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現在、高等教育を受ける人の増大に伴い、大学で学ぶ意味がかなり多様化しているという現状にあります。これを受けて、大学自身が自らの理念目標を掲げて、それぞれの大学のめざす方向のなかでの多様化・個性化を図りつつ発展していくことの必要性が叫ばれています。したがって、学部卒業生が、研究を中心により深い専門領域を学ぶ大学院(修士ならびに博士後期課程)も、このような状況を反映して高度化と多様化に迫られています。一方、各自の個としての生き方が問われる現代においては、大学院で学ぶ個人(個)の、より高度なレベルへの到達という視点での大学院の高度化と改革も必要とされています。従来から大学院は、高度な知識を身につけたゼネラリストの育成を意図した修士(博士前期)課程と、教育・研究のスペシャリストを育成する博士(後期)課程とに分けられ、各々の機能の充実と目的の達成を追求してきました。これまで多くの場合、工科系大学の学部卒業生は、知識の集約がはかられた学部教育の基礎のうえに、特に将来、研究部門の一員として社会で活躍するためのライセンスを獲得する意味を含め、先端的な研究への参加をめざし大学院への進学を希望してきました。また、現在のような展開の著しく速い知識基盤社会において、科学技術部門に関与する個人にとっては、自己の知識体系を最新のレベルに再構築しながら同時により高度な先進的知識を獲得し、課題解決能力・リーダーシップ能力の涵養など自己を質的にも高められる可能性を見いだせる場としての大学院の魅力がクローズアップされています。以上のように、大学院修了生に対する社会からの期待は、各専門分野における深い知識と応用力を有する技術者・研究者としての自立とリーダーシップを有する人材にあります。このような状況に鑑み、工学院大学大学院工学研究科は教育研究上の目的として前述の項目を掲げています。

工学研究科の理念・目的

教育研究上の目的

工学研究科は、独創的かつレベルの高い研究を展開して社会や人類に貢献するとともに、各専攻分野の原理・原則に関する深い知識と応用力を有し、

学際的な視野にたって判断できる技術者や研究者を育成することを教育研究上の目的とする。それを踏まえ、修士課程では専門教育に立脚した専門技術者や研究者を育成する。

また、博士後期課程では先端研究領域を切り開くことのできる高度専門技術者や上級研究者を育成する。

工学研究科の概要

大学院工学研究科工学院大学大学院工学研究科は、学部での教育による基礎のうえに、工学における理論と応用を教授・研究することを目的として、1964(昭和39)年4月に修士課程が、1966(昭和41)年4月に博士課程が設置されました。その後1977(昭和52)年4月に大学院学則改定により博士課程一本となりましたが、博士課程5年を前期課程2年と後期課程3年に区分し、前者を修士課程、後者を博士後期課程と称しています。研究科は6つの専攻に分かれており、それぞれの専攻は各学部の複数の学科を基盤とし、広い領域の各種専門分野にわたる多様な教授陣をそろえ、教育・研究を行っています。

大学院での学修本大学院における教育は、授業科目(単位制度によるもの〈修士課程のみ〉)と、学位論文の作成などに関する指導(研究指導によるもの)によって行われます。修士課程における授業科目は、専修科目(必修)とその他の科目(選択)とに分かれ、機械工学専攻、化学応用学専攻、電気・電子工学専攻、情報学専攻の専修科目は講義(2単位)と演習(8単位)を一組として履修、建築学専攻の専修科目は演習(8単位)を一組として履修します。システムデザイン専攻は「工学研究科学修便覧」を参照してください。学生は入学後、専修科目を選定しますが、専修科目を担当する教員がその学生の指導教員となります。また、副指導教員を決めて複数指導教員によるきめの細かい指導体制を確立し、大学院生の学修を強力にサポートしています。

修了要件と学位

修士課程修士課程に2年以上在学し、所定の授業科目30単位以上を修得し、かつ必要な研究指導を受けたうえ、修士論文の審査および最終試験に合格することによって、修了することができます。ただし、在学期間に関しては、優れた研究業績をあげた者は1年以上の在学で修了を認めることがあります。修士課程を修了した者には、「修士(工学)」の学位が授与されます。情報学専攻の場合は「修士(工学)」または「修士(情報学)」の学位が、建築学専攻は「修士(工学)」または「修士(建築学)」が、システムデザイン専攻の場合は、「修士(工学)」または「修士(システムデザイン)」の学位が授与されます。

博士後期課程博士後期課程に3年以上在学し、必要な研究指導を受けたうえ、博士論文の審査および最終試験に合格することによって、修了することができます。ただし、在学期間に関しては、優れた研究業績をあげた者は博士後期課程に1年以上の在学で修了を認めることがあります。修了者には、「博士(工学)」の学位が授与されます。情報学専攻の場合は

「博士(工学)」または「博士(情報学)」を、建築学専攻の場合は「博士(工学)」または「博士(建築学)」の学位が授与されます。

大学院のアドミッションポリシー

修士課程自らの可能性を開花させることに真摯に取り組む人を求めます。修士課程においては、学士課程で養った専門分野の基礎能力をもとに、研究分野の発展に寄与したいと望んでいる人、又は、高度な専門性を要する職業等に必要な能力を修得し、社会で活躍したいと望んでいる人を求めます。

博士後期課程博士後期課程においては、修士課程で養った専門知識と研究能力をもとに、自立して創造的研究を行う意欲のある人を求めます。

01 KOGAKUIN UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL 2021

大学院でさらなる飛躍をMESSAGE FROM PRESIDENT

これからの技術者・研究者に、社会は何を求めているでしょうか。それはいまだけを見ていてもわかりません。科学技術はこの瞬間にも進歩しつづけているからです。まずあなた自身が夢を持つことが、社会の発展につながる最初のステップです。荒唐無稽に思えても大丈夫。ぜひ大きな夢を抱いてください。素敵な夢を現実に近づける努力の先に、目覚ましい成長が待っているでしょう。科学技術が高度化している現在、大学院での活動によって、より自信を持って社会に羽ばたき、最前線のエンジニアや研究者として活躍することができるようになります。社会では、学部で得られる基礎的な学力や知識だけでなく、洗練されたコミュニケーション力、創造性、協調性、倫理観、責任感など、特に理工系の修士課程で鍛えられる人間力などが強く求められているからです。また最近では、より高度な専門性を持つ理工系博士人材の多様な活躍も期待されるようになってきました。科学技術立国・日本の根幹を支える大学として、科学技術の力で問題を解決できる技術者・研究者を輩出し続け、国際社会がめざす「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に貢献できると考えています。そのために、創立以来130年以上受け継ぐ『工』の精神に基づきつつ、工学という学問の境界領域を拡大する挑戦をつづけています。そして、グローバル感覚の育成に加えて、地域連携強化など、さまざまな改革にも取り組んでいます。科学にはベールに包まれた真実がいまなお多数あり、その解明が次の技術を発展させます。つまり科学技術の進歩は無限であり、同時に皆さん一人ひとりの可能性も無限に広がっています。本学の教育理念「無限の可能性が開花する」が表すとおり、私たちは皆さんが持つ可能性を咲かせるサポートを惜しみません。たとえば、大学院で学びやすくするために、できるだけ学費を抑えています。さらに、学部教育の補助をするティーチングアシスタントとして、教える経験を積みつつ、最大で学費の半額相当の収入を得られる制度や、海外での発表を奨励する旅費の補助制度などがあります。他大学出身者、社会人も含め、より多くの皆さんが本学大学院で学び、一人ひとりがさらなる飛躍を遂げられるよう期待しています。

大学院委員長 学長

佐藤光史

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03 KOGAKUIN UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL 2021

大学院での活動支援制度

本大学院では、各学部各学科の学びを基礎とした6つの専攻において、それぞれの専攻での必須分野をカバーする多彩な教授陣が、豊富な経験を生かし、授業科目を通して高度な教育を行うとともに、複数指導教員制度により学習面でも研究面でもきめ細かい指導を行っています。

大学院での学び

■ 2019年度優秀論文受賞者一覧専攻名 氏名 課程 指導教員 論文名および作品名

機械工学専攻

丸山 侑太郎修士

1長谷川 浩司 Evaporation and drying kinetics of water-NaCl

droplets via acoustic levitation

村岡 俊輔修士

2立野 昌義

Effect of interface edge angle on stress distribution near the interface edge of bonded dissimilar materials

化学応用学専攻

木村 将大博士

3小山 文隆

Direct comparison of chitionolytic properties and determination of combinatory effects of mouse chitotriosidase and acidic mammalian chitinase

田畑 絵理博士

2小山 文隆

Residues of acidic chitinase cause chitinolytic activity degrading chitosan in porcine pepsin preparations

実験三昧の毎日で、充実した研究活動大学院では、水になじみやすい高分子材料を開発し、その表面にポリマーブラシという薄膜を作製することを目標に研究を行いました。前例があれば、それにならって進めることもできますが、参考文献もなかったため研究はトライアンドエラーの連続。実験で良い結果が出ても、その理由を探るために実験を行うという日々を過ごしました。決して楽ではありませんでしたが、このチャレンジはやりがいがありました。研究の結果、ポリマーブラシを生成する可能性を持つ高分子材料の創製に成功。ハードルの高い研究テーマでしたが、当面の課題がクリアでき、納得のいく研究生活を送れたと思います。

たくさんの人に使われる製品開発に携わりたいこれまで基礎研究に携わってきたこともあり、研究成果が製品として世の中に送り出されることに憧れを持っていました。そこで、スマートフォンのような身近な電子機器に使われる材料開発に携わりたいと、就職活動は電子部品メーカーを中心に行いました。内定をいただいたTDK株式会社は素材技術をコアテクノロジーとした高い開発力を持つ会社で、ここでなら研究活動の経験も活かせると思い、志望しました。これまでにないものを生み出す楽しさは、すでに研究活動で体感済み。社会人になってもその感覚を忘れず、社会の進化を支える電子部品づくりに貢献することが、これからの目標です。

研究活動への支援本大学院では、大学院生の研究発表を奨励する目的で、これを支援するための制度が充実しています。海外で開催される国際学会において大学院生が研究論文を発表する場合は、TOEIC®のスコアに応じて交通費(エコノミークラスの往復航空運賃)を補助し、また、国内の発表でも交通費・参加登録費・宿泊費を補助しています。この支援を受けて、毎年多くの大学院生が学会発表を行っています。また、国際学会で発表するための語学力を養うために「Presenting Technological Research in English」など、ネイティブスピーカーによる授業科目を設け、英語によるプレゼンテーションやディスカッション能力の育成も行っています。さらに大学院生が在学中に発表し、査読付き学会誌に掲載され、特に学術的に優秀と評価された論文を表彰する優秀論文表彰制度があります。受賞者は学位授与式で表彰状が授与され、副賞として5万円が贈呈されます。

■ 2019年度国際学会参加補助データ国・地域 渡航者数 国・地域 渡航者数アメリカ 31名 タイ 3名

台湾 23名 ポルトガル 2名

イタリア 6名 スペイン 2名

ルーマニア 5名 ギリシャ 1名

韓国 4名 オランダ 1名

オーストリア 4名 ニュージーランド 1名

オーストラリア 4名 インドネシア 1名

南アフリカ 4名 シンガポール 1名

専攻名 申請者数

機械工学専攻 27名

化学応用学専攻 23名

電気・電子工学専攻 22名

情報学専攻 7名

建築学専攻 11名

システムデザイン専攻 3名

合計 93名

専攻名 氏名 課程 指導教員 論文名および作品名

電気・電子工学専攻

宇多津 裕貴修士

2大塚 裕幸

Performance analysis of fiber-optic relaying with simultaneous transmission and reception on the same carrier frequency

角濱 文隆修士

2高木 亮 2編成を走行中にソフト連結状態へ移行させる方法に

関する検討

情報学専攻 高橋 宏季

修士2

位野木 万里 要求仕様書中のアクター名の定義漏れパターンと組織変更がもたらす影響-実案件分析と得られた教訓-

建築学専攻

新村 美月修士

2柳 宇 クール・ヒートピットにおけるマイクロバイオームの

実態解明

村松 宏博士

3野部 達夫 躯体熱容量を活用する天井放射空調システムの運用手法に

関する研究

多彩な教授陣と、きめ細かい指導

化学応用学専攻 修士 2 年 有機高分子化学研究室

黒須 千咲子さん 埼玉県立浦和西高校出身

内定先:TDK 株式会社

社会に開かれた大学院広い分野から多様な学生を受け入れることをめざし、本学の学部出身者と共に、他大学の学生、社会人、留学生も歓迎しています。特に優秀な学生の飛び級入学制度ならびに短期修了制度も設定しており、社会人の入学については、一般入試とは別に社会人を対象とした社会人特別選抜を実施。社会人が在職したまま大学院で学べるシステムを整備しています。具体的には、修士課程では隔年で昼夜交互に講義を行う昼夜開講制、入学時期が4月と10月の年 2回ある年間 2 学期制(セメスター制)などです。本学卒業後、しばらく経って社会人学生として本大学院に入学するケースも増えています。

学生インタビュー

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充実した研究環境科学技術の本質を考えると、高度な技術者の育成にとっては、研究を抜きにした教育は考えられません。本大学院では、教授陣が日夜学生とともに多様な研究活動に取り組んでおり、最先端の研究に必要とされる高度な測定装置・機器などの研究設備も充実しています。

いまが旬の分野で、最先端の研究に取り組む学部3年次までは就職するつもりで、就職活動も行っていました。しかし、研究室に入り研究の面白さを知り、もっと続けたいという思いから進学という道を選択しました。私が学部4年次から継続して行ったのが、5Gをはじめとした次世代移動通信システムの通信速度改善に向けた研究です。4Gとは特性が異なる5G通信に最適な「光無線リレー通信」という新たな通信方式の高速化をめざし、研究室でシミュレーションを繰り返す日 を々送りました。数学や情報処理技術など、自分の専門分野にとどまらない知見を取り入れながら研究を進めた経験は、技術者として生きていくうえで大いに役立つと思います。

研究活動で身につけた力を社会に還元したい研究を進めるうちに、学会に行くようになりました。私の研究室が参加する学会には、大学だけでなく企業からも多くの人が集まります。そこで企業の優秀な研究者の方々の発表を聞き、あらためて社会で自分を磨きたいという気持ちが強くなりました。学部4年次と大学院での2年間で培ってきた経験を仕事で活かすため、通信事業者やメーカーなどを中心に就職活動を行いました。そして内定をいただいたのが、モバイル通信端末のメーカーとしてトップクラスのシェアを持つシャープ株式会社でした。これからは、技術力に定評がある会社の中で自分の知見を活かし、製品開発を通して社会に貢献していきたいと思います。

■ 専攻別TA担当者数(2019年度)

専攻名 機械工学専攻

化学応用学専攻

電気・電子工学専攻

情報学専攻

建築学専攻

システムデザイン専攻

TA担当者数 88名 93名 59名 35名 58名 2名

電気・電子工学専攻 修士 2 年ワイヤレスコミュニケーション研究室

宇多津 裕貴さん 東京都私立杉並学院高校出身

内定先:シャープ株式会社

低めに抑えた学費とTA(ティーチングアシスタント)制度、大学院進学奨励学費減免制度

本大学院では、向学心ある人々に大学院での勉学の機会を広く提供するため、他の大学院と比べても低めに抑えた学費となっています。また、研究教育活動の一環としてTA 制度を採用し、教育効果に反映する機会を提供するとともに、在学中の経済的負担の軽減をはかっています。これは大学院生が学部の授業担当教員の指示に従い授業の補助を行うもので、担当すると授業 1コマ( 105 分)に対して5,000 円の給与が支給されます。なお、担当時間は、本来の学修に支障がないように上限が設けられています。さらに、大学院進学奨励学費減免制度を設け、修士および博士後期課程在籍時の年間授業料の半額が減免となり、優秀な学生に対して大学院への進学を奨励しています。

外国の大学との交流

ディプロマット留学(本学独自)

毎年多くの大学院生が、支援を受けて海外で活発に学会発表しています。海外協定校との共催シンポジウム参加も奨励されており、交換留学制度もあります。グローバルに活躍する技術者・研究者をめざせる環境を整えています。

留学において課題となる授業料と英語力を大幅に軽減し、本学大学院生(本学学部4年生のうち、大学院進学予定で大学院科目先行履修許可生を含む)がアカデミック・ディプロマット(学術の外交官)として、米国協定大学において自身の専攻に関わる学部授業科目を履修し、その分野の日本と異なる授業の捉え方や取り組み方、教員の指導方法や考え方等について研修を受けながら、協定大学において学術交流し、より広い視野や複眼的な思考を持つエンジニアを育成するために開発された本学独自のプログラムです。なお、本プログラムの対象となる研究室は、「研究室一覧」ページをご確認ください。プログラムの詳細については、ディプロマット留学パンフレット、本学ホームページ等でご確認ください。

学生インタビュー

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研究テーマとキーワード研究分野

エネルギー工学 材料・加工工学 設計工学 計測制御・ロボティクス システム工学

研究テーマ

● サッカーボールの空力特性● 熱機関における植物性燃料と 異常燃焼● 軸流ファンに生じる不安定流れの 研究● 沸騰・凝縮による熱移動量の研究● 熱分解反応によるバイオマス燃料化● 燃料電池用燃料水素システム● 非接触での流体制御技術の開発

● CFRPを用いたトライボマテリアル の開発● 発泡金属の製造および成形● 複雑形状部品の精密鍛造・ 転造加工● 3次元微細形状の精密加工● 機能材料の高能率加工方法の研究

● 人頭部衝撃解析● 信頼性の高い異材接合体の開発● 医療用インプラントデバイス等の 高性能設計● 機械の振動・騒音の低減● 吸音率の予測および吸音材料の 設計● スポーツにおける衝突および 動的挙動の解明

● 成長するヒューマノイド・ロボット● ロバスト・適応制御理論● スマートデバイスで生活を豊かに● 人工心臓の心拍数制御● 災害対応ロボット

● 昆虫規範型マイクロロボットの研究● コーナリング限界の横滑り 制御システム● 筋細胞の分化に対する力学刺激の 影響● 顕微作業支援システムに関する 研究● マーカレスモーションキャプチャ法● 統合交通システムの計画・評価● マイクロ流体細胞培養技術

キーワード

● 流れの可視化● エンジン・燃焼・潤滑● 氷海船舶● シンセティックジェット● 沸騰・凝縮熱伝達● 熱分解ガス化・液化● 燃料電池● CFD (computational fluid dynamics)● 宇宙環境利用

● 複合材料● 生産技術● 難加工材● マイクロ加工● 生産工学● 軽量材料

● 工学とデザインの融合● 安全● CAD・CAM・CAE● 振動● 自動車● スポーツ工学● 計算材料力学● 破壊力学

● ヒューマノイド● 制御工学● スマートデバイス● 医療機器● レスキューロボット

● 昆虫規範型マイクロロボット● 自動車運動制御● 人工臓器● 画像処理● 生体力学● システム工学● エラストマー● 人体と工学● iPS細胞由来オルガノイド

★専修科目

研究分野

エネルギー工学 材料・加工工学 設計工学 計測制御・ロボティクス システム工学

博士後期課程

● 流体力学特殊研究● ターボ機械特殊研究● 環境エネルギー工学特殊研究● 伝熱工学特殊研究

修士課程

講義系科目

★流体工学特論★ターボ機械特論★推進工学・抵抗工学特論● 流体解析特論★伝熱工学特論★エクセルギー工学特論★内燃機関特論★リサイクル工学特論★燃焼工学特論★熱力学特論★航空熱流体工学特論

★精密加工学特論★加工力学特論★材料加工学特論★高分子成形加工学特論★機械材料シミュレーション特論★加工レオロジー特論★機械工作特論

★機械振動学特論★計算力学特論★材料力学特論★音響振動学特論★衝撃工学特論★数値材料力学特論★安心設計・逆問題特論

★医用生体計測特論★ロボティクス特論★システム制御工学特論★運動・知能シミュレーション特論★システムインテグレーション特論

★バイオメカニクス特論★計画工学特論★車両運動工学特論★スポーツ流体力学特論★マイクロシステム工学特論★マン・マシン・インターフェース特論● システム工学特論★生体運動機能システム特論★応用マイクロ流体デバイス特論

● 応用関数解析学特論 ● 放射線計測学特論 ● Postgraduate Integrated Skills in English ● Presenting Technological Research in English ● Guided Research in English ● Kogakuin English Lecture Series ●研究活動における責任と安全 ●教育学特論

演習・実践系科目

★機械工学特論演習(A、B、C、D)

カリキュラム

機械工学専攻

化学応用学専攻

電気・電子工学専攻

情報学専攻

建築学専攻

システムデザイン専攻

機械工学専攻研究室 P.17

● 精密加工学特殊研究● 先端加工特殊研究● 材料力学特殊研究

● マイクロシステム工学特殊研究● 車両運動工学特殊研究● バイオメカニクス特殊研究

※掲載の情報は2020年5月現在のものです。

05 KOGAKUIN UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL 201805 KOGAKUIN UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL 2021

機械工学専攻MECHANICAL ENGINEERING

理念と目的

環境汚染、地球温暖化、エネルギー問題など、機械工学技術者が、これらの問題を解決するには高度な知識と広い視野が必要です。本専攻では機械工学の基礎分野の知識を十分修得したうえで、さらに高度な先進化・細分化された知識・技術が修得できるように、さまざまな機械工学の専門技術の基盤から最先端の専門知識を修得するため、修士課程に約50科目の授業科目を開設しています。これらの科目の修得と修士論文を作成することにより、自立して、国際的に活躍できる高度な技術者を育成します。

先進的な知識と広い視野柔軟性を身につけるために

● エネルギー工学  ● 材料・加工工学  ● 設計工学  ● 計測制御・ロボティクス  ● システム工学

※ 学芸員資格科目は学部に設置されていますが、学部聴講で取得可能です。

● 中学校教諭専修免許状(技術)● 高等学校教諭専修免許状(工業)● 学芸員資格※

研究分野

修士の学位を有する者で所定の条件を満たした場合、中学校・高等学校教諭の「専修免許状」を取得することができます。本大学院において取得できる専修免許状は右記のとおりです。専修免許状取得には一種免許状の要件が必要ですが、ない場合は学部聴講で取得できます。

取得可能な教員免許状・学芸員資格

教育目標(育成する人材像)

1. 機械工学の基礎分野から最先端技術に至る専門知識を修得したうえで、  幅広い視野を持ち柔軟性に富んだ技術者を育成します。

2. 理論や知識の修得にとどまらず、研究活動を通じて、問題発掘と課題解決能力を修得し、  社会で活躍できる技術者を育成します。

3. 社会や科学技術の動向に常に目を配り、自分の知識・能力を継続的に研鑽していく習慣を身につけた技術者を  育成します。 

4. 国際的にも通用するコミュニケーション力、プレゼンテーション力を修得した技術者を育成します。

5. 組織力・チーム力を柔軟に活用できるリーダーとしての資質を備えた技術者を育成します。

アドミッションポリシー

機械工学専攻では、次のような人物を入学者として求めます。

1. 機械工学基礎分野の知識を修得している人

2. 高度な先進化・統合化された知識・技術の修得を希望し、国際的に活躍する意欲を有している人

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07 KOGAKUIN UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL 201807 KOGAKUIN UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL 2021

化学応用学専攻APPLIED CHEMISTRY AND CHEMICAL ENGINEERING

理念と目的

人類存続のため、人間生活を豊かにする高度な物質変換技術、生命・医薬・食品分野に必要なバイオテクノロジーの推進、環境調和材料の開発、省資源および省エネルギー技術、自然生態系との共存のための環境システムなどが求められています。化学応用学専攻では、これらの重要課題を「化学」を基盤に解決するため、従来の専門分野から一歩出た境界領域まで挑戦し、対応することのできる技術者・研究者を育成します。

化学が関わるあらゆる分野で活躍できる技術者をめざす

教育目標(育成する人材像)

1. 「理念と目的」に記した重要課題解決のため、物質変換化学分野、バイオテクノロジー分野、環境材料分野、省資源および省エネルギーシステム分野から実際的な専門分野のいずれかを修得し、その他の分野についても幅広く学習することにより、化学の基礎から最先端技術の専門知識まで修得して、化学の原理、原則に関する深い知識に裏打ちされた応用力を発揮できる技術者・研究者を育成します。

2. 専門分野のいずれかを修得し、その他の分野についても幅広く学習するのみならず、研究活動を通じて、課題の背景の理解、問題点の発掘、分析、整理、研究(実験)手法の選択、開発など、指導教員と議論しながら進めることによって、高い問題解決能力(技術開発能力)を養成します。

3. 研究結果の国内および外国での研究会、学会発表などを通じて、国際的にも通用するコミュニケーション能力、プレゼンテーション能力を高めます。

● 生命分野  ● 有機分野  ● 無機・金属分野  ● 環境・システム分野

※ 学芸員資格科目は学部に設置されていますが、学部聴講で取得可能です。

● 中学校教諭専修免許状(理科)● 高等学校教諭専修免許状(理科)● 学芸員資格 ※

研究分野

修士の学位を有する者で所定の条件を満たした場合、中学校・高等学校教諭の「専修免許状」を取得することができます。本大学院において取得できる専修免許状は右記のとおりです。専修免許状取得には一種免許状の要件が必要ですが、ない場合は学部聴講で取得できます。

取得可能な教員免許状・学芸員資格

アドミッションポリシー

化学応用学専攻では、次のような人物を入学者として求めます。

1. 化学を基礎とした工学を深く学ぶことによって専門分野の知識を修得して、それをもとに社会で活躍したいと  望んでいる人

2. 質の高い研究成果をあげ、これを広く公表して、その研究分野の発展に寄与したいと望んでいる人

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研究分野

生命分野 有機・高分子分野 無機・金属分野 環境・システム分野

研究テーマ

● IV型コラーゲン凝集体上でのHUVEC細胞の 分化状態を維持したままでの培養 ● ナマココラーゲン線維は細胞培養基質として 優れている● 光合成微生物による有用物質生産● 微生物による環境浄化システムの開発● ほ乳類キチナーゼの生物医学的役割● 加水分解酵素の構造と機能● 食品の香気の化学分析と キャラクタリゼーション● 植物の窒素代謝制御の分子生物学的分析

● 独自に開発した連続環化反応を利用した 多環性化合物の合成研究● 独自の鎖状制御法に基づくマクロライド 天然物の合成研究● キヌレニン経路、シグナル伝達、 DNA修復経路に着目した医薬化学研究● ケミカルバイオロジー研究を基盤とした 新規医薬品標的分子探索● 高圧水素曝露によるゴム材料の高次構造変化● 高熱伝導高分子、液晶性高分子● ポリマーブラシ薄膜を用いた繰り返し 接着機構の開発● アミノ酸を基盤とする双性イオン型高分子 電解質ブラシによる防汚性表面の創製

● ガラス/セラミックスの構造と物性● 超イオン伝導性結晶化ガラスの開発● バルブ金属のアノード酸化と酸化膜の機能化● 湿式プロセスに基づく半導体の ナノ/マイクロ加工● 光起電、導電性薄膜の形成● 薄膜リチウムイオン電池の形成● 担持金属触媒の触媒作用● X線吸収分光法による固体触媒の分析● ナノピペットを用いた操作● 走査プローブ顕微鏡による表面上の 単分子の操作

● 膜を利用した水処理システムの開発● 下排水処理のための膜分離活性汚泥法の 開発● 超音波照射を用いた環境中VOCと 超微粒子の低減● 連続パルスエアジェットによる表面付着粒子の 除去パルス● 電気化学的オゾン水の生成の研究及び新しい 気液ミキサーの開発● リチウム空気電池の開発とシミュレーション ● 燃料電池用高分子電解質の開発と シミュレーション ● 水素分離用シリカ膜の開発とこれを用いた 高純度水素製造用膜反応器の開発● 蛍光性物質と大ミジンコを用いる 簡易バイオアッセイ● 大容量や高安全などの優れた性能を有する 蓄電池の材料研究

キーワード

● 細胞外マトリックス● コラーゲン● 光合成微生物● 生理活性物質● ヒトの疾患● 加水分解酵素● 食品加工● 植物生理学

● 天然物合成● 有機化学● 創薬● 天然物化学● 機能性高分子● 構造と物性の相関● 高分子合成● 機能性高分子表面

● ガラス/セラミックス科学● 表面/界面科学● ナノ/マイクロ科学● 電気化学● 薄膜● 太陽電池,蓄電デバイス● 不均一系触媒● 担持金属触媒● ナノプローブ● ナノピペット● 環境材料科学

● 膜工学● 水素エネルギー● 水処理● 空気浄化● 乾式表面洗浄● オゾン水● 環境にやさしいエネルギー材料 ● コンピュータ化学と機器分析シミュレーション● 膜プロセス● 環境分析● 蓄電池● マテリアルスインフォマティクス● 機械学習

★専修科目

研究分野

生命分野 有機・高分子分野 無機・金属分野 環境・システム分野

博士後期課程

● 生命工学特殊研究● 細胞工学特殊研究

● 有機合成化学特殊研究● 有機高分子化学特殊研究

● 結晶化学特殊研究● アモルファス材料科学特殊研究● 無機表面化学特殊研究

● 拡散操作特殊研究● マルチスケール計算化学工学特殊研究● 触媒化学特殊研究● 分離工学特殊研究● 電気材料化学特殊研究

修士課程

講義系科目

★細胞工学特論★生命工学特論★生物資源化学特論● 分子生体機能学特論● ゲノム化学特論● 酵素工学特論

★高分子物理化学特論★食品化学工学特論★有機合成化学特論★有機高分子特論★生命医薬化学特論● 有機反応特論

★結晶化学特論★アモルファス材料科学特論● 固体物性構造特論★ナノ・マイクロ構造制御特論★ナノ化学特論

★拡散操作特論★大気環境工学特論★マルチスケール計算化学工学特論★触媒化学特論★環境システム工学特論★環境分析化学特論★分離工学特論● 生物化学工学特論★電気環境化学特論

● Postgraduate Integrated Skills in English ● Presenting Technological Research in English● Guided Research in English ● Kogakuin English Lecture Series ● 化学応用学特論(A、B) ● 研究活動における責任と安全 ● 教育学特論

演習・実践系科目

★化学応用学特論演習(A、B、C、D)

カリキュラム

機械工学専攻

化学応用学専攻

電気・電子工学専攻

情報学専攻

建築学専攻

システムデザイン専攻

化学応用学専攻研究室 P.21研究テーマとキーワード

※掲載の情報は2020年5月現在のものです。

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10

研究分野

エネルギー変換 計測・制御 情報・通信 電子デバイス

研究テーマ

● 交通システム制御● 新しい太陽電池● 各種モータ● 新機能電力システム● 高エネルギー

● 多機能センサ● ロボット開発● ナノ領域計測● 生体生命情報

● ネットワーク● インターネット情報検索● 通信ソフトウエア● 画像認識● ネットワークコンピューティング● 誤り訂正符号・誤り制御、機械学習

● 各種ディスプレー● 半導体材料● 有機材料● 通信光源● 環境浄化材料● 磁性応用

キーワード

● 鉄道、自動車、省エネルギー● エネルギー変換材料、エコマテリアル● リニアモータ、コアレスモータ、アクチュエータ● 太陽光、風力発電● 宇宙材料、素粒子反応

● センサ電子回路、超伝導体評価、非接触計測● 協調制御、知的制御、自律型ロボット● 電子顕微鏡、画像処理、PM2.5● 生体計測、医工連携

● 移動通信、フォトニック、クラウド、サービス● ユビキタス、分散情報システム、画像検索● サービス提供● 顔、物体● 大容量データ処理、検索エンジン● 情報・符号理論、信号処理、学習・予測理論

● 液晶、EL,電子ペーパー、次世代ディスプレー● 半導体結晶成長● ナノテクノロジー● LED、半導体レーザ、EL● リサイクル、薄膜● ハードディスク

★専修科目

研究分野

エネルギー変換 計測・制御 情報・通信 電子デバイス

博士後期課程

● 電気機器特殊研究 ● ナノエレクトロニクス特殊研究● 電子光学特殊研究● マイクロビーム応用工学特殊研究● 生体生命情報学特殊研究

● 通信システム工学特殊研究● 情報通信プラットホーム特殊研究● 符号・情報理論特殊研究● 光応用システム特殊研究

● 機能性薄膜工学特殊研究● 半導体フォトニクス特殊研究● 情報表示工学特殊研究● 応用分光特殊研究

修士課程

講義系科目

★電力システム特論★電気機器特論● 電力・新エネルギー特論● 高電圧工学特論

★現代制御システム特論★交通エレクトロニクス特論★電子光学特論★マイクロビーム工学特論★ナノエレクトロニクス工学特論★応用計測特論● 交通シミュレーション特論★計測制御工学特論★生体生命情報学特論★放射線計測学特論● 観測天文学特論● 理論宇宙物理学特論

★ユビキタス特論★ディジタル信号処理特論★オペレーティングシステム特論★メディア情報処理特論★情報通信プラットホーム特論★光応用システム特論★データサイエンス特論★画像メディア認識特論★先進ネットワークアーキテクチャ特論★アクセスネットワーク工学特論● コンピュータヒューマンインタラクション特論

★半導体光デバイス特論★情報表示工学特論★素粒子物理学特論★薄膜作成技術特論★固体電子工学特論★応用分光学特論★結晶化学特論★材料科学特論★電子材料・デバイス工学● 量子物理学特論

● 応用関数解析学特論 ● 応用解析学特論 ● 関数方程式特論 ● 微分方程式特論 ● Postgraduate Integrated Skills in English ● Presenting Technological Research in English ● Guided Research in English

● Kogakuin English Lecture Series ● インターンシップ ● リサーチインターン(A、B、C、D) ● 研究活動における責任と安全 ● 教育学特論

演習・実践系科目

★電気・電子工学特論演習(A、B、C、D)

機械工学専攻

化学応用学専攻

電気・電子工学専攻

情報学専攻

建築学専攻

システムデザイン専攻

電気・電子工学専攻研究室 P.23研究テーマとキーワード

カリキュラム

※掲載の情報は2020年5月現在のものです。

09 KOGAKUIN UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL 201809 KOGAKUIN UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL 2021

電気・電子工学専攻ELECTRICAL ENGINEERING AND ELECTRONICS

理念と目的

電気・電子工学技術はこれまで日本の産業の基盤を支え、その発展に大きな役割を果たしてきました。近年において、私たちは情報化社会のなかでその利便性を享受するとともに、一方では環境問題やエネルギー問題という新たな大きな課題に直面しています。このような時代においては、社会を担う広い視野と高度な専門性を持つ人材を育成することが必要となります。本専攻では、学部において身につけた基礎知識を深める基礎科目と、高度な専門領域を学ぶ数多くの専門科目からなるカリキュラムを準備しています。これに加え、研究活動を重視し、自ら考える能力、問題発見能力、問題解決能力の涵養に努めています。

社会を担うエンジニアとして飛躍するために

● エネルギー変換分野  ● 計測・制御分野  ● 情報・通信分野  ● 電子デバイス分野

※ 学芸員資格科目は学部に設置されていますが、学部聴講で取得可能です。

● 中学校教諭専修免許状(数学)● 高等学校教諭専修免許状(数学・工業)● 学芸員資格 ※

研究分野

修士の学位を有する者で所定の条件を満たした場合、中学校・高等学校教諭の「専修免許状」を取得することができます。本大学院において取得できる専修免許状は右記のとおりです。専修免許状取得には一種免許状の要件が必要ですが、ない場合は学部聴講で取得できます。

取得可能な教員免許状・学芸員資格

教育目標(育成する人材像)

1. 専門分野における深い知識と関連分野における広い知識を有する人材を育成します。

2. 研究活動を通じ、考える力、問題発見能力、問題解決能力を育て、実践的な人材を育成します。

3. 国内外における積極的な学会活動を通し、国際的に通用するプレゼンテーション力、コミュニケーション力を  育てます。

4. 世界的な新技術動向に対応できる応用力に加え、不断に自ら学ぶ学習態度を身につけた広い視野を持つ人材の  育成に努めます。

アドミッションポリシー

電気・電子工学専攻では、次のような人物を入学者として求めます。

1. 電気・電子・情報通信工学に関する基礎学力を有する人

2. 電気・電子・情報通信工学及び関連分野の専門知識を高めることに意欲を持ち、研究を積極的に遂行する人

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11 KOGAKUIN UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL 201811 KOGAKUIN UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL 2021

情報学専攻INFORMATICS

理念と目的

情報学専攻は、情報を単に工学的な一要素として取り扱うのみでは不十分なため、文系学部卒業生も含めて情報技術について基礎的知識と興味を有する人材を積極的に受け入れる目的志向型の専攻です。情報学専攻は、基礎、工学、社会科学、これらの融合/境界領域、未踏分野の5本柱を立て、数理的基礎理論、インターネットやモバイルに象徴されるネットワークやセキュリティ技術とその応用、ソフトウェア諸技術やコンピュータのアーキテクチャ、メディア処理技術とその技術の福祉や人間・物体の認識などへの応用、人工知能、人間工学、そして社会科学など、ハードウェアからソフトウェアまで幅広くカバーすることを目標としています。また、産官学連携については、教育的側面も含め積極的に進めています。

次世代の情報通信技術の担い手を育てる

● 基礎分野  ● 工学分野  ● 社会科学分野  ● 基礎・工学・社会科学の融合/境界領域分野  ● 未踏分野

※ 学芸員資格科目は学部に設置されていますが、学部聴講で取得可能です。

● 中学校教諭専修免許状(数学)● 高等学校教諭専修免許状(数学・情報)● 学芸員資格※

研究分野

修士の学位を有する者で所定の条件を満たした場合、中学校・高等学校教諭の「専修免許状」を取得することができます。本大学院において取得できる専修免許状は右記のとおりです。専修免許状取得には一種免許状の要件が必要ですが、ない場合は学部聴講で取得できます。

取得可能な教員免許状・学芸員資格

教育目標(育成する人材像)

1. 次世代の情報通信技術の担い手を育成。

2. 人類社会に快適な生活環境を提供できる技術者の育成。

3. 問題発見能力・解決能力を備えた技術者の育成。

アドミッションポリシー

情報学専攻では、次のような人物を入学者として求めます。

1. 情熱と意欲を持って情報分野の研究に取り組み、継続して努力のできる人2. 情報分野に興味を持ち、何事にも真摯に向かい合い深遠な思考のできる人

3. 情報化社会の様々な問題を解決するため、問題分析力と論理的な思考力の修得をめざす人

4. 国際的な情報化社会で役立つ基盤となる学力の修得をめざす人

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研究分野

基礎 工学 社会科学 融合・境界 未踏

研究テーマ

● 数値計算● 並列処理● 数値解析● 制御系設計● 数理計画法● アルゴリズム● ソフトウェア工学● 要求工学

● 音響処理● 音楽情報処理● セキュリティ● 画像処理● メディア処理● 数理解析● センサデータ解析● 学習理論

● 経営情報学● 企業情報システム● マーケティング● サイバーセキュリティ● 物理セキュリティ● セーフティシステム● 情報セキュリティ教育

● ヒューマンインタフェース● 自然言語処理● マルチモーダル処理● データベース● 情報コンテンツ設計● 感性インタフェース● ヒューマンインタラクション● インタラクティブメディア

● 知能情報処理● 生体情報処理● 信号処理● 視覚情報処理● 心理物理学● 情報可視化● データマイニング● ベイズ統計

キーワード

● ソフトウェア自動チューニング● 高性能計算● PCグリッド● 最適化計算● 検証自動化● 要求分析● ソフトウェア再利用

● 音響シミュレーション● 3Dオーディオ● ネットワークセキュリティ● コンピュータトモグラフィー● 機械学習● 行動分析● 戦略的意思決定

● ビッグデータ● Internet of Things● 実世界センシング● データ処理アーキテクチャ● コンテンツ保護● 認証● アクセス制御

● 身障者支援● 環境知能● コーパス● 感性情報● 情報検索● 情報推薦● 対話シーン分析● コミュニケーション支援

● ブレインマシンインタフェース● インタフェース評価● 色覚処理● 3次元空間認識● 情報提示システム● 自動帆走● 強化学習

研究分野

基礎 工学 社会科学 融合・境界 未踏

博士後期課程

● 計算アルゴリズム特殊研究● ソフトウェア開発工学特殊研究

● 画像再構成特殊研究● 画像特性計測処理特殊研究● 分散アルゴリズム特殊研究● 応用音響処理特殊研究● 知能メディア処理特殊研究● マルチセンサデータ処理特殊研究

● ヒューマンインタフェース特殊研究● 言語認知論特殊研究

● 生体情報処理特殊研究

修士課程

講義系科目

★計算機構成特論★数値アルゴリズム特論★ソフトウェア開発工学特論★偏微分方程式特論● 言語処理系特論

★音響信号表現特論★画像再構成特論★画像特性計測処理特論★分散アルゴリズム特論★マルチセンサデータ処理特論★パターン認識特論★数理解析特論● 応用統計学特論● 色彩情報処理特論

★データ分析特論★セキュリティ科学特論★サイバーセキュリティ特論

★ヒューマンインタフェース特論★計算言語学特論★データベース特論★人工知能特論★ 情報コンテンツ設計特論● 数値シミュレーション特論

★情報可視化特論★知能情報処理特論★視覚システム特論★感覚知覚特論● オブジェクト指向プログラミング特論● 数論アルゴリズム特論● 情報学先端技術特論

● Postgraduate Integrated Skills in English ● Presenting Technological Research in English● Guided Research in English ● Kogakuin English Lecture Series ● インターンシップ ● 研究活動における責任と安全 ● 教育学特論

演習・実践系科目

★情報学特論演習(A、B、C、D)

★専修科目カリキュラム

機械工学専攻

化学応用学専攻

電気・電子工学専攻

情報学専攻

建築学専攻

システムデザイン専攻

情報学専攻研究室 P.26研究テーマとキーワード

※掲載の情報は2020年5月現在のものです。

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14

研究分野

意匠計画系 技術系

設計・意匠 都市計画・都市デザイン 建築計画 保存・再生デザイン

建築史 建築構造 建築生産・マネジメント 環境設備

研究テーマ

● 設計・デザインの研究● 現代の家族の新しい 住まいの可能性● 自然のシステムを 指向した設計と計画● 空間研究● サステナブルな 建築空間の研究● 日本の住空間に関する 研究・設計● インテリアデザインの 系譜の研究

● まち・都市の将来像の 描き方と実現手法● 都市構造と土地利用 計画に関する研究● 都市のデザイン マネジメント手法に 関する研究● 都市美を形成する ランドスケープデザイン● 災害復興の ランドスケープデザイン● 大都市の震災対策・ エリア防災対策に 関する研究

● 教育施設および 教育環境の計画研究● 地域における 持続可能な生活環境の 構築に関する研究● 建築家具に関する研究● 医療・福祉施設の 安全性に関する研究● Environment- behavior Studies  (環境行動論)

● 歴史的な建物を残す 技術や制度の研究● 中近世ヨーロッパの 保存・再生デザインの 事例研究● 保存再生デザインの 理論と手法の研究● 建築や都市の歴史に 関する研究

● 地震動・地盤震動 シミュレーション● 木造住宅の耐震設計法● 補強パネルによる 袖壁増し厚耐震補強● 建築物の安全性の検証● ドーム構造の強度解析 (座屈崩壊)と設計

● 建築材料の品質評価● 建築プロジェクト マネジメント● 建築材料の 完全リサイクル化

● 次世代空調システムの 研究開発● 空調システムにおける 微生物汚染の対策に 関する研究● 建築設備の 省エネ化による 不動産価値の研究● 建築外皮の熱解析と ファサード設計への応用● 環境と防災に配慮した 都市インフラ研究● 都市・地域の環境負 荷低減手法の研究

キーワード

● 建築空間デザイン● 住まいと都市● 環境建築● 自然● プラスチック建築● コンピュテーショナル・ デザイン● 人と建築の関係● コンパクトシティ● サステナブル建築● 伝統と現代● スケール・素材・ ディテール● インテリアデザイン● ブランディング

● 都市計画制度● 再生・活性化● 規制・誘導● まちづくりデザイン● 都市構造● 土地計画利用● 地方都市● 社会実験● ランドスケープデザイン● 地域資源● 都市基盤の更新● リゾート● 自然・文化的 環境特性の保全・再生● 時空間スケール● オールハザード● エリア防災● 防災教育● ICT・IoT

● 建築計画学研究● 生活環境● 保健・医療・ 福祉の連携● 持続可能● 建築家具● モバイル・ アーキテクチャー● 病院● 高齢者生活施設● 障害者施設● 快適性● 効率性● 安全性

● 保存修復● 伝統技術● 歴史的環境● 都市史● インフラ● 近代建築● 歴史的建造物● 保存復原(復元)● 活用● 駅舎

● 地震工学● 構造工学● 地震防災● 木造建築物● 耐震性能● 伝統木造● 大規模木造● 耐震診断● 鉄骨枠付き湿式パネル● 外側増設架構● 構造デザイン● 鉄骨● ドーム構造● 免震・制震

● コンクリート● 長寿命● 骨材● マネジメント● ものづくり● 地殻● 資源● 素材● 材料● 建材● 部材● 副産物● 再資源

● 快適環境● サステナブル建築● 空気質● 微生物● 健康影響● 水害● 空調システム● 温熱環境● 設備シミュレーション● エネルギー● 温室効果ガス● 廃棄物資源処理● 災害リスク評価● 環境配慮建築● エコライフ● 地球環境保全● 太陽熱利用● 省エネルギー

★専修科目

研究分野

意匠計画系 技術系

設計・意匠 都市計画・都市デザイン 建築計画 保存・再生デザイン

建築史 建築構造 建築生産・マネジメント 環境設備

博士後期課程

● 建築デザイン特殊研究● 建築プロセス特殊研究

● 都市計画特殊研究● 環境生態学特殊研究● 都市デザイン特殊研究● 都市再生特殊研究● 建築・都市防災 特殊研究

● 建築空間計画特殊研究● 施設計画特殊研究● 環境行動特殊研究

● 日本建築史特殊研究 ● 木質系構造特殊研究● 地震防災特殊研究● 構造デザイン特殊研究● 鋼構造特殊研究

● 建築生産システム 特殊研究● 建築材料特殊研究● 環境材料特殊研究

● 建築環境制御特殊研究● 建築空気環境 制御特殊研究● 都市環境制御特殊研究● 都市環境共生システム 特殊研究● 建築環境共生システム 特殊研究

修士課程

講義系科目

● 空間デザイン特論● 建築設計1● 建築設計2● 建築設計3● 建築設計4● 建築設計5● まちづくりデザイン● 建築実務特論

● 都市計画特論● 都市デザイン特論● 都市防災特論● 環境生態学特論● ランドスケープ デザイン特論● 都市再生特論● 都市復興特論● 都市景観調査

● 建築システム計画特論● 建築プロダクト デザイン特論● 医療・福祉施設 計画特論● 建築環境計画特論● 環境行動特論● 人間環境計画特論

● 近代建築史特論● 日本都市史・建築史 特論● 西洋建築史特論● 建築歴史意匠特論● 建築保存修復 実務特論

● 木質系構造特論● 建築振動学特論● 鉄筋コンクリート 構造特論● 構造解析特論● 鋼構造特論● 建築基礎工学特論● アセット・マネジメント● 構造計画特論

● 生産システム特論● コンクリート材料特論● 建築施工特論● 社会システム特論● 建築経済特論

● 建築環境 シミュレーション特論● 建築室内気候特論● 室内空気環境特論● 都市環境工学特論● 建築設備特論● 建築都市エネルギー システム特論● 応用関数解析学特論● 建築音響特論

● 建築実務特論

● Postgraduate Integrated Skills in English ● Presenting Technologocal Research in English● Guided Research in English ● Kogakuin English Lecture Series ● 建築設計インターンシップ1 ● 建築設計インターンシップ2

● 環境設備インターンシップ ● 構造インターンシップ ● 建築設計演習A ● 建築設計演習B ● 海外研修セミナー ● 研究活動における責任と安全 ● 教育学特論

演習・実践系科目

★建築学特論演習(A、B、C、D)

カリキュラム

機械工学専攻

化学応用学専攻

電気・電子工学専攻

情報学専攻

建築学専攻

システムデザイン専攻

建築学専攻研究室 P.29研究テーマとキーワード

※掲載の情報は2020年5月現在のものです。

13 KOGAKUIN UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL 201813 KOGAKUIN UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL 2021

教育目標(育成する人材像)

「工手学校」からの建築教育の伝統を受け継ぎ、多様な社会ニーズに応える建築・都市・環境の計画・ 設計の実践的な能力を培う。

地球的視野を持ち、固有の風土とその歴史、環境条件を理解したうえで、建築の適切な提案能力を養う。

建築・都市および関連分野の既往の知見に加えて先進的な専門知識を修得し、幅広い視野から調査分析し、課題を解決する能力を培う。

建築・都市の芸術性や歴史性に関する深い知識に基づき、創造的な提案をする能力を培う。

建築および都市デザインに関連する職能とその社会的使命を理解する。

建築・都市の安全と安心を支える構造、構法、施工などの技術や計画について理解する。

環境、経済、社会の観点から持続可能な社会の重要性を理解し、それを実現するための知識と能力を養う。

建築や都市開発を実現するため、社会的および経済的な制約や条件などを調整し、設計から事業へのプロセスを統合的にマネジメントする能力を養う。

自らのアイディアを広く社会に提案し、異分野の専門家ならびに一般市民との協働のなかで、リーダーシップを発揮する能力を培う。

教員および学生相互の共同作業を通して、調査・研究・設計・計画の手法を継続的に研鑚する。

1. 6.

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建築学専攻ARCHITECTURE

理念と目的

建築学は快適で安全・豊かな住生活の創造と維持が大きな課題です。しかし、近年、社会の動向は少子高齢化、情報化社会、国際化、建築技術者倫理など、新たな問題や課題が山積しています。これらの諸問題を解決するために、本専攻では、建築に関わる広い視野と高度な専門知識・技術修得をめざすとともに、国際性を備えた人材を育成します。

アドミッションポリシー

建築学専攻では、次のような人物を入学者として求めます。

1. 建築学の分野において、基本的能力を有する人

2. 自ら真理を探究するための基本的能力と意欲を有する人

3. 建築学における高度・専門領域を開拓しようとする意欲を持ち、その目的遂行のために努力を惜しまない人

大学院での学修を通して美しい生活環境の創造と高度で確かな技術を身につけよう

● 設計・意匠分野 ● 都市計画・都市デザイン分野 ● 建築計画分野 ● 保存・再生デザイン分野

● 建築構造分野 ● 建築生産・マネジメント分野 ● 環境設備分野

※ 学芸員資格科目は学部に設置されていますが、学部聴講で取得可能です。

● 高等学校教諭専修免許状(工業) ● 学芸員資格※

研究分野

修士の学位を有する者で所定の条件を満たした場合、高等学校教諭の「専修免許状」を取得することができます。本大学院において取得できる専修免許状は右記のとおりです。専修免許状取得には一種免許状の要件が必要ですが、ない場合は学部聴講で取得できます。

取得可能な教員免許状・学芸員資格

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15 KOGAKUIN UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL 201815 KOGAKUIN UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL 2021

理念と目的

経済活動の国際化によって、高度な技術力に加えてマネジメント力、コミュニケーション力、創造力などの人間力を備えたグローバルエンジニアの需要が急速に高まっています。また、今後の技術立国の中核の担い手として「国際的行動感覚、幅広い視野と倫理観、強い目標達成意識」を備えた技術リーダー、技術のわかる経営者層の育成が急務です。このような需要に応えて、システムデザイン専攻では工学関連分野の原理・原則に関する深い知識と応用力をベースに、優れた経営感覚を兼ね備えた企業リーダーを本気で育成することを目的としています。

経営感覚を身につけ海外でも活躍できる技術者をめざす

教育目標(育成する人材像)

1. 工学関連分野の原理・原則に関する深い知識と応用力を身につけた人材を育成します。

2. 幅広い視野を身につけるための関連領域(技術経営、知財、マネジメントなど)に関する知識と認識をもち、  高度なオペレーション能力を身につけた人材を育成します。

3. 文献・実地調査、仮説の設定と検証などを行う能力をもち、さらに、技術的問題を分析し、  課題を設定・解決できる技術者・研究者を育成します。

4. 国際的にも通用するコミュニケーション力、リーダーシップなどの社会・人間関係スキルをもつ技術者・  研究者を育成します。

5. 社会的責務を果たし、技術者倫理を身につけた技術者・研究者を育成します。

本専攻の「システムデザインプログラム」は、修士課程の工学(融合複合・新領域)および関連のエンジニアリング分野で日本初のJABEE認定を受けました。JABEE認定により教育の質保証がされ、修了生には下記の優遇措置があります。

JABEE認定プログラムについて

学芸員資格科目は学部に設置されていますが、学部聴講で取得が可能です。

学芸員資格について

● 教育の質の国際的同等性を保証

プログラム修了者の優遇措置

JABEE認定プログラムは、世界各国の技術者教育プログラムと実質的に同等と認められます。産業界のボーダレス化の進展は加速傾向にあり、こうした状況を乗り切るためにもJABEE認定は有効なプログラムと言えます。

認定プログラム修了者は、国際的に通用する技術者として就職などさまざまな面で高い評価を受けるほか、次の優遇措置があります。1.�国家資格「技術士」の第一次試験が免除2.�「修習技術者」の資格を持ち、登録すると国家資格「技術士補」になる  ※ その後、実務経験(最低4年)を積み、技術士の第二次試験に合格すると「技術士」となる

システムデザイン専攻の認定プログラムを修了すれば、従来の半分の期間(2年間)で技術士補の資格を取得できます。新宿駅徒歩5分という抜群の立地によって社会人も無理なく学ぶことができます。

● 働きながら技術士補の 資格取得が可能

SYSTEMS DESIGN

システムデザイン専攻 JABEE認定

アドミッションポリシー

システムデザイン専攻は、次のような学部卒業生、社会人を入学者として求めます。

1. 特定の技術をもとに、将来、起業(関連分野への展開を含む)を考えている人

2. エンジニアリングに基礎を置いた企業の経営者をめざす人

3. マネジメント力を活用し技術者として企業の中核となりたい人

4. プレゼンテーション力などを身につけて、技術者や技術営業として活躍したい人

5. 企業の海外部門、外資系企業あるいは外国の企業で技術者として活躍したい人

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研究分野

MOT(技術経営)

技術経営分野 機械分野 化学分野 電気・電子分野 情報分野 建築分野

研究テーマ

● クラウドキャスティング● MOTの実践的研究● 高安全自動車制御● 次世代モビリティ● 企業経営における技術の 獲得と活用● ビジネスエコノミクス● 財産政策● 企業戦略と事業戦略

● 次世代新エネルギー自動車● 燃料電池用燃料水素 システム● 3次元微細形状の精密加工● 総合交通システムの 計画・評価● 高効率生産システム● 心地良さの創出・システムの 設計● 筋細胞の分化に対する 力学刺激の影響● 筋骨格シミュレータ● 細胞計測

● 生物活性を有する天然物の 合成

● 饋電システムと列車運転の 最適化● 交通システムの評価

● ビッグデータ解析● 実世界センシング

● 建築プロジェクトマネジメント● 経済性や環境配慮型施工法 の開発・評価

キーワード

● システム工学● 起業● ビジネススキル● スマートシステム● 競争政策● 経済政策● イノベーション● ファシリテーション● PBL● エンジニアリングデザイン● リーダーシップ

● 人体工学● 感性工学● 燃料電池用燃料● バイオエネルギー● マイクロ加工● システム工学● AIを用いた逆解析● 人工臓器● 生体制御● 医療工学

● 医薬品合成● 天然有機化合物の化学合成

● 交通システム最適化● 省エネルギー

● クラウドコンピューティング● ビッグデータ● 経営情報学● IoT

● 建築経済● マネジメント

研究分野

工学系専門 技術経営分野 PBL コミュニケーションスキル

修士課程

■機械分野● 流体工学特論● 機械振動学特論● エクセルギー工学特論● 精密加工学特論● システム工学特論● スポーツ流体力学特論● 機械材料シミュレーション特論● 機械工作特論

■化学分野● 生物資源化学特論● 固体物性構造特論● 有機合成化学特論

■電気・電子分野● 電力システム特論● 交通シミュレーション特論● オペレーティングシステム特論● メディア情報処理特論

■情報分野● 計算機構成特論● ヒューマンインタフェース特論● データベース特論

■建築分野● 都市防災特論● 建築振動学特論● 社会システム特論

● 技術経営特論● 財務会計特論● グローバル技術経営特論● プロジェクト& プロダクトマネジメント特論● リスクアセスメント特論● 事業化戦略特論● 知財マネジメント特論● 標準化戦略特論● アントレプレナーシップ特論● Economics of Innovation● 経営学特論● ビジネスゲーム特論● ブランド開発特論● リーダーシップ特論● グローバル・キャリア・パス● 技術者育成特論● 交通エレクトロニクス特論● 社会システムデザイン特論● History of Internet Engineering● ファシリテーション特論● 自動車システム特論● 工業デザイン特論● 金融特論● Contemporary Japanese Economy● Productions● Commodification● システムエンジニアリング特論● データ分析特論● Critical Theory● Transculturality

● プロフェッショナルレポートA● システムデザイン(PBL)● プロフェッショナルレポートB● ビジネスゲーム● インターンシップ

● Postgraduate Integrated  Skills in English● Presenting Technological  Research in English● Guided Research in English● Kogakuin English Lecture  Series

● 研究活動における責任と安全 ● 教育学特論

カリキュラム

機械工学専攻

化学応用学専攻

電気・電子工学専攻

情報学専攻

建築学専攻

システムデザイン専攻

システムデザイン専攻研究室 P.33研究テーマとキーワード

※掲載の情報は2020年5月現在のものです。

Page 10: Z Íw è $ G¶Ãp^ s · 2020-08-04 · 03 KOGAKUIN UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL 2021 G¶ÃpwÆ § M S G¶Ãpxz¤¶ 椶Jw¶| , Åq`h mw ÈtSMozf g w Èpw " ü ú §Ì b

地球温暖化防止対策として、自動車が排出するCO2の量を削減するために車両の軽量化が進められています。しかし自動車の場合は、事故発生時における安全性を維持あるいは向上させながら軽量化する必要があります。そこで内部に多数の気孔を持ち、衝撃吸収性に優れ、水に浮く発泡金属を自動車部品に利用することを進めています。本研究室では従来から使用されている金属材料だけでなく、新しい機能や特性を持つ材料の加工プロセスについて研究し、製造技術の高度化をめざしています。

材料加工研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwg1013/

水に浮く金属の可能性を追究する

● 発泡金属の製造および成形 ● 材料加工のシミュレーション ● 新材料の加工プロセスの開発 など

生産技術/材料加工/新材料

研究テーマ

キーワード

塩見誠規 教授 八王子キャンパス

航空・宇宙、医療、環境などのハイテク産業を支える軽量・高強度金属、センサー用セラミックス、繊維強化複合材料などは高強度、高機能の反面、「もの」への加工が難しい材料として知られています。材料の強さと加工のしやすさの両立、もろい機能材料の強じん化、加工性付与によるイノベーションの創出を狙い、身近な「もの」をいかに強くするか、早く複雑形状まで高精度に加工するか、機能材料と高強度材料の複合化により、いかに「もの」を使いやすくするかをめざし、材料の加工プロセスの研究を推進しています。

精密加工研究室

身近なものをさらに強く、作りやすく、使いやすく!

● 複雑形状部品の精密鍛造・転造加工● 難加工材料の高強度化と加工性向上● 構造材料への機能性付与 など

難加工材/スマート材/複合材/微細化/高強度化/機能性/鍛造/転造/超塑性

研究テーマ

キーワード

久保木 功 教授 八王子キャンパス

古紙から再生紙をつくる、空き缶からアルミニウムを精錬する、ペットボトルから繊維をつくるなどのリサイクルを行うには、それなりに資源やエネルギーが必要になります。本研究室では、少ない資源やエネルギーで効率的にリサイクルを行うための方法や、技術について研究しています。また、ごみ焼却発電などのエネルギーを生み出すリサイクル技術も、省資源化やCO2排出削減に有効な技術であり、より高効率にエネルギーを取り出すための技術開発も進めています。

リサイクル工学研究室

「もの」も「熱」も無駄なく効率的に利用する

● 廃棄物系バイオマスの有効利用● IH加熱を利用した金属回収技術開発● 低温排熱を利用した冷房技術 など

バイオマス/熱エネルギー/マテリアルリサイクル/環境負荷低減

研究テーマ

キーワード

小林 潤 教授 八王子キャンパス

より安全で幸せな未来の実現をめざして、材料の力学的観点から“ものづくり”や“医療”に関する研究をしています。【1】構造物の設計や維持管理のために、き裂のある材料に力が加わったときの材料の壊れ方を明らかにする研究をしています。

【2】力学的観点で医療を捉え直し、機械をデザインするようにより安全で効果的な治療方法をデザインする研究をしています。【3】ハスの葉の超撥水性のような特殊な機能を持つ生物の形を計算科学の力で進化させ、新しい機能を持った材料を作る研究をしています。

固体力学研究室

材料の機能を良く知ろう、上手く使おう、新しく作ろう

● 材料の健全性評価● 歯科矯正治療のデジタルデザイン ● 生物模倣と最適化による機能創成 など

計算科学/材料力学/破壊力学/逆問題/最適化/医工連携

研究テーマ

キーワード

須賀一博 准教授 八王子キャンパス

=博士後期課程指導教員(論文博士についてはお問い合わせください。)    =ディプロマット留学対象研究室

兼担

ポケットに入っているスマートフォンは、高精細の非球面レンズ、最新の電子部品、鏡面加工された筐体、サファイヤ硝子等により組み立てられています。これら部品の加工は、ダイヤモンド工具を用いて作られており、我々が日常使用している電子機器は、ダイヤモンド工具による超精密加工技術と先端材料により高信頼性の商品が製造されています。本研究室では、ダイヤモンドの合成や表面処理、機能性材料の研究開発を行い先端科学技術に貢献するツールや素子の開発を内外の研究機関とグローバルに展開しています。

先端加工研究室

機能性ダイヤモンドで企業創成をめざす

● ダイヤモンドの合成と応用研究● 倫理学および安全工学● 光学部品の先端加工、および5G製品の開発 など

生産工学/材料物性/超精密加工/ダイヤモンド合成

研究テーマ

キーワード

西村一仁 教授 八王子キャンパス

スポーツには、例えば、ランニング時のシューズと地面との着地、ゴルフクラブやバットなどによるボールの打撃など、物体と物体が短時間でぶつかるような衝撃の局面が多く存在します。この目では追えない一瞬の間に生じている現象が、スポーツ用具の性能を左右することがあります。このような動的な現象を主な対象として、機械工学、特に材料力学の観点から、実験的および解析的手法を用いて明らかにすることにより、より高性能なスポーツ用具の開発設計を支援することをめざす研究に取り組んでいます。

スポーツ材料力学研究室

工学的観点から、高性能なスポーツ用具の開発を支援!

● ボールと打具とのインパクト現象の解明● 障がい者スポーツ用具の衝撃特性の評価● 筋骨格解析によるスポーツ用具の評価 など

スポーツ工学/弾性力学/衝撃工学/バイオメカニクス

研究テーマ

キーワード

田中克昌 准教授 新宿キャンパス

化石燃料の消費量が増大する中、自動車用エンジンの代替燃料・潤滑油が必要となります。有害排出物を抑制しつつ、これらをエンジンに適用するには排出機構の把握が必要です。エンジンのシリンダーには潤滑油膜があり、金属がふれ合わないような工夫があり損傷を防止しています。その潤滑油が燃焼室に飛散すると有害排出物を増大させます。この機構がバイオ潤滑油で起こるのかを明らかにしようとしています。潤滑油やピストンリングの特性を表現した計算モデルと実機実験によるアプローチをしています。

内燃機関研究室

バイオ燃料・潤滑油がエンジンの有害排出物を抑制する

● 植物性潤滑油を用いたピストンリング ● 表面特性と潤滑油消費量の研究 など

エンジン/バイオ燃料・潤滑油/消費量/有害排出物

研究テーマ

キーワード

田中淳弥 教授 八王子キャンパス

既存の材料はもちろん表面処理や機械加工を施した新素材に関する力学的な性質を詳細に理解し、材料の持つ可能性と限界を明らかにすることを試みます。さらに新素材と既存の材料とを接合することにより、強くて新しい機能を持つ異材接合体の開発にも取り組むなど、信頼性の高い材料の創製にも挑戦しています。得られた成果は未来の機械や構造物全般の設計・製作並びに耐久性などの安全性を確保するうえでの基盤技術となり、電子デバイスや航空宇宙などの工学領域への応用が期待できます。

材料力学研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwa1020/

材料の可能性を追究し、機械の安全を確保する

● 信頼性高い異材接合体の開発 ● 電子デバイスの信頼性評価 ● 単結晶シリコンの破壊靱性評価 など

安全/設計/強さ

研究テーマ

キーワード

立野昌義 教授 八王子キャンパス

高分子材料(プラスチック・ゴム)のリサイクルや複合材料について研究しています。高分子材料は、身の回りの生活用品をはじめ、自動車などの工業製品はもちろんのこと、先端分野である航空機や宇宙機器などに多く使用されています。近年では、地球環境や資源問題への対応から新たな高分子材料の開発が望まれており、研究室では「機械工学ならではのアプローチ(ものづくり、評価、機械への応用)」による研究開発を進め、環境にやさしく次世代に対応した材料をつくり出しています。

高分子材料研究室

▶www.mech.kogakuin.ac.jp/labs/polymer/

機械材料としての高分子材料

● CFRPを用いたトライボマテリアルの開発● リサイクル材料の高性能化 ● 高次構造を制御した新規表面材料の創出 など

複合材料/ポリマーアロイ/機械的性質/成形加工

研究テーマ

キーワード

西谷要介 教授 八王子キャンパス

※掲載の情報は2020年5月現在のものです。※退職予定教員の研究室については、受入れができない場合があります。詳細はアドミッションセンター、もしくは大学院専攻長・副専攻長までお問い合わせください。 18

機械工学専攻

化学応用学専攻

電気・電子工学専攻

情報学専攻

建築学専攻

システムデザイン専攻

研究室一覧LABORATORY GUIDE

機械工学専攻

化学応用学専攻 140 Laboratories

電気・電子工学専攻

情報学専攻

建築学専攻

システムデザイン専攻

機械工学専攻Mechanical Engineering

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwa1038/

最新鋭旅客機に用いられている高バイパス比ターボファンエンジンでは推力のほとんどが1段目の軸流ファンで生成されます。流体機械研究室では軸流ファンの流動特性、特に不安定流れの発生メカニズムの解明を試みています。また、従来の連続ジェットの代替として注目されているシンセティックジェットの研究も進めており、流力特性や姿勢制御のための非対称ジェットについて調べています。この他、循環制御翼、ヒートポンプ、ガイドベーン、ポンプ水車など幅広く流体機械に関する研究に取り組んでいます。

流体機械研究室

次世代ジェット推進に向けて

● 軸流ファンに生じる不安定流れの研究● シンセティックジェットの基本流動特性● ヒートポンプ内でのオイルミスト分離 など

シンセティックジェット/軸流ファン/推力/姿勢制御/不安定流れ/コジェネ

研究テーマ

キーワード

佐藤光太郎 教授 新宿・八王子キャンパス

スポーツと流体力学には密接な関係があります。野球やサッカーのボールにおいては、ボール周りの空気の流れにより、変化球が生じます。ゴルフボールもディンプルがなければ遠くに飛びません。水泳の世界記録ラッシュも、流体力学を応用した高速水着によるものです。スピードを要求されるスポーツには、必ず流体抵抗が関係します。流体力学の成果はスポーツテクニックや、新たなスポーツ用具の開発にもつながります。日本人に金メダルをもたらすことを目標として、工学的観点からスポーツを研究しています。

スポーツ流体研究室

▶fluid.mech.kogakuin.ac.jp/

スポーツの「流れ」を科学する

● サッカーボールの空力特性● 競泳フォームにおける最適ストローク● 競泳におけるスタートとターン など

流れの可視化/流体抵抗/最適形状/風洞試験

研究テーマ

キーワード

伊藤慎一郎 教授 新宿・八王子キャンパス

現代社会は安価で大量のエネルギー、特に電気エネルギーの安定的な供給なしには成立しません。電気は、石油や石炭、原子力の燃焼から得られる熱を基にして水を蒸気に変え、その蒸気でタービンを回してつくられます。これは今後も100年は変わらないでしょう。だからこそ効率良い安全な蒸気の発生と、タービンでの有効利用が必須です。これらにかかわるさまざまな問題を研究しています。また、この研究で課題となる種 の々事柄は、顕微鏡でしか見えないようなマイクロ機械の世界でも共通します。そこで、マイクロシステムに関する研究にも取り組んでいます。

伝熱工学研究室

火力・原子力発電から、極小のマイクロ熱制御まで

● エネルギー機器の安全性に関する研究● 沸騰・凝縮による熱移動量の研究 ● コンピュータを用いた物質内の温度の計算 など

エネルギー/熱の有効利用/マイクロシステム

研究テーマ

キーワード

大竹浩靖 教授 新宿・八王子キャンパス

▶fluid.mech.kogakuin.ac.jp/

北極海など氷海を航行する船舶や氷海構造物の性能評価、流れ解析技術の開発などを手がけています。氷海航行船舶シミュレーションでは世界最先端の技術を有しており、北極海航路や氷海底資源掘削の安全性評価に役立っています。北極海での持続的な海底資源開発に応用して資源の乏しい日本にエネルギーを安定供給することをめざし、実験とコンピュータシミュレーションの両面から研究しています。

流体工学研究室

「流れ」を科学する─持続的な資源開発のために

● 氷海航行船舶の性能解析● 北極海での資源開発の安全性評価● 流れのコンピュータシミュレーション など

船舶・海洋/氷海工学/海底資源開発

研究テーマ

キーワード

金野祥久 教授 新宿・八王子キャンパス

固体、液体、気体が混ざった流れである「混相流」は私たちの身の周りに溢れる現象です。例えば、気体と液体が混ざっている炭酸飲料やお湯が沸く沸騰など、実生活に密着したものから、大規模には宇宙開発や発電プラントなど、混相流現象が登場する場面は多岐にわたります。本研究室では、新たな製薬工程などの創出をめざした、国際宇宙ステーションでの液体のマニピュレーションや医療応用が期待されるマイクロ液ジェット生成に関する技術開発などを行っています。研究を通じて、基礎的な現象の理解、基盤技術の確立、さらには得られた成果の実生活への応用をめざしています。

混相流工学研究室

混相流が切り拓く未来:宇宙や医療での応用をめざして

● 空中に浮遊させた液滴の能動的制御● 微細液ジェット生成技術の開発とその医療応用● 温度差や濃度差を利用した流動制御 など

宇宙ステーション/医療/熱流体工学/液滴/ジェット

研究テーマ

キーワード

長谷川浩司 准教授 八王子キャンパス

17 KOGAKUIN UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL 2021

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少子高齢社会を迎え、ロボットは、社会の運営に必要な作業を人間に代わって行う存在として注目されています。こうした背景から、ロボットの研究は超小型のマイクロマシン型も人型も、世界中で大きな期待を寄せられています。その期待に応えるため、ここでは、小型ヒューマノイド・ロボットによる人間らしい動作の研究、マイクロマシンへの展開を視野に入れた小型機械の研究、患者ロボットの研究などに取り組んでいます。この研究を通して、ロボットの基礎と応用とともに、広い視野と実行力を身につけることをめざします。

ロボティクス研究室

▶ t.mech.kogakuin.ac.jp/

人類の仲間として社会で活躍する人型や小型のロボット研究

● 二足歩行で自律動作が可能な人型ヒューマノイド・ロボット● 群知能システム ● 患者ロボット など

ロボット/知能/システム

研究テーマ

キーワード

髙信英明 教授 新宿キャンパス

ロボットなどの工学システムでは、目的のために複数の要素が協調して動作します。そこで重要なのは、トータルバランスを考えながら目的に適した機能を取捨選択し、組み合わせてシステムを実現すること、不足した機能を考え、さらにシステムの完成度を高めること、完成したシステムを実用するために必要な社会環境を考えること、などがあります。私たちは災害対応ロボット(レスキューロボット)やセンサネットワークを具体的な題材として、実用に耐えるシステムの研究開発を行います。

システムインテグレーション研究室

一つのシステムを正しく実用的に働かせる

● 災害対応ロボットの通信システム開発● 小型通信デバイスとロボットの連携● 遠隔操縦ロボットのヒューマンインタフェース改善 など

レスキューロボット/センサネットワーク/環境の知能化/知能移動ロボット

研究テーマ

キーワード

羽田靖史 准教授 新宿キャンパス

自動車に乗っているとさまざまな音が聞こえてきます。ゲームの効果音で使われているような心地よい音もあれば、ザワザワとした耳障りな音もあります。最近出てきた電気自動車はエンジンがないので、エンジンから発生していた音はなくなり静かになりますが、逆に今まで気にならなかった他の音が目立ったりします。また、座席に座っていて感じる振動についても同じことが言えます。本研究室では自動車をより快適な乗り物とするため、コンピュータシミュレーションなどを使ってこうした不快な音や振動をなくす技術を研究しています。

自動車音響振動研究室

音や振動を減らして快適な自動車をめざす

● 吸音率の予測および吸音材料の設計 ● 防音材料の配置の最適化 ● 自動車用シートの振動音響特性の予測 など

自動車/快適性/音/振動

研究テーマ

キーワード

山本崇史 教授 八王子キャンパス

制御工学とは、機械を思い通りに動かすためのしくみをデザインすることです。社会基盤を支える制御理論は、機械・電気・情報・化学・建築・生命と同様に体系付けられた横断的な学問です。本研究室は、産業機械、自動車、航空宇宙、ロボットなどの実システムを用いて、「エネルギー」「安全」「異常検出」

「制御のしやすさ」に着目した付加価値のある制御理論を研究します。成果は国内外の論文誌に投稿しています。また、企業と共同研究を実施しており、多くの製品を生み出しています。

自動制御研究室

制御なくして機械なし。社会を動かす制御工学

● ロバスト・適応制御理論 ● 省エネなどの制御理論 ● モデリング・システム同定 など

制御工学/システム工学/メカトロニクス

研究テーマ

キーワード

濱根洋人 教授 八王子キャンパス

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwa1035/

自動車産業や宇宙開発では、複雑な各構成部品を精度良く加工することが重要です。特に高硬度な特殊材料の形状加工には、放電加工や電解加工、レーザ加工が有利であり、これらの加工法や加工装置、加工現象を研究対象としています。最近では、各種アクチュエータを駆使して加工特性を向上させた装置の開発も行っており、メカトロニクス的な要素も多分に含みます。将来、設計や開発に携わる場合でも、加工工程や測定法を把握していると、製造現場との意思疎通は容易で円滑になるはずです。

生産工学研究室

マイクロ・ナノ加工を実現する特殊加工の最前線

● 回転軸付与ワイヤ放電による精密加工● 溝付電極による深穴放電加工の効果● バインダレス超硬合金の放電加工特性 など

マイクロ・ナノ加工/精密加工/特殊材料/放電加工/メカトロニクス

研究テーマ

キーワード

武沢英樹 教授 八王子キャンパス兼担

=博士後期課程指導教員(論文博士についてはお問い合わせください。)    =ディプロマット留学対象研究室

ロボットの活躍の場が、工場から我々の身近な空間に広がってきた時、ロボットの設計には、ユーザを起点での“デザイン”が必須となってきます。研究室では人間中心設計の考えに基づき、人間とロボットなどの機械システムとが融合して目的を達成するように、画像処理、AI、VRといったソフトウエア的なアプローチと、ロボットの新しい機構の開発といった、ハードウエア的なアプローチから研究を行っています。

ヒューマンインタフェース研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwa1043/

人間と機械システムとのインタフェースを開発する

● 顕微作業支援システムの開発● ヒューマンロボットインタラクションの研究● デザインシンキングに関する研究 など

ロボット/IoT/バーチャルリアリティー/作業支援/教育支援/デザインシンキング

研究テーマ

キーワード

見崎大悟 准教授 新宿キャンパス

情報、バイオ、医療などの分野を飛躍的に発展させるものとして、大きな期待を寄せられているマイクロロボットやマイクロマシン。こうした研究を、最先端のマイクロ加工設備を利用して行っています。マイクロロボットの製作では、はばたき飛翔や壁面歩行など、昆虫の優れた構造や機能を工学的に解明し、ロボットで再現しています。また、生物の表面の微細構造によって生み出される様々な機能や、マイクロスケールで効果的に働く静電力や表面張力をマイクロシステムに応用する研究を行っています。

マイクロシステム研究室

小さいことを生かす機能を昆虫に学び、マイクロ技術で再現する 

● 昆虫規範型マイクロロボットの研究● マイクロ/ナノ機能表面の研究● 静電力を利用した水滴制御システム など

昆虫規範型マイクロロボット/MEMS/機能表面/バイオミメティクス

研究テーマ

キーワード

鈴木健司 教授 八王子キャンパス

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwa1041/

自動車や航空機等の設計では、性能や材料強度などから寸法・形状までの構造様式を効率良く決定するため、CAD/CAEという構造設計の統合ツールが必要です。衛星筐体や宇宙太陽光利用システム等に対する3次元CADモデリングを行い、有限要素解析ソフトウェアによるCAE設計解析を実施し、熱や構造等の多分野観点から大型構造物の実現性に向けた軽量・高強度化の設計検討を行います。またインプラント用人工骨としてメッシュプレートやメッシュステント等の構造設計による高性能で安全性の向上検討も行います。

機械設計研究室

CAD/CAE統合設計ツールによる機械設計の高効率化

● 先進複合パネル接着構造の高性能化検討● インプラント用メッシュ製品の設計検討● 緩み防止構造を持つねじ部品の設計検討 など

CAD/CAM/CAE/弾性力学/計算力学/軽量化設計

研究テーマ

キーワード

何 建梅 教授 新宿キャンパス

軽量化やコストダウン、あるいは生活環境を改善するため、機械の振動や騒音が重要な問題になっています。そこで振動や騒音の特性を正確に把握するデータ処理方法や、振動・騒音を減少させる設計方法、制御方法、より良い音環境を実現する音質設計などの研究を行っています。振動・騒音問題は、すべての機械に関わる重要な課題。ここでの研究は、開発・設計・製造・サービスなど、機械に関わるすべての場面で生かすことができます。この他、電気自動車の新しい駆動方式や運動性能関連の研究、義足の膝継ぎ手の研究などにも取り組んでいます。

機械力学研究室

機械の不快な揺れや騒音を抑え、心地よくする方法を考える

● 機械の振動・騒音の低減 ● 4輪独立駆動電気自動車の開発 ● 義足の膝継ぎ手の開発 など

振動/音響/設計

研究テーマ

キーワード

大石久己 教授 新宿キャンパス

19 KOGAKUIN UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL 2021

さまざまな工学物体やシステムに「心地よさ」を付与し安全、高効率、高精度の実現をめざします。目下、健康・医療に直結する人体工学、教育・安全に寄与する感性工学、環境に関わる原子力工学、心地よさ実現の為の設計・加工学に注力中。実験、電算機シミュレーションの他、感性・ストレス試験や環境測定なども行います。3Dやイヤホンなどの危険な情報や道具、音楽療法などについても探究します。 自分自身と家族、日本社会の健全性や将来性に興味ある学生、考えることや手足を動かすことが好きな、真剣な学生を待っています。

人間工学研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwa1050/

心地よさの創出・評価と機械・システムの設計

● 人頭部衝撃解析 ● イヤホン難聴研究● HUD研究 ● 原子炉圧力容器内流力解析● 音楽療法研究・図学研究・痛み研究● 医療画像処理(AI) ● 心音自動診断研究(AI)● 孔明材疲労寿命研究 ● 鋼管研究 など

医薬工連携/芸術と工学の融合/安全健康の実現/数値解析(FEM・粒子法・差分法)/AI

研究テーマ

キーワード

菱田博俊 准教授 新宿キャンパス兼担

生命現象を機械工学の視点から解明していこうという考え方が基本になっています。医療の発展は機械工学をはじめとするテクノロジーに支えられています。細胞のバイオメカニクスと再生医療への応用(筋細胞の分化に対する力学的な刺激の影響、血球の変形能の計測、細胞に対する磁場の影響)。生体組織のメカトロニクス(生体組織の局所のインピーダンスや粘度を計測することによって組織の微細構造・性質や変化を研究)。生体の持つ制御機能の計測・解析と、その応用としての新しい人工臓器の設計などを医学部等と連携して行います。

生体医工学研究室

▶www.mech.kogakuin.ac.jp/labs/bio/

生体を機械の目で理解し、機械で生体を助ける

● 筋細胞の分化に対する力学刺激の影響● 赤血球の変形能 ● 新しい人工臓器の設計 など

人工臓器/再生医工学/細胞計測/バイオメカニクス

研究テーマ

キーワード

橋本成広 教授 新宿・八王子キャンパス

ロータリー型人工心臓

現在の医療技術は、医学の発展だけでなく工学の発達によるところが大きくなっています。そこで、人工心臓の開発や、神経活動の評価など、医療に新しい工学技術を取り入れた治療機器の研究をしています。また、これからの高齢化社会の中で、特に福祉分野では新しい研究課題を多く含んでいます。そこで、誰もが安心して生活を営めるために、身体機能の評価や筋力測定による転倒の危険性予知などの支援システムの研究を行っています。

医療工学研究室

人にやさしい医療のために、工学ができること

● 人工心臓の心拍数制御● 神経活動インパルスの計測による身体評価 ● 医療用輸液ポンプの研究 など

医療機器/人工臓器/福祉機器

研究テーマ

キーワード

堀内邦雄 准教授 新宿・八王子キャンパス

=博士後期課程指導教員(論文博士についてはお問い合わせください。)    =ディプロマット留学対象研究室

人間は脳によって視覚・聴覚・運動などに関わるさまざまな情報処理を行っています。私たちは脳に学んだ知的情報処理を探求するニューラルネットワークの研究を行っています。また、スマートフォンやタブレットの普及により、高速な情報処理デバイスを常に携帯できるようになりました。これを利用し私たちの生活をより豊かにできる機器の開発にも取り組んでいます。近年ではプロジェクタとセンサを用いた双方向的な教育支援システムや、タブレットを用いて制御する観光望遠鏡を開発しました。

知能機械研究室

▶brain.cc.kogakuin.ac.jp/index-j.html

脳に学んだ知的情報処理で生活を豊かに

● 脳に学んだ知的情報処理● スマートデバイスで生活を豊かに● 双方向的な教育支援システム など

ニューラルネットワーク/画像認識/スマートデバイス/電子回路

研究テーマ

キーワード

金丸隆志 教授 八王子キャンパス

ヒトの筋骨格構造は極めて合理的な力学特性を有しており、ヒトを取り巻く器具の開発には身体構造の理解が不可欠です。本研究室では、運動計測や数値解析を行うことで生体内の力学的負荷を評価し、疾患発症メカニズムの解明と治療・予防法の確立、介護などの生活支援器具の開発、スポーツ障害を回避しパフォーマンスを向上するためのトレーニング法の提案などに取り組んでいます。独自に計測機器や数値解析手法も構築し、その成果は国内外の学術会議や邦・英文誌に公開しています。また、企業や医療施設との共同研究も行っています。

生体計測制御研究室

ヒトの知的運動原理に基づく医療・生活・スポーツ支援

● マーカレスモーションキャプチャ法● 整形外科的疾患の発症メカニズム解明● スポーツ障害・パフォーマンスの解析 など

生体力学/医用生体工学/スポーツ工学/ロボティクス・メカトロニクス

研究テーマ

キーワード

桐山善守 教授 新宿キャンパス

半導体産業で培われた微細加工技術を用いて製作した“微小な流路構造”とその内部の“流れ(マイクロ流体)”を利用し、iPS細胞から高効率に抹消神経組織(神経オルガノイド)を形成するための技術や、セントラルドグマと呼ばれる、細胞内でDNAからタンパク質ができるまでの流れを人工的に制御する技術、細胞の培養環境条件を時空間的に精密に制御する技術などに関して研究を実施しています。最終的には、次世代の再生医療、創薬、時間医学などの発展に貢献することをめざした研究活動を展開しています。

マイクロシステム研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwa1041/

マイクロ流体技術で拓く次世代再生医療や創薬

● 抹消神経オルガノイドの形成技術● セントラルドグマ流量の人工制御技術● 細胞培養環境の時空間制御技術  など

iPS細胞/神経/オルガノイド/再生医療/創薬/美容/環境/マイクロ流体デバイス

研究テーマ

キーワード

金田祥平 准教授 八王子キャンパス

本研究室では、「力学」と「哲学」の2つのアプローチから社会の安心・安全の向上をめざしています。「力学」の観点からは、社会の要望を実現するための非破壊評価法を発明し、製品の余寿命や性能などを予測する研究を行っています。他方、「哲学」なアプローチとして、プラトン以降の哲学の歴史を踏まえた、工学における創造性と倫理の教育を行っています。西田哲学に基づく基本構造を知り、研究に根差した実生活の中で創造性を養い、個性を発揮することの深い喜びを皆で味わえることをめざしています。

機械力学研究室

▶ lab-dr-ogawa.com/

非破壊手法の研究と創造性教育によりめざす安心・安全

● X線回折を用いた製品の余寿命予測● 変形情報に基づく内部のダメージ評価● スポーツ用品の品質向上 など

非破壊評価/有限要素法/安心・安全/材料力学/余寿命予測/西田哲学

研究テーマ

キーワード

小川 雅 准教授 新宿キャンパス

※掲載の情報は2020年5月現在のものです。※退職予定教員の研究室については、受入れができない場合があります。詳細はアドミッションセンター、もしくは大学院専攻長・副専攻長までお問い合わせください。 20

機械工学専攻

化学応用学専攻

電気・電子工学専攻

情報学専攻

建築学専攻

システムデザイン専攻

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未来社会を切り開く科学技術にはブレークスルーが必要です。そのためには、材料やシステムの機能をデザインし、新しいコンセプトに基づいた開発が必要となります。本研究室では、コンピュータ化学などの新しい研究方法に、これまでの実験を加えた先進的な研究を進めることで、新しい科学技術に関する研究を行っています。具体的には、電極反応を最適化した高効率な燃料電池の設計や、バイオシステムに関する研究、新規発光材料の開発など、未来社会に必要とされる新しい環境エネルギー材料のデザイン開発を進めています。

計算化学デザイン工学研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~bt13452/

未来社会にブレークスルーをもたらす科学技術の創製

● 二次電池のデザイン開発● バイオ巨大分子の精密解析と理論設計● 機能性材料による新規分離プロセス開発 など

実験融合コンピュータ化学/環境エネルギー材料

研究テーマ

キーワード

高羽洋充 教授 八王子キャンパス

新しい医薬品の研究開発には莫大な時間とお金と労力が必要ですが、医薬品のタネを見つけることは大学の一研究室でもできるはずです。多少の製薬企業における経験をもとに「実践的な医薬化学研究により医薬品の候補となりうる化合物を見いだしたい!」 その強い思いで研究を推進しています。また、医薬化学研究は有機合成化学を土台としているため、医薬品合成に適用可能な新しい有機化学反応も開拓しています。これらの研究を通じて、医薬の世界でグローバルに活躍できる人財育成にも力を注ぎます。

医薬化学研究室

医薬品のタネを本気で探す!

● 抗がん剤の医薬化学研究● 新規の創薬標的の探索● 希土類ルイス酸による新規反応開拓 など

医薬化学/創薬化学/創薬科学/有機合成化学/ケミカルバイオロジー

研究テーマ

キーワード

松野研司 教授 八王子キャンパス

空気中に存在する汚染物質には、揮発性有機化合物に代表される分子状汚染物質と、大きさが1nm(100万分の1mm)から100μm(0.1mm)の粒子状汚染物質に大きく分かれます。しかし、これらの汚染物質を効率的に取り除いて空気をクリーンにするためには、対象とする汚染物質の発生ならびにその変質過程や化学的・動力学的な性質を把握する必要があります。本研究室では、一般室内環境のみならず、クリーンルームのような製造環境や工場からの排気ガスといった多種多様な場において、空気をクリーンにする技術を研究・開発し、社会に提案していきます。

大気環境生物工学研究室

人がいる、あらゆる環境の空気をクリーンで快適にするために!

● スプレー噴霧や超音波霧化による空気浄化● パルスエアジェット噴射による表面洗浄● 室内環境中二次有機エアロゾルやPM2.5の挙動解明 など

空気清浄化技術/エアロゾル/スプレー・ミストテクノロジー/バイオマス利用

研究テーマ

キーワード

並木則和 教授 八王子キャンパス

私たちは、有機合成化学の知識と技術を駆使して新しいソフトマテリアルを合成することを研究室の柱にしています。ソフトマテリアルとは、ゲルやゴム、液晶、プラスチック、タンパク質、セルロースなどの高分子、有機低分子が構成するミセルや自己組織化薄膜など柔らかい材料のことです。水中でもくっつく接着剤、人工関節や人工血管で使えるような生体適合性材料、指紋や汚れがつきにくいコーティング材料など、一見地味かもしれないけれど日常生活を支える大切な材料を創り出す研究に取り組んでいます。

有機高分子化学研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwa1069/index.html

くらしに役立つ高分子材料と表面を創り出す

● リビング重合法に基づく高分子の精密設計● 新規水溶性ポリマーの合成とその低摩擦特性● 低環境負荷型接着材料の開発 など

高分子合成/親水性ポリマー/バイオミメティクス/接着/摩擦

研究テーマ

キーワード

小林元康 教授 八王子キャンパス

皆さんは「ナノ」という言葉を聞いたことはありますか。ナノというのはギリシャ語で「小人」という意味のνάνος (nanos) に由来して、10のマイナス9乗(10億分の1)というとても小さな数字で、1ナノメートルというと分子レベルの大きさになります。この大きさになると人間の目では見えません。光学顕微鏡を使っても見えません。その見えない大きさの物をどうやって観察して操作するのか? 本研究室ではナノスケールのプローブつまり「ナノプローブ」を使って、分子や細胞を見て操る研究をします。そのためには、世の中にまだない装置を作って研究をしています。皆さんも一緒にナノスケールでの化学を楽しんでみませんか?

ナノ化学研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft13537/index.html

ナノの世界の化学を装置を作って探求する

● イオン選択ナノピペットの開発● 走査プローブ顕微鏡による分子素子研究● 細胞への自動インジェクション装置開発 など

ナノピペット/プローブ顕微鏡/細胞工学

研究テーマ

キーワード

高見知秀 教授 八王子キャンパス

=博士後期課程指導教員(論文博士についてはお問い合わせください。)    =ディプロマット留学対象研究室

環境に優しく、人類にとっても便利な電気利用を実現するためには、これらを効率良く貯蔵/利用できるようにする技術の確立が望まれます。本研究室では「材料」の有する無限の可能性に着目し、材料そのもの(バルク)の高精度かつ多角的な分析技術、実際に反応が起きる界面での微細な反応観察、材料探索に基づく革新的な蓄電池をはじめとするデバイス研究・開発に挑んでいます。塩でありながら溶媒を含むことなく室温で液体状態を示す「イオン液体」などを用いて、既存概念では実現できない電池性能・形態を実現します。

電気環境化学研究室

材料のチカラで新しいエネルギー貯蔵と利用を実現する

● 革新的・安全な蓄電池の開発● 新しい電解質材料の多角的なモデリング● ナノテクノロジーによる反応の直接観察 など

蓄電池技術/機能性材料の探索/化学/電気エネルギー変換・貯蔵

研究テーマ

キーワード

関 志朗 准教授 八王子キャンパス

微生物は、私たちにとって有用な物質を与え、今問題となっているさまざまな環境汚染物質を除去してくれる可能性をもっています。現在の生活環境を向上させるために微生物の利用は大変重要なことです。本研究室では、優れた生物機能をもつ微生物を探し求め、得られた微生物による有用物質(機能性食品や生理活性物質など)の大量生産および環境汚染物質の除去について研究しています。また、得られた研究成果の産業利用を積極的にすすめています。

生物資源化学研究室

生物資源は社会の利益を生む「お宝」だ

● バイオマス分解に寄与する微生物生態系● 微生物を用いたバイオ燃料の生産● 生理活性物質を生産する微細藻類 など

微生物/バイオマス/バイオ燃料/生理活性物質

研究テーマ

キーワード

藤井克彦 教授 八王子キャンパス

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwb1039/

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwb1051/index.html

本研究室では、化石燃料に依存した現状のエネルギー問題と近年ますます深刻になる環境問題を同時に解決できる、持続可能な低炭素社会の構築をめざし、必要となる技術を開発しています。具体的には、水素社会実現に必要不可欠な水素分離シリカ膜の開発を行っています。また、バイオガスから高効率に水素を製造する膜反応器の開発を行っています。さらに、大気中の二酸化炭素を吸収するマイクロカプセルや、新しい省エネ型膜利用高度水処理技術の開発に取り組んでいます。

エネルギーシステム工学研究室

エネルギー問題と環境問題を同時に解決する

● 水素分離シリカ膜の開発● 二酸化炭素吸収マイクロカプセルの開発● 省エネ型膜利用高度水処理技術の開発 など

膜工学/水素/二酸化炭素/マイクロカプセル/水処理/ファウリング

研究テーマ

キーワード

赤松憲樹 教授 八王子キャンパス

※掲載の情報は2020年5月現在のものです。※退職予定教員の研究室については、受入れができない場合があります。詳細はアドミッションセンター、もしくは大学院専攻長・副専攻長までお問い合わせください。 22

機械工学専攻

化学応用学専攻

電気・電子工学専攻

情報学専攻

建築学専攻

システムデザイン専攻

さまざまな特性を持ち、その特性によって身の回りのあらゆるものに生かされている高分子。この高分子の分野で、新しい機能を持つ材料を開発し機能発現のメカニズムを解明しています。今までに高い熱伝導率を持つ高分子や水素ステーションの高圧水素に耐えられるゴム材料、原子レベルでの有機無機ハイブリッド材料などを開発してきました。そして、その機能はなぜ発現するのかを分子レベルから解明しています。今後も新しい機能を持った材料を開発し、その機能の発現メカニズムを理論的・実験的に解明します。

機能性高分子研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwb1032/

新機能を持つ高分子の創出と機能発現メカニズムを解明する

● 高熱伝導樹脂の熱伝導性発現機構の研究● 高圧水素下でのゴムの物性と構造の研究● 組成傾斜高分子材料の創製 など

高分子化学/分子構造解析/熱伝導材料/水素エネルギー/組成傾斜材料

研究テーマ

キーワード

伊藤雄三 教授 八王子キャンパス

環境エネルギー問題を解決するため、各種素材の構造や高機能化を研究し、環境負荷を極限まで抑える優れた素材を開発しています。燃料電池や化学センサー用の超イオン導電性結晶化ガラスや、耐熱・耐水・耐放射線性に優れた高レベル放射性廃棄物固化用ガラスの開発などを進めています。また環境浄化や環境負荷の小さい表面に関する研究も行っています。固体表面の濡れ現象を研究し、それを多方面の材料へ応用展開しています。セルフクリーニング機能や、高度な動的撥水性を付与した無機化合物の研究も行っています。

機能性セラミックス化学研究室

環境やエネルギー問題を解決するセラミックスを開発

● 超イオン導電性結晶化ガラスの開発● 放射性廃棄物固化用ガラスの基礎的検討● 固体表面の動的濡れ性の原理解明と応用● 滑水性を有する無機酸化物の開発と応用 など

燃料電池/高機能ガラス・セラミックス/環境浄化/濡れ性/光触媒/表面改質

研究テーマ

キーワード

大倉利典 教授 八王子キャンパス

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwb1020/

触媒は、化学反応を自由自在に操る不思議な化学物質です。石油からプラスチック、合成繊維、医薬などの生活必需品をつくったり、自動車排ガスから大気汚染物質を除去したり、あらゆるところで触媒は大活躍しています。明日の豊かなくらしを支えるために、クリーンな発電システムである燃料電池に用いる水素を天然ガスや石油からつくる触媒などの高機能触媒の開発、触媒機能を最大限に引き出すためのつくり方の工夫、触媒と反応器を組み合わせた省エネルギー型触媒反応システムの構築を中心とした研究を行っています。

触媒化学研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwb1019/

明日のくらしを支える触媒を設計する

● 高機能触媒の開発 ● 新しい触媒調製法の確立 ● 触媒反応システムの構築 など

触媒設計/環境調和/水素

研究テーマ

キーワード

奥村 和 教授 八王子キャンパス

化学は人々を困らせる病気の理解と克服にも役立っています。本研究室ではゲノムの化学、動物性バイオマスの化学、タンパク質の化学をつかって脳の病気であるアルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病がどのようにして発症し、どうすれば治療ができるのかという問題に化学の方向から取り組んでいます。病気に関係するタンパク質をゲノムから、そして、治療に結びつく物質を動物性バイオマスから、それぞれ探し求め、それらの性質を化学的に調べる実験を行っています。この研究でヒトの命を守り、生活の質を向上させることをめざしています。

生物医化学研究室生命工学研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwa1074/index.html

応用化学のなかの生命工学(バイオテクノロジー)

● 病気に関係する遺伝子 ● 動物性バイオマス ● タンパク質の構造と機能 など

病気に関わる遺伝子/タンパク質工学/キチン・キトサン

研究テーマ

キーワード

小山文隆 教授 八王子キャンパス

正常のマウス 病気のマウス

病気のマウスの脳ではあるタンパク質の量が極端に少なくなっている

世の中に存在する、さまざまな化学物質や環境汚染成分を分析する方法の開発や改良に取り組んでいます。このような研究を進めることで、より簡単に、より迅速に、より低コストで分析できるようになり、さまざまな物質の品質管理や環境保全に貢献できるようになります。また、水環境を守るために、地域の住民とともに水質調査を行ったり、水質の生態系への影響を判断するため、ミジンコが餌を食べる速度などから毒性を評価するといった研究なども進めています。

環境分析化学研究室

ミジンコによる毒性評価など、環境保全に役立つ分析法を確立

● セシウムイオンの粘土物質への吸脱着機構● 界面活性剤を簡易に分析する方法の開発● ミジンコを用いた毒性評価の研究法 など

バイオアッセイ/環境汚染/簡易分析法

研究テーマ

キーワード

釜谷美則 准教授 八王子キャンパス

新しいタイプの医薬品を開発するうえで、有用な生理活性を持つ化合物を見いだすことはとても重要です。植物や細菌が産生する有機化合物(天然物)の探索は、そのための有力な手段です。同時にそのような天然物を化学合成することも大切ですが、多くの化合物はとても複雑な構造のため、既存の反応を組み合わせただけでは合成困難です。そのため、私たちは実際の合成において直面する問題を、自らの手で新規反応を開発することにより克服し、またそのような努力を地道に続けることで天然物の化学合成に挑戦しています。

有機合成化学研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwb1016/

自ら開発した反応で複雑な天然物を合成する

● 顕著な生物活性を有する天然物の合成研究● エポキシ不飽和エステルを用いた各種立体選択的反応● タンデム環化反応を利用した多環性構造の一段階合成 など

医薬品合成/天然有機化合物の化学合成/精密有機合成

研究テーマ

キーワード

南雲紳史 教授 八王子キャンパス

家電や身の回りの生活用品から、自動車などの乗り物、エネルギーに至るまで、さまざまな分野に最先端の表面処理技術が活用されています。そのような毎日の生活を支える製品に使われている機能材料には、微小領域での構造制御が要求されています。諸特性を支配するためにも物質表面の制御は重要な課題です。そこで本研究室では、固体表面のナノ・マイクロスケールの構造を、無機化学、電気化学、表面化学をバックグラウンドとして制御・解析し、より高度な機能表面を創製するための基礎と応用技術の確立をめざし研究に取り組んでいます。

無機表面化学研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwb1027/

ナノテクで世界最先端の機能表面を創り出す

● 自己組織化を利用した機能表面の創製● 湿式プロセスによる半導体の微細加工● 酸化還元反応に基づく機能材料の創製 など

ナノテクノロジー/表面処理/エネルギーデバイス/環境負荷低減/生体材料

研究テーマ

キーワード

阿相英孝 教授 八王子キャンパス

=博士後期課程指導教員(論文博士についてはお問い合わせください。)    =ディプロマット留学対象研究室

生体内で細胞の周囲にあって細胞の機能の維持に必要な環境のことを細胞外マトリックスと呼んでいます。コラーゲンは細胞外マトリックスを構成する成分の一つです。生物からコラーゲンを取り出し、細胞と一緒に再構成し、生体内の細胞環境を生体外に再現する研究を行っています。それを人工血管の作成へとつなげていきます。ヘビ毒成分には細胞とコラーゲンの相互作用を調整するものがあります。このような研究は、組織や器官の構築原理を探り、健康の維持や疾病の治癒に役立てることができます。

生体機能化学研究室細胞工学研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwb1040/

コラーゲンが多彩な夢の入り口

● コラーゲン産生とビタミンC● 細胞外マトリックスと止血因子● 細胞外マトリックス結合因子 など

細胞/細胞外マトリックス/止血因子/コラーゲン/ヘビ毒

研究テーマ

キーワード

今村保忠 教授 八王子キャンパス

化学応用学専攻Applied Chemistry And Chemical Engineering

21 KOGAKUIN UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL 2021

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パワーエレクトロニクス(電力変換と制御技術)、情報通信技術、蓄エネルギーシステムなどを組み合わせ、現代社会を支える電気利用交通システムの抜本的な改善をめざす研究を進めています。この研究に携わることで、電気工学の基礎はもちろん、大規模シミュレーションといったコンピュータ利用の素養も身につきます。また、地球環境問題との関連、技術や応用事例の国際比較などにより、広い視点で世界を眺めることもできるようになります。こうして社会の要請に幅広く応えられる「足腰の強い」技術者としての基礎力が身につけられます。

電気鉄道システム研究室

理想の交通システムを研究し、時代が求める理想の技術者になる

● 交通システムの評価論 ● 蓄エネルギーシステムとその応用 ● 饋電システムと列車運転の最適化 など

電気鉄道/交通システム最適化/省エネルギー

研究テーマ

キーワード

高木 亮 教授 新宿キャンパス

電力システムは、電力エネルギーの発生から輸送・供給を担う現代社会の重要インフラで、大規模かつ高度に制御されたシステムであり、日々新しい技術を取り込んでいます。特に、低炭素社会に向けて太陽光発電や風力発電を大量に導入するためには、例えば発電出力が気象条件に左右されるなどのさまざまな課題があり、発電システム側と、発電電力を受け入れる電力システム側の双方から解決策を研究開発しています。また、遠方へ効率よく電力を送ることができる直流送電など、パワ―エレクトロニクスを応用した研究も行います。

電力システム研究室

太陽光・風力発電と共存する大規模電力システムの研究

● 新しい機能を持つ電力システムの研究● 太陽光・風力発電の接続方法の研究● パワーエレクトロニクスの電力応用 など

電力システム/新エネルギー/パワーエレクトロニクス

研究テーマ

キーワード

野呂康宏 教授 新宿キャンパス 八王子キャンパス

最近の研究では、情報技術を人間の特性を考えながら応用することが重要になってきました。そこで、10万~100万分の1ミリの世界で起こる出来事も、情報技術の応用で観察できることを目標に研究をしています。大切なのは、微細な世界も立体で観察できる顕微鏡や、何でも観察できるスキャンタイプの電子顕微鏡など、多くの人が簡単に利用するために必要なアイデアを発想し、実際の装置化を真剣に考えること。研究にはデジタル画像処理の技術を多く使いますが、あまり難しく考えず、基本を大切にしたアプローチで目標達成をめざします。

ナノビーム計測情報研究室

100万分の1ミリスケール世界での微細構造の自動観察

● 体感型3Dナノ解剖バイオ顕微鏡の開発● ナノスケール3D情報の可視化と計測に関する顕微鏡装置の研究● ITを活用した次世代走査電子顕微鏡の研究開発 など

電子顕微鏡/画像処理/スキャニング

研究テーマ

キーワード

於保英作 教授

ロボットの環境適応性、省エネルギー、高精度の運動性能を実現するため、電気と機械の動特性に応じる自然エネルギーおよびバーチャル力学に基づき、2足・多足ロボットおよび自動車の歩行・走行の制御、産業ロボットの力制御、またそれらの基礎である電気モータなどのアクチュエータのアクセス制御、さらに木材伐採用パワーアシストおよびミカン収穫ロボットの開発を研究しています。本研究室は、制御技術に興味がある人、またプログラムの書き込み、電気・電子回路の設計、ロボットの開発などのノウハウを身につけたい人に向きます。

制御システム研究室

▶er-web.sc.kogakuin.ac.jp/Profiles/11/0001041/profile.html

高性能・高効率のロボットの知的運動制御

● 電気モータの高速高精度アクセス制御● 自立型農作業ロボットの開発● 自動車の動的安定の運動制御 など

知的制御/力制御/ロボット開発/電気回路設計/自動車の運動制御

研究テーマ

キーワード

黄 慶九 准教授 新宿キャンパス

=博士後期課程指導教員(論文博士についてはお問い合わせください。)    =ディプロマット留学対象研究室

電気・電子工学専攻Electrical Engineering And Electronics

身の回りの環境では簡単に計測可能な現象も、極低温・高温・高真空・高圧・生体内などの特殊な環境下で計測することは、技術的に困難となります。この問題を克服するため、過酷な環境下でも十分に機能するセンサを開発し、まるで「かゆいところに手が届く」ような計測技術の創出をめざしています。また、強磁界や極低温下では、これまでにない特徴を示す、超電導体のような物質が見つかることもあります。未知の現象の探索を行い、新たな動作原理のセンサとして応用することもめざしています。

応用電子計測研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwc1030/

さまざまな環境下で非接触計測を実現する技術の創出

● 非接触計測用センサに関する研究 ● 超電導体の特性評価技術に関する研究● 複合酸化物のセンサ応用に関する研究 など

多機能センサ/超電導体評価/極低温計測/非接触計測/ペロブスカイト型酸化物

研究テーマ

キーワード

山﨑貞郎 准教授 八王子キャンパス

生体から得られる情報の処理を研究テーマとしています。対象は遺伝子などのミクロのレベルから疾患患者というマクロなレベルまで多岐にわたります。ミクロなレベルでは、コンピュータを駆使して、膨大な量の生体情報から役に立つ知識を見いだす方法を研究しています。マクロなレベルでは、新しい生体情報の計測法や生体信号処理法を開発しています。それらの成果を医療診断や治療に役立て、健康な日常生活を支える技術に応用することをめざしています。研究を通じて、日本が直面する超高齢化社会の問題にチャレンジしています。

生体生命情報研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwc1059/

生体情報を読み解き超高齢化社会を支える

● 新しい生体信号処理法・生体計測法の開発● 医療診断への生体情報処理の応用● 生命情報の統合的解析 など

生体信号処理/生体計測/生命情報/ システムバイオロジー/医工連携

研究テーマ

キーワード

福岡 豊 教授 新宿キャンパス

社会システムのスマート化を目的として、自動車交通システムの制御をテーマとしています。制御対象をシステムとして捉え、情報を活用してより良い制御を実現します。具体的には、自動車の地形情報や信号機情報を用いた省燃費な自動運転制御法や、障害物の情報を用いた衝突回避制御を研究しています。また、信号機をどのように制御すれば交通の流れが良くなるのかという自動車の流れ(交通流)の制御について研究も行っています。さらに、小型ロボットの実験システムも扱っています。

自動運転制御研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwc1010/

システム制御の研究でスマートな社会の実現をめざす

● 自動車・交通システムの制御● バッテリーシステムの制御● 小型ロボットの協調制御 など

システム制御/交通システム/自動車制御/社会システム

研究テーマ

キーワード

向井正和 准教授 新宿キャンパス

磁力でモノを浮かす磁気浮上、磁力でモノを動かすリニアモータ、モータを思い通りにまわすモータドライブ技術、鉄を使わない発電機やモータ、電線を使わない電力送電などの研究をしています。磁気浮上・リニアモータの技術は、JRの超電導リニアや名古屋のリニモ、東芝の磁気案内エレベータに使われています。モータドライブ技術は電気自動車の性能向上をめざしています。また、発電機は風力発電をより使いやすくすることを目標にしています。他にもいろいろなテーマがありますが、電磁力を使って環境調和や人々のくらしに役立つシステムを研究します。

電磁力応用システム研究室

電磁力の技術を応用して近未来のインフラを支える

● 新型アクチュエータに関する研究● 非接触支持技術に関する研究 など

リニアモータ/磁気浮上/モータドライブ/コアレスモータ/非接触給電

研究テーマ

キーワード

森下明平 教授 八王子キャンパス

23 KOGAKUIN UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL 2021

移動通信、いわゆる携帯電話は人の生活を豊かにすると同時に日常生活に必要不可欠なライフラインとなっています。スマートフォンの市場規模は増加の一途で、また移動通信ネットワークにいろいろな機器が接続されるようになり、ネットワークを流れるデータ量は飛躍的に増大しています。本研究室では、これに対処するために、通信容量の拡大、伝送速度の高速化、通信品質の向上を実現する次世代の移動通信ネットワークの研究を行っています。

ワイヤレスコミュニケーション研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwc1057/

超高速でスマートな移動通信ネットワークを実現する

● 次世代移動通信ネットワーク● クラウド型ネットワーク● ヘテロジーニアスネットワーク など

携帯電話ネットワーク/移動通信/光・無線融合/無線センサー

研究テーマ

キーワード

大塚裕幸 教授 新宿キャンパス

インターネットを通じたWWWでは、辞書で調べたり、メールのやりとりをしたり、ゲームや映画を楽しんだり、役所への申請も行えるなど、とても便利になりました。でも、マルチメディアコンテンツが増え続けることで、ほしい情報を見つけ出すことは、かえって難しくなっています。そこで利用者の望みをくみ取り、めざす情報を見つけることを手助けするシステムの研究をしています。この研究で培った画像の特性や通信のしくみといった幅広い分野の知識をもとに、さまざまなシステムへ応用するアイデアを生み出し、実際の展開をめざします。

メディア情報システム研究室

「ほしかったのはこれだ!」と誰もが納得する検索手法を構築

● 画像情報検索● 利用者の状況に応じた情報の推薦● WWWナビゲーション支援システム など

情報検索/インターネット/分散情報システム

研究テーマ

キーワード

小林亜樹 准教授 新宿キャンパス

近年の情報通信分野における技術の進展やサービスの向上には目を見張るものがあります。この分野における持続的な進化と今後の飛躍のためには、情報通信ネットワークを介した情報伝達の高速化と高信頼性、およびデータの安全性の確保が必要です。また、多様かつ大容量なデータを一時蓄積したり、長期保存する情報記録技術のさらなる進歩も同時に期待されています。こうした情報社会のニーズに応えるために、新しい情報メディアに対応できる情報通信や情報記録技術を対象とする研究や課題に取り組んでいます。

AI・メディア信号処理研究室

デジタルコミュニケーションにおける数理的課題と研究

● デジタル磁気記録のための信号処理 ● デジタル通信における符号・情報理論● 分散記録とネットワーク符号化● 時系列解析と予測、複雑ネットワーク● 非線形処理と最適化アルゴリズム など

研究テーマ

情報理論/符号理論/デジタル信号処理/デジタル磁気記録/デジタル通信方式

キーワード

斎藤秀俊 教授 新宿キャンパス

=博士後期課程指導教員(論文博士についてはお問い合わせください。)    =ディプロマット留学対象研究室

百聞は一見に如かず、人間が扱う情報の中でも特に視覚情報は、外環境を理解するための最も直感的で効果的な情報です。そのため、画像情報処理技術は、インタフェース、セキュリティ、ロボティクスなどさまざまな分野で利用されています。コンピュータで人間が行うような画像の認識や理解するための情報処理技術を研究しています。ディープラーニング(深層学習)を用いた画像認識をはじめ、画像検索、画像生成、映像検索などの研究も進めています。これらの研究成果は、より安全便利な情報化社会に向けてますます重要な役割を果たすと期待されています。

画像情報メディア研究室

コンピュータによる実世界の認識と理解をめざして

● 画像認識の研究● 画像検索の研究● ビデオアノテーション など

パターン認識/画像検索/深層学習/画像生成/映像検索

研究テーマ

キーワード

陳キュウ 教授 新宿キャンパス

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwa1071/

磁石に代表される磁性体はエレクトロ二クス分野には欠くことのできない材料です。本研究室では、磁性体応用デバイスとして、磁気ディスク装置(HDD)の大容量化の検討と自動車用高速小型モーターに用いられる永久磁石の研究を行っています。HDDは電子の有するスピンの性質を用いることで超高記録密度化をめざしています。また、永久磁石はナノレベルの結晶粒の性質から小型モーターの性能を予測することを目的としています。いずれも大規模な計算機シミュレーションを用いており、その手法の研究も行っています。

磁性応用研究室

ミクロな磁性からビッグデータと高速モーターを創る

● ハードディスクの大容量化の研究● 自動車用モーターの永久磁石の研究● 計算機シミュレーション手法の研究 など

ハードディスク/自動車用モーターの永久磁石/計算機シミュレーション

研究テーマ

キーワード

赤城文子 教授 新宿キャンパス

スマートフォン、タブレットPCなどの普及に加え、テレビ、ビデオ、カメラなど家電製品までもインターネットに接続されるようになりました。ネットワークを利用したサービスが多様化し、ネットワークを流れる情報量もますます増加しています。それらのさまざまなサービスと膨大な情報を転送するために、無線ネットワークの活用やフォトニック(光)ネットワークを中心とした新しいネットワークの設計、ならびにこれらのネットワークの効率的かつ信頼性の高い利用方法を考えていきます。

先進ネットワークシステム研究室

多様なサービスのための新しいネットワークを構築

● 新世代ネットワーク・フォトニックネットワークの設計● 無線ネットワークとサービス● QoS制御と性能評価 など

光ネットワーク/クラウド/データセンター/スマートフォン/サイバーフィジカル

研究テーマ

キーワード

馬場健一 教授 新宿キャンパス

FTTHや携帯電話網などの普及により、高速で安定したネットワークが実現しました。しかし、ネットワークを活用し新しい価値を提供することが次の課題です。研究室では、ユーザの意向や趣向にあわせたサービスを提供するために、ユーザの行動や周囲の状況に適応したプレゼンスサービス、多様なセンサーや機器が連携できるM2Mプラットフォーム、災害時に活用するアドホックネットワークなどを対象に、ユースケース定義、要件抽出システム試作と評価など多面サービス実現のための課題発見と解決を図ります。

コミュニケーションサービスシステム研究室

▶mizunolab.net/

ネットワークに新しい価値を与えるサービスの実現

● ユーザ指向プレゼンスサービス● 機器対機器(M2M)通信システム● アドホックネットワークサービス など

ネットワーク/サービス/ユビキタス/通信ソフトウェア/ユーザ評価

研究テーマ

キーワード

水野 修 教授 新宿キャンパス

私たちの周りには電子回路が組み込まれたさまざまな機器があります。本研究室では、さまざまな情報を上手に集め、電子回路で新しい機能を生み出し、光システムに思いどおりに応用することをめざしています。このところ、深海で撮影した映像をリアルタイムで伝送するシステムの研究に取り組んでいます。電波の通らない水中を可視光を使って無線信号を伝送しようとしています。この研究室での物作りや実験を通じて培われた経験は、社会が求める実践力や適応力を高めるのに役立ちます。

電子回路・光応用研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwc1060/

さまざまな光情報を電子回路に集めて新しい機能を生み出す

● センサ電子回路● 映像の可視光による水中伝送システム● 無線信号の光伝送技術 など

映像水中光伝送/青色LED/光ファイバ・無線融合光伝送

研究テーマ

キーワード

前田幹夫 教授 新宿キャンパス

近年、携帯電話や無線LANに加えてIoTのようなセンサネットワークや災害対策用の衛星通信といった多種多様な無線アクセスネットワークがそれぞれの特長を生かしたサービスを展開していますが、これらの発展とともに伝送媒体である電波(無線周波数)が枯渇する問題に我々は直面しています。当研究室では、この問題を解決すべく、複数のネットワークが同一の周波数帯を共用して電波の有効利用を実現する無線アクセス技術として、ディジタル信号処理による電波干渉を補償する技術の研究を行っています。

アクセスネットワーク研究室

IoTから衛星通信まで、あらゆる電波干渉をやっつけよう

● 次世代無線アクセス● 周波数共用● 干渉回避・干渉補償 など

WiFi/ZigBee/可視光通信/コグニティブ無線/GPS

研究テーマ

キーワード

杉山隆利 教授 新宿キャンパス

※掲載の情報は2020年5月現在のものです。※退職予定教員の研究室については、受入れができない場合があります。詳細はアドミッションセンター、もしくは大学院専攻長・副専攻長までお問い合わせください。 24

機械工学専攻

化学応用学専攻

電気・電子工学専攻

情報学専攻

建築学専攻

システムデザイン専攻

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情報学専攻Informatics

「万物が何からできているのか」は、ギリシア哲学時代からの興味深いテーマでした。原子核、素粒子と理解が進むにつれ構造は微細になり、反するように実験規模は大きなものになりました。また、物質の階層構造を調べることは、宇宙の起源を探ることと繋がっています。高エネルギー素粒子反応を研究することによりこれらの命題を解明する、それが高エネルギー物理学です。私たちは国際リニアコライダー計画に参加し、大型飛跡検出器の開発研究を行っています。世界規模の計画であるため、国内外の研究者と協力し、実験を進めています。

高エネルギー物理学研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft11196/

高エネルギー素粒子反応を探り、宇宙の起源を考える

● 電子・陽電子衝突反応過程による 標準模型、標準模型を超えた模型の研究● ガスタイプ大型飛跡検出器の開発研究 など

高エネルギー物理/国際リニアコライダー/検出器/ヒッグス粒子/宇宙の起源

研究テーマ

キーワード

渡部隆史 教授 八王子キャンパス

=博士後期課程指導教員(論文博士についてはお問い合わせください。)    =ディプロマット留学対象研究室

ロボットにはさまざまなセンサが搭載されています。また、ゲーム機やPC、スマートフォンなどのマルチメディアデバイスにも、近年、さまざまなセンサが搭載されるようになってきました。これらのセンサからの情報を用いて、ロボットやマルチメディアデバイスを利用する環境や、ロボットの姿勢などの内部状態を推定することができます。環境状態や内部状態を推定することができれば、環境に適応したり、内部状態を理想的な状態に保つなど、システムをさらにインテリジェントなものにすることができます。

マルチセンサシステム研究室

複数のセンサ情報から環境やシステムの状態を推定する

● ロボットセンサデータの解析● マルチメディアデータの解析● データ処理ライブラリの構築 など

センサ/データ解析/ロボット/マルチメディア/機械学習

研究テーマ

キーワード

浅野 太 教授 新宿キャンパス

今やソフトウェアは私たちの生活になくてはならない存在となり、大規模かつ複雑なソフトウェアを高品質かつ効率的に開発することが求められています。本研究室では、ベテラン技術者へのインタビューやドキュメント分析を通して、製品ソフトウェアを高品質かつ効率的に開発するノウハウの資産化とそれらの再利用手法や、開発自動化ツールを開発します。ソフトウェア開発の工業化への取り組みを通して、安心・安全な情報化社会の実現に貢献することをめざします。

高信頼ソフトウェア開発工学研究室

ソフトウェア開発の工業化手法により社会に貢献する

● ソフトウェア開発の暗黙知の形式知化● ソフトウェアプロダクトラインの実現● 要求分析/設計/実装/検証自動化 など

ソフトウェア工学/要求工学/再利用技術

研究テーマ

キーワード

位野木万里 教授 新宿キャンパス

八王子キャンパス

人が他者とコミュニケーションするときは、相手の顔や動作などを手がかりに、相手の感情や発話内容などを瞬時に処理して理解します。このような人の能力を最大限に活用することで、近年工学的に研究の盛んなロボットや映像によるコミュニケーションツール開発に役立てることが可能になります。そこで、人のコミュニケーション活動における情報処理機能を理解するための研究を推進。目や耳といった身体器官のしくみや脳機能を理解するとともに、心理物理学的アプローチに基づき、

「人間の情報処理」の解明に取り組んでいます。

認知情報学研究室

コミュニケーションで発揮される「人間の情報処理」を科学する

● 顔や声の知覚認知過程の研究 ● ロボットやコンピュータグラフィックスに よるインタフェース評価の研究 など

コミュニケーション/視覚/心理

研究テーマ

キーワード

蒲池みゆき 教授

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwj1019/

「価値観を変えるような旅行先」「思わずファンになってしまったアーティスト」など思いがけない出会いを経験したことはないでしょうか? この世の中にある、書籍、映画、商品、WEB、地理情報、さまざまなコンテンツを蓄積したデータベースには、きっと思いがけない出会いを待っているコンテンツが眠っていることでしょう。データベースを活用する手法は大きく、あなたが情報を探す情報検索、システムがあなたに情報を提示する情報推薦があります。本研究室では、この2つの方向性を組み合わせ、インタラクティブに「新しい出会い」を提供するメディアの開発に取り組んでいます。

インタラクティブメディア研究室

データベースをフル活用して「新しい出会い」をあなたに

● 地理情報データベース● 意外性のある情報推薦● 意図に基づく情報検索 など

データベース応用/データマイニング/情報検索・推薦/WEB/ユーザインタラクション分析

研究テーマ

キーワード

北山大輔 准教授 新宿キャンパス

素粒子というのは、私たちの身体やその周りにある物質を構成する、最も基本的な要素のことです。物質をどんどん拡大していくと、原子や分子の世界が見えてきます。それをさらに拡大していくと、電子や原子核、果てはクォークなどといった、いわゆる素粒子の世界が存在していることがわかります。私たちの世界が何からできていて、それらがどのような性質を持っているのかを知るための理論的研究を行うのが素粒子理論です。また、我 の々住むこの宇宙の歴史を調べると、初期の宇宙では、素粒子がバラバラになって光の速度に近い速度で飛び回っていたことがわかっています。このため、素粒子の性質を調べることは、宇宙の初期に何がおきたかを調べる重要なヒントになります。本研究室では、素粒子の性質とともに、この宇宙の謎についても理論的観点から調べています。

素粒子論研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwa1064

物質と宇宙の起源を探る

● 暗黒物質の正体を素粒子論的観点から探る● 宇宙の物質反物質非対称の起源を探る● ニュートリノ質量の起源を探る など

暗黒物質/バリオジェネシス/ニュートリノ/ヒッグス粒子/宇宙論

研究テーマ

キーワード

進藤哲央 教授 八王子キャンパス

最近の研究では、情報技術を人間の特性を考えながら応用することが重要になってきました。そこで、10万~100万分の1ミリの世界で起こる出来事も、情報技術の応用で観察できることを目標に研究をしています。大切なのは、微細な世界も立体で観察できる顕微鏡や、何でも観察できるスキャンタイプの電子顕微鏡など、多くの人が簡単に利用するために必要なアイデアを発想し、実際の装置化を真剣に考えること。研究にはデジタル画像処理の技術を多く使いますが、あまり難しく考えず、基本を大切にしたアプローチで目標達成をめざします。

ナノビーム計測情報研究室

100万分の1ミリスケール世界での微細構造の自動観察

● 体感型3Dナノ解剖バイオ顕微鏡の開発● ナノスケール3D情報の可視化と計測に関する顕微鏡装置の研究● ITを活用した次世代走査電子顕微鏡の研究開発 など

電子顕微鏡/画像処理/スキャニング

研究テーマ

キーワード

於保英作 教授 新宿・八王子キャンパス兼担

※掲載の情報は2020年5月現在のものです。※退職予定教員の研究室については、受入れができない場合があります。詳細はアドミッションセンター、もしくは大学院専攻長・副専攻長までお問い合わせください。 26

機械工学専攻

化学応用学専攻

電気・電子工学専攻

情報学専攻

建築学専攻

システムデザイン専攻

=博士後期課程指導教員(論文博士についてはお問い合わせください。)    =ディプロマット留学対象研究室

半導体材料は、私たちが生きる情報化社会において欠かせないものとなりました。科学・技術が今後果たすべき役割は、更なる高度情報化社会の実現とともに、環境に配慮した持続可能な社会実現のための基幹技術の確立にあります。本研究室では主に、光通信機器・照明機器・太陽電池に代表される光デバイスや、高周波通信機器・家電機器などの電子デバイスにおいて、省エネ・高性能・多機能を実現する半導体材料の作製や新規探索を行っていきます。

結晶成長研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~ct13354/

次世代を担う半導体材料の作製

● 窒化物半導体材料の結晶成長● 窒化物半導体材料を用いた光デバイス構造の作製● 窒化物半導体材料を用いた電子デバイス構造の作製 など

半導体材料/半導体結晶成長/光デバイス/電子デバイス

研究テーマ

キーワード

山口智広 准教授 八王子キャンパス

情報化社会をより快適に過ごすには、情報表示(ディスプレイの高精細・高品質化)や情報記録(高密度情報記録、HD-DVDなど)、通信の性能向上が欠かせません。そして、そのために欠かせないのが、環境にやさしい光素子の発展です。そこで、特に青色・紫外発光素子(半導体レーザー、発光ダイオード、エレクトロルミネッセンス素子など)に注目した、さまざまな研究を行っています。この研究は近い将来、次世代テレビ・高密度光ディスクの光源などに応用されるとともに、情報家電などの家庭内ネットワークへの応用も期待されています。

フォトニクス研究室

光と電子を操り情報化社会の快適をリードする

● 青色・紫外発光素子の開発● 次世代高密度光記録・通信光源の研究● 環境にやさしい半導体材料の研究 など

半導体/ディスプレイ/通信光源

研究テーマ

キーワード

本田 徹 教授 八王子キャンパス

オゾン層で吸収される紫外線の殆どは、DNAを損傷することから、人間が地球上で生命活動を行うためには極力減らさなければならないと考えられてきました。ところが、最近207~222 nmの波長の紫外線を選択的に照射することで、人の組織を損傷することなしに空中浮遊のウイルスを殺菌できることが解明されました。当研究室では新しい半導体材料を用い、この波長域の紫外線を発生させることに世界で初めて成功しました!研究成果は水銀の撤廃の他、光源の小型化や省エネに貢献する技術として注目されています。

固体物性研究室

世界で初めて人に無害な紫外線を発光する新半導体を開発

● 人に無害な紫外線発光材料の開発と応用● 真空・深紫外線分光システムの開発● パワートランジスタ用半導体材料の研究 など

超ワイドギャップ紫外線半導体材料/量子/レーザ/パワーエレクトロニクス

研究テーマ

キーワード

尾沼猛儀 教授 八王子キャンパス

省エネルギー化・省資源化および廃エネルギーの有効利活用などの環境配慮を推進するため、自然界に存在しない2次元超薄膜や新元素構成材料の開発とエレクトロニクス応用に関する研究を中心に進めています。また、材料固有の物性と組み合わせ、微細構造の形成により発現する特徴を活かして、従来品にはない機能を持つ新しいデバイスの開発と評価を行っています。電子の電荷を制御するエレクトロニクスデバイスの高性能化と高機能化をめざして進めています。

高機能デバイス研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwa1058/

材料の機能性を活かした薄・軽・柔・透明デバイスの開発

● 機能性薄膜の半導体デバイス応用● 界面制御によるデバイス特性の高度化● キャリアトランスポート制御と解析 など

酸化物・有機薄膜/2次元原子膜/薄膜トランジスタ/エネルギー変換デバイス

研究テーマ

キーワード

相川慎也 准教授 八王子キャンパス

話題のナノテクノロジーを根底で支えるのは、100万分の1ミリという微細な世界が観察できる道具の数 で々す。また、観察するだけでなく、観察しながら精密に物質をつくり上げていく技術も必要です。そのために必須となる高密度なイオンビームを開発するとともに、観察や物質創造に使える技術としての確立、製品化への応用を研究しています。さらに製品化の過程で、有害物質の使用やエネルギー消費を抑える方法論も検討しています。こうした取り組みにより、有機半導体を、これまでと全く異なる方法でつくり上げることをめざしています。

物質計測制御研究室

微細な100万分の1ミリの世界を観る、つくる、利用する

● 収束イオンビームを用いた固体のナノスケール加工● PM2.5粒子の成分分析 ● 有機半導体の新しい作製方法 など

顕微鏡/エネルギー・環境/有機材料

研究テーマ

キーワード

坂本哲夫 教授 八王子キャンパス

私たちが住みやすい地球を維持していくためには、不要なものを生み出さず、地球の中でリサイクルできるものづくりが必要です。こうした地球を守る新しい材料づくりを、「薄膜(0.001ミリ程度の薄い膜)」で実現するための研究を推進しています。

「薄膜」は、ごく少量の資源を使うだけで、必要な機能を与えることができます。薄膜を構成する元素をいろいろと組み合わせて、大気汚染物質を分解する材料や、太陽の光で効率良く発電する新しい材料の創製にチャレンジしています。

電気電子機能材料研究室

地球の住みやすさを守り抜く、たった0.001ミリの薄い膜

● 新しい太陽電池の研究● 光による環境浄化材料の研究● ダイヤモンド状炭素膜に関する研究 など

太陽電池/エネルギー変換材料/エコマテリアル/宇宙材料/人工光合成

研究テーマ

キーワード

鷹野一朗 教授 八王子キャンパス

金属酸化物は、絶縁体、誘電体、半導体、超電導体など多様な物性を示します。それらを用いた今後の応用展開が期待されている分野です。もちろん既に実用化されている金属酸化物も多数あります。研究室では主に、金属酸化物の設計や形成を化学の視点からアプローチしていき、それらを用いた薄膜デバイスの作製を試みます。具体的には、リチウムイオン電池、太陽電池、薄膜トランジスタや超伝導など金属酸化物薄膜を用いた次世代デバイスの実現をめざします。

酸化物エレクトロニクス研究室

金属酸化物薄膜デバイスを創製する

● 酸化物半導体薄膜の形成● 酸化物電極の形成● 酸化物薄膜デバイスの作製 など

機能性酸化物/薄膜デバイス

研究テーマ

キーワード

永井裕己 准教授 八王子キャンパス

液晶ディスプレイをはじめとし、さまざまなディスプレイが携帯電話、コンピュータ、テレビ、ポータブルオーディオ装置などに搭載され、日常生活で使われています。しかし、ディスプレイの性能次第で、映像や画像の見栄えは大きく変わります。そこで、情報を見やすく、正確に表示するとともに、より使いやすい次世代の液晶ディスプレイを実現するため、改良のための試作や実験、コンピュータを使った理論計算などに取り組んでいます。また、液晶以外のディスプレイ方式についても研究を進めています。

情報ディスプレイ研究室

ケータイやTVなどで、もっと活躍するディスプレイを

● 液晶ディスプレイの研究 ● 次世代ディスプレイの研究 ● 各種ディスプレイの研究 など

情報表示/液晶ディスプレイ/電子ペーパー

研究テーマ

キーワード

高橋泰樹 教授 八王子キャンパス

人々はあらゆる事を検索エンジンを使って調べ、いとも簡単に答えを得ています。WWWは「人類の英知の集積」と言えるかと思います。本研究室ではインターネット時代の情報処理システムの研究を行っています。具体的には、大容量データの処理基盤の研究、ネットワークコンピューティングや並列分散処理の研究、情報検索手法の研究などを行っています。そして、これらを通じてプログラミング力、サーバ管理能力(主にUnixサーバ)、データベース管理能力などの向上をめざしています。

ネットワークコンピューティング研究室

▶www.sane.cc.kogakuin.ac.jp/

コンピュータや携帯電話の基盤技術を日本から

● ネットワークコンピューティング● インターネット情報検索エンジン● 携帯電話OS「Android」 など

ネットワークコンピューティング/携帯電話OS「Android」/インターネット情報検索

研究テーマ

キーワード

山口実靖 准教授 新宿キャンパス

25 KOGAKUIN UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL 2021

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物理現象と社会における人の動きなど、一見無関係な現象も数理モデルを使って記述すると、驚くような共通点が発見できることがあります。信号処理・最適化・機械学習・統計解析を駆使して、現実の複雑で膨大な量のデータから隠れている情報を引き出し、背後にある原理を見つけ出すためのさまざまな技術を開発しています。特に実験技術の著しい発展により得られた神経科学の種々のデータやWEB上にあふれている多様なデータに注目し、脳の情報処理と集団内での協調行動の数理構造について探究しています。

数理解析研究室

数理モデルによるデータ解析・未来予測・意思決定

● 確率モデルによる学習理論と予測● 集団における協調行動の解析● 神経回路の情報処理機構の解明 など

動的システム/確率モデル/学習理論/モデル選択/予測/戦略的意思決定

研究テーマ

キーワード

竹川高志 准教授 新宿キャンパス

現在の日本では誰もが大量のデータを入手できるようになりました。人間と比べて桁違いの記憶容量と計算速度を持ち、休むことなく働き続けられるコンピュータは、膨大なデータから必要な情報を掘り起こし整理するために欠かせない道具です。一方、人間はさまざまな情報を集約し、刻一刻と変わる環境の変化へ柔軟に対応して個性豊かに創意工夫を行えます。人間とコンピュータ、それぞれの長所を生かした

「知」のしくみをデザインできる、知能情報のプロを育てる研究室です。

知能情報研究室

ヒト+コンピュータで新たな「知」を創造する

● 見えないものを見せるデータマイニングと可視化● 地球規模気象データや人体運動データなどの 3次元アニメーション表示 など

ネットデータマイニング/可視化/3次元アニメーション/情報提示システム

研究テーマ

キーワード

橘 完太 准教授 新宿キャンパス

インターネットサービスやクラウドコンピューティングなどにより、コンピュータは、水や電気のようにいつでもどこでも使える身近な存在となってきました。一方でコンピュータはブラックボックス化し、一般の利用者からは意識できない(制御できない)存在となっています。このようなコンピュータを、利用者に代わりその本質を理解し、高性能、高精度、高信頼、低コスト、高レスポンスなどの利用者のさまざまな要求に対して最適なコンピュータの能力を提供することが研究の目的です。

先進ソフトウェア研究室

コンピュータの本質を理解し最適な能力を引き出す

● ソフトウェア自動チューニング● 数値計算・非数値計算アルゴリズム● 並列処理アーキテクチャ・ソフトウェア など

アルゴリズム/並列処理

研究テーマ

キーワード

田中輝雄 教授 新宿キャンパス

映像、音声、ナレッジといったメディア情報に接することで、私たちの生活はより便利になってきています。大量情報だけに留まらず、必要な情報を必要なタイミングで最適な方法で提供するためにこれからますますコンテキストや人間の心理的・精神的な側面を考慮した情報システムデザインが重要になるでしょう。カメラなどのさまざまなセンサーデータを用いた実世界センシング、センサー・ユーザ生成データのモデリングによるユーザの意図、行動分析・予測、関連情報提供など、より豊かなライフスタイルをサポートできるような研究・開発をめざします。

知能メディア処理研究室

より豊かなライフスタイルのためのメディア処理研究

● 画像認識/画像処理● ユーザ行動分析● 運転行動分析 など

ヒューマン・コミュニケーション/意図・行動理解/Peace of mind(安らぎ)

研究テーマ

キーワード

ナイワラ P. チャンドラシリ 教授 新宿キャンパス

感性情報は宣言的に説明され難い情報であり、時間や環境と共に変化します。人間の感性情報処理プロセスを解明することで、ユーザのモチベーションを向上させ、さまざまな分野において問題を解決し、より豊かなユーザ経験も提供できます。本研究室では、感性情報をできるだけ定性・定量化し、その結果をコンテンツ設計に応用します。例えばながらスマホの安全問題、がん患者のモチベーション維持、VRコンテンツの活用による学習・文化支援など、自分の興味を持つ分野で、感性情報を応用しましょう。

感性情報学研究室

人間の感性情報を利用するコンテンツ設計

● 人間の感性情報処理プロセスの解明● 自己効力感を高めるコンテンツ設計● AR/SRの効果に対する影響要素 など

感性情報/コンテンツ開発/AR/SR/インタフェース・インタラクション設計

研究テーマ

キーワード

張 珏 准教授 新宿キャンパス

=博士後期課程指導教員(論文博士についてはお問い合わせください。)    =ディプロマット留学対象研究室

新宿・八王子キャンパス

脳波の計測・処理で脳の認知メカニズムを解明し、次世代の情報通信とユーザーインタフェースに役立てる研究をしています。脳とコンピュータを直結する「ブレイン-コンピュータインタフェース」が実現できれば、神経難病で発話や身体動作ができなくてもコンピュータに文字を入力したり、身体を動かす想像だけで家電製品やヴァーチャルリアリティを操作することができます。また自分の脳や身体の状態を視覚的に知ることによって認知症の早期診断やヘルスケア研究にも応用しています。

生体情報処理研究室

脳とカラダをセンシング生活・福祉への応用をめざす

● ブレインーコンピュータインタフェース● 脳活動計測による認知症早期診断● VRにおける脳活動 など

生体計測/脳波/神経難病/認知症/ヴァーチャルリアリティ

研究テーマ

キーワード

田中久弥 教授

インターネット上ではウェブや検索といったさまざまなサービスが提供されており、情報化社会を支える重要な基盤技術となっています。本研究室では、インターネットに接続されたIoT機器、PC、サーバなどのコンピュータをサイバー攻撃から守るための研究をハードとソフトの両面から行います。研究では、最新のサイバー攻撃に対し、人工知能、ディープラーニング、AIチップ、仮想マシン、GPU、FPGA、RISC-Vなどを駆使した、新しい手法を開発します。このような活動を通じて、セキュリティに強い情報技術者として成長することをめざします。

サイバーセキュリティ研究室

AIを駆使してサイバー攻撃から情報化社会の安全を守る

● AIによるDoS攻撃の検出● 複数AIの協調による不正通信の検出● AIチップによるマルウェアの検出 など

サイバーセキュリティ/人工知能/IoT/ディープラーニング

研究テーマ

キーワード

小林良太郎 教授 新宿キャンパス

人間の柔軟なコミュニケーション能力をコンピュータで実現するには、環境やコミュニケーション相手に適応する能力が重要な役割を果たします。本研究室は、研究の中心に常に人間を置き、実験室研究にとどまらず、その時々の環境の違いと個人の違いに適応できるシステムをめざすことで、子供から成人、そして高齢者、さらには障がいのあるユーザまでシームレスに対応するシステムを提供し、社会に貢献する研究をめざします。学生も研究チームの一員です。チーム一丸となって挑戦する研究室です。

言語環境情報学研究室

人間の言語能力を解明しコンピュータ上で実現

● 人間の言語処理解明/モデル化実験研究● 言語+環境情報を統合した処理システム● 言語処理を担うコーパスの開発 など

自然言語処理/コミュニケーション科学/環境知能/コーパス/言語心理

研究テーマ

キーワード

近藤公久 教授 八王子キャンパス

解析学は工学などへの応用とともに発展してきました。1942年ファインマンは、経路積分を用いて量子力学の新しい定式化を与えました。ファインマンは、経路積分を時間分割近似法で説明しました。今日、経路積分は、多くの分野で使用されていますが、経路積分の測度は存在しないことが証明されています。我々は、測度の代わりに時間分割近似法を用いて経路積分の理論を構築しました。この研究室は、様々な問題に対し、数学の理論を構築し、適用することをめざします。

数理科学研究室

数学の理論を構築し、問題に適用する

● 偏微分方程式● 経路積分● 確率論 など

偏微分方程式/経路積分/確率論

研究テーマ

キーワード

熊ノ郷直人 教授 八王子キャンパス

27 KOGAKUIN UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL 2021

音を扱う研究を幅広く行っています。例えば、自宅にいながら、まるでコンサート会場にいるかのように感じられる音を再現したいと思い、3Dオーディオやハイレゾの研究を進めています。他には、イヤホンやマイクロホン音響シミュレーション、ロボット聴覚、音楽、楽器などの研究を行っています。研究テーマはあまり分野を限定せず、そのときの社会的あるいは個人的なニーズに基づいて決めています。興味のある方は、気軽に研究室をお訪ねください。

数理音響学研究室

コンサート会場にいるような立体的な音を創り出そう

● 臨場感の高い立体音の再現(3Dオーディオ)● 音の伝わりかたの模擬(音響シミュレーション)● スピーカやイヤホンの音質補正 など

3Dオーディオ/音響計測/ロボット聴覚/音楽・楽器

研究テーマ

キーワード

中島弘史 教授 八王子キャンパス

人は眼に入る情報をそのまま知覚しているのではなく、巧みな情報処理により視覚世界をつくり上げています。コンピュータには複雑な処理も、人は自然に獲得して柔軟に実行する一方、情報の見誤りや知覚の個人差も発生します。現代・未来の情報社会においては、多数の新たな情報提示技術の実用化とともに、人の感覚・知覚に関してさらなる理解が求められています。本研究室では、心理物理実験による視覚のしくみの解明、視覚機能の測定評価、情報技術への応用を通じて、安全・快適な社会への貢献をめざしています。

視覚情報研究室

安全快適な社会のために視覚のしくみを解明・活用する

● 視覚メカニズム解明のための基礎研究(色覚と照明光、3D空間における物体および身体認識、眼球運動)

● 視覚情報呈示技術への応用 など

視覚情報処理/心理物理学/色覚/3次元空間認識/視覚身体感覚相互作用/眼球運動/運転者特性

研究テーマ

キーワード

福田一帆 准教授 八王子キャンパス

コンピュータの計算性能は誕生以来、飛躍的に向上しています。実はこの性能向上はコンピュータの構造の変化によって実現されています。そのため、さまざまな難しい問題をコンピュータで効率良く解くためには、その内部構造を理解し、特性にあった利用の仕方をしなければなりません。本研究室では、使いやすく高性能なソフトウェアの実現を目標として、さまざまな問題でどうすればコンピュータを活用しきれるのかを研究しています。

高性能計算研究室

▶hpcl.info.kogakuin.ac.jp/

コンピュータの性能を最大限引き出すソフトウェアづくり

● 数値計算・数値解析● 並列計算 など

高性能計算/並列処理

研究テーマ

キーワード

藤井昭宏 准教授 新宿キャンパス

=博士後期課程指導教員(論文博士についてはお問い合わせください。)    =ディプロマット留学対象研究室

さまざまなコミュニケーションツールのお陰で、現代の生活は便利で快適になってきています。しかし同時に、ツールで実現される人と人のインタラクション、人と機械のインタラクションが適切にデザインされていないために起きる問題も増えています。そこで、インタラクション場面の詳細なデータ収集と大量データの分析に基づき、支援の方法を提案しその有効性を評価していきます。合わせて、重要な要素技術である、データ分析のための画像処理、画像認識機械学習の研究も進めます。

ヒューマンインタラクション研究室

人と人、人と機械のインタラクションを分析・解明

● 複数人対話の言語/非言語データ分析● 複数対話ロボットの対話戦略● イラスト画像の認識と試験問題回答 など

インタラクション/対話シーン分析/画像認識/機械学習

研究テーマ

キーワード

大和淳司 教授 八王子キャンパス

セキュリティとセーフティに関する研究領域は広く、学際的に行われています。このため、この研究室ではセキュリティを「科学する」ことを目的とし、ICT(情報通信技術)だけでなく、電磁気学、応用物理学、心理学、社会学といったさまざまな分野の知識や技術を効果的に取り入れることによって、セキュリティとセーフティに関する新しい技術やシステムの研究開発を行います。安全・安心な社会を構築し、この世の中から不安をなくすために、皆さんと一緒に研究できることを楽しみにしています。

セキュリティ科学研究室

安全・安心な社会の構築に貢献する

● サイバー・物理セキュリティシステム● セーフティシステム など

情報・コンテンツ保護/認証・アクセス制御/情報セキュリティ教育

研究テーマ

キーワード

藤川真樹 准教授 八王子キャンパス

インターネットなどの大規模な計算機ネットワークにはさまざまな好みを持ったユーザ、間違った応答をするユーザ、悪意を持つユーザなど多種多様なユーザがいます。このような状況でもユーザが安全かつ快適にネットワークを利用できるためには、ネットワーク上での処理の手続き(分散アルゴリズム)をどのように設計すればいいでしょうか?アルゴリズム理論、暗号理論、ゲーム理論などを駆使して新たな分散アルゴリズムを考案することでこの問題を解決します。

分散アルゴリズム研究室

セキュリティや安全性の課題をアルゴリズムで解決する

● 計算をセキュアに行うアルゴリズム ● 公平な分割を行うプロトコル ● 耐故障分散アルゴリズム など

暗号理論/ゲーム理論/アルゴリズム理論

研究テーマ

キーワード

真鍋義文 教授 新宿キャンパス

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwa1056/

実世界のものや人、あらゆるものがデータを発信する世の中となりました。このデータには多くの“未知の事実”が含まれています。一方で、実社会では新しいビジネスの創造や大胆な経営のイノベーションが求められています。人間の処理速度、記憶容量、データ収集力を大きく凌駕したICTを用い“未知の事実”を抽出することで、このような課題を解決することができます。本研究室では、実世界データに基づき新たなビジネスを起こす起業家や、企業内でICTを駆使して高度な経営判断をする人財を育成します。

経営情報システム研究室

実世界データ分析からの新たな発見で次の社会を築く

● 実世界センシング● ビッグデータ解析● データ処理アーキテクチャ など

ビッグデータ/経営情報学/企業システム/Internet of Things

研究テーマ

キーワード

三木良雄 教授 八王子キャンパス兼担

※掲載の情報は2020年5月現在のものです。※退職予定教員の研究室については、受入れができない場合があります。詳細はアドミッションセンター、もしくは大学院専攻長・副専攻長までお問い合わせください。 28

機械工学専攻

化学応用学専攻

電気・電子工学専攻

情報学専攻

建築学専攻

システムデザイン専攻

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私たちがくらすまち・都市を、未来に向けてより良いものにしていくためにはどうしたら良いでしょうか。これが私たちの研究室の最も重要なテーマです。そのために、まちの将来像を考え、それを絵に描き、合意形成を図り、実現のための手法の検討を繰り返します。日本の都市計画制度は成長型社会に対応してつくられているため、今後の人口減少社会では新しい考え方が求められます。さまざまな実践的な経験を積みながら、単に個別の課題を解決するだけではなく、大きな将来像を考えていきます。

都市計画・都市デザイン分野 野澤研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwd1051/

未来へ向けたまち・都市のあり方と実現手法を提案する

● まち・都市の将来像の描き方と実現手法● さまざまな地域の再生・活性化のあり方● 被災市街地の復興まちづくり など

都市計画制度/被災地/再生・活性化/規制・誘導/まちづくりデザイン

研究テーマ

キーワード

野澤 康 教授 新宿キャンパス

ランドスケープデザインは、地域固有の自然や歴史、風土を生かしながら、都市の外部空間のあり方を研究する分野です。建築本来の役割が外部環境と人間を「隔てる」ものだとすると、ランドスケープは外部環境と人間を「つなぐ」ものだと考えても良いでしょう。量的な充足をめざしたまちづくりから、人間と環境にやさしいまちづくりへの変革が求められている現在、ランドスケープデザインの果たす役割が期待されています。本研究室では、多様なテーマの中でも、特に、地域資源を人間の「生活の質」の向上につなげるランドスケープデザインについて研究しています。

都市計画・都市デザイン分野 下田研究室

地域固有の資源を使い、外部環境と人間をつなぐ

● 地域資源を活用したリゾートの研究● 近世の都市景観・農景観に関する研究● バケーションレンタルの研究 など

ランドスケープデザイン/リゾート/ビーチタウン/バケーションレンタル

研究テーマ

キーワード

下田明宏 教授 新宿キャンパス

安全で安心してくらせる「まち」にしていくには、「まち」が持つ弱点を見つけ、改善していくことが必要です。本研究室では、都心業務市街地や木造密集市街地など色 な々地域において、「まち」の弱点を改善するため、災害に強い建築やまちをつくる「ものづくり」、まちづくりを担う人を育てる「ひとづくり」、イベントや講習会などを通じてまちづくりを支援する「ことづくり」から、安全で安心してくらせるまちづくりを実践しています。まちづくりを効果的に進めるためのシステム開発も行っており、まちづくりに関する知識の他、ICTに関連する知識も学ぶことができます。

都市計画・都市デザイン分野 村上研究室

ものづくり・ひとづくり・ことづくりから、安全・安心のまちづくりを実践

● 大都市の震災対策・エリア防災対策● 災害対応力を高めるための教育訓練手法● ICT/IoT活用による防災・減災 など

研究テーマ

都市防災/防災教育/防災訓練/多様性配慮/ICT

キーワード

村上正浩 教授 新宿キャンパス

現代のわが国の都市がどのような課題に直面し、それにどのように対処していくべきかについて、経済社会の状況と都市構造との関係性、人間活動との関係に着目した質の高い都市空間

(公共空間と建築物の関係)のあり方などの面からアプローチします。例えば高齢者のくらしの安心安全、中心市街地の再生、郊外住宅地の衰退への対処、人々に精神的な豊かさをもたらす都市空間形成、これらのテーマに応える都市計画制度の運用や改革の方向について、調査、分析、考察を行います。

都市計画・都市デザイン分野 星研究室

わが国の都市が抱える多面的な課題にアプローチ

● 都市構造と土地利用計画に関する研究● 人間活動を重視した都市デザイン研究● 市民参加のまちづくり研究 など

都市構造/土地利用計画/まちづくり/都市空間デザイン

研究テーマ

キーワード

星 卓志 教授 新宿キャンパス新宿キャンパス

住み続けることのできる都市・まちは安全・安心な環境であることが強く求められます。また、現在の都市やまちは社会の変化に応じつつ、こうした環境を求めた様々な判断・活動の積み重ねの結果として成り立っています。本研究室では、建築と都市の関係性と、そこに住む人々の営みに着目しながら、地域をかたちづくる空間理論・制度などの歴史的蓄積の再解釈、復興まちづくり支援や減災まちづくりをはじめとした実践的取り組みの両面を通じて、これからの地域のあり方について考えていきます。

都市計画・都市デザイン分野 藤賀研究室

住み続けられる地域のあり方を過去・現在の両面から探る

● 復興まちづくりに関する調査・研究● 建築・都市計画制度史研究● 余剰建築空間の低減に向けた実践的研究 など

減災・復興/居住論/余剰空間/都市計画史

研究テーマ

キーワード

藤賀雅人 准教授

=博士後期課程指導教員(論文博士についてはお問い合わせください。)    =ディプロマット留学対象研究室

新宿・八王子キャンパス

現代社会において、さまざまな境界領域に現れる諸問題に空間計画・設計を通じて解決を試みます。人と自然、建築と造園、保全と創出…。一見対立するこれらの問題の境界に立ち、立地の潜在的特性の把握に基づいて両者に介在し、その解決を目的とするプロジェクト、デザインを提案します。自然環境と人間活動の共存のための計画設計手法の研究を通じて、階層的な時間・空間スケールの認識とその利用、植生遷移の考え方に基づいたランドスケープの管理を学び、エコロジカルなまちづくりのあり方を提案します。

都市計画・都市デザイン分野 篠沢研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwd1052/

境界領域の課題を解決するランドスケープデザイン

● 災害復興のランドスケープデザイン● ニュータウン建替に伴う環境整備● 河川水辺エコトーンのデザイン など

ランドスケープデザイン/自然・文化的環境特性の保全・再生/時空間スケール

研究テーマ

キーワード

篠沢健太 教授

人々がつつがなく慣れ親しんだ土地で暮らすことは如何にして可能だろうか。その人らしく生きる環境を存続することの難しさや課題はどこにあるのか。持続可能な生活環境とは、わたしは今いるべきところにいるという手応えのようなものを感じたり、ずっと住み続けられる場所として何となく愛着のようなものを感じたりしながら、地域文化や風土に根ざした安心や安全を確保していくことである。あらゆる人が社会から排除されることなく、安寧に暮らすことのできる環境構築について研究しています。

建築計画分野 境野研究室

建築を通してあらゆる人を排除しない社会を考える

● 特別支援学校の学び空間に関する研究● がん患者の苦悩に寄り添う場の研究● 地域継続居住のための住環境整備 など

生活環境/持続可能性/地域文脈の解読/環境親和性/医療・福祉・地域施設計画

研究テーマ

キーワード

境野健太郎 准教授 新宿キャンパス

病院や高齢者施設(住宅系の施設も含む)を対象として、1.震災や水害などに対するBCP(事業継続計画)に関する研究、2.転倒・転落・挟み込みといった事故の対策に関する研究、3.院内感染対策に関する研究、4.医療・介護サービスの質と施設環境との関連に関する研究、5.医療・福祉施設の維持管理に関する研究、6.地域における保健・医療・福祉サービスの提供体制に関する研究、などを行っています。できる限り実際の計画事例に基づいたフィールドを研究の対象とします。

建築計画分野 筧研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwd1054/

医療福祉施設の療養環境と治療環境に関する研究

● 医療・福祉施設の安全性に関する研究● 施設環境と治療効果に関する研究● ヘルスケア施設のマネジメントに関する研究 など

病院/高齢者生活施設/障害者施設/建築計画/快適性/効率性/安全性

研究テーマ

キーワード

筧 淳夫 教授 新宿キャンパス

プロダクトと建築のあいだにはくらしを楽しむヒントがあります。長い間、人々は空間を持ち運び有効に使う方法を探ってきました。歴史をひもとけば、ルイ・ヴィトンの旅行鞄に収まる折畳み式ベッドに始まり、フラーの移動住宅、プルーヴェのプレファブリケーション、黒川紀章の中銀カプセルタワーといった事例があります。建築プロダクトデザインは、「建築家具/建築の機能を併せもつ家具」と

「モバイルアーキテクチャー/家具のように移動可能な建築」というふたつの切り口からモノと空間の領域を横断します。

建築計画分野 鈴木(敏)研究室

建築プロダクトデザイン

● 建築家具に関する研究● モバイル・アーキテクチャーに関する研究● 建築の移動可能性・持続可能性に関する研究 など

建築家具/モバイル・アーキテクチャー/移動可能性/持続可能性

研究テーマ

キーワード

鈴木敏彦 教授 新宿キャンパス

※掲載の情報は2020年5月現在のものです。※退職予定教員の研究室については、受入れができない場合があります。詳細はアドミッションセンター、もしくは大学院専攻長・副専攻長までお問い合わせください。 30

機械工学専攻

化学応用学専攻

電気・電子工学専攻

情報学専攻

建築学専攻

システムデザイン専攻

建築の楽しみのひとつは「ものつくり」にあるでしょう。創造することに喜びを感じるデザイン好きが集まる研究室です。ものつくりを実践してきた建築家の立場を生かして、学問という枠にとらわれずに社会に近い場における活動も積極的に行っています。これらの活動を通して、研究室メンバーには対人関係や社会的責任なども養ってもらいたいと考えています。研究テーマは「住むこと」を基本に現代の多様化する家族や都市居住について、または歴史的な町家の改修、団地の再生など、幅広い展開が可能です。

設計・意匠分野 木下研究室

建築デザインとものつくりの楽しさを探る

● 現代の家族と新しい住まいの可能性● 高齢者と子どものための住環境研究● 町家の改修における温熱環境計画 など

住まいと都市/都市と街並み/歴史と未来

研究テーマ

キーワード

木下庸子 教授 新宿キャンパス

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwd1048/

戦後数十年を経て現在の日本は成熟期を迎えて進むべき方向を模索し続けています。古いものの価値を再評価して、新しい価値も生み出していく。人口減少や高齢化社会、増加する外国人との共生など社会を取り巻く条件の変化によって、建築に求められる役割も変化しています。建築単体としての美しさや新しさの追求だけではなく、建築を取り巻くまちや人、そして環境との関係をどのようにデザインできるかが問われています。当研究室では、関東周辺の自治体や地域住民からの具体的な要望をもとに、実践的な研究と提案を行なっています。研究室で提案した建築や公園などは実際に具体化され、その利用状況などもモニターします。また、社会実験としてのインスタレーションやイベントも行い、ものづくりや空間づくりの楽しさや難しさを一緒に学んでいきます。

設計・意匠分野 西森研究室

建築とまち、建築と人をシームレスにつなぐ

● 建築コミュニケーションデザイン手法の研究● 都市ストックの活用研究(ガード下研究会) など

建築デザイン/コミュニティデザイン/景観/地域活性化/商業施設

研究テーマ

キーワード

西森陸雄 教授 新宿キャンパス

新宿キャンパス

本研究室では、急激に変化する社会状況に対して、「建築デザインに何が可能か?」という、やや大げさな問いを掲げ、その答えを学生のみなさんと一緒に探します。建築デザインの新しい手法、プロセス、取り組むべき問題・対象を研究し、実践に生かします。具体的な活動はデザインゼミ(まなぶ)とプロトタイピング(つくる)から成ります。建築設計の考えることとつくることの楽しさを学びます。2014年度に設置された新しい研究室です。研究室の空間とコミュニティーのデザインに参加してください。活動内容に関する積極的な提案を歓迎します。

設計・意匠分野 樫原研究室

新しい建築・都市のプロトタイプデザイン

● サステナブルな建築空間の研究● 建築素材の新しい活用方法の研究● 都市再生の研究 など

コンパクトシティ/サステナブル建築/新しい建築素材の活用開発

研究テーマ

キーワード

樫原 徹 准教授

本研究室では最も身近な建築である住宅を研究しています。特徴は、机上のデザインだけでなく、重さや質感を伴う実体として住宅建築を考えること。具体的には①建築家の作品から学ぶ、②素材やつくり方から考える、③日本の伝統建築から体得する、という3本を軸に、スケール・素材・ディテールにまで迫って研究します。②・③は、材料・歴史・構造・ランドスケープなど他分野の研究室との協力体制で行うので、より多角的な本来のものづくりの楽しさを発見できるはずです。時代に流されない骨太な視点を共に鍛えていきましょう。

設計・意匠分野 冨永研究室

建築を原寸大で考える

● 日本の住空間に関する研究・設計● 日本建築の伝統と現代に関する研究 ● 住まいのリノベーションに関する研究 など

スケール・素材・ディテール/伝統と現代

研究テーマ

キーワード

冨永祥子 教授 新宿キャンパス

あらゆる経済活動においてデザインは必要不可欠なものとなっています。その中でも日本のインテリアデザインは、アートやファッションと接合し、商環境を通して独自の空間デザインを展開してきました。我々は、日常の生活における全ての場面で無意識のうちにインテリアデザインと密接にかかわっています。本研究室では、実際の空間体験を通して、社会におけるインテリアデザインの役割とその可能性を探ります。またインテリアデザインのみにとらわれず、空間という大きな領域を研究対象とします。

設計・意匠分野 塩見研究室

インテリアデザインを軸にあらゆるデザインを探る

● インテリアデザインの系譜の研究● 現代の生活とデザインの関係● ブランディングとインテリアデザイン など

インテリアデザイン/ブランディング/空間体験

研究テーマ

キーワード

塩見一郎 教授 新宿キャンパス

21世紀にふさわしい建築のあり方をめざして、研究と制作を行っています。そのためには、建築と環境、建築と新素材、建築とコンピュータ科学など、複数の領域にまたがる境界領域的でかつ先端領域に属するデザイン思考が求められます。本研究室では、「環境」をキーワードに、自然のなかに見られる高度なシステムを建築に応用するためのデザイン手法について研究するほか、これまで建築の主たる素材としては使われてこなかったプラスチックを用いた建築の試作やコンピュテーショナル・デザインを研究しています。

設計・意匠分野 藤木研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwd1034/

21世紀にふさわしい建築をめざした先端領域デザイン

● 自然のシステムを指向した設計と計画 ● プラスチック素材を用いた建築の試作 ● アルゴリズム的思考による形態の生成 など

建築設計/環境建築/自然/先端領域デザイン/プラスチック建築/コンピュテーショナル・デザイン

研究テーマ

キーワード

藤木隆明 教授 新宿キャンパス

私たちのくらしが続く限り、都市の形や空間のあり方は変化し続けます。その変化を制御することが都市計画の重要な仕事です。大切なのは変化を止めさせることではなく、望ましい方向に変化を導くこと。望ましい都市やまちとは何か。どうすればその姿に近づけるのか。都市やまちを「デザイン」する立場から、この問題を考え提案していくことが本研究室の大きな目標です。時代に即した「問い」の立て方ができるかどうかが重要です。皆で議論のできる雰囲気、お互い協力して活動を進める雰囲気を大切にしていきたいと考えています。

都市計画・都市デザイン分野 遠藤(新)研究室

都市の変化をいかに制御するか?魅力的な都市空間のデザインを考える

● 都市のデザインマネジメント手法に関する研究 ● 地方都市まちづくりの研究 ● 個性的な界隈の研究 など

都市デザイン/まちづくり/地方都市/社会実験

研究テーマ

キーワード

遠藤 新 教授 新宿キャンパス

八王子キャンパス

多くの優れた建築作品に学びつつ、豊かな空間体験や、望ましい人々の関係などを目標として、そこにしかないものを作るのが建築デザインです。その過程で、構造や設備はもちろん、環境性能や法規等の、ともすると制約にも見える諸条件に積極的に向き合うことで、新しい建築の方法が見つかることも多々あり、デザインを考えるとき、その内側と外側どちらもに目を向けるべきです。研究室では、建築や都市の魅力を共有するデザイン研究を進めながら、多角的に設計の手がかりを求め、新しい建築を作る方法を探求します。

設計・意匠分野 伊藤研究室

デザインの内側と外側から新しい建築の可能性を探る

● 建築・都市環境の研究● 他分野との協働による設計手法の研究● 集合の形式の研究 など

デザイン/環境/構造/設備/素材/法規

研究テーマ

キーワード

伊藤博之 教授

=博士後期課程指導教員(論文博士についてはお問い合わせください。)    =ディプロマット留学対象研究室

建築学専攻Architecture

29 KOGAKUIN UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL 2021

Page 17: Z Íw è $ G¶Ãp^ s · 2020-08-04 · 03 KOGAKUIN UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL 2021 G¶ÃpwÆ § M S G¶Ãpxz¤¶ 椶Jw¶| , Åq`h mw ÈtSMozf g w Èpw " ü ú §Ì b

わが国には木造建築の長い歴史があり、また、耐震性についての研究もずいぶん行われてきました。しかし、地震被害は残念ながらなくなっていません。研究的にもまだまだ解明すべきことがたくさんあります。伝統技術を科学的に解明することも重要なテーマになります。一方、新しい技術を駆使して4階建てなどの中層木造や学校などの大規模木造をどう設計するかというテーマもあります。本研究室では、構造的に安全な木造建築を実現するための手段を実験や解析によって探り、その成果を社会に発信していくことを考えています。

建築構造分野 河合研究室

地震に強い木造建築物の実現をめざして

● 木造住宅の耐震設計法 ● 伝統的木造建築物の地震時挙動 ● 大規模木造建築物の構造設計法 など

木造建築物/耐震性能/伝統木造/大規模木造

研究テーマ

キーワード

河合直人 教授 新宿キャンパス

古代ローマ時代から建築の大切な要素といわれてきた「強・用・美」。建築構造学は、この「強」を担当し、地震や台風の多い日本で建築の安全に貢献。さらに構造は建築の形を決めるため、「美」の実現にも重要な役割を担ってきました。この建築構造学に、リサイクル可能な鉄骨(鋼材)を使った「綱構造」からアプローチ。綱構造は超高層ビルやドームなどの大型建造物から学校体育館、住宅まで幅広く用いられ、「強」と「美」に優れた建築を実現します。耐震シミュレーションや実験なども行いながら、今後の綱構造建築のあり方を研究しています。

建築構造分野 山下(哲)研究室

ドームから一般住宅まで、「強」と「美」を追求

● ドーム構造の強度解析(座屈崩壊)と設計● 学校体育館の耐震● 鋼材による免震、制振 など

鉄骨/ドーム構造/免震・制振

研究テーマ

キーワード

山下哲郎 教授 新宿キャンパス

建築は極めて社会的な存在です。現代の高度で複雑な建築は、つくったり使用するプロセスで、人、もの、資金、情報など、膨大な資源を必要とします。就業人口の約8%がかかわり、GNPの約10%が投入されています。また、環境への配慮や、安全性、生産性、経済性など、私たちの生活と関係が深く、広い知見が求められています。こうした要求に応えるため、建築にかかわる領域は拡張を迫られています。私たちが取り組んでいる「プロジェクトマネジメント」や「建築生産システム」も、このような課題を解決する研究領域です。

建築生産・マネジメント分野 遠藤(和)研究室

建築が成り立つ社会・経済のシステムをデザインします

● 建築プロジェクトマネジメント● 経済行為、財としての建築の理解● 経済性や環境配慮型施工法の開発・評価 など

建築経済/マネジメント/ものづくり

研究テーマ

キーワード

遠藤和義 教授 新宿キャンパス

動物に体を支える骨があるように、建物にも体を支える骨(骨組み)があります。また、動物が進化するように、建物もまた技術の発展によって進化しています。建物を支える骨組みにも、さまざまな形式が誕生していくことでしょう。本研究室では、地震災害などから人々を守るため、骨組みを壊す実験や、コンピュータによる解析を通じて構造性能を検証し、安全な建物をつくるための研究に取り組んでいます。

建築構造分野 小野里研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwd1026/

建物を壊して理解する安全な建物づくり

● 建築物の安全性の検証 ● 新しい構造形式の開発 ● 構造部材の耐震性能の評価 など

構造デザイン/構造設計/耐震/安全

研究テーマ

キーワード

小野里憲一 教授 新宿キャンパス

建築は、さまざまな人間活動が営まれる場所です。そのため、つくるときも使うときも、たくさんの人たちの思いが反映されます。建築の歴史を学ぶことは、各時代の考え方や価値観を知ることであり、文化の異なる外国の歴史的建築にふれると、その幅が広がり、とても有意義です。本研究室では歴史的建築の研究を通じ、建築はもちろん、それぞれの時代の考え方や価値観を知り、世の中のさまざまなことを見て判断する「目」を身につけていきます。教員自身は、ヴェルサイユ宮殿に代表される絶対王政時代の建築を中心に研究を進めています。

保存・再生デザイン分野 中島(智)研究室

ヨーロッパなどの建築・都市のあり方を通じ多様な発想や価値観を

● 近世ベルギーの都市防御システム● ヴェルサイユ宮殿の設計手法● ヴェルサイユ庭園の給水方法 など

建築史/都市史/インフラ/ヴェルサイユ/宮殿/城

研究テーマ

キーワード

中島智章 准教授 新宿キャンパス

▶kouzou.cc.kogakuin.ac.jp/

阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震などの経験を踏まえ、今後発生が懸念されている首都直下地震や南海トラフ巨大地震、活断層などによる大地震に対して建物やまちをどう守るのかが、大きな課題です。本研究室は、想定地震に対する地震動を数値シミュレーションする手法を開発し、震災に備えた安全なまちと建物を実現するための研究や、最近では都市型水害に対する研究も行っています。建物やまちを頑強にする研究に加え、万が一の災害の発生に際して、適切な対応により、レジリエント(速やかな復旧・復興)を実現するための研究も行っています。

建築構造分野 久田研究室

大地震や水害などの災害に負けない建物やまちをつくる

● 地震動・地盤震動シミュレーション ● 超高層建物の震災対策● 巨大都市の震災・水害対策 など

地震工学/構造工学/地震防災

研究テーマ

キーワード

久田嘉章 教授 新宿キャンパス

これからの日本は、西暦2100年までに人口が半減すると予測され、高齢者の割合が大きくなり、子どもの割合は少なくなってきます。すでに、人口過疎地域では、消滅する集落も出てきています。もちろん、都市の姿も大きく変化します。そこで、人間が生活する社会で必要な、教育や医療、福祉などに対応した施設や環境の建築的計画のあり方を研究しています。大きな問題を抱える日本の将来の姿に対応した、教育や医療・福祉の環境をどのように計画していけば良いのか、難しい課題ですが、意義のある研究として取り組んでいます。

建築計画分野 山下(て)研究室

人口減少・少子高齢社会の地域と建築を創造しよう

● 教育施設および教育環境の計画研究● 医療施設および医療環境の計画研究● 福祉施設および福祉環境の計画研究開発 など

建築計画学研究

研究テーマ

キーワード

山下てつろう 教授 新宿キャンパス

災害が頻発し、人口減少期に入った日本では、これまでの建築や住宅、都市のあり方は自明ではなくなり、その存在意義が問われています。そこでは時代を先どりするより、歴史的な観点から現在の位置づけを問う、言わば時代を後どりするような考察が必要です。本研究室は建築と都市を一体的に捉え、実証研究とフィールド調査を行うことで、身近な建築・都市空間を読み解きます。そして、ストックをマネジメントすることが重要となった現在、今ある全ての空間を歴史的資源として捉え直し、保存・再生とまちづくりや建築設計をつなげようとしています。

保存・再生デザイン分野 初田研究室

時代を後どりして身近な建築・都市空間を読み解く

● 都市史・都市建築史・日本建築史● 都市居住・商業地や災害復興の歴史的研究● 歴史的資源の保存・再生 など

東京/集落/インフラ/地形/都市住宅/仮設建築/闇市・市場/文化的景観

研究テーマ

キーワード

初田香成 准教授 八王子キャンパス

=博士後期課程指導教員(論文博士についてはお問い合わせください。)    =ディプロマット留学対象研究室

近年は既存のストックを残して活用するための保存・再生デザインが重要な時代になりました。その対象は世界遺産や重要文化財の修復から古民家の改修に至るまで幅広く、手法や枠組みも多岐にわたり、既存のストックをより上手く生かすための知識と技術が不可欠です。このような状況の中で、当研究室では歴史・意匠・技術に着目して、活用方法(理論)を検証しながら、それを具現化する設計手法(実践)を探求することによって、保存・再生デザインを理論と実践の両輪から考えます。

保存・再生デザイン分野 大内田研究室

理論と実践の両輪から保存・再生デザインを考えよう

● 保存・再生デザインの理論と実践の研究● 近代建築のリノベーションの研究● 国内外の駅舎建築に関する研究 など

近代建築/歴史的建造物/産業遺産/駅舎/保存/再生/活用

研究テーマ

キーワード

大内田史郎 教授 新宿キャンパス

31 KOGAKUIN UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL 2021

新宿・八王子キャンパス

人に生涯があるように、建築物にも設計-製造-施工-使用-解体-廃棄などの流れによる生涯があり、そのライフステージの節目節目に「建築材料」が何らかの形で関係しています。それらの建築材料が建物の一部として保存・活用されながら、長期にわたり住環境や地球環境を改善させていくためには何が必要かを戦略的に考え、具体的な技術開発を行います。多くの仲間とともに歩む研究活動を通じて、最終的には「建築材料の達人」になることをめざします。

建築生産・マネジメント分野 田村研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~dt40009/tamura/

材料保存戦略の上に立つマテリアルデザイン

● 建築材料の完全リサイクル化 ● 環境材料の安全衛生テクノロジー ● 地球材料の資源コンサベーション など

地殻/資源/素材/材料/建材/部材/建築/副産物/廃棄物/再資源

研究テーマ

キーワード

田村雅紀 教授 新宿・八王子キャンパス

建築環境工学では、人間を取り巻く環境を熱・空気・水・光などの切り口から捉え、建築的・設備的な仕掛けを施すことで人間と環境との関係性を変化させることで、生活の快適性を向上させます。本研究室は特に人間が熱的に快適(暖かさ・涼しさなど)に過ごすために必要となるエネルギーの定量化を専門とします。具体的には、省エネルギー化を水道光熱費の削減に結びつけて不動産価値として評価する方法や、エネルギー計算にあたって必要となる設備のシミュレーションの並列計算化などを研究します。

環境設備分野 富樫研究室

環境や設備を分析・評価し、モデル化します

● 建築設備の省エネ化による不動産価値の研究● 建築設備に影響する要素のモデル化の研究● 設備シミュレーションの並列計算化の研究 など

温熱環境/設備シミュレーション/エネルギー

研究テーマ

キーワード

富樫英介 准教授

新宿キャンパス

地球規模の気候変化や自然災害への脅威は、集中豪雨や大震災など、様々な形で顕在化し、環境影響は地球規模で考察する問題に発展しています。そのため、都市や建築に関わる環境評価には、時間軸が加わり環境インパクトをライフサイクルで評価するようになりました。私たちは、建築やヒトの活動が環境に与える影響や自然災害により環境が受ける影響を建築環境・設備の分野から巨視的・微視的に研究を進めています。

環境設備分野 西川研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwd1053/index.html

建築設備システムの環境性能と災害リスクを定量化する

● 次世代空調システムの性能検証● 気候順応型高性能外皮の開発● 都市建築空間における水環境のあり方 など

建築設備/省エネ・省資源/自然災害/水循環

研究テーマ

キーワード

西川豊宏 教授

近年、建築設計や日常生活での環境配慮は当たり前のように言われています。しかし、これまでの長い間につくられ、使われてきた建材や工法、設備、そして人々のライフスタイルを根本的に変えていくことは、簡単なことではありません。本研究室では、こうした現状に対して、安全安心、快適環境、省エネルギーなどをテーマに、環境建材の開発、住宅性能の評価と住まい方提案、学校建築における省エネ提案や環境教育の実践、都市・地域に最適なエネルギーシステムの構築などに幅広く取り組んでいます。

環境設備分野 中島(裕)研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~dt13052/

安全・快適・省エネの住宅とまちづくりをめざして

● 環境と災害に配慮した都市インフラ研究● 環境配慮住宅と住まい方に関する研究● 環境共生型の新建材の開発 など

環境配慮建築/都市・地域エネルギー/エコライフ/環境啓発・環境教育

研究テーマ

キーワード

中島裕輔 教授 新宿キャンパス

本研究室の大学院生はそれぞれ独立した研究プロジェクトに参画しますが、それらはすべて学外の企業から委託された研究である点に研究室の最大の特色があります。院生はそれぞれのフィールドで実際の建築を調査や、空調システムに関する実験や試作を行います。いずれも次世代の建築あるいは家具として実際に建設・製造されるものを対象としているので、企業における研究開発と同一の内容です。学外の社会人と十分に渡り合えるだけの能力と人徳が求められますが、インターンシップより遙かに実戦的なトレーニングです。

環境設備分野 野部研究室

快適な建築環境の創造

● 次世代空調システムに関する研究開発● 空調設計理論の研究● 空調哲学の研究 など

独創/セレンディピティ/総合知

研究テーマ

キーワード

野部達夫 教授 新宿キャンパス

=博士後期課程指導教員(論文博士についてはお問い合わせください。)    =ディプロマット留学対象研究室

八王子キャンパス

建築物の構造体に使用されるコンクリートは、生コンクリート工場等で製造し現場で施工されます。コンクリートの使用材料は、セメント、水および骨材(砂や砕石など)などですが、天然資源の枯渇化が進み、副産物を原料とした骨材などが使用されています。材料の品質を適切に評価し、建築物に使用されるコンクリートの品質を確保し、社会に役立つコンクリート技術の確立を目的として研究に取り組んでいます。この研究は社会基盤整備に欠かせないものです。

建築生産・マネジメント分野 鈴木(澄)研究室

社会に役立つコンクリート技術の確立

● 建築材料の品質・性能評価に関する研究● 副産物料を活用したコンクリートの研究● コンクリートの調合設計・施工性の研究 など

コンクリート/リサイクル/調合設計/品質評価/長期耐久性

研究テーマ

キーワード

鈴木澄江 教授

本研究室では室内空気質にかかわるあらゆる課題を研究テーマとしています。近年、とくに空調システムと微生物汚染の関係、ダンプビル(住宅を含む)に起因する子どものアレルギー性疾患の実態解明、オフィスビルなどの空気環境と居住者の健康影響の関連の解明、個別空調における室内空気質改善策の構築などのテーマに力を入れています。また、本研究室では他の大学、国立研究所、民間の企業との共同研究を多数行っています。

環境設備分野 柳研究室

環境と省エネの調和

● 空調システムにおける微生物汚染の対策に関する研究● 空気汚染と居住者健康影響の関係の解明 ● 空気清浄機による微生物汚染低減効果の評価方法の確立 など

建築環境/空気質/微生物/健康影響/水害/空調システム/空気清浄

研究テーマ

キーワード

柳 宇 教授 新宿キャンパス

※掲載の情報は2020年5月現在のものです。※退職予定教員の研究室については、受入れができない場合があります。詳細はアドミッションセンター、もしくは大学院専攻長・副専攻長までお問い合わせください。 32

機械工学専攻

化学応用学専攻

電気・電子工学専攻

情報学専攻

建築学専攻

システムデザイン専攻

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建築は極めて社会的な存在です。現代の高度で複雑な建築は、つくったり使用するプロセスで、人、もの、資金、情報など、膨大な資源を必要とします。就業人口の約8%がかかわり、GNPの約10%が投入されています。また、環境への配慮や、安全性、生産性、経済性など、私たちの生活と関係が深く、広い知見が求められています。こうした要求に応えるため、建築にかかわる領域は拡張を迫られています。私たちが取り組んでいる「プロジェクトマネジメント」や「建築社会システム」も、このような課題を解決する研究領域です。

遠藤(和義)研究室

建築が成り立つ社会・経済のシステムをデザインします

● 建築プロジェクトマネジメント● 建築社会システム● 経済性や環境配慮型施工法の開発・評価 など

建築経済/マネジメント/ものづくり

研究テーマ

キーワード

遠藤和義 教授 新宿キャンパス兼担

技術は企業の競争力の源泉であり、経済発展の原動力です。そこで、企業を経営していくにあたって直面するさまざまな課題を、技術のマネジメントに重点を置いて研究しています。例えば、どのような技術を自らつくり出しどのような技術を外部から獲得するか、研究者をどう動機づけるか、研究開発部門と生産部門の関係をどう構築するかといったことを課題として取り組んでいます。また、国や地方自治体などの視点から、企業の研究開発活動をどのようにバックアップするのが望ましいのか、政策や制度について経済学などの知見から探っていきます。

矢﨑研究室

技術の視点から、企業経営を考える

● 企業経営における技術の獲得と活用の研究● 競争政策(独占禁止政策)や知的財産政策などの経済政策の研究● イノベーションの経済分析 など

イノベーション/競争政策/経済分析

研究テーマ

キーワード

矢﨑敬人 准教授 新宿キャンパス

化学企業のデュポンや自動車メーカーのゼネラルモータースなど歴史的伝統のある組織は、その規模が拡大すればするほど統制のあり方に矛盾をかかえつつ、経済発展にともなう経営の多角化に向けて果敢に挑戦してきました。本研究室では、そうした代表的な巨大企業の経営史を概観しつつ、経済変動(特にその発展局面)が企業のあり方にどのような影響を与え、どのような組織改編へとみちびくのかについて、チャンドラー『戦略と組織』を題材に知識と理解を深めます。

吉田研究室

事業多角化に伴う巨大企業の組織改編過程の苦闘を見る

● 組織と統制● 職業部制(職能部制)と事業部制● 企業戦略と事業戦略 など

産業/企業/事業/職業/組織/戦略/調達/製造/出荷/販売

研究テーマ

キーワード

吉田賢一 教授 八王子キャンパス

=博士後期課程指導教員(論文博士についてはお問い合わせください。)    =ディプロマット留学対象研究室

研究室のSDGsは大学公式サイトで

イギリスの高等教育専門誌「Times Higher Education」が2020年4月に「THE大学インパクトランキング2020」を発表しました。この大学の社会貢献の取り組みをSDGsの枠組みを使って可視化するランキングで、工学院大学は総合ランキング(日本の大学)をはじめ、17の目標別ランキング全ての項目でランクインを果たしました。

全項目でランクイン!総合ランク・17の目標別ランク

大学公式サイトでは、それぞれの研究室の取り組みと関係する目標を紹介しています。気になる研究室があれば、こちらもチェックしてみよう。2020

THE大学インパクトランキング

進めています、SDGsへの取り組み

すべての人が平和で文化的な生活を送り、生物多様性が保たれた自然豊かな地球を守るために。

人類共通の乗り越えるべき目標として設定されたのがSDGsです。

工学院大学は、これまで同様、最新の科学技術や産業技術の研究・活動に注力するとともに、

持続可能な循環型社会づくりに向け、地球規模の視野を持ち世界をリードできる人材の育成をめざします。

実世界のものや人、あらゆるものがデータを発信する世の中となりました。このデータには多くの“未知の事実”が含まれています。一方で、実社会では新しいビジネスの創造や大胆な経営のイノベーションが求められています。人間の処理速度、記憶容量、データ収集力を大きく凌駕したICTを用い“未知の事実”を抽出することで、このような課題を解決することができます。本研究室では、実世界データに基づき新たなビジネスを起こす起業家や、企業内でICTを駆使して高度な経営判断をする人財を育成します。

三木研究室

実世界データ分析からの新たな発見で次の社会を築く

● 実世界センシング● ビッグデータ解析● データ処理アーキテクチャ など

ビッグデータ/経営情報学/企業システム/Internet of Things

研究テーマ

キーワード

三木良雄 教授 八王子キャンパス

※掲載の情報は2020年5月現在のものです。※退職予定教員の研究室については、受入れができない場合があります。詳細はアドミッションセンター、もしくは大学院専攻長・副専攻長までお問い合わせください。 34

機械工学専攻

化学応用学専攻

電気・電子工学専攻

情報学専攻

建築学専攻

システムデザイン専攻

システムデザイン専攻Systems Design

パワーエレクトロニクス(電力変換と制御技術)、情報通信技術、蓄エネルギーシステムなどを組み合わせ、現代社会を支える電気利用交通システムの抜本的な改善をめざす研究を進めています。この研究に携わることで、電気工学の基礎はもちろん、大規模シミュレーションといったコンピュータ利用の素養も身につきます。また、地球環境問題との関連、技術や応用事例の国際比較などにより、広い視点で世界を眺めることもできるようになります。こうして社会の要請に幅広く応えられる「足腰の強い」技術者としての基礎力が身につけられます。

高木研究室

理想の交通システムを研究し、時代が求める理想の技術者になる

● 交通システムの評価論 ● 蓄エネルギーシステムとその応用 ● 饋電システムと列車運転の最適化 など

電気鉄道/交通システム最適化/省エネルギー

研究テーマ

キーワード

高木 亮 教授 新宿キャンパス兼担

さまざまな工学物体やシステムに「心地良さ」を付与し安全、高効率、高精度の実現をめざします。目下、健康・医療に直結する人体工学、教育・安全に寄与する感性工学、環境に関わる原子力工学、心地良さ実現の為の設計・加工学に注力中。実験、電算機シミュレーションの他、感性・ストレス試験や環境測定なども行います。3Dやイヤホンなどの危険な情報や道具、音楽療法などについても探究します。 自分自身と家族、日本社会の健全性や将来性に興味ある学生、考えることや手足を動かすことが好きな、真剣な学生を待っています。

菱田研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwa1050/

心地良さの創出・評価と機械・システムの設計

● 人頭部衝撃解析 ● イヤホン難聴研究● HUD研究 ● 原子炉圧力容器内流力解析● 音楽療法研究・図学研究・痛み研究● 医療画像処理(AI) ● 心音自動診断研究(AI)● 孔明材疲労寿命研究 ● 鋼管研究 など

医薬工連携/芸術と工学の融合/安全健康の実現/数値解析(FEM・粒子法・差分法)/AI

研究テーマ

キーワード

菱田博俊 准教授 新宿キャンパス

新しいタイプの医薬品を開発するうえで、有用な生理活性を持つ化合物を見いだすことはとても重要です。植物や細菌が産生する有機化合物(天然物)の探索は、そのための有力な手段です。同時にそのような天然物を化学合成することも大切ですが、多くの化合物はとても複雑な構造のため、既存の反応を組み合せただけでは合成困難です。そのため、私たちは実際の合成において直面する問題を、自らの手で新規反応を開発することにより克服し、またそのような努力を地道に続けることで天然物の化学合成に挑戦しています。

南雲研究室

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwb1016/

自ら開発した反応で複雑な天然物を合成する

● 顕著な生物活性を有する天然物の合成研究● エポキシ不飽和エステルを用いた各種立体選択的反応● タンデム環化反応を利用した多環性構造の一段階合成 など

医薬品合成/天然有機化合物の化学合成/精密有機合成

研究テーマ

キーワード

南雲紳史 教授  八王子キャンパス兼担 兼担

インターネットを通じたWWWでは、辞書で調べたり、メールのやりとりをしたり、ゲームや映画を楽しんだり、役所への申請も行えるなど、とても便利になりました。でも、マルチメディアコンテンツが増え続けることで、ほしい情報を見つけ出すことは、かえって難しくなっています。そこで利用者の望みをくみ取り、めざす情報を見つけることを手助けするシステムの研究をしています。この研究で培った画像の特性や通信のしくみといった幅広い分野の知識をもとに、さまざまなシステムへ応用するアイデアを生み出し、実際の展開をめざします。

小林研究室

「ほしかったのはこれだ!」と誰もが納得する検索手法を構築

● 画像情報検索● 利用者の状況に応じた情報の推薦● WWWナビゲーション支援システム など

情報検索/インターネット/分散情報システム

研究テーマ

キーワード

小林亜樹 准教授 新宿キャンパス

自動車産業や宇宙開発では、複雑な各構成部品を精度良く加工することが重要です。特に高硬度な特殊材料の形状加工には、放電加工や電解加工、レーザ加工が有利であり、これらの加工法や加工装置、加工現象を研究対象としています。最近では、各種アクチュエータを駆使して加工特性を向上させた装置の開発も行っており、メカトロニクス的な要素も多分に含みます。将来、設計や開発に携わる場合でも、加工工程や測定法を把握していると、製造現場との意思疎通は容易で円滑になるはずです。

武沢研究室

マイクロ・ナノ加工を実現する特殊加工の最前線

● 回転軸付与ワイヤ放電による精密加工● 溝付電極による深穴放電加工の効果● バインダレス超硬合金の放電加工特性 など

マイクロ・ナノ加工/精密加工/特殊材料/放電加工/メカトロニクス

研究テーマ

キーワード

武沢英樹 教授 八王子キャンパス

▶www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwa1035/

=博士後期課程指導教員(論文博士についてはお問い合わせください。)    =ディプロマット留学対象研究室

ヒトの筋骨格構造は極めて合理的な力学特性を有しており、ヒトを取り巻く器具の開発には身体構造の理解が不可欠です。本研究室では、運動計測や数値解析を行うことで生体内の力学的負荷を評価し、疾患発症メカニズムの解明と治療・予防法の確立、介護などの生活支援器具の開発、スポーツ障害を回避しパフォーマンスを向上するためのトレーニング法の提案などに取り組んでいます。独自に計測機器や数値解析手法も構築し、その成果は国内外の学術会議や邦・英文誌に公開しています。また、企業や医療施設との共同研究も行っています。

桐山研究室

ヒトの知的運動原理に基づく医療・生活・スポーツ支援

● マーカレスモーションキャプチャ法● 整形外科的疾患の発症メカニズム解明● スポーツ障害・パフォーマンスの解析 など

生体力学/医用生体工学/スポーツ工学/ロボティクス・メカトロニクス

研究テーマ

キーワード

桐山善守 教授 新宿キャンパス兼担

生命現象を機械工学の視点から解明していこうという考え方が基本になっています。医療の発展は機械工学をはじめとするテクノロジーに支えられています。細胞のバイオメカニクスと再生医療への応用(筋細胞の分化に対する力学的な刺激の影響、血球の変形能の計測、細胞に対する磁場の影響)。生体組織のメカトロニクス(生体組織の局所のインピーダンスや粘度を計測することによって組織の微細構造・性質や変化を研究)。生体の持つ制御機能の計測・解析と、その応用としての新しい人工臓器の設計などを医学部等と連携して行います。

橋本研究室

▶www.mech.kogakuin.ac.jp/labs/bio/

生体を機械の目で理解し、機械で生体を助ける

● 筋細胞の分化に対する力学刺激の影響● 赤血球の変形能 ● 新しい人工臓器の設計 など

人工臓器/再生医工学/細胞計測/バイオメカニクス

研究テーマ

キーワード

橋本成広 教授 新宿・八王子キャンパス

膜型人工肺(ECMO)

兼担

西村一仁 教授

近代科学は錬金術によって発展してきました。ダイヤモンドが炭素であることが発見されて以来多くの研究者によりダイヤモンド合成の開発が行われてきました。人類は、1950年代にダイヤモンドの合成に成功しmann made diamondを手に入れました。我々は、先端科学技術に貢献するために高機能材料を開発しています。更に、サスティナブル型社会を考えて、安全で安心な社会環境を実現するために、倫理学、安全工学、経営工学を基礎とした生産工学の教育を内外の研究機関と共同展開し、世界で活躍できる能力とリーダーシップを兼ね備えた人材を育成しています。

西村研究室

機能性ダイヤモンドで企業創成をめざす

● ダイヤモンド合成および応用研究● 倫理学および安全工学● 自然分解型バイオプラスチックの社会への展開 など

生産工学/材料物性/超精密加工/ダイヤモンド合成

研究テーマ

キーワード

八王子キャンパス

33 KOGAKUIN UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL 2021

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Data & Information

35 KOGAKUIN UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL 2021

■就職状況(修士課程)

■おもな就職先(過去3年間)

機械工学専攻いすゞ 自動車(株)、(株)荏原製作所、川崎重工業(株)、コニカミノルタ(株)、

(株)JVCケンウッド、スズキ(株)、(株)SUBARU、大日本印刷(株)、(株)デンソー、東海旅客鉄道(株)、東京エレクトロン(株)、東京ガス(株)、東洋製罐(株)、凸版印刷(株)、トヨタ自動車(株)、日産自動車(株)、日本発条(株)、日本無線(株)、東日本旅客鉄道(株)、(株)日立製作所、日野自動車(株)、本田技研工業(株)、マツダ(株)、三井金属鉱業(株)、三菱自動車工業(株)、三菱重工業(株)、三菱電機(株)、ミネベアミツミ(株)、横河電機(株)、横浜ゴム

(株)

【公務員】東京都庁

2020年3月現在

2020年5月現在

専 攻 修了者数 内定者数 進学者数

年 度 ’17 ’18 ’19 ’17 ’18 ’19 ’17 ’18 ’19

機械工学専攻 66 70 69 63 68 65 2 0 0

化学応用学専攻 40 32 50 36 26 46 3 3 2

電気・電子工学専攻 42 49 42 39 48 38 2 1 2

情報学専攻 18 24 17 18 23 15 0 0 1

建築学専攻 65 71 51 61 65 48 1 0 0

システムデザイン専攻 5 5 4 5 5 4 0 0 0

合 計 236 251 233 222 235 216 8 4 5

化学応用学専攻(株)ADEKA、イーピーエス(株)、SMC(株)、(株)LSIメディエンス、クミ化成(株)、(株)GSユアサ、シミック(株)、スズキ(株)、セントラル硝子(株)、ダイキン工業(株)、TDK(株)、(株)ティラド、電源開発(株)、東芝プラントシステム(株)、DOWAホールディングス(株)、凸版印刷(株)、日産自動車(株)、日本化薬(株)、日本曹達(株)、(株)日立ICTビジネスサービス、富士ソフト(株)、富士電機(株)、富士紡ホールディングス(株)、プラス(株)、ぺんてる(株)、マクセル(株)、三井金属鉱業(株)、矢崎総業(株)、横浜ゴム(株)、(株)リコー

電気・電子工学専攻アルパイン(株)、いすゞ 自動車(株)、(株)NTTドコモ、オムロン(株)、キオクシア(株)、京セラ(株)、KDDI(株)、(株)ケーヒン、芝浦機械(株)、シャープ(株)、スズキ(株)、(株)SUBARU、ソニー(株)、ソフトバンク(株)、大成建設(株)、東海旅客鉄道(株)、東京電力(株)、東芝テック(株)、凸版印刷(株)、トヨタ自動車(株)、日産自動車(株)、日本電気(株)、日本無線(株)、東日本旅客鉄道(株)、日立オートモティブシステムズ(株)、(株)日立製作所、(株)日立ハイテクノロジーズ、富士通(株)、三菱電機(株)、(株)明電舎

情報学専攻アルパイン(株)、SGシステム(株)、NECネッツエスアイ(株)、エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ(株)、キヤノンメディカルシステムズ(株)、KLab(株)、クラリオン(株)、(株)ジェイアール東日本情報システム、(株)JVCケンウッド、(株)ジャステック、(株)JALインフォテック、大日本印刷(株)、ダイワボウ情報システム(株)、東芝インフラシステムズ(株)、東芝デバイス&ストレージ(株)、凸版印刷(株)、ニフティ(株)、パナソニック(株)、パナソニックITS

(株)、(株)日立国際電気、(株)日立社会情報サービス、(株)日立製作所、(株)日立ハイシステム21、(株)日立ハイテクノロジーズ、(株)日立物流、富士ソフト(株)、富士通(株)、富士通フロンテック(株)、三菱電機インフォメーションシステムズ(株)、ヤフー(株)

建築学専攻旭化成ホームズ(株)、(株)梓設計、(株)安藤・間、(株)池下設計、(株)NTTファシリティーズグループ、(株)奥村組、(株)オリエンタルコンサルタンツ、(株)熊谷組、(株)久米設計、(株)ジェイアール東日本建築設計事務所、清水建設

(株)、(株)大気社、高砂熱学工業(株)、高島屋スペースクリエイツ(株)、(株)竹中工務店、玉野総合コンサルタント(株)、(株)丹青社、東急(株)、東急建設

(株)、東京電力ホールディングス(株)、東電設計(株)、戸田建設(株)、(株)日建設計、(株)日本設計、(株)乃村工藝社、野村不動産(株)、東日本旅客鉄道(株)、(株)フジタ、三井住友建設(株)、(株)三菱地所設計

【公務員】外務省、札幌市役所、墨田区役所、世田谷区役所、立川市役所、中央区役所、東京都庁、府中市役所、横浜市役所

システムデザイン専攻クラリオン(株)、太陽誘電(株)、東芝情報システム(株)、東芝テック(株)、凸版印刷(株)、トヨタ自動車研究開発センター(中国)有限会社、(株)日立社会情報サービス、(株)船井総合研究所、(株)ホロン、(株)マーレフィルターシステムズ、三菱日立パワーシステムズ(株)、ルネサスエレクトロニクス(株)

就職実績

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入学金・学費など

注)1.授業料、実験実習料、施設設備料は2回に分けて納入することができます。 2.校友会費(20,000円)、同窓会費(10,000円)については最終学年の最初の学費納入時に納入します。  本学園の卒業生および修了生の校友会費、同窓会費については別途定めます。 3.外国人留学生の父母または保証人の後援会入会金および会費は全額免除します。 4.*印は初年度のみの納入金を示します。

[ 修 士 課 程 ]●本学卒業生の入学金は50,000円とします。 ●学内推薦入試での入学者の入学金は全額免除されます。 ●本学卒業生の後援会入会金は全額免除されます。[博士後期課程]●本大学院修士課程修了生の入学金は全額免除されます。 ●本大学院修士課程修了生の後援会入会金は全額免除されます。

種 別 課  程 年払(一回払) 二回払入学時 後 期

学 費

入学金 修士・博士後期 * 250,000 * 250,000 −

授業料 修士/博士後期 580,000/578,000 290,000/289,000 290,000/289,000

実験実習料 修士/博士後期 100,000/80,000 50,000/40,000 50,000/40,000

施設設備料 修士/博士後期 370,000/300,000 185,000/150,000 185,000/150,000

小計 1,300,000/1,208,000 775,000/729,000 525,000/479,000

諸会費(委託徴収金)

後援会入会金 修士・博士後期 * 15,000 * 15,000 −

後援会会費 修士・博士後期 13,000 13,000 −

校友会費修士(2年間分) − − −

博士後期(3年間分) − − −

同窓会費修士(2年間分) − − −

博士後期(3年間分) − − −

学生教育研究災害傷害保険料

修士(2年間分) * 2,430 * 2,430 −

博士後期(3年間分) * 3,620 * 3,620 −

合計修士 1,330,430 805,430 525,000

博士後期 1,239,620 760,620 479,000

■ 日本学生支援機構奨学金

■ 工学院大学学園奨学金

■ 工学院大学学園百周年記念奨学金

■ 工学院大学後援会給付奨学金

■ 大学院進学に関する奨学金

■ 博士後期課程研究奨励金

■ 博士後期課程論文投稿支援補助

教育・研究者、高度の専門性を要する職業人の養成を目的として貸与されます。学業・人物ともに優れ、かつ健康であって、大学院において研究を継続するには、奨学金の貸与が必要と認められる方に出願資格があります。なお、第一種貸与者のうち、在学中に特に優れた業績をあげたと認められる者には、奨学金の全部または一部の返還を免除する制度があります。

本学園創立 75周年記念事業の一つとして学資不足のため修学を継続することが困難になった学生・生徒に対して、学校法人工学院大学が無利子で学資を貸し付け、卒業を可能にするために設けられました。貸与金額は月額60,000円以内、貸与期間は1 年間です。

本学園創立百周年記念事業の一つとして、心身健全で経済的理由によって修学困難な学生・生徒に対し、無利子で学資を貸し付け、卒業を可能にするために設けられました。貸付は在学中1回、貸付金額はその学年の学費相当額以内で、この貸付が決まると学園内の他の奨学金貸付の申請はできません。

学業意欲があるにもかかわらず、経済的な理由により修学困難な学生に対し、大学後援会からの寄付金をもって奨学金を給付し、卒業を可能にするために援助するものです。奨学金を受ける資格は、大学後援会会員の子弟で家計支持者の死亡により修学困難な方で、この奨学金により卒業までの修学が可能な方です。給付額は在学最終年度の学校納付金相当額以内です。

本学学部生で、3 年次終了時点の成績が優秀な学生を選考し、本学大学院修士課程入学試験の合格者に対し、または、一般入試前期日程において成績上位合格者に対し、授業料の全額または半額相当額を減免します(専攻により選考方法が異なります)。

博士後期課程の優秀な学生を各専攻から選考し、授業料の半額相当額または、条件によって他の諸費用分も加えた額を減免します。期間は博士後期課程の2 年間です。

博士後期課程在学生における研究成果の国際的な発言を促進することを目的として、投稿論文の投稿に際して投稿料および公表料の一部を補助する制度があります。

■日本学生支援機構奨学金の受給状況(2019年度)

貸与 減免

貸与

減免

貸与

給付

■学園貸付奨学金(本学独自)の受給状況

課程 修士 博士後期

第1種奨学生数(無利子貸与) 96名 2名

貸与月額 5万・8.8万 8万・12.2万

第2種奨学生数(有利子貸与) 7名 0名

貸与月額 5万・8万・10万・13万・15万のなかから選択

2017年度 2018年度 2019年度

学園奨学金 0名 0名 0名

百周年記念奨学金 2名 2名 7名

計 2名 2名 7名

2020年度参考 単位:円

奨学金制度など

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38

区分

専攻名

修士

入学定員一般入試 推薦入試 外国人留学生入試 社会人特別選抜

志願者 受験者 合格者 志願者 受験者 合格者 志願者 受験者 合格者 志願者 受験者 合格者

機械工学専攻 70 39 37 26 49 49 49 2 2 2 0 0 0化学応用学専攻 50 42 39 30 14 14 14 1 1 0 0 0 0

電気・電子工学専攻 60 25 25 18 39 39 39 5 5 3 0 0 0情報学専攻 30 16 16 9 12 12 12 1 1 1 0 0 0建築学専攻 60 32 32 28 35 35 35 9 8 6 0 0 0

システムデザイン専攻 10 4 3 3 1 1 1 5 5 5 0 0 0

区分

専攻名

博士後期

入学定員一般入試 社会人特別選抜

志願者 受験者 合格者 志願者 受験者 合格者

機械工学専攻 3 0 0 0 1 1 1化学応用学専攻 3 2 2 2 0 0 0

電気・電子工学専攻 3 2 2 2 0 0 0情報学専攻 3 0 0 0 0 0 0建築学専攻 3 0 0 0 0 0 0

■2020年度入試結果 人数は2020年4月入学者のみ。一般入試、外国人留学生入試、社会人特別選抜は前期日程・後期日程の合算の値。

人数は2020年4月入学者のみ。一般入試、社会人特別選抜は前期日程・後期日程の合算の値。

入試 FAQ

A 学内推薦の基準は各専攻で共通ですが、専攻ごとの取り決めによりさらに高い基準を定めている場合もあります。その他専攻(あるいは学科)によって取り扱いが異なるため、学内推薦に関する諸手続きはアドミッションセンターではなく、各専攻

(学科)がそれぞれ担当しています。したがって、推薦を希望する学生はあらかじめ卒論指導教員などに相談するだけでなく、各専攻(学科)の案内掲示を確認してください。各専攻(学科)で所定の手続きを経て学内推薦を受けることが決まった学生は、大学院の学生募集要項を入手して、学内推薦の入試における所定の出願手続きをアドミッションセンターで行ってください。

Q 6 学内推薦入試の出願手続きを教えてください。

A 志願者1名に対して複数の面接委員が担当しますが、面接委員の人数は各専攻によって異なります。また、面接試験では入学を希望する専攻分野につき詳細に聴取しています。①大学院進学の目的、②大学院での学習計画と修了後の進路、③入学後の研究、卒業研究や卒業論文の内容など、あらかじめ整理しておくと良いでしょう。

Q 7 面接試験はどのように行われますか?

A 修士課程は、30単位の単位制です。本大学院では、社会人の学生のため講義を約半数程度に分けて隔年に夜間に開講するよう努めています。夜の授業は5時限(17:30〜19:15)、6時限(19:25〜21:10)の2コマですので、必ず履修しなければならない科目(専修科目)やその他の科目のすべてを夜間だけで補おうとするのは正直厳しいかもしれませんが、土曜日や夏期集中講義(夏期休暇期間に主に3日程度で行う講義)などを活用すれば、社会人でも十分通えるはずです。特に、システムデザイン専攻は、社会人の方を積極的に受け入れています。博士後期課程については、単位制ではありませんので、講義はありません。指導教員と相談のうえ、スケジュール調整をしながら、研究が行えます。

Q 8 社会人です。仕事をしながらなので、夜間だけで履修することは可能でしょうか?

A 希望する教員との面談は、直接教員に予約をとり、行ってください。学外の方は本学のホームページから研究室へE-mailを送ってください。研究室のアドレスが不明な場合は、面談希望の旨を志望理由・大学での専攻等の経歴を添えてアドミッションセンター([email protected] )にE-mailをいただければ、研究室に転送いたします。

Q 1 志望教員への面談の予約はどのように問い合わせたら良いですか?

A 異なる分野の学部学科を卒業(学位を取得)していても、大学を卒業しているので受験することは可能です。システムデザイン専攻は、全学部学科卒業の学生を対象としています。

Q 2 大学は経済学部を卒業しました。建築学専攻を受験することは可能ですか?

A 事前審査を受けて受験資格が認められれば、大学院を受験することが可能です。事前審査については、募集要項および本学のホームページに掲載してあります。事前審査の受付期間は、出願受付期間よりも前に設定されていますので、早めに手続きを行うようにしてください。

Q 3 大学を卒業していません。大学院を受験することはできますか?

A 英語、数学、専門基礎科目と専門科目(過去2年分)の入試問題を配付しています。アドミッションセンター(新宿キャンパス11階)までお問い合わせください。

Q 4 一般入試の過去問題(修士課程)は公開していますか?

A 一般入試、外国人留学生入試の募集要項は7月上旬頃にできあがります。一般入試の募集要項は本学ホームページからダウンロード、プリントアウトしてください。外国人留学生入試の募集要項については、アドミッションセンターまでお問い合わせください。

Q 5 願書がほしいのですが?

Data & Information

37 KOGAKUIN UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL 2021

一般入試、社会人特別選抜、推薦入試および外国人留学生入試本大学院の入試は、一般入試と社会人特別選抜、推薦入試および外国人留学生入試に大別されます。いずれの場合も、志願者は出願までに第一志望の指導教員、第二志望の指導教員(任意)と面談して入学願書の所定欄に出願承認印をもらう必要があります。そのために、自分が大学院で何を研究したい

のか明確にし、研究指導を希望する教員とは入学後の研究内容などについて事前に十分話し合ってください(なお、各指導教員には担当できる学生数に上限があります)。希望する指導教員との面談は・直接教員に予約の連絡をとり、行ってください。

■ 一般入試本学学部の4年生、あるいは他大学などの学生や卒業生が受験する入学試験です。修士課程の場合、毎年9月と2月の2回、試験が実施されます。出願期間はそれぞれ8月下旬と1月下旬です。選考方法は学力試験と面接試験で、学力試験の試験科目は右表のとおりです(出題範囲は募集要項を参照してください)。なお、博士後期課程は9月に10月入学・4月入学、2月に4月入学の入学試験を行っています。

入試ガイド

■ 社会人特別選抜 ■ 推薦入試本大学院では、特に企業などで活躍中の社会人技術者・研究者に対して大学院受け入れの道を開くため、一般の入試とは別に企業などに在籍したままで入学できる社会人特別選抜制度を実施しています。修士課程、博士後期課程ともに毎年 9月と2月に、4月入学者のための選抜を実施。また、セメスター制を実施しているため、10月入学者のための選抜が6月にも行われます。選考方法は書類審査と面接試験です。なお、修士課程では社会人が企業などに勤務しながら学べるように、昼夜開講制を実施しており、5 時限

( 17:30 〜 19:15 )、6 時限( 19:25 〜 21:10 )も開講しています。

学内推薦入学勉学意欲が旺盛で、所定の推薦入学基準を満たし、学内推薦を受けた本学学部卒業見込者を対象とした入試です。選考方法は、学力試験が免除され、面接試験のみとなります。

公募制推薦入試他大学の学生で本大学院における教育研究を熱望し、学業成績が優秀であると所属する大学の学部長あるいは指導教員より推薦を受けた学部卒業見込者対象の推薦入試です。選考方法は主に面接・口頭試問ですが、履修状況に応じてプレゼンテーションや特定科目の受験を指示する場合もあります。なお合格した場合は必ず本大学院に入学することが条件です。

東京理工系 4 大学の協定による修士課程特別推薦入試工学院大学、芝浦工業大学、東京電機大学、東京都市大学の4 大学間では、協定によって、各大学院の修士課程 1 専攻あたり1 名を相互に推薦入学で受け入れる制度があります。

* ●必須 ○1科目選択

共通の試験(注) 各専攻の専門基礎試験 各専攻の専門試験面接試験

外国語(英語) TOEIC®スコア 数学 専門基礎科目 小論文 事業計画書 専門科目 即日設計

修士課程

機械工学専攻

○(70分 50点満点)

○(50点満点)

●(80分 50点満点 ) - - -

●(120分

100点満点)-

電気・電子工学専攻情報学専攻 - ●

(80分 50点満点) - -

化学応用学専攻 ○(80分 50点満点)

○(80分 50点満点) - -

建築学専攻 - ●(80分 50点満点) - -

○(120分

100点満点)

○(300分

100点満点)

システムデザイン専攻

○(70分 100点満点)

○(100点満点)

○ (80分

100点満点)-

○ (80分

100点満点)

○ (80分

100点満点)- -

■入学試験科目と時間・配点表(2020年度実施分)

* システムデザイン専攻は、修士課程のみの日程です。■入試日程(2020年度実施分)入試種別 入学時期 試験日 出願期間 選考方法 合格発表 入学手続期限

推薦入試

学内推薦入試

2021年4月

2020年7月11日(土) 2020年6月15日(月)〜6月20日(土) 面接

2020年7月15日(水) 2020年7月28日(火)

東京4理工協定校特別推薦入試

2020年9月12日(土) 2020年8月24日(月)〜8月29日(土)

2020年9月15日(火) 2020年9月25日(金)

公募制推薦入試面接

※場合により筆記試験を課すことがあります

一般入試(修士課程)

前期日程[9月入試]

2021年4月

2020年9月12日(土) 2020年8月24日(月)〜8月29日(土)

詳細は、下記「入学試験科目と時間・配点表」を

ご参照ください

2020年9月15日(火) 2020年9月25日(金)

後期日程[2月入試] 2021年2月27日(土)

【本学出身出願者】2021年1月29日(金)〜2月3日(水) 2021年

3月2日(火) 2021年3月12日(金)【上記以外の出願者】

2021年1月18日(月)〜1月23日(土)

一般入試(博士後期課程)

10月入学日程[9月入試]

2020年10月

2020年9月12日(土) 2020年8月24日(月)〜8月29日(土)

面接※場合により

筆記試験を課すことがあります

2020年9月15日(火) 2020年9月25日(金)

前期日程[9月入試]

2021年4月後期日程

[2月入試] 2021年2月27日(土)

【本学出身出願者】2021年1月29日(金)〜2月3日(水) 2021年

3月2日(火) 2021年3月12日(金)【上記以外の出願者】

2021年1月18日(月)〜1月23日(土)

社会人特別選抜

(修士課程・博士後期課程)

10月入学日程[7月入試]

2020年10月 2020年7月11日(土) 2020年6月15日(月)

〜6月20日(土)

面接

2020年7月15日(水) 2020年7月28日(火)

前期日程[9月入試]

2021年4月

2020年9月12日(土) 2020年8月24日(月)〜8月29日(土)

2020年9月15日(火) 2020年9月25日(金)

後期日程[2月入試] 2021年2月27日(土)

【本学出身出願者】2021年1月29日(金)〜2月3日(水) 2021年

3月2日(火) 2021年3月12日(金)【上記以外の出願者】

2021年1月18日(月)〜1月23日(土)

外国人留学生入試

(修士課程)

前期日程[9月入試] 2021年

4月

2020年9月12日(土) 2020年8月24日(月)〜8月29日(土) 一般入試(修士課程)と

同一問題を課します

2020年9月15日(火) 2020年9月25日(金)

後期日程[2月入試] 2021年2月27日(土) 2021年1月18日(月)

〜1月23日(土)2021年

3月2日(火) 2021年3月12日(金)

注)建築学専攻:例年は外国語(英語)の筆記試験は課さず、出願時にTOEIC®スコアの提出が必要ですが、 2020年度実施入試に限り、TOEIC®スコア提出または外国語(英語)の筆記試験の選択(併用可)とします。注)建築学専攻以外:TOEIC®スコアの提出または、外国語(英語)の筆記試験の選択(併用可)となります。

新型コロナウイルス感染症の影響により、入試ガイドに記載されている内容と異なる方法で入試を実施する場合があります。最新の入試情報は、工学院大学ホームページ(入試サイト)をご確認ください。