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GPSを利用した観光行動の調査分析概要
2013年10月17日
資料3
1. 調査対象地域
新規観光圏整備実施計画認定地域(6地域)及び福島県全域、富士山周辺地区
1
調査対象地域は、新規観光圏整備実施計画認定観光圏6地域、及び福島県全域、富士山周辺地区を想定。
6観光圏については平成24年1~12月、その他2地域については平成25年も含め、観光客の行動・実態を把握。
富良野・美瑛観光圏(北海道:富良野市、美瑛町、上富良野町、中富良野町、南富良野町、占冠村)
雪国観光圏(新潟県:魚沼市、南魚沼市、湯沢町、十日町市、津南町、群馬県:みなかみ町、長野県:栄村)
「海風の国」佐世保・小値賀観光圏(長崎県:佐世保市、小値賀町)
にし阿波~剣山・吉野川観光圏(徳島県:美馬市、三好市、つるぎ町、東みよし町
阿蘇くじゅう観光圏(熊本県:阿蘇市、南小国町、小国町、産山村、高森町、西原村、南阿蘇村、山郡町、大分県:竹田市、宮崎県:高千穂町)
八ヶ岳観光圏(山梨県:北杜市、長野県:富士見町、原村)
富士山周辺地区
福島県全域
凡例整備実施計画認定観光圏
その他地域
2.調査概要
分析用DBの作成:分析対象とする「観光客」を絞り込み、その行動・動態を把握
2
来訪者 通過者
滞在者 業務目的等
観光目的 宿泊観光
日帰り観光
その他
調査対象地域内の滞在時間が3時間未満(仮)の来訪者については、「通過者」と定義し、本調査における分析の対象外とする。なお、「滞在者」・「通過者」の判断基準とする3時間(仮)は、調査対象地域を鉄道あるいは自動車で通過するために必要とされる概ねの時間をもとに設定 ⇒各地域共通基準とすることを想定
営業活動、運送、季節就労等、業務目的で調査対象地域に滞在する滞在者は本調査における分析の対象外とする。
月間訪問回数や連続宿泊日数の上限を設け、調査対象から除外することを想定。
宿泊を伴う行程で滞在した観光客宿泊の有無は午前4時時点の滞在状況で判別(仮)
片道の移動距離が80kmまたは所要時間(移動時間と滞在時間の合計)が8時間以上の旅程で行動した観光客(旅行・観光消費動向調査の定義に準拠)
80km未満、かつ所要時間8時間未満
日常的な行動範囲として捉えられることから、本調査における分析の対象外とする
分析用DB
調査対象地域外から域内への入込み
統計データとして処理した
情報(メッシュ情報・図表等)のみを観光庁及び受託事業者に提供
データ提供事業者
受託事業者
観光庁
「出発地」、「観光時期」、「アクセス手法」等
⇒次ページ以降参照
抽出された宿泊者数等を宿泊旅行統計調査等の既存統計と突き合わせ整合性を確認した上で、分析を開始
マクロ分析
ミクロ分析
クロス分析
次ページ以降参照
統計データ
報告書作成
2.調査概要
出発地から調査対象地域の行動・動態を把握するマクロ分析、調査対象地域内の行動・動態を把握するミクロ分析、及びクロス集計分析を実施
3
出発地
アクセス手法
観光時期
調査対象地域外行動(旅程内)
宿泊・日帰り状況
エリア別滞在状況
エリア間周遊状況
観光客の出発地別比率や、月別の観光客数推移など、調査対象地域(観光圏等)への観光入込状況
観光客の出発地から、調査対象地域までの行動パターン(往路)
調査対象地域から、出発地までの行動パターン(復路)
調査対象地域内における観光客の行動パターン調査対象地域内に10程度設定する分
析エリア(次ページ参照)における滞在・宿泊の有無
分析エリア間の訪問比率比較、滞在時間比較など
エリア間のつながりの強さや、主な周遊経路等の行動パターン
マクロ分析
ミクロ分析
クロス分析(マクロ×ミクロ)
出発地・観光地域間の距離と周遊状況の関連性に関する分析
交通手段と周遊状況の関連性に関する分析
分析エリア間の相互関係の可視化
マクロ分析結果、ミクロ分析結果を元に、クロス集計分析を実施
出発地属性による滞在状況の差異、交通手段等のアクセス手法による調査対象地域内における周遊状況の差異など、各種クロス集計を行うことにより、これまで把握することが出来なかった調査対象地域の詳細な観光の実態把握を目指す
新規観光圏等、調査対象地域の関係主体がPDCAサイクルを実現するための基礎資料として情報提供
上記項目は現時点における分析イメージの例示
実際には、様々なクロス分析を実施した中から有用な示唆が得られると判断される分析結果を抽出し取りまとめる
等
2.調査概要
参考)マクロ分析、ミクロ分析概念図
4
調査対象地域(観光圏等)
分析エリア
マクロ分析(概念図) ミクロ分析(概念図)
どの時期に、どの出発地から、どれだけの観光客が調査対象地域へ来訪しているのか出発地から調査対象地域までの主要交通手段往路/復路の立ち寄り状況
など、を分析
観光客の滞在状況等をもとに、観光圏内の主要観光地、道の駅等10エリア程度を「分析エリア」として設定分析エリアにおける観光客の滞在状況分析エリア間の周遊状況
など、を分析
調査対象地域
調査対象地域外
調査対象地域外
2.調査概要
マクロ分析 分析項目(案)
5
出発都道府県別比率
滞在地への距離帯比率
交通手段分担率
対象地域への入込み経路状況
季節(月)別観光客数比率
平・休日別旅行者数比率
対象地域外立寄り状況
対象地域外宿泊状況
出発地
アクセス手法
観光時期
調査対象地域外行動(旅程内)
出発地別の調査対象地域への観光客数
出発地・調査対象地域間の主な交通手段別観光客数⇒通過ポイント分析
月別・平休日別観光客数
往路/復路における調査
対象地域外の動線・滞在情報
• 出発地⇔調査対象地の幹線交通手段(飛行機・鉄道・自動車)の比率
• 出発地の都道府県毎の観光者数の比率
• 出発地の滞在地までの距離帯ごとの旅行者数の比率
• 季節(月)ごとの観光客数の比率
• 平日・休日ごとの旅行者数の比率
• 全旅程における調査対象地以外の立寄り状況⇒他の観光地等とのつながりを把握
• 全旅程における調査対象地以外の宿泊状況
• 出発地⇔調査対象地の入込み経路(主要空港・主要駅等)の状況
把握事項 取得データ 分析項目(案)
マクロ分析項目(案)として、以下の8項目を想定。
出発地から調査対象地域への動線上の行動・動態及び観光時期等の情報を把握し、取りまとめる。
2.調査概要
マクロ分析 アウトプットイメージ①
6
78%
12%
5%
3% 1% 1% 0%
1泊
2泊
3泊
4泊
5泊
6泊
7泊
全旅程/観光圏内 宿泊・日帰り観光客数 宿泊数別比率
観光圏内
全旅程宿泊 日帰り
宿泊 74万人 65万人
日帰り - 82万人
合計 74万人 147万人
観光圏内では日帰り旅行だが、観光旅行全行程でみると宿泊している
従来、統計で扱っている宿泊/日帰り客数
月別宿泊・日帰り観光客数 平・休日別観光客数と平均滞在時間
推計観光客数 平均滞在時間
平日 119万人 15:27:48
休日 92万人 17:32:56
2.調査概要
マクロ分析 アウトプットイメージ②
7
出発都道府県比率 観光圏までの幹線交通比率
出発都道府県
比率
A県 25%B県 13%C県 10%D県 9%E県 7%F県 7%・・・ ・・・
B空港 C空港
飛行機 56万人(25%)
道路 103万人(47%)
鉄道 62万人(28%)
出発地 A観光圏
・・・
国道D道 県道E道 ・・・
F駅 G駅 ・・・
来訪までの行動(観光圏外での寄り道の有無)
観光圏内
宿泊 日帰り
観光圏外への立寄りなし
43万人 63 万人
観光圏外への立寄りあり
29万人 84 万人
A観光圏
B県
C県
D県
寄り道先 比率
B県 25%
C県 24%
D県 13%
C県とD県 3%
・・・ ・・・
25%
24%
13%
3%
主要な立寄り都道府県については市町村単位での分析を実施予定
2.調査概要
ミクロ分析 分析項目(案)
8
宿泊・日帰り比率
宿泊日数
各分析エリアへの滞在比率
各分析エリアにおける宿泊状況
分析エリア間の前後滞在状況
滞在した分析エリア間の組合せ
滞在した分析エリア数
宿泊・日帰り状況
エリア滞在状況
エリア間周遊状況
調査対象地域内における宿泊・日帰り状況(別途、全旅程の宿泊・日帰り状況についても把握)
観光圏滞在促進地区及び主要観光エリア・道の駅等、分析対象エリアへの訪問・滞在状況
エリア間の周遊経路及び関連性の強弱
把握事項 取得データ 分析項目(案)
滞在時間分布・平均滞在時間
• 調査対象地域内での宿泊・日帰り比率
• 調査対象地域内での宿泊日数
• 分析エリア単位での滞在の有無及び滞在率の比較など
• 分析エリア内での宿泊の有無及び、宿泊日数など
• 当該分析エリアに滞在する前後に滞在した他の滞在エリアの有無及び滞在エリア名 ⇒つながりの強いエリアの抽出
• 滞在した分析エリア間の組合せ
• 観光客が全旅程内で滞在した分析エリア数
• 分析エリア単位の観光客滞在時間分布及び観光客一人当たり平均滞在時間
ミクロ分析項目(案)として、以下の8項目を想定。
調査対象地域内の宿泊・日帰り状況、分析エリアにおける滞在状況、分析エリア間の周遊状況等の情報を整理し、取りまとめる。
2.調査概要
ミクロ分析 アウトプットイメージ①:混雑度マップの作成
分析対象とする観光客が、調査対象地域内のどこに滞在しているかを、地図上で可視化⇒混雑度マップ
可視化にあたっては、500mメッシュ上に滞在した観光客の人数と、その滞在時間を乗じて得られる「人・時間」を単位として、数値を積み上げることで、メッシュ単位の滞在度を算出
500mメッシュ上における“滞在”の定義は15分と設定(仮)
15分以上同一メッシュ内にいた観光客は、同一メッシュを移動・通過しただけでなく何らかの形で観光行動を行ったと想定
混雑度算出のイメージ
調査対象期間中に500mメッシュ上にいた“観光客”
15分以上いた人を、そのメッシュへの“滞在者”として抽出
5分↓
「通過」
100分↓
「滞在」
15分↓
「滞在」
2分↓
「通過」
50分↓
「滞在」
45分↓
「滞在」
全滞在者の滞在時間(時間)を積み上げて、500mメッシュ単位の混雑度を算出
(右図表の1マスに該当)
9
あああ
混雑度マップアウトプットイメージ(阿蘇くじゅう観光圏、10-18時、15分以上滞在)
長湯温泉
竹田城下町
高千穂郷
南阿蘇
内牧温泉
久住高原黒川温泉
枕立温泉
イメージ図
単位:[人・時間](推計人数)
小
大
100+15+50+45=210人・分 ⇒ 3.5人・時間9
2.調査概要
ミクロ分析 アウトプットイメージ②:宿泊地マップの作成
10
宿泊地マップアウトプットイメージ(阿蘇くじゅう観光圏、2012年(1年間)、午前4時の滞在地点)
分析対象とする観光客が、調査対象地域内のどこで宿泊したかを、地図上で可視化⇒宿泊地マップ
宿泊地マップの作成方法は次の通り
観光客の移動が最も少ない時間帯である午前4時時点(仮)の位置情報(メッシュ単位)を元に、宿泊地を推測
調査対象期間中の500mメッシュ上における観光客宿泊人数を積み上げ、メッシュ単位の宿泊人数を算出
あああ
長湯温泉
竹田城下町
高千穂郷
南阿蘇
内牧温泉
久住高原黒川温泉
枕立温泉
単位:[人・泊](推計人数)
イメージ図
小
大
2.調査概要
クロス分析(マクロ分析×ミクロ分析)
11
出発都道府県別比率
交通手段分担率
宿泊・日帰り比率
平均宿泊日数
季節(月)別観光客数比率
出発都道府県別比率(滞在地への距離帯比率)
訪問滞在エリア数
宿泊・日帰り比率
平均宿泊日数分析エリア総滞在時間
クロス分析(例)
同一都道府県、同一地方、近隣地方、遠隔地方などの出発地別の宿泊・日帰り観光客の入込み状況
調査対象とする複数地域間を比較することで、各調査対象地域の集客構造の特徴を把握することが可能
遠方からの観光客は、近郊からの観光客に比べてより多くのエリアを周遊するという「ラケット効果」の検証観光コンテンツ作成・観光プラン組成への反映
交通手段の違いが滞在するエリア数、滞在時間等に与える影響の把握
新たに講じたイベント等による観光客の滞在状況の変化⇒経年比較が必要なため、次年度以降の分析事項イベント等参加者の他エリア周遊状況の把握
宿泊の有無、宿泊の長短が分析エリアにおける総滞在時間に与える影響の分析
調査対象地域間で、その相関関係の比較を通じて、滞在交流の状況を把握する
分析結果から得られる示唆(イメージ)
各分析エリア別滞在比率
滞在した分析エリア数
滞在した分析エリア数
滞在時間分布・平均滞在時間
現時点で、想定されるクロス集計分析項目の例を、下図表に整理
実際には、様々なクロス分析を実施した中から有用な示唆が得られると判断される分析結果を抽出し取りまとめる
マクロ・ミクロ・クロス分析結果から得られた各種情報を元に、調査対象地域間の“滞在交流”の状況を比較
比較結果を元に、各調査対象地域の位置付けを“滞在交流”状況の観点に基づきカテゴライズ
その上で観光圏が目指す“滞在交流型観光”の実現に向けた課題を抽出し、打ち手の方向性を検討
課題抽出及び打ち手の方向性検討にあたっては、調査対象地域の関係主体へのヒアリング等を実施予定
12
課題認識 打ち手
滞在交流型観光圏
• 観光圏の深化• ~• ~
多極分散型観光圏
• 1地区あたり滞在時間の向上
• コンテンツの長時間化
一極集中型観光圏
• 交流地区間のアクセス改善
• 交流地区の“卵”の醸成
• バスの増便、案内標識改善• 観光資源の発掘
通過型観光圏
• 上記事項の掛け合わせ
• 上記事項の掛け合わせ
課題認識 打ち手
滞在交流型観光圏
• 観光圏の深化• ~• ~
多極分散型観光圏
• 1地区あたり滞在時間の向上
• コンテンツの長時間化
一極集中型観光圏
• 交流地区間のアクセス改善
• 交流地区の“卵”の醸成
• バスの増便、案内標識改善• 観光資源の発掘
通過型観光圏
• 上記事項の掛け合わせ
• 上記事項の掛け合わせ
0%
50%
100%
150%
200%A
B
CD
E
当該対象地域の実状
訪問地区数
平均宿泊日数 寄り道先での宿泊日数
対象地域の平均的な姿
1地区あたり滞在時間
0%
50%
100%
150%
200%A
B
CD
E
当該対象地域の実状
訪問地区数
平均宿泊日数 寄り道先での宿泊日数
対象地域の平均的な姿
1地区あたり滞在時間
0%
50%
100%
150%
200%A
B
CD
E
当該対象地域の実状
訪問地区数
平均宿泊日数 寄り道先での宿泊日数
対象地域の平均的な姿
1地区あたり滞在時間
指標の組合せ、合成指標の取り扱いについて、WGでの議論、地域の意見を踏まえ、レーダーチャート上に表示する指標を決定
時期変動性指標
滞在交流型観光地域
一極集中型観光地域
多極分散型観光地域
通過型観光地域
訪問地区数
1地区
あたり滞在時間
多
少
長短
滞在交流型観光地域
一極集中型観光地域
多極分散型観光地域
通過型観光地域
訪問地区数
1地区
あたり滞在時間
多
少
長短
滞在交流型観光地域
一極集中型観光地域
多極分散型観光地域
通過型観光地域
訪問地区数
1地区
あたり滞在時間
多
少
長短
レーダーチャートで表示した指標に基づき、
複数の観点から、調査対象地域の位置付けをカテゴライズ
課題認識 打ち手
滞在交流型観光地域
• 観光圏の深化• ~• ~
多極分散型観光地域
• 1地区あたり滞在時間の向上
• コンテンツの長時間化
一極集中型観光地域
• 交流地区間のアクセス改善
• 交流地区の“卵”の醸成
• バスの増便、案内標識改善• 観光資源の発掘
通過型観光地域
• 上記事項の掛け合わせ
• 上記事項の掛け合わせ
調査対象地域ごとの課題認識、打ち手の方向性を考察
2.調査概要
調査対象地域間の比較を通じた、課題の抽出と滞在交流型観光の実現に向けた打ち手の方向性の検討
調査対象地域間の比較 調査対象地域の位置付けの確認 課題及び打ち手の方向性の検討
滞在エリア数 滞在交流状況の観点
1エリア