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ギズモショップ FED-5操作マニュアル v1.1

FED-5操作マニュアル - ギズモショップ目次 1. はじめに 1 このマニュアルの目的 FED-5について Industar-61 L/D 55mm f/2.8レンズ 2. 各部名称と用語解説

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    FED-5操作マニュアルv1.1

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    目次

    1. はじめに 1 このマニュアルの目的 FED-5について

    Industar-61 L/D 55mm f/2.8レンズ

    2. 各部名称と用語解説 2 3. 取り扱い上の注意 5 4. FED-5の楽しみ方 6 マニュアル操作のカメラ 好みのフィルムを選ぶ

    現像所は写真作りのパートナー

    オールドレンズを楽しむ ボケの美しい立体感のある写真

    街でのスナップ撮影が楽しくなります 5. フィルムを選ぶ 8 フィルムの種類 ISO感度

    人気のあるフィルム

    6. 写真撮影の流れ図 10 7. カメラにフィルムを入れる 11 カメラの裏蓋を外す

    フィルムを装填する

    フィルム先端を巻き上げ軸のスロットに差し込む フィルムの穴にスプロケット軸の歯を入れる

    カメラの裏蓋を閉じる フィルムカウンターを1にする

    8. 露出の決定と設定 14 露出計を使って光量の計測値を得る

    露出計算ダイアルを使う

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  •  絞り値を設定する

    シャッター速度を設定する

    9. 撮影をする 18 カメラの持ち方

    ピントを合わせる シャッターを切る

    セルフタイマーを使う 10. フィルムを取り出す 20 巻き戻しボタンを押す フィルムを巻き戻す

    カメラの裏蓋を開けてフィルムを取り出す

    巻き戻しノブを元に戻す 11. フィルムの現像をする 22 現像所に依頼する 自分で現像をする

    12. その他の操作方法 23 フラッシュを使う

    レンズを外す 三脚に取り付ける

    レリーズケーブルを使う

    13. 撮影のテクニック 25 ボケのある写真を撮る

    高画質の写真を撮る 露出補正

    夜景撮影 様々なフィルターを使う

    クロスプロセス現像をする

    14. スペック表 29

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  • 1. はじめに

    このマニュアルの目的 FED-5は、初心者からベテランの方まで楽しめるフィルムカメラです。
このマニュアルは、今までフィルムカメラを使ったこと無い方でも早く操作が出来るようになればと考えて作りました。 他のマニュアルやガイド本の多くには、古くに書かれたゆえの、現況に合わない箇所が多々あります。このマニュアルは、現況に沿った内容になるように考慮して作成しました。

    FED-5について FED-5は、1977年から1990年までウクライナのハリコフ市にあるFED工場で生産された135フィルム(35㎜フィルム)を使用するレンジファインダーカメラです。高画質なIndustarレンズを搭載しています。シャッター速度は1/500秒から1秒までに対応し、長時間露光撮影に使うバルブ機能が付いています。カメラ本体にはセレン光電池を使った露出計も付いており、本格的なマニュアルカメラとなっています。

    Industar-61 L/D 55mm f/2.8レンズ Industar-61 L/D 55mm f/2.8は、酸化ランタンを含有した高屈折率硝子を含む、3群4枚構成のテッサー型レンズです。この希少素材のおかげで、従来のガラスに比べ屈折率が高く、球面収差や色収差が改善されることにより、大変優れた描写力を持ちます。大口径で明るく、シャープな写りで色味が鮮やかなレンズです。FED-5の

    レンズマウントはL39マウント(M39マウント)なので、他のL39マウントカメラでも使う事ができます。

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  • 2. 各部名称と用語解説

    このマニュアルでは、以下の各部名称を使います。このページに記載した各部名称は、この先緑色で記しています。分からない名称があれば、その都度このページに戻りながら読み進めてください。

    ① セレン光電池 露出計で使われる光センサー ② 距離計窓 ファインダーの距離計に使われる窓 ③ ファインダー窓 ファインダーの映像が入ってくる窓 ④ セルフタイマーボタン セルフタイマーを開始するボタン ⑤ セルフタイマーレバー セルフタイマーのネジを巻くレバー ⑥ レンズ Industar-61 L/D 55mm f/2.8 ⑦ ファインダー接眼部 ファインダーを目で覗く側の窓 ⑧ 視度調整ダイアル 近視の方でも見やすく調整できます ⑨ カメラの裏蓋 この蓋を開けてフィルムを入れます

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    表からの見取り図 裏からの見取り図

  • ⑩ 絞り調整リング レンズの絞り値を設定できます ⑪ フォーカスリング レンズのピントを調整できます ⑫ シャッターボタン シャッターを切るボタン ⑬ フィルムカウンター フィルムの使用枚数を表示 ⑭ 露出計算ダイアル 露出の設定値を計算できます ⑮ 巻き戻しノブ フィルム巻き戻しをする為の回転ノブ ⑯ 露出計メーター セレン光電池から得た光の量を表示 ⑰ ホットシュー フラッシュなどを付けることができます ⑱ シャッター速度ダイアル シャッター速度を設定できます ⑲ 巻き上げレバー フィルムを巻き上げる為のレバー ⑳ カメラの裏蓋ネジ カメラの裏蓋をとめているネジ ㉑ 三脚穴 三脚を取り付けるためのネジ穴

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    上からの見取り図 下からの見取り図

  • ㉒ フィルム巻き戻し軸 フィルムを入れる時にこの軸に刺します ㉓ シャッター幕 布製のシャッター幕 ㉔ スプロケット軸 正確なコマ幅で巻き上げるギアの軸 ㉕ フィルム巻き上げ軸 フィルム巻き上げていく軸 ㉖ 巻き戻しボタン フィルムを巻き上げる際に押すボタン ㉗ フィルム種類メモ盤 入れたフィルムの種類を記録するメモ盤

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    カメラの裏蓋を開けた状態

  • 3. 取り扱い上の注意

    カメラを落したり強い衝撃をあたえないでください。また、稼動部分に過度な力をかけないでください。


    カメラは水やホコリや汚れから避けて使ってください。また、湿気の多い場所に保管しないでください。故障の原因になります。


    レンズやファインダーのガラス部分に、指を直接触れないでください。写真の画質が悪くなったり、正しく操作できなくなります。

    シャッター速度ダイアルを変更する場合には、事前に巻き上げレバーを引いて、シャッターをチャージしてください。故障の原因になる可能性があります。

    セルフタイマーを使う場合には、事前に巻き上げレバーを引いて、シャッターをチャージしてください。故障の原因になる可能性があります。

    フィルムの装填は、日陰のような直射日光のあたらない場所で行ってください。フィルムに感光してしまい、写真に光が写りこむ場合があります。


    カメラの裏蓋を開けている時には、シャッター幕に触れないでください。故障の原因になります。


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  • 4. FED-5の楽しみ方

    マニュアル操作のカメラ ピント合わせ・露出決定・シャッター速度・絞り値・フィルムの巻き上げに出し入れ・現像…。近年のデジタルカメラでは、そのような事をする必要がありません。しかし、それと同時に一枚の写真を撮るために工夫する楽しさが失われたのかもしれません。僅かにでもそう感じる人にとっては、FED-5は長く付き合えるカメラになるでしょう。

    好みのフィルムを選ぶ フィルム毎に写りが変わります。デジタルの時代になった現在でも、様々なフィルムが発売されています。それらのフィルム達には、製造している会社が長い間蓄積した、良い映像作りのノウハウが詰まっています。その中から、あなたの好みの写真が撮れるフィルムを探し出してみてください。

    現像所は写真作りのパートナー 自分の選んだ現像所が、良い写真を作り出してくれるのを待つ間は、大変ワクワクする一時です。特に新しいフィルムを使ったり、特別な撮影技術を試した時には、大変なスリルを感じるはずです。フィルム写真は、撮影者と現像所の二人三脚で作品を作ります。良い現像所を見つける事は、素敵な写真作りのパートナーを見つける事なのです。

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  • オールドレンズを楽しむ FED-5は、L39マウント(M39マウント)のレンズを使う事ができます。昔のレンズは懐かしくて個性的な映像を作り出します。世界中のカメラメーカーの多くが、昔はL39マウントのレンズを作っていました。それらの中から、お気に入りのレンズを探し出しましょう。

    ボケの美しい立体感のある写真 135フィルム(35mmフィルム)の一コマの大きさは、デジタル一眼レフカメラのフルサイズセンサーと同じサイズです。小さなセンサーを持つデジタルカメラよりも、美しいボケで立体感のある写真が撮れます。

    街でのスナップ撮影が楽しくなります クラシックカメラそのままのFED-5を持って、街でスナップ撮影してみてください。街の人々が、にこやかな目をしているでしょう。中には懐かしさのあまりに、声をかけてくるお年寄りもいるかもしれません。普段よりおしゃれをして歩けば、いつものスナップ撮影よりも、楽しい時間が過ごせると思います。

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  • 5. フィルムを選ぶ

    フィルムの種類

    FED-5には、135フィルム(35mmフィルム)をお使いください。出来上がる映像の好みで、フィルムの種類を選ぶ必要があります。

    ネガフィルム 一般的に多く使われている種類のフィルムです。明暗の階調がゆるやかで、幅広い色彩の写真が写ります。また撮影の失敗が少ないフィルムです。ISO感度の高い感度のフィルムもあります。現像方法はC-41現像です。全ての現像所で受け付けてくれます。

    リバーサルフィルム ポジフィルム、スライドフィルムとも言われます。コントラストが強く、色彩が高い映像が撮れます。ネガフィルムを使うときよりも、正確な露出設定が必要です。現像方法はE-6現像です。クロスプロセス現像(C-41現像)をすれば、不思議な色彩の映像にできるというような楽しみ方もできます。

    モノクロフィルム モノクロフィルムは、白黒の写真が撮れるフィルムです。現像所で現像を受け付けますが、自分で現像やプリントを行う人も多く、様々なテクニックを使って、満足のいく映像を作り出すことができます

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  • ISO感度 ISO感度の高いフィルムを使うと、手ぶれの心配が少なくなり、室内などの暗い場所や、夜間での撮影もできます。逆にISO感度の低いフィルムは、色彩が強く、解像度の高い映像になる傾向があります。

    人気のあるフィルム 始めは、人気のあるフィルムから試してみることをお勧めします。

    ネガフィルム

    
リバーサルフィルム

    
モノクロフィルム

    
C-41現像モノクロフィルム

    
(参考:トイラボ/カメラ・フィルムオーダーランキング)

    富士フィルム SUPERIA X-TRA 400、NATURA 1600、業務記録用 ISO100 / 400

    コダック KODACOLOR 400、PORTRA 400、GOLD 200、Ektar100

    Lomography Color Negative 400

    富士フィルム Velvia 100、PROVIA 100F、Velvia 50、PROVIA 400X

    富士フィルム NEOPAN 100 ACROS、NEOPAN 400 PRESTOコダック TRI-X 400、T-MAX 400Lomography Lady Grey B&W 400

    ILFORD XP2 SUPERコダック BW400CN

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  • 6. 写真撮影の流れ図

    以下の流れ図は、写真撮影の流れについて書いたものです。次のページからは、図の流れを詳細に解説していきます。

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    カメラにフィルムを⼊れる

    露出の決定と設定

    撮影をする (ピント合わせとシャッターを切る)

    フィルムを取り出す

    フィルムの現像をする

  • 7. カメラにフィルムを入れる

    カメラの裏蓋を外す

    カメラを逆さまにし、2つのカメラの裏蓋ネジを立てて、次に90度回転させて緩めてください。2つのネジの回転方向は、それぞれ逆になっています。次に、カメラの裏蓋をスライドして外してください。

    フィルムを装填する

    カメラの中に、フィルムを逆さまにして装填してください。 ※フィルムの装填は、日陰のような直射日光のあたらない場所で行ってください。

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  • フィルム先端を巻き上げ軸のスロットに差し込む

    フィルムのパトローネを左親指で抑え、右手でフィルムを引き出しながらフィルムの先端をフィルム巻き上げ軸のスロットに差し込んでください。

    フィルムの穴にスプロケット軸の歯を入れる

    巻き上げレバーをゆっくり引きながら、フィルムの2つの穴にスプロケット軸の歯がかみ合うようにしてください。巻き上げが途中で止まったら、シャッターボタンを押すことで、再度巻き上げができます。最後には、フィルムに弛みが無いようにしてください。

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    スプロケット軸の歯

  • カメラの裏蓋を閉じる

    カメラの裏蓋を、スライドしながらしっかりと閉じてください。隙間が出来ないように押さえながら、2つのカメラの裏蓋ネジを開けるときと逆の手順で締めてください。隙間無く閉じられているかをチェックしてください。

    フィルムカウンターを1にする

    巻き上げレバーを引く度にシャッターボタンを押す事を2,3回繰り返して、フィルムカウンターの値が1になるようにしてください。これで撮影の準備ができました。

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  • 8. 露出の決定と設定 
露出計を使って光量の計測値を得る

    カメラを被写体に向けてみてください。露出計メーターの針が、左右に動くはずです。表示されてる計測値を記憶してください。(この場合は5.5)

    露出計算ダイアルを使う 露出計算ダイアルを使うと、絞り値とシャッター速度を簡単に算出することができます。

    フィルムのISO感度を設定

    露出計算ダイアルの外から2番目のリングを、銀色の突起に指先を乗せて回転させ、内側の縦のメモリに合うように、中に入れたフィルムのISO感度を設定します。(今回はISO400に設定)

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  • 露出計メーターの計測値を設定

    露出計算ダイアルの1番外側のリングを回転させ、露出計メーターが示した計測値に(今回は5.5、つまり5と6の間に)外側リングの縦のメモリが合うように設定します。

    計算された絞り値とシャッター速度

    これで絞り値とシャッター速度の組み合わせが計算されました。1番外側のリングの数値がシャッター速度で、2番目のリングの数値が絞り値になります。各シャッター速度と絞り値が決まったので、どの組み合わせを使っても、適正な露出での撮影ができます。

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  • 以下の表は今回の組み合わせをまとめたものです。

    今回の撮影では、手ぶれを防ぐ事と画像がシャープになるように、シャッター速度が1/250、絞り値がF5.6の組み合わせを用いることにします。これで露出の決定は終わりました。 ※シャッター速度の分母が大きくなれば、シャッター速度が速くなります。シャッター速度が速ければ速いほど、手ぶれしにくくなります。

    絞り値を設定する

    レンズに露出計算ダイアルで計算された絞り値(今回は5.6)を設定します。レンズの絞りリングを回転させて、絞り値が縦のメモリの位置に来るようにします。

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  • シャッター速度を設定する

    ※シャッター速度ダイアルを変更する場合には、事前に巻き上げレバーを引いて、 シャッターをチャージしてください。故障の原因になる可能性があります。
シャッター速度ダイアルを引き上げ浮かせながら回転させて、シャッター速度(今回は250)を設定します。

    指定したいシャッター速度に、赤い矢印が来ているかを確認してください。 これで撮影の準備ができました。

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  • 9. 撮影をする

    カメラの持ち方

    撮影する時には、左手でカメラとレンズを支え、右手でカメラの側面を持ちながら、人差し指をシャッターボタンの上に置いてください。その時に、手がレンズやファインダー窓を覆ったりしないように気をつけてください。 脇を締めることで、手ぶれを防ぐ事ができます。カメラを顔に押しつける事も効果的です。足場がしっかりした場所に立って撮影して下さい。

    ピントを合わせる

    ファインダー接眼部を覗いてみてください。はじめに、視度調整ダイアルを回して、映像がはっきり見えるように調整してください。 レンズのフォーカスリングを回すと、中心の円形の黄色い映像が左右に移動します。中心の円形の黄色い映像が、全体の映像と重なるようにすると、その場所にピントが合います。これでシャッターを切る準備ができました。

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  • シャッターを切る

    シャッターボタンを押して、静かにシャッターを切ってください。必要以上に早く強く押すと、手ぶれを起こす原因になります。次に撮影をする場合には、巻き上げレバーを引いて、フィルムを次のコマに送ってください。

    セルフタイマーを使う

    ※セルフタイマーを使う場合には、事前に巻き上げレバーを引いて、シャッターをチャージしてください。故障の原因になる可能性があります。 集合写真を撮ったり、低速でのシャッター速度で撮影する場合には、セルフタイマーを使うのが便利です。 絞りとシャッター速度とピントの設定を終わらせた後に、セルフタイマーレバーを矢印の方向に巻いてください。次にセルフタイマーボタンを押すと、およそ9秒後にシャッターが切れます。

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  • 10. フィルムを取り出す

    巻き上げレバーを巻く時に、巻き上げが途中で止まってしまうならば、フィルムが最後のコマに到達しています。フィルムを取り出しましょう。

    巻き戻しボタンを押す

    先ずは、シャッターボタンの根元にある、巻き戻しボタンを押してください

    フィルムを巻き戻す

    巻き戻しノブを押し付けながら逆時計回りに回すと、ノブが飛び出します。 次に巻き戻しノブを時計回りに巻いて、カメラ内部のフィルムを巻き戻してください。回転が軽くなったら、フィルムの巻き上げは終わっています。 ※フィルムの巻き戻しが終わらないうちに、カメラの裏蓋を開けないでください。フィルムが感光してしまい、撮影した写真が台無しになってしまいます。

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  • カメラの裏蓋を開けてフィルムを取り出す

    フィルムを入れた時と同じ手順で、カメラの裏蓋を開けて、フィルムを取り出してください。 ※フィルムを取り出す時には、日陰などの比較的暗い場所で行ってください。フィルムが感光してしまい、撮影した写真が台無しになる可能性があります。

    巻き戻しノブを元に戻す

    フィルムを取り出したら、巻き戻しノブを前のページと逆の行程で引っ込めてください。

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  • 11. フィルムの現像をする

    現像所に依頼する フィルムの現像は現像所に依頼します。現像所には、便利さと高い技術を持つトイラボをおすすめします。

    株式会社トイラボは、年々縮小傾向にあるフィルム現像に対応した郵送とネットによる現像所です。お客様の撮影済フィルムが郵送で届いたら、現像後はパソコン・スマートフォンにデジタルデータで写真をダウンロードできます。写真をネット上で活用するのは勿論のこと、本格的なプリント用デジタルデータにも素早く対応します。アナログの品質とデジタルの利便性が一つになった、大変ユニークなフィルムサービスです。詳細は以下のサイトをごらんください。

    WEBサイト:http://www.toylab.jp

    自分で現像をする

    モノクロフィルムならば、自分で現像をしてプリントをすることができます。現在でもフィルムの現像キットや、引き伸ばし機を使って、写真を楽しむ人も多くいます。

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  • 12. その他の操作方法

    フラッシュを使う

    FED-5は、シンクロ接点で同期するタイプのフラッシュ(ストロボ)ならばどれでも使えます。 しかし、最近のデジタルカメラ向けのフラッシュでは、うまく使えない機能も多いので、昔の仕様のままのフラッシュを使う事をお勧めします。 そのようなフラッシュは、日本のSUNPAKやドイツのMetz等が、現在でも製造販売しています。 フラッシュでの撮影時には、シャッター速度1/30にする必要があります。その場合には、シャッター速度ダイアルを30に設定します。

    レンズを外す

    レンズを逆時計回りに回すと、カメラ本体からレンズが外れます。他のL39マウント(M39マウント)のレンズを付ける事も出来ます。

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  • 三脚に取り付ける

    集合写真を撮ったり、遅いシャッター速度(1/60より下)で撮影する時には、三脚が必要になります。FED-5の三脚穴を、三脚の先頭についているネジに取り付けます。

    レリーズケーブルを使う

    FED-5を三脚に取り付け、遅いシャッター速度やバルブで撮影をする場合には、ケーブルレリーズを使う必要があります。ケーブルレリーズは、シャッターボタンの穴にねじ込んで付けます。 バルブ撮影とは、暗い場所で写真を撮るために、長い時間シャッターを開ける撮影方法です。バルブ撮影をする時には、シャッター速度ダイアルをBに設定します。

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  • 13. 撮影のテクニック

    FED-5での撮影に慣れてきたら、多くの人が使っているテクニックを試してください。より写真が楽しくなります。

    ボケのある写真を撮る

    ボケのある写真を撮る時は、被写界深度を狭くしておく必要があります。具体的には、レンズの絞り値をF2.8に設定して撮影します。ピントが合っている箇所以外が、大きくぼけた写真が撮れます。

    高画質の写真を撮る

    レンズの絞り値を大きくすれば、写真の画質を上げる事ができます。また、ISO感度が低いフィルムを使うと、ノイズが少ない写真が撮れます。


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  • 露出補正

    露出補正とは、露出計算ダイアルで算出された適正露出の値を補正することで、写真の明暗を調整する事です。 写真を+1明るくするには、算出された値から、シャッター速度を一段低い値(シャッター速度を遅く)に設定するか、絞り値を一段低い値(絞りを開く)に設定します。

    (例:1/250 → 1/125 か F5.6 → F4) 逆にー1暗くするには、算出された値から、シャッター速度を一段高い値(シャッター速度を速く)に設定するか、絞り値を一段高い値(絞りを絞る)に設定します。

    (例:1/250 → 1/500 か F5.6 → F8) リバーサルフィルムを使うと、この補正効果が出やすくなります。 夜景撮影

    夜景を美しく撮る方法として、バルブを使った長時間露光があります。 別途に三脚・レリーズケーブル・露出計が必要となります。 カメラを三脚に取り付け、シャッター速度ダイアルをBに設定します。 長時間(10秒間など)シャッターを押し続ける必要があり、カメラがブレないようにする為に、レリーズケーブルを使います。 長時間露光で絞り値とシャッター速度を決めるには、より正確な露出計が必要なのです。

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    適正露出 +1補正ー1補正

    露出計

  • 簡易的なものならば、スマートフォンで簡単に使える露出計アプリがあります。

    様々なフィルターを使う Industar-61には、40.5mm径のフィルターを使う事ができます。

    モノクロ写真フィルター 風景にコントラストをつけたり、肌の階調をなだらかにするモノクロ撮影用のフィルター。

    クロスフィルター 夜のイルミネーション等を、より輝かせる効果を出すフィルター。

    NDフィルター 長時間での露光を行う為に、あえて光量を低下させるフィルター。

    PLフィルター 窓ガラスや水に映る光の反射を消したり、青空の色を濃くしたり等、色彩を鮮やかにするフィルター。偏光フィルターとも呼ばれます。

    ソフトフィルター 映像をソフトな感じにして、作品イメージを高めるフィルター。

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  • クロスプロセス現像をする クロスプロセス現像とは、リバーサルフィルムに対してネガフィルム用の現像処理(C-41現像)を行うことです。発色が強くなったり、色が転んだり、コントラストが強い写真が撮れます。

    以下のサイトにて詳しく解説してあります。 雨樹一期のトイカメラの教科書 第13回 「クロスプロセスのフィルム別の発色」 http://cafe.toylab.jp/column/amaki15/8445/

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    Photo:雨樹一期

  • 14. スペック表

    名称 FED-5カメラの種類 レンジファインダーカメラ製造会社 FED製造国 旧ソビエト ウクライナ ハリコフ使用するフィルム 135 (35mmフィルム)付属するレンズ Industar-61 L/D 55mm f/2.8レンズ構成 3群4枚 テッサー型レンズマウント L39マウント(M39マウント)焦点距離 55mm絞り F/2.8 ~ F16フィルター径 40.5mmフォーカスレンジ 1m ~ ∞ファインダー 距離計連動式シャッターの種類 布幕式シャッターシャッター速度 B 、1~1/500秒露出計 セレン方式、計算機付 その他機能 セルフタイマー、フィルムカウンター、視度調整、

    シンクロ接点付きホットシュー大きさ W141×H92×D75mm重さ 約750g

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    製造・発売元


    合同会社ギズモン 〒860-0831 熊本県熊本市中央区八王寺町34番1号 3F

    
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    http://www.gizmoshop.jp [email protected]

    http://www.gizmoshop.jpmailto:[email protected]://www.gizmoshop.jpmailto:[email protected]