16
《中央小スタンダード~昨年度の算数科の研修から(1) 単元計画を作成し,指導事項を明確化し,指導目標を達成させるための学 習課題とまとめを設定する。 (2)児童に本時の学習内容をしっかりと捉えさせ,今までの学習を振り返らせ るために,既習事項・未習事項を明確にし,解決への見通しをもたせる。 問題をはっきりつかませるために,問題文をノートに書き,児童が自分で考えなが ら「わかっていること(下線)」「求められていること・聞かれていること(波線)」に下 線を引き,「答えの単位がわかるところ (四角)」を囲むという活動を,問題提示の際 に行う。 -1- 自ら考えさせるための手立て 課題設定・ 把握の工夫 【本校における学習のねらいと課題のとらえ】 学習指導要領に基づいた指導目標 ねらい=課題 何を学ぶのか,何ができるようになればよいのか,何 が理解できればよいのかが,はっきりとわかるもの。 【課題設定の視点】 ねらい=課題と直結したまとめを設定する。 課題に対応させた答えが,まとめである。本時で何を学習したのかが わかるまとめとなるよう設定する。 本時のねらいや児童の実態に合わせた表現にする。 本時のねらいや学年の実態,学習内容に応じて,「~しよう」ではなく, より具体的に「~するにはどうすればよいか」「どうすれば~できるだろ うか」「どのようにして~したらよいか」などの表現を使う場合もある。教 科書の「?はてな」「!なるほど」の表記に似た表現があるが,そのよう な表現で表す場合もある。 ねらい 課題 問題把握の ための工夫 【例】 1本のクローバーに,葉が4枚ついていま す。クローバーは2本あります。 葉は全部で 何まい あるでしょうか。 問題文の内容によって は,文全体に線を引くこと もある。

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《中央小スタンダード~昨年度の算数科の研修から》

(1) 単元計画を作成し,指導事項を明確化し,指導目標を達成させるための学

習課題とまとめを設定する。

(2)児童に本時の学習内容をしっかりと捉えさせ,今までの学習を振り返らせ

るために,既習事項・未習事項を明確にし,解決への見通しをもたせる。

問題をはっきりつかませるために,問題文をノートに書き,児童が自分で考えなが

ら「わかっていること(下線)」「求められていること・聞かれていること(波線)」に下

線を引き,「答えの単位がわかるところ (四角)」を囲むという活動を,問題提示の際

に行う。

-1-

自ら考えさせるための手立て

課題設定・

把握の工夫

【本校における学習のねらいと課題のとらえ】

学習指導要領に基づいた指導目標

ねらい=課題

何を学ぶのか,何ができるようになればよいのか,何

が理解できればよいのかが,はっきりとわかるもの。

【課題設定の視点】

① ねらい=課題と直結したまとめを設定する。

課題に対応させた答えが,まとめである。本時で何を学習したのかが

わかるまとめとなるよう設定する。

② 本時のねらいや児童の実態に合わせた表現にする。

本時のねらいや学年の実態,学習内容に応じて,「~しよう」ではなく,

より具体的に「~するにはどうすればよいか」「どうすれば~できるだろ

うか」「どのようにして~したらよいか」などの表現を使う場合もある。教

科書の「?はてな」「!なるほど」の表記に似た表現があるが,そのよう

な表現で表す場合もある。

ねらい

課題

問題把握の

ための工夫

【例】

1本のクローバーに,葉が4枚ついていま

す。クローバーは2本あります。

葉は全部で 何まい あるでしょうか。

問題文の内容によって

は,文全体に線を引くこと

もある。

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《課題設定について》

指導目標

学習のねらい

指導内容

まとめ

指導目標

課題

巻尺の機能と使い方を理解する。

・めもりのよみ方はものさしと同じ。

・0の位置を確認する。

・1めもりの大きさを確認する。

巻尺の仕組みやめもりのよみ方をお

ぼえよう。

合同な図形の対応する頂点,辺,角に

ついて理解する。

合同な図形では,対応する辺の長さは

等しく,対応する角の大きさも等しい。

合同な図形の対応する頂点,辺,角はど

のようになっているか調べよう。

合同な三角形の作図に必要な条件を

考え,作図することができる。

合同な三角形は,

・3つの辺の長さがわかる

・2辺の長さとその間の角の大きさ

・1辺の長さとその両端の角の大きさ

がわかるとかくことができる。

合同な三角形をかく時の条件を考えよ

う。

異分母の分数の加法計算を理解

する。

分母のちがう分数のたし算は,通分をし

てから計算をする。

分母のちがうたし算の仕方を考えよう。

積から乗数や被乗数を見つけるこ

とができる。

わる数やわられる数を見つける時

は,交換のきまりを使って九九で見つ

けるとよい。

わる数やわられる数の,□にあてはま

る数の見つけ方を考えよう。

-2-

指導内容にもよるが,ポイントを

箇条書きにするまとめになる場

合もある。

図や式,記号などでまとめとす

る場合もある。

本校では,基本的には「~しよう」という型で表現し,課

題とまとめに整合性をもたせるため,まとめの主語の部分

を課題と合わせる。

「○○の表し方を考えよう」

→「○○は~と表す」

「○○の計算の仕方を考えよう」

→「○○の計算は~するとできる(よい)」

「○○の求め方を考えよう」

→「○○は□□を使って求められる」

「○○の計算の仕方を覚えよう」

→「○○の計算の仕方は□□するとよい」

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(1) 全体交流の場で,実物投影機を活用したり,T1が児童の発言をしっかり聞く

ために授業に入る加配教員が児童の発言を聞きながら板書したりする。

(2)発表の仕方を工夫し,多くの児童が発表できるようにする。

T

(1) 学級の実態や発達段階等を考慮し,発表や発言する際に用いる言葉を,教師

が日常的に使わせ,児童に意識させる。

ー3-

【教師が,児童の発言を取り上げる際の工夫】

○加配教員がいる場合は,事前に役割分担を行い,机間指導の際に児童の

考えを見取り,T2(T3)は T1 に情報を伝える。

また,交流場面で,取り上げる児童をその情報を基に意図的に順序立て,

指名を行うなどする。

○個人思考の時間では,整理しきれない,思考途中の児童をあえて指名し,

わかったこと,わからなかったことなどを取り上げて,全体の中で整理し,考

える道筋などを明確にする。

○事前に児童がどのように考えるのかを予想し,児童の考えの取り上げ方

を具体的に想定し,対策を練る。

○児童の考えを視覚的に比較・検討しやすくできるよう,板書を意図的に構

成する。

【交流方法の工夫】

○学習内容に応じてペア・グループ・全体と,交流の形態を工夫する。

○児童の発表を短く区切り,他の児童につなげて説明させる。

○加配教員が,児童のつぶやきや反応をつぶさに取り上げていく。

自分の考えを表現する工夫

発表の仕方の

工夫

発表に用いる

言葉(話型)の

活用

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《発表に用いる言葉(話型)の活用》

(1) 児童が学習過程を把握し,見通しをもって主体的に学習が進められるよう,

授業の流れを全学年で統一する。

(2)授業の終末での時間を意識し,確実に定着問題を行う。

(3)本時で学習した内容の定着を図るため,教科書の確かめ問題や,ステップア

ップ問題を基本に,取り組ませる。

低学年 中学年 高学年

○~をつかってせつめいします。

○まず~

つぎに~

そして~

さいごに~

だから~

○なぜ~ですか。

○~をつかってせつめいします。

○まず~

つぎに~

そして~

さいごに~

だから~

○なぜ~ですか。

○~をつかって説明します。

○まず~

次に~

そして~

最後に~

だから~

○なぜ~ですか。

○~さんに質問です。

○しきであらわすと~

○ずであらわすと~

○ことばであらわすと~

○~をつかえば~

○でも

○だけど

○たとえば~

○しきであらわすと~

○ずであらわすと~

○ことばであらわすと~

○~をつかえば~

○でも

○だけど

○かんたんにいうと~

○くわしくいうと~

○もしも~

○たとえば~

○式で表すと~

○図で表すと~

○言葉で表すと~

○~を使えば~

○でも

○だけど

○簡単にいうと~

○わかりやすく言うと~

○詳しく言うと~

○~さんにつけたします。

○おなじところは~

○ちがうところは~

○~さんにつけたします。

○おなじところは~

○ちがうところは~

○くらべると~

○代わりに~します。

○~さんに付けたします。

○同じところは~

○違うところは~

○比べると~

○考えの良いところは~

基礎・基本を身に付ける工夫

習熟時間の確保

-4-

自分の考えをつたえる

友達に聞きたい

考えをよりよくする

考えをくらべる

考えをつなげる

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【形式】

1 年生~1 冊目 6マス(十字リーダー入り),2冊目以降 7マス

2 年生~1 学期 14マス,2学期 17マス

3 年生以上~5mm方眼罫(十字リーダー入り)

【書き方】

①日付,学習のページ,問題の番号などを必ず書く。

②マスを意識し,数字や文字などをきれいに書く。

③問題文はノートに書き,鉛筆で囲む。場合に応じて印刷して貼らせるなど工夫する。

④課題とまとめの文は,黄色で囲む。まとめ以外に大事なこと(指導内容など)は,吹き出しなどで

ポイントとして書く。

⑤文頭を1ますあけることや,問題文・課題文・自分の考えなど内容が変わる時に1行あけるなど,見や

すくわかりやすいノートづくりをする。

⑥自分の考えは間違えていても消させない。筆算は残す。

⑦友達の考えをしっかりと聞き,友達の発言や気付きを書きこむ。

⑧1単位時間ごとにページを変え,書き方が同じになるようにする。

⑨問題は○問○も , 課題は ○課○か , まとめは○ま , ポイントは○ポと表記する。

【学年ごとのノート指導のおさえ】

〈低学年〉丁寧な字でノートを書く。書き方(ノートの形式)を覚える。

〈中学年〉丁寧な字で,だれが見てもわかりやすいノートにまとめる。

友達の良い考えを書き加える。

〈高学年〉自分の考えで必要なことを箇条書きにする。大切なことや必要なことは,メモす

る。

ノートは,自分の考えを整理し,説明・表現したりするために欠かせないものである。

本校では,全校で統一した形式での板書構成・配置で授業を進めている。さらに児童のノートも板書に

連動させ,前時までの学習を確認することや,児童が主体的に学習に取り組むことのできる,ノートづくり

に取り組んでいる。

ノート指導について,児童アンケートでは,「ノートを書くことで学習の手助けとなっている」の項目で

「なっている」「まあまあなっている」と答えている児童は全体の 9割である。

ノート指導

統一して取り組んでいる内容

-5-

その他の指導・確認事項

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【児童のノート】

【3年生のノート】

自分の考えを絵や図,式

で書き表しています。

【5年生のノート】

問題の答えを求め,自

分の考え方や求め方を

文で説明しています。

【5年生のノート】

2つの考え方で問題

を解き,自分の考えだけ

でなく,友達の考えを自

分から進んで写してい

ます。ポイントを吹き出

しでメモしています。

-6-

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授業は,基本,教科書を活用し行う。

低位層の児童には,教科書の説明や図,教科書から引用したヒントカード,補助プリントなどを用いて学習

内容を確認させ,考える手立てとする。時間内で必ずポイントやまとめなどの学習内容を確認する。

教科書の練習問題を必ず取り上げ,取り組ませる。

1 計画的なTT実施のために

(1)算数の時間割の固定化

網掛けの算数は「固定」とし,TTを実施しやすくしている。原則として各学年週4時間を確保している。

(2)年間指導計画の作成

年間指導計画を作成することにより,習熟度別学習(G学習)等の学習形態やT1担当者を事前に計

画している。これらの取組により,実態に応じた時数配当を行ったり,学年間での時間的な偏りが出な

いようにしたりし,見通しをもって学習の準備ができるようにしている。

また,T1とT2を入れ替える単元を各学期に1回設けている。本校の通常学級の担任が若いことも

あり,ベテランの指導を学んだり,担任がT2という立場で児童を見とったりすることで,支援や指導,

評価等の参考になるようにしている。

【1年生】 【2年生】 【3年生】

【4年生】 【5年生】 【6年生】

加配教員の活用

教科書の活用

1校時 2校時 3校時 4校時 5校時 6校時 1校時 2校時 3校時 4校時 5校時 6校時 1校時 2校時 3校時 4校時 5校時 6校時 1校時 2校時 3校時 4校時 5校時 6校時 1校時 2校時 3校時 4校時 5校時 6校時

1年 算 国 体 音 国 算 国 生 図 国 国 算 体 書 音 国 算 生 国 図 道 生 体 国 学

2年 国 体 算 国 図 国 生 算 音 国 国 体 国 算 生 学 国 図 音 書 算 道 体 算 国 生

3年 国 算 図 体 総 国 算 社 書 理 音 国 道 学 体 算 音 国 社 理 算 国 国 総 図 算 体

4年 国 理 算 社 音 書 国 体 算 総 図 道 国 社 算 理 体 学 国 体 算 国 総 国 理 音 社 算 児・ク

5年 国 社 理 算 体 総 国 道 家 算 家 外 国 理 社 図 算 総 算 書 音 社 体 国 算 理 体 学 児・ク

6年 国 社 家 理 算 学 国 社 音 体 算 総 算 書 理 家 社 体 国 図 外 体 算 算 国 道 理 総 児・ク

木 金月 火 水

月 時数 形態 T1担当

3 TT 小林4 TT 小林9 TT・習熟度(2) -8 TT・習熟度(2) 見田(6時間)

8 習熟度(8) -6 12 習熟度(12) -7 8 TT・習熟度(2) -8 10 TT 小林9 10 TT 見田10 20 TT・習熟度(12) -11 17 TT 小林

5 習熟度(5) -5 TT 小林4 TT 小林7 習熟度(7) -

2 5 TT 小林4 TT 小林4 習熟度(4) -

1

2年のまとめ3

※平成27年度 少人数指導計画時数 2年 50時間(計画上は54時間)

かけ算九九づくり

九九の表はこの形1000より大きい数図を使って考えよう1を分けて

単元名

4

5

12

表とグラフ時こくと時間たし算ひき算長さ(1)100より大きい数たし算とひき算水のりょう三角形と四角形かけ算

長さ(2)

月 時数 形態 T1担当

9 TT 中村12 TT・習熟度(4) -5 TT・習熟度(3) 中村11 TT・習熟度(5) -5 TT 見田9 TT 中村

7 7 TT・習熟度(4) -8 8 TT・習熟度(5) -9 9 TT 中村

11 習熟度(11) -9 TT 中村

11 10 TT・習熟度(6) -12 9 TT 見田1 11 TT・習熟度(8) -

10 習熟度(10) -5 TT 中村

3 3 TT 中村2 TT 中村4 習熟度(4) -

かけ算の筆算(2)□を使った式と図

3年のまとめ※平成27年度 少人数指導計画時数 3年 58時間(計画上は60時間)

重さ

小数

そろばん

10

2

算数を使って考えよう

4

長さ表と棒グラフあまりのあるわり算10000より大きい数円と球かけ算の筆算(1)

分数三角形

5

6

単元名かけ算のきまりたし算とひき算時刻と時間わり算

月 時数 形態 T1担当

9 TT 藤井10 TT 藤井

5 9 TT 藤井7 TT 見田13 TT 藤井

7 8 習熟度(8) -8 5 習熟度(5) -

13 TT 藤井5 TT 見田5 習熟度(5) -12 習熟度(12) -14 TT 藤井6 習熟度(6) -2 TT 藤井14 習熟度(14) -

1 9 TT 藤井2 10 習熟度(10) -

3 TT 藤井2 TT 藤井

※平成27年度 少人数指導計画時数 4年 58時間(計画上は60時間)

4年のまとめ

垂直,平行と四角形変わり方そろばん小数と整数のかけ算,わり算

立体分数の大きさとたし算,ひき算

12

算数を使って考えよう3

小数のしくみとたし算,ひき算

単元名大きな数わり算の筆算(1)折れ線グラフがい数わり算の筆算(2)式と計算がい数を使った計算面積整理の仕方角

4

6

10

11

9

月 時数 形態 T1担当

3 TT 竹内12 TT 竹内9 TT・習熟度(6) -8 TT 見田

6 12 習熟度(12) -7 11 習熟度(11) -8 9 習熟度(9) -

5 TT 竹内8 TT 竹内6 習熟度(6) -8 TT 竹内5 TT 竹内12 TT・習熟度(10) -5 TT 見田6 習熟度(6) -

1 14 TT 竹内10 TT 竹内6 TT 竹内3 TT 竹内2 TT 竹内

12

2

3

4

9

10

11

※平成27年度 少人数指導計画時数 5年 58時間(計画上は60時間)

5

小数のわり算

5年のまとめ

整数の性質分数の大きさとたし算,ひき算

平均単位量あたりの大きさ

わり算と分数三角形や四角形の角表や式を使って割合

正多角形と円角柱と円柱算数を使って考えよう

帯グラフと円グラフ分数と整数のかけ算,わり算

四角形や三角形の面積

単元名整数と小数体積小数のかけ算合同な図形

月 時数 形態 T1担当

2 TT 寒川6 TT 寒川13 TT 寒川

5 9 習熟度(9) -6 11 習熟度(11) -7 9 習熟度(9) 寒川8 9 TT 見田9 14 習熟度(14) -10 5 習熟度(5) -

8 TT 寒川10 TT 寒川8 TT 見田7 習熟度(7) -7 TT 寒川3 習熟度(3) -2 習熟度(2) -

3 15 TT 寒川※平成27年度 少人数指導計画時数 6年 58時間(計画上は60時間)

場合の数

単元名不思議なパスカルの三角形

対称な図形分数のかけ算分数のわり算速さ円の面積比例と反比例角柱と円柱の体積比拡大図と縮図

4 文字を使った式

1・26年間のまとめ

算数のまとめ

11

12資料の調べ方いろいろな単位算数を使って考えよう

月  時数 形態 T1担当

3 TT 早川9 TT 早川2 TT 早川1 TT 早川7 TT 早川

6 9 TT・習熟度(4) -7 TT・習熟度(3) -3 TT 見田

8 2 TT 早川9 習熟度(9) -5 TT 早川3 TT 見田10 TT・習熟度(5) -

11 10 TT・習熟度(5) -8 TT 早川11 TT 早川2 TT 早川4 TT 早川5 TT 早川5 習熟度(5) -

4

5

7

9

10

いくつといくつぜんぶでいくつのこりはいくつどれだけおおいかずをせいりして

単元名なかよしあつまれいくつかななんばんめいまなんじ

※平成27年度 少人数指導計画時数 1年 30時間(計画上は31時間)

かたちあそび10より大きいかず

どんなしきになるかな2

3

12・1

かたちづくり

1年のまとめ

3つのかずのたしざんひきざん

たしざんひきざんくらべかた大きなかずなんじなんぷん

-7-

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(3)単元指導計画の作成

単元指導計画を作成し,T1とT2(T3)が授業像の共通理解を図っている。また,教師の役割分担も

明確にしている。基本的には,その単元が始まる3日前を目安に,打ち合わせをしている。

【項目】

①学習のねらい ②課題 ③まとめ ④準備物 ⑤役割分担 ⑥指導事項や留意点

算数指導計画表

 7月21日(火) 7月23日(木) 7月24日(金) 8月19日(水) 8月20日(木)

ページ P.66~68 P.69~70 P.71 P.72~73 P.74

学習のねらい 資料の分類整理のしかたを理解する。

 棒グラフの読み方を理解する。

 いろいろな棒グラフの読み方を理解する。(順序性のある場合,横向き,1めもりの大きさが1でない場合)

 棒グラフのかき方を理解する。

 いろいろな棒グラフのかき方を理解する。(1/2)

課題 車の台数やそのちがいをわかりやすく表す方法を考えよう。

 グラフについて調べよう。 ぼうグラフについて調べよう。

 ぼうグラフの書き方を知ろう。

 ぼうグラフに表そう。

まとめ 調べた数を表に整理するとそれぞれの数がわかりやすくなる。

 ぼうの長さで数の大きさを表したグラフをぼうグラフという。

 ぼうグラフには,順番にならべたものや,ぼうが横にのびているものがある。

①たてのじくに,めもりの数字と単位を書く。②横じくにしゅるいを書く。③数に合わせて,棒をかく。④表題を書く。

 ぼうグラフに表すときは,こうもくの並べ方やグラフ用紙のめもりの取り方に注意するとよい。

準備物乗り物の絵表

P.棒グラフP69P.棒グラフP70 2種類

P.71横向きのグラフ,   確かめ問題のグラフ

P.72・73グラフ原版 2つのグラフ(大・小)

役割分担 TT TT TT TT TT

指導事項と留意点

【数え方】・車にしるしをつけて数える。・正の字で数え,まとめる。→表にまとめる。★「その他」の確認

【ポイント】・棒グラフは棒の長い順に並べて表すことがある。・「その他」は最後に書く。

【ポイント】・たてじくと横じくに注意する。・一めもりの数を確かめる。

【ポイント】・項目は大きい順か,順番にならべるか考える。・めもりを決める時は,最大の数に注目する。

第3学年算数 単元名『表と棒グラフ』 T1(見田 )   T2(中村)   T3(須藤)

8月21日(金) 8月24日(月) 8月26日(火) 8月26日(水)

ページ P.75 P.76~77 P.78 P.79~80

学習のねらい ○棒グラフを比べて(2/2) 2次元表のよみ方,かき方を理解する。

 工夫した棒グラフのよみ方,かき方を理解する。

基本的な学習内容の理解を確認し,定着を図る。

課題  ぼうグラフをくらべよう。 組ごとに調べた人数をわかりやすくまとめる方法を考えよう。

 くふうしてぼうグラフに表そう。

 学んだことを生かし,正しくぼうグラフをよんだり,かいたりしよう。

まとめ グラフに表すときは,目的に合っためもりの付け方を考えるとよい。

 1つの表(二次元表)にまとめるとわかりやすい。

 ぼうグラフは,目的におうじて,つなげて書いたり,横にならべて書いたりすることができる。

準備物  たしかめ問題とグラフ 4つの表(大・小) P.78棒グラフ 2種類

役割分担 G TT TT G

確認事項

★それぞれの数が表す意味を確認する。★「合計」のかき表し方を確認する。

-8-

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2 授業場面における加配教員の活用について

(1)「お助けコーナー」の設置

・個人思考の場面において,担任(T1)からの声かけを行う。自力解決の様子を

見て,1分ぐらいで「お助けコーナーに行っておいで」と声をかける。

・「お助けコーナー」では本時の学習内容を中心に指導する。既習事項を取りこ

ぼしている場合は,復習を兼ねた内容になることもある。

・全体交流の場面になった際には,指導の途中でもコーナーから席に戻す。

(2)「学び合い」場面での児童の発言の支援,T1との板書の分担

・「学び合い」場面で児童が説明に困っているときなど,話す内容や話し方を支

援する。

・T2が板書することで,T1はしっかりと児童の発言を聞く。T2 は発言を簡潔に

まとめ,授業をスムーズに進める。

(3)「習熟」場面における支援

・戸惑っている児童が複数いた場合,「お助けコーナー」で再度,基礎基本をお

さえる場合もある。

(4)机間巡視による停滞している子への声かけや指導・支援

・授業のどの場面でも困っている子がいれば支援をする。

(1)習熟度別クラス・少人数クラスによる指導(グループ別学習)を行う。

(2) T1を入れ替える単元を1・2学期に1つずつ設け,学級担任が T2という立場で

児童を見取ることにより,支援や評価の参考にしていく。

T2としての

役割の例

T1としての

役割の例

-9-

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3 習熟度別授業の考え方

学力テストの結果や例年の単元テストの考察から単元を選択し,習熟度別学習

に取り組んでいる。

習熟度別学習では,単元の前にレディネステストを行い,児童の実態や定着の

度合いを確認し,学級内で2~3のグループに分けて実施している。

学習のねらいに沿って単元指導計画を立て,どのグループも同じ学習の流れ

で行う。課題とまとめに児童の言葉を用いる場合は,文の表現に多少の違いは

出る。

学習の内容によっては,習熟度の違いから方法や手立てを変え行っている。

習熟度別授業の

考え方

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児童が学習過程を把握し,見通しを持って主体的に学習が進められるよう,授業の流れを全学年で統一

している。問題提示から個人思考の時間までをできるだけスリム化し,終末の場面での習熟時間をしっかり

確保する。

問題把握

課題設定 見通しをもつ 個人思考 学び合い まとめ 定着問題

統一した

学習の流れ

学習過程の確立

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【算数的活動の8つの形態】(学習指導要領より)

単元に応じて,様々な算数的活動を行っているが,特に,今年度の研究に関わって,自分の

考えたことを表現する活動に取り組んでいる。(ノートに書く,友達に説明する等)

算数的活動の充実

○手や身体などを使ってものを作るなどの作業的な活動

○教室の内外において各自が実際に行ったり確かめたりする体験的な活動

○身の回りにある具体物を用いた活動

○実態や数量などを調査する活動

○数量や図形の意味,性質や問題解決の方法などを見付けたり,つくりだしたりする探究的な活動

○学習したことをさらに発展させて考える活動

○学習したことを様々な場面に応用する活動

○算数や他教科等の学習を通して身に付けたものを総合的に用いる活動

【3年生のノート】

~あまりのあるわり算~

おはじきを使って考え,その考えを

ノートに図で書き表しています。

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風連ふうれん

中央ちゅうおう

小学校しょうがっこう

学習がくしゅう

のきまり

10.学習がくしゅう

用具よ う ぐ

を片付か た づ

け,次つぎ

学習がくしゅう

の準備じゅんび

をする。 ・教科書きょうかしょ

やノート,筆記ひ っ き

用具よ う ぐ

など,必要ひつよう

な用具よ う ぐ

机上きじょう

に置くお く

・いすを机つくえ

の下した

に入れるい れ る

8.学習中がくしゅうちゅう

,勝手か っ て

に席せき

を離はな

れな

い。

・離はな

れる場合ば あ い

には,先生せんせい

に理由り ゆ う

をきちんと

伝つた

える。

4.はっきり返事へ ん じ

をし,みんなに聞き

える声こえ

で話はな

す。

・「はい」「~です」「~ます」など,最後さ い ご

まではっきりと話はな

す。

2.学習がくしゅう

の始めはじ

のあいさつをきち

んとする。

・忘れ物わすれもの

をした場合ば あ い

は授業じゅぎょう

が始はじ

まる前まえ

に先生せんせい

に伝つた

える。

・姿勢し せ い

良よ

くあいさつをする。

6.むだ話ばなし

や手て

遊あそ

びをしない。

・最後さいご

まで授 業じゅぎょう

に 集 中しゅうちゅう

する。

9.学習がくしゅう

の終お

わりのあいさつをき

ちんとする。

・姿勢し せ い

良よ

くあいさつをする。

7.必要ひつよう

のないものを机つくえ

の上うえ

置お

かない。 ・授 業 中じゅぎょうちゅう

,教科書きょうかしょ

は左ひだり

,ノートは右みぎ

,筆記ひ っ き

用具よ う ぐ

は上うえ

に置くお

など,配置は い ち

をきちんと決き

める。(右みぎ

利きき

の場合ば あ い

3.正ただ

しい姿勢し せ い

で座すわ

る。

・背筋せ す じ

を伸の

ばして深ふか

くいすに腰掛こ し か

る。

1.チャイムがなったら素早すばや

く席せき

に着つ

く。

・特別とくべつ

教室きょうしつ

等など

へ移動い ど う

する場合ば あ い

は静かし ず か

移動い ど う

する。

5.話はな

す人ひと

を見み

ながら最後さ い ご

まで

聞き

く。

・話すは な

人ひと

の方ほう

に体からだ

を向む

け,目め

を見てみ て

話はなし

聞くき く

1 学習のルール(名寄市学習規律10項目)

10項目の中から,月ごとに重点的に取り組む項目を設定している。全校で同じめあてを意識して

学習に取り組ませることにより,複数の目で学習規律の定着度を捉えたり,交流したりすることが

可能となっている。併せて,全教員が月ごとに10項目の定着度を振り返り,達成状況の把握と改善

に努めている。

2 読書活動(学級文庫,朝読書)

毎週月曜日に朝読書を行っている。児童は,家庭から持ってきた本や学級に設置されている学

級文庫から選んだ本を読んでいる。静かに着席し,15分間続けて読むことで,1 日,落ち着いて学習

に取り組む姿勢や集中力を高めることをねらいに実施している。

日常の授業を支える土台づくり

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3 朝活(作文タイム,算数四則計算)

週に2回,全校一斉に朝学習の時間を活用し,児童の学力向上を目指した課題に取り組んでいる。

今年度は,計算領域の問題に取り組ませることで基礎学力の定着を図るとともに,全国学力学習

状況調査の算数Bに対応できる力を伸ばすため,発展的な問題にも取り組ませている。また,作文

タイムを導入し,文章表記の仕方を指導したり,記述に慣れるために視写に取り組ませたりしている。

4 家庭学習との関連

その日の学習をしっかりと定着させること,そして,基礎・基本を確実に定着させることをねらいと

して,国語・算数の予習,復習問題に取り組ませている。

提出された家庭学習には,必ず担任やサポートチームが目を通し,児童が苦手な部分を克服でき

るよう指導している。また,今年度より文章を書くことへの意欲・関心を高めることをねらいに,日記

指導も行っている。日記には,必ずコメントを書き入れ,児童が意欲をもって取り組めるようにしてい

る。

5 算数アンケート

算数の学習に対する意識・傾向・児童の実態をつかむため,アンケートを実施している。「1 年生」「2

~3 年生」「4~6年生」を対象に,算数科に関しての「ノートづくり」「発表」「聞く(意欲)」「新たな学

び」「定着の度合い」「振り返り(2/3学期)」について児童に回答してもらっている。結果を考察・分

析し,日常の一斉指導・個別指導や単元計画に生かしている。

学年に応じて目安となる

字数を設定して行っている。

低学年150字程度

中学年200字程度

高学年300字程度

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6 単元の振り返り

算数科において,各単元の学習終了後,振り返りを行っている。振り返りでは,児童一人一人に自分

の学びを客観的に評価する力を育むとともに,次の学習への意欲付けとして実施している。

また,教師自身の指導のあり方についての参考資料とし,授業力向上を図っている。

【振り返りの視点】

・学習を通してわかったこと

・できるようになったこと

・学習の中で大切だと思ったこと

・自分の学習が不十分だと思うこと

・次に学習したいこと

7 他教科での取組

国語・算数以外の教科でも,可能な限り「書く活動」を設定し,

教科の内容や目的に合わせた文章を書けるよう指導を行って

いる。

学習のデータは蓄積し,随時書き方の指導に役立てている。

〈例〉理科~観察カード,実験の予想,考察

社会~依頼状,礼状,見学のまとめ

生活~探検カード,招待状,礼状

音楽・図工~鑑賞カード

体育~学習カード,振り返りカード

道徳~私たちの道徳の活用,ワークシート

チャレンジ~メモづくり,情報の整理,調べ学習のまとめ

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8 ミニ研修

若手教員の育成の取組として,放課後を活用してミニ研修を行っている。

ミニ研修は研修日に定例の研修後に実施しており,各種研修会・講習会の還流報告,実技研修,日

常の授業に使える実践の交流などを行っている。

また,メンター・メンティーによる高め合いの場として,日常の指導などでの若手教員の悩みや困っ

ていることなどを聞き,解決策について小グループごとに話し合う等の活動を行っている。

9 チャレンジテスト・アシストシートの活用

チャレンジテスト・アシストシート(補充問題)を朝活動や家庭学習などで日常的に活用し,基礎事項

を確認したり,応用力・活用力を醸成したりするなどしている。

チャレンジテストは,結果の分析を行い,今後の指導を考える際の参考資料としています。また、出

来なかった問題については,繰り返し取り組ませ,定着を図っている。

10 学習データの蓄積と工夫改善

評価にいかに客観性を持たせるかは,重要な課題である。本校では,標準学力検査を実施したり,児

童,保護者への各種アンケートなどを実施したり,目的に応じた実態把握と経年の変化を把握,分析し,

指導のあり方についての工夫改善を行っている。

同時に,日常的な指導のあり方についても児童のノートを定期的に回収し,児童の学習内容の定着

度等の実態把握に努めるとともに,教師自身の指導力・授業力向上のための資料としている。

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