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COC+参加大学等の活動
COC+事業 5 年間の成果
協働・循環型「やまがた創生」人材育成事業
山形県内の高等教育機関は、自治体・産業経済団体等と連携し、次世代の山形を担う若者の定着に取り組みました。
15やまがた創生便り
山形県内の高等教育機関は、文部科学省の「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」に取り組みながら、地域の将来を担い活躍する力を持った地域人材の育成と定着を目指しています。
「やまがた創生便り」では各高等教育機関および連携自治体が実施している地方創生に関する取組を報告いたします。
第 号
2020.1.31
山形県立米沢栄養大学
地域企業訪問研修鶴岡高専では、地元就職を促し優秀な人材
を地域へ輩出することを目的に、「地域企業訪問研修」を行っています。訪問時には製造現
場を含む就業の様子を見学させていただくと共に、本校OB・OGの社員との懇談もあります。先輩達から在校生へ、「会社を決めた理由」、「学生時代に取り組んでおいた方が良い事」など、具体的なアドバイスを直接聞く事ができる貴重な研修となっています。
善寳寺五百羅漢修復プロジェクト文化財保存修復研究センターでは、山形県鶴岡市善寳寺の五百羅漢堂に安置されている531体の仏像群の保存修復プロジェクト
を2015年より20年間の予定で実施しています。これまでに30体の修復が完了し、本年度は20体の修復を行なっており、学部生と大学院生が専門研究員と一緒に貴重な地域文化財の修復活動に携わっています。
子育て支援活動に取り組む 学生活動団体「かけはし」庄内地域で未就学児を対象とした親子遊びイ
ベントを開催しています。季節にあった工作や体
を動かす遊び、絵の具アートなど、毎回違った遊びを企画しています。地元のNPO法人などに協力していただき、コミュニティーセンターや大学を会場に6月から計4回開催しました。これからもより一層、地域とのつながりを深めていきたいと思っています。
「言語文化演習」フィールドワーク総合文化学科の「言語文化演習」において、身の回りにある言葉と文化のつながりを学ぶことを目的としたフィールドワークを行いまし
た。当日は、南山形地区の地域の方にご協力いただき、伝統的な方言のさまざまな用法や使い方、親しい人同士の会話のやりとりなどについて調査を行いました。調査データをもとに、今後は南山形ことば集としてまとめていく予定です。
地域教育文化学部 フィールドプロジェクト 「民話語り部体験」 このプロジェクトでは、①鶴の恩返しの舞台である南陽市で語り継がれてきた民話を語
り部の方々からご指導を受けて学習し、②憶えた民話を山形市の学童保育で子どもたちに語り聞かせました。民話学習を通じて山形の方言など地域の魅力にふれながら、異年齢の方 と々の協働活動のなかで社会人力を向上させる機会となりました。
やまがた健康フェア 2019 絵本の読み聞かせ 「元気になる絵本、いただきます!」10/19(土)に、山形国際交流プラザで開か
れた「やまがた健康フェア」に2年生4名が絵本
の読み聞かせで参加しました。絵本の楽しさを大切にするとともに、栄養大生ならではの〈食〉の視点から4冊の絵本を選び、読み聞かせを行いました。最後は、会場の子どもたちや保護者の方 と々一緒に「元気になる絵本、ごちそうさまでした!」で終えました。
National Institute of Technology,Tsuruoka College
先輩社員を囲んでの懇談の様子
やまがた 便り
事業概要
高等教育機関の教育・研究を通して、学生が県内企業や地域社会等の魅力にふれ、山形の将来を担う気概を醸成し、地域社会に貢献する能力を高めることを目的としました。
事業目的
【県内就職率】 県内高等教育機関の卒業生の県内就職率の向上へむけて取り組みましたが、残念ながら事業期間を通じて緩やかに低下しました。 各教育機関の変化をみると、平成29年度から30年度にかけて多くの機関で県内就職率が低下しました。そのなかでも、県内就職者数の多い山形大学および東北文教大学短期大学部での減少が、全体の就職率低下につながったと考えられます。
事業成果
創生
山形市
酒田市
米沢市
鶴岡市
上山市長井市
西川町
真室川町
戸沢村
飯豊町
庄内町
三川町
遊佐町
山形県立米沢栄養大学
東北文教大学短期大学部東北文教大学東北芸術工科大学山形大学
鶴岡工業高等専門学校
東北公益文科大学
山形県商工会議所連合会山形県商工会連合会山形県工業会山形県銀行協会山形県信用金庫協会一般社団法人 山形県経営者協会
やまがた創生人材の育成・定着
山形県 山形市米沢市 鶴岡市酒田市 上山市長井市 西川町真室川町 戸沢村飯豊町 三川町庄内町 遊佐町
経済産業団体自治体
+事業
山形大学山形県立米沢栄養大学鶴岡工業高等専門学校東北公益文科大学東北文教大学東北文教大学短期大学部東北芸術工科大学
高等教育機関
山形県内の高等教育機関の県内就職率(平成26年度~平成30年度) 各高等教育機関の県内就職率および県内就職者数(平成28年度~平成30年度)
やまがた創生便り
COC+連携自治体の取組
遊佐町では、若者の力によるまちづくりを目指し、町内在住の中高生及び遊佐町に通学する高校生を対象に、少年町長・少年議員公選事業と呼ばれる取り組みを行っています。 少年町長と少年議員は、若者の代表として、町への要望や自分たちで立案した政策実現のための活動をしています。 今まで実現された主な政策として、遊佐町のイメージキャラクター「米(べぇ)~ちゃん」があります。このキャラクターは、中高生からの「町のシンボルをつくってほしい」という意見から、少年議会が町民の方からイラストを募集し、決定したキャラクターです。
本事業は今年度で第17期を迎え「自分たちの力で、自分たちが本当に求める遊佐のまちをつくろう。」をスローガンに、町のイベント参加や県外への視察研修など、様々な活動に取り組んでいます。 今後も若者が社会に繋がる場として、若者がつくるまちづくりを推進していきたいと考えています。
「高等教育機関による若者定着の“これまで”と“これから”」を開催しました
【事業の連絡先】
山形大学 COC・COC+推進室(発行) TEL:023-695-6264,6266 E-mail:[email protected]山形県立米沢栄養大学総務企画課 TEL:0238-22-7330 E-mail:[email protected]鶴岡工業高等専門学校総務課 TEL:0235-25-9453 E-mail:[email protected]東北公益文科大学地域共創センター TEL:0234-41-1115 E-mail:[email protected]
東北芸術工科大学法人運営課 TEL:023-627-2089 E-mail:[email protected]東北文教大学運営企画室 TEL:023-688-2298 E-mail:[email protected]米沢市総合政策課 TEL:0238-22-5111(内 :2810) E-mail:[email protected]鶴岡市政策企画課 TEL:0235-25-2111(内 :525) 長井市地域づくり推進課 TEL:0238-87-0817 E-mail:[email protected]遊佐町企画課 TEL:0234-72-4523 E-mail:[email protected]
COC+連携自治体の地方創生や人材育成・定着に関わる取組を報告いたします。
遊佐町
【地域と連携した教育・研究】 地元企業や自治体、産業経済団体に協力いただきながら、地域や企業の魅力にふれる様々な学習を展開してきました。 平成29年度は県内全域で200以上の科目・活動が実施され、参加学生数はのべ6798名にのぼりました。事業開始前に比べ、約1500名増加しました。
【地域と連携した教育・研究】 地元企業や自治体、産業経済団体に協力いただきながら、地域や企業の魅力にふれる様々な学習を展開してきました。 平成29年度は県内全域で200以上の科目・活動が実施され、参加学生数はのべ6798名にのぼりました。事業開始前に比べ、約1500名増加しました。
さらに、事業協働機関による寄附講座は11講座にまで増加し、地域と連携した教育・研究の強化が図られました。
さらに、事業協働機関による寄附講座は11講座にまで増加し、地域と連携した教育・研究の強化が図られました。
【県内就職の支援】 事業期間を通して、県内の企業・自治体でのインターンシップ(就業体験)の機会拡大に取り組み、事業前に比べ参加者数を1.5倍近く増加させました。 その他、県内企業に就職したOB・OGから体験談を直接聞く“キャリアCafé”や特徴ある県内企業の魅力を伝える“オーダーメイド工場見学会”を実施しました。
【県内就職の支援】 事業期間を通して、県内の企業・自治体でのインターンシップ(就業体験)の機会拡大に取り組み、事業前に比べ参加者数を1.5倍近く増加させました。 その他、県内企業に就職したOB・OGから体験談を直接聞く“キャリアCafé”や特徴ある県内企業の魅力を伝える“オーダーメイド工場見学会”を実施しました。
事業成果
庄内町では、町内唯一の高等学校である庄内総合高校と連携して、高校生が地域に参加し、社会と関わりながら学ぶキャリア教育プログラム「ふるさと探究」学習を支援しています。社会と関わることで生徒自身が学びたいことや伸ばしたい能力を見つけ、これからのキャリアプランニングにつなげるとともに、地域の課題の解決に取り組む中で地元の魅力や現状を知り、将来の地域の担い手を育てることを主な目的としています。2019年度は、庄内総合高校の3学年の生徒が、4つのテーマについて、チームに分かれてフィールドワークや情報収集を行い、見えてきた様々な課題についてアイディアを出し合いま
した。導き出した解決策は、生徒や先生だけでなく、課題の関係者、町長・副町長の前で発表し、意見交換を行いました。この学習で実際に地域の中で学ぶことによって、生徒たちが自身の将来を考える際の一助となればと思います。
庄内町
フィールドワークで説明を聞く高校生たち
令和元年度COC+シンポジウム
県内インターンシップに参加した学生数(平成26年度~平成30年度)
事業協働機関からの寄附講座数(平成26年度~平成30年度)
各市町村で実施された科目・活動へ参加した学生数(平成29年度)(緑色の連携市町村へは、4794名で全体の71%)
事業協働機関を含めた県内の自治体関係者や会社員、県内外からの教職員、学生など80名以上の方にご参加いただき、各機関の強みを発揮した“オールやまがた”での連携を確認する機会となりました。 はじめに、今年度で終了を迎えるCOC+事業の成果について報告されました。そこでは、県内高等教育機関の卒業生の県内就職率は緩やかな減少傾向にあったが、県内インターンシップ参加者数が1.5倍に増加するなど、各機関で実施された取組では一定の成果をあげたことが示されました。(詳細は本号P1-2)。 続いて行われたパネルディスカッションでは、県内企業および連携自治体からご意見をいただき、山形県の将来を担う若者の定着にむけて高等教育機関が果たすべき役割について、議論を深めました。
COC+参加大学等の活動
COC+事業 5 年間の成果
協働・循環型「やまがた創生」人材育成事業
山形県内の高等教育機関は、自治体・産業経済団体等と連携し、次世代の山形を担う若者の定着に取り組みました。
15やまがた創生便り
山形県内の高等教育機関は、文部科学省の「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」に取り組みながら、地域の将来を担い活躍する力を持った地域人材の育成と定着を目指しています。
「やまがた創生便り」では各高等教育機関および連携自治体が実施している地方創生に関する取組を報告いたします。
第 号
2020.1.31
山形県立米沢栄養大学
地域企業訪問研修鶴岡高専では、地元就職を促し優秀な人材
を地域へ輩出することを目的に、「地域企業訪問研修」を行っています。訪問時には製造現
場を含む就業の様子を見学させていただくと共に、本校OB・OGの社員との懇談もあります。先輩達から在校生へ、「会社を決めた理由」、「学生時代に取り組んでおいた方が良い事」など、具体的なアドバイスを直接聞く事ができる貴重な研修となっています。
善寳寺五百羅漢修復プロジェクト文化財保存修復研究センターでは、山形県鶴岡市善寳寺の五百羅漢堂に安置されている531体の仏像群の保存修復プロジェクト
を2015年より20年間の予定で実施しています。これまでに30体の修復が完了し、本年度は20体の修復を行なっており、学部生と大学院生が専門研究員と一緒に貴重な地域文化財の修復活動に携わっています。
子育て支援活動に取り組む 学生活動団体「かけはし」庄内地域で未就学児を対象とした親子遊びイ
ベントを開催しています。季節にあった工作や体
を動かす遊び、絵の具アートなど、毎回違った遊びを企画しています。地元のNPO法人などに協力していただき、コミュニティーセンターや大学を会場に6月から計4回開催しました。これからもより一層、地域とのつながりを深めていきたいと思っています。
「言語文化演習」フィールドワーク総合文化学科の「言語文化演習」において、身の回りにある言葉と文化のつながりを学ぶことを目的としたフィールドワークを行いまし
た。当日は、南山形地区の地域の方にご協力いただき、伝統的な方言のさまざまな用法や使い方、親しい人同士の会話のやりとりなどについて調査を行いました。調査データをもとに、今後は南山形ことば集としてまとめていく予定です。
地域教育文化学部 フィールドプロジェクト 「民話語り部体験」 このプロジェクトでは、①鶴の恩返しの舞台である南陽市で語り継がれてきた民話を語
り部の方々からご指導を受けて学習し、②憶えた民話を山形市の学童保育で子どもたちに語り聞かせました。民話学習を通じて山形の方言など地域の魅力にふれながら、異年齢の方 と々の協働活動のなかで社会人力を向上させる機会となりました。
やまがた健康フェア 2019 絵本の読み聞かせ 「元気になる絵本、いただきます!」10/19(土)に、山形国際交流プラザで開か
れた「やまがた健康フェア」に2年生4名が絵本
の読み聞かせで参加しました。絵本の楽しさを大切にするとともに、栄養大生ならではの〈食〉の視点から4冊の絵本を選び、読み聞かせを行いました。最後は、会場の子どもたちや保護者の方 と々一緒に「元気になる絵本、ごちそうさまでした!」で終えました。
National Institute of Technology,Tsuruoka College
先輩社員を囲んでの懇談の様子
やまがた 便り
事業概要
高等教育機関の教育・研究を通して、学生が県内企業や地域社会等の魅力にふれ、山形の将来を担う気概を醸成し、地域社会に貢献する能力を高めることを目的としました。
事業目的
【県内就職率】 県内高等教育機関の卒業生の県内就職率の向上へむけて取り組みましたが、残念ながら事業期間を通じて緩やかに低下しました。 各教育機関の変化をみると、平成29年度から30年度にかけて多くの機関で県内就職率が低下しました。そのなかでも、県内就職者数の多い山形大学および東北文教大学短期大学部での減少が、全体の就職率低下につながったと考えられます。
事業成果
創生
山形市
酒田市
米沢市
鶴岡市
上山市長井市
西川町
真室川町
戸沢村
飯豊町
庄内町
三川町
遊佐町
山形県立米沢栄養大学
東北文教大学短期大学部東北文教大学東北芸術工科大学山形大学
鶴岡工業高等専門学校
東北公益文科大学
山形県商工会議所連合会山形県商工会連合会山形県工業会山形県銀行協会山形県信用金庫協会一般社団法人 山形県経営者協会
やまがた創生人材の育成・定着
山形県 山形市米沢市 鶴岡市酒田市 上山市長井市 西川町真室川町 戸沢村飯豊町 三川町庄内町 遊佐町
経済産業団体自治体
+事業
山形大学山形県立米沢栄養大学鶴岡工業高等専門学校東北公益文科大学東北文教大学東北文教大学短期大学部東北芸術工科大学
高等教育機関
山形県内の高等教育機関の県内就職率(平成26年度~平成30年度) 各高等教育機関の県内就職率および県内就職者数(平成28年度~平成30年度)