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2004.2.25 XMLコンソーシアム~ユーザーシンポジウム~
東京ガスWebサービスGIS実例紹介GeOAPの概要
東京ガス株式会社 情報通信部
GIS技術グループ
木津 吉永[email protected]
http://www.geoap.jp
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目次
0 はじめに
1 GeOAPとは?2 GeOAPの特徴3 GeOAPが生まれた背景4 東京ガスの事例
5 外販におけるGISの課題6 GeOAPによるGISビジネス変革の可能性7 東京ガスがめざすWebサービスGISビジネス
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0 はじめに東京ガス会社概要(2003年3月31日現在)
本社所在地 :東京都港区海岸1-5-20創 業 :1885年(明治18年)
従業員数 :11,338人
資本金 :1418.44億円
供給区域 :東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、群馬県、栃木県、山梨県、長野県 約3,000平方km
需要家件数 :9,244千件
ガス本支管延長 :49,431km-1977年からGISを開発-60以上のGISアプリケーションが稼動、日本最大のGISユーザ-CISとともにGISが社内の基幹システム-東京ガス・エンジニアリングを通してユーティリティ関連中心に外販
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1 GeOAPとは?Geograhic Object Access Productの略東京ガスGISノウハウをWebサービス化地理情報をWebサービスを通して取得
現在、体験サイト(http://www.geoap.jp)稼動中
http
XML封筒
XML封筒
Soap(Simple Object Access Protocol)
他システム連携
+地理情報(GeograhicInformation)
=GeOAP
Webサーバクライアント
業務システム
Webサービスサーバ
GIS
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2 GeOAPの特徴(1)必要とされる地理的数値結果(文字情報)のみ取得可能→通信負荷の低減
もちろん、確認のため、地図を参照することも可能
Webサービスを使用しているため、他システム連携が容易
帳票(Office等)に住所等をキーにして、簡単に地図が貼り付けられる
GeOAPサーバ
クライアント
地理情報DB
数値結果 地図イメージ
連携
他システム
必要なものだけ得られるぞ
MS Office
地理的集計
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2 GeOAPの特徴(2)クライアントとして、MS Officeを利用できるため、ユーザは慣れ親しんだU/Iで地理情報を得られるExcel等を用いて、数1000、数万レコードの距離情報等、バッチ的処理が行える
クライアント側にGISソフト・地図データのインストールは一切不要
クライアント
Officeだから使い易い
通常GIS GeOAP
GISソフトデータ不要
オンライン集計 バッチ集計
大量の地理的処理が可能なことにより業務の効率化を実現サーバでのGIS・データ
の一元管理が可能常に最新のデータ利用
可能マクロを使って簡単に地理情報が得られるぞ!
MS Office
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2 GeOAPの特徴(3)体験サイトの提供メソッド
経路情報の取得
指定住所付近の地図取得
経路地図の取得
円内抽出
住所列に対して、プロット地図の取得
等詳細は体験サイトhttp://www.geoap.jpを参照下さい
有償サービス時は市販地図データ、施設・店舗等の位置情報(POI)、統計情報等のコンテンツを充実
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2 GeOAPの特徴(4)ユーザ認証キーにより、メソッド呼び出し制御
敢えてセッションを利用(地図表示後、拡大・スクロール等あり)
メソッドは極力シンプルに(地図、距離取得等)
通信量・回数を抑えるためにメソッドは1回呼べば情報を取得できる仕組みにした(但し、メソッド利用時には必ず認証メソッドを1回呼ぶ必要あり)サンプル(Excel、アプリケーション、Webページ)の提供
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3 GeOAPが生まれた背景
社内での大量の距離情報取得のニーズ
Excel帳票等、Office製品に直接地図添付GISに精通していないユーザでも簡単に地理情報の取得
地図データは一括管理したい
距離情報取得のニーズ
インターネットを介して、GISとシームレスな連携(他ASP業者とのシステム連携)ニーズ
TG社内
外販
Webサービスに着目
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4 東京ガスの事例(1)地図出力系
事業所地図作成(クライアント:VISIO)
最適な導管投資
配送拠点から顧客までの距離
緊急自動車での顧客までの到達時間
物件から最寄り駅までの距離
文字バッチ系
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4 東京ガスの事例(4)~GeOAPの利点社内利用の拡大(GISが末使用の部署への普及)地図データの一元管理が可能
開発の効率化インターネットで開発環境公開(wsdlのURL提供)GeOAPアプリケーション開発会社はインターネット越しにアプリケーション開発GeOAPに不具合がある場合、すぐに対応可能GeOAPアプリケーション開発会社側で面倒なGIS動作環境の作成(地図、動作モジュールインストール)が不要→開発の立ち上がりが速い、GISに精通していない会社でもアプリ開発可能
アプリケーション納品時、wsdlのURLをイントラ内のものに変更することにより、イントラ内でもすぐに動作
~苦労している点社内ユーザの細かい要望をメソッドに落とす時の設計が難しい(粒度、メソッド数の増加等)
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4 東京ガスの事例(5)~TG社内でのGeOAPの位置づけ
従来、GISは主に地図(導管図)を使う業務で利用60ものGISアプリケーションが動作→地図を使う業務にGISはほぼ行き渡ってしまったGISのユーザだけでなく、GIS未使用ユーザにもGeOAPを提案しており、「こういうものが欲しかった」と好感触である
昨年から活用が始まったところだが、今後、社内にOfficeXP(Office2003)が普及するとExcelの帳票への貼付けやデータウェアハウスとの連携などによるGeOAPの活用が進んでゆくと思われる
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4 東京ガスの事例(6)~CISのWebサービス対応
ホストで稼動していたCISをOpen化Open化に伴い、基幹システムであるCISのWebサービス対応を行い、様々なシステムから顧客情報が呼び出し可能に
実際、GIS→CIS連携において、従来のSNAゲートウェイによる連携から、Webサービスによる連携に移行中である
CIS情報選択した家の顧客情報をSNAゲートウェイを通して取得
GISガス使用量等の顧客情報を表示
顧客情報をCISWebサービスから取得
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5 外販におけるGISの課題(1)~ユーザーのGISに対するイメージ
多機能(必要のない機能もあり)で高価
使い方が難しい
地図データが高い
地図を使う業務以外では必須でない
=あれば便利だがなくてもよい
費用対効果が出しにくい
高機能・難解・高価であるため、なかなか成約しない
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5 外販におけるGISの課題(2)~ユーザーがもつGISへの要望
安くして欲しい(地図データ、GISソフト)現状:ASPでも高価(施設の位置情報や住所データも)
自社データあるいは他システムと連携させたい現状:GISソフトが起動するか単なる地図配信
機能が少なくもっと簡単に現状:GISは機能でしか差別化できていないので多機能に
地図をちょっとだけ使いたい現状:インターネットの無償地図サイトを使ってしまう
地理的な処理(経路距離計算など)の結果が欲しい現状:高価なフル機能GISを購入してバッチ処理を作り込み
もっと安く、使い易く、他システムとのシームレスな連携を!
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5 外販におけるGISの課題(3)~WebサービスGIS(GeOAP)がユーザの要望に応える
自社データあるいは他システムと容易に連携可能
Webサービスだからこそ簡単な地図機能を業務システムに容易にアドイン
必要な機能(メソッド)を必要な分、利用サービスオンデマンドの実現
地理的な処理(経路距離計算など)の結果を安価に提供地図を出さないので安価に提供可能
高価なGISを買う必要がないユーザの利便性向上獲得による外販ビジネスの拡大
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6 GeOAPによるGISビジネスの変革の可能性(1)
既存GISビジネス‖
GISクローズドな環境
地図コンテンツベンダー
GISエンジンベンダー
エンドユーザ 他システム
連携困難
不満
×
×
GISエンジン購入カスタマイズ工数大地図の更新等=高価
システムインテグレータ
GIS-ASP業者
カスタマイズ困難
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6 GeOAPによるGISビジネスの変革の可能性(2)
地図コンテンツベンダー
エンドユーザ 他システム
連携可能
システムインテグレータ
GISエンジン購入不要カスタマイズ容易地図の更新不要=短期間に安価に
WebサービスGISGeOAP
TG社内でも適応可能
WebサービスGIS(GeOAP)による変革‖
すべてのステークホルダーがWIN
販路拡大適正な課金
GISエンジンベンダー満足度向上
最新地図コンテンツ本格的GISニーズ拡大=市場拡大
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6 GeOAPによるGISビジネスの変革の可能性(3)
エンドユーザ
システムインテグレータ
ASP事業者容易にGIS機能組込み
WebサービスGISによる変革‖
GISオープンな環境
自社製品の付加価値向上
地図コンテンツベンダー
WebサービスGISGeOAP
アプリベンダー(CRM、ERP、etc)
満足度向上容易にGIS機能組込み
自社製品の付加価値向上
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7 東京ガスがめざすWebサービスGISビジネス(1)
GISを「いつでも」、「どこでも」、「だれでも」、
簡単に使うことができる
GISということを意識せず、いつのまにか
GISを使っている環境を整えたい‖
ガス事業と同じようなインフラとなりうる
GIS事業を展開したい
GISGISユーティリティサービスの実現ユーティリティサービスの実現
GeOAPのビジネス展開GeOAPのビジネス展開
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7 東京ガスがめざすWebサービスGISビジネス(2)
GeOAPの位置付け~ガス事業との対比
工場
付臭・熱量調整
ガス供給の仕組み ガスホルダー
ガス器具
天然ガス
ガス管=インフラ
需要家ガスLNGタンカー
ASP事業者等GeOAP提供の仕組み
GeOAPサーバ アプリケーション
ユーザ
GeOAP(SOAP)=GISインフラ
地図情報
地図コンテンツベンダー
地理的処理地図コンテンツ
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7 東京ガスがめざすWebサービスGISビジネス(3)
有償サービスモデル
システムインテグレータなど
GeOAP
GeOAPを利用したソリューションの提供
ユーザー対価の支払
GeOAPメソッドGeOAP関連情報無償提供
GeOAPパートナー契約
使用料支払
GeOAPサービス提供
ユーザ使用料から定率ペイバック
地図コンテンツベンダー
地図提供
地図使用料
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・安価なサービスにより地理情報のASPサービスを手軽に利用できる環境を提供・メソッドごとにポイント数を変更(例.経路距離(文字):1ポイント、経路地図:3ポイント等)
7 東京ガスがめざすWebサービスGISビジネス(4)
使用料の考え方
・ガス、水道、下水など
・自治体、官公庁
・大学等教育・研究機関
・企業の人事、企画部門
・コンサル会社
・不動産、流通など
対象
1ユーザ(IPアドレス認証)A:1万円/月(5000ポイントまで)B:2万円/月(12000ポイントまで)C:4万円/月(35000ポイントまで)ポイントを超過した場合、1ポイントあたり3円
定量制+(従量制)
数値地図など無償データを使用可能
価格(予定)サービス形態
+市販地図(オプション)1枚あたり○○円など
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ご静聴ありがとうございました