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2019年12月2日
海津ゆりえ(文教大学国際学部/JES理事)
JES20年の歩みと日本型エコツーリズムの創造
1
Bali Is.
Costa RicaTanzania
Galapagos
Stockholm会議、1972
特に熱帯・旧植民地の自然地域で
ポストマスツーリズムへ-反省と提案
•もう一つの観光 (Alternative Tourism)
•責任ある観光 (Responsible Tourism)
•環境配慮型観光 (Ecological Tourism)
•倫理的な観光 (Ethical Tourism)
•開発をしない観光(Soft Tourism)
3
自然環境や地域社会、文化への【配慮】を求めた
4
5
西表エコツーリズム協会設立総会(1996.5.14.)
6
石垣金星さん西表をほりおこす会会長
7
8
「井戸端サヌアブダーマ」ユングトゥ
1.
井戸端
カーラヌパタ
サヌアブターマ
羽パニ
バムイ飛ト
ゥ
ブケ
※バカケラヌ命
イヌチ
島トゥ共アラシヨウリ
2.
屋ヤ
戸ドゥ
ヌ桟ヌフダチメマ
大海
ウブトゥ
下ウ
り
サバナルケ
(※)
3.石垣
グシク
ヌ中ミ
ヌボナチェーマ
大海下り
ザノナルケ
(※)
4.森森
ムリムリ
ヌヤマメ―
マ
大海下り
亀カミ
ナルケ
(※)
5.プシキヌ下シ
タ
ラヌ
キゾガマ
ウブドゥ
ウリギラナルケ
(※)
1.井戸の端にいるカエルが羽をはやして飛び立つまでも
※私たちの命を島と共にあらして下さい
2.屋戸のサンにいるヤモリが大海へ下りて
あの大きなサバ(フカ)になるまでも
※
3.石垣にいるキシノウエトカゲが大海に下りて
ジュゴンになるまでも
※
4.森にいるセマルハコガメが大海に下りて
ウミガメになるまでも
※
5.マングローブの下にいるヒルギ貝が大海へ下りて
シャコガイのように大きくなるまでも
※
「井戸端サヌアブダーマ」ユングトゥ
1.
井戸端
カーラヌパタ
サヌアブダーマ
羽パニ
バムイ飛ト
ゥ
ブケ
※バカケラヌ命
イヌチ
島トゥ共アラシヨウリ
2.
屋ヤ
戸ドゥ
ヌ桟ヌフダチメマ
大海
ウブトゥ
下ウ
り
サバナルケ
(※)
3.石垣
グシク
ヌ中ミ
ヌボナチェーマ
大海下り ザノナルケ
(※)
4.森森
ムリムリ
ヌヤマメ―
マ
大海下り
亀カミ
ナルケ
(※)
5.プシキヌ下シ
タ
ラヌ
キゾガマ
大海下り
ギラナルケ
(※)
9
松本毅さん屋久島野外活動総合センター
10
11
一木重夫さん地域資源研究所
12
19
日本におけるエコツーリズムモデルの模索<3つの地域が教えてくれたこと>
地域住民の参加・
協力による運営
資源の状態を常に
把握する
資源の意味を学べ
るしくみがある
資源に合わせてツ
アーを開発する
観光客が保全に参
加する
優れたガイドの存在が必須
ルールを設ける五つの主体が必要
である
「日本型エコツーリズムの提案」
世界にも稀なほどに多様な自然を有するわが国の各地域固有の自然と、その中で生活する地域住民と自然との関わりから生まれた文化資源について、それらとの接し方を含めてガイドを提供し、旅行者が地域の自然・文化への深い理解を得るとともに、自然保護意識の高揚や人間形成を図ることができるような旅行。さらに、その活動による環境に対する影響を最小限にとどめ、かつその収益が地域の環境保護のために貢献するしくみを持つ旅行。
このような日本型のエコツーリズムを実践していくとき次のような効果が期待できるだろう。
1. 地域特有の自然とふれあう体験をツアーとして用意することによって、参加者の自然への理解を深め、自然を大切にする心を育成し、その人間形成に寄与すること
2. そのツアーの実施に地元の人々が参画することによって、結果として参加者を受け入れる地域の発展に貢献すること
3. 地域住民が日常的に認識しにくい自らの生活を取り巻く自然の価値や大切さを再認識し、保護意識を高揚させること
20
(平成4年度自然体験活動推進方策検討調査報告書、1993)
エコツーリズムを日本全国に広げよう!
海外とは異なる日本のエコツーリズムを!
21
エコツーリズム推進協議会設立へ
1998
22
初代会長:兼高かおるさん
世界と日本の美しい風景と自然を残すなら。
設立総会 1998年3月宜野湾市(沖縄県)
• 設立主旨
• 自然環境や伝統的な文化を保持しつつ持続可能な観光を開発する最も有効な手段であるエコツーリズムは、観光を愛し、平和を願い、環境の保全に自ら取り組む地球人一人一人の希望である。このエコツーリズムをテーマに、一層の事業化と研究の充実を図り、ネットワークの構築を図る。
23
開 梨香さん株式会社カルティベイト
24
JESは動き出したエコツーリズムの普及促進
地域振興をめざした来客観光の促進
観光による環境と文化への社会的貢献
25
日本型エコツーリズムの定義づくり
Ecotourism Triangle
エコツーリズム
地域振興
連携の仕組みの共有
Ecotourism Pentagon
研究者
(アドバイザー)
旅行業者
(つなぐ)
旅行者
(ゲスト)
行政
(支援)
地域住民
(ホスト・ガイド)
すべての関係者が共通認識をもって挑む
ロゴマークが意味するもの
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旅を通して出会う世界中の自然と生命が、いつも私たちとともにあるように。森・人・水・動物
国や地域の支援を受けて、様々な活動が始まった
29
第2代会長愛知和男さん
2001年6月-2018年6月
30
• 全国の活動を行政が持続的に支援できる体制づくり。
• 民と官の連携強化を!
• 法体系の整備を!
エコツーリズム推進法成立
• 議員立法により、2007年6月に成立
31
エコツーリズム全体構想認定地域認定された推進協議会
飯能市エコツーリズム推進協議会
渡嘉敷村エコツーリズム推進協議会及び座間味村エコツーリズム推進協議会
谷川岳エコツーリズム推進協議会
鳥羽市エコツーリズム推進協議会
名張市エコツーリズム推進協議会
南丹市美山エコツーリズム推進協議会
小笠原エコツーリズム推進協議会
てしかがえこまち推進協議会
上市まちのわ推進協議会
愛媛県石鎚山系エコツーリズム推進協議会
串間エコツーリズム推進協議会
奄美群島エコツーリズム推進協議会
檜原村エコツーリズム推進協議会
下呂市エコツーリズム推進協議会
赤城山エコツーリズム推進協議会
阿蘇エコツーリズム推進協議会
33
里山、市民ガイド
飯能市
サンゴ礁保全
慶良間地域
利用ルール、連携
谷川岳
里海、漁観連携
鳥羽市
忍者・滝、観光
名張市
里山、演習林、ジビエ
南丹市美山
世界遺産、自然保護
小笠原
阿寒、地域振興
てしかがえこまち
立山、地域振興
上市町
山岳、山村文化
石鎚山系
野生馬、地域振興
串間市
世界遺産、文化
奄美群島
山村文化、地域振
興
檜原村
温泉、広域観光
下呂市
山麓、観光振興
前橋市
山岳、ジオパーク
阿蘇市
エコツーリズム推進法認定地域
2019/10/22
グッドエコツアー(GET)
• エコツアーの推奨制度
• 旅行者が良質なエコツアーを探せる
• 事業者が目指すべき目標の提供
• 他社との差別化を図る上でのマーケティングツール
4分野・20項目のチェックリストでツアーを審査!
「このガイドさんに会いたい100人」
• エコツアーガイドの推奨制度
• 全国各地の魅力的なガイドさんを紹介。
• エコツアーの楽しさを現場から伝える。
• エコツアーファンを増やす
エコツアーガイド講習会(全58回)
北海道弟子屈町
北海道富良野地域
北海道西日高
青森県八戸市
青森県十和田市
青森県青森市
青森県七戸町
岩手県八幡平市
福島県桧枝岐村
東京都檜原村
東京都代々木
東京都目黒
神奈川県丹沢地域
富山県南砺市
富山県上市町
石川県能登
山梨県富士山地域
長野県白馬
長野県原村
長野県富士見町
岐阜県下呂市
岐阜県飛騨古川市
三重県鳥羽市
滋賀県
兵庫県六甲山
鳥取県米子市
鳥取県伯耆町
鳥取県大山町
徳島県海陽町
高知県いの町
愛媛県
大分県佐伯
熊本県上天草市
熊本県阿蘇地域
鹿児島県奄美大島
鹿児島県喜界島
鹿児島県徳之島
鹿児島県沖永良部島
鹿児島県与論島
沖縄県南城市
学生シンポジウム
• エコツーリズムを学び・研究する学生が交流する場
• 学生主体による運営。インターンシップの学生達が大活躍!
• 東京大学、滋賀県、立教大学などで開催
• JES学生部会が支える
2019年は12月8日(日)立教大学池袋キャンパスで開催
国際協力(ボスニア・ヘルツェゴビナ、パラオ等)
災害復興支援プロジェクト
38
韓国エコツーリズム協会との協定ランカウイ島でのガイド研修
JICA研修(東欧)@飯能市
東日本大震災復興支援ツアー@裏磐梯
全国エコツーリズム大会設立大会(沖縄・宜野湾市) 1998年
全国エコツーリズム大会(東京) 1999年
エコツーリズム推進協議会3周年記念大会 2000年
国際エコツーリズム大会2001inふくしま 2001年
全国エコツーリズム国際大会in沖縄 2002年
全国エコツーリズム大会in阿蘇 2003年
全国エコツーリズム大会in南信州 2005年
全国エコツーリズム大会in対馬 2006年
全国エコツーリズム大会in白川郷 2007年
全国エコツーリズム大会in洞爺湖 2008年
全国エコツーリズム大会in小笠原 2008年
全国エコツーリズム大会in高島 2009年
日本エコツーリズム協会設立10周年記念大会
2009年
全国エコツーリズム大会 in 岩手にのへ 2011年
全国エコツーリズム大会inてしかが 2012年
エコツーリズム国際大会2013in鳥取 2013年
全国エコツーリズム大会in京都・美山 2015年
2016年
全国エコツーリズム大会in屋久島 2017年
40
株式会
社ピッ
キオ
第1回
ホール
アース
自然学
校
第2回
霧多布
湿原ト
ラスト
第3回
飯能市エコツーリズム推進協議会
第4回
海島遊
民くら
ぶ
第5回
黒潮実
感セン
ター
第6回
信越ト
レイル
クラブ
第7回
紀南ツアーデザインセンター
第8回
針江生
水の郷
委員会
第9回
小岩井
農牧
第10回
富士山登山学校ごうりき
第11回
谷川岳エコツーリズム推進協議会
第12回
白神マ
タギ舎
第13回
飛騨小
坂200滝
第14回
「エコツーリズム大賞」受賞団体
エコツーリズムを通して、次世代にどんな地球を残せるのか
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解決できていない課題は山積み
世界も企業も動き出している
JESの役割は何だろう?
第3代会長田川博己さん
2018年6月-
42
• 日本におけるエコツーリズムの真髄は、自然と人の営みを高次元で両立させること。これを世界に向けて発信し続け、世界のエコツーリズムのうねりを形成していきたい。
グローバル&ローカルな連携の強化
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世界の観光機関との連携
• UNWTO 国連世界観光機関
• WTTC 世界旅行ツーリズム協議会
国内の観光諸機関との連携
• JATA 日本旅行業協会
• JNTO 日本政府観光局
SDGsへの取り組み
•環境保全活動を軸とした諸産業との連携
意思とは運命を塗りかえる創造力です。
美しい地球を、美しい日本を、エコツーリズムを
通じて未来に残していきましょう。
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