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Copyright 2007 FUJITSU LIMITED 29 Copyright 2007 FUJITSU LIMITED 第3章 Foundation この章では、Foundationカテゴリについての説明および、ラインナップ製品の特長や提供機能について説明します。

Interstage Certified Associate V9koitto.cocolog-nifty.com/blog/files/is-aso-v9-2.pdf · 1.Webサーバによる負荷分散(小規模構成向き) Webサーバが業務の振り分けを行います。

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Copyright 2007 FUJITSU LIMITED 29

Copyright 2007 FUJITSU LIMITED

第3章Foundation

この章では、Foundationカテゴリについての説明および、ラインナップ製品の特長や提供機能について説明します。

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Copyright 2007 FUJITSU LIMITED 30

Copyright 2007 FUJITSU LIMITED30

3.1 Foundationカテゴリ製品の特長3.1 Foundationカテゴリ製品の特長

安定した業務サービスを支援するアプリケーション・プラットフォーム

ITシステムの課題

業務サービスを支えるアプリケーションプラットフォームには、24時間×365日の

安定稼動と、ビジネスの変化にスピーディに対応できる柔軟性が求められています。

メインフレームの高信頼・高性能技術とシステム構築ノウハウを集大成し、業務システムの安定稼動を実現オンラインとバッチを連携させビジネススピードを向上あらかじめ用意された基幹業務向けの共通機構により、迅速な業務構築を実現Webと音声を融合した業務システムにより、

業務効率の向上を実現

新の標準技術に対応し、ビジネスにあわせ高信頼・高性能なシステムを迅速に構築するためのアプリケーションプラットフォームです。

■ Interstage Application Server■ Interstage Business Application Server■ Interstage Job Workload Server■ Interstage Traffic Director■ Interstage Security Director■ Interstage SIPnet Application Container■ Interstage SIPnet VoiceXML Server

Foundationは、 新の標準技術に対応し、ビジネスにあわせ高信頼・高性能なシステムを迅速に構築す

るためのアプリケーションプラットフォームです。

■Interstage Application Server豊富なアプリケーション形態と、短時間でセットアップできる高信頼・高性能のアプリケーション実行環境

を提供する、アプリケーションサーバです。

■ Interstage Business Application Server安全かつ短期にオープンミッション・クリティカル・システムを構築・運用するための基盤ソフトウェアです。

■ Interstage Job Workload Server

オープンシステム上で基幹バッチ処理の安定稼動を実現する基盤ソフトウェアです。

■ Interstage Traffic Director

安定したレスポンスとサービス品質(QoS)を保証し、ノンストップ稼動を実現する負荷分散ソフトウェア

です。

■ Interstage Security Director

強固なセキュリティ管理を実現するセキュリティ基盤ソフトウェアです。

■ Interstage SIPnet Application Container

情報システム(Web)と通信システム(音声)の連携アプリケーションの開発・実行環境を提供する基盤

ソフトウェアです。

■ Interstage SIPnet VoiceXML Server音声対話記述言語であるVoiceXMLを利用して、音声対話システムを容易に構築するための音声自動

応答サーバです。

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Copyright 2007 FUJITSU LIMITED 31

Copyright 2007 FUJITSU LIMITED31

3.2 Interstage Application Server(1/5)3.2 Interstage Application Server(1/5)

業務システムの安定運用を維持したい業務システムの安定運用を維持したい

スケールアウトにともなう運用管理の負担増加を抑えたいスケールアウトにともなう運用管理の負担増加を抑えたい

システムを構築する上で現行の業務を有効活用したいシステムを構築する上で現行の業務を有効活用したい

セキュリティ対策の負担を軽減したいセキュリティ対策の負担を軽減したい

トラブルの事前回避と自動復旧で24時間×365日の業務安定稼動

複数サーバの一括操作と性能分析データの採取・可視化で業務運用を効率化

互換性保証と標準技術によるアプリケーションのポータビリティで資産の長期利用を実現

インストール直後から、セキュリティ脅威に備えた安全なシステムを実現

変化するビジネス環境にすばやく適応する高信頼・高性能のアプリケーションサーバ

管理コンソール

アプリケーション管理

携帯端末音声応答 フロント業務

ワークフロー情報活用

アプリケーション・コンテナ

CRMERPメインフレームバックエンド業務

ブラウザリッチクライアント

サービスバス

Servlet COBOL/CEJB

Interstage Application ServerCORBA J2EE Web

Servicesセキュリティ

データベース

Point !

Interstage Application Server は、SOA時代の安定した業務サービスを支えるアプリケーションサーバです。

■富士通が長年にわたって培ってきた基幹システム構築のための高信頼・高性能技術を集積し、業務システムの安定稼動を実現します。

■インストールから業務アプリケーションの導入・運用操作・監視・保守まで、運用管理の操作を実現し、運用コストの削減を図ります。

■業界標準、オープンソースに対応した実行環境と現行業務の継続利用を可能にする機構により、アプリケーション資産を有効活用でき、ビジネスニーズへのスピーディな適応を実現します。

■大規模システムにも適用可能な使い勝手のよいセキュリティ機能で、安心・安全なシステムの構築・運用を実現します。

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Copyright 2007 FUJITSU LIMITED 32

Copyright 2007 FUJITSU LIMITED32

3.2 Interstage Application Server(2/5)3.2 Interstage Application Server(2/5)

・複数のアプリケーションを業務ごとに管理する機構(ワークユニット)を提供

・業務アプリケーション管理により、業務アプリケーションの運用が容易 に

◆トラブルの事前回避と自動復旧で24時間×365日の業務安定稼動

Interstageを使わない場合

販売業務

システム管理者

アプリケーション

アプリケーション

システム管理者

物流業務

アプリケーション

アプリケーション

販売業務

アプリケーション

アプリケーション

物流業務

アプリケーション

アプリケーション

業務単位に起動/停止状態監視(※)

業務単位に起動/停止状態監視(※)

個別に起動/停止状態監視

※ ワークユニットにより業務単位にJava VMを分割できるため、Java VMへの負荷集中を分散できるメリットもあります

アプリケーション管理機構1

アプリケーション管理機構2

■業務アプリケーション管理による柔軟な運用

■トラブルの事前回避と自動復旧で24時間×365日の業務安定稼動

オープン技術をベースに高信頼性・高性能技術を搭載した、トラブルに強いアプリケーション実行環境です。異常が発生しにくく、発生しても業務運用を継続できる安心機構により、あらゆる規模のシステムで業務の安定稼動・継続運用を実現します。

・業務アプリケーション管理

-業務単位での運用管理制御

業務単位に複数のアプリケーションをワークユニットとして管理し、操作可能とする機構により、資源の有効利用や異常の自動復旧が可能になります。

-業務の自動復旧

アプリケーション異常(異常終了、ループ、デッドロック)やJavaVMのヒープ域不足を早期に検知し、

アプリケーションの再起動などにより自動的に業務を復旧できます。復旧中も業務リクエストを受け付けて、業務の停止や遅延を回避できます。アプリケーションの復旧処理は、ワークユニットのサービスレベルとして設定変更が可能です。

-セションリカバリ

サーバ障害・プロセス異常停止の発生時に、代替のサーバ・プロセスにセション情報を引き継いで、業務処理を継続できます。

-リソース・プーリング

プロセスやスレッドなどのサーバ資源を事前に獲得し、ワークユニット内で再利用します。サーバ資源を 大限に有効活用して、CPUやメモリの 適使用が可能です。

-活性変更

業務の運用に影響を与えることなく、アプリケーションの追加・入れ替えが可能です。アプリケーションの修正やインタフェース変更が発生しても業務を停止することなく、動的に入れ替えができ、システム変更にともなうコスト削減と環境変化への柔軟な対応が可能です。

-診断ログ機能と一括自動資料採取

アプリケーションの異常(異常終了、ループ、デッドロック)が発生した場合、Interstage管理コンソール

から、エラーメッセージ、診断ログを参照できます。また、トラブル調査に必要な資料を一括して自動採取できます。

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・システム管理

-システム資源の自動拡張・予兆監視

運用中の負荷にあわせシステムメモリなどのシステム資源を自動的にチューニングし、自動拡張が可能です。また、システム資源の消費を監視し、資源不足によるアプリケーション異常を事前に回避して、資源不足による運用停止などの問題を未然に防止できます。

-ホットスタンバイ

Webサーバやアプリケーションサーバでホットスタンバイを実現する機能によりアプリケーションが動作しているサーバ(現用)で障害が発生しても、待機系サーバでアプリケーションを自動起動し、業務を引き継ぐことができます(フェールオーバー)。ホットスタンバイと負荷分散やセションリカバリ機能(利用者の業務継続性を保証する機能)を組み合わせて、高信頼・高性能システムを実現します。

-負荷分散

処理集中によるレスポンス低下を防ぐと同時に、サーバ故障時には故障サーバを切り離して運用するため、レスポンスを維持し、業務を安定運用できます。

また、運用要件に合わせて選択できます。

1.Webサーバによる負荷分散(小規模構成向き)

Webサーバが業務の振り分けを行います。

2. ネットワークサーバIPCOMによる負荷分散(大規模構成向き)

資源使用状況を計測し、メソッド呼び出しごとの振り分けにより、きめ細かく負荷分散できます。

・高性能・スケーラビリティに対応

-アプリケーションの多重制御(マルチコンテナ)

アプリケーションの多重実行を制御して、多数のリクエストに対しても安定したレスポンスを保証します。アクセス集中などによる性能劣化を防ぐとともに、CPU性能を有効に利用でき、スケーラブルな構成にも対応できます。 また、業務を複数のコンテナで運用することで、特定のコンテナにトラブルが発生しても他のコンテナで業務運用を継続でき、トラブルの影響を局所化できます。

-Webサーバの複数運用

Webサーバの複数運用が可能です。それぞれのWebサーバは個々のプロセスで実行できるため、Webサーバの追加構築や単体での起動停止など独立した運用が可能です。1つのサーバ上に複数のWebサーバを構築でき、サーバを有効に利用できます。

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Copyright 2007 FUJITSU LIMITED 34

Copyright 2007 FUJITSU LIMITED34

3.2 Interstage Application Server(3/5)3.2 Interstage Application Server(3/5)

■業務のレスポンス監視・性能分析

時系列レポート時系列レポート

Javaヒープ量Javaヒープ量

ガベージコレクション状況ガベージコレクション状況

処理量処理量 CPU使用率CPU使用率

相関レポート相関レポート

処理量

CPU使用率

・Javaヒープ量/GC状況/処理量/CPU使用率などの業務アプリケーション性能を分析可能・業務パフォーマンスの簡単把握・分析で異常時の原因調査やシステム改善の判断材料を獲得・アプリケーション/Webサーバ/エンドユーザの各層でレスポンス状況を監視・レスポンス低下検出時には、ドリルダウンによりボトルネック箇所の特定可能

◆複数サーバの一括操作と性能分析データの採取・可視化で、業務運用を効率化

※Systemwalker Service Quality Coordinatorの連携により実現

■複数サーバの一括操作と性能分析データの採取・可視化で、業務運用を効率化

業務の起動・停止・状態監視・入れ替えは、WebベースのInterstage管理コンソールで簡単に操作できま

す。複数サーバに配置された業務も一括操作でき、運用時の負担を軽減します。また、性能情報の採取・グラフ表示などによりレスポンス状況を正確に把握でき、業務の安定運用を支援します。

・業務運用の負担を軽減-業務のレスポンス監視・性能分析

業務アプリケーションの性能情報(Javaヒープ量・ガベージコレクション状況・処理量・CPU使用率など)をグラフで表示したり、ログを採取できます。(*補足)

業務のパフォーマンスをわかりやすく簡単に把握・分析でき、異常時の原因調査やシステムチューニングなどに役立てることができます。また、アプリケーション/Webサーバ/エンドユーザーの各層でレ

スポンス状況を監視し、レスポンス低下時にはドリルダウンにより問題箇所の特定が可能。性能情報はログファイルに記録でき、業務処理量の増大に備えたサーバ増強計画などにも役立てることができます。

*補足:Systemwalker Service Quality Coordinatorとの連携により実現

-GUIによる簡単操作業務運用は、GUI(Interstage管理コンソール)で簡単に操作可能です。また、複数のアプリケーション

をワークユニットとして管理できます。業務の構築・起動・停止からプロセス多重度変更などの環境設定、実行時の資源消費や処理時間のモニタリングなど、業務の構築・運用のすべての操作を実行できます。複数サーバに配置された業務も同じビューで操作でき、システム全体の管理が容易にできます。

-コマンドによる定型操作・繰り返し操作すべての運用管理操作はコマンドで実行可能です。GUIでは不向きな定型の運用操作や繰り返し操

作で、利便性を向上できます。

-複数サーバを一括操作(マルチサーバ管理)1台のサーバから複数台のサーバの分散環境まで、多様なシステムで動作する業務を、Interstage

管理コンソールから一括操作できます。マルチサーバ管理配下でも単体サーバへの個別操作ができ、自由度の高い運用操作を実現します。 さらに、統合開発環境Interstage Studioとの強力な連携により、

開発環境から複数サーバへアプリケーションを一括配備でき、運用テスト・導入においても簡単操作を実現します。サーバ構成情報を把握することで、サーバ障害発生時の業務への影響を局所化。業務と関係するサーバの情報を可視化することで、迅速なトラブル復旧が可能です。

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Copyright 2007 FUJITSU LIMITED 35

Copyright 2007 FUJITSU LIMITED35

3.2 Interstage Application Server(4/5)3.2 Interstage Application Server(4/5)

■オープン技術・業界標準に対応

・富士通製JDK 5.0(Sun Microsystems社標準品と完全互換)を搭載

高性能・高信頼なJava実行環境を提供。

・Apache 2.0、Tomcat 5.5など、 新のオープンソースに対応。

他社ベンダーを含め、オープンソース対応のアプリケーションの高い移植性を実現

これらのアプリケーションを、高信頼・高性能運用環境で実行可能。

Interstage Application Server

Servlet/JSP(Tomcat 5.5互換)HTTPサーバ

(Apache 2.0互換) JDK 5.0JDK 5.0

HTTPサーバの複数運用が可能 メモリ管理機能の強化により、

レスポンス低下を起こすメモリ不足や異常なガベージコレクション処理を回避

J2EE 1.4に対応。

オープンソース対応のアプリケーションとの高い移植性を実現

◆互換性保証と標準技術によるアプリケーションのポータビリティで、資産の長期利用を実現

■互換性保証と標準技術によるアプリケーションのポータビリティで、資産の長期利用を実現

バージョンアップ時のアプリケーション互換を保証する機構とオープン技術の採用により、新規アプリケーションだけでなく、現行業務やオープンソース上で開発したアプリケーションなど既存資産も継続して利用できます。さまざまなアプリケーション資産を活用したシステム構築を実現します。

・オープン技術・業界標準に対応

-Webサービス対応の実行基盤

Webサービスの相互接続規約WS-I BPに対応し、SOA適用システムの基盤としてサービスの構築・運用・連携を支援します。他社ベンダーを含む他の業務サービスや.NET環境とも容易に接続で

き、業務の適応範囲を拡大できます。環境設定やアプリケーション配備など簡単な運用操作で利用でき、実用的で使いやすいWebサービスを実現できます。

-J2EE対応、高性能・高信頼なJava実行基盤

J2EE準拠のアプリケーションサーバに基幹システム構築技術を融合し、Sun Microsystems社標準品と完全互換の富士通製Java2SDK、Standard Edition 5.0を搭載した高性能・高信頼なJava実行環境です。さらに強化されたメモリ管理機能により、レスポンス低下を起こすメモリ不足や異常なガベージコレクション処理を回避して、高い実行性能を実現するとともに、アプリケーションの多重実行制御やキュー制御機構と合わせて、利用者数が増加しても安定したレスポンスを保証しています。

- 新オープンソースに対応

Apache、Tomcatなど、 新のオープンソースに対応しているため、他社ベンダーを含むオープンソース対応のアプリケーションの高い移植性を実現しています。また、業務アプリケーション管理やマルチコンテナなどの高性能・高信頼技術により、安定した業務運用が可能です。

-豊富な部品群をもつJ2EEフレームワーク各種アプリケーションを効果的に開発するための豊富な高機能部品群(フレームワーク)を標準装備

しています。フレームワークの利用により、高品質なアプリケーションを簡易に開発できます。また、StrutsやJSFなどの標準技術にも対応しており、これらの標準的なスキルを活用して各種アプリ

ケーションを開発できます。

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・現行業務・既存システムを有効利用

-アプリケーションを継続利用

アプリケーション資産を長期にわたって保証します。従来バージョンで動作していたアプリケーションは 新バージョンでも継続してそのまま利用できます。また、1つのアプリケーションサーバで複数の異なるJDKを実行できます。これにより、新たな業務は 新JDKで構築・運用し、従来の業務は旧JDKで運用できます。さらに、外部のパッケージソフト(適当なJDKで動作)を運用するなど、1つのアプリケーションサーバですべての業務を実行できます。

-既存システムの活用

メインフレームなどの既存システムをインターネット環境から利用できます。メッセージ通信やゲートウェイなどの機能により、インターネット環境から既存システムを容易に活用できます。ビジネス環境の変化にあわせて、低コストで短期間にシステムの拡張や統合が可能です。

-COBOL/C/C++言語資産の利用

Javaに加えてCOBOLやC/C++ 言語で開発したアプリケーションも使用できるため、これらの

言語で開発された既存資産を利用して高信頼な業務システムを短期間に構築できます。

また、J2EE、COBOL、C言語などの開発言語に関係なく、アプリケーションはInterstage管理コンソー

ルからワークユニット(業務単位)で操作、監視が可能です。

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Copyright 2007 FUJITSU LIMITED 37

Copyright 2007 FUJITSU LIMITED37

3.2 Interstage Application Server(5/5)3.2 Interstage Application Server(5/5)

■セキュリティ監査証跡

・情報漏洩の発生に備えて 「いつ」 「だれが」「どのデータを」「どの経路で」 アクセスしたかを記録情報漏洩の追跡・原因分析、業務運用の正当性の証明に利用可能

・横通しの識別IDによる各ログの相関関係の簡易な分析や、Webサーバのアクセス情報による不審者の早期特定など、スピーディーな追跡が可能

Systemwalker Centric ManagerSystemwalker Centric Manager

Interstage Application Server

Webサーバ

DB

記録

ログ集約

Servlet EJB

分析 記録

分析

Symfoware

Symfowareの監査ログに

WebサーバのIPアドレス・認

証ユーザー名などを記録

◆インストール直後から、セキュリティ脅威に備えた安全なシステムを実現

■インストール直後から、セキュリティ脅威に備えた安全なシステムを実現

業務システムのセキュリティ強化と操作性、運用性を兼ね備えた運用環境を実現します。難しい設定をしなくてもインストール直後からセキュアなシステムを構築でき、情報漏洩や第三者機関によるセキュリティ監査にも対応できます。

・セキュアな運用環境

インストールと同時にセキュアな運用環境を構築できます。業務のすべてのリソースへの適切なアクセス許可設定や、運用操作者の限定、運用にともなう通信の暗号化適用などがインストール直後から利用可能です。業務運用に対する不当なアクセス・通信傍受などのセキュリティ脅威から情報を保護し、安全な業務システムをスピーディーに構築できます。

・不正アクセスから資産を保護

SSL3.0のクライアント・サーバ認証と暗号化機能、日本ベリサイン社、日本認証サービス社の証明書を使用したSSL通信など、インターネットでの企業間取引や顧客への情報公開システムに不可欠な高い安全性を実現するセキュリティ機能を実装しています。セキュリティ設定はInterstage管理コンソールから操

作でき、また、マルチサーバ管理との連携で複数サーバに対しても一括設定が可能です。

・セキュリティ監査証跡

情報の漏洩に備えて「いつ」「だれが」「どのデータを」「どの経路で」アクセスしたかを記録できます。横通しの識別IDによる各ログの相関関係の簡易な分析や、Webサーバのアクセス情報(*補足)による不審者の早期特定など、スピーディーな追跡調査や業務運用の正当性の証明に利用できます。

*補足:Symfowareの監査ログにWebサーバのIPアドレス・認証ユーザー名などを記録

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Copyright 2007 FUJITSU LIMITED 38

・シングル・サインオン

1回のサインオンで複数の業務サーバにアクセスできます。企業内の業務システムのユーザーID、パス

ワードなどの情報を一元管理しているため、システム管理者によるユーザー情報のメンテナンス(追加・変更・削除)が簡単に実施できます。また、Windowsのログオン機構との連携により、利用者はWindowsロ

グオン操作だけでサーバへのサインオンが可能になります。利用者の利便性向上と運用コストの削減が可能です。認証サーバやユーザー情報を格納するリポジトリサーバは、ユーザーの増大などによりスケーラブルな構成やリレーショナルデータベースの利用が可能です。さらに、一定時間で認証を無効にするアイドルタイムアウトや多重サインオン抑止など、アクセス制御・セション制御機能を備えており、適切な利用者認証、アクセス制御が可能です。

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Copyright 2007 FUJITSU LIMITED 39

Copyright 2007 FUJITSU LIMITED39

3.3 基幹オンライン・バッチシステム基盤3.3 基幹オンライン・バッチシステム基盤

変化に強い基幹系オンラインシステムを迅速に構築したい変化に強い基幹系オンラインシステムを迅速に構築したい

アプリケーションの制御とコンポーネント化技術で拡張性の高いオンラインシステムを構築

基幹オンライン・バッチシステムの迅速な構築と安定稼働を実現する基盤ソフトウェア

計画どおりにバッチ処理を実行したい計画どおりにバッチ処理を実行したいバッチ処理の高速化とファイル排他機能でバッチ

システムの計画運用と安定稼働を支援

新のオンライン入力データをすぐ活用したい新のオンライン入力データをすぐ活用したい オンラインとバッチの連動により、リアルタイム性の高いシステム構築を支援

Interstage Business Application Server Interstage Job Workload Server

■アプリケーションの制御とコンポーネント化技術で拡張性の高いオンラインシステムを構築・Interstage Business Application Server

基幹系オンラインシステムの構築に必要な制御機能とアプリケーションのコンポーネント化により、拡張性の高いオンラインシステムの構築を支援します。

■バッチ処理の高速化とファイル排他機能でバッチシステムの計画運用と安定稼働を支援

・Interstage Job Workload Serverバッチ処理の高速化と多重実行時の資源競合解消により、バッチシステムの計画運用と安定稼働を

支援します。

■オンラインとバッチの連動により、リアルタイム性の高いシステム構築を支援・Interstage Business Application Server・Interstage Job Workload Server

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Copyright 2007 FUJITSU LIMITED 40

Copyright 2007 FUJITSU LIMITED40

3.3.1 Interstage Business Application Server(1/3)3.3.1 Interstage Business Application Server(1/3)

会話処理 :応答を待ち合わせる形態 突き放し処理 :応答を待たず、処理結果を 問い合わせる形態

基幹業務に必要な制御機能を標準搭載基幹業務に必要な制御機能を標準搭載

アプリケーションの制御とコンポーネント化技術で拡張性の高いオンラインシステムを構築

Webアプリケーションの短期開発を支援Webアプリケーションの短期開発を支援

コンポーネント化による拡張性の高いシステム構築コンポーネント化による拡張性の高いシステム構築

既存資産を活用したシステムの短期構築既存資産を活用したシステムの短期構築

オンラインシステムは、Webアプリケーションとバックエンドアプリケーションから構成されます。基幹業務

に必要な制御機能とアプリケーションのコンポーネント化により、拡張性の高い基幹系オンラインシステムの構築を支援します。

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Copyright 2007 FUJITSU LIMITED 41

Copyright 2007 FUJITSU LIMITED41

3.3.1 Interstage Business Application Server(2/3)3.3.1 Interstage Business Application Server(2/3)

■ログ制御機能

ログ制御機能

業務データベース

管理情報

アプリケーション1(A支店10個売上げ)

アプリケーション1(A支店10個売上げ)

ジャーナルログ

サイクリック運用

バックアップの取得バックアップの取得

ログの書き込み

ジャーナルログ取得

データの更新

データベース更新

データの保管バッチへの引継ぎ

アプリケーション2(B支店20個売上げ)

アプリケーション2(B支店20個売上げ)

アプリケーション3(C支店50個売上げ)

アプリケーション3(C支店50個売上げ)

在庫数800→720 A支店10個売上げB支店20個売上げC支店50個売上げ

結果だけ 業務処理の履歴(取引履歴)

Interstage Business Application Server

Interstage Business Application Server

業務処理のトランザクションと連動した確実なジャーナルログの取得により、他業務(一括バッチ処理など)との連携処理のリアルタイム性向上

・トランザクションと連動した高速かつ確実なジャーナルログの取得・サイクリック運用で業務継続性を保証

Point!

◆基幹業務に必要な制御機能を標準搭載

■基幹業務に必要な制御機能を標準搭載

バックエンドアプリケーションを制御する、通信制御、データベース制御、トランザクション制御、ログ制御などの基幹業務に不可欠な高度な制御機能により、高信頼なシステムの短期構築が可能になります。

・ログ制御機能

ログ制御機能では、データベースと同等の堅牢な書き込みと順序性を保証しています。また、エンドレスなログ採取により、運用性の向上とシステムの連続運転を保証します。オンラインで処理した業務データはログ取得(ジャーナルログ)することで、業務処理の履歴管理や後続のバッチ処理への引継ぎデータとして活用できます。

・通信制御機能

Webアプリケーションとバックエンドアプリケーションの通信形態には、会話処理と突き放し処理の2種類があります。会話処理向けのメッセージの送受信処理および、突き放し処理向けの入力メッセージの取り出しと出力メッセージの格納処理の両方に対応しているため、通信形態に依存しないアプリケーションの開発が可能になります。

・トランザクション制御機能

トランザクション制御機能は、アプリケーションの処理結果にしたがってデータベースに対するコミットやロールバックを自動的に実施します。また、突き放し処理の場合は、入力メッセージと出力メッセージに対して自動的にコミットやロールバックができます。アプリケーションの処理結果とデータの整合性が保証されます。

・データベース制御機能

バックエンドアプリケーションでデータベースにアクセスする際、データベース制御機能では、データベースへの事前コネクション機能やコネクションプーリング機能により、データベースへのアクセスを高速化できます。また、コネクション再接続機能によりシステムの連続運転が可能になります。

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Copyright 2007 FUJITSU LIMITED 42

Copyright 2007 FUJITSU LIMITED42

新システム

Interstage Business Application ServerInterstage Business Application Server

既存業務システム

Interstage V5/V6/V7

既存アプリ1(COBOL/C)

新規アプリ(Java)

既存アプリ2(Java)

既存アプリ4(Java)

新規アプリ(COBOL/C)

既存アプリ3(Java)

JDK 1.4 JDK 1.4

JDK 5.0JDK 1.4

容易な移行

メインフレーム

既存アプリ1(COBOL/C)

Interstage V5/V6/V7/V8

Interstage V3/V4

既存アプリ1(COBOL/C)

OSSアプリケーションサーバ

既存アプリ2(Java)

他社アプリケーションサーバ

既存アプリ3(Java)

既存アプリ4(Java)

既存アプリ1(COBOL/C)

3.3.1 Interstage Business Application Server(3/3)3.3.1 Interstage Business Application Server(3/3)

◆既存資産を活用したシステムの短期開発

・既存アプリケーション資産の流用による、容易な移行・新規業務との統合が容易

→同一アプリケーションサーバ環境で業務サービスを統合運用

■既存資産を活用したシステムの短期構築

バックエンドアプリケーションの開発にはJava、C言語、COBOLなど、業務の特性に応じた 適な言語

を選択できます。また、メインフレームやクライアントサーバシステムの再構築には、アプリケーションの業務ロジックだけを流用して、制御機能と組み合わせることでスピーディーな開発ができます。

■Webアプリケーションの短期開発を支援

フォーマット編集、コンボボックス、表、データチェックなど、業務開発に有効な画面部品を多数、タグライブラリとして提供しています。HTMLベースで高品質なWebアプリケーションを構築できます。さらに、Interstage統合開発環境を利用することで、Webアプリケーションのビジュアル開発が可能になり、生産

性が大幅に向上します。

■コンポーネント化による拡張性の高いシステム構築

・業務ロジックと制御機能の分離

お客様が開発するアプリケーションを、業務ロジックとアプリケーションを制御するロジックに分離して開発できます。アプリケーションの独立性と保守性を高め、再利用性の向上と長寿命化を実現できます。

・制御機能のカスタマイズ

お客様固有の処理を追加することで、アプリケーションの制御機能をカスタマイズできます。多様化・複雑化したビジネス環境においても、拡張性の高いシステムを容易に構築できます。

・業務ロジックの組み合わせによる柔軟なシステム構築

複数の業務ロジックを組み合わせて新しい業務サービスをInterstage統合開発環境(*補足)で簡単に

開発できます。業務サービスの拡張・変更には、業務ロジックの呼び出し順番の変更や追加により対応できます。

*補足:統合開発環境 Interstage Studioが製品に同梱されます

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Copyright 2007 FUJITSU LIMITED 43

Copyright 2007 FUJITSU LIMITED43

3.3.2 Interstage Job Workload Server(1/2)3.3.2 Interstage Job Workload Server(1/2)

バッチシステムの計画運用バッチシステムの計画運用

バッチ処理の高速化とファイル排他機能でバッチシステムの計画運用と安定稼働を支援

バッチ処理の安定稼働バッチ処理の安定稼働

日次や月次処理のようにあらかじめ計画された時間に実行するバッチ処理と、随時実行するバッチ処理の2形態におけるバッチシステムの計画運用と安定稼働を実現します。

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Copyright 2007 FUJITSU LIMITED 44

Copyright 2007 FUJITSU LIMITED44

3.3.2 Interstage Job Workload Server(2/2)3.3.2 Interstage Job Workload Server(2/2)

fileA fileB

JOB1の後続STEPで使用しないため排他解除

ファイル定義

STEP1

fileA

JOB2

ファイル管理

JOB1排他獲得中

JOB1排他獲得中

JOB2排他獲得中JOB1の後続STEPで使用する

ため排他保持

排他待ち

排他獲得排他獲得

排他解除

ファイル定義

STEP1

fileA

fileB

STEP2

fileA

JOB1

排他待ちによりファイル破壊を防止

排他解除

排他獲得

排他解除

・ジョブ起動時に、実行に必要なファイル資源の排他を一括して獲得・ファイルの競合やファイル破壊を防止

■ファイル資源の一括排他獲得

◆バッチ処理の安定稼動

■バッチ処理の安定稼働

・多重実行時の資源競合を解消

バッチ処理を多重実行するとファイル資源が競合する場合があります。ファイル排他機能では、バッチ処理の実行前にジョブ内で使用するすべてのファイルを排他獲得し、多重実行時の他バッチ処理とのファイル資源競合によるバッチ処理の異常終了やファイル破壊を回避します。

・バッチ処理異常時のリカバリー時間を短縮

バッチ処理の異常時には、更新中のファイルは自動削除され、参照ファイルは保存されるため、異常終了したアプリケーションからのリスタートが可能になり、リカバリー時間を短縮できます。

■バッチシステムの計画運用

・バッチシステムの負荷の平準化

あらかじめ定義された数以上のバッチ処理の起動が要求された場合、ジョブキューにキューイングすることにより、システムにかかる負荷を平準化します。また、キューからの取り出し時の優先度制御により、緊急度の高いバッチ処理を優先して実行できます。

・バッチ処理の高速実行

バッチ処理を実行するプロセスの常駐化によるプロセス開始・終了のオーバヘッドの解消とプロセスの多重化により、バッチ処理の高速実行を実現します。従来のシェルスクリプトによるバッチ処理の「アプリケーション/ファイル排他などのコマンドの開始、終了を繰り返すことでシステムに不要な負荷がかかり、計画通りに処理が完了しない」という問題を解決できます。

・ジョブスケジューラによるバッチ処理の計画実行

任意のジョブスケジューラ製品(*補足)を利用してバッチ処理を実行する時間や曜日などを定義できま

す。指定した時間でのバッチ処理の自動実行と、実行状況や処理結果のタイムリーな把握により、計画実行

と異常の早期検出、対処が可能になります。

*補足: Systemwalker Operation Managerなど

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・世代ファイルと連結ファイルによる処理手順の短縮

ファイルに世代番号を付与して管理する世代ファイル機能により、ファイル破壊に備えたバックアップを不要とし、処理手順を短縮できます。また、連結ファイル機能は、世代ファイルを含めて複数のファイルをひとつのファイルとして取り扱い、時間ごとに集計したファイル群をマージ処理することなく日次で集計するなど、処理手順の短縮が可能です。

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Copyright 2007 FUJITSU LIMITED 46

Copyright 2007 FUJITSU LIMITED46

3.3.3 基幹オンラインと基幹バッチの連動3.3.3 基幹オンラインと基幹バッチの連動

オンライン・バッチ連動によるビジネススピードの向上オンライン・バッチ連動によるビジネススピードの向上

オンラインとバッチの連動によりリアルタイム性の高いシステム構築を支援

ジャーナルログによる鮮度の高いデータ活用ジャーナルログによる鮮度の高いデータ活用

Interstage Job Workload ServerInterstage Business Application Server

■オンライン・バッチ連動によるビジネススピードの向上

オンラインの処理結果をリアルタイムにバッチ処理することで、夜間バッチから解放され、ビジネススピードを向上できます。

■ジャーナルログによる鮮度の高いデータ活用

オンラインの処理結果をジャーナルログに格納し、オンラインから切り離してバッチ処理できます。従来のようなオンラインとバッチ処理のデータベースの共用がなくなるため、オンラインのレスポンスは低下することなく、鮮度の高いデータウェアハウスの構築が可能になります。

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Copyright 2007 FUJITSU LIMITED 47

Copyright 2007 FUJITSU LIMITED47

3.4 Interstage Traffic Director3.4 Interstage Traffic Director

安定したレスポンスとサービス品質(QoS)を保証し、ノンストップ稼動を実現

する負荷分散ソフトウェア

アプリケーションサーバの負荷分散アプリケーションサーバの負荷分散

QoS制御機能QoS制御機能

Webキャッシュ機能Webキャッシュ機能

高性能・高信頼システムによる安定稼動

ビジネス要件に応じた帯域幅を割当て、安定したサービスを提供

Webサーバの負荷を軽減するとともに、

ネットワークトラフィック量を軽減

Interstage Traffic DirectorWebキャッシュ機能Webキャッシュ機能

1回目のアクセス

サーバへアクセス

2回目のアクセス

キャシュを利用

サーバとネットワークへの負荷軽減

サーバ負荷分散サーバ負荷分散

リクエストを複数のサーバへ振り分け

QoS制御機能QoS制御機能

代理店受注業務

支店受注業務

Web業務

その他業務

トラフィックを分類し、それぞれに帯域を割り当て

(双方向で可能)

Interstage Traffic Directorは、さまざまな負荷情報にもとづく分散機能によって、きめ細やかなトラフィック管理を提供。Webシステムや企業システムに要求されるパフォーマンスを、安定性、拡張性の高いレベルで実現します。Webサーバやアプリケーションサーバの追加や故障時にもサービスを停止させない、可用性/信頼性の高いシステムを構築することができます。

■アプリケーションサーバの負荷分散

大量のアクセスを複数サーバに処理を振り分け、負荷集中によるレスポンス低下を防止します。快適なアクセス環境を実現します。ノード、サービス単位での故障監視、分散対象サーバのメンテナンス目的の動的切り離し/切り戻しなどさまざまな運用管理機能をサポートし、業務無停止化を実現します。

■QoS制御機能

業務や利用者アプリケーションごとのトラフィックを分割/制御し、ネットワーク通信の渋滞を解消するとと

もに、回線の利用効率を改善します。回線混雑時にもミッション・クリティカルな業務の帯域幅を確保し、常に安定したパフォーマンスを保証します。さらに、月日、曜日、時間帯で保証帯域幅をダイナミックに切り替えるスケジューリング機能を搭載しており、企業の業務形態に沿った柔軟な帯域管理が実現できます。

■Webキャッシュ機能

Webサーバから受信したデータをWebブラウザに返信すると同時に、データキャッシュを行います。これにより、アクセス頻度の高い要求に対して高速なレスポンスを実現するとともに、背後のWebサーバへの

負荷を軽減することができます。

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Copyright 2007 FUJITSU LIMITED 48

Copyright 2007 FUJITSU LIMITED48

3.5 Interstage Security Director3.5 Interstage Security Director

強固なセキュリティ管理を実現する基盤ソフトウェア

ファイアウォール機能ファイアウォール機能

アプリケーションゲートウェイ機能アプリケーションゲートウェイ機能

ネットワークへの不正なアクセスを遮断/検出

社内システムへの安全な中継

InterstageSecurity Director

InterstageSecurity Director

アプリケーションゲートウェイ

ユーザー認証・認可ユーザー認証・認可

携帯端末認証携帯端末認証

アクセス制御アクセス制御

VPN(IPsec)

ファイアウォール

不正アクセス制御不正アクセス制御

アドレス変換アドレス変換

VPN接続VPN接続

SSL

SSL、

個体識別情報

Interstage Security Director

etc

Interstage Application Server

Webサーバ

アプリケーションサーバ

ネットワーク

認証サーバ

リポジトリサーバ

InterstageInteractionManager

Webサーバ

Webサーバ

グループウェア

Webメール

サーバ

認証

情報

の通

認証・認可

認証情報の通知

認証

情報

の通

暗号化された安全な通信路を提供アプリケーションサーバのフロントエンドで利用者を認証・認可(SSO)

1ライセンスでファイアウォールとアプリケーションゲートウェイを別サーバにインストール可能

Interstage Security Directorは、インターネット上でサービスを提供するWebサーバやアプリケーション

サーバのために強固なセキュリティを確保するソフトウェアです。不正アクセスの防止、通信データの保護、ユーザー認証、内部サーバの隠ぺいなど、強固なセキュリティ・ソリューションを提供します。

■ファイアウォール機能

・不正アクセス制御システム管理者によって指定されたポリシー情報にしたがって、送受信IPパケットの通過/破棄/拒否

応答といったアクセス制御機能を提供します。社内ネットワークを利用するユーザーや利用できるアプリケーションを制限し、インターネットからの不正な侵入を遮断します。サービス妨害攻撃や、事前に登録したイベントが発生した場合、アラート通知により迅速に対応が可能です。また、運用状態のロギングやモニタリングにより、ネットワークの稼動状況を監視/調査できます。IPパケットフィルタリング機能はIPv6ネットワークに対応しています。

・アドレス変換

社内IPアドレスを隠ぺいするアドレス変換機能は、IPv6ネットワークに対応したNAT(Network Address Translation)およびIPマスカレード方式の利用が可能です。プライベートアドレス運用の社内

ネットワークを、そのままインターネットに接続することができます。

・VPN接続

企業間のシステムをInterstage Security Director同士で接続することで、VPNシステムの構築が可能です。また、Safegate Clientを利用したクライアントPCとInterstage Security DirectorでのVPN接続も

可能です。これにより、インターネット上の通信を暗号化し、安全な通信を実現できます。

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■アプリケーションゲートウェイ機能

・ユーザー認証・認可

Webサーバやグループウェアのフロントエンドで利用者を認証・許可します。認証された結果は、Webサーバやアプリケーションサーバに引き継がれ、利用者は1回の認証だけでアクセス可能です。さらに、Interstage Application Serverのシングル・サインオン機能と連動することにより、認証・許可情報の一元管理を実現します。また、SSL通信でクライアント認証を行う際、クライアント証明書でユーザー

認証を行うことが可能です。利用者からのユーザー名、パスワード入力作業が不要となり、利用者の利便性を大きく向上させることができます。

・携帯端末認証

携帯端末からのアクセスについては、ユーザー名、パスワードに加えて、携帯端末(iモード、FOMA)

の個体識別情報を組み合わせて認証を行うことが可能です。万一、ユーザー名・パスワードが漏洩した場合でも、登録された携帯端末以外からはログインできません。

・アクセス制御

中継を行うクライアント(ホスト名/IPアドレス)とサーバ(ホスト名/IPアドレス/URL)、HTTPプロトコルの

ヘッダやメソッド、および、ユーザー認証を組み合わせて細かなアクセス制御を行うことが可能です。

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Copyright 2007 FUJITSU LIMITED50

3.6 Interstage SIPnet Application Container3.6 Interstage SIPnet Application Container

Webと音声の連携基盤Webと音声の連携基盤

Webアプリケーションに音声機能を追加する開発・実行環境

高信頼なアプリケーション実行環境高信頼なアプリケーション実行環境

開発を支援する開発環境開発を支援する開発環境

Interstage SIPnet Application Containerは、Webと音声を融合させた新たな業務サービスの構築を短期間で実現するアプリケーション開発・実行環境を提供します。情報(Web)と通信(SIP)のセション管理を統合し、情報、

通信どちらからでも統一的に制御します。

■Webと音声の連携基盤

情報(Web)と通信(SIP)のセション管理を統合し、情報・通信どちらからでも統一的に制御可能なアプリケーション基盤を提供します。Interstage Application Server(J2EE)上で動作しているWebアプリケー

ションに、音声機能を簡単に追加できます。これまで困難であった音声系アプリケーションの開発を容易にし、新たな業務サービスの構築を短期間に行うことができます。Webと音声を連携した業務アプリケー

ションにより、業務効率・生産性を向上させることができます。

■高信頼なアプリケーション実行環境

一時的な過負荷によるサービスの停止や異常終了を自動的に検知し、人手を介することなく業務を再起動します。つねに安定して稼動するサービスを実現できます。

■開発を支援する開発環境

Interstage Studio上で動作する開発環境(SDK)を提供します。Webアプリケーションと同様の開発スタイルで、Webと音声を融合したアプリケーションを容易に開発できます。

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Copyright 2007 FUJITSU LIMITED 51

Copyright 2007 FUJITSU LIMITED51

3.7 Interstage SIPnet VoiceXML Server3.7 Interstage SIPnet VoiceXML Server

音声自動対話サーバ音声自動対話サーバ

高品質な音声認識・音声応答技術

VoiceXML 2.0対応VoiceXML 2.0対応

Interstage SIPnet VoiceXML Serverは、VoiceXML 2.0に準拠したSIPベースの高品質な音声認識・音声応答サービスを実現します。Webアプリケーションに音声対話サービスを付加した新たな業務サービスを実現します。Interstage SIPnet Application ContainerやInterstage Realtime Communicatorなどのサー

バで動作するアプリケーションと連携できます。

■音声自動対話サーバ

Webアプリケーションに音声対話サービスを付加することで新たな業務サービスを実現します。背景雑

音抑制・非定常雑音棄却方式による雑音に強い音声認識と、波形コーパス方式による滑らかで自然な音声合成エンジンを搭載しています。高品質な自動音声対話により業務効率の向上、顧客満足度を向上させることができます。

■VoiceXML 2.0対応

VoiceXMLはXMLと同様にWebアプリケーションとの親和性が高いため、Webを活用した業務アプリ

ケーションと音声対話を組み合わせたサービスを、容易に実現することができます。また、汎用のハードウェアで動作しますので、高価な音声ボードなどの専用機器は不要です。

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MEMO