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「なぜ?」の探求シリーズ・22 月号 128128 Answer Question 「なぜ?」「なぜ?」のの探求探求 その他注意が必要なのは?送電電圧 (ボルト)

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Page 1: 「なぜ?」の探求シリーズ・22 月号 128128 Answer Question 「なぜ?」「なぜ?」のの探求探求 その他注意が必要なのは?送電電圧 (ボルト)

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お問い合わせは:TEL03-5512-7411

発行日/ 2012 年 8月 1 日

No.

2012 年

e-mail:[email protected][email protected]安全ニュースで取上げて欲しい題材やご意見ご要望等はeメールへお願いします。

8 月号

128Answer

Question「なぜ?」の探求Question「なぜ?」の探求

その他注意が必要なのは?その他注意が必要なのは?

送電電圧(ボルト)

安全離隔距離(m)※1

労働基準局長通達最小離隔距離(m)※2

2~3万

7万7千

15万4千

27万5千

50万

3

4

5

7

11

2.0

2.4

4.0

6.4

10.8

目次contents

特集「感電事故」を発生させないために、災害事例とその対策をご紹介します。「なぜ?」の探求シリーズ・22 ~送電線近くでの作業の注意点について~

特集 毎年8月は「電気使用安全月間」です! 2012 年

弊社は、皆様の安全作業に関するよりよい情報・発展に寄与すべく、安全ニュースの製作・配布に取り組んでおります。下記、ご理解いただき、ご活用いただけますようお願い致します。●安全ニュースの一部または全部において、個人・法人を問わず、弊社および引用先(各種団体など)の許諾を得ずに、いかなる方法においても、営利目的にて、無断で販売・複写・複製・賃貸・加工・加筆および、公衆送信(インターネットやそれに類した送信)などを利用して提供することを禁じております。

●弊社は、本紙の内容において如何なる保証も行いません。●本紙内容にて発生した障害および事故についても、弊社は一切責任を負いません。

安全ニュースのご活用についてのお願い

「なぜ?」の探求シリーズ・22

送電線の近くでクレーン作業をする場合の注意点

参考

お客様より問合わせの多いものについて、“「なぜ?」の探求シリーズ”として取り上げています。

今度送電線の近くで工事をすることになりましたが、電線に直接触らなくても感電すると聞きました。そのような作業場所での注意事項を教えてください。

送電線は数万ボルトから数十万ボルトという高圧電流が流れている為、電線に触れなくても放電により電気事故が発生することがあるので注意が必要です。

1. 送配電線類に対して安全な離隔距離を保つこと。  2. 監視責任者を配置すること。   移動式クレーン等を使用する作業について適確な作業指揮をとることができる監視責任者を 当該作業現場に配置し、安全  な作業の遂行に努めること。 3. 作業計画の事前打合せをすること。  この種の作業の作業計画の作成に当たっては、 事前に電力会社等送配電線類の所有者と作業の日程、 方法、 防護措置、  監視の方法、送配電線類の所有者の立会い等について、十分打ち合わせするように努めること。 4. 関係作業者に対し、作業標準を周知徹底させること。   関係作業者に対して、感電の危険性を十分に周知徹底させるとともに、その作業標準を定め、これにより作業が行われるよ  う必要な指導を行うこと。

※「移動式クレーン等の送配電線類への接触による感電災害の防止対策について」 基発第759号 昭和50年12月17日

■送電線との安全な離隔距離

※1:労働基準局長通達値に目測誤差およびクレーン操作特性を  考慮した電力会社推奨の離隔距離。※2:労働基準局長通達 昭和50年12月17日 基発第759号

・農業用のビニールハウス設置・撤去作業 (ビニールの飛散にも注意)・測量作業・高所作業車などの重機を使用する作業・海峡・河川の航行やクレーン船による作業・索道設置作業・ラジコンヘリによる農薬の散布作業

9 月号の予告

毎年8月は「電気使用安全月間」です!

クレーンの日

 「ハインリッヒの法則」によると、1件の重大事故の裏には、29件の軽微な事故と300件のヒヤリハットがあると言われています。感電災害による死傷者数は決して多くはありませんが、生命にかかわる重大な事故となりやすく、また、事故によって停電が発生すれば社会的に大きな損害を与えることも考えられます。 今月号の中面では、「感電事故」を防止するため、災害事例とその対策をご紹介します。

死傷者数は、製造業が最多の37人、次に建設業が35人と他の業種と比較して多く、この2業種で全体の7割強となっています。以下、清掃・と畜、商業と続きます。建設業では建築工事、電気通信工事、機械器具設置がそのほとんどを占めています。

死傷者数は、電力設備・送配電線などの「電気設備」が67人と圧倒的に多く、次に「物上げ装置、運搬機械」が10人、「動力機械」が8人と続いています。

 8月は、暑さによる過労や睡眠不足で注意力が散漫になり、肌の露出も多く、身体も汗ばむことから感電事故が多く発生する傾向にあります。このため、昭和56年から通商産業省(現・経済産業省)主唱により、毎年8月を「電気使用安全月間」と定め、電気の使用と安全に関する啓発と電気事故の未然防止を図るため、全国一斉に安全運動が展開されます。

平成23年における、感電災害による死傷者数は100人(うち死亡者数12人)と、その前年と比較して死傷者数は18人減少、死亡者数は増減がありませんでした。

全国統一重点活動テーマ 主唱:経済産業省

平成23年における感電災害発生状況

1.電気はムダなく安全に使いましょう2.自家用設備の電気事故は日頃の巡視点検で防ぎましょう3.突然やってくる自然災害にそなえ、日頃から電気の安全に努めましょう

業種別 起因別

※参考:厚生労働省「労働者死傷病報告」による死傷災害発生状況(平成23年確定値)

※( )内は死亡者数 ※( )内は死亡者数

電気設備

電力設備26人(1人)電力設備26人(1人)

計67人計67人

その他電気設備17人(7人)

その他電気設備17人(7人)

物上げ装置運搬機械10人(1人)

動力機械8人(2人)

その他15人(2人)

送配電線など24人(4人)送配電線など24人(4人)

製造業37人(6人)

建設業35人

その他12人 (1人)商業 6人(0人)

清掃・と畜 10人(1人)

建築工事16人(1人)建築工事16人(1人)

機械器具設置 4人(1人)機械器具設置 4人(1人)電気通信工事9人(1人)電気通信工事9人(1人)

その他 6人(1人)その他 6人(1人)

作業に気を

 取られないで!

作業に気を

 取られないで!

万一接触した

断線等の重大

災害に!?

万一接触した

断線等の重大

災害に!?

長い金属の

扱いには要注意!長い金属の

扱いには要注意!

Page 2: 「なぜ?」の探求シリーズ・22 月号 128128 Answer Question 「なぜ?」「なぜ?」のの探求探求 その他注意が必要なのは?送電電圧 (ボルト)

○○作業手順書123

OFF!OFF!

充電中

充電中

充電中

マニュアル

「感電事故」を発生させないために、災害事例とその対策をご紹介します。

「感電」による災害事例 「感電災害」を防止するために

床下で作業中、電動工具で感電!床下で作業中、電動工具で感電!床下で作業中、電動工具で感電!床下で作業中、電動工具で感電!事例1

 狭い作業現場で電動工具を用いて作業を行っていたところ、電動工具が漏電していたため、被災者の体に漏電部分がふれて感電してしまった。被災者の肌は汗をかいており、感電しやすくなっている上、漏電による感電防止等の措置を講じていなかった。

解体工事中に配線切断で感電!解体工事中に配線切断で感電!解体工事中に配線切断で感電!解体工事中に配線切断で感電!事例2

 解体工事現場において、活線状態の蛍光灯の取り外しをしようと鉄製のワイヤーカッターを用いて素手で配線を切断したところ、感電してしまった。被災者はステンレス製の台にくっついた状態で作業していたため、回路が形成されてしまった。

高所作業車で作業中送電線で感電!高所作業車で作業中送電線で感電!高所作業車で作業中送電線で感電!高所作業車で作業中送電線で感電!事例3

 工場の新築工事で高所作業車を用いて塗装作業を行っていた。作業が完了したので作業床を旋回させたところ、運転者の背後にあった高圧の送電線に触れてしまい、感電してしまった。高圧の送電線があるにも関わらず、監視員を配置していなかった。

キャブタイヤケーブル損傷で感電!キャブタイヤケーブル損傷で感電!キャブタイヤケーブル損傷で感電!キャブタイヤケーブル損傷で感電!事例4

 キャブタイヤケーブルの絶縁被覆に損傷個所があることに気付かずアーク溶接を行っていたところ、導体が露出した部分が被災者の首に接触してしまい、感電してしまった。溶接機は自動電撃防止装置が作動していない状態にあった。

木の剪定中に高圧配電線で感電!木の剪定中に高圧配電線で感電!木の剪定中に高圧配電線で感電!木の剪定中に高圧配電線で感電!事例5

 高圧配電線にまとわりついてしまった枝葉を切り落とすため、電柱に登って作業を行っていたところ絶縁が不十分だった箇所に触れて感電してしまった。被災者は絶縁用の保護具を使用していなかった。

車載型クレーンで架線に触れ感電!車載型クレーンで架線に触れ感電!車載型クレーンで架線に触れ感電!車載型クレーンで架線に触れ感電!事例6

 車載型クレーンにて荷の積み込み作業をしていたところ、クレーン部のジブが作業現場にあった架線に接触し、クレーン操作していた作業員と荷台で荷を抑えていた作業員2人が感電してしまった。被災者は絶縁用保護具を使用していなかった。

1 点検又は工事に必要な停電時間は十分か。 点検又は工事に必要な停電時間は十分か。

2 設備側の安全対策は万全か。 設備側の安全対策は万全か。

3 作業者側の安全対策は万全か。 作業者側の安全対策は万全か。

4 設備管理、作業管理は万全か。 設備管理、作業管理は万全か。

5 マニュアル類は万全か。 マニュアル類は万全か。

6 安全教育・訓練が行われ、安全意識が浸透しているか。 安全教育・訓練が行われ、安全意識が浸透しているか。

●最大限、充電部近接作業が生じないよう十分な停電時間をとり、作業を計画して実施する。

●作業マニュアル・手順書・チェックリスト等を分かり易く作成し、安全確保が図れるようになっている。

●充電部の感電防止措置と周知 ・断路器と遮断器のインターロック、又は充電表示器の設置や作業区域図と充電範囲を  示し、周知する。 ・停電部と充電部に物理的隔壁をし、人が触れるおそれがある場合は防護対策をする。 (アクリル板カバー等)

●配線・移動電線類や作業機械の点検  《絶縁被覆の劣化》適切なものに取り替える。  《部分的に劣化》 電気絶縁用ビニル粘着テープでテーピング等の措置を講じる。  ・交流アーク溶接機  溶接機の出力側電圧端子・溶接棒ホルダー等について、絶縁被覆が不十分な場合は絶縁 覆いをする等措置をする。使用前点検時には自動電撃防止装置の作動状況を確認する。

●電動工具等 ・機器の端子と配線の接続部分の劣化で漏電等のおそれがある場合は確実に補修する。 ・湿潤な場所、その他導電性の高い場所で使用の場合は感電防止用漏電遮断装置を接続す る等、必要な措置を講じる。  

●天井クレーンのトロリー線等 充電電路に近接する場所において清掃、点検等の作業を行う場合は、停電させること。 又は充電電路に絶縁用防具を装着する等、接触による感電を防止するための措置を講じる。

●保護具の着用 ・絶縁用保護具(絶縁用ヘルメット、電気用安全靴等) ・リストアラーム等の使用 ・高所作業での安全帯 ●作業前に確実な検電の実施

●電気室の鍵を適切に管理 ●事前打ち合わせで情報の共有 ・作業者全員の作業内容を理解し、相互間の綿密な連絡・連携の方法と手段を確保する。  ・充電部近接の単独作業や予定外作業の禁止、不測の事態発生時の対応方法を周知する。

●作業安全 保護具の着用、検電の実施、予定外作業の禁止等が身についている。●作業内容 点検マニュアル・手順書等により訓練を行い内容が理解出来ている。 ●事故時対応マニュアル・手順書の作成 マニュアル類を元に教育・訓練を行い、その有効性について検証している。

作業者への周知!

作業者への周知!

マニュアル・手順書

 を活用しよう!マニュアル・手順書

 を活用しよう!

保護具の着用!保護具の着用!線密な連絡と連携!線密な連絡と連携!

による事故の防止対策6項による事故の防止対策6項による事故の防止対策6項による事故の防止対策6項「感電」「感電」「感電」「感電」

 この時期に発生することの多い「感電災害」のうち、特に工事現場で発生する可能性が高い災害事例をいくつかご紹介します。電線に近い場所での作業や汗をかいた中での電動工具を用いた作業など、「電気工事」以外でも「感電災害」が発生することがありますので注意が必要です!

 「感電災害」は個人の生命だけでなく、停電が発生すれば社会的にも甚大な影響を及ぼしかねません。ここでは左面で紹介した事例や特に注意が必要な項目について、その対策をいくつかの具体例を挙げてご紹介します。

絶縁用ヘルメット

絶縁長靴

電気絶縁用手袋

※参考:○経済産業省 原子力安全・保安院 関東東北産業保安監督部ホームページ    ○「夏季における感電災害の防止について」平成13年7月24日 基安安発第23号の2※参考:○経済産業省 原子力安全・保安院 関東東北産業保安監督部ホームページ    ○「夏季における感電災害の防止について」平成13年7月24日 基安安発第23号の2

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No.

2012 年

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8 月号

128Answer

Question「なぜ?」の探求Question「なぜ?」の探求

その他注意が必要なのは?その他注意が必要なのは?

送電電圧(ボルト)

安全離隔距離(m)※1

労働基準局長通達最小離隔距離(m)※2

2~3万

7万7千

15万4千

27万5千

50万

3

4

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7

11

2.0

2.4

4.0

6.4

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特集「感電事故」を発生させないために、災害事例とその対策をご紹介します。「なぜ?」の探求シリーズ・22 ~送電線近くでの作業の注意点について~

特集 毎年8月は「電気使用安全月間」です! 2012 年

弊社は、皆様の安全作業に関するよりよい情報・発展に寄与すべく、安全ニュースの製作・配布に取り組んでおります。下記、ご理解いただき、ご活用いただけますようお願い致します。●安全ニュースの一部または全部において、個人・法人を問わず、弊社および引用先(各種団体など)の許諾を得ずに、いかなる方法においても、営利目的にて、無断で販売・複写・複製・賃貸・加工・加筆および、公衆送信(インターネットやそれに類した送信)などを利用して提供することを禁じております。●弊社は、本紙の内容において如何なる保証も行いません。●本紙内容にて発生した障害および事故についても、弊社は一切責任を負いません。

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「なぜ?」の探求シリーズ・22

送電線の近くでクレーン作業をする場合の注意点

参考

お客様より問合わせの多いものについて、“「なぜ?」の探求シリーズ”として取り上げています。

今度送電線の近くで工事をすることになりましたが、電線に直接触らなくても感電すると聞きました。そのような作業場所での注意事項を教えてください。

送電線は数万ボルトから数十万ボルトという高圧電流が流れている為、電線に触れなくても放電により電気事故が発生することがあるので注意が必要です。

1. 送配電線類に対して安全な離隔距離を保つこと。  2. 監視責任者を配置すること。   移動式クレーン等を使用する作業について適確な作業指揮をとることができる監視責任者を 当該作業現場に配置し、安全  な作業の遂行に努めること。 3. 作業計画の事前打合せをすること。  この種の作業の作業計画の作成に当たっては、 事前に電力会社等送配電線類の所有者と作業の日程、 方法、 防護措置、  監視の方法、送配電線類の所有者の立会い等について、十分打ち合わせするように努めること。 4. 関係作業者に対し、作業標準を周知徹底させること。   関係作業者に対して、感電の危険性を十分に周知徹底させるとともに、その作業標準を定め、これにより作業が行われるよ  う必要な指導を行うこと。

※「移動式クレーン等の送配電線類への接触による感電災害の防止対策について」 基発第759号 昭和50年12月17日

■送電線との安全な離隔距離

※1:労働基準局長通達値に目測誤差およびクレーン操作特性を  考慮した電力会社推奨の離隔距離。※2:労働基準局長通達 昭和50年12月17日 基発第759号

・農業用のビニールハウス設置・撤去作業 (ビニールの飛散にも注意)・測量作業・高所作業車などの重機を使用する作業・海峡・河川の航行やクレーン船による作業・索道設置作業・ラジコンヘリによる農薬の散布作業

9 月号の予告

毎年8月は「電気使用安全月間」です!

クレーンの日

 「ハインリッヒの法則」によると、1件の重大事故の裏には、29件の軽微な事故と300件のヒヤリハットがあると言われています。感電災害による死傷者数は決して多くはありませんが、生命にかかわる重大な事故となりやすく、また、事故によって停電が発生すれば社会的に大きな損害を与えることも考えられます。 今月号の中面では、「感電事故」を防止するため、災害事例とその対策をご紹介します。

死傷者数は、製造業が最多の37人、次に建設業が35人と他の業種と比較して多く、この2業種で全体の7割強となっています。以下、清掃・と畜、商業と続きます。建設業では建築工事、電気通信工事、機械器具設置がそのほとんどを占めています。

死傷者数は、電力設備・送配電線などの「電気設備」が67人と圧倒的に多く、次に「物上げ装置、運搬機械」が10人、「動力機械」が8人と続いています。

 8月は、暑さによる過労や睡眠不足で注意力が散漫になり、肌の露出も多く、身体も汗ばむことから感電事故が多く発生する傾向にあります。このため、昭和56年から通商産業省(現・経済産業省)主唱により、毎年8月を「電気使用安全月間」と定め、電気の使用と安全に関する啓発と電気事故の未然防止を図るため、全国一斉に安全運動が展開されます。

平成23年における、感電災害による死傷者数は100人(うち死亡者数12人)と、その前年と比較して死傷者数は18人減少、死亡者数は増減がありませんでした。

全国統一重点活動テーマ 主唱:経済産業省

平成23年における感電災害発生状況

1.電気はムダなく安全に使いましょう2.自家用設備の電気事故は日頃の巡視点検で防ぎましょう3.突然やってくる自然災害にそなえ、日頃から電気の安全に努めましょう

業種別 起因別

※参考:厚生労働省「労働者死傷病報告」による死傷災害発生状況(平成23年確定値)

※( )内は死亡者数 ※( )内は死亡者数

電気設備

電力設備26人(1人)電力設備26人(1人)

計67人計67人

その他電気設備17人(7人)

その他電気設備17人(7人)

物上げ装置運搬機械10人(1人)

動力機械8人(2人)

その他15人(2人)

送配電線など24人(4人)送配電線など24人(4人)

製造業37人(6人)

建設業35人

その他12人 (1人)商業 6人(0人)

清掃・と畜 10人(1人)

建築工事16人(1人)建築工事16人(1人)

機械器具設置 4人(1人)機械器具設置 4人(1人)電気通信工事9人(1人)電気通信工事9人(1人)

その他 6人(1人)その他 6人(1人)

作業に気を

 取られないで!

作業に気を

 取られないで!

万一接触した

断線等の重大

災害に!?

万一接触した

断線等の重大

災害に!?

長い金属の

扱いには要注意!長い金属の

扱いには要注意!