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IWASAKI LIGHTING HANDBOOK
作業面の平均的な照度を求めたり、ある照度を得るために必要な光源の数を求めたりするときに使われる計算方法で、式は次のように表せます。
室指数は、壁面積に対する床面積(=天井面積)で表します。
図2.1に示すように室を天井空間、室空間、床空間の3つに分割して、器具吊り下げ長による誤差、作業面を床面としない場合の誤差を補正します。器具面を天井面、作業面を床面と仮想し、室空間の床面照明率を求めるために、器具面と作業面の実効反射率が必要となります。
図2.1 ZCM(Zonal Cavity Method)法における室の3分割
2.2.1光束法
2.2.2室指数
2.2.3実効反射率
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2.2 光束法による照度計算
照明関連の計算法
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表2.1 実効反射率(O’Brienの計算式による)
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照明関連の計算法
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固有照明率とは器具の配光の形だけを考え、器具効率100%としたときの照明率です。
したがって実際に用いる照明率(U)は、次のようになります。
U = η・Uo ここに η:器具効率
2.2.4固有照明率
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照明関連の計算法
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■ 設計例
「下図のような室(20m×30m×8m)にセードを使い、設計照度500lx を得るためにはSAW413(M360FCELSH-W/BUD)は何台必要になるか求めよ。
ただし、セードは天井面より2m下がった面に均等配置し、各面の反射率は天井80%、壁50%、床10%、保守率は0.69とする」
※ 計算例の為、実際の設置方法とは異なる場合があります。
2.2.5間接照明の計算
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照明関連の計算法
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■ 解
1.SAW413(M360FCELSH-W/BUD)の上方光束比x、下方光束比y、器具効率ηを求めます。
上方光束77.8%、下方光束1.6%、器具効率79.4%
よって、η=79.4%、x=77.8/79.4=0.98、y=1.6/79.4=0.02 と導き出せます。
2.天井空間の室指数KcはKc=20×30/2(20+30)=6となりますから、器具面の実効反射率ρceffは表2.1より68%となります。
3.上方光束による固有照明率を固有照明率の項に示した表2.3より求めます。
室空間の室指数Kr=20×30/6(20+30)=2となり、天井面の反射率68%に対応する固有照明率UOU
を補間で求めます。
4.次に下方光束成分による固有照明率UODを固有照明率の項に示した表2.2より求めます。ただし配光分類はBZ5に相当するものとし、同様に補間を使って計算するとUOD=0.8
よって、UD = y・η・UOD = 0.02×0.794×0.8 = 0.01
5.照明率Uは0.42(=UU+UD)となります。
6.光束法によって灯数を計算すると28灯になります。
N = (E・A)/(F・U・M) = (500×20×30)/(37800×0.42×0.69) ≒ 28
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0.3810%50%50%
0.5510%50%70%
固有照明率床壁天井
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■ ルーバ天井の照明計算を行なう手順を次に示します。
(1)ルーバ懐内の照明率U’
使用する器具の照明率表からルーバ上面に入る照明率U‘
を求めます。このとき天井面、壁面の反射率は使用する材料
によって決まりますが、床面に相当するルーバ面の反射率は
ルーバ形状と羽根の反射率によって決まります。ルーバ面の
反射率を想定する場合、図2.3を参照してください。
(2)ルーバ効率ηt
格子ルーバの透過率(=効率ηt)やその面から出る配光は、
ルーバ形状と羽根の反射率によって決まることが小木曽氏等
によって発表されているので、ここではそのまま採用します。
ルーバ効率ηtや配光は表2.4より求めてください。
(3)固有照明率UO
表2.4よりルーバ面から出る配光は決まってますので、表2.2の
BZ分類による固有照明率表から固有照明率Uoを求めてくださ
い。作業面が床面でない場合は実効反射率の項に示した表2.1
の実効反射率表より実効反射率を求め、ルーバ面は(1)と同じ
反射率を使ってください。
(4)作業面の照明率U
この結果ルーバ天井による照明率は(1)、(2)、(3)の積
U = ηt・U’・Uo で求められます。
2.2.6ルーバ天井(格子ルーバ)
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