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2021年度入試から実施される「大学入学共通テスト」(以下、共 通テスト)において、国語と数学の記述式導入とともに、大きなト ピックとなっているのが、英語において「聞く」「話す」「読む」「書 く」の4技能を評価するために、民間の資格・検定試験を活用する ことである。また、各大学の個別試験でも英語資格・検定試験の活 用が増加している。そこで河合塾では、英語資格・検定試験に対応 した「英語資格・検定試験対策教材(スピーキング・ライティング 対応)+測定テスト(KJETシリーズ)」を開発し、販売している。 このコーナーでは、KJETの概要とともに、KJETを利用してい る岐阜県立岐阜北高等学校を訪問し、岐阜北高校の英語4技能を育 成・評価する取り組みについて伺った。 主要な民間資格・検定試験に対応した 実戦形式の教材と測定テスト さまざまな英語資格・検定試験の中から、どの試験を 選ぶかは生徒の任意だが、高校でも生徒の希望する進路 実現に向けた対応が求められている。しかし、「学校とし てさまざまな英語資格・検定試験の対応をするのは困難」 「段階的にスコアを上げたり試験に慣れたりするために 高3以前から受験させたいが受験料の負担が大きい」な ど多くの課題がある。高校の先生方が特に不安材料とし て挙げるのは、スピーキングとライティングについての 「授業用教材がない」「高校ではスピーキングテストやラ イティングテストの実施が難しい」といった悩みである。 そこで河合塾では主要な英語資格・検定試験の結果と 英語資格・検定試験対策教材+測定テスト KJET® KJET® KAWAIJUKU ENGLISH TEST <図表1> KJET の仕組み KJET の概要 ……………… p57 岐阜県立岐阜北高等学校 の取り組み ………………… p60 CONTENTS Exercise、測定テストともに Web 上で実施。 Kawaijuku Guideline 2019.10 57 Kawaijuku Report

Kawaijuku Report KJET€¦ · ID・パスワードを入力して利用する仕組みである<図表 1>。 <図表2>KJET-S Exerciseのレベル別動画数、測定テストの構成

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Page 1: Kawaijuku Report KJET€¦ · ID・パスワードを入力して利用する仕組みである<図表 1>。 <図表2>KJET-S Exerciseのレベル別動画数、測定テストの構成

 2021年度入試から実施される「大学入学共通テスト」(以下、共通テスト)において、国語と数学の記述式導入とともに、大きなトピックとなっているのが、英語において「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能を評価するために、民間の資格・検定試験を活用することである。また、各大学の個別試験でも英語資格・検定試験の活用が増加している。そこで河合塾では、英語資格・検定試験に対応した「英語資格・検定試験対策教材(スピーキング・ライティング対応)+測定テスト(KJETシリーズ)」を開発し、販売している。 このコーナーでは、KJETの概要とともに、KJETを利用している岐阜県立岐阜北高等学校を訪問し、岐阜北高校の英語4技能を育成・評価する取り組みについて伺った。

主要な民間資格・検定試験に対応した実戦形式の教材と測定テスト

 さまざまな英語資格・検定試験の中から、どの試験を選ぶかは生徒の任意だが、高校でも生徒の希望する進路実現に向けた対応が求められている。しかし、「学校としてさまざまな英語資格・検定試験の対応をするのは困難」

「段階的にスコアを上げたり試験に慣れたりするために高3以前から受験させたいが受験料の負担が大きい」など多くの課題がある。高校の先生方が特に不安材料として挙げるのは、スピーキングとライティングについての

「授業用教材がない」「高校ではスピーキングテストやライティングテストの実施が難しい」といった悩みである。 そこで河合塾では主要な英語資格・検定試験の結果と

英語資格・検定試験対策教材+測定テスト KJET®

KJET®KAWAIJUKU ENGLISH TEST

<図表1>KJETの仕組み

KJET の概要 ……………… p57

岐阜県立岐阜北高等学校の取り組み ………………… p60

CONTENTS

Exercise、測定テストともに Web 上で実施。

Kawaijuku Guideline 2019.10 57

KawaijukuReport

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<図表3>KJET-W 測定テストの構成

項目 内容 問題時間語数

Part 1 メール友人や家族へ簡単なメモを書くことを想定した問題です。トピックは、受験者に馴染みのあるものか、または知っているであろうと思われる事柄で、50 ~ 75words で記述します。

8分50 字程度

Part 2 図表説明表やグラフを使った視覚での情報取得についての問題です。表やグラフを慎重に読み解き、分析し、鍵となる情報を 50 ~ 75words で記述します。

8分50 字程度

Part 3 エッセイ二つの異なった立場を提示し、一方を選択させる問題です。その選択に対し、どうしてそう思うかという理由を明快に、かつ適切に説明することが求められます。125 ~ 175words で記述します。

18 分150 字程度

 「Exercise」「測定テスト」ともに問題は主要な英語資 格・ 検 定 試 験 の頻 出 分 野 をカ バ ー している。

「Exercise」の動画は、授業や自習に活用することが想定されており、生徒は「Exercise」を使った学習によって実力をつけ、その成果を測定テストで確認するという構成である。    「KJET-S」の「Exercise」「測定テスト」の内容は、<図表2>のように構成されている。「Exercise」は、

「測定テスト」の6パートそれぞれを3レベル(上級:CEFR B1以上、中級:A2 〜 B1、初級A2以下)に分けた、各5分程度、全93動画からなり、それをインター

対応するスピーキングとライティングの教材と測定テストー KJETを開発し、販売している。

オンラインの動画教材で実力をつけその成果を測定テストで確認

 KJETには、スピーキング用の「KJET-S」とライティング用の「KJET-W」があり、それぞれ「Exercise」と

「測定テスト」からなる。インターネットをつなぎ、ID・パスワードを入力して利用する仕組みである<図表1>。

<図表2>KJET-S Exercise のレベル別動画数、測定テストの構成

項目 測定テストの問題Exercise

レベル別動画数

Part 160 秒で自分のことについて話します。Part 1 の内容・形式は毎回同じ出題となります。

1 レベル×3動画

Part 2音読問題です。80 ~ 100words ほどの英文が画面に表示されますので、それを60 秒で音読します。

3レベル×5動画

Part 3食べ物、友達、住んでいる家など、身の回りのさまざまなトピックについて、3つの質問が出題されます。30 秒を有効に使い答えます。

3レベル×5動画

Part 42問出題されます。写真に写っている物、人、状況などを説明します。写真やイラストに対して3つの質問が出題されます。30 秒でその質問に答えます。

3レベル×5動画

Part 5メニュー、予定表、時刻表などの資料を見ながら、それに関する2つの質問に30 秒で答えます。ごく基礎的な読解力も必要となります。

3レベル×5動画

Part 6A 2問出題されます。1問目は単純な質問に対し、理由も含めた明確な答えを提示

します。2問目は、ある論題に対して、賛成か反対かを表明した後に、その理由を論理的に説明します。解答時間はそれぞれ 60 秒です。

3レベル×5動画

B 3レベル×5動画

Kawaijuku Guideline 2019.1058

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Kawaijuku Report

ネット上で視聴して学習する。3レベルあることで、生徒は初級から徐々に力をつけていくことができる。 動画は授業、講習、補習、自習などさまざまな場面での活用が想定されており、オーバーラッピング、リプロダクション、シャドウイング、パラフレージング、ワードカウンターの利用、ALTが同席しての発音・アクセントのチェックなどが考えられる。 「測定テスト」は、各パート、IBT形式(注1)で行う約30分間のテストである。パソコンやタブレットにヘッドフォン・マイクをつなぎ、発話する形式で行う。問題の出題は、受験する生徒全てに同じ問題が出題されるか、生徒ごとにランダムに異なる問題が出題されるかを選ぶことができる。 「KJET-W」の「Exercise」「測定テスト」の内容は、<図表3>のように構成されている。Part 1〜 Part 3の3パートからなり、「Exercise」は「KJET-S」同様

「測定テスト」に対応し、各パート3レベルずつの動画で構成されている。 「Exercise」の授業等での活用法としては、各トピックに対する内容や関連語彙の下調べ、各項目に対する考え方の提示、普段の出来事を英語でメモしたりメールしたりする、表・グラフの見方・分析の仕方などを教える、意見を表明し、理由を述べ、具体例などを提示するエッセイの基本構成の指導、トピックと教科を関連付けて授業や自習に取り組む、などが考えられる。「測定テスト」は、IBT形式約40分で、各問題について時間内に解答をキーボードで入力する。 「KJET-W」には、教員用にレベル別模範解答・誤答例・レベル別アドバイスが提供されるので、授業解説に活用することができる。

「測定テスト」の結果でCEFRレベルを確認先生用は全生徒のデータを提供

 「測定テスト」の成績は、テスト実施後約7営業日で先生用管理画面にアップロードされる。1週間程度で返却されるため、生徒の記憶の新しいうちに復習することも可能だ。 生徒一人ひとりの「スコアレポート」は、ダウンロードしたものをプリントアウトして生徒に渡す仕組みであ

る。「スコアレポート」<図表4>は英語表記で、生徒用手引きには和訳が掲載される。100点満点の得点(採点は1点単位)とCEFRに対応したKJETレベル(1 〜5)が記載されるため、生徒は自分のCEFRレベルと、英語資格・検定試験の得点の目安を確認することができる(注2)。また、スキル別やパート別のスコアとスキル別の学 習 ガ イ ド(KJET-S)、 間 違 いを指 摘 した答 案

(KJET-W)は自分の弱みを把握し克服につなげるのに役立つ。 教員用には、全生徒の「スコアレポート」に加え、生徒の姓名・受験日・学年・クラス・番号・生年月日・性別・解答情報のデータベースがオンライン上で提供される。データを加工することにより、生徒全体やクラス別など属性別の成績分布や、出題Part別の成績を分析することで指導に反映させることができる。「KJET-S」の場合は生徒一人ひとりの解答音声もアップされるので、教員や生徒自身が聴いて内容、発音やリズムを確認することで、スピーキング力向上につなげることも可能だ。 KJETのWebサイト(注3)には、サービスの詳細に加え、「KJET-S」と「KJET-W」の「Exercise」と「測定テスト」のサンプル動画が公開されているので、ぜひ視聴していただきたい。生徒のスピーキング力とライティング力向上、IBTテストの練習、さらには論理的思考力や英語で論理的にアウトプットする力の育成に役立つことを、体感していただけるだろう。

(注1)IBT:Internet Based Testing(注2)KJET-SとKJET-Wのいずれも、CEFRに満たない場合(A0)はレベル1(点数10 ~ 29、以下同様)、A1がレベル2(30 ~ 49)、A2がレベル3

(50 ~ 69)、B1がレベル4(70 ~ 89)、B2がレベル5(90 ~ 100)となっている。(注3)https://www.kawai-juku.ac.jp/highschool/kjet-s/

<図表4>スコアレポート見本

Kawaijuku Guideline 2019.10 59

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英作文とスピーキングを連動させた取り組みで書く力、話す力を育成

 岐阜県立岐阜北高校は、名古屋大学をはじめとする国公立大学や難関私立大学に多くの合格者を輩出する、岐阜県有数の進学校である。英語4技能のバランスのよい育成とともに、2021年度入試からの「大学入学共通テスト」実施に伴い、大学入試での活用が本格化する英語資格・検定試験への対応、中でも従来の大学入試センター試験では問われなかったスピーキング力とライティング力の育成は、喫緊の課題である。岐阜北高校でのスピーキングとライティングの指導について、西田先生が担当している高校2年生を中心に見ていく。 高2の「コミュニケーション英語Ⅱ」では、高1から継続して、1つの単元が終わるごとに、内容に応じて「要約する」「本文の内容に対して賛成・反対を表明した上で自分の意見をまとめる」といったライティングの活動を行っている。「文字数は規定せず、A4のワークシート4分の1程度の枠の中に自由に書かせています。2〜3文しか書かない生徒もいますが、小さい文字で枠一杯に書く生徒もいます」(西田先生) 他にもライティングの指導として、高1の「英語表現Ⅰ」の定期考査では、毎回50語程度のテーマ英作文を1題出題していた。高2の「英語表現Ⅱ」の定期考査では、授業で1つの単元が終了するごとに、単元のテーマに沿った英文を書く課題を出している。「WORD数は年度当初の60語程度から少しずつ増やし、1学期終了時

点で100語程度になりました」(西田先生) このライティングの課題はスピーキング力育成にもつながっている。英文で書く課題の内容を、生徒同士のペアで話をして意見交換させたり、意見交換をさせた上で課題に取り組むなど、ライティングとスピーキングを連動した取り組みとしている。 「英文を先に書く場合は、なるべく書いた文章を見ずに話すように生徒に指導していますが、最初は、どうしても書いた文章を思い浮かべて読み上げる形になってしまいます。そこでペアを変えて3回程度同じことを行います。すると徐々に自然に話せるようになります。また相手の話を聴いたら、少なくとも1つは質問し、回答するようにしています。これは、名古屋大学の留学生にプレゼンテーションをした際に(詳細は後述)、留学生から質問されても質問の意味がわからなかった、回答ができなかったことへの反省を踏まえたものです。意見交換が先の場合は、意見交換した内容をじっくり考えた上で、それを文章としてまとめ、英文で書くことを通して、内容が深まることを狙いとしています」(西田先生) 書いた英文は、数名を抽出して添削し、よくあるミスを授業で伝えるなどしてクラス全体のライティング力向上につなげている。

前回の授業の復習をペアワークで実施

 西田先生個人の取り組みとしては、「英語表現」の授業の冒頭で、前回の授業で学んだ文法や構文を確認する際、その文法や構文を使った英文を生徒一人ひとりに書かせて、その上で、英文の続きについてペアワークを行う。生徒がそのワークをしている間、西田先生は教室内を歩き回りながら生徒の会話を聞き、その場で文法等の間違いを指摘するほか、1回目のペアワークが終わった後、複数の生徒が間違っていた事項やネイティブが使わない英語表現等について全員に伝える。そして、2回目、3回目のペアワークで活かすよう指導している。

スピーキング力とライティング力の育成をめざし、英語の授業を工夫英語資格・検定試験の練習教材や客観的評価のツールとして KJET を導入

岐阜県立岐阜北高等学校 英語科 西田妙子先生

 岐阜県立岐阜北高等学校では、スピーキング力の強化と客観的評価、大学入試で活用される英語の資格・検定試験対策を主な目的に、2018年から「KJET-S」を導入した。現在、高校2年生の英語を担当している西田妙子先生に、同校の取り組みと「KJET-S」の活用法についてお話を伺った。

高校の取り組み

Kawaijuku Guideline 2019.1060

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Kawaijuku Report

 なお、2019年度の高1では、プレゼンテーション形式のパフォーマンステストを前期と後期に1回ずつ取り入れている。課題をプレゼンテーションとしたのは、2018年度から高2の「総合的な学習の時間」で探究学習の成果を名古屋大学大学院の留学生に英語でプレゼンテーションする機会を設けているが、この際、有意義な発表や質疑応答ができる英語力を高1から育成したいという意図による。

スピーキング力の客観的評価とIBTの練習に「KJET-S」を活用

 こういった取り組みをしているものの、パフォーマンステストを含め、ライティング力とスピーキング力の育成や評価に十分な時間を確保するのは難しい。そこでこれらを補 うために、2018年 度 から導 入 したのがKJET-Sである。「大学入試での4技能評価を前に、生徒のスピーキング力を客観的に評価する機会を増やそうというのが導入の大きな理由です。また、英語資格・検定試験の受験の前に、KJET-Sの測定テストを受けることでタブレットを使ったスピーキングテストに慣れさせるという目的もあります」(西田先生) KJET-Sの「Exercise」については、当初授業の中で使うことを検討したが、一般の教室ではインターネットの環境が十分ではないことから、自習用教材として活用することを生徒に推奨している。「高1の初めの『情報』の時間を活用して、パソコンがある教室で『Exercise』の画面操作や学習の仕方を学びます。その上で、生徒は各自自習に活用しています」(西田先生) スピーキング力の向上のためには、自分が実際にどのように話をしているのかを聞き直し、できていない点を修正することが重要となるため、西田先生は、自習の際、自分の声をスマートフォンなどに録音して聞き直すようアドバイスしているという。 「測定テスト」については、今年度、高1は7月に受験し、高2は10月に受験する予定である。問題は、隣の席の生徒の音声が聞こえても解答に支障がないよう、生徒ごとにランダムに出題されるタイプを選んでいる。 「『Exercise』は3レベルに分かれており、初級から学んでいくことができます。昨年、高1で受験した生徒の多くが、『Part4(注)の写真やイラストについて説明する、Part5の資料を見ながら自分の意見を述べる、Part6の質問や論題に対し理由を含めて論理的に説明する問題が難しかった』と感じたようです。10月に受験が予

定されているため、夏休みを前に、『Exercise』の自習に積極的に取り組もうという姿勢を見せる生徒もいます」

(西田先生)

サンプル動画を使った学習を推奨

 さらに、生徒には、KJET-SのWebサイトで誰でも見られるサンプル動画も活用するよう勧めているという。

「サンプル動画は中級レベルで、ログインIDやパスワードが必要ないので手軽に練習できます」(西田先生) 昨年の高1の「測定テスト」の結果は、ほとんどの生徒がCEFRのA2レベル相当であった。そのため、「本校では、スピーキングテストは相対的な評価より学習の動機づけとしての役割が大きいと感じています」と西田先生は位置づける。 教員にとってのKJET-Sの使いやすさと結果の活用については、「『測定テスト』の結果が約7日後に出るため、生徒が試験の内容を忘れないうちに『スコアレポート』を渡せる点が良い」と評価する一方、「教員向けに提供される全生徒のスコアや解答情報のデータベースについては、加工の仕方や活用例、生徒への還元の仕方について例があると、データ加工や分析に慣れない教員も、もっと活用できると思います。結果の活用については、校内でパフォーマンス評価などを用いて、スピーキングやライティングの評価を行っています。しかし、評価規準を設けていても、客観的な評価をするのは難しいのが現状です。そうであるなら、英語資格・検定試験やKJET-Sの結果を、評価に活用するのも1つの方法だと思います」と語ってくださった。

岐阜県立岐阜北高等学校

◇所在地:岐阜県岐阜市則武清水1841-11

◇学級編成:各学年普通科9クラス

◇生徒数:1,079名(男子519名、女子560名)(2019年4月現在)

◇特色:2019年度入学生から進学型単位制を導入。新学習指導要領を見据え、アクティブ・ラーニングを各教科に取り入れている。また、「マンスフィールド校」(オーストラリア・クイーンズランド州ブリスベン)と国際交流を行い、グローバル人材の育成をめざしている。

◇卒業生の進路:2019年3月現在 卒業生357名・進路:国公立大学178名、私立大学129名、短期大学1名、そ

の他49名・合格者の内訳: 国公立大学191名、私立大学830名、短期大学

4名

(注)「測定テスト」のPart1 ~6、各パートの狙い、問題構成はP58を参照Kawaijuku Guideline 2019.10 61