Upload
others
View
0
Download
0
Embed Size (px)
Citation preview
スマートホーム検討資料
平成29年5⽉商務情報政策局 情報通信機器課
1
エネルギ
家庭内機器の進化 スマートホームを構成する家庭内機器の進化は機器単体の⾼機能化から、機器のネットワーク化
のフェーズに移⾏している段階。 機器のネットワーク化が進⾏し、他の製品・サービスとの連携による⾼度化からプラットフォームへの
情報集約とデータのマルチユースへと更なる進化が⾒込まれる。
スマ
トホ
ム
家電、住宅設備等の機器
健康・予防
エコキュート等の⾃⼰学習・最適化
スマートメーターによる電⼒使⽤量⾒える化
機器単独での⾼度化
機器等のネットワーク化、⾒える化、遠隔制御等 他の製品・サービスとの連携による⾼度化
プラットフォームへの情報集約とデータの相互利活⽤家庭内エネルギー
第4次産業⾰命における再編の軸エリア最適 広域最適
需要家リソース利⽤
柔軟かつ効率的なエネルギー供給システム
・・・
HEMSを通じた複数機器の制御
新たに⽣まれる機能・価値
①広域電⼒の需給制御
①広域電⼒の需給制御
①広域電⼒の需給制御
①広域電⼒の需給制御
④EVの系統利⽤(蓄電)④EVの系統
利⽤(蓄電)③節電へのインセンティブ③節電へのインセンティブ
①広域電⼒の需給制御
①広域電⼒の需給制御
③節電へのインセンティブ③節電へのインセンティブ
④EVの系統利⽤(蓄電)④EVの系統
利⽤(蓄電)
⑤
⑨⑨
⑧設備監視・保安
⑦
⑥家庭間電⼒融通(パリティ達成による)⑥家庭間電⼒融通
(パリティ達成による)①機器使⽤の
⾒える化①機器使⽤の
⾒える化
⑦マスカスタマイゼーション化
⑦マスカスタマイゼーション化④健康サービスと
医療連携④健康サービスと
医療連携
①①
②エネルギー
⾒える化
②エネルギー利⽤の
⾒える化
②⾼度な⾒守り②⾼度な⾒守りエネルギースマートホーム
⑥個々の⽣活に最適な広告
⑥個々の⽣活に最適な広告
②⾒える化②⾒える化
⑧データプラットフォーム上で様々なサービス提供
⑧データプラットフォーム上で様々なサービス提供
②⾒守り
③宅配効率化(不在情報活⽤)
③宅配効率化(不在情報活⽤)
④健康情報サービス
④健康情報サービス
①① ②⾒える化②⾒える化
⑤⼩売(買物)の⾃律的効率化⑤⼩売(買物)の⾃律的効率化
③地域の物流効率化(予測の⾼度化)
③地域の物流効率化(予測の⾼度化)
⑤⼩売(買物)の⼀部⾃律化
⑤⼩売(買物)の⼀部⾃律化
⑥機器等と広告⑥機器等と広告の融合
製造(電機、住宅、住宅設備)、電気・ガス・⽔道(⼩売)、・・・等
関連する産業
(例)
レベル4(データの相互利活⽤)
製造(蓄電池、EV)、情報サービス(アグリゲータビジネス、ネガワット取引)・・・等⼩売、広告、警備、道路貨物運送、医療・介護・・・等
住宅・⽣活関連産業全般に影響拡⼤警備サービスや、⾃動注⽂等の先⾏EV蓄電の利活⽤や節電ポイント等の先⾏
スマートメータ(全⼾設置2024年)情報の利活⽤の先⾏
レベル3(機器等の連携拡⼤)レベル1/2(現状)
電気・ガス(⼩売)、電気機械器具製造、建設・不動産賃貸(住宅)、・・・等
現在 2020年代半ば頃
企業間連携やデータ利活⽤、プラットフォーム化にハードルあり
(出所):産業構造審議会 新産業構造部会 新産業構造ビジョン中間整理 2016年4⽉を基に作成
⼩売
物流
スマートホームでは、機器・サービスごとに様々な⾼度化が図られ、プラットフォームに統合⇒ 各分野(⼩売、健康等)の⾼度化・課題解決が進展
2
新たなプレイヤーの出現 エネルギーデータに固執せず、スマートフォン等を介して得たデータを集約、ディープラーニング等によっ
て解析することで、より個⼈のニーズを先読みする“Context Awareness”技術が登場。単にデータを集めるのではなく、⼈の思考や⾏動パターンと結びついた形でデータを解析することで、次に⼈が何を望むかを先読みし、新たな製品・サービス提供につなげるビジネスが⽣まれつつある。
スマートフォン以外にも、GoogleやAmazon等が⾳声アシスタントデバイス(HomeやAmazon Echo)を介して、家庭内のコントロールタワーを巡る争いに参⼊している。(チップ埋め込み型、仕様公開型など)
操作・UI層の台頭・「音声認識」が新たなUIとしての地位を確立・機器のon/offや省エネに関連しないサービス(音楽配信、
天気・スケジュール配信、ネット注文・検索等)との組み合わせがブレークスルーになる可能性。・機器メーカとの「擦り合わせ」が必要になるため、1社独占になりにくい可能性(機器メーカ以外が台頭しやすいか)。
機器メーカの新たな方向性・あらゆる家電・機器がネット接続機能を有したSmart Deviceへ。・加えて、機器の一機能として複数種類の「操作UI」を備え付ける傾向が一般化する可能性。・「操作UI」を介さない機器データの活用やその他データ
との連携を通じたサービス提供により、機器の付加価値向上・差別化を図る方向へ。
接続プロトコル
AmazonAlexa
接続プロトコル
AppleHomeKit
接続プロトコル
その他(Google,ST,MS)
機器(家電等)
接続プロトコル
物理層
機器関連サービスクラウド
サービスクラウド(⾳楽、天気、ネット注⽂)
機器層
サービス層
操作・UI層
(コントロールタワー)
マイク・スピーカー
UI機器(ユーザとの接点)
(出典)産業構造審議会新産業構造部会(第12回)資料6-1 戦略分野(4)「スマートに暮らす」(討議資料)【抜粋版】より
3
競争の⽅向性 従来は個々の機器の⾼機能化が、顧客の効⽤や満⾜度の向上に資するものであった。他⽅、家
電の機能は⼀定レベルまで達しており(例:⼈感センサー付きエアコン、お掃除ロボット等)、更なる⾼機能化による差別化は⽐較的困難に。
競争のポイントが機器の⾼度化から、ニーズの先読み(Context Awareness)へ移る中で、同業他社や異業種間で機器・サービスのリアルデータを集約・共有・分析するが可能となる環境を整備することで、顧客のニーズを先読みし、新たなサービス・製品に繋げることが重要に。
⼤規模HEMS情報基盤整備事業の成果と課題(H26-H27) 電⼒の⾒える化を⽬的とした機器間連携として、 HEMSを通じた情
報基盤の構築や、接続API、⼀定のデータ取扱いルールが整備された。 他⽅、電⼒の⾒える化サービスが中⼼であったため、その他の既存サー
ビスとの連携や異業種による参⼊障壁を下げる取組みが課題。 異なる機器メーカーとサービス事業者間の情報連携が可能になると、
宅内情報に付加価値がつき、サービス分野の広がりも期待される。 家庭(家電、センサー等)
サービス事業者⾰新的サ
ビスの
創出・提供
⽣活にまつわる様々な
情報の提供
家電リサイクルリコール
エンタメ⼦育て/テレワーク
セキュリティ保険・メンテ
医療・健康・介護
♪ …etc
エネマネ
少⼦⾼齢化 ⼀億総活躍 働き⽅改⾰ リコール対策 家電リサイクル 電⼒の⾒える化
社会課題の解決
⽣活に関わる機器データや機器以外のデータを組合せ活⽤することで、買物⽀援、介護・育児⽀援、働き⽅改⾰、エンターテイメント空間創出など、社会課題や個⼈のニーズに対するサービス市場の拡⼤が今後⾒込まれる領域
製品状態のリアルタイムでの把握等により、製品安全の在り⽅や、モノの売り⽅そのもの(モノのサービス売り)が⼤きく変⾰しうる領域
スマートスマートロック
サービス民泊
サービス
スマートエアコンスマートエアコン
サービス見守りサービス
買物支援サービス買物支援サービス
健康管理セキュリティ
ホームセキュリティ
テインメントエンタ
テインメント
スマートスマート照明
IPカメラ
サービス物流
サービス遠隔家電遠隔家電操作
宅内センサ
スマートスマート洗濯機
スマートスマート冷蔵庫
スマートスマートレンジ
ライフスタイルに合わせたサービス
製品ライフサイクルに関するサービス
4
(参考)⼤規模HEMS情報基盤整備事業 ⼤規模HEMS実証事業の主だった成果、課題は以下のとおり。
・情報基盤の構築1万4千世帯のモニター宅にHEMSを導⼊し、各家庭の電⼒データの⼀元的なクラウド管理を実施。
・電⼒データの提供HEMSデータを取得するAPI標準仕様書を策定。
・プライバシールールの整備プライバシーに配慮した電⼒利⽤データ利活⽤環境を検討。
約1年間に渡って⼤きな障害なく運⽤を実施。
実装したAPIを介して取得した電⼒データをサービス事業者へ提供可能
課⾦に耐えうるサービスは少なく、ビジネスモデルの創出には⾄らず。
・新サービスの創出HEMSデータ利活⽤サービスのモニターへの提供。
「HEMSデータ取扱マニュアルα版」を策定。
「⼤規模HEMS情報基盤整備事業」終了後の課題 ECHONET Lite対応機器は着実に増えるも、実際にネットワークに接続されている機器の数が増えていかない。
HEMS情報基盤の整備は出来たが、実サービスの拡⼤につながっていない。
電⼒データを利活⽤したサービス事業に参⼊する事業者が増えていかない。
そもそもHEMS、ECHONET Liteのユーザーサイドの認知度が低い。
5
サ
ビス事業者
サ
ビス
事業者
各プレイヤーのビジネス傾向と⽇本の強みを活かした政策の⽅向性 スマートホーム市場に異業種参⼊が進む中、多様なサービス事業者や機器メーカを接続するプラットホームを
担う事業者が出現。また、ユーザーとの接点を持つUI事業者こうした接続プラットホームを担うことで機器メーカーへの影響⼒を⾼めるなど、スマートホームビジネスを垂直に拡⼤する動きも⾒られる。
情報銀⾏などのデータビジネス市場の創出と、付加価値を⾼めるIoT対応デバイス、センサ、部品市場の創出し、各レイヤーのプレイヤー育成を⽬指していく。
ハウスメ
カ
など
UI
提供者
機器① 機器③
機器クラウド 機器クラウド機器メ
カ
UIクラウド
サービスプラットフォーム
機器②
機器クラウド
機器連携サービス
プラ
ト
フ
マ
機器によらないサービス
UI機器(ユーザとの接点)
データ処理ソフトウェア データ処理ソフトウェアデータ処理ソフトウェア
接続事業者
宅内デ
タ保持事業者
デ
タ流通ビジネス市場
IoT
対応製品市場
デバイス
センサセンサ
部品
サービスサービス事業者
フォーマープラット
フォーマー
スマートホーム市場の創出・育成
スマートホーム政策 これまでの国内プレイヤーの動向 海外プレイヤーの動向
6
スマートホーム実証●三菱総合研究所(3⽉〜準備、8⽉頃〜実証、3⽉ 報告書)
実証の全体像と体制 計61世帯(⼾建て30世帯、集合住宅31世帯)に、⼀つのUI上で多様な機器の操作やサービスを享受
できる環境を構築。実モニターにサービスを提供することで、他社間連携上の論点(①データプロファイル、②セキュリティ・製品安全、③リコール(製品安全)・リサイクル、④プライバシーとデータ活⽤ルール、⑤サービス創出)について検討する。
ライフスタイルに関するサービス実証
製品ライフサイクルに関するサービス実証
⾳声認識ロボットやSNS等と家電・設備機器・制御機能が連携し、⽣活⽀援サービスを提供。
●⼤和ハウス(⼾建て住宅モニター)○富⼠ソフト(UIクラウド構築)○NEC(HEMSデータ提供)○ソニーCSL(GW構築)○パナソニック(エアコン) ○シャープ(エアコン)○アイホン(ドアホン) ○フィリップス(LED照明)○ユカイ⼯学(BOCCO) ○IIJ(スマートメーター)○Yahoo(myThings) 等
サービス実施
エアコンや空気清浄機の遠隔操作や、不在時にも遠⽅から来訪者を確認したり、プラットフォームを通じた照明操作などを実現。
●積⽔ハウス(集合住宅モニター)○⽇本ユニシス(クラウド・認証 基盤構築)○富⼠通(個⼈情報クラウド連携構築)○シャープ(エアコン・空気清浄機・UI構築)○アイホン(ドアホン)○NECパーソナルコンピュータ(Benlly)※Benllyを経由してLED照明操作 等
サービス実施
リコール・リサイクルのサービスについて、消費者に⾝近になるよう、製品ライフサイクルに係る他のサービス(例:使⽤状況(電⼒使⽤量)の⾒える化、故障時の修理⼿配、保証書管理)と⼀体的に実施。
●⽇⽴製作所(サービス提供取りまとめ)○東京電⼒パワーグリッド(電⼒使⽤状況把握)○Warrantee(サービス実施主体)○ヤマトシステム開発(物流) 等
7
実証が⽬指す姿(イメージ)①関連データが「つながる」環境を整備した上で、②個⼈のニーズに応じたサービス創出を促し、③社会実装を⽬指す。
ライフスタイルに合わせたサービス
製品ライフサイクルに関するサービス
機器関連サービス/機器と関連しないサービス双⽅を創出 遠隔操作 天気予報等の
情報共有
既存の製品ライフサイクル関連サービスを⼀体的に提供 電⼒の⾒える化 リサイクル リコール
つながるモノ・コト
エアコン 照明 インターホン ・・・
簡易ロボット Webサービス ・・・
2017年度接続に関連するルールの整理
課題毎にカスタマイズされたサービス創出へ例えば、、 買物難⺠/独居⽼⼈⽀援 ⼥性⾃⽴・テレワーク推進 ⺠泊/健康・予防医療促進 ・・・
例えば、、 冷蔵庫(庫内在庫管理) 鍵(スマート・キー) ウェアラブル端末 ⾃動⾞ ⾳声認識スピーカ等のUI機器 サービスロボット その他サービス ・・・
⼀般機器
その他
より⽣活に踏み込んだサービスの創出へ
各個⼈がライフスタイルに応じて⽣活空間のカスタマイズが可能に
例えば、、 買物 ⽇⽤品や⾷材などの残量を⾃動管理、報告。
⾳声やワンタッチで様々なモノ・サービスを簡単に注⽂。
不在時も(再配達を待たずとも)家の中まで荷物が搬送される。
介護・育児 ⽣態データや⾏動履歴を⼀体的にリアルタイ
ムで把握。異常発⽣時や必要なタイミングで親族や登録先へ通知。
事前予防に加え、スムーズな遠隔サポートや訪問・駆けつけを実現。
「働く」・「楽しむ」空間 室内を時々の⽤途に応じて環境調整。 テレワークやオリジナルのエンタメ空間を創出し、
「住む」以外の趣味・娯楽・仕事等とシームレスに接続した⽣活を可能に。
シェアリング ⺠泊や賃貸における鍵受渡し・管理、倉庫・
機器の共有など、⽣活のシェアリングを実現。
2019年度〜スマートホームの社会実装
モノのサービス売りに向けた付随サービス創出へ例えば、、 ⾃動メンテナンスサービス 故障予知機能 らくらくリコール ・・・
2018年度社会課題やテーマ毎のサービス創出
総合的な製品サポート体制へ
つながるモノの多様化
8
⽬指すべき姿に向けた課題(1年⽬の実証論点) これまでのスマートホームに関する官⺠の取組や、近年のグローバル・トレンドを踏まえ、ライフス
タイルのカスタマイズ化と製品ライフサイクルの把握の観点から、IoT推進ラボにてスマートホームWGを実施したところ、以下の論点が呈された(平成28年度IoT推進のための新産業モデル創出基盤整備事業(家庭内機器のネットワーク連携等調査) )。
本年度IoT実証において、各論点の検討を⾏う。
論点①
データプロファイル個々のアクション(業務)についてマンダトリーの出⼊⼒データ項⽬を整理
アクションの追加(新規設計)が随時⾏える拡張性が⾼いデータ構造を検討。
論点②
セキュリティ・製品安全
機器サービス接続に当たり各主体が接続先に求めるセキュリティ上の認証基準の整理(セキュリティ)
ネットワーク機器のモニタリング・ログ管理の在り⽅(メリデメ含む)の整理(セキュリティ)
遠隔操作を始めとする製品安全に係る現状ルールの明確化(製品安全)
論点③
リコール(製品安全)・リサイクル
リコール対象製品に係るユーザーへのIoTを活⽤した適切な周知、回収⽅法等の整理
適正なリサイクル/リユースルートに排出されるために消費者にとって容易で⾝近な⽅法の整理
論点④
プライバシーとデータ活⽤ルール
様々な機器・サービス事業者の参⼊を前提としたプライバシー・個⼈情報ルールの検討
(サービスの性質を踏まえ)モニターが⽤途を予⾒した上での事前同意取得の在り⽅を整理
論点⑤
サービス創出 課題や個⼈のニーズに沿った総合的なサービス創出を促すための⽅策の検討
9
【論点①】データプロファイル 多様な機器等から収集される各種データを集約・共有・分析するには、データ・クレンジング等の
負担を軽減し、スムーズに「つながる環境」の整備が不可⽋。 多様な「新サービス創出」の観点から個々の機器やメーカを超えた共通のデータフォーマットの整
理が必要。他の分野におけるIoT実証等の動向を踏まえ、スマートホーム分野においても、まずは個々のアクション別の出⼊⼒データ項⽬の整理に焦点をあててはどうか。
実証事業におけるデータプロファイリングの整理
データにノイズに加え、データフォーマット、異常値の取扱い等が機器やメーカー間で異なること等から、データの集約・共有・分析に時間・コストがかかる
(具体的な意⾒) AIモデル構築の⼤半がデータ・クレン
ジングに費やされてしまう IoT実装するにあたって最も時間とコ
ストがかかるのがデータ・クレンジング
想定される主な検討項⽬
出⼊⼒データ項⽬の整理…【例1】共通語彙基盤の作成 …【例2】標準APIの策定クレンジング技術の改善 ・・・
検討を進める上で留意すべき事項 サービス多様化を念頭に、データ項⽬群を拡張性のある形で整理を
⾏っていく必要があるのではないか 海外マーケット等を⾒据えつつ、既存の海外プレーヤーの動向等と⼀定
程度、整合性をとるべきではないか。
他分野の対策例
【例1】スマート⼯場分野
【例2】観光分野
スムーズに「つながる環境」を整備する必要性
「つながる環境」の整備
共通語彙基盤の作成
10
【論点②】セキュリティ・製品安全 接続先の正当性の担保(セキュリティ認証基準)、データ受渡しにおける安全性の確保
(データ受け渡し⽅法)、問題発⽣時の迅速な対応策について、整理する。
接続基準 接続し合うもの(⼈・IoT機器・システムなど)同⼠が正当であることを認証するセキュリティ基準
機器・サービスが接続するに当たり、各主体が接続先に求めるセキュリティ上の認証基準の整理する。 不正アクセスがされていないことを担保できるような、⼀定程度のセキュリティレベルの機
器を認証する仕組みが必要(第1回接続検討WG) 「①機器のセキュリティ」と「②スマートホーム全体システムとしてのセキュリティ」の2種類
が存在している点、留意が必要。
データ受渡し⽅法
データの受け渡しにおける安全性を確保する対策
暗号化等、データの受渡しの安全性確保のための対策を検討する。
対処⽅法 問題発⽣時の迅速な対応や速やかな復旧を実現するための対策
どの程度の体制作りが必要か、検討する。 モニタリングログの取り⽅の整理、ユーザーへの通知⽅法の整理が必要。
(第1回、第2回接続検討WG)
システム全体を監視する第三者機関のような枠組みの検討が必要か。(第2回接続検討WG)
緊急時における機器制御⽅法の整理。(第2回接続検討WG)
ユーザに対して適切なリスクの説明。(第1回接続検討WG)
製品安全 遠隔操作等にかかる現⾏ルール スマートホーム分野の遠隔操作に関する⼀連のルール(省令の解釈、技術基準解釈の解説、各別表の解釈に関する報告書)を整理する。
11
【論点③】リコール(製品安全)・リサイクル 実証においては、機器がネットワークに繋がり、ユーザーにとって⾝近なUIがある状況を活⽤しつつ、
安全・安⼼・持続的な社会を⽬指し、リコール・リサイクルのサービスを実施 その際、消費者に⾝近になるよう、製品ライフサイクルに係る他のサービス(例:使⽤状況(電
⼒使⽤量)の⾒える化、故障時の修理⼿配、保証書管理)と⼀体的に実施
オフ オン
電源
温度15 30
エアコン操作
製品ライフサイクルサービス
捨てるには(リサイクル/リユース)
故障かな(修理⼿配)
使⽤状況(電⼒使⽤量)
保証状況
UIの⼀例【リコール】 【リサイクル】
・ 機器がネットワークに繋がり、機器情報が把握できる状況を活⽤して、機器メーカーから、リコール情報をUI上に⽬⽴つ形で配信
・ モニターが連絡しないような場合には、機器メーカーが、期限を付けて強制停⽌する旨を改めて配信
→ ネットワーク対応製品におけるリコールの在り⽅について整理
・ 引越し等の場⾯において、家電リサイクル法における排出の利便性等を⾼めるスキームの実施
・ 機器がネットワークに繋がり、機器情報が把握できることを活⽤して、リサイクル料⾦を⾃動的に提⽰
・ 複数の収集運搬業者が列挙され、収集運搬料⾦、電⼦決済の可否等を考慮しつつ、排出者が選択。また、これらの業者が家電リサイクル券を発券し、郵便局での⽀払いは不要
→ ネットワーク対応製品におけるリサイクルの在り⽅について整理
機器メーカー サービサー
12
【論点④⑤】プライバシーとデータ活⽤ルール/サービス創出 実証に参加する事業者間で遵守すべきプライバシーポリシー、利⽤者からの同意を取得する際に
⽤いる利⽤規約それぞれのあり⽅を考える。 また、今後の社会実装を念頭にした新サービスを創出するための⽅策を検討する。
利⽤規約(個別サービス)
• ・・・・・• ・・・・・• ・・・・・• ・・・・・
利⽤規約(共通)
• ・・・・・• ・・・・・• ・・・・・• ・・・・・
契約書• ・・・・・• ・・・・・• ・・・・・• ・・・・・
2017年○⽉○⽇
プライバシーポリシーに該当 利⽤規約に該当
プライバシーポリシー検討のポイント事業者がデータ連係することに対して、萎縮することがないような雛形を検討する。検討にあたって留意すべきは以下の2点。 他社間連携を前提とした事業者間ルー
ルのあり⽅ 参加プレイヤーが変動する環境に適応し
たルールのあり⽅
利⽤規約検討のポイント• サービスが多様化していくの中、どのよ
うに同意を取得するか。• 利⽤者の想定と実際に扱われる情
報範囲のギャップにどう対処すべきか。• オプトアウトの仕組みが必要ではな
いか。
事業者双⽅/ユーザーが安⼼してデータを活⽤できる雛形の検討 サービス創出に向けた論点 スマートホームの社会実装を進めて
いく上では、ユーザーに魅⼒的な「サービス」の存在が不可⽋。
新サービスを創出していくために、例えば、以下のようなテーマに沿って総合的にコーディネートしたアイデアを募集したり、ヒアリングを実施するのはどうか。
【テーマ案】 買物 介護・育児 「働く」・「楽しむ」空間 シェアリング など
13
事業環境構築検討会 委員等名簿 事業環境構築検討会に加え、必要な検討課題に応じたSWGを適宜開催
⽒ 名 所属・役職⼀⾊ 正男 神奈川⼯科⼤学 創造⼯学部 ホームエレクトロニクス開発学科 教授板倉 陽⼀郎 ひかり総合法律事務所 弁護⼠坂下 哲也 ⼀般財団法⼈ ⽇本情報経済社会推進協会 常務理事新 誠⼀ 電気通信⼤学 情報理⼯学研究科 教授住⾕ 淳吉 ⼀般財団法⼈ 電気安全環境研究所 電気製品安全センター 所⻑丹 康雄 北陸先端科学技術⼤学院⼤学 教授原 ⾠徳 東京⼤学 ⼈⼯物⼯学研究センター 准教授村上 進亮 東京⼤学⼤学院 ⼯学研究科 システム創成学専攻 准教授吉岡 克成 横浜国⽴⼤学⼤学院 環境情報研究院/先端科学⾼等研究院 准教授
実証事業者積⽔ハウス 株式会社⼤和ハウス⼯業 株式会社株式会社 ⽇⽴製作所
事務局 株式会社 三菱総合研究所
オブザーバー
⼀般財団法⼈ 家電製品協会⼀般社団法⼈ 住宅⽣産団体連合会⼀般社団法⼈ 電⼦情報技術産業協会⼀般社団法⼈ ⽇本電機⼯業会独⽴⾏政法⼈ 製品評価技術基盤機構
(敬称略)
14
5⽉24⽇ 事業環境構築検討会第1回(検討内容、実証概要、今後の進め⽅)
検討会・SWGのスケジュール(イメージ)
8⽉頃 事業環境構築検討会第2回(実証内容・論点の確認)
2⽉下旬頃 事業環境構築検討会第3回(報告書取りまとめ)
実証前(5⽉〜8⽉頃)
実証期間中(8⽉頃〜1⽉頃)
実証期間終了後(1・2⽉頃)
・ SWGを適宜開催して、各論点の整理
・ SWGを適宜開催して、各論点の整理
・ SWGを適宜開催して、各論点の取りまとめ