らくらく移行マニュアルフリーツール版Windows Server 2003 らくらく移行マニュアル 3 移行後のサーバーのハードディスクについて【ハードディスクを廃棄する場合】

MSS-MIG_w_v01

Windows Server 2003

らくらく移行マニュアル(フリーツール版)

Network Storage System

Windows Server移行ツール

- i -

目次

はじめに

概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

対応機種情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

移行情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2

移行の流れ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2

移行後のサーバーのハードディスクについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3

第 1章移行対象機種確認

移行元サーバーの条件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4

ランゲージパックインストールの確認・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

OSの対応 bitの確認・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6

移行に関する事前情報チェックシート・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7

第 2章 WINASの準備

ネットワークへの接続、ActiveDirectoryへの参加・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8

移行補助ツールのダウンロード・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8

Windows Server 移行ツール機能の追加・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8

移行補助ツールの実行(移行ストアの作成)とコピー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13

第 3章 Windows Server 2003(R2)機の準備

必要なMicrosft提供ツールのダウンロード・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15

Microsoft 提供ツールのインストール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16

補助ツールの実行とコピー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16

- ii -

第 4章移行の実施

管理情報の移行・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20

ファイルフォルダの移行・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22

第 5章移行後の処理

最終処理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27

ユーザーアカウントの有効化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29

Windows Server 2003 らくらく移行マニュアル

1

はじめに .

○ 概要

本マニュアルではWindows Server 2003、Windows Server 2003 R2を搭載した

ファイルサーバーから弊社NAS製品への移行に関する手順を解説していま

す。本マニュアルに沿って操作する事でWindows Server 2003 (R2)搭載サー

バーからNASへのデータ移行、ユーザー情報移行が可能になります。

本マニュアルにはダウンロードパックとしてダウンロードした場合、バッチファイ

ル等を含む移行補助ツールが添付します。本マニュアルは移行補助ツール

を利用する前提で説明をいたします。(マニュアルのみをダウンロードした方

はロジテックwebサイトダウンロードコーナーよりツール同梱版をダウンロード

してください)

○ 対応機種情報

本マニュアルで解説する移行手順は以下の環境を前提としています。

【移行元ファイルサーバー】

日本語版 Windows Server 2003 (R2)搭載ファイルサーバー

※ランゲージパック等で日本語環境をインストールしたサーバーは対象外となります。

※Windows Storage Server 2003(R2) は対象外となります。Windows Storage Server

機の移行にはVVAULT Professionalを利用した「WindowsServer2003らくらく移行マ

ニュアル(VVAULT Pro版）」をご参照ください。

【移行先 NAS】

ロジテック INA ソリューションズ社製

<Windows Storage Server 2012 R2 Standard Edition搭載機種>

LSV-5S16T/4CKS LSV-5S12T/4CKS

LSV-5S8T/4CKS LSV-5S4T/4CKS

LSV-5S12T/4RKS

<Windows Storage Server 2012 R2 Workgoup Edition搭載機種>

LSV-5S16T/4CKW LSV-5S12T/4CKW

LSV-5S8T/4CKW LSV-5S4T/4CKW

LSV-5S12T/4RKW

○Windows Storage Server は CAL(クライアントアクセスライセンス)不要です

が、Workgroup Edition搭載機種は登録アカウントが 50ユーザーまでの制

限があります。

○Windows Storage Serverの各 Editionの機能の違いに関しては以下のサイ

トをご参照ください。

http://www.logitec.co.jp/nas/


2

○ 移行情報

本マニュアルで移行できるサーバーの情報は以下の通りです。

【移行情報】

・ファイル/フォルダ

・ローカルユーザ ※パスワード情報は移行できません

・ローカルグループ

・共有フォルダアクセス権情報

・フォルダ/ファイルセキュリティアクセス権情報(ACL)

○ 移行の流れ

本マニュアルで行うファイルサーバー移行は以下の手順で進みます。

※本移行手順ではデータ転送の為に移行先 NAS、移行元サーバ機の両方

にポート解放を施します。最終処理の実行で解放したポートを元に戻しま

すので、必ず最終処理を行ってください。

移行作業においては移行元サーバーでの作業と移行先 NAS での作業があ

ります。本マニュアルでは移行元サーバーでの作業を説明するページに

にはページ左上に 2003作業と、移行先NASでの作業を説明するペー

ジの左上には NAS作業と表示しています。

移行対象機種確認 :第 1 章

移行先(WINAS)の準備 :第 2 章

移行元(Windows Server 2003 (R2)機)の準備 :第 3章

移行実施開始 :第 4 章

移行後の処理・最終処理※ :第 5 章


3

○ 移行後のサーバーのハードディスクについて

【ハードディスクを廃棄する場合】

ご使用のハードディスクを廃棄する場合は、お住まいの地方自治体で定

められた方法で廃棄してください。

なお、弊社では、ハードディスク上のデータを電気的に強磁気破壊方式

（※）により完全に消去するサービスを有償にて行っております。重要な

データを消去後に廃棄する場合などにご利用ください。

※磁気記録装置に強磁界を印加し、物理破壊を伴わずに磁気データを破壊

します。磁気ヘッドを制御するためのサーボ情報や駆動用のマグネットの

磁気も消去しますので、ディスクを再利用することはできません。データ消

去サービスの詳細につきましては、弊社ホームページ

（http://www.logitec.co.jp/）をご参照ください。また、お問合せは、下記窓

口までお願いいたします。（技術的なお問合せは、弊社テクニカルサポー

トにお願いいたします。）

■データ消去のご相談窓口

ロジテック INA ソリューションズ株式会社

データ復旧技術センターデータ消去サービス係

TEL：0800-888-6409

受付時間： 9:00 〜 12:00 / 13:00 〜 17:00

月曜日〜金曜日（祝祭日、夏期、年末年始特定休業日を除く）


2003作業

4

第 1章：移行対応機種確認

本章では、実際の移行に先駆けて、本手順で移行する環境を確認いたします。

○ 移行元サーバーの条件

本マニュアルで移行できる移行元サーバーは下記 OSを搭載したファイルサーバーに限ります。

Windows Server 2003 standard日本語版 (32bit版、64bit版)

Windows Server 2003 R2 standard日本語版 (32bit版、64bit版)

サーバーログイン後のデスクトップ画面左下の「スタート」ボタンが日本語表記ではない場合（例え

ば「Start」等の英語表記)は、日本語版ではありませんので、別途「VVAULT Professional」による

移行をご参照ください(Windows Server 2003 らくらく移行マニュアル(VVAULT Pro版))。また、画

面表記が日本語の場合でも英語版にランゲージパックをインストールしたモデルは非対応となり

ます。以下にランゲージパックを搭載の有無の確認手順を記載します。

○ ランゲージパックインストールの確認

１．移行元サーバーのデスクトップより「スタート」→「コントロールパネル」→「地域と言語のオプ

ション」を選択します


2003作業

5

２．地域と言語のオプションウインドウが表示されますので、「言語」タブをクリックします。

３．ウインドウの下半分に「メニューとダイアログで使われる言語」プルダウンメニューが存在する

場合、ランゲージパックがインストールされています。

＜確認＞メニューとダイアログで使われる言語プルダウンメニューが

・存在する →本マニュアルでの手順では移行できません。

(Windows Server 2003 らくらく移行マニュアル(VVAULT Pro版)を参照ください)

・存在しない →本マニュアルでの対象機種です。次ページ以降の確認作業を続けてください。

メニューとダイアログで使われる言語


2003作業

6

○ OSの対応 bitの確認

１．移行元サーバーのデスクトップより、スタートボタンをクリックし、「ファイル名を指定して実行」を

選択します。

２．ファイル名を指定して実行ウインドウが表示されますので、名前の欄に winmsd と入力して

「OK」をクリックします。


2003作業

7

３．システム情報ウインドウが表示されますので、「システムの概要」内の「プロセッサ」の項目を確

認します。

＜確認＞プロセッサの値が

・x86で始まる →移行対象です(32bit)

・EM64T若しくは IA64で始まる →移行対象です(64bit)

・上記以外 →移行対象外です。

※プロセッサの bit 数が 32bit か 64bit かの情報は後の手順で必要となりますので、記録して

おいてください。

○ 移行に関する事前情報チェックシート

このほか、移行の際に必要な以下の情報を事前にチェックしておいてください。

＜移行元サーバー情報＞

OSのbit数 □32bit □64bit

共有フォルダのローカルパス

共有フォルダのフォルダ名

※共有フォルダのローカルパスは共有フォルダが保存されている場所のフルパス(d:¥など)を書

き記しておいてください。


NAS作業

8

第２章：WINASの準備

本章では、実際の移行に先駆けて、NAS上での準備手順をご紹介します。

○ ネットワークへの接続、ActiveDirectoryへの参加

移行先の NAS を移行元ファイルサーバが接続されているネットワークに接続し、TCP/IP 等のネッ

トワーク設定を行います。移行元ファイルサーバーが ActiveDirectory に参加している場合、NAS

も移行前に ActiveDirectory に参加をしておいてください。あらかじめ ActiveDirectory に参加して

いないと移行するデータのアクセス権情報が正確でなくなる場合があります。

※ネットワーク設定、ActiveDirectoryへの参加方法はWINASソフトウェアマニュアルを参照してく

ださい。

＜注意＞

ホスト名は出荷時状態の「LogitecNAS」まま作業をしてください、ホスト名の変更が必要な場合は

移行作業の完了後におこなってください。

○ 移行補助ツールのダウンロード

１．本マニュアルを単体で入手した場合は以下のサイトより「移行補助ツール」を、ダウンロードし

ます。

http://dl.logitec.co.jp/software.php?pn=LST-D-452

ダウンロードした圧縮ファイルを解凍し、「移動補助ツール」フォルダに保存されているファイル・

フォルダー一式を NASの管理画面のデスクトップにコピーします。

○ Windows Server移行ツール機能の追加

１．NASの管理画面に管理者ユーザ(admin)でログインし、サーバーマネージャを起動します。

このアイコンをクリックして

サーバーマネージャを起動


NAS作業

9

２．「役割と機能の追加」をクリックして役割と機能の追加ウィザードを実行します。

３．役割と機能の追加ウィザード「開始する前に」が表示されますので「次へ」をクリックします

※NAS の設定によっては本メッセージは表示されないことがあります。その場合、次のステップへ

進んでください。


NAS作業

10

４．インストールの種類の選択画面になりますので、「役割ベースまたは機能ベースのインストー

ル」ラジオボタンを選択して、「次へ」をクリックします。

５．対象サーバーの選択画面になりますので、「サーバープールからサーバーを選択」ラジオボタ

ンを選択し、サーバープールより現在操作しているWINASを選択し「次へ」をクリックします。


NAS作業

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６．サーバーの役割の選択画面になります。特に設定する項目は無いので、そのまま「次へ」をク

リックします。

７．機能の選択画面になりますので、スクロールバーを操作して「Windows Server 移行ツール」

にチェックをして「次へ」をクリックします。

スクロールバーを下方に

スクロールする


NAS作業

12

８．インストールオプションの確認画面になりますので、ボックスの中に「Windows Server 移行

ツール」と表記されているのを確認して「インストール」をクリックします。

９．インストール作業が完了すると以下のような画面が表示されますので、「閉じる」をクリックしま

す。これでWindowsServer移行ツールの機能の追加は完了です。


NAS作業

13

○ 補助ツールの実行(移行ストアの作成)とコピー

１．解凍された補助ツールを NAS 管理画面(デスクトップ)上にコピーし、「NAS1.BAT」バッチファイ

ルを実行します。

２．移行ストア作成バッチファイルが起動します。第 1章で確認したOSの bit数を選択して[Enter]

キーを押します。

３．作業開始の為の確認メッセージが表示されますので、YES と入力して Enterキーを押します。


NAS作業

14

４．バッチファイルの実行が完了したら補助ツールフォルダ内の「2003」フォルダを移行元サー

バーの共有フォルダ経由でデスクトップにコピーします。(USB メモリ等で移動していただいても大

丈夫です)

次に、Windows Server 2003機の操作に移ります。

このフォルダを丸ごと移行元の Windows

Server 2003機にコピーします。


2003作業

15

第３章：Windows Server 2003(R2)機の準備(移行元)

本章では、実際の移行に先駆けて、Window Server 2003 (R2)機上での準備手順をご紹介しま

す。

○ 必要なMicrosoft提供ツールのダウンロード

移行に必要なツールをマイクロソフト社のサイトよりダウンロードします。ダウンロードの際、サー

バー機の OSの bit数にあったプログラムをダウンロードしてください。(7ページ参照)

1. 「.net Framework 」

(サーバー機が 32bit版 OSの場合)

http://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=16614



※ダウンロードしたファイルはデスクトップ上に保存してください。

2.「Windows Server 2003用更新プログラム(KB968930)」





※ダウンロードしたファイルはデスクトップ上に保存してください。


2003作業

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○ Microsoft提供ツールのインストール

前項でダウンロードしたツールをインストールします。

1. 「.net Framework 」

ダウンロードしたプログラムファイルをダブルクリックして実行し、ウィザードに従ってインストール

を行ってください。

2.「WindowsServer2003用更新プログラム(KB968930)」

ダウンロードしたプログラムファイルをダブルクリックして実行し、ウィザードに従ってインストール

を行ってください。

○ 補助ツールの実行とコピー

第 2章でサーバー機に保存した補助ツールを実行します。

１．「2003」フォルダ内の「2003-1.bat」ファイルをダブルクリックして実行します。


2003作業

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２． Windows Power Shellが起動します。次のコマンドレットを入力します。

Export-SmigServerSetting -User All -Group -Path C:¥ -Verbose

※上記コマンドレットは2003フォルダ内のSCRIPT1.TXTファイル内にも記載されています。コピー

アンドペーストで実行してください。オプションパラメータとして指定されている"C:¥"を含め、そのま

ま実行してください。PowerShell 内でのペーストは、PowerShell 内でマウスを右クリックし、表示さ

れるポップアップメニューから行います。(Ctrl+Vではペーストできません。ご注意ください)

３．実行するとパスワードの登録を要求されますので、任意の文字列(6文字以上)を設定します。

※移行先で登録されたパスワードの入力が必要になりますので、メモ等で記録しておいてくださ

い。

登録したパスワード(6文字以上)


2003作業

18

４．パスワードを入力するとデータ収集が開始されますので、しばらくお待ちください。

５．データ収集が完了すると下記のような画面になりますので POWER SHELL を起動したまま

で「アクセス情報移行ツール」のウインドウをクリックしてください。

※この後、PowerShellウインドウで再び作業を行います。このウインドウは閉じないでください。

６．アクセス情報移行ツール画面に戻ったら、[enter]キーを押します。アクセス情報移行ツール画

面はクローズします。


2003作業

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７．アクセス情報移行ツール画面がクローズしたら補助ツールフォルダ内の「2NAS」フォルダを移

行先NASの共有フォルダ経由でデスクトップ(管理画面上)にコピーします。(USBメモリ等で移動し

ていただいても大丈夫です)

※このフォルダの中にはネットワークドライブ上では実行できないバッチファイルが保存されてい

ます。必ず移行先 NASの「デスクトップ」に保存してください。

これで、準備作業は完了です。実際の移行作業に入ります。

＜ご注意＞

PowerShellのウインドウは閉じないでください。

このフォルダを丸ごと移行先 NAS のデスク

トップにコピーします。


NAS&2003作業

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第４章：移行の実施

○ 管理情報の移行

_NAS作業_

まずは、ローカルユーザ情報などの管理情報を移行します。

１．第 3章でコピーした補助ツールフォルダ「2NAS」フォルダ内にある「NAS2.BAT」ファイルをダブ

ルクリックして実行します。

※NAS2.BAT はネットワークドライブ上では実行できません。「2NAS」フォルダは必ずデスクトップ

(ローカルドライブ)へコピーしてください。

２．パスワードの指定を要求されますので、第 3 章で設定したパスワードを入力して[ENTER]を押

してください。(17ページ参照)

３．PowerShell が起動し、自動的にスクリプトが実行され、移行が完了すると自動的に

PowerShellはクローズします。以上で管理情報の移行作業は完了です。

<注意>

※移行されたアカウント情報はセキュリティ上、デフォルトで無効になっていますので、ユーザ管

理設定で有効化してください。


NAS&2003作業

21

○ ファイル、フォルダの移行

管理情報の移行が完了したらファイル、フォルダを移行します。

_NAS作業_

１．移行先となるNASに、移行元と同一の共有名が既に存在する場合、移行処理が失敗しますの

で、共有フォルダの移行を開始する前に移行先 NAS に登録されている共有名を確認し、同一の

共有名が存在する場合は削除しておいてください。

例）移行元の共有名に'Public'が含まれる場合、移行先 NASの'Public'共有の削除が必要です。

コマンドプロンプトより、下記のコマンドを実行してください。

>net share Public /delete

_2003作業_

２．Windows Server 2003 (R2) サーバー機の管理画面にログインします。

３．第 3章で起動したままにしておいた PowerShellを使って、共有フォルダの移行を開始します。

＜POINT＞

※PowerShell を閉じてしまった場合には、「Windows Server 移行ツール」を起動することにより、再び

開くことができます。

「スタート」→「すべてのプログラム」→

「管理ツール」→「Windows Server 移行ツール」

→「Windows Server 移行ツール」を選択してくだ

さい。

PowerShellに、以下のコマンドレットを入力して実行します。

Send-SmigServerData -Include All -ComputerName LogitecNAS -SourcePath "移行元サー

バーの共有フォルダのローカルパス" -DestinationPath "移行先 NASの共有フォルダ保存ローカ

ルパス" -Recurse

※上記コマンドレットは「2003」フォルダ内の SCRIPT2.TXT ファイル内にも記載されています。

コピー＆ペーストし、必要部分を修正してご利用ください。


NAS&2003作業

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例：

○移行元サーバーの共有フォルダのローカルパス E:¥ShareFolder

○移行先 NASの共有フォルダ保存ローカルパス D:¥ShareFolder

この場合、下記のコマンドレットを実行します。

Send-SmigServerData -Include All -ComputerName LogitecNAS -SourcePath

E:¥ShareFolder -DestinationPath D:¥ShareFolder -Recurse

＜ご注意＞

※コマンドレットは、共有フォルダ毎に実行する必要があります。


NAS&2003作業

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４．コマンドレットを実行するとパスワードの登録を要求されますので、任意の文字列でパスワード

を入力します。

※移行先で、登録されたパスワードの入力が必要になりますので、記録しておいてください。

登録したパスワード

５．パスワードを入力すると、移行先 NASとの接続待ちとなります。移行先 NASの作業へ進んでく

ださい。


NAS&2003作業

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_NAS作業_

６．NAS管理画面へログインします。

７．デスクトップ上に保存した「2NAS」フォルダを開き、その中に保存されている「NAS3.BAT」ファイ

ルをダブルクリックして実行します。

８．実行するとパスワードの指定を要求されますので、手順４．で記録したパスワードを入力して

[Enter]を押してください。

※本作業は手順５．の接続待ち開始から 5分以内に実行する必要があります。

エラーが発生した場合には、手順１０．に進み、再試行してください。


NAS&2003作業

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９．パスワードを入力すると、データの移行処理が開始されます。

作業が完了するまでお待ちください。

＜ご注意＞

データの移行には時間がかかります。数時間から数日かかる場合もあります。この間、データ

移行先のファイル等には変更をかけないようにしてください。


NAS&2003作業

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１０．データの移行が完了すると、他の移行データを受信するか否かの確認メッセージが表示され

ます。

引き続き、他の移行データを受信する場合には、何も入力せずに[Enter]キーを押してください。

移行作業を完了する場合は、end と入力して[Enter]キーを押してください。この場合、Windows

PowerShell ウィンドウが閉じます。

以上で共有フォルダを一つ、移行する作業が完了しました。

複数の共有フォルダを移行する場合には移行元と移行先の指定を変更して、手順３．から作業を

繰り返します。


WINAS&2003作業

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第５章：移行後の処理

○ 最終処理

移行作業で利用したポートを閉鎖します。

移行作業の完了後、移行先 NAS、移行元サーバーのそれぞれで、終了作業を行ってください。

_NAS作業_

１．NAS管理画面にログインします。

２．デスクトップ上の「2NAS」フォルダを開き、その中に保存されている「NASfinish.BAT」ファイルを

ダブルクリックして実行します。

移行作業で利用したポートが閉鎖されます。

表示内容をご確認の上、[Enter]キーを押してください。コマンドプロンプトが閉じます。


WINAS&2003作業

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_2003作業_

１．WindwosServer2003サーバー機の管理画面にログインします。

２．「2003」フォルダを開き、その中に保存されている「2003Finish.BAT」ファイルをダブルクリックし

て実行します。

表示内容をご確認の上、[Enter]キーを押してください。コマンドプロンプトが閉じます。


WINAS&2003作業

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○ ユーザーアカウントの有効化

移行したローカルユーザーアカウントはデフォルトで「無効」に設定されています。

必要に応じて、ユーザーアカウントの「有効化」とパスワードの設定を行ってください。

_NAS作業_

１．NAS管理画面にログインします。

２．デスクトップ左下隅のスタートボタンを右クリックして、表示されるポップアップメニューから「コ

ンピュータの管理」を選択して起動します。

３．コンピュータの管理（ローカル）→ システムツール → ローカルユーザーとグループ →

ユーザーをクリックして選択します。


WINAS&2003作業

30

４．有効化するユーザーアカウントを右クリックして、選択されるポップアップメニューから「プロパ

ティ」を選択します。

５．ユーザーアカウントのプロパティで「全般」タブを選択し、「アカウントを無効にする」チェックボッ

クスを OFFにして、「OK」ボタンをクリックします。

※実行後、ユーザーアカウントのアイコンから下矢印のマークが外れている事を確認してください。


WINAS&2003作業

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６．続いてパスワードの登録を行います。ユーザーアカウントを右クリックして、表示されるポップ

アップメニューから「パスワードの設定」を選択してください。

７．パスワードに関する警告が表示されます。「続行」をクリックして続けてください。

８．パスワードを設定します。パスワードを入力して「OK」ボタンをクリックしてください。

９．有効化するユーザーアカウントに対して、４．から作業を繰り返してください。

以上でWindows Server 2003 (R2)から NASへの移行作業は完了となります。

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らくらく移行マニュアルフリーツール版Windows Server 2003 らくらく移行マニュアル 3 移行後のサーバーのハードディスクについて【ハードディスクを廃棄する場合】