論文の形式｢ ｣この 論文の形式 の｢ ｣ 趣旨と目的：今日の授業のポイントは、論文やレポートの かたち を学ぶことです。｢ ｣ Word2016 (Office2016)の使い方の練習を実践的に行うために、 論文の形式 を使って、論文のお作法を学びます。｢ ｣大学教員は学問的にはリベラルですが、学問の作法にはとてもコンサバです。それゆえ教員は、論文形式のお作法に神経質なんです。実際、形式のお作法に適っていない論文を読むのはとても苦痛で、それが原因で教員の心象が悪くなり、その結果、点数が悪くなってしまうこともあります。論文の内容よりも、論文の形式で評価を落とすのは、なんともつまりません。そこでまず、大学教員が神経質になる論文の形式を解剖し、論文形式の 法則 を学ぶことによって、大学人としての一歩を踏み出す｢ ｣ことが、この授業の目的です。さて論文のお作法の内容ですが、論文はまず、 はじめに 、 本文 、 結論 、 註 、 文献目録 で｢ ｣ ｢ ｣ ｢ ｣ ｢ ｣ ｢ ｣構成されていることを理解しましょう。さらに論文では、他人が集めたデータ (年号や数量などのハードなデータ) や、他人のアイデアや考え方を引用する場合、その出典(文献)を明らかにする必要があります。これはとても重要で、他人の文献を引用しないで、つまり断りもなく引用した場合、剽窃(論文盗用)になってしまいますので、十分、注意しましょう。ここでは、文中での文献の引用のしかたを紹介します。さらに文中での引用と対になっている、文献目録のお作法を学びます。つぎにこの｢論文の形式｣の構成を説明します。まず Micrisoft Office2016のword2016 で原稿を書く場合に、まず行うべきページ設定として、1-1. 文字数と行数：横書き 標準文字数、･ 1-2. 余白設定：上下左右 20㎜、1-3. 用紙設定：A4の設定を図解します。つぎに書式設定で段落、行間、タブ等の設定を図解します：2-1. 行間設定１、2-2. 行間設定２、2-3. 体裁設定、2-4. タブ設定。 タブ設定」のあと｢には、タブ設定が必要な文献目録でのタブの使い方を短く説明しています。Wordなどのワープロソフトで行頭を揃えようとするときにタブを使います。スペースキーでは頭は揃いません。つぎに図解した設定によって出来上がった｢論文のテンプレート を９、｣ 10ページに載せました。実際、課題論文を書く場合には、このテンプレートを使って下さい。上で説明した設定がなされていますので、すぐに書き始めて下さい。テンプレートは保存の際に、別の名前で保存すると、同じ型で残ります。設定を壊した場合には、図解を使って、復元しましょう。そのあとは 13ページまで、3文献の提示のしかたと文献目録の作り方、４原稿提出のしかた、5はじめに の書き方、｢ ｣ 6 結論 の書き方へと続きます。｢ ｣　それでは以上の諸点に注意して、今後の授業の課題として出されるレポートや、卒業論文を書く際に、ここで学んだ 論文の形式 を十分に活用してください。｢ ｣

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１．ページ設定と書式設定このテンプレートには、すでにページ設定、行間設定や文字の大きさなどの設定がすでになされていますが、ここではページ設定と書式設定のしかたをまず練習します；

原稿設定図解１．ページ設定：Ward2016文書の上のバーのページレイアウトを左クリックし、ページ設定を開く。

1-1. 文字数と行数：横書き、標準文字数に設定；

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1-2. 余白設定：上下左右の余白を 20mmに設定。

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1-3. 用紙設定：A4

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2. 書式設定：Ward2016文書の上のバーの 段落 を左クリックし、段落を開く。｢ ｣

2-1. 行間隔設定１：下図は本文の行間設定です。タイトルのページから、本文の部分全体を暗転させてから、行間を設定します。本文の行間は、最小値の 16ptに設定します。

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2-2. 行間設定２：註、文献目録の部分を暗転させてから、最小値の 12ptに設定します。

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2-3. 体裁設定：禁則処理や間隔調整を以下のように設定します。

2-4．タブ設定：禁則処理が終わったら、同じ体裁ボックスの左下「タブ設定」をクリックします。すると下のような、「タブとリーダー」ボックスが出ます。そこでタブの設定をします。まず文献目録全体を暗転させます。次にタブ設定を以下のように「1字」に設定します。

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２．タイトル、目次、氏名、本文、註、文献目録それぞれの箇所にカーソルを置いて、打ち込んでください。３．書き込む際には、注意書きや凡例は消してください。４．本文のフォントは、邦文が全角のMS明朝、英文 数字 記号は半角の･ ･ Times New Romanです。注意：記号には、「」（ ） [ ] ：－ , .（かぎカッコ、カッコ、コロン、カンマ、ピリオド）などを含みます。これらはすべて半角です（『』は全角）。注意：本文中での文献提示 (例)：(小川 1999: 12-14）は、半角の（ ）カッコ内に著者名、出版年、半角コロン、半角アケ、ページ数の形式です。ページ数の間は、半角のハイフンです。著者和名と出版年の間はアケなし、英名の場合は、半角アケです。複数の著者の文献を引用する際には、それぞれの著者の文献の間には、半角のセミコロン ; を打ってください。(例)：(小川 2004: 12; 田中 2004a: 46-7, 2004b: 107-8)。同一の著者の複数文献を提示する場合には、著者名、出版年、コロン、ページ数のあとに半角カンマを入れ、続いて、出版年・・・としてください。(例)：(小川 1999: 12-3, 2000: 48-52)

５．論文タイトル、そして項目名（各章名や項名とその番号、註、文献目録などの各項目名）の文字のフォントは、邦文が全角のMS ゴシック、英文 数字 記号は半角の･ ･ Arialです。これらはすべてボールドにしてください。６．行間設定は、冒頭の論文タイトル、氏名等、そしてはじめに以下の本文が最小値の 16P、そして註、文献目録が最小値の 12Pです。７．文字の大きさは、以下のページに示したとおりです。８．注意書きは４ページ以降に続きます。

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タイトル(邦文は全角 MS ゴシック、英数字は半角 Arial) 12ポ、ボールド

目次

はじめに

1. 1-1. 1-2.

2. 2-1. 2-2.

3. 3-1. 3-2.

結論

註

文献目録

目次は、全角 MS ゴシック、英数字はArial、10.5ポ、ボールド

氏名 ○○○○〇〇学部 ○○語〇年･ 学籍番号

全角 MS ゴシック、英数字は半角 Arial、10.5ポ、ボールド

はじめに　→各章立は、MS ゴシックで、10.5ポイント、ボールド本文 10.5ポ（邦文はMS明朝、英文は Times New Roman）

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1. 項目の数字とピリオドは Arialでボールド、項目名は邦文がMS ゴシック、英文がArialでボールド、ポイントは 10.5ポ本文 10.5ポ（邦文はMS明朝、英文は Times New Roman）

1-1. 小項目の数字とピリオドは Arialでボールド、数字間にハイフン、項目名は邦文が MS ゴシック、英文がArialで太字、ポイントは 10.5ポ本文 10.5ポ（邦文はMS明朝、英文は Times New Roman）

1-2. 本文 10.5ポ（邦文はMS明朝、英文は Times New Roman）

2. 本文 10.5ポ（邦文はMS明朝、英文は Times New Roman）

2-1. 本文 10.5ポ（邦文はMS明朝、英文は Times New Roman）

2-2. 本文 10.5ポ（邦文はMS明朝、英文は Times New Roman）

註：1. 2.

文献目録小川英文

2003a ｢ラロ貝塚群出土有文黒色土器群の型式学的編年研究 、『東南アジア考古学』｣ 23: 23-572003b 野性の残像－過去をめぐるイデオロギーの磁場」、スチュアート ヘンリ編『 野生 の誕生｢ ｢ ｣

－未開イメージの歴史』：71-102、世界思想社Ogawa, H.

2003 Chronological Study on the Decorated Black Pottery Assemblege from Lal-lo Shell Middens. Journal of Southeast Asian Archaeology 23: 23-57. In Japanese.

2004 Chronological Context of Non-Decorated Black Pottery Phase from Lal-lo Shell Middens. In V. Paz (ed.) Festshivft for Dr. Wilheilm G. Solheim II.: 184-208. Quezon City: The University of the Philippines Press.

文献目録の注意事項：文献の提示のしかたは、必ず以下のように体裁を揃えてください；1．本文中での文献提示のしかた；

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　本文中では、例えば、(小川 1999: 12-4)という形で、提示してください(12ページ～14ページに書かれているという意)。文献から直接、地の文章を引用する場合は、地の文をカギかっこで囲み、カッコを閉じて(小川 2012: 38)のようにします。(小川 2013: 286-7)は。半角カッコ内に著者名、出版年、半角コロン、半角アケ、ページ数の形式です。ページ数の間は、半角のハイフンです。欧文の場合には、姓のあとに。半角アケ、出版年、半角コロン、半角アケ、ページ数です。例えば、(Binford 1968: 287)というかたちです。

２．文献目録提示の注意事項文献の提示のしかたは、必ず以下のように体裁を揃えてください；◎邦文文献の著者名は苗字につづいて名前の順、外国人の場合は苗字を先に出し、名前の間に全角のテンを入れてください。◎欧文の場合、苗字のあとに半角カンマ、そして半角アケて、名前の頭文字、そしてピリオドにしてください。◎著者名のあと改行して、 １字 に設定したタブを１回打って、出版年西暦を半角｢ ｣ Times New Romanで打ち、さらに １字 のタブを１回打って、文献情報を下の形式で打ち込んでください。→タブ設定｢ ｣に関しては原稿設定図解参照。

2-1. 文献目録に登場する文献の基本的かたち文献目録に登場する文献のかたちは３つです；①雑誌論文、②論文集中の論文、③単行本

① 邦文雑誌論文の提示のしかた：論文タイトルは半角の に入れ、全角のテンのあとに｢｣ 雑誌名を『』に入れ、雑誌巻号を Times New Roman、10.5ポで打ち、半角コロンのあと、半角アケて、その論文が載っているページ数を Times New Roman、10.5ポ。ページ数の間は、半角のハイフン。小川英文

2003｢ラロ貝塚群出土有文黒色土器群の型式学的編年研究 、『東南アジア考古学』｣ 23: 23-57

② 邦文論文集中の論文の提示のしかた：論文タイトルは半角の に入れ、全角のテンのあとに｢｣編者名(例 小川英文編)。つづいて論文集タイトルを『』に入れ、半角コロンのあとに半角アケて、その論文が載っているページ数を Times New Romanで。ページ数の間は、半角のハイフン。全角のテンのあとに出版社名。小川英文

2003 野性の残像－過去をめぐるイデオロギーの磁場」、スチュアート ヘンリ編『 野生 の誕生｢ ｢ ｣－未開イメージの歴史』：71-102、世界思想社

③ 欧文雑誌論文の提示のしかた：論文タイトルは半角の Times New Romanで、ピリオドでしめる。雑誌名は Times New Romanの斜体字にすること。つづいて巻号を Times New Roman、10.5ポで打ち、半角コロンのあと、半角アケてページ数を Times New Roman、10.5ポ。ページ数の間は、半角のハイフン。最後にピリオド。Ogawa, H.

2003 Chronological Study on the Decorated Black Pottery Assemblege from Lal-lo Shell Middens. Journal of Southeast Asian Archaeology 23: 23-57.

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◎欧文論文集中の論文の提示のしかた：論文タイトルは半角の Times New Romanで、ピリオドでしめる。Inのあとに編者名を名前のイニシャルと苗字(例 H. Ogawa (ed.))。論文集名は Times New Romanの斜体字にすること。半角コロンのあとに半角アケて、論文のページ数を半角の Times New Romanで打ち、ピリオド。ページ数の間は、半角のハイフン。つづいて出版社所在地名と半角コロン、半角アケて出版社名とピリオド。Ogawa, H.

2004 Chronological Context of Non-Decorated Black Pottery Phase from Lal-lo Shell Middens. In V. Paz (ed.) Festshivft for Dr. Wilheilm G. Solheim II.: 184-208. Quezon City: The University of the Philippines Press.

④ 邦文単行本の提示のしかた　著者名→改行→タブ１つ→出版年→タブ１つ→『』の中に書名→全角テン、出版社名又吉直樹

2015 『火花』、文芸春秋

⑤ 欧文単行本の提示のしかた 著者名：苗字→カンマ→名前→改行→タブ 1つ→出版年→タブ 1つ→書名斜体字→ピリオド→出版社所在地→半角コロン→半角アケ→出版社名Murakami, Haruki

2009 What I Talk About When I Talk About Running. New York: Vintage

◎文献目録での著者名の順番は、邦名のみの場合はアイウエオ順、邦 英名混在の場合は･ 、アルファベット順です。

３．図 表のタイトル、キャプション提示の注意事項･ ：レジュメや論文に載せる図や表には、必ず図・表番号とキャプションを入れましょう。その図や表がなにを示しているのか、キャプションが必要です。またその図や表の出典も明記する必要があります。図や表のナンバーやキャプションについては、数字は半角 Arialでボールド、邦文が全角 MS ゴ

シック、英文が半角 Arial、ポイントは 10.5ポです。図 表の出展は下に示したように必ず明記してく･ださい。 (例)図 1. 遺跡分布図 (小川 2003 図 2を一部改変)表 1. 年代測定値 (小川 2004 表 3より転載

◎原稿を打ち込んだ後に、必ず以下の確認をお願いします；テンプレートで指定された編集形式はコピー・ペースト、削除などの作業により、解消されることがありますので、形式の確認が必要です。１. 本文のフォントは、邦文が全角のMS明朝、英文・数字・記号は半角の Times New Romanです。注意：記号には、「」（ ）：；－ , .（かぎカッコ、カッコ、コロン、セミコロン、ハイフン、カンマ、ピリオド）などを含みます。これらはすべて半角にします(『』は全角)。２. 論文タイトル、そして項目名(要約、キーワード、各章名や項名、註、文献目録など)の文字のフォントは、邦文が全角のMS ゴシック、英文 数字 記号は半角の･ ･ Arialです。３. 行間設定は、表紙の論文タイトル、氏名等、そしてはじめに以下の本文が最小値の 16p、そして註、文献目録が最小値の 12pです。→原稿設定図解参照。４. 文字の大きさは、前述の目次、本文のページに示したとおりになっているか、確認してください。５. 原稿設定図解を参照し、ページ設定、行間設定、タブ設定などの各種設定を確認してください。

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４．原稿提出のしかた；　原稿は A４、初回提出はmoodle上にPDFで。書き直しはメールで提出する。

５． はじめに の書き方：問い、主張、論拠、理論 方法、地域のデータ｢ ｣ ･はじめに の書き方を定式化しました。 はじめに の本文中の｢ ｣ ｢ ｣ 赤字の部分(しかしながら、以上の

議論を踏まえ本稿では、具体的に、つぎに、最後に、提示する)は必ず使って書きましょう。 はじめ｢に では論文全体の構成が一目で分かるように、読者に伝える必要があります。｣はじめに では、あなた｢ ｣ の問いは何なのかを、まず説明します。下のわたしの論文の はじめに で｢ ｣

は、最初のパラグラフに当たります。あなたの問いについて、現在の学問ではどのように考えられているのかを説明して下さい。できれば 2つ以上の相反する見解が述べられればいいですね。そしてつぎに、 以上の議論を踏まえ本稿では… のパラグラフで、あなたの問いへのアプローチの｢ ｣

仕方について説明して下さい。つまり、あなたの問いにアプローチするための理論 方法･ 、そしてその方法を使って分析すべきデータの説明をしましょう。理論や方法は、フィリピンなどの地域ではなく、ディシプリン(専門分野)の中から探して下さい。専門分野と地域の二方面を同時に勉強しなくては、論文は書けないということですので、この二方面への目配りを怠らないようにしてください。最後に、 はじめに の最後に結論を書きます。｢ ｣ あなたの主張を はじめに で披露する｢ ｣ 必要があります。 考察する｢ ｣といった、具体性のないことばで終わる はじめに は、ダメな論文の例ですので、こ｢ ｣の言葉は禁手です。使ってはいけません。それよりも問いとそれに対するアプローチの仕方とデータを説明して、しっかり主張できる論文を書きましょう。論拠は、文献、出典を示しながら、主張が独りよがりではないことを示すことで示すことができます。

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６． 結論 の書き方｢ ｣同じく、 結論 の書き方も定式化します。｢ ｣ 赤字の注意書きを守って下さい。

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