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iction! プロジェクト 「子育てしながら働きやすい世の中を、共に創る」をキーワードに、「はたらく育児」を応援するプロジェクトです。このプロジェクトに賛同いただ ける行政、企業、NPO等の方々と共働しながら、働く意欲を持つ子育て世代の就業の実現を目指します。「iction! (イクション)」とは「育児」と 「アクション」を組み合わせた言葉です。子育てしやすい世の中にする、働き方にアクションを起こす、社会みんなでアクションをしていく、などの 意味を込めています。プロジェクトに関連するサービス・取り組みにiction! (イクション)ロゴを付けることにより、利用したいユーザーの方に このプロジェクトに関連するサービスであることを分かってもらうことを目的としています。共にiction! (イクション)の輪を広げていきましょう。 子どもを育てる。仕事をする。このあたりまえで大切な営みが なぜこんなに、むずかしいんだろう? そう感じるあなたへ。そして、そのまわりにいるすべてのひとへ。 もっと生きやすい世界を、一緒につくろうじゃありませんか。 自分らしく育児をして、仕事をするために さあ、みんなでアクションを。 「はたらく育児」がしあわせになることから、世界は変わる と、私たちは信じているから。 さあ、育児も仕事もしやすい世界へ。

さあ、育児も仕事もしやすい世界へ。 - Recruit · しながら働く環境はまだまだ厳しい。 「育児に集中したくて仕事を辞めたけれど、子育てが一息つい

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iction!プロジェクト

「子育てしながら働きやすい世の中を、共に創る」をキーワードに、「はたらく育児」を応援するプロジェクトです。このプロジェクトに賛同いただける行政、企業、NPO等の方々と共働しながら、働く意欲を持つ子育て世代の就業の実現を目指します。「iction!(イクション)」とは「育児」と「アクション」を組み合わせた言葉です。子育てしやすい世の中にする、働き方にアクションを起こす、社会みんなでアクションをしていく、などの意味を込めています。プロジェクトに関連するサービス・取り組みにiction!(イクション)ロゴを付けることにより、利用したいユーザーの方にこのプロジェクトに関連するサービスであることを分かってもらうことを目的としています。共にiction!(イクション)の輪を広げていきましょう。

子どもを育てる。仕事をする。このあたりまえで大切な営みがなぜこんなに、むずかしいんだろう?

そう感じるあなたへ。そして、そのまわりにいるすべてのひとへ。もっと生きやすい世界を、一緒につくろうじゃありませんか。

自分らしく育児をして、仕事をするためにさあ、みんなでアクションを。

「はたらく育児」がしあわせになることから、世界は変わると、私たちは信じているから。

さあ、育児も仕事もしやすい世界へ。

働く機会を創り、輝く人を増やすために。

背景

社会の声を真摯に受け止め、働く人の立場になること。経済が右肩上がりで成長し、社会が若々しく活気に満ち溢れていた時代、日本における人と働くことの関係は今よりずっとシンプルだった。社会人の多くは正社員として雇用され、終身雇用や年功序列という仕組みの中で安心して働くことができた。働くことで生活は豊かになり、社会全体も豊かになった。しかし、大きな経済成長が見込めず、かつ成熟社会が進展していく中、働き手の慢性的な不足、また生産性の飛躍的改善や産業構造変化により1・2次産業から3次産業への産業間キャリアチェンジの必要性が明るみになり、働く環境は大きく変化している。その一方で、人々の仕事に対する価値観は多様化。一人ひとりに合った働く機会を創り、輝く人を増やすことはより難しさを増してきている。リクルートグループは、こうした変化の中で、働く一人ひとりを見つめてきた。特に現場の従業員たちにとって、働く人が抱える課題は常に目の前にあり、何とか解決したいと日々努力している。一方で、クライアント(雇用主)から収益を得ながら、ユーザー(働く人)の悩みや期待に応えきるサービスを作り上げる難しさにも直面している。2014年4月、一部メディアでリクルートグループのサービスを疑問視する声があがり、自分たちの事業や商品サービスが世の中、特に働く個人にとって喜んで使いたいというものになりきれていないのではないかということを改めて考える契機となった。こうした社会の声を真摯に受け止め、リクルートグループ全体として、働く人の側に立ち、働く人たちが直面する課題に向き合っていきたい。向き合っていくことで、社会から「このサービスがあってよかった」と心から喜んでもらえるような存在になりたい。改めて日本の「働く」に対してリクルートグループが貢献できることは何なのか、真摯に向き合うことを決意した。

人材サービスは、リクルートグループの創業事業であり、日本初の大学生向け企業案内『企業への招待』創刊から数えて半世紀を超える歴史を持つ。現在では、正社員、派遣社員、アルバイト・パートなど多様な人材領域をカバーし、国内5社を中心に総合的なサービスを提供している。この5社と、人と組織の「新しいコンセプト」を提起するリクルートワークス研究所、およびリクルートグループのダイバーシティ経営を推進する組織を持つリクルートホールディングスが共同で、これからの日本の「働く」にどう貢献できるかを考えるプロジェクトを立ち上げた。原点にあるのは、時代や社会が激しく変化していく中で、働く人たちが直面する課題や障がいと真摯に向き合い、解決していくことで社会から必要とされる存在でありたいという想いである。長期的な視野のもと、プロジェクトは志と覚悟を持ってスタートした。

■「働く」に関わる企業一覧

リクルートキャリア社員募集領域における人材採用広告事業、斡旋事業、選考支援事業

リクルートジョブズアルバイト、パート、派遣から正社員まで、多種多様な雇用領域における人材採用に関する総合事業

リクルートスタッフィング

人材派遣事業、紹介予定派遣事業、アウトソーシング事業

スタッフサービスホールディングス

人材派遣(事務職、技術者、ITエンジニア、介護・看護・医療事務)、紹介予定派遣、人材紹介事業

リクルートマネジメントソリューションズ

人材育成、人事制度、組織開発、営業力強化、ダイバーシティ推進コンサルティング

リクルートホールディングス

リクルートワークス研究所、CSR推進、ダイバーシティ推進、新規事業開発等

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『仕事と育児の両立に関する就業者および就業希望者調査』から見る、3つのポイント

2014年度の結果

これからの日本の「働く」にどう貢献できるか。未来へ向けて覚悟を決めた。

最初に取り組むテーマは、「子育てしながら働きやすい世の中を、共に創る。」

2014年5月、各社の社長が集まり、プロジェクトが正式に発足した。リクルートグループにおける人材サービスは、正社員、派遣社員、アルバイト・パートといった就業形態別に提供されており、ビジョンやミッションなども各社ごとに掲げられている。こうした体制に対して、経営層には「現状の経営体制を超えて日本が抱える働くことに対する本質的な課題に向き合い、解決への道筋を描くことが必要だ」、また「いまサービスを提供できている人たちのことだけでなく、働くことに不安を感じる人たちの声を聴き、そこにある想いをきちんと理解した上で、その想いに応えるメッセージやサービスを提供する必要があるのではないか」という共通認識があった。プロジェクトがまず取り組んだのは、2030年の日本の労働力需給のギャップと想定される課題を洗い出し、それに対してリクルートグループとして何ができるかという議論だった。その中から導いたテーマを、ステークホルダーとの対話やCSR委員会を通して問いかけた。社会は自分たちに何を期待し、何を不満と思っているのか?社外の有識者を招いたCSR委員会では、率直な意見が飛び交った。社会の声に耳を傾けることで、リクルートがこれからの日本の「働く」にどう貢献できるかが固まっていった。「働きたいという意欲を持つすべての個人が、自らの価値観に見合った就業を実現し、生涯に渡って継続できるような社会」の実現である。それは、自らが日本の働く人たちやマーケットに必要とされ、サービスを活用いただくことで成長できたことを自覚し、責任と覚悟を持ってこれからの働く人たちやマーケットを取り巻く課題の解決に取り組むと決めたプロセスだった。

目指す世界は、長期的に取り組まなければ解決できないテーマである。その中で、リクルートグループとして社会にどのように貢献するか。取り組むべきテーマは何なのか。第一歩として選んだテーマは、「子育てをしながら働きやすい世の中を、共に創る。」だった。国の成長戦略のカギは「女性の力」と言われ、その潜在力への期待が高まっているが、とりわけ女性が子育てをしながら働く環境はまだまだ厳しい。「育児に集中したくて仕事を辞めたけれど、子育てが一息ついた今では辞めたことを後悔している」「子育ては喜びも多いけれど、仕事をしながら家事育児もする日々は負担が大きい」「一度辞めて、社会復帰するのって本当に難しい」―社会から寄せられる、たくさんの女性の声。出産して仕事を辞めた女性も、出産後も働き続けている女性も、それぞれの後悔や困難を抱えている。プロジェクトでは、こうした声をより深く探るために、社内の研究機関であるリクルートワークス研究所と協力し、約6,500人の現在就業中、もしくは就業希望で子どものいる女性を対象とした『仕事と育児の両立に関する実態調査』を実施した。その結果、仕事と子育てを取り巻く環境や制約条件は多種多様であり、志向や価値観も様々であることが明らかになった。プロジェクトではこれらの中でも特に看過できない事実を3つ抽出し、解決に向けて取り組んでいくと決めた。

第一子出産後に仕事を辞めた女性の約4割が辞めたことを後悔している1.

子育てしながら働いている女性で、両立を負担に感じている人は8割にものぼる2.

働きたいのに働けない子育て中の女性は約170万人いる3.

■CSR委員会で社外の方からいただいたご意見

終身雇用が当たり前の時代に、とらばーゆなど、世の中のトレンドを変えてきた。課題の置き方次第でトレンドは変えられるということだ。高望みかもしれないが、リクルートにはトレンドを変えてほしい。

新しい働き方、例えば正規・非正規、契約社員とか嘱託社員とか、今後はそんな壁を限りなくなくしていけるといいと思う。就労自体の壁が低い世界、出たり入ったりの抵抗感がない、挫折をしても戻ってこれる、そんな仕掛けをリクルートには期待したい。

リクルートだけが頑張ってもだめで、企業サイドが変わらないといけない。人事の採用システムを変えるきっかけをつくれたらものすごいこと。怖がらずに、思い切ってやったらいい。

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3. 働きたいのに働けない、子育て中の女性は約170万人いる (平成24年就業構造基本調査)

仕事と育児に関する実態調査によると、希望しながら現在働いていない理由として、「希望する条件に合う求人情報が少ない(29.2%)」の選択率が、「子育てに専念したい(46.3%)」に続いて高かった。⑥希望する条件として、勤務地と勤務時間を見ると「自宅から徒歩・自転車圏内」で「3~5時間」という割合が高い。⑦

⑥現在働いていない理由 [複数回答上位3項目]1 子育てに専念したい 46.3%2 希望する条件に合う求人情報が少ない(勤務時間など) 29.2%3 子どもの保育の手だてがない(保育園・学童に入れない等)29.2%

(第一子出産時に就業しており、出産後退職した方:534人)

1 自宅から徒歩・自転車圏内 71.9%2 子どもに万が一の事があっても、すぐに迎えに行ける場所 51.7%3 自宅から電車やバスで30分以内 34.6%

⑦働きたい勤務地 [複数回答上位3項目]

(第一子出産時に就業しており、出産後退職した方:534人)

1. 第一子出産後に仕事を辞めた女性の約4割が辞めたことを後悔している①

後悔している人の退職理由をみると、後悔していない人と比べて、「出産を機に辞めるのが、職場で一般的だった」、「出産前と同じ勤務時間だと育児との両立が難しかった」といった、職場環境による理由の選択率が高い。②

①出産後退職したことに対する後悔度

(第一子出産時に就業しており、出産後に退職した方:534人)

大いに後悔している

やや後悔している

全く後悔していない

あまり後悔していない

8.1%24.5%

34.6%32.8% 6.3%

②出産による退職で後悔している人の退職理由

職場環境保育環境 その他

家族や周囲の理解

35.5% 16.5% 13.3%本人事由

28.5%

(第一子出産時に就業しており、出産後に退職された方のうち、後悔していると回答した方(無回答扱いを除く):158人)

『仕事と育児の両立に関する就業者及び就業希望者調査』結果より

調査対象:子ども(末子が18歳未満)を持つ18~69歳の女性で、就業者、または、就業希望の非就業者(首都圏)※有効回答数6,533、(就業経験者に対する)追加調査回答数5,922

2. 子育てしながら働いている女性で、両立を負担に感じている人は8割にものぼる

負担について最も選択率が高かったのが「夕食の準備・後片付け」(51.5%)である。③家事・育児の分担率は、就業中でも未就業(就業希望)でも、子育て中の女性の分担率が高いことは変わらない。④勤務時間に不満がある女性たちが理想とする就業時間は、「フルタイム(残業なし)」の割合が高く(35.4%)、残業さえなければ、フルタイムで満足して働ける女性たちが増えることが示唆できる。⑤

③育児と仕事の両立で負担になっていること [複数回答上位5項目]

(現在就業している方:4,642人)

1 夕食の準備・後片付け 51.5%2 育児のための早退・欠席 28.7%3 子どもの送迎 26.2%4 父母会やPTA等の委員・役員 22.3%

5 習い事、勉強・宿題などの付き添い 18.7%

⑤理想的な一日の勤務時間

(現在就業しており、勤務時間に不満有の方:658人)

フルタイム(残業なし)35.4%

5時間以上6時間未満20.4%

4時間以上5時間未満19.1%

その他25.1%

④家事・育児の分担率

就 業 中

■本人 ■配偶者■父・母(義理含む) ■その他

就業希望

77.0%16.2%

81.9%13.4% 4.1% 0.6%

5.9% 0.9%

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コピーを開発〉コピーライター 国井美果さんはたらく二児の母として、現状をより良くするために何か出来ることがあるなら、どんなことでもしたい、と思っています。同じ人間、同じ家庭環境なんて無いように、子育てと仕事のバランスの取り方は、ひとりひとり全くちがいます。まず、子どもが幸せに成長する世の中でありますよう。そして子育てすることで、この世の中がもっと良くなりますよう。これはママはもちろん、家族みんなの、ひいては子どもをとりまく世の中みんなにとって大切なこと。みんなの「アクション」が必要なのです。そんな想いを込めてコピーワークしました。まずはリクルートのアクションに大きく期待!しています。

パートナーの声

ロゴを開発〉デザイナー 帆足英里子さんこの素晴らしいプロジェクトに、私は心から「協力したい!」と思いました。私自身も一児の母ですが、日々の子育てと仕事の両立は本当に大変ですし、難しさを感じています。同じような悩みを抱えるママたちの力に、少しでもなれたら、と思いながら取り組みました。ロゴマークは、子どもの手のひらが背中を押してくれるようなイメージでデザインしました。私たちが最初の一歩を踏み出せるように、そしてそれが大きなアクションとなっていくようにとの想いを込めました。

パートナーの声

プロジェクトでは「子育てしながら働きやすい世の中を、共に創る。」ために、調査結果から導き出した3つの課題に対して、当事者である子育て世代や、産業界、行政・NPO等と共に解決に向けた取り組みを推進していく。

各社が既存事業を通して展開していく、3つの課題解決に向けた商品サービスには共通のロゴとコピーを冠し、子育て世代の利便性を上げる。またロゴとコピーは主旨に賛同・協働くださる顧客企業やパートナーとも共有し、一緒になって取り組みを展開することでムーブメントの醸成を行う。

2015年度のチャレンジ

第一子出産を機に仕事を辞めずにすむように、企業慣行や職場環境の変革、フレキシブルな勤務体系整備につながる働きかけを企業へ行い、具体的な成功事例の共有を進める。また企業が女性社員の出産/育児による離職を減らすサービスインフラをともに構築する。

家事代行サービス等の拡充によって現状の家事負担の軽減を目指す。また、「フルタイム(残業なし)」で帰宅できるような働き方の開発と共有、そもそも家事・育児分担率が女性たちに寄っている現状の改善を図るムーブメントの醸成に取り組む。

「自宅から徒歩・自転車圏内」で「3~5時間」で働ける仕事の創出に取り組む。

1. 妊娠・出産で辞めなくてすむ

3. 無理なく始められる仕事をつくる

2. 育児と仕事の両立によるストレスを減らす

子どもを育てる。仕事をする。このあたりまえで大切な営みがなぜこんなに、むずかしいんだろう?そう感じるあなたへ。そして、そのまわりにいるすべてのひとへ。もっと生きやすい世界を、一緒につくろうじゃありませんか。自分らしく育児をして、仕事をするためにさあ、みんなでアクションを。「はたらく育児」がしあわせになることから、世界は変わると、私たちは信じているから。

さあ、育児も仕事もしやすい世界へ。

iction ! イクション!

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仕事も育児も頑張る女性の力になりたい。家事支援サービス『カジアル』家事・育児の家庭内分担が思うように進まず、そのすべてが女性の負担となっているような家庭もまだ多い。“家事も仕事も育児も頑張る女性に、少しでも心のゆとりを届けたい”という想いで生まれたのがリクルートスタッフィングの家事支援サービス『カジアル』だ。家事の負担を軽減することで家族と過ごす時間を増やしたり、心の余裕を生み出すことで気持ちよく生活を送れるよう、1回2時間5,000円という使いやすい料金設定で、気軽に利用してもらえるサービスを提供する。一方、スタッフの採用では女性の就業機会の創出に力を入れる。『カジアル』のサービスは、シンプルでポイントを押さえた掃除や整理整頓である。いつもの家事スキルを仕事に活かせることから、働きたいと思いながらも働くことへのハードルを感じている専業主婦の方でも無理なく働き始めることができる。また、2時間から働けるという時間的な面でも、子育ての空いた時間で働きたいと希望する主婦の働く機会を支援する。2014年度は、中央区と江東区限定でテストマーケティングを展開した。子どもがいる共働き世帯からの申込みが65%と多く、また家事代行サービスを初めて利用する人が72%と、働く女性の力になりたいというコンセプトに合ったご利用をいただいている。スタッフ就業数は44名で、そのうち、子どものいる女性スタッフは77%を占めている。

テストマーケティングの結果を受けて、事業のビジョンとミッションを定め、スタッフへの提供価値を再定義した。今後、その内容をもとにエリアを広げ、本格的に事業をスタートさせる。サービスの拡大に向けて、スタッフ採用に力を入れ、教育体制や働き方の見直しを進めていく。2018年までに、スタッフ登録者数9,000人(就業者数5,000人)、利用者2万世帯を目指す。

2017年度末までに、新たに4,000人の就業を目指す。また、現在29都道府県に50拠点ある営業所を、41都道府県70拠点に拡大。より地域に密着した職場環境を創出し、自宅から通いやすい地元で働きたいと希望する子育て中の女性の就労を支援する体制を整える。今後さらにキッズスペースを併設したオフィスを増やすなど、子育て中の女性の「働く」を支援していくとともに、介護業界の人材不足の解消に貢献する。

介護業界で、無理なく働き始められる環境をつくる『スタッフサービス・メディカル』「働きたいのに働けない」という子育て中の女性はおよそ170万人もいる。この現実を受けて、介護や看護・医療事務に特化した人材派遣サービスを提供する『スタッフサービス・メディカル』では、子育て中の女性の働きやすい環境づくりにも積極的に取り組んでいる。様々な事情を抱える子育て中の女性一人ひとりに合わせて、希望に応じた仕事を紹介できるように短時間勤務の仕事を創出している。また、越谷・西宮オフィスにはキッズスペースを設置し、子どもを連れて参加できる登録会を実施している。時間を選択して働ける登録型派遣以外にも、長期的に安定して働きたいと希望する方に向けては、自社の正社員として雇用しながら資格取得やスキル教育を行い、介護施設へ派遣する常用型派遣を導入した。雇用形態の選択肢を増やし、さらに働きやすさの幅を広げていく。その他、学校法人敬心学園・日本福祉教育専門学校と協働し、初めて介護業界で働くスタッフ向けに「介護のキホン」という研修冊子を制作した。これまで未経験や無資格だからと働くことをためらっていた人に対しても、安心して働けるようサポートも行っている。このような取り組みを通して、介護領域で働きたい人を支援するとともに、10年後までにおよそ100万人不足すると言われている介護業界の人材不足の解消に努めていく。

2017年度までのチャレンジ2018年度までのチャレンジ

iction!事業サービス

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小さなお子さまを持つ主婦の方にも、働きやすい環境をつくる『タウンワーク』小さな子どもを持つ女性の声に耳を傾けると、無理なく働き始めるためには、“自宅からの通いやすさ”や“短時間勤務”が重要であるという。しかし、なかなかそんな仕事が見つからないという声が多い。そこで、リクルートジョブズが発行する“地元で働きたい人のための求人メディア『タウンワーク』”では、地元企業と協働して主婦の目線を活かした売り場づくりや、来店する主婦のニーズに応える接客業務、マネージャーの生産性を最大化するアシスタント業務など、能力を活かして働ける仕事を、フリーペーパーやWebなどのメディアを通じて日本全国に展開している。リクルートジョブズのサービスで主婦を募集している企業は1年間で9%増加し、全体の約58%となっている。主婦の採用を積極的に行っている企業からは、「主婦、特に子どものいる方の細やかな気遣いや子育ての経験を店舗内の人材育成にも活かしてほしいと考え、採用に取り組み始めた」「家族連れのお客さまや高齢のお客さまへのサービス改善に、力を貸してほしい」と期待を寄せる声が多い。また、出産や子育てによるブランクで、自身のスキルに不安を持つ主婦に向けて「ママのお仕事応援本」を制作した。心理的ハードルを取り除くことを目的としたこのフリーペーパーは、予想を超えて多くの主婦の方に手に取っていただいている。

“子育て中の女性の働き方”を発信する『Workstyle Maker Mプロジェクト』リクルートスタッフィングは「Workstyle Maker」という企業アイデンティティを宣言し、子育て中の女性の新しい働き方をつくっていくためのプロジェクトを発足する。子どもを持つ自社スタッフへのグループインタビューを実施し、取り組むべきテーマを抽出。社内にこのプロジェクトを専門に行うグループを立ち上げ、活動を行っていく。

さらに多くの企業と協働して、主婦の目線や経験をサービス・人材育成に活かせるような仕事を増やす。また、ITを活用しながら、主婦の方に向けた働きやすい環境をつくっていく。

コーディネーターによるマッチングの個人差を解消するための仕組みづくりを行い、子育て中の女性の就業機会を実現する体制を整えていく。

勤務時間や場所が選べる派遣スタッフとして働く主婦の事例を紹介するなど、子育て中の女性が働くことに対するムードの醸成に力を入れ、その取り組みを発信していく。就業前の不安払拭を図るとともに、子育てしながら働くことのできる短時間の仕事などを創出していく。

2015年度のチャレンジ

2015年度のチャレンジ

2015年度のチャレンジ

子育て中の女性の就業を、コーディネーターが伴走して応援するサービス『ジョブすけっと』リクルートジョブズでは「働きたいのに働けない」と様々な制約・志向を持つ子育て中の女性に、働きやすい仕事を創出し、マッチングを促進する様々なプロジェクトが発足している。グループ会社フロムエーキャリアが運営する『ジョブすけっと』は、コーディネーターが間に立ち、気軽に仕事の相談ができるオンライン斡旋サービス。子育て中の女性一人ひとりの事情にあった仕事を見つけられるようにサポートする。

事業サービス展開を計画中

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