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小学校外国語活動 平成 24 年度 秋田県総合教育センター研修員 石田 智之 児童が単元(Lesson)全体にわたった見通しと目的意識をもって活動に取り組めるよう,「単元を貫くタスク」を外国語活動教材“Hi, friends!” に取り入れた課題解決型の単元を構想した。「タスク」とは慣れ親しんだ英語表現を活用させる場面及び課題を指し,教師側からのイメージとして は,児童の英語表現に慣れ親しむ必要感やコミュニケーション活動への目的意識を高めるための「仕掛け」と捉えることができる。 本単元計画例では,「単元を貫くタスク」とそのタスク達成につなげるコミュニケーション活動,コミュニケーション活動を支えるために慣れ親 しませたい英語表現について,単元ごとに具体例を挙げている。 「単元を貫くタスク」は以下の要件を満たすものとし,学習指導要領解説の三つの柱を基に設定している。以下に示す「単元計画の基本構想」を 参考に,コミュニケーション活動に向けた英語表現への慣れ親しみに十分配慮の上,単元や授業づくりを楽しんでいただけると幸いである。 ○「単元を貫くタスク」の要件 ○単元計画の基本構想 “Hi, friends!”において最も多い4時間扱いの単元を例に基本構想を以下に示す。 “Hi, friends! 1”では,Lesson 1 と Lesson 2 は,外国語活動導入期であることや単元配当時間が2時間ずつしかないことから,「単元を貫くタスク」を取り入れ た単元計画例は提示しません。“Hi, friends! 1”を活用しながら,児童の実態に合わせた「外国語活動との出会い」を創造してください。 児童が意欲をもって取り組める魅力的な活動や目的意識のもてる活動であること 学校行事や他教科等との関連を考慮しながら,児童の知的好奇心を刺激したり,学級づくりや実際のコミュニ ケーションの場面につなげたりする活動を設定する。 双方向性のある音声面でのコミュニケーション活動を含んでいること 英語での情報の受渡しがあり,英語を口にする必要感のある活動を仕組む。 グループ活動として共同で取り組めること 関わりを大切にし,目的意識の共有化や英語表現の確認をしながら進める活動とする。 児童が表現や方法に工夫を加え,自分の思いや考えを活動に反映できる部分があること 表現する内容,表現の仕方,作成資料等に児童の発想を生かせる活動を取り入れる。

単元を貫くタスク単元例集Hi,friends! 1 表紙【作業中0320】ckyk/kyoukakenkyu/eigo/eigo...5時間単元 単元を貫くタスクを取り入れた単元名 I like apples

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Page 1: 単元を貫くタスク単元例集Hi,friends! 1 表紙【作業中0320】ckyk/kyoukakenkyu/eigo/eigo...5時間単元 単元を貫くタスクを取り入れた単元名 I like apples

小学校外国語活動

平成 24 年度 秋田県総合教育センター研修員 石田 智之

児童が単元(Lesson)全体にわたった見通しと目的意識をもって活動に取り組めるよう,「単元を貫くタスク」を外国語活動教材“Hi, friends!”

に取り入れた課題解決型の単元を構想した。「タスク」とは慣れ親しんだ英語表現を活用させる場面及び課題を指し,教師側からのイメージとして

は,児童の英語表現に慣れ親しむ必要感やコミュニケーション活動への目的意識を高めるための「仕掛け」と捉えることができる。

本単元計画例では,「単元を貫くタスク」とそのタスク達成につなげるコミュニケーション活動,コミュニケーション活動を支えるために慣れ親

しませたい英語表現について,単元ごとに具体例を挙げている。

「単元を貫くタスク」は以下の要件を満たすものとし,学習指導要領解説の三つの柱を基に設定している。以下に示す「単元計画の基本構想」を

参考に,コミュニケーション活動に向けた英語表現への慣れ親しみに十分配慮の上,単元や授業づくりを楽しんでいただけると幸いである。

○「単元を貫くタスク」の要件

○単元計画の基本構想

“Hi, friends!”において最も多い4時間扱いの単元を例に基本構想を以下に示す。

“Hi, friends! 1”では,Lesson 1 と Lesson 2 は,外国語活動導入期であることや単元配当時間が2時間ずつしかないことから,「単元を貫くタスク」を取り入れ

た単元計画例は提示しません。“Hi, friends! 1”を活用しながら,児童の実態に合わせた「外国語活動との出会い」を創造してください。

① 児童が意欲をもって取り組める魅力的な活動や目的意識のもてる活動であること 学校行事や他教科等との関連を考慮しながら,児童の知的好奇心を刺激したり,学級づくりや実際のコミュニ

ケーションの場面につなげたりする活動を設定する。

② 双方向性のある音声面でのコミュニケーション活動を含んでいること 英語での情報の受渡しがあり,英語を口にする必要感のある活動を仕組む。

③ グループ活動として共同で取り組めること 関わりを大切にし,目的意識の共有化や英語表現の確認をしながら進める活動とする。

④ 児童が表現や方法に工夫を加え,自分の思いや考えを活動に反映できる部分があること 表現する内容,表現の仕方,作成資料等に児童の発想を生かせる活動を取り入れる。

Page 2: 単元を貫くタスク単元例集Hi,friends! 1 表紙【作業中0320】ckyk/kyoukakenkyu/eigo/eigo...5時間単元 単元を貫くタスクを取り入れた単元名 I like apples

第4時

主に慣れ親しませたい英語表現 ※「単元終末のコミュニケーション活動での英語表現(例)」及び第3時を参照

コミュニケーション活動の内容

作成したぬり絵や「私の好きな○○リスト」を用いてクラス全員と交流して「気の合う」友達を見付け,最後に紹介し合う。

※「単元終末のコミュニケーション活動での英語表現(例)」及び第3時を参照

第3時

主に慣れ親しませたい英語表現How many/1~20の数

コミュニケーション活動の内容

「気の合う」友達を探すことに目的意識をもち,Activity 2 のようなぬり絵を作成したり,「私の好きな○○リスト」を作成したりする。作成する中で,グループ内で試しに英語表現を用いて交流することが必要。

A: 私の好きなfruitsです。Apple(s), orange(s), melon(s), マンゴー, 柿, grape(s)のうちいくつ好きですか? How many fruits?B: Six fruits!A: Great!

第2時

主に慣れ親しませたい英語表現 “Hi, friends! 1”掲載の語句+追加語句(身の回りのもの)

コミュニケーション活動の内容

友達のパーソナル情報を知ることに目的意識をもち,身の回りのものを表す英語表現を用いて,インタビューし合う。

A: Hello!       B: Hello!A: How many pencil(s)? B: Seven pencil(s). How many dog(s)?A: One dog. AB: Thank you!

単元終末のコミュニケーション活動での

英語表現(例)

AB: Hello! A: How many apple(s)?       B: Five apple(s). How many apple(s)? A: Five apple(s)! AB: Good friend(s)!

第1時

主に慣れ親しませたい英語表現How many?1~20の数

コミュニケーション活動の内容

友達の様々な考えにふれることに目的意識をもち,グループで「15人(クラスのちょうど半分など)が手を挙げるアンケート」を考え,How many?を用いてアンケートをする活動で交流する。

A: How many 一輪車に乗れる人?   (クラスの中から手が挙がる)B: One, two, three, four, five, six, …, fifteen! (全員で数えてもよい)A: Good!

“Hi,friends!”で扱う英語表現How many pencils? Five pencils.身の回りのもの(cat(s), dog(s), ball(s), pencil(s), apple(s), ...等),数字(one, two, three, …, twenty)

追加する英語表現(例)

復習となるもの

新しく扱うもの “Hi, friends!”掲載以外の語句 book(s), baloon(s), doll(s), cup(s), ...等     Good! Great! Wonderful! 等の喜びを表す語句 

単元を貫くタスク 「気の合う」友達を見付けて紹介しよう!

活動の概要

児童がゴールとする活動 「気の合う」友達をたくさん見付けて紹介する。

重視する活動りんごのぬり絵に同じ数だけ色を塗った友達,「わたしの好きな○○リスト」のすべてを好きだなどと言ってくれた友達を見付けるために, How many~? Seven ~(s). といったコミュニケーション活動を積み重ねる。

・“Hi, friends! 1”誌上の「<Activity>りんごがいくつあるか,たずねよう。」となっている活動を発展させ,様々な物や場面でHow many~?を活用した活動を繰り返す中で,「気の合う」友達を探していくという単元を貫くタスクを取り入れる。クラスが新しくなることの多い5年生の春に取り組む活動として,仲間づくりや学級づくりにつながる他者理解を含めたコミュニケーションができるようにした。・“Hi, friends!”掲載以外の英語表現(特に身の回りのもの)を必要とするため,使えそうなものをある程度用意し,紹介する。また,Good! Great! Wonderful! 等の「気の合う」友達同士で使える表現も用意して活用させる。・「わたしの好きな○○リスト」は日本語で構わないが,How many? や数を表す英語表現に慣れ親しみながら目的意識をもって取り組めるコミュニケーション活動を各時間に設定し,温かい雰囲気の時間となることが期待できる。

単元の目標

コミュニケーションへの関心・意欲・態度  積極的に数を数えたり,尋ねたりしようとする。

外国語の音声や基本的な表現への慣れ親しみ

 1~20の数の言い方や数の尋ね方に慣れ親しむ。

言語や文化についての体験的理解  言語には,それぞれの特色があることを知る。

Hi, friends! 1 Lesson 3    「単元を貫くタスク」を取り入れた単元計画例

“Hi,friends!”単元名  How many? いろいろなものを数えよう4時間単元

単元を貫くタスクを取り入れた単元名  How many? 「気の合う」友達をさがそう!

Page 3: 単元を貫くタスク単元例集Hi,friends! 1 表紙【作業中0320】ckyk/kyoukakenkyu/eigo/eigo...5時間単元 単元を貫くタスクを取り入れた単元名 I like apples

Hi, friends! 1 Lesson 4    「単元を貫くタスク」を取り入れた単元計画例

“Hi,friends!”単元名  I like apples. 好きなものを伝えよう5時間単元

単元を貫くタスクを取り入れた単元名  I like apples. I don't like lemons. Who am I? 「わたしはだあれ?」クイズ大会をしよう!

単元の目標

コミュニケーションへの関心・意欲・態度  好きなものや嫌いなものについて,積極的に伝え合おうとする。

外国語の音声や基本的な表現への慣れ親しみ

 好きなものや嫌いなものを表したり尋ねたりする表現に慣れ親しむ。

言語や文化についての体験的理解  日本語と英語の音の違いに気付く。

単元を貫くタスク クラスの友達になりきって Who am I? 「わたしはだあれ?」クイズを作り,クイズ大会をしよう!

活動の概要

児童がゴールとする活動 Who am I? クイズを作ってクイズ大会を楽しむ。

重視する活動Who am I? クイズを作るためのインタビュー活動の中で Do you like~? Yes, I do./No, I don't. を使ったコミュニケーション活動を積み重ねる。

・“Hi, friends! 1”では「<Activity>友達の好き嫌いを予想して,インタビューしよう。」となっている活動を発展させ,様々な内容でDo you like~?Yes, Ido./No, I don't.を活用した活動を繰り返す中で,友達の好き嫌いをリサーチし,その結果を利用して「Who am I クイズ」を作って交流するという単元を貫くタスクを取り入れる。クラスが新しくなることの多い5年生の春に行う活動として,仲間づくりや学級づくりにつながる他者理解を含めたコミュニケーションができるようにした。たくさんの友達の好き嫌いを聞くことによって,クイズが作りやすくなり,クイズに答えるときのヒントが得られることにもつながる。・“Hi, friends!”掲載以外の英語表現(好き嫌いを尋ねたい物)も必要とするため,使えそうなものをある程度用意し,紹介する。また,クイズ大会が成立するための英語表現(Question! Answer, please. That's right! 等)も紹介しておく。・友達になりきって行う Who am I? クイズは,自己紹介ならぬ他己紹介のようになるが,この活動を通して自己紹介にも自信をもって臨めるような英語表現に慣れ親しむことが期待できる。

“Hi,friends!”で扱う英語表現

I like ~(es). I don't like ~(es). Do you like ~(es)? Yes, I do./No, I don't.果物(strawberry(-ies), cherry(-ies), peach(es), grape(s), kiwi, lemon(s), banana(s), pineapple(s), orange(s), melon(s))食べ物・飲物(icecream, milk, juice)スポーツ(baseball, soccer, swimming, basketball)    生き物(bird(s), rabbit(s), dog(s), cat(s), spider(s))

追加する英語表現(例)

復習となるもの Lesson 3で扱った身の回りの物

新しく扱うもの “Hi, friends!”掲載以外の語句(好き嫌いを尋ねてみたいもの)     That's right! 等のクイズに使える表現

単元終末のコミュニケーション活動での

英語表現(例)

A: Question! I like soccer. I like AKB48. I like lemon(s). I don't like cat(s). I don't like Natto .   Who am I?B: (Taht's) Sayaka-san!A: That's right! I'm Sayaka!

第1時

主に慣れ親しませたい英語表現“Hi, friends! 1”掲載の語句(果物,食べ物,飲物,スポーツ,生き物)I like ~(es).

コミュニケーション活動の内容

グループ内での好きなものを伝え合う。

A: I like melon(s). I like kiwi.B: Oh! I like melon(s), too. I like orange(s).

第2時

主に慣れ親しませたい英語表現追加する語句(好き嫌いを尋ねてみたいもの)I don't like ~(es).

コミュニケーション活動の内容

グループ内での嫌いなものを伝え合う。

A: I don't like spider(s). I don't like lemon(s).B: Oh! I don't like spider(s)(, either). I don't like apple(s).

第3・4時

主に慣れ親しませたい英語表現 Do you like ~(es)? Yes, I do./No, I don't.

コミュニケーション活動の内容

グループで協力して「~は好きですか?」の質問を考えて友達にインタビューし,集めた好き嫌いの結果から Who amI? クイズを作成する。

AB: Hello! A: Do you like steak(s)? B: Yes, I do. A: Do you like Natto ? B: No, I don’t.AB: Thank you!

第5時

主に慣れ親しませたい英語表現 ※「単元終末のコミュニケーション活動での英語表現(例)」を参照

コミュニケーション活動の内容

グループで作成した Who am I? クイズを出し合うクイズ大会を行い,クラス全体で交流する。

※「単元終末のコミュニケーション活動での英語表現(例)」を参照

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第4時

主に慣れ親しませたい英語表現 ※「単元終末のコミュニケーション活動での英語表現(例)」を参照

コミュニケーション活動の内容

グループで作成した「好きなものランキングクイズ」を出し合う大会を行い,クラス全体で交流する。

※「単元終末のコミュニケーション活動での英語表現(例)」を参照

第3時

主に慣れ親しませたい英語表現 What ~ do you like?  I like ~(es).

コミュニケーション活動の内容

グループで協力して「好きな~は何ですか?」の質問を考えてクラス全員にインタビューし,集めた結果をまとめて「好きなものランキングクイズ」を作成する。

A: What sport do you like?B: I like soccer. What color do you like?A: I like black.

第2時

主に慣れ親しませたい英語表現追加する語句(好きなもの尋ねたい物)What ~ do you like? I like ~(es).

コミュニケーション活動の内容

グループ内での好きなものをいろいろ尋ね,クイズづくりの計画を立てる。

A: What sport do you like?B: I like baseball. What color do you like?A: I like yellow.

単元終末のコミュニケーション活動での

英語表現(例)

A: Question! What animal do you like? What's (the) No.1 (animal)?B: Cat(s)!A: Close!C: Dog(s)!A: That's right!※一見不自然な対話だが,このクイズ場面でのコミュニケーション活動に至るまでのインタビュー活動をより重視する。

第1時

主に慣れ親しませたい英語表現“Hi, friends! 1”掲載の語句(色,形)Do you like ~(es)? Yes, I do./No, I don't. I like~(es).

コミュニケーション活動の内容

グループ内での好きな色と形を組み合わせてTシャツをデザインする。

A: Do you like red circle(s)?B: No, I don't. I like blue circle(s).

“Hi,friends!”で扱う英語表現 What do you like? What animal/color/fruit/sport do you like? I like rabbit(s)/red/banana(s)/soccer. 色(red, blue, yellow, pink, green, brown, orange, purple, black, white) 形(heart, star, circle, triangle), T-shirt

追加する英語表現(例)

復習となるもの Lesson 3で扱った身の回りの物,Lesson 4で扱った果物やスポーツ等,I like~.

新しく扱うもの “Hi, friends!”掲載以外の語句(好きなものを尋ねてみたいジャンル)  That's right!/Close! 等のクイズに使える表現 Whats's (the) No.1 (~)?

単元を貫くタスク クラスのみんなが好きな○○を調べ,「好きなものランキングクイズ」を作ろう!

活動の概要

児童がゴールとする活動 「好きなものランキングクイズ」を作り,クイズ大会を楽しむ。

重視する活動「好きなものランキングクイズ」を作るためのインタビュー活動の中で What ~ do you like? I like ~(es). を使ったコミュニケーション活動を積み重ねる。

・“Hi, friends! 1”では「<Activity>何が好きか,友だちにインタビューしよう。」となっている活動を発展させ,様々な内容で色,形,動物,スポーツに限らずにクラス全員にインタビューやアンケートをする中で,What ~ do you like? I like ~(es). を繰り返して口にできるような設定とする。・友達の好きな何かをリサーチし,その結果を利用して「好きなものランキングクイズ」を作って交流するという単元を貫くタスクを取り入れる。インタビューすることに目的意識をもたせることにより,意欲的な活動となることが期待できる。・“Hi, friends!”掲載以外の英語表現(好きなもののジャンル)も必要とするため,使えそうなものをある程度用意し,紹介するが,好きなものの答えについては日本語も可とする。また,クイズ大会が成立するための英語表現(Question! Answer, please. That's right!/Close! 等)も紹介しておく。

単元の目標

コミュニケーションへの関心・意欲・態度  好きなものについて,積極的に尋ねたり答えたりしようとする。

外国語の音声や基本的な表現への慣れ親しみ

 色や形,好きなものは何かを尋ねる表現に慣れ親しむ。

言語や文化についての体験的理解  日本語と英語の音の違いに気付く。

Hi, friends! 1 Lesson 5    「単元を貫くタスク」を取り入れた単元計画例

“Hi,friends!”単元名  What do you like? 友だちにインタビューしよう4時間単元

単元を貫くタスクを取り入れた単元名  I like soccer. 「好きなものランキングクイズ」を作ろう!

Page 5: 単元を貫くタスク単元例集Hi,friends! 1 表紙【作業中0320】ckyk/kyoukakenkyu/eigo/eigo...5時間単元 単元を貫くタスクを取り入れた単元名 I like apples

第4・5時

主に慣れ親しませたい英語表現What do you want? The ‘A' card, please.アルファベットの大文字(A ~ Z)

コミュニケーション活動の内容

グリーティングカードに必要なアルファベットやシール,色紙などを手に入れながら,グリーティングカードを完成させる。

A: What do you want?  B: The ‘H’card,please.  A: OK. Here you are.ALT: What do you want?  C: The pink heart, please.  ALT: How many?  C: Three(, please).

第3時

主に慣れ親しませたい英語表現 What do you want? The ‘A' card, please.

コミュニケーション活動の内容

集めたアルファベットを交換し合い,グリーティングカードに合ったデザインのアルファベットを入手する。

A: What do you want?B: The ‘H’card,please.A: OK. Here you are.

第2時

主に慣れ親しませたい英語表現 Happy Holidays! A Happy New Year! Have a good time! 等のグリーティングカードに使える英語表現

コミュニケーション活動の内容

季節のあいさつなどを使って,簡単なあいさつをし合う。

A: Happy new year!B: Happy new year!A: I like mochi .  B: Me, too. I like otoshidama .

単元終末のコミュニケーション活動での

英語表現(例)

※本単元はグリーティングカード作成がゴールとなっているので,単元終末のコミュニケーション活動は重くは扱わない。その前段階でアルファベットを交換する際のコミュニケーション活動に重きを置き,目的意識をもって児童が活動するようにする。

第1時

主に慣れ親しませたい英語表現 アルファベットの大文字(A ~ Z), 数字(twenty-one, twenty-two, …, thirty)

コミュニケーション活動の内容

持ち寄った包装紙やチラシ,教師が用意した英字新聞等から大文字アルファベット26文字を探し,交流する。(課外も含め,アルファベットをたくさん切り抜くなどして集めておく)

A: How many?B: Twenty-four.

“Hi,friends!”で扱う英語表現What do you want? The ‘A' card, please.アルファベットの大文字(A ~ Z), 数字(twenty-one, twenty-two, …, thirty)

追加する英語表現(例)

復習となるもの Lesson 5で扱った色や形の表現 How many ~(es)? What ~ do you like? I like ~(es).

新しく扱うもの グリーティングカードに使える簡単な英文(Happy Holidays/Halloween/Thanksgiving/Xmas/Christmas/New Year. 等)

単元を貫くタスク アルファベットを使って,グリーティングカードをつくろう!

活動の概要

児童がゴールとする活動 グリーティングカードをつくり,交流する。

重視する活動グリーティングカードをつくるために大文字のアルファベットを集めたり,必要なアルファベットやシールを手に入れるために What do you want? ~,please. を用いたやりとりをする。

・“Hi, friends! 1”では大文字のアルファベット集めで終わる活動を,アルファベットや既習の色や形等の表現を生かしてグリーティングカードを作ることを単元を貫くタスクとして設定する。11月の感謝祭やクリスマス,お正月に向けて家族や友達にグリーティングカードをつくるという目的意識をもって活動に取り組むことが期待できる。・“Hi, friends!”掲載以外の英語表現(季節のあいさつや感謝の気持ちを伝える表現等)も必要とするため,使えそうなものをある程度用意し,紹介する。また,意欲を高めるために,グリーティングカードに貼り付けるきれいな色や形のシールなどを用意する。・宗教色が強くならないよう配慮しながらも,世界の行事や習慣などにも関連付けて異文化理解を図りたい。・「書く」活動にも楽しみながら取り組むことができる単元としたい。

単元の目標

コミュニケーションへの関心・意欲・態度  積極的にアルファベットの大文字を読んだり,欲しいものを尋ねたり答えたりしようとする。

外国語の音声や基本的な表現への慣れ親しみ

 アルファベットの大文字とその読み方とを一致させ,欲しいものを尋ねたり答えたりする表現に慣れ親しむ。

言語や文化についての体験的理解  身の回りにアルファベットの大文字で表現されているものがあることに気付く。

Hi, friends! 1 Lesson 6    「単元を貫くタスク」を取り入れた単元計画例

“Hi,friends!”単元名  What do you want? アルファベットをさがそう5時間単元

単元を貫くタスクを取り入れた単元名  Happy Holidays! グリーティングカードをつくろう!

Page 6: 単元を貫くタスク単元例集Hi,friends! 1 表紙【作業中0320】ckyk/kyoukakenkyu/eigo/eigo...5時間単元 単元を貫くタスクを取り入れた単元名 I like apples

第4時

主に慣れ親しませたい英語表現 What's this? It's a piano.

コミュニケーション活動の内容

クイズ大会を行い,グループごとのクイズコーナーで楽しむ。

A: Quiz No.1. What's this? B: It's a bird! A:Close!B: It's a plane! A: That's right! Good job!

第3時

主に慣れ親しませたい英語表現 What's this? It's a piano.

コミュニケーション活動の内容

プレ大会を行い,問題点の修正や問題の追加を工夫する。

A: Quiz No.1. What's this? B: It's a bird! A: Close!B: It's a plane! A: That's right! Good job!

第2時

主に慣れ親しませたい英語表現What's this? It's a piano.身の回りの物(triangle, fish,recorder, shoe,notebook, eraser, grove, beaker, bird, textbook, eggplant, blush, mat, bat,cap,map, ruler, globe, tomato, flying pan, cup, microscope, piano, flower)

コミュニケーション活動の内容

グループでクイズを作成する。

A: What's this?B: It's a tree.A: That's right!

単元終末のコミュニケーション活動での

英語表現(例)

A: Quiz NO.1.  What's this?B: It's a bird!A: Close!B: It's a plane!A: That's right! Good job!

第1時

主に慣れ親しませたい英語表現What's this? It's a piano.身の回りの物(triangle, fish,recorder, shoe,notebook, eraser, grove, beaker, bird, textbook, eggplant, blush, mat, bat,cap,map, ruler, globe, tomato, flying pan, cup, microscope, piano, flower)

コミュニケーション活動の内容

いろいろなクイズ形式を試してみる。

A: What's this?B: It's a tree.A: That's right!

“Hi,friends!”で扱う英語表現What's this? It's a piano.身の回りの物(triangle, fish, recorder, shoe(s), notebook, (an) eraser, glove(s), beaker, bird, textbook, (an) eggplant, blush, mat, bat, cap,map, ruler, globe, tomato, (frying) pan, cup, microscope, piano, flower)

追加する英語表現(例)

復習となるもの Lesson 3~5で扱った身の回りの物,果物,生き物,食べ物,飲み物等の表現  クイズに必要な表現(That's right. など)

新しく扱うもの クイズに必要な追加表現(Almost! Nice try! Answer, please! Wait! It's your turn.等)  正解者をたたえる表現(Good job! など)

単元を貫くタスク What's this? クイズ大会をしよう!

活動の概要

児童がゴールとする活動 グループごとにクイズを作り,クイズ大会を開く。

重視する活動 いろいろなクイズ形式を試したり,クイズを作ったりする中で,What's this? It's (a) ~. のやりとりを繰り返す。

・この単元は“Hi, friends! 1”で提案されている数々のクイズを作ってクイズ大会をすることを単元を貫くタスクとして設定する。概ね,"Hi, friends! 1"をそのまま活用してできるが,グループで協力してクイズを作成したり,クイズで扱う物やその英語表現を追加したりなどして,単元を通して目的意識を持続できるよう配慮したい。・“Hi, friends!”掲載以外のクイズで,What's this? を使うクイズ形式を紹介したり考えさせたりしてもよい。・クイズ大会が単調にならないように,ポイント制や組合せを工夫したり,他学級・学年と交流したりするなどの工夫をすることも考えられる。・クイズ大会がより盛り上がるよう,クイズに必要な英語表現や,正解者をたたえる英語表現を追加することも考えたい。

単元の目標

コミュニケーションへの関心・意欲・態度  ある物について積極的にそれが何かと尋ねたり,答えたりしようとする。

外国語の音声や基本的な表現への慣れ親しみ

 ある物が何かと尋ねたり,答えたりする表現に慣れ親しむ。 

言語や文化についての体験的理解  日本語と英語の類似点や相違点から,言葉の面白さに気付く。

Hi, friends! 1 Lesson 7    「単元を貫くタスク」を取り入れた単元計画例

“Hi,friends!”単元名  What's this? クイズ大会をしよう4時間単元

単元を貫くタスクを取り入れた単元名  What's this? クイズ大会をしよう

Page 7: 単元を貫くタスク単元例集Hi,friends! 1 表紙【作業中0320】ckyk/kyoukakenkyu/eigo/eigo...5時間単元 単元を貫くタスクを取り入れた単元名 I like apples

Hi, friends! 1 Lesson 8    「単元を貫くタスク」を取り入れた単元計画例

“Hi,friends!”単元名  I study Japanese. 「夢の時間割」を作ろう5時間単元

単元を貫くタスクを取り入れた単元名  I study Japanese because ~. 「夢の時間割」で自分をを紹介し合おう

単元の目標

コミュニケーションへの関心・意欲・態度  時間割について積極的に尋ねたり答えたりしようとする。

外国語の音声や基本的な表現への慣れ親しみ

 時間割についての表現や尋ね方に慣れ親しむ。

言語や文化についての体験的理解  世界の小学校の学校生活に興味をもつ。

単元を貫くタスク オリジナルの「夢の時間割」を作って紹介し合おう!

活動の概要

児童がゴールとする活動 「夢の時間割」を基に,自己紹介をする。

重視する活動自分の夢に合うような教科を考えたり,世界の学校の教科を取り入れたりしながらオリジナルの時間割表を作り,既習の英語表現を用いながら自己紹介をする。

・“Hi, friends! 1”ではActivity「夢の時間割を作ろう」となっているところを発展させ,教科や時間割を基にした自己紹介をすることに目的意識をもたせる。・Lesson 9と時期を交換することも考えながら,学年の終盤の単元であるので,既習の英語表現を活用しながらの自己紹介を取り入れたい。「なぜその教科を多くしたのか」「オリジナル教科はどんなことをするのか」等,自分の夢や創意工夫を日本語を交えながらでも表現できるような場面とする。また,世界の学校の特徴的な教科を調べて取り入れることも異文化理解の一つとして加味したい。学年の終わりに,子どもたち同士の相互理解が更に深まることに期待したい。・「どの教科も必ず入れる」「好きな教科だらけにしない」などの一定のルールをつくりながらも,子どもたちが自由に発想を広げて取り組めるようにしたい。・世界の学校の教科については「英語ノート指導資料」に参考となるものがあるほか,インターネットや書籍を活用して調べられるようにしたい。演劇や銀行業務,チーズ作りなどの特徴的な教科に出会えると興味が増す。

“Hi,friends!”で扱う英語表現I study ~ on ~day. What do you study on ~day?教科など(Japanese, English, math, social studies, science, music, P.E., arts and crafts, home making, calligraphy)曜日(Sunday, Monday, … , Saturday)

追加する英語表現(例)

復習となるもの 既習の英語表現(あいさつ,I like ~. Do you like~?等),相手をほめる言葉

新しく扱うもの 場合により,無理のない範囲で子どもたちの希望する職業名,every day,(because)

単元終末のコミュニケーション活動での

英語表現(例)

A: Hello!B: Hello!A: I study P.E. and English everyday. I study Spanish on Friday./because I like soccer. スペインに行ってサッカーがしたいから,P.E.とEnglish,Spanishスペイン語を勉強します。B: Great!

第1時

主に慣れ親しませたい英語表現教科など(Japanese, English, math, social studies, science, music, P.E., arts and crafts, home making, calligraphy)What subject(s) do you like?

コミュニケーション活動の内容

時間割作りの参考にするため,友達の好きな教科を調べる。

A: What subject(s) do you like?B: I like English.

第2時

主に慣れ親しませたい英語表現 I study ~ on Monday. [because] I like ~.

コミュニケーション活動の内容

ゴールとなる自己紹介のおおよその流れを作るために,紹介したい教科とその理由を組み合わせて交流し,ヒントを得る。

A: I study English on Tuesday and Friday. [because] I like America.B: I study P.E. every day. [because] 体力アップしたいから。

第3・4時

主に慣れ親しませたい英語表現 I study ~ on Monday. [because] I like ~.

コミュニケーション活動の内容

世界の学校の教科を調べながら,オリジナル時間割を作る。

※第2時の自己紹介作りと同様。※I study ~ を何度も口にしながら,紹介文を作ったり練習したりする。

第5時

主に慣れ親しませたい英語表現 ※「単元終末のコミュニケーション活動での英語表現(例)」を参照

コミュニケーション活動の内容

「夢の時間割」を基に,自己紹介をする。

※「単元終末のコミュニケーション活動での英語表現(例)」を参照

Page 8: 単元を貫くタスク単元例集Hi,friends! 1 表紙【作業中0320】ckyk/kyoukakenkyu/eigo/eigo...5時間単元 単元を貫くタスクを取り入れた単元名 I like apples

第4時

主に慣れ親しませたい英語表現 ※「単元終末のコミュニケーション活動での英語表現(例)」を参照

コミュニケーション活動の内容

各グループのレストランを訪問し合い,自分のヘルシーメニューをつくる。

※「単元終末のコミュニケーション活動での英語表現(例)」を参照

第3時

主に慣れ親しませたい英語表現 What would you like? I'd like a hamburger.

コミュニケーション活動の内容

グループで考えたヘルシーメニューを使い,レストランの準備をする。

※「単元終末のコミュニケーション活動での英語表現(例)」を参照

第2時

主に慣れ親しませたい英語表現 What would you like? I'd like a hamburger.

コミュニケーション活動の内容

グループ内での好みを聞き合いながら,グループでヘルシーメニューを作成する。

A: What food do you like?B: I like parfait.

単元終末のコミュニケーション活動での

英語表現(例)

A: Welcome to NIKONIKO Restaurant. What would you like?B: I’d like (an) omlet, soup, chicken salad and icecream.A: OK. What would you like to drink?B: (An) apple juice, please.

第1時

主に慣れ親しませたい英語表現食べ物・料理(hamburger, omelet, hamburg, steak, salad, cake, spaghetti, hotdog, pizza, icecream, yogurt, pudding,orange juice, parfait, sushi , sausages, fried chicken, green tea, natto , miso soup, rice, bread, French fries)

コミュニケーション活動の内容

人気のある料理をリサーチするために,インタビューし合う。

A: What food do you like?B: I like parfait.

“Hi,friends!”で扱う英語表現What would you like? I'd like a hamburger.  食べ物・料理(hamburger, omelet, hamburg, steak, salad, cake, spaghetti, hotdog, pizza,icecream, yogurt, pudding, orange juice, parfait, sushi , sausages, fried chicken, green tea, natto , miso soup, rice, bread, French fries)

追加する英語表現(例)

復習となるもの 既習の食品名(果物,食べ物,飲み物),あいさつの表現, What ~ do you like?

新しく扱うもの 子どもたちが紹介したい料理や食材の名前, レストランらしい表現(We have~,We recommend~,等),味を表す表現(spicy, sour, 等)

単元を貫くタスク ヘルシーメニューを紹介して友達に選んでもらおう!

活動の概要

児童がゴールとする活動 グループで考えたヘルシーメニューを紹介し合い,自分のメニューを決める。

重視する活動 丁寧な表現で,欲しいものやお勧めしたいものについてのやりとりをする。

・“Hi, friends! 1”では「<Activity>ランチメニューを作ろう。」となっている活動を発展させ,家庭科での五大栄養素の学習と関連付け,ヘルシーなメニューを作って紹介することを単元を貫くタスクとし,活動の中でWhat would you like? I'd like ~. の英語表現に慣れ親しめるようにした。・家庭科との関連を図り,実際のレストランでの会話をイメージしながら,料理の材料や料理の絵や写真を使ったメニュー表を作ったり,メニューや栄養バランスの紹介を作ったりする活動を楽しめる単元とすることが期待できる。・学級の時間として,家庭科や総合的な学習の時間を統合的に使い,実際にある程度の料理を作ってみることも楽しい。また,レストランらしい雰囲気づくりやメニュー表,BGM等を工夫して,楽しい活動になるように心がけたい。

単元の目標

コミュニケーションへの関心・意欲・態度  欲しいものについて丁寧に積極的に尋ねたり答えたりしようとする。

外国語の音声や基本的な表現への慣れ親しみ

 欲しいものについての丁寧な表現の仕方や尋ね方に慣れ親しむ。

言語や文化についての体験的理解  世界の料理に興味をもち,欲しいものを尋ねたり言ったりする際,丁寧な表現があることに気付く。

Hi, friends! 1 Lesson 9    「単元を貫くタスク」を取り入れた単元計画例

“Hi,friends!”単元名  What would you like? ランチメニューを作ろう4時間単元

単元を貫くタスクを取り入れた単元名  What would you like? ヘルシーメニューをお選びください