V23 データベース（基礎）

目次

I. 序論 ................................................................................................................... 2

II. プロジェクトの説明 ............................................................................................ 3

V23 データベース（基礎）2

1. 主な必要機能 .................................................................................................... 3

III. 技能 – 評価 ..................................................................................................... 4

IV. 使用するデータベース ......................................................................................... 4

V. 実行するタスク .................................................................................................... 5

1. テーブルとフィールド ........................................................................................ 5

A. 技能カテゴリ – 2 ポイント ............................................................................... 5

B. 競技種目– 4 ポイント ....................................................................................... 5

C. 候補者 – 6 ポイント ......................................................................................... 6

2. リレーションシップと参照整合性規則– 3 ポイント ................................................ 7

3. データ .............................................................................................................. 7

A. 技能カテゴリ – 3 ポイント ............................................................................... 8

B. 候補者 - 12 ポイント ....................................................................................... 9

4. クエリ ............................................................................................................ 10

A. 技能カテゴリごとに受理された申請リスト – 10ポイント .................................... 10

5. フォーム ......................................................................................................... 10

A. 競技種目別候補者リスト – 10 ポイント ............................................................ 11

B. 候補者シートと選んだ競技種目 - 10 ポイント ................................................... 11

C. 技能カテゴリの管理とそれに属する競技種目- 15 ポイント .................................. 12

6 ......................................................................................................................... 13

A. 競技種目– 10 ポイント .................................................................................... 13

B. 技能カテゴリおよび競技種目別申請リスト– 15 ポイント ..................................... 14

I. 序論

このプロジェクトは、第 9 回国際アビリンピックに出場するフランスチームを編成するための

候補者の予選を目的としている。

V23 データベース（基礎）3

競技時間は 2時間である。

II. プロジェクトの説明

このプロジェクトは、リレーショナル DBMS（データベース管理システム）Microsoft Access

2010 とテーブル、リレーション、データを含む既存のデータベースを使用して完成する。

協会により運営される第 9 回国際アビリンピックのフランスチームへの申請を処理するための

アプリケーションプログラムを制作する。

大会で実施される様々な競技種目は、（陶磁器、料理、コンピュータプログラミング、溶接、

貴金属装身具等）であり、技能カテゴリは、（クラフト、ICT、サービス等）に分類されてい

る。

候補者が登録できる競技種目は 1つのみである。

このアプリケーションプログラムにおいて、申請は３つのステータスに分かれる。候補者が登

録した時点では「保留」、審査により候補者が選んだ競技種目に十分な経験があれば「受理」、

そうでなければ「不受理」となる。

受理された申請のリストは後日、フランスチームのメンバーを選出するために使用する。

1. 主な必要機能

技能カテゴリごとに競技種目を処理する。

候補者と選んだ競技種目のリストを処理する。

選んだ競技種目が表示された候補者のフォームを処理する。

競技種目ごとに受理された出願をリストアップする。

競技種目および属する技能カテゴリを編集する。

技能カテゴリおよび選んだ競技種目ごとに候補者リストを編集する。

V23 データベース（基礎）4

III. 技能 – 評価

以下は競技中に使用される技能およびこれに対応する得点である。

1. 既存テーブルでフィールドプロパティを編集する 10ポイント

2. テーブルのリレーションシップの定義と参照整合性規則 5ポイント

3. データの入力と編集 15ポイント

4. クエリの作成 10ポイント

5. フォームの作成 35ポイント

6. レポートの作成 25ポイント

合計 100ポイント

これらのタスクはすべて以下の章で説明する。完成したタスクは与えられた指示に適合してい

なければならない。

IV. 使用するデータベース

確認事項として、「CandidateAdministration」（候補者管理）という名称の既存データベース

（ファイル）でプロジェクトを開始する。このデータベースに編集（テーブル、リレー

ション、データ）および入力（データ、クエリ、フォーム、レポート）を加える。

3 つの（データ付）テーブルを含むものとする。

1. 技能カテゴリ

クラフト、ICT、サービス等

2. 競技種目名

陶磁器、料理、コンピュータプログラミング、溶接、貴金属装身具等

3. 候補者と選んだ競技種目

テーブルのリレーションは次の通りである。

1. 1つの skill category（技能カテゴリ）は 0～複数の skill（競技種目）を含む。

2. 1つの skill（競技種目）が属する skill category（技能カテゴリ）は 1つのみである。

3. 1つの skill（競技種目）は 0～複数の candidate（候補者）を含む。

V23 データベース（基礎）5

4. 1人の candidate（候補者）が登録できる skill（競技種目）は 1つのみである。

V. 実行するタスク

1. テーブルとフィールド

既存データベースのテーブルは A、B、C 章で説明する。各フィールド（行）とそのプロパティ

（列）は各テーブルに関する図表で説明する。

「CandidateAdministration」（候補者管理）データベースを開いたら、各フィールドの “ ”

とプロパティ“data type”（データタイプ）とが各テーブルの説明と一致しているかどうかを

確認しなければならない。

列“Constraint/field properties”（制約／フィールドプロパティ）および“Description”

（説明）は情報提供目的のみで編集を必要としない。

A. 技能カテゴリ – 2 ポイント

大会中に実施される類似する競技種目を含むグループ。

テーブル名: SkillCategory（技能カテゴリ）テーブルの説明：

Field name

（フィール

ド名）

Data type

（データタ

イプ）

Caption

（キャプショ

ン）

Constraints/field

properties

（制約／フィールドプロパ

ティ）

Description

（説明）

pnlCat 数字長整数

型 Id Primary key

技能カテゴリの

Id

tCat テ キ ス ト

（25）

Skill

category

技能カテゴリ

Not null, no duplicates 技能カテゴリ名

B. 競技種目– 4 ポイント

大会で実施される競技種目。

テーブル名: Skill（競技種目）

V23 データベース（基礎）6

Field name

（フィール

ド名）

Data type

（データタ

イプ）

Caption

（キャプショ

ン）

Constraints/Field

properties（制約 / フィ

ールドプロパティ）

Description

（説明）

ptSki テ キ ス ト

（3） コード 主キー 競技種目コード

tSki テ キ ス ト

（80） 競技種目

NOT NULL, duplicate なし 競技種目名

nlCatSki 数字長整数

型 技能カテゴリ

外 部 キ ー 、 NOT NULL 、

Duplicate index（重複イ

ンデックス）、ソート済の

技能カテゴリをリストアッ

プ

技能カテゴリ

C. 候補者 – 6 ポイント

第 9回国際アビリンピックに申請した人および選んだ競技種目とそのステータステーブル名:

Candidate （候補者）

Field name

（フィールド

名）

Data type

（データタイ

プ）

Caption

（キャプ

ション）

Constraints/field

properties（制約/フィール

ドプロパティ）

Description

（説明）

pnlCan 数字長整数型

Id 主キー 候補者 id

tTitleCan テキスト（8） タイトル

デフォルト値=

Mr.、NOT NULL、Duplicate

index

コンボボックスは Mr.と

Ms.のみ

候補者の称号

（Mr.、Ms.）

tSurnameCan テキスト（50） 姓

NOT NULL、

Duplicate index、

フォーマットを編集してす

べて大文字にする。

候補者の姓

tFirstNameCan テキスト（50） 名 NOT NULL 候補者の名

tAddressCan テキスト（70） 住所 候補者の住所

tPostcodeCan テキスト（5） 郵便番号 候補者の都市

の郵便番号

tCityCan テキスト（60） 都市 候補者の都市

V23 データベース（基礎）7

Field name

（フィールド

名）

Data type

（データタイ

プ）

Caption

（キャプ

ション）

Constraints/field

properties（制約 / フィ

ールドプロパティ）

Description

（説明）

dBirthdayCan 日付 生年月日 候補者の生年

月日

tMailCan テ キ ス ト

（50）

メール NOT NULL 候補者の E メ

ールアドレス

dRegistration

Can

日付 登録 NOT NULL 候補者の登録

日

ptSkiCan テキスト （3） 選択した

競技

外部キー、NOT NULL、

ソート済の競技種目名を表

示するコンボボックス

候補者が選択

した競技種目

のコード（名

称）

tDecisionApp テキスト （8） 判定 NOT NULL、

デフォルト値「保留中」、

Duplicate index

コンボボックスは「保留

中」、「受理」、および

「不受理」のみ。

申請の判定/

ス テータ ス

（保留中、受

理、不受理）

2. リレーションシップと参照整合性規則– 3 ポイント

確認事項として、3つのテーブルのリレーションシップは以下の通りである。

1. 1 つの SkillCategory（技能カテゴリ）は 0～複数の skill（競技種目）を含

む。

2. 1つの skill（競技種目）が属する SkillCategory（技能カテゴリ）は 1 つのみで

ある。

3. 1つの skill（競技種目）は 0～複数の Candidate（候補者）を含む。

4. 1人の Candidate（候補者）が登録できる skill（競技種目）は 1つのみである。

フィジカルモデル:

V23 データベース（基礎）8

フィジカルデータモデルを統合し、上記 4 つの制約に対応するようテーブル間のリレーション

シップを編集しなければならない。

そのためには参照整合性規則で紛失したリレーションシップを補い、関連フィールドをカスケ

ード更新する。

3. データ

テーブルにデータを編集および入力するのに必要な情報は以下の通りである。

A. 技能カテゴリ – 3 ポイント

テーブル内データが以下のリストに適合するように必要な編集を行う。

Id 名称

1 クラフト

2 食品

3 産業

4 ICT

5 サービス

V23 データ処理（基礎コース）8

B. 候補者 - 12 ポイント

下記のデータを"Candidate（候補者）"テーブルに入力する。

Id 称

号 姓 名 住所

郵便

番号 都市 生年月日 メールアドレス 登録 選択した競技名 判定

135 Mr. THOMAS José Route

d'Aureille

34290

SERVIAN 1972/05/04

thomas.jose@laposte

.net 2015/01/12

V47 – 貴金属装

身具 受理

136 Mr. PERROT

Philippe

82 Bd

Rodin

30100 ALES 1983/08/01

perrot.philippe@wan

adoo.fr 2014/09/03

V02 – 家具

（応用） 不受理

137 Mr. BLIN Laurent 1rue des

2Frères 89100 SENS 1965/03/28

blin.laurent@lapost

e.net 2015/01/14

V06 – フラワー

アレンジメント 不受理

データ処理（基礎コース）10 V23

4. クエリ

A. 技能カテゴリごとに受理された申請リスト – 10ポイント

競技種目への申請状況を確認するために、申請が受理された候補者をリストアップするクエリ

を作成しなければならない。このリストの列には選んだ競技種目、候補者の称号、姓、名、

E メールアドレスを含む必要がある。

各列はサイズを調整して、コンテンツ全体が表示されるようにする。

このクエリの名称は 「qAcceptedCandidateByContest」（受理された候補者（競技種目別））と

し、コンテンツは下表のとおりとする。

5. フォーム

V23 データ処理（基礎コース）11

A. 競技種目別候補者リスト – 10 ポイント

選んだ競技種目ごとに候補者の管理（閲覧、編集、追加、削除）を可能にする新規リストのフ

ォームを作成する。

このリストは選んだ競技種目、登録日、申請のステータス、候補者の称号、姓、名、E メール

アドレスの列を伴うデータシートとして表示される。これらの列はサイズを調節して各コンテ

ンツを表示できるようにする。

さらに選択したタスク、姓、名でアルファベット昇順にソートできるようにする。

このフォームの名称は 「fCandidateListBySkill」（候補者リスト（競技種目別））とする。

そのコンテンツとフォーマットは下表のとおりとする。

B. 候補者シートと選んだ競技種目 - 10 ポイント

各候補者を管理する単票フォームを作成する。

これには Id でソートしたすべての情報フィールドが含まれる。タイトル「Candidate –

Chosen contest」（候補者－選んだ競技種目）をフォームのトップに追加する。

V23 データ処理（基礎コース）12

入力領域のサイズを調節して、コンテンツを全部表示できるようにする。

フォーム（トップ）のタイトルは「Candidate – Chosen contest」（候補者－選んだ競技種目）

とする。

このフォームの名称は「fCandidateForm」（候補者フォーム）とする。

コンテンツとフォーマットは以下のモデルのとおりとする。

C. 技能カテゴリの管理とそれに属する競技種目- 15 ポイント

技能カテゴリとそれに属する競技種目の入力を簡素化するためにサブフォーム付フォームを作

成する。

メインフォームの名称は「fSkillCategory」（技能カテゴリ）とし、昇順でソートした各技能カ

テゴリの IDと名称を含むものとする。

V23 データ処理（基礎コース）13

メインフォームにリンクしたサブフォームの名称は「fSkillCategorySfSkill」（技能カテゴリ

競技種目）とし、技能カテゴリごとに競技種目の表形式フォーマットで完全なリストを表示す

るようにする。列は技能カテゴリのコードと名称とする。

フォームのタイトル（トップ）は「Skills by category」（競技種目（技能カテゴリ別））とす

る。

コンテンツとフォーマットは下表のとおりとする。

6.

A. 競技種目– 10 ポイント

競技技能をリストアップするスナップショットを作成する。

V23 データ処理（基礎コース）14

スナップショットはポートレートレイアウトで表示し、以下の情報を含むものとする。

競技種目コード（ソート済）、

競技種目名、

属する技能カテゴリ。

列のサイズを調節して、コンテンツ全体が表示されるようにする。

レポートのタイトル（トップ）は「Skills in competition」（競技種目）とする。

このレポートの名称は 「rSkill」（競技種目）とし、下表のとおりとする。

B. 技能カテゴリおよび競技種目別申請リスト– 15 ポイント

技能カテゴリ名および競技種目コード別にソートされた申請ステータスをリストアップするレ

ポートを作成しなければならない。

V23 データ処理（基礎コース）15

レポートは縦向きのレイアウトのボックス形式で表示し、以下の情報を含むものとする。

技能カテゴリの名称 （グループ化）、

競技種目コード （グループ化）、

候補者の姓 （ソート済）、

候補者の名 （ソート済）、

申請ステータス。

レポートのタイトル（トップ）は「List of candidates by category and contest」（候補者リ

スト（技能カテゴリおよび競技種目別）とする。

このレポートの名称は「rCandidateByCategoryAndSkill」（候補者（技能カテゴリおよび競技種

目別））とし、下表のとおりとする。

V23 データ処理（基礎コース）16

おつかれさま!

もう少しで終了です!

完成したデータベースをあなたのパソコンと

審査員に渡す USBメモリに保存してください。

おめでとうございます!

参加ありがとうございました!