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© 2012 IBM Corporation
WebSphere Virtual Enterpriseソリューション・ワークショップ~最高のエクスペリエンスを実現する自律型Webシステム~
Introduction
WebSphere Virtual Enterprise Workshop - Introduction
2012/04/11
© 2012 IBM Corporation
Disclaimer
この資料は日本アイ・ビー・エム株式会社ならびに日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング株式会社の正式なレビューを受けておりません。
当資料は、資料内で説明されている製品の仕様を保証するものではありません。
資料の内容には正確を期するよう注意しておりますが、この資料の内容は2012年4月現在の情報であり、製品の新しいリリース、PTFなどによって動作、仕様が変わる可能性があるのでご注意下さい。
今後国内で提供されるリリース情報は、対応する発表レターなどでご確認ください。
IBM、IBMロゴおよびibm.comは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点でのIBMの商標リストについては、http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtmlをご覧ください。
JavaおよびすべてのJava関連の商標およびロゴは Oracleやその関連会社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
Microsoft, Windows および Windowsロゴは、Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標です。
Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における登録商標です。
UNIXはThe Open Groupの米国およびその他の国における登録商標です。
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アジェンダ
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Webアプリケーション基盤再考
~最高のエクスペリエンスを実現するためには?~
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Webアプリケーション基盤5つの視点
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可用性
性能
スケーラビリティ
運用・管理
アジリティ
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性能~求められる軽快な操作性&レスポンス
6
Webサイトのパフォーマンスに不満を
持った買い物客の取る行動
Webアプリケーションの応答が1秒間
遅くなった場合の影響
Forrester Research “Every Second Counts: How Website Performance Impacts Shopper Behavior” (2009年)
Aberdeen “The Average Impact of a One Second Delay in Response.“ (2008年)
トランザクションの急変動や障害が発生しても安定した性能
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可用性~「使いたい」時に使えるサービス
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24時間365日 サービスを止めない運用
オンライン金融サービスを利用する顧客が求める可用性
「アカマイにより、金融サービス企業のサイトパフォーマンスと顧客満足度の間の重要な関
連性が明らかに」、2010年 Akamai社&Forester researchhttp://www.akamai.co.jp/enja/html/about/press/releases/2010/press_012610.html
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スケーラビリティ ~ 急増するトランザクション
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猛烈な勢いで増加するトラフィック– 過去5年で、世界のIPトラフィックは8倍、今後5年間では更に4倍– 2015年には、5分間で過去の全ての映画の動画量に匹敵するデータがN/Wを飛び交う– 2015年には、IPネットワークに接続されるデバイス数は、その時点の世界人口の2倍に達する
Cisco® Visual Networking Index (VNI) Forecast (2010-2015)
トランザクション増に容易に対応できるスケーラビリティ
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運用・管理効率化 ~運用・管理コストがIT予算を圧迫
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IDCの調査によれば、
管理・運用コストは
年平均10%増
資源利用の効率向上&運用・管理の省力化
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アジリティ ~変化への俊敏な対応
新しいビジネス・モデルや規制緩和への対応– 業務・業態を超えたビジネス融合(金融ビッグバン対応など)– ソーシャル・ネットワークとの連携
最新デバイスやメディアの活用– GPSや姿勢感知、地図や画像・映像とのモバイル・コラボ・アプリ
– スマート・メーター
日々変化するグローバル市場への対応– グローバルなSCM構築
– 現地の規制や商習慣への対応
セキュリティ脅威への迅速な対応– SQLインジェクション等のアプリケーションのセキュリティ・ホール
への迅速な対処– OSやミドルウェアへのセキュリティ・パッチ早期適用
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より頻繁なアプリ・リリース&保守・運用作業サイクルの短縮
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Webアプリケーション基盤の課題
限られたリソースの中で、必要な性能や可用性を担保
– トランザクションが急増した場合でも、重要なトランザクションの性能を確保
– 障害発生時や保守作業時であっても、サービス停止や性能低下を回避
– ビジネス・ニーズに基づいた、サービス・レベルの実現&ROIに基づいたリソースの適正配置
リソース削減に留まらない、運用・管理の効率化が必要
– サーバー仮想化やクラウド化だけでは、運用コストは十分に下がらない(以下、枠内記事参照)
– アプリケーションの種類・量の増加、より頻繁な更新
– リソース増強やセキュリティ対応、障害防止・復旧などの作業負荷の低減
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近年の調査から
•「作業負荷やコストの増大が顕著に」(IDC「データセンター保有企業の運用管理実態調査」2010年11月)
•「クラウド:運用面で得られなかったのはコスト削減効果」(ZDNet Japan調査 2011年6月)
可用性や性能に対する顧客や取引先の要求は高まっているが、一方で、トランザクション量の変動への対処や、運用・管理コスト削減も迫られている
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Webアプリケーション基盤に求められる機能
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サービス継続性管理•障害兆候の監視と未然防止•障害の切り離し•障害からの自動復旧
サービス・レベル管理•ビジネス目標に則った必要なサービス・レベルの監視・維持
アプリケーション管理•サービス無停止でのアプリケーション更新・ロールバック•リリース前テスト支援
リソース管理•負荷の変動や障害等に応じたリソースの動的配分•容易なリソースの追加/変更
ワークロード管理•リソース間の負荷の平準化•過負荷による性能低下の防止
仮想化 自動化
保守・運用作業支援•サービス無停止で修正プログラム適用/バックアップ作成
仮想化&自動化による自律的アプリケーション基盤の実現へ
可用性性能 スケーラビリティ 運用・管理アジリティ
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Webアプリケーション基盤の仮想化
業務業務AA
業務業務BB
業務業務CC
ビジネス目標に基づいて資源の使用効率を全体最適化し、一元的・自律的な管理で運用のワークロードを軽減
従来のIT環境
業務を超えた共有によるIT資源の有効活用
業務の重要度に基いて資源配置を最適化
過負荷や障害発生時に資源を動的に再配置
運用・管理を一元化&自動化
業務を超えた共有によるIT資源の有効活用
業務の重要度に基いて資源配置を最適化
過負荷や障害発生時に資源を動的に再配置
運用・管理を一元化&自動化
業務業務BB業務業務AA 業務業務CCアプリケーション基盤仮想化
業務ごとにサイロ化されたリソース
業務間で負荷に大きなバラつき
サービス・レベルの維持&管理が困難
サーバー毎/業務毎の個別運用・管理
業務ごとにサイロ化されたリソース
業務間で負荷に大きなバラつき
サービス・レベルの維持&管理が困難
サーバー毎/業務毎の個別運用・管理
仮想化されたIT環境
100
50
0
高負荷
100
50
0
低負荷
100
50
0
低負荷
ストレージ仮想化サーバー仮想化
ネットワーク仮想化
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参考: サーバー仮想化との比較
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サーバー仮想化 アプリケーション基盤仮想化
サーバー仮想化 アプリケーション基盤仮想化
仮想化レイヤ
ゲストOSとハードウェアの分離 アプリケーションとコンテナー・サーバーの分離
使用効率向上効果
サーバー・リソースのプールの作成に使用し、個々のサーバーH/Wの使用効率を増加する
アプリケーション・サーバー・リソースをプールし、アプリケーション・サーバー基盤全体の使用効率を向上
運用負荷軽減効果
H/Wの削減により、H/W管理負荷を軽減(Hypervisor管理やN/W管理など複雑化の要素もあり)
アプリケーション・レベルでの管理・運用により、個々のAPサーバーを構築&運用する負荷を軽減
スケーリング 同じH/W上により多くのゲストを稼働(水平スケーリング)、逆に、ゲストに割当てるコア数を増加(垂直スケーリング)
JVMの追加稼働によるスケール・アウト、或いは、JVMの停止によるスケール・ダウン
リソース共有制御
ハードウェア単位 (CPU コア、メモリー・サイズ ) で表されるポリシーによって制御される
エンド・ユーザーへのサービス・レベル(応答時間等) で記述されたポリシーで制御
対応するクラウド
IaaS PaaS
業務業務BB業務業務AA 業務業務CCアプリケーション基盤仮想化
H/W
MWOS
MWOS
MWOS
MWOS
MWOS
MWOS
物理マシンが減っても仮想マシン
の管理・運用のワークロードは残る
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アプリケーション基盤の自動化
MAPEサイクルに基づいた自動化
– サービス・レベルや、負荷・トランザクション量の変化、使用リソース等をモニター– 変化を分析して、必要リソース等を決定– リソース配置の変更などのアクションをプラン– プランされたアクションを実行
ポリシー・ベース– ビジネス・ニーズに基づき設定されたポリシーに基づく制御
必要に応じた自動化レベルの選択– 全自動: 設定されたフローに基づき自動実行– 半自動: オペレーターの承認をもって実行– 手動: 警告・推奨メッセージ の表示
可視化– ポリシーの実現状況の可視化– システム状況の見える化(→ リソース・プランや課題の特定)
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Analyze Plan
ExecuteMonitor
ポリシー
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自律型Webアプリケーション基盤の機能
~ WebSphere Virtual Enterpriseによるソリューション~
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常に全トランザクションのサービス・レベル(応答性能)を最高レベルに保とうとすれば、大量の余剰リソースが発生
⇒ 限られたリソースで、各トランザクションの適切なサービス・レベルを実現し、ビジネス上の効果の最大化を図る必要
–ビジネス目標に基づく各トランザクションの目標サービス・レベルと優先度によるリソース制御
–重要度の高いトランザクションが、目標サービス・レベルを満足するようにリソースを割り当て
–リソース逼迫時には、重要なトランザクションに優先してリソースを割り当て、ビジネスへのインパクトを最小化
例)
–ゴールド会員の購買トランザクション:高優先度 ⇔ 非会員による商品情報の参照:低優先度
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サービス・ポリシーに基づくサービス・レベル管理
サービス・レベル管理•ビジネス目標に則った必要なサービス・レベルの監視・維持
WebSphere Virtual Enterpriseによる解決策
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リソースを有効活用するためには、各リソースが無駄にならないように、ワークロードを振り分ける
必要がある
トランザクション負荷に応じたリソース配置
– トランザクション毎の負荷の相違を反映し、単純ラウンドロビンより高レベルの負荷平準化
– 各サーバーの稼働状況や負荷状況に応じたトランザクションの動的なワークロードの割振り
リソースの変動に応じた、リソース再配置
– 仮想マシンへの割当てリソースの変更
– 機器障害
– HWリソースの追加
流量制御
– 資源効率を低下させる過負荷を回避するため、必要なら一部トランザクション処理を後回し
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動的ワークロード・マネージャー による変動に応じた効率的ワークロード・バランシング
ワークロード管理•リソース間の負荷の平準化
•過負荷による性能低下の防止
WebSphere Virtual Enterpriseによる解決策
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アプリケーション毎に異なる特性に応じたリソース配置– ピーク時が異なる
例) 業務アプリケーション→昼/インターネット・アプリケーション → 夜間 ・・・等
– 重要度が異なる•基幹業務⇔補完的/非会員による情報参照⇔ゴールド会員による購買
トランザクション量の変動に対応したリソース再配置– 季節や曜日、時間帯、月末・月初などによる変動– イベントやキャンペーンによる予測可能な変動– 予測不能な変動(災害、マーケット動向、ブログや口コミ)
リソース停止への対応– 定期保守作業やパッチ適用による停止– 障害による停止
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動的クラスター による負荷状況に応じたアプリケーション・サーバーの開始・停止
リソース管理•負荷の変動や障害等に応じたリソースの動的配分
•容易なリソースの追加/変更
WebSphere Virtual Enterpriseによる解決策
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アプリケーションの迅速・頻繁な更新の支援– サービスを停止せずに、アプリケーションの更新をリリース、又はロールバック
複数アプリケーション・バージョンの同時稼働– 更新による影響緩和のための新規バージョンの段階的な展開
リリース前テスト環境の提供– ユーザー受け入れテスト– 商用環境を用いた最終稼働テスト
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エディション管理機能 によるアプリケーション・バージョンの
無停止でのリリース&ロールバック/複数バージョンの並行稼働/妥当性検査モード
アプリケーション管理•サービス無停止でのアプリケーション更新・ロールバック
•リリース前テスト支援
WebSphere Virtual Enterpriseによる解決策
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障害に繋がる兆候を検知して自動又は半自動で対処– アプリケーションの応答性能悪化やJVMヒープ使用量の増加 など
障害発生時も、障害発生サーバーを切り離してサービスを継続、影響を最小化– 障害発生サーバーへのトランザクションの割振りを停止
障害発生による、リソース減に自動対処し、リソース追加を要求– 動的クラスターの機能により、自動的に必要なリソースが追加される
システム状況の分析・可視化– 問題の発見・解析をサポートするリアルタイムの監視– 長期的な課題分析(リソース・;プラン等)を可能にする各種情報の提示
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ヘルス管理機能 による障害兆候の検知と自動対処動的クラスター によるリソースの自動配置
サービス継続性管理•障害兆候の監視と未然防止
•障害の切り離し、サービス継続•障害からの自動復旧
WebSphere Virtual Enterpriseによる解決策
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アプリケーション・サーバー停止が必要な作業– リスタートが必要な不具合の発生– パラメーターの設定変更
ノード停止が必要な保守・運用作業– OSやミドルウェアへの修正プログラムの適用– H/Wメンテナンス
– フル・バックアップの取得
APサーバー停止・ノード停止での保守・運用作業時もサービスの稼働に影響を与えない
– 対象リソースへのトランザクションの割振りを停止するとともに、不足するリソースを追加– トランザクションは、別稼働リソースが引き継ぎ– セッションの状況などを考慮したトランザクションの引き継ぎ
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保守モード による、セッションを考慮したリクエストの割振り停止・開始動的クラスター によるリソースの自動配置
保守・運用作業支援•サービス無停止で修正プログラム適用/バックアップ作成
WebSphere Virtual Enterpriseによる解決策
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自律型Webアプリケーション基盤の実現
~ WebSphere Virtual Enterpriseの構成コンポーネント
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WAS NDにおける典型的な構成例
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WAS NDセル
他のミドルウェア・サーバー
(静的)クラスター
Java EEアプリ
(静的)クラスター
Java EEアプリ
PHPアプリ
Webサーバーのプラグインを通じて、HTTPリクエストは静的クラスターのメンバーであるAPサーバ
ーに送信される
各メンバーへのリクエストの割振りは、負荷状況によらず固定的重み付によるラウンドロビン(プラグイン構成ファイルに記述)
WAS NDの(静的)クラスターでは、メンバーのAPサーバー起動停止は管理者が個々に実施
Webサーバー
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WebSphere Virtual Enterpriseにおける典型的な構成例
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WebSphere Virtual EnterpriseはWAS ND環境を拡張し、自律型Webアプリケーション基盤を実現
オンデマンド・ルーター:インテリジェントな自律型リバース・プロキシー– 動的ワークロード管理: ノードの負荷状況に応じたAPサーバーへのリクエスト割振り– アプリケーション管理: 複数バージョン間のルーティング/ロールアウト連動したルーティング– 保守モード: サーバーへのリクエスト割振りの停止
動的クラスター: 動的に拡張可能な仮想化&自動化されたクラスター
– 負荷状況や重要度に基づいてメンバーのAPサーバーを停止・開始
– PHP等の他ミドルウェア・サーバーもサポート
Webサーバー
WAS ND+WVE セル
他のミドルウェア・サーバー
動的クラスター
オンデマンド・ルーター
Java EEアプリ
動的クラスター
Java EEアプリ
動的クラスターPHPアプリ
リソ
ース
共有
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オートノミック・マネージャー~多様な自律機能を実現する縁の下の力持ち
オートノミック・マネージャー = WebSphere Virtual Enterpriseの自律機能の「頭脳」
– オートノミック・マネージャーは、いずれかのJVM(ノードエージェント/APサーバー)で稼働*– セル内で(DWLMコントローラは動的クラスターで)、 、シングルトンとして稼働
– 稼働するJVMが停止した場合は、HA機能により、他JVMに移動&再稼働
DWLMコントローラー
アプリケーション配置コントローラ(APC)
ヘルス管理コントローラー(HMC)
オートノミック要求フロー・マネージャー(ARFM)
サービス継続性管理
サービス・レベル管理
アプリケーション管理
リソース管理
ワークロード管理
保守・運用作業支援
【 オートノミック・マネージャー 】
* カスタムプロパティで稼働先を指定可能
サービス・ポリシー
動的ワークロード・マネージャー
動的クラスター
ヘルス管理機能
エディション管理機能
保守モード
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本日のセッションについて
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WebSphere Virtual Enterpriseの機能 まとめ
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サービス継続性管理
サービス・レベル管理
アプリケーション管理
リソース管理
ワークロード管理
保守・運用作業支援
サービス・ポリシー
動的クラスター
動的ワークロード管理
エディション管理
ヘルス管理
保守モード
<3>無停止での
アプリケーション管理
<2>障害停止の未然防止と
無停止メンテナンス
<4>優先度に応じた
流量制御と動的リソース・アサイン
<5>構成
本日のセッション
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•無断転載・転記・転写を禁ず•IBMおよびIBMロゴは、International Business Machines Corporationの米国およびその他の国における商標です
•他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標です
•ありがとうございました。