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TSUNAGU 認知症地域支援推進員通信 2019年 3 月15日号 発行:認知症支援・介護予防センター 北九州市小倉北区馬借一丁目7番1号 TEL 093-522-8765 http://www.city.kitakyushu.lg.jp/page/ninkai-center/index.h 北九州市認知症地域支援推進員 中村真理子 松岡由佳 野澤陽子 11 次年度からは、隔月発行を 基本に、リニュアールして お 届 け し ま す。 よろしくお願いします。 戸畑図書館の「認知症について学ぶ」コーナー。 すぐ横のテーブルで椅子に腰かけて読書できます。 熱 心 に 受 講 す る 司 書 の 皆 さ ん。

TSUNAGU タイムス - Kitakyushu · 2019. 9. 9. · 知 い 。 、 か な TSUNAGU つ な ぐ タイムス Vol.12 認知症地域支援推進員通信 2019年3月15日号 発行:認知症支援・介護予防センター

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Page 1: TSUNAGU タイムス - Kitakyushu · 2019. 9. 9. · 知 い 。 、 か な TSUNAGU つ な ぐ タイムス Vol.12 認知症地域支援推進員通信 2019年3月15日号 発行:認知症支援・介護予防センター

TSUNAGUつ な ぐ

タ イ ム ス

Vol.12

認知症地域支援推進員通信 2019年 3月15日号

発行:認知症支援・介護予防センター

北九州市小倉北区馬借一丁目7番1号

TEL 093-522-8765

http://www.city.kitakyushu.lg.jp/page/ninkai-center/index.h

tml

北九州市認知症地域支援推進員 : 中村真理子 松岡由佳 野澤陽子

戸畑図書館に「認知症について

学ぶ」コーナーが設置されて一年。

昨年11

月に(一社)「日本認知

症本人ワーキンググループ」から

『認知症とともに生きる希望宣

言』が発表された際、周知のため

のリーフレット展示に協力いただ

いたのが、戸畑図書館と八幡図書

館でした。ご縁ができて、この度

月末の休館日に、二つの図書館で

司書の皆さんを対象にした「認知

症サポーター養成講座」を開催す

ることができました。

図書館は、認知症の人や家族の

居場所として注目されています。

また、なかなかサロンやカフ

ェには足が向かない男性にとっ

ても、図書館は行きやすい場所

のようです。

認知症の人が来場されること

に「備える大切さ」を図書館の

皆さんが感じてくださり、今回

学ぶ機会を作ってくださったこ

とはとても有難いことです。

認知症の人は、関わり方を心

得た方のサポートがあれば、混

乱せずに過ごせるそうです。

同じ質問を繰り返す、貸出カ

ードの発行を何度も依頼する、

出口が分からずに歩き回る方が来られ

ても「落ち着いて対応できるスキル」

を体得した司書の皆さんがおいでなの

は、どんなに心強いことか。

また、認知症の話題を集めたコーナ

ーがあることは、正しい理解、本人や

ご家族が過ごしやすい環境づくりに間

接的に役立っています。

初夏に向けて、八幡図書館でも「認

知症関連の特設文庫」の準備が始まっ

ていると伺いました。楽しみです。

若葉香る季節ももうすぐです。

皆さんも図書館へ出かけてみません

か?

【中

村】

次年度からは、隔月発行を

基本に、リニュアールして

お 届 け し ま す。

よろしくお願いします。

戸畑図書館の「認知症について学ぶ」コーナー。

すぐ横のテーブルで椅子に腰かけて読書できます。

熱 心 に 受 講 す る 司 書 の 皆 さ ん。

Page 2: TSUNAGU タイムス - Kitakyushu · 2019. 9. 9. · 知 い 。 、 か な TSUNAGU つ な ぐ タイムス Vol.12 認知症地域支援推進員通信 2019年3月15日号 発行:認知症支援・介護予防センター

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北九州市と株式会社ポーラの『女性の

輝く社会に向けた包括連携協定』に基づ

き、本人やご家族等への支援の一環とし

て、2 月 18 日(月)「カフェ・オレンジ」

で『カフェ・オレンジ あったかメーク』

を行いました。

皆さんに大変好評でした。【野澤】

子どもが小さかったころ、「通信教育の

添削指導」をしていた。実入りは決して多

くはなかったけれど、外の世界とつながっ

ている気持にさせてくれる大切な仕事だ

った。その頃の仲間たちと、毎年3月に食

事会をしている。

20

年の歳月が流れて話題の中心は子育

てから、孫守りと親の介護に。僅かな時間

で「お互いの今」を全部知ることはできな

いけれど、齢を重ねたせいか「元気でいて

くれて、また会えたこと」が無条件にうれ

しかったりする。

美味しい料理に舌鼓を打ち、罪にならな

い程度に夫の悪口を言い(笑)、「また来年」

の約束をして別れる。

「来年は桜が見たい」と誰かが言い出し

て、野球ファンはオープン戦のスケジュー

ルを縫っての日程を提示。華道の先生や歌

の発表会で忙しいメンバーの顔も、たまに

は見たいけどな・・と思いながらスケジュ

ール表に予定を書き入れた。

(

な)

「人生会議」A

C

Pを

すか

病気やケガなどで命の危険が

迫ると、約7割の人が医療やケア

についての意思決定判断が困難

になり、自分の望みを伝えること

ができなくなるそうです。そこで

あらかじめ人生の最終段階のあ

り方を本人・家族・医療・介護に

かかわる人たちで十分話し合っ

ておく・・・これが「人生会議」

=A

C

P

(アドバンス・ケア・

プランニング)です。「人生会議」

について考える日も「いいみと

り」の語呂から11

月30

日に決

まったそうです。

少しでも長く生きることを目

標に、薬剤を使った治療を継続す

るのか?その際、痛みや辛さはど

う判断するのか?その人にとっ

ての「穏やかな人生の夕方」はど

んなイメージなのか?

その時々の症状によっても人

の思いは揺れ動くもの。できるこ

と、できないことを整理して、主

役不在にならない人生を、信頼で

きる人たちとともに考え、よりよ

く生き抜くために、ぜひ広まって

いってほしい取り組みです。

【中村】

3月末日をもって退職いたします。

お世話になりました。

野澤

陽子

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