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WebGLリファレンスWebGL Reference
付録B
付録B WebGLリファレンス
B-2
B.1 WebGL APIリファレンス
この付録は、WebGL JavaScript APIのすべての関数、その引数、戻り値を簡単に説明し、API
の概要を示す。WebGLとOpenGL ES 2 APIの詳細は、http://www.khronos.org/registry/
webgl/specs/1.0/のWebGL仕様書、http://www.khronos.org/registry/gles/のOpenGL
ES 2仕様書を直接参照していただきたい。リストB.1には、canvas要素を作ってWebGLコンテ
キストを手に入れるための概要を示してある。
リストB.1 WebGLコンテキストを作る
// canvas要素を作るvar canvas = document.createElement("canvas");
// キャンバスをドキュメントに追加するdocument.body.appendChild(canvas);
// いくつかのパラメータを設定するvar parms = { alpha : true, stencil : false, antialias : true,};
// webglコンテキストを作る// 注意: "webgl"がサポートされるまでは、"experimental-webgl"を使うvar gl = canvas.getContext("webgl", parms);
表B-1には、指定できるパラメータをまとめてある。ブラウザは、alpha、premultipliedAlpha、preserveDrawingBufferパラメータだけをサポートすればよいことに注意しよう。
表B-1 WebGLパラメータ
パラメータ デフォルト 説明
alpha true 描画バッファのアルファチャネルを有効にする。
depth true サポートされていてtrueなら深度バッファが有効になる。
stencil false サポートされていてtrueならステンシルバッファが有効になる。
B.1 WebGL APIリファレンス WebGL APIリファレンス
リストB.1 WebGLコンテキストを作る
付録B WebGLリファレンス
B-3
(表B-1続き)
antialias false サポートされていてtrueなら実装固有のテクニックを使ったアンチエイリアスが有効になる。
premultipliedAlpha true trueなら描画バッファの乗算済みアルファが有効になる。
preserveDrawingBuffer false サポートされていてtrueなら、明示的にクリアされるまで描画バッファは維持される。
▶データ型 WebGLは、複数の数値型を含め、OpenGL ESで使われているデータ型を引き継いでいる。
これらの数値型は、JavaScriptならすべてnumber型で表現されるものだ。この付録でほかの
データ型が使われているのは、関数が期待している型を示しているだけである。表B-2には、
この付録で使われるデータ型をまとめてある。
文字列、オブジェクト、数値のほか、WebGLはさまざまな値のためにシンボル定数も使って
いる。これらは、webglコンテキストオブジェクトの大文字プロパティになっているので見分
けられる。この付録では、enumデータ型を使ってそれらの定数を参照する。
表B-2 データ型
型名 説明
enum WebGLの列挙値。たとえば、gl.BUFFER_SIZE
int 符号付き整数値
uint 符号なし整数値
float 浮動小数点数値
メモ
表B-2のデータ型は、WebGL仕様に記述されているものを単純化したものである。しかし、一般にこれらの型はJavaScriptではnumber型に変換されるので、これらの型について気にする必要はない。
メモ
表B-2のデータ型は、WebGL仕様に記述されているものを単純化したものである。しかし、一般にこれらの型はJavaScriptではnumber型に変換されるので、これらの型について気にする必要はない。
付録B WebGLリファレンス
B-4
▶型付き配列 WebGLは、さまざまなデータ型を処理するために新しい型付き配列オブジェクトを使っている。
型付き配列の詳細は、http://www.khronos.org/registry/typedarray/specs/latest/
の仕様書を参照していただきたい。表B-3には、ここで使う配列型をまとめてある。
表B-3 型付き配列
型 説明
Uint16Array 符号なし16ビット整数値
Uint32Array 符号なし32ビット整数値
Int32Array 符号付き32ビット整数値
Float32Array 32ビット浮動小数点数値
▶バッファ関数 表B-4には、バッファオブジェクトの作成、削除、データの設定に関係のある関数をまとめ
てある。
表B-4 バッファ関数
関数 説明
gl.createBuffer() 新しいWebGLBufferオブジェクトを作って返す。
gl.deleteBuffer(
WebGLBuffer buffer
)
WebGLBufferオブジェクトを削除する。
gl.bindBuffer(
enum target,
WebGLBuffer buffer
)
引数のtargetにWebGLBufferをバインドする。
targetと し て 指 定 で き る 有 効 な 値 は、gl.ARRAY_BUFFERとgl.ELEMENT_ARRAY_BUFFERである。
付録B WebGLリファレンス
B-5
(表B-4続き)
gl.bufferData(
enum target,
Object data,
enum usage
)
gl.bufferData(
enum target,
uint size,
enum usage
)
引数のtargetにバインドされたWebGLBufferオブジェクトのデータを保存する。第2引数は、ArrayBufferオブジェクト、ArrayBufferViewオブジェクト、データの初期サイズを示すulong値のどれかを指定できる。
usageとして指定できる有効な値は、gl.STREAM_DRAW、gl.STATIC_DRAW、gl.DYNAMIC_DRAWである。
gl.bufferSubData(
enum target,
Object data,
enum usage
)
targetにバインドされたバッファオブジェクトのデータストアのサ ブ セ ク シ ョ ン を 更 新 す る。data引 数 は、ArrayBuffer、ArrayBufferViewオブジェクトのどちらかを指定できる。
usageと し て 指 定 で き る 有 効 な 値 は、gl.STREAM_DRAW、gl.STATIC_DRAW、gl.DYNAMIC_DRAWである。
gl.getBufferParameter(
enum target,
enum pname
)
引数のtargetにバインドされたバッファオブジェクトのパラメータの値を返す。nameとして指定できる有効な値は、gl.BUFFER_SIZE、gl.BUFFER_USAGEである。
gl.isBuffer(
WebGLBuffer buffer
)
バッファがWebGLObjectで、gl.bindBuffer()ですでにターゲットにバインドされているときにtrueを返す。
付録B WebGLリファレンス
B-6
▶シェーダ 表B-5には、シェーダオブジェクトの作成、削除、コンパイルに関連する関数をまとめてあ
る。
表B-5 シェーダ関数
関数 説明
gl.createShader(
enum type
)
新しいWebGLShaderオブジェクトを返す。
typeとして指定できる有効な値は、gl.FRAGMENT_SHADERとgl.VERTEX_SHADERである。
gl.deleteShader(
WebGLShader shader
)
引数のWebGLShaderオブジェクトを削除する。削除ステータスは、gl.DELETE_STATUSパラメータに保存される。
gl.shaderSource(
WebGLShader shader,
string source
)
引数のWebGLShaderオブジェクトにGLSLソースコードを設定する。
gl.getShaderSource(
WebGLShader shader
)
引数のWebGLShaderオブジェクトのGLSLソースコードをstringとして返す。
gl.compileShader(
WebGLShader shader
)
WebGLShaderオブジェクトをコンパイルする。
gl.getShaderInfoLog(
WebGLShader shader
)
引数のWebGLShaderオブジェクトの情報ログ(コンパイルエラーを含む)をstringとして返す。
gl.isShader(
WebGLShader shader
)
シェーダがまだ削除されていないWebGLShaderオブジェクトならtrueを返す。そうでなければfaleを返す。
gl.getShaderParameter(
WebGLShader shader,
enum pname
)
引数のWebGLShaderオブジェクトのパラメータ値を返す。pnameとして指定できる有効な値は、gl.SHADER_TYPE、gl.DELETE_STATUS、gl.COMPILE_STATUSである。
付録B WebGLリファレンス
B-7
▶プログラムオブジェクト 表B-6には、プログラムオブジェクトの作成、削除、リンクに関連する関数をまとめてある。
表B-6 プログラムオブジェクト関数
関数 説明
gl.createProgram() 新しいWebGLProgramオブジェクトを作って返す。
gl.deleteProgram(
WebGLProgram program
)
引数のWebGLProgramオブジェクトを削除する。削除ステータスは、gl.DELETE_STATUSパラメータに保存される。
gl.linkProgram(
WebGLProgram program
)
引数のWebGLProgramオブジェクトをリンクし、プログラマブル頂点、フラグメントプロセッサの実行可能コードを作る。ステータスは、gl.LINK_STATUSパラメータに保存される。
gl.getProgramInfoLog(
WebGLProgram program
)
引数のWebGLProgramオブジェクトの情報ログ(リンカエラーを含む)を文字列として返す。
gl.validateProgram(
WebGLProgram program
)
引数のWebGLProgramオブジェクトをバリデートし、ステータスをgl.VALIDATE_STATUSパラメータに保存する。
gl.attachShader(
WebGLProgram program,
WebGLShader shader
)
引数のWebGLProgramオブジェクトにWebGLShaderオブジェクトをアタッチする。アタッチされたシェーダの数は、gl.ATTACHED_SHADERSパラメータに保存される。
gl.detachShader(
WebGLProgram program,
WebGLShader shader
)
引数のWebGLProgramオブジェクトからWebGLShaderオブジェクトをデタッチする。
gl.getAttachedShaders(
WebGLProgram program
)
引 数 のWebGLProgramオ ブ ジ ェ ク ト に ア タ ッ チ さ れ て い るWebGLShaderオブジェクトを格納する配列を返す。
gl.getActiveAttrib(
WebGLProgram program,
uint index
)
引数のWebGLProgramオブジェクトのindexの位置にある頂点属性についての情報を返す。
戻り値は、size、type、nameプロパティを持つWebGLActiveInfoオブジェクトである。
付録B WebGLリファレンス
B-8
(表B-6続き)
gl.getActiveUniform(
WebGLProgram program,
uint index
)
引 数 のWebGLProgramオ ブ ジ ェ ク ト のindexの 位 置 に あ るUniform変数についての情報を返す。
戻り値は、size、type、nameプロパティを持つWebGLActiveInfoオブジェクトである。
gl.useProgram(
WebGLProgram program
)
現在のレンダリングのために指定されたWebGLProgramオブジェクトをアクティブにする。
gl.isProgram(
WebGLProgram program
)
programがまだ削除されていないWebGLProgramオブジェクトならtrueを返す。そうでなければfalseを返す。
gl.getProgramParameter(
WebGLProgram program,
enum pname
)
引数のWebGLProgramオブジェクトのパラメータ値を返す。
nameと し て 指 定 で き る 有 効 な 値 は、gl.DELETE_STATUS、g l . L I N K _ S T A T U S、 g l . V A L I D A T E _ S T A T U S、gl.ATTACHED_SHADERS、gl.ACTIVE_UNIFORMS、gl.ACTIVE_ATTRIBUTESである。
▶Uniform変数 表B-7には、Uniform変数へのアクセス、値の設定に関連する関数をまとめてある。
表B-7 Uniform変数関数
関数 説明
gl.getUniformLocation(
WebGLProgram program,
string name
)
引数のWebGLProgramオブジェクトの指定された名前のUniform変数の位置を指すWebGLUniformLocationオブジェクトを返す。
gl.getUniform(
WebGLProgram program,
WebGLUniformLocation location
)
引数のWebGLProgramオブジェクトの指定されたlocationにあるUniform変数の値を返す。戻り値の型は、Uniform変数の型によって決まる。
gl.uniform[1234][fi](
WebGLUniformLocation location,
...
)
引数のWebGLProgramオブジェクトの指定されたlocationにあるUniform変数に値を設定する。例:
gl.uniform1i(location, 17);
gl.uniform3f(location, 1.5, 2.3, 3.7);
付録B WebGLリファレンス
B-9
(表B-7続き)
gl.uniform[1234][fi]v(
WebGLUniformLocation location,
Array value
)
現在のWebGLProgramオブジェクトの指定されたlocationにあるUniform変数の値を設定する。例:
gl.uniform3fv(location, new
Float32Array([
0.5, -2.0, 5.5,
6.2, 1.0, -2.5
]);
gl.uniformMatrix[234]fv(
WebGLUniformLocation location,
boolean transpose,
Float32Array value
)
現在のWebGLProgramオブジェクトの指定されたlocationに あ るUniform行 列 の 値 を 設 定 す る。transpose引数には、falseを指定しなければならない。必要なら、ロードする前に行列を手作業で転置する必要がある。
例:
gl.uniformMatrix3fv(location, new
Float32Array([
1.0, 0.0, 0.0,
0.0, 1.0, 0.0,
0.0, 0.0, 1.0
]);
▶頂点属性 表B-8には、頂点属性を有効にしたり、値を設定したりすることに関連する関数をまとめて
ある。
表B-8 頂点属性関数
関数 説明
gl.enableVertexAttribArray(
uint index
)
indexの位置の頂点属性を有効にする
gl.disableVertexAttribArray(
uint index
)
indexの位置の頂点属性を無効にする。
付録B WebGLリファレンス
B-10
(表B-8続き)
gl.getAttribLocation(
WebGLProgram program,
string name
)
引数のプログラムで指定された名前を持つ頂点属性の位置を返す。
gl.bindAttribLocation(
WebGLProgram program,
uint index,
string name
)
引数のプログラムの指定されたindexに、nameという名前の頂点属性をバインドする。
gl.getVertexAttrib(
uint index,
enum pname
)
指定されたindexの位置の頂点属性についての情報を返す。pnameが指定するパラメータによって戻り値の型は変わる。pnameと し て 指 定 で き る 有 効 な 値 は、gl.VERTEX_ATTRIB_ARRAY_ENABLED、gl.VERTEX_ATTRIB_ARRAY_SIZE、gl.VERTEX_ATTRIB_ARRAY_STRIDE、gl.VERTEX_ATTRIB_ARRAY_TYPE、gl.VERTEX_ATTRIB_ARRAY_NORMALIZED、gl.CURRENT_VERTEX_ATTRIB、gl.VERTEX_ATTRIB_ARRAY_BUFFER_BINDINGである。
gl.getVertexAttribOffset(
uint index,
enum pname
)
指定されたindexの位置の頂点属性を指すポインタのアドレスを返す。pnameの値はgl.VERTEX_ATTRIB_ARRAY_POINTERでなければならない。
gl.vertexAttrib[1234]f(
uint index,
...
)
指定されたindexの位置の頂点属性に定数値を設定する。例:gl.vertexAttrib3f(index, 2.3, 5.4, 1.5);
gl.vertexAttrib[1234]fv(
uint index,
Float32Array values
)
指定されたindexの位置の頂点属性に定数値を設定する。例:gl.vertexAttrib3fv(index, [2.3, 5.4, 1.5]);
gl.vertexAttribPointer(
uint index,
int size,
enum type,
boolean normalized,
int stride,
int offset
)
指定されたindexの頂点属性に、現在バインドされているWebGLBufferを割り当てる。size引数は、データの要素数を指定する。たとえば、vec3なら3になる。1、2、3、4のどれかでなければならない。type引数は、データの型を指定し、BYTE、UNSIGNED_BYTE、SHORT、UNSIGNED_SHORT、INT、UNSIGNED_INT、FLOATのどれかでなければならない。normalized引数は、値を[-1,1]の範囲に正規化すべきかどうかを指定する。stride引数は、1つの頂点の先頭から次の頂点の先頭までのバイト数を指定する。データがタイトにパッキングされている場合は、0を指定してストライドを自動計算させることができる。offsetは、先頭要素を指定する。
付録B WebGLリファレンス
B-11
▶描画 表B-9には、canvas要素にジオメトリを描画することに関連する関数をまとめてある。
表B-9 描画関数
関数 説明
gl.viewport(
int x,
int y,
int width,
int height
)
左上隅が(x, y)でサイズがwidth×heightの矩形をビューポートに設定する。
ビューポートは、コンテンツがレンダリングされる領域である。
gl.drawArrays(
enum mode,
int first,
int count
)
現在バインドされているバッファの配列データからプリミティブをレンダリングする。
countは、レンダリングする要素数を指定する。firstは、レンダリングする最初の要素を指定する。
modeとして指定できる有効な値は、gl.POINTS、gl.LINES、gl.LINE_LOOP、gl.LINE_STRIP、gl.TRIANGLES、gl.TRIANGLE_STRIP、gl.TRIANGLE_FANである。
gl.drawElements(
enum mode,
int count,
enum type,
int offset
)
現在バインドされているバッファからプリミティブを描画する。
countは、レンダリングする要素数を指定する。offsetは、レンダリングする最初の要素を指定する。
modeとして指定できる有効な値については、gl.drawArrays()の項を参照していただきたい。
gl.flush() バッファリングされたWebGLコマンドをただちに実行する。
gl.finish() すべてのWebGLコマンドが実行され、終了するまで制御を返さない。
付録B WebGLリファレンス
B-12
▶テクスチャ 表B-10には、テクスチャの作成、削除、ロードに関連する関数をまとめてある。
表B-10 テクスチャ関数
関数 説明
gl.createTexture() 新しいWebGLTextureオブジェクトを返す。
gl.deleteTexture(
WebGLTexture texture
)
指定されたWebGLTextureオブジェクトを削除する。
gl.bindTexture(
enum target,
WebGLTexture texture
)
引数のtargetに指定されたWebGLTextureオブジェクトをバインドする。targetとして指定できる有効な値は、gl.TEXTURE_2D、gl.TEXTURE_CUBE_MAPである。
gl.activeTexture(
enum texture
)
指定されたテクスチャユニットをアクティブ化する。textureとして指定できる有効な値は、n = gl.MAX_COMBINED_TEXTURE_IMAGE_UNITSとして、gl.TEXTURE0からgl.TEXTUREnまでである。
gl.generateMipmap(
enum target
)
引数のtargetに現在バインドされているテクスチャのためにミップマップを生成する。targetとして指定できる有効な値は、gl.TEXTURE_2Dとgl.TEXTURE_CUBE_MAPである。
gl.texImage2D(
enum target,
int level,
enum internalformat,
int width,
int height,
int border,
enum format,
enum type,
ArrayBufferView pixels
)
引数のtargetにバインドされたテクスチャにpixels配列のピクセルデータをロードする。targetとして指定できる有効な値は、gl.TEXTURE_2D、gl.TEXTURE_CUBE_MAP_POSITIVE_X、gl.TEXTURE_CUBE_MAP_NEGATIVE_X、gl.TEXTURE_CUBE_MAP_POSITIVE_Y、gl.TEXTURE_CUBE_MAP_NEGATIVE_Y、gl.TEXTURE_CUBE_MAP_POSITIVE_Z、gl.TEXTURE_CUBE_MAP_NEGATIVE_Zである。
format、internalformatと し て 指 定 で き る 有 効 な 値 は、gl.ALPHA、gl.RGB、gl.RGBA、gl.LUMINANCE、gl.LUMINANCE_ALPHAである。
type引数は、pixelsにあるデータの型を示す。typeとして指定できる有効な値とtypeに対応するArrayBufferViewの型は、gl.UNSIGNED_BYTE(UInt8Array)、gl.UNSIGNED_SHORT_4_4_4_4(UInt16Array)、gl.UNSIGNED_SHORT_5_5_5_1(UInt16Array)、gl.UNSIGNED_SHORT_5_6_5(UInt16Array)である。
borderの値は0でなければならない。levelの値は、ミップマップレベルを示す。0はもとのイメージを表す。
付録B WebGLリファレンス
B-13
(表B-10続き)
gl.texImage2D(
enum target,
int level,
enum internalformat,
enum format,
enum type,
Object pixels
)
引数のtargetにバインドされたテクスチャにpixelsオブジェクトのピクセルデータをロードする。
pixelsオブジェクトは、img要素、canvas要素、video要素、2Dキャンバスコンテキストのctx.getImageData()メソッドなどで作ったImageDataオブジェクトにすることができる。ほかの引数については、gl.texImage2D()の項を参照していただきたい。
gl.texSubImage2D(
enum target,
int level,
int xoffset,
int yoffset,
int width,
int height,
enum format,
enum type,
ArrayBufferView pixels
)
引数のtargetにバインドされたテクスチャのサブリージョンにピクセルデータをロードする。
サブリージョンのサイズはwidth×heightである。位置(xoffset, yoffset)は、サブリージョンの左上隅を指定する。ほかの引数については、gl.texImage2D()の項を参照していただきたい。
gl.texSubImage2D(
enum target,
int level,
int xoffset,
int yoffset,
enum format,
enum type,
Object pixels
)
引数のtargetにバインドされたテクスチャのサブリージョンにピクセルデータをロードする。
位置(xoffset, yoffset)は、サブリージョンの左上隅を指定する。
pixelsオブジェクトは、img要素、canvas要素、video要素、2Dキャンバスコンテキストのctx.getImageData()メソッドなどで作ったImageDataオブジェクトにすることができる。ほかの引数については、gl.texImage2D()の項を参照していただきたい。
gl.copyTexImage2D(
enum target,
int level,
enum internalformat,
int x,
int y,
int width,
int height,
int border
)
引数のtargetにバインドされたテクスチャにフレームバッファのイメージデータをコピーする。
ほかの引数については、gl.texImage2D()の項を参照していただきたい。
付録B WebGLリファレンス
B-14
(表B-10続き)
gl.copyTexSubImage2D(
enum target,
int level,
int xoffset,
int yoffset,
int x,
int y,
int width,
int height
)
引数のtargetにバインドされたテクスチャのサブリージョンにフレームバッファのイメージデータをコピーする。
ほかの引数については、gl.texSubImage2D()の項を参照していただきたい。
gl.isTexture(
WebGLTexture texture
)
テクスチャがgl.bindTexture()でターゲットにバインドされたWebGLTextureならtrueを返す。そうでなければfalseを返す。
gl.texParameterf(
enum target,
enum pname,
float param
)
gl.texParameteri(
enum target,
enum pname,
int param
)
引数のtargetにバインドされているテクスチャのためにテクスチャパラメータを設定する。
targetとして指定できる有効な値は、gl.TEXTURE_2Dとgl.TEXTURE_CUBE_MAPである。
pnameがgl.TEXTURE_MIN_FILTERなら、paramは gl.NEAREST、gl.LINEAR、gl.NEAREST_MIPMAP_NEAREST、gl.LINEAR_MIPMAP_NEAREST、gl.NEAREST_MIPMAP_LINEAR、gl.LINEAR_MIPMAP_LINEARのどれかでなければならない。
pnameがgl.TEXTURE_MIN_FILTERなら、paramはgl.NEARESTかgl.LINEARでなければならない。
pnameがgl.TEXTURE_WRAP_Sかgl.TEXTURE_WRAP_Tなら、paramはgl.REPEAT、gl.CLAMP_TO_EDGE、gl.MIRRORED_REPEATのどれかでなければならない。
gl.getTexParameter(
enum target,
enum pname
)
targetにバインドされているテクスチャのテクスチャパラメータを返す。
pnameとして指定できる有効な値については、gl.texParameter[fi]()の項を参照。
付録B WebGLリファレンス
B-15
▶ブレンド 表B-11には、ブレンド式、関数に関連する関数をまとめてある。
表B-11 ブレンド関数
関数 説明
gl.blendEquation(
enum mode
)
ブレンド式を設定する。
modeとして指定できる有効な値は、gl.FUNC_ADD、gl.FUNC_SUBTRACT、gl.FUNC_REVERSE_SUBTRACTである。
gl.blendEquationSeparate(
enum modeRGB,
enum modeAlpha
)
RGBとアルファとで別々にブレンド式を設定する。
modeとして指定できる有効な値については、gl.blendEquation()の項を参照。
gl.blendFunc(
enum sfactor,
enum dfactor
)
ソース、デスティネーションブレンドファクタを設定する。
sfactor、dfactorとして指定できる有効な値は、gl.ZERO、gl.ONE、gl.SRC_COLOR、gl.ONE_MINUS_SRC_COLOR、gl.DST_COLOR、gl.ONE_MINUS_DST_COLOR、gl.SRC_ALPHA、gl.ONE_MINUS_SRC_ALPHA、gl.DST_ALPHA、gl.ONE_MINUS_DST_ALPHA、gl.CONSTANT_COLOR、gl.ONE_MINUS_CONSTANT_COLOR、gl.CONSTANT_ALPHA、gl.ONE_MINUS_CONSTANT_ALPHAである。
sfactorについては、gl.SRC_ALPHA_SATURATEも使える。定数のアルファと定数の色を同時に使うことはできない。
gl.blendFuncSeparate(
enum srcRGB,
enum dstRGB,
enum srcAlpha,
enum dstAlpha
)
RGBとアルファとで別々にブレンドファクタを設定する。
ソース、デスティネーションファクタとして指定できる有効な値については、gl.blendFunc()の項を参照。
gl.blendColor(
float red,
float green,
float blue,
float alpha
)
定数のブレンド色を設定する。
付録B WebGLリファレンス
B-16
▶ステンシルバッファ 表B-12には、ステンシルバッファの関数、演算の設定に関連する関数をまとめてある。
表B-12 ステンシルバッファ関数
関数 説明
gl.clearStencil(
int s
)
ステンシルバッファをクリアするときに使われるステンシルインデックスを設定する。
gl.stencilFunc(
enum func,
int ref,
int mask
)
ステンシルテストに使われる関数と参照値を設定する。
関数として指定できる有効な値は、gl.NEVER、gl.LESS、gl.EQUAL、gl.LEQUAL、gl.GREATER、gl.NOTEQUAL、gl.GEQUAL、gl.ALWAYSである。
gl.stencilFuncSeparate(
enum face,
enum func,
int ref,
int mask
)
前面に出ているポリゴンと背後に隠れているポリゴンとで別々にステンシル関数と参照値を設定する。
faceと し て 指 定 で き る 有 効 な 値 は、gl.FRONT、gl.BACK、gl.FRONT_AND_BACKである。
gl.stencilMask(
uint mask
)
ステンシルバッファへの個々のビットの出力を制御するマスクを設定する。
gl.stencilMaskSeparate(
enum face,
uint mask
)
前面に出ているポリゴンと背後に隠れているポリゴンとで別々にステンシルマスクを設定する。
faceとして指定できる有効な値については、gl.stencilFuncSeparate()の項を参照。
gl.stencilOp(
enum fail,
enum zfail,
enum zpass
)
ステンシルテストで使われる演算を設定する。
failはステンシルテストが不合格になったときに使われる演算である。zfailは、ステンシルテストが合格になったものの深度テストが不合格になったときに使われる演算である。zpassは、両テストが合格になったときに使われる演算である。
すべての引数について、指定できる有効な値は、gl.ZERO、gl.KEEP、gl.REPLACE、gl.INCR、gl.DECR、gl.INVERT、gl.INCR_WRAP、gl.DECR_WRAPである。
付録B WebGLリファレンス
B-17
(表B-12続き)
gl.stencilOpSeparate(
enum face,
enum fail,
enum zfail,
enum zpass
)
前面に出ているポリゴンと背後に隠れているポリゴンとで別々にステンシルテスト演算を設定する。
演算として指定できる有効な値については、See gl.stencilOp()の項を参照。
▶深度バッファ 表B-13には、深度バッファの値の設定に関連した関数をまとめてある。
表B-13 深度バッファ関数
関数 説明
gl.depthFunc(
enum func
)
深度バッファ関数を設定する。
funcとして指定できる有効な値は、gl.NEVER, gl.LESS, gl.EQUAL, gl.LEQUAL, gl.GREATER, gl.NOTEQUAL, gl.GEQUAL, and gl.ALWAYSである。
gl.depthMask(
boolean flag
)
深度バッファへの書き込みを有効/無効にする。
gl.depthRange(
float zNear,
float zFar
)
深度バッファの範囲を設定する。
zNearの値は、zFarよりも小さくなければならない。
gl.clearDepth(
float depth
)
深度バッファをクリアするために使われる深度の値を設定する。
gl.polygonOffset(
float factor,
float units
)
深度を計算するために使われるスケーリングファクタとオフセット単位を設定する。
▶レンダリングバッファ 表B-14には、レンダリングバッファの作成、削除、利用に関連する関数をまとめてある。
付録B WebGLリファレンス
B-18
表B-14 レンダリングバッファ関数
関数 説明
gl.createRenderbuffer() 新しいWebGLRenderBufferオブジェクトを返す。
gl.deleteRenderbuffer(
WebGLRenderbuffer renderbuffer
)
引数のWebGLRenderBufferオブジェクトを削除する。
gl.bindRenderbuffer(
enum target,
WebGLRenderbuffer renderbuffer
)
指定されたtargetにWebGLRenderbufferオブジェクトをバインドする。
targetの値は、gl.RENDERBUFFERでなければならない。
gl.renderbufferStorage(
enum target,
enum internalformat,
int width,
int height
)
現在バインドされているレンダリングバッファのためにデータストアを初期化する。
width、height引数は、レンダリングバッファのサイズを指定する。
internalformatとして指定できる有効な値は、gl.RGBA4、gl.RGB565、gl.RGB5_A1、gl.DEPTH_COMPONENT16、gl.STENCIL_INDEX8である。
gl.framebufferRenderbuffer(
enum target,
enum attachment,
enum renderbuffertarget,
WebGLRenderbuffer renderbuffer
)
targetに現在バインドされているフレームバッファに指定されたWebGLRenderbufferオブジェクトをアタッチする。
targetの値は、gl.RENDERBUFFERでなければならない。
renderbuffertargetの値はgl.RENDERBUFFERでなければならない。
attachmentとして指定できる有効な値は、gl.COLOR_ATTACHMENT0、gl.DEPTH_ATTACHMENT、gl.STENCIL_ATTACHMENT、gl.DEPTH_STENCIL_ATTACHMENTである。
gl.isRenderbuffer(
WebGLRenderbuffer renderbuffer
)
renderbufferがgl.bindRenderBuffer()でバインドされたWebGLRenderBufferオブジェクトならtrueを返す。そうでなければfalseを返す。
gl.getRenderbufferParameter(
enum target,
enum pname
)
現在バインドされているレンダリングバッファのパラメータを返す。
pnameとして指定できる有効な値は、gl.RENDERBUFFER_WIDTH、gl.RENDERBUFFER_HEIGHT、gl.RENDERBUFFER_INTERNAL_FORMAT、gl.RENDERBUFFER_RED_SIZE、gl.RENDERBUFFER_GREEN_SIZE、gl.RENDERBUFFER_BLUE_SIZE、gl.RENDERBUFFER_ALPHA_SIZE、gl.RENDERBUFFER_DEPTH_SIZE、gl.RENDERBUFFER_STENCIL_SIZEである。
付録B WebGLリファレンス
B-19
▶フレームバッファ 表B-15には、フレームバッファの作成、削除、利用に関連する関数をまとめてある。
表B-15 フレームバッファ関数
関数 説明
gl.createFramebuffer() 新しいWebGLFramebufferオブジェクトを返す。
gl.deleteFramebuffer(
WebGLFramebuffer framebuffer
)
指定されたWebGLFramebufferオブジェクトを削除する。
gl.bindFramebuffer(
enum target,
WebGLFramebuffer framebuffer
)
引数のtargetに指定されたWebGLFramebufferオブジェクトをバインドする。targetは、gl.FRAMEBUFFERでなければならない。
gl.checkFramebufferStatus(
enum target
)
現在バインドされているフレームバッファの状態を返す。
戻り値は、gl.FRAMEBUFFER_COMPLETE、gl.FRAMEBUFFER_INCOMPLETE_ATTACHMENT、gl.FRAMEBUFFER_INCOMPLETE_MISSING_ATTACHMENT、gl.FRAMEBUFFER_INCOMPLETE_DIMENSIONS、gl.FRAMEBUFFER_UNSUPPORTEDのなかのどれかである。
gl.isFramebuffer(
WebGLFramebuffer framebuffer
)
framebufferがgl.bindFrameBuffer()でバインドされたWebGLFramebufferオブジェクトならtrueを返す。
gl.framebufferTexture2D(
enum target,
enum attachment,
enum textarget,
WebGLTexture texture,
int level
)
現在バインドされているフレームバッファに指定されたWebGLTextureオブジェクトをアタッチする。
attachmentとして指定できる有効な値については、gl.framebufferRenderbuffer()の項を参照。
textargetとして指定できる有効な値はgl.TEXTURE_2D、gl.TEXTURE_CUBE_MAP_POSITIVE_X、gl.TEXTURE_CUBE_MAP_NEGATIVE_X、gl.TEXTURE_CUBE_MAP_POSITIVE_Y、gl.TEXTURE_CUBE_MAP_NEGATIVE_Y、gl.TEXTURE_CUBE_MAP_POSITIVE_Z、gl.TEXTURE_CUBE_MAP_NEGATIVE_Zである。
levelは0でなければならない。
付録B WebGLリファレンス
B-20
(表B-15続き)
gl.getFramebufferAttachmentParameter(
enum target,
enum attachment,
enum pname
)
現在バインドされているフレームバッファのアタッチメントパラメータを返す。
attachmentとして指定できる有効な値は、gl.COLOR_ATTACHMENT0、gl.DEPTH_ATTACHMENT、gl.STENCIL_ATTACHMENTである。
pnameとして指定できる有効な値は、gl.FRAMEBUFFER_ATTACHMENT_OBJECT_TYPE、gl.FRAMEBUFFER_ATTACHMENT_OBJECT_NAME、gl.FRAMEBUFFER_ATTACHMENT_TEXTURE_LEVEL、gl.FRAMEBUFFER_ATTACHMENT_TEXTURE_CUBE_MAP_FACEである。
gl.colorMask(
boolean red,
boolean green,
boolean blue,
boolean alpha
)
フレームバッファの赤、緑、青、アルファコンポーネントの書き込みを有効/無効にする。
gl.readPixels(
int x,
int y,
int width,
int height,
enum format,
enum type,
ArrayBufferView pixels
)
フレームバッファからピクセルデータを読み出す。
x、y、width、heightは、読み出す矩形リージョンを指定する。
formatはgl.RGBAで な け れ ば な ら な い。typeはgl.UNSIGNED_BYTEでなければならない。
ピクセルデータはpixels配列にロードされる。typeのgl.UNSIGNED_BYTEに合わせて、配列はUInt8Array型でなければならない。
gl.pixelStorei(
enum pname,
any param
)
ピクセルストレージモードを設定する。paramのデータ型は、パラメータによって変わる。
pnameがgl.PACK_ALIGNMENTかgl.UNPACK_ALIGNMENTなら、paramはintでなければならない。
pnameがgl.UNPACK_FLIP_Y_WEBGLかgl.UNPACK_PREMULTIPLY_ALPHA_WEBGLなら、paramはbooleanでなければならない。
pnameがgl.UNPACK_COLORSPACE_CONVERSION_WEBGLなら、paramはgl.BROWSER_DEFAULT_WEBGLかgl.NONEでなければならない。
付録B WebGLリファレンス
B-21
▶その他の関数 表B-16には、今までの分類に収まらない関数がまとめられている。
表B-16 その他の関数
関数 説明
gl.enable(
enum cap
)
機能を有効にする。
capとして指定できる有効な値は、gl.CULL_FACE、gl.BLEND、gl.DITHER、gl.STENCIL_TEST、gl.DEPTH_TEST、gl.SCISSOR_TEST、gl.POLYGON_OFFSET_FILL、gl.SAMPLE_ALPHA_TO_COVERAGE、gl.SAMPLE_COVERAGEである。
gl.disable(
enum cap
)
機 能 を 無 効 に す る。capと し て 指 定 で き る 値 に つ い て は、gl.enable()の項を参照。
gl.isEnabled(
enum cap
)
指定された機能が有効ならtrueを返す。そうでなければfalseを返す。capとして指定できる値については、gl.enable()の項を参照。
gl.cullFace(
enum mode
)
フェースカリングモードを設定する。
modeとして指定できる有効な値は、gl.FRONT、gl.BACK、gl.FRONT_AND_BACKである。
gl.frontFace(
enum mode
)
フェースカリングで使われる回転方向を設定する。
modeとして指定できる有効な値は、gl.CW(右回り)とgl.CCW(左回り)である。
gl.clear(
uint mask
)
カラー、深度、ステンシルバッファをクリアする。
maskは、どのバッファをクリアするかを指定するビットマスクである。例:
gl.clear(
gl.DEPTH_BUFFER_BIT ||
gl.STENCIL_BUFFER_BIT ||
gl.COLOR_BUFFER_BIT
);
gl.clearColor(
float red,
float green,
float blue,
float alpha
)
カラーバッファをクリアするために使う色を設定する。
付録B WebGLリファレンス
B-22
(表B-16続き)
gl.lineWidth(
float width
)
レンダリングされる線の太さを設定する。
gl.scissor(
int x,
int y,
int width,
int height
)
シザーボックスを設定する。
x、yはシザーボックスの左上隅を指定する。width、heightはシザーボックスのサイズを指定する。
gl.sampleCoverage(
float value,
boolean invert
)
マルチサンプルカバレッジパラメータを設定する。
invertは、カバレッジマスクを反転するかどうかを指定する。
gl.getError() 最後に実行したWebGLコマンドのエラーステータスを示すenum値を返す。
戻り値は、gl.INVALID_ENUM、gl.INVALID_VALUE、gl.INVALID_OPERATION、gl.OUT_OF_MEMORY、gl.CONTEXT_LOST_WEBGL、gl.INVALID_FRAMEBUFFER_OPERATIONのどれかになる。
gl.hint(
enum target,
enum mode
)
実装のヒントを設定する。
targetは、gl.GENERATE_MIPMAP_HINTでなければならない。
modeとして指定できる有効な値は、gl.DONT_CARE、gl.FASTEST、gl.NICESTである。
gl.getSupportedExtensions() サポートされているエクステンションを示す文字列配列を返す。
gl.getExtension(
string name
)
nameというエクステンションがサポートされていればオブジェクトを返す。そうでなければ、nullを返す。
gl.getContextAttributes() webglコンテキストを作成したときに指定されたWebGLContextAttributesを返す。
gl.isContextLost() たとえばモバイルデバイスで電源イベントが発生したなどの理由でwebglコンテキストが失われ、作り直さなければならない場合は、trueを返す。
gl.getParameter(
enum pname
)
pnameという名前のWebGLパラメータの値を返す。有効なpnameの値は、表B-17を参照。
付録B WebGLリファレンス
B-23
▶パラメータ 表B-17には、gl.getParameter()メソッドでアクセスできるパラメータをまとめてある。
表B-17 パラメータ
パラメータ名 説明
gl.ACTIVE_TEXTURE ア ク テ ィ ブ な テ ク ス チ ャ ユ ニ ッ ト を 示 すint値。 表B-10のgl.activeTexture()を参照。
gl.ALIASED_LINE_WIDTH_RANGE
エイリアス化された線の太さとしてサポートされている最小値と最大値の2つの要素を持つFloat32Array。
gl.ALIASED_POINT_SIZE_RANGE
エイリアス化された点のサイズとしてサポートされている最小値と最大値の2つの要素を持つFloat32Array。
gl.ALPHA_BITS 現在のカラーバッファのアルファビットプレーンの数。
gl.ARRAY_BUFFER_BINDING
現 在gl.ARRAY_BUFFERタ ー ゲ ッ ト に バ イ ン ド さ れ て い るWebGLBufferオブジェクト。表B-4のgl.bindBuffer()を参照。
gl.BLEND ブレンディングが有効かどうかを示す論理値。表B-16のgl.enable()を参照。
gl.BLEND_COLOR ブレンドカラーの赤、緑、青、アルファコンポーネントの4つの要素を持つFloat32Array。表B-11のgl.blendColor()を参照。
gl.BLEND_DST_ALPHA デスティネーションアルファブレンド関数のenum値。表B-11のgl.blendFuncSeparate()を参照。
gl.BLEND_DST_RGB デ ス テ ィ ネ ー シ ョ ンRGBブ レ ン ド 関 数 のenum値。 表B-11のgl.blendFuncSeparate()を参照。
gl.BLEND_EQUATION_ALPHA
アルファブレンド式のenum値。表B-11のgl.blendFuncSeparate()を参照。
gl.BLEND_EQUATION_RGB RGBブレンド式のenum値。表B-11のgl.blendFuncSeparate()を参照。
gl.BLEND_SRC_ALPHA ソースアルファブレンド関数のenum値。表B-11のgl.blendFuncSeparate()を参照。
gl.BLEND_SRC_RGB ソースRGBブレンド関数のenum値。表B-11のgl.blendFuncSeparate()を参照。
gl.BLUE_BITS 現在のカラーバッファの青ビットプレーンの数。
gl.COLOR_CLEAR_VALUE カラーバッファをクリアするために使われる色の赤、緑、青、アルファコ ン ポ ー ネ ン ト の4つ の 要 素 を 持 つFloat32Array。 表B-16のgl.clearColor()を参照。
付録B WebGLリファレンス
B-24
(表B-17続き)
gl.COLOR_WRITEMASK カラーバッファの赤、緑、青、アルファコンポーネントへの書き込みが有効かどうかを示す4個の論理値の配列。表B-15のgl.ColorMask()を参照。
gl.COMPRESSED_TEXTURE_FORMATS
WebGLは圧縮されたテクスチャ形式をサポートしないので、常にnull。
gl.CULL_FACE フェースカリングが有効になっているかどうかを示す論理値。表B-16のgl.enable()を参照。
gl.CULL_FACE_MODE 現在のフェースカリングモードを表すenum値。表B-16のgl.cullFace()を参照。
gl.CURRENT_PROGRAM アクティブなWebGLProgramオブジェクト。表B-6のgl.useProgram()を参照。
gl.DEPTH_BITS 現在の深度バッファのビットプレーンの数。
gl.DEPTH_CLEAR_VALUE 深度バッファをクリアするために使われる深度値を示す浮動小数点数。表B-13のgl.clearDepth()を参照。
gl.DEPTH_FUNC 深度比較関数のenum値。B-13のgl.depthFunc()を参照。
gl.DEPTH_RANGE 深度バッファの深度の範囲を示す2つの要素を持つFloat32Array。B-13のgl.depthRange()を参照。
gl.DEPTH_TEST 深度テストが有効になっているかどうかを示す論理値。表B-16のgl.enable()を参照。
gl.DEPTH_WRITEMASK 深度バッファへの書き込みが有効になっているかどうかを示す論理値。表B-13のgl.depthMask()を参照。
gl.DITHER フラグメントディザが有効になっているかどうかを示す論理値。表B-16のgl.enable()を参照。
gl.ELEMENT_ARRAY_BUFFER_BINDING
現在gl.ELEMENT_ARRAY_BUFFERターゲットにバインドされているWebGLBufferオブジェクト。表B-4のgl.bindBuffer()を参照。
gl.FRAMEBUFFER_BINDING
現在バインドされているWebGLFramebufferオブジェクト。表B-15のgl.bindFramebuffer()を参照。
gl.FRONT_FACE 三角形ワインディング方向を示すenum値。表B-16のgl.frontFace()を参照。
gl.GENERATE_MIPMAP_HINT
ミップマップ生成ヒントモードのenum値。表B-16のgl.hint()を参照。
gl.GREEN_BITS 現在のカラーバッファの緑ビットプレーンの数。
gl.LINE_WIDTH 現在の線の太さを示すfloat値。表B-16のgl.lineWidth()を参照。
gl.MAX_COMBINED_TEXTURE_IMAGE_UNITS
結合された頂点シェーダとフラグメントシェーダでサポートされている最大のテクスチャユニット。少なくとも8以上になる。
付録B WebGLリファレンス
B-25
(表B-17続き)
gl.MAX_CUBE_MAP_TEXTURE_SIZE
最大のキューブマップテクスチャサイズの概算値。少なくとも16以上になる。
gl.MAX_FRAGMENT_UNIFORM_VECTORS
フラグメントシェーダの4要素Uniform変数の最大数。少なくとも16以上になる。
gl.MAX_RENDERBUFFER_SIZE
レンダリングバッファでサポートされている最大の幅と高さ。少なくとも1以上になる。
gl.MAX_TEXTURE_IMAGE_UNITS
フラグメントシェーダでサポートされている最大のテクスチャユニット。少なくとも8以上になる。
gl.MAX_TEXTURE_SIZE 最大のテクスチャサイズの概算値。少なくとも64以上になる。
gl.MAX_VARYING_VECTORS
頂点、フラグメントシェーダの4要素Varying変数の最大数。少なくとも8以上になる。
gl.MAX_VERTEX_ATTRIBS 頂点シェーダの4要素頂点属性の最大数。少なくとも8以上になる。
gl.MAX_VERTEX_TEXTURE_IMAGE_UNITS
頂点シェーダでサポートされる最大のテクスチャユニット。0になることがあり得る。
gl.MAX_VERTEX_UNIFORM_VECTORS
頂点シェーダの4要素Uniform変数の最大数。少なくとも128以上になる。
gl.MAX_VIEWPORT_DIMS ビューポートの幅と高さの最大値という2つの要素を持つInt32Array。
gl.NUM_COMPRESSED_TEXTURE_FORMATS
WebGLは圧縮されたテクスチャ形式をサポートしないので、常にnull。
gl.PACK_ALIGNMENT メモリにピクセルデータを書き込むときに使われるバイトアラインメントを示すint値。表B-15のgl.pixelStorei()を参照。
gl.POLYGON_OFFSET_FACTOR
ポリゴンオフセットで使われるfloatのスケーリングファクタ。表B-13のgl.polygonOffset()を参照。
gl.POLYGON_OFFSET_FILL
ポリゴンオフセットモードがフィルモードで有効になっているかどうかを示す論理値。表B-16のgl.enable()を参照。
gl.POLYGON_OFFSET_UNITS
定数の深度オフセットを作るために使われるfloat値。表B-13のgl.polygonOffset()を参照。
gl.RED_BITS 現在のカラーバッファの赤ビットプレーンの数。
gl.RENDERBUFFER_BINDING
現在バインドされているWebGLRenderbufferオブジェクト。表B-14のgl.bindRenderbuffer()を参照。
gl.RENDERER レンダラの名前の文字列。
gl.SAMPLE_BUFFERS 現在のフレームバッファに与えられたサンプルバッファの数を示すint値。
付録B WebGLリファレンス
B-26
(表B-17続き)
gl.SAMPLE_COVERAGE_INVERT
カ バ レ ッ ジ 値 を 反 転 す べ き か ど う か を 示 す 論 理 値。 表B-16のgl.sampleCoverage()を参照。
gl.SAMPLE_COVERAGE_VALUE
現在のカバレッジ値を示すfloat値。表B-16のgl.sampleCoverage()を参照。
gl.SAMPLES 現在のフレームバッファのカバレッジマスクサイズを示すint値。
gl.SCISSOR_BOX 現在のシザーボックスのx、y、width、heightの4つの要素を持つInt32Array。表B-16のgl.scissor()を参照。
gl.SCISSOR_TEST シザーテストが有効になっているかどうかを示す論理値。表B-16のgl.enable()を参照。
gl.SHADING_LANGUAGE_VERSION
実装が使っているシェーダ言語のバージョンを示す文字列。例: WebGL GLSL ES 1.0
gl.STENCIL_BACK_FAIL ステンシルテストが不合格になったときに、背後に隠れているポリゴンのために使われる演算を示すenum値。表B-12のgl.stencilOpSeparate()を参照。
gl.STENCIL_BACK_FUNC 背後に隠れているポリゴンのために使われる比較関数を示すenum値。表B-12のgl.stencilFuncSeparate()を参照。
gl.STENCIL_BACK_PASS_DEPTH_FAIL
ステンシルテストが合格になったものの深度テストが不合格になったときに、背後に隠れているポリゴンのために使われる演算を示すenum値。表B-12のgl.stencilOpSeparate()を参照。
gl.STENCIL_BACK_PASS_DEPTH_PASS
ステンシルテストと深度テストの両方が合格になったときに、背後に隠れているポリゴンのために使われる演算を示すenum値。表B-12のgl.stencilOpSeparate()を参照。
gl.STENCIL_BACK_REF 背後に隠れているポリゴンのために使われる参照値。表B-12のgl.stencilFuncSeparate()を参照。
gl.STENCIL_BACK_VALUE_MASK
背後に隠れているポリゴンが比較の前に参照値とステンシルバッファをマスクするために使うintのマスク。表B-12のgl.stencilFuncSeparate()を参照。
gl.STENCIL_BACK_WRITEMASK
背後に隠れているポリゴンのための書き込みを制御するintのマスク。表B-12のgl.stencilMaskSeparate()を参照。
gl.STENCIL_BITS ステンシルバッファのビットプレーンの数。
gl.STENCIL_CLEAR_VALUE
ステンシルバッファをクリアするために使われるintのインデックス値。表B-12のgl.clearStencil()を参照。
gl.STENCIL_FAIL ステンシルテストが不合格になったときに、前面に出ているポリゴンのために使われる演算を示すenum値。表B-12のgl.stencilOpSeparate()を参照。
gl.STENCIL_FUNC 前面に出ているポリゴンのために使われる比較関数を示すenum値。表B-12のgl.stencilFuncSeparate()を参照。
付録B WebGLリファレンス
B-27
(表B-17続き)
gl.STENCIL_PASS_DEPTH_FAIL
ステンシルテストが合格になったものの深度テストが不合格になったときに、前面に出ているポリゴンのために使われる演算を示すenum値。表B-12のgl.stencilOpSeparate()を参照。
gl.STENCIL_PASS_DEPTH_PASS
ステンシルテストと深度テストの両方が合格になったときに、前面に出ているポリゴンのために使われる演算を示すenum値。表B-12のgl.stencilOpSeparate()を参照。
gl.STENCIL_REF 前 面 に 出 て い る ポ リ ゴ ン の た め に 使 わ れ る 参 照 値。 表B-12のgl.stencilFuncSeparate()を参照。
gl.STENCIL_TEST ステンシルテストが有効になっているかどうかを示す論理値。表B-16のgl.enable()を参照。
gl.STENCIL_VALUE_MASK 前面に出ているポリゴンが比較の前に参照値とステンシルバッファをマスクするために使うintのマスク。表B-12のgl.stencilFuncSeparate()を参照。
gl.STENCIL_WRITEMASK 前面に出ているポリゴンのための書き込みを制御するintのマスク。表B-12のgl.stencilMaskSeparate()を参照。
gl.SUBPIXEL_BITS サブピクセルビットの数の概算値。少なくとも4以上になる。
gl.TEXTURE_BINDING_2D 現 在gl.TEXTURE_2Dタ ー ゲ ッ ト に バ イ ン ド さ れ て い るWebGLTextureオブジェクト。表B-10のgl.bindTexture()を参照。
gl.TEXTURE_BINDING_CUBE_MAP
現在gl.TEXTURE_CUBE_MAPターゲットにバインドされているWebGLTextureオブジェクト。表B-10のgl.bindTexture()を参照。
gl.UNPACK_ALIGNMENT メモリからピクセルデータを読み出すときに使われるバイトアラインメントを示すint値。表B-15のgl.pixelStorei()を参照。
gl.UNPACK_COLORSPACE_CONVERSION_WEBGL
イメージデータをロードするときに使われるカラースペース変換を示すenum値。初期状態では、gl.BROWSER_DEFAULT_WEBGLになっている。表B-15のgl.pixelStorei()を参照。
gl.UNPACK_FLIP_Y_WEBGL
テクスチャイメージデータが縦軸に沿って反転しているかどうかを示す論理値。表B-15のgl.pixelStorei()を参照。
gl.UNPACK_PREMULTIPLY_ALPHA_WEBGL
イメージデータをロードするときに、アルファチャネルがRGBチャネルに掛け合わされるかどうかを示す論理値。表B-15のgl.pixelStorei()を参照。
gl.VENDOR 実装に責任を負う企業名の文字列。
gl.VERSION 実装で使われているWebGLバージョンを示す文字列。例:WebGL 1.0
gl.VIEWPORT 現在のビューポートのx、y、width、heightという4つの要素を持つInt32Array。表B-9のgl.viewport()を参照。