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東京都豊島区南池袋 3-18-35OK ビル 1F TEL:[email protected]
この度、ZAP SPEED F4マシン「ZAP F108」はツインリンクもてぎにて行われました「2010 JAF 地方選手権 F4東日本シリーズ第5戦」に参戦し、東日本シリーズデビュー戦を、ポールtoウィン、全ラップリーダー、ファステストラップ獲得のグランドスラムでの完全優勝を果たしました。Team Liaison及びZAP F108は勝率100%！！2位に8.5秒の大差をつけて独走で2勝目を飾りました。
このレースの模様をレポートさせて頂きます。
8 月 30 日 ツインリンクもてぎテスト 1日目あの事故以来のもてぎの走行。
走り始めて直ぐに土屋がブレーキが効かな
いと訴える。しかも全くロックする気配が
無くブレーキの異常では無いかと言います。
「まさか P.T.S.D か？」と思いましたが、鈴
鹿と異なりブレーキに負荷がかかるもてぎ
なので、鈴鹿では問題なかった制動性能が
もてぎでは問題となった様です。
念の為にガレージからキャリパーを持って
きて替えてみましたが、改善されませんで
した。
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9 月 3 日
好タイムは出ており、他の参加者よりは常
に 0.5 秒程リードを保っています。
更にロングランをテストしてもアベレージ
タイムが他の参加者のベストタイムと同等
のタイムという状態でした。
しかし、更に上のタイムを目指すとコント
ロールが難しいブレーキが障害となってき
ます。今のままでも充分リードをしていま
すが万全を目指します。
体制前回鈴鹿のレースでは、F108 にとって初
めてのレース参戦という事もあり、F3 の
メンテナンスに近い体制を取り、万全をき
した。
レーザー水平機を使って移動定盤を設置し
て、アライメントホイールで毎回セット
アップとセットダウンを繰り返し、マシン
の様子を伺いました。
しかし、今回は通常の F4 レベルの体制で
臨みました。岡山で同日開催の F3 に遠征
した内間エンジニアチームがレーザー水平
機とレベルゲージを持って行ったという理
由もありますが、F108 の開発も進み大き
なセット変更をしなくてもバランスの取れ
たセットが出ているからです。
この日同日開催の別カテゴリー SFj に ZAP
SPEED は 6台もエントリーしていますので
エンジニアの加藤は多忙を極めました。
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9 月 4 日
鈴鹿で使っていたブレーキパッドメーカー
から、ミューの高いブレーキパッドが届き
ました。昨日使っていたメーカーの物はブ
レーキマスターシリンダーを探してからテ
ストする事として、今日からは新しいブレー
キパッドのテストをします。
今回はコントロール性も良く、30 日のテス
トで使った物と昨日使った他社製品との中
間的な制動力を示したのでこのパッドで
レースに臨む事となりました。
タイムは他の参加者を完全に圧倒しており、
この週を通じて並びかけられる事はありま
せんでした。
9月 5日レース日当日。
今回は予選決勝供に 1day で行われます。
予選では他を大きく離す事を目標に攻めの
セットで臨む事となりました。
しかし、思ったようにタイムが上がりませ
ん。ポジションは常にトップをキープしま
すが、思いの外タイム差がありません。
タイヤのグリップのピークを終えて、他の
マシンがピットインし、予選を終えます。
土屋も 8周でピットインし、その時点で
トップのポジションでしたのでもう逆転さ
れる心配はありません。午後の決勝の為に
タイヤを温存するのが定石です。
しかし、再度タイムアタックを敢行！
深夜まで入念なメンテナンスが続きました。
孤高のスピードを求めて
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予選続行殆どのマシンが予選を終えピットに戻って
来る中、ポールポジションが確定している
のにコースインして行く Team Liaison ZAP
F108。午後の決勝セットの確認か？
誰もがそう思った事でしょう。
しかし、美味しい所を過ぎたタイヤで更に
タイムを狙っていきます。開発をやってい
るのですから勝てば良いって物ではありま
せん。どれほどポテンシャルが高いかを証
明しなくてはならないのです。
そして僅かにタイムを縮めて予選終了。
想定タイムにはほど遠く、事前テストのタ
イムからも大きく劣ります。
残念ながら予選では F108 の真価を証明す
る事が出来ませんでした。
取り敢えずポールポジションは獲得。
午後の決勝に向け気持ちを入れ替えます。
決勝を待つ間に多くの方々がピットを訪ね
てくれました。早速発注したいという方も
おられ嬉しい次第ですが、コンストラク
ター一年生の ZAP SPEED ではまだ発売ま
でに解決しなくてはならない問題が山積み
です。各部品の発注先もコスト計算も、サー
ビス体制の問題も何も決まっていないの
で、申し訳無いのですが発売時期は未定と
お伝えする他ありません。
皆様へせめてものお詫びという訳ではあり
決勝前
全てをオープンにした F108
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ませんが、使用しているスプリングのポン
ド数も全て分かる状態で、サスペンション
を隠す事も無く、フルオープンで皆さんに
ご覧頂き、希望があれば各部の写真撮影も
して頂きました。
内間の頭の中には次の開発項目もあり、更
に進化する事は間違えありません。
今の F108 は言わば過程の状態なのです。
決勝のスタートが迫ってきます。
予想では 7秒程の差を付けて勝てる計算で
す。そんな時に土屋が「後半はペース落と
さないと不味いですか？」と聞く。
「はぁ？そんな事したら降ろすぞ。何でそ
んな事を考えるんだ？」と聞き返すと、
「余りに速いと 2000cc エンジンのリストリ
クターが狭められるかも知れないと聞きま
した」 決勝前に馬鹿な事を吹き込む奴も
居るものだと腹が立ちましたが、「だった
らとことん離して来い。ストレート一本分
ぐらい離して、他の 2000cc エンジンと
1850cc の違いを検討して貰え。」と “ぶっ
ちぎり” を厳命しました。
スポーツに政治を持ち込み過ぎるのがモー
タースポーツの悪癖です。
試合前の選手にそれを耳打ちするのもどう
かと思いますが、結果が見えて冷めかけて
いた闘争本能に火を付けてくれたので良し
としましょう。
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いよいよ決勝です。
どれだけ離せるか、スタートとタイヤの暖
まっていないコールドラップはドライバー
の仕事、後半まで持つセットはエンジニア
の仕事の割合が大きいので、序盤と後半の
タイムも気になります。
土屋得意のスタートを決めて、ホール
ショットを奪うとその後もどんどん後続を
離し一人旅となります。土屋のスリップが
効かなくなった 2番手の選手は 3番手の選
手との攻防になります。土屋は一人でベス
トラップを書き換えながら前を行きます。
そして F4 東日本シリーズ開幕戦を、ポー
ル to ウィン、全ラップリーダー、ファス
テストラップ記録、というグランドスラム
で完勝。2位に 8.6 秒の大差を付けての独
走です。ベストラップも 2位、3位の選手
から 0.6 秒速く、やはり予選の失敗が悔や
まれます。
ともあれ、デビューから連勝し勝率 100%
今期全勝を目指して ZAP F108 は今後さら
なる開発と供に、発売に向けて調整を進め
ます。
決勝
堂島ロールプレゼントはあるの？っと今週何度も
いろんな人に聞かれました。凄い人気です。
雑音を吹き飛ばして独走のゴール
臼井代表と Vなのか？
二勝目の 2なのか？
