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新しい要素を取り入れたかったし シンセでハードコアな部分を壊してみたかった 鮮明になったと感じます。サウンド・プロダクションで、とくに重視したのは? その点に気づいてくれてすごく嬉しいよ。硬質なサウンドとメロディックなパートの対比は、とく に重視したところなんだ。僕らのシーンは今、クリーン・ヴォーカルとブレイクダウンをひたすら 繰り返すっていう、似通ったミックス方法が溢れているように思うんだ。それに、このジャンルの曲 のほとんどは、構成もテーマも似通っていて、詞に重きを置いていない。今作において僕らは納得 してもらえる曲を書いたつもりだし、ハードコアの精神も忘れてない。今作のサウンドには、とくに こだわったつもりだよ。 -「Maybe In Space」や、「Ms.Destruction」などは非常にパンチ力のある曲ですが、一方で 「The Love-Life Beneath」の前半部分などは非常に美しい流れで、エレクトロとオーガニック なギター・サウンド、メロディとが絡んでいて印象的です。後半は劇的にラウドに変化していきます が、この曲はどういうアイデアがあったのでしょうか。 アルバムのストーリーを伝える上で、「The Love-Life Beneath」はとても重要な曲なんだ。 この曲では“ロボット化した女の子”にはまだ体温が残されていることが表現されている。この曲 ができたプロセスは、まずはじめに楽器隊だけで曲を作って、それから“機械から体温のある生活 を再び思い出すこと”という歌詞をつけていったんだけど。リズムに合わせて詞を書いていったんだ。 リズムは曲の基礎だと、僕は思ってる。曲中のテンポの変化は、機械的な部分と人間的な部分の 衝突を表現してるんだよ。この曲のメロディで、君自身のさらなる世界観を想像してもらえたら 嬉しく思うよ。 -「The Revised Hedgehog's Dilemma」もドラスティックに展開する曲ではありませんが、 バンドとしてのサウンドスケープの広がりを感じますし、最後を飾る「The Completion System」 も余韻のあるメロウな曲です。アルバムへ至るなかで、曲の表現方法として変わったところ、意識 的に行なったことはありますか。 さっきも言ったように、曲作りのプロセスにこだわりが増えたね。EP制作中はスタジオに行って はセッションして“このリフいいかも、どこかで使おう”って感じだった。今は、作品の全体像を 見極めてから曲を作って、そして、スクリーモ/ハードコアの要素を織り交ぜていっている。「The Revised Hedgehog's Dilemma」の場合は、まず楽器隊を録音して、それからメロディと韻文 をおこしていったんだ。ポップな構成と、もちろんスクリーモの要素を大事に、余分なものを極力 切り落としていっているよ。 -これまでとは違うアルバムの制作のなかで大変だったことはありますか。 最も大変だったことは、コンセプト・アルバムということを意識すること。コンセプトから逸脱し ないことが難しかったな。僕らのプロデューサーは、ハードコアの要素を忘れずに、キャッチーな 曲作りに集中しろと言った。これを理解し作業に移すには時間がかかったけど、僕らは成し遂げた と思っているよ! -では、完成した手ごたえとしてはいかがですか。 素晴らしい作品ができたと嬉しく思っている。僕らのリスナーはキャッチーなジャンルの音楽が 好きな女の子から、ヘヴィ・メタルやメタルコア好きな女の子までいるんだ。みんな僕らの曲を口 ずさんでくれるんだよ。僕らの曲は歌いやすいしね。曲によっては、モッシュやヘッド・バンギング がすごいんだけど。歌詞が大きな意味を持って、ストーリーを伝える。この2つは橋のようにつな がっていて、この橋がうまく架かったアルバムは素晴らしい作品だと思う。今作は批評家からもリ スナーからも、高い評価をもらっているよ。 Federico Bini (Vo) インタビュアー:吉羽 さおり -8月に日本でアルバム『The Interruption System』がリリースされることになりました。日本 ではこのアルバムに、2008年の1st EP『They Almost Killed Us With Their Hypocrisy』 が全曲収録された特別盤としてリリースされるので、ADAM KILLS EVEがどんなバンドで、 EPからアルバムへとどんなふうに進化を遂げたのかを含めてお話を伺いたいと思っています。 まずはバンドの結成について教えて下さい。 以前在籍していたメンバーのClaudio Di Santo(Vo/Gt)が7年前にメンバーを募集をしたのが きっかけだよ。彼はFIGHTSTARやSTORY OF THE YEAR、UNDEROATH、ATREYUのよ うなメロディックさを兼ね備えたスクリーモ/ハードコア・バンドを目指していたんだ。トスカーナ 州(イタリア中部)にはそういったサウンドのバンドはほとんどいなかったから、同じ考えを持つ 仲間を探すのは苦労したよ。それで彼はたくさんの人に伝わるように、MySpaceなどを通じて メンバー募集をかけたんだ。僕らが初めてリハーサル・スタジオに入ったときは、お互いのことを 何も知らなかったんだよ。でも、セッションしてみてお互いに好印象を持ったし、これから最高の 化学反応が生まれるってメンバー全員がそう思ったんだ。 -日本では、イタリアのポスト・ハードコア・シーン、アンダーグラウンドなロック・シーン事情をうか がい知れないのですが、盛り上がりはありますか。始めた頃よりも、バンド人口は増えていますか。 バンド人口は日々増えているね。若い世代には、主流のアメリカのバンドやFearlessやRise Recordsのバンドに影響を受けたバンドが多い傾向があるかな。それぞれが影響を受けたアメリカ やイギリスのバンドのスタイルを反映した、あらゆる種類の“コアスタイル”が存在しているよ。 アンダーグラウンドなバンドがほとんどなわけで、お互いに支え合っている。メインストリームに 乗るお金もないしね。僕らはUNDEROATH、ALEXISONFIRE、THRICEに影響を受けたから、 彼らのスタイルを研究したものだよ。最近の若いバンドは、あんまり研究とかはしないみたい だけどね。 -ADAM KILLS EVEの特徴としては、非常にメロディアスでドラマティックなサウンドやヴォー カルと、なんといってもフック満点でダンス・ミュージック的なシンセ・パートも挙げられますね。 シンセの要素は今でこそ珍しくありませんが、導入のきっかけになったのは? 僕らは常に新しい要素を取り入れたいと思っているんだ。メンバーはみんな、ダンス・ミュージック やポップ・ミュージックが大好きだし、ENTER SHIKARIにはすごく影響を受けたよ。シンセを 導入したのは、サウンドを補強するためと、いろいろな試みをシンセでやってみたかったから。 ダンス・シンセで、ハードコアな部分を壊してみたかったってのもあるかな。今回のアルバムに おいて、シンセは僕らのストーリーを描くのに欠かせない存在になってる。作品中の電話の音や、 機械仕掛けの扉が閉まる音、漏電の音、心臓の鼓動は全部シンセで表現しているんだよ。 -シンセを入れることでの試行錯誤はあった? EPリリースの頃はシンセのメンバーがいたんだ。今は脱退していないけど、彼はたくさんのシンセ・ パートのアイデアを書き残してくれたんだ。プロデューサーのFrancesco "Katoo" Catittiも 今作においてストーリー・ラインやシンセのアイデアをたくさんくれたよ。またいつかシンセ担当 のメンバーを迎えたいな。または、僕らの誰かが担当するかだね。 -ちなみに、シンセを入れたことで、ライヴや音源の反響として明解な効果はありましたか。 とても良い反応をもらっているよ。今作においては、シンセは雰囲気を出すのにとても大きな存在 だね。僕らはバンドとして常にエレクトロ・ポップの要素を念頭においているんだ。シンセを入れた ことで以前よりも、より曲がなめらかに、よりクリアになったと実感しているし、また、キャッチー さやユニークな効果も際立たせることができていると思うよ。作品のストーリーをより伝えやすく しているとも思うしね。 -今作は、制作の過程でコンセプト・アルバムになったそうですが、その経緯を教えて下さい。 また、作品テーマや、インスピレーション源となったのは? 以前からコンセプト・アルバムに挑戦してみたかったし、興味があったんだ。最初に書いた詞と曲が うまく思い描いていたストーリーにリンクして、それを軸に他を展開させていくことにしたんだよ。 今作のメイン・テーマは、体温を感じる距離で、相手の目を見てコミュニケーションを取ることの 必要性と、ソーシャル・ネットワークやメディアを通してしかコミュニケーションを取れない現代 の若者の増加、という2つの間の矛盾だよ。インスピレーションの源は日々の生活だね。例えば、 男女関係の難しさだったら、昔の彼女との実体験とかね。アルバム『The Interruption System』 は“ロボットであり人である女の子”に絶望的な恋をしてしまった男の子のお話だよ。 -迫力のあるアンサンブルのドライヴ感や、硬質なサウンドとメロディックなパートの対比がより インタビューの続きは 激ロックウェブサイトをチェック!!>> GEKIROCK.COM 2006年に結成された、イタリア発の5ピースによるフル・アルバム。その 面白さはド派手な煽り感のあるシンセとアドレナリン全開のスクリーム、 キャッチーで憂いも帯びたメロディを前のめりで畳みかけてくる勢いだ。 とはいえ、躁状態で駆け抜けるだけじゃない、がっつりとタフなヘヴィ・ サウンドや硬質なハードコア・サウンドで攻め、メロウな美メロも響かせたり する。とてもいい意味で、英米のバンドとは一線を引いた、明快さや飛躍力 の高さがあって爽快というか、ここまでやられちゃぐうの音も出ないくらい、 シンセ使いにしろ、ヘヴィさもがフル・スロットル。ATTACK ATTACK!や、 Fear, and Loathing in Las Vegasのエレクトロ・エッセンスとも違う、 バンド・サウンド、ヴォーカル、シンセのせめぎ合いがポップに昇華された アルバム。 吉羽 さおり ADAM KILLS EVE The Interruption System 2013.8.21 ON SALE!! LABEL : GO WITH ME GENRE : POST HARDCORE, SCREAMO FOR FANS OF : UNDEROATH, ATREYU, STORY OF THE YEAR

adam kills eve cs4 · 2013. 8. 7. · 新しい要素を取り入れたかったし シンセでハードコアな部分を壊してみたかった 鮮明になったと感じます。サウンド・プロダクションで、とくに重視したのは?

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Page 1: adam kills eve cs4 · 2013. 8. 7. · 新しい要素を取り入れたかったし シンセでハードコアな部分を壊してみたかった 鮮明になったと感じます。サウンド・プロダクションで、とくに重視したのは?

新しい要素を取り入れたかったし

シンセでハードコアな部分を壊してみたかった鮮明になったと感じます。サウンド・プロダクションで、とくに重視したのは?

その点に気づいてくれてすごく嬉しいよ。硬質なサウンドとメロディックなパートの対比は、とくに重視したところなんだ。僕らのシーンは今、クリーン・ヴォーカルとブレイクダウンをひたすら繰り返すっていう、似通ったミックス方法が溢れているように思うんだ。それに、このジャンルの曲のほとんどは、構成もテーマも似通っていて、詞に重きを置いていない。今作において僕らは納得してもらえる曲を書いたつもりだし、ハードコアの精神も忘れてない。今作のサウンドには、とくにこだわったつもりだよ。

-「Maybe In Space」や、「Ms.Destruction」などは非常にパンチ力のある曲ですが、一方で「The Love-Life Beneath」の前半部分などは非常に美しい流れで、エレクトロとオーガニックなギター・サウンド、メロディとが絡んでいて印象的です。後半は劇的にラウドに変化していきますが、この曲はどういうアイデアがあったのでしょうか。

アルバムのストーリーを伝える上で、「The Love-Life Beneath」はとても重要な曲なんだ。この曲では“ロボット化した女の子”にはまだ体温が残されていることが表現されている。この曲ができたプロセスは、まずはじめに楽器隊だけで曲を作って、それから“機械から体温のある生活を再び思い出すこと”という歌詞をつけていったんだけど。リズムに合わせて詞を書いていったんだ。リズムは曲の基礎だと、僕は思ってる。曲中のテンポの変化は、機械的な部分と人間的な部分の衝突を表現してるんだよ。この曲のメロディで、君自身のさらなる世界観を想像してもらえたら嬉しく思うよ。

-「The Revised Hedgehog's Dilemma」もドラスティックに展開する曲ではありませんが、バンドとしてのサウンドスケープの広がりを感じますし、最後を飾る「The Completion System」も余韻のあるメロウな曲です。アルバムへ至るなかで、曲の表現方法として変わったところ、意識的に行なったことはありますか。

さっきも言ったように、曲作りのプロセスにこだわりが増えたね。EP制作中はスタジオに行ってはセッションして“このリフいいかも、どこかで使おう”って感じだった。今は、作品の全体像を見極めてから曲を作って、そして、スクリーモ/ハードコアの要素を織り交ぜていっている。「The Revised Hedgehog's Dilemma」の場合は、まず楽器隊を録音して、それからメロディと韻文をおこしていったんだ。ポップな構成と、もちろんスクリーモの要素を大事に、余分なものを極力切り落としていっているよ。

-これまでとは違うアルバムの制作のなかで大変だったことはありますか。

最も大変だったことは、コンセプト・アルバムということを意識すること。コンセプトから逸脱しないことが難しかったな。僕らのプロデューサーは、ハードコアの要素を忘れずに、キャッチーな曲作りに集中しろと言った。これを理解し作業に移すには時間がかかったけど、僕らは成し遂げたと思っているよ!

-では、完成した手ごたえとしてはいかがですか。

素晴らしい作品ができたと嬉しく思っている。僕らのリスナーはキャッチーなジャンルの音楽が好きな女の子から、ヘヴィ・メタルやメタルコア好きな女の子までいるんだ。みんな僕らの曲を口ずさんでくれるんだよ。僕らの曲は歌いやすいしね。曲によっては、モッシュやヘッド・バンギングがすごいんだけど。歌詞が大きな意味を持って、ストーリーを伝える。この2つは橋のようにつながっていて、この橋がうまく架かったアルバムは素晴らしい作品だと思う。今作は批評家からもリスナーからも、高い評価をもらっているよ。

Federico Bini (Vo) インタビュアー:吉羽 さおり

-8月に日本でアルバム『The Interruption System』がリリースされることになりました。日本ではこのアルバムに、2008年の1st EP『They Almost Killed Us With Their Hypocrisy』が全曲収録された特別盤としてリリースされるので、ADAM KILLS EVEがどんなバンドで、EPからアルバムへとどんなふうに進化を遂げたのかを含めてお話を伺いたいと思っています。まずはバンドの結成について教えて下さい。

以前在籍していたメンバーのClaudio Di Santo(Vo/Gt)が7年前にメンバーを募集をしたのがきっかけだよ。彼はFIGHTSTARやSTORY OF THE YEAR、UNDEROATH、ATREYUのようなメロディックさを兼ね備えたスクリーモ/ハードコア・バンドを目指していたんだ。トスカーナ州(イタリア中部)にはそういったサウンドのバンドはほとんどいなかったから、同じ考えを持つ仲間を探すのは苦労したよ。それで彼はたくさんの人に伝わるように、MySpaceなどを通じてメンバー募集をかけたんだ。僕らが初めてリハーサル・スタジオに入ったときは、お互いのことを何も知らなかったんだよ。でも、セッションしてみてお互いに好印象を持ったし、これから最高の化学反応が生まれるってメンバー全員がそう思ったんだ。

-日本では、イタリアのポスト・ハードコア・シーン、アンダーグラウンドなロック・シーン事情をうかがい知れないのですが、盛り上がりはありますか。始めた頃よりも、バンド人口は増えていますか。

バンド人口は日々増えているね。若い世代には、主流のアメリカのバンドやFearlessやRise Recordsのバンドに影響を受けたバンドが多い傾向があるかな。それぞれが影響を受けたアメリカやイギリスのバンドのスタイルを反映した、あらゆる種類の“コアスタイル”が存在しているよ。アンダーグラウンドなバンドがほとんどなわけで、お互いに支え合っている。メインストリームに乗るお金もないしね。僕らはUNDEROATH、ALEXISONFIRE、THRICEに影響を受けたから、彼らのスタイルを研究したものだよ。最近の若いバンドは、あんまり研究とかはしないみたいだけどね。

-ADAM KILLS EVEの特徴としては、非常にメロディアスでドラマティックなサウンドやヴォーカルと、なんといってもフック満点でダンス・ミュージック的なシンセ・パートも挙げられますね。シンセの要素は今でこそ珍しくありませんが、導入のきっかけになったのは?

僕らは常に新しい要素を取り入れたいと思っているんだ。メンバーはみんな、ダンス・ミュージックやポップ・ミュージックが大好きだし、ENTER SHIKARIにはすごく影響を受けたよ。シンセを導入したのは、サウンドを補強するためと、いろいろな試みをシンセでやってみたかったから。ダンス・シンセで、ハードコアな部分を壊してみたかったってのもあるかな。今回のアルバムにおいて、シンセは僕らのストーリーを描くのに欠かせない存在になってる。作品中の電話の音や、機械仕掛けの扉が閉まる音、漏電の音、心臓の鼓動は全部シンセで表現しているんだよ。 

-シンセを入れることでの試行錯誤はあった?

EPリリースの頃はシンセのメンバーがいたんだ。今は脱退していないけど、彼はたくさんのシンセ・パートのアイデアを書き残してくれたんだ。プロデューサーのFrancesco "Katoo" Catittiも今作においてストーリー・ラインやシンセのアイデアをたくさんくれたよ。またいつかシンセ担当のメンバーを迎えたいな。または、僕らの誰かが担当するかだね。

-ちなみに、シンセを入れたことで、ライヴや音源の反響として明解な効果はありましたか。

とても良い反応をもらっているよ。今作においては、シンセは雰囲気を出すのにとても大きな存在だね。僕らはバンドとして常にエレクトロ・ポップの要素を念頭においているんだ。シンセを入れたことで以前よりも、より曲がなめらかに、よりクリアになったと実感しているし、また、キャッチーさやユニークな効果も際立たせることができていると思うよ。作品のストーリーをより伝えやすくしているとも思うしね。

-今作は、制作の過程でコンセプト・アルバムになったそうですが、その経緯を教えて下さい。また、作品テーマや、インスピレーション源となったのは?

以前からコンセプト・アルバムに挑戦してみたかったし、興味があったんだ。最初に書いた詞と曲がうまく思い描いていたストーリーにリンクして、それを軸に他を展開させていくことにしたんだよ。今作のメイン・テーマは、体温を感じる距離で、相手の目を見てコミュニケーションを取ることの必要性と、ソーシャル・ネットワークやメディアを通してしかコミュニケーションを取れない現代の若者の増加、という2つの間の矛盾だよ。インスピレーションの源は日々の生活だね。例えば、男女関係の難しさだったら、昔の彼女との実体験とかね。アルバム『The Interruption System』は“ロボットであり人である女の子”に絶望的な恋をしてしまった男の子のお話だよ。

-迫力のあるアンサンブルのドライヴ感や、硬質なサウンドとメロディックなパートの対比がより

インタビューの続きは激ロックウェブサイトをチェック!!>>GEKIROCK.COM

2006年に結成された、イタリア発の5ピースによるフル・アルバム。その面白さはド派手な煽り感のあるシンセとアドレナリン全開のスクリーム、キャッチーで憂いも帯びたメロディを前のめりで畳みかけてくる勢いだ。とはいえ、躁状態で駆け抜けるだけじゃない、がっつりとタフなヘヴィ・サウンドや硬質なハードコア・サウンドで攻め、メロウな美メロも響かせたりする。とてもいい意味で、英米のバンドとは一線を引いた、明快さや飛躍力の高さがあって爽快というか、ここまでやられちゃぐうの音も出ないくらい、シンセ使いにしろ、ヘヴィさもがフル・スロットル。ATTACK ATTACK!や、Fear, and Loathing in Las Vegasのエレクトロ・エッセンスとも違う、バンド・サウンド、ヴォーカル、シンセのせめぎ合いがポップに昇華されたアルバム。 吉羽 さおり

ADAM KILLS EVE The Interruption System2013.8.21 ON SALE!!

LABEL : GO WITH MEGENRE : POST HARDCORE, SCREAMOFOR FANS OF : UNDEROATH, ATREYU,STORY OF THE YEAR