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フィンランド的なメランコリックなタッチを持つ アグレッシヴでメロディックなスワンプ・メタル それが俺たちだよ めちゃうんだ。とても才能と技術の高いやつだよ。もっと大事なのはとてもいい友人だってことだ。 -ANCESTORからの長い活動を経て、今やメロディック・デス・シーンの重鎮でもあるKALMAH ですが、バンドがここまで大きくなった秘訣はあるのですか? もちろん努力と、加えて自分たち自身や音楽に対して信頼を持っていることかな。俺たちはずっと 同じような音楽をやり続けて来た。1991年にPekkaがANCESTERを始めてからね。すごく前 のことだよ。それから信念を失ったことはないし、ずっとクオリティを高く保って来たんだ。それ にもちろん良いレーベルがいてくれて、好きなようにやらせてきてくれた。良い大きなフェスティ バルやツアーをやったし。自分の音楽に関しては、他人の意見なんて聞いちゃいけないよ! -日本盤ボーナス・トラックとしてKISSのカヴァー「Cold Gin」が収録されていますね。この曲 を選んだ理由は? 他にも何曲か考えていたんだけど、この曲に結局なったのはアルバムの雰囲気が完璧にマッチし ていたからだよ。それにこの曲が単純に好きだからっていうのもあるよ。カバーをやるときは楽し みたいからね。この曲の練習を始めたときから、すぐにとてもよいフローになると感じたんだよ。 -最近、注目しているバンドやアーティストはいますか? 俺はずっと古いアーティストばかりフォローしているかな。90年代以降良いメタルというのはあま り得て来ていないからね。PARADISE LOSTの最新作は良かったし、SISTER SINもいいね。 -今後の活動やツアー以外のプランはありますか? フィンランドの夏を楽しむ予定だよ。春はすごく天気がよかったんだ。夏も同じようになるといい な。昨年はずっと雨が降っていたんだ。夏が過ぎたら次回作について考え始めると思うよ。特に 決まった予定はないんだよ。様子見かな……。 -今年は日本で初めて“Ozzfest Japan 2013”が開催されるなど、日本でもメタルの人気が 再び上昇しています。日本の印象を教えていただけますか? 日本は良いことしか聞いたことないよ。俺の友達が1年くらい日本で働いていたことがあるんだけ ど、すごく良い時間を過ごしたみたいだったよ。とても勤勉で、人生で良い価値観を持って生きて いるというイメージがあるかな。 -KALMAHのライヴを生で体感出来ることを待ち続けているファンは多いです。来日公演の可 能性はありますか? いつか必ず行きたいと思っているよ。全てのアルバムが日本でリリースされているけど、日本のプ ロモーターが連絡してくれないんだ。何故か分からないけどね。でも俺たちのアルバムがよく売 れているのは知っているから、早くライヴしに行きたいよ!俺たちは世界中のいろんな場所に行っ たけど、日本は本当に行ってみたい場所なんだ。日本のプロモーターたち!呼んでくれ!!! -最後に日本のファンにメッセージをお願いします。 新譜を気に入ってくれるといいな! Pekka Kokko (Vo/Gt) インタビュアー:藤崎 実 Translator:Yuga -7作目の作品となる『Seventh Swamphony』が日本でもリリースされますが、本作を改めて 振り返ってみてどう感じていますか? 『Swamplord』以来最高のアルバムだと思ってるよ。今作は新しい角度からのアプローチを加え たフレッシュなKALMAHを表現できていると思う。新しいエネルギーのリフや、キーボードなん かを加えて様々な曲構成をしているし。KALMAHでいながら生まれ変わったような感じかな。 -本国フィンランドでの反応はいかがでしたか? すごくポジティブな反応をもらっているよ。チャートや夏のライヴで本当のフィードバックを体感 できると思うけどね。リリース後にもっとよく知ることができると思う。今のところは2、3曲を聴 く機会があったと思うけど、フィンランドのファンはいつもと同じように全体を聴いた後で判断を 下すからね。でもとても良い反応をもらえるような気がするよ。みんな気に入ってくれると思う、 だって俺たちが気に入ってるからね。 -ニュー・アルバム『Seventh Swamphony』のコンセプトについてお話いただけますか? タイトルにあるように今でも俺たちは北フィンランドの湿地を飛び回ってるよ。落ち着いた歌詞 をブックレットやラバーが支えているんだ。音楽的な意味では首尾一貫しているよ。最初から最 後まで同じムードやフィーリングを貫いているんだ。 -アートワークは何を象徴しているのでしょうか? 自然を破壊する者と戦うため、沼地の目から降臨した精神的なガイドであり自然を守るSwamplord。 彼の平和が乱されてしまったから彼の怒りが爆発したんだ。 -幾つかの楽曲についてコメントをいただけますか? 最初はタイトル・ソング。インスピレーションを受けるまでとても多くの時間や努力を要したよ。 色々な曲の始まり方やメロディを考えついたけど、良いと感じられなかったんだ。そこでAnttiが この曲のリフとメロディを思いついて、このアルバム全体の方向性を決めたんだ。次は「Hollo」。 これは俺たちが作った中で最高の曲なんじゃないかな。とても良いメロディックなゆっくりのス タート、クリーン・ヴォーカルとのコーラス、最後にかけての合唱とか。そして俺とAnttiにとても 重要な歌詞。俺たちの愛する故郷の荒野の話。そして新しいキーボードのやつが書いた「Wolves On The Throne」。普段のKALMAHとは少し違うペースを持っているけどとても良く合うんだ。 この曲の雰囲気がとても好きだよ。 -Kokko兄弟の楽曲制作について聞かせて下さい。今回のアルバムを作り始めた時、具体的な 方向性は決めていましたか? 常にインスピレーションを信じているんだ。1番最初の曲が流れを決めて、アルバム1つに十分だ と思えるまでの曲ができれば終わり。その時点で何が良いとか悪いとか言い争うことはあるけ ど、それは正しいことだよ。話し合いの時点で悪いものがたくさんでてきたって、最終的にはダイ ヤモンドが残るんだ。特別なことはあまり決めずに書くんだ。全てはインスピレーションだよ。自 分が書いたものが気に入っていれば、他のメンバーも普通に好きだと思ってくれると思うよ。その 他のことは全部おまけだよ。ファンが気に入ってくれるかどうかとかさ。 -基本はアグレッシヴながらも、クラシカルな展開やフォーキッシュなギター・プレイがKALMAH の特徴ですが、今作はスラッシーなリフ・ワークも収録されていますね? スラッシュは常に俺たちの心にあったし、全てのアルバムでそういったリフを取り入れようとして いたよ。でも今作ではその気持ちを解放してより多くのスラッシュ要素が出たんだろうね。もしか したら一部のリフはありふれたものや簡単に聴こえるかもしれないから、KALMAHのツイスト が必要なんだ。それらの中にクラシカルやフォークが聴こえて来たらそれはKALMAHだよ。フィ ンランド的なメランコリックなタッチを持つアグレッシヴでメロディックなスワンプ・メタル、それ が俺たちだよ。 -Janne Kusmin(Dr)の巧みな展開を見せるドラミングが素晴らしいと感じました。ブラスト・ ビートもとても効果的に挿入されていますね。 うん。彼はドラミングで素晴らしい仕事をしてくれたし、彼の演奏方法はとても楽しめるよね。プレッ シャーは感じる必要はないよ。新しい曲ができると、Janneはすぐアイデアを思いついて叩き始 インタビューの続きは 激ロックウェブサイトをチェック!!>> GEKIROCK.COM Kokko兄弟率いるフィンランド産メロディック・デス・メタル・バンド、 KALMAH。前身バンドANCESTORからの活動歴は長く、本国ではスワ ンプ・メタルと称される彼らの音楽性は高い評価を受けている。本作はメ ランコリックなフォーク・トラッドの影響をダイレクトに楽曲に反映させな がらも、シンフォニックなキーボードが全体を幻想的・クラシカルに包み、 核となる嵐の様なデス・メタル・サウンドを更に引き立たせることに成功し ている。日本盤ボーナス・トラック収録のKISSのカヴァー「Cold Gin」も 彼らの新たな一面を垣間見れて興味深い。同郷であるCHILDREN OF BODOMを追い抜き、一気にシーンの先頭に躍り出る可能性も十分にある。 藤崎 実 KALMAH Seventh Swamphony 2013.6.26 ON SALE!! LABEL : KING RECORDS GENRE : MELODIC DEATH METAL FOR FANS OF : CHILDREN OF BODOM, AT THE GATES, NORTHER

KALMAH LABEL : KING RECORDS AT THE GATES, NORTHER · 2013. 6. 5. · -kalmahのライヴを生で体感出来ることを待ち続けているファンは多いです。来日公演の可

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Page 1: KALMAH LABEL : KING RECORDS AT THE GATES, NORTHER · 2013. 6. 5. · -kalmahのライヴを生で体感出来ることを待ち続けているファンは多いです。来日公演の可

フィンランド的なメランコリックなタッチを持つアグレッシヴでメロディックなスワンプ・メタルそれが俺たちだよ

めちゃうんだ。とても才能と技術の高いやつだよ。もっと大事なのはとてもいい友人だってことだ。

-ANCESTORからの長い活動を経て、今やメロディック・デス・シーンの重鎮でもあるKALMAHですが、バンドがここまで大きくなった秘訣はあるのですか?

もちろん努力と、加えて自分たち自身や音楽に対して信頼を持っていることかな。俺たちはずっと同じような音楽をやり続けて来た。1991年にPekkaがANCESTERを始めてからね。すごく前のことだよ。それから信念を失ったことはないし、ずっとクオリティを高く保って来たんだ。それにもちろん良いレーベルがいてくれて、好きなようにやらせてきてくれた。良い大きなフェスティバルやツアーをやったし。自分の音楽に関しては、他人の意見なんて聞いちゃいけないよ!

-日本盤ボーナス・トラックとしてKISSのカヴァー「Cold Gin」が収録されていますね。この曲を選んだ理由は?

他にも何曲か考えていたんだけど、この曲に結局なったのはアルバムの雰囲気が完璧にマッチしていたからだよ。それにこの曲が単純に好きだからっていうのもあるよ。カバーをやるときは楽しみたいからね。この曲の練習を始めたときから、すぐにとてもよいフローになると感じたんだよ。

-最近、注目しているバンドやアーティストはいますか?

俺はずっと古いアーティストばかりフォローしているかな。90年代以降良いメタルというのはあまり得て来ていないからね。PARADISE LOSTの最新作は良かったし、SISTER SINもいいね。

-今後の活動やツアー以外のプランはありますか?

フィンランドの夏を楽しむ予定だよ。春はすごく天気がよかったんだ。夏も同じようになるといいな。昨年はずっと雨が降っていたんだ。夏が過ぎたら次回作について考え始めると思うよ。特に決まった予定はないんだよ。様子見かな……。

-今年は日本で初めて“Ozzfest Japan 2013”が開催されるなど、日本でもメタルの人気が再び上昇しています。日本の印象を教えていただけますか?

日本は良いことしか聞いたことないよ。俺の友達が1年くらい日本で働いていたことがあるんだけど、すごく良い時間を過ごしたみたいだったよ。とても勤勉で、人生で良い価値観を持って生きているというイメージがあるかな。

-KALMAHのライヴを生で体感出来ることを待ち続けているファンは多いです。来日公演の可能性はありますか?

いつか必ず行きたいと思っているよ。全てのアルバムが日本でリリースされているけど、日本のプロモーターが連絡してくれないんだ。何故か分からないけどね。でも俺たちのアルバムがよく売れているのは知っているから、早くライヴしに行きたいよ!俺たちは世界中のいろんな場所に行ったけど、日本は本当に行ってみたい場所なんだ。日本のプロモーターたち!呼んでくれ!!!

-最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

新譜を気に入ってくれるといいな!

Pekka Kokko (Vo/Gt) インタビュアー:藤崎 実 Translator:Yuga

-7作目の作品となる『Seventh Swamphony』が日本でもリリースされますが、本作を改めて振り返ってみてどう感じていますか?

『Swamplord』以来最高のアルバムだと思ってるよ。今作は新しい角度からのアプローチを加えたフレッシュなKALMAHを表現できていると思う。新しいエネルギーのリフや、キーボードなんかを加えて様々な曲構成をしているし。KALMAHでいながら生まれ変わったような感じかな。

-本国フィンランドでの反応はいかがでしたか?

すごくポジティブな反応をもらっているよ。チャートや夏のライヴで本当のフィードバックを体感できると思うけどね。リリース後にもっとよく知ることができると思う。今のところは2、3曲を聴く機会があったと思うけど、フィンランドのファンはいつもと同じように全体を聴いた後で判断を下すからね。でもとても良い反応をもらえるような気がするよ。みんな気に入ってくれると思う、だって俺たちが気に入ってるからね。

-ニュー・アルバム『Seventh Swamphony』のコンセプトについてお話いただけますか?

タイトルにあるように今でも俺たちは北フィンランドの湿地を飛び回ってるよ。落ち着いた歌詞をブックレットやラバーが支えているんだ。音楽的な意味では首尾一貫しているよ。最初から最後まで同じムードやフィーリングを貫いているんだ。

-アートワークは何を象徴しているのでしょうか?

自然を破壊する者と戦うため、沼地の目から降臨した精神的なガイドであり自然を守るSwamplord。彼の平和が乱されてしまったから彼の怒りが爆発したんだ。

-幾つかの楽曲についてコメントをいただけますか?

最初はタイトル・ソング。インスピレーションを受けるまでとても多くの時間や努力を要したよ。色々な曲の始まり方やメロディを考えついたけど、良いと感じられなかったんだ。そこでAnttiがこの曲のリフとメロディを思いついて、このアルバム全体の方向性を決めたんだ。次は「Hollo」。これは俺たちが作った中で最高の曲なんじゃないかな。とても良いメロディックなゆっくりのスタート、クリーン・ヴォーカルとのコーラス、最後にかけての合唱とか。そして俺とAnttiにとても重要な歌詞。俺たちの愛する故郷の荒野の話。そして新しいキーボードのやつが書いた「Wolves On The Throne」。普段のKALMAHとは少し違うペースを持っているけどとても良く合うんだ。この曲の雰囲気がとても好きだよ。

-Kokko兄弟の楽曲制作について聞かせて下さい。今回のアルバムを作り始めた時、具体的な方向性は決めていましたか?

常にインスピレーションを信じているんだ。1番最初の曲が流れを決めて、アルバム1つに十分だと思えるまでの曲ができれば終わり。その時点で何が良いとか悪いとか言い争うことはあるけど、それは正しいことだよ。話し合いの時点で悪いものがたくさんでてきたって、最終的にはダイヤモンドが残るんだ。特別なことはあまり決めずに書くんだ。全てはインスピレーションだよ。自分が書いたものが気に入っていれば、他のメンバーも普通に好きだと思ってくれると思うよ。その他のことは全部おまけだよ。ファンが気に入ってくれるかどうかとかさ。

-基本はアグレッシヴながらも、クラシカルな展開やフォーキッシュなギター・プレイがKALMAHの特徴ですが、今作はスラッシーなリフ・ワークも収録されていますね?

スラッシュは常に俺たちの心にあったし、全てのアルバムでそういったリフを取り入れようとしていたよ。でも今作ではその気持ちを解放してより多くのスラッシュ要素が出たんだろうね。もしかしたら一部のリフはありふれたものや簡単に聴こえるかもしれないから、KALMAHのツイストが必要なんだ。それらの中にクラシカルやフォークが聴こえて来たらそれはKALMAHだよ。フィンランド的なメランコリックなタッチを持つアグレッシヴでメロディックなスワンプ・メタル、それが俺たちだよ。

-Janne Kusmin(Dr)の巧みな展開を見せるドラミングが素晴らしいと感じました。ブラスト・ビートもとても効果的に挿入されていますね。

うん。彼はドラミングで素晴らしい仕事をしてくれたし、彼の演奏方法はとても楽しめるよね。プレッシャーは感じる必要はないよ。新しい曲ができると、Janneはすぐアイデアを思いついて叩き始

インタビューの続きは激ロックウェブサイトをチェック!!>>GEKIROCK.COM

Kokko兄弟率いるフィンランド産メロディック・デス・メタル・バンド、

KALMAH。前身バンドANCESTORからの活動歴は長く、本国ではスワ

ンプ・メタルと称される彼らの音楽性は高い評価を受けている。本作はメ

ランコリックなフォーク・トラッドの影響をダイレクトに楽曲に反映させな

がらも、シンフォニックなキーボードが全体を幻想的・クラシカルに包み、

核となる嵐の様なデス・メタル・サウンドを更に引き立たせることに成功し

ている。日本盤ボーナス・トラック収録のKISSのカヴァー「Cold Gin」も

彼らの新たな一面を垣間見れて興味深い。同郷であるCHILDREN OF

BODOMを追い抜き、一気にシーンの先頭に躍り出る可能性も十分にある。

藤崎 実

KALMAH Seventh Swamphony2013.6.26 ON SALE!!

LABEL : KING RECORDSGENRE : MELODIC DEATH METALFOR FANS OF : CHILDREN OF BODOM,AT THE GATES, NORTHER