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ユーザーズマニュアル LS3300 交流電力校正器 IM LS3300-01JA 6版

LS3300 交流電力校正器 ユーザーズマニュアル

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ユーザーズマニュアル

LS3300交流電力校正器

IM LS3300-01JA6 版

ユーザー登録のお願い今後の製品情報などを確実にお届けするため、お客様にユーザー登録をお願いしております。当社 Web サイトからご登録ください。

https://tmi.yokogawa.com/jp/support/

計測相談のご案内当社では、お客様に正しい計測をしていただけるよう、当社製品の取り扱い、仕様、機種選定、および応用に関するご相談を承っております。当社 Web サイトのお問い合わせフォームをご利用ください。あるいは、直接カスタマサポートセンターでも受け付けております(E メール、フリーダイヤル、FAX)。なお、価格や納期などの販売に関する内容については、最寄りの営業、代理店にお問い合わせください。

https://tmi.yokogawa.com/jp/contact/

横河計測株式会社 カスタマサポートセンター Email : [email protected]

FAXファクシミリ

042-690-88270120-137046フリーダイヤル

受付:平日 9:00~12:00、13:00~17:00

PIM 106-17

iIM LS3300-01JA

はじめにこのたびは、交流電力校正器 LS3300 をお買い上げいただきましてありがとうございます。本機器は、交流の電圧、電流、電力 ( 虚負荷法 ) を発生する校正器です。このユーザーズマニュアルは、本機器の機能、操作方法、取り扱い上の注意などについて説明したものです。ご使用前にこのマニュアルをよくお読みいただき、正しくお使いください。お読みになったあとは、大切に保存してください。ご使用中に操作がわからなくなったときなどにきっとお役に立ちます。なお、LS3300 のマニュアルは、このマニュアルを含め、次のものがあります。あわせてお読みください。

マニュアル名 マニュアルNo. 内容LS3300 交流電力校正器ユーザーズマニュアル

IM LS3300-01JA 本書です。本機器の取り扱い上の注意、機能、操作、仕様、通信インタフェースなどについて説明しています。

LS3300 AC Voltage Current Standard

IM LS3300-92Z1 中国向けの文書です。

Safety Instruction Manual IM 00C01C01-01Z1 安全マニュアル ( 欧州の言語 )マニュアル No の「JA」、「Z1」は言語コードです。

各国や地域の当社営業拠点の連絡先は、下記のシートに記載されています。

ドキュメントNo. 内容PIM 113-01Z2 国内海外の連絡先一覧

ご注意・ 本書の内容は、性能・機能の向上などにより、将来予告なしに変更することがあります。また、実

際の表示内容が本書に記載の表示内容と多少異なることがあります。・ 本書の内容に関しては万全を期していますが、万一ご不審の点や誤りなどお気づきのことがありま

したら、お手数ですが、お買い求め先か、当社支社・支店・営業所までご連絡ください。・ 本書の内容の全部または一部を無断で転載、複製することは禁止されています。・ 保証書が本書に付いています。よくお読みいただき、ご理解のうえ大切に保存してください。・ 本製品の TCP/IP ソフトウエア、および TCP/IP ソフトウエアに関するドキュメントは、カリフォル

ニア大学からライセンスされた BSD Networking Software, Release 1 をもとに当社で開発 / 作成したものです。

高電圧

本機器は最大で交流1250 Vrmsの正弦波を発生します。・ 感電を防止するために、ご使用になる前に必ずこのマニュアルをお読みください。・ 操作を誤ると人命に関わる重大な事故が発生する危険があります。操作がわからなくな  ったときに、使用者がこのマニュアルをいつでも読めるように本機器のお近くに保管し てください。

6th Edition: November 2021 (YMI)All Rights Reserved. Copyright © 2017 Yokogawa Test & Measurement Corporation

ii IM LS3300-01JA

商標・ Microsoft、Internet Explorer、MS-DOS、Windows、Windows 7、Windows 8、Windows 8.1 およ

び Windows 10 は、米国 Microsoft Corporation の、米国およびその他の国における登録商標または商標です。

・ Adobe、Acrobat は、アドビシステムズ社の登録商標または商標です。・ 本文中の各社の登録商標または商標には、®、TM マークは表示していません。・ その他、本文中に使われている会社名、商品名は、各社の登録商標または商標です。

履歴2017 年 8 月 初版発行2017 年 10 月 2 版発行2018 年 6 月 3 版発行2019 年 8 月 4 版発行2021 年 3 月 5 版発行2021 年 11 月 6 版発行

iiiIM LS3300-01JA

梱包内容の確認梱包箱を開けたら、ご使用前に以下のことを確認してください。万一、お届けした品の間違いや品不足、または外観に異常が認められる場合は、お買い求め先にご連絡ください。

LS3300 本体本体サイドパネルの銘板に記載されている MODEL( 形名 ) と SUFFIX( 仕様コード ) で、ご注文どおりの品であることを確認してください。

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MODEL( 形名 ) と SUFFIX( 仕様コード )形名 仕様コード *1 仕様内容LS3300 1200V, 60A電源コード *2 -D UL/CSA 規格、PSE 適合、最大定格電圧:125V

-F VDE 規格、韓国規格 、最大定格:250V-R オーストラリア規格、最大定格:250V-Q BS 規格、最大定格:250V-H 中国規格、最大定格:250V-N ブラジル規格、最大定格:250V-T 台湾規格、最大定格:125V-B インド規格、最大定格:250 V-U IEC プラグ Type B、最大定格:250 V-Y 電源コードなし *3

*1 仕様コードに 「Z」 が記載されている製品には、専用のマニュアルが添付されている場合があります。標準のマニュアルと併せてお読みください。

*2 付属の電源コードが、電源コードを使用する国や地域で指定している規格に適合していることを確認してください。

*3 本機器を使用する国や地域で指定されている規格に適合した電源コードをご用意ください。

No.( 計器番号 )お買い求め先にご連絡いただく際には、この番号もご連絡ください。

iv IM LS3300-01JA

付属品次の付属品が添付されています。品不足や損傷がないことを確認してください。

底面脚用ゴムA9088ZM

マニュアル一式

UL/CSA規格、PSE適合A1006WD

VDE規格、韓国規格A1009WD

BS規格A1054WD

オーストラリア規格A1024WD

D F Q R

電源コード(仕様コードに合わせ、1本付属します。)*1

中国規格A1064WD

H

測定リード*2

B8506WA測定リード*2

B8506ZK

ワニグチアダプタセット*2

B8506ZL

IM LS3300-01JA ユーザーズマニュアル(本書)IM LS3300-92Z1 中国向け文書IM 00C01C01-01Z1 安全マニュアル( 欧州の言語)PIM 113-01Z2 国内海外の連絡先一覧

B

インド規格A1101WD

IECプラグType BA1102WD

U

台湾規格A1100WD

T

ブラジル規格A1088WD

N

付属品は本機器の保証範囲に含まれません。*1 付属の電源コードが、電源コードを使用する国や地域で指定している規格に適合していること

を確認してください。仕様コードが「-Y」の場合、電源コードは付属されません。*2 付属の測定リード、ワニグチアダプタセットは本製品用です。

梱包内容の確認

vIM LS3300-01JA

アクセサリ ( 別売 )別売アクセサリとして、次のものがあります。アクセサリについてのお問い合わせやご注文は、お買い求め先までご連絡ください。

品名 形名 /部品番号 販売単位 記事 マニュアルNo.

測定リード 758917 1 セット 安全端子ケーブル、赤黒各 1 本、長さ 0.75m、定格 1000V/32A

758933 1 セット 安全端子ケーブル、赤黒各 1 本、長さ 1m、定格 1000V/19A

B8506ZK 1 セット 安全端子ケーブル、赤黒各 1 本、長さ 1m、定格 1500V/19A

B8506WA 1 セット 電流出力ケーブル、赤黒各 1 本、長さ 1.5m、定格 42V/80A

ワニグチアダプタ ( 小 ) 758922 1 セット 安全端子 - ワニグチ変換、赤黒各 1 個、定格 300V/15A

ワニグチアダプタ ( 大 ) 758929 1 セット 安全端子 - ワニグチ変換、赤黒各 1 個、定格 1000V/32A

B8506ZL 1 セット 安全端子 - ワニグチ変換、赤黒各 1 個、定格 1500V/32A

フォーク端子アダプタ 758921 1 セット 安全端子 - フォーク端子変換、赤黒各 1 個、定格 1000V/20A

BNC ケーブル 366924 1 BNC-BNC、長さ 1m、定格 42V 安全端子アダプタ 758923 1 セット ばね押さえタイプ、赤黒各 1 個

定格 600V/10A

758931 1 セット ねじ締めタイプ、赤黒各 1 個定格 1000V/36A

USB ケーブル A1421WL 1 USB2.0 対応USB A コネクタオス -USB B コネクタオス

ラックマウント用キット 751535-E3 1 セット EIA 単装用 IM 751535-E3-11J

751535-J3 1 セット JIS 単装用 IM 751535-J3-11J

3 極 -2 極変換アダプタ A1253JZ 2 日本国内でのみ使用可。PSE 適合。 接栓アダプタ 366923 1 T 型 BNC 用 アクセサリ ( 別売 ) は本機器の保証範囲に含まれません。

警  告・ 本書で指定されているアクセサリを使用してください。また、本機器のアクセサリは、こ

れらをアクセサリとして指定している当社製品にだけ使用してください。・ 本機器のアクセサリを使用するときは、各アクセサリの定格の範囲以内で使用してくださ

い。アクセサリを組み合わせて使用する場合、定格が低いアクセサリの仕様範囲内で使用してください。

・ フォーク端子アダプタ 758921 の構造上、端子の金属部に触れることができます。使用するときは感電しないように注意してください。

注 意・ BNCケーブル 366924 は、BNCの外部入出力端子及び AUX 出力端子にご使用ください。・ 接栓アダプタ (T 型 BNC 用366923) は、BNCの外部入出力端子にご使用ください。

梱包内容の確認

vi IM LS3300-01JA

このマニュアルで使用している記号と表記法

注記このマニュアルでは、注記を以下のようなシンボルで区別しています。

本機器で使用しているシンボルマークで、人体への危険や機器の損傷の恐れがあることを示すとともに、その内容についてユーザーズマニュアルを参照する必要があることを示します。ユーザーズマニュアルでは、その参照ページに目印として、「警告」「注意」の用語と一緒に使用しています。

警  告 取り扱いを誤った場合に、使用者が死亡または重傷を負う危険があるときに、その危険を避けるための注意事項が記載されています。

注  意 取り扱いを誤った場合に、使用者が軽傷を負うか、または物的損害のみが発生する危険があるときに、それを避けるための注意事項が記載されています。

Note 本機器を取り扱ううえで重要な情報が記載されています。

操作説明のページで使用しているシンボルと表記法説明内容を区別するために、次のようなシンボルを使用しています。

操  作 数字で示す順序で各操作をしてください。ここでは、初めて操作をすることを前提に手順を説明しています。したがって設定内容を変更する場合は、すべての操作を必要としない場合があります。

解  説 操作に関連する設定内容や限定事項について説明しています。ここでは、機能そのものについては詳しく説明していない場合があります。その場合の機能については、2 章をご覧ください。

操作説明中の表示文字と用語パネルキー / ソフトキー

操作説明のページに記載されている太字の英数字は、操作対象のパネルキーまたはソフトキー ( 設定メニュー ) を示します。

viiIM LS3300-01JA

本機器を安全にご使用いただくために本機器は、専門知識のある方がご使用いただくことを前提に開発された製品です。本機器は IEC 規格保護クラス I ( 保護接地端子付き ) の製品です。本機器を正しく安全に使用していただくため、本機器の操作にあたっては次の安全注意事項を必ずお守りください。このマニュアルで指定していない方法で使用すると、本機器の保護機能が損なわれることがあります。なお、これらの注意に反したご使用により生じた障害については、YOKOGAWA は責任と保証を負いかねます。このマニュアルは製品の一部として重要な内容を含んでいます。本機器を廃棄するまで、本機器を使用するときにすぐご覧になれるところに、このマニュアルを大切に保存してください。

本機器には、次のようなシンボルマークを使用しています。

“ 取扱注意 ”( 人体および機器を保護するために、ユーザーズマニュアルやサービスマニュアルを参照する必要がある場所に付いています。)

感電、危険

接地、または機能接地端子 ( 保護接地端子として使用しないでください。)

交流

オン ( 電源 )

オフ ( 電源 )

オン ( 電源 ) の状態

オフ ( 電源 ) の状態

viii IM LS3300-01JA

次の注意事項をお守りください。取扱者の生命や身体への危険や機器損傷の恐れがあります。

警  告本機器の用途本機器は交流電圧、交流電流を発生する交流電力校正器です。発生器、電力校正器としての用途以外には使用しないでください。

外観の確認外観に異常が認められる場合は、本機器を使用しないでください。

電源供給電源の電圧が本機器の定格電源電圧に合っていて、使用する電源コードの最大定格電圧以下であることを確認したうえで、電源コードを接続してください。

電源コードとプラグ感電や火災防止のため、電源コードおよび 3 極 -2 極変換アダプタ ( 日本国内でのみ使用可 )は本機器用のものを必ずご使用ください。主電源プラグは保護接地端子を備えた電源コンセントにだけ接続してください。保護接地線を備えていない延長用コードを使用すると、保護動作が無効になります。また、本機器用の電源コードを他の機器に使用しないでください。

保護接地感電防止のため、本機器の電源を入れる前に、必ず保護接地をしてください。本機器で使用できる電源コードは接地線のある 3 極電源コードです。保護接地端子のある 3 極電源コンセントを使用してください。また、3 極 -2 極変換アダプタ ( 日本国内でのみ使用可 ) を使用する場合は、保護接地端子に変換アダプタの接地線を確実に接続してください。

保護接地の必要性本機器の内部または外部の保護接地線を切断したり、保護接地端子の結線を外さないでください。いずれの場合も本機器が危険な状態になります。

保護機能の欠陥本機器を動作させる前に、保護接地やヒューズなどの保護機能に欠陥がないか確認してください。欠陥があると思われるときは、本機器を動作させないでください。

ガス中での使用可燃性、爆発性のガスまたは蒸気のある場所では、本機器を動作させないでください。そのような環境下で本機器を使用することは大変危険です。

ケースの取り外し・分解・改造の禁止当社のサービスマン以外は、本機器のケースの取り外し、分解、または改造しないでください。本機器内には高電圧の箇所があり、危険です。

外部接続確実に保護接地をしてから、出力対象や外部制御回路への接続をしてください。また、出力対象に手を触れる場合は、本機器の出力を OFF にして、電圧や電流が発生していないことを確認してください。

測定カテゴリ本機器の端子の測定カテゴリはなし「O(Other)」です。主電源の回路、または測定カテゴリII、III、および IV内の回路に本機器を使用しないでください。

本機器を安全にご使用いただくために

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設置または使用する場所・ 屋外、または雨や水にあたる場所に本機器を設置しないでください。また、そのような場

所で本機器を使用しないでください。・ 本機器が異常または危険な状態になったときに、直ちに電源コードを外せるように設置し

てください。

高電圧発生時の使用・ 本機器は高電圧を発生します。感電、放電にご注意ください。・ 感電を防ぐために、指輪、時計などの金属や宝石類を身につけないで操作してください。

結線本機器は大きな電圧 / 電流を発生できます。正しく結線しないと本機器や出力対象を損傷するだけでなく、感電、火災を起こす恐れがあります。結線には十分注意し、以下のことを必ず確認してください。

出力前 ( 本機器の出力を ON にする前 )・ 本機器の出力端子への結線が正しいか 電流端子に電圧出力対象の接続線が結線されていないか。 電圧端子に電流出力対象の接続線が結線されていないか。・ 出力対象への結線が正しいか 電圧端子間や電圧端子への接続線間が短絡 ( ショート ) した状態になっていないか。・ 電流端子がゆるんでいないか。・ 電流端子と圧着端子に異物付着などの異常はないか。

出力中 ( 本機器の出力が ON のときは、端子や接続線には絶対に触れないでください。)・ 電流端子と圧着端子に異物付着などの異常はないか。・ 電流端子が異常に発熱していないか。・ 電流端子がゆるんでいないか。 長期にわたって使用していると、使用中に端子がゆるむことがあります。端子がゆるむと

接触抵抗の変化により発熱する場合があります。定期的に端子がゆるんでいないことを確認してください。確認するときは、本機器と出力対象の電源を必ずオフにしてください。

出力後 ( 本機器の出力 OFF 直後 ) 大きな電圧 / 電流を出力したあとは、本機器の出力を OFF にしても電圧がしばらく残留す

ることがあります。残留した電圧によって感電する恐れがあります。本機器の出力を OFFにしても、すぐには電圧 / 電流端子などに触らないでください。電圧が残留する時間は、出力対象によって異なります。

注  意使用環境の制限本製品はクラス A( 工業環境用 ) の製品です。家庭環境においては、無線妨害を生ずることがあり、その場合には使用者が適切な対策を講ずることが必要となることがあります。

本機器を安全にご使用いただくために

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各国や地域での規制と販売について

廃電気電子機器(EUWEEE指令は EEA*で、UKWEEE規則は UKで有効です。)

この製品は WEEE指令マーキング要求に準拠します。このマークは、この電気電子製品を各国内の一般家庭廃棄物として廃棄してはならないことを示します。EEAまたは UKで製品を廃棄する場合はお近くの横河オフィスまでご連絡ください。

*EEA:EuropeanEconomicArea

EEA 内の認定代理人 (AR)横河ヨーロッパ・オフィスは EEA 内で本製品の当社認定代理人 (AR) を務めます。横河ヨーロッパ・オフィスの住所については別紙のお問い合わせ先 (PIM113-01Z2)をご覧ください。

關於在台灣銷售ここの説明は台湾でのみ有効です。關於在台灣所販賣的符合其相關規定的電源線 A1100WD 的限用物質含量信息,請至下麵的網址進行查詢

https://tmi.yokogawa.com/support/service-warranty-quality/product-compliance/

廃棄方法当社製品を廃棄するときは、廃棄する国、地域の法令に従って廃棄してください。

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目次はじめに...................................................................................................................................................................................i梱包内容の確認...................................................................................................................................................................iiiこのマニュアルで使用している記号と表記法....................................................................................................... vi本機器を安全にご使用いただくために.................................................................................................................... vii各国や地域での規制と販売について...........................................................................................................................x

第 1 章 各部の名称と働き1.1 パネル.................................................................................................................................................................. 1-11.2 画面表示............................................................................................................................................................. 1-3

第 2 章 機能説明2.1 システム構成.................................................................................................................................................... 2-12.2 電圧、電流出力................................................................................................................................................ 2-22.3 スイープ............................................................................................................................................................. 2-52.4 同期運転............................................................................................................................................................. 2-72.5 結線方式............................................................................................................................................................. 2-82.6 その他の機能..................................................................................................................................................2-12

第 3 章 本機器の準備3.1 使用上の注意.................................................................................................................................................... 3-13.2 本機器を設置する........................................................................................................................................... 3-33.3 電源の接続......................................................................................................................................................... 3-63.4 電源スイッチのオン / オフ......................................................................................................................... 3-73.5 結線時の注意.................................................................................................................................................... 3-93.6 結線方法...........................................................................................................................................................3-11

第 4 章 出力値の設定4.1 出力電圧の設定................................................................................................................................................ 4-14.2 出力電流の設定................................................................................................................................................ 4-44.3 スイープの設定................................................................................................................................................ 4-74.4 電流センサーの変換比の設定.................................................................................................................... 4-84.5 LO 端子 (COMMON 端子 ) の接地 / 非接地の選択............................................................................. 4-94.6 出力の ON/OFF..............................................................................................................................................4-104.7 スイープの ON/OFF.....................................................................................................................................4-12

第 5 章 同期運転と結線方式5.1 同期運転の設定................................................................................................................................................ 5-15.2 結線方式の設定................................................................................................................................................ 5-55.3 結線方式と配線................................................................................................................................................ 5-75.4 大電流の出力..................................................................................................................................................5-165.5 Master から Slave を確認する.................................................................................................................5-17

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マーク 3.2、3.3、3.5、3.6、4.5、4.6、5.1、13.6

第 6 章 その他の機能6.1 ビープ音の ON/OFF....................................................................................................................................... 6-16.2 画面の ON/OFF と輝度設定........................................................................................................................ 6-26.3 位相表示のタイプの設定............................................................................................................................. 6-36.4 エラーログ表示................................................................................................................................................ 6-56.5 設定の初期化.................................................................................................................................................... 6-66.6 製品情報の表示................................................................................................................................................ 6-7

第 7 章 USB インタフェースについて7.1 USB インタフェースの機能と仕様........................................................................................................... 7-17.2 USB インタフェースによる接続............................................................................................................... 7-2

第 8 章 イーサネットインタフェースについて8.1 イーサネットインタフェースの機能と仕様........................................................................................ 8-18.2 イーサネットインタフェースによる接続............................................................................................. 8-28.3 本体の設定 ( イーサネット )....................................................................................................................... 8-3

第 9 章 GP-IB について9.1 GP-IB インタフェースの機能と仕様........................................................................................................ 9-19.2 GP-IB インタフェースによる接続............................................................................................................ 9-39.3 GP-IB アドレスの設定................................................................................................................................... 9-59.4 インタフェースメッセージに対する応答............................................................................................. 9-6

第 10 章 プログラムを組む前に10.1 メッセージ.......................................................................................................................................................10-110.2 命令....................................................................................................................................................................10-310.3 応答....................................................................................................................................................................10-510.4 データ................................................................................................................................................................10-610.5 コントローラとの同期................................................................................................................................10-8

第 11 章 コマンド11.1 コマンド一覧表..............................................................................................................................................11-111.2 COMMunicate グループ.............................................................................................................................11-411.3 OSCillator グループ......................................................................................................................................11-511.4 OUTPut グループ..........................................................................................................................................11-611.5 SOURce グループ..........................................................................................................................................11-711.6 STATus グループ........................................................................................................................................ 11-1011.7 SWEep グループ......................................................................................................................................... 11-1311.8 SYSTem グループ....................................................................................................................................... 11-1411.9 WIRing グループ........................................................................................................................................ 11-1711.10 共通コマンドグループ............................................................................................................................. 11-18

第 12 章 ステータスレポート12.1 ステータスレポートについて..................................................................................................................12-112.2 ステータスバイト.........................................................................................................................................12-312.3 標準イベントレジスタ................................................................................................................................12-412.4 拡張イベントレジスタ................................................................................................................................12-512.5 出力キューとエラーキュー.......................................................................................................................12-6

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第 13 章 トラブルシューティングと保守・点検13.1 故障?ちょっと調べてみてください.....................................................................................................13-113.2 エラーコードの内容と対処方法.............................................................................................................13-213.3 通信エラーメッセージ................................................................................................................................13-413.4 機器の異常検出と解除................................................................................................................................13-813.5 セルフテスト..................................................................................................................................................13-913.6 フィルタの清掃........................................................................................................................................... 13-1013.7 交換推奨部品............................................................................................................................................... 13-1213.8 調整・校正.................................................................................................................................................... 13-12

第 14 章 仕様14.1 発生範囲...........................................................................................................................................................14-114.2 確度....................................................................................................................................................................14-214.3 安定度................................................................................................................................................................14-414.4 温度係数...........................................................................................................................................................14-514.5 応答時間...........................................................................................................................................................14-514.6 歪率....................................................................................................................................................................14-514.7 設定及び表示項目.........................................................................................................................................14-614.8 機能....................................................................................................................................................................14-714.9 外部入出力.......................................................................................................................................................14-814.10 通信インタフェース....................................................................................................................................14-914.11 一般仕様........................................................................................................................................................ 14-1014.12 外形図............................................................................................................................................................. 14-12

付録付録 1 ブロック図......................................................................................................................................................付 -1付録 2 初期設定一覧.................................................................................................................................................付 -3付録 3 IEEE488.2-1992 について.........................................................................................................................付 -4付録 4 位相計の校正.................................................................................................................................................付 -5

索引

目次

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各部の名称と働き3

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1.1 パネル

フロントパネル

電流端子電流を出力します。→3.6 節

OUTPUT セクション電圧 / 電流出力を ON/OFF します。→4.6 節

HIGH VOLTAGE ランプ電圧レンジが 300V と 1000V のときに点灯します。→4.6 節

電圧端子電圧を出力します。→3.6 節

電源スイッチ電源をオン / オフします。→3.4 節

REMOTE ランプ通信によるリモート状態のときに点灯します。→7.1 節、8.1 節、9.1 節

UTILITY(LOCAL) キービープ音の ON/OFF、画面の ON/OFF と輝度、位相表示のタイプの各設定と、設定の初期化、エラーログ表示、キャリブレーション / セルフテストの実行メニューを開きます。通信によるリモート状態のときはローカルにします。→6 章、8.3 節、9.3 節、13.5 節

CONFIG キー結線方式、優先ユニット、基準信号 ( 同期信号 )、スイープ、電流センサーの電圧電流比、LO 端子の接地の各設定メニューを開きます。→4.3 節、4.4 節、4.5 節、5 章

ユニット操作ランプ出力の ON/OFF 操作ができるユニットのLED が緑色で点灯します。接続が正しくない場合は、赤色で点滅します。→4.6 節

V キー電圧設定画面に移動します。→4.1 節

I キー電流設定画面に移動します。→4.2 節

ESC キーひとつ前のメニューに戻ります。

ソフトキー画面に表示される設定メニューで、項目を選択するときに使用します。

結線方式ランプ設定されている結線方式の LEDが点灯します。→5.2 節

ノブ設定値を変更します。

矢印キーノブ操作する桁を移動したり、設定位置を移動します。

テンキー数値を直接入力します。

LO TO EARTH ランプ ( 電流 )LO 端子の接地状態を表示します。電流側 LO 端子の EARTH が ON のときに点灯します。→4.5 節

LO TO EARTH ランプ ( 電圧 )LO 端子の接地状態を表示します。電圧側 LO 端子の EARTH が ON のときに点灯します。→4.5 節

AUX 端子電流センサーが出力する電圧を出力します。→3.6 節

第 1章 各部の名称と働き

1-2 IM LS3300-01JA

リアパネル

電源コネクタ電源コードを接続します。→3.3 節

GP-IB コネクタ本機器を外部の PC から制御するときに使用します。→9.2 節

イーサネットポートネットワークに接続するときに使用します。(10BASE-T/100BASE-TX)→8.2 節

USB ポートUSB インタフェースを持つ PC に接続し、USB-TMC によるコマンド制御をするときに使用します。→5.3 節、7.2 節

外部信号入力端子外部発振器の周波数により電圧 / 電流出力するとき、および LS3300 同士で同期運転するときに使用します。→5.1 節

信号出力端子LS3300 同士で同期運転するときに使用します。→5.1 節

吸気口→3.2 節

連結用インタフェース (UNIT2/UNIT3)LS3300 を同期運転する場合、Masterから Slave(UNIT2/UNIT3) の出力をコントロールするときに接続します。各結線方式に従った電圧、電流 ( 平衡信号 ) を出力したり、大電流を出力するときに使用します。→5.3 節

機能接地→3.3 節

トップパネル / ボトムパネル

通気口→3.2 節

トップパネル ボトムパネル

1.1 パネル

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各部の名称と働き3

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1.2 画面表示

ソフトキーメニュー画面の右側に表示されるメニューです。対応したソフトキーを押して操作します。

 マークは、下位のメニューがあることを表しています。ソフトキーを押すと、下位メニューが表示されます。

ソフトキーを押すと、設定欄が表示されるか、設定画面に切り替わります。

ソフトキーメニュー

下位メニューの表示最上位メニューのタイトルが表示されます。

上位メニューの選択された項目の位置が、白く表示されます。

設定されている項目の枠が青く表示されます。

電圧 / 電流設定画面

電圧設定 電流設定

設定値

出力レベル×レベルレシオで計算された出力値電圧または電流が出力されていないときに「*」が表示されます。

位相表示各相の位相を矢印で表示

設定対象

設定欄

1-4 IM LS3300-01JA

位相表示 電圧・電流の基準信号との位相を矢印の向きで表示します。大きさは表示しません。以下の 2 種類

のタイプで表示できます。 Type1: 位相 0°( 基準信号の位相 ) を右向きで表示。矢印を原点から表示。

V1V2 V1V3

V1V2

I1 I1

I2

I1

I3

I1

I2

V3V1

I3

I1V1

V2

I1

I2

V3V1

I3

I1

I3V3

V2

I2

V3

V1I3

I1

V2 I2

V1

単相2線式 単相3線式(T相基準) 単相3線式(S相基準)

三相3線式(T相基準) 三相3線式(S相基準)三相3線式

(3V3A、T相基準)三相3線式

(3V3A、S相基準)

三相4線式

進み30°の例

同相(0°)の例

進み30°の例

Type2: 位相 0°( 基準信号の位相 ) を上向きで表示。三相 3 線式のときは電圧の原点をシフトして表示。

単相2線式

V1

単相3線式(T相基準)

V1

V2

単相3線式(S相基準)

V1

V3

三相3線式(T相基準)

V1V2

I1 I1

I2

I1

I3

I1I2

三相3線式(S相基準)

V3

V1I3I1

三相3線式(3V3A、T相基準)

三相3線式(3V3A、S相基準)

V3

V1

I3

三相4線式

V2

I2

V1V2

I1

I2

V3

V1I3I1

V3

I3

V2

I2

I1

遅れ30°の例

同相(0°)の例

遅れ30°の例

1.2 画面表示

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各部の名称と働き3

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CONFIG 画面

基準信号

結線方式優先ユニット

スイープ時間スイープ範囲電流センサーの変換比各ユニットの接地

UTILITY 画面製品情報が表示されます。

ファームウェアバージョン

製品形名

MACアドレス

ブートバージョンFPGAバージョンハードウェアバージョンGPIB アドレス

シリアル番号

IP アドレスネットマスクゲートウェイメーカー調整した日付

状態表示画面上部に本機器の状態が表示されます。

状態表示

下記の状態が表示されます。STABILIZING: スイープ中や、出力をオン / オフしたとき、出力に関する設定を変更したとき、負

荷により出力が変化したときに表示されます。 出力が変化したり、不安定な状態を示します。ERROR: エラーログにエラーが残っているときに表示されます。AUX: 電流レンジに外部センサーレンジが設定されているときに表示されます。AUX が表

示されているときは、AUX 端子から電流側の設定値が出力されます。

1.2 画面表示

2-1IM LS3300-01JA

機能説明3

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2.1 システム構成

GP-

IBU

SB ( U

SB-T

MC

)Et

her (

VXI-1

1)

HI

LS3300

LO

I(cos)EXT(I(cos))EXT(Q(sin))

PC

コマンド制御

通信インタフェース

LS3300Slave

HI LO

DUT( 発生対象 )

EXT OSCQ(sin)

VOLTAGEOUTPUT

CURRENTOUTPUT

UNIT2、UNIT3

HI LO

AUXOUTPUT

第 2章 機能説明

2-2 IM LS3300-01JA

2.2 電圧、電流出力

注  意電圧出力時や電流出力時に下記の出力範囲を超える負荷を接続すると、異常負荷が検出され、出力が OFF になります。

電圧の出力範囲とレンジ本機器の電圧出力レンジは、1V、10V、30V、100V、300V、1000V です。本機器の電圧出力値は、出力レベル×レベルレシオで設定します。出力レベルは、各電圧出力レンジに対して 0 ~ 120%の範囲で設定できます。例えば 10V レンジで設定できる出力レベルは 0 ~ 12V です。レベルレシオは出力電圧 ( 出力レベル×レベルレシオ ) が出力電圧レンジの 125% 以下となる範囲で設定できます。例えば、校正対象の電力計の 50V レンジを 0V、12.5V、25V、37.5V、50V の 5 点で校正するときは、電圧出力レンジを 100V、出力レベルを 50V に設定し、レベルレシオを 0%、25%、、50%、75%、100%と変更します。最大出力は各電圧レンジ定格の 125% です。レベルとレベルレシオの設定の関係で 125%に設定できない場合があります。電圧レンジを 300V または 1000V にすると、高電圧を示す HIGH VOLTAGE ランプが点灯します。電圧の設定値が 150V 以上になると、高電圧注意を促すビープ音が鳴ります。

レンジ 最大出力 *2

*1 レベルレシオ併用でレンジの125%発生*2 レンジの1%~120%、周波数1 kHz以下

発生範囲 *1

6 mA

60 mA

120 V 360 V12 V 1200 V

電流

電圧

20 mA

600 mA

1 V10 V30 V100 V300 V1000 V

0 V ~ 1.20000V0 V ~ 12.0000V0 V ~ 36.0000V0 V ~ 120.000V0 V ~ 360.000V0 V ~ 1200.00V

0.5 A以上600 mA60 mA60 mA20 mA6 mA

2-3IM LS3300-01JA

機能説明3

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電流の出力範囲とレンジ本機器の電流出力レンジは、30mA、100mA、1A、10A、50A、Ext Sensor(500mV、5V) です。Ext Sensor は電流センサーの出力信号に相当する電圧を出力します。Ext Sensor 以外の電流出力値は、電圧出力と同様に出力レベル×レベルレシオで設定します。出力レベルとレベルレシオについては前述の「電圧の出力範囲とレンジ」をご覧ください。Ext Sensor の 500mV または 5V では、出力レベル×レベルレシオの電圧を出力します。画面のOutput Value の欄には、出力電圧×変換比 (Sensor Ratio) で計算された電流値が表示されます。電圧から電流への変換比 (Sensor Ratio) は、mV/A の単位で設定します。 出力電圧に相当する電流=出力レベル×レベルレシオ× 1/Sensor Ratio各電流レンジの最大出力は下図の範囲内です。最大出力は各電流レンジ定格の 125% です。

0.6 V

15 V

1.2 A 12 A 60 A電流

電圧

3 V

レンジ 最大出力 *2出力範囲 *1

30 mA100 mA1 A10 A50 A

0 A ~ 36.0000 mA0 A ~ 120.000 mA0 A ~ 1.20000 A0 A ~ 12.0000 A0 A ~ 60.000 A

15 V15 V15 V3 V0.6 V

*1 レベルレシオ併用でレンジの125%出力*2 レンジの1%~120%、周波数1 kHz以下

出力の ON/OFF電圧、電流の出力を個別に ON/OFF したり、電圧、電流を一斉に ON/OFF できます。同期通信を使って同期運転している場合 ( 結線方式が 1P2W 以外 ) は、Master を操作することにより、Slave の出力を ON/OFF できます (Slave 単体では ON/OFF できません)。

大電流出力複数台の LS3300 を同期運転することにより、同期運転している LS3300 の出力を合計した交流電流を校正対象器に入力できます。Master の結線方式を 1P2W(HI Current) に設定することにより、電流出力レンジとして 100A、150Aを選択できます。

2.2 電圧、電流発生

2-4 IM LS3300-01JA

位相 / 力率 電圧に対する電流の進み (Lead)、遅れ (Lag) を位相または力率で設定できます。 位相と力率のどちらかを設定すると、他方が対応して変更されます。 電力計の位相や力率を校正するときに使用します。 設定した位相は、矢印で画面に表示されます。

周波数 出力する電圧 / 電流の周波数を任意に設定できます。

複数の LS3300 を同期して使用する場合は、Master で設定した周波数で Slave も動作します。 設定範囲:40Hz ~ 1200Hz

2.2 電圧、電流発生

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機能説明3

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2.3 スイープ

指定した時間でレベルレシオをリニアに変化させることにより、設定した範囲の出力を滑らかに増減する機能です。メーターの指針が移動するときのひっかかりの有無を確認するときなどに使用します。メーターの種類によってスイープ時間を選択できます。応答の遅いメーターをスイープ動作させるときは長いスイープ時間を選択して、メータの指針をゆっくり動かすこともできます。 スイープ範囲: 出力レベルの 0-100%、0-105%、0-110%、0-120% スイープ時間: 8 秒、16 秒、32 秒、64 秒 ( レベルレシオが 0% から 100% まで遷移する時間 )

スイープを開始したときのレベルレシオや出力値によって、以下のように動作します。スイープ開始時のレベルレシオ設定値= 0% (UP)、スイープ上限 (DOWN)

0%からスイープ上限値またはスイープ上限値から 0%まで、レベルレシオが増減します。

DOWN スイープ

スイープ上限値

スイープ開始

スイープ時間0%

100% 100%

時間UP HOLD

スイープ上限値

HOLD DOWN0% 時間

スイープ時間

UP スイープ

スイープ終了 スイープ開始 スイープ終了

レベルレシオ レベルレシオ

0%<スイープ開始時のレベルレシオ設定値<スイープ上限値のとき 初期値をスイープ開始時のレベルレシオとしてスイープを開始し、0%またはスイープ上限値に達

すると、レベルレシオをホールドします。

DOWN スイープ UP スイープ

時間

スイープ上限値

0% 0% 時間

スイープ上限値

スイープ開始

UP HOLD HOLD DOWN

スイープ終了 スイープ開始 スイープ終了

レベルレシオレベルレシオ

現在値

現在値

2-6 IM LS3300-01JA

スイープ上限値≦スイープ開始時のレベルレシオ設定値のとき UP スイープでは、スイープ開始時のレベルレシオをホールドします。DOWN スイープでは、初期

値をスイープ開始時のレベルレシオとして、レベルレシオ 100%から 0%にスイープするときと同じ傾きでレベルレシオが減少します。

スイープ上限値

0% 時間 0%

スイープ上限値

時間

UP スイープ DOWN スイープ

スイープ開始

HOLD HOLD DOWN

スイープ開始 スイープ終了

レベルレシオレベルレシオ

現在値現在値

( 出力レベル×レベルレシオ )>レンジ定格の 125%のとき レンジ定格の 125% までレベルレシオを増加し、レンジ定格の 125% を超える直前でレベルレシオ

をホールドします。

スイープ上限値

0% 時間

UP スイープレベルレシオ

スイープ開始

HOLD UP

スイープ終了

レンジ定格の125%

2.3 スイープ

2-7IM LS3300-01JA

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2.4 同期運転

複数台の LS3300 を接続して、Master の LS3300 の周波数に同期した電圧 / 電流を出力したり、他の機器の周波数に同期した電圧 / 電流を本機器から出力する機能です。電力計を単相 3 線式、三相 3 線式、三相 4 線式、三相 3 線式 (3 電圧 3 電流計法 ) で校正するときは、電圧発生器と電流発生器として 2 台または 3 台の LS3300 を接続して同期運転をします。

外部入出力接続LS3300 を複数台同期運転する場合

Master となる LS3300 のリアパネルにある信号出力端子 (I、Q) と Slave 側の LS3300 の対応する外部信号入力端子 (I、Q) をそれぞれ接続します。

設定例:周波数設定を 60HzLS3300(Master) LS3300(Slave1) LS3300(Slave2)

Q

I

Q(sin)

I(cos)

設定例:周波数設定を EXT2 設定例:周波数設定を EXT2

OSC INPUT OSC OUTPUT

I

Q Q

I

OSC INPUT OSC OUTPUT

I

Q Q

I

OSC INPUT OSC OUTPUT

I

Q

Q(sin)

I(cos)

外部機器と同期運転する場合 2558A など LS3300 以外の機器の信号と同期して LS3300 を運転する場合は、同期する機器の同期

信号を LS3300 の外部信号入力端子 (OSC INPUT) に入力します。

LS3300

Q

I

OSC INPUT OSC OUTPUT

I

Q

外部機器 (2558A など )

上記の LS3300 を複数台同期運転するときに、Master となる LS3300 の外部信号入力端子 (OSC INPUT) へ、2558A などの機器の同期する信号を入力することにより、2558A などの機器と同期して ( 同一周波数で ) 複数の LS3300 を運転できます。

ただし、位相は同期しません。照合用標準機 ( 当社製品 WT3000 など ) で位相を測定し、手動で位相を調整してください。

Note・ 出力中に、入力している同期信号の位相や周波数が急に変化すると、変化に追従できない場合があります。

このような場合、出力がオフになることがあります。・ 外部信号と同期する場合は、Oscillation を External に設定する必要があります。

2-8 IM LS3300-01JA

2.5 結線方式本機器は、複数の LS3300 を同期運転することにより、下記の結線方法に従った電圧 / 電流を出力できます。

・ 単相 2 線式 (1P2W)・ 単相 2 線式 (1P2W HI Current)・ 単相 3 線式 (1P3W)・ 三相 3 線式 (3P3W)・ 3 電圧 3 電流計法 (3P3W(3V3A))・ 三相 4 線式 (3P4W)

同期通信 Slave の出力を、各結線方式に合わせて Master からコントロールします。 Master の背面にある UNIT2 または UNIT3 端子と Slave の USB 端子を接続することにより、Master

が UNIT1、Slave が UNIT2、UNIT3 になります。 Master の電圧出力が V1、電流出力が I1、UNIT2 の電圧出力が V2、電流出力が I2、UNIT3 の電圧出

力が V3、電流出力が I3 になります。 Master の出力や結線方式を変更すると、Slave の出力も自動的に変わります。Slave 自身では設定

を変更できません。 Master の結線方式を単相 2 線式 (1P2W) にすると、Master から Slave をコントロールできなくなり、

Slave 単独で操作できるようになります。このとき、各 Slave には、Master から設定された状態が保持されているので、個別に設定を調整して使用することもできます。また、Master からの設定を保持した状態で全ての UNIT の出力を ON にすると、Master の結線方式を変更する前と同様の出力になります。

結線方法同期運転の結線方法によって、各 LS3300 から結線方式に応じた電圧、電流が出力されます。単相 2 線式の場合は本機器 1 台で対応できます。

Master が位相、振幅や出力の ON/OFF を制御する場合 Master と Slave が同期通信することにより、単相 3 線、平衡三相などの信号を出力できます。 単相 3 線式、三相 3 線式 (T 相基準 )、単相 2 線式 ( 大電流100A レンジ ) UNIT1(Master) の UNIT2 端子と UNIT2(Slave) の USB ポートを接続します。 UNIT1(Master) の信号出力端子と UNIT2(Slave) の外部信号入力端子を接続します。

UNIT1(Master)

UNIT2(Slave)

UNIT2端子

V1

V2

I1

I2

USBポート

2-9IM LS3300-01JA

機能説明3

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単相 3 線式、三相 3 線式 (S 相基準 )、単相 2 線式 ( 大電流 100A レンジ ) UNIT1(Master) の UNIT3 端子と UNIT3(Slave) の USB ポートを接続します。 UNIT1(Master) の信号出力端子と UNIT3(Slave) の外部信号入力端子を接続します。

UNIT1(Master)

UNIT3(Slave)

V1

V3

I1

I3

UNIT3端子

USBポート

三相 3 線式 (3 電圧 3 電流計法 )、三相 4 線式、単相 2 線式 ( 大電流150A レンジ ) UNIT1(Master) の UNIT2 端子と UNIT2(Slave) の USB ポートを接続します。 UNIT1(Master) の UNIT3 端子と UNIT3(Slave) の USB ポートを接続します。 UNIT1(Master) の信号出力端子と UNIT2(Slave) の外部信号入力端子を接続します。 UNIT2(Slave) の信号出力端子と UNIT3(Slave) の外部信号入力端子を接続します。

UNIT1(Master)

UNIT2(Slave)

UNIT3 (Slave)

V1

V2

I1

I2

UNIT3端子

USBポート

V3

I3

USBポート

UNIT2端子

Note三相 3 線式 (3 電圧 3 電流計法 )、三相 4 線式、単相 2 線式 ( 大電流 150A レンジ ) の結線方法 (2-9 ページ参照 )で結線し、さらに優先ユニットを UNIT3(S 相基準 ) に設定した状態で、結線方式を単相 3 線式、三相 3 線式または単相 2 線式 ( 大電流 100A レンジ ) に変更して使用するときは、UNIT2(Slave) の基準信号が外部信号(EXTernal) に設定されていることを確認してください。UNIT2(Slave) の基準信号が内部信号 (INTernal) に設定されていると、UNIT3(Slave) が UNIT1(Master) と同期できません。接 栓 ア ダ プ タ (T 型 BNC 用 366923) を 使 用 し て 接 続 す る と、UNIT2(Slave) の 設 定 に か か わ ら ず、UNIT3(Slave) は UNIT1(Master) と同期できます(2-11 ページ参照 )。

2.5 結線方式

2-10 IM LS3300-01JA

各相の出力を同期させた状態で、振幅と位相を任意で出力する場合 ( 不平衡な出力 ) Master と Slave の結線方式を単相 2 線式 (1P2W) にし、Slave の Oscillation を External に設定します。 単相 3 線式、三相 3 線式 UNIT1(Master) の信号出力端子と UNIT2(Slave) の外部信号入力端子を接続します。

UNIT1(Master)

UNIT2(Slave)

V1

V2

I1

I2

三相 3 線式 (3 電圧 3 電流計法 )、三相 4 線式 UNIT1(Master) の信号出力端子と UNIT2(Slave) の外部信号入力端子を接続します。 UNIT2(Slave) の信号出力端子と UNIT3(Slave) の外部信号入力端子を接続します。

UNIT1(Master)

UNIT2(Slave)

UNIT3 (Slave)

V1

V2

I1

I2

V3

I3

本機器は、三相平衡信号を出力する設定から Master の結線方式を単相 2 線式 (1P2W) に変更しても、各相は平衡信号の設定を保持しているので、平衡信号の設定を基にして不平衡信号を設定できます。

2.5 結線方式

2-11IM LS3300-01JA

機能説明3

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接栓アダプタ 366923( 別売りアクセサリ ) を使用する場合 2-9、2-10 ページのように 3 台の LS3300 を使用して、三相 3 線式、三相 4 線式、単相 2 線式 ( 大

電流 150A レンジ ) の信号を出力する場合、UNIT3(Slave) は UNIT2(Slave) を中継して間接的にUNIT1(Master) と同期することになります。そのため、UNIT2 の基準信号の設定が外部信号 (EXTernal)以外に設定されていると、UNIT3 は UNIT1(Master) と同期できません。

接栓アダプタ 366923 を使用すると、Master の外部出力信号を 2 台の Slave に直接入力できるため、UNIT2 の設定にかかわらず UNIT3 は UNIT1(Master) と同期できます。

UNIT2(Slave) の外部信号入力端子に接栓アダプタ 366923 を取り付けます。 UNIT1(Master) の信号出力端子と UNIT2(Slave) の接栓アダプタ 366923 を接続します。 UNIT3(Slave) の外部信号入力端子と UNIT2(Slave) の接栓アダプタ 366923 を接続します。

UNIT1(Master)

UNIT2(Slave)

UNIT3 (Slave)

V1

V2

I1

I2

V3

I3

接栓アダプタ366923

Note接栓アダプタ 366923 は、UNIT2(Slave) の信号入力端子に接続してください。UNIT1(Master) の信号出力端子には接続できません。

2.5 結線方式

2-12 IM LS3300-01JA

2.6 その他の機能

ビープ音の ON/OFF機器の動作状態をビープ音で知らせる機能です。UTILITY メニューから ON/OFF を選択できます。次の状態を知らせる場合に、ビープ音の ON/OFF ができます。音量は変更できません。

・ 電源オンおよび操作による自己診断実行時のエラー検出 ( エラーコード:E.911 ~ E.950)・ 電圧出力値の設定が 150V 以上になったとき・ 150V 以上の電圧を出力しているとき・ スイープ動作がホールド状態になったとき

次の状態を知らせる場合のビープ音は OFF にできません。・ 冷却用ファン停止 ( エラーコード:E.901)・ 温度異常検出 ( エラーコード:E.902 ~ E.903)・ 内部電源異常検出 ( エラーコード:E.904)・ 内部回路異常(エラーコード:E.908)・ USB 過電流検出(エラーコード:E.961)

画面設定液晶画面を非表示にしたり、輝度を調整する機能です。画面を非表示にした場合、いずれかのキーを押すと画面が表示されます。

位相表示電圧と電流の位相を表すときの位相 0°の方向を設定できます。UTILITY メニューから選択できます。 Type1: 全ての結線方式で、位相 0°( 基準信号の位相 ) を右向きに表示します。 Type2: 全ての結線方式で、位相 0°( 基準信号の位相 ) を上向きに表示します。

エラーログ表示本機器が電源オンの間に通信および自己診断で検出したエラーコードを記録する機能です。UTILITYメニューからエラーログの表示ができます。本機器の電源をオフにするとエラーログはクリアされます。

設定の初期化本機器の設定を工場出荷時の設定に戻す機能です。UTILITY メニューから実行できます。GP-IB とイーサネットの設定は初期化されません。工場出荷時の設定一覧については付録 2 をご覧ください。

製品情報の表示ファームウエアのバージョンやシリアル番号などの情報を表示します。UTILITY メニューから製品情報を表示できます。

・ シリアル番号・ MAC アドレス・ ファームウエアのバージョン・ ブートプログラムのバージョン・ FPGA のバージョン・ ハードウエアのバージョン・ リモート情報

GP-IB アドレス IP アドレス ネットマスク ゲートウエイ

・ 直近の調整日付

3-1IM LS3300-01JA

本機器の準備

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3.1 使用上の注意

安全にご使用いただくための注意初めてご使用になるときは、必ず v ~ vii ページに記載の「本機器を安全にご使用いただくために」をお読みください。

ケースを外さないでください本体のケースを外さないでください。内部には高電圧部があり、大変危険です。内部の点検および調整は、お買い求め先にお申しつけください。

異常の場合には本体から煙が出ていたり変な臭いがするなど、異常な状態になったときは、直ちに電源スイッチをオフにするとともに、電源コードをコンセントから抜いてください。また、出力端子に接続されている対象機器の電源を切ってください。異常な状態になったときは、お買い求め先までご連絡ください。

電源コードについて電源コードの上に物を載せたり、電源コードが発熱物に触れないようにご注意ください。また、電源コードの差し込みプラグをコンセントから抜くときは、コードを引っ張らずに必ずプラグを持って引き抜いてください。電源コードが損傷した場合、または電源の規格の異なる場所で使用する場合は、ご使用の地域の規格に合った電源コードをお買い求めください。

出力が自動的に OFF になった場合には電圧 / 電流の過負荷、電圧 / 電流出力の発振などにより内部回路の異常を検出すると、出力を自動的に OFF にして、画面に警告メッセージを表示します。電圧出力の場合は、まず外部に接続されている負荷などの要因を取り除いてから再度出力 ON の操作をしてください。電流出力の場合は、まず外部に接続されている負荷などの要因を取り除き、電流端子を短絡してから再度出力 ON の操作をしてください。それでも出力が OFF になってしまう場合は故障が考えられます。お買い求め先までご連絡ください。

過熱状態を検出した場合にはファン停止などにより、内部の過熱状態を検出すると、出力を自動的に OFF にしてエラーコードを表示し、ビープ音が断続的に鳴り続けます。この場合は、直ちに電源スイッチをオフにしてください。冷却用ファンの排気口や吸気口がふさがれていないか、本機器の周囲に十分なスペースがあるか、リアパネルからフィルタに異物が詰まっていないかを確認し、異物があれば取り除いてください。1 時間以上の時間をおいてから、もう一度電源スイッチをオンにしたときに、同じエラーコードが表示される場合には、故障が考えられます。お買い求め先までご連絡ください。

使用環境、使用条件について本機器は、特定の使用環境および使用条件において EMC 規格に適合しています。設置方法や配線方法などが異なると、EMC 規格の適合条件を満たさない場合があります。その場合は、使用者による適切な対策が必要になることがあります。

第 3章 本機器の準備

3-2 IM LS3300-01JA

取り扱い上の一般的注意上に物を置かないでください本機器の上に他の機器や水の入った容器などを置かないでください。故障の原因になります。本機器の重ね置きについては 3.2 節をご覧ください。

帯電したものを近づけないでください。帯電したものを入力端子や出力端子に近づけないでください。内部回路が破壊される可能性があります。

長時間使用しないときには本機器の電源を切り、本機器の電源コードをコンセントから抜いておいてください。

持ち運ぶときは本機器の持ち運びは、必ず 2 人で行ってください。ケース側面の取っ手をしっかり持ってください。本機器の質量は約 20kg あります ( 重心がやや後ろにあります )。怪我をしないように十分注意してください。また、必ず電源スイッチをオフにし、電源コードを本体から外し、その他に接続しているケーブルをすべて外したことを確認してから持ち運んでください。

汚れを取るときにはケースや操作パネルの汚れを取るときは、本機器の電源を切り、本機器の電源コードをコンセントから抜いてから、柔らかく乾いたきれいな布で軽く拭き取ってください。ベンジンやシンナーなどの薬品を使用しないでください。変色や変形の原因になります。

3.1 使用上の注意

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3.2 本機器を設置する

警  告・ 屋外、または雨や水にあたる場所に本機器を設置しないでください。・ 本機器が異常または危険な状態になったときに、直ちに電源コードを外せるように設置し

てください。

注  意本機器の上面および底面の排気口および背面の吸気口をふさぐと機器が高温になり故障する恐れがあります。

設置条件次の条件に合う場所に設置してください。

風通しのよい場所 本機器の上面および底面には排気口があります。また、背面には冷却用ファンの吸気口があります。

内部の温度上昇を防ぐため、下図に従って周囲に十分なスペースをとり、これらの排気口および吸気口をふさがないようにしてください。

20cm以上

各種ケーブルを接続するときは、上図のスペースの他に、操作に必要な十分なスペースをとってください。

周囲温度および周囲湿度周囲温度 5~ 40周囲湿度 20%RH ~ 80%RH( 結露しないこと )

Note温度、湿度の低い場所から高い場所に移動したり、急激な温度変化があると、結露することがあります。このようなときは、周囲の温度に 1 時間以上慣らしてからご使用ください。梱包箱に入れて移動したときなども、結露しないように、周囲環境に 1 時間以上馴染ませてから、箱から取り出してください。

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設置姿勢デスクトップ

安定した場所に、左右前後とも水平を保ち、すべりにくい場所に設置してください。 後方の底面脚に付属品のすべり止め用のゴムを付けることができます。可動脚を立てた傾斜設置が

可能です。

警  告・ 不安定な状態で可動脚を操作しないでください。・ 危険防止のため、上図以外の姿勢では設置しないでください。・ 可動脚を立てた状態で本機器を重ね置きしないでください。・ 本機器を重ね置きできるのは 1 台だけです。本機器の上に 2 台以上の重ね置きをしないで

ください。

底面脚用ゴム A9088ZM

後方の底面脚

Note前方の底面脚に底面脚用ゴムを取り付けると、本機器の重ね置きはできません。

3.2 本機器を設置する

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ラックマウント ラックにマウントするときは、別売りのラックマウント用キットをご使用ください。品名 形名Model 751535-E3 ラックマウント用キット (EIA 単装用 ) 751535-E3Model 751535-J3 ラックマウント用キット (JIS 単装用 ) 751535-J3

以下に取り付け手順の概略を記載します。取り付け手順の詳細は、ラックマウント用キットに添付されている取扱説明書をご覧ください。

1. 本体両側面にある取っ手を外します。2. 本体底面にある 4 つの脚を外します。3. 本体両側面の手前にある 4 箇所のラックマウント取り付け穴のシールをはがします。4. 取っ手の取り付け穴と、底面脚の穴にシールを貼ります。5. ラックマウント用キットを取り付けます。6. 本体をラックに取り付けます。

取っ手カバーの外し方

Note・ ラックに取り付けるときは、内部の温度上昇を抑えるため、上面および底面の排気口と設置面との距離

は 5cm 以上空けてください。背面の吸気口と設置面との距離は 20cm 以上空けてください。・ 必ず下からの支えを施してください。このとき、本機器の吸気口や排気口をふさがないようにしてくだ

さい。・ 取り外した部品は大切に保存してください。・ ラックに取り付けるときに、背面の脚がラックにぶつかって取り付けられない場合は、背面の脚を取り

外してください。本体をラックに取り付けた後に、再度、背面の脚を本体に取り付けてください。・ ノブや電流端子がフロントパネルの位置より突起しているので、取り付け時にラックにぶつからないよ

うにしてください。

次のような場所には設置しないでください・ 直射日光の当たる場所や熱発生源の近く・ 油煙、湯気、ほこり、腐食性ガスなどの多い場所・ 強電磁界発生源の近く・ 高電圧機器や動力線の近く・ 機械的振動の多い場所・ 不安定な場所・ 屋外、または雨や水にあたる場所

3.2 本機器を設置する

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3.3 電源の接続

電源を接続する前に電源を接続する前に、次の警告をお守りください。感電の危険や機器を損傷する恐れがあります。

警  告・ 供給電源の電圧が、本機器の定格電源電圧に合っていて、使用する電源コードの最大定格

電圧以下であることを確認したうえで、電源コードを接続してください。・ 本機器の電源スイッチがオフになっていることを確認してから、電源コードを接続してく

ださい。・ 感電や火災防止のため、電源コードおよび 3 極 -2 極変換アダプタ ( 日本国内でのみ使用可 )

は、本機器用のものをご使用ください。・ 感電防止のため必ず保護接地を行ってください。本機器の電源コードは保護接地端子のあ

る 3 極電源コンセントに接続してください。やむを得ず、2 極電源コンセントに接続するときは、別売の 3 極 -2 極変換アダプタ ( 日本国内でのみ使用可 ) を使用して、電源コンセントの保護接地端子に変換アダプタの接地線を確実に接続してください。

・ 保護接地線のない延長用コードは使用しないでください。保護動作が無効になります。・ 使用する電源コードに適合した電源コンセントを使用できず、保護接地ができない場合は、

本機器を使用しないでください。

電源コードの接続1. フロントパネルにある電源スイッチ (POWER) がオフであることを確認します。2. リアパネルの電源コネクタに、電源コードのプラグを接続します。3. 次の条件を満たす電源コンセントに、電源コードのもう一方のプラグを接続します。電源コン

セントは保護接地端子を備えた 3 極コンセントを使用してください。やむを得ず 2 極コンセントを使用するときは、別売の 3 極 -2 極変換アダプタ ( 日本国内でのみ使用可 ) を使用して、アダプタから出ている緑色の接地線を必ず電源コンセントの保護接地端子に接続してください。項目定格電源電圧 * 100VAC ~ 120VAC/200VAC ~ 240VAC電源電圧変動許容範囲 90VAC ~ 132VAC/180VAC ~ 264VAC定格電源周波数 50Hz/60Hz電源周波数変動範囲 48Hz ~ 63Hz最大消費電力 約 200VA

* 本機器は、100V 系と 200V 系のどちらの電源電圧でも使用できます。電源コードは、種類によって最大定格電圧が異なります。本機器に供給される電源電圧が、使用する電源コードの最大定格電圧以下であることを確認のうえ、ご使用ください。

3極コンセント

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別売の3極-2極変換アダプタ(日本国内でのみ使用可)

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3.4 電源スイッチのオン / オフ

電源をオンにする前に確認すること・ 本機器が正しく設置されているか→「3.2 本機器を設置する」・ 電源コードが正しく接続されているか→「3.3 電源の接続」

電源スイッチの位置電源スイッチはフロントパネルの左下にあります。

電源スイッチのオン / オフプッシュボタンで、1 度押すとオンになり、もう 1 度押すとオフになります。

オンオフ

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電源スイッチオン時の動作電源スイッチをオンにすると、自動的にセルフテストが開始されます。正常に終了すると、電源スイッチをオフする直前の設定になります。電源オフ時に値が保存される項目については付録 2 をご覧ください。本機器を使用する前に、必ずセルフテストが正常に終了することを確認してください。

Note・ 電源スイッチをオフにしてからオンにするときは、10 秒以上間隔をあけてください。

電源オン時の動作が正常に終了しない場合・ 電源スイッチをオンにしても上記の動作をしないときは、電源スイッチをオフにしてから、次のことを

確認してください。・ 電源コードが確実に接続されているか・ 電源コンセントに正しい電圧が来ているか→「3.3 電源の接続」をご覧ください。・ 本機器の設定を初期化します。6.5 節をご覧ください。

・ 確認後に電源スイッチをオンにしても変わらない場合は、お買い求め先に修理をお申しつけください。・ エラーコードが表示された場合は、13.2 節で内容を確認し、対処してください。

精度のよい発生をするには・ 電源スイッチをオンにしてから、30 分以上のウォーミングアップをしてください。高温多湿の環

境で保存していた場合は、一日以上ウォームアップしてからご使用ください。・ ウォーミングアップ中は、OUTPUT スイッチを OFF にしてください。 ウォーミングアップ時間経過後、OUTPUT スイッチを ON にしてください。

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電源スイッチオフ時の動作電源スイッチをオフにする直前の設定情報を記憶します。電源コードが抜けたときも同じです。次に電源スイッチをオンにすると、電源スイッチをオフにする直前の設定状態 ( 保持する設定は付録 2 参照 )で立ち上がります。

注  意本機器が出力中 ( 出力 ON) に本機器の電源をオフしないでください。本機器が故障する恐れがあります。また本機器に接続されている機器に損傷を与える恐れがあります。本機器の出力を OFF にしてから本機器の電源をオフにしてください。

3.4 電源スイッチのオン /オフ

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3.5 結線時の注意

警  告本機器は高電圧を発生します。感電、放電にご注意ください。感電防止のため、指輪、時計などの金属や宝石類を身につけないで結線してください。

結線前・ 出力対象を接続する前に本機器を保護接地してください。本機器に使用できる電源コード

は、接地線のある 3 極電源コードです。電源コードを保護接地端子のある 3 極電源コンセントに接続してください。別売の 3 極 -2 極変換アダプタ ( 日本国内でのみ使用可 ) を使用する場合は、保護接地端子に変換アダプタの接地線を確実に接続してください。

・ 出力対象を接続したり外したりする場合は、本機器の出力を必ず OFF にしてください。・ 電圧端子に大きな容量負荷、または共振回路の負荷を接続すると、発振して電圧出力端子

に大きな電圧が出力される危険があります。発振した場合はすぐに出力を OFF にしてください。

・ 電流端子に大きな誘導負荷または共振回路の負荷を接続すると、発振して電流端子に大きな電圧が出力される危険があります。発振した場合はすぐに出力を OFF にしてください。

結線・ 結線したケーブルが出力端子から外れないように、端子のねじをしっかり締め付けてくだ

さい。・ 電圧出力端子には、導電部が露出していないケーブルを使用してください。導電部が露出

していると感電する危険があります。・ 被覆の破れによる導電部の露出や断線している箇所があるケーブルは、短絡や感電の恐れ

があるため使用しないでください。・ 電圧出力の対象になる端子には、導電部が露出していない安全端子が付いたケーブルを使

用してください。導電部が露出している端子 ( 例:バナナ端子 ) を使用していると、端子が抜けたとき危険です。

・ 電圧出力端子から出力するときは、フォーク端子アダプタ 758921 を使用しないでください。製品の構造上、フォーク端子アダプタ 758921 の金属部に触れることができるので感電する恐れがあります。

・ 本機器のアクセサリを使用するときは、各アクセサリの定格の仕様範囲内 (iv ページ参照 )で使用してください。アクセサリを組み合わせて使用する場合、定格が低いアクセサリの仕様範囲内で使用してください。

出力前 ( 本機器の出力を ON にする前 )以下のことを確認してください。・ 本機器の出力端子への結線が正しいか・ 出力対象への結線が正しいか 誤結線、ケーブルの被覆の破れ、および接触してはならない導電部の接触などによる短絡

( ショート ) した状態になっていないか。・ 端子の締め付けがゆるんでいないか。・ 端子部分に異物付着などの異常はないか。

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3.5 結線時の注意

出力中 ( 本機器の出力が ON のときは、端子やケーブルには触れないでください。)以下のことを確認してください。・ 端子部分に異物付着などの異常はないか。・ 端子が異常に発熱していないか。 長期にわたって使用していると、使用中に端子がゆるむことがあります。端子がゆるむと

接触抵抗の変化により発熱する場合があります。定期的に端子がゆるんでいないことを確認してください。確認するときは、本機器と出力対象の電源を必ずオフにしてください。

・ 電圧出力が 33Vrms、46.7Vpeak を超える場合は、高電圧のため感電する危険があります。十分に注意してください。

出力後 ( 本機器の出力 OFF 直後 )電圧 / 電流を出力したあとは、本機器の出力を OFF にしても電圧がしばらく残留することがあります。残留した電圧によって感電する恐れがあります。本機器の出力を OFF にしても、すぐに端子などに触らないでください。電圧が残留する時間は、出力対象によって異なります。

注  意・ 結線に使用するケーブルには、発生する電圧 / 電流に対して耐電圧 / 電流容量ともに十分

余裕があるものをお使いください。 例:電流 20A で使用するときは、導体断面積 「4mm2」 以上の銅線を使用してください。・ 電流を出力するときは、電流端子を開放状態にしないでください。開放状態にすると保護

機能がはたらき、出力が OFF になります。・ 電圧を出力するときは、電圧端子を短絡状態にしないでください。短絡状態にすると保護

機能がはたらき、出力が OFF になります。・ 発振防止のため、使用するケーブルはツイストペアのものを使用してください。・ 本機器の電源をオフにするとき、本機器の出力端子に異常電圧が発生する場合があります。

本機器の出力を OFF にしてから本機器の電源をオフにしてください。・ 出力端子に外部から本機器の設定と異なる周波数および位相の電圧源、電流源を接続しな

いでください。本機器が破損することがあります。

精度の良い電圧、電流を発生するために、以下のことに注意してください。・ 高電圧と小電流を同時に出力する場合、高電圧の電界の影響により電流発生に誤差が生じる可能性

があります。電圧、電流それぞれの出力ケーブルをツイストし、高電圧の磁界の影響が小さくなるようにケーブルを引き回してください。

・ 大電流と低電圧を同時に出力する場合、大電流の磁界の影響により電圧発生に誤差が生じる可能性があります。電圧、電流それぞれの出力ケーブルをツイストし、大電流の磁界の影響が小さくなるようにケーブルを引き回してください。

・ 電力計の外部電流センサ入力コネクタと AUX 端子を接続して使用するときは、電流入力端子の測定用ケーブルを外してください。

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3.6 結線方法

電圧 / 電流端子に、出力対象からケーブルを結線します。感電や機器の損傷を防ぐため、「3.5 結線時の注意」の注意事項をお守りください。

電圧端子端子は、直径 4mm 安全バナナジャック ( メスタイプ ) です。導電部が露出していない安全端子を電圧端子に差し込んでください。

電圧計 / 周波数計を校正するときの結線例

LS3300

電圧端子

LO HI

電流端子端子はバインディングポストタイプです。締め付けねじは、M6 です。ねじに導線を巻き付けるか、圧着端子をねじ部の穴に通してから、端子のつまみを手でしっかり締め付けてください。端子のつまみに過大なトルクをかけると破損する場合があります。

電流計を校正するときの結線例

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単位:mm電流端子電流端子

HI

LO(±)

LS3300

端子台

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注  意・ 電流端子とケーブルとの接触部分に異物が挟まっていないことを確認してください。・ 電流端子のつまみに緩みが発生していないか、電流端子とケーブルとの接触部分に異常が

ないか、定期的に確認してください。

丸形圧着端子の接続方法 電流端子に丸形圧着端子付きのケーブルを接続する場合は、次の手順で接続してください。

1. 電流端子のつまみを回して、つまみを外します。

電流端子

端子台 つまみ

2. つまみのねじを圧着端子に通して、端子のつまみを手でしっかり締め付けてください。過大トルクをかけると破損する場合があります。

圧着端子

AUX 端子端子は同軸コネクタです。アクセサリ ( 別売 ) の BNC ケーブルで接続します。電流レンジを Ext. Sensor( 電流センサー用信号 ) に設定した場合に使用します。

3.6 結線方法

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出力値の設定

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4.1 出力電圧の設定

操  作本機器を単体で使用する場合は、結線方式を単相 2 線式 (1P2W または 1P2W(HI Current)) に設定してください (5 章参照 )。

1. トップメニューで V のソフトキーを押すか、V キーを押します。

電圧レンジの設定

出力レベルの設定

レベルレシオの設定

位相の設定

力率の設定

周波数の設定

出力値表示

電圧レンジの設定2. Range のソフトキーを押します。選択肢が表示されます。 設定する電圧レンジのソフトキーを押します。出力レベルの設定3. Level のソフトキーを押します。レベルの設定画面が表示されます。4. 左右の矢印キーで設定する桁を移動し、ノブで出力レベルを設定します。 テンキーで直接設定する場合は、ソフトキーメニューに単位が表示されるので、単位のソフト

キーを押します。設定が確定されます。 出力レベルはレンジの 120%まで設定できます。

設定位置

レベルレシオの設定5. LevelRatio のソフトキーを押します。レベルレシオの設定画面が表示されます。6. 左右の矢印キーで設定する桁を移動し、ノブでレベルレシオを設定します。 テンキーで直接設定する場合は、ソフトキーメニューに単位が表示されるので、単位のソフト

キーを押します。設定が確定されます。 レベルレシオは最大 120%まで設定できます。ただし、出力レベル×レベルレシオが電圧レン

ジの 125%を超えるような値は設定できません。位相の設定

単相 2 線式 (1P2W、1P2W(HI Current)) の場合だけ、基準信号に対する電圧と電流の位相を個別に設定します。単相 2 線式 (1P2W、1P2W(HI Current)) 以外の結線方式の場合は、相電圧に対する相電流の位相になります。

7. Phase のソフトキーを押します。位相の設定画面が表示されます。8. 左右の矢印キーで設定する桁を移動し、ノブで電流に対する位相を設定します。 テンキーで直接設定する場合は、ソフトキーメニューに単位が表示されるので、単位のソフト

キーを押します。設定が確定されます。

第 4章 出力値の設定

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力率の設定 ( 電流と共通 )9. PowerFactor のソフトキーを押します。力率の設定画面が表示されます。10. 左右の矢印キーで設定する桁を移動し、ノブで力率を設定します。 テンキーで直接設定する場合は、ソフトキーメニューに単位が表示されるので、単位のソフト

キーを押します。設定が確定されます。11. 再度 PowerFactor のソフトキーを押します。力率の遅れ、進みを設定するメニューが表示さ

れます。12. 電圧波形に対して電流波形を進める場合は Lead、遅らせる場合は Lag のソフトキーを押しま

す。周波数の設定 ( 電流と共通 )13. Frequency のソフトキーを押します。周波数の設定画面が表示されます。14. 左右の矢印キーで設定する桁を移動し、ノブで周波数を設定します。 テンキーで直接設定する場合は、ソフトキーメニューに単位が表示されるので、単位のソフト

キーを押します。設定が確定されます。

解  説電圧レンジ設定できる電圧レンジは下記のとおりです。電圧レンジ 出力範囲 設定分解能1 V 0.00000 ~ 1.25000 V 10 µV10 V 0.0000 ~ 12.5000 V 100 µV30 V 0.0000 ~ 37.5000 V 100 µV100 V 0.000 ~ 125.000 V 1 mV300 V 0.000 ~ 375.000 V 1 m V1000 V 0.00 ~ 1250.00 V 10 mV

出力レベル電圧レンジの 120%まで設定できます。出力レベル×レベルレシオが電圧レンジの 125%を超える値を設定すると、出力レベル×レベルレシオが電圧レンジの 125%になるようにレベルレシオの設定値が自動的に変更されます。

レベルレシオ出力レベルの何パーセントを出力するかを設定します。設定範囲は 0 ~ 120%です。レベルレシオを変更することにより、出力値を段階的に変更できます。例えば、出力レベルが 30V のとき、レベルレシオを 0%、25%、50%、75%、100%と変更することにより、0 V、7.5 V、15 V、22.5 V、30V 電圧を出力できます。出力レベル×レベルレシオが電圧レンジの 125%を超える値は設定できません。

電圧出力レベル、電圧出力本機器から出力される電圧出力レベルと電圧出力は、下記のようになります。 電圧出力レベル=出力レベル×レベルレシオ 電圧出力=√ 2 ×電圧出力レベル× sin(2 π×周波数× t +電圧位相 ) t:時間

位相結線方式が単相 2 線式 (1P2W、1P2W(HI Current)) の場合は、基準信号に対する電圧位相を設定します。単相 2 線式 (1P2W、1P2W(HI Current)) 以外の場合は、各相の電圧に対する電流の位相差を設定します。位相を反時計方向 ( 左回り ) に変更すると 0°~ 359.999°で表示されます。時計方向 ( 右回り ) に変更すると 0°~- 180.000°、179.999°~ 0°で表示されます。

4.1 出力電圧の設定

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出力値の設定

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力率- 1.0 ~ 0 ~ 1.0 の範囲で、進みまたは遅れと共に設定します。力率は下記の式から計算されます。 力率= cos( 電流位相-電圧位相 )そのため、( 電流位相-電圧位相 ) が 0°~ 180°と 0°~ -180°で同じ力率になるため、力率だけでは ( 電流位相-電圧位相 ) を特定できません。本機器では、( 電流位相-電圧位相 ) が 0°~ 180°の範囲を Lead( 進み方向 )、0°~ -180°の範囲をLag( 遅れ方向 ) として、力率と Lead、Lag の組み合わせにより、( 電流位相-電圧位相 ) を特定します。

LEAD、LAG の設定 力率の進み方向 (LEAD)、遅れ方向 (LAG) を設定します。

電圧 電流

0

180°

電圧 電流

0

180°力 率

遅れ(Lag)進み(Lead)

-1.0

0.0 0.0

+1.0

180°

周波数出力電圧 / 電流の周波数を 40 ~ 1200Hz の範囲で設定します。他の機器と同期運転する場合は、基準となる機器から入力される周波数で出力されます。詳細は 5 章をご覧ください。

4.1 出力電圧の設定

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4.2 出力電流の設定

操  作本機器を単体で使用する場合は、結線方式を単相 2 線式 (1P2W) に設定してください。複数の LS3300 を同期運転して 50A を超える電流を出力する場合は、5.4 節をご覧ください。

1. トップメニューで I のソフトキーを押すか、I キーを押します。

電流レンジの設定

出力レベルの設定

レベルレシオの設定

位相の設定

力率の設定

周波数の設定

出力値表示

電流レンジの設定2. Range のソフトキーを押します。選択肢が表示されます。 設定する電流レンジのソフトキーを押します。 電流センサー用の信号を出力する場合は、ExtSensor のソフトキーを押します。電流センサー

用信号のレンジが表示されます。電流センサーの出力に合わせてレンジを選択します。出力レベルの設定3. Level のソフトキーを押します。レベルの設定画面が表示されます。4. 左右の矢印キーで設定する桁を移動し、ノブで出力レベルを設定します。 テンキーで直接設定する場合は、ソフトキーメニューに単位が表示されるので、単位のソフト

キーを押します。設定が確定されます。 出力レベルはレンジの 120%まで設定できます。

設定位置

レベルレシオの設定5. LevelRatio のソフトキーを押します。レベルレシオの設定画面が表示されます。6. 左右の矢印キーで設定する桁を移動し、ノブでレベルレシオを設定します。 テンキーで直接設定する場合は、ソフトキーメニューに単位が表示されるので、単位のソフト

キーを押します。設定が確定されます。 レベルレシオは最大 120%まで設定できます。ただし、出力レベル×レベルレシオが電流レン

ジの 125%を超えるような値は設定できません。

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出力値の設定

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位相の設定 単相 2 線式 (1P2W、1P2W(HI Current)) の場合だけ、基準信号に対する電圧と電流の位相を個別に

設定します。単相 2 線式 (1P2W、1P2W(HI Current)) 以外の結線方式の場合は、相電圧に対する相電流の位相になります

7. Phase のソフトキーを押します。位相の設定画面が表示されます。8. 左右の矢印キーで設定する桁を移動し、ノブで電流位相を設定します。 テンキーで直接設定する場合は、ソフトキーメニューに単位が表示されるので、単位のソフト

キーを押します。設定が確定されます。力率の設定 ( 電圧と共通 )9. PowerFactor のソフトキーを押します。力率の設定画面が表示されます。10. 左右の矢印キーで設定する桁を移動し、ノブで力率を設定します。 テンキーで直接設定する場合は、ソフトキーメニューに単位が表示されるので、単位のソフト

キーを押します。設定が確定されます。11. 再度 PowerFactor のソフトキーを押します。力率の遅れ、進みを設定するメニューが表示さ

れます。12、 電圧波形に対して電流波形を進める場合は Lead、遅らせる場合は Lag のソフトキーを押しま

す。周波数の設定 ( 電圧と共通 )13. Frequency のソフトキーを押します。周波数の設定画面が表示されます。14. 左右の矢印キーで設定する桁を移動し、ノブで周波数を設定します。 テンキーで直接設定する場合は、ソフトキーメニューに単位が表示されるので、単位のソフト

キーを押します。設定が確定されます。

解  説電流レンジ設定できる電流レンジは下記のとおりです。電流レンジ 出力範囲 設定分解能30 mA 0.0000 ~ 37.5000 mA 0.1µA100 mA 0.000 ~ 125.000 mA 1 µA1 A 0.00000 ~ 1.25000 A 10 µA10 A 0.0000 ~ 12.5000 A 100 µA50 A 0.000 ~ 62.500 A 1 mA

Ext Sensor 500 mV 0.00 ~ 625.00 mV 10 µV5 V 0.0000 ~ 6.2500 V 100 µ V

* 複数の LS3300 を同期運転することにより、100A、150A レンジを選択できます。詳細は 5.4 節をご覧ください。

Note50A レンジで 1kHz を超える周波数の電流を出力すると、フロントパネルの振動などにより、音が発生することがありますが、故障ではありません。

出力レベル電流レンジの 120%まで設定できます。出力レベル×レベルレシオが電流レンジの 125%を超える値を設定すると、出力レベル×レベルレシオが電流レンジの 125%になるようにレベルレシオの設定値が自動的に変更されます。

4.2 出力電流の設定

4-6 IM LS3300-01JA

レベルレシオ出力レベルの何パーセントを出力するかを設定します。設定範囲は 0 ~ 120%です。レベルレシオを変更することにより、出力値を段階的に変更できます。例えば、出力レベルが 30 mA のとき、レベルレシオを 0%、25%、50%、75%、100%と変更することにより、0 mA、7.5 mA、15 mA、22.5 mA、30 mA の電流を出力できます。出力レベル×レベルレシオが電流レンジの 125%を超える値は設定できません。

電流出力レベル、電流出力本機器から出力される電流出力レベルと電流出力は、下記のようになります。 電流出力レベル=出力レベル×レベルレシオ 電流レンジの場合 電流出力=√ 2 ×電流出力レベル× sin(2 π×周波数× t +電流位相 ) t:時間Ext Sensor の場合 電流出力=√ 2 ×電流出力レベル× sin(2 π×周波数× t +電流位相 )/Sensor Ratio t:時間Sensor Ratio は電流センサーの出力電圧に対する電流比です。設定方法の詳細は、4.4 節をご覧ください。

位相結線方式が単相 2 線式 (1P2W、1P2W(HI Current)) の場合は、基準信号に対する電流位相を設定します。単相 2 線式 (1P2W、1P2W(HI Current)) 以外の場合は、各相の電圧に対する電流の位相差を設定します。位相を 0°から反時計方向 ( 左回り ) に変更すると 0 ~ 359.999°で表示されます。0°から時計方向 ( 右回り ) に変更すると 0°~- 180°、179.999°~ 0°で表示されます。電流位相を変更すると、電流位相に合わせて力率も変更されます。

力率- 1.0 ~ 0 ~ 1.0 の範囲で、進みまたは遅れと共に設定します。力率は下記の式から計算されます。 力率= cos( 電流位相-電圧位相 )そのため、( 電流位相-電圧位相 ) が 0°~ 180°と 0°~ -180°で同じ力率になり、力率だけでは ( 電流位相-電圧位相 ) を特定できません。本機器では、( 電流位相-電圧位相 ) が 0°~ 180°の範囲を Lead( 進み方向 )、0°~ -180°の範囲をLag( 遅れ方向 ) として、力率と Lead、Lag の組み合わせにより、( 電流位相-電圧位相 ) を特定します。

LEAD、LAG の設定 力率の進み方向 (LEAD)、遅れ方向 (LAG) を設定します。

電圧 電流

0

180°

電圧 電流

0

180°力 率

遅れ(Lag)進み(Lead)

-1.0

0.0 0.0

+1.0

180°

力率を変更すると、力率に合わせて電流位相も変更されます。

周波数出力電圧 / 電流の周波数を 40 ~ 1200Hz の範囲で設定します。他の機器と同期運転する場合は、基準となる機器から入力される周波数で出力されます。詳細は 5 章をご覧ください。

4.2 出力電流の設定

4-7IM LS3300-01JA

出力値の設定

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

4.3 スイープの設定

操  作本機器を単体で使用する場合は、結線方式を単相 2 線式 (1P2W) に設定してください (5 章参照 )。

1. トップメニューで CONFIG のソフトキーを押すか、CONFIG キーを押します。2. SWEEP のソフトキーを押します。スイープ時間、スイープ範囲の設定メニューが表示されます。

3. TIME のソフトキーを押します。スイープ時間の選択肢が表示されます。設定するスイープ時間のソフトキーを押します。

4. RANGE のソフトキーを押します。スイープ範囲の選択肢が表示されます。設定するスイープ範囲のソフトキーを押します。

5. 設定を終了する場合は ESC キーを押します。操作 1 の画面に戻ります。

解  説スイープ時間スイープ範囲の下限から上限までのスイープ時間を、8 秒、16 秒、32 秒、64 秒から選択できます。スイープ時間は出力レベルの 0%~ 100% (Up) または 100%~ 0% (Down) 変化する時間を設定します。

スイープ範囲スイープする範囲を出力レベルの 0%~ 100%、0%~ 105%、0%~ 110%、0%~ 120%から選択できます。スイープを開始するとレベルレシオが指定した範囲内で変化します。ただし、出力レベル×レベルレシオが出力レンジの 125%を超えると、出力レンジの 125%を超えない直前の値を維持します。

スイープの実行本機器から電圧、電流を出力しているときに、電圧、電流のどちらかをスイープできます。詳細は、4.7 節をご覧ください。

4-8 IM LS3300-01JA

4.4 電流センサーの変換比の設定

操  作本機器を単体で使用する場合は、結線方式を単相 2 線式 (1P2W) に設定してください (5 章参照 )。

1. トップメニューで CONFIG のソフトキーを押すか、CONFIG キーを押します。2. SensorRatio のソフトキーを押します。電流センサーの変換比設定画面が表示されます。

設定位置

3. 左右の矢印キーで設定する桁を移動し、ノブで変換比を設定します。 テンキーで直接設定する場合は、ソフトキーメニューに単位が表示されるので、単位のソフト

キーを押します。設定が確定されます。

解  説変換比電流出力で出力レンジを EXT.SENSOR に設定した場合の、電圧 - 電流変換の比を設定します。

4-9IM LS3300-01JA

出力値の設定

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

4.5 LO 端子 (COMMON 端子 ) の接地 / 非接地の選択

操  作

注  意非接地 (OFF) にするときは接地間耐圧 (12Vpk) 以上の電圧をかけないでください。本機器が故障する恐れがあります。

本機器を単体で使用する場合は、結線方式を単相 2 線式 (1P2W) に設定してください (5 章参照 )。

1. トップメニューで CONFIG のソフトキーを押すか、CONFIG キーを押します。2. EARTH のソフトキーを押します。電圧、電流の Lo 端子接地の設定メニューが表示されます。

3. 接地を設定する端子のソフトキーを押します。ON/OFF の設定メニューが表示されます。ONまたは OFF のソフトキーを押します。

解  説電圧 / 電流出力の LO 端子を接地する / 接地しないを設定します。ON :LO 端子を接地します。OFF :LO 端子を接地しません。

グランドループによる誤差を避けるために、出力対象の端子の一方が接地されている場合は、接地されている端子に本機器の LO 端子を接続し、本機器の LO 端子を非接地 (OFF) に設定して使用します。出力対象が接地されていない場合は、本機器の LO 端子を接地 (ON) に設定します。同時に複数の LS3300 の LO 端子が並列に接続されている場合は、1 台の LS3300 の LO 端子を接地 (ON) し、他のLS3300 の LO 端子は非接地 (OFF) にしてください。

4-10 IM LS3300-01JA

4.6 出力の ON/OFF

警  告本機器の出力が ON のときは、端子や接続線には絶対に触れないでください。感電する恐れがあります。

操  作1. V1キーまたは I1キーを押します。両方押すこともできます。押したキーが点灯しスタンバイ

状態になります。2. OUTPUTキーを押します。キーが点灯している信号が出力されます。 出力が ON になり、OUTPUT キーが点灯します。出力中に OUTPUT キーを押すと、出力が OFF

になり、OUTPUT キーが消灯します。 出力中に V1 または I1 キーを押すと、出力が OFF になり、キーが消灯します。再度 V1 または

I1 キーを押すと ON になります。Note

電流端子から電流を出力するときは、電流端子を開放状態にしないでください。電圧端子から電圧を出力するときは、電圧端子を短絡状態にしないでください。どちらの場合も過負荷保護機能がはたらき、エラーコードが表示されて、出力が OFF になります。

Master と同期して Slave から出力するとき ( 同期運転 5 章参照 ) Master から USB で Slave をコントロールできるように接続している場合は、Master から Slave の

出力を ON/OFF します。 Master のユニット操作ランプが緑色に点灯しているユニットをコントロールできます。

Master から操作可能な Slave のユニット操作ランプは、青色に点灯します。

1. Master のユニット操作ランプが点灯しているユニットの電圧 (V1/V2/V3) キーまたは電流 (I1/I2/I3) キーを押します。電圧、電流キーの両方を押すこともできます。キーが点灯しスタンバイ状態になります。

2. Master の OUTPUTキーを押します。キーが点灯している信号が出力されます。 上記同様に出力中に電圧、電流を個別に ON/OFF できます。

コントロール可能なユニットのLED が緑色に点灯

ユニットごとに電圧、電流を出力スタンバイ状態に設定 ( キーが点灯 )

点灯しているキーの信号の出力を ON/OFF電圧の出力レンジが 300 V または 1000 V 以上のときに点灯

NoteMaster のユニット操作ランプが赤く点滅している場合は、点滅しているユニットが正しく接続されていません。同期信号の接続、USB の接続が正しいか確認してください。

4-11IM LS3300-01JA

出力値の設定

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

解  説出力の ON/OFF出力を ON にすると、電圧端子、電流端子から電圧、電流が出力されます。電圧 / 電流レンジを変更すると、出力が自動的に OFF になります。

Master から Slave をコントロールする場合Master の UNIT2/UNIT3 端子を Slave の USB ポートに接続している場合は、Slave の出力 ON/OFF をMaster からコントロールできます。Slave 側では出力を ON/OFF できません。正しく各ユニットが接続されている場合、Master の各ユニットのユニット操作ランプが緑色に点灯します。Slave のユニット操作ランプは青色に点灯します。Master のユニット操作ランプが赤く点滅している場合は、点滅しているユニットが正しく接続されていません。同期信号の接続、USB の接続が正しいか確認してください。結線方式と優先ユニットの設定接続方法や設定方法の詳細は 5 章をご覧ください。

出力値表示電圧 / 電流設定画面の出力値の横に、「*」が表示されているときは、対象の信号が出力されていません。同期通信して Master から Slave をコントロールしているときは、Master の出力値表示に、Slave も含めた関連する信号が出力されていないと「*」が表示されます。

4.6 出力のON/OFF

4-12 IM LS3300-01JA

4.7 スイープの ON/OFF

操  作1. 出力が ON の状態で、トップメニューで V または I のソフトキーを押すか、V または I キーを

押します。2. LevelRatio のソフトキーを 2 回押します。スイープする方向を設定するメニューが表示され

ます。3. SweepUp また SweepDown のソフトキーを押します。スイープが開始され、レベルレシオ

の値が変化します。 画面に Sweep Up、Sweep Down、Hold のソフトキーが表示されます。

4. スイープ方向を変更またはホールドする場合は、対応するソフトキーを押します。 レベルレシオがスイープの下限または上限値に達すると、レベルレシオが維持され、メニュー

が操作 3 の前のメニューに戻ります。

解  説スイープ範囲とスイープ時間スイープ範囲とスイープ時間は、以下の中から設定します。 スイープ範囲: 出力レベルの 0-100%、0-105%、0-110%、0-120% スイープ時間: 8 秒 /16 秒 /32 秒 /64 秒設定方法の詳細は 4.3 節をご覧ください。

スイープ動作スイープを開始すると、スイープを開始したときのレベルレシオや出力値によって、動作が異なります。詳細は、2.3 節をご覧ください。

5-1IM LS3300-01JA

同期運転と結線方式

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

5.1 同期運転の設定

操  作

配線方法3 台の LS3300 を同期運転する場合1. Master の LS3300 の OSC OUTPUT 信号 I を、Slave1 の LS3300 の EXT OSC INPUT の I に接続します。 同様に Master の LS3300 の OSC OUTPUT 信号 Q を、Slave1 の LS3300 の EXT OSC INPUT の Q

に接続します。2. Slave1 の LS3300 の OSC OUTPUT 信号 I を、Slave2 の LS3300 の EXT OSC INPUT の I に接続します。 同様に Slave1 の LS3300 の OSC OUTPUT 信号 Q を、Slave2 の LS3300 の EXT OSC INPUT の Q

に接続します。

Master

Slave1

Slave2

2558A と LS3300 を同期運転する場合1. 2558A の OSC OUTPUT 信号 I を、LS3300 の EXT OSC INPUT の I に接続します。 同様に 2558A の OSC OUTPUT 信号 Q を、LS3300 の EXT OSC INPUT の Q に接続します。

2558A

EXT OSC INPUT I/Q

LS3300

第 5章 同期運転と結線方式

5-2 IM LS3300-01JA

設定1. トップメニューで CONFIG のソフトキーを押すか、CONFIG キーを押します。2. Oscillation のソフトキーを押します。基準信号を設定するメニューが表示されます。

基準信号の設定

3. INTernal( 内部信号 )、EXTernal( 外部信号 )、LINE( 電源のライン信号 ) のどれかのソフトキーを押します。

Master となる LS3300 に設定した信号が基準信号になります。 Slave となる LS3300 には EXTernal を設定します。

5.1 同期運転の設定

5-3IM LS3300-01JA

同期運転と結線方式

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

解  説最大 3 台の LS3300 を同期運転したり、当社製品の 2558A などと LS3300 を同期運転したりできます。また、本機器に供給されている電源の LINE 信号と同期運転することもできます。2558A と同期運転する場合、周波数は同期しますが位相は同期しません。位相は手動で調整してください。ここで設定した信号が、位相の基準信号になります。

入出力回路図

OSC OUTPUTEXT OSC INPUText

int/line

50 Ω 10 kΩ

1 MΩ

220 pF

外部信号の入力

注  意入力電圧は 3Vrms、入力抵抗は約 1MΩです。過大電圧を加えないでください。

外部発振器には直交 2 相発振器を使用し、接続は OSC INPUT の I と Q 端子両方に接続してください。一方だけの接続では動作しません。

入力部 (EXTOSCINPUT) 入力電圧: 3 ± 0.1Vrms、正弦波 周波数範囲 : 40Hz ~ 1200Hz 入力抵抗: 約 1MΩ I/Q 位相差: 90 ± 0.1°以内

5.1 同期運転の設定

5-4 IM LS3300-01JA

内部信号の出力

注  意出力端子をショートしたり外部から電圧を加えないでください。

接続先のもう 1台の LS3300 の外部入力端子の対応する端子に接続してください。

出力部 (OSCOUTPUT) 出力電圧 :3 ± 0.1Vrms、正弦波 周波数範囲 :40Hz ~ 1200Hz 出力抵抗 :約 50Ω ただし、Oscillation の設定が External または LINE のときは、EXT OSC INPUT に接続された信号ま

たはライン信号を出力

基準信号 INTernal: 設定した周波数の交流信号を出力します。単独で使用する場合や、LS3300 で同期運転

する場合の Master に設定します。

EXTernal: 外部信号入力端子 (OSC OUTPUT) に入力された信号の周波数と同じ周波数の交流信号を出力します。2558A と同期する場合や、LS3300 で同期運転する場合の Slave に設定します。

LINE: 電源の周波数と同じ周波数の交流信号を出力します。 Master に設定して、Master のライン信号と同期した信号を複数の LS3300 から出力す

ることもできます。

結線方式結線方式に合わせて同期運転する場合は、「5.2 結線法式の設定」に従って設定してください。

5.1 同期運転の設定

5-5IM LS3300-01JA

同期運転と結線方式

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

5.2 結線方式の設定

操  作1. トップメニューで CONFIG のソフトキーを押すか、CONFIG キーを押します。2. Wiringのソフトキーを押します。結線方式と優先ユニットを設定するメニューが表示されます。結線方式の設定3. Type のソフトキーを押します。結線方式の設定メニューが表示されます。

結線方式の設定

4. 設定する結線方式のソフトキーを押します。結線方式の設定メニューが閉じて、設定した結線方式の LED が点灯します。

設定している LS3300 が Slave の場合は、単相 2 線式 (1P2W) に設定してください。優先ユニットの設定5. Priority のソフトキーを押します。優先ユニットの設定メニューが表示されます。

優先ユニットの設定

6. Unit2 または Unit3 のソフトキーを押します。優先ユニットの設定メニューが閉じます。7. ESC キーを押します。

5-6 IM LS3300-01JA

解  説結線方式以下の結線方式に対応しています。

・ 単相 2 線式 (1P2W)・ 単相 2 線式 (1P2W HI Current)・ 単相 3 線式 (1P3W)・ 三相 3 線式 (3P3W)・ 三相 4 線式 (3P4W)・ 3 電圧 3 電流計法 (3P3W(3V3A))Master に単相 2 線式 (1P2W HI Current)、単相 3 線式 (1P3W)、三相 3 線式 (3P3W)、三相 4 線式 (3P4W)、3 電圧 3 電流計法 (3P3W(3V3A) の結線方式を設定した場合は、複数の LS3300 と同期運転する必要があります。Slave は単相 2 線式に設定してください。各結線方式の詳細は、5.3 結線方式と配線」をご覧ください。

優先ユニット単相 2 線 (1P2W HI Current)、単相 3 線式 (1P3W)、三相 3 線式 (3P3W)、3 電圧 3 電流計法 (3P3W(3V3A))の結線方式で、複数の LS3300 を同期運転する場合に、優先するユニットを選択します。Unit2:T 相基準で電圧 / 電流を発生する場合Unit3:S 相基準で電圧 / 電流を発生する場合

Note三相 3 線式 (3 電圧 3 電流計法 )、三相 4 線式、単相 2 線式 ( 大電流 150A レンジ ) の結線方法 (2-9 ページ参照 )で結線し、さらに優先ユニットを UNIT3(S 相基準 ) に設定した状態で、結線方式を単相 3 線式、三相 3 線式または単相 2 線式 ( 大電流 100A レンジ ) に変更して使用するときは、UNIT2(Slave) の基準信号が外部信号(EXTernal) に設定されていることを確認してください。UNIT2(Slave) の基準信号が内部信号 (INTernal) に設定されていると、UNIT3(Slave) が UNIT1(Master) と同期できません。接 栓 ア ダ プ タ (T 型 BNC 用 366923) を 使 用 し て 接 続 す る と、UNIT2(Slave) の 設 定 に か か わ ら ず、UNIT3(Slave) は UNIT1(Master) と同期できます(2-11 ページ参照 )。

結線方式に従った信号 ( 平衡な信号 ) を出力する場合の手順結線方式に従った信号を出力するときは、以下の手順に従って操作してください。

1. 同期運転する機器を接続する (5.3 節参照 ) ( 同期信号の接続、Master の UNIT2、UNIT3 端子と Slave の USB ポートを接続 )2. Slave1、Slave2 にする LS3300 の結線方式を単相 2 線式に設定3. Master の結線方式を発生する信号の結線方式に設定4. 優先ユニットを設定5. 結線方式に単相 2 線式 (1P2W HI Current) を設定した場合は、電流レンジを 100A または 150A に設

Slave の設定 Master の UNIT2、UNIT3 端子と Slave の USB ポートを接続し、結線方式、優先ユニットを設定すると、

Slave の設定は Master に連動します。Slave 自身では設定できません。

5.2 結線方式の設定

5-7IM LS3300-01JA

同期運転と結線方式

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

5.3 結線方式と配線

単相 2 線式配線

2558Aなど

LS3300

Oscillation:External

2558A などの外部信号と同期する場合

LS3300

Oscillation:Internal

LS3300 単独

信号出力端子

結線図

±A

±V ± U

±

I

HI

LO HI

LO ±

I

± U

電力測定するときの配線

電力校正するときの配線

±

V

A

V1

CTを使う場合

LOAD

Element1

SOURCE LOAD

VOLTAGEVOLTAGE

VOLTAGE

電力計の配線

CURRENT

CURRENT

LS3300

Lo to EarthV/I

LOAD

CT

電力計

VN

電力計

5-8 IM LS3300-01JA

単相 2 線式 ( 大電流 )配線

UNIT1(Master)

UNIT2(Slave)

UNIT3 (Slave)

V1

V2

I1

I2

UNIT3端子

USBポート

V3

I3

USBポート

UNIT2端子

Oscillation:External

100Aレンジで使用する場合は、UNIT2またはUNIT3のどちらかだけを接続しても可

Oscillation:Internal( 外部信号と同期するときは External)Priority:UNIT2/UNIT3(100 A レンジのとき )

Oscillation:External

結線図

±A

±V ± U

±

I

HI

LO HI

LO ±

I

± U

電力測定するときの配線

電力校正するときの配線(100Aレンジ)

HI

LO HI

LO

LS3300(UNIT2/UNIT3)

HI

LO HI

LO ±

I

± U

HI

LO HI

LO

HI

LO HI

LO

LOAD

Element1

SOURCE LOAD

VOLTAGEVOLTAGE

VOLTAGE

CURRENT

CURRENT

LS3300(Master)

Lo to EarthV/I

電力計

電力校正するときの配線(150Aレンジ)

VOLTAGE

CURRENTLo to EarthV/I

電力計

電力計の配線

LS3300(Master)

LS3300(UNIT2)

LS3300(UNIT3)

5.3 結線方式と配線

5-9IM LS3300-01JA

同期運転と結線方式

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

単相 3 線式 (T 相基準)配線

UNIT1(Master)

UNIT2(Slave)

UNIT2端子

V1

V2

I1

I2

USBポート

Oscillation:External

位相が不平衡な信号を出力するときは、UNIT2端子とUSBポートの接続は不要

Oscillation:Internal( 外部信号と同期するときは External)Priority: UNIT2

結線図

N

±I1

±V1

±I2

±V2

SOURCE LOAD

± ±U U

±±

I I

N

HI

LO HI

LO ±

I

± U

HI

LO HI

LO ±

I

± U

LOADLOAD

Element1Element2

VOLTAGEVOLTAGE

VOLTAGEVOLTAGE

LS3300(Master)

LS3300(UNIT2)

Element1 Element2

CURRENT

電力計Element2

Lo to EarthV/I

電力測定するときの配線

電力校正するときの配線

CURRENT

電力計Element1

電力計の配線

5.3 結線方式と配線

5-10 IM LS3300-01JA

単相 3 線式 (S 相基準)配線

UNIT1(Master)

UNIT3(Slave)

UNIT3端子

V1

V3

I1

I3

USBポート

Oscillation:External

位相が不平衡な信号を出力するときは、UNIT3端子とUSBポートの接続は不要

Oscillation:Internal( 外部信号と同期するときは External)Priority:UNIT3

結線図

N

±I1

±V1

±I3

±V3

SOURCE LOAD

± ±U U

±±

I I

N

HI

LO HI

LO ±

I

± U

HI

LO HI

LO ±

I

± U

LOADLOAD

Element1Element3

VOLTAGEVOLTAGE

VOLTAGEVOLTAGE

LS3300(Master)

LS3300(UNIT3)

Element1 Element3

CURRENT

電力計Element3

Lo to EarthV/I

電力測定するときの配線

電力校正するときの配線

CURRENT

電力計Element1

電力計の配線

5.3 結線方式と配線

5-11IM LS3300-01JA

同期運転と結線方式

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

三相 3 線式 (T 相基準)配線

UNIT1(Master)

UNIT2(Slave)

UNIT2端子

V1

V2

I1

I2

USBポート

Oscillation:External

位相が不平衡な信号を出力するときは、UNIT2端子とUSBポートの接続は不要

Oscillation:Internal( 外部信号と同期するときは External)Priority:UNIT2

結線図

LOAD

LOAD

R

ST

U

VW±I2

±V2

±I1

±V1

SOURCE LOAD

± ±U U

±±

I I

RST

HI

LO HI

LO ±

I

± U

HI

LO HI

LO ±

I

± U

LOADElement1

Element2

VOLTAGE

VOLTAGE

Element1

CURRENT

Element2

CURRENTLo to EarthV/I

電力測定するときの配線

電力校正するときの配線 電力計の配線

LS3300(Master)

LS3300(UNIT2)

電力計Element2

電力計Element1

5.3 結線方式と配線

5-12 IM LS3300-01JA

三相 3 線式 (S 相基準)配線

UNIT1(Master)

UNIT3(Slave)

UNIT3端子

V1

V3

I1

I3

USBポート

Oscillation:External

位相が不平衡な信号を出力するときは、UNIT3端子とUSBポートの接続は不要

Oscillation:Internal( 外部信号と同期するときは External)Priority:UNIT3

結線図

LOAD

LOAD

R

ST

U

VW

±I3

±V3

±I1

±V1

SOURCE LOAD

± ±U U

±±

I I

RST

HI

LO HI

LO ±

I

± U

HI

LO HI

LO ±

I

± U

LOADVOLTAGE

VOLTAGE

CURRENT

CURRENT

電力測定するときの配線

電力校正するときの配線

Element1 Element3

Element1

Element3

Lo to EarthV/I

電力計の配線

LS3300(Master)

LS3300(UNIT3)

電力計Element3

電力計Element1

5.3 結線方式と配線

5-13IM LS3300-01JA

同期運転と結線方式

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

三相 3 線式 (3 電圧 3 電流計法、T 相基準 )配線

UNIT1(Master)

UNIT2(Slave)

UNIT3 (Slave)

V1

V2

I1

I2

UNIT3端子

USBポート

V3

I3

USBポート

UNIT2端子

Oscillation:External

位相が不平衡な信号を出力するときは、UNIT2端子、UNIT3端子とUSBポートの接続は不要

Oscillation:Internal( 外部信号と同期するときは External)Priority:UNIT2

Oscillation:External

結線図

LOAD

LOAD

R

ST

U

VW

±

±V2

±I3

±V3

±I1

±V1

I2

SOURCE LOAD

± ±U U

±±

I I

RST

± U

±

I

HI

LO HI

LO ±

I

± U

HI

LO HI

LO ±

I

± U

HI

LO HI

LO ±

I

± U

LOADVOLTAGE

CURRENT

電力測定するときの配線

電力校正するときの配線

VOLTAGE

Element2

Element1

Element3

Element1 Element2

CURRENT

Element3

Lo to EarthV/I

電力計の配線

LS3300(Master)

LS3300(UNIT3)

電力計Element3

電力計Element1

LS3300(UNIT2)

電力計Element2

5.3 結線方式と配線

5-14 IM LS3300-01JA

三相 3 線式 (3 電圧 3 電流計法、S 相基準 )配線

UNIT1(Master)

UNIT2(Slave)

UNIT3 (Slave)

V1

V2

I1

I2

UNIT3端子

USBポート

V3

I3

USBポート

UNIT2端子

Oscillation:External

位相が不平衡な信号を出力するときは、UNIT2端子、UNIT3端子とUSBポートの接続は不要

Oscillation:Internal( 外部信号と同期するときは External)Priority:UNIT3

Oscillation:External

結線図

LOAD

LOADLOAD

R

ST

U

VW

±

±V2

±I3

±V3

±I1

±V1

I2

SOURCE LOAD

± ±U U

±±

I I

RST

± U

±

I

HI

LO HI

LO ±

I

± U

HI

LO HI

LO ±

I

± U

HI

LO HI

LO ±

I

± U

VOLTAGE

CURRENT

電力測定するときの配線

電力校正するときの配線

VOLTAGE

CURRENT

LS3300(Master)

LS3300(UNIT3)

電力計Element3

電力計Element1

LS3300(UNIT2)

電力計Element2

Element1

Element2

Element3Element1 Element2 Element3

Lo to EarthV/I

電力計の配線

5.3 結線方式と配線

5-15IM LS3300-01JA

同期運転と結線方式

3

2

1

4

5

6

7

8

9

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11

12

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三相 4 線式 (T 相基準、S 相基準 )配線

UNIT1(Master)

UNIT2(Slave)

UNIT3 (Slave)

V1

V2

I1

I2

UNIT3端子

USBポート

V3

I3

USBポート

UNIT2端子

Oscillation:External

位相が不平衡な信号を出力するときは、UNIT2端子、UNIT3端子とUSBポートの接続は不要

Oscillation:Internal( 外部信号と同期するときは External)Priority:UNIT2

Oscillation:External

結線図

R

ST

N

U

VW

±I1

±V1

±I2

±V2

±I3

±V3

SOURCE LOAD

± ±U U

±±

I I

RST

± U

±

I

N

HI

LO HI

LO ±

I

± U

HI

LO HI

LO ±

I

± U

HI

LO HI

LO ±

I

± U

Element1

Element2

Element3

LOAD

LOAD LOAD

Element1 Element2 Element3

Lo to EarthV/I CURRENT

電力測定するときの配線

電力校正するときの配線

VOLTAGE

CURRENT

VOLTAGE

電力計の配線

LS3300(Master)

LS3300(UNIT3)

電力計Element3

電力計Element1

LS3300(UNIT2)

電力計Element2

Note大電流と低電圧を同時に出力すると、干渉の影響により電圧出力が変動する可能性があります。このようなときは、電圧出力ケーブルを撚ってご使用ください。

5.3 結線方式と配線

5-16 IM LS3300-01JA

5.4 大電流の出力

注  意電流レンジを大電流レンジ (100A、150A) から 50A 以下のレンジに変更すると、Slave 単体での操作が有効になりますが、大電流発生の結線のまま Slave 単体で操作しないでください。出力がショートされた状態で、Master と異なる設定にした LS3300 の出力を ON にすると LS3300 が破損することがあります。

操  作5.3 節の「結線方式と配線」の単相 2 線式 ( 大電流 ) に従って LS3300 を接続します。5.2 節の「結線方式の設定」に従って結線方式を 1P2W(HI Current) に設定します。

1. Master のトップメニューで I のソフトキーを押すか、I キーを押します。

電流レンジの設定

出力レベルの設定

レベルレシオの設定

位相の設定

力率の設定

周波数の設定

電流レンジの設定2. Range のソフトキーを押します。選択肢が表示されます。 100A または 150A が表示されていないときは、50A-150A のソフトキーを押したあと、再度

Range のソフトキーを押します。3. 100A または 150A のソフトキーを押します。4. 出力レベル、レベルレシオ、位相、力率、周波数を設定します。 設定方法は、「4.2 電流出力の設定」と同じです。優先ユニットの設定 (100A レンジのとき )

「5.2 結線方式の設定」に従って、優先ユニットを設定します。 Master の UNIT 端子と設定した優先ユニットに設定したユニットから電流が出力されます。

解  説Master から出力される電流に同期した電流が各 Slave から出力されます。Slave からは、Master の設定に従った電流が出力されます。LS3300 を 2 台同期すると 100A、3 台同期すると 150A の電流を出力できます。LS3300 を 3 台接続し、100A レンジに設定した場合は、Master と優先ユニットに設定された Slave から電流が出力されます。

Note大電流出力の接続のまま 50 A レンジ以下の設定で使用すると、負荷の状況により誤差が生じる可能性があります。50A レンジ以下で使用する場合は、Slave との接続を外すことお勧めします。

5-17IM LS3300-01JA

同期運転と結線方式

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5.5 Master から Slave を確認するMaster の UNIT2、UNIT3 端子と Slave の USB ポート接続 ( 同期通信 ) すると、Master から Slave の設定内容を確認できます。

操  作確認するユニットの設定1. Master のトップメニューで CONFIG のソフトキーを押すか、CONFIG キーを押します。2. UNIT のソフトキーを押します。操作するユニットを設定するメニューが表示されます。

ユニットの設定

3. 確認するユニットのソフトキーを押します。 Master の画面に指定したユニットの設定画面が表示されます。 OKのソフトキーまたは ESCキーを押すと、CONFIG 画面に戻ります。

6-1IM LS3300-01JA

その他の機能

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6.1 ビープ音の ON/OFF

操  作

1. トップメニューで UTILITY のソフトキーを押すか、UTILITY キーを押します。

2. Preference のソフトキーを押します。

3. Beep のソフトキーを押します。4. On または Off のソフトキーを押します。

解  説ビープ音を鳴らす / 鳴らさないを設定します。On :ビープ音を鳴らします。Off :ビープ音を鳴らしません。

次の状態を知らせる場合に、ビープ音の ON/OFF ができます。音量は変更できません。・ 電源オンおよび操作による自己診断実行時のエラー検出 ( エラーコード:E.911 ~ E.950)・ 電圧出力値の設定が 150V 以上になったとき・ 150V 以上の電圧を出力しているとき・ スイープ動作がホールド状態になったとき

第 6章 その他の機能

6-2 IM LS3300-01JA

6.2 画面の ON/OFF と輝度設定

操  作

1. トップメニューで UTILITY のソフトキーを押すか、UTILITY キーを押します。

2. Preference のソフトキーを押します。

3. Display のソフトキーを押します。画面の ON/OFF4. DisplayOff のソフトキーを押します。画面表示がオフになります。 画面を表示するときは、パネルキー、ノブを操作します。

輝度の設定4. Bright のソフトキーを押します。5. ノブで輝度を設定します。

解  説画面の ON/OFF画面表示を消したいときに使用します。液晶画面上のすべての表示が消えます。パネルキー、ノブを操作すると、元の画面が表示されます。

輝度の設定液晶画面の輝度を設定します。設定範囲は 0 ~ 10 です。数値を大きくすると明るくなります。

6-3IM LS3300-01JA

その他の機能

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6.3 位相表示のタイプの設定

操  作

1. トップメニューで UTILITY のソフトキーを押すか、UTILITY キーを押します。

2. Preference のソフトキーを押します。

3. PhaseChart のソフトキーを押します。4. Type1 または Type2 のソフトキーを押します。

6-4 IM LS3300-01JA

解  説位相表示は信号の位相関係を表示します。大きさは表記しません。位相表示には Type1 と Type2 の 2 種類があります。Type1: 位相 0°( 基準信号の位相 ) を右向きで表示 通常は、V1 を右向きで基準として表示 矢印を原点から表示。

V1V2 V1V3

V1V2

I1 I1

I2

I1

I3

I1

I2

V3V1

I3

I1V1

V2

I1

I2

V3V1

I3

I1

I3V3

V2

I2

V3

V1I3

I1

V2 I2

V1

単相2線式 単相3線式(T相基準) 単相3線式(S相基準)

三相3線式(T相基準) 三相3線式(S相基準)三相3線式

(3V3A、T相基準)三相3線式

(3V3A、S相基準)

三相4線式

進み30°の例

同相(0°)の例

進み30°の例

Type2: 位相 0°( 基準信号の位相 ) を上向きで表示 通常は、V1 を上向きで基準として表示 三相 3 線式のときは電圧の原点をシフトして表示。

単相2線式

V1

単相3線式(T相基準)

V1

V2

単相3線式(S相基準)

V1

V3

三相3線式(T相基準)

V1V2

I1 I1

I2

I1

I3

I1I2

三相3線式(S相基準)

V3

V1I3I1

三相3線式(3V3A、T相基準)

三相3線式(3V3A、S相基準)

V3

V1

I3

三相4線式

V2

I2

V1V2

I1

I2

V3

V1I3I1

V3

I3

V2

I2

I1

遅れ30°の例

同相(0°)の例

遅れ30°の例

6.3 位相表示のタイプの設定

6-5IM LS3300-01JA

その他の機能

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6.4 エラーログ表示

操  作1. トップメニューで UTILITY のソフトキーを押すか、UTILITY キーを押します。

2. ErrorLog のソフトキーを押します。エラーログが表示されます。

3. Clear のソフトキーを押すと、エラーがすべて削除されます。4. OK のソフトキーまたは ESC キーを押すと、UTILITY 画面に戻ります。

解  説エラーログの表示過去に発生したエラーを一覧表示します。エラーコードの内容については、13.3 節をご覧ください。

6-6 IM LS3300-01JA

6.5 設定の初期化

操  作1. トップメニューで UTILITY のソフトキーを押すか、UTILITY キーを押します。

2. Initialize のソフトキーを押します。

3. OK のソフトキーを押すと、設定が初期化されます。 Cancel のソフトキーまたは ESC キーを押すと、初期化を行わずに UTILITY 画面に戻ります。

解  説工場出荷時の設定に戻す機能です。複数の LS3300 を同期運転しているときに、Master の設定を初期化すると、Slave も初期化されます。Slave の LS3300 で初期化は実行できません。Master から初期化を実行してください。GP-IB とイーサネットの設定は初期化されません。初期化される項目は、付録 2 をご覧ください。

6-7IM LS3300-01JA

その他の機能

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6.6 製品情報の表示

操  作1. トップメニューで UTILITY のソフトキーを押すか、UTILITY キーを押します。 製品情報が表示されます。

ファームウェアバージョン

製品形名

MACアドレス

ブートバージョンFPGAバージョンハードウェアバージョンGPIB アドレス

シリアル番号

IP アドレスネットマスクゲートウェイメーカー調整した日付

7-1IM LS3300-01JA

USB

インタフェースについて

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7.1 USB インタフェースの機能と仕様

USB インタフェースの機能受信機能

・ 電源スイッチのオン / オフを除き、フロントパネルのキー操作による設定と同じ設定ができます。・ 出力値 / 出力周波数値、パネルの設定情報、エラーコードの出力要求を受けられます。

送信機能・ 出力値 / 出力周波数値を出力できます。・ パネルの設定情報、ステータスバイトを出力できます。・ 発生したエラーコードを出力できます。

USB インタフェースの仕様項目 仕様ポート数 1コネクタ タイプ B コネクタ ( レセプタクル )電気的・機械的仕様 USB Rev.2.0 に準拠対応転送規格 HS(High Speed) モード (480Mbps)、FS(Full Speed) モード (12Mbps)対応プロトコル USBTMC-USB488(USB Test and Measurement Class Ver.1.0)対応システム環境 Windows 7(32bit/64bit)/Windows 8(32bit/64bit)/Windows 10(32bit/64bit)

日本語 / 英語版で動作し、USB ポートが装備されている機種

リモート / ローカル切り替え時の動作ローカル→リモート切り替え時

ローカル状態のときに PC からリモート遷移要求を受け取ると、リモート状態になります。・ REMOTE ランプが点灯します。・ UTILITY キーによるローカル切り替え操作以外のノブおよびパネルキーが効かなくなります。・ ローカル状態での設定は、リモート状態になっても保持されます。

リモート→ローカル切り替え時 リモート状態のときに UTILITY キーを押すか PC からローカル遷移要求を受け取ると、ローカル状

態になります。ただし、コントローラにより Local Lockout になっているときは無効です。・ REMOTE ランプが消灯します。・ ノブおよびパネルキーからの操作が可能になります。・ リモート状態での設定は、ローカル状態になっても保持されます。

NoteUSB インタフェースは、他のインタフェース (GP-IB、イーサネット ) と同時に使用できません。

第 7章 USB インタフェースについて

7-2 IM LS3300-01JA

7.2 USB インタフェースによる接続

接続方法 下図のように接続してください。

LS3300

接続時の注意・ USB ケーブルは、USB コネクタに奥までしっかりと差し込んで接続してください。・ USB ハブを使って複数の機器を接続する場合は、本機器をコントローラに最も近い USB ハブに

接続してください。・ 本機器の電源を投入してから操作が可能になるまでの間 ( 約 20 ~ 30 秒 ) は、USB ケーブルを抜

き差ししないでください。本機器を損傷する恐れがあります。

同期運転している場合の接続複数の LS3300 を同期運転している場合は、以下のように接続してください。

・ 平衡な信号を出力する場合 (Master の UNIT2、UNIT3 端子と Slave の USB ポートを接続 ) Master の USB ポートに PC を接続

・ 不平衡な信号を出力する場合 (Master の UNIT2、UNIT3 端子と Slave の USB ポートを接続しない ) Master と Slave 個々の USB ポートに PC を接続

Note• USB、GP-IB、イーサネットのどれか 1 つの通信インタフェースだけを使用してください。他の通信イン

タフェースを使って同時にコマンドを送信すると、コマンドが正常に実行されません。・ 当社の USB TMC(Test and Measurement Class) 用ドライバを PC にインストールしてください。当社の

USB TMC 用ドライバの入手方法については、お買い求め先にお問い合わせいただくか、下記の当社 Web サイトから USB ドライバ提供ページにアクセスし、USB TMC 用ドライバをダウンロードしてください。

http://www.yokogawa.com/jp-ymi/tm/F-SOFT/・ 当社以外の USB TMC 用ドライバ ( またはソフトウエア ) は、使用しないでください。

8-1IM LS3300-01JA

イーサネットインタフェースについて

第 8章 イーサネットインタフェースについて

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8.1 イーサネットインタフェースの機能と仕様

イーサネットインタフェースの機能受信機能

・ 電源スイッチのオン / オフを除き、フロントパネルのキー操作による設定と同じ設定ができます。・ 出力値 / 出力周波数値、パネルの設定情報、エラーコードの出力要求を受けられます。

送信機能・ 出力値 / 出力周波数値を出力できます。・ パネルの設定情報、ステータスバイトを出力できます。・ 発生したエラーコードを出力できます。

イーサネットインタフェースの仕様項目 仕様電気的・機械的仕様 IEEE802.3 に準拠同時接続数 3通信プロトコル TCP/IP(VXI-11)伝送方式 ETHERNET(100BASE-TX/10BASE-T)対応サービス DHCP、VXI-11コネクタ形状 RJ-45 コネクタ

リモート / ローカル切り替え時の動作ローカル→リモート切り替え時

ローカル状態のときに PC からリモート遷移要求を受け取ると、リモート状態になります。・ REMOTE ランプが点灯します。・ UTILITY キーによるローカル切り替え操作以外のノブおよびパネルキーが効かなくなります。・ ローカル状態での設定は、リモート状態になっても保持されます。

リモート→ローカル切り替え時 リモート状態のときに UTILITY キーを押すか PC からローカル遷移要求を受け取ると、ローカル状

態になります。・ REMOTE ランプが消灯します。・ ノブおよびパネルキーからの操作が可能になります。・ リモート状態での設定は、ローカル状態になっても保持されます。

Noteイーサネットインタフェースは、他のインタフェース (GP-IB、USB) と同時に使用できません。

8-2 IM LS3300-01JA

8.2 イーサネットインタフェースによる接続

接続方法 ハブなどに接続された UTP(Unshielded Twisted-Pair) ケーブルまたは STP(Shielded Twisted-Pair)

ケーブルを本機器のリアパネルにあるイーサネットポートに接続します。

100BASE-TX/10BASE-T対応のハブやルータ

UTPケーブルまたはSTPケーブル(いずれもストレートケーブル)

LS3300PC

LS3300イーサネットポート

RJ-45モジュラジャック

接続時の注意・ 本機器と PC をハブやルータを介して接続する場合は、ストレートケーブルを使用してください。

本機器と PC を 1 対 1 で接続する場合は、クロスケーブルを使用してください。・ ご使用のネットワーク環境 ( 伝送速度 ) に対応したケーブルを使用してください。

同期運転している場合の接続複数の LS3300 を同期運転している場合は、以下のように接続してください。

・ 平衡な信号を出力する場合 (Master の UNIT2、UNIT3 端子と Slave の USB ポートを接続 ) Master のイーサネットポートに PC を接続

・ 不平衡な信号を出力する場合 (Master の UNIT2、UNIT3 端子と Slave の USB ポートを接続しない ) Master と Slave 個々のイーサネットポートに PC を接続

8-3IM LS3300-01JA

イーサネットインタフェースについて

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8.3 本体の設定 ( イーサネット )

ここでは、イーサネットインタフェースでリモートコントロールをするときの次の設定について説明しています。

操  作DHCP の ON/OFF1. トップメニューで UTILITYのソフトキーを押すか、UTILITY キーを押します。

2. Remoteのソフトキーを押します。

3. Ethernetのソフトキーを押します。4. DHCPのソフトキーを押します。5. Onまたは Offのソフトキーを押します。Off に設定した場合は、IP アドレス、ネットマスク、

デフォルトゲートウェイを設定します。

IP アドレス / サブネットマスク / デフォルトゲートウェイの設定6. Detailのソフトキーを押します。イーサネットの詳細設定画面が表示されます。

7. ノブで設定枠を選択し、Selectのソフトキーを押します。選択した設定枠が変更可能になります。

8. ノブで数値の変更、矢印キーで設定桁を変更します。テンキーで直接入力もできます。9. Enterのソフトキーを押します。設定値が確定します。10. すべての設定枠を設定したら、OKのソフトキーを押します。設定が確定されます。 CANCELのソフトキーを押すと、設定を破棄して UTILITY 画面に戻ります。

8-4 IM LS3300-01JA

8.3 本体の設定 ( イーサネット )

解  説イーサネットインタフェース機能を利用するには、TCP/IP の設定が必要です。

DHCPインターネットに接続する機器に、一時的に必要な情報を割り当てるプロトコルです。

ON DHCP サーバに対応したネットワークに接続する場合は、DHCP を ON にして接続できます。この

場合は、本機器をネットワークに接続すると、IP アドレスが自動的に取得できるため、IP アドレスを設定する必要はありません。OFF

DHCP を OFF にした場合は、IP アドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイを、接続するネットワークに合わせて設定します。

IP アドレス / サブネットマスク / デフォルトゲートウェイ 接続するネットワークに合わせて設定します。ネットワークの詳細ついては、ネットワーク管理者

にご確認ください。

9-1IM LS3300-01JA

GP-IB

について

第 9章 GP-IB について

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9.1 GP-IB インタフェースの機能と仕様

GP-IB インタフェースの機能受信機能

・ 電源スイッチのオン / オフを除き、フロントパネルのキー操作による設定と同じ設定ができます。・ 出力値 / 出力周波数値、パネルの設定情報、エラーコードの出力要求を受けられます。

送信機能・ 出力値 / 出力周波数値を出力できます。・ パネルの設定情報、ステータスバイトを出力できます。・ 発生したエラーコードを出力できます。

Noteリスンオンリ、トークオンリ、およびコントローラ機能はありません。

GP-IB インタフェースの仕様項目 仕様対応機器 NATIONAL INSTRUMENTS 社

・PCI-GPIB および PCI-GPIB +・PCIe-GPIB および PCIe-GPIB +・PCMCIA-GPIB および PCMCIA-GPIB +

(Windows Vista、Windows 7 では非サポート )・GPIB-USB-HS および GPIB-USB-HS +ドライバ NI-488.2M Version 2.8.1 以降

電気的・機械的仕様 IEEE St’d 488-1978 に準拠機能的仕様 下表プロトコル IEEE St’d 488.2-1992 に準拠使用コード ISO(ASCII) コードモード アドレッサブルモードアドレス設定 0 ~ 30 のアドレスを設定可能。リモート状態解除 UTILITY キーを押すことで、リモート状態の解除可能。

ただし、コントローラにより Local Lockout されているときは無効。

機能的仕様機能 サブセット名 内容ソースハンドシェーク SH1 送信ハンドシェークの全機能ありアクセプタハンドシェーク AH1 受信ハンドシェークの全機能ありトーカ T6 基本トーカ機能、シリアルポール、MLA(My Listen Address) によ

るトーカ解除機能あり、トークオンリ機能なしリスナ L4 基本リスナ機能、MTA(My Talk Address) によるリスナ解除機能あ

り、リスンオンリ機能なしサービスリクエスト SR1 サービスリクエストの全機能ありリモートローカル RL1 リモート / ローカルの全機能ありパラレルポール PP0 パラレルポール機能なしデバイスクリア DC1 デバイスクリアの全機能ありデバイストリガ DT0 デバイストリガ機能なしコントローラ C0 コントローラ機能なし電気特性 E1 オープンコレクタ

9-2 IM LS3300-01JA

9.1 GP-IB インタフェースの機能と仕様

リモート / ローカル切り替え時の動作ローカル→リモート切り替え時

ローカル状態のときに PC からリモート遷移要求を受け取ると、リモート状態になります。・ REMOTE インジケータが点灯します。・ UTILITY キーによるローカル切り替え操作以外のノブおよびパネルキーが効かなくなります。・ ローカル状態での設定は、リモート状態になっても保持されます。

リモート→ローカル切り替え時 リモート状態のときに UTILITY キーを押すか PC からローカル遷移要求を受け取ると、ローカル状

態になります。ただし、コントローラにより Local Lockout になっているときは無効です。・ REMOTE インジケータが消灯します。・ ノブおよびパネルキーからの操作が可能になります。・ リモート状態での設定は、ローカル状態になっても保持されます。

NoteGP-IB インタフェースは、他のインタフェース (USB、イーサネット ) と同時に使用できません。

9-3IM LS3300-01JA

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について

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9.2 GP-IB インタフェースによる接続

GP-IB ケーブル本機器の GP-IB コネクタは、IEEE St’d 488-1978 規格の 24 ピンコネクタです。GP-IB ケーブルは、IEEE St’d 488-1978 に合ったものを使用してください。

接続方法下図のように接続してください。

LS3300

接続時の注意・ GP-IB ケーブルのコネクタに付いているねじは、しっかりと固定してください。・ PC 側の GP-IB ボード ( またはカード ) には、N.I( ナショナルインスツルメンツ ) 社製をご使用く

ださい。詳細は、9.1 節をご覧ください。・ 本機器と PC 間を接続する通信ケーブルの途中に変換器を介した場合 ( たとえば、GP-IB と USB

変換のように )、正常に動作しないときがあります。詳細は、お買い求め先にお問い合わせください。

・ 何本かのケーブルを接続して、複数の機器を接続することができます。ただし、1 つのバス上にコントローラを含め 15 台以上の機器を接続することはできません。

・ 複数の機器を接続するときは、それぞれのアドレスを同じに設定することはできません。・ 機器間をつなぐケーブルは 2m 以下のものを使用してください。・ ケーブルの長さは合計で 20m を超えないようにしてください。・ 通信を行っているときは、少なくとも全体の 2/3 以上の機器の電源を ON にしておいてください。・ 複数の機器を接続するときは、下図に示すようなリニア形またはスター形の結線にしてくださ

い。その組み合わせも可能です。ループ形の結線はできません。

9-4 IM LS3300-01JA

9.2 GP-IB インタフェースによる接続

同期運転している場合の接続複数の LS3300 を同期運転している場合は、以下のように接続してください。

・ 平衡な信号を出力する場合 (Master の UNIT2、UNIT3 端子と Slave の USB ポートを接続 ) Master の GP-IB コネクタに PC を接続

・ 不平衡な信号を出力する場合 (Master の UNIT2、UNIT3 端子と Slave の USB ポートを接続しない ) Master と Slave 個々の GP-IB コネクタに PC を接続

注  意通信ケーブルを接続したり、取り外したりするときは、必ず PC および本機器の電源をオフにしてください。オフにしないと、誤動作を生じたり、内部回路を破損したりすることがあります。

9-5IM LS3300-01JA

GP-IB

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9.3 GP-IB アドレスの設定

操  作1. トップメニューで UTILITY のソフトキーを押すか、UTILITY キーを押します。2. Remote のソフトキーを押します。

3. GP-IB のソフトキーを押します。4. ノブで GP-IB アドレスを設定します。

Note・ USB、GP-IB、イーサネットのどれか 1 つの通信インタフェースだけを使用してください。他の通信イン

タフェースも同時にコマンドを送信すると、コマンドが正常に実行されません。・ GP-IB を介してコントローラが GP-IB で本機器または他のデバイスと通信しているときは、アドレスを変

更しないでください。・ GP-IB で接続できる各装置は、GP-IB システム内で固有のアドレスを持ちます。このアドレスによって他

の装置と識別されます。本機器を PC などに接続するときは、本機器のアドレスを他の機器と重ならないように設定してください。

9-6 IM LS3300-01JA

9.4 インタフェースメッセージに対する応答

インタフェースメッセージに対する応答ユニラインメッセージに対する応答• IFC(InterfaceClear) トーカ、リスナを解除します。データ出力中のときは出力を中止します。

• REN(RemoteEnable) リモート状態 / ローカル状態を切り替えます。

IDY(Identify) はサポートしていません。

マルチラインメッセージ ( アドレスコマンド ) に対する応答• GTL(GoToLocal) ローカル状態へ移行します。

• SDC(SelectedDeviceClear)・ 受信中のプログラムメッセージ ( コマンド ) と、出力キュー (14.5 節 ) をクリアします。・ 実行中の *OPC、*OPC? は無効になります。・ *WAI、COMMunicate:WAIT は直ちに終了します。

PPC(Parallel Poll Configure)、TCT(Take Control)、GET(Group Execute Trigger) はサポートしていません。

マルチラインメッセージ ( ユニバーサルコマンド ) に対する応答• LLO(LocalLockout) フロントパネルの OUTPUT スイッチによる LOCAL 切り替え操作を無効にし、ローカル状態への

移行を禁止します。

• DCL(DeviceClear) SDC と同じ動作をします。

• SPE(SerialPollEnable) バス上のすべての機器のトーカ機能をシリアルポールモードにします。コントローラは各機器

を順番にポーリングします。

• SPD(SerialPollDisable) バス上のすべての機器のトーカ機能のシリアルポールモードを解除します。

PPU(Parallel Poll Unconfigure) はサポートしていません。

インタフェースメッセージとはインタフェースメッセージは、インタフェースコマンドまたはバスコマンドとも呼ばれ、コントローラから発せられるコマンドのことです。次のような分類になっています。

ユニラインメッセージ 1 本の管理ラインを経由してメッセージを送ります。次の 3 種類があります。

・ IFC(Interface Clear)・ REN(Remote Enable)・ IDY(Identify)

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GP-IB

について

9.4 インタフェースメッセージに対する応答

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マルチラインメッセージ 8 本のデータラインを経由してメッセージを送ります。次のように分類されます。

• アドレスコマンド 機器がリスナあるいはトーカに指定されているときに有効なコマンドです。次の 5 種類があり

ます。

リスナに指定している機器に有効なコマンド・ GTL(Go To Local)・ SDC(Selected Device Clear)・ PPC(Parallel Poll Configure)・ GET(Group Execute Trigger)

トーカに指定している機器に有効なコマンド・ TCT(Take Control)

• ユニバーサルコマンド リスナ・トーカの指定の有無に関わらず、すべての機器に有効です。次の 5 種類があります。

・ LLO(Local Lockout)・ DCL(Device Clear)・ PPU(Parallel Poll Unconfigure)・ SPE(Serial Poll Enable)・ SPD(Serial Poll Disable)

その他、インタフェースメッセージとして、リスナアドレス、トーカアドレス、2 次コマンドがあります。

インタフェースメッセージ

ユニラインメッセージ アドレス

コマンドユニバーサルコマンド

IFCRENIDY

GTLSDCPPC GETTCT

LLODCLPPUSPESPD

リスナアドレス

トーカアドレス

2次コマンド

マルチラインメッセージ

印は本機器でサポートしているインタフェースメッセージです。

NoteSDC と DCL の違いマルチラインメッセージのうち、SDC はトーカ・リスナの指定が必要なアドレスコマンド、DCL はトーカ・リスナの指定が不要なユニバーサルコマンドです。したがって、SDC はある特定の機器を対象にしますが、DCL はバス上のすべての機器を対象にします。

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プログラムを組む前に

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第 10章 プログラムを組む前に

プログラムメッセージユニットの書式プログラムメッセージユニットの書式は次のようになります。

,

<プログラムヘッダ> <プログラムデータ>スペース

< プログラムヘッダ >プログラムヘッダは命令の種類を表わします。詳しくは、10.2 節を参照してください。

< プログラムデータ >命令を実行するときに必要な条件などがあるときは、プログラムデータを付けます。プログラムデータを付けるときは、ヘッダとデータをスペース (ASCII コード

「20H」) で区切ります。複数のデータがあるときは、データとデータの間を「,」( カンマ ) で区切ります。詳しくは、10.4 節を参照してください。例 :SOURce:CURRent:RANGe 1A<PMT>

ヘッダ データ

応答メッセージ応答メッセージの書式は次のようになります。

<RMT>

;

<応答メッセージユニット>

< 応答メッセージユニット >応答メッセージは、1 つ以上の応答メッセージユニットをつないだものです。応答メッセージユニットが 1つの応答に相当します。応答メッセージユニットは「;」( セミコロン ) で区切られます。応答メッセージの書式については、次ページを参照してください。例  

ユニット1

ユニット2

:SOURCE:VOLTAGE:RANGE 1.0E+00;LEVEL:VALUE 400.000E-03

<RMT>応答メッセージのターミネータで、NL^END です。

メッセージコントローラと本機器の間の送受信は、メッセージという単位で行います。コントローラから本機器に送信するメッセージをプログラムメッセージといい、コントローラが本機器から受信するメッセージを応答メッセージといいます。プログラムメッセージの中に応答を要求する命令 ( クエリといいます ) があるときは、本機器はプログラムメッセージを受信したあとに、応答メッセージを送信します。1 つのプログラムメッセージに対する応答は、必ず 1 つの応答メッセージになります。

プログラムメッセージプログラムメッセージの書式は次のようになります。

<PMT>

;

<プログラムメッセージユニット>

<プログラムメッセージユニット>プログラムメッセージは、1 つ以上のプログラムメッセージユニットをつないだものです。プログラムメッセージユニットが 1 つの命令に相当します。本機器は受信した順序で命令を実行していきます。プログラムメッセージユニットは「;」( セミコロン )で区切ります。プログラムメッセージの書式については、次項を参照してください。例 

ユニット ユニット

:SOURce:CURRent:RANGe 1A;LEVel 1A

<PMT>プログラムメッセージのターミネータです。次の 3 種類があります。NL( ニューライン ): LF( ラ イ ン フ ィ ー ド ) と 同 じ、

ASCII コード「0AH」の一文字^END: IEEE488.1 で定義されている END

メッセージ (END メッセージと同時に送信さ

れたデータバイトは、プログラムメッセージの最後のデータになります )

NL^END: END メッセージが付加された NL (NL はプログラムメッセージには

含まれません )

10.1 メッセージ

10-2 IM LS3300-01JA

10.1 メッセージ

応答メッセージユニットの書式応答メッセージユニットの書式は次のようになります。

,

<応答ヘッダ> <応答データ>スペース

< 応答ヘッダ >応答データの前に応答ヘッダが付くことがあります。ヘッダとデータの間は、1 文字のスペースで区切られます。詳しくは、10.3 節を参照してください。

< 応答データ >応答データは、応答の内容を示します。複数のデータがあるときは、データとデータの間は「,」( カンマ )で区切られます。詳しくは、10.3 節を参照してください。例100.00E-03<RMT> :SOURCE:VOLTAGE:RANGE 1.0E+00<RMT>

ヘッダデータ データ

プログラムメッセージに複数のクエリがある場合、応答の順序はクエリの順序に従います。クエリの多くは1 つの応答メッセージユニットを返しますが、複数のユニットを返すものもあります。1 番目のクエリの応答は 1 番目のユニットですが、n 番目の応答は n 番目のユニットとは限りません。確実に応答を取り出したいときは、プログラムメッセージを分けるようにしてください。

メッセージの送受信時の注意・ クエリを含まないプログラムメッセージを送信した

ときは、いつでも次のプログラムメッセージを送信できます。

・ クエリを含むプログラムメッセージを送信したときは、次のプログラムメッセージを送信する前に応答メッセージを受信しなければなりません。もし、応答メッセージを受信しないか、途中までしか受信せずに次のプログラムメッセージを送信したときは、エラーになります。受信されなかった応答メッセージは捨てられます。

・ コントローラが応答メッセージがないのに受信しようとしたときは、エラーになります。もし、コントローラがプログラムメッセージを送信し終わる前に応答メッセージを受信しようとすると、エラーになります。

・ メッセージにユニットが複数あるプログラムメッセージを送信したときに、その中に不完全なプログラムユニットが存在すると、本機器は完全と思われるプログラムメッセージユニットを拾い上げて実行を試みますが、必ずしも成功するとは限りません。また、その中にクエリが含まれていても、必ずしも応答が返るとは限りません。

デッドロック状態本機器は、送受信とも最低 1024 バイトのメッセージをバッファに蓄えておくことができます ( バイト数は、動作状態によって増減することがあります )。このバッファが送受信と同時にいっぱいになると、本機器は動作不能状態になります。これをデッドロック状態といいます。このときは、応答メッセージを捨てることで動作不能から回復します。プログラムメッセージを <PMT> も含めて 1024 バイト以下にしておけば、デッドロックすることはありません。また、クエリがないプログラムメッセージは、デッドロックすることはありません。

10-3IM LS3300-01JA

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例 電圧発生に関するグループ ( 一部 ) :SOURce:VOLTage?

:SOURce:VOLTage:RANGe

:SOURce:VOLTage:LEVel[:VALue]

:SOURce:VOLTage:LEVel:RATio

:SOURce:VOLTage:PHASe[:VALue]

:SOURce:VOLTage:OUTPut?

• 同じグループの命令を続けて記述する場合 本機器は、実行している命令がどの階層の命令であ

るかを記憶し、次に送信した命令も同じ階層に属しているものと仮定して解析を行っています。したがって、同じグループの命令は、共通のヘッダの部分を省略することができます。例 :SOURce:CURRent:RANGe 1A;

LEVel 0.3A<PMT>

• 違うグループの命令を続けて記述する場合 グループが違う命令を後ろに記述するときは、ヘッ

ダの先頭に「:」( コロン ) を付けます ( 省略することはできません )。例 :SOURce:CURRent:LEVel 0.3A;:OSCillator:

SOURce INTernal<PMT>

• 単純ヘッダを続けて記述する場合 他の命令に単純ヘッダを続けるときは、単純ヘッダ

の先頭に「:」( コロン ) を付けます ( 省略することはできません )。

• 共通コマンドを続けて記述する場合 IEEE 488.2-1992 で定義された共通コマンドは、階層

には無関係です。「:」( コロン ) はつける必要はありません。例 :SOURce:CURRent:RANGe 1A;*CLS;

:SOURce:VOLTage:RANGe 300V<PMT>

• コマンド間を <PMT> で区切った場合 ターミネータで区切ると、2 つのプログラムメッ

セージを送信することになります。したがって、同じグループでのコマンドを続ける場合でも、共通のヘッダを省略することはできません。例 :SOURce:CURRent:RANGe 1A<PMT> :SOURce:CURRent:LEVel 0.3A<PMT>

10.2 命令

命令コントローラから本機器に送信される命令 ( プログラムヘッダ ) には、以下に示す 3 種類があります。それぞれプログラムヘッダの書式が異なります。

共通コマンドヘッダIEEE 488.2-1992 で規定されている命令を共通コマンドといいます。共通コマンドのヘッダの書式は次のようになります。先頭に必ず「*」( アスタリスク ) 付けます。

* <ニモニック> ?

共通コマンドの例 *CLS

複合ヘッダ共通コマンド以外の本機器固有の命令は、機能ごとに分類されて、階層化されています。複合ヘッダの書式は次のようになります。下の階層を記述するときは、必ず「:」( コロン ) を付けます。

:

<ニモニック> ?:

単純ヘッダ機能的に独立した、階層を持たない命令です。ヘッダの書式は次のようなります。

<ニモニック> ?:

Note < ニモニック > とは、アルファベットと数字からなる文

字列です。

命令を続けて記述する場合• グループについて ヘッダが階層化された共通の複合ヘッダを持つコマ

ンド群をグループといいます。グループの中にさらに小さいグループが存在することもあります。

10-4 IM LS3300-01JA

10.2 命令

上位クエリグループの上位のコマンドに「?」を付けたクエリを上位クエリといいます。最上位クエリを実行すると、そのグループで設定できるすべての設定をまとめて受信できます。階層が 3 階層以上あるグループで、下の階層をすべて出力するものもあります。例:SOURce:VOLTage?<PMT>→

:SOURCE:VOLTAGE:RANGE 300.0E+00;

LEVEL:VALUE 0.00000E+00;

RATIO 100.000;:SOURCE:VOLTAGE:

PHASE:VALUE 0.000<RMT>

上位クエリの応答は、そのまま本機器にプログラムメッセージとして送信することができます。送信すると、上位クエリを行ったときの設定を再現できます。ただし、上位クエリでは現在使われていない設定情報を返さないものもあります。必ずしもそのグループのすべての情報が応答として出力されるわけではないので、注意してください。

ヘッダの解釈の規則本機器は、受信したヘッダを次の規則に従って解釈します。

・ ニモニックのアルファベットの大文字 / 小文字は区別しません。

例 「SOURce」 -> 「source」「SOURCE」でも可・ 小文字の部分は省略できます。 例 「SOURce」 -> 「SOURc」「SOUR」でも可

・ ヘッダの最後の「?」( クエスチョンマーク ) は、クエリであることを示します。「?」は省略できません。

例 「SYSTem?」 -> 最小の省略形は「SYST?」・ [] で囲まれた部分は省略できます。 例  :OUTPut[:STATe] ON

-> 「OUTP ON」 でも可 ただし、上位クエリの場合、最後の部分は省略でき

ません。 例  「SYSTem?」と「SYSTem:COMMunicate?」は

別のクエリになります。

10-5IM LS3300-01JA

プログラムを組む前に

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10.3 応答

応答コントローラが「?」の付いた命令であるクエリを送信すると、本機器はそのクエリに対する応答メッセージを返します。返される形式には、次の 2 つがあります。・ ヘッダ+データの応答 応答をそのままプログラムメッセージとして利用で

きるものは、命令のヘッダを付けて返されます。例 :SOURce:VOLTage:RANGe?<PMT>→

:SOURCE:VOLTAGE:RANGE 300.0E+00<RMT>

・ データだけの応答 そのままプログラムメッセージとして利用できない

もの ( クエリ専用の命令 ) は、ヘッダを付けないでデータだけが返されます。ただし、ヘッダを付けて返すクエリ専用の命令もあります。例 :OSCillator:READ?<PMT> ->

50.000<RMT>

ヘッダを付けない応答を返したい場合「ヘッダ+データ」で返されるものでも、ヘッダを強

制的に付けないようにすることができます。これには、「COMMunicate:HEADer」命令を使用します。

省略形について応 答 の ヘ ッ ダ は、 通 常 は 小 文 字 の 部 分 を 省 略 し た形 で 返 さ れ ま す。 こ れ を 省 略 し な い フ ル ス ペ ル にすることもできます。これには、「COMMunicate:

VERBose」命令を使用します。また、省略形のときは[]で囲まれた部分も省略されます。

10-6 IM LS3300-01JA

10.4 データ

< 電圧 >、< 電流 >、< 時間 >、< 周波数 >、< 位相 >、< パーセント >< 電圧 >、< 電流 >、< 時間 >、< 周波数 >、< 位相 >、< パーセント > は、<10 進数 > のうち物理的な次元を持ったデータです。前述の <NRf> 形式に < 乗数 > および < 単位 > を付けることができます。次の書式のどれかで記述します。

書式 例<NRf>< 乗数 >< 単位 > 5MV

<NRf>< 単位 > 5E-3V

<NRf>< 乗数 > 5M

<NRf> 5E-3

< 乗数 >使用できる < 乗数 > は下表のとおりです。

記号 読み 乗数EX エクサ 1018

PE ペタ 1015

T テラ 1012

G ギガ 109

MA メガ 106

K キロ 103

M ミリ 10 - 3

U マイクロ 10 - 6

N ナノ 10 - 9

P ピコ 10 - 12

F フェムト 10 - 15

< 単位 >使用できる < 単位 > は下表のとおりです。

記号 読み 意味V ボルト 電圧A アンペア 電流S セカンド 時間HZ ヘルツ 周波数PCT パーセント パーセントDEG デグ 角度

・ < 乗数 > と < 単位 > は、大文字 / 小文字の区別がありません。

・ マイクロの「µ」は「U」で表わします。・ メガの「M」はミリと区別するため、「MA」で表わ

します。ただし、電流のときは「MA」はミリアンペアと解釈します。

・ < 乗数 > も < 単位 > も省略したときは、基本単位 (V、A、S) になります。

データデータとは、ヘッダの後ろにスペースを空けて記述する条件や数値です。データは次のように分類されます。

データ 意味<10 進数 > 10 進数で表された数値 ( 例:出力分割の分母の値 ->:DIVider:DENominator 4

< 電圧 >< 電流 > 物理的な次元を持った数値< 時間 >< 周波数 > ( 例:電圧レンジの設定< 位相 >< パーセント > ->:SOURce:RANGe 300V

<Register> 2、8、10、16 進数のどれかで表されたレジスタ値

( 例:拡張イベントレジスタ値 -> STATUS:EESE #HFE)< 文字データ > 規定された文字列 ( ニモニック )。 内か

ら選択 ( 例:発生ファンクションの選択 ->:SOURce:FUNCtion VOLTage|

CURRent

<Boolean> ON/OFF を表わす。「ON」「OFF」または数値で設定

( 例:出力を ON ->:OUTPut:STATe ON)< 文字列データ > 任意の文字列

( 例:イーサネットの IP アドレスの設定 ->:SYSTem:COMMunicate:

ETHernet:IP ”192.168.0.1”

< ブロックデータ > 任意の 8 ビットの値を持つデータ

<10 進数 ><10 進数 > は下表のように 10 進数で表現された数値です。なお、これは ANSI X3.42-1975 で規定されている NR 形式で記述します。

記号 意味 例<NR1> 整数 125 -1 +1000

<NR2> 固定小数点数 125.0 -.90 +001.

<NR3> 浮動小数点数 125.0E+0 -9E-1 +.1E4

<NRf> <NR1> ~ <NR3> のどれでも可能

・ 本機器がコントローラから送られた 10 進数を受け取るときは、<NR1> ~ <NR3> のどの形式でも受け付けます。これを <NRf> で表わします。

・ 本機器からコントローラに返される応答メッセージは、<NR1> ~ <NR3> のどれを使用するかはクエリごとに決められています。値の大きさによって使用する形式が変わることはありません。

・ <NR3> 形式の場合、「E」のあとの「+」は省略できます。「-」は省略できません。

・ 設定範囲外の値を記述したときは、エラー ( エラー番号 :222 Data out of range.) になります。

・ 精度以上の値を記述したときは、四捨五入します。

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10.4 データ

・ 応答メッセージは、必ず「"」( ダブルクォーテーション ) で囲って返されます。

・ < 文字列データ > は任意の綴りなので、最後の「'」( シングルクォーテーション ) または「"」( ダブルクォーテーション ) がないと、本機器は残りのプログラムメッセージユニットを < 文字列データ > の一部と解釈してしまい、エラーが正しく検出できない場合があります。

< ブロックデータ >< ブロックデータ > は、任意の 8 ビットの値を持つデータです。本機器では、応答メッセージだけに使用されます。書式は次のとおりです。

書式 例#N<N 桁の 10 進数 >< データバイトの並び > #800000010ABCDEFGHIJ

・ #N < ブロックデータ > であることを表わします。「N」

は次に続くデータバイト数を表わす ASCII コードの文字数 ( 桁 ) を示します。

・ <N 桁の 10 進数 > データのバイト数を表わします ( 例:00000010 =

10 バイト )。・< データバイトの並び > 実際のデータを表わします ( 例:ABCDEFGHIJ)。

・ データは 8 ビットでとり得る値 (0 ~ 255) です。したがって、「NL」を示す ASCII コード「0AH」もデータになることがありますので、コントローラ側では注意が必要です。

<Register><Register> は整数ですが、<10 進数 > のほかに <16 進数 ><8 進数 ><2 進数 > でも表現できるデータです。数値がビットごとに意味を持つときに使用します。次の書式のどれかで記述します。

書式 例<NRf> 1

#H<0 ~ 9、A ~ F からなる 16 進数 > #H0F

#Q<0 ~ 7 からなる 8 進数 > #Q777

#B<0 または 1 からなる 2 進数 > #B001100

・ <Register> は、大文字 / 小文字の区別はありません。・ 応答メッセージは必ず <NR1> で返されます。

< 文字データ >< 文字データ > は、規定された文字 ( ニモニック ) のデータです。主に選択肢を表現するときに使用され、内の文字列からどれか 1 つを選んで記述します。データの解釈のしかたは、10.2 節の「ヘッダの解釈の規則」と同様です。

書式 例VOLTage|CURRent VOLTage

・ 応 答 メ ッ セ ー ジ で は、 ヘ ッ ダ と 同 様 に「COMMunicate:VERBose」を使って、フルスペル

で返すか、省略形で返すかを選ぶことができます。・ 「COMMunicate:HEADer」の設定は < 文字データ >

には影響しません。

<Boolean><Boolean> は、ON または OFF を示すデータです。次の書式のどれかで記述します。

書式 例ON|OFF|<NRf> ON OFF 1 0

・ <NRf> で表わす場合は、整数に四捨五入した値が「0」のときが OFF、「0 以外」のときが ON になります。

・ 応答メッセージは必ず、ON のときは「1」、OFF のときは「0」で返されます。

< 文字列データ >< 文字列データ > は、< 文字データ > のように規定された文字列ではなく、任意の綴りの文字列です。次のように、「'」( シングルクォーテーション ) または「"」( ダブルクォーテーション ) で囲った書式で記述します。

書式 例< 文字列データ > 'ABC' "IEEE488.2-1992"

・ 「""」内に文字列として「"」があるときは、「""」で表わします。「'」のときも同様です。

10-8 IM LS3300-01JA

10.5 コントローラとの同期

ビット 4 が「1」から「0」に変化したときに、拡張イベントレジスタのビット 4 を「1」にセットするように、遷移フィルタを設定することを示しています。

「:STATus:EESE 5」は、拡張イベントレジスタのビット 4 だけをステータスバイトに反映するようにする命令です。

「STATus:EESR?」は、拡張イベントレジスタをクリアするために行っています。

「*SRE 8」は、拡張イベントレジスタの原因だけでサービスリクエストが発生するようにする命令です。

「:SOURce:VOLTage:OUTPut?」は、サービスリクエストが発生するまで実行されません。

• COMMunicate:WAIT コマンドを使う 「:COMMunicate:WAIT」は、特定のイベントが発

生するのを待つ命令です。例 :STATus:FILTer5 FALL;:STATus:

EESE 16;EESR?;*SRE 8;:SOURce:VOLTage:

LEVel 1000V<PMT>

(:STATus:EESR? の応答を読む ) :COMMunicate:WAIT #H0010;:SOURce:

VOLTage:OUTPut?

<PMT>

「:STATus:FILTer5 FALL」および「:STATus:

EESR?」の意味は、前述の拡張イベントレジスタの場合と同一です。

「:COMMunicate:WAIT #H0010」は、拡張イベントレジスタのビット 4 が「1」にセットされるのを待つことを示しています。

「:SOURce:VOLTage:OUTPut?」は、拡張イベントレジスタのビット 4 が「1」になるまで実行されません。

オーバラップコマンドとシーケンシャルコマンドコマンドには、オーバラップコマンドとシーケンシャルコマンドの 2 種類があります。オーバラップコマンドは、先に送信したコマンドによる動作が完了する前に、次のコマンドによる動作が開始することが許されるコマンドです。シーケンシャルコマンドは、連続してコマンドを送信したときでも、先の動作が完了するまで次のコマンドによる動作を待ちます。本機器のコマンドはすべてシーケンシャルコマンドです。ただし、シーケンシャルコマンドの場合でも、電圧・電流の出力値を正しく問い合わせるために同期をとる必要がある場合もあります。たとえば出力値を変更して最新の出力値を問い合わせたいとき、任意のタイミングで「:SOURce:VOLTage:OUTPut?」または

「:SOURce:CURRent:OUTPut?」を送信していると、変更した出力値に達する前の出力値を応答するため、変更後の出力値が正しく受信できない可能性があります。このときは次に示す方法で出力値が変更した値に達したときのタイミングをとる必要があります。

オーバラップコマンド以外の同期をとる方法

• STATus:CONDition? クエリを使う 「STATus:CONDition?」は状態レジスタ (14.4 節

参照 ) の内容を問い合わせる命令です。出力値が安定しているかは、電圧出力は状態レジスタのビット4、電流出力は状態レジスタのビット5を読むことで判断できます。状態レジスタのビット4または5が「1」なら電圧出力または電流出力が遷移中、「0」なら安定していることを示します。

例 :SOURce:VOLTage:LEVel 1000V<PMT> :STATus:CONDition?<PMT>

  ( 応答を読んでビット 4 が 1 なら 1 つ前に戻る )  :SOURce:VOLTage:OUTPut?<PMT>

「:SOURce:VOLTage:OUTPut?」は、状態レジスタのビット 4 が「0」になるまで実行されません。

• 拡張イベントレジスタを使う 状態レジスタの変化は、拡張イベントレジスタ (12.4

節 ) に反映させることができます。例 :STATus:FILTer5 FALL;:STATus:EESE

16; EESR?;*SRE 8;:SOURce:VOLTage:

LEVel 1000V <PMT>

(:STATus:EESR? の応答を読む ) ( サービスリクエストの発生を待つ ) :SOURce:VOLTage:OUTPut?<PMT>

「:STATus:FILTer5 FALL」は、状態レジスタの

11-1IM LS3300-01JA

コマンド

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第 11章 コマンド

11.1 コマンド一覧表

コマンド 機能 ページCOMMunicate グループ:COMMunicate? 通信に関するすべての設定値を問い合わせます。 11-4:COMMunicate:HEADer クエリに対する応答にヘッダーを付けるか付けないかを設定 / 問い合わせま

す。11-4

:COMMunicate:VERBose クエリに対する応答をフルスペルで返送するか省略形で返送するかを設定 /問い合わせます。

11-4

:COMMunicate:WAIT 指定された拡張イベントのどれかが発生するのを待ちます。 11-4:COMMunicate:WAIT? 指定された拡張イベントのどれかが発生したときに応答を作成します。 11-4OSCillator グループ:OSCillator? 基準信号に関するすべての設定を問い合わせます。 11-5:OSCillator:SOURce 基準信号の内部 / 外部を設定 / 問い合わせます。 11-5:OSCillator:FREQuency 内部基準信号周波数を設定 / 問い合わせます。 11-5:OSCillator:READ? 出力している周波数を問い合わせます。 11-5OUTPut グループ:OUTPut[:STATe] 出力の ON/OFF を設定 / 問い合わせます。 11-6:OUTPut:SELEct? SELECT に関するすべての設定を問い合わせます。 11-6:OUTPut:SELEct:VOLTage<x> 電圧出力の SELECT ON/OFF を設定/問い合わせます。 11-6:OUTPut:SELEct:CURRent<x> 電流出力の SELECT ON/OFF を設定/問い合わせます。 11-6:OUTPut:STABilizing:VOLTage 電圧出力の出力信号が遷移しているか問い合わせます。 11-6:OUTPut:STABilizing:CURRent 電流出力の出力信号が遷移しているか問い合わせます。 11-6SOURce グループ:SOURce? 発生に関するすべての設定を問い合わせます。 11-7:SOURce:VOLTage? 電圧発生に関するすべての設定を問い合わせます。 11-7:SOURce:VOLTage:RANGe 電圧レンジを設定 / 問い合わせます。 11-7:SOURce:VOLTage:LEVel[:VALue] 電圧出力設定値を設定 / 問い合わせます。 11-7:SOURce:VOLTage:LEVel:RATio 電圧出力レシオを設定 / 問い合わせます。 11-7:SOURce:VOLTage:PHASe[:VALue] 電圧出力位相を設定 / 問い合わせます。 11-7:SOURce:VOLTage:OUTPut? 電圧出力の電圧出力レベルを問い合わせます。 11-7:SOURce:CURRent? 電流 ( または電流センサ信号電圧 ) 発生に関するすべての設定を問い合わせ

ます。11-7

:SOURce:CURRent:RANGe 電流 ( または電流センサ信号電圧 ) レンジを設定 / 問い合わせます。 11-7:SOURce:CURRent:LEVel[:VALue] 電流 ( または電流センサ信号電圧 ) 出力設定値を設定 / 問い合わせます。 11-8:SOURce:CURRent:LEVel:RATio 電流 ( または電流センサ信号電圧 ) 出力レシオを設定 / 問い合わせます。 11-8:SOURce:CURRent:PHASe[:VALue] 電流 ( または電流センサ信号電圧 ) 出力位相を設定 / 問い合わせます。 11-8:SOURce:CURRent:SENSor:RATio 電流センサー信号出力の変換比を設定 / 問い合わせます。 11-8:SOURce:CURRent:OUTPut? 電流出力の電流出力レベルを問い合わせます。 11-8:SOURce:PFACtor? 力率に関するすべての設定を問い合わせます。 11-8:SOURce:PFACtor:PHASe 電圧に対する電流の位相差を設定 / 問い合わせます。 11-8:SOURce:PFACtor:POLarity 力率の進み / 遅れを設定 / 問い合わせます。 11-8:SOURce:PFACtor:VALue 力率を設定 / 問い合わせます。 11-8:SOURce:POWer:OUTPut? 電力出力の有効電力と無効電力を問い合わせます。 11-9STATus グループ:STATus? 通信のステータス機能に関連する設定をすべて問い合わせます。 11-10:STATus:CONDition? 状態レジスタの内容を問い合わせます。 11-10:STATus:EESE 拡張イベントイネーブルレジスタを設定 / 問い合わせます。 11-10:STATus:EESR? 拡張イベントレジスタの内容の問い合わせ、レジスタをクリアします。 11-10:STATus:ERRor? 発生したエラーのコードとメッセージの内容 ( エラーキューの先頭 ) を問い

合わせます。11-10

:STATus:FILTer<x> 遷移フィルタを設定 / 問い合わせます。 11-10

11-2 IM LS3300-01JA

11.1 コマンド一覧表コマンド 機能 ページ:STATus:QENable エラー以外のメッセージをエラーキューに格納するかしないかを設定 / 問い

合わせます。11-10

:STATus:QMESsage 「STATus:ERRor?」 の応答にメッセージ内容を付けるか付けないかを設定 / 問い合わせます。

11-10

:STATus:EMERgency<x> 機器異常の発生の有無を問い合わせます。 11-11:STATus:TRIP<x>:FACTor? トリップの発生の有無を問い合わせます。 11-11:STATus:TRIP<x>:CURRent? 電流出力でトリップを検出したかを問い合わせます。 11-11:STATus:TRIP<x>:OSCillator? 外部基準信号で異常を検出したかを問い合わせます。 11-12:STATus:TRIP<x>:VOLTage? 電圧出力でトリップを検出したかを問い合わせます。 11-12SWEep グループ:SWEep? スイープに関するすべての設定を問い合わせます。 11-13:SWEep:DIRection:VOLTage 電圧スイープを実行 / 問い合わせます。 11-13:SWEep:DIRection:CURRent 電流スイープを実行 / 問い合わせます。 11-13:SWEep:TIME スイープスピードを設定 / 問い合わせます。 11-13:SWEep:RANGe[:UPPer] スイープ範囲の上限を設定 / 問い合わせます。 11-13SYSTem グループ:SYSTem? システムに関連する設定をすべて問い合わせます。 11-14:SYSTem:BEEP ビープ音の ON/OFF を設定 / 問い合わせます。 11-14:SYSTem:DISPlay? ディスプレイに関連する設定のすべてを問い合わます。 11-14:SYSTem:DISPlay:STATe ディスプレイの ON/OFF を設定 / 問い合わます。 11-14:SYSTem:DISPlay:BRIGhtness ディスプレイのバックライト輝度を設定 / 問い合わます。 11-14:SYSTem:EARTh? 接地に関連する設定をすべて問い合わせます。 11-14:SYSTem:EARTh:CURRent<x> 電流出力端子の接地の ON/OFF を設定 / 問い合わせます。 11-14:SYSTem:EARTh:VOLTage<x> 電圧出力端子の接地の ON/OFF を設定 / 問い合わせます。 11-14:SYSTem:COMMunicate 通信に関連する設定のすべてを問い合わせます。 11-15:SYSTem:COMMunicate:GPIB? GPIB 通信に関連する設定のすべてを問い合わせます。 11-15:SYSTem:COMMunicate:GPIB: ADDRess

GP-IB アドレスを設定 / 問い合わせます。 11-15

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet? イーサネット通信に関連する設定のすべてを問い合わせます。 11-15:SYSTem:COMMunicate:ETHernet: DHCP

イーサネットの DHCP の ON/OFF を設定 / 問い合わせます。 11-15

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:IP イーサネットの IP アドレスを設定 / 問い合わせます。 11-15:SYSTem:COMMunicate:ETHernet: MASK

イーサネットのサブネットマスクを設定 / 問い合わせます。 11-15

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet: GATeway

イーサネットのデフォルトゲートウェイを設定 / 問い合わせます。 11-15

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet: MACaddress

イーサネットの MAC アドレスを問い合わせます。 11-15

:SYSTem:INSTrument:NUMBer<x>? 機器のシリアル番号を問い合わせます。 11-15:SYSTem:INSTrument:STATe<x>? 機器の状態を問い合わせます。 11-16:SYSTem:INSTrument:ERRor<x>? 機器の異常を問い合わせます。 11-16:SYSTem:PCHart 位相図の表示形式を設定 / 問い合わせます。 11-16:SYSTem:REBoot 時間を指定して本機器を再起動します。 11-16WIRing グループ:WIRing? WIRing に関するすべての設定を問い合わせます。 11-17:WIRing:PRIority 優先ユニットを設定 / 問い合わせます。 11-17:WIRing:TYPE 結線方式を設定 / 問い合わせます。 11-17共通コマンドグループ*CLS 標準イベントレジスタ、拡張イベントレジスタ、エラーキューをクリアしま

す。11-18

*ESE 標準イベントイネーブルレジスタの値を設定 / 問い合わせます。 11-18*ESR? 標準イベントレジスタの値を問い合わせ、同時にクリアします。 11-18*IDN? 機種を問い合わせます。 11-18*OPC 指定したオーバラップコマンドが終了したときに、標準イベントレジスタの

ビット 0(OPC ビット ) を 1 に設定します。11-18

11-3IM LS3300-01JA

コマンド

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

11.1 コマンド一覧表コマンド 機能 ページ*OPC? 指定したオーバラップコマンドが終了していれば、ASCII コードの 「1」 を

返します。11-18

*OPT? 装備しているオプションを問い合わせます。 11-18*RST 設定を初期化します。 11-19*SRE サービスリクエストイネーブルレジスタの値を設定 / 問い合わせます。 11-19*STB? ステータスバイトレジスタの値を問い合わせます。 11-19*TST? セルフテストを実行し、結果を問い合わせます。 11-19*WAI 指定したオーバラップコマンドが終了するまで、*WAI に続く命令を待ちま

す。11-19

11-4 IM LS3300-01JA

:COMMunicate?機能 通信に関するすべての設定値を問い合わせます。構文 :COMMunicate?

:COMMunicate:HEADer機能 クエリに対する応答にヘッダーを付けるか付け

ないかを設定 / 問い合わせます。構文 :COMMunicate:HEADer <Boolean>

:COMMunicate:HEADer?

ON|1: ヘッダーを付ける OFF|0: ヘッダーを付けない例 :COMMUNICATE:HEADER ON

:COMMUNICATE:HEADER?

-> :COMMUNICATE:HEADER 1

:COMMunicate:VERBose機能 クエリに対する応答をフルスペルで返送するか

省略形で返送するかを設定 / 問い合わせます。構文 :COMMunicate:VERBose <Boolean>

:COMMunicate:VERBose?

ON|1: フルスペルで返送 OFF|0: 省略形で返送例 :COMMUNICATE:VERBOSE ON

:COMMUNICATE:VERBOSE?

-> :COMMUNICATE:VERBOSE 1

解説 ・ フルスペルで返送する例 :CALIBRATE:RANGE 1.0E+00

・ 省略形で返送する例 :CAL:RANG 1.0E+00

11.2 COMMunicate グループCOMMunicate グループは、通信に関するグループです。このグループに相当するフロントパネルのパネルキーはありません。

:COMMunicate:WAIT機能 指定された拡張イベントのどれかが発生するの

を待ちます。構文 :COMMunicate:WAIT <Register>

<Register>=0 ~ 65535例 :COMMUNICATE:WAIT #H0008

解説 ・ :COMMunicate:WAIT コマンドを使った同期のとり方については、10.5 節をご覧ください。

・ 拡張イベントレジスタの詳細は 12.4 節をご覧ください。

:COMMunicate:WAIT?機能 指定された拡張イベントのどれかが発生したと

きに応答を作成します。構文 :COMMunicate:WAIT? <Register>

<Register>=0 ~ 65535例 :COMMUNICATE:WAIT? 65535 -> 1

解説 拡張イベントレジスタの詳細は 12.4 節をご覧ください。

11-5IM LS3300-01JA

コマンド

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

:OSCillator?機能 基準信号に関するすべての設定を問い合わせま

す。構文 :OSCillator?

:OSCillator:SOURce機能 基準信号の内部 / 外部を設定 / 問い合わせます。構文 :OSCillator:SOURce INTernal|

EXTernal|LINE

INTernal:内部信号 EXTernal:外部信号 LINE:電源のライン信号例 :OSCILLATOR:SOURCE INT

:OSCILLATOR:SOURCE? ->

:OSCILLATOR:SOURCE INTERNAL

:OSCillator:FREQuency機能 内部基準信号周波数を設定 / 問い合わせます。構文 :OSCillator:FREQuency < 周波数

>|MINimum|MAXimum

< 周波数 >:内部周波数値 40Hz ~ 1200Hz、( 設定分解能 0.001Hz)

MINimum:設定範囲内の最小値 MAXimum:設定範囲内の最大値例 :OSCILLATOR:FREQUENCY 40

:OSCILLATOR:FREQUENCY?

:OSCILLATOR:FREQUENCY 40.000E+00

:OSCillator:READ?機能 出力している周波数を問い合わせます。構文 :OSCillator:READ?

例 :OSCILLATOR:READ? ->

:OSCILLATOR:READ 40.000

解説 測定範囲外の場合は、9.91E+37 を返します。

11.3 OSCillator グループOSCillator グループは、基準信号の設定に関するグループです。

11-6 IM LS3300-01JA

:OUTPut[:STATe]機能 出力の ON/OFF を設定 / 問い合わせます。構文 :OUTPut:STATe <Boolean>

:OUTPut?

ON|1:出力する OFF|0:出力しない例 :OUTPUT ON

:OUTPUT? -> :OUTPUT 1

:OUTPut:SELEct?機能 SELECT に関するすべての設定を問い合わせます。構文 :OUTPut:SELEct?

:OUTPut:SELEct:VOLTage<x>機能 電圧出力の SELECT ON/OFF を設定/問い合わせ

ます。構文 [:OUTPut]:SELEct:VOLTage<x>

<Boolean>

[:OUTPut]:SELEct:VOLTage?

<x>:UNIT 番号 ( 省略可能、省略した場合 1 と判断される )

ON|1:出力する OFF|0:出力しない例 :OUTPUT:SELEct:VOLTage1 ON

:OUTPUT:SELEct:VOLTage1? ->

:OUTPUT:SELEct:VOLTage1 1

解説 結線方式と優先ユニットにより、制御対象外の UNIT 番号を設定時はエラー (221:Setting conflict.( 設定内容に矛盾があります。)) になります。

:OUTPut:SELEct:CURRent<x>機能 電流出力の SELECT ON/OFF を設定/問い合わせ

ます。構文 [:OUTPut]:SELEct:CURRent<x>

<Boolean>

[:OUTPut]:SELEct:CURRent?

<x>:UNIT 番号 ( 省略可能、省略した場合 1 と判断される )

ON|1:出力する OFF|0:出力しない例 :OUTPUT:SELEct:CURRent1 ON

:OUTPUT:SELEct:CURRent1? ->

:OUTPUT:SELEct:CURRent1 1

解説 結線方式と優先ユニットにより、制御対象外の UNIT 番号を設定時はエラー (221:Setting conflict.( 設定内容に矛盾があります。)) になります。

:OUTPut:STABilizing:VOLTage機能 電圧出力の出力信号が遷移しているか問い合わ

せます。構文 :OUTPut:STABilizing:VOLTage?

1:出力遷移中 0:出力遷移中ではない例 :OUTPUT:STABilizing:VOLTage? ->

:OUTPUT:STABILIZING:VOLTage 1

:OUTPut:STABilizing:CURRent機能 電流出力の出力信号が遷移しているか問い合わ

せます。構文 :OUTPut:STABilizing:CURRent?

1:出力遷移中 0:出力遷移中ではない例 :OUTPUT:STABilizing:CURRent? ->

:OUTPUT:STABILIZING:CURRENT 1

11.4 OUTPut グループOUTPut グループは、出力の ON/OFF 設定に関するグループです。フロントパネルの OUTPUT キーに相当します。

11-7IM LS3300-01JA

コマンド

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

:SOURce?機能 発生に関するすべての設定を問い合わせます。構文 :SOURce?

:SOURce:VOLTage?機能 電圧発生に関するすべての設定を問い合わせま

す。構文 :SOURce:VOLTage?

:SOURce:VOLTage:RANGe機能 電圧レンジを設定 / 問い合わせます。構文 :SOURce:VOLTage:RANGe < 電圧 >

< 電圧 >=1,10,30,100,300,1000(V)例 :SOURCE:VOLTage:RANGE 1

:SOURCE:VOLTAGE:RANGE? ->

:SOURCE:VOLTAGE:RANGE 1.0E+00

:SOURce:VOLTage:LEVel[:VALue]機能 電圧出力設定値を設定 / 問い合わせます。構文 :SOURce:VOLTage:LEVel[:VALue] < 電圧

>|MINimum|MAXimum

:SOURce:VOLTage:LEVel[:VALue]?

< 電圧 >:電圧値 MINimum:設定範囲内の最小値 MAXimum:設定範囲内の最大値例 :SOURCE:VOLTAGE:LEVEL:VALUE 1V

:SOURCE:VOLTAGE:LEVEL:VALUE? ->

1.00000E+00

:SOURce:VOLTage:LEVel:RATio機能 電圧出力レシオを設定 / 問い合わせます。構文 :SOURce:VOLTage:LEVel:RATio < パーセ

ント >|MINimum|MAXimum

:SOURce:VOLTage:LEVel:RATio?

< パーセント >:電圧出力に対する倍率 0.000%~ 120.000%( 設定分解能 0.001%)

MINimum:設定範囲内の最小値 MAXimum:設定範囲内の最大値例 :SOURCE:VOLTAGE:LEVEL:RATIO 100

:SOURCE:VOLTAGE:LEVEL:RATIO? ->

100.000

11.5 SOURce グループSOURce グループは、電圧 / 電流レンジの設定、出力値の表示に関するグループです。フロントパネルの V キーまたは I キーに相当します。

:SOURce:VOLTage:PHASe[:VALue]機能 電圧出力位相を設定 / 問い合わせます。構文 :SOURce:VOLTage:PHASe[:VALue] < 位相

>|MINimum|MAXimum

:SOURce:VOLTage:PHASe[:VALue]?

< 位相 >:電圧出力の基準信号に対する位相 -180.000°~ +359.999°( 設定分解能 0.001°)

MINimum:設定範囲内の最小値 MAXimum:設定範囲内の最大値例 :SOURCE:VOLTAGE:PHASE:VALUE 0.0

:SOURCE:VOLTAGE:PHASE:VALUE? -> 0.0

解説 ・ 範囲を外れた値が設定された場合 -180.000°~+180.000°の範囲に正規化されます。

・ 結線方式が単相 2 線式以外のときは、エラー(Setting conflict.( 設定内容に矛盾がありま す。)) になります。

:SOURce:VOLTage:OUTPut?機能 電圧出力の電圧出力レベルを問い合わせます。構文 :SOURce:VOLTage:OUTPut?

例 :SOURce:VOLTAGE:OUTPUT? -> 1.00000E+00

( 仮数部最大 6 桁、指数部最大 2 桁 )

:SOURce:CURRent?機能 電流 ( または電流センサ信号電圧 ) 発生に関する

すべての設定を問い合わせます。構文 :SOURce:CURRent?

:SOURce:CURRent:RANGe機能 電流 ( または電流センサ信号電圧 ) レンジを設定

/ 問い合わせます。構文 :SOURce:CURRent:RANGe < 電流 >|AUX,<

電圧 >

< 電流 >=30m,100m, 1, 10, 50, 100, 150(A) < 電圧 >=500m,5(V)例 :SOURCE:CURRENT:RANGE 1

:SOURCE:CURRENT:RANGE? ->

:SOURCE:CURRENT:RANGE 1.0E+00

:SOURCE:CURRENT:RANGE AUX,500mV

:SOURCE:CURRENT:RANGE? ->

:SOURCE:CURRENT:RANGE AUX,500.0E-03

解説 100A、150A は結線方式が 1P2W(HI Current) のときに設定できます。結線方式が 1P2W(HI Current)以外のときは、エラー (Setting conflict.( 設定内容に矛盾がありま す。)) になります。

11-8 IM LS3300-01JA

:SOURce:CURRent:LEVel[:VALue]機能 電流 ( または電流センサ信号電圧 ) 出力設定値を

設定 / 問い合わせます。構文 :SOURce:CURRent:LEVel[:VALue] < 電流

>|< 電圧 >|MINimum|MAXimum

:SOURce:CURRent:LEVel[:VALue]?

< 電流 >:電流値 < 電圧 >:電圧値 MINimum:設定範囲内の最小値 MAXimum:設定範囲内の最大値例 :SOURCE:CURRENT:LEVEL:VALUE 1A

:SOURCE:CURRENT:LEVEL:VALUE? ->

1.00000E+00

:SOURCE:CURRENT:LEVEL:VALUE 500mV

:SOURCE:CURRENT:LEVEL:VALUE? ->

500.000E-03

解説 < 電流 > は電流レンジで30mA/100mA/1A/10A/50A の選択時に設定できます。外部センサレンジ選択時はエラーとなります。

< 電圧 > は電流レンジで 500mV/5Vの選択時に設定できます。30mA/100mA/1A/10A/50A/100A/150A 選択時はエラー (Setting conflict.( 設定内容に矛盾がありま す。)) になります。

:SOURce:CURRent:LEVel:RATio機能 電流 ( または電流センサ信号電圧 ) 出力レシオを

設定 / 問い合わせます。構文 :SOURce:CURRent:LEVel:RATio < パーセ

ント >|MINimum|MAXimum

:SOURce:CURRent:LEVel:RATio?

< パーセント >:電流出力に対する倍率 0.000%~ 120.000%( 設定分解能 0.001%)

MINimum:設定範囲内の最小値 MAXimum:設定範囲内の最大値例 :SOURCE:CURRENT:LEVEL:RATIO 100

:SOURCE:CURRENT:LEVEL:RATIO? ->

100.000

:SOURce:CURRent:PHASe[:VALue]機能 電流 ( または電流センサ信号電圧 ) 出力位相を設

定 / 問い合わせます。構文 :SOURce:CURRent:PHASe[:VALue] < 位相

>|MINimum|MAXimum

:SOURce:CURRent:PHASe[:VALue]?

< 位相 >:電流出力の基準信号に対する位相-180.000°~ +359.999°( 設定分解能 0.001°)

MINimum:設定範囲内の最小値 MAXimum:設定範囲内の最大値例 :SOURCE:CURRENT:PHASE:VALUE 0.0

:SOURCE:CURRENT:PHASE:VALUE? -> 0.0

解説 範囲を外れた値が設定された場合 -180.000°~+180.000°の範囲に正規化されます。

:SOURce:CURRent:SENSor:RATio機能 電流センサー信号出力の変換比を設定 / 問い合わ

せます。構文 :SOURce:CURRent:SENSor:RATio<NRf>

:SOURce:CURRent:SENSor:RATio?

<NRf>:電流に換算する係数 0.0001 ~99999.9999 ( 設定分解能 0.0001 mV/A) MINimum:設定範囲内の最小値 MAXimum:設定範囲内の最大値

例 :SOURCE:CURRENT:SENSOR:RATIO 1.0000

:SOURCE:CURRENT:SENSOR:RATIO? ->

1.0000

:SOURce:CURRent:OUTPut?機能 電流出力の電流出力レベルを問い合わせます。構文 :SOURce:CURRent:OUTPut?

例 :SOURCE:CURRENT:OUTPUT? -> 1.00000E+00

( 仮数部最大 6 桁、指数部最大 2 桁 )

:SOURce:PFACtor?機能 力率に関するすべての設定を問い合わせます。構文 :SOURce:PFACtor?

:SOURce:PFACtor:PHASe機能 電圧に対する電流の位相差を設定 / 問い合わせま

す。構文 :SOURce:PFACtor:PHASe < 位相

>|MINimum|MAXimum

:SOURce:PFACtor:PHASe?

< 位相 >:電流出力の基準信号に対する位相-180.000°~ +359.999°( 設定分解能 0.001°)

MINimum:設定範囲内の最小値 MAXimum:設定範囲内の最大値例 :SOURCE:PFACTOR:PHASE 0.0

:SOURCE:PFACTOR:PHASE? -> 0.0

:SOURce:PFACtor:POLarity機能 力率の進み / 遅れを設定 / 問い合わせます。構文 :SOURce:PFACtor:POLarity LEAD|LAG

:SOURce:PFACtor:POLarity?

LEAD:進み LAG:遅れ例 :SOURCE:PFACTOR:POLARITY LEAD

:SOURCE:PFACTOR:POLARITY? -> LEAD

:SOURce:PFACtor:VALue機能 力率を設定 / 問い合わせます。構文 :SOURce:PFACtor:VALue < 力率

>|MINimum|MAXimum

:SOURce:PFACtor:VALue?

< 力率 >:力率 -1.0000 ~ 1.0000( 設定分解能0.0001)

MINimum:設定範囲内の最小値 MAXimum:設定範囲内の最大値例 :SOURCE:PFACTOR:VALUE 1.0000

:SOURCE:PFACTOR:VALUE? -> 1.0000

11.5 SOURce グループ

11-9IM LS3300-01JA

コマンド

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

:SOURce:POWer:OUTPut?機能 電力出力の有効電力と無効電力を問い合わせま

す。構文 :SOURce:POWer:OUTPut? ->

< 有効電力 >,< 無効電力 >

例 :SOURCE:POWER:OUTPUT? ->

1.006135E+03, 1.006135E+03

( 仮数部最大 7 桁、指数部最大 2 桁 )

11.5 SOURce グループ

11-10 IM LS3300-01JA

:STATus?機能 通信のステータス機能に関連する設定をすべて

問い合わせます。構文 :STATus?

:STATus:CONDition?機能 状態レジスタの内容を問い合わせます。構文 :STATus:CONDition?

例 :STATUS:CONDITION?

-> :STATUS:CONDITION 16

解説 状態レジスタについては、「第 12 章ステータスレポート」 をご覧ください。

:STATus:EESE機能 拡張イベントイネーブルレジスタを設定 / 問い合

わせます。構文 :STATus:EESE <Register>

:STATus:EESE?

<Register>=0 ~ 65535例 :STATUS:EESE #7659

:STATUS:EESE? -> :STATUS:EESE #7659

解説 拡張イベントイネーブルレジスタについては、「第 12 章 ステータスレポート」 をご覧ください。

:STATus:EESR?機能 拡張イベントレジスタの内容の問い合わせ、レジ

スタをクリアします。構文 :STATus:EESR?

例 :STATUS:EESR? -> :STATUS:EESR 1

解説 拡張イベントレジスタについては、「第 12 章 ステータスレポート」 をご覧ください。

:STATus:ERRor?機能 発生したエラーのコードとメッセージの内容 ( エ

ラーキューの先頭 ) を問い合わせます。構文 :STATus:ERRor?

例 :STATUS:ERROR?

-> 113,"Undefined header"

11.6 STATus グループSTATus グループは、通信のステータス機能に関する設定と問い合わせを行うグループです。このグループに相当するフロントパネルのパネルキーはありません。ステータスレポートについては、第 12 章をご覧ください。

:STATus:FILTer<x>機能 遷移フィルタを設定 / 問い合わせます。構文 :STATus:FILTer<x> BOTH|FALL|NEVer|

RISE

:STATus:FILTer<x>?

<x>=1 ~ 16例 :STATUS:FILTER2 RISE

:STATUS:FILTER2?

-> :STATUS:FILTER1 RISE

解説 遷移フィルタについては、「第 12 章 ステータスレポート」 をご覧ください。

:STATus:QENable機能 エラー以外のメッセージをエラーキューに格納

するかしないかを設定 / 問い合わせます。構文 :STATus:QENable <Boolean>

:STATus:QENable?

例 :STATUS:QENABLE ON

:STATUS:QENABLE?

-> :STATUS:QENABLE 1

:STATus:QMESsage機能 「STATus:ERRor?」 の応答にメッセージ内容を付け

るか付けないかを設定 / 問い合わせます。構文 :STATus:QMESsage <Boolean>

:STATus:QMESsage?

例 :STATUS:QMESSAGE OFF

:STATUS:QMESSAGE?

-> :STATUS:QMESSAGE 0

11-11IM LS3300-01JA

コマンド

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

:STATus:EMERgency<x>機能 機器異常の発生の有無を問い合わせます。構文 :STATus:EMERgency<x>?

<x>:UNIT 番号 ( 省略可能、省略した場合 1 と判断される )

例 :STATus:EMERgency1? -> :STATUS:EMER1

31

解説

BitNo 名称 内容0 NMI NMI が停止したときに

1になります。1 FAN Stop FAN が停止したときに

1になります。2 Temprature Error 機内の温度異常を検出

したときに1になります。

3 Amplitude Temprature Error

アンプの温度異常を検出したときに1になります。

4 Internal Power Error

内部電源の異常を検出したときに1になります。

5 USB-Host Over Current

USB-Host の過電流異常を検出したときに1になります。

6 - 常に07 - 常に08 - 常に09 - 常に010 - 常に011 - 常に012 - 常に013 - 常に014 - 常に015 - 常に0

:STATus:TRIP<x>:FACTor?機能 トリップの発生の有無を問い合わせます。構文 :STATus:TRIP<x>:FACTor?

<x>:UNIT 番号 ( 省略可能、省略した場合 1 と判断される )

例 :STATus:TRIP1:FACTor? ->

:STATUS:TRIP1:FACTor 31

解説

BitNo 名称 内容0 VOUE

(Voltage Output Uncontrol Error)

電圧の振幅制御異常を検出した時に 1 になります。

1 VOSC (Voltage Oscillating)

電圧出力で発振異常を検出したときに

「1」になります。2 VLMT (Voltage

Limiting)電圧出力端子に過負荷を接続したことによる過大電流を検出したときに「1」になります。

3 IOUE(Current Output Uncontrol Error)

電流の振幅制御異常を検出したときに 1 になります。

4 IOSC (Current Oscillating)

電流出力で発振異常を検出したときに 1になります。

5 ILMT (Current Limiting)

電流出力端子に過負荷を接続したことによる過大電圧を検出したときに「1」になります。

6 - 常に07 - 常に08 EXT(External Input

Signal Error)外部入力信号 ( 基準信号 ) で異常を検出したときに「1」になります。

9 - 常に010 - 常に011 - 常に012 - 常に013 - 常に014 - 常に015 - 常に0

:STATus:TRIP<x>:CURRent?機能 電流出力でトリップを検出したかを問い合わせ

ます。構文 :STATus:TRIP<x>:CURRent?

<x>: UNIT 番号 ( 省略可能、省略した場合 1 と判断される )

1: トリップ検出 0: トリップ検出していない例 :STATus:TRIP1:CURRent? ->

:STATus:TRIP1:CURRENT 1

11.6 STATus グループ

11-12 IM LS3300-01JA

:STATus:TRIP<x>:OSCillator?機能 外部基準信号で異常を検出したかを問い合わせ

ます。構文 :STATus:TRIP<x>:OSCillator?

<x>: UNIT 番号 ( 省略可能、省略した場合 1 と判断される )

1: 異常検出 0: 異常検出していない例 :STATus:TRIP1:OSCillator? ->

:STATus:TRIP1:OSCILLATOR 1

:STATus:TRIP<x>:VOLTage?機能 電圧出力でトリップを検出したかを問い合わせ

ます。構文 :STATus:TRIP<x>:VOLTage?

<x>: UNIT 番号 ( 省略可能、省略した場合 1 と判断される )

1: トリップ検出 0: トリップ検出していない例 :STATus:TRIP1:VOLTage? ->

:STATus:TRIP1:VOLTAGE 1

11.6 STATus グループ

11-13IM LS3300-01JA

コマンド

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

:SWEep?機能 スイープに関するすべての設定を問い合わせま

す。構文 :SWEep?

:SWEep:DIRection:VOLTage機能 電圧スイープを実行 / 問い合わせます。構文 :SWEep:DIRection:VOLTage

HOLD|UP|DOWN

:SWEep:DIRection:VOLTage?

HOLD:スイープホールド UP:スイープアップ DOWN:スイープダウン例 :SWEep:DIRection:VOLTAGE UP

:SWEep:DIRection:VOLTAGE? -> UP

:SWEep:DIRection:CURRent機能 電流スイープを実行 / 問い合わせます。構文 :SWEep:DIRection:CURRent

HOLD|UP|DOWN

:SWEep:DIRection:CURRent?

HOLD:スイープホールド UP:スイープアップ DOWN:スイープダウン例 :SWEep:DIRection:CURRENT UP

:SWEep:DIRection:CURRENT? -> UP

:SWEep:TIME機能 スイープスピードを設定 / 問い合わせます。構文 :SWEep:TIME < 時間 >

:SWEep:TIME?

< 時間 >: 8,16,32,64(S)

例 :SWE:TIME 16S

:SWE:TIME? -> 16

:SWEep:RANGe[:UPPer]機能 スイープ範囲の上限を設定 / 問い合わせます。構文 :SWEep:RANGe[:UPPer] < パーセント >

:SWEep:RANGe[:UPPer]?

< パーセント > = 100PCT:100% 105PCT:105% 110PCT:110% 120PCT:120%例 :SWE:RANGe 100PCT

:SWE:RANGe? -> 100

11.7 SWEep グループSWEep グループは、スイープを設定するグループです。このグループに相当するフロントパネルのパネルキーはありません。

11-14 IM LS3300-01JA

:SYSTem?機能 システムに関連する設定をすべて問い合わせま

す。構文 :SYSTem?

:SYSTem:BEEP機能 ビープ音の ON/OFF を設定 / 問い合わせます。構文 :SYSTem:BEEP <Boolean>

:SYSTem:BEEP?

例 :SYST:BEEP ON

:SYST:BEEP? -> :SYSTEM:BEEP 1

:SYSTem:DISPlay?機能 ディスプレイに関連する設定のすべてを問い合

わます。構文 :SYSTem:DISPlay

例 :SYST:DISP? -> ・・・

:SYSTem:DISPlay:STATe機能 ディスプレイの ON/OFF を設定 / 問い合わます。構文 :SYSTem:DISPlay:STATe <Boolean>

:SYSTem:DISPLay:STATe?

例 :SYST:DISP:STAT ON

:SYST:DISP:STAT? ->

:SYSTEM:DISPLAY:STATE 1

解説 ディスプレイの OFF は、LCD バックライトをOFF し、LCD の表示を全面黒色にする。

:SYSTem:DISPlay:BRIGhtness機能 ディスプレイのバックライト輝度を設定 / 問い合

わます。構文 :SYSTem:DISPlay:BRIGhtness <NRf>

:SYSTem:DISPlay:BRIGhtness?

<NRf>=0 ~ 10例 :SYST:DISP:BRIG 10

:SYST:DISP:BRIG? ->

:SYSTEM:DISPLAY:BRIGHTNESS 10

解説 バックライト輝度は ’0’ が暗い、’10’ が明るい。

:SYSTem:EARTh?機能 接地に関連する設定をすべて問い合わせます。構文 :SYSTem:EARTh?

例 :SYST:EARTh? ->

:SYSTEM:EARTh:CURRent 1; VOLTage 1

:SYSTem:EARTh:CURRent<x>機能 電流出力端子の接地の ON/OFF を設定 / 問い合わ

せます。構文 :SYSTem:EARTh:CURRent<x> <Boolean>

:SYSTem:EARTh:CURRent<x>?

<x>: UNIT 番号 ( 省略可能、省略した場合 1 と判断される )

ON|1: 接地する OFF|0: 接地しない例 :SYST:EARTh:CURRent1 ON

:SYST:EARTh:CURRent1? ->

:SYSTEM:EARTh:CURRent1 1

:SYSTem:EARTh:VOLTage<x>機能 電圧出力端子の接地の ON/OFF を設定 / 問い合わ

せます。構文 :SYSTem:EARTh:VOLTage<x> <Boolean>

:SYSTem:EARTh:VOLTage<x>?

<x>: UNIT 番号 ( 省略可能、省略した場合 1 と判断される )

ON|1: 接地する OFF|0: 接地しない例 :SYST:EARTh:VOLTage1 ON

:SYST:EARTh:VOLTage1? ->

:SYSTEM:EARTh:VOLTage1 1

11.8 SYSTem グループSYSTem グループは、通信に関する設定、接地条件、ビープ音を設定するグループです。フロントパネルからのUTILITY キーに相当します。

11-15IM LS3300-01JA

コマンド

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

:SYSTem:COMMunicate機能 通信に関連する設定のすべてを問い合わせます。構文 :SYSTem:COMMunicate?

例 :SYST:COMM? -> ・・・

:SYSTem:COMMunicate:GPIB?機能 GPIB 通信に関連する設定のすべてを問い合わせ

ます。構文 :SYSTem:COMMunicate:GPIB?

例 :SYST:COMM:GPIB? -> ・・・

:SYSTem:COMMunicate:GPIB:ADDRess機能 GP-IB アドレスを設定 / 問い合わせます。構文 :SYSTem:COMMunicate:GPIB:ADDRess

<NRf>

:SYSTem:COMMunicate:GPIB:ADDRess?

<NRf>=0 ~ 30( 設定分解能 1)、GP-IB アドレス例 :SYST:COMM:GPIB:ADDR 1

:SYST:COMM:GPIB:ADDR? -> :SYSTEM:COM

MUNICATE:GPIB:ADDRESS 1

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet?機能 イーサネット通信に関連する設定のすべてを問

い合わせます。構文 :SYSTem:COMMunicate:ETHernet?

例 :SYST:COMMETH? -> ・・・

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:DHCP機能 イーサネットの DHCP の ON/OFF を設定 / 問い

合わせます。構文 :SYSTem:COMMunicate:ETHernet:DHCP

<Boolean>

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:DHCP?

例 :SYST:COMM:ETH:DHCP ON

:SYST:COMM:ETH:DHCP? ->

:SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:DHCP 1

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:IP機能 イーサネットの IP アドレスを設定 / 問い合わせ

ます。構文 :SYSTem:COMMunicate:ETHernet:IP < 文

字列 >

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:IP?

< 文字列 >=”x.x.x.x” x は 0 ~ 255 の範囲例 :SYST:COMM:ETH:IP “192.168.0.100”

:SYST:COMM:ETH:IP? ->

:SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:IP

“192.168.0.1”

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:MASK機能 イーサネットのサブネットマスクを設定 / 問い合

わせます。構文 :SYSTem:COMMunicate:ETHernet:MASK <

文字列 >

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:MASK?

< 文字列 >=”x.x.x.x” x は 0 ~ 255 の範囲例 :SYST:COMM:ETH:MASK “255.255.255.0”

:SYST:COMM:ETH:MASK? ->

:SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:MASK

“255.255.255.0”

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:GATeway機能 イーサネットのデフォルトゲートウェイを設定 /

問い合わせます。構文 :SYSTem:COMMunicate:ETHernet:GATeway

< 文字列 >

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:

GATeway?

< 文字列 >=”x.x.x.x” x は 0 ~ 255 の範囲例 :SYST:COMM:ETH:GAT “192.168.0.1”

:SYST:COMM:ETH:GAT? ->

:SYSTEM:COMMUNICAT:ETHERNET:GAT

“192.168.0.1”

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:MACaddress機能 イーサネットの MAC アドレスを問い合わせます。構文 :SYSTem:COMMunicate:ETHernet:

MACaddress?

< 文字列 >=”00:00:64:xx:xx:xx”,xx は 0 ~ FF の範囲

例 :SYST:COMM:ETH:MAC

:SYST:COMM:ETH:MAC? ->

:SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:MAC

“00:00:64:xx:xx:xx”

:SYSTem:INSTrument:NUMBer<x>?機能 機器のシリアル番号を問い合わせます。構文 :SYSTem:INSTrument:NUMBer?

< 文字列 >=” 123456789”例 :SYST:INST:NUMB1? ->

:SYSTEM:INSTRUMENT:NUMBER1

“123456789”

解説 機器が接続されていない場合は ”<NONE>” が返ります。

11.8 SYSTemグループ

11-16 IM LS3300-01JA

:SYSTem:INSTrument:STATe<x>?機能 機器の状態を問い合わせます。構文 :SYSTem:INSTrument:STATe?

<x>: UNIT 番号 ( 省略可能、省略した場合 1 と判断される )

IGNore: 無視 ( 非制御対象 ) NORMal: 正常 ( 制御対象が制御できる ) ABNormal: 異常 ( 制御対象に異常が発生し制御

できない )例 :SYST:INST:STAT2? ->

:SYSTEM:INSTRUMENT:STATE2 IGNORE

解説 機器が接続されていない場合は IGNore が返ります。

:SYSTem:INSTrument:ERRor<x>?機能 機器の異常を問い合わせます。構文 :SYSTem:INSTrument:ERRor?

<x>: UNIT 番号 ( 省略可能、省略した場合 1 と判断される )

例 :SYSTEM:INSTRUMENT:ERROR2? ->

:SYSTEM:INSTRUMENT:ERROR2 1

BitNo 名称 内容0 Ans(Abnormal

Structure)機器構成異常を検出したとき 1 になります。

1 EXT(External Input Signal Error)

外部入力信号 ( 基準信号 ) で異常を検出した時に「1」になります。

2 - 常に03 - 常に04 - 常に05 - 常に06 - 常に07 - 常に08 - 常に09 - 常に010 - 常に011 - 常に012 - 常に013 - 常に014 - 常に015 - 常に0

:SYSTem:PCHart機能 位相図の表示形式を設定 / 問い合わせます。構文 :SYSTem:PCHart TYPE1|TYPE2

TYPE1: 全ての結線方式で、位相 0°( 基準信号の位相 ) を右向きで表示する

TYPE2: 全ての結線方式で、位相 0°( 基準信号の位相 ) を上向きで表示する

例 :SYSTem:PCHart TYPE1

:SYSTem:PCHart? -> TYPE1

:SYSTem:REBoot機能 時間を指定して本機器を再起動します。構文 :SYSTem:REBoot <NR1>

<NR1>=0 秒~ 60 秒 ( 設定分解能 1 秒 ), 再起動するまでの時間 ( 秒 )

例 :SYSTem:REB 3

11.8 SYSTemグループ

11-17IM LS3300-01JA

コマンド

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

11.9 WIRing グループWIRing グループは結線方式に関するグループです。Wiring のソフトキーに相当します。

:WIRing?機能 WIRing に関するすべての設定を問い合わせます。構文 WIRing?

:WIRing:PRIority機能 優先ユニットを設定 / 問い合わせます。構文 :WIRing:PRIority UNIT2|UNIT3

UNIT2:UNIT2 T 相基準 UNIT3:UNIT3 S 相基準 例 :WIRing:PRIORITY UNIT2

:WIRing:PRIORITY? ->

:WIRING:PRIORITY UNIT3

:WIRing:TYPE機能 結線方式を設定 / 問い合わせます。構文 :WIRing:TYPE P1W2|P1W3|P3W3|P3W4|

V3A3|P1W2HC

P1W2:単相 2 線式 [1P2W] P1W3:単相 3 線式 [1P3W] P3W3:三相 3 線式 [3P3W] P3W4:三相 4 線式 [3P4W] V3A3:三相 3 線式 (3 電圧 3 電流計法 )[3V3A] P1W2HC: 単相 2 線式 [ 大電流モード ]例 :WIRing:TYPE P1W2

:WIRing:TYPE? ->

:WIRING:TYPE P3W3

解説 電流レンジが 100/150A の時に結線方式を 1P2W HI Current 以外に設定すると、電流レンジは 50 Aレンジに変更されます。

11-18 IM LS3300-01JA

11.10共通コマンドグループ共通コマンドグループは、IEEE 488.2-1992 で規定されている、機器固有の機能に依存しないコマンドのグループです。このグループに相当するフロントパネルのダイヤル / スイッチはありません。

*CLS機能 標準イベントレジスタ、拡張イベントレジスタ、

エラーキューをクリアします。構文 *CLS

例 *CLS

解説 ・ *CLS コマンドがプログラムメッセージターミネータのすぐ後ろにあるときは、出力キューもクリアされます。

・ 各レジスタ、キューについては、12 章をご覧ください。

*ESE機能 標準イベントイネーブルレジスタの値を設定 / 問

い合わせます。構文 *ESE <NRf>

*ESE?

<NRf>=0 ~ 255例 *ESE 251

*ESE? -> 251

解説 ・ 各ビットの 10 進数の和で設定します。 ・ たとえば、「*ESE 251」 とすると、標準イベン

トイネーブルレジスタを 「11111011」 に設定します。

つまり、標準イベントレジスタのビット 2 を無効にし、「問い合わせエラー」 が起こってもステータスバイトレジスタのビット 5(ESB) を「1」 にしません。

・ 初期値は 「*ESE 0」 ( 全ビット無効 ) です。 ・ *ESE? で問い合わせても、標準イベントイネー

ブルレジスタの内容はクリアされません。 ・ 標準イベントイネーブルレジスタについては、

12.3 節をご覧ください。

*ESR?機能 標準イベントレジスタの値を問い合わせ、同時に

クリアします。構文 *ESR?

例 *ESR? -> 32

解説 ・ 各ビットの 10 進数の和が返されます。 ・ SRQ が発生しているときに、どんな種類のイ

ベントが起こったかを調べることができます。 ・ たとえば、「32」 が返されると、標準イベント

レジスタが 「00100000」 に設定されていることを示します。

つまり、「コマンド文法エラー」 が起こったために SRQ が発生したことがわかります。

・ *ESR? で問い合わますと、標準イベントレジスタの内容がクリアされます。

・ 標準イベントレジスタについては、12.3 節をご覧ください。

*IDN?機能 機種を問い合わせます。構文 *IDN?

例 *IDN?

-> YOKOGAWA,LS3300,123456789,1.01

解説 ・ < 製造者 >,< 機種 >,< シリアル No.>,< ファームウェアのバージョン > の形式で返されます。

・ < 機種 > は 「形名」 という形式になります。 形名については、「梱包内容の確認」 をご覧く

ださい。

*OPC機能 指定したオーバラップコマンドが終了したとき

に、標準イベントレジスタのビット 0(OPC ビット )を 1 に設定します。

構文 *OPC

例 *OPC

解説 本機器ではオーバラップコマンドがないため、常に OPC ビットを 「1」 にセットします。

*OPC?機能 指定したオーバラップコマンドが終了していれ

ば、ASCII コードの 「1」 を返します。構文 *OPC?

例 *OPC? -> 1

解説 本機器ではオーバラップコマンドがないため、常に 「1」 を返します。

*OPT?機能 装備しているオプションを問い合わせます。構文 *OPT?

例 *OPT? -> NONE

解説 ・ 本製品にはオプションがないので常に NONEが返されます。

・ 「*OPT?」 はプログラムメッセージの最後のクエリ ( 問い合わせ ) でなければなりません。

後ろにほかのクエリがあるときは、エラーになります。

11-19IM LS3300-01JA

コマンド

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

*RST機能 設定を初期化します。構文 *RST

例 *RST

解説 通信の設定を除くすべての設定を工場出荷時の設定値にします。

初期化の内容については、6.3 節をご覧ください。

*SRE機能 サービスリクエストイネーブルレジスタの値を

設定 / 問い合わせます。構文 *SRE <NRf>

*SRE?

<NRf>=0 ~ 255例 *SRE 239 *SRE? -> 175( ビット 6(MSS) の設定が無視される

ため )解説 ・ 各ビットの 10 進数の和で設定します。 ・ たとえば、「*SRE 239」 とすると、サービスリ

クエストイネーブルレジスタを 「11101111」に設定します。

つまり、サービスリクエストイネーブルレジスタのビット 4 を無効にし、「出力キューが空でない」 ときでもステータスバイトレジスタのビット 4(MAV) を 「1」 にしません。

・ ただし、ステータスバイトレジスタのビット6(MSS) は MSS ビット自身なので、無視されます。

・ 初期値は 「*SRE 0」 ( 全ビット無効 ) です。 ・ *SRE? で問い合わせても、サービスリクエスト

イネーブルレジスタの内容はクリアされません。

・ サービスリクエストイネーブルレジスタについては、12.1 節をご覧ください。

*STB?機能 ステータスバイトレジスタの値を問い合わせま

す。構文 *STB?

例 *STB? -> 4

解説 ・ 各ビットの和が 10 進数で返されます。 ・ シリアルポールを実行せずにレジスタを読む

ので、ビット 6 は RQS ではなく MSS ビットになります。

・ たとえば、[4」 が返されると、ステータスバイトレジスタが 「00000100」 に設定されていることを示します。

つまり、「エラーキューが空でない」 ( エラーが発生した ) ことがわかります。

・ *STB? で問い合わせても、ステータスバイトレジスタの内容はクリアされません。

・ ステータスバイトレジスタについては、12.2節をご覧ください。

*TST?機能 セルフテストを実行し、結果を問い合わせます。構文 *TST?

例 *TST? -> 0

解説 ・ セルフテストの内容については、15.4 節をご覧ください。

・ セルフテスト結果が正常なときは 「0」、異常があるときは、「1」 を返します。

・ テストが終了するまで約 3 秒かかります。本機器からの応答を受信するときには、タイムアウト時間を長めに設定してください。

*WAI機能 指定したオーバラップコマンドが終了するまで、

*WAI に続く命令を待ちます。構文 *WAI

例 *WAI

解説 本機器ではオーバラップコマンドがないため、このコマンドを送っても無視されます。

11.10 共通コマンドグループ

12-1IM LS3300-01JA

ステータスレポート

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

第 12章 ステータスレポート

12.1 ステータスレポートについて

ステータスレポート シリアルポールで読まれるステータスレポートは下図のとおりです。これは、IEEE 488.2-1992 で

規定されたものを拡張したものです。

15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

状態レジスタ

遷移フィルタ

拡張イベントレジスタ&

15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 拡張イベントイネーブルレジスタ

&&

&&

&&

&&

&&

&&

&&

&

7 6 5 4 3 2 1 0 標準イベントレジスタ&

&&

&&

&&

&7 6 5 4 3 2 1 0 標準イベントイネーブル

レジスタ

OR

OR

7 6 ESB MAV EES EAV 1 0 ステータスバイトMSS

RQS

出力キュー

エラーキュー

サービスリクエスト発生

&&

&&

&&

&7 6 5 4 3 2 1 0 サービスリクエストイネーブル

レジスタ

OR

12-2 IM LS3300-01JA

12.1 ステータスレポートについて

各レジスタ・キューの概要名称 機能 書き込み 読み出しステータスバイト - − シリアルポール

(RQS), *STB?(MSS)サービスリクエストイネーブルレジスタ

ステータスバイトのマスク *SRE *SRE?

標準イベントレジスタ 機器の状態の変化 − *ESR?

標準イベントイネーブルレジスタ

標準イベントレジスタのマスク *ESE *ESE?

拡張イベントレジスタ 機器の状態の変化 − STATus:EESR?

拡張イベントイネーブルレジスタ

拡張イベントレジスタのマスク STATus:EESE STATus:EESE?

状態レジスタ 現在の機器の状態 − STATus:CONDition?

遷移フィルタ 拡張イベントレジスタの変化の条件

STATus:FILTer<x> STATus:FILTer<x>?

出力キュー 問い合わせに対する応答メッセージを格納

各問い合わせコマンド

エラーキュー エラー No. とメッセージを格納 − STATus:ERRor?

ステータスバイトに影響を与えるレジスタとキュー ステータスバイトの各ビットに影響を与えるレジスタを整理すると、次のようになります。レジスタ 影響を与えるステータスバイトのビット標準イベントレジスタ ビット 5(ESB) を 1/0 にセット出力キュー ビット 4(MAV) を 1/0 にセット拡張イベントレジスタ ビット 3(EES) を 1/0 にセットエラーキュー ビット 2(EAV) を 1/0 にセット

各イネーブルレジスタ 各ビットをマスクして、そのビットが 1 であってもステータスバイトの要因にしないようにできる

レジスタを整理すると、次のようになります。マスクされるレジスタ マスクするレジスタステータスバイト サービスリクエストイネーブルレジスタ標準イベントレジスタ 標準イベントイネーブルレジスタ拡張イベントレジスタ 拡張イベントイネーブルレジスタ

各レジスタの書き込み / 読み出し たとえば、標準イベントイネーブルレジスタの各ビットを 1 または 0 にするには、*ESE コマンド

を使います。また、標準イベントイネーブルレジスタの各ビットが 1 であるか 0 であるかを確認するには、*ESE? コマンドを使います。これらの各コマンドについては、第 13 章で詳しく説明しています。

12-3IM LS3300-01JA

ステータスレポート

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

12.2 ステータスバイト

ステータスバイトの動作ステータスバイトのビット 6 が 1 になると、サービスリクエストを発生します。ビット 6 以外のどれかのビットが 1 になると、ビット 6 が 1 になります ( サービスリクエストイネーブルレジスタの対応するビットも 1 のとき )。たとえば、何かのイベントが起こって、標準イベントレジスタとそのイネーブルレジスタの各ビットの論理和が 1 になったときは、ビット 5(ESB) が1 にセットされます。このとき、サービスリクエストイネーブルレジスタのビット 5 が 1 であれば、ビット6(MSS) が 1 にセットされ、コントローラにサービスを要求します。また、ステータスバイトの内容を読むことにより、どんな種類のイベントが起こったのかを確認することができます。

ステータスバイトの読み出しステータスバイトの内容を読み出すには、次の 2 つの方法があります。• *STB? による問い合わせ *STB? で問い合わせると、ビット 6 は MSS になり

ます。したがって、MSS を読み出すことになります。読み出したあとは、ステータスバイトのどのビットもクリアしません。

• シリアルポール シリアルポールを実行すると、ビット 6 は RQS に

なります。したがって、RQS を読み出すことになります。読み出したあと、RQS だけをクリアします。シリアルポールでは MSS を読み出すことはできません。

ステータスバイトのクリアステータスバイトの全ビットを強制的にクリアする方法はありません。各動作に対してクリアされるビットを以下に示します。• *STB? で問い合わせたとき どのビットもクリアされません。• シリアルポールを実行したとき RQS ビットだけがクリアされます。• *CLS コマンドを受信したとき *CLS コマンドを受信すると、ステータスバイト自

体はクリアされませんが、各ビットに影響する標準イベントレジスタなどの内容がクリアされます。その結果、それに対応したステータスバイトのビットがクリアされます。ただし、出力キューは *CLS コマンドではクリアできないので、ステータスバイトのビット 4(MAV) は影響を受けません。ただし、*CLS コマンドをプログラムメッセージターミネータのすぐあとに受信したときは、出力キューもクリアされます。

ステータスバイト

7 6 ESB MAV EES EAV 1 0RQS

MSS

• ビット 0、1、7未使用 ( 常に 0)

• ビット 2 EAV(ErrorAvailable) エラーキューが空でないときに 1 にセットされま

す。つまり、エラーが発生すると 1 になります。12.5 節を参照してください。

• ビット 3 EES(ExtendEventSummaryBit) 拡張イベントレジスタと、拡張イベントイネーブル

レジスタの論理積が 0 でないときに、1 にセットされます。つまり、機器の内部であるイベントが起こったときに 1 になります。12.4 節を参照してください。

• ビット 4 MAV(MessageAvailable) 出力キューが空でないときに 1 にセットされます。

つまり、問い合わせを行って出力するべきデータがあるときに 1 になります。12.5 節を参照してください。

• ビット 5 ESB(EventSummaryBit) 標準イベントレジスタと、標準イベントイネーブル

レジスタの論理積が 0 でないときに、1 にセットされます。つまり、機器の内部であるイベントが起こったときに 1 になります。12.3 節を参照してください。

• ビット 6 RQS(RequestService)/MSS(MasterStatusSummary)

ビット 6 以外のステータスバイトと、サービスリクエストイネーブルレジスタの論理積が 0 でないときに、1 にセットされます。つまり、機器がコントローラにサービス要求をしているときに 1 になります。

RQS は、MSS が 0 から 1 になったときに 1 にセットされ、シリアルポールされたときか、MSS が 0 になったときにクリアされます。

各ビットのマスクステータスバイトのあるビットをマスクして SRQ の要因にしたくないときには、サービスリクエストイネーブルレジスタの対応するビットを 0 にします。たとえば、ビット 2(EAV) をマスクして、エラーが発生してもサービスを要求しないようにするには、サービスリクエストイネーブルレジスタのビット 2 を 0 にします。これは *SRE コマンドで行います。また、サービスリクエストイネーブルレジスタの各ビットが 1 であるか 0 であるかは、*SRE? で問い合わせられます。*SRE コマンドについては、第 13 章をお読みください。

12-4 IM LS3300-01JA

12.3 標準イベントレジスタ

標準イベントレジスタの動作標準イベントレジスタは、機器の内部に起こった 8 種類のイベントに対するレジスタです。どれかのビットが 1 になると、ステータスバイトのビット 5(ESB) を 1にセットします ( 標準イベントイネーブルレジスタの対応するビットも 1 のとき )。例1. 問い合わせエラー発生2. ビット 2(QYE) が 1 にセットされる3. 標準イベントイネーブルレジスタのビット 2 が 1 な

らば、ステータスバイトのビット 5(ESB) が 1 にセットされる

また、標準イベントレジスタの内容を読むことにより、機器の内部に起こったイベントの種類を確認することができます。

標準イベントレジスタの読み出し標準イベントレジスタの内容は、*ESR? で読み出すことができます。読み出されたあとは、レジスタはクリアされます。

標準イベントレジスタのクリア標準イベントレジスタがクリアされるのは、次の 3 つの場合です。

・ *ESR? で標準イベントレジスタの内容が読み出されたとき

・ *CLS コマンドを受信したとき・ 電源再投入時

標準イベントレジスタ URQ

6PON7 5 4 3 2 1 0

CME EXE DDE QYE RQC OPC

• ビット 7 PON(PowerON) 電源オン 本機器の電源がオンになったときに、1 になります。• ビット 6URQ(UserRequest)ユーザーリクエスト 未使用 ( 常に 0)• ビット5CME(CommandError)コマンド文法エラー コマンドの文法に誤りがあるときに、1 になります。

例 コマンド名のつづりの誤り、選択肢にない文字データを受信した

• ビット 4EXE(ExecutionError)コマンド実行エラー コマンドの文法は正しいが、現在の状態では実行不

可能なときに、1 になります。例 パラメータが設定範囲外のコマンドを受信した。

• ビット 3DDE(DeviceError)機器特有のエラー コマンド文法エラー、コマンド実行エラー以外の機

器の内部的原因で、コマンドが実行できなかったときに、1 になります。

• ビット 2QYE(QueryError)問い合わせエラー 問い合わせコマンドを送信したが、出力キューが空

かデータが失われていたときに、1 になります。例 応答データがない、出力キューがあふれてデー

タが失われた• ビット 1RQC(RequestControl)リクエストコント

ロール 未使用 ( 常に 0)• ビット 0OPC(OperationComplete)操作終了 *OPC コマンド ( 第 13 章参照 ) によって指定された

動作が終了したときに、1 になります。

各ビットのマスク標準イベントレジスタのあるビットをマスクして、ステータスバイトのビット 5(ESB) の要因にしたくないときには、標準イベントイネーブルレジスタの対応するビットを 0 にします。たとえば、ビット 2(QYE) をマスクして問い合わせエラーが発生しても ESB を 1 にしないようにするには、標準イベントイネーブルレジスタのビット 2 を 0 にします。これは *ESE コマンドで行います。また、標準イベントイネーブルレジスタの各ビットが 1 であるか0 であるかは、*ESE? で問い合わせられます。*ESE

コマンドについては、第 13 章をお読みください。

12-5IM LS3300-01JA

ステータスレポート

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12.4 拡張イベントレジスタ

拡張イベントレジスタは、機器の内部状態を表わす状態レジスタの状態変化が、遷移フィルタでエッジ検出された結果が入ります。

状態レジスタ:STATus:CONDition?

遷移フィルタ

拡張イベントレジスタ

:STATus:FILTer<x>RISE|FALL|BOTH|NEVer

:STATus:EESR?

FILTer<x>

TRIPI

6ANS

7 5 4 3 2 1 0SCI SCV SWP OPSOPE

89EXT

1011-

12-

13EMRS1415

67 5 4 3 2 1 089101112131415

01415 167 5 4 38910111213 2

67 5 4 3 2 18910111213141516

TRIPV -- --

状態レジスタの各ビットの意味は、次のとおりです。ビット 0 OPS(Output State) OUTPUT が ON の間は 1 になるビット 1 SWP(Sweep) Sweep 中は「1」、Hold 中は 「0 」になります。ビット 2 OPE(Output Enabled) OUTPUT ON が可能な時に 1、不可能なときに 「0 」になります。ビット 3 - 常に 0ビット 4 SCV(Source Changed(V))*1 電圧出力の出力信号が遷移している間は 「1」になります。ビット 5 SCI(Source Changed(I))*1 電流出力の出力信号が遷移している間は「1」になります。ビット 6 TRIP V(Tripped(V))*1 電圧出力でトリップを検出したときに 「1」になります。ビット 7 TRIP I(Tripped(I))*1 電流出力でトリップを検出したときに 「1」になります。ビット 8 EXT(External Input Signal Error) 外部基準信号で異常を検出したときに 「1」になります。ビット 9 ANS(Abnormal Structure) 機器構成で異常が発生している間は 「1」になります。ビット 10 - 予約ビット 11 - 予約ビット 12 - 常に 0ビット 13 - 常に 0ビット 14 EMRS(Emergency Status)*1 機器異常が発生している間は 「1」 になります。ビット 15 - 予約*1 同期運転時、同期機器の OR となる。MASTER は SLAVE の出力遷移、機器異常、トリップの状態 レ

ジスタを取得し、自身の出力遷移、機器異常、トリップとの OR をとり、自身の状態レジスタに反映します。

遷移フィルタのパラメータは、状態レジスタの指定されたビット ( 数値サフィックス 1 ~ 16) の変化を次のように抽出し、拡張イベントレジスタを書き換えます。RISE 0 -> 1 の変化で、拡張イベントレジスタの指定ビットを、1 にします。FALL 1 -> 0 の変化で、拡張イベントレジスタの指定ビットを、1 にします。BOTH 0 -> 1 または 1 -> 0 の変化で、拡張イベントレジスタの指定ビットを、1 にします。NEVer 常に 0。

12-6 IM LS3300-01JA

12.5 出力キューとエラーキュー

出力キュー出力キューは、問い合わせ ( クエリ ) に対する応答メッセージを格納します。たとえば、機種を問い合わせる *IDN? を送信すると、その応答メッセージはそれが読み出されるまで出力キューに蓄えられます。下図のように、応答メッセージは順番に蓄えられ、古いものから読み出されます。読み出す以外にも、次のときに出力キューは空になります。

・ 新しいメッセージをコントローラから受信したとき・ デッドロック状態になったとき (12.1 節参照 )・ デバイスクリア (DCL または SDC) を受信したとき・ 電源の再投入

なお、*CLSコマンドでは出力キューを空にすることはできません。出力キューが空であるかは、ステータスバイトのビット 4(MAV) で確認できます。

D1D2D1 D2

D1

エラーキューエラーキューは、エラーが発生したときにその番号とメッセージを格納します。たとえば、コントローラが間違ったプログラムメッセージを送信したら、エラーが表示されたときに「113、"Undefined header"」という番号とエラーメッセージがエラーキューに格納されます。エラーキューの内容は、:STATus:ERRor? クエリで読み出すことができます。エラーキューは出力キューと同様に古いものから読み出されます。エラーキューがあふれたときは、最後のメッセージを「350、"Queue overflow"」というメッセージに置き換えます。読み出す以外にも次のときにエラーキューは空になります。

・ *CLS コマンドを受信したとき・ 電源の再投入

なお、エラーキューが空であるかは、ステータスバイトのビット 2(EAV) で確認できます。

13-1IM LS3300-01JA

トラブルシューティングと保守・点検

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13.1 故障?ちょっと調べてみてください

異常時の対処方法・ 画面にエラーコードが表示されているときは、13.2 節をご覧ください。・ サービスが必要なとき、または対処方法どおりにしても正常に動作しないときは、お買い求め先ま

で修理をお申しつけください。

症状と対処方法 参照節電源スイッチを ON にしても、画面になにも表示されない。

電源コードを本体の電源コネクタと電源コンセントに確実に接続してください。 3.3電源電圧と周波数を変動許容範囲内にしてください。 3.3

出力が ON にならない。周囲温度や湿度が仕様範囲内かを確認してください。 3.2吸気口や排気口が塞がっていないかを確認してください 3.2ケーブルの結線を確認してください。 3.6、5.3電源をもう一度オン / オフしてください。 3.4

パネルキー操作ができない。REMOTE ランプを確認してください。REMOTE ランプが点灯しているときは、UTILITY スイッチを押して、REMOTE ランプを消灯してください。

1.1、1.2

外部発振器の周波数がモニタできない信号の接続を確認してください。 7.1周波数の設定が EXT になっているかを確認してください。 5.1

通信インタフェースによる設定 / 動作制御ができない。GP-IB アドレスの設定が、仕様に合っているかを確認してください。 11.3TCP/IP の各種の設定が、仕様に合っているかを確認してください。 10.3電気的 / 機械的仕様が合っているかを確認してください。 10.1、11.1

UNIT LED が赤く点滅する UNIT1 の LED の場合は外部基準信号の接続を確認してください。UNIT2 または UNIT3 の LED の場合は、同期信号の接続、USB の接続が正しいか確認してください。

5.1、5.3

第 13章 トラブルシューティングと保守・点検

13-2 IM LS3300-01JA

13.2 エラーコードの内容と対処方法

ここでは、フロントパネルに表示されるエラーコードについて説明しています。

エラーコード次のエラーコードが表示されている場合はビープ音が連続で鳴ります。ただちに電源をオフにしてください。サービスが必要です。コード 内容E.901 冷却用ファンで異常を検出しました。E.902、E.903 内部温度異常を検出しました。E.904、E.908 内部回路で異常を検出しました。E.961 USB 過電流を検出しました。

電源オン時またはセルフテスト時のエラーコード次のエラーコードが表示された場合はサービスが必要です。電源オン時に表示された場合は、ビープ音が鳴ります。コード 内容E.911 ~ E.914 内部回路で異常を検出しました。E.915 冷却用ファンで異常を検出しました。E.921 ~ E.934 内部回路で異常を検出しました。E.942 1 V レンジで異常を検出しました。E.943 10 V レンジで異常を検出しました。E.944 30 V レンジで異常を検出しました。E.945 100 V レンジで異常を検出しました。E.946 300 V レンジで異常を検出しました。E.947 1000 V レンジで異常を検出しました。E.948 30 mA レンジで異常を検出しました。E.949 100 mA レンジで異常を検出しました。E.950 1 A レンジで異常を検出しました。E.951 10 A レンジで異常を検出しました。E.952 50 A レンジで異常を検出しました。E.953 AUX 500 mV レンジで異常を検出しました。E.954 AUX 5 V レンジで異常を検出しました。

警告コードコード 内容 対処方法 参照節E.030、E.031 振幅制御の異常を検出しました。 外部信号入力端子の接続を確認してください。

電圧端子 / 電流端子の結線を確認してください。電圧端子 / 電流端子に接続している負荷を確認してください。

2.23.53.65.1

E.032 電圧アンプの発振異常を検出しました。

外部信号入力端子の接続を確認してください。電圧端子の結線を確認してください。電圧端子に接続している負荷を確認してください。

2.23.53.65.1

E.033 電流アンプの発振異常を検出しました。

外部信号入力端子の接続を確認してください。電流端子の結線を確認してください。電流端子に接続している負荷を確認してください。

2.23.53.65.1

E.034 過電圧負荷を検出しました。 電流端子の結線を確認してください。電流端子に接続している負荷を確認してください。

2.23.53.6

E.035 過電流負荷を検出しました。 電圧端子の結線を確認してください。電圧端子に接続している負荷を確認してください。

2.23.53.6

E.036 外部入力信号 ( 基準信号 ) の振幅異常または周波数異常を検出しました。

外部入力信号を確認してください。 5.1

E.051 別ファンクションがスイープ中のため、スイープがスタートできません。

別ファンクションのスイープ状態を確認してください。

4.7

13-3IM LS3300-01JA

トラブルシューティングと保守・点検

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コード 内容 対処方法 参照節E.053 Output が On されていないため、ス

イープがスタートできません。Output の状態を確認してください。 4.6

E.054 上流器の制御対象になっているため、Output 操作ができません。

結線方式を確認してください。 5.15.3

E.058 機器構成が正しくありません。 機器の接続を確認してください。 5.3E.059 機器の接続 / 切断を検出しました。 機器の接続を確認してください。 5.3E.060 結線方式が 1P2W 以外では実行でき

ません。結線方式を確認してください。 5.2

E.061 外部入力信号 ( 基準信号 ) の振幅異常または周波数異常を検出しました。

外部入力信号を確認してください。 5.1

13.2 エラーコードの内容と対処方法

13-4 IM LS3300-01JA

13.3 通信エラーメッセージ

ここでは、通信に関するエラーメッセージについて説明しています。

• エラーメッセージを「:STATus:ERRor?」コマンドを用いて PC などで読み出したときは、英語で出力されます。本節では英語のメッセージの上に日本語の意味を記述しています。

• サービスが必要なときは、お買い求め先まで修理をお申しつけください。• ここに記載しているエラーメッセージは、「:STATus:ERRor」 コマンドを用いて PC などで読み出せ

るエラーメッセージに限定しています。このエラーメッセージ以外のフロントパネルに表示されるエラーコードについては、13.2 節をご覧ください。

通信文法エラー (100 〜 199)Errorincommunicationcommandコード メッセージ 対処方法 ページ102 構文が間違っています。

Syntax error.通信文法エラーコード (100 ~ 199) 以外で構文が間違っています。

10 章、11 章

103 <DATA SEPARATOR> がありません。Invalid separator.

データとデータは「,」( カンマ ) で区切ってください。 10-1

104 <DATA> の種類が間違っています。Data type error.

正しいデータ形式で記述してください。 10-6 ~10-7

108 <DATA> が多すぎます。Parameter not allowed.

データの数を確認してください。 10-6、11 章

109 必要な <DATA> がありません。Missing parameter.

必要なデータを記述してください。 10-6、11 章

111 <HEADER SEPARATOR> がありません。Header separator error.

ヘッダとデータはスペースで区切ってください。 10-1

112 <mnemonic> が長すぎます。Program mnemonic too long.

ニモニック ( アルファベットと数字からなる文字列 ) を確認してください。

11 章

113 そのような命令はありません。Undefined header.

ヘッダを確認してください。 11 章

114 <HEADER> の数値が間違っています。Header suffix out of range.

ヘッダを確認してください。 11 章

120 数値の仮数部分がありません。Numeric data error.

<NRf> 形式のときは数字が必要です。 10-6

123 指数が大きすぎます。Exponent too large.

<NR3> 形式のときの「E」のあとの指数を小さくしてください。

10-6、11 章

124 有効桁数が多すぎます。Too many digits.

数字は 255 桁以内にしてください。 10-6、11 章

128 数値データは使えません。Numeric data not allowed.

<NRf> 形式以外のデータ形式で記述してください。 10-6、11 章

131 単位が間違っています。Invalid suffix.

< 電圧 >、< 電流 >、< 時間 >、< 周波数 >、< 位相 >の単位を確認してください。

10-6

134 単位のつづりが長すぎます。Suffix too long.

< 電圧 >、< 電流 >、< 時間 >、< 周波数 >、< 位相 >の単位を確認してください。

10-6

138 単位は使えません。Suffix not allowed.

< 電圧 >、< 電流 >、< 時間 >、< 周波数 >、< 位相 >以外では単位は使えません。

10-6

141 そのような選択肢はありません。Invalid character data.

...|...|... の中にある文字列を記述してください。 10 章、11 章

144 <CHARACTER DATA> のつづりが長すぎます。Character data too long.

...|...|... の文字列のつづりを確認してください。 11 章

148 <CHARACTER DATA> は使えません。Character data not allowed.

...|...|... 以外のデータ形式で記述してください。 11 章

150 <STRING DATA> の右の区切りがありません。String data error.

< 文字列 > の場合は「"」または「'」で囲ってください。10-7

151 <STRING DATA> の内容が不適当です。Invalid string data.

< 文字列 > が長すぎるか、使用不可能な文字があります。11 章

158 <STRING DATA> は使えません。String data not allowed.

< 文字列 > 以外のデータ形式で記述してください。 11 章

13-5IM LS3300-01JA

トラブルシューティングと保守・点検

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コード メッセージ 対処方法 ページ161 <BLOCK DATA> のデータ長が合っていません。

Invalid block data.< ブロックデータ > は使用できません。 10-7、

11 章168 <BLOCK DATA> は使えません。

Block data not allowed.< ブロックデータ > は使用できません。 5-7、

6 章171 <EXPRESSION> の右括弧がありません。

Missing Right演算式は使用できません。 -

172 <EXPRESSION DATA> の中に許されない文字があります。Invalid expression.

演算式は使用できません。 11 章

178 <EXPRESSION DATA> は使えません。Expression data not allowed.

演算式は使用できません。 11 章

181 プレースホルダがマクロの外にあります。Invalid outside macro definition.

IEEE488.2 のマクロ機能には対応していません。 -

通信実行エラー (200 〜 299)Errorincommunicationexecutionコード メッセージ 対処方法 ページ203 その命令はパスワードにより保護されています。

Command protected13.8 節の 「調整・校正について」 をご覧ください。 13-12

221 設定内容に矛盾があります。Setting conflict.

関連のある設定値を確認してください。 11 章

222 データの値が範囲外です。Data out of range.

設定範囲を確認してください。 11 章

223 データのバイト長が長すぎます。Too much data.

データのバイト長を確認してください。 11 章

224 データの値が不適当です。Illegal parameter value.

設定範囲を確認してください。 11 章

225 オーバーフローOverFlow.

プログラムメッセージは <PMT> も含めて 1024 バイト以下にしてください。

10-2

226 データの格納領域が足りません。Out Of Memory.

プログラムメッセージは <PMT> も含めて 1024 バイト以下にしてください。

10-2

241 ハードウェアが実装されていません。Hardware missing.

オプションの有無を確認してください。 -

260 <EXPRESSION DATA> が間違っています。Expression error.

演算式は使用できません。 -

270 マクロのネストが深すぎます。Macro error.

IEEE488.2 のマクロ機能には対応していません。 -

272 マクロでは使用できません。Macro execution error.

IEEE488.2 のマクロ機能には対応していません。 -

273 マクロラベルが不適当です。Illegal macro label.

IEEE488.2 のマクロ機能には対応していません。 -

275 マクロが長すぎます。Macro definition too long.

IEEE488.2 のマクロ機能には対応していません。 -

276 マクロが再帰呼び出しされました。Macro recursion error.

IEEE488.2 のマクロ機能には対応していません。 -

277 マクロの二重定義はできません。Macro redefinition not allowed.

IEEE488.2 のマクロ機能には対応していません。 -

278 そのようなマクロは定義されていません。Macro header not found.

IEEE488.2 のマクロ機能には対応していません。 -

13.3 通信エラーメッセージ

13-6 IM LS3300-01JA

通信クエリエラー (400 〜 499)ErrorincommunicationQueryコード メッセージ 対処方法 ページ410 応答の送信が中断されました。

Query INTERRUPTED.送受信の順序を確認してください。 10-2

420 送信できる応答がありません。Query UNTERMINATED.

送受信の順序を確認してください。 10-2

430 送受信がデッドロックしました。送信を中止します。Query DEADLOCKED.

プログラムメッセージは <PMT> も含めて 1024 バイト以下にしてください。

10-2

440 応答を要求する順番が間違っています。Query UNTERMINATED after indefinite response.

*IDN?、*OPT? の後ろにはクエリを記述しないでください。

システムエラー ( 通信 ) (300、399)ErrorinSystemOperationコード メッセージ 対処方法 ページ300 通信デバイスエラー。

Communication device-specific error.サービスが必要です。 -

399 通信ドライバーエラー。Fatal error in the communication driver.

サービスが必要です。 -

警告 ( 通信 ) (50)Warningコード メッセージ 対処方法 ページ50 *OPC/? がメッセージの途中にあります。

*OPC/? exists in message.*OPC または *OPC? は、プログラムメッセージの最後においてください。

その他 (350)コード メッセージ 対処方法 ページ350 Queue overflow. エラーキューを読み出してください。 12-6

Noteコード 350 はエラーキューがあふれたときに発生します。

インフォメーション (1 〜 99)コード メッセージ 対処方法 ページ51 別ファンクションがスイープ中の為、スイープが

スタートできません。Sweeping cannot be started because another function is sweeping.

別ファンクションのスイープ状態を確認してください。 4-12

53 Output On されていない為、スイープがスタートできません。Sweeping cannot be started because the output is not on.

Output を ON にしてください。 4-10

54 上流器の制御対象になっている為、Output 操作ができません。The output cannot be controlled because this unit is being controlled by a host unit.

結線方式、配線を確認してください。 5 章

58 機器構成が正しくありません。Device configuration is not correct.

配線を確認してください。 5 章

13.3 通信エラーメッセージ

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トラブルシューティングと保守・点検

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コード メッセージ 対処方法 ページ60 結線方式が 1P2W 以外では実行できません。

Can only be executed when the wiring system is 1P2W.

結線方式を確認してください。 5 章

61 外部入力信号 ( 基準信号 ) の振幅異常または周波数異常を検出しました。An error was detected in the amplitude or frequency of the external input signal (reference signal).

外部基準信号を確認してください。 5 章

実行エラー (800 〜 899)コード メッセージ 対処方法 ページ802 本機器の状態により受け付けられないコマンドを

受信しました。Invalid command.

調整モード時 (UTILITY メニューの CAL) は実行できません。

4-2

システムエラー (900 〜 999)コード メッセージ 対処方法 ページ911 ~999

CPU ボードが正しく動作していません。CPU board error.

メッセージの内容と対処方法については 13.2 節をご覧ください。

13-2

13.3 通信エラーメッセージ

13-8 IM LS3300-01JA

13.4 機器の異常検出と解除

トリップ検出電圧 / 電流発生時に発生範囲を超える負荷を接続すると、異常負荷が検出され、出力が自動的に OFFになります ( トリップ )。出力が OFF になった操作ランプが点滅します。トリップが発生すると、画面にエラーコードが表示されます。発生範囲内の負荷を接続してください。エラーコードの内容は13.2 節の警告コードをご覧ください。

エラー表示の解除方法 OUTPUT キーを押します。OUTPUT キーが消灯します。同期運転している場合は、Master の

OUTPUT キーを押します。 再度 OUTPUT キーを押します。OUTPUT キーが点灯し、出力が ON になります。

高電圧設定通知電圧出力値を 150V 以上に設定するとビープ音が鳴ります。また、150 V 以上を出力しているときは、断続的にビープ音が鳴ります。電圧レンジを 300V 以上に設定すると HIGH VOLTAGE ランプが点灯します。上記の動作は高電圧による感電の注意を促すためのものです。機器の異常ではありません。

通知の解除方法 電圧出力値が 150V 未満になるとビープ音は止まります。 電圧レンジを 300V 未満に設定すると HIGH VOLTAGE ランプは消灯します。

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13.5 セルフテスト

操  作1. トップメニューで UTILITY のソフトキーを押すか、UTILITY キーを押します。2. Maintenance のソフトキーを押します。

13.8 節参照

3. Selftest のソフトキーを押します。4. Exec のソフトキーを押すとセルフテストが実行されます。 OK のソフトキーを押すと、一つ前の画面に戻ります。

解  説以下の項目をテストします。 冷却用ファン 電圧 / 電流レンジ 内部回路電源を ON にしたときも自動的にセルテストを実行します。また、通信コマンドでもセルテストを実行できます。

13-10 IM LS3300-01JA

13.6 フィルタの清掃

注  意吸気口に装着されているフィルタが汚れていると、吸気効率が落ちて機器が高温になり故障する恐れがあります。

本機器のリアパネルの吸気口にはフィルタが取り付けられています。このフィルタに目詰まりがないか定期的に点検してください。

フィルタの取り外し方法1. 本機器の電源をオフにします。2. フィルタカバーの両端にあるロックボタンを手前に引っ張ります。

カチッと音が鳴るまで引っ張ってください。ロックが外れた状態になります。

ロックボタン

3. フィルタカバーを手前に引き出します。フィルタカバーが外れます。

4. フィルタカバーからフィルタを取り外します。

フィルタ

フィルタカバー

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フィルタの取り付け方法1. フィルタをフィルタカバーに付けます。

フィルタには取付方向の指定はありません。

2. フィルタカバーのロックボタンをリアパネルのフィルタカバー取付用の穴にはめ込みます。ロックを外した状態ではめ込んでください。

3. ロックボタンを押します。カチッと音が鳴るまで押し込んでください。

フィルタカバーの取付穴

フィルタの洗浄方法中性洗剤でフィルタの汚れを落としてください。フィルタの汚れが落ちたら、水道水でよくすすいでください。余分な水滴を落としてください。その際には、フィルタを絞らずに上下に振って水滴を落としてください。洗浄後はフィルタを自然乾燥させてください。

Noteフィルタが目詰まりすると、本機器の内部温度が上昇し、本機器の動作や性能に影響を及ぼします。フィルタは 3 カ月に一度定期的に点検してください。なお、フィルタの汚れ方は使用環境により異なります。フィルタの汚れがひどく、完全に汚れが落ちない場合はフィルタの交換が必要です。お買い求め先にお申し付けください。

13.6 フィルタの清掃

13-12 IM LS3300-01JA

13.7 交換推奨部品交換周期は使用状況および環境により異なります。下表の交換周期を目安として部品を交換してください。部品交換はお買い求め先にお申し付けください。

部品名称 推奨交換周期冷却用ファン 3 年液晶バックライト 約 40000 時間フィルタ 1 年

13.8 調整・校正

調整について 調整についてはお買い求め先にお申し付けください。 また、本機器の簡易調整については、お客様が行うこともできます。専門の技術者の責任において、

十分な精密さをもつ設備で調整してください。本機器の簡易調整方法を説明したマニュアルは、下記 Web ページからダウンロードできます。ダウンロードをするにはユーザー登録が必要です。

http://www.yokogawa.com/jp-ymi/tm/Bu/LS3300/

校正について 本機器の精度を確認するため、1 年ごとの校正をお勧めします。校正についてはお買い求め先にお

申し付けください。

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14.1 発生範囲

発生範囲交流電圧レンジ 出力範囲 *1 設定分解能 最大出力 *2 出力抵抗 *3

1 V 0 ~ 1.25000 V 10 µV 0.5 A 以上 6 m Ω以下10 V 0 ~ 12.5000 V 100 µV 約 600 mA 6 m Ω以下30 V 0 ~ 37.5000 V 100 µV 約 60 mA 6 m Ω以下

100 V 0 ~ 125.000 V 1 mV 約 60 mA 6 m Ω以下300 V 0 ~ 375.000 V 1 mV 約 20 mA 6 m Ω以下

1000 V 0 ~ 1250.00 V 10 mV 約 6 mA 6 m Ω以下

交流電流レンジ 出力範囲 *1 設定分解能 最大出力 *2

30 mA 0 ~ 37.5000 mA 0.1 µA 約 15 V100 mA 0 ~ 125.000 mA 1 µA 約 15 V

1 A 0 ~ 1.25000 A 10 µA 約 15 V10 A 0 ~ 12.5000 A 100 µA 約 3 V50 A 0 ~ 62.500 A 1 mA 約 0.6 V

AUXレンジ 出力範囲 *1 設定分解能 最大出力 *2 出力抵抗

500 mV 0 ~ 625.00 mV 10 µV 約 0.1 mA 1 Ω以下5 V 0 ~ 6.2500 V 100 µV 約 5 mA 1 Ω以下

*1 出力レベル設定は、レンジの 120% まで。 120%を超える出力は Ratio を 100%以上に設定する必要あり。*2 レンジの 1%~ 120%にて。 1 kHz を超える周波数では仕様を満たさない場合あり。*3 758933、758917 または B8506ZK を使用時、経時変化を含まず、測定リードの影響含まず。

第 14章 仕様

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14.2 確度条件: 周波数: 内部発振器を使用 負荷: 純抵抗 温度 / 湿度: 23± 3、20%RH ~ 80%RH 5~ 20、26~ 40では温度係数を加算 出力端子: LO 端子側接地 測定帯域: ~ 50kHz

項目 仕様交流電圧 出力範囲 : レンジの 10% ~ 125%

レンジ 出力表示分解能 確度 (1 年 )、± (%ofSetting+%ofRange)*150Hz/60Hz 40Hz ≦ f ≦ 400Hz*2 400Hz < f ≦ 1.2kHz

1 V 10 µV

0.03 + 0.005 0.05 + 0.01 0.10 + 0.02

10 V 100 µV30 V 100 µV

100 V 1 mV300 V 1 mV

1000 V 10 mV

出力範囲 : レンジの 1% ~ 10%

レンジ 出力表示分解能 確度 (1 年 )、± (%ofRange)*150Hz/60Hz 40Hz ≦ f ≦ 400Hz*2 400Hz < f ≦ 1.2kHz

1 V 10 µV

0.008 0.015 0.03

10 V 100 µV30 V 100 µV

100 V 1 mV300 V 1 mV

1000 V 10 mV*1 出力抵抗による電圧降下を除く*2 LINE 同期設定のときの確度仕様含む。ただし、LINE の周波数および DUTY に変動なきこと。

交流電流 出力範囲 : レンジの 10% ~ 125%

レンジ 出力表示分解能 確度 (1 年 )、± (%ofSetting+%ofRange)50Hz/60Hz 40Hz ≦ f ≦ 400Hz*1 400Hz < f ≦ 1.2kHz

30 mA 0.1 µA

0.04 + 0.005 0.06 + 0.01 0.12 + 0.02100 mA 1 µA

1 A 10 µA10 A 100 µA50 A 1 mA

出力範囲 : レンジの 1% ~ 10%

レンジ 出力表示分解能 確度 (1 年 )、± (%ofRange)50Hz/60Hz 40Hz ≦ f ≦ 400Hz*1 400Hz < f ≦ 1.2kHz

30 mA 0.1 µA

0.009 0.016 0.032100 mA 1 µA

1 A 10 µA10 A 100 µA50 A 1 mA

*1 LINE 同期設定のときの確度仕様含む。ただし、LINE の周波数および DUTY に変動なきこと。

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項目 仕様AUX

出力範囲 : レンジの 10% ~ 125%

レンジ 出力表示分解能 確度 (1 年 )、± (%ofSetting+%ofRange)*150Hz/60Hz 40Hz ≦ f ≦ 400Hz*2 400Hz < f ≦ 1.2kHz

500 mV 10 µV 0.04 + 0.01 0.06 + 0.01 0.12 + 0.025 V 100 µV

出力範囲 : レンジの 1% ~ 10%

レンジ 出力表示分解能 確度 (1 年 )、± (%ofRange)*150Hz/60Hz 40Hz ≦ f ≦ 400Hz*2 400Hz < f ≦ 1.2kHz

500 mV 10 µV 0.014 0.016 0.0325 V 100 µV*1 出力抵抗による電圧降下を除く*2 LINE 同期設定のときの確度仕様含む。ただし、LINE の周波数および DUTY に変動なきこと。

位相 ( 単体での電圧 - 電流出力間。または , 連結動作時の Master-Slave の電圧出力間 ) 電圧 (V1) に対する電流出力 (I1)

出力範囲 : レンジの 10% ~ 125%確度 (1 年 )(ΔΦ)

50Hz/60Hz 40Hz ≦ f ≦ 400Hz*1 400Hz < f ≦ 1.2kHz± 0.03° ± 0.10° ± 0.40°

電圧 (V1) に対する AUX 出力 (I1)出力範囲 : レンジの 10% ~ 125%

確度 (1 年 )(ΔΦ)50Hz/60Hz 40Hz ≦ f ≦ 400Hz*1 400Hz < f ≦ 1.2kHz

± 0.05° ± 0.10° ± 0.40°

Master 電圧 (V1) に対する Slave 電圧 (V2) 出力範囲 : レンジの 10% ~ 125%

確度 (1 年 )(ΔΦ)50Hz/60Hz 40Hz ≦ f ≦ 400Hz*1 400Hz < f ≦ 1.2kHz

± 0.03° ± 0.10° ± 0.40°*1 LINE 同期設定のときの確度仕様含む。ただし、LINE の周波数および DUTY に変動なきこと。

有効電力出力範囲 : レンジの 10% ~ 125%

確度 (1 年 )、± (%ofVA)xPF+%ofrange+PWRerror(%ofVA)*1,*2,*350Hz/60Hz 40Hz ≦ f ≦ 400Hz*4 400Hz < f ≦ 1.2kHz

0.040 + 0.005 + PWRerror 0.060 + 0.010 + PWRerror 0.120 + 0.020 + PWRerror

出力範囲 : レンジの 1% ~ 10%確度 (1 年 )、± %ofrange+PWRerror(%ofVA)*1,*2,*3

50Hz/60Hz 40Hz ≦ f ≦ 400Hz*4 400Hz < f ≦ 1.2kHz0.009 + PWRerror 0.016 + PWRerror 0.032 + PWRerror

*1 位相設定 Φ の場合、力率 PF = cosΦ 位相誤差 (ΔΦ) による有効電力確度への加算値の算出式 PWRerror(%) = 100 x cosΦ - cos(Φ + ΔΦ) ( 例 ) 60Hz、位相Φ =60°、ΔΦ=+0.03°の場合 PWRerror(%) = 100 x cos(60) – cos(60.03) = 0.0453%*2 AUX 出力のときは、0.005% of range を加算*3 電力確度の有効出力範囲は、電圧と電流 (AUX 含 ) がレンジの 1% 以上とする。*4 LINE 同期設定のときの確度仕様含む。ただし、LINE の周波数および DUTY に変動なきこと。

14.2 確度

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項目 仕様無効電力

出力範囲 : レンジの 10% ~ 125%確度 (1 年 )、± (%ofVA)xPF+%ofrange+VARerror(%ofVA)*1,*2,*3

50Hz/60Hz 40Hz ≦ f ≦ 400Hz*4 400Hz < f ≦ 1.2kHz0.040 + 0.005 + VARerror 0.060 + 0.010 + VARerror 0.120 + 0.020 + VARerror

出力範囲 : レンジの 1% ~ 10%確度 (1 年 )、± %ofrange+VARerror(%ofVA)*1,*2,*3

50Hz/60Hz 40Hz ≦ f ≦ 400Hz*4 400Hz < f ≦ 1.2kHz0.009 + VARerror 0.016 + VARerror 0.032 + VARerror

*1 位相設定 Φ の場合、 位相誤差 (ΔΦ) による無効電力確度への加算値の算出式 VARerror(%) = 100 x sinΦ - sin(Φ + ΔΦ) ( 例 ) 60Hz、位相 Φ=60°、ΔΦ=+0.03°の場合 VARerror(%) = 100 x sin(60) – sin(60.03) = -0.0262%*2 AUX 出力のときは、0.005% of range を加算*3 電力確度の有効出力範囲は、電圧と電流 (AUX 含 ) がレンジの 1% 以上とする。*4 LINE 同期設定のときの確度仕様含む。ただし、LINE の周波数および DUTY に変動なきこと。

周波数1 年確度: ± 100ppm

14.3 安定度

条件: 発生範囲 : レンジの 1% ~ 125% 出力状態 : 同一の出力状態を維持 ( 負荷変動無き事 ) 周波数: 内部発振器を使用 1kHz ~ 1.2kHz は 50ppm of range 加算 出力端子 : LO 端子側接地 温度 / 湿度 : 23± 3、20%RH ~ 80%RH、 変動無きこと その他環境 : 変動無きこと ( 風など ) 時間 : 出力 ON 後 1 分~ 1 時間

±(ppmofsetting+ppmofrange)電圧 20 + 30電流 20 + 30

電力 (PF=1) 40 + 60

14.2 確度

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14.4 温度係数

項目 仕様電圧・電流・AUX 出力 50/60Hz: 設定値の± 30ppm/ (5~ 20、26~ 40において )

その他 40Hz ~ 1.2kHz *1: 設定値の± 50ppm/ (5~ 20、26~ 40において )位相 50/60Hz: ± 0.001°/ (5~ 20、26~ 40において )

その他 40Hz ~ 1.2kHz *1: ± 0.002°/ (5~ 20、26~ 40において ) *1:LINE 同期設定時の仕様含む

14.5 応答時間

項目 仕様電圧 / 電流 /AUX 発生 約 2 秒、設定値の 0% -> 100% にて ( 最終値の 0.02%に収束するまで ) 1% of range 以上の設定で設定変更した場合は、最終値の 0.02%(of range) に収束するまで画面上に ”STABILIZING” が表示され

ます。 短時間の負荷変動には追従できずに振幅変動が生じる場合があります。この場合、 ”STABILIZING” が表示されないこともあり

ます。 電流出力のオン / オフを繰り返す場合、出力オフの時間が短いと内部の回路電流が減衰しきらずに直流オフセットとして残り

ます。この状態で、再度出力をオンにすると内部の制御に時間がかかり、”STABILIZING” が 2 秒以上表示されることがあります。 また、このような状態を繰り返すと制御異常になり、トリップ (E. 031) する場合があります。 このような状況が起きた場合は、電流出力のオフ時間を長くしてください。

14.6 歪率条件 : 周波数範囲: 40Hz ~ 1.2kHz 負荷 : 純抵抗  電圧発生時の負荷電流または電流発生時の負荷電圧は、最大出力時の 20% 以下 発生範囲 : レンジの 40% ~ 120%

項目 仕様電圧出力 ≦ 0.07%AUX 出力 ≦ 0.10%電流出力 ≦ 0.18%

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14.7 設定及び表示項目

設定項目 設定値 分解能電圧 レンジ 1 V、10 V、30 V、100 V、300 V、1000 V 出力範囲を参照

レベル 0 ~ 120% (of range)レベルレシオ 0 ~ 120% (of setting)*1 0.001%位相角 -180°~ +359.999 0.001°

電流 レンジ 30mA、100 mA、1 A、10 A、50 A、 100 A、150 A *2 AUX Output:500 mV、5 V

出力範囲を参照1P2W(Hicurrent) 選択時に有効

レベル 0 ~ 120% (of range)レベルレシオ 0 ~ 120% (of setting) 0.001%位相角 -180°~ +359.999 0.001°

力率 LEAD/LAG -1 ~ 0 ~ +1 0.0001周波数 40Hz ~ 1.2kHz 0.001 Hz結線 *2 相番号 1P2W、1P2W(HiCurrent)*3、1P3W、3P3W、

3P3W(3V3A)、3P4W発振器 INTernal 40Hz ~ 1.2kHz 0.001 Hz

EXTernal 外部発振器より入力 (I/Q) 外部入出力部参照LINE 50 Hz/60 Hz

スイープ 時間 8s、16s、32s、64sレンジ *4 0-100%、0-105%、0-110%、0-120%

電流センサーの変換比 *5 0.0001mV/A ~ 99999.9999mV/A 0.0001mV/A接地 / 非接地 *6 電圧、電流 (AUX 含 ) 単独切換可 *1 出力値は「レベル x レベルレシオ」で決まるが、最大出力は レンジの 125%*2 同期運転でかつ Mater の結線が 1P2W 以外の場合、上記項目は全て Master 側で設定される 1P2W(Hicurrent) で選択可能となる 100A レンジは 2 台で出力可能、確度仕様は 50A レンジの 2 倍 1P2W(Hicurrent) で選択可能となる 150A レンジは 3 台で出力可能、確度仕様は 50A レンジの 3 倍*3 連結で大電流出力*4 スイープのレンジ (% ) は、レベルレシオ範囲を示す。*5 初期値 ; 1000mV/A*6 Lo 端子が接地されている場合、Lo- 接地間への電圧印可不可

表示 *1

項目 表示電圧 (Vout) 出力レベル 設定レベル x 設定レベルレシオ電流 (Iout) 出力レベル 設定レベル x 設定レベルレシオ位相 *2 基準信号に対する出力の位相設定を表示力率 (PF)*3 電圧に対する電流の位相に相当する力率を表示有効電力 (W)*4 Vout x Iout x cosΦ または Vout x Iout x PF から算出される電力を表示無効電力 (var)*4 Vout x Iout x sinΦ*1 出力表示ついては全て上記の計算式から求められた値を表示*2 結線が 1P2W の場合は、電圧 / 電流の位相を個別に設定可能 1P2W 以外設定では、電圧に対する電流の位相を設定 位相の極性は、電圧基準で電流が進んでいる場合に 「+」 とする 力率の設定によっては位相差に誤差が生じる場合がある (PF=0.866 <->Phase=30)*3 電圧に対して電流位相の進みが「LEAD」、遅れが「LAG」*4 AUX 端子から出力されている場合、電流センサーの変換比から算出される電流値で電力値を計算

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14.8 機能

項目 仕様出力制御 OUTPUT: SELECT ON となっているファンクションの出力をオンする

* 同期運転で結線方式が 1P2W 以外の場合には、Master が Slave の出力も制御SELECT: OUTPUT キーによる出力制御を許可する* 連結運転で結線を 1P2W 以外の場合には、Master 側の OUTPUT/SELECT キーで全て制御Slave 側では出力制御不可

スイープ機能 対象: 電圧、AUX、電流のレベルレシオスイープ範囲: 0 から設定された上限まで。上限値は設定値の 100/105/110/120%から選択速度: 設定値に対し 0 → 100%、100 → 0% で約8秒 /16 秒 /32 秒 /64 秒が選択可能スイープ最終値はレンジの 125%を超えない

保護機能 トリップ検出 過大電圧、過大電流、発振検出、フィードバック制御 回路異常 ( 電源監視 )、FAN 停止、温度異常検出

出力端子 出力端子形状 電圧: プラグイン端子 ( 安全端子 ) AUX: 同軸コネクタ 電流: 大型バインディングポスト出力 LO 端子 片線接地 / 開放の選択可 開放の場合の接地間耐圧:12Vpk

表示器 5.7 型カラー TFT 液晶ディスプレイ表示画素数:640 × 480液晶表示器は数点の欠陥を含む場合があります。液晶表示器に、一部に常時点灯しない画素および常時点灯する画素が存在する場合 (RGB を含む全表示画素数に対して 0.002% 以下 ) があります。これらは故障ではありません。ご了承ください。

その他の機能 ビープ音設定機能、セルフテスト機能、エラーログ機能、製品情報表示機能、通信設定 (USB/Ethernet/GP-IB)、簡易調整機能

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14.9 外部入出力

Master/Slave 同期運転用入出力 ( 各 2 端子、総計 4 端子 )項目 仕様入出力電圧 3 V ± 0.1 Vrms、 正弦波周波数範囲 40 Hz ~ 1.2 kHz入力抵抗 約 1MΩ出力抵抗 約 50Ω

端子 周波数選択INT( 内部発振器 ) EXT*1、*2 LINE(50 Hz ~ 60 Hz)*2、*3、*4

入力 cos(I) 不使用 使用 不使用sin(Q) 不使用 使用 不使用

出力 cos(I) 内部 cos(I) 信号 入力端子 cos(I) に接続 内部 cos(I) 信号sin(Q) 内部 sin(Q) 信号 入力端子 sin(Q) に接続 内部 sin(Q) 信号

*1 I/Q 位相差:90°± 0.1°以内*2 EXT または LINE を選択したときに表示される周波数は参考値*3 商用周波数が 45 Hz 未満または 65 Hz を超える場合には、Error を発生し 出力不可*4 DUTY が 50 ± 5% を超える場合には、Error を発生し 出力不可

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14.10通信インタフェース

USBPC インタフェース項目 仕様ポート数 1コネクタ形状 タイプ B コネクタ ( レセプタクル )電気的、機械的仕様 USB Rev2.0 に準拠対応転送規格 HS(High Speed) モード (480Mbps)、 FS(Full Speed) モード (12Mbps)対応プロトコル USBTMC-USB488 (USB Test and Measurement Class Ver.1.0)対応システム環境 Windows 7(32 bit/64 bit)/Windows 8 (32 bit/64 bit)/Windows 10 (32 bit/64 bit) 日本語 / 英語版で動

作し、 USB ポートが装備されている機種

Ethernet項目 仕様通信ポート数 1コネクタ形状 RJ-45 コネクタ電気的、 機械的仕様 IEEE 802.3 に準拠伝送方式 Ethernet(100BASE-TX/10BASE-T)伝送速度 最大 100Mbpsプロトコル TCP-IP(IPv4 対応 )対応サービス VXI-11/DHCP

GP-IB項目 仕様電気的、機械的仕様 IEEE St’d 488-1978 に準拠機能的仕様 SH1、AH1、T5、L4、SR1、RL1、PP0、DC1、DT0、C0プロトコル IEEE St’d 488.2-1992 に準拠アドレス 0 ~ 30

連結用インターフェース項目 仕様ポート数 2コネクタ形状 タイプ A コネクタ ( レセプタクル )電気的、機械的仕様 USB Rev2.0 相当対応システム環境 LS3300 の Mater-Slave 間の接続のみ有効

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14.11一般仕様

項目 仕様ウォームアップ時間 約 30 分 ( 動作環境に 1 時間以上慣らした状態において )動作環境 温度: 5~ 40

湿度: 20%RH ~ 80%RH ( 結露しないこと )保存環境 温度: –15~ 60

湿度: 20%RH ~ 80%RH ( 結露しないこと )使用高度 2000m 以下設置場所 屋内使用姿勢 水平定格電源電圧 100 VAC ~ 120 VAC/200 VAC ~ 240 VAC電源電圧変動許容範囲 90 VAC ~ 132 VAC/180 VAC ~ 264 VAC定格電源周波数 50 Hz/60 Hz電源周波数変動許容範囲 48 Hz ~ 63 Hz最大消費電力 約 200 VA耐電圧 電源-ケース間 1500 VAC にて 1 分間外形寸法 426(W) × 132(H) × 450(D) mm質量 約 20 kg安全規格 適合規格

EN 61010-1、EN 61010-2-030屋内使用過電圧カテゴリ II*1

汚染度 2*2

測定カテゴリ O(Other)*3

エミッション 適合規格EN 61326-1 Class AEN 55011 Class A、Group 1EN 61000-3-2EN 61000-3-3オーストラリア、ニュージーランドの EMC 規制 EN 55011 Class A、Group 1韓国電磁波適合性基準 ( 한국 전자파적합성기준 )本製品はクラス A( 工業環境用 ) の製品です。家庭環境においては、無線妨害を生ずることが あり、その場合には使用者が適切な対策を講ずることが必要となることがあります。

ケーブル条件信号出力端子 (OSC OUTPUT)

長さ3m以下の BNC ケーブルを使用してください。外部信号入力端子 (EXT OSC INPUT)

長さ3m以下の BNC ケーブルを使用してください。電圧端子 (VOLTAGE)

付属の測定リード (B8506ZK、赤・黒各 1 本 長さ 1m) を使用してください。電流端子 (CURRENT)

付属の測定リード (B8506WA、赤・黒各 1 本 長さ 1.5m) を使用してください。GP-IB コネクタ (GP-IB)

長さ 3m 以下のシールドケーブルを使用してください。イーサネットポート (ETHERNET)

長さ 30m 以下の、カテゴリ 5 以上のイーサネットケーブル (STP) を使用してください。PC 接続用 USB ポート (USB)

長さ 3m 以下の USB シールド ケーブルを使用してください。AUX 端子

別売アクセサリの 366924( 長さ 1m) を使用してください。外部信号入力端子 (EXT OSC INPUT)

別売アクセサリの 366924( 長さ 1m) を使用してください。外部信号入力端子 (EXT OSC OUTPUT)

別売アクセサリの 366924( 長さ 1m) を使用してください。LINK ポート (EXT OSC OUTPUT)

長さ 3m 以下の USB シールド ケーブルを使用してください。イミュニティ 適合規格

EN 61326-1 Table2( 工業立地用 )イミュニティ試験環境における影響度

レンジの± 15% 以内ケーブル条件

上記のエミッションのケーブル条件と同じです。

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項目 仕様環境規格 *4 欧州 RoHS 指令適合製品とは別に本書を入手した場合は、製品と本書の仕様が異なることがあります。*1 過電圧カテゴリは、過渡的な過電圧を定義する数値であり、インパルス耐電圧の規定を含みます。過電圧カテゴリ II は配電盤

などの固定設備から給電される電気機器に適用されます。*2 汚染度とは、耐電圧または表面抵抗率を低下させる固体、液体、気体の付着の程度に関するものです。汚染度 2 は通常の室

内雰囲気 ( 非導通性汚染 ) だけに適用されます。*3 本機器の端子の測定カテゴリは、なし「O(Other)」です。主電源の測定、または測定カテゴリ II、III、および IV 内の測定に本

機器を使用しないでください。 測定カテゴリなし O は、主電源に直接接続していない回路の測定に適用されます。コンセントからトランスなどを経由した

機器内の 2 次側の電気回路の測定に適用されます。本機器の測定入力端子への印加が予想される過渡的な過電圧は 1500V です。 測定カテゴリ II は、家庭用電気製品や携帯電気工具など、低電圧設備に直接接続された回路の測定に適用されます。 測定カテゴリ III は、配電盤や回路遮断器など、建造物設備の回路の測定に適用されます。 測定カテゴリ IV は、建造物への引き込み線やケーブル系統など、低電圧設備への供給源の回路の測定に適用されます。4 欧州圏以外の環境規制 / 規格の適合については、お近くの横河オフィスまでお問い合わせください (PIM 113-01Z2)。

14.7 一般仕様

14-12 IM LS3300-01JA

14.12外形図

背 面 図

指示なき寸法公差は±3%(ただし、10mm未満は±0.3mm)とする。

単位 : mm

132

20

426 450 32(24.5)13 13

付録

付 -1IM LS3300-01JA

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付録 1 ブロック図

OSC IN OSC OUTcos

sin

2相正弦波

3Vrms

ADC

ADC

DAC

DAC

ext

intext

int

メカ・リレー

信号精度改善(振幅・直交性・HPF)

FG

電圧出力

+

-

電圧アンプ

2次側基準電位

ADCPC

基準電圧2次側基準電位

FG

+

-

電流アンプ

電流出力

i-v変換

ADC

CTディジタル処理

cos

sin

同期検波×

位相設定値

同期検波

振幅設定値

×

AUX出力

FG

ADCPC

基準電圧2次側基準電位

位相設定値

振幅設定値

乗算DACDAC

アンプ位相補正値計算

アンプ位相補正値計算

ゲイン補正値計算

振幅正規化

振幅正規化

位相回転

位相回転

位相回転

位相回転 DAC 乗算

DAC

⊿ΦAMP

⊿ΦAMP

ゲイン補正値計算

LS3300 は、発振器の出力をコントロールする一次側と、トランスで絶縁された二次側から構成されています。発振器の信号 ( 二相正弦波発生部からの正弦波または外部入力の正弦波 ) は、AD 変換後、信号精度改善部 (PLL) にて振幅・直交性を改善され、電圧 / 電流の基準信号となります。基準信号は、二段階に分けて位相をシフトします。1段目の位相回転部では位相設定値を、2 段目の位相回転部ではアンプ位相補正値をそれぞれ与えます。位相シフト後の基準信号は、DA 変換されたあとにゲイン補正値と乗算され、電圧 / 電流アンプで増幅されて電圧 / 電流出力となります。また、電流出力を装置内部の抵抗に流すことで、AUX 出力となります。電圧出力 /AUX 出力の場合は二次側の LO 端子電位を基準として出力電圧を検出したあとに A-D 変換され、フォトカプラで絶縁されて振幅制御部に帰還します。電流出力の場合は変流器 CT により出力電流を検出するとともに絶縁され、一次側電位で I-V 変換とA-D 変換され、ディジタル信号を振幅制御部に帰還します。

付録

付 -2 IM LS3300-01JA

振幅 / 位相制御部には、パネル操作 / リモートコントロールにより出力レベル / 位相の目標が設定されます。設定された値が大きく変化した場合に、出力の急激な変化に伴うオーバーシュートやトランスの偏磁を防ぐためにディジタル処理でスムージングしています。出力を ON にした直後のゲイン補正値計算部は、暫定的に AMP の増幅率や入力振幅に誤差が無いものとして、スムージングされた設定値に対応する係数を乗算 DAC に与えます。動作開始後は、帰還された電圧 / 電流信号により振幅を 0.5 秒ごとに調節します。振幅 / 位相制御部に帰還された信号は、振幅正規化部で設定値と出力振幅の比率に振幅が正規化されます。次に同期検波部で、正規化された帰還信号と前述の位相回転部 (1 段目 ) からの基準信号により、アンプ位相差と振幅比が求められます。アンプ位相差から計算された補正値は、位相回転 (2 段目 ) に与えられます。また、振幅比から計算されたゲイン補正値は電圧 / 電流出力の振幅をコントロールしています。LS3300 の振幅制御は波形の基本波の振幅に基づいて行っているため、トランスなどの励磁電流を確認する試験で使用するような場合には、平均値で測定した出力レベルに誤差が生じます。一方、電力校正のときには、非線形負荷や歪みの大きな外部信号での駆動などで出力波形の歪みが増大する場合、高い再現性が得られます。

付録 1 ブロック図

付録

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付録 2 初期設定一覧

項目 工場出荷時の値 設定情報初期化または *RSTで初期化される項目

電源オフ時に設定が保存される項目

電圧出力 レンジ 100 V レベル 0.000 V ×レベルレシオ 100.000% ×位相 0.000°

電圧出力 レンジ 1 A レベル 0.00000 A ×レベルレシオ 100.000% ×位相 0.000°

力率 1.0000 周波数 50.000 Hz 結線方式 1P2W 優先ユニット UNIT3 基準信号 INTernal (EXTernal のときは保存され

ない )センサーレシオ 1000.0000 mV/A OUTPUT OFF ×V、I ( スタンバイ ) OFF ×スイープ時間 16 s スイープ範囲 0-100% 接地 ON BEEP ON × LCD 輝度 5 × 位相表示 Type2 × GP-IB アドレス 1 × LAN DHCP ON ×

IP アドレス 192.168.0.1 × サブネットマスク 255.255.255.0 × ゲートウェイアドレス 0.0.0.0 ×

付 -4 IM LS3300-01JA

付録 3 IEEE488.2-1992 について

本機器の GP-IB インタフェースは、IEEE 488.2-1992 規格に準じています。この規格では、以下の 23 の項目について「ドキュメントに記載しなければならない」としています。ここでは、これらについて説明しています。

(1)IEEE488.1 インタフェース機能のうち、サポートしているサブセット

「9.1 GP-IB インタフェースの機能と仕様」を参照してください。

(2) アドレスが 0 〜 30 以外に設定されたときのデバイスの動作

本機器では、アドレスを 0 ~ 30 以外に設定することはできません。

(3) ユーザーがアドレス変更をしたときの動作 アドレスの変更は UTILITY -> Remote -> GPIB メ

ニューでアドレスを設定した時点で行われます。設定したアドレスは、次に変更するまで有効です。

(4) 電源 ON 時のデバイスのセッティング。電源 ON 時に使用可能なコマンド

基本的には、以前の設定 ( その前に電源を OFF にしたときの設定 ) になります。

電源 ON 時に実行を制限されるコマンドはありません。

(5) メッセージ交換のオプション (a) 入力バッファのサイズ

1024 バイト (b) 複数の応答メッセージユニットを返すクエリ

11 章の各コマンドの例を参照してください。 (c) 構文解析時に応答データを作成するクエリ

すべてのクエリは、構文を解析すると応答データを作成します。

(d) 受信時に応答データを作成するクエリ コントローラが受信する時点で応答データを作

成するクエリはありません。 (e) 制限しあうパラメータを有するコマンド

11 章の各コマンドの例を参照してください。(6)コマンドを構成する機能エレメントおよび複合ヘッ

ダのエレメントに含まれるもの 10 章および、11 章を参照してください。(7) ブロックデータの転送に影響するバッファのサイ

ズ ブロックデータの送信時には、そのサイズに合わせ

て出力キューを拡張します。(8) 演算式で使えるプログラムデータのエレメントの

一覧と、そのネストの制限 演算式は使えません。(9) 各問い合わせに対する応答の構文 11 章の各コマンドの例を参照してください。

(10) 応答の文法に従わないデバイス間の通信について サポートしていません。(11) 応答データのブロックデータのサイズ 0 バイト(12) サポートしている共通コマンドの一覧 「11.10 共通コマンドグループ」を参照してくださ

い。(13) キャリブレーション正常終了時のデバイスの状態 *CAL はサポートしていません。(14)*DDT のトリガマクロの定義で使用できるブロッ

クデータの最大長 サポートしていません。(15) マクロ定義のマクロラベルの最大長、マクロ定義

で使用できるブロックデータの最大長、マクロ定義で再帰を使ったときの処理

マクロ機能は対応していません。(16)*IDN? に対する返送 「11.10 共通コマンドグループ」を参照してくださ

い。(17)*PUD、*PUD? のプロテクトユーザーデータの保

存エリアのサイズ *PUD、*PUD? はサポートしていません。(18)*RDT、*RDT? のリソース名の長さ *RDT、*RDT? はサポートしていません。(19)*RST、*LRN?、*RCL、*SAV による状態の変化

*RST 「11.10 共通コマンドグループ」を参照してくださ

い。 *LRN?、*RCL、*SAV これらの共通コマンドはサポートしていません。(20)*TST? によるセルフテストの実行範囲 「11.10 共通コマンドグループ」を参照してくださ

い。(21) 拡張されたリターンステータスの構造 12 章を参照してください。(22) 各コマンドの処理がオーバラップするか、シーケ

ンシャルに行われるか 「10.5 コントローラとの同期」および 11 章を参照

してください。(23) 各コマンドの実行内容 11 章の各コマンドの機能を参照してください。

付録

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付録 4 位相計の校正結線方式を単相 2 線式 (1P2W) に設定した 2 台の LS3300 を同期運転することにより、基準信号に対してそれぞれ位相の異なる電圧を出力できます。位相計を校正する信号として利用できます。

同期運転5.1 節に従って、Master となる LS3300 と Slave となる LS3300 を接続します。

Master

Slave

Master となる LS3300 に設定した信号が基準信号になります。Slave となる LS3300 には EXTernal を設定します。

位相計の校正Master と Slave の LS3300 の電圧出力端子と位相計の入力端子を接続します。

Master Slave

HI HILO LO

HILO HILO

位相計

VOLTAGE VOLTAGE

LS3300 LS3300

Master と Slave の LS3300 の電圧出力を、位相計の入力電圧に合わせて設定します。Master の周波数を校正するポイントの周波数に設定します。Master の位相を 0°に設定します。Slave の位相を校正するポイントの位相に設定します。Master、Slave の出力を ON にします。位相計の測定値と Slave の位相を比較します。

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数字 ページ1P2W(HI Current) .............................................................................................5-163 電圧 3 電流計法 ...............................................................................................2-810 進数 ...................................................................................................................10-6

A ページAUX .............................................................................................................................1-5

B ページBoolean .................................................................................................................10-7

D ページDCL(Device Clear) ...............................................................................................9-6DHCP .........................................................................................................................8-3

E ページERROR ........................................................................................................................1-5External .....................................................................................................................5-4EXT OSC INPUT .....................................................................................................5-3

G ページGTL(Go To Local) .................................................................................................9-6

H ページHI Current .............................................................................................................5-16HIGH VOLTAGE ランプ ........................................................................2-2, 13-8

I ページIFC(Interface Clear) .............................................................................................9-6Initialize ....................................................................................................................6-6Internal......................................................................................................................5-4IP アドレス .............................................................................................................8-3

L ページLINE .............................................................................................................................5-4LLO(Local Lockout) ............................................................................................9-6LO 端子の接地 ......................................................................................................4-9

M ページMaster .......................................................................................................................2-7

O ページOscillation ...............................................................................................................5-2OSC OUTPUT ............................................................................................... 2-7, 5-4

P ページPMT ..........................................................................................................................10-1Priority .......................................................................................................................5-5

R ページRegister ..................................................................................................................10-7REMOTE インジケータ ....................................................................................9-2REMOTE ランプ ......................................................................................... 7-1, 8-1REN(Remote Enable) .........................................................................................9-6RMT ..........................................................................................................................10-1

S ページSDC(Selected Device Clear) ..........................................................................9-6Slave ...........................................................................................................................2-7SPD(Serial Poll Disable) ....................................................................................9-6SPE(Serial Poll Enable) ......................................................................................9-6STABILIZING ...........................................................................................................1-5SUFFIX .......................................................................................................................... iii

T ページType1 ............................................................................................................... 1-4, 6-4Type2 ............................................................................................................... 1-4, 6-4

U ページUSB インタフェース .........................................................................................7-1USB ドライバ ........................................................................................................7-2

W ページWiring ........................................................................................................................5-5

ア ページアクセサリ ................................................................................................................. v圧着端子 ...............................................................................................................3-12

イ ページ位相..............................................................................................2-4, 4-2, 4-6, 10-6位相表示 ..................................................................................................................1-4

ウ ページウォーミングアップ .........................................................................................3-7

エ ページエラーログ .................................................................................................2-12, 6-5

オ ページ応答データ ..........................................................................................................10-2応答ヘッダ ..........................................................................................................10-2応答メッセージ ................................................................................................10-1オーバラップコマンド .................................................................................10-8オプション ....................................................................................................... 11-18

カ ページ可動脚 .......................................................................................................................3-4画面設定 ...............................................................................................................2-12画面のオフ .............................................................................................................6-2

キ ページ輝度.............................................................................................................................6-2

ク ページクエリ ....................................................................................................................10-1グランドループ ...................................................................................................4-9

ケ ページ計器番号 ..................................................................................................................... iii結線方式 ..................................................................................................................5-5結線方法 ..................................................................................................................2-8

索 -2 IM LS3300-01JA

索引

サ ページサブネットマスク ..............................................................................................8-3三相 3 線式 .............................................................................................................2-8

S 相基準 ........................................................................................................5-12S 相基準 (3 電圧 3 電流計法) ...........................................................5-14T 相基準 ........................................................................................................5-11T 相基準 (3 電圧 3 電流計法 ) ...........................................................5-133 電圧 3 電流計法 ...................................................................................5-13

三相 4 線式 .................................................................................................2-8, 5-15

シ ページシーケンシャルコマンド ............................................................................10-8時間..........................................................................................................................10-6周波数 ....................................................................................................2-4, 4-3, 4-6周波数 ....................................................................................................................10-6出力電圧の設定 ...................................................................................................4-1出力電流の設定 ...................................................................................................4-4出力の ON/OFF ....................................................................................................2-3出力分割 ...............................................................................................................11-5出力レベル ................................................................................................... 4-2, 4-5仕様コード ................................................................................................................ iii乗数..........................................................................................................................10-6状態表示

AUX ....................................................................................................................1-5ERROR ...............................................................................................................1-5STABILIZING ..................................................................................................1-5

省略形 ....................................................................................................................10-5初期化 ............................................................................................2-12, 6-6, 11-19シリアル No ..................................................................................................... 11-18シリアル番号 .....................................................................................................2-12

ス ページスイープ ..................................................................................................................2-5スイープ時間 .............................................................................................. 2-5, 4-7スイープの実行 ...................................................................................................4-7スイープ範囲 .............................................................................................. 2-5, 4-7

セ ページ製品情報 ......................................................................................................2-12, 6-7設置姿勢 ..................................................................................................................3-4設置条件 ..................................................................................................................3-3設定の初期化 .....................................................................................................2-12セルフテスト .................................................................................................. 11-19

タ ページ大電流出力 .............................................................................................................2-3単位..........................................................................................................................10-6単相 3 線式 .............................................................................................................2-8

S 相基準 ........................................................................................................5-10T 相基準 ...........................................................................................................5-9

単相 2 線式 ................................................................................................... 2-8, 5-7単相 2 線式 ( 大電流 ) .......................................................................................5-8

テ ページ底面脚用ゴム ........................................................................................................3-4デッドロック .....................................................................................................10-2デフォルトゲートウエイ ...............................................................................8-3電圧..........................................................................................................................10-6電圧端子 ...............................................................................................................3-11電圧の発生範囲とレンジ ...............................................................................2-2電圧レンジ .............................................................................................................4-2電流..........................................................................................................................10-6電流センサーの変換比 ....................................................................................4-8電流端子 ...............................................................................................................3-11電流の発生範囲とレンジ ...............................................................................2-3電流レンジ .............................................................................................................4-5

ト ページ同期運転 ........................................................................................................ 2-7, 5-1同期通信 ..................................................................................................................2-8トップパネル ........................................................................................................1-2

ハ ページバージョン ..........................................................................................................2-12

ヒ ページビープ音 ....................................................................2-2, 2-12, 6-1, 13-7, 13-8

フ ページファームウェアのバージョン ............................................................... 11-18付属品 .......................................................................................................................... ivプログラムデータ ...........................................................................................10-1プログラムヘッダ ...........................................................................................10-1プログラムメッセージ .................................................................................10-1ブロックデータ ................................................................................................10-7フロントパネル ...................................................................................................1-1

ヘ ページベクトル表示 ............................................................................................2-12, 6-3変換比 .......................................................................................................................4-8

ホ ページボトムパネル ........................................................................................................1-2

メ ページメッセージ ..........................................................................................................10-1

モ ページ文字データ ..........................................................................................................10-7文字列データ .....................................................................................................10-7

ラ ページラックマウント ...................................................................................................3-5

リ ページリアパネル .............................................................................................................1-2力率..........................................................................................................2-4, 4-3, 4-6リモート / ローカル ................................................................................ 7-1, 8-1

レ ページレベルレシオ .............................................................................................. 4-2, 4-6

保証書

計器番号*

ご購入日*       年     月

保証期間 ご購入日より1年間

形名 LS3300

お願い本保証書の内容はアフターサービスの際必要となります。お手数でも * 印箇所ご記入のうえ、本器の最終御使用者のお手許に保管してください。修理をご依頼される場合は、形名、計器番号、ご購入日をご連絡ください。

保証期間中に正常な使用状態で、万一故障等が生じました場合は下記に記載の保証規程により無償で修理いたします。

本保証書は日本国内でのみ有効です。(This warranty is valid only in Japan.)

保証規程保証期間中に生じました故障は無償で修理いたします。但し、下記事項に該当する場合は無償修理の対象から除外いたします。

記(1) 不適当な取扱いまたは使用による故障、または損傷。(2) 設計仕様条件をこえた取扱いや使用または保管による故障、または損傷。(3) 電池、ヒューズ等の消耗品および自然消耗部品の補充。(4) 当社もしくは当社が委嘱した者以外の改造または修理に起因する故障、または損傷。(5) 火災・水害・地震その他の天災を始め故障の原因が本器以外の理由による故障、または損傷。(6) その他当社の責任とみなされない故障、または損傷。

以上