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2013 London New York Paris Tokyo Singapore 2013102013

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20132013

1 London

2 New York

3 Paris

4 Tokyo

5 Singapore

6 Seoul

7 Amsterdam

8 Berlin

9 Vienna

10 Frankfurt

11 Hong Kong

12 Shanghai

13 Sydney

14 Beijing

15 Zurich

16 Stockholm

17 Madrid

18 Toronto

19 Barcelona

20 Copenhagen

21 Brussels

22 Los Angeles

23 Osaka

24 Vancouver

25 Geneva

26 Washington D.C.

27 Istanbul

28 San Francisco

29 Chicago

30 Milan

31 Boston

32 Bangkok

33 Taipei

34 Kuala Lumpur

35 Fukuoka

36 Moscow

37 Mexico City

38 Sao Paulo

39 Mumbai

40 Cairo

London

New York

Paris

Tokyo

Singapore

2013年10月

2013

2013

1.都市の総合力を分析し順位付けする調査研究として、日本初の取り組みである。

2. 特定分野(「金融」や「住みやすさ」等)ではなく、都市の力を表す様々な分野を対象として都市の総合

力を評価したランキングである。

3. 世界を代表する主要40都市を選定し、都市の力を表す主要な6分野(経済、研究・開発、文化・交流、

居住、環境、交通・アクセス)と、さらに現代の都市活動を牽引する4つのグローバル・アクター(「経

営者」「研究者」「アーティスト」「観光客」)ならびに都市の「生活者」という5つのアクターの視点に

基づき、複眼的に都市の総合力を評価している。

4.ランキング調査結果から顕在化した東京の弱みを克服するための課題を明らかにしている。

5. 都市研究に関する世界的権威であるピーター・ホール卿をはじめとする学識者によるコミッティを

設置し、各界の有識者の参画と、国際的な専門家によるピアレビュー(第三者評価)を得たランキン

グである。

Global Power City Index(GPCI)の特徴

世界の都市総合力ランキング「Global Power City

Index(GPCI)」は、地球規模で展開される都市間競争

下において、より魅力的でクリエイティブな人々や企業

を世界中から惹きつける、いわば都市の“磁力”こそが

『都市の総合力』であるとの観点に立ち、世界の主要都市

の総合力を評価し、順位付けしたものである。

森記念財団都市戦略研究所は、2008年に初めて

「Global Power City Index」をリリースして以来、財

団のホームページやメディアを通じて精力的に世界に

発信してきた。その結果、アメリカ、中国、韓国をはじめ、

数多くの海外の国際シンポジウムに招待されることに

なり、その評価の高さを実証した。その間、世界を代表す

る数々の研究機関とも、都市の競争力をテーマに活発な

意見交換を行ってきた。

GPCI-2013年版は、全ての対象都市にて居住者アン

ケートを新たに行い、より最新のトレンドを反映した。

また、幾つかの指標データの精査を行った。

さらに、これからの都市力を左右する新たな価値とし

て、都市の物質的側面だけでなく、都市運営における効

率性や正確・迅速さ、清潔感、安全・安心等、人間の感性に

訴える「都市の感性価値」についても評価を試みた。

この結果により、東京や世界の都市が持つ魅力や課題

を再認識できると同時に、都市の政策立案や企業戦略形

成に役立てられることを期待したい。※ 都市別の指標や分析についてより詳細に掲載した「GPCI YEAR BOOK

2013」を刊行予定。

Global Power City Index 2013 01

はじめに

Key Messages

GPCI-2013の総合ランキングにおけるトップ4都市は昨年と同様、1位ロンドン、2位ニューヨーク、3位

パリ、4位東京となった。

ロンドンは居住分野でスコアを下げたものの、経済、研究・開発、環境分野でスコアを上げ、結果的にロンドン

とニューヨークの総合スコアの差は広がった。また、パリと東京が大きくスコアを落として2位との差が広が

り、4位東京と5位シンガポールとのスコア差は縮小した。東京とパリとの関係だけで見ると、スコア差は昨年

より縮小しており、東京での五輪開催決定を追い風に3位へのランクアップの可能性が出てきている。

総合ランキング5位以下で見られた動向としては、6位ソウルが5位シンガポールとの差を大きく縮めたこ

とや、フランクフルト、ウィーンの順位上昇が挙げられる。特にフランクフルトは環境分野と交通・アクセス分

野が伸び、総合ランキングは12位から10位へ上がった。

また、中国2都市については、いずれも経済分野での成長が顕著であり、特に北京は、経済分野において、順位

は3位で変りはないが、当分野の1位2位のスコアが大きく下がっている中、スコアを伸ばした。上海は経済分

野では北京に劣るものの、文化・交流分野や交通・アクセス分野でスコアを大きく伸ばし、総合ランキングでは

14位北京を抜いて12位へ順位を上げた。

1.全体の傾向

経済分野:東京は昨年と同様トップだが、一部の指標が以前の円高時期の影響を受けて、トップの座を維持し

ている面がある。一方、3位北京は「世界トップ300企業」で高スコアを得て、2位ニューヨークとの差を縮め

た。また、ソウルが昨年の13位から8位へ順位を上げたが、「賃金水準」や「政治・経済・商機のリスク」などでス

コアを伸ばしたことが要因である。

研究・開発分野:順位やスコアに大きな変動はないものの、ロサンゼルスが昨年の6位から4位へ順位を上げた。

文化・交流分野:昨年に引き続き、ロンドンが、ニューヨークに大差をつけトップを維持した。また、上海は「食

事の魅力」、「買物の魅力」などのアンケートに基づく指標のスコアが伸び、22位から16位へと躍進した。

居住分野:「物価水準」、「賃貸住宅平均賃料」は昨年のドル安の影響により、一部の都市でスコアが大きく変動

2.分野別ランキング

◆  ロンドンは居住分野のスコアを下げたものの、他分野のスコア増加により、結果的に2位ニューヨークとの

総合スコアの差を昨年から更に広げて、引き続き1位となった。

◆  東京は4位を維持し3位パリとのスコア差を縮めたが、1位ロンドン、2位ニューヨークとの差が広がり、一

方で、5位シンガポールとの差も縮小した。

◆ フランクフルトを筆頭にEU都市が回復傾向を見せ、北米都市もスコアを伸ばし、順位を上げた。

◆  中国2都市の経済分野での上昇傾向は依然として顕在で、特に北京のスコアが伸びた。上海では、文化・交流

分野や交通・アクセス分野のスコアが伸び、総合ランキングで北京を抜き12位となった。

Global Power City Index 201302

GPCI-2013で明らかになった主なポイント

都市で活躍するアクターの視点から見ると、必ずしも都市の魅力は物的なもののみに限らない。都市にいる

ことで、快適さを感じる、わくわくする、誇りに思う等の感情を想起させられるのは、各都市が「人間の感性に

訴える力」を持っているからだと考えられる。そこで、この力を「感性価値」と定義し、GPCIの対象都市のうち

10都市(バルセロナ、ロンドン、パリ、ウィーン、イスタンブール、シンガポール、北京、ソウル、東京、ニューヨー

ク)を対象として、今後の都市力を表現する新たな視点で評価を試みた。

また「感性価値」の観点から新しい評価を行うためのフレームとして、都市における「量・質の特性」では「空間

構成」「活動」「空間運営」の3つの要素を設定し、同時に、都市における「価値観」では「普遍的な価値」「地域性・文

化背景に左右される価値」「個人の価値観に左右される価値」の3つの要素を設定した。そしてこのフレームに

基づき分析を行った。

GPCIの中のいくつかの指標グループを対象に、GPCIの評価軸と感性価値の評価軸を対比させながら分

析を加えた。

結果、例えばGPCIの「国際交通ネットワーク」では、東京は他の海外主要都市と比較して国際線のネット

ワークが充実しているとは言えないが、感性価値の「空港における定時運航率」が高く、優れた運営能力を発揮

しているなど、都市の物的側面だけでは評価することのできない新たな価値があることがわかった。

4.都市の感性価値

「経営者」:中国2都市が昨年よりさらに順位を上げ、上海3位、北京4位となった一方、東京は7位から9位へ

ダウンした。

「研究者」:ロサンゼルスが昨年の7位から5位へ順位を上げボストンを上回った他、大阪が17位から13位へ

順位を上げた。

「アーティスト」:ニューヨークが「文化的刺激」の要素でスコアを稼ぎ、5位から2位へ順位を上げた。

「観光客」:東京は「食事(選択肢や値段等)」、「買物(環境や値段、魅力等)」の要素で相対的に評価を下げ、6位か

ら9位へ順位を落とした。

「生活者」:東京、大阪、福岡や北米都市の一部が「購買環境(物価、商品の得やすさ等)」の要素でスコアを落とし

たことによって、複数のEU都市の順位が上がった。

3.アクター別ランキング

している。ロンドン、ニューヨーク、東京はいずれもスコアを下げているが、トップ4都市の中で、パリのみ昨年

と同様の高いスコアを獲得しトップを維持した。

環境分野:東京は昨年に引き続き1位を維持し、5位までの順位変動はなかった。フランクフルトは昨年10位

から6位へ順位を上げたが、特に「再生可能エネルギーの比率」のスコアが伸びた。

交通・アクセス分野:フランクフルトが6位から3位へ順位を上げた。「国際線直行便就航都市数」、「国際線直行

貨物便就航都市数」等で高いスコアを得ている。

Global Power City Index 2013 03

本ランキングは、ピーター・ホール卿 ロンドン大学教

授を最高顧問(Principal Advisor)とし、竹中平蔵 森

記念財団都市戦略研究所所長 /慶應義塾大学グローバル

セキュリティ研究所所長・教授 を委員長とする計5名に

より構成される委員会にて、ランキング作成過程の節目

でのスーパーバイズを行っている。

分析は、市川宏雄 森記念財団理事 /明治大学専門職大

学院長・教授を主査とするワーキンググループによる検

討作業を重ね、各界の有識者からグローバル・アクター

Working Groupワーキング・グループ

・ランキングにかかわる調査・上記調査にもとづく分析・ランキング案の作成

市川 宏雄Hiroo Ichikawa

主査

一般財団法人 森記念財団 都市戦略研究所Institute for Urban Strategies ,The Mori Memorial Foundation

株式会社三菱総合研究所Mitsubishi Research Institute, Inc.

メンバー

Committeeコミッティランキング作成のスーパーバイズ

サスキア・サッセンSaskia Sassen

コロンビア大学 教授

委 員

市川 宏雄Hiroo Ichikawa

明治大学 専門職大学院長森記念財団 理事

委 員

竹中 平蔵Heizo Takenaka

慶應義塾大学 教授グローバルセキュリティ研究所所長森記念財団 都市戦略研究所 所長

委員長ピーター・ホール卿Sir Peter Hall

ロンドン大学バートレット校 教授

最高顧問

リチャード・ベンダーRichard Bender

カリフォルニア大学バークレー校名誉学部長

委 員

Peer Reviewers第三者評価員

アレン・J・スコットAllen J. Scott

カリフォルニア大学特別教授

ピア・レビュー

ピーター・ネイカンプPeter Nijkamp

アムステルダム・フリー大学 教授ティンベルゲン研究所フェロー

Expertise Partners有識者パートナー

調査の協力

グローバル・アクターとしての国内外の有識者

図1-1 策定体制

の視点にもとづく助言を得ながらランキング作成を進

めた。

なお、こうしたランキングの作成過程及び結果の妥当

性については、2名の第三者評価員(ピア・レビューアー)

に評価を依頼し、内容の確認及び改善点の指摘を受けて

いる。

GPCI-2013はこうした体制のもと、最終的に取りま

とめられたものである。

GPCI-2013の策定体制1-1

Global Power City Index 201304

1.GPCI-2013の作成方法

GPCI-2013の対象都市1-2

(都市の選定基準)●  有力な既存都市比較ランキング(The Global Financial Centres Index、Worldwide Centers of

Commerce Index、Cities of Opportunity)でベスト10に入っている都市●   有力な国際競争力ランキング(World Economic Forum及び International Institute for Management

Development作成)において競争力ベスト10に入っている国の主要都市●  本ランキングを作成するコミッティまたはワーキング・グループメンバーから、対象都市として取り上げることが適

切として判断された都市

エリア 都 市

ヨーロッパマドリッド、バルセロナ、ロンドン、パリ、ブリュッセル、アムステルダム、ジュネーブ、フランクフルト、ベルリン、チューリッヒ、ミラノ、コペンハーゲン、ウィーン、ストックホルム、イスタンブール、モスクワ

アフリカ カイロ

アジアムンバイ、バンコク、クアラルンプール、シンガポール、香港、北京、上海、台北、ソウル、福岡、大阪、東京

オセアニア シドニー

北米バンクーバー、サンフランシスコ、ロサンゼルス、シカゴ、トロント、ワシントンD.C.、ニューヨーク、ボストン

中南米 メキシコシティ、サンパウロ

Tokyo Tokyo New York New York Boston Boston

Mexico City Mexico City

San Francisco San Francisco

Chicago Chicago

Seoul Seoul Toronto Toronto

Sydney Sydney

Mumbai Mumbai

Taipei Taipei

Hong Kong Hong Kong

Beijing Beijing

Shanghai Shanghai

Bangkok Bangkok

Kuala Lumpur Kuala Lumpur

Singapore Singapore

Moscow Moscow

Madrid Madrid

Milan Milan

London London Paris Paris

Vienna Vienna Berlin Berlin

Amsterdam Amsterdam

Zurich Zurich

Geneva Geneva Brussels Brussels

Copenhagen Copenhagen

Frankfurt Frankfurt

Sao Paulo Sao Paulo

Cairo Cairo Fukuoka Fukuoka Osaka Osaka

Vancouver Vancouver

Istanbul Istanbul

Barcelona Barcelona

Stockholm Stockholm

Los Angeles Los Angeles Washington, D.C. Washington, D.C.

図1-2 対象40都市

Global Power City Index 2013 05

経済

研究・開発

文化・交流

居住

環境

交通・アクセス

分野別総合ランキング

2

2

3

3

3

2

2

2

2

3

3

3

3

4

3

2

2

4

3

3

計70指標

3

3

2

2

3

3

分野 指標グループ 指標

市場の規模

研究集積

交流・文化発信力

エコロジー

国際交通ネットワーク

経済集積

ビジネス環境

法規制・リスク

研究環境

研究開発成果

集客資源

集客施設

受入環境

交流実績

汚染状況

自然環境

国際交通インフラキャパシティ

市場の魅力

人的集積

都市内交通サービス

交通利便性

就業環境

居住コスト

安全・安心

生活環境

生活利便性

図1-3 分野別ランキングの作成フロー

ランキングの作成方法1-3

Global Power City Index 201306

①企業や商取引等の一定以上の集積

②ビジネスの成長性

③ビジネスの容易性

④ビジネス環境

⑤人材プール(人材の豊富さ)

⑥関連サポート産業の集積

⑦家族及び従業員にとっての良好な環境

⑧政治・経済・災害リスク

①質の高い研究機関・研究者・指導者の存在

②研究機関や研究者の集積

③研究活動における発想や思考に対して刺激となる空間・機会の存在

④研究者受入態勢(研究費助成や生活費補助など)

⑤自らの研究分野における就業機会

⑥日常生活の環境(住みやすさ)

①文化的刺激

②アーティストの集積

③マーケットの存在

④創作環境(スタジオ、アトリエ賃料、広さなど)

⑤日常生活の環境(住みやすさ)

①購 買 環 境(物 価、商品の得やすさ等)

②生活環境(住環境などの日常の生活のしやすさ等)

③就 業 環 境(収 入、雇用機会等)

④教育環境

⑤余暇活動

⑥安全

⑦医療水準

①文化的魅力や接触機会

②安全

③観光の対象の存在(施設、文化等)

④一定水準以上の宿泊施設

⑤食事(選択肢や値段等)

⑥買物(環境や値段、魅力等)

⑦目的地までの移動の利便性(所要時間、運賃等)

分野

アクター

アクター別ランキング

経済

研究・開発

文化・交流

居住

環境

交通・アクセス

経営者スコア 研究者スコア アーティストスコア 観光客スコア 生活者スコア

経営者 研究者 アーティスト 観光客 生活者

重視する要素

13

2

7

6

12

9

49指標

2

7

7

5

9

4

34指標

2

7

5

8

2

24指標

12

6

8

26指標

5

2

7

8

12

5

39指標

図1-4 アクター別ランキングの作成フロー

Global Power City Index 2013 07

※ [ ]内の数値はGPCI-2012のスコアおよびランキング

0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 1,800

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

18

19

20

21

22

23

24

25

26

27

28

29

30

31

32

33

34

35

36

37

38

39

40

London(1457.9)[1(1452.5)]

New York(1362.9)[2(1376.6)]

Paris(1291.8)[3(1349.6)]

Tokyo(1275.4)[4(1324.9)]

Singapore(1113.3)[5(1118.6)]

Seoul(1104.4)[6(1081.1)]

Amsterdam(1061.8)[7(1068.3)]

Berlin(1039.6)[8(1047.3)]

Vienna(1015.0)[10(1016.7)]

Frankfurt(995.3)[12(966.7)]

Hong Kong(985.8)[9(1038.2)]

Shanghai(975.2)[14(964.5)]

Sydney(965.0)[15(962.8)]

Beijing(965.0)[11(978.3)]

Zurich(964.8)[18(937.9)]

Stockholm(948.4)[16(961.2)]

Madrid(923.7)[22(908.6)]

Toronto(921.5)[21(925.6)]

Barcelona(919.8)[13(964.6)]

Copenhagen(919.5)[20(929.7)]

Brussels(905.9)[19(931.3)]

Los Angeles(900.8)[23(890.7)]

Osaka(879.8)[17(942.1)]

Vancouver(879.0)[24(890.1)]

Geneva(872.5)[26(867.8)]

Washington D.C.(843.5)[30(836.5)]

Istanbul(841.6)[25(875.4)]

San Francisco(839.3)[31(833.3)]

Chicago(833.7)[28(854.1)]

Milan(830.3)[29(850.5)]

Boston(827.2)[27(858.4)]

Bangkok(810.6)[35(781.4)]

Taipei(755.8)[32(807.9)]

Kuala Lumpur(749.8)[34(788.1)]

Fukuoka(735.6)[33(790.3)]

Moscow(726.2)[37(760.2)]

Mexico City(716.0)[36(781.0)]

Sao Paulo(689.9)[38(667.7)]

Mumbai(633.9)[39(608.1)]

Cairo(579.9)[40(601.0)]

経済 研究・開発 文化・交流 居住 環境 交通・アクセス

図2-1 分野別総合ランキング結果

分野別総合ランキング2-1

Global Power City Index 201308

2.GPCI-2013の結果

表2-1 分野別ランキング

分野別ランキング2-2

ランク

総合スコア

1Lo

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45

7.9

2N

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13

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3.2

Global Power City Index 2013 09

アクター別ランキング2-3

表2-2 アクター別ランキング

ランク

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

11

12

13

14

15

16

17

18

19

20

21

22

23

24

25

26

27

28

29

30

31

32

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37

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4.1

Global Power City Index 201310

東京の強みとしては、例年どおり、経済分野の「市場の

規模」、「経済集積」、「人的集積」、研究・開発分野全般、居

住分野の「生活利便性」、環境分野の「エコロジー」、交通・

アクセス分野の「都市内交通サービス」が挙げられる。一

方、経済分野の「市場の魅力」、「法規制・リスク」、文化・交

流分野の「集客資源」、居住分野の「居住コスト」、交通・ア

クセス分野の「国際交通ネットワーク」、「交通利便性」は

昨年と同様、東京の弱みとして残った。偏差値別の指標

数を見ると、東京は偏差値70以上の強みを有する指標

がトップ4都市の中で9つと最も少なく、これが4位に

とどまっている要因の一つとなっている。

文化・交流研究・開発経済 居住 環境 交通・アクセス

2030405060708090

100

市場の規模

市場の魅力

経済集積

人的集積

ビジネス環境

法規制・リスク

研究集積

研究環境

研究開発成果

交流・文化発信力

集客資源

集客施設

受入環境

交流実績

就業環境

居住コスト

安全・安心

生活環境

 

生活利便性

エコロジー

汚染状況

自然環境

国際交通

ネットワーク

国際交通インフラ

キャパシティ

都市内交通

サービス

交通利便性

図2-2 東京の指標グループ別の偏差値

0

5

10

15

20

25

30

20未満 20~30 30~40 40~50 50~60 60~70 70~80 80~90 90以上

3指標

13指標

26指標

14指標

7指標4指標 3指標

London

偏差値70以上の指標

14

0

5

10

15

20

25

30

20未満 20~30 30~40 40~50 50~60 60~70 70~80 80~90 90以上

New York

偏差値70以上の指標

18

0

5

10

15

20

25

30

20未満 20~30 30~40 40~50 50~60 60~70 70~80 80~90 90以上

Tokyo

偏差値70以上の指標

9

0

5

10

15

20

25

30

20未満 20~30 30~40 40~50 50~60 60~70 70~80 80~90 90以上

Paris

偏差値70以上の指標

11

1指標3指標

20指標17指標

10指標11指標

5指標2指標

1指標

17指標

30指標

11指標9指標

1指標 1指標4指標

16指標

29指標

12指標

3指標 3指標 3指標

経済 研究・開発 文化・交流 居住 環境 交通・アクセス

図2-3 トップ4都市の偏差値別の指標数

東京の強み・弱みの分析2-4

Global Power City Index 2013 11

GDP(トップ4都市) GDP(アジア主要都市)

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

ロンドン

ニューヨーク

パリ

東京

(億ドル)

東京

シンガポール

ソウル

香港

北京

上海

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000(億ドル)

GPCI-2009 GPCI-2010 GPCI-2011 GPCI-2012 GPCI-2013

図2-4 GDP 経年変化

1)GDPトップ4都市、アジア主要都市と比較した場合、東京が

依然として優位となっている。ただし、この結果は、円か

らドル換算する際に、円高時点の為替を利用しており、

2)海外からの訪問者数トップ4都市、アジア主要都市の中で東京は最下位と

なっている。また、トップ4都市の中では五輪を開催した

その影響を受けていることに注意が必要である。また、

北京、上海はGDPの伸びが顕著となっているが、

GPCI-2012からGPCI-2013にかけては、これまで

の対前年成長率と比較すると低調となっている。

ロンドンが復調傾向にあり、アジア主要都市の中ではシ

ンガポール、ソウルが順調に数値を伸ばしていることが

わかる。

海外からの訪問者数(トップ4都市) 海外からの訪問者数(アジア主要都市)

ロンドン

ニューヨーク

パリ

東京

東京

シンガポール

ソウル

香港

北京

上海

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

16,000(千人)

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

16,000(千人)

GPCI-2009 GPCI-2010 GPCI-2011 GPCI-2012 GPCI-2013

図2-5 海外からの訪問者数 経年変化

GPCI経年変化2-5

Global Power City Index 201312

GPCIでは都市の“総合力”を評価するために、定量・

定性両面から70の指標を選定している。これらの指標

を用いて、一部アンケートに基づく定性的指標を除き、

いわば都市の物的魅力を評価している。

一方で、都市で活躍するアクターの視点から見ると、必

ずしも都市の魅力は物的なもののみに限らない。都市に

いることで、快適さを感じる、わくわくする、誇りに思う

等の感情を想起させられるのは、各都市が「人間の感性

に訴える力」を持っているからだと考えられる。この力

を「感性価値」と定義し、GPCIの対象都市のうち10都

市(バルセロナ、ロンドン、パリ、ウィーン、イスタンブー

ル、シンガポール、北京、ソウル、東京、ニューヨーク)を

対象として、今後の都市力を表現する新たな視点で評価

を試みた。

なお、「感性価値」の観点から新しい評価を行うための

評価フレームとして、「量・質の特性」と「価値観」を設定

した。

量・質の特性:都市における特性を、空間構成(Spatial Setting)、活動(Activities)、空間運営(Spatial

Management)の観点から評価

▶ 空間構成(Spatial Setting):

都市空間を構成する様々な要素(社会基盤、住宅、商業施設、自然環境、災害リスクなど)の配置、地理的条件

▶ 活動(Activities):

都市空間における生活、ビジネス、移動、娯楽、情報通信など、人間の活動や消費行動によって生じる価値

▶ 空間運営(Spatial Management):

ある空間構成を持つ都市において行われる活動の促進と円滑化を実現するための管理・運営能力

価値観: 都市における特性についてアクターがどのように捉えるかを、普遍的な価値(Universal Value)、地

域性・文化背景に左右される価値(Regional & Cultural Value)、個人の価値観に左右される価値

(Individual Value)の観点から評価

▶ 普遍的な価値(Universal Value):

住んでいる地域や文化背景、性別・年齢・職業等の個人属性によらず、どんな人にも感じられる価値

▶ 地域性・文化背景に左右される価値(Regional & Cultural Value):

住んでいる地域や文化背景の影響を受けた人が感じる特有の価値

▶ 個人の価値観に左右される価値(Individual Value):

それぞれの人が持つ価値基準により判断される価値

Global Power City Index 2013 13

3.都市の感性価値

以下、GPCIの中のいくつかの指標グループを対象に、GPCIの評価軸と感性価値の評価軸を対比させながら分析を

加える。

GPCI

6分野

感性価値

経済

研究・開発

文化・交流

居住

環境

交通・アクセス

5アクター

経営者

研究者

アーティスト

生活者

観光客

量・質の特性空間構成/Spatial Settings

都市空間を構成する様々な要素の配置、地理的条件

活動/Activities

都市空間における生活、ビジネス、移動、娯楽、情報通信など、人間の活動や消費行動によって生じる価値

空間運営/Spatial Management

ある空間構成を持つ都市において行われる活動の促進と円滑化を実現するための管理・運営能力

価値観

普遍的な価値/Universal Value住んでいる地域や文化背景、性別・年齢・職業等の個人属性によらず、どんな人にも感じられる価値

地域性・文化背景に左右される価値/Regional & Cultural Value住んでいる地域や文化背景の影響を受けた人が感じる特有の価値

個人の価値観に左右される価値/Individual Valueそれぞれの人が持つ価値基準により判断される価値

図3-1 感性価値の評価イメージ(GPCIとの違い)

Global Power City Index 201314

1)「市場の魅力」を活動の観点から評価GPCIでは「市場の魅力」を、「GDP成長率」「経済自由

度」の2指標により、都市における経済の成長性と市場環

境の観点から評価しているが、感性価値では「新しい創

造活動・ビジネスの創造性・受容性(注)」という指標を用い

て、都市活動において新たな価値が生じているかどうか

を評価する。

シンガポールは、「市場の魅力(GPCI)」の評価は突出

して高いが、「新しい創造活動・ビジネスの創造性・受容

性(感性価値)」の評価は低い。高い経済成長と市場環境

の良好さが強みとなっているが、新しい創造活動・ビジ

ネスが生まれ、受け容れられるかという側面からはまだ

まだ解決すべき課題がある都市であるといえる。

一方で、ニューヨークや東京、パリは「市場の魅力

(GPCI)」の評価は低いが、「新しい創造活動・ビジネス

の創造性・受容性(感性価値)」の評価は高い。これらの都

市は成熟都市であるため特に「GDP成長率」が低く経済

の成長性では他都市に劣るが、新しい活動・ビジネスを

生み出すという観点では魅力が高く、依然として根強い

力を維持しているといえよう。

20

30

40

50

60

70

80(偏差値)

北京

東京

シンガポール

ロンドン

ソウル

イスタンブール

バルセロナ

ニューヨーク

ウィーン

パリ

市場の魅力(GPCI) 新しい創造活動・ビジネスの創造性・受容性

図3-2 「市場の魅力(GPCI)」と「新しい創造活動・ビジネスの創造性・受容性(感性価値)」

注)「市場の魅力(GPCI)」の偏差値順に都市を掲載。「市場の魅力(GPCI)」の偏差値は、GPCI-2013における当該指標グループスコアの偏差値(10都市における偏差値)を示している。「新しい活動・ビジネスの創造性・受容性(感性価値)」の偏差値は、各都市の居住者を対象として森記念財団が実施した『都市の魅力に関するアンケート』の「新しい文化・芸術・娯楽・ビジネスの創出」「新しい文化・芸術・娯楽・ビジネスに対する受容性」に関する回答データから算出したスコアの偏差値(10都市における偏差値)を示している。

Global Power City Index 2013 15

2)「集客施設」を空間運営の観点から評価GPCIでは「集客施設」を、「劇場・コンサートホール数」

「美術館・博物館数」「スタジアム数」の3指標を用い、施設

の数が多いかどうかで「集客施設」の充実度を評価して

いるが、感性価値では「娯楽等の多様性(注)」という指標に

より、空間運営の観点から娯楽、レクリエーション、街並

み等の多様性を評価する。

「集客施設(GPCI)」では、ロンドンとニューヨークが

僅差で並び、やや間を空けてパリが次ぐ形だが、「娯楽等

の多様性(感性価値)」を見ると、パリがロンドン、ニュー

ヨークを大きく上回る。パリは集客施設が多いことに加

20

30

40

50

60

70

80(偏差値)

ニューヨーク

シンガポール

ロンドン

パリ

ウィーン

東京

北京

イスタンブール

バルセロナ

ソウル

集客施設(GPCI) 娯楽等の多様性(感性価値)

図3-3 「集客施設(GPCI)」と「娯楽等の多様性(感性価値)」

注)「集客施設(GPCI)」の偏差値順に都市を掲載。「集客施設(GPCI)」の偏差値は、GPCI-2013における当該指標グループスコアの偏差値(10都市における偏差値)を示している。「娯楽等の多様性(感性価値)」の偏差値は、各都市の居住者を対象として森記念財団が実施した『都市の魅力に関するアンケート』の「娯楽・レクリエーションの多様性」、「季節による娯楽・レクリエーションの多様性」、「街並みの多様性」に関する回答データから算出したスコアの偏差値(10都市における偏差値)を示している。

えて、空間運営の観点から多様性も極めて高いことが分

かる。

イスタンブールとバルセロナは、「集客施設(GPCI)」

については10都市の中では評価が低いが「娯楽等の多

様性(感性価値)」についてはパリやニューヨークに次ぐ

評価で、強みとなっている。

一方で、東京、北京、シンガポール、ソウルなどのアジア

都市は、「娯楽等の多様性(感性価値)」の評価が低い傾向

がある。東京は、集客施設の数は一定程度の評価を得て

いるが、多様性に乏しく弱みとなっている。

Global Power City Index 201316

20

30

40

50

60

70

80(偏差値)

イスタンブール

北京

ロンドン

ソウル

パリ

シンガポール

ウィーン

ニューヨーク

東京

バルセロナ

国際交通ネットワーク(GPCI) 空港の定時運行率(感性価値)

図3-4 「国際交通ネットワーク(GPCI)」と「空港における定時運航率(感性価値)」

注)「国際交通ネットワーク(GPCI)」の偏差値順に都市を掲載。「国際交通ネットワーク(GPCI)」の偏差値は、GPCI-2013における当該指標グループスコアの偏差値(10都市における偏差値)を示している。「空港の定時運航率(感性価値)」の偏差値は、Flight Stats On-time Report May, 2013のデータから算出したスコアの偏差値(10都市における偏差値)を示している。

3)「国際交通ネットワーク」を空間運営の観点から評価GPCIでは「国際交通ネットワーク」を、「国際線直行

便就航都市数」「国際線直行貨物便就航都市数」の2指標

により、都市間ネットワークがいかに充実しているかの

観点から評価しているが、感性価値では「空港における

定時運航率(注)」という指標により、空間運営の観点から

ネットワークの運営管理能力の高さを評価する。

ロンドン、イスタンブール、ソウル、パリは、「国際交通

ネットワーク(GPCI)」の評価は高いが、「空港における

定時運航率(感性価値)」の評価は低い。国際線のネット

ワークは充実しているが、運行の定時性という観点でみ

ると弱みとなっている。

一方で、シンガポール、ウィーン、東京、バルセロナは、

「国際交通ネットワーク(GPCI)」についてはロンドン

等と比較すると評価が低いが、「空港における定時運航

率(感性価値)」の評価は高い。特に東京は、対象10都市

の中では国際線のネットワークはさほど充実していな

いものの、「空港における定時運航率(感性価値)」が最も

高く、優れた運営能力を発揮することで定時性が確保さ

れている。

Global Power City Index 2013 17

2013年10月

編集・発行  一般財団法人 森記念財団

[本件に対するお問い合わせ先]

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