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日本語/JAPANESE The Instructions for Use and Study Guide Electronic Dive Planner Distributed by PADI エレクトロニック ダイブプラナー 使用説明書 警告:始めに必ずこの使用説明書をよく読んで

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The

Instructions for Use and Study Guide

Electronic Dive Planner

Distributed by PADI

エレクトロニック ダイブプラナー使用説明書

警告:始めに必ずこの使用説明書をよく読んでから、製品をご使用ください。この製品は、認定ダイバーや有資格スクーバ インストラクターの管理下のダイバーによる使用を目的としています。この製品に付随している「使用のためのルール」と一緒に使用してください。この製品が正しく使用されない場合は、深刻なケガや死亡に至る可能性もあります。ご使用前には、必ずこの取り扱い説明書をよく読んでください。この製品の適切な使用方法に関して自信が持てない場合は、有資格スクーバ インストラクターに相談してください。

注意:減圧症のかかりやすさは人によって違うので、この減圧不要テーブルの限界内でダイビングすれば、減圧症にかからないということを保証するものではありません。

保証:この製品の使用やこの製品に記載してある情報に関する保証は一切いたしません。DSAT(ダイビング サイエンス&テクノロジー社)やPADI インターナショナル Inc. は、この製品の使用や情報に関連する、特別あるいは偶発的、もしくは結果として生じる損害に対して責任を負いかねます。

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製品の交換保証:ユーザー各位:この製品に満足していただくことが、私達にとって重要です。何らかの理由による製品の不具合については交換させていただきますので、購入日より 30 日以内に購入証明とともに購入先にお持ちください。

Product No. 69166J Version 1.0 (05/05)

PADI インターナショナル Inc. の関連会社で、特にレクリエーショナル ダイビングの分野で , 科学や技術な研究プロジェクトを行うために設立された会社です。

このアイコンは、安全に関する重要な情報の警告をしています。

© 1985 - 2008 Diving Science & Technology Corp.版権所有この本のいかなる部分も出版者の書面による許可なしに再販・複製することはできません。

Printed in Japan

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セクション 1『The eRDPML』の使用方法  ・・・・・・・・6ファンクション(機能選択)キー・・・・・・7バッテリー・・・・・・・・・・・・・・・ 10ユニットのオンとオフ・・・・・・・・・・ 10ユニットをメートル版かフィート版に設定する・・・・・・・・・・ 11一般的な注意事項・・・・・・・・・・・・ 13『The eRDPML』 を使用するときの一般的なルール・・・・・・・・・・・・・ 14

セクション 2減圧不要限界を見つける・・・・・・・・・ 21ダイビング後の圧力グループを見つける・・・・・・・・・・・・・・・・ 25水面休息後の新しい圧力グループを見つける・・・・・・・・・・・・・・・・ 30ダイブ プロフィールを作成する・・・・・・・・・・・・・・・・ 35反復ダイビングのために修正後の減圧不要限界を見つける・・・・・・・・・ 40Dive Planning Mode で途中から入力する・・・・・・・・・・・・ 45複数回の反復ダイビングを実施する・・・・・・・・・・・・・・・・ 52

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セクション 3最小水面休息時間を見つける・・・・・・・ 62最大深度を見つける・・・・・・・・・・・ 74

セクション 4マルチレベルダイビング・・・・・・・・・ 80

セクション 5注意と提案・・・・・・・・・・・・・・・106ダイブ テーブル用語の定義と復習 ・・・・108

The eRDPML の使用方法 すべてのレクリエーショナル ダイブプラナーの目的は、すべてのダイビングを減圧不要で行うことです。それぞれの(単一もしくは反復)ダイビングを、適切に計画して、潜水時間や潜水深度、そしてダイビングとダイビングの間の水面休息時間の長さを調節することで、減圧不要限界内に留まることができます。

 レクリエーショナル ダイブプラナーを適切に使用するには、正確な深度計、ダイバーズ ウォッチ(タイマー)、水中スレート、鉛筆、そして『The eRDPML』を正しく使用する必要があります。最大潜水時間を判断できるように、それぞれのダイビングの深度/深度レベルを認識する必要が

あります。そして、計画した最大深度の制限内で実施しなければなりません。

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ファンクションキー 『The eRDPML』は、潜水時間、潜水深度、水面休息時間を入力し、単一ダイビング、反復ダイビング、マルチレベルダイビングの最大許容潜水時間を調べる専用の計算機です。電卓と同様に、使い方を知っておかなければならないファンクションキーがあります。

8Yes/No キー Alpha/Numeric キー

Delete キー

Sound キー

OnキーBack キーEnter キー

Mode/Reset キー

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正面Alpha/numeric キー 数字や文字の入力に使用します。

Mode/Reset キー 『The eRDPML』 で、Dive Planning Mode( 潜 水 計 画 )、Surface Interval Mode(水面休息時間)、Maximum Depth Mode(最大深度)、Multilevel Mode(マルチレベル)などのモードの選択で使用します。このボタンを 2秒間ほど長押しすると、一番最初の画面に戻ります。

Yes/No キー Yes/No の質問に答えるときに使用します。

Onキー 『The eRDPML』を ONにするときに使用します。

Enter キー 数字/アルファベットキーで入力した後にデータを確定します。また、ON/OFF のスイッチです。

Delete キー Enter キーを押す前に、文字や数字を削除します。

Back キー 前のステップへ戻ります(すべてのモードで使用できるわけではありません)。

Sound キー オプションのキー操作音と警告音をONにするのに使用します。(出荷時はOFF 設定になっています)

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The eRDPML を使用するときの一般的なルールカバーの裏側 『The eRDPML』を使うときには、カバーの裏側に記載されているルールにしたがってください。『The eRDPML』は、入力されたダイビング情報にしたがって、いくつかのルールを確認するように注意を促すための表示をします。注意:『The eRDPML』を使用するときは、“The eRDPML を使用するときの一般的なルール” にしたがってください。すべてのルールが画面に表示されるわけではありません。

バッテリー 『The eRDPML』は、3.0 ボルト(CR-2032・ボタン型リチウム電池)で動作します。通常のバッテリー寿命は、平均的に 1日に 10 分使用して 1

年間です。画面が暗くなったら、『The eRDPML』の裏面にある蓋を開けてバッテリーを交換してください。

リチウム電池についての警告警告:電池の交換方法を間違えると、電池が爆発する危険があります。同じタイプのものか、メーカーが推奨する同等タイプのもののみ使用してください。使用済みの電池は、メーカーの取扱説明書と各地域の廃棄規定に従って処分してください。子供の手の届かない場所に保管してください。

ユニットのオンとオフ 『The eRDPML』の電源を入れるには、Onキーを 2秒ほど長押ししてください。電源を切る際

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も同様です。『The eRDPML』は、5分間以上情報を入力しないと、自動的に電源が切れます。 電源をオンにすると、『The eRDPML』は診断モードに入り、9 から 0 までカウントダウンします。トラブルが発生した場合には、自動的にオフになります。トラブルがなければ、『The eRDPML』は、システムをメートル版かフィート版に設定していることを確認できるように、UNIT METRIC か UNIT IMPERIAL を表示します。そして、画面が SELECT MODE になります。使用する計画に関する情報によって選択してください(この後、詳しく説明します)。

ユニットをメートル版かフィート版に設定する 『The eRDPML』は、メートル版かフィート版に設定できます。メートル版からフィート版、またはその逆に設定を変更する場合には、バッテリーコンパートメントのカバーのスロットと同じ厚さのコインを使ってカバーを開きます。必ずコインを使ってください。ドライバーなどの道具を使うと、カバーのスロットに傷がつく場合があります。バッテリーコンパートメントの縁に、メートル/フィート切換スイッチとリセットスイッチがあります(図参照)。ペンの先端を使ってメートル/フィート切換スイッチをスライドさせ、メートルからフィートまたはその逆に設定を変更し、リセットスイッチを押します。カバーを元に戻したら、On キーを 2秒間長押しして『The eRDPML』の電源を入れます。

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注意:フィート版とメートル版のユニットは、RDP テーブル タイプやザ ホイールのメートル版やフィート版といつも同じ値を表示するわけではありません。それぞれのシステムを使用しているダイバーがより正確に利用できるように、それぞれのメートル版とフィート版の RDP はそれぞれ個別に基礎となる減圧モデルから計算されました。この理由から、このガイドのメートル版とフィート版の例題の解答は類似していますが、まったく同じというわけではありません。

メートル/フィート切換スイッチ

リセットスイッチ

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一般的な注意事項1. 『The eRDPML』は、エレクトロニック(電気式の)ダイブテーブルです(ダイブ コンピューターではありません)。湿気には多少強いですが水中では使えません。『The eRDPML』を水中で使用すると壊れます。『The eRDPML』を使用してダイビング前に計画を立て、ダイビングの計画(最大深度、許容潜水時間)を水中スレートに記録してください。

2. 注意深く『The eRDPML』を取り扱ってください。

『The eRDPML』は他の電子機器と同様に、衝撃やショックを与えたり、無理な力をかけたりすると損傷や故障の原因となります。

3. 『The eRDPML』は、信頼性が高い電子部品

で丈夫に製造されているものの、その他の電子装置(ダイブ コンピューターなど)と同様に、バッテリーの消耗、ダメージ、その他の原因などによって警告もなく機能しなくなることがあります。『The eRDPML』が故障した場合に、従来のダイブテーブルまたはバディの『The eRDPML』を使って許容可能潜水時間を調べることができるよう、ダイブプロフィールや圧力グループなどのデータは必ずメモしておいてください。

4. 『The eRDPML』が機能しなくなり、すべての情報(深度、時間、水面休息時間、その他のダイブ プロフィールの情報)の記録がない場合は、少なくとも 12 時間はダイビングをしてはいけません。そうすることで、理論上の窒素レベルが通常のレベルに戻り、その後

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は、別の『The eRDPML』、RDP テーブル、ザ・ホイール、またはダイブコンピューターを使って再びダイビングをすることができます。

『The eRDPML』を使用するときの一般ルール 以下のルールは、『The eRDPML』および他のバージョンの RDP(『The eRDP』、テーブル、ザ・ホイール)を使用する場合に適用されます。『The eRDPML』は、メッセージを表示し、Sound キーがオンになっていれば 3回の短いビープ音を発して、ルールに従うよう促します。Sound キーがオフになっていると、ビープ音は出ません。

 これらのルールは、『The eRDPML』のカバーの裏側にも記載されています。どのような場合にこれらのルールが当てはまるかについては、後ほど詳しく学習します。『The eRDPML』を使ってダイビングを計画するときには、必ず「『The eRDPML』を使用するときの一般ルール」に従ってください。

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1. レクリエーショナル・ダイブ・プラナーは、空気のみを使って行なう減圧不要レクリエーションダイビングの計画を立てるときに使用します。減圧ダイビングや、空気以外のガスを使って行なうダイビングの計画を立てるときには使用することができません。

2. 安全停止 ̶ ダイバーが、減圧不要限界の 3つ上までの圧力グループになったとき、また 30 メートル/ 100 フィート以上の深さへダイビングしたときは、水深 5メートル/15 フィートで 3分間の安全停止をしなくてはなりません。安全停止は深度や潜水時間

に関係なく可能な限り、いつでもすべてのダイビング終了時に奨励されます。

3. 緊急減圧 ̶ 減圧不要限界を 5 分未満超えてしまった場合は、5メートル/ 15 フィートで 8 分間の減圧停止が必要です。浮上してから、ダイバーは次のダイビングを実施する前に、少なくとも 6 時間を超える水面休息をしなければなりません。減圧不要限界を 5 分以上超えてしまった場合は、水深5メートル/ 15 フィートで 15 分間以上(エアが続く限り)の減圧停止が必要です。浮上してから、ダイバーは次のダイビングを実施する前に、少なくとも 24 時間を超える水面休息をしなければなりません。

『The eRDPML』は、このルールが当てはまるときに特にこれを表示しますが、『The eRDPML』の使用に際しては、すべての一般ルールにしたがってください。

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4. ダイビング後の飛行機への搭乗で奨励される手順減圧不要限界内でのダイビング単一ダイビングの場合:飛行機搭乗前に少なくとも 12時間の水面休息時間をとることが奨励されます。反復ダイビングや複数日にわたるダイビングをした場合:飛行機搭乗前に少なくとも 18時間の水面休息時間をとることが奨励されます。

減圧停止が必要なダイビング飛行機搭乗前に少なくとも 18 時間を超える水面休息時間をとることが奨励されます。

5. 高所潜水 ̶ 高所(300 メートル/ 1,000 フィート以上)でのダイビングでは、特別なトレーニングと手順が必要です。

6. 複数潜水のための特別ルール1日に 3回以上のダイビングを計画している場合:最初のダイビングを含めて、ダイビング終了後の圧力グループが、Wか Xに

なったら、その後のすべてのダイビングでの最小限の水面休息時間は 1時間です。

ダイビング終了後の圧力グループが、YかZ になったら、その後のすべてのダイビン

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グでの最小限の水面休息時間は 3時間です。注意:数日間連続する複数回のダイビングでの生理的影響は、あまり認識されていません。ダイバーは、数日間連続する複数回のダイビングの終了日に近づくにつれダイビングの回数を減らして、深度下にいる時間を制限することが賢明です。

7. すべてのダイビングで、1分間に 18 メートル/ 60 フィートを超えない速度で浮上します。

8. 冷水域や肉体的にハードなコンディションでのダイビングを計画する場合は、実際の深度より 4メートル/ 10 フィート深いダイビングとして計画します。

9. 反復ダイビングは、それぞれの連続するダイビングが徐々に浅い深度になるように計画します。反復ダイビングは水深 30メートルもしくはそれより浅い深度に 制限します。

10. 40 メートル/ 130 フィートより深いダイビングをしてはいけません。誤って 40 メートルより深く潜降した場合の緊急手順は、すぐに 5 メートルまで(1 分間に 18 メートル/ 60 フィートを超さない浮上速度で)浮上してから、8分間の緊急減圧停止をします。水深 40メートル/ 130 フィートより深いダイビングをした後は、少なくとも 6時間を

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超える水面休息をとらなければなりません。 11. 『The eRDPML』の画面に “NEW DIVE” と

“SEE RULE 11” が表示されたときは、次のダイビングをその日の最初のダイビングとして計画してもよい程度まで、残留窒素のレベルが低くなっているということです。

最小水面休息時間のための WX と YZ ルールは、1 日に 3 回以上ダイビングをするときにあてはまります。

The eRDPML 使用ガイドライン 一般ルールに加えて、『The eRDPML』を使用するときには、以下のガイドラインと用語の定義にしたがってください。 1. 潜水時間は、潜降を始めたときから、水面または安全停止の位置へ最終的な浮上を始めるまでの時間です。

2. 10 メートル/ 35 フィートより浅いダイビングは、10 メートル/ 35 フィートへのダイビングとして計画します(『The eRDPML』は、深度を入力すると自動的に変換します)。

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3. ダイビングの計画を立てるときには常に控え目を心がけ、最大許容限界まで潜るのは避けるようにしましょう。限度の十分な範囲内で適切にダイビングを計画してください。

4. 最大深度は、トレーニングと経験によって制限します。オープン ウォーター ダイバーならば、ダイビングの最大深度は 18メートル/60フィートに制限します。より上級のトレーニングを受けたダイバーは、通常の最大深度は 30 メートル/ 100 フィートに制限しなければなりません。ディープ ダイバー トレーニ ングや適切な目的のあるダイバーは、水深 40 メートル/ 130 フィートまでダイビングをすることもできます。すべてのダイビングは、減圧不要ダイビングとして計画しなければなりません。そして、絶対にレクリエー

ション スクーバの最大許容深度 40メートルを超えてはなりません。減圧ダイビングは、リクリエーショナル ダイブプラナーの管理する範囲ではありません(The eRDPML は、これらの制限を越える深度を入力できません)。

5. いつでも、減圧不要限界を確実に認識するために、それぞれのダイビング前に、レクリエーショナル ダイブプラナーで確認します。水中スレートに記録し、携帯します。

そのうえ、誤って深度限界を超えてしまった場合に備えて、より深い深度の減圧不要限界(NDL)も確認してください。例えばメートル版に設定した『The eRDPML』を使用するときは、すべてのケースで 2メートル毎にぴったりの深度か次に大きな深度を使います。

フィート版に設定した『The eRDPML』を使

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用するときは、計算深度が 100 フィートかより浅い場合には、5フィート毎にぴったりの深度か次に大きな深度を使います。

これらに追加して、マルチレベルダイビングにあてはまるルールがいくつかあります。それについては、セクション 4で学習します。

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セクション 2 このセクションでは、『The eRDPML』を使って単一深度のダイビングを計画する方法を学習します。これは、潜水時間の最初から最後まで最大深度にいるものとして、最初のダイビングとその後のダイビングの減圧不要限界を調べる方法です。マルチレベルダイビング(浅い深度では深い深度より窒素吸収のスピードが遅くなるため、それを計算に入れることによって潜水時間を長くする方式)については、セクション 4で学習します。

減圧不要限界を見つける その日の最初のダイビングを計画するときには、まず減圧不要限界(NDL)を調べる必要があります。NDL とは、特定の深度で時間を過ごしてから、減圧せずに水面へ直接浮上できる最大時間のことです(ただし、できる限り安全停止はしなければなりません)。計画している深度が深ければ深いほど、NDL は短くなります。NDL を調べるには、『The eRDPML』の DIVE PLANNING MODE を使用します。『The eRDPML』を使って調べるデータの大半が、このモードに入っています。

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 6 時間以内で 1 回だけのダイビングを計画しているのであれば、そのダイビングの最大深度だけわかっていれば OK です。『The eRDPML』を使用する際は、最大深度に実際にいる時間にかかわらず、そこにずっといたものとして計算します。特定の深度での減圧不要限界(NDL)を見つける: 1. 『The eRDPML』を ONにします。 “SELECT MODE” と表示されます。

2. 画面に “DIVE PLANNING” と表示されるまで、Mode/Reset キーを押します。

3. Enter キーで DIVE PLANNING モードを選択します。

4. “MULTILEVEL Y/N” の表示で、マルチレベルダイビングか単一深度ダイビングかを指定します。No キーを押して、単一深度ダイビングであることを指定します。

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5. “FIRST DIVE Y/N” の表示で、最初のダイビングか反復ダイビングかを指定します。Yes キーを押して、最初のダイビングであることを指定します。

6. “ENTER DELTH” の表示で、数字キーを使って予定している最大深度を入力し(Mはメートル、FT はフィート)、Enter キーを押します。

7. その深度に対する減圧不要限界(NDL)が画面に表示されます。その深度での実際の潜水時間は、この減圧不要限界を超えてはなりません。

例題 ̶ メートル版 水深 15 メートルの水中にあるリーフへのダイビングを計画しています。どのくらいの時間、水深 15 メートルにいることができますか? 1. SELECT MODE で Mode/Reset キーを押し、DIVE PLANNING MODE を 選 択 し て か らEnter キーを押します。

2. 画面に “MULTILEVEL Y/N” と表示されたら、Noキーを押します。

3. 画面に” FIRST DIVE Y/N” と表示されたらYes キーを押します。

4. 数字で” 15” と入力してから Enter キーを押します。

5. 減圧不要限界(NDL)が 72 分であることが表示されます。

例題̶フィート版 水深 45 フィートの水中にあるリーフへのダイビングを計画しています。どのくらいの時間この水深にいることができますか? 1. SELECT MODE で Mode/Reset キーを押し、DIVE PLANNING MODE を 選 択 し て か らEnter キーを押します。

2. 画面に “MULTILEVEL Y/N" と表示されたら、Noキーを押します。

3. ディスプレイに “FIRST DIVE Y/N” と表示されたら Yes キーを押します。

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4. 数字で “45” と入力してから Enter キーを押します。

5. 減圧不要限界(NDL)が 100 分であることが表示されます。

ダイビング後の圧力グループを見つける 1回のダイビングだけを計画するならば、減圧不要限界(NDL)だけが必要ですが、複数回のダイビングを計画するときには、さらに詳しい情報が必要となります。次のダイビングを計画するときに、最初のダイビングで吸収した窒素の量を考慮しなければなりません。

 最初のダイビング後に、身体の組織に残った窒素を残留窒素と呼びます。『The eRDPML』は、ダイビング後に身体に蓄積している残留窒素の量を、圧力グループ(PG)記号で表します。 Aに近い PGは、低い残留窒素レベルを表して、Zに近い PGは高い残留窒素レベルを表します。 残留窒素の PGは、引き続き DIVE PLANNING MODE で調べます。 1. ダイビング後に、実際の最大深度から減圧不要限界を調べるステップを行います。

2. 画面に、その深度の減圧不要限界(NDL)が表示されたら Enter キーを押します。次に、実際潜水時間(ABT)を分単位で入力する画面に切り替わりま す。ここには、実際にダイビングをした時間を入力します。

3. 数字キーを使って分単位で入力し、Enter キーを押します。

4. 画面に “PG AFTER DIVE __” と表示されます。これが、体内の理論上の残留窒素レベルと一致する圧力グループです。

例題 ̶ メートル版 前の例題の続きです。水深 15 メートルの減圧不要限界である 72 分間のうち、40 分間ダイビングしました。 1. Dive Planning Mode を選択して Enter キーを押します。“MULTILEVEL Y/N” と表示されたら No キーを押し、“FIRST DIVE Y/N” と表示されたら Yes キーを押します。

2. “ENTER DEPTH” と 表 示 さ れ た ら、“15”と入力して Enter キーを押すと、画面に “72 MIN” と表示されます。

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(10.6.6 3.06 Ghz Intel Core 2 Duo)(10.6.6 3.06 Ghz Intel Core 2 Duo)

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3. もう一度 ENTER キーを押すと “ABT_MIN”と表示されます。“40” と入力して Enter キーを押します。

4. 画面に、水深 15 メートルへ 40 分間のダイビングをした後の圧力グループは Nであることが表示されます。

例題̶フィート版 前の例題の続きです。水深 45 フィートの減圧不要限界である 100 分間のうち、42 分ダイビングをしました。

1. Dive Planning Mode を選択して Enter キーを押します。“MULTILEVEL Y/N” と表示されたら No キーを押し、“FIRST DIVE Y/N” と表示されたら Yes キーを押します。

2. "ENTER DEPTH" と表示されたら、"45" と入力して Enter キーを押すと、ディスプレイに"100MIN “と表示されます。

3. もう一度 Enter キーを押すと “ABT__MIN"と表示されます。"42" と入力して Enter キーを押します。

4. ディスプレイに、水深 45 フィートへ 42 分間のダイビングをした後の圧力グループ Lであることが表示されます。

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 反復ダイビングを計画するときには、この圧力グループ記号を使用します。反復ダイビングとは、かなりの量の残留窒素がまだ体内に残っているときに実施するダイビングです。RDP を使用するときには、前のダイビングから 6時間以内に行うダイビングであることを意味します。

学習したことを確認してみましょう 1. 減圧不要限界とは: a. 特定の深度での最大許容潜水時間。 b. レクリエーションダイバーに許される最

大深度限界。 2. 残留窒素とは: a. ダイビングの後に体内に残っている正常

より多い窒素量。 b. 減圧症の原因となる過剰な窒素の気泡。

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3. 圧力グループとは: a. 最後のダイビングがどのくらい深かった

のかを表す記号。 b. ダイビングの後の体内の残留窒素量を表

す記号。正解は:1. a 2. a 3. b

練習問題ダイビング後の圧力グループを見つける『The eRDPML』を使って練習問題を解き、答えを欄外の正解と照らし合わせてください。必ず正しい答えを確認してから、次の問題へ進みましょう。メートル版 1. 水深 13 メートルへ 60 分間ダイビングした後の圧力グループは?

2. 水深 9 メートルへ 70 分間ダイビングした後の圧力グループは?

正解:メートル版 1. 圧力グループQ  2. 圧力グループM

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3. 水深 18 メートルへ 40 分間ダイビングした後の圧力グループは?

フィート版 1. 水深 43 フィートへ 60 分間ダイビングをした後の圧力グループは?

2. 水深 28 フィートへ 70 分間ダイビングをした後の圧力グループは?

3. 水深 60 フィートへ 40 分間ダイビングをした後の圧力グループは?

水面休息後の新しい圧力グループを見つける ダイビング後の時間の経過とともに、残留窒素は体内より排出されます。『The eRDPML』を使って、水面休息時間(2回のダイビングの間に水の外で過ごす時間)で、どのくらいの残留窒素が体内から排出されたか調べてみましょう。『The eRDPML』は、2 回のダイビングの間にどのくらい水の外で過ごすかに基づいて残留窒素の減少を計算し、新しい圧力グループを割り当てます。

正解:メートル版 3. 圧力グループP   フィート版 1. 圧力グループQ 2. 圧力グループN 3. 圧力グループQ

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 水面休息後の新しい圧力グループは、ダイビング後の圧力グループに続いてDIVE PLANNING MODE で調べます。 1. “PG AFTER DIVE __” の 表 示 で、Enter キーを押します。

2. 画面には、“ENTER SI 00H::00M”(時間:分)と表示されます。

3. 数字キーで水面休息時間を入力してから、Enter キーを押します。分単位で入力する潜水時間とは異なり、水面休息時間は時間と分で入力します。例えば、65 分間の水面休息

時間は、「1」「0」「5」(1時間 05 分)と入力してください。60 を超える数値を入力すると、『The eRDPML』の画面には以下のように表示されます。

 このように表示されたら、もう一度ENTER キーを押してから、時間と分の形式で再び入力します。

4. 画面には “PG AFTER SI __” と表示されます。これが水面休息後の PGです。

例題 ̶ メートル版 前の例題の続きです。水深 15 メートルへ 40分間のダイビング後の圧力グループはNでした。その後 1時間の水面休息をしたときの新しい圧力グループは? 1. “PG AFTER DIVE N” の 表 示 で、Enter キーを押します。水面休息時間を入力する画面にになります。

2. 数字キーで「1」「0」「0」(1:00)と入力します。

3. Enter キーを押すと、“PG AFTER SI D” と表示されます。1時間の水面休息後の新しい圧力グループは Dです。

例題̶フィート版 前の例題の続きです。水深 45 フィートへの 42分間のダイビング後の圧力グループは Lでした。その後 1時間の水面休息をしたときの新しい圧力グループは? 1. “PG AFTER DIVE L" の 表 示 で、Enter キ ーを押します。水面休息時間を入力する画面になります。

2. 数字キーで「1」「0」「0」(1:00)と入力します。

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3. Enter キ ーを押すと、“PG AFTER SI C” と表示されます。1時間後の水面休息後の新しい圧力グループ Cです。

学習したことを確認してみましょう 1. 水面休息時間とは: a. 12 時間より長くなければならない。 b. ダイビングの間に水の外で過ごす時間。正解は:1. b

練習問題水面休息後の新しい圧力グループを見つける『The eRDPML』を使って練習問題を解き、答えを欄外の正解と照らし合わせてください。必ず正しい答えを確認してから、次の問題へ進みましょう。

メートル版 1. 水深 17メートルへ 27分間のダイビングをしました。その後、32分間の水面休息をとると、新しい圧力グループは何になりますか?

正解:メートル版 1. 圧力グループE

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2. 水深 14 メートルへ 57 分間のダイビングをしました。その後 55 分間の水面休息をとると、新しい圧力グループは何になりますか?

3. 水深 19 メートルに 22 分間のダイビングをした後に 4時間の水面休息をとると、圧力グループは何になりますか?

フィート版 1. 水深 58フィートへ 27分間のダイビングをしました。その後、32分間の水面休息をとると、新しい圧力グループは何になりますか?

2. 水深 50フィートへ 50分間のダイビングをしました。その後、55分間の水面休息をとると、新しい圧力グループは何になりますか?

3. 水深 66 フィートへ 20 分間のダイビングをしました。その後、4時間の水面休息をとると、新しい圧力グループは何になりますか?

正解:メートル版 2. 圧力グループF  3. 圧力グループA   フィート版 1. 圧力グループE  2. 圧力グループF  3. 圧力グループA

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ダイブ プロフィールを作成する 『The eRDPML』を使用するときには、水中スレートや紙にダイビングの経過を視覚的に描くことによって、混乱を防ぐこともでき、手順を抜かしていないかの確認ができます。これをダイブ プロフィールと呼んでいます。 空欄には重要なデータを記入します。空欄に記入するデータのうち、潜水時間、深度、水面休息時間を『The eRDPML』に入力すると、『The eRDPML』は圧力グループなどのデータを画面に表示してくれます。プロフィールに空欄が残っていれば、重要なデータを記録していないことがわかります。

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ダイビングの間の水面休息時間(時間:分)

水面休息後の圧力グループ

深度

潜水時間

1ダイブ

深度

5m/15ft停止

5m/15ft停止

1ダイブ後の圧力グループ安全停止

2ダイブ後の圧力グループ

潜水時間

2ダイブ

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深度 深度

5m/15ft停止

5m/15ft停止

潜水時間

1ダイブ

潜水時間

2ダイブ

メートル版サンプル

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:

深度 深度

5m/15ft停止

潜水時間

1ダイブ

潜水時間

2ダイブ

5m/15ft停止

フィート版サンプル

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 複数回のダイビングを実施するとき、通常は、各ダイビング後や水面休息後に『The eRDPML』を使って反復ダイビングを計画します。『The eRDPML』の電源を切ったり、モードをリセットした場合は、前のダイビングデータが消去されます。間違って情報を消してしまっても、もう一度入力できるように情報を記録しておくことをお勧めします。 『The eRDPML』で実際に圧力グループを確認する場合は、Dive Planning Mode で途中のプロフィールを入力こともできます。 複数回のダイビングをするときに、これは大変便利な機能です。最初からすべての潜水時間や水面休息時間などのデータを入力しなくてもよいからです。しかし、それぞれの潜水時間や水面休息時間後の圧力グループを記入しておく必要はあります。

学習したことを確認してみましょう 1. ダイブ プロフィールとは: a. あなたの潜水時間を計算する方法 b. ダイビングを図にして表現する方法正解は:1. b

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反復ダイビングのための修正後の減圧不要限界を見つける 水面休息後、体内の残留窒素は減少しますが、正常値までは戻っていません。したがって、反復ダイビングをするときには、残留窒素を計算に入れて減圧不要限界(NDL)を考えなくてはなりません。これは、修正後の減圧不要限界(ANDL)と呼んでいます。ANDL の他にも、反復ダイビング後の PGを調べるときも、残留窒素を計算に入れる必要があります。 残留窒素を計算に入れるために、RDP は圧力グループを残留窒素時間に換算します。残留窒素

時間とは、反復ダイビングを始めるときに、体内に残留している窒素の量を分単位で表したものです。RDP テーブル タイプの使い方を知っているのであれば、残留窒素時間を確認してから反復ダイビングを計画することはすでにご存知でしょう。『The eRDPML』は自動的にこれを計算し、反復ダイビングで許容される最大時間と PGを調節します。 反復ダイビングのための ANDL は、“PG AFTER SI __” と表示されているところから、引き続きDIVE PLANNING MODE で調べます。

1. “PG AFTER SI __” の 表 示 で、Enter キ ーを押します。

2. 反復ダイビングの深度を入力する画面になります。

3. 数字キーで深度を入力し、Enter キーを押します。

4. “ANDL __MIN” と表示されます。 これが、前のダイビングからの残留窒素を計算に入れて調節した減圧不要限界です。ダイビング後の ANDL は、最初のダイビングのNDL より常に短くなります。

例題 ̶ メートル版 前の例題の続きです。水深 15 メートルへ 40分間のダイビング後、圧力グループが Nになりました。1時間の水面休息後の圧力グループはDになりました。次に水深 13 メートルへの反復ダイビングを計画しています。修正後の減圧不要限界(ANDL)はどのくらいですか? 1. “PG AFTER SI D” の表示で、Enter キーを押します。

 『The eRDPML』は、反復ダイビングの深度を入力する画面になります。

2. 数字キーで、13 を入力します。

41

42

3. Enter キーを押すと、“ANDL 76 MIN” と表示されます。修正後の減圧不要限界(反復ダイビングの最大許容潜水時間)が 76 分であることがわかります。

例題̶フィート版 前の問題の続きです。水深 45 フィートへ 42分間のダイビング後、圧力グループがLになりました。1時間の水面休息後の圧力グループはCになりました。次に 38 フィートへの反復ダイビ

ングを計画しています。修正後の減圧不要限界(ANDL)はどのくらいですか? 1. “PG AFTER SI C” の 表 示 で、Enter キ ー を押します。『The ePDRML』は、反復ダイビングの深度を入力する画面になります。

2. 数字キーで、38 を入力します。

3. Enter キーを押すと、"ANDL 118MIN" と表示されます。修正後の減圧不要限界(反復ダイビングの最大許容潜水時間)が 118 分であることがわかります。

43

学習したことを確認してみましょう 1. 残留窒素時間とは: a. その日最初のダイビング前に体内にある

残留窒素の量。 b. 反復ダイビングで水中に入る前に、体内

の残留窒素の量を分単位で表わしたもの。 2. 修正後の減圧不要限界とは: a. 反復ダイビングで特定の深度で過ごすこ

とができる最大許容時間。

b. 経験豊富なダイバーになるまで、したがわなくてはならない通常より短い減圧不要限界。

正解は:1. b 2. a

練習問題反復ダイビングのための修正後の減圧不要限界(ANDL)を見つける『The eRDPML』を使って練習問題を解き、答えを欄外の正解と照らし合わせてください。必ず正しい答えを確認してから、次の問題へ進みましょう。

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メートル版 1. 水深 18mへ 40分間ダイビングし、25分間の水面休息後、ふたたび水深 18mに潜る計画を立てます。修正後の減圧不要限界は?

2. 水深 16m へ 60 分間ダイビングし、15 分間の水面休息の後、ふたたび水深 16mに潜る計画を立てます。修正後の減圧不要限界は?

3. 水深 20m へ 41 分間ダイビングし、25 分間の水面休息の後、水深 17mに潜る計画を立てます。修正後の減圧不要限界は?

フィート版 1. 水深 60 フィートへ 40 分間ダイビングし、28 分間の水面休息後、ふたたび水深 60 フィートに潜る計画を立てます。修正後の減圧不要限界は?

正解:メートル版 1. 26分  2. 24分  3. 22分 注意: このプロフィールにはカバーに記載されている「使用ルールスレート」を見なさいというメッセージが画面に表示されます。フィート版版 1. 26分

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2. 水深 50 フィートへ 63 分間ダイビングし、15 分間の水面休息後、ふたたび水深 50 フィートに潜る計画を立てます。修正後の減圧不要限界は?

3. 水深 70フィートへ 38分間ダイビングし、25分間の水面休息後、水深 58 フィートに潜る計画を立てます。修正後の減圧不要限界は?

Dive Planning Mode で途中から入力する 反復ダイビングを計画する場合、圧力グループを記入したダイブプロフィールをメモしていれば、『The eRDPML』の電源を入れて、潜水時間や水面休息時間などのデータを最初から入力する必要はありません。水面休息後の新しい圧力グループとダイビング後の圧力グループのどちらでも、圧力グループさえわかれば、プロフィールの途中から DIVE PLANNING MODE に入ることができます。

正解:フィート版 2. 30分  3. 22分 注意: このプロフィールにはカバーに記載されている「使用ルールスレート」を見なさいというメッセージが画面に表示されます。

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水面休息後の新しい圧力グループでダイビングを計画する: 1. 『The eRDPML』 を オ ン に し、DIVE PLANNING MODE を選択します。

2. “MULTILEVEL Y/N” の表示で、マルチレベルダイビングと単一深度ダイビングのどちらを計画するのかに応じて、Yes キーか No キーを押します。マルチレベルダイビングについては後半のセクション 4で学習するので、ここでは単一深度ダイビングを計画します。

3. “FIRST DIVE Y/N” の表示で、No キーを押します。

4. “PG AFTER SI Y/N” の表示で、Yes キーを押します。

5. 画面に “PG START DIVE” と表示されます。これは、反復ダイビングを始めるダイブ プロフィール(水面休息後の新しい圧力グループ)を入力する画面です。

6. 数字/アルファベットキーを使用して圧力グループを入力します。キーを押して入力したい文字までスクロールし、Enter キーを押します(例えば、Lを入力するには、JKL キーを 3回押してから Enter キーを押します)。

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7. 前回と同様に、反復ダイビングの深度を入力する画面になります。ここからは、すでに学習した通りに進みます。

例題 ̶ メートル版 ダイブ プロフィールによると、水面休息後の圧力グループはCです。水深 13メートルへダイビングをするとしたら、修正後の減圧不要限界は? 1. DIVE PLANNING MODE を 選 択 し、“MULTILEVEL Y/N” の表示でNoキー、“FIRST DIVE Y/N” の表示でNoキーを押します。

2. “PG AFTER SI Y/N” の表示で、Yes キーを押します。

3. “PG START DIVE” の表示で、ABC キーを3回押して Cにスクロールします。

4. Enter キーを押します。“ENTER DEPTH” の表示で、数字キー使って 13を入力します。

5. Enter キーを押すと、修正後の減圧不要限界(ANDL)が 79 分と表示されます。

例題 ̶ フィート版 ダイブプロフィールによると、水面休息後の圧力グループは Cです。水深 38フィートへダイビングをするとしたら、修正後の減圧不要限界は? 1. DIVE PLANNING MODE を 選 択 し、“MULTILEVEL Y/N” の表示キーで No キー、“FIRST DIVE Y/N” の表示で No キーを押します。

2. “PG AFTER SI Y/N” の表示で、Yes キーを押します。

3. “PG START DIVE” の 表 示 で、ABC キ ー を3回押して Cにスクロールします。

4. Enter キ ー を 押 し ま す。“ENTER DEPTH”の表示で、数字キーを使って38を入力します。

5. Enter キーを押すと、修正後の減圧不要限界(ANDL)が 118 分と表示されます。

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49

ダイビング後の圧力グループで計画する: 1. 『The eRDPML』 を オ ン に し、DIVE PLANNING MODE を選択します。

2. “MULTILEVEL Y/N” の表示で、マルチレベルダイビングと単一深度ダイビングのどちらを計画するのかに応じて、Yes キーか No キーを押します。マルチレベルダイビングについては後半のセクション 4で学習するので、ここでは単一深度ダイビングを計画します。

3. “FIRST DIVE Y/N” の表示で No キーを押します。

4. “PG AFTER SI Y/N” の表示で No キーを押します。

5. 画面に “PG BEFORE SI” と表示されます。これは、水面休息時間をとる前(ダイビングから浮上したとき)の圧力グループです。

6. アルファベットキーを使用して圧力グループを入力します。キーを押して入力したい文字までスクロールし、Enter キーを押します(例えば、Lを入力するには、JKL キーを 3回押してから Enter キーを押します)。

7. 前回と同様に、水面休息時間を「時間:分」の形式で入力する画面になります。ここからは、すでに学習した通りに進みます。

例題 最初のダイビングを終えた時点での圧力グープは K で、1 時間(1:00)の水面休息をとってからもう一度潜る計画を立てました。そうすると、水面休息後の圧力グループは Cになります。でも、天気も良く、のんびりと休憩したいので、1時間半(1:30)の水面休息をとることにしました。圧力グループは何に変わりますか?

1. Dive Planning Mode を選択し、“FIRST DIVE Y/N” の表示で、Noキーを押します

2. “PG AFTER SI Y/N” の表示で、No キーを押します。

3. “PG BEFORE SI” の 表 示で、JKL キ ー を 2回押して Kにスクロールします。

4. Enter キーを押します。“ENTER SI” の表示で、数字キーを使用して 01:30と入力します。

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5. Enter キーを押します。画面には、水面休息時間の後の圧力グループが Bであることをが表示されます。

練習問題DIVE PLANNING MODE で途中から入力する『The eRDPML』を使って練習問題を解き、答えを欄外の正解と照らし合わせてください。必ず正しい答えを確認してから、次の問題へ進みましょう。

メートル版 1. 水面休息後の圧力グループは Dでした。その後、水深 18 メートルへダイビングをするときの修正後の減圧不要限界は?

2. ダイビング後の圧力グループはMでした。1時間の水面休息後の新しい圧力グループは?

3. ダイビング後の圧力グループは Qでした。38 分間の水面休息後に水深 14 メートルまでの反復ダイビングをするとしたら、修正後の減圧不要限界は?

正解:メートル版 1. 40分  2. 圧力グループD  3. 63分

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フィート版 1. 水面休息後の圧力グループはDでした。その後、水深 60 フィートへダイビングをするときの修正後の減圧不要限界は?

2. ダイビン後の圧力グループはMでした。1時間 20 分の水面休息後の新しい圧力グループは?

3. ダイビング後の圧力グループは Qでした。38 分間の水面休息後に水深 50 フィートまでの反復ダイビングをするとしたら、修正後の減圧不要限界は?

複数回の反復ダイビングを実施する これまで、最大 2回のダイビング(最初のダイビングと 2回目の反復ダイビング)を計画する方法を学習してきました。『The eRDPML』は、反復ダイビングを始めるときの圧力グループに基づいて、修正後の減圧不要限界を自動的に反復ダイビングに提供します。また、残留窒素を自動的に計算に入れて、反復ダイビング終了時の新しい圧力グループを表示します。

正解:フィート版 1. 39分  2. 圧力グループC  3. 49分

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 反復ダイビング終了時の圧力グループを使って、さらにもう 1回の水面休息時間とダイビングを計画することができます。今まで学習したように、すべての潜水深度と潜水時間、水面休息時間を入力することで、次の反復ダイビングを計画します。あるいは、Dive Planning Modeを選択し、前のダイビングの後にダイブ プロフィールに記録した圧力グループに基づいて潜水計画を立てることもできます。反復ダイビングがその日の 2回目のダイビングでも 3回目のダイビングでも、手順は同じです。

例題 ̶ メートル版 その日最初のダイビングは、水深 15 メートルで減圧不要限界(NDL)は 72 分、実際の潜水時間は 49 分間でダイビング後の圧力グループはQでした。1時間 10 分の水面休息後の圧力グループは Eでした。その後、水深 14 メートルへの反復ダイビングを計画しました。反復ダイビングに対する修正後の減圧不要限界(ANDL)は 74 分、実際潜水時間(ABT)は 40 分でした。2時間の水面休息後に水深 12 メートルへ潜る反復ダイビング(その日 3回目のダイビング)を計画します: 1. 『The eRDPML』が 2 回目のダイビングの減圧不要限界 “ANDL 74 MIN” を表示したら、Enter キーを押します。

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2. 実際の潜水時間を入力する画面になります。数字キーを使用して「40」と入力します。

3. Enter キーを押します。画面には、2回目のダイビング後の圧力グループである Rが表示されます。ダイブ プロフィールにこれを記入します。

4. Enter キーを押します。2回目と 3回目のダイビングの間の水面休息時間を入力する画面になります。数字キーを使用して「02:00」と入力します。

5. Enter キーを押します。画面には、この水面休息時間の後の新しい圧力グループは Bであることが表示されます。

6. Enter キーを押すと、反復ダイビングの深度を入力するための表示になります。この例では、数字キーを使用して「12」と入力します。

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7. Enter キーを押します。このダイビングに対する修正後の減圧不要限界は 130 分と表示されます。

注意:この手順は、Dive Planning Mode で用いる通常の手順とまったく同じです。

例題̶フィート版 その日最初のダイビングは、水深 50 フィートで減圧不要限界(NDL)は 80 分、実際の潜水時間は 51 分でダイビング後の圧力グループはQでした。1時間 10 分の水面休息後の圧力グループは Eでした。その後、水深 40 フィートへの反復

ダイビングを計画しました。反復ダイビングに対する修正後の減圧不要限界(ANDL)は 113 分。実際潜水時間(ABT)は 40 分でした。2時間の水面休息後に水深 40 フィートへ潜る反復ダイビング(その日 3回目のダイビング)を計画します: 1. 『The eRDPML』が 2 回目のダイビングの減圧不要限界 “ANDL 113MIN” を表示したら、Enter キーを押します。

2. 実際の潜水時間を入力する画面になります。数字キーを使用して 「40」 と入力します。

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3. Enter キーを押します。画面には、2回目のダイビング後の圧力グループである Rが表示されます。ダイブ プロフィールにこれを記入します。

4. Enter キーを押します。2回目と 3回目のダイビングの間の水面休息時間を入力する画面になります。数字キーを使用して 「2:00」 と入力します。

5. Enter キーを押します。画面には、この水面休息時間の後の新しい圧力グループは Bであることが表示されます。

6.Enter キーを押すと、反復ダイビングの深度を入力するための表示になります。この例では、数字キーを使用して 「40」 と入力します。

7.Enter キーを押します。このダイビングに対する修正後の減圧不要限界は 124 分と表示されます。

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注意 : この手順は、Dive Planning Mode で用いる通常の手順とまったく同じです。

複数回の反復ダイビングの特別なルール 一連の反復ダイビングで 3回以上のダイビングを計画するときにあてはまる特別ルールがあります。1日に 3回以上のダイビングをすることは、リゾート地域やダイブ クルーズなどでは一般的です。

 3 回以上のダイビングを計画していて、最初のダイビングから終了時の圧力グループがWか Xになった場

合は、その後すべてのダイビングで、最低限 1時間の水面休息時間をとらなければなりません。ダイビング後の圧力グループが Yか Zになった場合は、その後すべてのダイビングで、最低限 3時間の水面休息時間をとらなければなりません。

圧力グループがW、X、Y、Z になるような実際潜水時間を入力した場合には、次のメッセージが表示されます。

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 2回のダイビングをするだけなら、これらの最小水面休息時間はあてはまりません。3回以上のダイビングをする場合で、終了時の圧力グループがW、X、Y、Z になるダイビングをした後のすべての水面休息時間にあてはまります。注意:数日間連続する複数回のダイビングによる生理的影響は、あまりわかっていません。数日間連続する複数回のダイビングの終了日に近づくにつれて、ダイビングの回数を減らし、水中にいる時間を制限することが賢明です。

ルール 11(RULE 11) 圧力グループと水面休息時間を入力した後に、“SEE RULE 11” のメッセージが画面に表示されることがあります。

 このメッセージは、残留窒素が十分に低いレベルまで減少したので、『The eRDPML』を使って計画を立てる際に、次のダイビングを最初のダイビングとして扱ってもよいという意味です。したがって、“FIRST DIVE Y/N” の表示では Yes キーを押します。

 ただし、次のダイビングをその日の最初のダイビングとして計画することはできますが、WXとYZ の最低限水面休息時間のルール(カバーの裏側に記載されているルール 6)は当てはまります。

学習したことを確認してみましょう 1. 1 日に 3回以上のダイビングを計画しています。2回目のダイビングを終了したときの圧力グループが Yになった場合は、その後のすべてのダイビングで最小限 ______ 時間の水面休息をとります。

a. 1 b. 3

正解は:1. b.

練習問題複数回の反復ダイビングを実施する 『The eRDPML』を使って練習問題を解き、答えを欄外の正解と照らし合わせてください。必ず正しい答えを確認してから、次の問題へ進みましょう。

メートル版 1. 次のダイビング終了時の圧力グループは: 最初のダイビング:水深15メートル /40分間 水面休息時間:1:00 2 回目のダイビング:水深 12 メートル /60分間

59

正解:メートル版 1. 圧力グループS

60

2. 次のダイビング終了時の圧力グループは: 最初のダイビング:水深18メートル /30分間 水面休息時間:0:30 2 回目のダイビング:水深 15 メートル /30分間

3. 次のダイビング後に水深 14 メートルへ潜る場合、修正後の減圧不要限界は:

最初のダイビング:水深17メートル /50分間 水面休息時間:0:24 2 回目のダイビング:水深 16 メートル /30分間

水面休息時間 1:00

フィート版 1. 次のダイビング終了時の圧力グループは: 最初のダイビング:水深 50 フィート /40 分 水面休息時間:1:00 2 回目のダイビング:水深 40フィート /60 分 2. 次のダイビング終了時の圧力グループは: 最初のダイビング:水深 60 フィート /30 分 水面休息時間:0:30 2 回目のダイビング:水深 50フィート /30 分

正解:メートル版 2. 圧力グループR  3. 63分   フィート版版 1. 圧力グループS  2. 圧力グループR

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セクション 3 ここまでで『The eRDPML』の使い方の大半を学びました。しかし、最初に 2回のダイビングの深度と時間を計画し、その上で 2回のダイビングをするのに必要な最小水面休息時間を調べたいときもあります。最小水面休息時間を調べるのは、半日かけてのボート ツアーなどでは一般的な計画の方法です。

3.次のダイビング後に水深 40 フィートへ潜る場合、修正後の減圧不要限界は:

最初のダイビング:水深 60 フィート /50 分 水面休息時間:0:24 2 回目のダイビング:水深 50フィート /30 分 水面休息時間:1:00

正解:フィート版 3. 100分

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 また、一定の時間を水中で過ごしたいときもあります。その場合は、その時間内で潜れる最大深度を減圧不要限界の範囲内におさめるように計算することになります。 従来のダイブテーブルを使っている初心者ダイバーにとって、最小水面休息時間や最大深度を調べる手順がわかりにくく、混乱してしまうことがあります。『The eRDPML』は電子式のダイブテーブルなので、どちらも簡単に調べることができます。

最小水面休息時間を見つける(2回のダイビングの間隔をどのくらいあけなくてはならないかを調べる) 最小限の水面休息時間を調べたい場合として、2つの状況があります。ひとつは、ダイビングを始める前に、両方の潜水計画を立てたいときです。もうひとつの状況は、最初のダイビングをした後に、特定の深度と潜水時間で次の反復ダイビングをするのに必要な最小限の水面休息時間を調べたいときです。 ダイビングを始める前に潜水深度と時間を決めてから、最小水面休息時間を調べる場合は:

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1. SELECT MODE で Mode/Reset キーを押し、Surface Interval Mode を選択します。

2. 画面には “FIRST DIVE Y/N” と表示されます。Yes キーを押します。

3. “ENTER DEPTH 1 __M(もしくは FT)” と表示されます。数字キーを使用して最初のダイビングの最大深度を入力し、Enter キーを押します。

4. 画面に、その深度の NDL(減圧不要限界)が表示されます。確認したら、Enter キーを押します。

5. 画面に、“ENTER ABT 1 __MIN” と表示されます。数字キーを使用して最初ダイビングの実際潜水時間を入力し、Enter キーを押します。

6. 画面に、“ENTER DEPTH 2 __M(もしくはFT)” と表示されます。数字キーを使用して 2回目のダイビングの最大深度を入力し、Enter キーを押します。

7. 『The eRDPML』の画面に、その深度の修正後の減圧不要限界(ANDL)が表示されます。これは、2回目のダイビングで潜ることがで

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きる最大の時間(減圧不要限界)です(圧力グループ Aに対する ANDL)。確認したら、Enter キーを 押します。

8. 画面に、“ENTER ABT 2 __MIN” と表示されます。数字キーを使用して 2回目の潜水時間を入力し、Enter キーを押します。

9. 画面に “MIN SI” と表示され、必要な最小限の水面休息時間が表示されます。

画面に 00:00 と表示された場合は、2回目のダイビングはすぐに実施できます。

例題 ̶ メートル版 最初は水深 18 メートルに 45 分間、2 回目は14 メートルに 1時間という 2回のダイビングを計画しています。この 2回の減圧不要ダイビングをするのに必要な最小水面休息時間は? 1. Surface Interval Mode で Enter キーを押します。

2. “FIRST DIVE Y/N” の 表 示で、YES キ ー を押します。

3. 数字キーを使用して、最初の潜水深度「18」メートルを入力します。

65

4. Enter キーを押します。画面に “NDL 56 MIN” と表示されます。ふたたび Enter キーを押します。

5. 数字キーを使用して、最初のダイビングの実際潜水時間「45」分を入力します。

6. Enter キーを押します。数字キーを使用して、2回目の潜水深度「14」メートルを入力します。

7. Enter キーを押します。画面に、“ANDL 90 MIN” と表示されます。確認して Enter キーを押します。

8. 数字キーを使用して、2回目の実際潜水時間「60」分(1時間)を入力します。

9. Enter キーを押します。『The eRDPML』の画面に、2 回目のダイビングで安全停止が必要となることが表示されます。確認してENTER キーを押すと、必要な最小水面休息時間が 35 分間であることが表示されます。

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例題̶フィート版 最初は水深 60 フィートに 45 分間、2 回目は50 フィートに 1時間という 2回のダイビングを計画しています。この 2回の減圧不要ダイビングをするのに必要な最小水面休息時間は? 1. Surface Interval Modeで Enterキーを押します。 2. “FIRST DIVE Y/N” の 表 示で、YES キ ー を押します。

3. 数字キーを使用して、最初の潜水深度「18」フィートを入力します。

4. Enter キ ー を 押 し ま す。 画 面 に “NDL 55MIN” と表示されます。ふたたび Enter キーを押します。

5. 数字キーを使用して、最初のダイビングの実際潜水時間「45」分を入力します。

6. Enter キーを押します。数字キーを使用して、2回目の潜水深度「50」フィートを入力します。

7. Enter キーを押します。画面に、“ANDL75 MIN” と表示されます。確認して Enter キーを押します。

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練習問題最小水面休息時間を見つける 『The eRDPML』を使って練習問題を解き、答えを欄外の正解と照らし合わせてください。必ず正しい答えを確認してから、次の問題へ進みましょう。

メートル版 1. 次のダイビングを実施する場合の最小水面休息時間は?

1本目のダイビング:水深18メートル/40分間 2本目のダイビング:水深18メートル/40分間

正解:1. 1:08 8. 数字キーを使用して、2回目の実際潜水時間「60」分(1時間)を入力します。

9. Enter キーを押します。『The eRDPML』の画面に、2回目のダイビングで安全停止が必要となることが表示されます。確認して ENTERキーを押すと、必要な最小水面休息時間が 1時間 19分間であることが表示されます。

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2. 次のダイビングを実施する場合の最小水面休息時間は?

1本目のダイビング:水深16メートル/60分間 2本目のダイビング:水深14メートル/70分間 3. 次のダイビングを実施する場合の最小水面休息時間は?

1本目のダイビング:水深18メートル/50分間 2本目のダイビング:水深14メートル/60分間

フィート版 1. 次のダイビングを実施する場合の最小水面休息時間は?

1本目のダイビング:水深60フィート/40分間 2本目のダイビング:水深60フィート/40分間

2. 次のダイビングを実施する場合の最小水面休息時間は?

1本目のダイビング:水深50フィート/60分間 2本目のダイビング:水深40フィート/70分間 3. 次のダイビングを実施する場合の最小水面休息時間は?

1本目のダイビング:水深60フィート/50分間 2本目のダイビング:水深50フィート/60分間

正解:メートル版 2. 1:07  3. 0:42   フィート版 1. 1:21  2. 0:11  3. 1:26

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最小水面休息時間を見つける - 続き すでにダイビングを始めてから、最小水面休息時間を決定しなくてはならないことがあります。そのような場合には、『The eRDPML』を使って、その前のダイビング終了時の圧力グループに基づいて、最小限の水面休息時間を調べます。以下の手順で最小限の水面休息時間を調べます: 1. SELECT MODE 画 面 で、Mode/Reset キ ーを使って Surface Interval Mode を選択し、Enter キーを押します。

2. 画面に “FIRST DIVE Y/N” と表示されます。Noキーを押します。

3. 画面に “PG END DIVE 1” と表示されます。数字/アルファベットキーで最初のダイビング後の圧力グループを入力し、Enter キーを押します。

4. 画面に、“ENTER DEPTH 2 __M (もしくはFT)” と表示されます。

数字キーで 2 回目の潜水深度を入力し、Enter キーを押します。

5. 画面に、その深度に対する修正後の減圧不要限界が表示されます。確認して、Enter キーを押します。

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6. “ENTER ABT 2 __MIN” の 表 示 で、 数 字キー使用して 2 回目の潜水時間を入力し、Enter キーを押します。入力する数字は、修正後の減圧不要限界より低いか、同じでなければなりません。

7. 画面に “MIN SI” と表示され、必要な最小限の水面休息時間が表示されます。

画面が 00:00 を表示した場合は、2回目のダイビングがすぐにできるということです。

例題 ̶ メートル版 1回目のダイビングを終了して水面に浮上したところです。終了時の圧力グループは J でした。水深 18 メートルへ 35 分間もう一度ダイビングしようと考えています。次のダイビングをするのに必要な最小水面休息時間は? 1. Surface Interval Mode で Enter キーを押します。

2. “FIRST DIVE Y/N” の表示で No キーを押します。

3. 次に、数字/アルファベットキーで「J」を入力します。

4. Enter キーを押します。数字キーで、次のダイビングの深度「18」メートルを入力します。

5. Enter キーを押します。画面に “ANDL 50 MIN” と表示されます。確認して、再びEnter キーを押します。

6. 数字キーを使用して、潜水時間の「35」分を入力します。

7. Enter キーを押します。『The eRDPML』は、このダイビングでは安全停止が必要であるというメッセージを画面に表示します。確認したら、ふたたびEnterキーを押します。画面に、

水深 18 メートルへ 35 分間のダイビングをするのに必要な最小水面休息時間は 25 分間であることが表示されます。

例題̶フィート版 1回目のダイビングを終了して水面に浮上したところです。終了時の圧力グループは J でした。水深 60 フィートへ 35 分間もう一度ダイビングしようと考えています。次のダイビングをするのに必要な最小水面休息時間は? 1. Surface Interval Mode で Enter キーを押します。

2. “FIRST DIVE Y/N” の表示で No キーを押します。

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3. 次に、数字/アルファベットキーで「J」を入力します。

4. Enter キーを押します。数字キーで、次のダイビングの深度「60」フィートを入力します。

5. Enter キ ー を 押 し ま す。 画 面 に “ANDL 49MIN” と表示されます。確認して、再びEnter キーを押します。

6. 数字キーを使用して、潜水時間の「35」分を入力します。

7. Enter キーを押します。『The eRDPML』は、このダイビングでは安全停止が必要であるというメッセージを画面に表示します。確認したら、ふたたびEnterキーを押します。画面に、水深 60 フィートへ 35 分間のダイビングをするのに必要な最小水面休息時間は 25 分間であることが表示されます。

73

練習問題最小水面休息時間を見つける-続き 『The eRDPML』を使って練習問題を解き、答えを欄外の正解と照らし合わせてください。必ず正しい答えを確認してから、次の問題へ進みましょう。

メートル版 1. 次のダイビングを実施する場合の最小水面休息時間は?

1回目のダイビング終了時の圧力グループ:P 2回目のダイビング:水深18メートル/40分間

2. 次のダイビングを実施する場合の最小水面休息時間は?

1 回目のダイビング終了時の圧力グループ:S 2回目のダイビング:水深16メートル/60分間

フィート版 1. 次のダイビングを実施する場合の最小水面休息時間は?

1回目のダイビング終了時の圧力グループ:P 2回目のダイビング:水深60フィート/40分間 2. 次のダイビングを実施する場合の最小水面休息時間は?

1回目のダイビング終了時の圧力グループ:S 2回目のダイビング:水深50フィート/60分間

正解:メートル版 1. 1:08  2. 2:39   フィート版 1. 1:17  2. 1:19

74

最大深度を見つける どのくらいの時間潜りたいかがわかっていて、その時間内で潜れる最も深い深度を知リたい場合は、Maximum Depth Mode を使います。Maximum Depth Mode は、最初のダイビングと反復ダイビングのどちらでも使うことができます。 最初のダイビングで潜りたい潜水時間に対する最大深度を調べるには: 1. SELECT MODE で、Mode/Reset キ ー でMAXIMUM DEPTH を選択し、Enter キーを押します。

2. “FIRST DIVE Y/N” の 表 示 で、Yes キ ー を押します。

3. 希望の潜水時間を入力する画面になります。数字キーで時間を入力し、Enter キーを押します。

4. 安全停止が必要だというメッセージが表示されます。確認して、Enter キーを押します。

5. MAX DEPTH M (もしくは FT)が表示され、入力した時間に対して潜れる最も深い深度がわかります。

75

 反復ダイビングで、希望の潜水時間に対する最大深度を調べるには: 1. SELECT MODE で、Mode/Reset キ ー でMAXIMUM DEPTH を選択し、Enter キーを押します。

2. “FIRST DIVE Y/N” 表示で、No キーを押します。

3. “PG AFTER SI” が表示されます。数字/アルファベットキーで水面休息時間後の圧力グループを入力し、Enter キーを押します。

4. 希望の潜水時間を入力する画面になります。数字キーで時間を入力し、Enter キーを押します。

5. 安全停止が必要だというメッセージが表示されます。確認して、Enter キーを押します。画面は、MAX DEPTH M (もしくは FT)が表示され、入力した時間に対して潜れる最も深い深度がわかります。

76

例題 ̶ メートル版 その日最初のダイビングで 1時間潜りたいと考えています。1時間ダイビングができる最も深い深度は? 1. SELECT MODE で、Mode/Reset キ ー でMAXIMUM DEPTH を選択し、Enter キーを押します。

2. “FIRST DIVE Y/N” の 画 面 で、Yes キ ー を押します。

3. “DIVE TIME __MIN” の表示で、数字キーを使用して「60」分(1時間)と入力します。

4. 1 時間ダイビングができる最大の深度は 16メートルであることをがわかります。

 浮上した後に、もう一度 45 分間ダイビングしたいと考えました。ダイブ プロフィールを確認すると、水面休息時間の後の圧力グループは Gです。45 分間のダイビングができる最も深い深度は? 1. SELECT MODE で、Mode/Reset キーを使ってMode/Reset キーでMAXIMUM DEPTH を選択し、Enter キーを押します。

2. “FIRST DIVE Y/N” の表示で、No キーを押します。

77

3. “PG AFTER SI” の表示で、数字/アルファベットキーで「G」を入力します。

4. “DIVE TIME __MIN” の表示で、数字キーで「45」分を入力します。

5. 安全停止のメッセージが出た後で Enter キーを押すと、最大の深度は 16 メートルであることがわかります。

例題̶フィート版 その日最初のダイビングで 1時間潜りたいと考えています。1時間ダイビングができる最も深い深度は? 1. SELECT MODE で、Mode/Reset キ ー でMAXIMUM DEPTH を選択し、Enter キーを押します。

2. “FIRST DIVE Y/N” の 画 面 で、Yes キ ー を押します。

3. “DIVE TIME __MIN” の表示で、数字キーを使用して「60」分(1時間)と入力します。

78

4. 安全停止のメッセージが出た後でEnterキーを押すと、1時間ダイビングができる最大の深度は55フィートであることをがわかります。

 浮上した後に、もう一度 45 分間ダイビングしたいと考えました。ダイブプロフィールを確認すると、水面休息時間の後の圧力グループは Gです。45 分間のダイビングができる最も深い深度は? 1. SELECT MODE で、Mode/Reset キーを使ってMode/Reset キーでMAXIMUM DEPTH を選択し、Enter キーを押します。

2. “FIRST DIVE Y/N” の表示で、No キーを押します。

3. “PG AFTER SI” の表示で、数字/アルファベットキーで「G」を入力します。

4. “DIVE TIME __MIN” の表示で、数字キーで「45」分を入力します。

5. 安全停止のメッセージが出た後で Enter キーを押すと、最大の深度は 50 フィートであることがわかります。

79

練習問題最大深度を見つける 『The eRDPML』を使って練習問題を解き、答えを欄外の正解と照らし合わせてください。必ず正しい答えを確認してから、次の問題へ進みましょう。

メートル版 1. その日の最初のダイビングで 90 分間ダイビングする計画ならば、最大深度は何メートルですか?

2. 水面休息後の圧力グループは E。35 分間ダイビングする計画ならば、最大深度は何メートルですか?

フィート版 1. その日の最初のダイビングで 90 分間ダイビングする計画ならば、最大深度は何フィートですか?

2. 水面休息時間の後の圧力グループは E。35分間ダイビングする計画ならば、最大深度は何ですかフィートですか?

正解:メートル版 1. 14メートル  2. 18メートル   フィート版 1. 45フィート  2. 60フィート

80

セクション 4マルチレベルダイビング 1980 年代中頃以来、ダイビングにおける最大の進歩のひとつが、研究と理論、そしてダイブコンピューターと RDP のザ・ホイール版を使って行なわれた数百万回もの実際のダイビングを通じて、マルチレベルダイビングが確立され、その妥当性が検証されたことです。マルチレベルダイビングが確立される前は、最大水深まで一気に潜降し、それから徐々に浮上していくほうがはるかに一般的な潜り方であるのにもかかわらず、潜水時間の最初から最後まで最大水深で過ごすとしてダイビングを計画しなければなりませんでした。

 徐々に浮上していくプロフィールでは、最初から最後まで最大水深にいる場合より、身体はゆっくりと窒素を吸収します。マルチレベルダイビングは、そういったゆっくりとした窒素吸収を計算に入れる方式なので、最初から最後まで最大水深で過ごしたと仮定して計算した場合より、減圧不要潜水時間が長くなります。ダイブコンピューターはこれを自動的にやってくれますが、『The eRDPML』を使用すれば、ダイブコンピューターがなくてもマルチレベルダイビングを計画できます。これは、稀なことですがダイブコンピューターが故障した場合に便利なだけでなく、コンピューターダイブを計画し、マルチレベルのプロフィールで許容可能潜水時間を概算する方法としても役立ちます。

81

マルチレベルダイビングの特別ルール マルチレベルダイビングを計画するというのは、合間に水面休息を入れない一連の反復潜水を計画するのとよく似ています。したがって、皆さんはすでに、ほとんどのステップを知っています。ただし、マルチレベルダイビングを計画するためのステップに入る前に、必ず守らなければならないマルチレベルダイビングに特有の特別ルールがいくつかあります。

1. 深度レベル。『The eRDPML』を使って、2つまたは 3 つの深度レベルでマルチレベルダイビングを計画することができます。各レベルは、その前のレベルより浅い深度でなければなりません。最初のレベルは、『The eRDPML』の限度内ならどの深度でも OK です(40 メートル/ 130 フィート以内)。最初の深度レベルに対して、2番目のレベルは下の表に記載されている深度より浅くなければなりません。同様に、2番目の深度レベルに対して、3番目のレベルは表に記載されている深度より浅くなければなりません。

120-130 ft 80 ft

95-110 ft 70ft

80-90 ft 60ft

65-75ft 50 ft

50-60 ft 40ft

40 m 26 m

38-34 m 24 m

32-28 m 20 m

26-22 m 16 m

20-16 m 12 m

82

 左側の欄で、最初のレベル(最も深いレベル)と同じ数値か、次に大きい数値のところを見ます。その右側の欄にある数値が、次のレベルの最大深度です。

前のレベル: 次のレベルはこの数値より浅くなければならない:

最初の深度レベル次の深度レベルは以下より浅いこと

最初の深度レベル次の深度レベルは以下より浅いこと

83

 2番目または 3番目の深度レベルとして、表に記載されている数値より深いレベルに入ろうとすると、ML限界を超えているというメッセージが『The eRDPML』の画面に表示されます。

 ダイビング中、少しだけ浮上するが、次のレベルまでは浮上しないダイビングを計画している場合には、その部分はずっと最初のレベルにいたものとして扱います。あるいは、単純に従来の単一深度ダイビングを計画することもできます。

2. 次のレベルまで浮上したら、その深度か、それより浅い深度にとどまらなければなりません。間違ってそれより深い深度へ潜降してしまった場合には、最大深度と合計潜水時間に基づいて、そのダイビング全体を単一深度のダイビングとして扱わなければなりません。(ダイビング計画を立てる際に、単一深度の減圧不要限界とマルチレベルの減圧不要限界の両方を決めておくことが推奨されます。)その深度のNDL を超えてしまった場合には、緊急減圧状況になります。ただちに、1分間に 18 メートル/ 60 フィートを超えない速度で水深 5メートル/ 15 フィートまで浮上し、8分間の減圧停止を行ないます。その後、6時間はダイビングをしてはいけません。

84

予防措置として、ダイビング中は深度レベルの少なくとも 3メートル/ 10 フィート以上上にいるようにすれば、ミスをしても余裕があります。

3. マルチレベルダイビングの場合は、特別な減圧不要限界があります。最初のレベルのNDL は、その深度に対して計画された単一深度ダイビングの NDL と同じです。その後のレベルについては、マルチレベルダイビング専用に計算された NDL になります。『The eRDPML』は、前のレベルの深度と潜水時間に基づいて、各レベルに対する最大ML限界を表示します。そのレベルの ABT は、このML限界を超えてはいけません。

12 メートル/ 40 フィートより浅い深度レベルを計画しようとすると、“ML 0 MIN” とい

う表示が出ることがあります。これは、それ以上のレベルは計算できないという意味です。この場合には、Back ボタンを押してから Enter キーを押すと、前のレベルでダイビングを終了した場合の圧力グループが表示されます。

最終的にML限界の上 3つ分の圧力グループ内になった場合、あるいはダイビング中に30 メートル/ 100 フィート以上の深さまで潜降した場合には、浮上して水面に出る前に、水深 5メートル/ 15 フィートで 3分間の安全停止をします。安全停止が必要なダイビングを計画すると、『The eRDPML』の画面にそ

85

のメッセージが表示されます。必要でなくても、常に安全停止をすることが推奨されます。

4. ある深度レベルから次のレベルへの移動は速やかに行ないます。計画した時間になったら、1 分間に 18 メートル/ 60 フィートを超えない速度で、ただちに次のレベルへ浮上します。

5. 携帯しているスレートに、深度レベルとML時間を忘れずにメモしておきます。マルチレベルの減圧不要限界(ML)を 5 分未満超えてしまい、最大深度の NDL も超えてしまっ

た場合には、緊急減圧状況になります。ただちに、1分間に 18 メートル/ 60 フィートを超えない速度で水深 5メートルまで浮上し、8 分間の減圧停止を行ないます。その後、6時間はダイビングをしてはいけません。間違ってMLを5分以上超えてしまった場合には、ただちに 1 分間に 18 メートル/ 60 フィートを超えない速度で水深 5メートルまで浮上し、15 分以上の減圧停止を行ないます。浮上後は、次に潜るまで、少なくとも 24 時間以上は水の外にいなければなりません。

86

練習問題メートル版 1. 最初の深度レベルを 28 メートルにしてマルチレベルダイビングを計画した場合、2番目のレベルの最大許容深度は?

フィート版 1. 最初の深度レベルを 90 フィートにしてマルチレベルダイビングを計画した場合、2番目のレベルの最大許容深度は?

マルチレベルダイビングを計画する では、『The eRDPML』を使ってマルチレベルダイビングを計画するステップを見ていきましょう。その日の最初のダイビングとなるマルチレベルダイビングを計画します。 1. 『The eRDPML』を ONにします。 Mode/Reset キ ー を 押 し て “DIVE PLANNING” を選択します。Enter キーを押します。“MULTILEVEL Y/N” が表示されたら、Yes キーを押します。次に、“FIRST DIVE Y/N” が表示されたら、Yes キーを押します。

正解:メートル版 2. 20メートル   フィート版 2. 60フィート

87

2. “ENTER LVL 1 __M” が表示されたら、数字キーを使って深度レベルを入力し、Enterキーを押します。

3. これは最初のレベルなので、その深度に対する NDL が『The eRDPML』の画面に表示されます。Enter キーを押すと、最初のレベルで計画している実際潜水時間を入力する画面になります。数字キーを使って実際潜水時間を分単位入力し、Enter キーを押します。

4. 最初のレベル後の圧力グループが『The eRDPML』の画面に表示されます。もう一度Enter キーを押すと、2番目の深度を入力する画面になります。2番目のレベルは、このセクションの冒頭に示した表に記載されているレベルより浅くなければなりません。間違って深すぎる深度を入力すると、“EXCEEDS ML ASCENT LIMIT” と い う 警 告 が『The eRDPML』の画面に表示されます。その場合には、Back キーを押し、それより浅い深度レベルを入力します。

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5. その深度に対するML限界が画面に表示されます。このレベルでの実際の潜水時間は、このML 限界を超えてはいけません。Enter キーを押します。

6. “ENTER ABT __MIN” の 表 示 で、 こ の レベルで計画している実際潜水時間を入力し、Enter キーを押します。このレベル後の圧力グループが画面に表示されます。Enter キーを押します。

7. 3 番目のレベルの深度を入力する画面になります。2つの深度レベルだけでダイビングを

計画している場合には(そのほうが一般的)、もう一度 Enter キーを押します。安全停止が必要な場合には、そのメッセージが『The eRDPML』の画面に表示されます。Enter キーを押すと圧力グループが表示されます。それがダイビング終了時の最終的な圧力グループです。圧力グループがW、X、Y、またはZの場合には、WXYZ ルールを見なさいというメッセージが表示されます。

3 番目の深度レベルを計画している場合には、深度を入力し、Enter キーを押します。その深度レベルに対する最大許容潜水時間が『The eRDPML』の画面に表示されます。

(“ML 0 MIN” という表示が出たら、3 番目のレベルは計算できないという意味です。その場合には、Back ボタンを押してから Enter

キーを押し、2つの深度レベルで構成するダイビングとして計画を完了します。)Enter キーを押します。“ENTER ABT __MIN” の表示で、実際潜水時間を入力します。Enter キーを押すと、安全停止が必要な場合には、そのメッセージが画面に表示され、ダイビング終了時の圧力グループが表示され、WXYZ ルールが該当する場合には、そのメッセージが表示されます。各メッセージの後に Enter キーを押せば、次の画面に行きます。

8. もう一度 Enter キーを押すと、水面休息の画面になります。前のセクションで学習したように、ここで水面休息時間を入力し、続けて単一深度の反復ダイビングかマルチレベルダイビングを計画することができます。

例題̶メートル版 最初の深度レベル 30 メートルからスタートして、2 番目は 18 メートル、3 番目は 12 メートルのマルチレベルダイビングを計画しているとします。 1. “SELECT MODE” で、Mode/Reset キ ー を押して “DIVE PLANNING” を選択し、Enterキーを押します。

2. “MULTILEVEL Y/N” で、Yes キ ー を 押 します。

3. “FIRST DIVE Y/N” で、Yes キーを押します。

89

90

4. “ENTER LVL 1” で 30 メートルと入力し、Enter キーを押します。最初のレベルでの最大許容時間が 20 分であることが画面に表示されます。Enter キーを押します。

5. 水深 30 メートルにいる時間は 10 分間を予定しています。“ENTER ABT” で “10” と入力し、Enter キーを押します。

6. 画面に “PG AFTER LVL 1 E” と表示されます。Enter キーを押します。

7. “ENTER LVL 2” で、2 番目の深度として計画している 18 メートルを入力し、Enter キーを押します。このレベルでの最大許容時間が 29 分であることが画面に表示されます。

8. Enter キーを押します。この深度にいる時間は15 分間を予定しているので、“ENTER ABT”で「15」と入力し、Enter キーを押します。

9. 2 番目の深度レベル後の圧力グループは “M”になることが画面に表示されます。Enter キーを押します。

91

10. “ENTER LVL 3” で、 最 後 の 深 度 レ ベ ルとして計画している 12 メートルを入力し、Enter キーを押します。

11. 許容可能な減圧不要時間が 75 分間であることが『The eRDPML』の画面に表示されます。Enter キーを押します。この深度には 30 分間いることにします。“ENTER ABT” で「30」と入力し、Enter キーを押します。

12. 安全停止が必要だとのメッセージが表示されます。Enter キーを押します。ダイビング終了時の圧力グループが “S” であることが表示されます。

13. Enter キーを押します。セクション 2で学習したように、ここで水面休息時間を入力し、続けて反復ダイビング(単一深度またはマルチレベル)を計画することができます。

92

例題̶フィート版 最初の深度レベル100フィートからスタートして、2番目は60フィート、3番目は40フィートのマルチレベルダイビングを計画しているとします。 1. "SELECT MODE” で、Mode/Reset キ ー を押して “DIVE PLANNING” を選択し、Enterキーを押します。

2. "MULTILEVEL Y/N” で、Yes キーを押します。 3. “FIRST DIVE Y/N” で、Yes キーを押します。 4. “ENTER LVL 1” で 100 フィートと入力し、Enter キーを押します。最初のレベルでの最大許容時間が 20 分であることが画面に表示されます。Enter キーを押します。

5. 水深 100 フィートにいる時間は 10 分間を予定しています。“ENTER ABT” で「10」と入力し、Enter キーを押します。

6. 画面に “PG AFTER LVL 1 E” と表示されます。Enter キーを押します。

7. “ENTER LVL 2” で、2 番目の深度として計画している 60 フィートを入力し、Enter キーを押します。このレベルでの最大許容時間が 29 分であることが画面に表示されます。

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8. Enter キーを押します。この深度にいる時間は 15分間を予定しているので、“ENTERABT”で「15」と入力し、Enter キーを押します。

9. 2 番目の深度レベル後の圧力グループは “M”になることが画面に表示されます。Enter キーを押します。

10. “ENTER LVL 3” で、 最 後 の 深 度 レ ベ ルとして計画している 40 フィートを入力し、Enter キーを押します。

11. 許容可能な減圧不要時間が 72 分間であることが『The eRDPML』の画面に表示されます。Enter キーを押します。この深度には 30 分間いることにします。“ENTERABT” で「30」と入力し、Enter キーを押します。

12. 安全停止が必要だとのメッセージが表示されます。Enter キーを押します。ダイビング終了時の圧力グループが “S” であることが表示されます。

94

13. Enter キーを押します。セクション 2で学習したように、ここで水面休息時間を入力し、続けて反復ダイビング(単一深度またはマルチレベル)を計画することができます。

反復マルチレベルダイビングを計画する 次は、セクション 2で学習した内容をベースに、マルチレベルダイビングの入力方法を応用して反復ダイビングの計画を立てる方法を説明します。 1. 『The eRDPML』を ONにします。 Mode/Reset キ ー を 押 し て “DIVE PLANNING” を選択します。Enter キーを押します。“MULTILEVEL Y/N” が表示されたら、Yes キーを押します。次に、“FIRST DIVE Y/N” が表示されたら、Noキーを押します。

2. “PG AFTER SI Y/N” と画面に表示されます。前のセクションで学習したように、ダイビング後の圧力グループからスタートするのか、水面休息後の圧力グループからスタートするのかによって、Yes キーまたは Noキーを押します。No キーを押すと、画面に“ENTER SI 00H:00M” と表示されます。前のセクションで学習したように、この画面で水面休息時間を入力すると、水面休息後の圧力グループが表示されます。

95

水面休息後の圧力グループがすでにわかっている場合には、前のセクションで学習したように、Yes キーを押して “PG START DIVE”の表示が出たら、圧力グループを入力します。

3. Enter キ ーを押します。“ENTER LVL 1 M”が表示されたら、数字キーを使って深度を入力し、Enter キーを押します。

4. これは最初のレベルなので、その深度に対する ANDL が『The eRDPML』の画面に表示されます。Enter キーを押すと、最初のレベルで計画している実際潜水時間を入力する画面

になります。数字キーを使って実際潜水時間を分単位入力し、Enter キーを押します。

5. 最初のレベル後の圧力グループが『The eRDPML』の画面に表示されます。もう一度Enter キーを押すと、2番目の深度を入力する画面になります。2番目のレベルは、このセクションの冒頭に示した表に記載されているレベルより浅くなければなりません。間違って深すぎる深度を入力すると、“EXCEEDS ML ASCENT LIMIT” と い う 警 告 が『The eRDPML』の画面に表示されます。その場合

96

には、Back キーを押し、それより浅い深度レベルを入力します。

6. その深度に対するML限界が画面に表示されます。このレベルでの実際の潜水時間は、このML 限界を超えてはなりません。Enter キーを押します。

7. “ENTER ABT __MIN” の 表 示 で、 こ の レベルで計画している実際潜水時間を入力し、Enter キーを押します。このレベル後の圧力グループが画面に表示されます。Enter キーを押します。

8. 3 番目のレベルの深度を入力する画面になります。2つの深度レベルだけでダイビングを計画している場合には(そのほうが一般的)、もう一度 Enter キーを押します。安全停止が必要な場合には、そのメッセージが『The eRDPML』の画面に表示されます。Enter キーを押すと圧力グループが表示されます。それがダイビング終了時の最終的な圧力グループです。

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圧力グループがW、X、Y、または Zの場合には、WXYZ ルールを見なさいというメッセージが表示されます。

3 番目の深度レベルを計画している場合には、深度を入力し、Enter キーを押します。その深度レベルに対する最大許容潜水時間が『The eRDPML』の画面に表示されます。(“ML 0 MIN” という表示が出たら、3番目のレベルは計算できないという意味です。その場合には、Back ボタンを押してから Enter キーを押し、2つの深度レベルで構成するダイビングとして計画を完了します。)Enter キーを押します。“ENTER ABT __MIN” の表示で、実際潜水時間を入力します。Enter キーを押すと、安全停止が必要な場合には、そのメッセージが画面に表示されます。ダイビング終

了時の圧力グループが表示され、WXYZ ルールが該当する場合には、そのメッセージが表示されます。各メッセージの後に Enter キーを押せば、次の画面に行きます。

9. もう一度 Enter キーを押すと、水面休息の画面になります。前のセクションで学習したように、ここで水面休息時間を入力し、続けて単一深度の反復ダイビングかマルチレベルダイビングを計画することができます。

98

例題̶メートル版 最後のダイビングを圧力グループ Pで終了し、次は 24 メートルと 14 メートルの深度レベルで構成される反復ダイビングを行なう計画です。水面休息時間は 90 分です。 1. “SELECT MODE” で、Mode/Reset キ ー を押して “DIVE PLANNING” を選択し、Enterキーを押します。

2. “MULTILEVEL Y/N” で、Yes キーを押します。

3. “FIRST DIVE Y/N” で、Noキーを押します。 4. “PG AFTER SI Y/N” で、Noキーを押します。 5. “PG BEFORE SI” で「P」と入力し、Enterキーを押します。

6. “ENTER SI” で “01H:30M” と 入 力 し、Enter キーを押します。新しい圧力グループ

が “C” であることが画面に表示されます。Enter キーを押します。

7. “ENTER LVL 1” で 24 メートルと入力し、Enter キーを押します。最初のレベルでの最大許容時間が 21 分であることが画面に表示されます。Enter キーを押します。

8. 水深 24 メートルにいる時間は 15 分間を予定しています。“ENTER ABT” で「15」と入力し、Enter キーを押します。

99

9. 画面に “PG AFTER LVL 1 N” と表示されます。Enter キーを押します。

10. “ENTER LVL 2” で、2 番目の深度として計画している 14 メートルを入力し、Enter キーを押します。このレベルでの最大許容時間が 37 分であることが画面に表示されます。

11. Enter キーを押します。この深度にいる時間は 25 分間を予定しているので、“ENTER ABT” で「25」と入力し、Enter キーを押します。

12. 2 番目の深度レベル後の圧力グループは “U”になることが画面に表示されます。Enter キーを押します。

13. 予定している深度レベルは 2つだけなので、“ENTER LVL 3” の表示で Enter キーを押します。このダイビングには安全停止が必要だというメッセージが画面に表示されます。Enter キーを押します。

14. ダイビング終了時の最終的な圧力グループが“U” であることが画面に表示されます。

100

15. さらにダイビングを計画したい場合には、Enter キーを押して水面休息の画面に入ります。

例題̶フィート版 最後のダイビングを圧力グループ Pで終了し、次は 80 フィートと 45 フィートの深度レベルで構成される反復ダイビングを行なう計画です。水面休息時間は 90 分です。 1. "SELECT MODE” で、Mode/Reset キ ー を押して “DIVE PLANNING” を選択し、Enterキーを押します。

2. “MULTILEVEL Y/N” で、Yes キ ー を 押 します。

3. “FIRST DIVE Y/N” で、Noキーを押します。 4. “PG AFTER SI Y/N” で、Noキーを押します。

5. “PG BEFORE SI” で “P” と 入 力 し、Enterキーを押します。

6. “ENTER SI” で “01H:30M” と 入 力 し、Enter キーを押します。新しい圧力グループが “C” であることが画面に表示されます。Enter キーを押します。

7. “ENTER LVL 1” で 80 フィートと入力し、Enter キーを押します。最初のレベルでの最大許容時間が 20 分であることが画面に表示されます。Enter キーを押します。

101

8. 水深 80 フィートにいる時間は 15 分間を予定しています。“ENTER ABT” で「15」と入力し、Enter キーを押します。

9. 画面に “PG AFTER LVL 1 N” と表示されます。Enter キーを押します。

10.“ENTER LVL 2” で、2 番目の深度として計画している 45 フィートを入力し、Enter キーを押します。このレベルでの最大許容時間が 40 分であることが画面に表示されます。

11. Enter キ ーを押します。この深度にいる時間は 25 分間を予定しているので、“ENTERABT” で「25」と入力し、Enter キーを押します。

12. 2 番目の深度レベル後の圧力グループは “U”になることが画面に表示されます。Enter キーを押します。

13. 予定している深度レベルは 2つだけなので、“ENTER LVL 3” の表示で Enter キーを押します。このダイビングには安全停止が必要だというメッセージが画面に表示されます。Enter キーを押します。

102

14. ダイビング終了時の最終的な圧力グループが“U” であることが画面に表示されます。

15. さらにダイビングを計画したい場合には、Enterキーを押して水面休息の画面に入ります。

練習問題メートル版 『The eRDPML』を使って練習問題を解き、答えを欄外の正解と照らし合わせてください。

必ず正しい答えを確認してから、次の問題へ進みましょう。 1. 水深 28 メートルへのマルチレベルダイビングを計画している場合、2番目のレベルの最大許容深度は?

2. 水深 30 メートルからスタートするマルチレベルダイビングを計画している。30 メートルに 9分いた後、14 メートルへ浮上し、そこで 30 分過ごす予定である。

A. マルチレベルダイビングで、水深 30 メートルへ潜降し、次に 14 メートルのレベルへ浮上することは可能か?

正解:メートル版 1. 20メートル  2A. 可能である

103

B. 最初のレベル(30 メートル)の減圧不要限界は?

C. 水深30メートルで9分後の圧力グループは? D. 次のレベル(14 メートル)にいられる最大許容時間は?

E. 水深 14 メートルに 30 分いる予定である。浮上時の圧力グループは?

3. 水深 31 メートルからスタートするマルチレベルダイビングを計画している。31 メートルに 9分いた後、20 メートルへ浮上し、そこでさらに 15 分過ごす予定である。浮上時の圧力グループは?

4. 水深 36 メートルからスタートするマルチレベルダイビングを計画している。36 メートルに 10 分いた後、18 メートルへ浮上し、そこで 15 分過ごす予定である。そしてさらに、10 メートルへ浮上し、30 分過ごす計画を立てている。浮上時の圧力グループは?

正解:メートル版 2B. 20分  2C. 圧力グループD  2D. 65分  2E. 圧力グループO3. 圧力グループN  4. 圧力グループS

104

練習問題 - フィート版  『The eRDPML』を使って練習問題を解き、答えを欄外の正解と照らし合わせてください。必ず正しい答えを確認してから、次の問題へ進みましょう。 1. 水深 90 フィートへのマルチレベルダイビングを計画している場合、2番目のレベルの最大許容深度は?

2. 水深 100 フィートからスタートするマルチレベルダイビングを計画している。100 フィートに 9分いた後、45 フィートへ浮上し、そこで 30 分過ごす予定である。

A. マルチレベルダイビングで、水深 100 フィートへ潜降し、次に 45 フィートのレベルへ浮上することは可能か?

B. 最初のレベル(100 フィート)の減圧不要限界は?

C. 水深 100 フィートで 9分後の圧力グループは?

D. 次のレベル(45 フィート)にいられる最大許容時間は?

E. 水深 45 フィートに 30 分いる予定である。浮上時の圧力グループは?

3. 水深 105 フィートからスタートするマルチレベルダイビングを計画している。105 フィー

正解:フィート版 1. 60フィート  2A. 可能である  2B. 20分  2C. 圧力グループD2D. 69分  2E. 圧力グループO

105

トに 9分いた後、70 フィートへ浮上し、そこでさらに 15 分過ごす予定である。浮上時の圧力グループは?

4. 水深 120 フィートからスタートするマルチレベルダイビングを計画している。120 フィートに 10 分いた後、60 フィートへ浮上し、そこで 15 分過ごす予定である。そしてさらに、35 フィートへ浮上し、30 分過ごす計画を立てている。浮上時の圧力グループは?

正解:フィート版 3. 圧力グループO4. 圧力グループT

106

セクション 5注意と提案 1. ダイビングを計画するときに「Back キー」を使用できることも忘れないでください。たとえば、最小水面休息時間を調べていて、思っていたより休息時間が長くなってしまうことがわかった場合に、Back キーを使って前の画面に戻り、2回目のダイビングの潜水時間として、もっと短い時間を入力し直すことができます。

2. その日の経過をたどるために、ダイブ プロフィールにデータを記録します。『The eRDPML』には、メモリー機能はありません。

データをメモしておけば、圧力グループ記号

でDive Planning Mode が使えるので、時間の節約になり、次のダイビングを始める前に、潜水時間や水面休息時間などのデータを最初から入力し直さなくてすむようになります。

3. カバー裏側に記載されている「『The eRDPML』を使用するときの一般ルール」とこの使用説明書をよく確認してください。

4. 『The eRDPML』 と、RDP テ ー ブ ル、RDPホイールなどのリクリエーショナルダイブプラナーのその他のバージョンは、停止なしの

(減圧停止をしない)レクリエーションダイビングで使用するダイブ テーブルです。

107

 減圧(安全停止以外)を必要とするダイビングは、RDP で管理する範囲ではありません。『The eRDPML』の限界を超える緊急事態だと考えてください。 ◆ 減圧不要限界を 5分未満超えてしまった場合は、水深 5メートルで 8分間の減圧停止をしなければなりません。浮上してから、次のダイビングを実施する前に、少なくとも 6時間を超える水面休息をしなければなりません。

◆ 減圧不要限界を 5分以上超えてしまった場合は、水深 5メートルで 15 分間を超える(空気が続く限り)減圧停止が義務づけられます。浮上してから、次のダイビングを実施する前に、少なくとも 24 時間を超える水面休息をしなければなりません。

5. ダイビング後の飛行機搭乗については、奨励されている最新情報にしたがってください。カバーの裏側に記載されている手順は変わることがあります。

6. RDP を使って限度を調べる方法を学習するのは、その限度より十分も余裕を持ってダイビングするためです。

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ダイブテーブル用語の定義と復習 『The eRDPML』などのダイブテーブルやダイブコンピューターで使われる用語と概念を復習しましょう。

実際潜水時間 Actual Bottom Time(ABT)̶ 潜降開始から、水面へ直接もしくは安全停止の位置へ最終的な浮上を開始するために水底を離れるまで、実際に水中で過ごした時間の合計。

修正後の減圧不要限界(ANDL) ̶ 反復ダイビングのために残留窒素を考慮した限界時間。実際潜水時間は、絶対に修正後の減圧不要限界(ANDL)を超えてはなりません。

浮上速度 ̶ 1 分間に 18メートル/ 60フィートより遅い浮上のための適切な速度。より遅いスピードが適切で望ましいです。

潜水時間 ̶ 潜降開始から水面へ直接もしくは安全停止の位置へ最終的な浮上を開始するために水底を離れるまでの時間。

減圧ダイビング ̶ 減圧症にならないために、浮上中に減圧停止をすることをあらかじめ計画しておくダイビング。レクリエーション ダイビングでは、減圧停止は緊急の場合にのみ行なう手順であり、決して潜水計画の一部に組み入れて考えてはいけません。

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ダイブ プロフィール ̶ ダイビング計画を図で表現したもので、ダイブテーブルを使う際の混乱やミスを防止するのに使用します。

マルチレベル ダイビング ̶ 深度が浅くなると遅くなる窒素の吸収を計算に入れてプロフィールを計画すること。これによって減圧不要時間がより長くなります。『The eRDPML』では、最大 3つの深度レベルで構成されるマルチレベルダイビングのプロフィールを計算できます。ダイブ コンピュータは、自動的にマルチレベル プロフィールを計算します。

ML Multilevel Limit(マルチレベル限界)-マルチレベルダイビングの各深度レベルに対して最大限許容可能な減圧不要時間。

減 圧 不 要 限 界 No Decompression Limit(NDL)-減圧停止をしないでその深度にいられる最大時間。「無限圧潜水時間」とも呼ばれています。

停止不要ダイビング ̶ 緊急減圧停止の必要なく減圧不要限界内で実施するダイビング。「減圧不要ダイビング」とも呼ばれています。

圧力グループ ̶ 体内の理論上の残留窒素量を示すために、リクリエーショナル ダイブプラナーで使われる記号。

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反復ダイビング ̶ 残留窒素の多くがまだ体内に残っている間に行うダイビング。リクリエーショナル ダイブプラナーを使用するときには、前のダイビングの 6時間以内に実施するダイビングです。

残留窒素 ̶ ダイビングの後、体内に残っている通常より多い窒素の量。

残留窒素時間 Residual Nitrogen Time (RNT)̶ ダイビングの実際潜水時間に加算するために、前のダイビングからの残留窒素を特定の深度での窒素量に換算して分で表したもので、実際の潜水時間に加算して用います。『The eRDPML』は、圧力グループ記号に基づいて、自動的に RNT を加算します。

安全停止 ̶ 通常、安全性を高めるためにダイビングの終了時に水深 5メートル/ 15 フィートで3分間以上停止すること。安全停止は、すべてのダイビングの終了時に奨励されます。水深 30 メートル/ 100 フィートより深いダイビングをしたり、減圧不要限界から 3つ上の圧力グループの範囲内に入ったときは、必ず安全停止をしなければなりません。(エア切れやその他の考慮すべき問題がなければ)

水面休息時間 Surface Interval(Si)̶ 2 回以上のダイビングの間に水の外で過ごす時間。通常「時間:分」の形式で記録します(3:25 は、3時間 25 分)。

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合計潜水時間 Total Bottm Time(TBT)̶ 残留窒素時間と反復ダイビングの実際潜水時間の合計。反復ダイビングの終了後に圧力グループを調べるため、RDP テーブルの表 1で使用します(『The eRDPML』は、自動的に新しい圧力グループを計算して表示するので、『The eRDPML』では TBT を使いません)。

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The 潜水計画 単一深度とマルチレベル 最小水面休息時間の計画 最大深度の計画

最大連続 5ダイブまでの計画が可能です。マルチレベルダイビングの最大潜水時間の計画が可能です。計算間違えを減らすことができます。多少の水しぶきならOK。水辺やボート上でも使用できます。参照用のテーブルのガイドラインが付属されています。メートル版かフィート版に設定が可能です。ダイブコンピューターのバックアップに使用できます。すべての PADI コースで使うことが推奨されます。

Product No. 01187J (5/08) Version 1.0© DSAT®, Diving Science And Technology 2008

Distributed by PADI

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