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サービスマニュアルSUNNY BOY / SUNNY TRIPOWER通信機器とディスプレイの交換
SB5GCOM30-JP-AT-SG-ja-14 | 98-116500.02 | バージョン 1.4日本語
1 本書について
1.1 適用範囲本書は、以下の型式の通信機器とディスプレイの交換方法を説明しています。
• SB 3500TL-JP-22 / SB 4500TL-JP-22
• SB 3500TL-JP-22/MP / SB 4500TL-JP-22/MP / SB 5400TL-JP-22/MP
• STP 10000TLEE-JP-10 / STP 10000TLEE-JP-11
• STP 20000TLEE-JP-11
• STP 25000TL-JP-30
1.2 対象読者• 第一種または第二種電気工事士としての登録資格があること。
• パワーコンディショナの仕組みと操作方法に関する知識を持っていること。
• 電気機器・設備の設置と使用に伴う危険やリスクに対処する訓練を受けていること。
• 電気機器・設備の設置と始動の訓練を受けていること。
• すべての適用される法律と規格に関する知識を持っていること。
• 本書の内容ならびに安全上の注意を理解し、これに従うこと。
• 建築物の構造と部材に関する知識を持っていること。
1.3 本書で使用する記号記号 説明
「危険」は、回避しなければ死亡または重傷を招く危険な状況を示します。
「警告」は、回避しなければ死亡または重傷を招く恐れがある危険な状況を示します。
「注意」は、回避しなければ軽傷または中度の怪我を招く恐れがある危険な状況を示します。
「注記」は、回避しなければ物的損害を招く恐れがある状況を示します。
特定のテーマや目的にとって重要ですが、安全性には関係のない情報を示します。
特定の目的を達成するために、必要な条件を示します。
1 本書について SMA Solar Technology AG
サービスマニュアルSB5GCOM30-JP-AT-SG-ja-142
記号 説明期待される結果を示します。
起こり得る問題を示します。
1.4 図本書の図は、ディプレイとロータリースイッチを装備した通信機器用に作成しています。通信機器によっては図の内容と若干異なる場合があります。ただし、本書で説明する手順はすべての通信機器で同一です。
1 本書についてSMA Solar Technology AG
サービスマニュアル 3SB5GCOM30-JP-AT-SG-ja-14
2 安全上の注意この章には、本製品を用いて、あるいは本製品において作業を行う際に常時順守すべき安全上の注意が含まれています。怪我や物的損害を防ぎ、製品の長期間使用を可能にするには、この章を注意深く読み、すべての安全上の注意に常に従ってください。
パワーコンディショナ内の高電圧による致死事故の危険太陽電池アレイは太陽光により危険な直流電圧を生成し、その電圧はDC導線とパワーコンディショナの通電部品にかかっています。このような導線や部品に触れると、感電する恐れがあります。
• パワーコンディショナにおけるすべての作業は、必ず設置担当者が実施してください。設置担当者には次の条件が最低限必要となります。
– 第一種または第二種電気工事士としての登録資格があること。
– SMA パワーコンディショナの仕組みや操作方法に関する知識を持っていること。
– 電気機器・設備の設置、修理、使用に伴う危険やリスクに対処する訓練を受けていること。
– SMA パワーコンディショナの電源を安全に切断する方法に関する知識を持っていること。
– すべての適用される法律と規格に関する知識を持っていること。
– 建築物の構造と部材に関する知識を持っていること。
• パワーコンディショナで作業を行う前に、必ずパワーコンディショナをすべての電源から切り離してください（www.SMA-Solar.comにあるパワーコンディショナ説明書を参照）。
• パワーコンディショナの電源を切ってから、残留電荷を放電させるためにしばらく待ちます。パワーコンディショナの型式にもよりますが、最大で30分ほど待つ必要があります。具体的な待機時間については、www.SMA-Solar.comにあるパワーコンディショナ説明書の詳細をご覧ください。
• パワーコンディショナの通電部品に触れないでください。
静電気放電によるパワーコンディショナ損傷の恐れパワーコンディショナの電気部品に触れると、静電気が発生してパワーコンディショナが破損する恐れがあります。
• 部品に触れる前に、必ず身体の一部を接地してください。
2 安全上の注意 SMA Solar Technology AG
サービスマニュアルSB5GCOM30-JP-AT-SG-ja-144
電気工事設置場所に適用される電気的な条件に従って作業してください。
• どの作業も、電気機器の規格と電気工事関連法規に準拠した方法で行う必要があります。
• すべての作業で労働安全衛生規則を守ってください。
2 安全上の注意SMA Solar Technology AG
サービスマニュアル 5SB5GCOM30-JP-AT-SG-ja-14
3 ファームウェアバージョンの確認以下の表に、ディスプレイまたは通信機器の交換でパワーコンディショナに必要になる最小のファームウェアバージョンを示します。
装置型式 ディスプレイの交換に必要なファームウェアバージョン
通信機器の交換に必要なファームウェアバージョン
SB 3500TL-JP-22 / SB 4500TL-JP-22 All 2.62.00.Rより新しいバージョン
SB 3500TL-JP-22/MP / SB 4500TL-JP-22/MP
All 3.02.00.R以降
SB 5400TL-JP-22/MP All 3.03.04.R以降
STP 10000TLEE-JP-10 /STP 10000TLEE-JP-11
All 2.61.04.R以降
STP 20000TLEE-JP-11 All 2.61.04.R以降
STP 25000TL-JP-30 All 1.00.20.R以降
手順：パワーコンディショナのファームウェアバージョンは、いくつかの方法で確認できます。
• Sunny Explorer でファームウェアバージョンを確認する。
• Sunny Viewでファームウェアバージョンを確認する。
• SMA Cluster Controllerでファームウェアバージョンを確認する。
• Sunny WebBoxでファームウェアバージョンを確認する。
Sunny Explorerでのファームウェアバージョンを確認する。1. Sunny Explorerを呼び出し、太陽光発電システムを開きます。
2. ユーザーまたは施工業者としてログインします。
3. システムツリーで目的のパワーコンディショナを選択して、デバイスメニューの「設定」タブを選択します。
4. 「銘板」パラメータグループを選択します。
☑ パワーコンディショナのファームウェアバージョンが「ソフトウェアパッケージ」欄に表示されます。
Sunny Viewでのファームウェアバージョンの確認1. メニューを開き、「設定」＞「PV設備」＞「情報」の順に選択します。
2. 目的のパワーコンディショナを選択します。
☑ ファームウェアバージョンが「ソフトウェアパッケージ」欄に表示されます。
3 ファームウェアバージョンの確認 SMA Solar Technology AG
サービスマニュアルSB5GCOM30-JP-AT-SG-ja-146
SMA Cluster Controllerでのファームウェアバージョンの確認1. SMA Cluster Controllerのユーザーインターフェースを開きます。
2. ユーザーまたは施工業者としてログインします。
3. システムツリーで目的のパワーコンディショナを選択して、デバイスメニューの「設定」タブを選択します。
4. 「銘板」パラメータグループを選択します。
☑ パワーコンディショナのファームウェアバージョンが「ソフトウェアパッケージ」欄に表示されます。
Sunny WebBoxでのファームウェアバージョンの確認1. システムツリーに表示された太陽光発電システムを選択します。
2. 「更新」ページを選択します。
☑ すべてのパワーコンディショナと現在のファームウェアバージョンが表示されます。
3 ファームウェアバージョンの確認SMA Solar Technology AG
サービスマニュアル 7SB5GCOM30-JP-AT-SG-ja-14
4 機器の概要
記号 名称 交換方法の参照先A ディスプレイ 13 ページの 6 章
B ディスプレイ付きの通信機器 9 ページの 5 章
4 機器の概要 SMA Solar Technology AG
サービスマニュアルSB5GCOM30-JP-AT-SG-ja-148
5 通信機器の交換通信機器の交換前に、パワーコンディショナの設定をメモしておきます。通信機器を交換する前にパワーコンディショナの設定と値をメモしておく必要があります。交換後に、交換前の設定や値が自動的に適用されるわけではありません。
• 以下の設定や値をメモしておき、通信機器の交換後、通信機器を使用してパワーコンディショナに再送信します。
– NetID
– システムの時刻
– システムのパスワード
– 通信機器を介したファームウェア自動更新の設定
– 系統に供給される電力のオフセット（E-Total）
• 以下の設定または値は、通信機器の交換時に消去されます。交換後に適用することはできません。
– イベントカウンタ
– イベントロガー（イベントリストとタイムスタンプ）
– データロガー（一日の発電量、一日の発電量の経時変化曲線）
手順：• 故障した通信機器を取り外します。
• 新しい通信機器を取り付けます。
故障した通信機器の取り外し1. パワーコンディショナの電源を切ります（パワーコンディショナの説明書を参
照）。
2. すべてのフラットケーブルのコネクタを抜き取ります。
3. 通信機器のねじを外します。
4. 故障した通信機器を取り外します。
5 通信機器の交換SMA Solar Technology AG
サービスマニュアル 9SB5GCOM30-JP-AT-SG-ja-14
• 右側の留め具を外側に押して、固定を解除します。
• 通信機器を手前に引き、右の留め具から引き出します。
• 通信機器を左の留め具から引き出します。
新しい通信機器の取り付け1. パワーコンディショナのラベルに系統関
連のパラメーターを表示する必要がある場合には、通信機器の背面にラベルを取り付けます。
2. 新しい通信機器を取り付けます。
• 通信機器を左の留め具に差し込みます。
• 右側の留め具を外側に押し、通信機器を右の留め具に差し込みます。
• カチッとはまるまで、通信機器を両方の留め具に差し込みます。
3. フラットケーブルのコネクタをそれぞれ対応するピンコネクタに差し込みます。固定用フックを押して、ピンコネクタをロックします。
4. 通信機器を持ち上げます。
5 通信機器の交換 SMA Solar Technology AG
サービスマニュアルSB5GCOM30-JP-AT-SG-ja-1410
5. 通信機器を下側に押します。
6. 通信機器のねじを締めます。
☑ コネクタを差し込み、固定用フックを閉じます。
7. パワーコンディショナの前面にラベルが必要な場合には、通信機器の前面にラベルを取り付けます。
8. BLUETOOTH通信機能を搭載したパワーコンディショナの場合には、NetIDを設定します。
• 故障した通信機器のロータリースイッチCの位置を確認します。
• マイナスドライバー（先端幅：2.5 mm）を使用して、新しい通信機器のロータリースイッチCを前の通信機器のロータリースイッチCの位置に設定します。
9. パワーコンディショナを再起動します（パワーコンディショナの説明書を参照）。
10. 通信機器を交換すると、パワーコンディショナのファームウェアが更新されます。通信機器を交換すると、パワーコンディショナが新しいファームウェアバージョンを受信します。パワーコンディショナのファームウェアバージョンは起動時に表示されます。
• 表示されたファームウェアバージョンが最新バージョンでない場合、あるいは別のファームウェアバージョンが必要な場合には、ファームウェアの更新が再度必要になることがあります。その際は、サービス担当者に連絡して作業内容を確認してください。
5 通信機器の交換SMA Solar Technology AG
サービスマニュアル 11SB5GCOM30-JP-AT-SG-ja-14
11. 通信機器がパワーコンディショナを検出している場合、通信機器でパワーコンディショナの検出を繰り返します（通信機器の説明書を参照）。
12. 通信機器を使用して、交換前にメモした設定または値をパワーコンディショナに再送信します。
5 通信機器の交換 SMA Solar Technology AG
サービスマニュアルSB5GCOM30-JP-AT-SG-ja-1412
6 ディスプレイの交換以下の手順でディスプレイを交換します。
• 故障したディスプレイを取り外します。
• 新しいディスプレイを取り付けます。
故障したディスプレイの取り外し1. パワーコンディショナの電源を切ります（パワーコンディショナの説明書を参
照）。
2. すべてのフラットケーブルのコネクタを抜き取ります。
3. 通信機器のねじを外します。
4. 通信機器を取り外します。
• 右側の留め具を外側に押して、固定を解除します。
• 通信機器を手前に引き、右の留め具から引き出します。
• 通信機器を左の留め具から引き出します。
5. 通信機器の前面を取り外します。
• 通信機器の裏面にある3つのロッキングタブを順番に押します。
• ロッキングタブが戻らないように通信機器を慎重に動かしてください。
6 ディスプレイの交換SMA Solar Technology AG
サービスマニュアル 13SB5GCOM30-JP-AT-SG-ja-14
• 左側の留め具を外側に押し、筐体の前面部を左の留め具から引き出します。
• 右側の留め具を外側に押し、筐体の前面部を手前に引き、右の留め具から引き出します。
6. 筐体の左右のロッキングタブをそれぞれ外側に向かって押してから、プリント回路基板を少し手前に傾け、上に向かって引き出します。
7. ディスプレイをプリント回路基板から取り外します。その際、プリント回路基盤裏面の3つのロッキングタブを緩め、ディスプレイを前に引き外します。
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6 ディスプレイの交換 SMA Solar Technology AG
サービスマニュアルSB5GCOM30-JP-AT-SG-ja-1414
新しいディスプレイの取り付け1. 2つのキーをそれぞれ対応するプリント回
路基盤のキー溝に差し込み、ディスプレイをプリント回路基盤に押しはめます。ロッキングタブがカチッとロックします。
2. プリント回路基盤を通信機器の筐体の下側に取り付けます。この際、プリント回路基盤を少し手前に傾け、筐体の下側にあるプリント回路基板の下部にガイドタブを導き入れます。次にプリント回路基盤を筐体のロッキングタブに押しはめます。
3. プリント回路基盤がしっかり固定されていることを確認します。
4. 通信機器の筐体の前面部を筐体の背面部に向かって押します。カチッと音がするまで前面部を押してください。
5. 通信機器を取り付けます。
• 通信機器を左の留め具に差し込みます。
• 右側の留め具を外側に押し、通信機器を右の留め具に差し込みます。
• カチッとはまるまで、通信機器を両方の留め具に差し込みます。
6 ディスプレイの交換SMA Solar Technology AG
サービスマニュアル 15SB5GCOM30-JP-AT-SG-ja-14
6. フラットケーブルのコネクタをそれぞれ対応するピンコネクタに差し込みます。固定用フックを押して、ピンコネクタをロックします。通信モジュールによって、または本体下部カバーのネジを閉じるときにフラットケーブルがクランプされていないことを確認してください。
☑ コネクタを差し込み、固定用フックを閉じます。
7. 通信機器のねじを締めます。
8. パワーコンディショナを再起動します（パワーコンディショナの説明書を参照）。
6 ディスプレイの交換 SMA Solar Technology AG
サービスマニュアルSB5GCOM30-JP-AT-SG-ja-1416
7 お問い合わせ当社製品に関する技術的な問題については、最寄りのサービス契約取扱店にお問い合わせください。このとき、次の情報をお手元にご用意ください。
• パワーコンディショナの型式
• パワーコンディショナの製造番号
• パワーコンディショナのファームウェアのバージョン
• パワーコンディショナの国設定（該当する場合）
• 接続している太陽電池モジュールの型式と数
• パワーコンディショナの設置場所と標高
• ディスプレイに表示されたメッセージ
• オプションで設置している装置（通信機器など）
• （必要に応じて）Sunny Portal 上の発電システムの名称
• （必要に応じて）Sunny Portalのログインデータ
7 お問い合わせSMA Solar Technology AG
サービスマニュアル 17SB5GCOM30-JP-AT-SG-ja-14
www.SMA-Solar.com
