30
Waters および Millennium Waters Corporation の登録商標です。Empower、および「THE SCIENCE OF WHAT’S POSSIBLE.」は Waters Corporation、の商標です。 その他すべての商標は、各所有者が所有権を有します。 Copyright 2010 Waters Corporation 1/30ページ *715002704* *Rev.B* Waters ® Empower 3 Empower™ 3 ソフトウェア(ビルド 3471)には変更、新機能、および拡張機能が含まれています。本リリースノートには、次 の情報および説明が記載されています。 オペレーティングシステムの要件 プロセッサおよびメモリに関する要件 旧バージョンの Empower ソフトウェアで修正された問題 Empower 3 ソフトウェアで修正された問題 Empower 3 ソフトウェアの既知の問題 GxP 規制要件 設置後の注意事項 Empower 3 のパフォーマンスに関する注意事項 Empower の計算の注意事項 Empower 3 オンラインヘルプの使用 テスト構成 本リリースノートは、以前に発行されたすべてのEmpowerService Pack (サービスパック)およびFeature Release (機能リリース)のリリースノートを参照しながら使用してください。特に記載のない限り、以前のリリースノートおよび製品サポート 情報が、このソフトウェアリリースにもすべて適用されます。 関連項目:Empower 3ソフトウェアのインストール、設定、アップグレードおよび管理の詳細については、以下のユーザーガイ ドを参照してください。 Empower3 システム管理者ガイド』 Empower3 インストール/構成ガイド』 Waters Ethernet 装置入門ガイド』 新機能については、Empower 3ドキュメント媒体の『Empower 3の新機能』を参照してください。

Waters Empower 3...Empower 3インストーラはプロセッサ要件をチェックしますが、互換性のないプロセッサを検知しても警告メッセージを表示し

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リ リ ー ス ノ ー ト

WatersおよびMillenniumはWaters Corporation の登録商標です。Empower、および「THE SCIENCE OF WHAT’S POSSIBLE.」はWaters Corporation、の商標です。

その他すべての商標は、各所有者が所有権を有します。

Copyright 2010 Waters Corporation

1/30ページ

*715002704* *Rev.B*

Waters® Empower 3

Empower™ 3 ソフトウェア(ビルド 3471)には変更、新機能、および拡張機能が含まれています。本リリースノートには、次

の情報および説明が記載されています。

オペレーティングシステムの要件

プロセッサおよびメモリに関する要件

旧バージョンの Empower ソフトウェアで修正された問題

Empower 3 ソフトウェアで修正された問題

Empower 3 ソフトウェアの既知の問題

GxP規制要件

設置後の注意事項

Empower 3 のパフォーマンスに関する注意事項

Empowerの計算の注意事項

Empower 3 オンラインヘルプの使用

テスト構成

本リリースノートは、以前に発行されたすべてのEmpowerのService Pack (サービスパック)およびFeature Release

(機能リリース)のリリースノートを参照しながら使用してください。特に記載のない限り、以前のリリースノートおよび製品サポート

情報が、このソフトウェアリリースにもすべて適用されます。

関連項目:Empower 3ソフトウェアのインストール、設定、アップグレードおよび管理の詳細については、以下のユーザーガイ

ドを参照してください。

『Empower3 システム管理者ガイド』

『Empower3 インストール/構成ガイド』

『Waters Ethernet装置入門ガイド』

新機能については、Empower 3ドキュメント媒体の『Empower 3の新機能』を参照してください。

715002704、リビジョン B

2/30ページ

オペレーティングシステムの要件

Empower 3 ソフトウェアは、次のオペレーティングシステムでサポートされています。

パーソナルワークステーション - Windows® 7 Professional または Enterprise、64 ビット版

クライアントまたは LAC/E32 - Windows 7 Professional または Enterprise、64 ビット版、Windows XP

Professional SP3、32 ビット版

Windows データベースサーバー - Windows Server 2008 R2 Enterprise、64 ビット版

Citrix® server - Windows Server 2008 R2 Enterprise、64 ビット版、XenApp™ Server 6.0 クライ

アントオンラインプラグイン 12

サポート対象外のオペレーティングシステム

Empower 3 ソフトウェアのインストーラは、インストール中にシステムに関する情報を収集し、そのシステム構成を必要最低

条件の仕様と比較します。

オペレーティングシステムが、Windows NT、Windows 2000、Windows XP 64 ビット版、またはWindows

2000 Server であることが検知されると、インストーラは Empower 3ソフトウェアのインストールを中止して終了します。

オペレーティングシステムがWindows Vista 32 ビット版、Windows Vista 64 ビット版、Windows 7 32 ビット

版、Windows XP 32 ビット版(Empower 3 パーソナルソフトウェアのみ)、またはWindows Server 2003 で

あることが検知されると、インストーラからエラーメッセージが表示され、インストールを続けるかどうかたずねられます。この

情報は、Empower 3 インストールログに記録されます。

Empower 3 ソフトウェアはこれらのオペレーティングシステム上で正常にインストールできますが、Waters ではこれらの

システムをサポートしていません。これらのオペレーティングシステムへのインストールは、検証目的および開発目的のみで

許可されます。

Empower 3ソフトウェアをWindows 7 32ビット版オペレーティングシステムにインストールする場合は、[Windowsセキュリ

ティデバイスインストール]ダイアログボックスからBusLAC/Eドライバをインストールするようプロンプトが表示されたときに[インスト

ール]をクリックする必要があります。[インストールしない]を選択すると、Empower 3のインストールは中止され、インストーラは

変更のロールバックを試みます。ロールバック処理でEmpower Instrumentsフォルダがすべて削除されない場合もあります。

ヒント:今後インストールする際にセキュリティダイアログボックスが表示されないようにするためには、[Waters Corporation

のソフトウェアを常に信頼する]を選択します。

Empower 3 ソフトウェアでは、ファイルサーバーのクラスタ化やWaters サービスのクラスタ化はサポートされていません。

715002704、リビジョン B

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プロセッサおよびメモリに関する要件

次の表は、Empower 3 ソフトウェアのインストールの最低および推奨最低ハードウェア要件を示します。

構成 最低要件 推奨最低要件

パーソナル/

ワークステーション

プロセッサ Core™ 2 Duo E6400、2.13 GHz

Core 2 Duo E8400、

3.0 GHz

メモリ 2 GB 4 GB

ハードディスクドライブ

(Empower 3アプリケーション) 1 GB - -

ハードディスクドライブ(プロジェ

クトディレクトリ) 1 GB - -

ハードディスクドライブ

(Oracle アプリケーション) 8 GB - -

エンタープライズサー

バー

プロセッサ Intel® Xeon® 2 GHz (シングルまたはデュアル)

Intel Xeon 2.7 GHz (シングルまたはデュアル)

メモリ 4 GB 6 GB

ハードディスクドライブ

(Empower 3アプリケーション) 1 GB - -

ハードディスクドライブ

(Empower 3 データベース) 3 GB - -

ハードディスクドライブ(プロジェ

クトディレクトリ) 1 GB - -

ハードディスクドライブ

(Oracle アプリケーション) 5 GB - -

ワークグループサーバ

プロセッサ Intel Xeon 2 GHz (シングルまたはデュアル)

Intel Xeon 2.7 GHz (シングルまたはデュアル)

メモリ 2 GB 4 GB

ハードディスクドライブ

(Empower 3アプリケーション) 1 GB - -

715002704、リビジョン B

4/30ページ

ワークグループサーバ

(続き)

ハードディスクド

ライブ

(Empower 3

データベース)

3 GB - -

ハードディスクド

ライブ(プロジェク

トディレクトリ)

1 GB - -

ハードディスクド

ライブ(Oracle

アプリケーション)

5 GB

クライアントまたは

LAC/E32

プロセッサ Core 2 Duo E6400 2.13 GHz

Core 2 Duo E8400 3.0 GHz

メモリ 2 GB 2 GB

ハードディスクド

ライブ

(Empower 3

アプリケーション)

1 GB - -

ハードディスクド

ライブ(Oracle

アプリケーション)

5 GB - -

Empower 3 インストーラはプロセッサ要件をチェックしますが、互換性のないプロセッサを検知しても警告メッセージを表示し

たり、インストールを停止することはありません。プロセッサの情報は、Empower 3 インストールログに記録されます。

システムが最低メモリ要件を満たしていない場合、インストーラがエラーメッセージを表示し、インストールは停止します。インスト

ールログには、不足しているメモリの情報が追加されます。インストールログに記録されるメモリサイズは、コンピュータのプロパティ

でレポートされる値より切り上げられています。

システムがハードディスク容量の要件を満たしていない場合、インストーラからエラーメッセージが表示され、カスタムインストール

のページに戻ります。そこでファイルを削除して空きディスク容量を増加させるか、別のターゲットドライブを選択できます。インスト

ーラは、Empower Projects ディレクトリをホストしているドライブに推奨される 1 GB の空きディスク容量があるかチェックし

ます。ドライブに推奨される空きディスク容量がない場合、インストーラはエラーメッセージを表示しますが、インストールは継続で

きます。インストーラは、各ターゲットハードディスクドライブについて空きディスク容量をチェックします。Empower 3 の複数のコ

ンポーネントが同じハードディスクドライブにインストールされると、インストーラはそれらのコンポーネントに必要な空きディスク容量

の合計がハードディスクドライブにあるかどうかをチェックします。

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5/30ページ

Waters NuGenesis SDMS および Empower 3 の互換性

Empower 3 エンタープライズソフトウェアは、2010年後半にリリース予定の SDMS 7.1 SR7 でサポートされています。

SDMS および Vision Publisher (VP) 7.1 ソフトウェア本体は、64 ビット版Windows オペレーティングシステムまたは

Windows Server 2008 R2 オペレーティングシステムとは互換性がありません。Empower 3 パーソナルソフトウェアは、

Windows 7 64 ビット版でのみサポートされており、SDMS/VPではサポートされていません。

SDMS ファイルキャプチャは 32 ビット版オペレーティングシステムと互換性があります。Empower 3 エンタープライズまたはワ

ークグループソフトウェアでは、ファイルキャプチャはWindows 7 Professional または Enterprise、64 ビット版で動作す

る Empower リモートデータアダプタでサポートされています。SDMS アーカイブエージェントは、必ずWindows XP SP3

32 ビット版またはWindows 2003 Server R2 SP2 32 ビット版オペレーティングシステムのどちらかで実行する必要があ

ります。

SDMS での Empower 3 ファイルキャプチャの設定の手順については、以下の「NuGenesis SDMS Data Adapters

のインストール」を参照してください。

SDMS プリントキャプチャは 32 ビット版オペレーティングシステムと互換性がありますが、64 ビット版オペレーティングシステムと

は互換性がありません。Windows XP 32 ビット版クライアントを使用して、Empower 3 ソフトウェアからプリントキャプチャ

を使用する必要があります。したがって、Empower 3 パーソナルからの SDMS プリントキャプチャはサポートされていません。

Vision Publisher クライアントおよび、Form Designerなどの VP オプションは 32 ビット版オペレーティングシステムとは互

換性がありますが、64 ビット版オペレーティングシステムとは互換性がありません。Windows XP 32 ビット版クライアントを使

用して、Vision Publisher の External Systems画面から Empower 3 データにアクセスする必要があります。

Empower 3 のサポートは SDMS/VP 7.1 SR7 でのみ構造的に検証されています。旧バージョンの SDMSは、

Empower 3 ソフトウェアでテストされていません。

オペレーティングシ

ステム Empower 3

エンタープライズ Waters NuGenesis SDMS 7.1 Service Release 7

Windows

バージョン クライアント

NuGenesis

VISION クラ

イアント

Vision Publisher

クライアント

UNIFY プ

リントキャプ

チャドライバ

ア ーカイブ

エージェント

Empower

リモートデータ

アダプタ

Empower

リストアデータ

アダプタ

Windows

2003 サーバー、

R2 SP2 32

ビット版

いいえ はい はい はい はい (はい) (はい)

Windows XP Professional SP3

(32 ビット版)

はい はい はい はい はい はい はい

Windows 7 (Professional

または

Enterprise)

64 ビット版

はい いいえ いいえ いいえ いいえ はい いいえ

注:括弧で囲まれているものは、各コンポーネントにオペレーティングシステムとの互換性があっても、Empower 3 ソフトウェア

との互換性はないことを示しています。

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旧バージョンの Empower ソフトウェアで修正された問題

次の表は、旧バージョンの Empower ソフトウェアで修正された問題の一覧です。PCS (Product Change System、製

品変更システム)番号により、システム変更要求追跡ツールでWaters の担当者が監視しているソフトウェアの問題が特定で

きます。

PCS 番号 Empower 2

バージョン 説明

44653 SPF HF1 44596 プロジェクト画面でオブジェクトを選択したときに、必要なリソースに関するメッセージは

表示されなくなり、Empower 3が予期せずに終了することがなくなりました。この問

題を修正するため、グラフィックスデバイスインターフェース(GDI)オブジェクトのメモリリー

クが解消されたため、上限の値10,000を下回ります。

44654 SPF HF1 44559 44586

プロフェッショナルまたはクイックスタートのいずれかのインターフェースを使用して、レビュ

ー画面に表示されているピークテーブルの1つ以上の行を削除したときに、ソフトウェア

が予期せずに終了することがなくなりました。

44698 SPG 44571 注入の切り替え、レビュー画面やクイックスタートでの2Dおよび3Dチャンネルテーブル

の更新の際に、ソフトウェアが予期せずに終了することがなくなりました。

44699 SPG 44209 レビュー画面やクイックスタートで手動でピーク(名前グループや時間グループ)を識別し

ている際に、ソフトウェアが予期せずに終了することがなくなりました。

44700 SPG 43590 管理者以外が Empower 3ソフトウェアにログインし、[サンプル履歴の表示]ダイア

ログボックスを開いた場合に、クイックスタートやサンプルの分析画面が予期せずに終

了することがなくなりました。

44701 SPG 44233 値のないフィールドを含むデータのエクスポート中に、ソフトウェアが予期せずに終了す

ることがなくなりました。

44703 SPG 44311 バリデーションテストデータテーブルを含んでいるMVMバリデーションレポートで、直線

性テストレスポンスファクタ(RF)および相対レスポンスファクタ(RRF)が入れ違って表示

されていました。

44705 SPG 41951 プロジェクトパスのタイトルが100文字を超えても、レビュー画面やクイックスタートが予

期せずに終了することがなくなりました。

44706 SPG 43340 Windowsオペレーティングシステムにより、最初に開いたアプリケーションウィンドウに

過剰なメモリが割り当てられていました。Empower 3アプリケーションが変更されて、

Windowsのデフォルトを上書きし、メモリを正しく割り当てるようになりました。

44707 SPG 44610 LDAPユーザーアカウントを使用している場合、LDAPパスワードを入力してピークの

手動解析を確認できるようになりました。

44917 SPG 43252 1行に収まらない長すぎるフィールドのあるデータのエクスポート中に、ソフトウェアが予

期せずに終了することがなくなりました。

45240 SPG 45032 [パスワードの期限切れ]ダイアログボックスで管理者が[Esc]キーを押しても、ログイン

しているユーザーの役割が管理者に変わることがなくなりました。

45241 SPG 38016 42546

オープンアクセスのユーザーインターフェースは最初から正しく開き、開いた時に突然閉

じることがなくなりました。

45755 SPG HF1

45545

クイックスタート画面やレビュー画面で、まず検量線を保存しておかないと、修正した

検量線に対して結果が作成できなくなりました。

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7/30ページ

45756 SPG HF1 45324

クイックスタート画面やレビュー画面で、Empower 2 Service Pack Gより前のリ

リースと同様に、以下のメニューオプションが再び使用できるようになりました。

[編集] > [手入力係数] (GPC較正曲線)

[編集] > [検量線の消去]

[ナビゲート] > [前の純度パス] (結果画面)

[ナビゲート] > [次の純度パス] (結果画面)

[ナビゲート] > [前のライブラリマッチ] (結果画面)

[ナビゲート] > [次のライブラリマッチ] (結果画面)

46096 SPG HF2

46265

ツールキットまたはクライアントのクエリに対するデータベースのレスポンスを改善するた

めに、Oracleパラメータが組み込まれました。この変更は広域ネットワーク(WAN)ア

プリケーションのパフォーマンスを改善することを意図していますが、ローカルエリアネット

ワーク環境でも改善が見られる場合があります。この機能は、多数の異なるクエリを

実行する場合(プロジェクトを開いたり、多数の結果をレビューに表示する場合など)

や、データベース以外の操作が大量に含まれるタスクを実行する場合には大きな効

果はありません。

Empower 3 ソフトウェアで修正された問題

次の表は、Empower 3 ソフトウェアで解消された問題の一覧です。PCS (Product Change System、製品変更シス

テム)番号により、システム変更要求追跡ツールでWatersの担当者が監視しているソフトウェアの問題が特定できます。

PCS 番号 説明

36203 Empowerビルド1154ではクロマトグラフィシステムの説明が使用できましたが、Empower 2ビルド

2154では使用できませんでした。システム作成プロセスは、システムの説明をシステム作成の理由としての

み記録し、オーディットトレイルへのエントリとしては記録していませんでした。

Empower 3のシステム作成プロセスには、次の2つの説明欄があります。

システムの説明 – システムを説明するフリーテキストを入力できます。

説明-システムのオーディットトレイルの情報を提供します。

38260, 41333

フルオーディットトレイルのプロジェクトで、[Delete]キーを使用してオブジェクトを削除しようとするたびに、説

明(および、[IDの確認]ポリシーが有効な場合は、パスワード)の入力が求められるようになりました。

38488 [システムの管理]の「テキストにエクスポート」機能が、選択したユーザーに対して正しい情報とプロジェクトの

リストを表示するようになりました。

40277 解析メソッドの[スータビリティ]パラメータでUSPオプションが選択されていると、S/Nの値が生成されるように

なりました。

40630 システムモニターに、インストールされたユーザーライセンス数が正しく表示されるようになりました。

41383 ACQUITY SM-FTN装置コントロールソフトウェア(ICS)バージョン1.5以上がインストールされており、サン

プルマネージャがフルループモードである場合に、Empower 3ソフトウェアではユーザーが間違った注入量

を入力できなくなりました。

41661 2つのGPC結果が一緒にレポートされ、最初に選択された結果がポイントのあるGPC較正曲線と関連付

けられ、2番目に選択された結果がポイントのないGPC較正曲線と関連付けられる場合、GPC較正曲線

テーブルレポートグループに、ポイントがないGPC較正曲線に対する正しい結果がレポートされるようになり

ました。

715002704、リビジョン B

8/30ページ

41807 ApexTrackピーク幅の値がより正確な変曲点を規定できるようになったので、より正確な理論段数と分

解能の値が得られるようになりました。

すべての解析タイプがBBであるApexTrackピークで、ソフトウェアは解析メソッドのピーク幅パラメータを使

用して変曲点を決定する(旧バージョンのEmpowerと同様)のではなく、波形解析済みのピークに対して

最適化されたピーク幅を使用して変曲点を再計算しようとします。成功すると、再計算された変曲点を使

用して変曲幅が計算され、Empower 3で新しく追加されたピークの最適化ピーク幅フィールドに最適化

されたピーク幅の値が入力され、ピークの変曲点が最適化されたピーク幅を使用して決定されたことを示す

S53解析コードがピークに付けられます。

旧バージョンのEmpowerと比較すると、最適化されたピーク幅を使用して変曲点を再計算するため、変

曲幅および変曲幅を使用して計算される5つのフィールド-- タンジェント幅、USP分離度、USP理論段

数、タンジェント幅(USP理論段数)、相対分離度(解析メソッドの薬局方の種類がUSPに設定されている

場合)-- が異なっています。解析メソッドで使用したピーク幅パラメータがピークに対して適切でない場合、

これらの値の正確性が改善します。

レビュー画面やクイックスタート画面で、以下のような警告メッセージボックスが表示されなくなりました。「この

ApexTrack結果は、チャンネルに対して計算された自動ピーク幅の値と大きく異なっているピーク幅の値を

使用して取得されました。」

42091 「ORA-01461: can bind a LONG value only for insert into a LONG column」

(LONG値をバインドできるのは、LONGカラムへの挿入だけです)というエラーメッセージが解析中に表示さ

れなくなり、結果は予想通り生成されます。

42324 「1つ以上の真度チャンネルが、結果セットで複数回数解析されました」というメッセージは、エラーではなく警

告として分類されるようになりました。

42393, 44910

差が大文字、小文字の違いだけである名前のプロジェクトを、同じ名前のプロジェクトを含む別の親プロジェ

クトに移動できなくなりました。例えば、 「Quality_lab_2009」というプロジェクトは、

「Quality_lab_2009」 というプロジェクトの親(プロジェクトのプロパティで)を変更して

「Quality_LAB_2009」という名前のプロジェクトを含む親プロジェクトに移動することはできません。旧バ

ージョンのソフトウェアでは、上の例の両方のプロジェクトを、プロジェクトのプロパティを変更することで同じレ

ベルに移動できていました。一方のプロジェクトを削除すると、もう一方のプロジェクトも削除されていました。

42485 サンプリングレートを高くすると、抽出したPDAクロマトグラムに間違った分析時間が表示されることがなくな

りました。

42959, 43417

旧バージョンのEmpowerソフトウェアでは、[ユーザーの説明が必要な項目]システムポリシーを有効にする

と、[説明]ダイアログボックスと[変更履歴]ダイアログボックスが表示されていました。ただし、FATプロジェクト

をEmpowerからEmpower 2へリストアした後は、リストアしたプロジェクトから新しいプロジェクトへメソッド

をコピーしたときに、[変更履歴]ダイアログボックスは表示されませんでした。Empower 3 ソフトウェアで

は、メソッドの説明とメソッドのオーディットトレイルの説明の両方が表示可能です。

42989 無効になっている(Off) SAT/IN2を含んでいる装置メソッドを印刷またはレポートしようとしても、

Procsrvr MFCアプリケーションエラーが発生しなくなりました。

43070 「ブロード未知試料注入」機能を使用するGPCが有効なプロジェクトでクイックスタートの[シングル注入をする]

機能を使用すると、注入された最初のサンプルのサンプルタイプが「ブロード未知試料」と定義されていまし

た。ただし、同じ種類のサンプルのそれ以降の注入は誤って「未知試料」と定義されていました。同じ種類の

サンプルの、それ以降の注入が正しく定義されるようになりました。

715002704、リビジョン B

9/30ページ

43426 [解析メソッド編集]の[スータビリティ]タブで、米国薬局方または日本薬局方を選択している場合、[S/N]

フィールドのノイズ値はクリアされなくなりました。[S/N]フィールドのノイズ値が空白ではない場合、[S/N]フィ

ールドはいずれかの薬局方の選択に対して計算されるようになりました。

43592 新しい解析システムポリシー「Empower (1154) Apex Trackマニュアル解析を有効にする」により、

Empower Apex Trackマニュアル解析にEmpower Apex Trackマニュアル解析コードを使用する

か、Empower 2 Apex Trackマニュアル解析コードを使用するかが管理されます。デフォルトでは、この

システムポリシーは無効になっています。有効にすると、ApexTrackマニュアル解析は、Empowerと同様

に動作します(完全マニュアル)。無効にすると、ApexTrackマニュアル解析は、Empower 2 と同様に

動作します(半自動)。

関連項目:Empower 3オンライン情報システムの「波形解析の手動での変更」および「データ解析手法

の設定」。

44144 「データベースのバックアップでエラーが発生し終了しました」というエラーメッセージが表示され、データベース

のバックアップが失敗していました。これらのバックアップは、現在は正しく機能します。

44193 Empower 3ソフトウェアは、最新のUSP 定義(USP32-NF27 Supplement 2)に従ってUSPシグ

ナル対ノイズ(S/N)を計算します。USPでは、シグナル対ノイズは以下のように計算します:

S/N = 2h/hn

ここで、

h = 対象となる成分に対応するピークの高さ

hn = ピークの半値幅の最低5倍の範囲(可能であれば対象ピーク付近を含む)で観察された、ノイズ

値の最大と最小の差です。

44217 繰り返し注入が含まれるサンプルセットのデータを個別のレポートメソッドで印刷すると、各結果に対して複数

のコピーが作成されることがなくなりました。

44226 分析法バリデーションの管理者ユーザータイプを削除しても、アップクレードが失敗しなくなりました。

44287, 44310

e2695またはe2795がイーサネットで接続されているEmpower 2 FR5システムで、対話的に流量を

変更しても[サンプルの分析]画面が応答しなくなることがなくなりました。

44301 [環境の保存]機能で、クイックスタートや[サンプルの分析]画面のコントロールパネルの設定が保存されてい

ませんでした。コントロールパネルの位置および表示状態をユーザーごと、アプリケーションごと、およびシステ

ムごとに保存できるようになりました。これらは、画面を終了すると、[環境の保存]メニュー項目を選択しなく

ても、自動的に保存されます。

44666 2Dチャンネルから3Dチャンネルを生成する場合、[レビュー]で、3Dチャンネルのデータレートが正しく計算さ

れるようになりました。

44716 LDAPユーザーアカウント名が4文字以上である必要はなくなりました。

44829 AIAデータをインポートする場合、データ配列の種類がAIAクロマトグラフィのテンプレートの仕様に適合して

いないと、エラーが表示されてインポート処理が終了します。

45207 結果セットをレポートする場合、サンプルセットメソッドテーブルは、データの分析で使用したサンプルセットメ

ソッドのバージョンをレポートするようになりました。

715002704、リビジョン B

10/30ページ

45404 Empowerの[システムポリシー]、[その他のポリシー]、[異なる理由を強制]を使用する場合、[異なる理由

を強制]の有効な理由として選択した文字列の長さと文字列の数の組合せによって、システム管理アプリケ

ーションが終了し、Microsoft Visual C++のランタイムライブラリエラーが発生することがなくなりました。

45502 同じEmpower取り込みコンピュータにEthernet 経由で接続して2つの2414システムを実行している

場合、一方のシステムの注入シーケンスによって他方のシステムに負のスパイクが生じることがなくなりまし

た。

45609 MVM AQTレポートには、解析ノードへの参照がありませんでした。バリデーションレポートのヘッダーに、バリ

デーション結果の解析ノードが表示されるようになりました。

45611 複数ライセンスのエンタープライズの場合、Watersライセンスウィザードにライセンスのリストのすべてのページ

が表示されるようになりました。

45687 15xxポンプに対して、[サンプルの分析]のインタラクティブモードでポンプCの正しい流量が表示されるように

なりました。

45689 Empower 3ソフトウェアでは、Configuration 13 LAC/E32用に更新されたドライバが含まれていま

す。

45901 [サンプルの変更]機能を使用して、ロックされているチャンネルを変更することはできなくなりました。

46014 クイックスタートで承認され、SDMSに送信されたEmpower 3レポートがSDMS Unifyで表示できるよ

うになりました。

46148 「複数プロジェクトの表示」権限だけを持つユーザーは、[チャンネル]表示のチャンネルや[バリデーション試験]

表示の試験を削除できなくなりました。

46294 レビュー画面やクイックスタート画面で、キーボードの上下矢印キーを使用して、ツリーペインに表示されてい

る注入をスクロールできるようになりました。まず、ツリーでクリックして、フォーカスを設定する必要があります。

46376 LDAPグループに親であるグループが含まれている場合、EmpowerはLDAPツリー情報を正常に取得で

きるようになりました。

Empower 3 ソフトウェアの既知の問題

次の表は、Empower 3 ソフトウェアの既知の問題と回避方法の一覧です。PCS (Product Change System、製品

変更システム)番号により、システム変更要求追跡ツールでWaters の担当者が監視しているソフトウェアの問題が特定でき

ます。

Empower 3 ソフトウェアおよび装置コントロールソフトウェア(ICS)のインストール

PCS 番号 説明

46051 Empower 3 ソフトウェアをWindows 7 64 ビット版のシステムで使用すると、NuGenesis Unify ド

ライバをインストールできません。Watersのインフォマティックス営業またはサポート担当者にお問い合わせ

ください。

715002704、リビジョン B

11/30ページ

46088 8 ポートのシリアルカードドライバがすでにインストールされているコンピュータに、8 ポートのシリアルハブ

(ESP-8)デバイスドライバをインストールしようとすると、インストールが失敗する場合があります。

解決方法:ネットワークインターフェースカード(NIC)のセカンダリ IP アドレス 64.1.1.1 を削除して、8 ポー

トのシリアルハブ(ESP-8)ドライバを再インストールします。詳細については、『Waters イーサネット装置入

門ガイド』を参照してください。

46775 システムオブジェクトをインポートした後、初めて Empower 3ワークグループまたはエンタープライズシステム

へログインすると、メッセージセンターに次のメッセージが表示されます。

Oracle Error ORA-00904: “INVALIDPASSATTEMPT” invalid indentifier. (識別子が無

効)

このメッセージは正しいですが、初回ログイン時のみに発生します。

46794 Empower 3も同時にアンインストールしない限り、Empower 3ソフトウェアがインストールされているコン

ピュータからAgilent LC Controlソフトウェアをアンインストールしないでください。Empower 3システム

からAgilent LC Controlソフトウェアを削除すると、Empower 3 Verify Filesが正しく動作しませ

ん。

回避方法:装置のソフトウェアを削除せず、Agilent LC Controlライセンスを削除します。

注:Agilent LC Controlの装置のヘルプにアクセスするには、Agilent LC 装置を含む装置メソッドを

編集している時にF1キーを押します。

47126 コンピュータに[Bingツールバー]または[Windows Live ID]をインストールした後にEmpower 3ソフトウ

ェアをインストールした場合には、Verify Filesのドキュメントに、「インストール情報」と「以下の製品のアッ

プデートが今回のインストールに適用されました」の文面が含まれません。

予防方法:Javaのアップデート時に[Bingツールバーインストール]オプションが選択されていないことを確認

してください。Empower 3ソフトウェアをインストールしたコンピュータに、BingツールバーまたはWindows

Live IDアプリケーションをダウンロードおよびインストールしないでください。

解決方法:Windowsの[コントロール パネル]を開き、[プログラムのアンインストール]を選択して、

Windows Live IDプログラムをアンインストールします。この操作により問題はすぐに修正されます。コンピ

ュータを再起動する必要はありません。

47128 Empower 3ソフトウェアのアンインストール時に、「サービスを削除できませんでした」というWaters

DHCPサーバーメッセージが表示されることがあります。このメッセージが表示されたら、[OK]をクリックしてく

ださい。アンインストールが継続され、正常に終了します。

47154 Empower 3インストールログにレポートされるドメイン名は、インストールを行ったユーザーのドメイン名であ

り、これは必ずしもコンピュータが存在しているドメイン名と必ずしも同じではありません。

47204 Empower 3クライアントLAC/E32ソフトウェアを、以前にEmpower 3パーソナルソフトウェアがインストー

ルされていたコンピュータにインストールする場合には、まずTNS_Admin環境変数を削除する必要があり

ます。

47212, 47213

質量分析計用の装置コントロールソフトウェア(ICS)のプッシュインストールを実行する際には、対象(クライ

アント)システムに他のユーザーがログインしていないことを確認してください。インストール中の対象システムに

ローカル管理ユーザーがログインしていると、ICSのインストールに失敗することがあります。

715002704、リビジョン B

12/30ページ

47223 無効なアカウントまたは削除されたアカウントを使用してWatersライセンスウィザードにログインしようとする

と、管理者権限がないためにログインが失敗したことを示すエラーメッセージが表示されます。メッセージに

は、ユーザーアカウントが無効であるか、削除されているため、ログインが許可されないと表示されます。

47278 旧バージョンのEmpowerソフトウェアからEmpower 3ソフトウェアへシステムオブジェクトをインポートする

と、Watersライセンスウィザードで空の有効化ファイルを生成する場合があります。

解決方法:Empower 3を起動します。ログイン画面が表示されたら、[キャンセル]をクリックして、通常の

ライセンス有効化プロセスを進めます。

47374 [システム管理]の[ノードのプロパティ]ダイアログボックスの[全般]タブから、[BusLAC/Eの設定]ボタンが削

除されています。

Empower 3のインストールを開始する前にBusLAC/Eが存在している場合は、BusLAC/Eは

Empower 3ソフトウェアのインストール中に適切にインストール、設定されます。

以前に[BusLAC/Eの設定]ボタンで使用されていた方法でBusLAC/Eを設定するには、取り込みノード

に直接アクセスし、デスクトップの[コンピュータ]アイコンを右クリックして[システムのプロパティ]を選択し、次に

[ハードウェア]タブをクリックします。

推奨事項:Empower 3をインストールする前に、BusLAC/Eボードをコンピュータにインストールします。

47400 Empower 3クライアントからシステムオブジェクトをエクスポートする場合、watexp.exeをダブルクリックす

ると空白のダイアログボックスが表示される場合があります。

回避方法:ダイアログボックスで[OK]をクリックします。システムオブジェクトのエクスポートウィザードが正常に

起動します。

47401 クライアントからシステムオブジェクトのエクスポートを実行する場合に必要なのはシステムアカウントのパスワ

ードだけです。

通信

PCS 番号 説明

45834 Empower ノードを SQ または TQ質量検出器に初めて接続する場合、「名前のないファイルに無効な

パスがあります」というメッセージが表示されます。[OK]をクリックして、メッセージを閉じます。

Empower と装置間の通信が確立され、メッセージは表示されなくなります。

45991 Empowerシステムがガスクロマトグラフィー装置用に設定されている場合は、[システム管理]の[ノードの

プロパティ]ダイアログボックスの[装置]タブに表示される OK ステータスに、装置のステータスが実際は OK

になっていても、誤って[いいえ]が表示される場合があります。この誤ったステータスによってデータ取得が妨

げられることはありません。

回避方法:[ノードのプロパティ]ダイアログボックスの[装置]タブで、GC装置の[OK]フィールドに[いいえ]が

表示されるが、取り込みは可能である場合、システムの使用を継続できます。コンピュータを再起動すると

装置のステータスが正常になります。

715002704、リビジョン B

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46487 Empower 3 ソフトウェアがWFCIII と通信を確立し、[システム管理]が適切なステータスになるまで、数

回試行しなければならない場合があります。

通信を確立するためには、Empower 3 ソフトウェアを終了し、コンピュータを再起動してからWFC III

を再起動します。

47100 使用されていないMS検出器の装置コントロールソフトウェア(ICS)を削除すると、Empower 3ソフトウェ

アが、MS検出器との通信を確立できません。ノードのプロパティの装置のOKステータスに[いいえ]が表示さ

れ、[サンプルの分析]コントロールパネルに何も表示されず、[チューン]ページは開かないか、応答しません。

この不具合は、Empower 3ソフトウェアでサポートされているすべての質量分析計(EMD1000、

ZQ2000、ZQ4000、EMD3100、SQD、およびTQD)に当てはまります。

回避方法:すべてのインストール済みの質量検出器のICSをアンインストールし、コンピュータを再起動し

て、ICSを再インストールし、質量検出器とコンピュータをまた再起動します。

47107 Empower 3パーソナルのコンピュータにネットワークアダプタ(ネットワークインターフェースカード、または

NIC)が存在しないか、ネットワークアダプタの電源がオフであるか、省電力モードへの切り替えによって電源

がオフになった場合、「データベース接続が切断されましたORA-12571」というメッセージが表示されます。

解決方法:

ネットワークアダプタの電源をオンにするか、以下の手順でMicrosoft Loopback Adapterをインストー

ルします。

1. [スタート]をクリックします。

2. [検索]ボックスに、「cmd」と入力します。

3. 結果リストで、「cmd」を右クリックして、管理者として[実行]を選択します。

4. コマンドプロンプトに、「hdwwiz.exe」と入力します。

5. [ハードウェアの追加]ウィザードが表示されたら、[次へ]をクリックします。

6. [一覧から選択したハードウェアをインストールする (詳細)]を選択します。

7. [次へ]をクリックします。

8. 一般的なハードウェアの種類の一覧から、ネットワークアダプタを選択します。

9. 製造元の一覧から、「Microsoft」を選択します。

10. ネットワークアダプタの一覧から、「Microsoft Loopback Adapter」を選択します。

11. [次へ]をクリックします。

12. インストールが完了したら、[完了]をクリックします。

コンピュータ(Windowsのデスクトップで)を右クリックしてループバックドライバが正常にインストールされたこ

とを確認し、プロパティを選択します。[デバイス マネージャ]をクリックし、ネットワークアダプタのノードを展開

し、一覧に「Microsoft Loopback Adapter」が表示されていることを確認します。

715002704、リビジョン B

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システム管理

PCS 番号 説明

45754 Service Pack G より前のバージョンの Empower 2 ソフトウェアからシステムオブジェクトをインポートし、

LDAP認証が有効な場合は、Empower 3 ソフトウェアで LDAP情報を更新する必要があり、更新しな

いとユーザーの作成や、既存のユーザーの LDAP アカウント情報の変更ができなくなります。

LDAP情報を更新するには、以下の手順を実行します。

1. [システムポリシー]で、[ユーザーアカウントポリシー]タブにアクセスします。

2. [LDAP ドメインマネージャ]で、ボックスの一番上の空白行をクリックして、[編集]をクリックします。

3. [認証ポリシー]のページで、ドメイン名を入力します。

4. ドメインコンポーネントの情報(例えば、DC=DomainName、DC=com)を入力します。

5. [検索条件]ボックスで、ボックスの各行の横にあるドメインコンポーネントの情報(例えば、

DC=DomainName、DC=com)を削除します。

46041,

46053, 47080, 47081

ユーザーアカウントの管理者権限によっては、質量検出器で使用するために設定した場合に、Empower

3ソフトウェアが以下の1つまたは複数の動作を示すことがあります。

[サンプルの分析]にアクセスすると、「チューンメソッドを保存できません、ユーザーには「チューンメソッドを

保存する」権限がありません」というメッセージが表示される。

[チューン]ページから[キャリブレーション]ダイアログボックスにアクセスすると、「既存のキャリブレーションレフ

ァレンスを選択(または入力)する必要があります」というメッセージが表示される。

[サンプルの分析]画面のW3100コントロールパネルをクリックすると、Microsoft.NET Framework

のメッセージが表示される。

Microsoft.NET Frameworkのメッセージ「アプリケーションで処理できない例外が発生しました」が

表示される。[続行]をクリックすると、アプリケーションはエラーを無視して、続行しようとします。[終了]を

クリックすると、アプリケーションは直ちに終了します。

レファレンスファイルのドロップダウンリストが空白である。

「Acquityコンソールのクライアントは動作を停止しています - - - 」というメッセージが表示される。

Empower 3ソフトウェアが質量検出器で正しく動作するように、以下のログインガイドラインを守ってくださ

い。

TQDおよびSQD – 管理者権限のないアカウントを使用してドメインにログインできますが、アカウントにロー

カルの管理者権限がある必要があります。管理者権限のないアカウントを使用してEmpower 3ソフトウェ

アにログインできます。

3100、ZQ、および EMD – 管理者権限のないアカウントを使用して Empower 3 ソフトウェアおよびド

メインの両方にログインできます。

46310 Empower 3 パーソナルのインストールでは、データベースのデフォルトのパスワードを変更しないでください。

パスワードを変更すると、データベースのリストアが失敗する場合があります。

推奨事項:ワークグループまたはエンタープライズの構成では、セキュリティのためにこのパスワードを変更して

ください。

715002704、リビジョン B

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46502 Windows 2003 Active Directory と、特定の Empower ワークステーションにログインできないよう

に設定されているユーザーアカウントを使用して LDAP認証モードを設定していると、Windowsは

Empower 3 ソフトウェアに「ユーザーはこのワークステーションからのログオンを許可されていません」エラーを

渡しません。結果として、ユーザーは Empower 3 ソフトウェアにログインできません。この Empowerの問

題は、Microsoft のバグによるものです。

46603 サポートされているアジア言語版(簡体字中国語、日本語、韓国語)のWindows上の Empower 3

クライアント/サーバーまたはワークグループソフトウェアにログインすると、データベースのエイリアスがローカルコ

ンピュータと同じ名前になっていると、Oracle エラー(-1)が発生します。この問題は Oracle のバグによるもの

です。

回避方法:データベースのエイリアス名がローカルコンピュータ名と同じにならないようにします。

46720 Windows 7 システム上で Net Configuration Assistant on を実行すると、画面が正常に表示さ

れない場合があります。例えば、画面の表題が本文と一致しないことがあります。

回避方法:Net Configuration Assistant を終了し、再起動します。

47380 Oracle Enterprise Manager (OEM)からEmpower 3データベースを起動できません。代わりに、

Windowsの管理ツールのサービスを使用して、Oracleサービスを起動および停止します。詳細について

は、『Empowerシステム管理者ガイド』を参照してください。

47404 Empower 2では、「System」ユーザーはデフォルトで管理者ユーザーグループに含まれていました。

Empower 3では、デフォルトで管理者ユーザーグループに含まれるユーザーはありません。Empower 2

からシステムオブジェクトをインポートしない限り、手動で「System」ユーザーを管理者ユーザーグループに

追加する必要があります。

プロジェクトのバックアップとリストア

PCS 番号 説明

45970 「プロジェクトの削除時にアーカイブ」SDMS オプションが有効な場合、[システム管理]を使用して削除した

プロジェクトはテーブルビューに表示されませんが、ツリービューには残ります。

この現象は、テーブルビューには削除待ちになっているプロジェクトが表示されないために発生します。

SDMS のアーカイブ作業が終了しないとプロジェクトは完全には削除されないため、ツリービューに残ります。

アーカイブ操作が完了したら、プロジェクトのツリーを折りたたみ、展開するか、[システム管理]を再起動して

更新します。これで、プロジェクトのリストが正しく表示されます。

46377 [NuGenesis SDMS アーカイブのプロパティ]ダイアログボックスで有効な NuGenesis サーバーの URL

を設定した後、[プロジェクトの削除時にアーカイブ]オプションを選択または選択解除すると「無効な URLで

す」というメッセージが表示される場合があります。

解決方法:[接続]をクリックして、URLに再接続します。

715002704、リビジョン B

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46545, 46774

[バックアップ]や[リストア]ウィザードを使用して大容量のプロジェクトをリストアする場合には、ウィンドウの応

答が遅延することがあります。リストア処理中にマウスをクリックすると(例えば、プロジェクトのウィンドウの外を

クリックすると)、Microsoft Windows から次のメッセージが表示されます。

「CONFIGMGR MFC アプリケーションが応答しません」

回避方法:このメッセージが表示されたら、何もしないか、または、「システムの応答待ち」をクリックします。メ

ッセージが閉じられリストアが継続されます。

46641 バックアップするために選択したプロジェクトにサブプロジェクトが含まれる場合に、次のプロンプト文に従って

F1 キーを押してヘルプを開こうとすると、プロジェクトのバックアップウィザードが終了することがあります。

「選択されたプロジェクトの少なくとも 1 つに、1 つまたは複数のサブプロジェクトが含まれています。含まれて

いるサブプロジェクトもバックアップしますか?」

解決方法:プロジェクトのバックアップウィザードが終了しているか、応答しない場合は、バックアップ操作を再

開します。

47065 プロジェクトのバッチのリストア時のユーザー操作を最小限にするために、Empower 3ソフトウェアでは、リス

トアされるタイムゾーンがないプロジェクトのタイムゾーンが、プロジェクトのリストア操作が開始されたノード(ク

ライアントなど)のタイムゾーンに設定されます。旧バージョンのEmpowerソフトウェアでは、バッチのリストア

中にプロジェクトのアップデートの一環としてリストアされる最初のプロジェクトのタイムゾーンを選択するようユ

ーザーに要求していました。

47193 Citrixクライアントからプロジェクトをリストアすると遅延が発生し、プロジェクト階層がリストアされない場合が

あります。[リストア]ウィザードをクリックしてリストアすると、大幅な遅延が発生する場合があり、ウィンドウのス

テータスが「応答なし」になることがあります。この現象は、Citrixクライアントのローカルプロジェクトをリストア

する場合に発生します。

回避方法:Citrixクライアントのドライブからリストアする場合、以下のいずれかを実行します。

CitrixクライアントがCitrixサーバーと信頼関係にあるドメインの一部であり、そのドメインにログインして

いることを確認します。クライアントとサーバーが信頼関係にない別のドメインに常駐していると、プロジェ

クトのリストアは失敗します。

Citrixサーバーと同じドメインにあるネットワーク共有にリストアするデータをコピーします。

47382 次のような状況では、リストアしているプロジェクトのリストにサブプロジェクトが表示されません。

リストアしているプロジェクトが、ドライブのルートディレクトリの直下にある。

(アルファベット順の)最初に表示されるディレクトリだけにサブプロジェクトが含まれている。

他のどのプロジェクト階層もルートディレクトリにない。

回避方法:ルートディレクトリで、トップレベルのプロジェクトフォルダよりアルファベット順で前になる名前を持

つ空白のフォルダを作成します。

715002704、リビジョン B

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データ取り込み

PCS 番号 説明

34576 「ランプオン」オプションが無効になっているメソッドを含んでいるサンプルセットを分析すると、装置の不具合で

サンプルセットが中断され、「取り込み時にランプがオフ」というメッセージが表示されます。

これは、次のような場合に発生します。

シャットダウンメソッドで、「ランプオン」オプションを選択解除します。シャットダウンメソッドがサンプルを収

集していなくても、このエラーは発生します。

分析時間が完了する前に「ランプオフ」イベントがプログラムされている。この場合、「ランプオフ」イベント

が分析時間が時間切れになった後に発生するようにメソッドを変更することで、問題を解決できます。

45349 Empower 3 パーソナルソフトウェアを、イーサネット経由で接続されている装置システムで使用する場

合、[サンプルの分析]の複数コピーを開いて、同じクロマトグラフィシステムを使用する異なるプロジェクトのデ

ータを取り込まないでください。開くと、装置が応答しなくなり、警告音が連続して鳴り、次のメッセージが表

示されます。

「電源を入れ直してください。Vrtx Task capRunner3 のエラーのため継続できません:Assertion

failed:(runnerLock.Lock()==ok)file evntrun.cxx, Line」

Empower メッセージセンターに次のエラーが表示されます。

「通信が切断されました。装置エラー。」

46239 Empower 3 ソフトウェアは、同時に 1台のクォータナリグラジェントモジュール(QGM)システムからしかデー

タを取り込めません。2 つのQGMシステムからデータを取り込もうとすると、最初のシステムの取り込みが完

了しないことがあります。

46746 [ウィンドウ内のモニタで分取する割合(%)]が 100%に設定されていると、[サンプルの分析]リアルタイムプ

ロットで分取ピークが矩形波として表示されます。WFCIII では 1秒間隔でデータが表示されるので、数

秒の一部が分取ピークとして表示されます。これは予想範囲内の動作です。

46871 装置メソッドで[注入毎にスキップ]および[ウィンドウ間の収集をモニター]の両方のオプションが有効である場

合、Waters フラクションコレクターIII (WFCIII)は最初の分取ベッセルをスキップします。これは予想範

囲内の動作です。

46926 取り込みでアクティブに使用されている装置メソッドを変更した場合に、この変更は、次のサンプルセットを実

行するまで、または、現行のサンプルセットを中止して再開するまで有効になりません。現在の取り込みで変

更を有効にするには、[実行サンプル変更]機能を使用して変更する必要があります。

715002704、リビジョン B

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46962 [サンプル分析]ウィンドウの[シングル]タブまたは[クイックスタート]の[シングル注入]ウィンドウに特殊なバイアル

1~4 を指定する場合は、次のフォーマットを使用します。

V:position

ここで、positionは、サンプルトレイでバイアルの連続する場所です。

次に例を示します。

V:1

V:2

V:3

V:4

誤った構文を使用して注入しようとすると「プレート番号とコロンで始まる必要があります」というメッセージが

表示されます。

47018 Empower 3 ソフトウェアでは、待機サンプルセットの残り時間の合計が、日、時、分、秒の単位で表示さ

れます。旧バージョンの Empower ソフトウェアでは時間は時間単位のみで表示されていました。

メソッドの開発

PCS 番号 説明

35915 説明の作成時には文字「&」を使用できますが、説明文をレポートに印刷すると表示されません。

46219 装置メソッドを共有する複数のクォータナリーグラジェントモジュール(QGM)を含む環境では、QGM装置メ

ソッドの編集時に、[装置メソッド編集]で汎用メソッドエディタが起動され、正しくない流量値範囲と流量ス

ケールパラメータが表示される場合があります。印刷時に、実行されているシステムに関係なく、メソッドを作

成したシステムが装置メソッドに反映される場合があります。この現象は、装置メソッドが、一致しない

QGMシステム上で作成された場合に発生します。

Empowerシステム全体でのQGM装置メソッドの使用を最適化するために、システムプロパティに同じ装

置タイプが同じ順番で記述されていて、QGMのモデル番号が同じであることを確認してください。

46220 クォータナリグラジェントモジュール(QGM)が含まれる装置メソッドを作成、保存し、変更を加えずに装置メ

ソッドを終了しようとすると、変更の保存を求めるプロンプトが表示されます。

46691 [メソッドのプロパティ]ダイログボックスを使用して、サンプルマネージャフロースルーニードル(SM-FTN)、クォー

タナリソルベントマネージャ(QSM)、およびフォトダイオードアレイ検出器(PDA)がこの順番で設定されてい

るシステムのメソッドを比較する際に、[メソッドのプロパティ]ダイログボックスで最初のメソッドのバージョンを選

択する前に 2番目のメソッドのバージョンを選択し、次に[相違]をクリックすると、ソフトウェアが終了します。

46713 [メソッドの相違]機能を使用して、クォータナリソルベントマネージャ(QSM)を含む装置メソッドを、QSM を

含まないメソッドと比較すると、project.exe アプリケーションが終了します。

715002704、リビジョン B

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データの解析

PCS 番号 説明

45275, 45276, 46551

Empower 3ソフトウェアは、旧バージョンのEmpowerおよびMillenniumソフトウェアとは異なるコンパイ

ラを使用して構築されています。Empower 3ソフトウェアの構築で使用されたコンパイラでは、浮動小数

点の精度の向上と実行速度の高速化に対して個別の設定が可能です。以前のコンパイラでは、浮動小

数点の精度の向上または実行速度の高速化のどちらか1つのコンパイラの設定しか設定できませんでした。

Empower 3ソフトウェアは、浮動小数点の精度の向上と実行速度の高速化の両方について最適化さ

れています。旧バージョンのEmpowerおよびMillenniumソフトウェアでは実行速度のみについて最適化

されていたため、Empower 3ソフトウェアによって得られる結果が、旧バージョンのEmpowerおよび

Millenniumソフトウェアを使用して得られた結果と一致しない場合があります。

詳細については、「Empowerの計算の注意事項」を参照してください。

46168 [レビュー]または[クイックスタート]で大容量のデータファイル(例えば、最大データレートで長いサンプル分析

時間で取り込んだデータによる 3D ファイル)を表示するのに十分なコンピュータリソースがあるか確認する場

合は、以下の操作の 1 つまたは複数を実行してください。

仮想メモリを RAMのサイズの 10倍に増やします。

[オプション]>[メソッドセットオプション]と選択して、[レビュー]画面の[メソッドセットオプション]ダイアロ

グボックスにアクセスします。[自動的にメソッドセットを適用]チェックボックスをクリアして[レビュー]ま

たは[クイックスタート]を終了し、次に[レビュー]または[クイックスタート]を開いてデータを表示しま

す。

Windows 7 システムでは、オペレーティングシステムのベーシックテーマを選択します。

46583 Empower 3 ソフトウェアでは、[レビュー]画面や[クイックスタート]画面では同時に 1 つのサンプルセットま

たは結果セットしか操作できません。旧バーションの Empower ソフトウェアでは、[レビュー]または[クイックス

タート]画面で複数のサンプルまたは結果セットを操作できました。

2 つのサンプルまたは結果セットを[レビュー]または[クイックスタート]画面で操作しようとすると、ソフトウェアは

2番目のセットを受け付けません。[レビュー]にサンプルまたは結果セットがあり、さらにサンプルまたは結果セ

ットを追加しようとすると、ソフトウェアは 2番目のセットを受け付けません。同じ種類のデータセットがすでに

ロードされている状態で、サンプルまたは結果セットを[クイックスタート]で操作するには、既存のデータを、選

択したセットからのデータと置き換えるか、またはロード済みのデータを残すかを選択できます。

回避方法:[レビュー]に追加するサンプルセットから解析専用サンプルセットを作成します。

46715 旧バージョンの Empower ソフトウェアでは、無効な種類のファイル(.AR0、.AR1、.AR2、.AR3 、およ

び.AR4)を[プロジェクト]画面にドラッグアンドドロップできました。Empower 3 の[プロジェクト]画面では無

効な種類のファイルはドラッグアンドドロップできなくなりました。

46730 Empower 3 MVMの直線性の結果で、小さなマイナス(10-16)値の歪度が、JMP® 6.0 で計算され

た歪度と一致しません。にもかかわらず、Enpower 3 ソフトウェアのプラス値のより大きい歪度は、対応す

る JMP6.0 で計算された歪度と一致しています。

この現象は歪度に関してのみ発生します。同じ直線性の他のすべての統計計算結果(平均値、標準偏

差など)は JMP6.0 での計算と一致します。

715002704、リビジョン B

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46836 Empower 3 MVMのメソッドの直線性の結果で、[回帰係数]テーブルの傾きの値がJMP、Excel、また

はテーブル曲線の傾きの値と一致しません。MVM結果の曲線の傾きの値がゼロに近すぎるので、

Empower 3ソフトウェアでは他のソフトウェアとは異なる計算が行なわれます。

46857 Empower 3のWindows XPクライアントで、TNS_ADMIN環境変数を使用してサービス名を定義し

ていると、バックグランド解析が予想どおりに動作しません。

回避方法:TNS_ADMIN変数を定義する際に、IPアドレスの代わりにコンピュータ名を指定します。

46914 Empower 3 MVMソフトウェアで直線性テストを実行する場合に、Cochran(コクラン)分散テスト参照

フィールドの値が、承認された文書1と比較して、有効桁数第4桁まで一致しない場合があります。この値は

適切に一致する場合もあります。

承認された文書はクロマトグラフィデータシステムに先行するので、Empower 3ソフトウェアが計算する値

は承認されるコクランテーブルの数値より正確になる可能性が高くなります。相違はランダムであり、四捨五

入による誤差が原因の場合もあります。

1 Statistical Principals in Experimental Design, Third Edition, by B.J. Winer, Donald R. Brown, Kenneth M. Michels.

47007 解析中にプロジェクトの使用可能なテーブルスペースが10 MB以下になると、ソフトウェアは解析を中止

し、メッセージセンターに「使用可能なテーブルスペースが分析を継続するための必要最低限以下になりまし

た。解析は中断されました」というメッセージが表示されます。または、使用可能なテーブルスペースが

0.5MB以下になるまで解析を継続すると、その時点で「Oracle error ORA 01536;Space quota

exceeded for table space USER_DATA」(スペース割り当て量がUSER_DATAテーブルスペース

を超過しました)というメッセージが表示されます。

47072, 46997

[分析法バリデーション回帰係数]テーブルでは、Empower 3ソフトウェアが切片と傾きの両方のt比、p

値、および、最小/最大の信頼値を、レポートされた切片と傾きの値を使用して再計算(曲線近似ルーチ

ンを使用する計算)します。

Empower 2ソフトウェアでは、これらの値の再計算は行われず、統計ルーチンを使用した計算値がレポー

トされていました。

47224 新規の解析メソッドを作成する場合、MS解析メソッドの[MSライブラリ検索]タブの[平均化するスペクトル]

フィールドは、デフォルトで5に設定されています。旧バージョンのEmpower ソフトウェアでは、[平均化する

スペクトル]フィールドは、デフォルトで1に設定されていました。[MSライブラリ検索]タブのEmpower 3オン

ラインヘルプには誤ってデフォルトが1と記載されています。

46343, 47261

解析専用サンプルセットエディタで、繰返し注入を個別のサンプル行に分割すると、その後の繰返し注入を

選択しても、[成分の編集]に繰返しの最初の注入の成分が表示されます。

回避方法:成分情報をサンプル変更エディタで表示します。

47375 [レビュー]で多くの大きな3Dまたは2Dチャンネルを表示しようとすると、3Dおよび2Dのプロットに「データがあ

りません」と表示され、MEM解析コードが結果画面の[クロマトグラム結果]テーブルの[結果コード]に追加さ

れ、メッセージセンターに以下のメッセージが表示されます。

クロマトグラムファイルのマッピングの表示に失敗しました。

このコマンドを処理するのに十分な記憶領域がありません。

715002704、リビジョン B

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「データ欠落」エラーは間違いであり、データの損失はありません。

回避方法:

データをより小さなグループに分割してレビュー画面に読み込ませます。

チャンネルの代わりにサンプルセットまたは注入を、結果の代わりに結果セットを[レビュー]画面に読み込

みます。

47379 複数プロジェクトモードで、グローバルプロジェクトのブランチから[全てのプロジェクトを削除]を選択するか、

[使用できるプロジェクト]ツリービュー([表示]->[ツールバー]->[使用できるプロジェクト])で[全て除去]ボタ

ンをクリックして、プロジェクトを再度有効化しようとすると、プロジェクト画面が失敗します。

回避方法:[使用可能なプロジェクト]ツリービューで、プロジェクトを個別に削除および有効化します。

47406 Empower 3簡体字中国語版ソフトウェアで、[メソッドバリデーションのエラー下限(LCL)]フィールドの名

前の翻訳が間違っており、[エラー上限(UCL)]フィールドの名前と一致していません。

システムの管理

PCS 番号 説明

46297 Waters 2707オートサンプラーのサンプルプレートファイル(「W2707_Plate_Type.txt」)をインポート

するには、使用するEmpower 3ソフトウェアが、サンプルプレートファイルのエクスポート元のシステムと同じ

言語バージョンである必要があります。異なる言語バージョンのサンプルプレートファイルをインポートしようとす

ると、次のメッセージが表示されます。

「予想外のファイルが見つかりました」

46589 表示するエントリがないビューフィルタが適用されている場合に、オフラインシステムオーディットトレイルをクリア

しようとすると、Empower 3ソフトウェアから、クリアするレコードが存在しないことを示すメッセージが表示さ

れます。このメッセージは、データベースにクリアするエントリが存在する場合でも表示されます。

オフラインシステムオーディットトレイルをクリアするには、少なくとも1つのエントリを表示するビューフィルタを選

択し、オーディットトレイルをクリアします。その結果、すべてのエントリが、現行のビューに表示されているかど

うかにかかわらずクリアされます。法規制への準拠を保証するために、Empower 3ソフトウェアはすべてのレコ

ードをクリアします。エントリを個別に選択してクリアすることはできません。

46945 ACQUITY UPLCコンソールで選択および表示されている単位の種類にかかわらず、[システム管理]では

eCordカラム圧力がpsi単位で表示されるよう設計されています。[システム管理]ではACQUITY UPLC

コンソールと異なる測定単位を使用しますが、[システム管理]に表示されるデータは正しく、[ACQUITY

UPLC]コンソールに表示される測定結果に相当します。

47196 [システム管理]のeCordサマリー情報は、複数のサンプルセットが分析され、取り込みサーバーがデータをバ

ッファ処理している間に完全に終了すると、正しく更新されない場合があります。eCordサマリー情報は、取

り込みサーバーがバッファ処理を終了して新しいサンプルセットまたはシングル注入が実行されると正しく表示

されます。

715002704、リビジョン B

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47329 [システム管理]が2つのノード(クライアントとサーバー、または2つのクライアント)で同時に開かれている場

合、プロジェクトのリストを表示しているノード以外のノードを使用してプロジェクトを作成または削除すると、

プロジェクト新規作成ウィザードなどのエディタで表示されるプロジェクトのリストが間違っていることがありま

す。

回避方法:最新のプロジェクト情報が表示されるようにするには、[システム管理]をシャットダウンして再起

動してください。

レポート

PCS 番号 説明

45475 Empower 64 ビット版のインストール時 (Windows 7)に、Windows の[コントロール パネル]でフォン

トが 150%に設定されていると、レポートが正常に表示または印刷されない場合があります。用紙の最大

幅または最大長さが使用されないので、場合によってはレポートが切り捨てられます。

この現象は、32 ビット版のWindows XP にインストールされた Empower ソフトウェア、または

Windows XP コンピュータを使用してWindows 7 64 ビット版のコンピュータへリモートアクセスしている

場合には発生しません。

回避方法:Windows の[コントロール パネル]で[個人設定]>[画面の設定]を選択してフォントサイズを

設定し、150%以外のサイズを選択してください。

47318 承認されたレポートをレポートビューワで表示するには、コンピュータにAdobe Acrobatがインストールされ

ている必要があります。

使用しているシステムにAcrobatがインストールされていない場合は、AdobeのWebサイトを参照してくだ

さい。

カスタムフィールド

PCS 番号 説明

46853 韓国語版のEmpower 2およびEmpower 3の一部のデフォルトプロジェクトで、サンプル重量フィールド

名の翻訳が正しくありません。正しい翻訳は「サンプル重量」ですが、「サンプル質量」と間違って翻訳されて

います。これらのプロジェクトから複製されたプロジェクトでも、翻訳が正しくありません。

間違った翻訳があるEmpower 3プロジェクトは以下のとおりです。

Custom_fields

Defaults_FAT

GPCVLS_Default

GPC_Default

LIMS_ASCII_Andi

LIMS_LabSystems

715002704、リビジョン B

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PDA_Default

SysSuit_Default

ZQ_Default

回避方法:該当するプロジェクトからデータをコピーする前に、コピー先のプロジェクトの翻訳と一致するよう

に、コピー元のプロジェクトのサンプル重量カスタムフィールドの名前を訂正します。

47264 以下のような方法でカスタムフィールド編集にアクセスしている場合、不適切な引数のエラーが発生すること

があります。

1. [プロジェクト]画面で、[カスタムフィールド]タブにアクセスします。

2. カスタムフィールドをダブルクリックします。[システム管理]で[プロジェクトのプロパティ]ダイアログボックスが

開きます。

3. [プロジェクトのプロパティ]ダイアログボックスを終了させます。

4. [システム管理]のプロジェクトのリストで、別のプロジェクトを右クリックして[プロパティ]を選択します。

5. [プロジェクトのプロパティ]画面で、[カスタムフィールド]タブにアクセスします。

最初のプロジェクトで開かれていたカスタムフィールドがその後開いたプロジェクトに存在しない場合、不適切

な引数のエラーが表示されます。

回避方法:[プロジェクト]画面ではなく、[システム管理]からカスタムフィールド編集を起動します。

47402 Empower 3ソフトウェアの日本語バージョンで、[Injection]フィールドの翻訳(注入 #「スペース半角」)

がEmpower 2の翻訳(注入#「全角」)と一致していません。Empower 2のデータをEmpower 3に

アップグレードした後、このフィールドを使用して定義したカスタムフィールドがある場合は、Empower 3での

[Injection]フィールドの翻訳を使用してカスタムフィールドを更新する必要があります。

47407 PDAフィールドの名前はEmpower 2、機能リリース4ソフトウェアで変更されました。PDAフィールドの名

前を参照するカスタム計算式がある場合、正しい結果を生成するには、それらをカスタム計算式の計算用

に手動で更新する必要があります。

ツールキット

PCS 番号 説明

45955 パターンマッチングオプションだけで使用されていたIntervalsクラスは廃止されました。Empowerツールキ

ットアプリケーションがIntervalsクラスを使用している場合は、クラス名を変更してアプリケーションを再コン

パイルする必要があります。

47408 「ツールキットプロフェッショナルヘルプ」ファイル(miltk.chm)を表示するには、ツールキットの媒体からコンピ

ュータへファイルをコピーし、[マイ コンピュータ]でファイルへ移動して、そのファイルをダブルクリックします。

適格性評価

PCS 番号 説明

47052 SAT/IN用の自動適格性評価ツール(AQT) は、Empower 3ソフトウェアと互換性がありません。

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オンラインヘルプ

PCS 番号 説明

44321 Empower 3 のオンラインヘルプの、ピークフィールド「傾き」と「オフセット」の単位が一致しません。

「傾き」はピークまたはピーククラスタより下に引かれたベースラインの傾きを表し、現在どのように分析されて

いるかに基づいています。傾きの単位は、y軸単位を分で割ったものです。オンラインヘルプで、傾きの単位

が、マイクロボルト/秒、uv/秒、またはプロット単位/分と表示される場合があります。

「オフセット」はピークまたはピーククラスタのベースラインがゼロ時間まで外挿された場合の y切片を表しま

す。オフセットの単位は y軸単位と同じです。オンラインヘルプで、オフセットの単位が、マイクロボルト、uv、

またはプロット単位と表示される場合があります。

GxP規制要件

Empower ソフトウェアの初回インストール時、またはソフトウェアのアンインストール時に、Watersはソフトウェアの適格性評

価を実施して、GxP規制の要件を満たすことを推奨しています。GxP環境で何らかのソフトウェアのインストールおよびアンイ

ンストールを実施する際には、お客様の組織で承認されている、ソフトウェアの変更管理標準運用手続きに従うことをお勧めし

ます。

Empower 3 ソフトウェアのインストールによってデータが影響を受けていないことを確認するには、ソフトウェアのインストールの

前と後にデータセットを再解析し、同じ結果が得られているか比較してください。

[ファイルの確認]ユーティリティまたは Empower IQ用の ConnectionsAQT のいずれかを実行することをお勧めします。こ

れらのユーティリティのいずれかを実行した後、結果が記録された checksum.txt ファイルを開いて「インストールの変更点は

検出されませんでした。」というエントリが存在するかどうかを確認します。

GxP準拠の環境では、Watersは「コメントツールの使用を許可しない」ポリシーを有効にすることをお勧めします。このポリシ

ーを有効にすると、すべてのユーザーがレポート編集画面および[レビュー]画面でコメントツールを使用できなくなります。[システ

ム管理]で[表示]>[システムポリシー]>[その他]タブを選択すると、システムポリシーのオプションにアクセスできます。

設置後の注意事項

ライセンスとオプションの有効化

Empower 3 のインストールでは、Waters ソフトウェアライセンス管理システムを使用してWaters ソフトウェアのライセンス

およびオプションを登録、有効化、無効化、および表示する必要があります。キーディスクは、Empower 3 ソフトウェアでは使

用できません。

Waters ライセンスウィザードの詳細な使用手順については、Empower 3 ドキュメント媒体の『Empower3 インストール/

構成ガイド』、リビジョン A を参照してください。

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オプションの変更

旧バージョンの Empower ソフトウェアで使用できた以下のオプションは、Empower 3 ソフトウェアでは使用できません。

Webserver

パターンマッチング

Watersデータコンバータ、AccessChrom、ChemStation、およびMassLynx データコンバータなどのデータコン

バータオプション。このため、MassLynxデータのインポートおよびWaters データコンバータの選択は Empower 3 の

メニューから削除されています。これらのオプションに代わるものとして、Waters Data Converter 2 (WDC 2)ソフト

ウェアが提供されるようになります。

また、GPC、GPCV、および GPCVLS オプションに代わるものとして、[GPC/SEC]オプションが提供されています。この変更に

よる、GPC、GPCV、および GPCVLS の機能への変更はありません。これらのオプションは、引き続き、プロジェクトのプロパティ

内でプロジェクト単位で有効です。

プロジェクトの設定

Empower ソフトウェアでは、クロマトグラフィデータおよびメタデータはプロジェクトとして保存されます。Empower 3 ソフトウェ

アを初めてインストールした時は、プロジェクトは設定されていません。[システム管理]を使用して、新しいプロジェクトを作成する

か、旧バージョンの Empower ソフトウェアからプロジェクトをリストアします。Empower 3 ソフトウェアキットに同梱の

Empower 3 デフォルトプロジェクトメディアには、Empower 3 システムにリストアできるサンプルプロジェクトが含まれています。

プロジェクトの作成およびリストアについては、Empower 3 オンライン情報システムの「プロジェクトの作成」および「プロジェクト

のリストア」のトピックを参照してください。

Waters NuGenesis SDMS Data Adapters のインストール

Empower Remote Data Adapter および Empower Restoreは、Empower 3 エンタープライズのクライアントを実

行するコンピュータにインストールする必要があります。Empower 3 パーソナルソフトウェアから SDMS へのデータキャプチャは

サポートされていません。

このリリースの時点では、Empower Remote Data Adapter ソフトウェアは、英語版および日本語版のMicrosoft

Windows でサポートされています。NuGenesis VISIONおよび UNIFYは、英語版、日本語版、中国語版、および韓

国語版のWindows 2003 およびWindows XPでサポートされています。

NuGenesis SDMS Data Adapters のインストールの一般的な手順は次のとおりです。

1. SDMS 7.1 Remote Data Adapters をインストールします。

注:Remote Data Adapters をインストールする場合、Waters Corp. Empower-2 (Remote)を選択します。この

データアダプタは、Empower 3 エンタープライズソフトウェアで構造的に検証されています。

2. NuGenesis Transfer Application をインストールします。

3. SDMS Data Adapters をインストールします。

注:SDMS Data Adapters をインストールするには、[Data Restore]を選択し、次に[Waters Corp. Empower-2

0 Restore]を選択します。

4. Service Release 6(またはそれ以降)をインストールします。

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NuGenesis SDMS Data Adapters をインストールした後、据付時適格性評価を実行するとエラーが表示される場合が

あります。このエラーメッセージが表示される場合、「このプログラムは正しくインストールされています」をクリックします。

Data Adapters を実行するには、Windows ファイアウォールを無効にするか、以下のプログラムの実行を許可するように設

定します。

C:\Program Files (x86)\NuGenesis 7.1\EVS\ng70DMEVSEmp2SVR.exe

C:\Program Files (x86)\NuGenesis 7.1\EVS\ng70EVSEmp2Svr.exe

C:\Program Files (x86)\NuGenesis 7.1\PM\NG71atbld.exe

「Allowed programs and features」のリストで、上記の各プログラムに対して、[Domain]、[Home/Work (Private)]、およ

び[Public]のチェックボックスを選択します。

手順の詳細については、SDMS 7.1 Service Release 7 リリースノートを参照してください。

Empower 3 のパフォーマンスに関する注意事項

Empower 3 のパフォーマンステストでは、Empower 2 と比較して 2 つの重要な点で結果が異なっています。これは、

Waters追跡システムの PCS 47381 に報告されています。

64 ビット版環境でのパフォーマンス全般

Empower 3は、Windows XP、32 ビット版環境、またはWindows 7、64 ビット版環境で実行できる 32 ビット版アプ

リケーションです。コンピュータ業界のレポートによれば、Windows 7、64 ビット版環境でのアプリケーションの起動には、

Windows 32 ビット版環境での同じアプリケーションの起動より最長で 7秒長く時間がかかります。当社の評価室では、

Windows 7、64 ビット版環境での Empower 3 アプリケーションの起動には、Windows XP、32 ビット版環境での

Empower 2 アプリケーションまたは Empower 3 アプリケーションの起動より数秒長く時間がかかっている場合がありました。

さらに、Windows 7、64 ビット版オペレーティングシステムは、32 ビット版の前身であるWindows Vista と比較して、32

ビット版アプリケーションの全般的なパフォーマンスが 2%务化すると報じられています。

推奨事項:コンピュータの[電源]オプションを「ハイ パフォーマンス 」に設定します。Windows 7 で、[コントロールパネル]を開

き、[電源]オプションを選択して、「ハイ パフォーマンス 」を選択します。

参考文献:

Windows 7 Performance Tests:Odd One Out:Application Launch Times

http://www.pcworld.com/article/172509-2/windows_7_performance_tests.html

Optimization of 64-bit programs

http://www.start64.com/index.php?option=com_content&task=view&id=2889%Itemid=126

32-bit vs. 64-bit:More Bit, More Performance?

http://blog.tune-up.com/windows-insights/32-bit-vs-64-bit-more-bit-more-performance/

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プロジェクトのリストア

Empower 3 以前のプロジェクトのリストア

旧バージョンの Empower ソフトウェアでバックアップしたプロジェクトを Empower 3 ソフトウェアにリストアする場合、同じ(ま

たは同等の)プロジェクトを Empower 2 ソフトウェアにリストアする場合に比べて 2~5倍の時間がかかります。Empower

3以前のプロジェクトのリストア中に、Empower 3はプロジェクトを更新して、データベースの互換性を確認します。

Empower ビルド 1154 またはMillennium32で作成したプロジェクトのリストアにはより広い範囲のプロジェクトの更新が必

要なため、Empower 2 で作成したプロジェクトのリストアより時間がかかります。大規模プロジェクトのグループのリストア時間

は 2~5倍の時間範囲の短い方になり、複数の小規模プロジェクトのリストア時間は範囲の長い方になる傾向があります。こ

うした傾向になる理由は、プロジェクトに含まれているデータの量に関わらず、バッチにある各プロジェクトに対して Empower 3

が一定のリストア操作を実行しなければならないからです。

Empower 3 のプロジェクトのリストア

Empower 3 でバックアップしたプロジェクトのリストアは、Empower 2 でバックアップしたプロジェクトを Empower 2 にリス

トアする場合に比べて、Windows XPの 32 ビット版環境では約 25%、Windows 7 の 64 ビット版環境では約 50%、

長く時間がかかります。

プロジェクトのリストアの一般情報

Empower 3 ソフトウェアにプロジェクトをリストアする場合に時間がかかるという課題は、バッチプロジェクトのリストアの自動実

行機能によって相殺されます。旧バージョンのソフトウェアのバッチリストア処理では、ユーザーの操作が必要なエラーや情報のメ

ッセージが生成されていました。Empower 3 ソフトウェアでは、これらのメッセージはサイレントで記録され、ユーザーの操作は

不要です。

Empower の計算の注意事項

Empower 3 ソフトウェアを使用する場合、Empower 3 で使用されているソフトウェアのコンパイラが原因で数値計算に違

いが生じることがあります。

Empower 3 で得られた結果を Empower 2 で得られた結果と比較した時に見られる違いは、Waters PCS システムで

は 45275、45276、45585、46551、および 47072に報告されています。

ソフトウェアのコンパイラ

Empower ビルド 1154 ソフトウェアおよび Empower 2 ビルド 2154 ソフトウェアは、処理速度を向上できるオプションを

使用してコンパイルされました。使用されていたコンパイラには、精度に基づいてコンパイルできる個別のオプションはありませんで

した。

Empower 3 ソフトウェアは、Microsoft の最新の開発ツールスイートで更新されたコンパイラを使ってコンパイルされています。

以前に使用されていたコンパイラのオプションと同じオプションは使用できません。このコンパイラには精度を向上させるオプション

があり、浮動小数点の精度の向上と、実行速度の高速化の間で最適なバランスが取られています。

数値の違い

Empowerの結果を Excelや JMPなどの他のソフトウェアパッケージによって生成された結果の正確性と比較した場合、

Waters の検証方法では、反復計算で有効桁数 7桁の一致、非反復計算で有効桁数 9桁の一致が要求されます。異

なるバージョンの Empower ソフトウェアの数値を比較するために使用されるWaters の検証方法では、通常は浮動小数

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点のすべての桁が一致することが要求されます。Empower 3 のコンパイラでは、一部の Empower 3 の値が Empower

2 の対応する値と一致しませんが、これらの値は匹敵するサードパーティ製ソフトウェアの要件を超えており、異なるコンパイラを

使用した場合に予測される変動の範囲内です。

数値の違いが見られるのは、主として検量線の係数などの反復計算、あるいはMVMの直線性の結果などの検量線の係数

による計算を使用して決定する値の場合です。

これらの結果から、Empower 3 の検量線を使用して計算され、デフォルトの精度である小数点 6桁で表示される濃度(X

値)は、Empower 2 で計算される濃度(X値)とは異ならないと予測されます。

数千の自動化テストのベンチマークで、Empower 3 と Empower 2 で違いが見られたのは以下の結果だけです。

結果 Empower 2 と

比較した場合の精

度の違い1

Empower 2 と比

較した場合の有効桁

数の違い2

テスト回数に対して、違いが発

生した回数

面積 0 16 1389回中 2回

開始高さ 0 >17 77回中 1回

終了高さ 0 >17 77回中 1回

重み付け曲線の係数 A 9 12 64回中 1回

スライス実測 [n] (dl/g) 6 11 1127回中 4回

MVM直線性回帰係数テーブルの結果

F比レファレンス 12 14 26回中 2回

二次効果F比レファレンス 12 14 1回中 1回

計算されたY値CI 10 15 28回中 3回

計算されたY値UCL 9 15 28回中 1回

残差 9 11、12、13、および

14

28回中 9回

平均残差 9 13 6回中 3回

残差 % バイアス 12 12 6回中 1回

残差SD 11 15 14回中 1回

F比 9 15 26回中 1回

傾きSD 12 15 10回中 2回

傾きCI 10 15 10回中 3回

切片 10 13 および 14 10回中 2回

切片SD 11 15 9回中 2回

切片CI 9 15 10回中 3回

切片 % バイアス 12 12 10回中 1回

1 Empower 3 の値を Empower 2 の値と比較したときに違いが発生する小数点位置の右への位置。ゼロは、小数点の

すぐ前で違いが発生することを意味します。 2 Empower 3 の値を Empower 2 の値と比較したときに違いが発生する有効桁数の位置。

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Empower 3 オンラインヘルプの使用

Empower 3 オンライン情報システムは、Waters Corporation製品および Empower製品群の操作中に質問に回答

できるように設計されています。

Empower 3 ソフトウェア画面で[F1]を押すか、ダイアログボックスの[ヘルプ]ボタンをクリックすると、そのアプリケーションの参考

情報にアクセスできます。Empower タスクの追加情報にアクセスするには、Empowerヘルプメニューで[Empowerヘルプ

トピック]をクリックします。特定の単語を指定して検索すれば、簡単に情報を見つけられます。語句を検索する場合、例えば

「interpreting processing codes」のように語句を二重引用符で囲みます。

Empower 3 オンライン情報システムの使用方法の詳細については、『オンライン情報システムへようこそ』のトピックを参照して

ください。

Empowerの使用を始めるにあたって役立つ他のトピックには、『プロジェクトの管理』、『ユーザーアカウントの作成』、『クロマト

グラフィデータの取り込みと分析』および『Empowerのクイックスタートツアー』などがあります。

テスト構成

Empower 3 ソフトウェアの開発および評価時に使用されたテスト構成は次のとおりです。

Windows XP (クライアントまたは LAC/E32)

オペレーティングシステム:Windows XP Professional SP3 (32 ビット版)

Windows ホットフィックス:KB953297, KB953595, KB958484, KB963707, KB927978, KB936181,

KB954430, KB973688, KB933579, KB892130, KB933566, KB938127, KB942615, KB950759, KB953838, KB969897, KB980182, KB923789, KB929399, Windows Imaging Component, KB936782, KB905474, KB939683, KB941569, KB951698, KB951376-v2, KB950760, KB951978, KB951748, KB950762, KB952954, KB946648, KB952287, KB953839, KB951072-v2, KB950974, KB951066, KB955839, KB956572, KB955069, KB956802, KB954600,

KB954550-v5, KB957097, KB958644, KB958687, KB938464-v2, KB959426, KB959772, KB960225, KB960803, KB954459, KB923561, KB961373, KB961501, KB967715, KB954154, KB968537, KB952069, KB952004, KB969898, KB956803, KB970238, KB971468, KB971657, KB971961, KB972270, KB973354, KB973507, KB973540, KB973687, KB973815, KB973869, KB973904, KB974112, KB974318, KB974392, KB974571, KB975025, KB975467, KB975560, KB975561, KB975713, KB977165-v2, KB977914, KB978037, KB978251, KB978262, KB978706, KB979306, KB969947, KB968816, KB968389, KB961118, KB960859, KB958869,

KB956844, KB956744, KB954155, KB955759, KB969059

Windows 7

オペレーティングシステム:Windows 7 Professional (64 ビット版)

Windows ホットフィックス:KB971033, KB2032276, KB2079403, KB2160329, KB2183461,

KB2272691, KB2286198, KB2347290, KB958488, KB971468, KB972270, KB973525, KB974332, KB974431, KB974571, KB975364, KB975467, KB975496, KB975560, KB976098, KB976264, KB976325, KB976662, KB977074, KB977863, KB978207, KB978251, KB978262, KB978506, KB978542, KB978601, KB978637, KB978886, KB979099, KB979306, KB979309, KB979482, KB979683, KB979900, KB979916, KB980182, KB980195,KB980218, KB980232,

715002704、リビジョン B

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KB980302, KB980408, KB980436, KB980846, KB981078, KB981332, KB981793, KB981852, KB982110, KB982214, KB982664, KB982665, KB982799, KB983590

オペレーティングシステム:Windows 7 Enterprise (64 ビット版)

Windows ホットフィックス:KB971033, KB2032276, KB2079403, KB2158563, KB2207566,

KB2272691, KB2281679, KB2286198, KB2296011, KB2345886, KB2347290, KB2360131, KB2362765, KB2378111, KB2387149, KB2416471, KB958488, KB971468, KB972270, KB974332, KB974431, KB974571, KB975467, KB975496, KB975560, KB976098, KB976264, KB976422, KB976662, KB977074, KB977863, KB978207, KB978251, KB978262, KB978506, KB978542, KB978601, KB978637, KB978886, KB979099, KB979306, KB979309, KB979482,

KB979538, KB979683, KB979687, KB979688, KB979900, KB979916, KB980182, KB980195, KB980218, KB980232, KB980302, KB980408, KB980846, KB981078, KB981332, KB981852, KB981957, KB982110, KB982132, KB982214, KB982665, KB982799, KB983590

Windows Database Server 2008

オペレーティングシステム:Windows Server 2008 Enterprise (英語版)、R2 (64 ビット版)

Windows ホットフィックス:KB982519, KB982381, KB981793, KB980218, KB980195, KB979916,

KB979559, KB987482, KB981332, KB980408, KB980232, KB980182, KB979683, KB979309, KB978601, KB978542, KB979306, KB978262, KB978251, KB978207, KB976662, KB975560, KB975467, KB974571, KB974431, KB971468, KB981390, KB977239, KB977238, KB977236, KB981392, KB981391, KB987632, KB978637, KB978506, KB977074, KB976264, KB979099, KB976098, KB975364, KB974332, KB973525, KB972270, KB982519, KB980846, KB979900,

KB958488, KB981111

Oracle バージョン: 11.2.0.1.0

Citrix サーバー:

XenApp 6.0

オペレーティングシステム:Windows Server 2008 Enterprise (英語版)、R2 (64 ビット版)

Windows ホットフィックス:KB980408, KB978542, KB981390, KB977239, KB977238, KB981111,

KB977236, KB981392, KB981391, KB980302, KB980232, KB980182, KB979683, KB979309, KB979306, KB978637, KB978601, KB978262, KB977074, KB976662, KB976264, KB975560,

KB971468, KB979099, KB981332, KB976325, KB976098, KB975467, KB975364, KB974571, KB974431, KB974332, KB973525, KB972270, KB983590, KB982799, KB982664, KB982214, KB981852, KB980436, KB978886, KB2286198, KB2183461, KB2160329, KB2079403, KB2032276, KB982666, KB982519, KB982381, KB981793, KB980846, KB980218, KB980195, KB979916, KB979900, KB979734, KB979559, KB979482, KB958488, KB981111, KB982632, KB982132, KB982132, KB982110, KB981957, KB979688, KB979687, KB979538, KB2416471,

KB2398632, KB2387149, KB2362765, KB2360131, KB2347290, KB2345886, KB2296011, KB2272691, KB2207566, KB2158563