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」における :20-3111-018 クラブ 20

20 3111 018成果報告書public-report.kasen.or.jp/203111018.pdf助成番号:20-3111-018 北区水辺クラブ 飯田邦男 平成20年度 1 1.事業概要 1.1 目的 北区・子どもの水辺は、平成17年4月に東京都北区赤羽地先の荒川に開園した自然地で

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    河川整備基金助成事業

    「北区・子どもの水辺」における

    「水辺の楽校」調査体験活動の推進

    報告書

    助成番号:20-3111-018

    北区水辺クラブ 飯田邦男

    平成20年度

  • 1

    1.事業概要

    1.1 目的

    北区・子どもの水辺は、平成 17 年4月に東京都北区赤羽地先の荒川に開園した自然地で

    ある。ここでは開園前より、住民と専門家が一緒になって、年間を通じた魚類・植物・水

    質調査を体験活動として行っている。

    本事業は、この調査を継続すると共に、調査取得データを、北区・子どもの水辺の拡張

    整備に有効活用し、水辺の生物多様性を住民参加型で保全・創出するものである。周辺の

    小・中学校・高校の児童・生徒や地域住民を対象として、新規拡張整備部を活用した、荒

    川本川の水や干潟に親しむ活動を中心に「水辺の楽校」として推進する。併せて、毎月の

    動植物・水質調査及び体験活動を今後も継続し、取得データを自然地の維持管理や今後の

    拡張整備に役立てると共に、小冊子にとりまとめ、活動参加者や市民に広く配布する。さ

    らに、開園4周年イベントとして、活動成果を市民に対し発表する。これらの活動を通し、

    水辺の生物多様性を保全・創出するとともに、児童・生徒や地域住民に河川環境の大切さ

    を伝えることを目的とする。

    1.2 「北区・子どもの水辺」の概要

    北区・子どもの水辺は、荒川下流の隅田川を分派する岩淵水門上流約 1.3 ㎞、河口から

    は約 21.5 ㎞の右岸側に位置している。全体面積は約 2.4haで、荒川の本川に沿って下流

    側に開いた取入れ口を持つ 2 つの池から構成されている。

    図 1-1 北区・子どもの水辺位置図

    拡張区域

  • 2

    上流にはJR東北本線、下流には新荒川大橋が架かりJR赤羽駅から徒歩約 20 分、地下

    鉄南北線赤羽岩淵駅から徒歩約 10 分と交通立地にも恵まれている。堤内地側は、新河岸川

    を隔て岩淵宿のあった歴史ある街並みが広がり、さらに、新河岸川と荒川の間の堤防には

    サクラが植栽されるなど、歴史と新しい文化に彩られた場所となっている。

    また、河川の自然条件としては荒川の流れだけでなく、常に東京湾からの潮の影響を受

    ける汽水性の感潮区間で、河川の勾配も 1/5,600(1 ㎞でわずか 18 ㎝の高低差)と極めて

    緩やかである。このために、細かい粒子でできた泥の堆積が多いことや上流から流れてき

    たゴミのみだけでなく上潮に乗ってきたゴミの堆積或いは、潮の影響を受けた魚が生息す

    ることなどが特徴となっている。

    なお、北区子どもの水辺は北区が河川管理者(国)から占用許可を受け 2004 年度(平成

    16 年)に整備、北区水辺クラブを含む関連市民団体、小学校、町会などで構成する北区・

    子どもの水辺協議会と協働で維持管理を行っている。

    1.3 事業の経緯

    北区・子どもの水辺の整備及び北区と区民が協働して整備後の維持管理を行う目的で、

    平成 15 年 10 月、関連する町会、小学校、市民団体、区民有志に呼びかけ設立されたのが

    北区水辺クラブ(前身「北区荒川っ子クラブ」)である。具体的な整備計画案と区民の維持

    管理への参加方法などについて協議し、提案・調整を行った。

    平成 17 年4月に北区・子どもの水辺が開園した後は、毎月の定例活動として、引き続き

    植生、魚類、水質などの調査活動に力を入れている。なお運営は、北区水辺クラブも参加

    する「北区・子どもの水辺協議会」にその役割を移管し、「子どもの水辺」としての登録を

    進めた(同年 12 月登録)。

    平成 18 年度からは、河川整備基金助成事業として、継続的な観察・調査活動や自然再生の保全作業を進めた。また、北区・子どもの水辺の拡張整備に向け、「水辺の楽校」

    プロジェクトへの登録を平成 19 年 3 月に実現し、19 年度には拡張区域の護岸(干潟)部分の整備を進めた。

    今年度は、平成 20 年 4 月に拡張区域の干潟部分が立ち入れるようになったが、体験活動

    等に里活用できる状態ではないため、漂着ゴミの清掃や看板設置等を市民ボランティアで

    行った。さらに、拡張区域の高水敷部の計画検討を、国土交通省荒川下流河川事務所・北

    区・区民の協議の下に進めた(「3.3 「拡張区域高水敷部の計画検討」参照)。

  • 3

    2.事業内容

    2.1 「北区・子どもの水辺」調査・体験活動

    ①魚類・植物・水質調査(年間)、野鳥調査(冬):専門家を交えた魚類・植物・野鳥の調

    査と、パックテストによる水質調査を、毎月第2土曜日午前9時~14時に「定例活動」

    として実施した。その他、野鳥・昆虫・土壌など必要な調査も適宜行った。一般来訪者の

    参加を促進するため、季節に応じたテーマを決めて、定常調査と並行して一般参加者とと

    もに自然観察や体験活動を行い、毎回 10~15 名の参加者を得た。

    ②夏休み水辺の楽校と体験ボランティア(夏):国土交通省の「水生生物による水質判定調

    査」、魚類の捕獲体験、外来植物の分布調査と除草の3プログラムを「体験ボランティア活

    動」として企画し、7月12日、8月9日、9月13日に都立飛鳥高校の延べ 240 名の奉

    仕体験授業を受け入れた。さらに、夏休みに当たる8月9日の企画は、NPO法人北区市

    民活動推進機構が主催する「夏!体験ボランティア」に登録し、区内中学生を 30 名受け入

    れ、ボランティア体験を行った。

    ③水辺の保全作業(年間):清掃、草刈、柵直し、池の堆積物除去等の保全作業と周辺の観

    察を、定例活動時に実施した。毎回 10~15 名の参加者を得て実施し、水辺の生物多様性の

    維持に貢献した。

    さらに、昨年度実現できなかったかい掘りについては、10 月に池の堰を開削し底泥の自

    然排出をあらかじめ行った上で、2月27日に小学校の児童や地域住民と共に実施した。

    これに合わせ、魚類・水質・底泥など、かい掘りの機会にしか行えない調査を実施した。

    2.2 活動成果のとりまとめと発表

    ①調査・活動報告のとりまとめ:魚類・植物・水質調査で得た写真データを中心に、CD「北

    区・子どもの水辺活動報告書 2008」にとりまとめ、平成21年4月18日に 100 部発行し

    た。CD は開園4周年イベント(下記参照)の参加者に配布した他、区内小中学校、図書館

    等には報告書印刷物を配布した。

    ②開園4周年イベント(春):北区・子どもの水辺の開園4周年に当たる4月18日に開催

    し、活動成果を参加者に発表した他、専門家の指導による魚類調査の体験をして頂いた。

    ③環境展その他展示会への出展:NPO法人北区市民活動推進機構が主催した、9月

    27日~28日の「環境展」、2月7日の「NPO・ボランティア活動促進フォーラム」

    に展示を出展し、地域住民に対して北区・子どもの水辺の動植物や活動のPRを行っ

    た。

  • 4

    2.3 事業内容一覧(平成20年6月~平成21年5月) 月日 事業内容 06/08 14 18

    全国一斉「身近な川の一斉調査」実施 「定例活動」水辺清掃、魚類・植物・水質調査 「北区・子どもの水辺」運営会議

    07/05 12 16

    NPO 東京都北区市民活動推進機構「夏!体験ボランティア」参加者説明会にて 北区・子どもの水辺の事例紹介発表 「定例活動」都立飛鳥高校奉仕活動受け入れ 「北区・子どもの水辺」運営会議

    08/02 09 20

    「夏!体験ボランティア」事前オリエンテーション 「定例活動」都立飛鳥高校奉仕活動、「夏!体験ボランティア」受け入れ 「北区・子どもの水辺」運営会議

    09/13 17 27~ 28

    「定例活動」都立飛鳥高校奉仕活動受け入れ 「北区・子どもの水辺」運営会議 NPO 東京都北区市民活動推進機構主催「北区環境展」への出展 (荒川紹介・水質検査体験・野草遊び体験等)

    10/11 15

    「定例活動」水辺清掃、魚類・植物・水質調査 「北区・子どもの水辺」運営会議

    11/08 19

    「定例活動」干潟ゾーン拡張区域現地説明会 「北区・子どもの水辺」運営会議

    12/12 13 17

    子育て支援団体交流フォーラム 参加 「定例活動」水辺清掃、魚類・植物・水質調査 「北区・子どもの水辺」運営会議

    月日 事業内容 1/10 11 21

    「定例活動」水辺清掃、魚類・植物・水質調査 野鳥観察会 浮間公園、赤羽ゴルフ場

    「北区・子どもの水辺」運営会議 2/07 14 18 27

    NPO法人北区市民活動推進機構主催「NPO・ボランティア活動促進フォーラム」への出展 「定例活動」水辺清掃、魚類・植物・水質調査 「北区・子どもの水辺」運営会議 大池かい掘り、魚類・水質・底泥調査

    3/14 18

    「定例活動」水辺清掃、魚類・植物・水質調査 「北区・子どもの水辺」運営会議

    4/03 11 15 18 29

    「北区・子どもの水辺」運営会議 「定例活動」水辺清掃、魚類・植物・水質調査 「北区・子どもの水辺」運営会議 「北区・子どもの水辺」開園4周年記念「水辺の楽校・開校式」 エコロジーキャンペーン in 北区への出展

    5/09 20

    「定例活動」春の野の花 「北区・子どもの水辺」運営会議

  • 5

    3.効果等

    3.1 清掃の実施状況

    北区・子どもの水辺は、上・中・下流部に干潟を配置し、大小池の入口にはゴミ流入防

    止ネットを設置している。感潮帯の当地では干満時川の流れが反転を繰り返し、漂流して

    いるゴミは上・下流部の干潟に漂着するため、低学年の児童でも干潮時に比較的安全にか

    つ効率的にゴミの回収ができる。これにより、漂流ゴミがゴミ流入防止ネットによって池

    に流入することを防止しつつ、かつ下流(東京湾)に流出することを防いでいる。 北区・子どもの水辺の清掃は、毎月第 2 土曜日の「定例活動」の開始時に実施している。今年度は、都立飛鳥高校の奉仕体験授業を受け入れた7~9月の回収量が多かった。 (とりまとめは、毎年1月~12月の単位で行っているため、平成20年 1 月~12月

    の実績を掲載)。

    表 3-1 「定例活動」他ゴミ回収記録一覧(2008 年 1 月~12 月) 単位:袋 月 参加者数 大人 子供 資源ゴミ 不燃ゴミ 可燃ゴミ 粗大ゴミ

    1 11 9 2 2 10 - -2 11 9 2 1 12 - -3 11 9 2 3 7 1 14 15 11 4 5 24 2 55 8 6 2 2 7 - 16 15 12 3 2 9 - 27 104 15 89 3 21 - 38 134 22 112 18 42 6 369 96 12 84 9 57 3 9

    10 76 57 19 12 53 4 711 5 5 5 4 1 112 - - - - - - -合計 486 167 319 42 166 11 33

    3.2 草刈り、有害生物駆除等の実施状況

    生物多様性の維持と、子どもの水辺へのアクセスを容易にし、安全に遊んでもらうため

    に、北区による全体除草の他、保全活動として帰化植物やツル植物等の草刈りを行ってい

    る。また、夏期の体験ボランティアのプログラムに「外来植物の分布調査と除草」を取り

    入れ、環境学習にも活用した。 平成18年に実施した藻刈りは、昨年・本年と実施せずに様子を見たところ、異常発生

    は収まった。

  • 6

    3.3 拡張区域高水敷部の計画検討

    北区・子どもの水辺下流側の拡張区域(以下「干潟ゾーン」と呼ぶ)の整備は、平成1

    8年度末に「水辺の楽校」プロジェクトに登録の後、平成19年度中に荒川下流河川事務

    所による護岸部の整備が完成した。 今年度は、北区が整備主体となる干潟ゾーン高水敷部の計画を、荒川下流河川事務所及

    び市民団体を交えて検討した。 当初は広場と湿地を主体とした整備を検討していたが(図 3-2 参照)、干潟ゾーンにも上流側と同じように小池を掘り込むように北区が方針を転換した。区側の説明と設計内容の

    提示を受け、市民側でも自然再生と維持管理の観点から意見集約して図面を作成した(図

    3-2参照)。平成21年5月末現在、区案と市民案の両者を合わせる形で、最終の実施設計を区が行っている段階であり、平成21年度中に工事完成の予定となっている。

    図 3-1 水辺の楽校プロジェクト「北区・子どもの水辺」

  • 7

    図 3-2 北区の設計図(上)と市民の意見集約図(下)

    池ゾーン

  • 8

    添付資料

    1.写真

    ・「夏!体験ボランティア」(夏休み水辺の楽校)

    ・都立飛鳥高校奉仕体験授業受け入れ

    ・「環境展」への出展

    ・「NPO・ボランティア活動促進フォーラム」への出展

    2.パンフレット、チラシ

    ・北区・子どもの水辺写真集 2008(CD-R)…別添

    ・「夏!体験ボランティア」(夏休み水辺の楽校)

    3.記事

    ・北区ニュース(平成21年4月10日)…開園4周年記念「水辺の楽校・開校式」

    ・ARA(荒川下流河川事務所広報誌)(平成21年6月1日)…開園4周年記念

  • 9

    「夏!体験ボランティア」(夏休み水辺の楽校)(8月9日)

    「環境展」への出展(9月27~28日) 「NPO・ボランティア活動促進フォーラ

    ム」への出展(2月7日)

    都立飛鳥高校奉仕体験授業受け入れ(7月12日、8月9日、9月13日)

  • 様式Ⅰ-6・2 3.国民的啓発運動 [:概要版報告書の原稿]

    助成番号 助成事業名 所属・助成事業者名

    20-3111-018 号 「北区・子どもの水辺」における「水辺の楽校」調査体験活動の推進

    北区水辺クラブ 代表 飯田邦男

    〔目 的〕 「北区・子どもの水辺」では、住民と専門家が一緒になって、年間を通じた魚類・植物・水

    質調査を体験活動として行っている。これらの取得データを、北区・子どもの水辺の拡張整備

    に有効活用し、水辺の生物多様性を住民参加型で保全・創出するとともに、体験活動を通じて、

    児童・生徒や地域住民に河川環境の大切さを伝えることを目的とする。 〔内 容〕 1.魚類・植物・水質・野鳥調査:専門家を交えた魚類・植物・野鳥の調査と、パックテスト

    による水質調査を、毎月第2土曜日午前9時~14時に「定例活動」として実施した。季

    節に応じたテーマを決めて、定常調査と並行して一般参加者とともに自然観察や体験活動

    を行い、毎回 10~15 名の参加者を得た。

    2.夏休み水辺の楽校と体験ボランティア(夏):国土交通省の「水生生物による水質判定調

    査」、魚類の捕獲体験、外来植物の分布調査と除草の3プログラムを「体験ボランティア

    活動」として企画し、7・8・9月に都立飛鳥高校の延べ 240 名の奉仕体験授業を受け入

    れた。夏休みに当たる8月の企画は、区内中学生ボランティアを 30 名受け入れた。

    3.水辺の保全作業(年間):清掃、草刈、柵直し、池の堆積物除去等の保全作業と周辺の観

    察を、定例活動時に実施し、水辺の生物多様性の維持に貢献した。さらに、昨年度実現で

    きなかったかい掘りについては、2月に小学校の児童や地域住民と共に実施した。これに

    合わせ、魚類・水質・底泥など、かい掘りの機会にしか行えない調査を実施した。

    4.調査・活動報告のとりまとめ:魚類・植物・水質調査で得た写真データを中心に、CD「北

    区・子どもの水辺活動報告書 2008」にとりまとめ、平成20年4月に 100 部発行、広く

    配布した。

    5.開園4周年イベント:北区・子どもの水辺の開園4周年に当たる4月18日に開催し、活

    動成果を参加者に発表した他、専門家の指導による魚類調査の体験をして頂いた。

    6.環境展その他展示会への出展:9月の「環境展」、2月の「NPO・ボランティア活動促

    進フォーラム」に展示を出展し、北区・子どもの水辺の動植物や活動のPRを行った。

    〔結 果〕 1.清掃の実施

    毎月第 2 土曜日の「定例活動」の開始時に北区・子どもの水辺を清掃した。平成20年 1

    月~12月で、計約 250 袋のゴミを回収した。

    2.草刈り、有害生物駆除等の実施

    生物多様性の維持と、子どもの水辺へのアクセスを容易にし、安全に遊んでもらうために、

    北区による全体除草の他、保全活動として帰化植物やツル植物等の草刈りを実施した。

    3.拡張区域高水敷部の計画検討

    北区が整備主体となる干潟ゾーン高水敷部の計画を、荒川下流河川事務所及び市民団体を

    交えて検討した。区側の説明と設計内容の提示を受け、市民側でも調査体験活動の結果を活

    かして、自然再生と維持管理の観点から意見集約して図面を作成した。平成21年度中に工

    事完成の予定となっている。

  • 様式Ⅰ-6・3 3.国民的啓発運動(一般的助成) [:自己評価シート2]

    助成番号 助成事業名 所属・助成事業者名

    20-3111-018 号 「北区・子どもの水辺」における「水辺の楽校」調査体験活動の推進

    北区水辺クラブ 代表 飯田邦男

    評 価

    〔事業・活動計画の妥当性〕 今年度は、北区・子どもの水辺が「水辺の楽校」プロジェクトに登録され、今後の整備を市

    民と河川管理者・自治体の協働で進めていく時期に当たっており、テーマ設定は妥当であった。 昨年度の反省を踏まえ、無理のない計画を立案したが、地元高校の奉仕体験授業の受け入れ

    や、昨年度実施できなかったかいぼりも実現に至り、計画以上の規模で活動ができた。 〔当初目標の達成度〕

    水辺の生物多様性を住民参加型で保全・創出することと、水辺の生態系の実態や河川環境の

    大切さを伝えることの2点が目標であったが、2点とも概ね達成したと言える。 北区・子どもの水辺をまだ訪問したことのない多くの子どもたちに、いかに水辺の生態系の

    実態や河川環境の大切さを伝えられるか、また、ボランティアに参加してもらえるかが課題で

    あり、現在は展示出展等を積極的に行うよう心がけている。 〔事業・活動の効果〕

    活動の中で得られた調査データは、普段の水辺の保全作業や、水辺の楽校に関わる干潟ゾー

    ンの拡張整備に活かされる重要なデータであり、「北区・子どもの水辺協議会」の協議で日常

    的に取り上げられている。 今年度は、地元高校の奉仕体験授業を大規模に受け入れる依頼があった。また、毎夏に実施

    している「夏!体験ボランティア」の参加希望者も年々増加していることから、「北区・子ど

    もの水辺」の認知度は確実に高まっており、河川環境の重要性も認識して頂いているものと考

    えている。 〔河川管理者等との連携状況〕

    継続的な観察・調査や、自然体験活動は「子どもの水辺」における活動の一環として、荒川

    下流河川事務所と連携して実施している。 その成果の一つとして、今年度は干潟ゾーン高水敷部の計画検討が進み、次年度に完成の目

    途をつけることができた。また、荒川下流河川事務所の広報誌に、開園4周年イベントの報告

    を大きく取り上げて頂いた。