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2014.03.01

PowerPoint プレゼンテーション1.3 岸和田木材港の近況・課題・取組み 近況 ・近年,インドネシアなど積出し国が原木をそのまま輸出するので

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2014.03.01

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1.1 岸和田木材港の位置

1 (出典:阪南港パンフレット)

貯木場390,000m2

貯木場410,000m2

整理場119,000m2

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1.2 岸和田木材港の事業概要

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背景 ・高度経済成長期の急速な住宅需要による建設資材の確保

(大阪府下で120万トンの貯木施設が必要) ・海上防災の見地から岸和田市および忠岡町地先に大阪府が整備 概要 ・原木から製品,加工,廃材処理までの一貫システムを取り入れた 当時では最新の木材コンビナート ・製材,合板,チップの加工から販売・運搬等を行う企業が立地 規模 ・面積:貯木場 80ha/整理場 12ha/進出企業用地 124ha ・事業整備期間:1963(S.38)~1966(S.41)年 ・建設費 :約100億円

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1.3 岸和田木材港の近況・課題・取組み

近況 ・近年,インドネシアなど積出し国が原木をそのまま輸出するので はなく,現地で加工・製品化し,付加価値を高めてから輸出する 方式に政策転換した。 ・木材の海面貯木場が遊休水面化し,埋め立てて都市的土地利用を 行うことやマリーナへの転用などの可能性が議論されてきた。 大阪湾の課題 ・工業用地や港湾整備による白砂清松の自然海浜の埋立・護岸整備 ・ポンプ浚渫工法による海底の深掘れ跡地での青潮の発生 ・魚介類などの産卵や生息の場である干潟・浅場の消滅 ・底生生物やバクテリアによる海水浄化などの海域環境改善効果の 低下 改善への主な取組み ・工事で発生した浚渫土を有効利用した人工干潟の整備(阪南2区) ・自然再生海浜の整備(堺浜自然再生ふれあいビーチ) 3

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外海から隔離された安定な海域 南北の水門のみで外海とつながっており,ほぼ全域が護岸で囲われている ため,波浪の影響を受けない安定な海域であり,護岸を建設するコストが 削減できるとともに,養浜などを行ってもほとんど砂が流動しない。

養殖・蓄養,バイオエネルギーの利活用 水質をコントロールできれば,魚介類の養殖や蓄養など水産業への活用が 可能となるとともに,生育する藻類からのバイオマスエネルギーを生産するなどCO2排出量の削減に寄与できる。

2.貯木場(遊休水面)活用に向けた視点(1/2)

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大阪湾では希少な浅場として機能 水底に多量に堆積した木皮由来の底質の改良は必要となるが,水深が約2mと浅く,太陽光が底部まで届くなど今や大阪和で希少な場となった浅場として活用できる。

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水辺の賑わい空間の創造 美しく安全な海辺を再生することにより,海域環境に対する意識が高まるとともに,水辺の賑わい空間の創造につながる。

産官学民が連携した実証実験の場 遊休水面の活用を促進するトリガー(引き金)事業として,産官学民が連携し,水面の一部を利用した実証エリアを設定し,事業可能性を検証する。 また,干潟・浅場の建設資材として,公共事業で発生する建設汚泥や浚渫土などを利用することにより,処分費ならびに事業費の削減を図り,事業費を確保する。

2.貯木場(遊休水面)活用に向けた視点(2/2)

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海と森(木材産業,NPO)との連携 隣接する木材産業と連携し,魚付林や緑地を配置したり,木材を利用した製品や芸術作品を展示したりすることにより,海と森の環境のリンケージや海(水面)と調和した木材利用の実証の場としての活用も可能となる。

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3.活用の基本方針

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水産業などの発展の場として活用 海水を適切に浄化することにより,美しい海や浜辺を再現することが可能 となり,水産業などの一次産業の発展の場としても活用することができる。

海域環境再生のメッカを目指す 波浪や高潮などに強い構造物に囲まれた静穏な水域で,南北水門でのみ外海に通じる海水のコントロールが容易な水域であることから,海域環境の改善に資する各種実験や自然観察を行うフィールドとする。

海の機能の強化・整備 残された海面を海の環境の再生に不可欠な貴重な空間と捉え,海面や浅場などの機能を最大限に残しながら,さらに干潟や砂浜を再生する。

賑わい空間として地域の活性化を図る 車でのアクセスが良好なことから海と人とを親しませる賑わい空間と位置づけ,海産物の販売,木材製品・住宅の展示などを通じ地域の活性化を図る。

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4. 水面活動の必要性

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■課題 ・実験場のイメージ ・実施主体,費用,資金調達 ・運営,維持管理

企業のニーズ

大学の役割

住民の目標

CIFER 再生資材 未利用資源 新ビジネス

住民の期待・要望

国の目標

科学技術発展 社会貢献 教育

環境改善 地域の発展 低コスト

試作・製品化

・判断のためのツール 提供 ・客観的判断の提供

・実験フィールドの 提供 ・行政判断

・実証試験による 効果の証明 ・効果の公開 ・現場教育

水面活用

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目的 ・大阪湾の環境の現況と埋立の歴史を踏まえ,安易に海面を埋立てる だけでなく,海面の有している機能を最大限に生かしながらその 活用を図り,大阪湾の環境改善,地域産業の振興,親水性の向上と それによる地域の賑わいづくりという方策をともに実現するという 可能性を追求することが求められている。 ・岸和田木材港(阪南港木材港地区)の遊休水面の環境再生を軸に した活用方策を検討することを目的とする。 構成企業 株式会社日建設計シビル(主担当) 太平洋セメント株式会社(副担当) 新日鐵住金株式会社 一般財団法人関西環境管理技術センター 大阪ベントナイト事業協同組合 シャープ株式会社 リマテック株式会社

5.事業WG4の目的・体制

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現況把握・整理 地域の活性化の具体的取組みを実施・運営する段階を想定して,地理的 条件,施設現況・利用状況,環境要因(水質,生物),法令・利害関係 者に関する事項などについての現状を把握・整理する。

6.検討内容・手順(1/2)

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対象地区のポテンシャル把握 背後市街地との近接性や親水性・景観性,地域の産業特性などを踏まえ, 海と陸という異なる2つの空間を有する沿岸域のポテンシャルを把握する。

対象地域における課題の明確化 施設整備等に要する事業費・資金の確保,水域利用者の安全確保,継続 的な活動に向けた仕組みづくり,産業活動と親水活動との調整,利用 水域のゾーニング,法令上の制約など,適正な水面活用における課題を 明確にする。

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実現可能な計画の検討 ≪段階的整備≫ STEP 1 北側水面におけるトリガー事業(実証実験フィールド) STEP 2 木材港地区全体の水辺再生事業 ≪水域等の利用計画≫ 陸側だけでなく海からの動線確保(係留施設,浮き桟橋など) 地域との連携:木材産業,NPOなどとの連携, 海洋性リクリエーション教室・サービス 対象地域の環境の保全・改善 ≪水域等の利用ルール≫ 利用者の視点・安全確保,地域との共存

6.検討内容・手順(2/2)

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基本構想の策定,事業スキームの検討 基本構想を策定するとともに,文部科学省(JST)の革新的イノベー ションプログラムなど,産学連携による基礎・実用研究へのスキーム への応募などを検討する。

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水質浄化・保全に関する実証実験 ・二枚貝による水質浄化能力の検証(牡蠣等の養殖による浄化効果 検証,牡蠣殻破砕物等を利用した底性生物生息域再生など) ・沈下木皮とスラグの鉄イオンによるフルボ酸第二鉄の発生実験 ・カルシア改質土や石炭灰,近畿圏鉱山未利用資源,工場ダストなど による底質改善の検証 ・浄化堤,浄化材料による水質浄化能力の検証

(WG3の成果の水平展開、安価多孔質材等) ・アオサ等藻類のバイオマス利用 ・ミニエコブロック等(スラグ再生品)による魚の育成効果 水面利用(リサイクル木材の活用) ・釣り(デッキ),小型ボート,ヨット,カヤック(ポンツーン) 付帯施設 ・陸上養殖とのコラボレーション ・海浜耐性樹木の成育実験 ・木材の大規模DIY基地のアンテナショップ,アートスケープ ・駐車場,プラザ施設

7.水辺体験・親水空間創出の実証実験フィールド

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8.1 北側水面におけるトリガー事業(実証実験)

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8.2 北側水面におけるトリガー事業(実証実験)

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8.3 北側水面におけるトリガー事業(実証実験)

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8.4 北側水面におけるトリガー事業(実証実験)

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