中東における 地域密着型ビジネスの展開

第38回 中東協力現地会議

2013年8月26日 香田 圓

All Right Reserved. CHIYODA 2013

トピックス

1. 千代田化工建設紹介

2. 中東での地域密着型オペレーション

3. Project Lifecycle Engineering – 川上から川下まで

4. 環境対応 – エネルギーと環境の調和を目指して

5. 人材開発 による国際貢献

6. グローバル化

7. 日本の技術・ブランドを生かしたインフラ・技術輸出

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・1948年に総合エンジニアリング会社として創立以来、 全世界46ヶ国で石油・ガスを中心としたインフラ案件を遂行 ・中東では1966年にサウジアラビアでジェッダ製油所の 第一期建設工事を受注を機に、積極的にビジネスを展開 ・カタールではLNG年産7,700万トンをほこる合計14トレインの全てに関与 ・UAEに於いても、1976年にADGAS社向けLNGトレイン1及び2を完成させて以降、 1983年に完成させたFertil社向け肥料プラントや、1994年に完成させた ADGAS社向けトレイン3などに関与

1. 千代田化工建設紹介

Courtesy of Qatargas Operating Company Limited

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2. 中東での地域密着型オペレーション

Baghdad Office

Chiyoda Petrostar Ltd.

Doha Office

Abu Dhabi Office

Based in Abu Dhabi, UAE Established in 2013 +150 staff members

Based in Dubai, UAE Established in 2013 Upstream Service

for Onshore/Offshore

Based in Doha, Qatar Established in 2008 +500 staff members

(EPC案件遂行中)

-Coker Unit for Jubail Export Refinery Project

(EPC 案件遂行中)

- Plateau Maintenance Project - Laffan Refinery Phase 2 Project

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2. 中東での地域密着型オペレーション

・合弁会社をCCC社との共同出資で 本年4月に設立 ・アブダビをRegional HQとして 中東地域全体に展開 ・ 150名以上の従業員を抱える ・パートナーとのシナジーを生かし、 日本からでは対応が困難な 中小規模の案件に取組む

・ 2008年にカタールで設立以後、 約150件の中小規模案件を受注・遂行 ・プラントの改造・メンテナンス等を請負う 包括契約を現地主要顧客８社と締結 ・ 500名以上の従業員を抱える カタール最大のエンジニアリング会社 ・ 設立以来、無事故・無災害記録を 更新中(1,000万時間以上)

千代田アルマナエンジニアリング社 千代田CCCエンジニアリング社

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開発 運転・ 生産

評価 開発 計画

探鉱 （鉱区権益 取得後）

探査 （鉱区権益 取得前）

・ 油・ガス田開発の計画立案、初期設計等に 専門性を有する高機能サービス・プロバイダー ・ オフショア&アップストリーム分野の開発事業における、計画段階から設計・建設・運転に至るまで幅広く対応出来る体制を構築

アップストリーム・オフショア事業

2. 中東での地域密着型オペレーション

Xodus社

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3. Project Lifecycle Engineering – 川上から川下まで

本社主導による大型EPC 遂行

現地子会社による 中小規模EPC/EPCm 遂行 既存設備の改造・増設

顧客＆地域密着型 Project Lifecycle Engineering

Service Provider

本社・子会社の高付加価値機能を生かした (1) オフショア & アップストリーム分野の 開発・コンサルティングサービス (2)プラント設備診断・ ソリューション提供

4. 環境技術 – エネルギーと環境の調和を目指して

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・ 水素はCO₂排出ゼロの理想のクリーンエネルギー ・ しかし、輸送貯蔵に制約が有り、利用は限定的だった

DHG HGN

石油精製・化学

原材料

H2 H2

水素化 脱水素

貯蔵 貯蔵

水電解

再生可能エネ

供給 需要

水素還元製鉄 CO2 リサイクル

註 MCHは、メチルシクロヘキサンの略。トルエンを水素化して製造。

発電・都市ガス 車両・FC/FCV

エネルギー

MCH

トルエン

CCS

炭化水素

副生・改質 ガス化など

CO2

+3H２

CH３ CH３

TOL MCH

水素供給事業 (SPERA 水素)

・ 千代田は水素貯蔵・輸送システムの確立に成功 ・ 水素は常温常圧の液体として経済的に貯蔵輸送可能に ・ 4月より商業規模の実証運転中、内外から高い評価 ・ 2015年度中の供給事業開始を目指し事業開発中 ・ 中東は大量水素供給源の有力な候補

溶融塩トラフ-CSP デモプラント完成 ＠イタリア2013.7 ～実証運転

商業プラントEPC遂行での実績獲得

Target: 2015～16

太陽熱発電事業

*MENA: Middle East North Africa

・ 大型化 ・ 過酷な気候への対応

工業排水処理事業

工業用水向海水淡水化 プラント

工業団地

海水

排水処理／再生 プラント

排水

海 再利用

無排水化処理－蒸留設備

(Zero Liquid Discharge)

参考： サウジアラビア工業用地公団(MODON) 向け 工業排水再生再利用に関するFS～EPCを現在遂行中

化石燃料代替エネルギー 潜在市場 (MENA地域) 進出

4. 環境技術 – エネルギーと環境の調和を目指して

5. 人材開発による国際貢献 ・1976年にサウジアラビアの大学生(KFUPM) を研修生として受入たことに始まり、 これまで40カ国 3,500名以上に対して研修を実施 ・直近の一年間には、 MASDAR Institute / ADGAS(UAE)、 KFUPM (サウジアラビア)、Qatargas / RasGas (カタール) 、North Refineries Company (イラク)等から70名弱の研修生を受入れ ・技術移転により現地の人材開発へ貢献

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ADGAS研修生：修了式 KFUPM研修生：社内イベント(納涼祭)

6. グローバル化

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国際競争力の強化

当該Regionで 顧客との 信頼関係を 構築

契約に 結び付ける

安定的な 収益を 上げる

体質に変わる

グローバル化とは、

“Transition into an international system of doing business where any person in the company, regardless of origin or nationality, can work anywhere in a borderless operation” (あらゆる垣根を取り払うことにより、従業員が 人種・国籍を問わず どこでも活躍できる 環境への移行)

グローバルな人材育成・登用を進める

7. 日本の技術・ブランドを生かしたインフラ・技術輸出

価格競争力・意思決定スピード・現地情報量でライバル国に劣後 海外子会社を通じた地域密着型のビジネス展開により、 日本のコア技術及びブランド力を生かしながら、 的確な情報をもとに、価格競争力のあるサービスを、迅速に提供

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日本企業のグローバル化を促す政策・制度改革： 例）海外合弁会社によるJBIC・NEDO等の融資活用

Thank you

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