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© copyright (株)イ-・エム・テック 神奈川県ISO研修(05.3.24)-1 神奈川県 神奈川県 ISO 14001 ISO 14001 研修会 研修会 ISO14001 ISO14001 のこれから のこれから ISO14001 ISO14001 の改訂を踏まえて= の改訂を踏まえて= 05.3.24 (株)イ-・エム・テック 取締役・研修部長 青木 雅彦 TEL03-3814-6001FAX03-3814-6002 e-mail[email protected] Home pagehttp://www.emtc.co.jp 弊社に断りなく、複写・転載をしないで下さい

ISO 14001 研修会 ISO14001 - Kanagawa Prefecture · 2011. 3. 31. · 4.3.2 . a)環境側面に関係して適用可能な法的要求事項を特定し、アクセスする b)これらの要求事項を組織の環境側面にどのように適用するかを決定

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神奈川県 ISO 14001 研修会       

ISO14001 のこれから =ISO14001 の改訂を踏まえて=

神奈川県神奈川県 ISO 14001 ISO 14001 研修会       研修会       

ISO14001 ISO14001 のこれからのこれから = =ISO14001 ISO14001 の改訂を踏まえて=の改訂を踏まえて=

05.3.24

(株)イ-・エム・テック

取締役・研修部長 青木 雅彦

TEL:03-3814-6001、FAX:03-3814-6002e-mail:[email protected] page:http://www.emtc.co.jp弊社に断りなく、複写・転載をしないで下さい

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1.ISO14001 改訂の意図

2.EMSを経営のツールとして、   成果を出しつつある事例

3.ISO14001 のこれからの動き

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1.ISO14001 改訂の意図1.1.ISO14001 ISO14001 改訂の意図改訂の意図

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ISO14001規格改訂の主旨

改訂の主旨は:審査登録制度の社会的な信頼性に配慮すること改訂の主旨は:審査登録制度の社会的な信頼性に配慮すること            環境システム小委員会(SC1)ISO14001/14004翻訳・解釈WG

**ISO14001 ISO14001 が意図が意図する、EMSする、EMSのの   基本的 基本的な枠組みには、変更がないな枠組みには、変更がない!!      ◇方針◇方針展開/目標展開/目標管理管理 の仕組みと継続的な改善 の仕組みと継続的な改善              PP--DD--CC--AA サイクルサイクル

      ◇著しい◇著しい環境側面の管理(環境側面の管理(controlcontrol))

*第*第11版版のの明確化明確化にに焦点を合わせ焦点を合わせ、、   ISO9001 ISO9001 とのとの両立性両立性を高めている。を高めている。

*結果的には実質的に規格の要求が拡大・強化されている

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4.14.1 一般要求事項 一般要求事項

4.2 環境方針

CC

継続的改善

4.64.6  マネジメントレビューマネジメントレビュー

4.54.5  点検点検監視及び測定監視及び測定

   順守の評価 順守の評価                   不適合並びに是正不適合並びに是正処置処置

及び予防処置及び予防処置記録記録の管理 の管理                                     内部内部監査        監査        

ISO14001:2004ISO14001:2004ののEMSEMSモデルモデル

PPAA

4.34.3 計画    計画   環境側面          環境側面          

     法的及びその他の要求事項法的及びその他の要求事項                 目的・目標目的・目標及び実施計画及び実施計画                    

    

DD

4.44.4 実施及び運用 実施及び運用      資源、役割、責任及び権限資源、役割、責任及び権限        

力量、教育訓練及び自覚 力量、教育訓練及び自覚   コミュニケーション    コミュニケーション    文書類文書類文書管理           文書管理           運用管理            運用管理            緊急事態への準備及び対応 緊急事態への準備及び対応 

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◇ 第1版(96年版)の 明確化              (clarification)◇ 第◇ 第11版(版(9696年版)の 年版)の 明確化明確化                           ((clarificationclarification))

*社会的信頼性を高めるため、安易な解釈を許さないように、

要求事項の厳格さ要求事項の厳格さを増した。

*序文、適用範囲、ANNEXなどにおいて  判りにくい表現を修正した。  (暗黙のうちに了解されていたことを、言葉で記述したことを含む)

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◇ ISO9001 要求事項との両立性               (compatibility)◇ ◇ ISO9001 ISO9001 要求事項との要求事項との両立性両立性                             ((compatibilitycompatibility))

*マネジメントシステムの統合を意識して、  ISO9001:2000 との共通性を増した。

*和訳(JIS Q 14001 の記述)を変更し、  できるだけ ISO9001:2000 に合わせた。

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◇第1版(96年版)の明確化(clarification)- 1 ◇第◇第11版(版(9696年版)の年版)の明確化(明確化(clarificationclarification))- 1

EMSの適用範囲内の  すべての環境側面を考慮すること  ・・4.3.1 a)

  「活動、製品及びサービスについて   “組織が管理(control)できる環境側面、及び   影響(力)を及ぼすことができる(can influence)   環境側面”を特定する」

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EMSの適用範囲内の すべての環境側面を考慮すること・・4.3.1 a)-1

及び及び

活 動活 動

組織が定めたEMSの範囲

<ISO 14001: 1996 誤解の例誤解の例>

「活動、又はサービス」のどれかを選択

<ISO 14001: 2004 明確化された明確化された>

「活動、製品「活動、製品及び及びサービス」すべてサービス」すべて

サービスサービス製 品製 品

又は

活 動活 動

サービスサービス製 品製 品

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   +   +(及び)(及び)

影響が生じると

思われる側面

管理

できる

側面

管理できる側面管理できる側面

影響(力)を影響(力)を

及ぼすことが及ぼすことができる側面できる側面

組織が定めたEMSの範囲

影響が生じると思わ

れる側面

管理できる側面

かつかつ

EMSの適用範囲内の すべての環境側面を考慮すること・・4.3.1 a)-2

<ISO 14001: 2004 明確化された明確化された>

組織組織が管理が管理できる環境側面できる環境側面及び及び組織が組織が影響(力)を及ぼすことができる環境側面

<ISO 14001: 1996 誤解の例誤解の例>組織が管理でき、かつ、影響が生じる

と思われる側面 影響(力)を及ぼすことができる環境側面

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 優先的に対処すべき 優先的に対処すべき著しい環境側面著しい環境側面

            を決定するプロセスを決定するプロセス ISO14001 A.3.1 

EMSを改善すべき経営の課題を明らかにする

  ISO14004 4.3.1.1   組織は、その目標の達成に最も重要な領域に資源を集中資源を集中しやすくなる。

   組織は、多くの環境側面及びそれに伴う影響を与える可能性があるので、   著しいとみなすものを決定するための基準及び方法を確立しておくと良い。

   著しい環境側面及びそれに伴う影響を特定することは、どこで管理(control)   又は改善が必要になるかを決定し、マネジメント上の行動の優先順位を設定マネジメント上の行動の優先順位を設定   するために必要である。

ISO14001 が「意図」する 環境影響評価とは組識の組識の

「経営の課題」「経営の課題」

「重点指向」重点指向」のの考え方考え方です

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  本来  本来業務を実施し、業務を実施し、   事業目的を実現   事業目的を実現       する する運用システム 運用システム         ・業務のノウハウ        ・業務のノウハウ        ・固有        ・固有技術技術        ・インフラストラクチャ-        ・インフラストラクチャ-

継続的な改善継続的な改善をを実現するシステム実現するシステム

管理(管理(controlcontrol))できる、できる、影響(力)を与えること影響(力)を与えることができる(ができる(can influencecan influence))環境側面環境側面は、この中に存在する

組織が定めたEMSの範囲

管理の仕組み 管理の仕組み            

・・ISO14001ISO14001要求事項   要求事項            ・組織が定めた・組織が定めた                     

管理に関する事項        管理に関する事項        ・コンプライアンス・コンプライアンス                   

の評価        の評価         (法、手順、ルールなどを守る)         (法、手順、ルールなどを守る)        

管理技術的な管理技術的な  融合領域  融合領域・・ISO14001 ISO14001 ロジックロジック    方針方針管理管理    著しい著しい側面の管理側面の管理・分析測定技術・分析測定技術・環境リスク・環境リスク          など          など

ISO14001ISO14001の要求事項の要求事項に直接関連する領域に直接関連する領域

優先的に対処すべき著しい環境側面は、組織の本来業務を運用するシステムの中に在る

優先的に対処すべき優先的に対処すべき著しい環境側面著しい環境側面は、は、組織の組織の本来業務を運用するシステム本来業務を運用するシステムの中に在るの中に在る

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◇第1版(96年版)の明確化(clarification) - 2◇第◇第11版(版(9696年版)の年版)の明確化(明確化(clarificationclarification)) - 2

 法的要求事項及びその他の要求事項の順守   に関わる、管理(control)を明文化

 4.3.2 a)環境側面に関係して適用可能な法的要求事項を特定し、アクセスする     b)これらの要求事項を組織の環境側面にどのように適用するかを決定

 4.5.2 順守評価     4.5.2.1 順守に対するコミットメントと整合して、組織は、適用可能な         法的要求事項の順守を定期的に評価するための手順を         確立し、実施し、メンテナンス(維持)すること。    4.5.2.2 組織は、自らが同意するその他の要求事項の順守を評価す         ること。組織は、この評価を4.5.2.1にある法的要求事項の         順守評価に組み込んでもよいし、別の手順を確立してもよい。

 4.3.2 ・・EMSを確立し、実施し、維持するうえで、これらの適用可能な法的    要求事項及びその組織が同意するその他の要求事項を確実に考慮    に入れる(take into account)こと。

 *これにより、組織が自らの責任において「要求事項」を明快にし、その「要求事項を順守する」  という、コーポレートガバナンスのマネジメントスタイル(経営姿勢)をハッキリさせた

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疑問の迷路

消防法は、ISO14001の対象になるか?消防法は、消防法は、ISO14001ISO14001の対象になるか?の対象になるか?

ISO14001:2004 4.3.2 組織は次の事項に関わる手順を確立し、実施し、維持(メンテナンス)すること。 a)組織の環境側面に関係して適用可能な法的要求事項及び  組織が同意するその他の要求事項を特定し、参照(access)する

 b)これらの要求事項を組織の環境側面にどのように適用するかを決定する 組織は、EMSを確立し、実施し、維持するうえで、これらの適用可能な法的要 求事項及び組織が同意するその他の要求事項を確実に考慮に入れること。

ISO14001:2004 4.3.2 組織は次の事項に関わる手順を確立し、実施し、維持(メンテナンス)すること。 a)組織の環境側面に関係して適用可能な法的要求事項及び  組織が同意するその他の要求事項を特定し、参照(access)する

 b)これらの要求事項を組織の環境側面にどのように適用するか環境側面にどのように適用するかを決定する 組織は、EMSを確立し、実施し、維持するうえで、これらの適用可能な法的要 求事項及び組織が同意するその他の要求事項を確実に考慮に入れる確実に考慮に入れること。

*個々の法律を、EMSに含めるかどうかの「仕訳け」「仕訳け」を することではありません。

組織が定めたEMSの範囲組織が定めたEMSの範囲・水質汚濁防止法・大気汚染防止法・廃棄物処理法・ ・・・

組織が定めたQMSの範囲組織が定めたQMSの範囲

・新製品・新プロセス デザインレビューシステム・ ・・・

組織が定めた保安システムの範囲組織が定めた保安システムの範囲

・ ・・・

消防法?消防法?

労安法?労安法?

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  ISO14001 序文 第13パラグラフ

 この規格には、品質、労働安全衛生、財務、リスクなどのマネジメントのような他のマネジメントシステムに固有な要求事項は含まれていないが、その(ISO14001の)要素は、他のマネジメントシステムの要素に合わせたり、統合したりできる。組織がこの規格の要求事項に適合した環境マネジメントシステムを構築するに当たって、既存のマネジメントシステムの要素を適応させることも可能である。

QMSQMS

SRMSSRMS

ISMSISMS

OHSMSOHSMS

「マネジメントシステムは一つ」 「マネジメントシステムは一つ」 筑波大学ビジネス科学研究科                                         椿 広計 教授の講演資料より

EMSEMS

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◇第1版(96年版)の明確化(clarification) - 3 ◇第◇第11版(版(9696年版)の年版)の明確化(明確化(clarificationclarification)) - 3

**著しい環境側面(著しい環境側面(9696年版)年版)→環境側面→環境側面(04(04年版年版))

手順確立について、要求事項の記述方法を改善して、    ステップを踏んでゆく記述方法を多用した                         *一部を除き、要求事項の「意図」の変更はない

 ・4.3.1 a)全ての環境側面を特定      ⇒b)著しい環境側面を決定する

 ・4.4.1 経営層は、EMSを確立し、実施し、メンテナンスし、改善するために      不可欠な資源を確実に利用できるようにすること。資源には、・・      ⇒効果的なマネジメントを実施するために、役割、責任及び権限を        定め、文書化し、かつコミュニケーションすること。

 ・4.4.2 著しい環境影響の原因となる可能性を持つ作業を実施する・・人が      適切な教育、訓練又は経験に基づく力量を持つことを確実にすること。      ⇒これに伴う記録を保持する(retain)こと

 ・4.4.2 環境側面及びEMSに伴う教育訓練のニーズを明確にすること。      ⇒そのようなニーズを満たすために、教育訓練を提供するか、又は        その他の処置をとること。      ⇒これに伴う記録を保持する(retain)こと

*以下、多数項で改善されている

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◇第1版(96年版)の明確化(clarification) - 4 ◇第◇第11版(版(9696年版)の年版)の明確化(明確化(clarificationclarification)) - 4

「プロセスアプローチ」を明確にした  ・・序文 第9フレーズ

  Plan:組織の環境方針に沿った結果を出すために必要な目的      及びプロセスを設定する  Do: それらのプロセスを実施する ・・・  Check:方針、目的、目標、法的及びその他の要求事項に照ら      して、プロセスを監視し、測定し、その結果を ・・・  Act: 環境マネジメントシステムのパフォーマンスを継続的に      改善するための処置をとる

 多くの組織は、複数のプロセス及びそれらの相互作用からなるシステムの適用を通してその運用を管理しており、これを“プロセスアプローチ”と呼ぶことがある。JIS Q 19001 では、このプロセスアプローチの利用を推奨している。PDCAはあらゆるプロセスに適用できるため、二つの方法論は両立性があると見なされる。

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業務処理手順をフロー図業務処理手順をフロー図として表現する

環境側面;活動、製品及びサービスの要素(element)

製品又は製品又はサービスサービス

  ISO14001ISO14001  4.3.14.3.1

組織が管理(組織が管理(controlcontrol))できる環境側面、及びできる環境側面、及び

組織が影響(力)を及ぼすことができる環境側面組織が影響(力)を及ぼすことができる環境側面を特定するを特定する

「影響(力)を及ぼすことが「影響(力)を及ぼすことができる環境側面」を、特定できる環境側面」を、特定していない事例が多いしていない事例が多い

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◇ISO9001要求事項との両立性(compatibility)◇◇ISO9001ISO9001要求事項との要求事項との両立性両立性((compatibility)

(1)用語の定義をISO9001から7個引用して新設    監査員、文書、記録、手順、不適合、是正処置、予防処置     (ISO9000:2000用語から「完全引用」、「一部採用」、または「変更引用」されている)

   *用語を定義したということは、定義以外に使うことができないことを意味する

(2)要求事項の整合性を向上    4.4.4 環境マネジメントシステム文書⇒文書類    4.4.5 文書管理    4.5.3 不適合並びに是正処置及び予防処置    4.5.4 記録の管理    4.5.5 環境マネジメントシステム監査⇒内部監査    4.6  経営層による見直し⇒マネジメントレビュー

規格の要素の記述規格の要素の記述だけでなく、要求事項だけでなく、要求事項の内容についてもの内容についても整合性が図られた整合性が図られた

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◇和訳(JIS Q 14001 の言葉)を変更               ISO9001:2000との整合性を高めた部分を含む

◇◇和訳(和訳(JIS Q 14001 JIS Q 14001 の言葉)を変更 の言葉)を変更                             ISO9001:2000ISO9001:2000との整合性を高めた部分を含むとの整合性を高めた部分を含む

(1)・・しなければならない⇒・・すること(2)・・することが望ましい⇒・・するとよい(3)規格⇒(この)国際規格    ・・部分的には、「規格」のまま(4)最高経営層⇒トップマネジメント(5)関与、約束⇒コミットメント(6)管理でき、かつ、影響が生じると思われる   ⇒管理できる環境側面、及び組織が影響(力)を及ぼすことが     できる環境側面(7)マネジメントプログラム⇒実施計画(8)財政上⇒財務上(9)指名⇒任命(10)能力⇒力量(11)訓練⇒教育訓練     ・・部分的には、「訓練」のまま

(12)文書を「改訂」⇒「更新」(13)運用及び活動を特定⇒運用を明確に(14)遵守⇒順守(15)経営層による見直し⇒マネジメントレビュー

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2.EMSを経営のツールとして、   成果を出しつつある事例

2.EMSを経営のツールとして、   成果を出しつつある事例

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ISO14001ISO14001  の改訂に伴うの改訂に伴う組織のEMSへのインパクト組織のEMSへのインパクト

改訂の主旨は:審査登録制度の社会的な信頼性に配慮すること

(1)EMS適用範囲のより適切な設定   *組織の本来業務についての環境側面本来業務についての環境側面をもれなく   *間接影響につながる環境側面にも注目    ⇒「有益な環境側面」「有益な環境側面」を特定し、重点課題に

(2)法的及びその他の要求事項への    対応を強化

改訂の主旨は:審査登録制度の社会的な信頼性に配慮すること

エコオフィスエコオフィス(紙・ゴミ・電気)(紙・ゴミ・電気)活動活動

からの脱却からの脱却

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ISO14001 3.2 環境:environment(定義より) 大気、水質、土地、天然資源、植物、動物、人及びそれらの

 相互関係を含む、組織の活動をとりまくもの。

NOTE ここでいうとりまくものとは、組織内から地球規模のシステムにまで及ぶ。

 ISO14001が意図している「環境」とは、

 「幅広い意味の環境影響(impact)」をもたらすもの  

 ・組織が周囲から影響を受けるコト     事業を取り巻く環境、社会的環境、政治的・経済的環境、・・

 ・組織から社会に影響力を及ぼしてゆくコト     新しい価値観の創造・提供     社会の枠組みを変革する働きかけ(圧力) などのことです

  ISO14001ISO14001が意図している「環境」とは、が意図している「環境」とは、

  「幅広い意味の環境影響(「幅広い意味の環境影響(impactimpact)」)」をもたらすものをもたらすもの    

 ・組織が周囲から影響を受けるコト ・組織が周囲から影響を受けるコト          事業を取り巻く環境、社会的環境、政治的・経済的環境、・・事業を取り巻く環境、社会的環境、政治的・経済的環境、・・

 ・組織から社会に影響力を及ぼしてゆくコト ・組織から社会に影響力を及ぼしてゆくコト     新しい価値観の創造・提供     新しい価値観の創造・提供     社会の枠組みを変革する働きかけ(圧力)     社会の枠組みを変革する働きかけ(圧力) などのことです などのことです

<組織の積極的な働きかけ>・有益な環境影響   

ex. グリーン購入

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《効果的な環境マネジメントシステムに伴う潜在的な利益》                                                  ISO14004 序文

- 実証可能な環境マネジメントへのコミットメントを顧客に保証すること- 一般の人々又は地域社会と良好な関係を維持すること- 投資家の基準を満たし、資金調達を改善すること- 妥当なコストで保険がかけられること- イメージ及び市場占有率を高めること- 原価管理を改善すること- 責任問題に至る出来事を減らすこと- 投入原材料及びエネルギーを節約すること- 許認可の取得を容易にし、その要求事項を満たすこと- 供給者、請負者及び組織で働く又は組織のために働くすべての人の

  間で環境上の自覚を促進すること- 環境問題の解決策についてその開発を促進し共有すること- 産業界と政府間の関係を改善すること

『環境側面』を特定するには、結果として環境影響につながる「活動、製品、

サービスの要素」を突き止めるのが判り良い ⇔ 環境影響のことを考える

『環境側面』『環境側面』を特定するには、結果として環境影響につながる「活動、製品、

サービスの要素」を突き止めるのが判り良い ⇔ 環境影響環境影響のことを考える

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 優先的に対処すべき 優先的に対処すべき著しい環境側面著しい環境側面

            を決定するプロセスを決定するプロセス ISO14001 A.3.1 

EMSを改善すべき経営の課題経営の課題を明らかにする

  ISO14004 4.3.1.1   組織は、その目標の達成に最も重要な領域に資源を集中資源を集中しやすくなる。

   組織は、多くの環境側面及びそれに伴う影響を与える可能性があるので、   著しいとみなすものを決定するための基準及び方法を確立しておくと良い。

   著しい環境側面及びそれに伴う影響を特定することは、どこで管理(control)   又は改善が必要になるかを決定し、マネジメント上の行動の優先順位を設定マネジメント上の行動の優先順位を設定   するために必要である。

ISO14001 が「意図」する 環境影響評価とは組識の組識の

「経営の課題」「経営の課題」

「重点指向」「重点指向」のの考え方考え方です

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つまり、 ISO14001 が求めている EMSは

 環境という視点で経営の課題を見つけ出して、

 経営システムを変革する、BPRの仕組み                  Business Process Reengineering

つまり、つまり、 ISO14001ISO14001 が求めているが求めている EMSはEMSは

 環境という視点で 環境という視点で経営の課題経営の課題を見つけ出して、を見つけ出して、

 経営システムを変革する、 経営システムを変革する、BPRBPRの仕組みの仕組み                  BusinessBusiness  ProcessProcess  ReengineeringReengineering

著しい環境側面とは、著しい環境側面とは、組識の「経営の課題」組識の「経営の課題」

 3.8 環境マネジメントシステム( Environmental Management System )組織(3.16)のマネジメントシステムの一部で、環境方針(3.11)を策定し、実施し、環境側面(3.6)を管理するために用いられるもの。

 参考1 マネジメントシステムは、方針及び目的を定め、その目的を達成するために      用いられる相互に関連する要素の集まりである。 参考2 マネジメントシステムには、組織の体制、計画活動、責任、慣行、手順(3.19)、      プロセス及び資源を含む。

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 導入と活用の原理に関する議論

「マネジメントシステムは一つ」*ISO14001だけではマネジメントシステムが完結しない

 導入と活用の原理に関する議論

「マネジメントシステムは一つ」「マネジメントシステムは一つ」*ISO14001だけではマネジメントシステムが完結しない

環境マネジメントシステム環境マネジメントシステムに固有な領域に固有な領域

品質マネジメントシステムに固有な領域

全社共通の全社共通のマネジメントシステム領域マネジメントシステム領域(本来業務において、事業目的を(本来業務において、事業目的を 達成するための経営の仕組み) 達成するための経営の仕組み)

SRMSSRMS

ISMSISMS

OHSMSOHSMS

筑波大学ビジネス科学研究科  椿 広計 教授の講演資料より

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EMSは 経営のツール=継続的改善の道具EMSは 経営のツール=経営のツール=継続的改善の道具継続的改善の道具

ISO14001 序文 第3パラグラフ より

環境マネジメントに関する国際規格には、他の経営上の要求事項と統合でき、他の経営上の要求事項と統合でき、組織の環境上及び経済上の目標達成を助けることができる効果的な環境マネ組織の環境上及び経済上の目標達成を助けることができる効果的な環境マネジメントシステム(EMS)の諸要素を組織に提供ジメントシステム(EMS)の諸要素を組織に提供する意図がある。 他の規格と同様に、これらの規格は、非関税貿易障壁を生みだすため、又は組織の法的な義務を増大若しくは変更するために用いられることを意図したものではない。

ISO14001 序文 第8パラグラフ より

環境マネジメントは、戦略及び競争力に関連のある事項も含め幅広い課題を環境マネジメントは、戦略及び競争力に関連のある事項も含め幅広い課題を包含する。包含する。この規格をうまく実施していることを示せば、組織が適切な環境マネジメントシステムをもつことを利害関係者に納得させることができる。

ISO14001 序文 第9パラグラフ より

多くの組織は、複数のプロセス及びそれらの相互作用からなるシステムの適用複数のプロセス及びそれらの相互作用からなるシステムの適用を通してその運用を管理しており、これをを通してその運用を管理しており、これを““プロセスアプローチプロセスアプローチ””と呼ぶと呼ぶことがある。JIS Q 9001では、このプロセスアプローチの利用を奨励している。

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=方針展開/目標管理(コミュニケーション)のロジック方針展開/目標管理(コミュニケーション)のロジック=PP--DD--CC--AA で、現状打破の改善活動

4.3.3        

実施計画

4.4.6運用管理(Operational control)

4.6       マネジメントレビュー

4.5.1    

監視・測定(進捗チエック)

4.5.2    

 順守評価  

4.3.3       

環境目標

4.3.3       

環境目的

4.2         

環境方針・全体的な、意図及び方向付け・概念的、抽象的、戦略的ブ

レークダウン

4.4.1   

成果・実績を報告・全般的な環境の到達点4.4.1  

確実にする

4.4.3 4.4.3 コミュニケーションコミュニケーション

システム

・詳細なパフォーマンス要求事項

システム・全部門、全員参加で実施・具体的な実施のステップ・実行責任者、PJ責任者

環境パフォーマンス(活動の実績)

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4.4.24.4.2                        

力量、教育訓練及び自覚

4.24.2            

環境方針環境方針

4.3.34.3.3 目的、目標及び 目的、目標及び 実施計画 実施計画

著しい環境影響著しい環境影響著しい環境側面著しい環境側面

著しい環境側面/影響 を管理(control)する

リスクマネジメントのロジック

著しい環境側面/影響 を管理(著しい環境側面/影響 を管理(controlcontrol))するする

リスクマネジメントのロジックリスクマネジメントのロジック

4.3.1        

環境側面を特定4.5.14.5.1            

監視及び測定監視及び測定

力量、教育訓練及び自覚4.4.34.4.3                

コミュニケーションコミュニケーション

4.4.64.4.6         

運用管理運用管理

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◇組織の本来業務と一体になって運用・管理されるEMSの  確立を目指している事例-1

「コープながの」がめざすものCI(Corporate Identity)⇒有益な環境影響

「コープながの」がめざすもの「コープながの」がめざすものCICI(C(Corporateorporate IIdentitydentity))⇒⇒有益な環境影響有益な環境影響

  ““思いやり・協同・参加思いやり・協同・参加””  

44環境とくらし・福祉、環境とくらし・福祉、平和を守る活動を平和を守る活動をすすめましょう。すすめましょう。

77社会の一員として、社会の一員として、社会的に貢献でき、社会的に貢献でき、信頼される生協を信頼される生協をつくりましょう。つくりましょう。

66職員が自分の能力職員が自分の能力を十分に発揮でき、を十分に発揮でき、やりがいをもって働やりがいをもって働けるような生協をけるような生協をつくりましょう。つくりましょう。

33組合員の要求に応えた組合員の要求に応えたくらしに広く役立つ商品をくらしに広く役立つ商品を供給し、利用しやすい多様供給し、利用しやすい多様な事業をすすめましょう。な事業をすすめましょう。

22協同を大切にした運協同を大切にした運営を進め、より多くの営を進め、より多くの県民を仲間として生協県民を仲間として生協に迎え入れましょう。に迎え入れましょう。

55持続的に成長・発展で持続的に成長・発展できる安定的な事業運営きる安定的な事業運営力をもつ生協をめざし力をもつ生協をめざしましょう。ましょう。

11だれもが参加しやすだれもが参加しやすい、自主的で多様ない、自主的で多様な組合員活動をすすめ組合員活動をすすめましょう。ましょう。

私たちは、人と自然を大切にし、平和な社会と豊かな生活を協同して築きあげます私たちは、人と自然を大切にし、平和な社会と豊かな生活を協同して築きあげます

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有益な環境影響の評価基準:コープながの04.10.17

1 2 3 4 5

1 2 3 4 5

満足度が高い組合員からの信頼が高まる

地域からの信頼が高まる

  組合員の満足  ・活動の広がり  ・職員のやりがい  ・社会貢献

環境への貢献度

満足度が低い

固 体(影響が極めて小さい)

前年並み

供給高

コスト低減

 法規制及び その他の要求事項

評価項目

組合員の手に入るために必要な時間

+10%~

前年並み +1% +2%

前年並み +5%

+10%~

品切れナシ

+5%

安心データを担保する

全品翌週配達

利用人数(客数)

収益力の向上

商品情報のトレーサビリティ

安心情報を提供する

共同購入;遅配欠品ナシ

お店;陳列遅れナシ

評 価 項 目

環境側面の管理(コントロール)の方法

側面に関連する対象物質又は現象(情報、音、光など)

環境影響の

活動頻度非定常緊急

定常活動

発生の可能性

管理の対象外改善計画(EMP)

あり監視・是正など進捗トレース

間歇的運転 定常 運転 連続(無休)稼動

液 体(影響がある)

気 体(影響が大きい)

評 価 レ ベ ル の 概 念

自然災害に伴う事故テロ、暴動 〃

従来どおり

修理、メンテナンス 停止、立ち上げ 誤操作 偶発的事故

活動・製品・サービスの改善成果あり

(EMSの有効性)

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◇組織の本来業務と一体になって運用・管理されるEMSの  確立を目指している事例-2

「東京建物(株)ビル事業本部」 全部門の業務システムをプロセスフローで分析し、 有益な環境影響の原因になっている環境側面を決定

「東京建物(株)ビル事業本部」「東京建物(株)ビル事業本部」 全部門の業務システムをプロセスフローで分析し、 有益な環境影響 有益な環境影響の原因になっている環境側面を決定

部門       著しい(有益な)環境側面   04年度環境目的

アカウンティング部  正しい賃貸条件情報を受領する  指定の書式で受領する率≧80%

計画グループ     開発ノウハウの蓄積・標準化    開発マニュアルの作成・整備

技術サービス部     ホルムアルデヒドの発生防止    設計基準書・基準値の作成・整備

プロパティ        英訳内容の確認を行う        英訳マニュアル作成によりマネジメントグループ                          外注費 5%削減

・・・

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T ビル管理会社 経理伝票発行システム 作業の流れ 情報の流れ

T 会社(系列の1社)

検針

他の会社(契約)

検針データ(手書き)

FAXで送る

検針データ(excel)

電子メールで送る

問合せ・確認

間違いあり

OK

問合せ・確認

問合せ・確認 再発行要求

間違いあり

OK 

問合せ・確認

データ/記録ビルマネジメント部

請求書受領

テナント様

システム入力(OK)

請求一覧表修正

ビルアカウンティング部

クレーム受付・内容確認

入金確認・コンピューター入力

支払事務手続き(指定口座に振込み)

チエックリスト出力

請求書出力

請求書封入・送付

管理会社様

施設・設備供用(電力、上水、廃棄物)

請求金額確定

賃貸条件契約・変更

受  領

コンピューター入力

請求一覧表作成

管理者確認

クレーム発生率?%

当月度売上実績データ

請求内容を確認

請求内容確認

処理ミス発生率?%

データ修正率?%

 入力ミス発生率?% ・電子データ ・手入力  ・FAXデータが読みにくい

  ・単純入力ミス

 検針誤り率?%  ・読み取り  ・入力  ・手書き

当月度の処理完了

「作成・発行した請求書が、正確である」という環境影響の原因になっているかという環境影響の原因になっているか又はなる可能性のある活動の要素又はなる可能性のある活動の要素??

一覧表

チエックリスト

請求書

原因分析原因分析

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 トップのリーダーシップが   ・自社のマネジメントシステムの確立を強化し、   ・認証取得活動を強化する

 トップのリーダーシップトップのリーダーシップが   ・自社のマネジメントシステムの確立を強化し、   ・認証取得活動を強化する

筑波大学ビジネス科学研究科  椿 広計 教授の講演資料より

トップのリーダーシップ

自社のマネジメントシステムの確立を強化

認証取得活動を強化認証取得活動を強化

社員の志気

トップの方針に合致した無駄の無いオペレーション

正の直接影響

負の直接影響

トップのリーダーシップトップのリーダーシップ

経営戦略の妥当性

経営パフォーマンスの向上

お客様の信頼向上 利益

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3.ISO14001 のこれからの動き3.ISO14001 のこれからの動き

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移行処置に対するJABの見解(IAF TC(国際認定機関フォーラム技術委員会)開催報告

新旧規格の並存期間:新規格発行日の6か月以内

その後改訂版のみの使用を義務付ける

1年間を移行期間とする  

  ⇒ 全全1818か月での移行完了か月での移行完了

◇新規格への対応は定期審査あるいは更新審査で確認される◇18ヵ月経過時点で、既存の登録証は有効ではなくなる

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(1) 次期改定に向けた動き:改訂の同期化

  *TC207(ISO14001) とTC176(ISO9001) の共同作業    ISO9001 と、更に整合化した要求事項へ     ⇒ QMSとのシステム統合が容易

      コーポレートガヴァナンスの基礎として        ・BPRを推進する経営のツール        ・マネジメントの透明性を高めるのに有効

(2) マネジメントシステムとしての共通の構造を議論   ISO14001・・ 環境側面環境側面に着眼して、voluntaryな性格が強い

   ISO9001 ・・ マネジメントのステージ毎に具体的な要求事項具体的な要求事項がある