開催予定日 　2013年4月6日（土）委託作品受付締切日 　2013年1月下旬

1982年2月に138点の絵画からスタートした毎日オークションも、現在では、日本陶芸・茶道具、西洋装飾美術、

ジュエリー&ウォッチと取り扱いジャンルも多様化し、2000年9月に第100回、2006年4月に第200回、2010年

4月には第300回と開催回を重ねていくことができました。

これもひとえにご参加下さった皆々様のご支援の賜物と深く感謝申し上げます。

今年の4月6日開催にて通算400回目の記念セールを迎えるにあたり、ご出品作品を募集いたしております。

是非、ご出品ご希望作品の情報を弊社までお寄せ下さい。

出品を前提とした査定は無料でさせていただきます。お気軽にお問い合わせ下さい。

お電話、FAX、メール、弊社ホームページからもお申し込みいただけます。

毎日オークション400回記念メインセール作品募集のお知らせ

MA Report2

国内作家では、物故の洋画家に改めて脚光が当て

られ、認知度を大きく高めることとなった。

孤高の写実作家であった高島野十郎の作品群は、

画布に閉じ込められたその秘めたる生命力、存在感に

よって個人コレクターの心を掴み、風景画・静物画共

に400万円を超える記録を残した。生前は作品が取

り上げられることも少なく、自らが近代絵画の研究者

でもあった静謐の画家長谷川 二郎の静物画もアカ

デミックな洋画作家が日本に存在していたことを強く

印象付ける結果となった。

また、木田金次郎の眼差しによって描かれた北海

道の風景。ともに黒田清輝に学び、点描画でも共通項

のある京都出身の太田喜二郎、埼玉出身の斎藤豊作

ら、その土地に根付き活躍した作家の作品にも予想

を大きく超える競りが行われ、時を経るごとになお魅

力を増す作品が多く出品された。

現代の新たな写実表現に挑む作家として生島浩の

作品も弊社オークションに初登場、その抜きんでた表

現力から注目を浴び会場と電話ビッド複数の参加によ

り、初出品を華々しく飾る結果となった。

観るものを無音の中に包み込みこんでしまうよう

な日本の心象風景を描く東山魁夷の作品は、出品の

度に注目をあび2,700万円、1,800万円、1,050万

円と大台を超える結果となり、東山と並んで近代日本

画の五山に数えられる加山又造の小鳥も小さいなが

らその存在感によって、400万円と根強い人気を見

せた。女流作家では、幅広い年代に人気をもつ片岡球

子の富士山は景気が低迷している中にあっても、雄々

しい姿を見せ500万円を超える作品が2点落札され

ている。

少し落ち着いてきたように思われていたコンテン

ポラリーの分野でも、草間、奈良は国内外からの需要

が再び高まり、改めて海外でも通用する作家との認

知が広がった。為替の影響から競りづらいのではない

かと懸念されていた、ウォーホル、リー・ウーハン、シャ

ガール、ビュッフェ、ピカソといった海外作家も堅調な

競り方をみせ、1,000万円を超える作品も複数登場

し電話ビットでの応酬に会場が固唾をのむ場面もしば

しば見受けられた。

埋もれている良品から、作家の代表作まで多くの

作品が出品され、落札されていく。その瞬間を是非会

場でご覧いただきたい。

絵画・版画・彫刻

新たな注目作家の登場

MA Report 3

様々なジャンルの出品が好調の鍵下半期の当ジャンルの好調を支えたのは、工芸とい

う枠組みの中でもさらに多種多彩な分野に優品の出

品があったことにある。先に挙げた新作工芸のほか、古

陶磁や蒔絵細工、金工、刀剣、浮世絵をはじめ、中国・朝

鮮の古美術、さらには茶道具の「産荷」の出品も多く、

バライティに富んだラインナップが多くのお客様を集

める要因になったといえる。今このレポートをお読みに

なられているあなたのお手元も、これはというものが

あれば、まずはぜひお問い合わせ頂きたい。

落札率80％台に回復、大阪開催も活況

日本陶芸・茶道具・古美術

11月セールは落札率83％に近回の日本陶芸・古美

術・茶道具のオークション

においては70～75％で

推移していた落札率だ

が、384回（2012年10

月開催）、387回（2012

年11月開催）のオーク

ションでは、ともに落札率80％を超える結果となった

（アフターセール含む）。両オークションとも大阪での

開催。普段お越しになれないお客様も数多くご来場に

なり、電話、書面のビッドも合わせ活況な競りが展開さ

れた。中でも毎回人気の今右衛門や柿右衛門、魯山人

といった作家の作品はもちろん、河井寛次郎など関西

にゆかりのある作家、三輪壽雪作「鬼萩割り高台茶碗」

をはじめとした萩や備前の作品、三重県出身の実業家・

川喜田半泥子の作品などにも人気が集まった。

ぐい呑、茶碗を中心に新作工芸の競りが好調ここ半年、新作工芸の分野では複数のお客様による

競り合いでの高額落札が多数あり、中でもぐい呑や徳

利などの酒器類、茶碗の優品が人気を集め、予想額よ

り大きく競り上がるものが目立った。酒器、茶碗はバリ

エーションの豊富さやサイズの手頃感といった所にコ

レクターが求める要因があり、その人気から予想落札

額を大きく超える場合も少なくない。

ぐい呑や茶碗だけに留まらない。373回（2012年6

月開催）では魯山人作「紅椿絵鉢」をはじめ、寛次郎の

優品や藤田喬平のガラス作品などが人気を博し、387

回では、黒木国昭、鈴木治といった作家の作品が複数

揃い、評価を大きく上回る落札結果となった。

387回出品作品河井寛次郎「黒扁壷 赤青」

373回出品作品林 恭助「曜変」

373回出品作品北大路魯山人「紅椿絵鉢」

MA Report4

ガラス作品に人気が集中アールヌーヴォー期のガラス作家ガレ・ドームのガラ

ス作品は依然高い評価を受けており、堅調な売れ行

き。最近ではアールデコ期の作家ラリックの作品が相

場を上げて来ている。2012年7月開催分（MA375）

において装飾パネル：OISEAU DEFEU（火の鳥）が

￥2,000,000－2,500,000のエスティメーションに

対し380万円をつけ、2012年9月開催分（MA382）

でも花瓶：BACCAHANTESが￥2,500,000－

3,500,000に対し380万円で落札された。

西洋装飾美術

アンティークドールに新規来場者集まる7月に板橋アンティークドール美術館の収蔵品セー

ルを開催したことにより、新たなお客様が多数来場さ

れ、熱い競りが展開された。ジュモー・ブリュをはじめとし

ドイツ人形までの120体は約3,200万円で売却された。

アールデコ期のブロンズ像も登場あまり国内では出品例のないアールデコ期のブロ

ンズ像が2012年7月開催分（MA375）2012年11月

開催分（MA388）に出品された。シパリュス、ピエール・

ル・ファゲ、フィリップ・プライスなどの有名なブロンズが

出品され。海外からの電話ビッドを含む多数の入札と

会場との競りが展開され、小品ながらそのほとんどが

落札予想価格の上値を超えて落札された。

時代・国を超えた多彩な作品が揃う

MA Report 5

ジュエリー&ウォッチ部門のセールは、ジュエリー、

時計のみならず、眼鏡、毛皮、グランメゾンのバッグ

に筆記具など、多岐に渡る作品を幅広い価格帯にて

取り揃え、毎回多くのお客様にご参加いただいてい

る。カラーストーン、ダイアモンドは、世界的な需要に

より、国や人種をも超えた海外からのビッドが多数参

集。毎回緊迫感溢れる競りが展開され、好調なセール

が続いており、また、ほとんどセカンダリーマーケット

に登場しないブランドジュエリー、腕時計も特に大き

な盛り上がりをみせた。2012年12月のセールでは

ジュエリーセール史上トータル落札額の最高値を達

成、2013年も更なる躍進を目指す。

ブルーサファイア イエローサファイア パープルサファイア

ここ半年で特筆すべくは、大粒の非加熱サファイア

の希少性が高く、注目の逸品は活発な競りとなった。

ハイジュエラーの気品を兼ね備えたGimel、

Buccellati。ほとんど市場には出回らないため、カタ

ログで見かけた時が絶好のチャンス。

BUCCELLATTI

GIMEL

市場において希少性の高い時計はいうまでもな

く、販売当初より人気の高いものは競りあがる傾向が

特に強く、ここ最近においては中華系の参加者が増

えたことが起因し、更にその傾向が加速。複雑時計な

どの機械式時計の出品も増え、高額での落札作品も

多々見られる。

更なる飛躍を目指し……ジュエリー & ウォッチ

PATEK PHILIPPE腕時計：WORLD TIME

JAEGER-LE COULTREダイア 腕時計：MASTER MINUTE REPEATER