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Microplate Manager 6 クイックガイド 1. マイクロプレートリーダーのセットアップ 2. Microplate Manager 6 の起動 Microplate Manager 6 ソフトウェアはバイオ・ラッド製 iMark/xMark マイクロプレートリーダー用ソフトウェアです。コンピューターにイ ンストールして、コンピューターとマイクロプレートリーダーをUSB ケーブルで接続することにより、マイクロプレートリーダーの制御並 びにデータ解析を行うことができます。 Microplate Manager 6 ソフトウェアでは、1. マイクロプレートリーダー本体のセットアップ、2. ソフトウェアの起動、3.プロトコール設定、 4. 測定の実行、5. 解析レポート、6. データのエクスポートの順に測定を進めます。本クイックガイドでは順番に測定手順の概要を説明し ています。 1.電源投入 / ウォームアップ マイクロプレートリーダー上面の緑色のパワースイッチをONに すると、最初にROM のバージョン番号を表示します。その後、シス テムは約15 秒間の自己診断を行います。システムが安定するまで 最低 3 分間のウォームアップが必要です。 1-2.ログインパスワードの入力 自己診断が完了すると、ログイン画面が表示されますので、パス ワードを入力してシステムにログインします。 iMark のログイン画面 System Login User:Administrator Password:***** Press ENTER パスワードをテンキー入力してEnter キーを押します。 (初期状態ではパスワードは ”00000” に設定されています。) パスワードを忘れてしまいますとログインできなくなりますので ご注意ください。 マイクロプレートリーダーとUSBケーブルで接続されたコンピューター上でMicroplate Manager 6 を起動します。 ソフトウェアの起動はデスクトップのアイコンもしくは、スタートメニュー>すべてのプログ ラム>Microplate Manager6 >MPM6.exe を選択します。 iMark ではソフトウェア起動後、iMark 本体液晶は「Remote mode」の表示になります。 Remote mode iMark のソフトウェア起動後 の画面 1.電源投入 / ウォームアップ 正面右下の緑色のパワースイッチを ONにすると、電源が投入され ます。xMark マイクロプレートリーダーでは光源にキセノンフラッ シュランプを採用しているため、光源安定までのウォームアップは 必要ありません。 iMark マイクロプレートリーダー xMark マイクロプレートリーダー 本システムを使用する前に、『Microplate Manager 6 取扱説明書』に記載されている安全に関する情報や装置の動作仕様をよくお読み ください。

Microplate Manager 6...Microplate Manager 6ソフトウェア Microplate Manager 6のツールバー Microplate Manager 6が起動すると、ウィンドウが開き、メニュー下のツールバーにアイコンが表示されます。基本的にはアイコンを左から右に進むと①プロトコール設定-③

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Microplate ManagerⓇ 6クイックガイド

1. マイクロプレートリーダーのセットアップ

2. Microplate Manager 6 の起動

Microplate Manager 6ソフトウェアはバイオ・ラッド製iMark/xMarkマイクロプレートリーダー用ソフトウェアです。コンピューターにインストールして、コンピューターとマイクロプレートリーダーをUSBケーブルで接続することにより、マイクロプレートリーダーの制御並びにデータ解析を行うことができます。 Microplate Manager 6ソフトウェアでは、1.マイクロプレートリーダー本体のセットアップ、2.ソフトウェアの起動、3.プロトコール設定、4.測定の実行、5.解析レポート、6.データのエクスポートの順に測定を進めます。本クイックガイドでは順番に測定手順の概要を説明しています。

1.電源投入/ウォームアップマイクロプレートリーダー上面の緑色のパワースイッチをONにすると、最初にROMのバージョン番号を表示します。その後、システムは約15秒間の自己診断を行います。システムが安定するまで最低3分間のウォームアップが必要です。

1-2.ログインパスワードの入力自己診断が完了すると、ログイン画面が表示されますので、パスワードを入力してシステムにログインします。

iMarkのログイン画面System LoginUser: Administrator Password:***** Press ENTER

パスワードをテンキー入力してEnterキーを押します。(初期状態ではパスワードは”00000” に設定されています。) パスワードを忘れてしまいますとログインできなくなりますのでご注意ください。

マイクロプレートリーダーとUSBケーブルで接続されたコンピューター上でMicroplate Manager 6を起動します。ソフトウェアの起動はデスクトップのアイコンもしくは、スタートメニュー>すべてのプログラム>Microplate Manager6>MPM6.exeを選択します。iMarkではソフトウェア起動後、iMark本体液晶は「Remote mode」の表示になります。

Remote mode

iMarkのソフトウェア起動後の画面

1.電源投入/ウォームアップ正面右下の緑色のパワースイッチをONにすると、電源が投入されます。xMarkマイクロプレートリーダーでは光源にキセノンフラッシュランプを採用しているため、光源安定までのウォームアップは必要ありません。

iMarkマイクロプレートリーダー xMarkマイクロプレートリーダー

重要

本システムを使用する前に、『Microplate Manager 6取扱説明書』に記載されている安全に関する情報や装置の動作仕様をよくお読みください。

Microplate Manager 6ソフトウェアMicroplate Manager 6のツールバーMicroplate Manager 6が起動すると、ウィンドウが開き、メニュー下のツールバーにアイコンが表示されます。基本的にはアイコンを左から右に進むと①プロトコール設定-③測定-④解析-⑤プリントと一連の測定解析ができます。

①Open ②Save ③測定 ⑤プリント ⑥Help④テンプレート/レポート

測定・解析の手順

Microplate Manager 6のツールバー

No. アイコン アイコン名称 機能

①Open

New Experiment 実験ファイルの新規作成

Open 既存ファイルを開く

Open Protocol 既存プロトコールを開く

Open Sample Protocol サンプルプロトコールを開く

②Save

Save 実験ファイルを保存

Save Protocol プロトコール情報のみ保存(データは保存されません)

Export/Import 外部ソフトウェアへエクスポート/インポートを行うメニューを表示

③測定

Read Plate 測定条件を設定・測定

Reader Setup 測定条件の初期設定

Select Reader 接続されているマイクロプレートリーダーを選択します。

④ テンプレート/レポート

Info 実験情報を入力画面

Raw Data 生データ表示

Template テンプレートの表示・入力

Result Data 結果を表示

Curve Fitting Plot 検量線を表示

Report レポートを表示

Validation Report バリデーションレポートの表示

⑤プリント

Print プリント

Page Setup ページ設定

Print Preview プリントプレピュー

⑥Help Help オンライン・ヘルプの表示

3.プロトコール設定

New Experimentアイコン

Templateアイコン

3.プロトコールの設定 ①ツールバー内のNew experimentアイコンをクリックする、あるいはFile>New experimentを選択してください。保存済みのプロトコールファイルがある場合には、ツールバーのOpen Protocolアイコンをクリックしてファイルを開いて下さい。

3-2.テンプレートの設定Templateを設定します。TemplateアイコンをクリックしてTemplateウィンドウを開きます。「Template」ウィンドウには、以下のようなアイコンがあります。アイコンの機能については下表をご参照ください。

Templateウィンドウのツールバー

Templateウィンドウ・ツールバーのアイコン

アイコン アイコン名称 機能

Choose Template View テンプレート表示項目の選択

New Template 新しくテンプレートを設定

Cut カット

Copy コピー

Paste ペースト(貼付け)

Delete 削除

Select All すべてを選択

Fill Down 同じ名称を連続的に下方向へ入力

Fill Right 同じ名称を連続的に右方向へ入力

Fill Series 選択範囲に連番で入力

Edit Controls コントロール設定

Edit Template Notes テンプレート設定ノートの表示・入力

Edit Equation 演算式の入力

Single Equation Only 全ウェルに同一の演算式を入力

Multiple Equations ウェルごとに異なる演算式を入力

Choose Template Viewの5種類のプルダウンメニューからTemplateまたはTemp / Dilution画面を選択しTemplate情報を入力します。(Temp / Dilutionでは、上段がTemplate、下段がDilution です) 下表のサンプル入力例のようにプレートの各ウェルに設定を入力します。入力が終了したら、プロトコールを保存します。

入力例 種別 詳細

# ブランク ブランクのウェルには「#」を入力します。

50 スタンダード スタンダード濃度を正数で入力します。

S0 サンプル サンプルIDには、アルファベット文字で始まる数字を使用します(アルファベット+数字)。

未使用ウェル 未使用ウェルは空欄です 。

MAX コントロール コントロールの名称を入力します。

4. 測定の実行

下表を参考にInstrument Controlウィンドウの設定を行なって下さい。xMarkについてはMicroplate Manager取扱説明書をご参照ください。

iMarkの主な設定項目

設定項目 詳細

Reading Mode Endpoint/Kinetic/Plate2-1などを選択

Read Speed Fast/Stepを選択。通常の平底プレートではFast、丸底・V底プレートではStepを選択。

Wavelength 1波長測定(Single)/2波長測定(Dual)を選択。波長はプルダウンメニューより選択。

Dual Wavelength Operation 2波長測定時のオプション選択。Subtraction/Ratio

Mix Time ミキシング時間を0-999秒の範囲で入力します。0はミキシングオフになります。

Mix Speed ミキシングのスピードをL(Low)/M(Medium)/H(High)の3つから選択します。

AutoSave チェックを入れると測定後、データが自動保存されます。

AutoExport チェックを入れると測定後、データが自動的にエクスポートされます。

Reload Filter ボタンを押すとiMarkのフィルター設定を更新します。

Close Door iMarkのドアを閉めます。

Open Door iMarkのドアを開きます。

Instrument Controlウィンドウの設定が終了したら、マイクロプレートリーダーにサンプルプレートを入れ、ウィンドウ下部にある「Start Read」ボタンを押して測定を開始します。

測定終了後には、自動的にデータが表示されます。Instrument Controlウィンドウは右上のDoneボタンを押して閉じます。

Read Plateアイコン

iMarkのInstrument Control ウィンドウ xMarkのInstrument Control ウィンドウ

Template設定が終了したらツールバーより、Read Plateをクリックします。Instrument Controlウィンドウが開き、測定条件を設定できるようになります。このウィンドウで測定モード、測定波長、ミキシングなどの設定をします。

5. 解析レポート

6.データのエクスポート

測定後、ツールバーのアイコンを用いて、Rawデータ、Resultデータ、検量線、レポートの表示をすることができます。

Rawデータ

生データを表示します。2波長測定ではウィンドウ右上のwavelengthから波長を選択してそれぞれの測定波長での生データを表示することができます。

Template

テンプレートを表示します。

Resultデータ

Rawデータからブランク値を差し引いた吸光度値を表示します。2波長測定の場合にはReference波長が差し引かれます。

Curve Fitting Plot

検量線を作成します。検量線はLinear/Zero-intercept Linear/Semi-Log/Log-Log/Quadratic/Logit-Log/4-Parameters/5-Parameters/Cubic Spline/Point-to-Pointの10種類から選択することができます。

Report

検量線から算出したサンプルの濃度などを一覧で表示します。

生データ(Raw Data)、結果データ、およびレポートをMicroplate Manager 6からエクセルにエクスポートすることが可能です。

データのエクスポートツールバーの「Export/Import」>「Export Data」アイコンをクリックします。エクスポートするファイルに名前を付け、「Save」をクリックします。

「Export Setup」ウィンドウが開きます。エクスポートするデータのタイプとフォーマットを選択し、「OK」をクリックします。(右図)(エクスポートしたファイルは、エクセルファイル(.xls)として保存されます。)

テンプレートのエクスポートツールバーの「Export/Import」>「Export Template」アイコンをクリックします。エクスポートするファイルに名前を付け、「Save」をクリックします。 「Export Setup」ウィンドウが開きます。エクスポートするデータのタイプとフォーマットを選択し、「OK」をクリックします。(エクスポートしたファイルは、エクセルファイル(.xls)として保存されます。)

レポートのエクスポート表やマトリックス見出しといったレポートフォーマットのデータをエクスポートするには、「Content Selector」のリストから項目(「Info」、「Plate Data」、「Standard List」、「Result List」など)を選択します。(79ページ「レポートの設定」参照)ツールバーの「Export/Import」>「Export Report」アイコンをクリックします。レポートの名前をつけて保存します。

Export/Importアイコン

バイオ・ラッド ラボラトリーズ 株式会社ライフサイエンス事業部

M10526 1305A

www.bio-rad.com本   社 〒140-0002 東京都品川区東品川 2-2-24 TEL 03-6361-7000 FAX 03-5463-8480大阪営業所 〒532-0025 大阪市淀川区新北野1-14-11 TEL 06-6308-6568 FAX 06-6308-3064福岡営業所 〒812-0013 福岡市博多区博多駅東2-5-28 TEL 092-475-4856 FAX 092-475-4858

*学術的お問い合わせは TEL 03-6404-0331 FAX 03-6404-0334

※価格(税抜き)、仕様などは予告無く変更することがありますので、ご了承ください。※記載内容は2013年5月現在のものです。※本カタログに記載されている会社名、商品名は各社の商標または登録商標です。

測定の手順

FAQ

1.マイクロプレートリーダーのセットアップ マイクロプレートリーダーの電源を投入します。

2.Microplate Manager 6の起動 マイクロプレートリーダーとUSB接続されたコンピューター上でMicroplate Manager 6を起動します。

3.プロトコール設定 テンプレート設定を行います。

4.測定の実行 測定条件を入れ、マイクロプレートリーダーで測定を行います。

5.解析レポート Rawデータ/Resultデータ/検量線/濃度レポートを作成・表示します。

6.データのエクスポート Excel等他のソフトウェアでデータを解析するために、エクスポートします。

Q1. PCにiMarkを接続し、Read Plateアイコンをクリックすると、”No xMark Reader …”と表示されて、Instrument Control画面が開きません。

A1. Select Readerアイコン > Select Reader > iMarkを選択して下さい。

Q2. iMark本体で新しいフィルターを登録しましたが、Instrument Control画面でそのフィルターが表示されません。 A2. Instrument Control画面の “Reload Filter” ボタンをクリックすると、本体に登録されているフィルターの情報が読み込まれます。

Q3. サンプルの希釈率を入力することはできますか? A3. Template画面 > Choose Template View > Dilution を選択し、各ウェルの希釈率を数値で入力します。Report画面 > Select Table

Columns > Sample Columnsタブで “Conc x Dil” を選択 > “Move Item Up” を数回クリックして “Include Items Above” より上に “Conc x Dil” を移動します。Report画面 > Sample Report > Conc x Dilの列に、希釈率を掛けた濃度が表示されます。

Q4. Microplate Manager ver6.0(MPM6)で検量線を書く際に、外れ値を除外する方法を教えてください。A4. ①MPM6の ”Result Data画面” で除外したい値を選択します。②ダブルクリックするとその数値のバックの色が黄色に変わり、値の

両側にアスタリスク(*)がつきます。③この状態でグラフ表示させると、1)で選択した数値を除外した検量線を描くことができます。④ 除外した数値を元にもどすには、もう一度 ”Result Data画面” で数値を選択してダブルクリックします。