実質�損傷の程度に関わらず,�膵管損傷を生,�膵管損傷を生�膵管損傷を生じたものをいう..

[記載方法]

 部位は上�間膜��・門�左縁より�側を�部,部位は上�間膜��・門�左縁より�側を�部,,左側を体�部とし,さらに体�部は二等分し,�,さらに体�部は二等分し,�さらに体�部は二等分し,�,��側を体部,左側を�部とする.�部を(Ph),体,左側を�部とする.�部を(Ph),体左側を�部とする.�部を(Ph),体.�部を(Ph),体�部を(Ph),体,体体部を(P�),�部を(Pt)で表す.,�部を(Pt)で表す.�部を(Pt)で表す.. �:��(Ph)�: ��(Ph)B(膵�部損傷で�膵管と膵内胆

管を損傷している)

膵損傷分類2008(日本外傷学会)

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�型 �膜下損傷 su�capsular in�ury a.  �膜下血� su�capsular hematomaa.  �膜下血� su�capsular hematoma �膜下血� su�capsular hematoma�膜下血� su�capsular hematoma �.  実質内血� intraparenchymal hematoma�.  実質内血� intraparenchymal hematoma 実質内血� intraparenchymal hematoma実質内血� intraparenchymal hematoma�型 表在性損傷 superficial in�ury�型 深在性損傷 deep in�ury a.  単�深在性損傷 simple deep in�ury 単�深在性損傷 simple deep in�ury単�深在性損傷 simple deep in�ury �.  複雑深在性損傷 complex deep in�ury 複雑深在性損傷 complex deep in�ury複雑深在性損傷 complex deep in�ury

[Appendix]

 腎�部血管損傷(pedicle vessel)は腎�部血管損傷(pedicle vessel)は PV として表記する.血�の広がりが �erota �膜内に�ま.血�の広がりが �erota �膜内に�ま血�の広がりが �erota �膜内に�まるものは H1,�erota �膜を�えるものは�erota �膜を�えるものは H2と表記する.. �漏が �erota �膜内に�まるものは�漏が �erota �膜内に�まるものは �1,�erota �膜を�えるものは �2と表記する..

[形態分類の説明]

�型: 腎�膜の連続性が保たれていて,血�の�,血�の�血�の�膜外への漏出がない損傷形�をいう.�膜.�膜下血�(Ia)と実質内血�(I�)がある.

�型: 腎皮質に�まると思われる損傷があり,腎,腎腎�膜の連続性が保たれていない場合(腎外への出血を認める場合)をいう..

�型: 損傷が腎実質の1/2以上の深さにおよぶ場合をいう.おおむ�腎�質に達する場合を.おおむ�腎�質に達する場合をおおむ�腎�質に達する場合をいう.離断,��があれば � とする..離断,��があれば � とする.離断,��があれば � とする.,��があれば � とする.��があれば � とする..

[記載方法]

 損傷分類の前に�腎は r,左腎は1とする.ま損傷分類の前に�腎は r,左腎は1とする.ま,左腎は1とする.ま左腎は1とする.ま1とする.まとする.ま.ままた,腎を三分し上部は(�),中部は(M),下部,腎を三分し上部は(�),中部は(M),下部腎を三分し上部は(�),中部は(M),下部,中部は(M),下部中部は(M),下部,下部下部は(�)とする.表記の順は左��,損傷形�部位,.表記の順は左��,損傷形�部位,表記の順は左��,損傷形�部位,,損傷形�部位,損傷形�部位,,Appendix の順とする.. �:(r�)� �腎上部,(l�)� 左腎下部�: (r�)� �腎上部,(l�)� 左腎下部,(l�)� 左腎下部(l�)� 左腎下部 �:�a(l�)(左腎下部の�a 型損傷)�: �a(l�)(左腎下部の�a 型損傷)

S���(rM)(刺創により�腎中部の離断を生じた)��(r�)H2(�腎下部の複雑深在性損傷で,,�erota �膜を�える後腹膜血�を生じている)

腎損傷分類2008(日本外傷学会)

Ⅰa 型 被膜下血腫 Ⅰa(��)(��)��)) Ⅰb 型 実質内血腫 Ⅰb(��)(��)��)) Ⅱ型 表在性損傷 Ⅱ(��)(��)��))H1

Ⅲa 型 単純深在性損傷 Ⅲa(��)(��)��))H1,�1 Ⅲb 型 複雑深在性損傷 Ⅲb(��)(��)��))H1,�1

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― �0 ―

�型 非全層性損傷 non�transmural in�ury non�transmural in�urynon�transmural in�ury a.  �膜・�膜�層裂傷a.  �膜・�膜�層裂傷  �膜・�膜�層裂傷�膜・�膜�層裂傷    serosal or seromuscular tearserosal or seromuscular tear �.  �内血� intramural hematoma�.  �内血� intramural hematoma �内血� intramural hematoma�内血� intramural hematoma intramural hematomaintramural hematoma�型 全層性損傷 transmural in�ury transmural in�urytransmural in�ury a.  �� perforation �� perforation�� perforation perforationperforation �.  離断 transection  離断 transection 離断 transection transectiontransection

[Appendix]

 �型で後腹膜腔と交通するものは�型で後腹膜腔と交通するものは RP(retro�peritoneum)を付記する.Vater ��部の損傷は.Vater ��部の損傷はVater ��部の損傷はVP を付記する.��損傷に�門部損傷を合併し.��損傷に�門部損傷を合併し��損傷に�門部損傷を合併した場合は AN(anus)を付記する..

[形態分類の説明]

�型: 非全層性損傷で損傷部の消化管の連続性が非全層性損傷で損傷部の消化管の連続性が損傷部の消化管の連続性が保たれ,消化管内容の管外への漏出が見られ,消化管内容の管外への漏出が見られ消化管内容の管外への漏出が見られない場合をいう..

�型: 全層性損傷であるが消化管の一部でも連続全層性損傷であるが消化管の一部でも連続消化管の一部でも連続していたら a(��)と表現し,大きさは問,大きさは問大きさは問わない.� は消化管の全周にわたり,完全に.� は消化管の全周にわたり,完全に� は消化管の全周にわたり,完全に,完全に完全に離断した場合をいう..

[記載方法]

1.��損傷の部位は���取扱い規約に準じ, ��損傷の部位は���取扱い規約に準じ,,

(Ce),(I),(E)に分ける.,(I),(E)に分ける.(I),(E)に分ける.,(E)に分ける.(E)に分ける..2.�損傷の部位は�を三分し,�門部を(C), �損傷の部位は�を三分し,�門部を(C),,�門部を(C),�門部を(C),,

体部を(M),�門部を(A)とする.,�門部を(A)とする.�門部を(A)とする..   また,前�を(ant),後�を(post)と表記また,前�を(ant),後�を(post)と表記,前�を(ant),後�を(post)と表記前�を(ant),後�を(post)と表記,後�を(post)と表記後�を(post)と表記

する..   �:(C�ant)�:(C�ant)3.十二指�損傷の部位は解�学的区分に準じ, 十二指�損傷の部位は解�学的区分に準じ,,

(D1),(D2),(D3),(D4)とする.,(D2),(D3),(D4)とする.(D2),(D3),(D4)とする.,(D3),(D4)とする.(D3),(D4)とする.,(D4)とする.(D4)とする..4.小�損傷(��・回�)の部位は記載しない. 小�損傷(��・回�)の部位は記載しない..5.結�・��損傷の部位は,��を(C),� 結�・��損傷の部位は,��を(C),�,��を(C),���を(C),�,��

垂を(V),上行結�を(A),横行結�を(T),,上行結�を(A),横行結�を(T),上行結�を(A),横行結�を(T),,横行結�を(T),横行結�を(T),,下行結�を(D),S �結�を(S),��を(R),S �結�を(S),��を(R)S �結�を(S),��を(R),��を(R)��を(R)とする..

6.損傷した消化管を損傷形�の前に��付記す 損傷した消化管を損傷形�の前に��付記する.��を e,�を g,十二指�を d,��・.��を e,�を g,十二指�を d,��・��を e,�を g,十二指�を d,��・,�を g,十二指�を d,��・�を g,十二指�を d,��・,十二指�を d,��・十二指�を d,��・,��・�・・回�を s(small intestine),結�・��を c�を s(small intestine),結�・��を c,結�・��を c結�・��を c・��を c��を c

(colo�rectal)とする..   �:S�s ��(刺創による小�の離断)�: S�s ��(刺創による小�の離断)

d �a(D2)VP(十二指�下行脚の��で Vater ��部損傷を合併している)��g �a(A�ant � A�post)(�創により��門部前�及び後�に��を生じた)

消化管損傷分類2008(日本外傷学会)

Ⅰa 型 漿膜・漿膜筋層裂傷 Ⅰb 型 壁内血腫

Ⅱa 型 穿孔 Ⅱb 型 離断

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― �1 ―

�型 非血管損傷 non�vascular in�ury non�vascular in�urynon�vascular in�ury�型 血管損傷 vascular in�ury vascular in�uryvascular in�ury a.  間膜内血� intramesenteric hematoma 間膜内血� intramesenteric hematoma間膜内血� intramesenteric hematoma intramesenteric hematomaintramesenteric hematoma �.  �離腹腔内出血  �離腹腔内出血  �離腹腔内出血  extramesenteric �leeding

[Appendix]

 ��内への小��入によるイ�ウスを合併した��内への小��入によるイ�ウスを合併したら I� と付記する.血管損傷が原因で�管壊死を.血管損傷が原因で�管壊死を血管損傷が原因で�管壊死をきたしたら NE と付記する..

[形態分類の説明]

�型: 全層性損傷のみとし,開腹�見で非全層性,開腹�見で非全層性開腹�見で非全層性損傷があっても記載しない.非全層性損傷.非全層性損傷非全層性損傷で血管損傷もない場合は,本分類の対�外,本分類の対�外本分類の対�外とする..

�型: 全層性損傷と非全層性損傷とは問わず,血,血血

管損傷があれば�型とする.全層性損傷が.全層性損傷が全層性損傷があり,その損傷部と血管損傷が一�すれば,その損傷部と血管損傷が一�すればその損傷部と血管損傷が一�すれば�型とし,一�しなければ�型��型とす,一�しなければ�型��型とす一�しなければ�型��型とする..

[記載方法]

 損傷部位が大網では(�) ,小網では(�),小損傷部位が大網では(�) ,小網では(�),小,小網では(�),小小網では(�),小,小小�間膜では(M),結�間膜は上行(A),横行(T),,結�間膜は上行(A),横行(T),結�間膜は上行(A),横行(T),,横行(T),横行(T),,下行(D),S �(S)で表記する.,S �(S)で表記する.S �(S)で表記する.. �:�a(M)�: �a(M)NE(小�間膜のアーケード分枝が

断裂して�間膜内血�が生じ,その支�小,その支�小その支�小�に壊死を生じた)I(M)I�(小�間膜損傷に小�が�入しイ�ウスを発生した)

間膜・小網・大網損傷分類2008(日本外傷学会)

Ⅱa 型 間膜内血腫 Ⅱb 型 遊離腹腔内出血

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― �2 ―

�型 �部組織損傷 soft tissue in�ury �部組織損傷 soft tissue in�ury�部組織損傷 soft tissue in�ury soft tissue in�urysoft tissue in�ury tissue in�urytissue in�ury in�uryin�ury a.  非開�型 closed in�urya.  非開�型 closed in�ury 非開�型 closed in�ury非開�型 closed in�ury closed in�uryclosed in�ury in�uryin�ury �.  開�型 open in�ury�.  開�型 open in�ury 開�型 open in�ury開�型 open in�ury open in�uryopen in�ury in�uryin�ury�型 骨性胸郭損傷 �ony tissue in�ury �ony tissue in�ury�ony tissue in�ury tissue in�urytissue in�ury in�uryin�ury a.  単�骨�型 simple fracturea.  単�骨�型 simple fracture 単�骨�型 simple fracture単�骨�型 simple fracture simple fracturesimple fracture fracturefracture �.  複雑または開�骨�型�.  複雑または開�骨�型  複雑または開�骨�型複雑または開�骨�型    complex or open fracturecomplex or open fracture or open fractureor open fracture open fractureopen fracture fracturefracture�型  複合損傷 complex in�ury complex in�urycomplex in�ury in�uryin�ury     (flail chest or stove�in chest)(flail chest or stove�in chest)  a.  �側型 unilateral typea.  �側型 unilateral type �側型 unilateral type�側型 unilateral type unilateral typeunilateral type typetype �.  �側型 �ilateral type�.  �側型 �ilateral type �側型 �ilateral type�側型 �ilateral type �ilateral type�ilateral type typetype

[Appendix]

 合併する気胸は合併する気胸は Pt,血胸は血胸は Ht,血気胸は血気胸はHPt,�隔気�は�隔気�はPm,�隔血�は�隔血�はHmと付記する..なお,��性気胸は,��性気胸は��性気胸は TPt,��性血胸は��性血胸は THt とする..

[形態分類の説明]

�型: �部組織のみの損傷をいう..a. 非開�型:損傷が�側胸膜を�通してい�側胸膜を�通してい胸膜を�通していないものをいう..�. 開�型:損傷が�側胸膜を�通している�側胸膜を�通している胸膜を�通しているものをいう..

�型: 骨性または�骨性胸郭の損傷をいう..a. 単�骨�型:2本以下の肋骨骨�,�位・,�位・�位・

変形の少ない鎖骨骨�あるいは胸骨骨�をいう..�. 複雑または開�骨�型:3本以上の肋骨骨�,あるいは�位・変形のある鎖骨骨�,あるいは�位・変形のある鎖骨骨�あるいは�位・変形のある鎖骨骨�あるいは胸骨骨�あるいは開�骨�をいう..

�型: �部組織と骨性胸郭の�者の合併損傷をいう.�体的には flail chest,stove�in chest�体的には flail chest,stove�in chest,stove�in cheststove�in chestまたは crush in�ury をさす..a. �側性:�型損傷が1側に限局しているものをいう..�. �側性:�型損傷が�側におよぶもの,,および anterior type の flail chest,stove�,stove�stove�in chest,crush in�ury をいう.,crush in�ury をいう.crush in�ury をいう..

[記載方法]

1. 左��を記載する.�を r,左を l とする.左��を記載する.�を r,左を l とする..�を r,左を l とする.�を r,左を l とする.,左を l とする.左を l とする..2. �型,�型損傷は損傷骨を記載する.肋骨を �型,�型損傷は損傷骨を記載する.肋骨を,�型損傷は損傷骨を記載する.肋骨を�型損傷は損傷骨を記載する.肋骨を.肋骨を肋骨を

(R),鎖骨を(Cl),胸骨を(St)とする.,鎖骨を(Cl),胸骨を(St)とする.鎖骨を(Cl),胸骨を(St)とする.,胸骨を(St)とする.胸骨を(St)とする..3. 損傷が重複して認められたら,重症度の�い 損傷が重複して認められたら,重症度の�い,重症度の�い重症度の�い

順に記載し,�で�げる.,�で�げる.�で�げる..   �:�a(rR)�: �a(rR)HPt ��a(rCl)��a(l) (�胸

�の肋骨骨�,鎖骨骨�,血気胸を伴,鎖骨骨�,血気胸を伴鎖骨骨�,血気胸を伴,血気胸を伴血気胸を伴う flail chest があり,左胸�に胸膜に,左胸�に胸膜に左胸�に胸膜に至らない挫創がある)

胸郭損傷分類2008(日本外傷学会)

Ⅰ型損傷

Ⅱ型損傷 Ⅲ型損傷

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― �� ―

�型 裂傷 laceration lacerationlaceration  a. 内膜損傷 intimal laceration 内膜損傷 intimal laceration内膜損傷 intimal laceration intimal lacerationintimal laceration  �. 全層性裂傷 transmural laceration 全層性裂傷 transmural laceration全層性裂傷 transmural laceration transmural lacerationtransmural laceration�型 不完全断裂 incomplete transection incomplete transectionincomplete transection  a. 部分断裂 partial transection 部分断裂 partial transection部分断裂 partial transection partial transectionpartial transection  �. 気管支���断裂   気管支���断裂 気管支���断裂      transection �ith �ronchial sheathtransection �ith �ronchial sheath�型 完全断裂 complete transection complete transectioncomplete transection  a. 単�型 simple transection 単�型 simple transection単�型 simple transection simple transectionsimple transection  �. 複雑型 complex transection 複雑型 complex transection複雑型 complex transection complex transectioncomplex transection

[形態分類の説明]

�型: a:非全層性損傷で,気管,気管支の内膜: a:非全層性損傷で,気管,気管支の内膜a: 非全層性損傷で,気管,気管支の内膜,気管,気管支の内膜気管,気管支の内膜,気管支の内膜気管支の内膜に限局している損傷である..

    �:全層性損傷で,�に膜様部の�方向�: 全層性損傷で,�に膜様部の�方向,�に膜様部の�方向�に膜様部の�方向の裂創または1/3周以下の�骨横断裂の損傷..

�型: 全周性(気管,気管支�で��)あるいは,気管支�で��)あるいは気管支�で��)あるいは1/3周以上の�骨横断裂であるが,気管・,気管・気管・気管支自体の連続性は保持されている..

    a:1/3周以上の横断裂あるいは�骨部のa: 1/3周以上の横断裂あるいは�骨部の�方向の断裂である..

    �:全周性の横断裂であるが,気管,気�: 全周性の横断裂であるが,気管,気,気管,気気管,気,気気管支周囲組織(気管,気管支�ある,気管支�ある気管支�あるいは外膜)により連続性が保持されている損傷である..

�型: 全周性で非連続性に横断裂している損傷形�である..

    a:断裂断�が比較的整っている損傷形�a: 断裂断�が比較的整っている損傷形�である..

    �:断裂断�が複雑あるいは���に損�: 断裂断�が複雑あるいは���に損傷されている..

[記載方法]

1.本分類で対�とするのは,胸骨切�部から葉 本分類で対�とするのは,胸骨切�部から葉,胸骨切�部から葉胸骨切�部から葉気管支までとする.各部位の記述は以下のご.各部位の記述は以下のご各部位の記述は以下のごごとくである.くである..

    胸骨後気管(T),気管分�部(C),�気胸骨後気管(T),気管分�部(C),�気,気管分�部(C),�気気管分�部(C),�気,�気�気管支(MB),中間気管支(IB),上葉気管,中間気管支(IB),上葉気管中間気管支(IB),上葉気管,上葉気管上葉気管支(��B),中葉気管支(M�B),下葉気,中葉気管支(M�B),下葉気中葉気管支(M�B),下葉気,下葉気下葉気管支(��B)

2.損傷が連続性に2部位に及ぶときは,�たる 損傷が連続性に2部位に及ぶときは,�たる,�たる�たる損傷を先にして�で�げる.非連続性のとき.非連続性のとき非連続性のときときは�で�げる..

   �:��(rMB)��a(C)�: ��(rMB)��a(C)     ��(rMB)��a(l��B)��(rMB)��a(l��B)3.MB 以下は�を r,左を l とする.MB 以下は�を r,左を l とする.,左を l とする.左を l とする..   �:�a(l��B)�:�a(l��B)4.I 型では�たる損傷部位が�骨であれば car, I 型では�たる損傷部位が�骨であれば car,,

膜様部であれば mem と記載する..   �:I�(T � C,mem)�:I�(T � C,mem),mem)mem)

気管・気管支損傷分類2008(日本外傷学会)

[記載例]

Ⅰb(��� ��)(��� ��)��� ��))Ⅰb(� ����)(� ����)� ����)) Ⅲa(���)(���)���)) Ⅲb(� ����)(� ����)� ����))

Ⅱa 型損傷 Ⅲa 型損傷Ⅰb 型損傷気管、気管支損傷部位の名称 Ⅲb 型損傷

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― �� ―

�型 表在性損傷 superficial in�ury superficial in�urysuperficial in�ury  a. 限局性挫傷 locali�ed contusiona. 限局性挫傷 locali�ed contusion 限局性挫傷 locali�ed contusion限局性挫傷 locali�ed contusion locali�ed contusionlocali�ed contusion  �. 表在性裂傷 superficial laceration�. 表在性裂傷 superficial laceration 表在性裂傷 superficial laceration表在性裂傷 superficial laceration superficial lacerationsuperficial laceration�型 深在性損傷 deep in�ury deep in�urydeep in�ury  a. びまん性挫傷 diffuse contusiona. びまん性挫傷 diffuse contusion びまん性挫傷 diffuse contusionびまん性挫傷 diffuse contusion diffuse contusiondiffuse contusion  �. 深在性裂傷 deep laceration�. 深在性裂傷 deep laceration 深在性裂傷 deep laceration深在性裂傷 deep laceration deep lacerationdeep laceration�型 肺門部損傷 hilar in�ury hilar in�uryhilar in�ury  a. 肺門部動��損傷 hilar vessel in�urya. 肺門部動��損傷 hilar vessel in�ury 肺門部動��損傷 hilar vessel in�ury肺門部動��損傷 hilar vessel in�ury hilar vessel in�uryhilar vessel in�ury  �. 肺門部離断 total transection of hilum 肺門部離断 total transection of hilum肺門部離断 total transection of hilum total transection of hilumtotal transection of hilum

[Appendix]

 合併する損傷は�気��合併する損傷は�気�� AE,肺動��幹肺動��幹PAT,上肺��上肺�� �PV,下肺��下肺�� �PV とする..

[形態分類の説明]

�型:表在性損傷    a:1葉以内に限局する肺挫傷が�たる損a: 1葉以内に限局する肺挫傷が�たる損

傷形�であるが,最大�5cm 未満の,最大�5cm 未満の最大�5cm 未満の肺内血�,外傷性肺��も本損傷形�,外傷性肺��も本損傷形�外傷性肺��も本損傷形�に含む..

    �:2cm までの表在性裂傷である.�:2cm までの表在性裂傷である..�型:深在性損傷    a:1葉以上の肺挫傷が�たる損傷形�でa: 1葉以上の肺挫傷が�たる損傷形�で

あるが,最大�5cm 以上の肺内血�,最大�5cm 以上の肺内血�最大�5cm 以上の肺内血�や外傷性肺��も本損傷形�に含む..

    �:2cm 以上の肺実質深部の裂傷.�:2cm 以上の肺実質深部の裂傷..�型:肺門部損傷    a:肺門部において肺動�あるいは肺��  a: 肺門部において肺動�あるいは肺��

損傷をきたす損傷..    �:肺門部において,肺実質が完全離断   �:肺門部において,肺実質が完全離断�: 肺門部において,肺実質が完全離断,肺実質が完全離断肺実質が完全離断

している..[記載方法]

1.�はr,左はlとし,上葉は(��),中葉は(M�), �はr,左はlとし,上葉は(��),中葉は(M�),,左はlとし,上葉は(��),中葉は(M�),左はlとし,上葉は(��),中葉は(M�),,上葉は(��),中葉は(M�),上葉は(��),中葉は(M�),,中葉は(M�),中葉は(M�),,下葉は(��)と記載する..

   �:�a(r��)  �:�a(r��)�:�a(r��)2.複数の損傷が非連続性に存在するときは�度 複数の損傷が非連続性に存在するときは�度非連続性に存在するときは�度存在するときは�度

の損傷から記載し�で�ぐ..   �:��(r��)��a(l��)  �:��(r��)��a(l��)�:��(r��)��a(l��)

[付 記] 記]記]

 無気肺の��は可及的に�外されなければなら無気肺の��は可及的に�外されなければならない.肺感�症による画像�見の修�を避けるた.肺感�症による画像�見の修�を避けるた肺感�症による画像�見の修�を避けるために,�傷より72時間以内に��されることが�,�傷より72時間以内に��されることが��傷より72時間以内に��されることが�ましい..

肺損傷分類2008(日本外傷学会)

Ⅰ型損傷 Ⅱ型損傷

肺損傷部位の名称

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― �� ―

�型 挫傷 diaphragmatic contusion diaphragmatic contusiondiaphragmatic contusion contusioncontusion�型  非全層性裂傷      non�transmural lacerationnon�transmural laceration�型 全層性裂傷 transmural laceration transmural lacerationtransmural laceration  a. 横隔膜��ニアを伴わない a. 横隔膜��ニアを伴わない   横隔膜��ニアを伴わない 横隔膜��ニアを伴わない      �ithout diaphragmatic hernia�ithout diaphragmatic hernia diaphragmatic herniadiaphragmatic hernia herniahernia  �. 横隔膜��ニアを伴う  横隔膜��ニアを伴う横隔膜��ニアを伴う    �ith diaphragmatic hernia�ith diaphragmatic hernia diaphragmatic herniadiaphragmatic hernia herniahernia

[Appendix]

 横隔膜��ニアの場合,�出臓器を以下に従い横隔膜��ニアの場合,�出臓器を以下に従い,�出臓器を以下に従い�出臓器を以下に従い記載する..  肝 �,脾脾 Sp,膵膵 P,�� St,小�小� S�,大�大� ��,

大網 Om[形態分類の説明]

�型: 損傷程度は軽度で,損傷形�として点�出,損傷形�として点�出損傷形�として点�出血,血�をさす.,血�をさす.血�をさす..

�型: 横隔膜が非全層性の損傷を来しているものをいう..

�型: 横隔膜が全層性の損傷を来しているものをいう..

    a:横隔膜��ニアを伴わないものをいう.  a:横隔膜��ニアを伴わないものをいう.:横隔膜��ニアを伴わないものをいう.横隔膜��ニアを伴わないものをいう..    �:横隔膜��ニアを伴うものをいう.  �:横隔膜��ニアを伴うものをいう..

[記載方法]

1.左��を記載する.�を r,左を l,�側を 左��を記載する.�を r,左を l,�側を.�を r,左を l,�側を�を r,左を l,�側を,左を l,�側を左を l,�側を,�側を�側を�il とする..

2.�型では損傷部の長�に従い,次のように記 �型では損傷部の長�に従い,次のように記,次のように記次のように記載する..

    (R1):2cm 未満,(R2):2� 10cm 未満,(R1):2cm 未満,(R2):2� 10cm 未満,未満,(R2):2� 10cm 未満,,(R2):2� 10cm 未満,未満,(R3):10cm 以上以上

3.複数の損傷がある場合には,重症度の�い損 複数の損傷がある場合には,重症度の�い損,重症度の�い損重症度の�い損傷から順に記載し,�で�げる.,�で�げる.�で�げる..

   �:��(lR3)�: ��(lR3)St,��,Sp � I(l) (左横隔膜の10cm 以上の損傷で,外傷性横隔,外傷性横隔外傷性横隔膜��ニアとなっており,�出臓器は,�出臓器は�出臓器は�,大�,脾である.また,開腹時に,大�,脾である.また,開腹時に大�,脾である.また,開腹時に,脾である.また,開腹時に脾である.また,開腹時に.また,開腹時にまた,開腹時に,開腹時に開腹時に左横隔膜の�な部位に血�を認めた)

横隔膜損傷分類2008(日本外傷学会)

〔損傷形態〕

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― �� ―

�型  心膜損傷または心�挫傷    pericardial in�ury or myocardial contusion or myocardial contusionor myocardial contusion myocardial contusionmyocardial contusion  a. 心外膜損傷 epicardial in�ury a. 心外膜損傷 epicardial in�ury 心外膜損傷 epicardial in�ury心外膜損傷 epicardial in�ury epicardial in�uryepicardial in�ury in�uryin�ury  �. 心�挫傷 myocardial contusion�. 心�挫傷 myocardial contusion 心�挫傷 myocardial contusion心�挫傷 myocardial contusion myocardial contusionmyocardial contusion contusioncontusion  c. 心�損傷 pericardial sac in�uryc. 心�損傷 pericardial sac in�ury 心�損傷 pericardial sac in�ury心�損傷 pericardial sac in�ury pericardial sac in�urypericardial sac in�ury sac in�urysac in�ury in�uryin�ury�型 非全層性損傷 partial thic�ness in�ury 非全層性損傷 partial thic�ness in�ury非全層性損傷 partial thic�ness in�ury partial thic�ness in�urypartial thic�ness in�ury thic�ness in�urythic�ness in�ury in�uryin�ury  a. 心�裂傷 partial thic�ness laceration a. 心�裂傷 partial thic�ness laceration 心�裂傷 partial thic�ness laceration心�裂傷 partial thic�ness laceration partial thic�ness lacerationpartial thic�ness laceration thic�ness lacerationthic�ness laceration lacerationlaceration  �. 心内損傷(intracardiac in�ury)または�. 心内損傷(intracardiac in�ury)または  心内損傷(intracardiac in�ury)または心内損傷 (intracardiac in�ury)または in�ury)またはin�ury) または    �動�損傷(coronary artery in�ury)�動�損傷(coronary artery in�ury) artery in�ury)artery in�ury) in�ury)in�ury)�型 全層性損傷 full thic�ness in�ury full thic�ness in�uryfull thic�ness in�ury thic�ness in�urythic�ness in�ury in�uryin�ury  a. 単�型 simple type a. 単�型 simple type 単�型 simple type単�型 simple type simple typesimple type typetype  �. 複雑型 complex type �. 複雑型 complex type 複雑型 complex type複雑型 complex type complex typecomplex type typetype

[Appendix]

1. �動�損傷の場合は損傷部位(左�動��幹�動�損傷の場合は損傷部位(左�動��幹部 �MT,前下行枝前下行枝 �AD,対角枝対角枝 D,回�回�枝 Cx,��動���動� RCA)および損傷形�(解離 dis,�� occ,�� ste)を記載する.,�� occ,�� ste)を記載する.�� occ,�� ste)を記載する.,�� ste)を記載する.�� ste)を記載する..

2.心�挫傷は血�学的検�,心�図,または画 心�挫傷は血�学的検�,心�図,または画,心�図,または画心�図,または画,または画または画像検�にて診断し損傷部位を追加記載する

(前� ant,中隔 sep,側� lat,後� pos,,中隔 sep,側� lat,後� pos,中隔 sep,側� lat,後� pos,,側� lat,後� pos,側� lat,後� pos,,後� pos,後� pos,,下� inf)..

[解 説]

1.心タン��ーデ(tamponade)を合併した場 心タン��ーデ(tamponade)を合併した場合は(Tp)を追加記載する..

2.全層性�創:�(gunshot �ound)は大きさ 全層性�創:� (gunshot �ound)は大きさに関係なく�� とする..

3.�型は1cm 以上または複数��の損傷を複 �型は1cm 以上または複数��の損傷を複雑型とする.その理由は,損傷を指でコント.その理由は,損傷を指でコントその理由は,損傷を指でコント,損傷を指でコント損傷を指でコントロー�できるか否かに基づいた..

[記載方法]

心房,心�,�の部位を記載する.,心�,�の部位を記載する.心�,�の部位を記載する.,�の部位を記載する.�の部位を記載する..  �心房(RA),左心房(�A),�心�(RV),�心房(RA),左心房(�A),�心�(RV),,左心房(�A),�心�(RV),左心房(�A),�心�(RV),,�心�(RV),�心�(RV),,

左心�(�V),三��(T),���(M),肺,三��(T),���(M),肺三��(T),���(M),肺,���(M),肺���(M),肺,肺肺動��(P),大動��(A),心房中隔(AS),,大動��(A),心房中隔(AS),大動��(A),心房中隔(AS),,心房中隔(AS),心房中隔(AS),,心�中隔(VS),�動�(CA),�動�(CA)�動�(CA)

  �:�a(RA)Tp(心タン��ーデを伴った�: �a(RA)Tp(心タン��ーデを伴った�心房の全層性単�型損傷)

心損傷分類2008(日本外傷学会)

Ⅰa(心外膜損傷型) Ⅰb(心筋挫傷型)

Ⅰc(心嚢損傷型)

Ⅱa(心筋裂傷型)

Ⅱb(心内損傷型)Ⅱb(�A�)(���損傷型)(�A�)(���損傷型)�A�)(���損傷型))(���損傷型)(���損傷型)

Ⅲa(単純型) Ⅲb(複雑型)

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― �� ―

�型  内膜損傷 (intimal in�ury) または    外膜損傷(adventitial in�ury)外膜損傷 (adventitial in�ury)  a. 内膜損傷 intimal in�urya. 内膜損傷 intimal in�ury 内膜損傷 intimal in�ury内膜損傷 intimal in�ury intimal in�uryintimal in�ury in�uryin�ury  �. 外膜損傷 adventitial in�ury�. 外膜損傷 adventitial in�ury 外膜損傷 adventitial in�ury外膜損傷 adventitial in�ury adventitial in�uryadventitial in�ury in�uryin�ury�型 非全層性損傷 partial thic�ness in�ury partial thic�ness in�urypartial thic�ness in�ury thic�ness in�urythic�ness in�ury in�uryin�ury  a. 内膜損傷解離 intimal dissecting in�urya. 内膜損傷解離 intimal dissecting in�ury 内膜損傷解離 intimal dissecting in�ury内膜損傷解離 intimal dissecting in�ury解離 intimal dissecting in�uryintimal dissecting in�ury dissecting in�uryin�ury  �. 外膜損傷解離 adventitial dissecting in�ury�. 外膜損傷解離 adventitial dissecting in�ury 外膜損傷解離 adventitial dissecting in�ury外膜損傷解離 adventitial dissecting in�ury解離 adventitial dissecting in�uryadventitial dissecting in�ury dissecting in�uryin�ury�型 全層性損傷 full thic�ness in�ury full thic�ness in�uryfull thic�ness in�ury thic�ness in�urythic�ness in�ury in�uryin�ury  a. �性�・破裂 pseudoaneurysm・rupturea. �性�・破裂 pseudoaneurysm・rupture  �性�・破裂 pseudoaneurysm・rupture�性�・破裂 pseudoaneurysm・rupture pseudoaneurysm・rupturepseudoaneurysm・rupture  �. 非全周性離断 incomplete transection�. 非全周性離断 incomplete transection 非全周性離断 incomplete transection非全周性離断 incomplete transection incomplete transectionincomplete transection transectiontransection  c. 全周性離断 complete transectionc. 全周性離断 complete transection 全周性離断 complete transection全周性離断 complete transection complete transectioncomplete transection transectiontransection

[記載方法]記載方法]]

1.場�を先に示す. 場�を先に示す..上行大動�(As),�部大動�(Ar),�,�部大動�(Ar),��部大動�(Ar),�,��部大動�(Is),下行大動�(Ad),腹部,下行大動�(Ad),腹部下行大動�(Ad),腹部,腹部腹部大動�(A�),総�骨動�(CIA),��,総�骨動�(CIA),��総�骨動�(CIA),��,����動�(Br),総�動�(CC),鎖骨下動�,総�動�(CC),鎖骨下動�総�動�(CC),鎖骨下動�,鎖骨下動�鎖骨下動�

(SA), 腹 腔 動 �(Ce), 上 � 間 膜 動 �, 腹 腔 動 �(Ce), 上 � 間 膜 動 �腹 腔 動 �(Ce), 上 � 間 膜 動 �, 上 � 間 膜 動 �上 � 間 膜 動 �(SMA),腎動�(RA),�肺動�(mPA),,腎動�(RA),�肺動�(mPA),腎動�(RA),�肺動�(mPA),,�肺動�(mPA),�肺動�(mPA),,肺動�(PA),上大��(SVC),内��,上大��(SVC),内��上大��(SVC),内��,内��内���(IJV),無���(IV),鎖骨下��(SV),,無���(IV),鎖骨下��(SV),無���(IV),鎖骨下��(SV),,鎖骨下��(SV),鎖骨下��(SV),,

腎上部下大��(sIVC),腎下部大��,腎下部大��腎下部大��(iIVC),腎��(RV),総�骨��(CIV),腎��(RV),総�骨��(CIV)腎��(RV),総�骨��(CIV),総�骨��(CIV)総�骨��(CIV)

2.CIA,CC,SA,RA,PA,IJV,SV,RV, CIA,CC,SA,RA,PA,IJV,SV,RV,,CC,SA,RA,PA,IJV,SV,RV,CC,SA,RA,PA,IJV,SV,RV,,RA,PA,IJV,SV,RV,RA,PA,IJV,SV,RV,,PA,IJV,SV,RV,PA,IJV,SV,RV,,IJV,SV,RV,IJV,SV,RV,,SV,RV,SV,RV,,RV,RV,,CIV などでは,�側に r,左側に l を付記する.,�側に r,左側に l を付記する.�側に r,左側に l を付記する.,左側に l を付記する.左側に l を付記する..

   �:rRV,lCIV�:rRV,lCIV[Appendix]

1.血管��を生じた場合 血管��を生じた場合 O (o�struction)と付記する..

2.外傷による大血管���での動���(arte� 外傷による大血管���での動���(arte�riovenous fistula)は稀であるが,��ント,��ント��ント量が大きく早期治療を要するため�型の�性型の�性の�性�扱いとし,�a AV� と記載する.,�a AV� と記載する.�a AV� と記載する..

[解 説]

 �型には,稀ではあるが�的損傷により認めら�型には,稀ではあるが�的損傷により認めら,稀ではあるが�的損傷により認めら稀ではあるが�的損傷により認められる外膜損傷を含める..

[付 記]

 外傷性解離(dissection)に破裂合併�(血�(血�を伴っている)は�型の�性�扱いとする.は�型の�性�扱いとする.型の�性�扱いとする.の�性�扱いとする..

大血管損傷分類2008(日本外傷学会)

Ⅲa(Ad)(Ad)Ad)) Ⅲa(��)(��)��)) Ⅲa AVF

Ⅱb(解離)

Ⅰa(内膜損傷型)

Ⅰb(外膜損傷型)

Ⅱa(Ad)(Ad)Ad)) Ⅱa (Ad)(Ad)Ad))

Ⅲb(Ad)(Ad)Ad)) Ⅲc(Ad)(Ad)Ad))

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― �� ―

�型  安定型 sta�le type in�ury sta�le type in�urysta�le type in�ury type in�urytype in�ury in�uryin�ury  a. �側性安定型 a. �側性安定型   �側性安定型 �側性安定型      unilateral sta�le type in�uryunilateral sta�le type in�ury sta�le type in�urysta�le type in�ury type in�urytype in�ury in�uryin�ury  �. �側性安定型 �. �側性安定型   �側性安定型 �側性安定型      �ilateral sta�le type in�ury�ilateral sta�le type in�ury sta�le type in�urysta�le type in�ury type in�urytype in�ury in�uryin�ury�型  不安定型 unsta�le type in�ury unsta�le type in�uryunsta�le type in�ury type in�urytype in�ury in�uryin�ury  a. �側性不安定型 a. �側性不安定型   �側性不安定型 �側性不安定型      unilateral unsta�le type in�uryunilateral unsta�le type in�ury unsta�le type in�uryunsta�le type in�ury type in�urytype in�ury in�uryin�ury  �. �側性不安定型 �. �側性不安定型   �側性不安定型 �側性不安定型      �ilateral unsta�le type in�ury�ilateral unsta�le type in�ury unsta�le type in�uryunsta�le type in�ury type in�urytype in�ury in�uryin�ury �型  重度不安定型      severe unsta�le type in�urysevere unsta�le type in�ury unsta�le type in�uryunsta�le type in�ury type in�urytype in�ury in�uryin�ury  a. �側性重度不安定型   �側性重度不安定型 �側性重度不安定型      unilateral severe unsta�le type in�uryunilateral severe unsta�le type in�ury  �. �側性重度不安定型 �. �側性重度不安定型   �側性重度不安定型 �側性重度不安定型      �ilateral severe unsta�le type in�ury�ilateral severe unsta�le type in�ury   c. 垂�性重度不安定型 c. 垂�性重度不安定型   垂�性重度不安定型 垂�性重度不安定型      vertical severe unsta�le type in�uryvertical severe unsta�le type in�ury

[Appendix]1.単� � �像で行ったものは� �P �,CT 像 単� � �像で行ったものは� �P �,CT 像,CT 像CT 像

で行ったものは� CT �とし最後に表記す行ったものは� CT �とし最後に表記すったものは� CT �とし最後に表記する..

2. 開�性骨盤骨�(open in�ury)は開�性骨盤骨�(open in�ury)は Oi と表記する..

3.骨盤骨�に合併した��損傷(rectal in�u� 骨盤骨�に合併した��損傷(rectal in�u�ry)は R,�損傷(vaginal in�ury)は�損傷(vaginal in�ury)は V,�路損傷(urinary tract in�ury)は � と表記する..

[形態分類の説明]1.骨盤損傷の定�:骨盤損傷とは骨�,��損 骨盤損傷の定�:骨盤損傷とは骨�,��損,��損��損

傷,関�離開のすべてを含み,診断は単� �,関�離開のすべてを含み,診断は単� �関�離開のすべてを含み,診断は単� �,診断は単� �診断は単� ��像および CT 像による..

2.前方骨盤�と後方骨盤�の��は,同側の上 前方骨盤�と後方骨盤�の��は,同側の上,同側の上同側の上

前�骨棘と坐骨�を結んだ�とする.�側性.�側性�側性とは,前方骨盤�の左�,あるいは後方骨盤,前方骨盤�の左�,あるいは後方骨盤前方骨盤�の左�,あるいは後方骨盤,あるいは後方骨盤あるいは後方骨盤�の左�の各々1ヵ�以上の骨�を認める場合と定�する.また�骨骨�では骨��が正.また�骨骨�では骨��が正また�骨骨�では骨��が正中をこえる場合は�側性とする..

3.骨盤骨�の垂�性不安定型は,1)離解のあ 骨盤骨�の垂�性不安定型は,1)離解のあ,1)離解のあ1)離解のある�骨骨�,2)第5��横���離骨�を,2)第5��横���離骨�を2)第5��横���離骨�を伴うもの,3)��上�側骨盤の1cm 以上,3)��上�側骨盤の1cm 以上3)��上�側骨盤の1cm 以上の�側�位の以上3点のいずれかを満たすものと定�する..

�型: 単� � �像および CT 像で骨盤�の連続性が保たれている損傷,ないしは前方骨盤,ないしは前方骨盤ないしは前方骨盤�に限局する損傷をいう..

�型: 単� � �像で前方骨盤�の離開を認め,,かつ明らかな後方骨盤�の離開を認めないもの.または CT 像で後方骨盤�の離開�.または CT 像で後方骨盤�の離開�または CT 像で後方骨盤�の離開�が10mm 未満のもの..

�型: 単� � �像で後方骨盤�の離開が明らかなもの,または CT 像で後方骨盤�の離開,または CT 像で後方骨盤�の離開または CT 像で後方骨盤�の離開�が10mm 以上のもの,または垂�性不安,または垂�性不安または垂�性不安定型の骨盤骨�..

[記載方法]1.骨�部位を以下のごとく記載する.骨�部位を以下のごとく記載する..    �骨(I),�骨(P),坐骨(Is),�骨(S),�骨(I),�骨(P),坐骨(Is),�骨(S),,�骨(P),坐骨(Is),�骨(S),�骨(P),坐骨(Is),�骨(S),,坐骨(Is),�骨(S),坐骨(Is),�骨(S),,�骨(S),�骨(S),,

��関�(SI�),�骨結合(SP),�骨�(A),�骨結合(SP),�骨�(A)�骨結合(SP),�骨�(A),�骨�(A)�骨�(A)2.損傷側を以下のごとく,骨�部位の前に記載 損傷側を以下のごとく,骨�部位の前に記載,骨�部位の前に記載骨�部位の前に記載

する..   �側(�il),�側(r),左側(l)�側(�il),�側(r),左側(l),�側(r),左側(l)�側(r),左側(l),左側(l)左側(l)  �:�c(�il.P, � r.SI� � S)�: �c(�il.P, � r.SI� � S)� � �P � (垂�

性重度不安定型骨盤骨�で,�側�骨骨,�側�骨骨�側�骨骨�,�側��間�骨�があり,�路損傷,�側��間�骨�があり,�路損傷�側��間�骨�があり,�路損傷,�路損傷�路損傷を合併している.診断は単� � �像で.診断は単� � �像で診断は単� � �像で行った)

骨盤損傷分類2008(日本外傷学会)

Ⅰb(両側性安定型) Ⅱb(両側性不安定型) Ⅲa(片側性重度不安定型)

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― �� ―

[Appendix] 肝:肝�� HV,肝後面下大��肝後面下大�� IVC,胆管胆管 B,胆�胆� �B,胆���胆��� B� 脾:脾門部血管 HV 膵:膵内胆管 B,Vater ��部Vater ��部 VP 腎:腎�部血管 PV,血�血� H1,H2,�漏�漏 �1,�2 消化管:後腹膜腔 RP,Vater ��部Vater ��部 VP,�門�門 AN 間膜・小網・大網:イ�ウス I�,�管壊死�管壊死 NE 胸郭:気胸 Pt,血胸血胸 Ht,血気胸血気胸 HPt,�隔気��隔気� Pm,�隔血��隔血� Hm,��性気胸��性気胸 TPt,��性血胸��性血胸 THt 気管・気管支:なし 肺:�気�� AE,肺動��幹肺動��幹 PAT,上肺��上肺�� �PV,下肺��下肺�� �PV 横隔膜:肝 �,脾脾 Sp,膵膵 P,�� St,小�小� S�,大�大� ��,大網大網 Om 心: 左�動��幹部 �MT,前下行枝前下行枝 �AD,対角枝対角枝 D,回�枝回�枝 Cx,��動���動� RCA ,心タン��ーデ Tp,,心タン��ーデ Tp,心タン��ーデ Tp,,

前� ant,中隔 sep,側� lat,後� pos,下� inf,解離 dis,�� occ,�� ste ,中隔 sep,側� lat,後� pos,下� inf,解離 dis,�� occ,�� ste 中隔 sep,側� lat,後� pos,下� inf,解離 dis,�� occ,�� ste ,側� lat,後� pos,下� inf,解離 dis,�� occ,�� ste 側� lat,後� pos,下� inf,解離 dis,�� occ,�� ste ,後� pos,下� inf,解離 dis,�� occ,�� ste 後� pos,下� inf,解離 dis,�� occ,�� ste ,下� inf,解離 dis,�� occ,�� ste 下� inf,解離 dis,�� occ,�� ste ,解離 dis,�� occ,�� ste 解離 dis,�� occ,�� ste ,�� occ,�� ste �� occ,�� ste ,�� ste �� ste  大血管:血管�� O,動���動��� AV� 骨盤:開�性骨盤骨� Oi,��損傷��損傷 R,�損傷�損傷 V,�路損傷�路損傷 �,単��� ��P�,CT 像 �CT�単��� ��P�,CT 像 �CT�,CT 像 �CT�CT 像 �CT�

[損傷部の��]損傷部の��]] 肝:左葉外側区域(�),左葉内側区域(M),�葉前区域(A),�葉後区域(P),��葉(C)(�),左葉内側区域(M),�葉前区域(A),�葉後区域(P),��葉(C)�),左葉内側区域(M),�葉前区域(A),�葉後区域(P),��葉(C)),左葉内側区域(M),�葉前区域(A),�葉後区域(P),��葉(C)左葉内側区域(M),�葉前区域(A),�葉後区域(P),��葉(C)(M),�葉前区域(A),�葉後区域(P),��葉(C)M),�葉前区域(A),�葉後区域(P),��葉(C)),�葉前区域(A),�葉後区域(P),��葉(C)�葉前区域(A),�葉後区域(P),��葉(C)(A),�葉後区域(P),��葉(C)A),�葉後区域(P),��葉(C)),�葉後区域(P),��葉(C)�葉後区域(P),��葉(C)(P),��葉(C)P),��葉(C)),��葉(C)��葉(C)(C)C)) 脾:上部(�),中部(M),下部(�)(�),中部(M),下部(�)�),中部(M),下部(�)),中部(M),下部(�)中部(M),下部(�)(M),下部(�)M),下部(�)),下部(�)下部(�)(�)�)) 膵:�部(Ph),体部(P�),�部(Pt)(Ph),体部(P�),�部(Pt)Ph),体部(P�),�部(Pt)),体部(P�),�部(Pt)体部(P�),�部(Pt)(P�),�部(Pt)P�),�部(Pt)),�部(Pt)�部(Pt)(Pt)Pt)) 腎:上部(�),中部(M),下部(�),� r,左 l(�),中部(M),下部(�),� r,左 l�),中部(M),下部(�),� r,左 l),中部(M),下部(�),� r,左 l中部(M),下部(�),� r,左 l(M),下部(�),� r,左 lM),下部(�),� r,左 l),下部(�),� r,左 l下部(�),� r,左 l(�),� r,左 l�),� r,左 l),� r,左 l� r,左 l,左 l左 l 消化管:�� e (Ce),(I),(E)(Ce),(I),(E)Ce),(I),(E)),(I),(E)I),(E)),(E)E))     � g �門部(C),体部(M),�門部(A),前�(ant),後�(post)(C),体部(M),�門部(A),前�(ant),後�(post)C),体部(M),�門部(A),前�(ant),後�(post)),体部(M),�門部(A),前�(ant),後�(post)体部(M),�門部(A),前�(ant),後�(post)(M),�門部(A),前�(ant),後�(post)M),�門部(A),前�(ant),後�(post)),�門部(A),前�(ant),後�(post)�門部(A),前�(ant),後�(post)(A),前�(ant),後�(post)A),前�(ant),後�(post)),前�(ant),後�(post)前�(ant),後�(post)(ant),後�(post)ant),後�(post)),後�(post)後�(post)(post)post))     十二指� d (D1),(D2),(D3),(D4)(D1),(D2),(D3),(D4)D1),(D2),(D3),(D4)),(D2),(D3),(D4)D2),(D3),(D4)),(D3),(D4)D3),(D4)),(D4)D4))     ��・回� s 部位は記載しない     結�・�� c ��(C),�垂(V),上行結�(A),横行結�(T),下行結�(D),S �結(C),�垂(V),上行結�(A),横行結�(T),下行結�(D),S �結C),�垂(V),上行結�(A),横行結�(T),下行結�(D),S �結),�垂(V),上行結�(A),横行結�(T),下行結�(D),S �結�垂(V),上行結�(A),横行結�(T),下行結�(D),S �結,上行結�(A),横行結�(T),下行結�(D),S �結上行結�(A),横行結�(T),下行結�(D),S �結(A),横行結�(T),下行結�(D),S �結A),横行結�(T),下行結�(D),S �結),横行結�(T),下行結�(D),S �結横行結�(T),下行結�(D),S �結(T),下行結�(D),S �結T),下行結�(D),S �結),下行結�(D),S �結下行結�(D),S �結(D),S �結D),S �結),S �結S �結

�(S),��(R)(S),��(R)S),��(R)),��(R)��(R)(R)R)) 間膜・小網・大網: 小網(�),大網(�),小�間膜(M),上行結�間膜(A),横行結�間膜(T),(�),大網(�),小�間膜(M),上行結�間膜(A),横行結�間膜(T),�),大網(�),小�間膜(M),上行結�間膜(A),横行結�間膜(T),),大網(�),小�間膜(M),上行結�間膜(A),横行結�間膜(T),大網(�),小�間膜(M),上行結�間膜(A),横行結�間膜(T),(�),小�間膜(M),上行結�間膜(A),横行結�間膜(T),�),小�間膜(M),上行結�間膜(A),横行結�間膜(T),),小�間膜(M),上行結�間膜(A),横行結�間膜(T),小�間膜(M),上行結�間膜(A),横行結�間膜(T),(M),上行結�間膜(A),横行結�間膜(T),M),上行結�間膜(A),横行結�間膜(T),),上行結�間膜(A),横行結�間膜(T),上行結�間膜(A),横行結�間膜(T),(A),横行結�間膜(T),A),横行結�間膜(T),),横行結�間膜(T),横行結�間膜(T),(T),T),),

下行結�間膜(D),S �結�間膜(S)(D),S �結�間膜(S)D),S �結�間膜(S)),S �結�間膜(S)S �結�間膜(S)(S)S)) 胸郭:� r,左 l,肋骨(R),鎖骨(Cl),胸骨(St),左 l,肋骨(R),鎖骨(Cl),胸骨(St)左 l,肋骨(R),鎖骨(Cl),胸骨(St),肋骨(R),鎖骨(Cl),胸骨(St)肋骨(R),鎖骨(Cl),胸骨(St)(R),鎖骨(Cl),胸骨(St)R),鎖骨(Cl),胸骨(St)),鎖骨(Cl),胸骨(St)鎖骨(Cl),胸骨(St)(Cl),胸骨(St)Cl),胸骨(St)),胸骨(St)胸骨(St)(St)St)) 気管・気管支: � r,左 l,胸骨後気管(T),気管分�部(C),�気管支(MB),中間気管支(IB),,左 l,胸骨後気管(T),気管分�部(C),�気管支(MB),中間気管支(IB),左 l,胸骨後気管(T),気管分�部(C),�気管支(MB),中間気管支(IB),,胸骨後気管(T),気管分�部(C),�気管支(MB),中間気管支(IB),胸骨後気管(T),気管分�部(C),�気管支(MB),中間気管支(IB),(T),気管分�部(C),�気管支(MB),中間気管支(IB),T),気管分�部(C),�気管支(MB),中間気管支(IB),),気管分�部(C),�気管支(MB),中間気管支(IB),気管分�部(C),�気管支(MB),中間気管支(IB),,�気管支(MB),中間気管支(IB),�気管支(MB),中間気管支(IB),(MB),中間気管支(IB),MB),中間気管支(IB),),中間気管支(IB),中間気管支(IB),(IB),IB),),

上葉気管支(��B),中葉気管支(M�B),下葉気管支(��B)(��B),中葉気管支(M�B),下葉気管支(��B)��B),中葉気管支(M�B),下葉気管支(��B)),中葉気管支(M�B),下葉気管支(��B)中葉気管支(M�B),下葉気管支(��B)(M�B),下葉気管支(��B)M�B),下葉気管支(��B)),下葉気管支(��B)下葉気管支(��B)(��B)��B)) 肺:� r,左 l,上葉(��),中葉(M�),下葉(��),左 l,上葉(��),中葉(M�),下葉(��)左 l,上葉(��),中葉(M�),下葉(��),上葉(��),中葉(M�),下葉(��)上葉(��),中葉(M�),下葉(��)(��),中葉(M�),下葉(��)��),中葉(M�),下葉(��)),中葉(M�),下葉(��)中葉(M�),下葉(��)(M�),下葉(��)M�),下葉(��)),下葉(��)下葉(��)(��)��)) 横隔膜:� r,左 l,�側 �il,(lph),(R1),(R2),(R3),左 l,�側 �il,(lph),(R1),(R2),(R3)左 l,�側 �il,(lph),(R1),(R2),(R3),�側 �il,(lph),(R1),(R2),(R3)�側 �il,(lph),(R1),(R2),(R3),(lph),(R1),(R2),(R3)lph),(R1),(R2),(R3)),(R1),(R2),(R3)R1),(R2),(R3)),(R2),(R3)R2),(R3)),(R3)R3)) 心: �心房(RA),左心房(�A),�心�(RV),左心�(�V),三��(T),���(M),肺動�(RA),左心房(�A),�心�(RV),左心�(�V),三��(T),���(M),肺動�RA),左心房(�A),�心�(RV),左心�(�V),三��(T),���(M),肺動�),左心房(�A),�心�(RV),左心�(�V),三��(T),���(M),肺動�左心房(�A),�心�(RV),左心�(�V),三��(T),���(M),肺動�(�A),�心�(RV),左心�(�V),三��(T),���(M),肺動��A),�心�(RV),左心�(�V),三��(T),���(M),肺動�),�心�(RV),左心�(�V),三��(T),���(M),肺動��心�(RV),左心�(�V),三��(T),���(M),肺動�(RV),左心�(�V),三��(T),���(M),肺動�RV),左心�(�V),三��(T),���(M),肺動�),左心�(�V),三��(T),���(M),肺動�左心�(�V),三��(T),���(M),肺動�(�V),三��(T),���(M),肺動��V),三��(T),���(M),肺動�),三��(T),���(M),肺動�三��(T),���(M),肺動�(T),���(M),肺動�T),���(M),肺動�),���(M),肺動����(M),肺動�(M),肺動�M),肺動�),肺動�肺動�

�(P),大動��(A),心房中隔(AS),心�中隔(VS),�動�(CA)(P),大動��(A),心房中隔(AS),心�中隔(VS),�動�(CA)P),大動��(A),心房中隔(AS),心�中隔(VS),�動�(CA)),大動��(A),心房中隔(AS),心�中隔(VS),�動�(CA)大動��(A),心房中隔(AS),心�中隔(VS),�動�(CA)(A),心房中隔(AS),心�中隔(VS),�動�(CA)A),心房中隔(AS),心�中隔(VS),�動�(CA)),心房中隔(AS),心�中隔(VS),�動�(CA)心房中隔(AS),心�中隔(VS),�動�(CA)(AS),心�中隔(VS),�動�(CA)AS),心�中隔(VS),�動�(CA)),心�中隔(VS),�動�(CA)心�中隔(VS),�動�(CA)(VS),�動�(CA)VS),�動�(CA)),�動�(CA)�動�(CA)(CA)CA)) 大血管: 上行大動�(As),�部大動�(Ar),�部大動�(Is),下行大動�(Ad),腹部大動�(A�),(As),�部大動�(Ar),�部大動�(Is),下行大動�(Ad),腹部大動�(A�),As),�部大動�(Ar),�部大動�(Is),下行大動�(Ad),腹部大動�(A�),),�部大動�(Ar),�部大動�(Is),下行大動�(Ad),腹部大動�(A�),�部大動�(Ar),�部大動�(Is),下行大動�(Ad),腹部大動�(A�),,�部大動�(Is),下行大動�(Ad),腹部大動�(A�),�部大動�(Is),下行大動�(Ad),腹部大動�(A�),(Is),下行大動�(Ad),腹部大動�(A�),Is),下行大動�(Ad),腹部大動�(A�),),下行大動�(Ad),腹部大動�(A�),下行大動�(Ad),腹部大動�(A�),(Ad),腹部大動�(A�),Ad),腹部大動�(A�),),腹部大動�(A�),腹部大動�(A�),(A�),A�),),

総�骨動�(CIA),��動�(Br),総�動�(CC),鎖骨下動�(SA),腹腔動�(Ce),(CIA),��動�(Br),総�動�(CC),鎖骨下動�(SA),腹腔動�(Ce),CIA),��動�(Br),総�動�(CC),鎖骨下動�(SA),腹腔動�(Ce),),��動�(Br),総�動�(CC),鎖骨下動�(SA),腹腔動�(Ce),��動�(Br),総�動�(CC),鎖骨下動�(SA),腹腔動�(Ce),(Br),総�動�(CC),鎖骨下動�(SA),腹腔動�(Ce),Br),総�動�(CC),鎖骨下動�(SA),腹腔動�(Ce),),総�動�(CC),鎖骨下動�(SA),腹腔動�(Ce),総�動�(CC),鎖骨下動�(SA),腹腔動�(Ce),(CC),鎖骨下動�(SA),腹腔動�(Ce),CC),鎖骨下動�(SA),腹腔動�(Ce),),鎖骨下動�(SA),腹腔動�(Ce),鎖骨下動�(SA),腹腔動�(Ce),(SA),腹腔動�(Ce),SA),腹腔動�(Ce),),腹腔動�(Ce),腹腔動�(Ce),(Ce),Ce),),上�間膜動�(SMA),腎動�(RA),�肺動�(mPA),肺動�(PA),上大��(SVC),(SMA),腎動�(RA),�肺動�(mPA),肺動�(PA),上大��(SVC),SMA),腎動�(RA),�肺動�(mPA),肺動�(PA),上大��(SVC),),腎動�(RA),�肺動�(mPA),肺動�(PA),上大��(SVC),腎動�(RA),�肺動�(mPA),肺動�(PA),上大��(SVC),(RA),�肺動�(mPA),肺動�(PA),上大��(SVC),RA),�肺動�(mPA),肺動�(PA),上大��(SVC),),�肺動�(mPA),肺動�(PA),上大��(SVC),�肺動�(mPA),肺動�(PA),上大��(SVC),(mPA),肺動�(PA),上大��(SVC),mPA),肺動�(PA),上大��(SVC),),肺動�(PA),上大��(SVC),肺動�(PA),上大��(SVC),(PA),上大��(SVC),PA),上大��(SVC),),上大��(SVC),上大��(SVC),(SVC),SVC),),内���(IJV),無���(IV),鎖骨下��(SV),腎上部下大��(sIVC),腎下部大�(IJV),無���(IV),鎖骨下��(SV),腎上部下大��(sIVC),腎下部大�IJV),無���(IV),鎖骨下��(SV),腎上部下大��(sIVC),腎下部大�),無���(IV),鎖骨下��(SV),腎上部下大��(sIVC),腎下部大�無���(IV),鎖骨下��(SV),腎上部下大��(sIVC),腎下部大�(IV),鎖骨下��(SV),腎上部下大��(sIVC),腎下部大�IV),鎖骨下��(SV),腎上部下大��(sIVC),腎下部大�),鎖骨下��(SV),腎上部下大��(sIVC),腎下部大�鎖骨下��(SV),腎上部下大��(sIVC),腎下部大�(SV),腎上部下大��(sIVC),腎下部大�SV),腎上部下大��(sIVC),腎下部大�),腎上部下大��(sIVC),腎下部大�腎上部下大��(sIVC),腎下部大�(sIVC),腎下部大�sIVC),腎下部大�),腎下部大�腎下部大��(iIVC),腎��(RV),総�骨��(CIV)(iIVC),腎��(RV),総�骨��(CIV)iIVC),腎��(RV),総�骨��(CIV)),腎��(RV),総�骨��(CIV)腎��(RV),総�骨��(CIV)(RV),総�骨��(CIV)RV),総�骨��(CIV)),総�骨��(CIV)総�骨��(CIV)(CIV)CIV))

 骨盤: � r,左 l,�側 �il,�骨(I),�骨(P),坐骨(Is),�骨(S),��関�(SI�),�骨結合(SP),,左 l,�側 �il,�骨(I),�骨(P),坐骨(Is),�骨(S),��関�(SI�),�骨結合(SP),左 l,�側 �il,�骨(I),�骨(P),坐骨(Is),�骨(S),��関�(SI�),�骨結合(SP),,�側 �il,�骨(I),�骨(P),坐骨(Is),�骨(S),��関�(SI�),�骨結合(SP),�側 �il,�骨(I),�骨(P),坐骨(Is),�骨(S),��関�(SI�),�骨結合(SP),,�骨(I),�骨(P),坐骨(Is),�骨(S),��関�(SI�),�骨結合(SP),�骨(I),�骨(P),坐骨(Is),�骨(S),��関�(SI�),�骨結合(SP),(I),�骨(P),坐骨(Is),�骨(S),��関�(SI�),�骨結合(SP),I),�骨(P),坐骨(Is),�骨(S),��関�(SI�),�骨結合(SP),),�骨(P),坐骨(Is),�骨(S),��関�(SI�),�骨結合(SP),�骨(P),坐骨(Is),�骨(S),��関�(SI�),�骨結合(SP),(P),坐骨(Is),�骨(S),��関�(SI�),�骨結合(SP),P),坐骨(Is),�骨(S),��関�(SI�),�骨結合(SP),),坐骨(Is),�骨(S),��関�(SI�),�骨結合(SP),坐骨(Is),�骨(S),��関�(SI�),�骨結合(SP),(Is),�骨(S),��関�(SI�),�骨結合(SP),Is),�骨(S),��関�(SI�),�骨結合(SP),),�骨(S),��関�(SI�),�骨結合(SP),�骨(S),��関�(SI�),�骨結合(SP),(S),��関�(SI�),�骨結合(SP),S),��関�(SI�),�骨結合(SP),),��関�(SI�),�骨結合(SP),��関�(SI�),�骨結合(SP),(SI�),�骨結合(SP),SI�),�骨結合(SP),),�骨結合(SP),�骨結合(SP),(SP),SP),),�骨�(A)(A)A))

Appendix および損傷部の区域一覧損傷部の区域一覧一覧

Page 18: 日本外傷学会臓器損傷分類2008surgeryg/data/004.pdf「日本外傷学会臓器損傷分類2008」公表に際して この度,日本外傷学会は新たな臓器損傷分類として「日本外傷学会臓器損傷分類2008」を公表しま

― �0 ―

�型 �型 �型

肝 �膜下損傷 a. �膜下血�a. �膜下血� �. 実質内血��. 実質内血�

表在性損傷(創の深さが3cm 未満)

深在性損傷 a. 単�深在性損傷a. 単�深在性損傷 �. 複雑深在性損傷�. 複雑深在性損傷

脾 �膜下損傷 a. �膜下血�a. �膜下血� �. 実質内血��. 実質内血�

表在性損傷(実質の1/2の深さ未満)

深在性損傷 a. 単�深在性損傷a. 単�深在性損傷 �. 複雑深在性損傷�. 複雑深在性損傷

膵 �膜下損傷 表在性損傷(実質の1/2の深さ未満)

深在性損傷 a. 単�深在性損傷a. 単�深在性損傷 �. 複雑深在性損傷�. 複雑深在性損傷

腎 �膜下損傷 a. �膜下血�a. �膜下血� �. 実質内血��. 実質内血�

表在性損傷(実質の1/2の深さ未満)

深在性損傷 a. 単�深在性損傷a. 単�深在性損傷 �. 複雑深在性損傷�. 複雑深在性損傷

消化管 非全層性損傷 a. �膜�層裂傷a. �膜�層裂傷 �. �内血��. �内血�

全層性損傷 a. � �a. � � �� �. 離 断 断断

間膜・小網・大網 非血管損傷 血管損傷 a. �間膜内血�a. �間膜内血� �. �離腹腔内出血�. �離腹腔内出血

胸 郭 郭郭 �部組織損傷 a. 非開�型a. 非開�型 �. 開�型�. 開�型

骨性胸郭損傷 a. 単�骨�型a. 単�骨�型 �. 複雑または�. 複雑または   開�骨�型開�骨�型

複合損傷 a. �側型a. �側型 �. �側型�. �側型

気管・気管支 裂 傷 傷傷 a. 内膜損傷a. 内膜損傷 �. 全層性裂傷�. 全層性裂傷

不完全断裂 a. 部分断裂a. 部分断裂 �. 気管支���断裂�. 気管支���断裂

完全断裂 a. 単�型a. 単�型 �. 複雑型�. 複雑型

肺 表在性損傷 a. 限局性挫傷a. 限局性挫傷 �. 表在性裂傷�. 表在性裂傷

深在性損傷 a. びまん性挫傷a. びまん性挫傷 �. 深在性裂傷�. 深在性裂傷

肺門部損傷 a. 肺門部動��損傷a. 肺門部動��損傷 �. 肺門部離断�. 肺門部離断

横隔膜 挫 傷 傷傷 非全層性裂傷 全層性裂傷 a. 横隔膜��ニア(�)a. 横隔膜��ニア(�)(�)�)) �. 横隔膜��ニア(�)�. 横隔膜��ニア(�)(�)�))

心 心膜損傷または心�挫傷 a. 心外膜損傷a. 心外膜損傷 �. 心�挫傷�. 心�挫傷 c. 心�損傷c. 心�損傷

非全層性損傷 a. 心�裂傷a. 心�裂傷 �. 心内損傷または�. 心内損傷または   �動�損傷�動�損傷

全層性損傷 a. 単�型a. 単�型 �. 複雑型�. 複雑型

大血管 内膜損傷または外膜損傷 a. 内膜損傷a. 内膜損傷 �. 外膜損傷�. 外膜損傷

非全層性損傷 a. 内膜損傷解離a. 内膜損傷解離解離 �. 外膜損傷解離�. 外膜損傷解離解離

全層性損傷 a. �性�・破裂a. �性�・破裂 �. 非全周性離断�. 非全周性離断 c. 全周性離断c. 全周性離断

骨 盤 盤盤 安定型 a. �側性a. �側性 �. �側性�. �側性

不安定型 a. �側性a. �側性 �. �側性�. �側性

重度不安定型 a. �側性a. �側性 �. �側性�. �側性 c. 垂�性c. 垂�性

臓器損傷分類2008(日本外傷学会)一覧

Page 19: 日本外傷学会臓器損傷分類2008surgeryg/data/004.pdf「日本外傷学会臓器損傷分類2008」公表に際して この度,日本外傷学会は新たな臓器損傷分類として「日本外傷学会臓器損傷分類2008」を公表しま

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有限責任中間法人 日本外傷学会臓器損傷分類委員会

浅井 康文 * 荒木 恒敏 * 大泉  旭 甲斐 達朗 *葛西  猛 * 加地 正人 金子 �之 川嶋 隆久北野 光秀 坂本 照夫 * 鈴木  忠 ** 中島 康雄西巻  博 藤田  尚 前川 和彦 * 益子 邦洋横田 裕行 *** 吉井  宏 * (五十音順)

*前委員 **前委員長 ***現委員長