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General Specifications << 目次 >> << 索引 >> ■ 概要 RGS(リモート・ゲートウエイ・ステーション)はFAST/TOOLS とCENTUM VPを統合するためのステーションです。 RGS により、複数のドメインや地理的に離れたコーポレート規模のオートメーションシステムを構築することが できます。これは FAST/TOOLS から RGS 経由で Vnet/IP へのアクセスが可能になることに加えて、リモートネッ トワークインフラの通信の中断や低帯域通信に FAST/TOOLS と RGS が対応していることよって実現されます。 RGS は多様なデータやファンクションブロックを持つ CENTUM VP の情報を FAST/TOOLS に取り込む機能を提供 します。 Web HMI サーバ/クライアント Web HMI サーバ/クライアント プリンタ SCADAサーバ リモートゲートウェイ ステーション(RGS) FTRGS-S□0 (*1) HIS UGS SCS FCS Vnet/IP ネットワーク *1: □ : S=シングルプラットフォーム、R=PC冗長化 ENG FAST/TOOLSサーバへの ホスト・ホスト接続 F01.ai 図 RGS サンプルアーキテクチャ リモート・ゲートウェイ・ ステーション(RGS) GS 50A01A12-01JA 2019.04.18 初版(YK) 2019.05.17 2版(YK) GS 50A01A12-01JA

General 6SHFL¿FDWLRQV ステーション(RGS)ダイナミックスキャン周期は一般的にチューニングパラメータに使用されます。チューニングパラメータはほと

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Page 1: General 6SHFL¿FDWLRQV ステーション(RGS)ダイナミックスキャン周期は一般的にチューニングパラメータに使用されます。チューニングパラメータはほと

GeneralSpecifications

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■ 概要RGS(リモート・ゲートウエイ・ステーション)は FAST/TOOLS と CENTUM VP を統合するためのステーションです。RGS により、複数のドメインや地理的に離れたコーポレート規模のオートメーションシステムを構築することができます。これは FAST/TOOLS から RGS 経由で Vnet/IP へのアクセスが可能になることに加えて、リモートネットワークインフラの通信の中断や低帯域通信に FAST/TOOLS と RGS が対応していることよって実現されます。RGS は多様なデータやファンクションブロックを持つ CENTUM VP の情報を FAST/TOOLS に取り込む機能を提供します。

Web HMI

サーバ/クライアント

Web HMI サーバ/クライアント

プリンタ

SCADAサーバ

リモートゲートウェイステーション(RGS)

FTRGS-S□0(*1)

HIS

UGS

SCS

FCS

Vnet/IPネットワーク

*1: □ : S=シングルプラットフォーム、R=PC冗長化

ENG

FAST/TOOLSサーバへのホスト・ホスト接続

F01.ai

図 RGS サンプルアーキテクチャ

リモート・ゲートウェイ・ステーション(RGS)

GS 50A01A12-01JA2019.04.18 初版(YK)2019.05.17 2 版(YK)

GS50A01A12-01JA

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■ 接続性RGS は常時 FAST/TOOLS と接続され、FAST/TOOLS は RGS を通して Vnet/IP 上のステーションにリード/ライトを行います。RGS は FAST/TOOLS と組み合わせて使用します。

FAST/TOOLS OPCOSIsoft PI

RGS

F02.ai

Vnet/IPネットワーク

FCS SCS UGS

(*2)

(*1) (*1)

図 RGS 接続

*1: RGS は、以下のインターフェースもサポートします。これらはオプションです。 - OPC Server - OSIsoft PI system*2: OSIsoft 提供

■ FCS、SCS、UGS との通信RGS は接続された FCS、SCS、UGS と直接 Vnet/IP 経由で通信します。RGS は FCS、SCS、UGS からアラームを受信しません。アラームの検知や生成は FAST/TOOLS で行われます。コミュニケーションプロトコル Vnet/IP は、EQUIPMENT/FAST のドライバで管理されています。

注: RGS は大量のデータ(RGS に接続された FAST/TOOLS データなど)を高頻度で FCS に書き込むのには適していません。注: CENTUM-VP のステーション(FCS、HIS、SCS、UGS など)は RGS のデータにアクセスできません。

■ RGS 台数一つの(冗長の)RGS に、複数の Vnet/IP ドメインを接続できます。標準のホスト・ホスト接続では、FAST/TOOLS に RGS を最大 253 台まで接続できます。システム全体では、Web-HMI サーバや他サーバも合わせて 4,095 ノードを超えないよう考慮する必要があります。

2019.05.17-00

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■ 統合オペレーションRGS は複数の地理的に分散した CENTUM システムを一つのオペレーション環境に統合するためのオープンプラットフォームを構築することができます。これにより、各制御レベルのユーザへ、プロセスデータやアラームを容易に通知できます。プロセスレベルでプロセス制御するオペレータ向けの情報から、コーポレートレベルで財務システムに提供するKPI まで統合可能です。FAST/TOOLS プラットフォームは、データを収集してユーザに見せること、ユーザからの操作を処理すること、を担っています。

F03.ai

Offshore

Onshore plant/remote operation center

CPF: Central Processing FacilityWHP: Wellhead platform

Offshore platformPipeline

Pipe

line

Onshore

CPFCPF

WHP

WHPWHP

WHP

WHP

WHP

Decision support center Collaboration center

Remote Gateway Station(FAST/TOOLS on CENTUM)

図 統合オペレーション

上図では、コーポレートレベル(デシジョンサポートセンター)、ビジネスレベル(オンショアオペレーションセンター)、プロセスレベル(中央処理施設(CPF))の 3 レベルに分けられています。

これらのネットワークは、ルータやファイアウォールによってセクション分割されたひとつの物理ネットワークや、完全に分割されたネットワークで構築されます。後者は、ビジネスユニットサーバに 2 枚のネットワークカードが必要で、一方はコーポレートネットワークに接続します。

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■ システム仕様

●RGS ソフトウェアモジュールRGS は、通信データバスである BUS/FAST に接続された機能別のソフトウェアモジュール群により構成されています。RGS の各モジュールはイベントベースで動作しており、そのイベントを BUS/FAST を介して対象のモジュールに伝えることで処理を実施します。この方式により、通常の操作中は CPU の負荷を非常に低く抑えることができます。

ツール名 説明

BUS/FAST 基本的なネットワークサポートとセキュアな通信

DATABASE/FAST ISAM ベースのリアルタイムデータベースと分散データセットサービスをサポート

HISTORY/FAST  ヒストリカルデータ管理

ITEM/FAST リアルタイムのアイテムデータ処理

EQUIPMENT/FAST Vnet/IP コミュニケーション

ALARM/FAST  アラームの管理

PROCESS/FAST スクリプトによるシーケンスと演算処理

Web-HMI-Client  1 台の HMI クライアントを含むエンジニアリングサーバ

■ パフォーマンスRGS は Vnet/IP 接続のために、最大 512 ドライバまで定義できます。複数のドライバが一台の FCS、SCS、UGS に接続可能で、データを最適化し最大のシステムパフォーマンスを発揮します。各ドライバは他のドライバと独立して通信します。FCS 20 台の場合、各ドライバは最小の周期で動作可能です。データの合計量が 4,480 以内であれば、1 秒サイクルで処理可能です。

F04.ai

Vnet/IPネットワーク

RGS

Vnet/IPCard

4.480 events/sec

100,000 events/sec以上

FCS

SCS

UGS

図RGS のパフォーマンス

最大データ処理速度はプロジェクトやアプリケーション状態に依存します。

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■ スキャン機能RGS はコントローラ(FCS、SCS、UGS)からのデータをポーリングします。ポーリング率は Vnet/IP のステーション定義で設定されます。選択されたポーリング率によって、一定量のデータがポーリングされます。

ステーションタイプ ポーリング率(items/sec) 備考

FCS 3,200 AFV10

NFCS 12,800 AFV20 / AFV 30 / AFV40 と以降のモデル

UGS 6,400

SCS 1,280 SSC50 / SSC60

注: Vnet/IP ステーションのタイプによって、処理できる最大データ量が異なります。 FCS、SCS、UGS への合計通信量は、各ステーションの処理能力を超えないように調整することができます。

ポーリング率は、PV、MV、SV などのデータごとに設定可能です。たとえば、重要度の高いタグは毎秒、中重要度のタグは 2 秒ごと、低重要度のタグは 5 秒から 10 秒ごとにスキャンする設定ができます。RGS には、高速、中速、低速の 3 スキャンタイプがあります。下表は、通常運用時のデフォルト設定を示します。スキャンタイプ 間隔 アイテム 備考

低速 10,000 msec AOFS、BSET、BSTS、COMMENTS、DL、 DIALOGE、DV、HH、LL, MODE、MSH、MSL、PH、PHASE、PL、SH、SL、UNIT、 VL

中速 5,000 msec FV、SV

高速 1,000 msec ALRM、CPV、MV、PV

各スキャンタイプはコントローラごと、アイテムごとにユーザが定義可能です。

F05.ai

FAST/TOOLS

ENG-HIS

Vnet/IPネットワーク

ホスト・ホスト間通信

監視オペレーション

リモートゲートウェイステーション

EQPDriver

EQPDriver

EQPDriver

FCS

SCS

UGS

図 RGS とイクイップメントドライバ

2019.05.17-00

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●ダイナミックスキャン周期固定スキャン周期(高速、中速、低速)の他に、ダイナミックスキャン周期があります。通常、n 秒に 1 回スキャンされますが、アイテムが現在のグラフィックに表示されている間は、これらのアイテムのスキャン周期が、1秒に 1 回に変更されます。このスキャン周期は EQP ごとに設定可能です。

ダイナミックスキャン周期は一般的にチューニングパラメータに使用されます。チューニングパラメータはほとんど変わりません。たとえば、通常スキャン周期は 30 分に 1 回で、パラメータ設定画面が表示されている間は、毎秒周期に変えるといった使い方ができます。

ダイナミックスキャン周期では 2 つのスキャン周期が定義されます。・ 通常スキャン周期・ 特別スキャン周期(アイテムが画面表示時)

通信が中断した場合は、すべてのデータが RGS に保管され、通信が復旧後、FAST/TOOLS と同期されます。

F06.ai

FAST/TOOLS

FAST/TOOLS

ENG-HIS

Vnet/IPネットワーク

Collaboration -Decision Support Operation

Graphic contains item

EQPDriver

EQPDriver

EQPDriver

FCS

SCS

UGS

ホスト・ホスト間通信

ホスト・ホスト間通信

リモートゲートウェイステーション

監視オペレーション

図 RGS とダイナミックスキャン

2019.05.17-00

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■ エンジニアリング

●RGS の自動アップデート機能HIS 上で、エンジニアが CENTUM のコンフィグレーションを変更し、プロジェクトデータベースの保存を行うと、変更内容が自動的に RGS に反映されます。RGS には、この機能を実現するための同期プロセスが存在します。FTExchange(変換ツール)は、FAST/TOOLS システムとの同期に使用できます。FAST/TOOLS ホストシステムへロードされるデータベースは、FTExchange によって生成されます。このデータベースは RGS から FAST/TOOLS ホストシステムへ手動でコピーされ、FAST/TOOLS ホストシステムにエンジニアリング情報が自動生成されます。

F07.ai

Vnet/IPネットワーク

RGS

FAST/TOOLS

データベースロード

ロード要求

同期

CENTUM VPENG/HIS

FCS

SCS

UGS

図 RGS 自動データベース更新プロセス

●FCS、SCS、UGS との通信RGS は接続された FCS、SCS、UGS と直接 Vnet/IP 経由で通信できます。アラーム検知や生成は FAST/TOOLS で行われます。RGS は FCS、SCS、UGS からアラームメッセージを受信しません。アラームステータスは FAST/TOOLSが Vnet/IP 経由で取得します。

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●サポートされる機能ブロック下表は RGS によってサポートされる機能ブロックです。

表 RGS が FCS/SCS/UGS にアクセス可能なデータデバイス データタイプ 説明 アクセス 説明 備考

CENTUM VPFCS

機能ブロック

連続制御 R/W MODE、PV、MV、SV、HH、PH、PL、LL(*1)

表数値演算 R/W N/A (*1)

シーケンス制御 R/W スイッチ計器の MODE、PV、SV (*1)

フェイスプレート N/A

ユニット計器 N/A

バルブパターンモニタ N/A

オフサイトブロック N/A

ソフトウェア入出力

内部スイッチ R/W N/A (*2)

メッセージ出力 R/W N/A (*2)

シーケンスメッセージ N/A (*2)

プロセス制御 I/O

プロセス I/O N/A

コミュニケーション I/O N/A

フィールドバス I/O N/A

Prosafe-RSSCS

内部データ BOOL、DINT、REAL R 全タグ

I/O 構造 IO_BOOL、IO_REAL R 全タグ

機能ブロック

ECW_B、ECW_I、ECW_R R/W 全タグ

ANLGI、ANLG_S R ANLG_S

VEL R N/A

ANN R 全タグ

SCI_B、SCI_I、SCI_R R SCI_B、SCI_R

SCO_B、SCI_I、SCI_R R SCO_B、SCO_R

UGS FCS データタイプと同様

R: Read only R/W: Read and Write注: HIS にデータを書き込むことはできません。

*1: 書き込み可、不可は機能ブロックタイプに依存*2: 出力のみ書き込み可能

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表 RGS データベースと自動同期する CENTUM機能ブロック(1/2)デバイス 機能ブロック サポート 機能ブロック サポート

CENTUM VP FCSProsafe-RSUGS

%AN(タグ名のみ) MC-3E 

%SW(タグ名のみ)  MLD 

ALM-R  MLD-PVI 

ANLG  MLD-SW 

ANN  MOB_11 

AS-H  MOB_21 

AS-L  MOB_RS 

AS-M  NOT 

ASTM1  ONOFF 

ASTM2  ONOFF-E 

AVE-C  ONOFF-G 

AVE-M  ONOFF-GE 

BDA-C  PBS10C 

BDA-L  PBS5C 

BDSET-1C  PD-MR 

BDSET-1L  PG-L13 

BDSET-2C  PI_BLEND 

BDSET-2L  PID 

BSETU-2  PID-BSW 

BSETU-3  PID-STC 

CALCU  PID-TP 

CALCU-C  PI-HLD 

CI  PTC 

CO  PVI 

CTP  PVI-DV 

CTS  RATIO 

DLAY  RL 

DLAY-C  RS 

DSET  SFCAS 

DSET-PVI  SFCPB 

DSW-16  SFCSW 

DSW-16C  SI-1 

ECW/B  SI-12PE 

ECW/I  SI-1E 

FF-AI  SI-2 

FF-AO  SI-21E 

FF-DI  SI-22E 

FF-DO  SI-22PE 

FFSUM  SI-2E 

FOUT  SIO-11 

FUNC-VAR  SIO-11E 

GOV_B  SIO-12 

LC64  SIO-12E 

LDLAG  SIO-12P 

MC-2  SIO-21 

MC-2E  SIO-22 

2019.04.18-00

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デバイス 機能ブロック サポート 機能ブロック サポート

CENTUM VP FCSProsafe-RSUGS

MC-3  SIO-22P 

SO-1  USR-MLPB

SO-1E  USR-TPCL

SO-2 USR-XLMD

SO-2E USR-XLMS

SPLIT USY-CTR

SS-DUAL USY-US

SS-H VEL

SS-L VELLIM

SS-M VLVM

ST16 XCPL

ST16E ADD

SW-33 ADL

SW-91 AND

TM AVE

USD-CHR BAND

USD-I16、U16、I32、U32、F32、F64 BNOT

USG-ANNI BOR

USG-ANNP DIV

USR-BOOL EQ

USR-FSMB EXP

USR-MLDB GE

USR-MLPB GT

USR-TPCL INTEG

USR-XLMD LAG

USR-XLMS LD

USY-CTR MUL

SO-1 OFFD

SO-1E OND

SO-2 OR

SO-2E RAMP

SPLIT SQRT

SS-DUAL SRS1-R

SS-H SRS1-S

SS-L SRS2-R

SS-M SRS2-S

ST16 TOFF

ST16E TON

SW-33 TPCFL

SW-91 WOUT

TM

USD-CHR

USD-I16、U16、I32、U32、F32、F64

USG-ANNI

USG-ANNP

USR-BOOL

USR-FSMB

USR-MLDB

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表 RGS データベースと自動同期する CENTUM機能ブロック(2/2)

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●システムサポート機能RGS の診断ツールにより以下の項目をオンラインで監視することが可能です。• 設定したコンフィグレーション情報• アイテムの現在値、通信の統計情報、プロセスの負荷情報• 異常発生時のログ情報• 各モジュールのステータス情報• モジュール固有のパラメータ情報

本診断ツールを使って、どこに問題があるかを特定していくことができます。システムを最適化するには以下の方法があります。• 冗長化ネットワーク内のサーバとワークステーションの間などのトラフィックをバランスさせます。• FAST/TOOLS プロセスのキューサイズを調整して、キューのオーバーフローを防ぎます。• 外部プロセス変数のスキャン時間を調整します。

また診断データをディスク上に記録し、それを分析に利用することもできます。

■ 高可用性機能(HighAvailabilityComputing、HAC)RGS は通信媒体やサーバのハードウェアに依存せずに通信とアプリケーションの冗長化をサポートしており、完全な高可用性環境を実現します。通常のセットアップ用のアドバンストガイダンスツールとともに、RGS には高可用性システム構成を構築するための機能がいくつかあります。RGS の高可用性機能は HAC(High Availability Computing)と呼ばれます。この HAC 機能は機能パーツに分かれ、そのそれぞれが特定の役割を持ちます。HAC ソフトウェアモジュールは通信媒体や、地理的な距離、ドメインの違い、サーバのハードウェアに依存せずに冗長サーバと冗長化ハードドライブ構成(RAID)を処理します。そしてどのサーバがアクティブでどのサーバがスタンバイであるか、どうやっていつ特定のスタンバイサーバにスイッチング管理機能を持っています。RGS の HAC 機能は、FAST/TOOLS の HAC(High Availability Computing)機能と同じ機能です。

F08.ai

スタンバイRGS

Vnet station =xx

Vnet station =yy

アクティブRGS

CENTUM VPENG/HIS

FCS

SCS

UGS

自動/手動フェイルオーバー&フォールバック

Vnet/IPネットワーク

図 HighAvailabilityComuting(HAC)

2019.05.17-00

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HAC には以下の機能があります。ウォッチドッグこの機能は冗長サーバ構成の場合にのみ適用されます。ウォッチドッグプロセスがそれぞれの冗長サーバ上で実行されている場合、ウォッチドッグは自らのシステムが正常かどうか、およびスタンバイシステムが正常かどうかを判断するための情報を取り込みます。ウォッチドッグは、システムが正常でそのまま運転を続けてもよいかどうか、冗長サーバをオンライン(アクティブ)にすべきかどうかを判断します。

ウォッチドッグでは、システムの状態を決定するために以下のような情報を取り込みます• 現在の FAST/TOOLS の状態• 相手側サーバへのネットワーク接続状態• ネットワークデバイスの状態• チェック用カスタムスクリプトの実行結果

HAC 構成(二重化)を実現するには、サーバパッケージおよびサーバパッケージオプションを 2 組ずつ必要とします。ウォッチドッグは次の構成をサポートできます:• 最大 4 つのネットワークインターフェイス• 最大 20 の IP デバイスチェック• 冗長サーバが正常かどうかを判断するためのカスタムスクリプトを使用した定期的なチェック

データの同期データ同期機能により、どちらかのサーバがアクティブになると、両方のサーバの情報は常に同期されます。従って、ホットスタンバイサーバがアクティブになった場合でも、すべての情報は最新の状態で引き継がれます。これをミラーリング機能と呼びます。

■ 時刻同期RGS システムはスレーブとして動作しており、Vnet/IP 同期機能を使用して時刻同期されています。冗長 RGS システムの場合、アクティブ、スタンバイの両システムが Vnet/IP 同期機能を使用して時刻同期されます。

■ 動作環境RGS は、以下のプラットフォームをサポートします。個々のプラットフォームについて必要なオペレーティングシステムを以下に示します。

プラットフォーム オペレーティングシステム

Microsoft

Windows 10 Enterprise 2016 LTSB (64 bit)Windows 10 IoT Enterprise 2016 LTSB (64 bit)Windows 7 Professional SP1 (64 bit)Windows Server 2016 (64 bit)

2019.04.18-00

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■ システム要件ここで指定したハードウェアは、ソフトウェア性能を得るために、最小限必要なシステム要件です。RGS 以外のアプリケーションソフトウェアを追加する場合、より高性能なハードウェアリソースが必要になります。RGS は CENTUM VP R5.01.20 以上に対応しています。

●RGS

アイテム 仕様CPU Microsoft Intel® Core ™ i7, 3.40 GHz 以上

RAM 8 GB 以上

ハードディスク 1 TB (7200rpm)300 MB 以上の空きスペースが必要です。

イーサネットアダプタインストールの際に、使用するオペレーティングシステムがサポートしているイーサネットアダプタが必要です。HAC(高可用性機能)用には専用のネットワークアダプタを用意することを推奨します。

DVD-ROM ドライブ オペレーティングシステムが対応している DVD-ROM ドライブが必要です。

●Vnet/IP カード

アイテム 仕様

VI702 Vnet/IP インターフェイスカード

■ サードパーティ製品に関する注意RGS は市販されるソフトウェアであり、RGS の要件を満たすサードパーティ製品は無数にあります。RGS の GSやユーザマニュアルで説明しているソフトウェアは仕様の範囲で正しく動作します。横河は RGS と一緒に使用する希望の多いサードパーティ製品については組み合わせテストを実施しています。これらのテストは必要に応じて新しいサードパーティ製品についても行いますが、テストは RGS と組み合わせた基本的な動作チェックであり、サードパーティ製品の正しい動作を保証するものでは有りません。

■ 形名・仕様コードWindowsRGS パッケージ

説明

形名 FTRGS FAST/TOOLS Microsoft Windows RGS パッケージ

基本仕様コード

-S ソフトウェアライセンス

S シングルプラットフォーム

R PC 冗長化

0 常に 0(日本国内向け)付加仕様コード /UA OPC UA サーバ

注: RGS の HAC 構成の場合、同一パッケージを 2 つオーダしてください。注: Web-HMI クライアントはエンジニアリング用のみです。注: 「FAST/TOOLS プロダクト保守契約 」 が必須です。

2019.04.18-00

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■ ソフトウェアの提供形態

ソフトウエア媒体ソフトウェア及び電子ドキュメントは、DVD-ROM で提供されます。このため、パソコンへのインストール時には DVD-ROM ドライブが必要です。なお、プログラムを動作させるためには DVD-ROM のほか、ラインセンスが必要です。

ライセンスソフトウェアをインストールしたパソコンで、ライセンスリクエストファイルを作成し、下記メールアドレスにライセンス要求を行います。その後ライセンスファイルが送られてきますので、ライセンス登録をすることによってプログラムを動作させることができます。

mail : [email protected]

■ ご注文時指定事項ご注文の際は、形名と基本仕様コードを指定してください。

■ FAST/TOOLSサポート契約サーバパッケージを手配する際は必ず、『FAST/TOOLS プロダクト保守契約』を手配してください。詳細については、GS『FAST/TOOLS プロダクト保守契約』(GS 43D02L22-11)を参照してください。• 手配形名:SVC01ACD168 FAST/TOOLS プロダクト保守契約

■ 商標• FAST/TOOLS、STARDOM、ProSafe および CENTUM は、横河電機株式会社の登録商標または商標です。• その他、本文中に使われている会社名、商品名は、各社の商標または登録商標です。

2019.04.18-00記載内容はお断りなく変更することがありますのでご了承ください。