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社会福祉法人制度改革への対応 広報 すずらん 2 2 2 2 2 2 0 0 0 0 0 0 1 1 1 1 1 1 ( ( ( ( ( ( ) ) ) ) ) ) みなさまからのご厚意に感謝申し上げます (寄付)すずらんの会父母会 御礼申し上げます 年頭のご挨拶 フェスタすずらん2016 こどもスタッフ 発達支援部門ぱれっとの取り組みについて

L 62 iH29.01 j e f [ ^HP .docx)Title (Microsoft Word - L 62 iH29.01 j e f [ ^HP .docx) Author 967B959481408B7B90EC> Created Date 2/22/2017 1:27:05 PM

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● 社

会福

祉法

人制

度改

革へ

の対

広報 すずらん 発行日:平成 29年1月1日 (平成8年創刊) 発行元:社会福祉法人すずらんの会 理事長 大長 義信 URL: http://www.suzuran.or.jp 所在地:〒252-0328 神奈川県相模原市南区麻溝台 7-6-4 TEL: 042-745-8080 編 集:広報委員会

11月月発発行行

第第6622号号

22222222000000001111111177777777((((((((平平平平平平平平成成成成成成成成2222222299999999年年年年年年年年))))))))

今回の特集は相談支援事業についてでした。制度に明記されてからまだ日の浅い事業ですが、今回の特集を通して少しでもご理解をいただけたら嬉しいです。次号でも、すずらんの会の「福祉」の仕事における内容や思いをお届けします。(宮城・大石) みなさまからのご厚意に感謝申し上げます

(寄付)すずらんの会父母会 様 温かいご理解を賜り、ご厚意に深く感謝申し上げます。

御礼申し上げます 昨年10月31日、株式会社あきんどスシロー本部(大阪府吹田市)様のご厚意により、モアーズ相模大野B1に新たに出店した店舗(11月4日オープン)の無料試食会にご招待いただきました。スタッフ研修を兼ねて、地域の方々を招待して実際の営業と同様のサービスと接客を提供したいとのお話しを頂戴し、すずらんの会を利用する方々と支援職員の合計52名(3事業所から利用者35名、職員17名)で参加しました。入店は4~6名のグループにわかれ、食事を終えたテーブルから会計へ並ぶところまで、通常の営業と変わらず新店舗スタッフの方々が接客して下さいました。研修を兼ねているとのことでしたが、食事の内容も豊富で、サービスも大変スムーズに感じられ、ここちよく楽しい時間を過ごすことができました。 わたしたちにとっても、社会経験を重ねるためのよい機会をいただけたと感謝いたしております。株式会社あきんどスシロー本部の方々、並びに店舗スタッフのみなさまへ、この場をお借りしまして御礼を申し上げます。 すずらんの会一同

昨年10月29日に、恒例のフェスタすずらんが開催されました。今回は初の Pure Heart 作品展同時開催で、約650 人のお客様にご来場いただきました。 その中の企画の一つとして今年度初めて行われた、ぱれっとを利用している子どもたちのおにぎり模擬店販売の様子をご紹介します。子どもたちは、普段の療育では屋内での勉強がメインのため、「外に出て多くの人と接する経験を積んでほしい」、「働くことのイメージを持つとともに、楽しさや充実感も感じてもらえたら」との思いから、今回子どもたちによるおにぎりの模擬店販売が企画されました。 (試食会の様子)

(模擬店おにぎり販売/こどもスタッフのみなさん)

年頭のご挨拶 理事長 大長 義信 明けましておめでとうございます。 旧年中は皆様方から一方ならぬご支援とご協力を賜り誠にありがたく厚く御礼を申し上げます。この一年を振り返ってみますと、決して平たんとは云えませんが、法人職員の前向きな努力と精進で何とか難局も乗り越えてくることが出来ました。財務内容も少しずつ健全化の方向に進み始めて来ました。健全な財務規律の確立が事業継続の第一歩と唱えて来た事がようやく浸透して来たと云えると思います。今後はこれを更に押し進めて、地域の福祉向上に一層の役割を果たせる法人にならなければなりません。 フェスタすずらん2016

こどもスタッフ 発達支援部門ぱれっとの取り組みについて 当日は、緊張ではじめは思うように動けないこともありましたが、次第に慣れ、そのうちに大きな声で呼び込みをする子もいて「大変だったけど、楽しかったです」と、はつらつとした表情で語ってくれました。お客様は奮闘する子どもたちを温かな眼差しで見守って下さり、「ありがとう」とやさしくお声もかけていただきました。 担当のぱれっと職員からは、「今回の企画が子どもたちの学びに繋がったことはもちろん、これからも地域の方々とともに、子どもたちの成長を支えていきたいと思いました。」と今後の活動にも前向きな声が聞かれました。 (取材:広報委員会) 理事長 大長 義信

社会福祉法人が抱える内部留保の多寡が取

り沙汰されるようになり、法人の財務の実体

開示や経営組織の在り方に衆目が集まり、改

革を迫られています。私達法人自身も内部の

実体を自ら明らかにする努力を疎かにして

きたのも事実でした。国も重い腰を上げ、平

成28年度から抜本的な制度改革に踏み切り

ました。この改革の主たる内容は次の様なも

のですが、すずらんの会の対応も併記しま

す。

一.経営組織のガバナンスの強化

・評議員会を法人の重要事項(定款の改廃,

理事等の選任解任,役員報酬の決定等)の

議決機関に位置付ける。すずらんの会は外

部の知見者を含み七名で構成する予定。理

事との兼務は不可となる。

・理事(理事会)、監事の権限と責任の明確化

施設長等が業務執行理事として経営に参画

出来るようになり、理事長を中核とし経営

責任が明確になる。数名の施設長を含み六

名で構成する予定。

・現在の評議員・役員は、それぞれ平成29年

3月末と平成29年度最初の理事会時に全

員退任し、新たに選任される評議員・役員

に引き継がれる。

・平成29年度からの評議員選任の為、新制度

に基き平成28年度中に五名の評議員選任

解任委員を選任し、同委員会が新しい評議

員を選任する。

二.事業運営の透明性の向上

定款、財務諸表、現況報告書、役員報酬

額、同報酬基準等の公表が義務付けられ

る。すずらんの会は財務諸表等は以前か

らホームページ等に公表してきている

が、その他も順次公表して行く予定。

三.財務規律の強化

従来通り財政の健全化と、適切な内部留

保の設定により過大な内部留保を残すこ

となく、社会福祉事業への計画的な再投

資を促す。具体的には、法人が保有する

財産から事業継続に必要な財産等を控除

して再投下可能な財産(社会福祉充実財

産)を算出し、これがある場合は社会福

祉充実計画を策定して、地域の生活困窮

者等への支援に充てることが義務付けら

れる。すずらんの会は、内部試算の結果

では社会福祉充実財産は見込めない。

四.地域における公益的な取り組みを実施す

る責務が義務付けられる。この取り組み

には次の三つの要件があり、実施に際し

てはこの全てを満たすものであることと

規定されている。

・社会福祉事業又は公益事業として提供さ

れている福祉サービスであること

・日常生活又は社会生活上の支援を必要と

する人達への副祉サービスであること

・無料又は低額な料金で提供されること

今後、この要件を満たす公益的な事業を模

索して行くことにしている。

本年は、法改正により社会福祉法人としてのガバナンスの確立と開かれた法人であることが求められています。平成29年度にはこれに対応する為に経営体制を一新することになります。理事会と評議員会がそれぞれの役割と責任を明確にし、新たに選任される役員と評議員によって法人経営が遂行されることになり、すずらんの会も確りとこれに対応出来る様努力して行く所存ですので、皆様のお力添えを頂ければ幸甚に存じます。 最後になりましたが、皆様方の今年一年のご活躍とご多幸をお祈り申し上げます。

Page 2: L 62 iH29.01 j e f [ ^HP .docx)Title (Microsoft Word - L 62 iH29.01 j e f [ ^HP .docx) Author 967B959481408B7B90EC> Created Date 2/22/2017 1:27:05 PM

(ユニコムプラザさがみはら/講演会の様子) 研修委員会では、今後も引き続き「就労」に焦点を当てた講演会・研修会を企画・実施していきたいと考えております。 皆様のご参加をお待ちしております。

就労支援講演会報告 ~障害者雇用を進める企業の工夫~ 研修委員会委員長 佐々木 雅子

•福祉の資格: 精神保健福祉士、社会福祉士(福祉職経験8年)大和市障害者自立支援センター相談支援専門員 今村 彩

記事

すずらんの会では「障害者雇用を進める企業の工夫と、支援者・学校・家族に求める役割とは」と題した講演会を毎年実施しています。今回で6回目になるこの講演ですが、企業・学校関係者・支援者・ご家族の方など今回も100名以上の方にご参加いただきました。 昨年は10月にスリーボンド㈱総務課 障害者雇用担当の保谷氏より、雇い入れをする際の企業の視点や、職場定着をはかる上での工夫、支援者・家族に求める事など、様々なポイントについて解説がありました。 講演では、直接障害者雇用を担当されている企業からの生の声を伺える貴重な機会ということも有り、参加者の皆様から、例年になく活発なご質問やご意見があがりました。 立場の違う者同士で、捉え方の違いなどを実感し良い意見交換の場となりました。

今後

の整

国の制度としては、障害福祉サービスを新たに利用する

人や、既にサービスを利用している人にも「サービス等利

用計画」(児童の場合は、「障害児支援利用計画」)を作成

することが義務づけられています。これは、平成24年か

ら順次、移行準備を進められ平成27年4月から本格的に

施行されました。しかし、現状では、各自治体によって進

捗のばらつきがあります。 相談支援事業所を運営していくにあたっては、報酬単価

が低い為、相談支援事業所の数が増えない、といった問題

があります。また、「計画相談支援」「障害児相談支援」を

実施していくに際して、「利用者の居宅等を訪問し、利用

者及びその家族に面接しなければならない。」と決められ

ています。利用者は、日中、通所施設や学校に行っている

ため、聞き取りが夕方以降の訪問になることが多く、ご本

人やご家族への負担も大きくなり、相談支援専門員は残業

せざるを得ず、事業所の負担も増えることに繋がります。

本来、「サービス等利用計画」、「障害児支援利用計画」

が利用者の自己実現に向けての内容でなくてはならない

ものが、十分な時間がかけられずに、福祉サービスを利用

するための事務的な手続きの手段になってしまっている

ことも課題になっています。 今後は、適切に相談支援事業所が運営できる報酬単価を

設定し、法人の負担を軽減することと、相談支援専門員と

しての専門性と質の向上が望まれます。

(編集:広報委員会)

計画

相談

につ

いて

相談

支援

制度

の概

「相談支援」とは、障害のある方(児童を含む)やその

ご家族が、生活する上での心配なことや困ったこと、入所

施設や精神科病院から退所、退院した後の生活に関するあ

らゆる相談に応じ情報提供や助言を行います。

まずは、「どのようなことに困っているのか。」「どのよ

うな生活をしていきたいか。」など、お話しを伺いながら、

一緒に整理し要望を確認していきます。そして、ご本人を

中心にご家族や支援者、行政等その人に関わる人達と「困

り感」を共有し、連携しながら地域の中でその人らしい生

活ができるよう、お手伝いをしていきます。これが「相談

支援」のベースとなっており、障害者総合支援法の中で「基

本相談支援」と明記されています。「相談支援」は法律の

中では、いくつかの事業に分かれています。

「特定相談支援事業」 障害福祉サービスを利用する際に相談支援専門員がそ

の人にあったプランを一緒に考え、「サービス等利用計画」

を作成します。この計画書は、ご本人の意思と同意のもと

に、どのような人が関わり、どのようなサービスを使うか

を明記したものです。 例えば精神疾患があり、部屋の掃除や外出をすることが

難しいため、ヘルパーの支援を受けたい、就職をしたいけ

どまだ自分にどんな仕事が向いているか分からない、職業

訓練を受ける為に就労系事業所を利用したい、など、福祉

サービスを利用する際にサービス等利用計画を作成しま

す。 計画書を作成してからは、定期的にご本人や障害福祉サ

ービス提供事業所からお話しを伺い、ご本人の満足度など

を確認します。これらの一連の流れを「計画相談支援」と

呼びます。

※「相談支援専門員」 障害のある人が自立した日常生活、社会生活を営むこと

ができるように、障害福祉サービスなどの利用計画の作成

や地域生活への移行・定着に向けた支援、住宅入居等支援

事業や成年後見制度利用支援事業に関する支援など、障害

のある人の全般的な支援を行います。

○「一般相談支援事業」 入所施設や矯正施設、精神科病院等に入所、入院してい

る障害者が施設、病院などから退所、退院する際に施設、

病院スタッフ等と協力しながら、ご本人が安心、安定して

地域で生活ができるように、日中活動場所の体験利用の準

備や住居の確保など地域生活へ移行するための支援を「地

域移行支援」といいます。また、施設や精神科病院などか

ら退所、退院した方や地域生活が不安定な方など、継続的

な支援が必要な方の支援を行い、地域生活の継続を目指す

「地域定着支援」があります。これらの支援を「地域相談

支援」と言います。 ○「障害児相談支援事業」

「計画相談支援」と同じように、障害のある児童やその

ご家族が、障害児福祉サービスを利用する際、その障害児

の心身の状況や置かれている環境などを勘案し、相談支援

専門員が「障害児支援利用計画」を作成します。作成後も、

定期的に状況を聞き取り計画の見直しを行っていきます。

障害児の相談支援は、「児童福祉法」に明記されており、

これらの流れを「障害児相談支援」と言います。 (相談支援専門員による面談の様子)

特集—わたしたちの仕事

今年度は、私たちが働く福祉の仕事について紹介していきます。『福祉』と聞

くと『介護』というイメージを持つ方が非常に多いですが、すずらんの会で

働く職員の仕事を通して、障害者福祉の支援についてお伝えしていきます。

Q.仕事内容を教えてください。 A.主に就労相談を担当しているため、働いている方やこれか ら働きたいと考えている方の相談を受けています。これか ら働きたいと考えている方とは、現在どのくらい働く準備 が出来ているのかを確認し、障害福祉サービスを利用する ことになった場合には、計画相談支援を実施します。 その他には、住居や医療など生活に関する相談もありま す。例えば、「1人で暮らしたい。」との要望がある場合、 一緒に物件を探したり、1人で暮らす前に練習をする必要 がある場合は、グループホームを一緒に探すこともありま す。また、通院に同行しご本人が伝えきれないところを補 足的にお伝えするお手伝いをすることもあります。

すずらんの会に3か所ある相談支援事業所の内、大和市障害者自立支援センターは、大和市内にある相談支援事業所の中核として「基幹相談支援センター」の役割も担っています。今回は、大和市障害者自立支援センターの相談支援専門員に普段の仕事について取材しました。 1.グリーン・コスセンター (相模原市) 特定相談支援事業 2.相談支援センター・フレンド (相模原市) 特定相談支援事業 障害児相談支援事業 3.大和市障害者自立支援センター(大和市指定管理)特定相談支援事業 障害児相談支援事業 一般相談支援事業 Q.福祉の仕事をしようと思ったきっかけは? A.中学生のときから福祉の仕事に興味があり、大学に進学し て社会福祉士・精神保健福祉士の資格を取得しました。在 学時に現在の就労継続支援B型事業所にあたる施設で作業ボランティアを行った経験があり、障害者の働くお手伝いをさせていただける仕事に就きたいと思いました。 Q.印象に残っているエピソードは? A.やりたいことはないと話し在宅生活をされていた方と、2 年近く定期面談を行っていました。好きなこと、将来した いことなどを意識的にお聴きする中で、徐々に「○○がし たい。」などの希望を口にされるようになりました。その お話からその方が好きなもの、興味を持ちそうなものを写 真に撮り見ていただいたことがきっかけで、「(それができ るところに)行きたい!」と、日中活動事業所を新たに利 用することになりました。利用開始後、「職員さんに『○ ○がいいね』って褒められた。」と嬉しそうな表情で報告 してくださった時はとてもうれしかったです。