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Software-Defined Data Center はインフラストラクチャ アーキテクチャの未来であるリチャード・フィチェラ（Richard Fichera) 著、2012 年 11 月 12 日 | 更新 : 2012 年 11 月 26 日

対象読者: インフラストラクチャおよび運用プロフェッショナル

重要ポイント

Software-Defined Data Center は製品カテゴリーと結果の両方として出現する2012 年から 2013 年にかけて、SDDC は多数のベンダーの製品カテゴリーとして出現するでしょう。システム ベンダーから提供される最初の製品は、以前のコンバージド インフラストラクチャとクラウド ツールおよびテクノロジーを基盤として構築されるでしょうが、Microso� と VMware はソフトウェア専用製品の方向に進むでしょう。正確な機能、拡張性、インターフェイスについては混乱が予想されます。

ネットワークの仮想化と管理モデルが最大の変革になるSDDC スタックの多くは以前からあります。VM、仮想化ストレージの提供、サービス構成ツール、セルフサービス ポータルなどです。大幅に変更されたのはネットワーク管理スタックで、現行の Cisco の場合は、制御ポイントの強化と同時に、望めば導入を妨げる手段ともなります。

Software-Defined Data Center の出現に伴い IT 責任者はその潜在能力を評価する必要がある従来の IT インフラストラクチャだけでなく、新しい VM 中心、クラウド、ワークロード中心のアーキテクチャを統合することにより、供給ベンダーが完全にビジョンを実装した場合、SDDC は今後 5 年間にわたって、インフラストラクチャ設計者にとって決定的なアーキテクチャ抽象化になると予想されます。I&O および EA 組織はこの新しい動向に注目する必要があります。

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報告書の主旨

過去 20 年以上にわたり、IT ストラクチャーと運用 (I&O) のチームの課題は複雑性との競争でした。ビジネス要件が高まるにつれて、その流れを止めようと何世代ものテクノロジーが実装されてきました。その結果、 データ センターは複雑で、変化のない物理構成、不完全な仮想化、複数の管理サイロなどを特徴とするようになりました。しかし、より良い仮想化管理ツールであるソフトウェア定義のネットワークと、コンバージド インフラストラクチャ スタックの出現によって、Forrester がソフトウェア定義のデータ センターと呼んでいる SDDC (So�ware-De�ned Data Center)、すなわちデータ センター全体の総合的な抽象化への扉が開きました。レガシー アーキテクチャ、クラウド コンピューティング、ワークロード中心アーキテクチャを 1 つの管理しやすいドメインに統合する SDDC 製品の潜在的影響は極めて大きいものです。この未来のビジョンをインフラと運用の管理者に理解していただくために、この報告書では SDDC、ビジネス チャンス、新興ベンダーの展望を明らかにします。

目次データ センター管理者が待ち望んでいた究極の抽象化

ビジネス チャンス : データ センターのソフトウェア定義の抽象化

Software-Defined Data Center と他のトレンドとの比較

SDDC 製品化のシナリオ

Software-Defined Data Center の新興ベンダーの展望

推奨事項SDDC がインフラストラクチャに与える影響の評価

その意味革命 : インフラストラクチャの管理とサービスの展開

補足資料

注記とリソースこの報告書を作成するにあたり、Forrester では、Advanced Micro Devices (AMD)、Avaya、Cisco Systems、Dell、HP、IBM、Intel、Microsoft、Morphlabs、Oracle、Tintri、Virsto、VMware など、ベンダー会社とユーザー会社を含む 13 社にインタビューを実施しました。

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データ センター管理者が待ち望んでいた究極の抽象化コンピュータ テクノロジーの世界は当初から、基盤となるリソースの抽象化を改良し続けるための探索でした。それは強力でしたが、特にヒューマンフレンドリーでも使いやすくもありませんでした。未加工の機械語からアセンブリ言語、さらには手続き型言語への移行、そしてバッチシェアリングからタイムシェアリングへの移行は、すべてユーザビリティの抽象化でした。60 年代後期と 70 年代初期には、仮想化の実装によって実際のマシンのリソースがさらに抽象化されました。そして 70 年代中期までには、マルチユーザー オペレーティング システム (OSes)、仮想化、初期のソフトウェア定義ネットワークの組み合わせがコンピュータ環境を変身させ、標準的なスキルがあれば、基盤となるハードウェアをあまり理解していないプログラマーでも、ますます難しくなるビジネスの問題に対する効果的なソリューションを作り出せるようになりました。1

しかし、80 年代から 21 世紀にかけて、安価な x86 ベースのハードウェア、イーサネット、インターネットの導入が分散型システムの急激な複雑化を助長し、その複雑性は多くの場合、抽象化レイヤーの改良、安い仮想マシン (VM)、ユビキタスで (比較的 ) 快適なネットワーキングによって生み出される生産性の向上を凌駕していました。その結果、産業は、急速な複雑化と、現在もほとんど変わっていない投資モデルによって身動きできない状況になりました。2 新たに登場した SDDC は時計を過去に戻してしまう可能性を持っています。

「箱入りデータ センター」では不十分2001 年にはコンバージド インフラストラクチャ (CI) アーキテクチャが登場し、抽象化の新たな 1 章が始まりました。初めて、仮想サーバ、仮想ネットワーク、エンタープライズ ストレージ リソースのマネージド プレゼンテーションの組み合わせを統合したソリューションが登場し始めました。3 続いて、HP が Terraspring からのソフトウェア ライセンスに基づき、おそらく SDDC の最初の商品化である Utility Data Center (UDC) を発表しました。レガシーの統合が欠けていたことや、特異な非公開ハードウェア ベースであったことなど、様々な理由により、製品は商業的には成功しませんでしたが、ほぼ 1,000 台のサーバのリソース プールから複数のサーバ、ネットワーク、ストレージが関与するサービスを構成して、それらをライブラリから展開できることを証明しました。

その 10 年間の残りの歳月で、HP、IBM、Cisco の CI システムは、部分的に仮想化されたサーバ クラスタと内的に定義されたネットワーク セグメントを展開するために機能を改良し続けましたが、どれも SDDC として分類できるほどのスケーラビリティと完全性のレベルには至りませんでした。ただし、HP と IBM の PureApplication System の CloudSystem Matrix/Cloud Maps はその入口に近づき始めていました。

段階的な仮想化とクラウドが出現しても依然として埋めるべき隙間が残る真の抽象化データ センターへの行進の変曲点は、VMware、Xen、Microso�、その他による商品プラットフォームでエンタープライズグレードのサーバ仮想化の実装に成功したことでした。次に、ストレージ仮想化の一連の改良と仮想化管理機能の改善がもたらされまし

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た。2006 年以後、管理の改良、サービスの構成展開ツールの登場、ストレージの改良によって、完全なデータ センター抽象化を実現する準備が整いました。

同じ頃、VM、標準化 OS イメージ、自動化プロビジョニングの実行に基づくサービスとしてのクラウド インフラストラクチャ (IaaS: infrastructure-as-a-service) 製品が、大小両方のスケールのエンタープライズ サービスを費用効果の高いフレキシブルな方法で抽象化するもう一つの方法として登場しました。

クラウド中心の情勢分析では、エンタープライズ データ センターは時代遅れで、エンタープライズ クラウドとパブリック クラウドの組み合わせ以外に何も必要ないという結論が出されるかもしれません。しかし、それは違います。埋めるべき隙間がたくさんあります。

ネットワークとレガシー アプリケーションの無秩序が物理環境を断ち切れない仮想ネットワーク、特にエンタープライズ レベルのレイヤー 2 ネットワークを定義する技術的な難しさもあって、Cisco、VMware、その他で一部の仮想ネットワークが導入されたことを除いて、ネットワークの仮想化は受け入れられませんでした。4 もう一つの大きな隙間は、容易に仮想化できないアプリケーション、またはオーナーが専用物理リソースでの実行を望むアプリケーションから成るレガシーの無秩序でした。仮想化されていない大量のリソースやレガシー アプリケーションが事実上エンタープライズ データ センターの管理とアーキテクチャを二分し、インフラストラクチャが仮想と物理の 2 つの環境に大きく分裂することになりました。その結果、不十分なネットワーク仮想化と過剰なレガシー システムが重なって、最新の仮想化指向サービスの展開と管理ツールの能力に大きな欠陥が生じました。この隙間を埋めるには、さらに統合された抽象レイヤーが必要です。これが、Forrester やその他が「ソフトウェア定義のデータ センター」と呼んでいるビジネス チャンスです。

ビジネス チャンス : データ センターのソフトウェア定義の抽象化SDDC は根本的には、既存のデータ センターのリソースを柔軟に定義、アクセス、制御する方法です。一般に、Forrester の SDDC の概念は、多くのベンダーが定義している SDDC の概念と一致していますが、レガシーの物理インフラストラクチャも統合する必要があるという認識を含めています。Forrester による SDDC の正式な定義は、抽象化の基本要件を述べ、実装テクノロジーについては定めていません。

SDDC とは、ソフトウェアのレイヤーによってデータ センター全体を定義する統合抽象化レイヤーで、データ センターのリソースを仮想リソースと物理リソースのプールとして提供し、ユーザー定義の恣意的なサービスへと構成できます。

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アーキテクチャの概要 : SDDC は既存の仮想化機能の上にレイヤーするSDDC の全体的なアーキテクチャは、既存の仮想化機能の上に、次のような複数の機能レイヤーを含みます (図 1 参照 )。

■ 仮想リソースのプールと物理リソースのプール。基本的な機能は、リソースを検出して SDDC フレームワークにインポートすることと、仮想リソースと物理リソースのプールを作成して管理することです。

■ サービスの設計。SDDC の最終的な目標は、サービスの迅速な展開を円滑化して、ビジネス要件に対応することです。SDDC への主要インターフェイスは、SDDC で実行するワークロード、すなわちサービスを指定するサービス設計レイヤーからです。このレイヤーの実際の実装は、ベンダーが担当します。概念が市場で具体化されてテストされる間、かなりの実験が予想されます。基盤となる設計と展開エンジンは、グラフィカル ユーザー インターフェイス (GUI) ベースとスクリプト /アプリケーション プログラミング インターフェイス (API) 駆動のインターフェイスの両方で提供されるでしょう。

サービス設計にはロール ベースの展開と管理インターフェイスが備わり、サービスの展開とサービス カタログ、課金、ライフサイクル管理および基盤となるリソースの管理ができます。現行の CI および VM 管理製品は、これらの機能の多くを具体化するポータルを組み込んでいるので、このレイヤーが実装の大きな障壁になるとは思いません。

■ 展開とランタイム。SDDC の概念全般が成功するか否かは、事前に定義したプールからリソースを割り当てるときや、ワークロードの変化、HA、DR オペレーションなどに対応したリソースの拡大縮小など、オンザフライの変更を組み込むときの最大限の柔軟性にかかっているので、実際のリソース バインディングを最後の瞬間まで引き延ばす展開とランタイムのサポートが必要になります。サービスは標準的なランタイム環境で実行するため、この遅いバインディングは、展開されたサービスの実際の実行にはインターフェイスしません。動的に再配置されるメディア アクセス コントロール (MAC) アドレスや IP アドレスの遅いバインディングなどが、その例です。

SDDC テクノロジーの適用性は、マルチベンダー ハイパーバイザー、ストレージ システム、ネットワーク コンポーネントなど、今日の標準的なランタイム コンポーネントの組み込みによって、成功または失敗するでしょう。今日ほとんどの仮想化管理環境にない重要な機能の 1 つは、専用の物理オブジェクトをある程度の ID 仮想化を使用して統合、提供、展開する能力です。この機能は大手システム ベンダーで CI 製品の一部として実装されていますが、これらの製品と VM 管理環境との間にアーキテクチャの壁がありました。物理コンポーネントを有能に統合して管理する機能が SDDC ソリューションの成功の要になるでしょう。

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■ エンタープライズ管理ゲートウェイ。SDDC は既存のレガシー エンタープライズ管理スタックに情報を提供したり、そこから情報を消費したりする必要があります。レガシー エンタープライズ管理スタックは SDDC からデータを統合する必要があるので、この機能がないと、導入が非常に不利になります。また、レガシー監視ツールが少なくとも SDDC の個々のコンポーネントを表示できなければなりません。

既存の CI 製品、特に Oracle Exadata、または HP、IBM、Dell などが提供している VM アプライアンスのようなエンジニアード ソリューションを統合するには、これらのシステムがその機能や設定を公開して、特定の管理操作のアクセス権限を SDDC レイヤーに与えることができるように、SDDC が API を表示する必要があります。

サードパーティ開発者が API を使用できることは、新しいデータ センター インフラストラクチャ管理 (DCIM) ソリューションで具体化されているように、IT ビジブルなワークロードを物理資産管理レイヤーに相関付ける作業に不可欠です。

図 1 SDDC (So�ware-De�ned Data Center) のアーキテクチャ

出典： Forrester Research, Inc.81941

物理リソースのプール

海外リソース インターフェイス

エンタープライズ管理

ゲートウェイ

クラウド ゲートウェイ サービス

ローカル

仮想リソース プール

サービスの設計

展開とランタイム

SDDC アーキテクチャ

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リソースの概要 : SDDC のサービスは物理リソースと仮想リソースで構成されているサービス (SDDC で展開されるワークロード ) はカタログに保存され、プログラミングまたはロール ベースのポータルを使用して展開できます。これらのサービスは次の 1 つまたは複数で構成されています。

■ サーバ リソース。VM は最も成熟した要素で、SDDC のプールされた処理リソースの中核を成します。ただし、すべてのコンピューティング リソースが VM としてカプセル化されているわけでも、何年も存在するわけでもありません。エンタープライズ データ センターの最大の部分に適用されるには、SDDC に特定の物理リソースを含める必要があります。プールの必要条件と基本サーバ ID の代替性により、含める物理サーバは Cisco UCS、HP c-Class BladeSystems、IBM PureSystems などのシステムに限定される可能性があります。これらは、サーバ ID、MAC アドレス、ファイバ チャネル マッピング、その他のユーザー ID のソフトウェア定義の仮想化を備え、プールされたリソース マネージャーが管理および再割り当てできるようになっています。5

■ ストレージ リソース。基盤となるストレージ リソースは、従来型の LUN、仮想ディスク、その他アプリケーションに固有のストレージ オブジェクトなど、仮想ストレージ オブジェクトのプールとして提供されます。シン プロビジョニング、デデュープ、クローン作成、スナップショット作成、バックアップなどの基盤となるサービスは、表示される仮想オブジェクトと、基盤となる物理リソースの両方に適用できます。サーバと同様に、SDDC ソフトウェアも必要に応じて特定の物理ストレージ リソースを統合して表示する必要があります。

■ ネットワーク リソース。SDDC 製品の大きな障害は、仮想化ネットワークの抽象化の表示と、それを物理ネットワーク コンポーネントとレイヤー 4 からレイヤー 7 までのソリューションに織り交ぜることです。ソフトウェア定義のネットワーク (SDN) バージョンは、大手ネットワーク ベンダーのすべてが開発中または提供済みですが、基本機能を除いて互換性がないため、SDDC 製品のベンダーはどのバージョンをサポートするかを決定する必要があります。6 Forrester では、大手 SDDC ベンダーのそれぞれが独自の SDN レイヤーを含めるようになり、それらの間の相互運用性には大きな制約があると予想しています。

SOFTWARE-DEFINED DATA CENTER と他のトレンドとの比較SDDC の概念は、Forrester がエンタープライズ インフラストラクチャの領域で確認した他の 2 つの大きなトレンド、すなわちコンバージド インフラストラクチャとワークロード中心 IT インフラストラクチャと相補的です。ワークロード中心アーキテクチャの概念と同様に、SDDC の概念は未来のインフラストラクチャ アーキテクチャと実装に大きな影響を与えるでしょう。

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Software-Defined Data Center とワークロード中心 IT インフラストラクチャの比較ワークロード中心インフラストラクチャ アーキテクチャは、特定のワークロードに応じて最適化されたインフラストラクチャ アーキテクチャで、Forrester は主要なトレンドであると言及してきました。7 SDDC は、特定のワークロードのインフラストラクチャを指定する方法で、SDDC リソース ドメインの一部でワークロード中心のアーキテクチャを定義する包括的なツールとして使用できます。仮定上の SDDC では、ワークロード中心アーキテクチャを複数同時に定義でき、すべてに適切なリソースと分離や、その他の汎用アーキテクチャも指定できます。その結果、SDDC はワークロード中心アーキテクチャのイネーブラになります。

Software-Defined Data Center とコンバージド インフラストラクチャの比較HP、IBM、Cisco などが提供している現行の CI 製品は、新しい SDDC 製品と次の 2 つの点で関連しています。

■ Forrester では、SDDC 製品は現在および未来の CI 製品をリソースとして容易に統合できると予想しています。そして、これらの CI 製品にはすべて、サーバ名、MAC アドレス、HBA バインディングなどの重要なユーザー インターフェイス (UI) を仮想化する機能が含まれているので、SDDC フレームワークに組み込むのは簡単なはずです。

■ また、Forrester では、CI 製品を提供している現行のシステム ベンダーは、既存の CI 製品を初期 SDDC 製品の基盤として使用すると予想しています。大手仮想化プレーヤー (Microso� や VMware) が出発点として各々のハイパーバイザーと管理スタックを使用するのに対し、CI 製品のシステム ベンダーは現行の CI ソリューションに徐々に追加機能をレイヤーしていくと予想されます。

CI ベースの SDDC 製品の場合、ベンダーは VMware と Microso� の仮想化スタックとインターフェイスする必要があり、I&O グループにとって重要な決定事項は、管理コンソールを増設するかどうかでしょう。これまでのところ、サードパーティの管理がどれほど機能的になっても、ほとんどの場合、まだネイティブのハイパーバイザー管理ツールが必要です。

CI ソリューションの現在のユーザーの場合、完全な SDDC ソリューションへの前方移行は、用意できるスキルとリソースの使い方次第です。個々のサーバ、ストレージ、ネットワーク コンポーネントから完全に抽象化された共有リソース レイヤーを構築して、SDDC の価値命題のいくつかを再現するスキルと必要な資力がある顧客もいるはずです。そのようなスキルのない顧客にとって、適切に実装された SDDC ソリューションは、既に初期の CI および VM の実装から実感し始めた利点をさらに拡張する機能を提供します (図 2 参照 )。

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最後に、I&O グループは、Forrester による SDDC の推奨を従来型の CI の実装を中止する呼びかけとして解釈すべきではありません。市場の CI 製品は多くのさまざまな用途で多数のユーザーに大きな利点を提供しており、その価値命題により、今後も x86 市場の最も急成長しているセグメントであり続けるでしょう。

図 2 SDDC とコンバージド インフラストラクチャの関係

出典： Forrester Research, Inc.81941

SWDC 製品は

スーパーセットである。

CI ベンダーはその CI テクノロジーのサブセットとして SDDC 製品を推進する一方、「ソフトウェア重視」のベンダーは管理下オブジェクトとして組み込む。

SW 定義のデータ センター

汎用の CI プラットフォーム

アプリケーション固有の統合

要素 ( サーバ、ストレージ、ネットワーク)

の管理と仮想化

コア システム

OracleExadata、Dell

vStart など

HP Matrix、IBMPureApplication、

Dell VIS/AIM スイート

UCS、HP VC、IBM PureFlex、

Dell AIM

ブレード サーバ、ストレージなど

SDDC 製品化のシナリオSDDC は現行の IaaS 管理アプローチの多くを取り入れ、特定の IaaS クラウド製品との互換性を提供するという点で「クラウド フレンドリー」であるため、強力な概念であると Forrester は考えます。さらに、既存の物理的なレガシー インフラストラクチャを組み込むことで、多数のレガシー アーキテクチャやアプリケーションと既存のクラウド環境との非互換性というクラウド導入の大きな障壁の 1 つを回避します。現行のレガシー IT の包含機能を組み込むと、より多くの環境に幅広く適用できるようになる可能性があります。また、SDDC 製品が物理資産の管理を含める限り、主流のエンタープライズ製品として、さらに成功すると思われます。

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ベンダーやユーザーとの複数回にわたる話し合いから、基盤となる必要条件が存在し、ベンダーは VMware のような先発者に続いて積極的に対応し、最初の製品発表でその意図を知らせることがわかりました。しかし、SDDC 製品の現在の土台はなく、パブリック クラウド ソリューションほど普及に成功していないエンタープライズ プライベート クラウド環境の推進活動を除いては経験の土台もありません。8

SDDC 製品はほぼ確実に多額のサービス収益をもたらすため、テクノロジー ベンダーにとって大きな利益を生むと予想されます。現実には、ビジネス ユーザーに公開される使いやすさと簡易化機能には、おそらく複雑な統合が必要となりますが、この複雑性を最小化するベンダーが有利になるでしょう。SDDC 製品を評価して購入する I&O チームのために Forrester が予想するベンダーの最初の製品は、次のようなものになります。

■ ベンダーの現在のクラウド、仮想化、または CI ポートフォリオに基づいている。最初の製品は大きな革新ではなく、むしろベンダーの現在のクラウド、仮想化、または CI のポートフォリオを基にし、エンタープライズ IT と一致するようにサービス モデル化と展開機能に拡張が加えられることでしょう。競争と顧客のフィードバックが、それから先の革新を促進します。すなわち、I&O の購買担当者には現在の環境に拡張機能を追加する方法で、徐々に SDDC に向かって移行する機会があります。

■ SDDC の模造品がでてくる。本物の技術革新が広がるとともに、製品に SDDC 指定のタグが付いている SDDC の模造品が増加するでしょう。これは I&O グループとアーキテクチャ グループに混乱をもたらし、ベンダーと製品を追跡する負担が増えます。

■ 抽象化とレガシー インフラストラクチャを含む程度に関して多くの警告がある。前述したように、Forrester はベンダーが、必要な程度の ID 仮想化をサポートしているサーバ コンポーネントのみをサポートするか、組み込める物理リソースに妥当な制限を設けることは理にかなっていると思います。また、レガシー リソースを組み込んで管理する程度の違いが製品間の競走上の差として生じることでしょう。

■ 初期の導入者に大きな利点を提供する。純粋なモデルの具体化はできていませんが、SDDC 製品の初期の流行でも、複雑なサービスの解決時間の短縮、エンタープライズ リソースの表示と制御の一元化による運営コストの削減、インフラストラクチャ テクノロジーの変化の影響からの絶縁レベルの向上など、早期導入者に大きな利点を提供します。ユーザー候補者は、全機能セットが成熟するには数年かかり、初期の実装はサポートされるデバイスのポートフォリオが限られていることに留意する必要があります。I&O グループは、特定の製品の成熟度と使用環境への適合性を入念に評価検討する必要があります。

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■ 専有度の高い製品である。SDDC 製品の提供は、標準的なソフトウェアとリソースとしてのシステム コンポーネントに基づき、パブリックおよび標準化されたプロトコルとインターフェイスをサポートする一方で、すべて専有度の高い製品になると予想されます。複数のハイパーバイザー間、ストレージおよびサーバの複数のベンダー間の相互運用性と、パブリックまたはホステッド プライベート クラウドとの間のスムーズな移行は提供する可能性がありますが、おそらく製品間の相互運用性はないので、コミットしたベンダーから離れがたく、ベンダーもこの状況とそれに付随して生まれる収益を承知しているはずです。

ベンダーの SDDC 製品の発表は多年にわたる変遷であると覚悟する既存のベンダーだけでなく新興企業も含め、発表される製品の形態はほぼ無限ですが、SDDC ソリューションは予想どおり 3 ～ 5 年にかけての発表になると思います。テクノロジーの購買担当者は、最初の製品リリースは基本的に次の 2 社になることを知っておく必要があります。

■ ここでは VMware と Microso� が主な競争者で、VMware に先発者の優位性があります。VMware はおそらくストレージ抽象化の改善など、欠けている要素を埋めるための研究開発を増やし、仮想化 SDDC に焦点を当てたより高度な製品を次々とリリースするでしょう。9

続く製品拡張によって、仮想ネットワーク機能、ハイブリッド クラウド環境の一元管理、サービス構成ツールが強化されるでしょう。ハイパーバイザーの拡張とツール ベースからスタートしたベンダーは、基盤となるデータ センター インフラストラクチャの物理管理で遅れをとりますが、Microso� はおそらくこの領域で VMware よりも潜在能力があると予想されます。

■ HP、IBM などの大手システム ベンダーは、最初は現行の CI や関連製品の拡張を SDDC 製品のベースにすると思われます。これらのベンダーが直面する主な戦略的ハードルは、VM 管理をどの程度 VMware に任せ、どこで一線を引き、同時に生じる制御権を VMware と奪い合って付加価値を付けるかを決定しなければなりません。

I&O 担当者にとって大きなメリットは、これが 1 回の出来事ではなく、製品の波が数年にわたるため、移行を計画する十分な時間があることです。

SOFTWARE-DEFINED DATA CENTER の新興ベンダーの展望ベンダーの展望は 2012 年後期から 2013 年にかけて固まり、2013 年末までには、大手の競争会社がこぞって SDDC 製品の新カテゴリーの基盤を作り上げると思われます。これにより、ベンダー各社は現在プライベート クラウドまたはエンタープライズ クラウドと呼んでいる製品スイートのレッテルをまず貼り替え、次に機能を拡張し、エンタープライズ インフラストラクチャーの支配という賞金を求めて、現役のベンダーも含め、ベンダー間の競争が激化すると予想されます。

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利益は本格的な投資の動機付けとなるには十分な額で、最初の製品は以下のベンダーから次のように登場すると予想されます。

■ Cisco。同社は大量な資産 (設置されているエンタープライズ ネットワークのカスタマー ベースの大半 ) を所有しているという点で特異な立場にあります。さらに、Cisco は急増している CI フランチャイズを所有し、データ センター サービス市場のより大きいスライスに関心を持っているという第一歩を踏み出しました。したがって、普及した OpenFlow の展開から失うものがこの上なく大きいと言えます。Cisco は強力なネットワーク市場シェアを通して、専有アプローチ固めを推し進めると予想されます。Cisco は VM とストレージの機能を強化するために IP を敷設または買収するか、その SDDC 製品の VM とストレージ コンポーネントの大手パートナーを通して開発を続け、おそらく自社製 UCS システムのサーバ サポート ポートフォリオを制限する必要があるでしょう。1 0

■ HP。ブレードと CI プロバイダーの最大手 HP は、CloudSystem ソリューションを使用した SDDC 環境を技術的には既に開始できますが、現時点ではオブジェクト セットに制約が多い限定的な SDDC と見なすことができます。HP には実用化を続けるスキルとリソースがあります。HP の主要な戦略的問題は、このまま HP 仮想アプリケーション ネットワーク ソリューションを押すべきか、SDDC 製品の基盤を OpenFlow にすべきかです。これについて HP はそのキャンパス スイッチで有効にしましたが、データセンター スイッチでは有効にしていません。HP 社と Cisco 社の間には商業的に大きな緊張がありますが、HP は Cisco の SDN も追加サポートしなければならないと Forrester は考えます。

■ IBM。HP の CloudSystem と同様の複雑なパターンベースの展開機能が含まれた PureFlex System と PureApplication System を搭載した CI で再起した IBM は、そのサービス能力の高さを考慮すると、SDDC 製品を発表する安定した状況にあります。PureApplication のパターンは、HP の CloudSystem と同じく限定的な SDDC の実装と見なすことができます。また、IBM には distributed overlay virtual Ethernet (DOVE) に基づく SDN 戦略があります。IBM は、複数のベンダーと共同販売している SDN-/OpenFlow 対応スイッチを提供し、独自の OpenFlow コントローラを発売すると噂されています。現場でもまだ把握中である CI のメジャーな新サイクルを発表したばかりの IBM の大きな課題は、マーケティング活動に向けた余力でしょう。Cisco 以外に仮想スイッチ、5000v を持っているベンダーは IBM だけですが、2010 年に買収した Blade Network Technologies (BNT) から設立した新しいネットワーキング部門、IBM System Networking の宣伝に苦闘しています。1 1

■ Microso�。普及しているサーバ OS と、大きく改良された Hyper-V テクノロジーの顧客ベース拡大、Azure クラウド ポートフォリオの急成長、物理と仮想の管理機能を絶えず拡張している高性能な管理スタックなどに支えられ、Microso� は VMware の最大の心配の種になると位置付けられますが、ほぼ確実にそのほとんどは Windows の心配

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の種で、VM ゲストとして Linux のサポートが制限される可能性があります。Hyper-V テクノロジーの拡張に加え、Windows Server 2012 が、ソフトウェア定義のストレージ プラットフォームとネットワーク仮想化を組み込んだ SDDC への道の大きなイネーブラになると思われます。まもなくリリースされる System Center 2012 SP1 (現在顧客レビュー中 ) は、ハイパーバイザー、ストレージ (Windows ベースとサードパーティの両方 )、Windows Server ベースの仮想化ネットワーク、サードパーティ vSwitch 拡張、仮想ネットワークと物理ネットワークの橋渡しをする仮想ルーティング ゲートウェイなどの統合管理を提供しています。ネットワーキング セグメントとストレージ セグメントのベンダー中立プレーヤーとして、また ISV が大きな価値を加えるプラットフォームとして、Microso� は 18 ～ 24 か月以内に SDDC 製品を提供し始める準備が整っています。

■ Oracle。過去数年間、Oracle はエンジニアード システムの Exa ファミリの発表、自社製 VM スタックへの投資、管理機能の改善、Sun Microsystems の買収などを通して、統合ソリューション プロバイダーとしての能力を拡充してきました。データ センター I&O とネットワーク仮想化プロバイダーである Xsigo Systems の買収によって、Oracle は独自のデータ センター SDN 機能を提供するのに必要な IP を持つようになり、その気になれば SDDC で競争することもできるでしょう。Oracle は汎用の SDDC 製品ではなく、同社の主流ソフトウェア IP を中心に構築された完全ソリューションを提供する可能性が高いですが、現在は比較的完成された IP のスイートを持ち、事実上 HP や IBM と競争できると Forrester は考えます。

■ VMware。現在 SDDC 戦略を追及する意図を公表した VMware は、当然のことながら業界をこの方向に導く立場にあります。ハイパーバイザーで支配的な地位を占め、自動化およびサービス管理製品の中軸を含む管理ツールのポートフォリオを拡張している VMware は、特に Nicira と DynamicOps の買収後、コア IP とリソースも備えています。さらに、VMware のクラウド戦略は予想したほど効果がなかったようなので (Forrester はこの不足を EMC と VMware で最近起こった経営陣の交替が原因と考えます )、エンタープライズへの投資を (特に大敵 Microso� の明らかな勢いを考慮して ) ダブルダウンする傾向があると思います。VMware に欠けているものは、必要なレガシー物理資産に対処するための追跡レコードの弱さ、かろうじて必要条件を満たしているだけのネットワーキングとストレージ管理などです。

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推奨事項

SDDC がインフラストラクチャに与える影響の評価SDDC は、レガシー アーキテクチャ、クラウド コンピューティング、ワークロード中心アーキテクチャを 1 つの管理しやすいアーキテクチャに融合できる統合アーキテクチャの提供を約束しています。利点はありますが、SDDC 製品の出現は、それらを理解して影響を評価するという負担を IT I&O チームにかけることになります。これを行うにあたり、Forrester では次のことを提案します。

■ 直ちに知識を身につける。SDDC 製品と既存の製品を入念に比較する。2012 年から 2013 年にかけて SDDC 製品が登場すると、I&O とエンタープライズ アーキテクチャ グループは直ちにそれらを評価すべきです。HP、IBM、Cisco の SDDC 製品は CI 製品のインクリメンタルな拡張である可能性が高いため、顧客はベンダーの CI ロードマップを十分に理解しておく必要があります。I&O グループは CI 以外のシステム要素と異機種間のベンダー サポートについて、ベンダーに明確な説明を求める必要があります。

■ まだ仮想化されていないアプリケーションを再評価する。I&O グループは、現在仮想化されていないワークロードの優先順位を決定し、ハイパーバイザー テクノロジーの近年の改良を考慮して、この理論的根拠を再評価する必要があります。SDDC ソリューションは未加工の物理資産を選択的に含める可能性がありますが、ドメインの仮想部分を管理する能力の方が優れています。

■ サーバーとストレージだけではなくネットワーキング チームに関与させる。SDDC 製品の成功には、ネットワーク アーキテクチャ、管理、パフォーマンス、信頼性が重要になります。I&O グループとアーキテクチャ グループは、現行のベンダーだけではなく OpenFlow 代替の登場にも注目する必要があります。

■ SDDC でパイロット運用するアプリケーションを特定する。自分の事業部門の顧客と他の重要な利害関係者と共に、I&O 担当者は主要アプリケーションのポートフォリオにも優先順位を付け、パイロット SDDC プロジェクトの最初の実装の候補を選択する必要があります。ベンダーや見込み購買者との話によると、最初に考慮すべき主要ワークロードには、迅速な拡張性を必要とするもの、何度も複製する必要があるもの、断続的にしか使用しないが実行時には多くのリソースを必要とするものなどが含まれます。たとえば、BI や分析 (スケーラブルで断続的 )、交換 (複雑でスケーラブル )、DR (設定の複製能力 )、大容量の Web アプリケーション (スケーラブル ) などでしょう。

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その意味

革命 : インフラストラクチャの管理とサービスの展開ソリューションの時期と段階はまだ不確定ですが、これは仮想インフラと物理インフラの一体化、そしてクラウドとレガシー エンタープライズの一体化を表す企業インフラストラクチャの大きな変化の 1 つになるでしょう。この新しい製品の波に乗らなかった企業は、初期に導入した同業者に比べて非常に不利な条件に置かれるリスクがあります。

AMD

Avaya

Cisco Systems

Dell

HP

IBM

Intel

Microso�

Morphlabs

Oracle

Tintri

Virsto

VMware

巻末の注1 最初の VM の起源についてはいろいろ議論がありますが、VM 機能を最初に搭載して商業的に成功したコンピュータ システムは IBM と Xerox Computer Systems でした。

2 問題の核心は、全体的な IT 強度に対する妥当なプロキシであるデータ量が 2 年ごとに 2 倍になっている一方で、IT の人材配置はせいぜい 1 桁しか増加していない点です。複雑性と消費能力の問題の最重要点は、毎年必要なプロセス負荷に対し、人が少ないということです。

3 実行可能なエンタープライズ CI 製品を最初に提供したのは Egenera で、今日なら仮想 ID 付き物理サーバと呼べそうなものを組み込んでいました。この製品は、仮想 NIC と仮想ネットワークをエンクロージャ内で提供する機能と、外部の SAN ストレージにアクセスする機能を提供していました。Egenera はこの製品を「箱入りデータ センター」と名付けて当初はなかなかの成功を収めました。同社は現在も営業し、純粋なソフトウェア プレーヤーに変身しようとしています。情報開示 : 共著の中心となった著者は Egenera の前社員で、Egenera の株を所有しています (現在は価値なし )。

補足資料

本報告書のインタビュー企業

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4 ソフトウェア レイヤー 2 ネットワーク仮想化は積極的な投資分野で、VMware による Nicira の買収のように、大企業が小さい新興企業を買収しています。

5 SDDC の完全な実装はレガシーの物理 (仮想化されていない ) リソースを組み込む必要があるという Forrester の考えは、おそらく SDDC の定義で最も議論を呼ぶ側面です。現在仮想化インフラストラクチャのみに焦点を当てているベンダーは、SDDC のこの側面を避けて通りたいでしょう。物理リソースなしでもかなりの成功は望めますが、レガシー アーティファクトを組み込むまではソリューションが不完全なままで、有用性が劣ります。

6 インフラストラクチャおよび運用 (I&O) チームは、自身とインフラストラクチャを主要ワークロードに合わせて、簡易性と効率性を向上させています。本質的に、ネットワーキング業界はネットワークが OpenFlow プロトコルとソフトウェ定義ネットワーキング (SDN) の概念を使用してこのアプローチのサポートを強化できると示唆することで対応してきました。SDN はさまざまなワークロードのサポートを強化するためにネットワークを自動化する方法を提供していますが、I&O 担当者はネットワークを仮想ネットワーク インフラストラクチャへと変えるのを SDN がいかにサポートできるかを理解することも必要です。2012 年 11 月 8 日の報告書「Workload Centric Infrastructure Ignites Software Defined Networking」を参照してください。

7 自身のためのテクノロジーに焦点を当てたエンジニアのインサイドアウトのアプローチは、次のことを止めなければなりません。会社は、サーバ、ストレージ、ネットワークのテクノロジーではなく、結果と総合的なサービスに関心があります。I&O はあまりにも長い間、周囲を見ないテクノロジー専門家のやり方に合わせてきた結果、複雑性、コミュニケーションの悪さ、満足度の低下、浪費が生じました。次の 10 年間、業績を上げるには、「ワークロード中心」アプローチをとることを推奨します。最重要事項、すなわちワークロードに合わせて IT インフラストラクチャを設計します。その逆ではありません。2012 年 9 月 7 日の報告書「Optimize IT Infrastructure Around Key Workloads」を参照してください。

8 当方の同僚、ジェームス・ステーテン氏は、SDDC の概念に最も近いものは、vSphere クラスタ内から仮想リソースの分離したプールを作成する vCloud Director の vDC の概念であると指摘しています。一般に、プライベート クラウドはこれを行います。同氏はまた、Amazon 仮想プライベート クラウド (Amazon VPC) と、マネージド ホスティング プロバイダが仮想ホスティングと物理ホスティングを中央のポータルから提供する方法 (SDDC が約束している自動化は備わっていない場合が多いですが ) についても述べています。

9 VMware の現在のソリューションの主な欠点の 1 つは、仮想化ストレージの抽象化が物理 SAN の同じ表示とよく似ていることです。VM は LUN ではなく単純なストレージ オブジェクトを見たいので、この方式は周りの環境には忠実ですが、無駄が多く、仮想環境を複雑にします。これは、Tintri や Virsto のような新興企業が高効率で低コストの VM ストレージ機能で市場に参入するために使った楔です。

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10 Cisco は、仮想ネットワークに問題に対して他社と大きく異なるアプローチを使用しており、これまでは仮想トンネル オーバーレイ ネットワークがオプションとして最後の手段であったことを指摘し、抽象化の追加レイヤーを導入したため、複雑なアプリケーションが大幅な遅延の影響を受けるようになると同時に、トラブルシューティングも困難になりました。その立場はおそらく、一部が事実に基づき、一部が独自の SDN 開発に対するプロキシとして、過去に行ったようにトポロジ認識仮想ネットワークになり、物理インフラストラクチャの上にトポロジ不可知なオーバーレイを作成しないように、物理デバイスと仮想デバイスを統合するでしょう。

11 IBM のネットワーク ビジネスの相対的な成功を考慮するとき、IBM のネットワーキングは IBM の大きいデータ センター インフラストラクチャの一部として存在し、統合システムは HP のようにネットワーク インフラストラクチャの容量サプライヤとして Cisco と競争するための試みではなく、クライアントに統合ソリューションを届けることにフォーカスしていることを理解することが大切です。

Forrester Research, Inc. (Nasdaq: FORR) は、グローバルなリーダーたちに、ビジネスとテクノロジーに関する実際的で前向きなアドバイスを与える独立系調査会社です。また、Forrester は、大手企業で 17 の重要な役割を果たすプロフェッショナルたちと連携し、所有権調査、顧客洞察力、コンサルティング、イベント、ピアツーピアの管理プログラムを提供しています。29 年以上もの間、IT、マーケティング、テクノロジー業界のリーダーたちを毎日成功に導いてきました。詳細については、www.forrester.com をご覧ください。 81941

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Forrester がフォーカスするインフラストラクチャおよび運用プロフェッショナル

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イアン・オリバー (IAN OLIVER)、インフラストラクチャおよび運用プロフェッショナル代表クライアント ペルソナ

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