電気設備標準機器仕様書

令和元年７月

電気設備標準機器仕様書について

１．目的

本仕様書は、農業農村整備事業で設置する電気設備の準拠すべき一般事項、標準的な機器仕

様を定めることを目的とする。

２．適用範囲

本仕様書は、これまで農業農村整備事業で設置した電気設備の回路図を調査し、その中で多

く採用されている回路を検討し、電気設備計画設計技術指針（高低圧編）に基づき、標準的な

機器仕様としてまとめたものであり、特殊な場合を除き、農林水産省所管の農業農村整備事業

の直轄工事において新設する電気設備に適用する。

３．特徴

（１）各固有の設備により仕様、個数等が異なる付属機器に関しては、必要な場合に必要数を付

加する方式（オプション）とした。

（２）設備内容により機器仕様が大幅に異なり標準化が困難な以下の機器に関しては、見積等に

必要な項目をあげ、これを利用することにより適正な見積依頼ができるようにした。

機 器 名 章 ・ 節

低圧受電盤（低圧動力盤） ２．18

自立形ゲート操作盤（動力回路付） ２．19

機側操作盤 ２．20

補助継電器盤 ２．21

計装盤 ２．22

監視操作盤 ２．23

４．標準配電方式

標準的な単線結線図は次のとおりである。

電力会社の支給品である取引計器用変成器(VCT)や取引用計器は、使用電力量の検針がしやす

いように、盤内に収納しないで電気室や室外に設けることもあるので電力会社と協議する必要

がある。

６kV受

電、

６kVポ

ンプ

、200Ｖ

配電

、非

常用

発電

有

６kV受

電、

６kVポ

ンプ

、200Ｖ

配電

受電

方式

単 線 結 線 図 （ 代 表 回 路 ）

標準

配電

方式

（１

／７

）

SAR

3φ

T

6/0.2kV

SRX

SRX

SAR

６

kV受

電、

200Ｖ

ポン

プ、

200Ｖ

配電

、非

常用

発電

有

６kV受

電、

200Ｖ

ポン

プ、

200Ｖ

配電

受電方式

単 線 結 線 図 （ 代 表 回 路 ）

標準

配電

方式

（２

／７）

SAR

SAR

６kV受

電、

400Ｖ

ポン

プ、

400Ｖ

降圧

200Ｖ

配電

６kV受

電400Ｖ

ポン

プ、

200Ｖ

配電

受電

方式

単 線 結 線 図 （ 代 表 回 路 ）

標準

配電

方式

（３

／７

）

SAR

SRX

６kV受

電、

400Ｖ

ポン

プ、

200Ｖ

配電

、非

常用

発電

有

６kV受

電、

400Ｖ

ポン

プ、

200Ｖ

配電

、非

常用

発電

有

受電方式

単 線 結 線 図 （ 代 表 回 路 ）

標準

配電

方式

（４

／７

）

SAR

SAR

SRX

６kV受

電、

400Ｖ

ポン

プ、

400Ｖ

降圧

200Ｖ

配電

、非

常用

発電

有

６kV受

電、

400Ｖ

ポン

プ、

200Ｖ

配電

、非

常用

発電

有

受電

方式

単 線 結 線 図 （ 代 表 回 路 ）

標準

配電

方式

（５

／７

）

SRX

SAR

６

kV受

電、

３kVポ

ンプ

、200Ｖ

配電

６kV受

電、

３kVポ

ンプ

、200Ｖ

配電

受電方式

単 線 結 線 図 （ 代 表 回 路 ）

標準

配電

方式

（６

／７

）

SAR

SRX

SAR

SRX

200Ｖ

受電

、200Ｖ

ポン

プ、

200Ｖ

配電

、非

常用

発電

有

受電方式

単 線 結 線 図 （ 代 表 回 路 ）

標準

配電

方式

（７

／７

）

目 次

第１章 一般仕様 ······················································· １－１

１.１ 共通事項 ······················································ １－１

（１）適用範囲 ······················································ １－１

１.２ 一般仕様 ······················································ １－１

（１）金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ（高圧配電盤） ········ １－１

（２）低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ（低圧配電盤） ···· １－５

（３）高圧コンビネーションスタータ ···································· １－６

（４）コントロールセンタ ·············································· １－８

（５）機側操作盤 ····················································· １－10

（６）補助継電器盤···················································· １－12

（７）監視操作盤 ····················································· １－13

（８）高圧機器 ······················································· １－15

（９）変圧器 ························································· １－19

（10）低圧配線用機器 ·················································· １－20

（11）盤取付け電気計器 ················································ １－22

（12）継電器 ························································· １－26

（13）付属器具 ······················································· １－28

（14）付属品 ························································· １－29

(15) 非常用発電装置 ·················································· １－30

(16) 直流電源装置···················································· １－35

第２章 機器仕様 ······················································· ２－１

２.１ 柱上気中開閉器（PAS） ·········································· ２－１

２.２ プライマリカットアウトスイッチ（PCS） ·························· ２－５

２.３ 避雷器（SAR） ·················································· ２－７

２.４ 高圧引込盤····················································· ２－９

２.５ 高圧受電盤····················································· ２－15

２.６ 引込受電盤 ···················································· ２－19

２.７ ３kV 変圧器２次引込盤 ·········································· ２－23

２.８ 主変圧器盤····················································· ２－27

２.８.１ 主変圧器盤（主変圧器６／３kV） ···························· ２－27

２.８.２ 主変圧器盤（主変圧器６／0.4kV） ··························· ２－31

２.８.３ 主変圧器盤（主変圧器６／0.2kV） ··························· ２－37

２.９ 補機用変圧器盤 ················································· ２－43

２.10 照明変圧器盤 ··················································· ２－49

２.10.１ 照明変圧器盤（照明変圧器 420(440)／210-105Ｖ） ············ ２－49

２.10.２ 照明変圧器盤（照明変圧器スコット 420（440）／210-105Ｖ） ·· ２－57

２.10.３ 照明変圧器盤（照明変圧器 210／210-105Ｖ） ················· ２－61

２.10.４ 照明変圧器盤（照明変圧器スコット 210/210-105Ｖ） ·········· ２－65

２.10.５ 照明変圧器盤（照明変圧器 6.6／0.2-0.1 kV） ················ ２－69

２.11 補機・照明変圧器盤 ············································· ２－73

２.11.１ 補機・照明変圧器盤（１次 400Ｖ，３φ，１φＴ） ············ ２－73

２.11.２ 補機・照明変圧器盤（１次 400Ｖ，３φ，スコットＴ） ········ ２－81

２.12 低圧分岐盤····················································· ２－85

２.13 自家発切替盤 ··················································· ２－91

２.14 高圧電動機盤 ··················································· ２－99

２.14.１ 高圧電動機盤（かご形用） ·································· ２－99

２.14.２ 高圧電動機盤（巻線形用） ·································· ２－111

２.15 低圧電動機盤 ··················································· ２－117

２.16 低圧補機電動機盤 ··············································· ２－125

２.17 コントロールセンタ ············································· ２－131

２.18 低圧受電盤（低圧動力盤） ······································· ２－137

２.19 自立形ゲート操作盤（動力回路付） ······························· ２－139

２.20 機側操作盤····················································· ２－145

２.20.１ 主ポンプ用機側操作盤 ······································ ２－145

２.20.２ ゲート用機側操作盤（動力回路無） ·························· ２－147

２.20.３ 補機用機側操作盤 ·········································· ２－149

２.20.４ 自立形除塵機操作盤（動力回路付） ·························· ２－151

２.21 補助継電器盤 ··················································· ２－157

２.22 計装盤 ························································ ２－159

２.23 監視操作盤····················································· ２－161

２.24 非常用発電装置 ················································· ２－167

２.25 直流電源装置 ··················································· ２－173

－ 1-1 －

第１章 一般仕様

１．１ 共通事項

（１） 適用範囲

本仕様書は、高低圧受配電設備（６kV 受電契約電力 2000kW 未満及び低圧受電）及び非常用

発電装置（搭載型、300kVA 以内）に適用する。

１．２ 一般仕様

配電盤、配電盤取付機器類及び非常用発電設備の一般仕様を以下に記述する。

なお、配電盤の共通準拠規格は下記とする。

JEM 1132（配電盤・制御盤の配線方式）

JEM 1135（配電盤・制御盤及びその取付器具の色彩）

JEM 1459（配電盤・制御盤の構造及び寸法）

JEM 1460（配電盤・制御盤の定格及び試験）

また、使用状態について、各設備の準拠規格によるものとする。

なお、非常用発電装置は周囲温度を室内温度とし 低５℃から 高 40℃、標高 300ｍ以下とす

る。

（１） 金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ（高圧配電盤）

① 準拠規格 JEM 1425「金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

② スイッチギヤの形及び保護等級は、特別仕様書に定める。

③ 構 造

ａ．盤の前面及び背面は、扉式を原則とする。なお、扉は共通キーによって施錠できるもの

とする。また、表１.２－１に示す厚さ以上の鋼板を用いて製作するものとする。

表１.２－１ 高圧配電盤の板厚 (mm)

構 成 部 鋼板の厚さ 備 考

側 面 板 2.3（2.0）

底 板 1.6（1.5）

屋 根 板 2.3（2.0）

天 井 板 1.6（1.5） ただし、屋外盤は 2.3（2.0）

仕 切 板 1.6（1.5）

扉 3.2（3.0）

（注） （）内はステンレス鋼を使用した場合

－ 1-2 －

ｂ．盤に通風孔を設けた場合、吸込み側はフィルタ付とし、そのフィルタは清掃が容易に

できる構造とする。なお、吹出し側についてもできるだけじんあいの侵入しない構造とす

る。

ｃ．将来増設予定が明確な盤は、増設が容易にできるようにしておくものとする。

ｄ．ケーブルサポートは、必要に応じて設ける。（原則として 14 ㎜２ 以上）

ｅ．扉を開いた状態で充電部に直接触れるおそれのない構造とする。

ｆ．表示灯類は、LED ランプ又は白熱灯とし、球種を極力統一する。

ｇ．線番号等は、全体設計を勘案して能率良く合理的に立案する。

ｈ．盤の表面に設ける名称板は、合成樹脂製とする。

ｉ．盤内には、盤内照明灯を取付ける。ただし、特殊な構造で監督職員の承諾を得たものは、

この限りでない。

ｊ．盤内機器取付は、操作・保守・点検に便利なよう合理的配置とする。

ｋ．盤の上部つり金具は、原則として据付け後に取外してボルト穴は塞ぐものとする。なお、

取外したつり金具は、必要に応じて盤に付属させる。

ｌ．既設盤に列盤となる盤は原則として、形状・寸法を合わせる。

ｍ．ケーブル引込穴カバーは、難燃性の板とし、十分な強度をもつ厚さのものとする。

ｎ．母線は、銅又はアルミを使用する。

また、接触部は、銅接触、すず接触又は銀接触のいずれかとする。

ｏ．扉はハンドルを備え、その開閉を頻繁に行っても容易に破損するおそれのないものとし、

原則として、共通キーで施錠する構造とする。

ｐ．ケーブル重量が、直接端子台に作用しないようにケーブルサポートを設けるものとする。

ｑ．端子台は、ケーブル接続時の端末処理及び整線が適切に行える取付け位置とする。また、

端子台に接続する圧着端子は、原則として丸型端子を使用する。

ｒ．配電盤の裏面配線は、束配線又はダクト配線方式のいずれかとする。

ｓ．配線の端子接続部分には、配線信号を付すか又は配線記号を付したマークバンド又はチ

ューブを取り付ける。なお、マークバンドは容易に脱落しない構造とする。

④ 盤外形寸法

標準的な外形寸法は、令和元年６月農林水産省農村振興局制定「電気設備計画設計技術指

針（高低圧編）」（以下「技術指針（高低圧編）」という）による。

－ 1-3 －

⑤ 塗装

ａ．盤の塗装は、メラミン樹脂又はポリウレタン樹脂とする。

ｂ．ハンドル取っ手は、メッキ等を施し錆が発生しないよう処理する。

ｃ．ａ、ｂ項により難い場合は、同等以上のもので耐蝕、耐湿性に優れた塗装等を使用する。

ｄ．フレームその他の鉄部分は、ボンデライズ又はパーカーライズなど十分な下地処理を行

った上、下塗（１回）、仕上塗り（１回）を施す。

ただし、焼付塗装以外の方法による場合は、外面に露出する部分には、上記のうち仕上

塗りを２回施す。

ｅ．塗装色は、特別仕様書に指定する以外は、下記を標準とする。

屋内盤外面 5Y7/1

屋外盤外面 5Y7/1

屋内外盤内面 5Y7/1

取付計器類枠 N1.5

スイッチのハンドル類 N1.5

非常停止用スイッチ 7.5R4.5/14

⑥ 定格

図面又は特別仕様書による。

⑦ 制御電源

図面又は特別仕様書による。

⑧ 制御方式

図面又は特別仕様書による。

⑨ 数量及び取付器具詳細

図面又は特別仕様書による。

－ 1-4 －

⑩ 付属品（盤内具備品を含む）

接地母線 １ 式

母線支持がいし １ 式

盤内配線 １ 式

端子台 １ 式

チャンネルベース １ 式

基礎ボルト １ 式

内部照明灯（グローランプ付） １ 式

絶縁ゴムマット（厚さ６㎜以上） １ 式

⑪ 予備品

ランプ 取付数の 100％（ただし LED は現用各種ごとに１個）

ヒューズ 取付数の 100％（電力ヒューズも含む）

グローブ 取付数の 10％

換気フィルタ 取付数の 100％

－ 1-5 －

（２） 低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ（低圧配電盤）

① 準拠規格 JEM 1265「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

② 構造

１．２（１）③項に準ずる。

③ 盤外形寸法

標準的な外形寸法は、「技術指針（高低圧編）」による。

④ 塗装

１．２（１）⑤項に準ずる。

⑤ 定格

図面又は特別仕様書による。

⑥ 制御電源

図面又は特別仕様書による。

⑦ 制御方式

図面又は特別仕様書による。

⑧ 数量及び取付器具詳細

図面又は特別仕様書による。

⑨ 付属品

１．２（１）⑩項に準ずる。ただし、高圧盤と列盤となる場合のみ絶縁ゴムマット（厚さ

６㎜以上）を付属させる。

⑩ 予備品

１．２（１）⑪項に準ずる。

－ 1-6 －

（３） 高圧コンビネーションスタータ

① 準拠規格 JEM 1225「高圧コンビネーションスタータ」 適用級別 AC3

② 一般事項

電圧６kV 又は３kV 用電動機の制御、保護、監視等を行い、高圧交流電磁接触器と電力

ヒューズを組み合わせた構成とする。

③ 構 造

ａ．一般的な構造は、１．２（１）の金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ（高圧

配電盤）に準じる。

ｂ．特別仕様書に定めるもののほか、JEM 1225「高圧コンビネーションスタータ」機能構造

級別３以上とする。

④ 塗 装

１．２（１）⑤項に準ずる。

⑤ 主要機器

ａ．高圧交流電磁接触器

（ａ） 準拠規格 ： JEM 1167「高圧交流電磁接触器」

（ｂ） 定格使用電圧 6.6 kV 又は 3.3 kV

（ｃ） 開閉容量 特別仕様書による。

（ｄ） 開閉頻度 ２号・ラッチ式は３号

（ｅ） 寿命 ２種（真空式）ラッチ式は４種

（ｆ） 使用の種類 連続

ｂ．電力ヒューズ

（ａ） 準拠規格 ： JIS C 4604「高圧限流ヒューズ」

JEC－2330「電力ヒューズ」

（ｂ） 定格電圧 7.2kV 又は 3.6kV

（ｃ） 種別 限流型

（ｄ） 絶縁階級 ６号Ａ又は３号Ａ

－ 1-7 －

⑥ 付属品（盤内具備品を含む）

接地母線 １ 式

母線支持がいし １ 式

盤内配線 １ 式

端子台 １ 式

チャンネルベース １ 式

基礎ボルト １ 式

内部照明灯（グローランプ付） １ 式

絶縁ゴムマット（厚さ６㎜以上） １ 式

⑦ 予備品

電力ヒューズ 取付数の 100％

ランプ 取付数の 100％（ただし LED は現用各種ごとに１個）

グローブ 取付数の 10％

－ 1-8 －

（４） コントロールセンタ

① 準拠規格 JEM 1195「コントロールセンタ」

② 一般事項

交流 600Ｖ以下の電動機等の開閉及び保護を目的とし、それらの主回路開閉器及び監視・

制御機器を単位回路ごとに金属外箱に集合的に組込まれた構造とする。

③ 形式

屋内片面形又は両面形を使用するものとする。

④ 構造

ａ．金属外箱は表１．２－２に示す厚さ以上の鋼板を用いて製作する。

表１．２－２ コントロールセンタの板厚 （㎜）

構 成 部 鋼板の厚さ

側 面 板 2.3（2.0）

底 板 1.6（1.5）

天 井 板 1.6（1.5）

仕 切 板 1.6（1.5）

扉 1.6（1.5）

（注） （）内はステンレス鋼を使用した場合

ｂ．外部接続は、負荷及び制御端子を一括集合した端子台に設ける方式とする。

ｃ．単位回路の短絡保護は、原則として配線用遮断器を設けるものとする。

ｄ．単位回路区分ごとに装置を収納し、単位装置は互換性をもち、主回路は負荷側・電源側

ともに自動連結構造とし、制御回路には挿入形接続栓（手動でも可）を設ける。

ｅ．単位回路の扉表面から、遮断器又は開閉器が操作でき、単位装置の扉は閉路状態では開

けない機械的インターロックを設ける。

ｆ．扉表面から原則として故障を復帰できる操作部を設ける。

ｇ．単位回路の制御電源は、個別電源方式とする。

ｈ．前後面単位装置に取り付ける扉の支持金物は、内丁番とする。

－ 1-9 －

ｉ．母線

母線及び接続導体は、原則として銅を使用し、規定条件で定格電流及び定格短時間電流

を流しても十分な容量、強度を有するものとする。

また、接触部は、銅接触、すず接触又は銀接触のいずれかとする。

ｊ．配線

コントロールセンタに使用する絶縁電線は、原則として次による。

（ａ）主回路 3.5 ㎜２以上

（ｂ）制御回路 1.25 ㎜２以上

（ｃ）電子回路等で、はんだ付けあるいはラッピングなどの特殊接続を必要とする配線は

この限りでない。

ｋ．銘板

単位装置ごとに扉前面には、段数番号・列番号・設備名称等を記入した記号銘板を取り

付ける。

⑤ 塗装

１．２（１）⑤項に準ずる。

⑥ 定格

図面又は特別仕様書による。

⑦ 付属品（盤内具備品を含む）

接地母線 １ 式

母線支持がいし １ 式

盤内配線 １ 式

端子台 １ 式

チャンネルベース １ 式

基礎ボルト １ 式

⑧ 予備品

ランプ 取付数の 100％（ただし LED は現用各種ごとに１個）

ヒューズ 取付数の 100％

グローブ 取付数の 10％

－ 1-10 －

（５） 機側操作盤

① 形式

壁掛形・スタンド形又は自立形とし、図面又は特別仕様書による。

② 構造

ａ．前面扉又は背面扉付とし、金属外箱は鋼板又はステンレス鋼板を使用し、板厚は原則と

して表１．２－３による。

表１．２－３ 機側操作盤の板厚 （㎜）

構 成 部 鋼板の厚さ

備 考 屋 外 屋 内

側 面 板 2.3

（2.0） 2.3

（2.0）

底 板 1.6

（1.5） 1.6 (1.5)

必要に応じて補強

扉 2.3 (2.0)

2.3 (2.0)

自立形は 3.2（2.0）㎜

屋 根 板 2.3 (2.0)

2.3 (2.0)

内部パネル 2.3 ――

支 柱 3.2 (3.0)

3.2 (3.0)

鋼管使用の場合

支柱基礎ﾍﾞｰｽ 6.0 (5.0)

6.0 (5.0)

スタンド形の場合

注：（ ）内はステンレス鋼を使用した場合。

ただし、内部パネルは鋼板とする。

ｂ．材質等は図面又は特別仕様書による。

ｃ．盤にはドアパッキンを設け、扉ハンドルにはキーを設けることを原則とし、丁番は内丁

番を使用する。

ｄ．環境の悪い場所に設置する場合は、防じん・防湿等を考慮した構造とする。

ｅ．屋外形は防雨構造とし、直射日光による内部温度及び湿度による不都合を生じない構造

（通風孔等）とする。

ｆ．基礎ボルト及び盤外部取付ボルトはステンレス製とする。

ｇ．屋外、地下階等に設置するものは、盤内にスペースヒータを設け盤ごとにスイッチを取

付ける。

－ 1-11 －

③ 塗装

１．２（１） ⑤項に準ずる。

④ 付属品

チャンネルベース １ 式

基礎ボルト １ 式

⑤ 予備品

ランプ 取付数の 100％（ただし LED は現用各種ごとに１個）

ヒューズ 取付数の 100％

グローブ 取付数の 10％

－ 1-12 －

（６） 補助継電器盤

① 本盤は、自立閉鎖形で１．２（４）④ａ．項に示す厚さ以上の鋼板を用いて製作する。

ただし、扉は鋼板の場合は 2.3 ㎜以上、ステンレス鋼板の場合は 2.0mm 以上を使用する。

また、扉はハンドルを備えてストッパー付とする。

② 収納機器は、保守点検を考慮し配置する。

③ 各盤には、名称板・端子・盤内照明及びその他必要なものを完備する。

④ 底板を原則として設け、必要な箇所は取外しできるものとする。

⑤ その他必要事項は、JEM 1459「配電盤・制御盤の構造及び寸法」、JEM 1460「配電盤・制

御盤の定格及び試験」を準用するほか、図面又は特別仕様書による。

⑥ 塗装は１．２（１）⑤項に準ずる。

⑦ 付属品

チャンネルベース １ 式

基礎ボルト １ 式

⑧ 予備品

補助継電器 取付数の５％

ランプ 取付数の 100％（ただし LED は現用各種ごとに１個）

ヒューズ 取付数の 100％

グローブ 取付数の 10％

－ 1-13 －

（７） 監視操作盤

① 形式

監視操作盤形式は、図面又は特別仕様書による。

② 操作方式

ａ．機器操作並びに制御モード選択については、一挙動又は二挙動のいずれかとし、図面又

は特別仕様書にて指示する。

ただし、非常停止等緊急を要するものは一挙動操作とする。

ｂ．機器操作の二重選択防止を行うものとし、その方式は前押優先（警報＋操作ロック）又

は後押優先のいずれかとし、図面又は特別仕様書にて指示する。

③ 盤収納取付機器及び注意事項

ａ．選択用スイッチ及びマスタースイッチ

ｂ．運転表示灯

図面又は特別仕様書による。

ｃ．故障表示灯

故障発生時フリッカ、警報停止にて連続点灯、故障復帰にて消灯

ｄ．ランプチェックスイッチ及び故障警報停止用スイッチ

ｅ．警報用ベル及びブザー又は電子チャイム

ｆ．必要計器類

将来取付用穴は鋼板等で塞ぎ、将来の取付けに支障のないようにする。

ｇ．ランプ交換は、容易に行える構造とする。

ｈ．その他必要事項は JEM 1459「配電盤・制御盤の構造及び寸法」、JEM 1460「配電盤・

制御盤の定格及び試験」を準用するほか、図面又は特別仕様書による。

④ 塗装

１．２（１）⑤項に準ずる。

⑤ 付属品

チャンネルベース １ 式

基礎ボルト １ 式

⑥ 予備品

ランプ 取付数の 100％（ただし LED は現用各種ごとに１個）

－ 1-14 －

ヒューズ 取付数の 100％

グローブ 取付数の 10％

－ 1-15 －

（８） 高圧機器

① 断路器（DS）

ａ．準拠規格 JIS C 4606「屋内用高圧断路器」

JEC－2310「交流断路器」

ｂ．定格電圧 7.2 kV 又は 3.6 kV

ｃ．定格電流 200Ａ

ｄ．操作方式 遠方手動操作方式

ｅ．絶縁階級 ６号Ａ又は３号Ａ

ｆ．付属品

手動操作器 １式

銘 板 １式

② 高圧気中負荷開閉器（LBS）

ａ．準拠規格 JIS C 4605「高圧交流負荷開閉器」

JIS C 4607「引外し形高圧交流負荷開閉器」

JIS C 4611「限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器」

ｂ．定格電圧 7.2 kV 又は 3.6 kV

ｃ．定格電流 図面又は特別仕様書による。

ｄ．定格短時間電流 図面又は特別仕様書による。

ｅ．絶縁階級 ６号Ａ又は３号Ａ

ｆ．電力ヒューズ １．２（３）⑤ｂ項に準ずる

ｇ．付属品

開閉表示器 １式

手動操作器 １式

銘板 １式

－ 1-16 －

③ 真空遮断器（VCB）

ａ．準拠規格 JIS C 4603「高圧交流遮断器」

JEC－2300「交流遮断器」

ｂ．定格電圧 7.2 kV 又は 3.6 kV

ｃ．定格電流 600Ａ

ｄ．定格遮断電流 12.5 kA

ｅ．定格遮断時間 ５サイクル以下

ｆ．絶縁階級 ６号Ａ

ｇ．標準動作責務 Ａ号Ｏ－（１分）－ＣＯ－（３分）－ＣＯ

ｈ．付属品

開閉表示器 １式

手動引外装置 １式

動作計数計 １式

接地端子 １式

銘板 １式

④ 高圧用避雷器（SAR）

ａ．準拠規格 JIS C 4608「6.6kV キュービクル用高圧避雷器」

JEC-2374 「酸化亜鉛形避雷器」

ｂ．形式 酸化亜鉛形

ｃ．定格電圧 8.4 kV

ｄ．公称放電電流 2.5 kA 又は５kA

ｅ．付属品 高圧カットアウト（PCS（素通し線付き））

⑤ 高圧進相コンデンサ（SC）

ａ．準拠規格 JIS C 4902「高圧及び特別高圧進相コンデンサ並びに附属機器」

ｂ．形式 屋内密封式単器形又は集合型とする。

ｃ．定格電圧 6.6 kV 又は 3.3 kV

ｄ．絶縁強度 3.3 kV：16/45 kV

6.6 kV：22/60 kV

ｅ．付属品 放電装置、故障検出装置（50 kvar 以上）、接地端子、つり耳及び銘板

－ 1-17 －

⑥ 高圧用直列リアクトル（SRX）

ａ．準拠規格 JIS C 4902「高圧及び特別高圧進相コンデンサ並びに附属機器」

JEC-2210「リアクトル」

ｂ．形式 乾式（モールド形）

ｃ．回路電圧 6.6 kV 又は 3.3 kV

ｄ．容量 図面又は特別仕様書による。

ｅ．絶縁強度 3.3 kV：16/45 kV

6.6 kV：22/60 kV

ｆ．付属品 銘板、接地端子及びつり耳

⑦ 計器用変圧器（VT）

ａ．準拠規格 JIS C 1731「計器用変成器」

JEC-1201「計器用変成器（保護継電器用）」

ｂ．形式 屋内用モールド形

ｃ．定格電圧 １次 6.6 kV 又は 3.3 kV ２次 110Ｖ

ｄ．相数 単相

ｅ．定格負担 回路に適合したものとする。

ｆ．確度階級 １Ｐ級

ｇ．絶縁階級 ６号Ａ又は３号Ａ

ｈ．付属品 １次保護ヒューズ、銘板

⑧ 接地形計器用変圧器（EVT）

ａ．準拠規格 JIS C 1731「計器用変成器」

JEC-1201「計器用変成器（保護継電器用）」

ｂ．形式 屋内用モールド形

ｃ．定格電圧 １次 6.6 kV 又は 3.3 kV ２次 110Ｖ

３次 190／３Ｖ又は 110／３Ｖ

ｄ．相数 三相

ｅ．定格負担 回路に適合したものとする。

ｆ．確度階級 ２次 １Ｐ級 ３次 ５Ｇ級

ｇ．絶縁階級 ６号Ａ又は３号Ａ

ｈ．付属品 銘板

－ 1-18 －

⑨ 変流器（CT）

ａ．準拠規格 JIS C 1731「計器用変成器」

JEC-1201「計器用変成器（保護継電器用）」

ｂ．形式 屋内用モールド形

ｃ． 高電圧 6.9 kV

ｄ．定格電流 図面又は特別仕様書による。

ｅ．定格負担 回路に適合したものとする。

ｆ．確度階級 １Ｐ級（保護用）

1.0 級以上（計器用）

ｇ．過電流強度 回路に適合したものとする。

ｈ．付属品 銘板

⑩ 零相変流器（ZCT）

ａ．準拠規格 JIS C 4601「高圧受電用地絡継電装置」

JEC-1201「計器用変成器（保護継電器用）」

ｂ．形式 屋内用モールド形

ｃ．零相変流比 定格零相１次電流 200mA

定格零相２次電流 1.5mA

ｄ．励磁ｲﾝﾋﾟｰﾀﾞﾝｽ 10Ω以上

ｅ．定格電圧 図面又は特別仕様書による。

ｆ．付属品 銘板

－ 1-19 －

（９）変圧器

① モールド式変圧器

ａ．準拠規格 JIS C 4306「配電用６kV モールド変圧器」

JEM 1310「乾式変圧器の温度上昇の限度及び絶縁強度」

JEC-2200「変圧器」

ｂ．形式 屋内用

ｃ．冷却方式 自冷式

ｄ．相数 図面又は特別仕様書による。

ｅ．容量 図面又は特別仕様書による。

ｆ．定格 連続

ｇ．定格電圧 図面又は特別仕様書による。

ｈ．結線 図面又は特別仕様書による。

ｉ．付属品

ダイヤル温度計（警報接点付） １式

電圧タップ切換端子 １式

接地端子 １式

銘板、つり耳及び混触防止板 １式

－ 1-20 －

（10）低圧配線用機器

① 配線用遮断器（MCCB）

ａ．準拠規格 JIS C 8201-2-1「低圧開閉装置及び制御装置 第 2-1 部：回路遮断器」

JIS C 8201-4「低圧開閉装置及び制御装置」

ｂ．定格 電圧、電流及び極数は図面又は特別仕様書による。

ｃ．投入操作 手動操作とする。

ｄ．引外し方法 電気的引外し

ｅ．付属接点 必要に応じ補助接点、信号接点を付属させる。

② 電磁接触器（MC）

ａ．準拠規格 JIS C 8201-4「低圧開閉装置及び制御装置」

JEM 1038「交流電磁接触器」

ｂ．定格 図面又は特別仕様書による。

ｃ．電圧 図面又は特別仕様書による。

ｄ．定格容量 図面又は特別仕様書による。

ｅ．開閉容量 AC３級

ｆ．開閉頻度 １号

ｇ．寿命 １種

③ 保護継電器

ａ．準拠規格 JIS C 8201-4「低圧開閉装置及び制御装置」

ｂ．種別 過電流（必要により欠相保護付）

④ 制御変圧器 単相２線 420 又は 210/105Ｖ Ｂ種以上

⑤ 変流器（CT）

ａ．準拠規格 JIS C 1731「計器用変成器」

ｂ．形式 屋内用モールド形

ｃ．定格電流 図面又は特別仕様書による。

ｄ．定格負担 ５VA以上

ｅ．確度階級 1.0 級以上

ｆ．過電流強度 当該回路の短絡電流に対して機械的及び熱的に十分耐え得

る値以上とする。

ｇ．付属品 銘板

－ 1-21 －

⑥ 計器用変圧器（VT）

ａ．準拠規格 JIS C 1731「計器用変成器」

JEC-1201「計器用変成器（保護継電器）」

ｂ．形式 屋内用モールド形

ｃ．定格電圧 図面又は特別仕様書による。

ｄ．相数 図面又は特別仕様書による。

ｅ．定格負担 図面又は特別仕様書による。

ｆ．確度階級 1.0 級以上

ｇ．付属品 １次保護ヒューズ、銘板

⑦ 低圧進相コンデンサ（SC）

ａ．準拠規格 JIS C 4901「低圧進相コンデンサ（屋内用）」

ｂ．形式 単器形又は集合形

ｃ．定格電圧 図面又は特別仕様書による。

ｄ．付属品 放電抵抗器及び銘板

⑧ 低圧用直列リアクトル（SR）

ａ．準拠規格 JIS C 4901「低圧進相コンデンサ（屋内用）」

ｂ．形式 乾式

ｃ．回路電圧 400Ｖ級又は 200Ｖ級

ｄ．付属品 銘板

－ 1-22 －

（11）盤取付け電気計器

① 指示計器

ａ．共通事項

（ａ） 準拠規格 JIS C 1102「直動式指示電気計器」

JIS C 1103「配電盤用指示電気計器寸法」

（ｂ） 形式 角形丸胴埋込形（広角度計器）KW3a

ただし、コントロールセンタ用は一般配電盤用角形とする。

（ｃ） 定格電圧 150Ｖ又は 300Ｖ（電圧回路）

（ｄ） 定格電流 ５Ａ又は１Ａ（電流回路）

ｂ．個別仕様

（ａ） 交流電圧計（Ｖ）

〇ａ 動作形式 実効値整流形又は可動鉄片形

〇ｂ 精度 1.5 級

〇ｃ 目盛 公称電圧の 150％

（ｂ） 交流電流計（Ａ）

〇ａ 動作形式 実効値整流形又は可動鉄片形

〇ｂ 精度 1.5 級

〇ｃ 目盛 普通又は２倍延長目盛

（ｃ） 交流電力計（Ｗ）

〇ａ 動作形式 電力－直流変換形

〇ｂ 精度 1.5 級

（ｄ）無効電力計（VAR）

〇ａ 動作形式 電力－直流変換形

〇ｂ 精度 1.5 級

（ｅ）力率計（PF）

〇ａ 動作形式 位相角－直流変換形

〇ｂ 精度 5.0 級

〇ｃ 目盛 ０～１～０又は 0.5～１～0.5

－ 1-23 －

（ｆ） 周波数計（Hz）

〇ａ 動作形式 周波数－直流変換形

〇ｂ 精度 1.0 級

〇ｃ 目盛 45～55Hz 又は 55～65Hz

② 電力量計（WH）

ａ．準拠規格 JIS C 1210「電力量計類通則」

JIS C 1211「電力量計」

JIS C 1216「電力量計（変成器付計器）」

JIS C 1263「無効電力量計」

JIS C 1281「電力量計類の耐候性能」

JIS C 1283「電力量、無効電力量及び 大需要電力表示装置

（分離形）」

ｂ．形式 角形、埋込取付配電盤用、精密級

ｃ．定格電圧 110Ｖ（VT２次接続の場合）

ｄ．定格電流 ５Ａ（CT２次接続の場合）

ｅ．計量装置 現字形５桁（原則として、未検定とする。）

ｆ．乗率 回路の変成比に適合するものとする。

ｇ．付属装置 発信装置及び乗率変換装置 １式

③ デジタルマルチメータ

ａ．準拠規格 JIS C 1102「直動式指示電気計器」

JIS C 1111「交流入力トランスデューサ」

JIS C 1216「電力量計（変成器付計器）」

JIS C 1263「無効電力量計」

JIS C 8374「漏電継電器」

ｂ. 形式 角形、埋込取付配電盤用 液晶表示型

ｃ．定格電圧 110Ｖ（VT２次接続の場合）

ｄ．定格電流 ５Ａ、１Ａ（CT２次接続の場合）

ｅ．計測表示 電流、電圧、電力、電力量、無効電力、周波数、力率等

(※選択計測要素により決定する。)

－ 1-24 －

ｆ．付属機能 主・副切替機能、相表示切替機能、 大・ 小値表示機能、

警報出力機能、アナログ出力機能等

(※選択計測要素によりメーカ標準機能を採用する。)

④ 電気変換器

ａ．交流電圧変換器

（ａ） 定格入力 AC150Ｖ又は AC300Ｖ

（ｂ） 定格出力 DC４～20mA 又は DC１～５

（ｃ） 精度 ±0.5％

ｂ．交流電流変換器

（ａ） 定格入力 AC５Ａ又は AC１Ａ

（ｂ） 定格出力 DC４～20 mA 又は DC１～５Ｖ

（ｃ） 精度 ±0.5％

ｃ．交流電力変換器

（ａ） 定格入力 電圧 AC110Ｖ又は AC220Ｖ

電流 AC５Ａ又は AC１Ａ

（ｂ） 定格出力 DC４～20 mA 又は DC１～５Ｖ

（ｃ） 精度 ±0.5％

ｄ．交流無効電力変換器

（ａ） 定格入力 電圧 AC110Ｖ又は AC220Ｖ

電流 AC５Ａ又は AC１Ａ

（ｂ） 定格出力 DC４～20mA 又は DC１～５Ｖ

（ｃ） 精度 ±1.0％

ｅ．力率変換器

（ａ） 定格入力 電圧 AC110Ｖ又は AC220Ｖ

電流 AC５Ａ又は AC１Ａ

（ｂ） 定格出力 DC４～20 mA 又は DC１～５Ｖ

（ｃ） 精度 ±３％

－ 1-25 －

ｆ．周波数変換器

（ａ） 定格入力 AC110Ｖ又は AC220Ｖ

（ｂ） 定格出力 DC４～20 mA 又は DC１～５Ｖ

（ｃ） 精度 ±0.5％

－ 1-26 －

（12）継電器

① 保護継電器

引出形、埋込形、裏面配線接続を原則とする。

ａ．電流継電器

（ａ） 準拠規格 JIS C 4601「高圧受電用地絡継電装置」

JIS C 4602「高圧受電用過電流継電器」

JEC 2500「電力用保護継電器」

JEC 2510「過電流継電器」

（ｂ） 形式 静止形又は誘導形反限時特性／即時特性／高速度特性引出形（静止形は

固定形とすることができる）、動作表示器付

（ｃ） 相数 単相

（ｄ） 定格電流 ５Ａ又は１Ａ

ｂ．電圧継電器

（ａ） 準拠規格 JEC-2500「電力用保護継電器」

JEC-2511「電圧継電器」

（ｂ） 形式 静止形又は誘導形反限時特性／即時特性／高速度特性引出形（静止形は

固定形とすることができる）、動作表示器付

（ｃ） 定格電圧 110Ｖ又は 190Ｖ

ｃ．電力及び方向継電器（電流～電圧の２要素で動作するもの）

（ａ） 準拠規格 JIS C 4609「高圧受電用地絡方向継電装置」

JEC-2500「電力用保護継電器」

JEC-2512「地絡方向継電器」

（ｂ） 形式 静止形又は誘導形反限時特性／即時特性／高速度特性引出形（静止形は

固定形とすることができる）、動作表示器付

（ｃ） 定格電圧 110Ｖ又は 190Ｖ

（ｄ） 定格電流 ５Ａ又は１Ａ以下

② 補助継電器

プラグイン形を原則とし、準拠規格 JIS C 4540-1「電磁式エレメンタリ リレー 第１部：

一般要求事項」による。ただし、特殊な継電器は除く。

－ 1-27 －

③ 複合保護継電装置

ａ．準拠規格 JIS C 4602「高圧受電用過電流継電器」

JEC-2500「電力用保護継電器」

JEC-2510「過電流継電器」

JEC-2511「電圧継電器」

ｂ．形式 静止形反限時特性／即時特性 固定形又は引出形、動作表示機能付

ｃ．相数 三相又は単相

ｄ．定格電圧 110Ｖ又は 190Ｖ

ｅ．定格電流 ５Ａ又は１Ａ（計測、制御装置を複合化してもよい。）

－ 1-28 －

（13）付属器具

① 制御用スイッチ

ａ．制御用スイッチは、ねん回形及びボタン形とし、取っ手の形状及び操作の規定は JIS C

8201「低圧開閉装置及び制御装置」、JEM 1137「配電盤・制御盤用回転形制御スイッチの

ハンドルの形状」を原則とする。

なお、基本的事項は JIS C 0447「マンマシンインタフェース(MMI)」による。

ｂ．ねん回形スイッチの可動接点は、耐摩耗性及び耐アーク性のある導電率が良好な金属

を使用し、接触圧力に経年変化を生じない他力接触式（スプリングは耐錆性）とする。

② 表示灯及び信号灯

ａ．表示灯及び信号灯は、JIS C 7516「表示用電球」（ネオン管は除く）に適合するものと

する。ただし、弱電流回路又は LED 等の半導体素子を使用するものはこの限りでない。

ｂ．ランプの交換は、原則として容易に交換できる構造とし、集合表示灯で一灯表示式のも

のについては、ランプチェックができるものとする。

ｃ．グローブの形式は、丸形又は角形とし、変色し難い合成樹脂製又はガラス製とする。

③ 試験用端子

ａ．高圧計器用変圧器及び変流器の２次回路に設けるものとし、その回路名を記入した銘板

を付ける。

なお、特別仕様書に記述のない限り、引出形試験用端子とする。

ｂ．引出形試験用端子

接続プラグの着脱操作を行うことにより、外部回路との結合分離が簡単に全端子一括し

て行えるものとし、試験用プラグを付属させる。

④ 端子台

ａ．プラスチック成型品又は、これと同等以上の性能を有するものとし、各端子間には隔壁

を設けることを原則とする。なお、制御用端子台は全端子数の 10％以上の空端子を設け

る。

ｂ．端子台には、着脱可能な難燃性透明カバーを設ける。

⑤ ヒューズ

JIS C 8314「配線用筒形ヒューズ」、JIS C 8319「配線用栓形ヒューズ」、JIS C 6575「ミ

ニチュアヒューズ」又は JEM 1293「限流ヒューズ」による。

低圧用筒形ヒューズには、原則として難燃性透明カバーを設ける。

－ 1-29 －

（14）付属品

下記の付属品は、新設する場合１式用意するものとする。

① リフター及び引出装置 １台（必要な場合）

② 踏み台 １台（コントロールセンタが設置される場合）

③ 予備品箱 １箱（必要な場合）

④ 保守用工具

クランプテスタ １台（必要な場合）

テスター（デジタル） １台（必要な場合）

工具セット １組（必要な場合）

絶縁ゴム手袋 １組（必要な場合）

接地抵抗計 １台（必要な場合）

絶縁抵抗計 １台（必要な場合）

検電器 １台（必要な場合）

⑤ 保守用工具箱 １箱（必要な場合）

－ 1-30 －

（15）非常用発電装置

① 構造

ａ．本装置は低圧の発電装置とし、原動機、発電機、発電機盤（自動始動、充電器盤を兼ね

る）及び始動用蓄電池を共通台床上に搭載するものとする。

ｂ．ラジエータ、減圧水槽、燃料小出槽及び消音器を別置する場合は、図面又は特別仕様書

による。

ｃ．形式は、以下のとおりとし、図面又は特別仕様書による。

（ａ） オープン形

共通台床上に搭載した発電装置をそのまま据え付けるものをいう。

（ｂ） パッケージ形

共通台床上に搭載した発電装置を一つの箱体に収納したものをいう。パッケージ形

には、一般形と低騒音形及び超低騒音形があり、騒音レベルは特別仕様書による。

② 発電機

ａ．準拠規格 JIS C 4034-1「回転電気機械 第１部：定格及び特性」

JIS C 4034-5「回転電気機械 第５部：外被構造による保護方式の分類」

JIS C 4034-6「回転電気機械 第６部：冷却方式による分類」

JEM 1354「エンジン駆動陸用同期発電機」

JEM 1435「非常用同期発電機（陸用）」

JEC-2130「同期機」

ｂ．一般仕様

良質な材料で構成し、堅牢で信頼性に富み、保守点検等が容易な構造とする。

ｃ．構造及び分類

（ａ） 外被の形 開放形

（ｂ） 保護方式 保護形

（ｃ） 冷却方式 空気冷却方式

（ｄ） 回転子 回転界磁形

（ｅ） 励磁方式 自励式又はブラシレス式

ｄ．定格

（ａ） 定格出力 図面又は特別仕様書による。

（ｂ） 定格電圧 図面又は特別仕様書による。

（ｃ） 周波数 50Hz 又は 60Hz

－ 1-31 －

（ｄ） 相数及び線数 三相３線式

（ｅ） 力率 0.8（遅れ）

（ｆ） 定格の種類 連続定格

（ｇ） 回転速度 図面又は特別仕様書による。

（ｈ） 絶縁の種類 電機子・界磁巻線ともに低圧Ｂ種以上

ｅ．特性

（ａ） 大電圧降下率

定格周波数で、定格電流の 100％（力率 0.4 以下）に相当する負荷を加えた場合、

大電圧降下率は 30％以下とし、２秒以内に 終の定常電圧の－３％以内に復帰す

るものとする。

（ｂ） 総合電圧変動率

定格力率の下で、無負荷と全負荷間において負荷を漸次変動させた場合の電圧変動

率の 大値とし、定格電圧の±3.5％以内とする。ただし、この場合、原動機の速

度変動率は５％以内とし、励磁装置の特性を含むものとする。

（ｃ） 過速度耐力

無負荷で、定格回転数の 120％の速度で２分間運転しても機械的に異常のないもの

とする。

（ｄ） 波形ひずみ率

無負荷、定格電圧、定格周波数における波形は正弦波に近いものとし、波形ひずみ

率 THD は５％以下とする。ただし、300 kVA 以下のものについてはこの限りでない。

（ｅ） 逆相分電流不平衡

逆相分電流 15％の不平衡負荷に耐えるものとする。

（ｆ） 過負荷耐力

定格周波数、定格力率及び定格出力の 110％で 30 分間運転しても実用上支障のな

いものとする。

ｆ．予備品

ブラシのあるものはブラシ １台分

－ 1-32 －

③ 原動機

原動機はディーゼル機関とする。

ａ．準拠規格 LES 3001「陸用水冷ディーゼルエンジン（交流発電機用）」

ｂ．一般仕様

良質の材料で構成し、堅牢で信頼性に富み、保守点検等が容易で発電機駆動用原動機

として適した構造とする。

ｃ．定格及び性能

（ａ） 定格出力 発電機出力に適合するもの

（ｂ） 定格回転数 50Hz ２極：3000 min－１ ４極：1500min－１

60Hz ２極：3600 min－１ ４極：1800min－１

（ｃ） 潤滑方式 強制潤滑方式

（ｄ） 冷却方式 水冷方式

（ｅ） 使用燃料 図面又は特別仕様書による。

（ｆ） 過速度耐力 110％１分間（無負荷運転）

（ｇ） 始動方式 電気始動（セルモータ）方式

（ｈ） 調速機 機械式、油圧式又は電気油圧式

（ｉ） 回転速度変動率 表１．２－４によるものとする。

表１.２－４ 回転速度変動率

過渡状態 定常状態 整定に要する時間

定格負荷の遮断 15％以内 ５％以内 ８秒以内

負荷の投入 10％以内 ５％以内 ８秒以内

（ｊ） 瞬時負荷投入容量 負荷遮断は 100％→０％とし、負荷投入は表１．２－５による

ものとする。（ただし、100 kVA 以下 過給機付の場合は０→75％）

表１．２－５ 瞬時負荷投入容量超え

原動機の種類 組合せる発電機の容量 投入負荷容量

ディーゼル機関

100kVA 以下 ０ → 100％

100kVA をこえ 300ｋＶＡ以下 ０ → 70％

300kVA をこえるもの ０ → 50％

－ 1-33 －

ｄ．付属品

冷却水ポンプ（機付） １式

潤滑油ポンプ（機付） １式

潤滑油こし器 １式

潤滑油圧力計 １式

潤滑油温度計 １式

冷却水温度計 １式

積算時間計 １式

調 速 機 １式

燃料噴射ポンプ １式

共通台床 １式

消音器 １式

ラジエータ １式

④ 発電機盤

ａ．一般仕様

（ａ） 盤の構造（外観、構造、仕上げ及び寸法）は製造者の標準とする。

（ｂ） 盤内の機器構成は発電機用遮断器を収納し、盤面には監視用器具及び

制御開閉器等が取り付けられているものとする。

⑤ 始動及び制御用蓄電池

ａ．準拠規格 JIS C 8704-1「据置鉛蓄電池 第１部：ベント形」

JIS C 8704-2-1「据置鉛蓄電池 第 2-1 部：制御弁式－試験方法」

JIS C 8704-2-2「据置鉛蓄電池 第 2-2 部：制御弁式－要求事項」

ｂ．定格

（ａ） 形式 据置鉛蓄電池ベント形(HS-E 形）又は制御弁式（MSE 形）

（ｂ） 容量 機関の始動、制御及びその他の負荷に十分なもの。

ただし、始動は、間欠連続３回以上繰り返すことの

できる容量とする。

－ 1-34 －

⑥ 充電器

ａ．容量 機関始動専用のものは、上記始動３回を行った後、

使用した電力を 24 時間以内に充電できるものとする。

また、制御用を兼ねる場合は制御用負荷の電力を含

めて、24 時間以内に充電できるものとする。

－ 1-35 －

（16）直流電源装置

① 形式

図面又は特別仕様書による。

② 盤収納取付機器及び注意事項

ａ．選択用スイッチ

ｂ．運転表示灯

図面又は特別仕様書による。

ｃ．故障表示灯

故障発生時故障点灯、警報停止にてブザー停止及び故障復帰にて消灯(故障原因復旧し

ている場合）

ｄ．ランプテストスイッチ、警報停止及び故障復帰スイッチ

ｅ．警報用ベル及びブザー又は電子チャイム

ｆ．必要計器類

将来取付用穴は鋼板等で塞ぎ、将来の取付に支障のないようにする。

ｇ．ランプ交換が、容易に行える構造とする。

ｈ．その他必要事項は JIS C 4402「浮動充電用サイリスタ整流装置」を準用する。

③ 塗装

１．２（１）⑤に準ずる。

④ 付属品

チャンネルベース １ 式

基礎ボルト １ 式

⑤ 予備品

ランプ 取付数の 100％（ただし LED は現用各種ごと１個）

ヒューズ 取付数の 100％

グローブ 取付数の 10％

－ 2-1 －

第２章 機器仕様

２．１ 柱上気中開閉器（PAS）

（１）適用範囲

高圧引込の引込回線に設ける開閉器で、電力会社と需要家の区分開閉器として使

用する。

柱上に設置し、手動開閉操作を行う。また地絡保護機能を有する。

（２）準拠規格

JIS C 4607「引外し形高圧交流負荷開閉器」

（３）機器仕様

定格電圧 7.2kV

定格周波数 50Hz 又は 60Hz

定格電流 200Ａ、300Ａ又は 400Ａ ＊１

定格短時間電流（１秒間） 8kA 又は 12.5kA ＊２

消孤媒質による種類 気中（PAS） ＊３

方向性の有無 有又は無（有の場合は一回路、多回路用の別） ＊４

耐塩害の種類 耐重塩じん用 ＊５

外箱の材質 普通鋼又はステンレス鋼 ＊６

付属品 地絡継電器、継電器収納箱、専用ケーブル

10ｍ程度

－ 2-2 －

２．１ 柱上気中開閉器（PAS） 【解説】

（１）準拠規格

JIS C 4607（1999）「引外し形高圧交流負荷開閉器」

（２）単線結線図

（方向性） （無方向性）

図２．１－１ 柱上気中開閉器 単線結線図

（３）選定の解説

＊１ 定格電流は負荷電流より選定する。

＊２ 定格短時間電流は電力会社より受電点短絡電流を確認し選定する。

また、定格電流と定格短時間電流の機器組合せは表２．１－１による。

表２．１－１ PAS の定格電流と定格短時間電流の組合せ

＊３ 消孤媒質としては真空(PVS)、気中(PAS)又はガス(PGS)があるが、経済性から気中

開閉器(PAS)を使用するのが、一般的である。

＊４ 方向性の有無

方向性の有無は柱上気中負荷開閉器の２次側電線路のケーブル亘長（６kV 級高圧

電動機があればそのケーブルも含む）の合計が表２．１－２に示す値を超えるので

あれば、方向性を適用する。

表２．１－２ 地絡方向継電器(67Ｇ)を必要とするケーブル亘長

6kVCV ケーブルの導体公称断面積(mm2) 22 38 60 100

亘長(ｍ) 50HZ 60 51 43 35

60HZ 50 42 36 29

（５１Ｇ）

PAS

ZCT

I >

※

PAS

：オプション ZPD

ZCT

（６７Ｇ）

I >

定格電流 200Ａ 300Ａ 400Ａ

定格短時間電流 12.5kA ８kA

－ 2-3 －

－ 2-4 －

（方向性を適用した場合）

一回路、多回路別は高圧分岐フィーダ（６kV 級のケーブル敷設）の有無による。

方向性以外に VT 内蔵、SAR 内蔵又は VT・SAR 内蔵を必要に応じて適用しても良い。

＊５ 耐塩害の種類

塩じん汚損性能は耐重塩じん用の適用例が 近多いため、これを標準とする。

＊６ 材質はステンレス製を標準とする。

－ 2-5 －

２．２ プライマリカットアウトスイッチ（PCS）

（１）適用範囲

高圧回路に接続される避雷器の１次側に回路の区分用として使用する。

（２）準拠規格

JIS C 4620「キュービクル式高圧受電設備」

（３）機器仕様

定格電圧 7.2kV

定格周波数 50Hz 又は 60Hz

定格電流 30Ａ、50Ａ又は 100Ａ ＊１

ヒューズの有無 無 ＊２

－ 2-6 －

２．２ プライマリカットアウトスイッチ（PCS） 【解説】

（１）準拠規格

JIS C 4620（2018）「キュービクル式高圧受変電設備」

（２）単線結線図

図２．２－１ プライマリカットアウトスイッチ (PCS) 単線結線図

（３）選定の解説

＊１ 定格電流は一般的には 30Ａを使用するが、避雷器の公称放電電流によって

は、50Ａ又は 100Ａを使用する。

＊２ 受電用柱上避雷器の１次区分用を示しており、ヒューズ無しを使用する。

プライマリカットアウトスイッチは進相コンデンサ等の１次側に回路の区分

用として使用する場合がある。その際はヒューズ付過電流保護用として使用す

る。

ヒューズ無の場合

PCS

－ 2-7 －

２．３ 避雷器（SAR）

（１）適用範囲

電路内で発生又は電路外より侵入してくる異常電圧に対して回路に接続された電

気機器を保護するため、電路の所定の個所に設ける。

（２）準拠規格

JEC－2374「酸化亜鉛形避雷器」

（３）機器仕様

定格電圧 8.4kV

定格周波数 50Hz 又は 60Hz

公称放電電流 2500Ａ又は 5000Ａ ＊１

設置場所 柱上 ＊２

耐汚損区分 標準形又は耐汚損形 ＊３

－ 2-8 －

２．３ 避雷器（SAR） 【解説】

（１）準拠規格

JEC-2374（2015）「酸化亜鉛形避雷器」

（２）単線結線図

図２．３－１ 避雷器(SAR) 単線結線図

（３）選定の解説

＊１ 公称放電電流は一般に 2500Ａが使用されるが、雷害危険度地域差によっては、

5000Ａが使用されることもある。

＊２ 避雷器の取付場所は原則として引込柱上とするが、受電設備が離れている場合

には、途中の電線路から侵入する可能性もあるので引込柱の他に高圧受電盤への

取付けも検討する。

＊３ 耐汚損区分は腐食性ガス環境や、海岸線の近くでは耐汚損型を適用する。

SAR

E

－ 2-9 －

２．４ 高圧引込盤

（１）適用範囲

電力会社より高圧電源を引込むために設けるもので、盤内部に取引用計器用変成器

（VCT）と断路器（DS）を一括して収納する場合に適用する。

本盤は原則として｢高圧受電盤｣と組合せて使用する。

（２）準拠規格

JEM 1425「金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（３）機器仕様

① 高圧引込盤 ＊１

形式 閉鎖自立形(前面扉又は前後面扉)

使用場所 屋内又は屋外

相数 三相３線

定格電圧 7.2 kV

定格商用周波耐電圧 対地及び相間 16 kV、断路部の

同相極間 25 kV

定格雷インパルス耐電圧 対地及び相間 45 kV、断路部の

同相極間 52 kV

母線の定格電流 400Ａ以上

定格短時間耐電流 12.5kA

閉鎖箱及び仕切板の保護等級 IP2X ＊２

金属閉鎖形スイッチギヤ及び

コントロールギヤの形 CX 形 ＊３

② 盤面取付器具

銘板（NP） １式

表示灯（SL）赤、緑 各１個

電力量計（WH）取付余地(電力会社支給） １台分

大需要電力計（DM） 取付余地(電力会社支給） １台分

無効電力量計（varH) 取付余地(電力会社支給） １台分

③ 盤内取付器具

断路器（DS） 7.2kV 400Ａ ３極単投 １台

同上用操作装置 １組

取引用計器用変成器(VCT) 取付余地(電力会社支給) １台分

盤内照明灯及びドアスイッチ(１扉当り) １組

スペースヒータ １組

④ 付属品・予備品 １式

－ 2-10 －

（電力会社支給品） （電力会社支給品）

ＤＳ×１

CH

取引用計器

(WH,DM,varH)

ＶＣＴ

３極単投

２．４ 高圧引込盤 【解説】

（１）準拠規格

JEM 1425（2011）｢金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ｣

（２）単線結線図

（３）選定の解説

＊１ 高圧引込盤の寸法は電力会社の支給品である取引用計器用変成器（VCT）や取引用

計器の大きさによって決定するので、電力会社との協議が必要である。

また、使用電力量の検針がしやすいように、取引用計器（WH、DM、varH）を盤に収

納しないで電気室や室外に設けることもあるので、合わせて協議する必要がある。

＊２ 閉鎖箱及び仕切板の保護等級：IP2X

盤内部への個体や人体の一部に対する保護の程度を表したもので、指（直径 12mm、

長さ 80mm の試験指）が危険な部分に接近せず、直径 12.5mm 以上の鋼球が浸入しない

ものであること。

閉鎖箱及び仕切板によって主回路、制御回路・補助回路の危険部品及び危険可動部

品（平滑回転シャフト、低速で動く連結部を除く。）への人の接近をどの程度防止で

きるかを、表に定める IPコードで示す保護等級によって表す。

高圧受電盤

高圧引込盤 高圧引込柱

図２．４－１ 高圧引込盤 単線結線図

－ 2-11 －

－ 2-12 －

表２．４－１ 保護等級

＊３ 金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤの形：CX 形

キュービクルスイッチギヤで固定形機器を収納し、主回路に絶縁被覆を施さないもの。

（配電盤の形）

スイッチギヤの形は、仕切の程度を示す第１記号、主要機器の構造を示す第２記

号、主回路の絶縁被覆を示す第３記号を、第１号、第２号、第３記号の順に組み合

せて呼称する。ただし、主回路に絶縁被覆を施さないものについては、第３記号を

省略する。それぞれの記号の種類は、表のとおりとする。

表２.４－２ スイッチギヤの形

例１．メタルクラッド形スイッチギヤで、引出形機器を収納し、主回路に絶縁被

覆を施したものは、MWG 形と呼称する。

例２．キュービクル形スイッチギヤで、固定形機器を収納し、主回路の絶縁被覆を

施さないものは、CX 形と呼称する。

IP ｺｰﾄﾞ 危険な部分への接近に対する保護

IP1XB 指（直径 12.5mm、長さ 80mm の試験指）による接近

IP2X 指（直径 12.5mm、長さ 80mm の試験指）による接近

IP2XC 工具（直径 2.5mm、長さ 100mm の試験棒）による接近

IP2XD 針金（直径 1.0mm、長さ 100mm の針金）による接近

IP3X 工具（直径 2.5mm、長さ 100mm の試験棒）による接近

IP3XD 針金（直径 1.0mm、長さ 100mm の針金）による接近

IP4X 針金（直径 1.0mm、長さ 100mm の針金）による接近

IP5X

外来固形物に対する保護

直径 50mm 以上の鋼球

直径 12.5mm 以上の鋼球

直径 12.5mm 以上の鋼球

直径 12.5mm 以上の鋼球

直径 2.5mm 以上の鋼球

直径 2.5mm 以上の鋼球

直径 1.0mm 以上の鋼球

じんあい じんあいの侵入を完全には 阻止できないが、正常な運転を阻害する量のじんあいが侵入しない。

針金（直径 1.0mm、長さ 100mm の針金）による接近

記 号

第１記号

第２記号

第３記号

記 号 の 説 明

メタルクラッド形スイッチギヤ

コンパートメント形スイッチギヤ

キュービクル形スイッチギヤ

固定形機器

搬出形機器

引出形機器

主回路の母線、接続導体及び接続部に絶縁被覆を施したもの

Ｍ

Ｐ

Ｃ

Ｘ

Ｙ

Ｗ

Ｇ

－ 2-13 －

－ 2-14 －

備考１．スイッチギヤの形は、機能ユニット単位に適用し、原則として列盤群で

統一する。主要機器が、遮断器でない場合は、当該機器を遮断器とみなす。

備考２．遮断器以外の主要機器（例えば、変圧器、計器用変圧器など）が列盤､

又は段積中に混在する場合などでは、遮断器と同一の形に統一することが構

造的に得策でない場合があるので、必ずしも同一にする必要はない。

備考３．形記号は、次に示す組合せの範囲としなければならない。

Ｘ Ｙ Ｗ

Ｍ － － MW、MWG

Ｐ － － PW、PWG

Ｃ CX CY CW

備考４．機能ユニットの複数個を１垂直単位面に収納した多段積のメタルクラッ

ド形又はコンパートメント形スイッチギアにあっては、１垂直単位面内のケ

ーブルコンパートメントを区分しなくてよい。

－ 2-15 －

２．５ 高圧受電盤

（１）適用範囲 高圧受電回路の開閉及び保護用として盤内に遮断器を設けるほか、受電状態の監視を

行うために必要な計器を設けるもので、電力会社からの高圧受電用に適用する。

本盤は原則として｢高圧引込盤｣と組合せて使用する。

（２）準拠規格

JEM 1425「金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（３）機器仕様

① 高圧受電盤

形式 閉鎖自立形(前面扉、前後面扉)

使用場所 屋内又は屋外

相数 三相３線

定格電圧 7.2kV

定格商用周波耐電圧 対地及び相間 16 kV、断路部の同

相極間 25 kV

定格雷インパルス耐電圧 対地及び相間 45 kV、断路部の同

相極間 52 kV

母線の定格電流 400Ａ以上

定格短時間耐電流 12.5kA

閉鎖箱及び仕切板の保護等級 IP2X ＊１

金属閉鎖形スイッチギヤ及び

コントロールギヤの形 CW 形 ＊２

② 盤面取付器具 銘板（NP） １式 交流電流計（Ａ） １個 交流電圧計（Ｖ） １個 三相力率計（COSφ） １個

電力計（Ｗ） １個

周波数計（Hz） １個

電流計切換スイッチ（AS） １個

電圧計切換スイッチ（VS） １個

操作スイッチ（CS）「VCB 入－切」 １個

表示灯（SL）赤、緑 各１個

過電流継電器（51）（二相検出） １個

不足電圧継電器（27） １個

地絡方向継電器(67)又は

地絡過電流継電器（Ｇ51)取付余地(PAS 付属品) １個分

試験端子（TT） 電流用、電圧用 各１個 ※１ オプションについては解説に記す。

③ 盤内取付器具

真空遮断器（VCB) 7.2kV 600Ａ12.5kA コンデンサ引外装置付 １台

同上用引出装置（自動連結形） １組

計器用変圧器（VT) 6600／110Ｖ、200VA １次ヒューズ付 ２台

同上用引出装置（自動連結形） １組

変流器（CT） /５Ａ、40VA ２台 ＊３

操作電源用変圧器（Ｔ）乾式モールド形 １次ヒューズ付 １台

－ 2-16 －

２．５ 高圧受電盤 【解説】

（１）準拠規格

JEM 1425（2011）｢金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ｣

（２）単線結線図

図２．５－１ 高圧受電盤 単線結線図

（３）選定の解説

＊１ 閉鎖箱及び仕切板の保護等級：IP2X

規格の内容は、２．４ 高圧引込盤に記載の内容と同様とする。

＊２ 金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤの形：CW 形

キュービクル形スイッチギヤで引出形機器を収納し、主回路に絶縁被覆を

施さないもの。

規格の内容は、２．４ 高圧引込盤に記載の内容と同様とする。

HzT

VT 3× SAR

MCCB

ＥＦ

T

ｵﾌﾟｼｮﾝ

∪ ＜

VS

（27）

（51G） 又は

（67）

PTT

VCB

ＥＦ

２×ＶＴ

ｵﾌﾟｼｮﾝ ｵﾌﾟｼｮﾝ ｵﾌﾟｼｮﾝ （51） CTT

2×CT W Wh COSΦ WT COSΦT AT

V

ｵﾌﾟｼｮﾝ

ｵﾌﾟｼｮﾝ

Hz

AS A

高圧負荷

高圧引込盤

－ 2-17 －

配線用遮断器（MCCB) ２Ｐ 操作電源用変圧器２次用 １台

低圧ヒューズ（制御回路保護用） １式

補助継電器 １式

盤内照明灯及びドアスイッチ(１扉当り) １組

スペースヒータ １組

※２ オプションについては解説に記す。

④ 付属品・予備品 １式

－ 2-18 －

＊３ 計器用変流器（CT）は、定格１次電流を計算の上、直近上位の値を表２．５－１

にて選定する。

表２．５－１ 計器用変流器の定格（例）

準拠規格 定格１次電流 定格２次電流 定格負担 定格周波数

JEC 1201

（2007）「計器用変

成器（保護継電器

用）」

JIS C 1731

（1998）「計器用変

成器」

10Ａ ５Ａ 40VA 50、60 Hz

15Ａ

20Ａ

30Ａ

40Ａ

50Ａ

60Ａ

75Ａ

80Ａ

100Ａ

150Ａ

200Ａ

300Ａ

（オプション）

※１ 施設を遠方監視又は情報処理装置を設置する場合は、オプションとして次の機器を

取付けることとし、盤面取付器具の機器仕様に追加すること。

ａ．電力量計（WH）パルス発信付 精密級 １個

ｂ．操作場所切換スイッチ（COS）｢機側－中央｣ １個

※２ ① 避雷器(SAR)を本盤に設ける場合は、引出装置（自動連結）を用いるものとする。

なお、柱上に取付ける場合は、設けないものとする。

② 施設を遠方監視する場合又は情報処理装置を設置する場合は、オプションとし

て次の機器を取付けることとし、盤内取付器具の機器仕様に追加すること。

ａ．電流変換器（AT） １台

ｂ．電圧変換器（VT） １台

ｃ．電力変換器（WT） １台

ｄ．力率変換器（COSφT） １台

ｅ．周波数変換器（HzT） １台

－ 2-19 －

２．６ 引込受電盤

（１）適用範囲 高圧受電回路の開閉及び保護用の遮断器並びに回路区分用の断路器を盤内に設ける

ほか、受電状態の監視を行うために必要な計器を設けるもので、電力会社からの高圧受

電用に適用する。ただし、取引用変成器（VCT）及び避雷器（SAR）などを高圧引込柱な

どに別途設置すること。

（２）準拠規格

JEM 1425「金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（３）機器仕様

① 引込受電盤

形式 閉鎖自立形(前面扉又は前後面扉)

使用場所 屋内又は屋外

相数 三相３線

定格電圧 7.2kV

定格商用周波耐電圧 対地及び相間 16 kV、断路部の同相極間 25 kV

定格雷インパルス耐電圧 対地及び相間 45 kV、断路部の同相極間 52 kV

母線の定格電流 400Ａ以上

定格短時間耐電流 12.5 kA

閉鎖箱及び仕切板の保護等級 IP2X ＊１

金属閉鎖形スイッチギヤ及び コントロールギヤの形 CW 形 ＊２

② 盤面取付器具

銘板（NP） １式 交流電流計（Ａ） １個 交流電圧計（Ｖ） １個 三相力率計（COSφ） １個 電力計（Ｗ） １個 周波数計（Hz） １個 電流計切換スイッチ（AS） １個

電圧計切換スイッチ（VS） １個

操作スイッチ（CS）「VCB 入－切」 １個

表示灯（SL） 赤、緑 各１個

過電流継電器（51）（二相検出） １個

不足電圧継電器（27） １個

地絡方向継電器（67)取付余地(PAS 付属品) １個分

試験端子（TT） 電流用、電圧用 各１個

※１ オプションについては解説に記す。

③ 盤内取付器具

断路器（DS） 7.2kV 400Ａ ３極単投 １台

同上用操作装置 １組

真空遮断器（VCB) 7.2kV 600Ａ 12.5kA コンデンサ引外し装置付 １台

同上用引出装置（自動連結形） １組

計器用変圧器（VT） 6600/110Ｖ 200VA １次ヒューズ付 ２台

同上用引出装置（自動連結形） １組

変流器（CT） /５Ａ、40VA ２台 ＊３

－ 2-20 －

２．６ 引込受電盤 【解説】

（１）準拠規格

JEM 1425（2011）｢金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ｣

（２）単線結線図

図２．６－１ 引込受電盤 単線結線図

（３）選定の解説

＊１ 閉鎖箱及び仕切板の保護等級：IP2X

規格の内容は２．４ 高圧引込盤に記載の内容と同様とする。

＊２ 金属閉鎖形スイッチギア及びコントロールギヤの形：CW 形

規格の内容は、２．５ 高圧受電盤に記載の内容と同様とする。

＊３ 変流器の選定は、２．５ 高圧受電盤に記載の内容と同様とする。

高圧引込柱

（67） （51G） 又は

高圧負荷

引込受電盤

ｵﾌﾟｼｮﾝ

取引用計器

ＶＣＴ

(WH,DM,varH)

(電力会社支給品) (電力会社支給品)

（27）

PTT ＥＦ

２×ＶＴ

３PDS VS

ｵﾌﾟｼｮﾝ

ｵﾌﾟｼｮﾝ

（51） CTT

VCB

MCCB

ＥＦ

T

2×CT

3× SAR

ASｵﾌﾟｼｮﾝ ｵﾌﾟｼｮﾝ ｵﾌﾟｼｮﾝ

A W Wh COSΦ WT COSΦT AT

V

VT

HzT

Hz

∪ ＜

－ 2-21 －

操作電源用変圧器（Ｔ）乾式モールド形 １次ヒューズ付 １台

配線用遮断器(MCCB) ２Ｐ 操作電源用変圧器２次用 １台

低圧ヒューズ（制御回路保護用） １式

補助継電器 １式

盤内照明灯及びドアスイッチ(１扉当り) １組

スペースヒータ １組

※２ オプションについては解説に記す。

④ 付属品・予備品 １式

－ 2-22 －

（オプション）

※１ ① 施設を遠方監視又は情報処理装置を設置する場合は、オプションとして２．５ 高

圧受電盤に記載の内容を追加すること。

② 取引用計器用変成器（VCT）は、基本的には引込柱取付けや専用箱収納とするが、

電力会社から次の機器の取付申請を受ける場合には、盤面取付器具の機器仕様に

追加すること。

ａ．電力量計（WH）取付余地 １台分

ｂ． 大需要電力計（DM）取付余地 １台分

ｃ．無効電力量計（varH）取付余地 １台分

※２ ① 施設を遠方監視又は情報処理装置を設置する場合は、オプションとして２．５ 高

圧受電盤に記載の内容を追加すること。

② 取引用計器用変成器（VCT）は、基本的には引込柱取付け又は専用箱収納とする

が電力会社から取付申請を受ける場合には、本盤内に取付余地を設けることとする。

③ 避雷器(SAR)を本盤内に設ける場合には、引出装置（自動連結）を用いるものとす

る。なお、柱上に取付ける場合は、設けないものとする。

－ 2-23 －

２．７ ３kV 変圧器２次引込盤

（１）適用範囲 高圧６kV を受電し、６／３kV 降圧変圧器で降圧した３kV の引込盤に適用する。

（２）準拠規格 JEM 1425「金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（３）機器仕様 ① ３kV 変圧器２次引込盤

形式 閉鎖自立形(前面扉又は前後面扉)

使用場所 屋内又は屋外 相数 三相３線

定格電圧 3.6kV

定格商用周波耐電圧 対地及び相間 10 kV、断路部の同

相極間 19 kV

定格雷インパルス耐電圧 対地及び相間 30 kV、断路部の同

相極間 35 kV

母線の定格電流 400Ａ以上

定格短時間耐電流 12.5kA

閉鎖箱及び仕切板の保護等級 IP2X ＊１

金属閉鎖形スイッチギヤ及び

コントロールギヤの形 CW 形 ＊２

② 盤面取付器具 銘板（NP） １式 交流電圧計（Ｖ） １個 電圧計切替スイッチ（VS） １個

零相電圧計（VO） ３個

表示灯（SL）赤、緑 各１個

地絡方向継電器 (67) １個

不足電圧継電器 (27) １個

地絡過電圧継電器(64) １個

試験用端子（TT）、電圧用 ２個 ※１ オプションについては解説に記す。

③ 盤内取付器具 単相接地型計器用変圧器（EVT） １台 ＊３

定格電圧 １次：3300Ｖ／ ３

２次：110Ｖ／ ３

３次：110Ｖ／３、 190V／３

定格負担 ２次：３×200VA

３次：３×200VA

又は必要負担

同上用引出装置（自動連結形） １台

零相変流器（ZCT） １台

限流ヒューズ付高圧負荷開閉器（LBS）、３極単投 １台

3.6kV、200Ａ、40kA

同上用遠方操作装置（リンク機構） １組

同上用限流ヒューズ（PF） ３本 ＊４

3.6kV、 Ａ、50 又は 60Hz

－ 2-24 －

２．７ ３kV 変圧器２次引込盤 【解説】

（１）準拠規格

JEM 1425（2011）「金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（２）単線結線図

（３）選定の解説

＊１ 閉鎖箱及び仕切板の保護等級：IP2X

規格の内容は、２．４ 高圧引込盤に記載の内容と同様とする。

＊２ 金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤの形：CW 形

規格の内容は、２．５ 高圧受電盤に記載の内容と同様とする。

＊３ 単相接地計器用変圧器（EVT）は変圧器２次系統（３kV）母線での地絡による零

相電圧計測と通常の回路電圧計測に用いる。

＊４ 高圧負荷開閉器（LBS）用限流ヒューズの容量は、変圧器容量より定格容量を計

算の上、直近上位の機器を選定する。

図２．７－１ ３kV 変圧器２次引込盤 単線結線図

SRX

（27）

VS

V

∪ ＜

TT

（64）

TT ×3

ＥVT

EF

EF

∪

EL

Vo

３kV 変圧器２次引込盤

高圧電動機盤等へ

地絡方向継電器へ 主変圧器２次より

（67） ZCT

3PDS

110V 3

190V 3

又は

3300 √3

110 √3

LBS 3×PF

SC

－ 2-25 －

高圧進相コンデンサ（SC） １台 ＊５

3.3 kV、 kvar、50Hz 又は 60 Hz

直列リアクトル(SRX) １台 ＊５

補助継電器 １式

盤内照明灯及びドアスイッチ(１扉当り) １組

スペースヒータ １組

※２ オプションについては解説に記す。

④ 付属品・予備品 １式

－ 2-26 －

＊５ 高圧進相コンデンサは、６／３kV タイトランスの励磁電流補償用として設置し、

通常変圧器容量の３％程度の容量とする。

進相コンデンサの容量は、容量計算により求めた値の直近上位の値を表２．７

－１にて選定する。

表２．７－１ 高圧進相コンデンサ・直列リアクトルの標準定格仕様例（Ｌ=６％対応）

高圧進相コンデンサ・直列リアクトル

準拠規格 JIS C 4902（2010）

「高圧及び特別高圧進相コンデンサ並びに附属機器」

相数 三相

定格電圧（Ｖ） 3300、6600

定格周波数（Hz） 50 60

定格容量（kvar）

Ｌ＝６％対応品

高圧進相コン

デンサの定格

容量

高圧進相コン

デンサ用直列

リアクトルの

定格容量

高圧進相コ

ンデンサの

定格容量

高圧進相コン

デンサ用直列

リアクトルの

定格容量

10.6 0.638 12.8 0.766

16 0.957 19.1 1.15

21.3 1.28 25.5 1.53

26.6 1.60 31.9 1.91

31.9 1.91 38.3 2.30

53.2 3.19 53.2 3.19

79.8 4.79 79.8 4.79

106 6.38 106 6.38

160 9.57 160 9.57

213 12.8 213 12.8

266 16.0 266 16.0

319 19.1 319 19.1

426 25.5 426 25.5

532 31.9 532 31.9

（オプション）

※１ 本盤と高圧受電盤を列盤構成にしない場合には、次の機器を本盤面に設けることとし、

機器仕様に追加すること。

ａ．表示灯（SL）赤、緑 各１個

※２ 本盤と高圧受電盤を列盤構成にしない場合には、次の機器を本盤内に設けることとし、

機器仕様に追加すること。

ａ．断路器（DS） １台

3.6kV（３極単投）

ｂ．同上用遠方操作装置（リンク機構） １組

－ 2-27 －

２．８ 主変圧器盤

２．８．１ 主変圧器盤（主変圧器６／３kV）

（１）適用範囲

高圧 6.6kV を 3.15kV 又は 3.3kV に降圧する変圧器を収納する。

変圧器容量 750kVA 以下に適用する。

（２）準拠規格

JEM 1425「金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（３）機器仕様

① 高圧閉鎖配電盤

形式 閉鎖自立形（前面扉又は前後面扉）

使用場所 屋内又は屋外

相数 三相

定格電圧 7.2kV

定格商用周波耐電圧 対地及び相間 22kV、断路部の同

相極間 25kV

定格雷インパルス耐電圧 対地及び相間 60kV、断路部の同

相極間 70kV

定格短時間電流 12.5kA

閉鎖箱及び仕切板の保護等級 IP2X ＊１

金属閉鎖形スイッチギヤ及び

コントロールギヤの形 CX 形又は CY 形 ＊２

② 盤面取付器具

銘板（NP） １式

※１ オプションについては解説に記す。

③ 盤内取付器具

三相モールド変圧器（Ｔ） １台

容量 ＿＿＿＿ kVA ＊３

相数 三相

電圧 １次 6.6 kV

２次 3.15kV 又は 3.3kV

－ 2-28 －

２．８．１ 主変圧器盤（主変圧器６／３kV） 【解説】

（１）準拠規格

JEM 1425(2011)「金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（２）単線結線図

図２．８．１－１ 主変圧器盤（主変圧器６／３kV） 単線結線図

（３）選定の解説

＊１ 閉鎖箱及び仕切板の保護等級：IP2X

規格の内容は２．４高圧引込盤に記載の内容と同様とする。

＊２ 金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤの形

：CY 形（変圧器容量 500 kVA 以下の場合）

：CX 形（ 〃 750 kVA 以上の場合）

規格の内容は２．４高圧引込盤に記載の内容と同様とする。

＊３ 変圧器の容量は「技術指針（高低圧編）」より選定する。

表２．８．１－１ 変圧器の標準容量（kVA）

三

相

100

150

200

300

500

750

「技術指針（高低圧編）による」

主変圧器盤

3ΦT kVA 6.6/3.15(3.3)kV

LBS ３×ＰＦ

オプション

－ 2-29 －

周波数 50Hz 又は 60Hz

容量 100kVA 以上はダイヤル温度計（警報接点付）付属

のぞき窓を設けること。

補助継電器 １式

盤内照明灯及びドアスイッチ（１扉当り） １組

スペースヒータ １組

換気ファン（必要な場合） １組

※２ オプションについては解説に記す。

④ 付属品・予備品 １式

－ 2-30 －

（オプション）

※１ 盤面取付器具

変圧器 100kVA 以上の時に故障表示灯(FL)及び押ボタンスイッチ(PBS)を取り

付けることとし、機器仕様に追加する。

（盤面取付器具に追加）

故障表示灯(FL)（変圧器温度上昇、予備） ２窓

押ボタンスイッチ(PBS)（故障復帰、ランプテスト） ２個

※２ 盤内取付器具

負荷開閉器（LBS）は、主変圧器以外に高圧の分岐回路がある場合に設けるこ

ととし、機器仕様に追加する。

ただし、主変圧器 500kVA 以下に限る。

（盤内取付器具に追加）

限流ヒューズ付高圧負荷開閉器（LBS） 7.2kV 200Ａ １台

750kVA 以上の場合は、真空遮断器を使用し、別盤を設けること。

表２．８．１－１ 高圧負荷開閉器（LBS）ヒューズ選定要領（参考）

変圧器容量

(kVA)

負荷開閉器 高圧ヒューズ

100 7.2kV 200Ａ G30

150 〃 G30

200 〃 G40

300 〃 G50

500 〃 G75

「技術指針（高低圧編）による」

－ 2-31 －

２．８．２ 主変圧器盤（主変圧器６／0.4kV）

（１）適用範囲

高圧 6.6kV を 420Ｖ又は 440Ｖに降圧する変圧器を収納する。

変圧器容量 750 kVA 以下に適用する。

（２）準拠規格

JEM 1425「金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（３）機器仕様

① 高圧閉鎖配電盤

形式 閉鎖自立形（前面扉又は前後面扉）

使用場所 屋内又は屋外

相数 三相

定格電圧 7.2kV

定格商用周波耐電圧 対地及び相間 22kV、断路部の同

相極間 25kV

定格雷インパルス耐電圧 対地及び相間 60kV、断路部の同

相極間 70kV

定格短時間電流 12.5kA

閉鎖箱及び仕切板の保護等級 IP2X ＊１

金属閉鎖形スイッチギヤ及び

コントロールギヤの形 CX 形又は CY 形 ＊２

② 盤面取付器具

銘板（NP） １式

※１ オプションについては解説に記す。

③ 盤内取付器具

三相モールド変圧器（Ｔ） １台

容量 ＿＿＿＿ kVA ＊３

相数 三相

電圧 １次 6.6Ｖ

２次 420Ｖ又は 440Ｖ

周波数 50Hz 又は 60Hz

容量 100kVA 以上はダイヤル温度計（警報接点付）付属

のぞき窓を設けること。

－ 2-32 －

２．８．２ 主変圧器盤（主変圧器６／0.4kV） 【解説】

（１）準拠規格

JEM 1425(2011)「金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（２）単線結線図

図２．８．２－１ 主変圧器盤（主変圧器６／0.4kV） 単線結線図

（３）選定の解説

＊１ 閉鎖箱及び仕切板の保護等級：IP2X

規格の内容は２．４高圧引込盤に記載の内容と同様とする。

＊２ 金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤの形

：CY 形（変圧器容量 500 kVA 以下の場合）

：CX 形（ 〃 750 kVA 以上の場合）

規格の内容は２．４高圧引込盤に記載の内容と同様とする。

＊３ 変圧器の容量は「技術指針（高低圧編）」より選定する。

表２．８．２－１ 変圧器の標準容量（kVA）

三

相

30

50

75

100

150

200

300

500

750

「技術指針（高低圧編）による」

主変圧器盤

ｵﾌﾟｼｮﾝ

kVA 3φＴ

LBS

３×ＰＦ

6.6 ／0.42（0.44）kV

ZCT(51)

E

ｵﾌﾟｼｮﾝ

EF EF ２×VT VS

ASMCCB

２×CT

V

A

－ 2-33 －

補助継電器 １式

盤内照明灯及びドアスイッチ（１扉当り） １組

スペースヒータ １組

換気ファン（必要な場合） １組

※２ オプションについては解説に記す。

④ 付属品・予備品 １式

－ 2-34 －

（オプション）

※１ 盤面取付器具

① 全ての２次側分岐 MCCB 回路を収納した盤が列盤構成になっていない場合は、

点検時の安全性向上のため２次主幹 MCCB を設けることとし、機器仕様に追加す

る。また、電流計、電圧計は主変圧器 100kVA 以上に取り付ける。

（盤面取付機具に追加）

交流電流計（Ａ） １個

交流電圧計（Ｖ） １個

電流計切換スイッチ（AS） １個

電圧計切換スイッチ（VS） １個

（盤内取付器具に追加）

変流器（CT） ＿＿ ／ ５Ａ ２台

計器用変圧器（VT） 440Ｖ/110Ｖ（低圧ヒューズ含） ２台

② 故障表示灯(FL)及び押ボタンスイッチ(PBS)は変圧器 100kVA 以上の時に取り

付けることとし、機器仕様に追加する。

（盤面取付器具に追加）

故障表示灯(FL)（変圧器温度上昇予備） ２窓

押ボタンスイッチ(PBS)（故障復帰、ランプテスト） ２個

※２ 盤内取付器具

① 負荷開閉器（LBS）は、主変圧器以外に高圧の分岐回路がある場合に 設ける

こととし、機器仕様に追加する。

ただし、主変圧器 500kVA 以下に限る。

（盤内取付器具に追加）

限流ヒューズ付高圧負荷開閉器（LBS） 7.2kV 200Ａ １台

750kVA 以上の場合は、真空遮断器を使用し、別盤を設けること。

－ 2-35 －

－ 2-36 －

② 全ての２次側分岐 MCCB 回路を収納した盤が列盤構成になっていない場合は、点

検時の安全性向上のため２次主幹 MCCB を設けることとし、機器仕様に追加する。

なお、アンペアフレーム（AF）は変圧器容量による。

（盤内取付器具に追加）

配線用遮断器（MCCB） ３Ｐ ＿＿AF １台

表２．８．２－２ 主変圧器盤（主変圧器６／0.4kV）の機器選定要領（参考）

「技術指針（高低圧編）による」

変圧器容量

(kVA) 負荷開閉器

(kV) 高圧ﾋｭｰｽﾞ （Ａ）

主幹 MCCB

（AF）

主幹 CT （Ａ）

30 Ｇ10 50 50

50 〃 Ｇ20 100 100

75 〃 Ｇ20 225 150

100 〃 Ｇ30 225 200

150 〃 Ｇ30 225 250

200 〃 Ｇ40 400 400

300 〃 Ｇ50 600 500

500 〃 Ｇ75 800 750

750 〃 － － －

7.2kV

－ 2-37 －

２．８．３ 主変圧器盤（主変圧器６／0.2kV）

（１）適用範囲

高圧 6.6 kV を 210Ｖに降圧する変圧器を収納する。

変圧器容量 500 kVA 以下に適用する。

（２）準拠規格

JEM 1425「金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギア」

（３）機器仕様

① 高圧閉鎖配電盤

形式 閉鎖自立形（前面扉又は前後面扉）

使用場所 屋内又は屋外

相数 三相

定格電圧 7.2kV

定格商用周波耐電圧 対地及び相間 22kV、断路部の同

相極間 25kV

定格雷インパルス耐電圧 対地及び相間 60kV、断路部の同

相極間 70kV

定格短時間電流 12.5kA

閉鎖箱及び仕切板の保護等級 IP2X ＊１

金属閉鎖形スイッチギヤ及び

コントロールギヤの形 CY 形 ＊２

② 盤面取付器具

銘板（NP） １式

※１ オプションについては解説に記す。

③ 盤内取付器具

三相モールド変圧器（Ｔ） １台

容量 ＿＿＿＿ kVA ＊３

相数 三相

電圧 １次 6.6kV

２次 210Ｖ

周波数 50 Hz 又は 60 Hz

容量 100kVA 以上はダイヤル温度計（警報接点付）付属

のぞき窓を設けること。

－ 2-38 －

２．８．３ 主変圧器盤（主変圧器６／0.2kV） 【解説】

（１）準拠規格

JEM 1425(2011)「金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（２）単線結線図

図２．８．３－１ 主変圧器盤（主変圧器６／0.2kV） 単線結線図

（３）選定の解説

＊１ 閉鎖箱及び仕切板の保護等級：IP2X

規格の内容は２．４高圧引込盤に記載の内容と同様とする。

＊２ 金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤの形：CY 形

規格の内容は２．４高圧引込盤に記載の内容と同様とする。

＊３ 変圧器の容量は「技術指針（高低圧編）」より選定する。

表２．８．３－１ 変圧器の標準容量（kVA）

三 相

30

50

75

100

150

200

300

500

「技術指針（高低圧編）による」

主変圧器盤

ｵﾌﾟｼｮﾝ

EF VS

AS MCCB

V

A

kVA 6.6／0.21kV

3φＴ

２×CT

LBS

３×ＰＦ

ｵﾌﾟｼｮﾝ

－ 2-39 －

補助継電器 １式

盤内照明灯及びドアスイッチ（１扉当り） １組

スペースヒータ １組

換気ファン（必要な場合） １組

※２ オプションについては解説に記す。

④ 付属品・予備品 １式

－ 2-40 －

（オプション）

※１ 盤面取付器具

① 全ての２次側分岐 MCCB 回路を収納した盤が列盤構成になっていない場合は、点検

時の安全性向上のため２次主幹 MCCB を設けることとし、機器仕様に追加する。

また、電流計、電圧計は主変圧器 100kVA 以上に取り付ける。

（盤面取付機具に追加）

交流電流計（Ａ） １個

交流電圧計（Ｖ） １個

電流計切換スイッチ（AS） １個

電圧計切換スイッチ（VS） １個

（盤内取付器具に追加）

変流器（CT） ＿＿ ／ ５Ａ ２台

② 故障表示灯(FL)及び押ボタンスイッチ(PBS)は変圧器 100kVA 以上の時に取り付

けることとし、機器仕様に追加する。

（盤面取付器具に追加）

故障表示灯（FL）（変圧器温度上昇予備） ２窓

押ボタンスイッチ（PBS）（故障復帰、ランプテスト） ２個

※２ 盤内取付器具

① 負荷開閉器（LBS）は、主変圧器以外に高圧の分岐回路がある場合に設けるこ

ととし、機器仕様に追加する。

（盤内取付器具に追加）

限流ヒューズ付高圧負荷開閉器（LBS） 7.2kV 200Ａ １台

－ 2-41 －

－ 2-42 －

② 全ての２次側分岐 MCCB 回路を収納した盤が列盤構成になっていない場合は、点

検時の安全性向上のため２次主幹 MCCB を設けることとし、機器仕様に追加する。

なお、アンペアフレーム（AF）は変圧器容量による。

（盤内取付器具に追加）

配線用遮断器（MCCB） ３Ｐ ＿＿AF １台

表２．８．３－２ 主変圧器盤（主変圧器６／0.2kV）の機器選定要領（参考）

「技術指針（高低圧編）による」

変圧器容量 (kVA)

負荷開閉器 (kV)

高圧ﾋｭｰｽﾞ （Ａ）

主幹 MCCB

（AF）

主幹 CT （Ａ）

30 7.2kV Ｇ10 100 100

50 〃 Ｇ20 225 200

75 〃 Ｇ20 225 300

100 〃 Ｇ30 400 400

150 〃 Ｇ30 600 500

200 〃 Ｇ40 600 750

300 〃 Ｇ50 1000 1000

500 〃 Ｇ75 1600 1500

－ 2-43 －

２．９ 補機用変圧器盤

（１）適用範囲 高圧 6.6 kV 又は 3.3kV 回路より補機電源（三相 210Ｖ）を供給するための高圧変圧

器を収納する。 （２）準拠規格

JEM 1425「金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（３）機器仕様 ① 補機用変圧器盤

形式 閉鎖自立形(前面扉又は前後面扉) 使用場所 屋内又は屋外 相数 三相３線 定格電圧 3.6 kV

定格商用周波耐電圧 対地及び相間 16kV、断路部の同

相極間 25kV

定格雷インパルス耐電圧 対地及び相間 45kV、断路部の同

相極間 52kV

母線の定格電流 400Ａ以上 定格短時間耐電流 12.5kA

閉鎖箱及び仕切板の保護等級 IP2X ＊１ 金属閉鎖形スイッチギヤ及び コントロールギヤの形 CY 形 ＊２

② 盤面取付器具

銘板（NP） １式 交流電流計（Ａ） １個 交流電圧計（Ｖ） １個 電流計切換スイッチ（AS） １個

電圧計切換スイッチ（VS） １個

故障表示灯(FL ２窓)（MCCB トリップ、地絡） １個

押ボタンスイッチ(PBS)（故障復帰、ランプテスト） ２個

③ 盤内取付器具 ＊３ 三相モ－ルド変圧器（Ｔ） １台 ＊４

容 量 kVA 相 数 三相 定格電圧 １次 6.6 kV 又は 3.3 kV

２次 210Ｖ

周 波 数 50 Hz 又は 60 Hz

限流ヒューズ付高圧負荷開閉器（LBS） 7.2kV 200Ａ １台 配線用遮断器 (MCCB) ３Ｐ AF 台 ＊５ 漏電リレ－及び ZCT 個 変流器（CT） ／５Ａ ２台 ＊６ 低圧ヒュ－ズ（EF） １式 補助継電器 １式 盤内照明灯及びドアスイッチ(１扉当り) １組 スペ－スヒ－タ １組

④ 付属品・予備品 １式

－ 2-44 －

２．９ 補機用変圧器盤 【解説】

（１）準拠規格

JEM 1425(2011)「金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（２）単線結線図

図２．９－１ 補機用変圧器盤 単線結線図

（３）選定の解説

＊１ 閉鎖箱及び仕切板の保護等級：IP2X

規格の内容は、２．４ 高圧引込盤に記載の内容と同様とする。

＊２ 金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤの形：CY 形

キュービクル形スイッチギヤで搬出形機器を収納し、主回路に絶縁被覆を施

さないもの。

規格の内容は、２．４ 高圧引込盤に記載の内容と同様とする。

補機用変圧器盤

2×CT

LBS 3×PF

3φT

ｋＶＡ 6.6(3.3)ｋＶ／

210Ｖ

ELR ELR ELR

VS

3P MCCB

AS

3P MCCB

3P MCCB

V

A

3P MCCB

EF

ZCT ZCT ZCT

ｵﾌﾟｼｮﾝ

－ 2-45 －

－ 2-46 －

＊３ 変圧器容量と主幹、分岐各配線用遮断器の収納可能数は、表２．９－１を目安

とする。

表２．９－１ 補機用変圧器盤の配線用遮断器収納可能数（目安）

変圧器定格 盤寸法

主幹

MCCB 容量 分岐 MCCB 個数

Ｗ(ｍ) Ｈ(ｍ) Ｄ(ｍ) ２次(AF) 100AF(個) 50AF(個)

10kVA 1.0 2.3 2.0 50 － 9

20kVA 1.0 2.3 2.0 100 － 9

30kVA 1.0 2.3 2.0 100 － 9

50kVA 1.0 2.3 2.0 225 1 8

「技術指針（高低圧編）による」

＊４ 本盤に収納する補機用変圧器容量は 50 kVA 以下とし、容量計算により求めた値

の直近上位の値を下記標準容量の表２．９－２より選定する。

表２．９－２ 三相変圧器標準容量

三相変圧器

（kVA） 10、15、20、30、50

＊５ 配線用遮断器（MCCB）の定格と漏電リレーは変圧器容量又は負荷容量に適合し

たものを選定することとし、必要に応じて数量を加算する。

ａ）配線用遮断器（MCCB）

３Ｐ 400AF 台

３Ｐ 225AF 台

３Ｐ 100AF 台

３Ｐ 50AF 台

準拠規格 JIS C 8201-2-1（2011）「低圧開閉装置及び制御装置

第 2-1 部：回路遮断器」

型式 極数 ２極又は３極

操作方法 手動操作方式

引外し方式 過電流引外し方式

定格 定格使用電圧 AC550Ｖ以下

アンペアフレームの大きさ及び定格電流負荷容量又

はコンデンサ容量に適合したものとする。

－ 2-47 －

－ 2-48 －

ｂ）漏電リレー及び ZCT 個

準拠規格 JIS C 8374(1991)「漏電継電器」

定格 制御電圧 100Ｖ又は 200Ｖ

感度電流 30mA､100mA､200mA 又は 500mA

＊６ 計器用変流器（CT）の定格は変圧器又は負荷容量に適合したものを選

定する。

準拠規格 JIS C 1731-1(1998)「計器用変成器 第１部：整流器」

変流比 ／５Ａ １次電流は単線結線図による。

負担 15VA 又は必要負担 VA

－ 2-49 －

２．10 照明変圧器盤

２．10．１ 照明変圧器盤（照明変圧器 420(440)/210-105）

（１）適用範囲

低圧単相420Ｖ又は440Ｖ回路より照明電源(単相210-105Ｖ)を供給するための単

相変圧器を収納する。変圧器容量 50 kVA 以下に適用する。

（２）準拠規格

JEM 1265「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（３）機器仕様

① 照明変圧器盤（照明変圧器 420/210-105Ｖ)

形式 閉鎖自立形（前面扉又は前後面扉）

使用場所 屋内又は屋外

相数 単相

定格絶縁電圧 500Ｖ

定格使用電圧 460Ｖ

母線の定格電流 100Ａ、200Ａ又は 400Ａ ＊１

定格短時間耐電流 回路に適合したものとする。 ＊２

保護構造 屋内又は屋外

配電盤の形 CY 形 ＊３

② 盤面取付器具

銘板（NP） １式

交流電流計（Ａ） １個

交流電圧計（Ｖ） １個

電流計切換スイッチ（AS） １個

電圧計切換スイッチ（VS） １個

故障表示灯（FL ２窓） （MCCB トリップ、地絡） １式

押ボタンスイッチ（PBS） （故障復帰、ランプテスト） ２個

③ 盤内取付器具

単相モールド変圧器（Ｔ） １台

定格容量 kVA ＊４

結 線 単相

定格電圧 １次 420Ｖ又は 440Ｖ

２次 210Ｖ－105Ｖ

定格周波数 50 Hz 又は 60Hz

④ 付属品・予備品 １式

－ 2-50 －

２．10．１ 照明変圧器盤（照明変圧器 420(440)/210-105Ｖ） 【解説】

（１）準拠規格

JEM 1265(2006)「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（２）単線結線図

図２．10．１－１ 照明変圧器盤 単線結線図

（３）選定の解説

＊１ 母線の定格電流は、負荷容量に適合したものを選定する。

＊２ 定格短時間耐電流は、回路に適合したものを選定する。標準値は表２．10．１

－１による。

表２．10．１－１ 定格短時間耐電流一覧表

定格短時間耐電流

（交流分実効値）

kA

5 6.3 8 10

12.5 16 20

25 31.5 40 50

63 80

100 125 160 200

注１：変圧器は 50kVA 以下とする。

照明変圧器盤

ELR

kVA 420(440)V ／210-105V

1φT （注 1）

AS

MCCB

A 2×CT

EF VS V

MCCB

MCCB MCCB

ELR ELR

MCCB

ｵﾌﾟｼｮﾝ

ZCT ZCT ZCT

－ 2-51 －

※１ オプションについては、解説に記す。

※１ ① 配線用遮断器（MCCB）

Ｐ AF 台

※１ ② 漏電リレ－（ELR 及び ZCT) 個

変流器（CT） ／５Ａ： ２台 ＊５

負担 15VA 又は必要負担 VA

低圧ヒューズ（EF） １式

補助継電器 １式

盤内照明灯及びドアスイッチ（１扉当り） １組

スペースヒータ １組

コンセント １個

－ 2-52 －

＊３ ① 保護等級：人間及び外部からの固形異物に対する保護等級低圧スイッチギ

アにおける保護等級は、閉鎖箱に適用する。

保護等級は、表２．10．１－２に示す記号で表示し、人間及び外部からの

固形異物に対して閉鎖箱が備えるべき保護の程度を表す。

表２．10．１－２ 保護等級

保護等級 充電部への接近及び可動部への接触に対する保護の対象

IP2X 指又は直径 12 ㎜を超える類似物

IP3X 直径又は厚さが 2.5 ㎜を超える工具、電線など

IP4X 直径又は厚さが 1.0 ㎜を超える工具、小片など

＊３ ② 配電盤の形

低圧スイッチギヤの形は、仕切の程度を示す第１記号、遮断器の構造を示す

第２記号、主回路の絶縁被覆を示す第３記号を、第１号、第２記号、第３記号順

に組合せて呼称する。ただし、主回路に絶縁被覆を施さないものについては、第

３記号を省略する。それぞれの記号の種類は、表２．10．１－３のとおりとする。

表２．10．１－３ 低圧スイッチギヤの形

記号 具備すべき条件

第１記号 Ａ 接地された金属閉鎖箱内に装置が一括して収納されていること。

Ｃ

更に、装置の運転中、扉を開いて操作又は補助回路の点検を必要と

する場合、主回路充電部に誤って触れる危険がないよう考慮されてい

ること。

Ｆ 更に、個々の遮断器は独立したコンパートメントに収納されていること。

第２記号 Ｘ 固定形機器

Ｙ 搬出形機器

Ｓ 差込形機器

Ｗ 引出形機器

第３記号 Ｇ 主回路の母線、接続導体及び接続部(2)に絶縁被覆を施したもの。

注） 接続部にも絶縁被覆を施すことにしたが、低圧スイッチギヤの特殊性、

すなわち母線、接続導体、機器の端子などの形状を勘案し、使用者と製造

業者との協議によって省略することができる。

備考 １）第１記号Ａ､Ｃ及びＦは、条件累積式分類を、第２記号Ｘ､Ｙ､Ｓ及びＷは、条

件非累積式を用いた。例えば、第１記号Ｃは条件Ａを、第１記号Ｆは条件Ａ及

びＣを併せて具備するものであり、一方、第２記号Ｘ､Ｙ､Ｓ及びＷにはこの関

係はない。

２）低圧スイッチギヤの形は、収納される遮断器の種類ごとに列盤群に対して適

用する。例えば、ACB 収納部分は FW 形で、MCCB 収納部分は CX 形のように適用

する。主要機器が遮断器でない場合は、当該機器を遮断器に置換えて適用する。

３）遮断器以外の主要機器（例えば、変圧器、計器用変圧器など）が列盤又は段

積み中に混在する場合などは、遮断器と同一の形に統一することが構造的に得

－ 2-53 －

－ 2-54 －

策でない場合があるので、遮断器の構造と必ずしも同一にする必要はない。

４）形記号は、原則として次に示す組合せ範囲とすること。

５）第２記号Ｘ形及びＹ形は、遮断器の取外時に必ず主回路の停電を必要とし、

Ｓ形に当たっては、原則として主回路の停電を行う必要がある。遮断器の取外

し時間はＳ形が短く、以下、Ｙ形、Ｘ形の順に長くなるので、形選定の参考に

されたい。

本仕様では、１次電圧 200Ｖ又は 400Ｖの照明変圧器盤、照明・補機変圧器盤

は CY 形を標準とする。

＊４ 変圧器の標準容量は、容量計算により求めた値の直近上位の値を下記の表２．10．

１－４より選定する。また、配電盤内に収納可能な配線用遮断器の数（目安）を表

２．10.１－５に示す。

表２．10．１－４ 単相変圧器の標準容量（kVA）

＊５ 変流器の定格電流は、負荷容量に適合したものを選定する。

第２記号

Ｘ Ｙ Ｓ Ｗ

第１記号 Ａ AX AY AS －

Ｃ CX CY CS CW

Ｆ － － － FW､FWG

単相変圧器

5

7.5

10

15

20

30

50

「技術指針（高低圧編）による」

表２．10．１－５ 配電盤内に収納可能な配線用遮断器の数（目安）

変圧器

の定格

盤寸法 主幹 MCCB

容量 分岐 MCCB（３Ｐ）個数

Ｗ

（ｍ）

Ｈ

(ｍ)

Ｄ

(ｍ)

１次

（AF）

２次

（AF）

225AF

（個）

100AF

（個）

50AF

（個）

10kVA 1.0 2.3 2.0 100×1 100×1 － － 10

20kVA 1.0 2.3 2.0 225×1 225×1 － 1 9

30kVA 1.0 2.3 2.0 400×1 225×1 － 3 9

50kVA 1.0 2.3 2.0 400×1 400×1 － 4 6

「技術指針（高低圧編）による」

－ 2-55 －

－ 2-56 －

（オプション）

※１ ① 配線用遮断器の定格電流＜AF 値＞を選定し、必要に応じて台数を加算する。

３Ｐ－100AF－ 台

３Ｐ－225AF－ 台

３Ｐ－400AF－ 台

準拠規格 JIS C 8201-2-1(2011)「低圧開閉装置及び制御装置第

2-1 部：回路遮断器」

形式 極数 ３Ｐ

操作方式 手動操作方式

引外し方式 過電流引外し方式

定格 定格電圧 AC550Ｖ以下

アンペアフレームの大きさ及び定格電流：負荷容量に

適合したものとする。

定格遮断電流 回路に適合したものとする。

※１ ② 漏電リレ－の規格は、JIS C 8374(1991)「漏電継電器」で感度電流は、保護

目的、負荷機器の保護接地抵抗値により定格感度電流を選定する。代表的な選

定例を表２．10.１－６に示す。

表２．10.１－６ 漏電リレ－の代表的な選定例

感電防止対象機器 接地抵抗値 定格感度電流

60Ｖを超える低圧の金

属製外箱の機器を使

用する場合

500Ω以下 100mA

250Ω以下 200mA

100Ω以下 500mA

可搬式及び移動式の

電動機械器具

500Ω以下 30mA

漏電リレ－（ELR) ：必要に応じて数量を加算する。 個

準拠規格 JIS C 8374(1991)「漏電継電器」

定格 制御電圧 100Ｖ、200Ｖ

感度電流 30mA、100mA、200mA 又は 500mA

付属品 零相変流器

－ 2-57 －

２．10．２ 照明変圧器盤（照明変圧器スコット 420(440)/210-105Ｖ）

（１）適用範囲

低圧三相 420Ｖ又は 440Ｖより照明電源(単相 210-105Ｖ)を供給するスコット変圧器

を収納する。変圧器容量 50kVA 以下に適用する。

（２）準拠規格

JEM 1265「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（３）機器仕様

① 照明変圧器盤（照明変圧器スコット)

形式 閉鎖自立形（前面扉又は前後面扉）

使用場所 屋内又は屋外

相数 １次 三相

２次 単相３線２回路

定格絶縁電圧 500Ｖ

定格使用電圧 460Ｖ

母線の定格電流 100Ａ、200Ａ又は 400Ａ ＊１

定格短時間耐電流 回路に適合したものとする。 ＊２

保護構造 屋内又は屋外

配電盤の形 CY 形 ＊３

② 盤面取付器具

銘板（NP） １式

交流電流計（Ａ） ２個

交流電圧計（Ｖ） ２個

電流計切換スイッチ（AS） ２個

電圧計切換スイッチ（VS） ２個

故障表示灯（FL ２窓） （MCCB トリップ、地絡） １式

押ボタンスイッチ（PBS） （故障復帰、ランプテスト） ２個

③ 盤内取付器具

モールド型スコット変圧器（Ｔ） １台

定格容量 kVA ＊４

結 線 スコット結線

定格電圧 １次 420Ｖ又は 440Ｖ

２次 210Ｖ－105Ｖ

定格周波数 50Hz 又は 60Hz

④ 付属品・予備品 １式

－ 2-58 －

２．10．２ 照明変圧器盤（照明変圧器スコット 420(440)/210-105Ｖ） 【解説】

（１）準拠規格

JEM 1265(2006)「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（２）単線結線図

図２．１０．２－１ 照明変圧器盤 単線結線図

（３）選定の解説

＊１ 母線の定格電流は、２．10．１項と同様に選定する。

＊２ 定格短時間耐電流は、２．10．１項と同様に選定する。

＊３ 保護等級及び配電盤の形は、２．10．１項と同様に選定する。

注１：変圧器は 50kVA 以下とする。

照明変圧器盤

ELR

AS

MCCB

A 2×CT

EF VS V

MCCB

MCCB

ELR

kVA 420(440)V／210V-105V

スコット変圧器(T) （注 1）

ELR

AS

MCCB

A 2×CT

EF VS V

MCCB

MCCB

ELR

MCCB

ZCT ZCT ZCT ZCT

ｵﾌﾟｼｮﾝ ｵﾌﾟｼｮﾝ

－ 2-59 －

※１ オプションについては、解説に記す。

※１ ① 配線用遮断器（MCCB）

Ｐ AF 台

※１ ② 漏電リレー（ELR 及び ZCT) 個

変流器（CT） ／５Ａ ４台 ＊５

負担 15VA 又は必要負担 VA

低圧ヒューズ（EF） １式

補助継電器 １式

盤内照明灯及びドアスイッチ（１扉当り） １組

スペースヒータ １組

コンセント １個

－ 2-60 －

＊４ 変圧器の標準容量は、表２.10.２-１より選定する。

また、配電盤内に収納可能な配線用遮断器の数（目安）を表２.10.２-２に示

す。

表２.10.２-１ スコット変圧器の標準容量（kVA）

スコット変圧器

5

7.5

10

15

20

30

50

「技術指針（高低圧編）による」

表２.10.２-２ 配電盤内に収納可能な配線用遮断器の数（目安）

変圧器

の定格

盤寸法 主幹 MCCB

容量 分岐 MCCB（３Ｐ）個数

Ｗ

（ｍ）

Ｈ

(ｍ)

Ｄ

(ｍ)

１次

（AF）

２次

（AF）

225AF

（個）

100AF

（個）

50AF

（個）

10kVA 1.0 2.3 2.0 50×1 50×2 － － 12

20kVA 1.0 2.3 2.0 100×1 100×2 － － 12

30kVA 1.0 2.3 2.0 100×1 100×2 － － 10

50kVA 1.2 2.3 2.0 225×1 225×2 － 4 10

「技術指針（高低圧編）による」

＊５ 変流器は、２．10．１項と同様に選定する。

（オプション）

※１ 配線用遮断器及び漏電リレ－は、２．10．１項と同様に選定する。

－ 2-61 －

２．10．３ 照明変圧器盤（照明変圧器 210/210-105Ｖ）

（１）適用範囲

低圧単相 210Ｖ回路より照明電源(単相 210-105Ｖ)を供給するための単相変圧器を

収納する。変圧器容量 50 kVA 以下に適用する。

（２）準拠規格

JEM 1265「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（３）機器仕様

① 照明変圧器盤（照明変圧器 210/210-105Ｖ)

形式 閉鎖自立形（前面扉又は前後面扉）

使用場所 屋内又は屋外

相数 単相

定格絶縁電圧 250Ｖ

定格使用電圧 220Ｖ

母線の定格電流 100Ａ、200Ａ又は 400Ａ ＊１

定格短時間耐電流 回路に適合したものとする。 ＊２

保護構造 屋内又は屋外

配電盤の形 CY 形 ＊３

② 盤面取付器具

銘板（NP） １式

交流電流計（Ａ） １個

交流電圧計（Ｖ） １個

電流計切換スイッチ（AS） １個

電圧計切換スイッチ（VS） １個

故障表示灯（FL ２窓） （MCCB トリップ、地絡） １式

押ボタンスイッチ（PBS） （故障復帰、ランプテスト） ２個

③ 盤内取付器具

単相モールド変圧器（Ｔ） １台

定格容量 kVA ＊４

相 数 単相

定格電圧 １次 210Ｖ

２次 210Ｖ－105Ｖ

定格周波数 50Hz 又は 60Hz

④ 付属品・予備品 １式

－ 2-62 －

２．10．３ 照明変圧器盤（照明変圧器 210/210-105Ｖ） 【解説】

（１）準拠規格

JEM 1265(2006)「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（２）単線結線図

図２.10.３-１ 照明変圧器盤 単線結線図

（３）選定の解説

＊１ 母線の定格電流は、２．10．１項と同様に選定する。

＊２ 定格短時間耐電流は、２．10．１項と同様に選定する。

＊３ 保護等級及び配電盤の形は、２．10．１項と同様に選定する。

注１：変圧器は 50 kVA以下とする。

照明変圧器盤

ELR

kVA 210／210-105V

1φT （注 1）

AS

MCCB

A

EF VS V

MCCB

MCCB

ELR

MCCB

ZCT ZCT

ｵﾌﾟｼｮﾝ

－ 2-63 －

※１ オプションについては、解説に記す。

※１ ① 配線用遮断器（MCCB）

Ｐ AF 台

※１ ② 漏電リレ－（ELR 及び ZCT）) 個

変流器（CT） ／５Ａ ２台 ＊５

負担 15VA 又は必要負担 VA

低圧ヒューズ（EF） １式

補助継電器 １式

盤内照明灯及びドアスイッチ（１扉当り） １組

スペースヒータ １組

コンセント １個

－ 2-64 －

＊４ 変圧器の標準容量は、表２.10.３-１より選定する。

また、配電盤内に収納可能な配線用遮断器の数（目安）を表２.10.３-２に示す。

表２．10．３－１ 単相変圧器の標準容量（kVA）

単相変圧器

5

7.5

10

15

20

30

50

「技術指針（高低圧編）による」

表２.10.３-２ 配電盤内に収納可能な配線用遮断器の数（目安）

変圧器の

定格

盤寸法 主幹 MCCB

容量 分岐 MCCB（３Ｐ）個数

Ｗ

（ｍ）

Ｈ

(ｍ)

Ｄ

(ｍ)

１次

（AF）

２次

（AF）

225AF

（個）

100AF

（個）

50AF

（個）

10 kVA 1.0 2.3 2.0 225×１ 100×１ － － 10

20 kVA 1.0 2.3 2.0 400×１ 225×１ － 1 8

30 kVA 1.0 2.3 2.0 400×１ 225×１ － 3 8

50 kVA 1.0 2.3 2.0 1000×１ 400×１ － 4 6

「技術指針（高低圧編）による」

＊５ 変流器は、２．10．１項と同様に選定する。

（オプション）

※１ 配線用遮断器及び漏電リレーは、２．10．１項と同様に選定する。

－ 2-65 －

２．10．４ 照明変圧器盤（照明変圧器スコット 210/210-105Ｖ）

（１）適用範囲

低圧三相 210Ｖ回路より照明電源(単相 210-105Ｖ)を供給するためのスコット変圧

器を収納する。変圧器容量 50kVA 以下に適用する。

（２）準拠規格

JEM 1265「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（３）機器仕様

① 照明変圧器盤（照明変圧器スコット 210/210-105Ｖ)

形式 閉鎖自立形（前面扉又は前後面扉）

使用場所 屋内又は屋外

相数 １次 三相

２次 単相３線２回路

定格絶縁電圧 250Ｖ

定格使用電圧 220Ｖ

母線の定格電流 100Ａ、200Ａ又は 400Ａ ＊１

定格短時間耐電流 回路に適合したものとする。 ＊２

保護構造 屋内又は屋外

配電盤の形 CY 形 ＊３

② 盤面取付器具

銘板（NP） １式

交流電流計（Ａ） ２個

交流電圧計（Ｖ） ２個

電流計切換スイッチ（AS） ２個

電圧計切換スイッチ（VS） ２個

故障表示灯（FL ２窓） （MCCB トリップ、地絡） １式

押ボタンスイッチ（PBS） （故障復帰、ランプテスト） ２個

③ 盤内取付器具

モールド型スコット変圧器（Ｔ） １台

定格容量 kVA ＊４

結 線 スコット結線

定格電圧 １次 210Ｖ

２次 210Ｖ－105Ｖ

定格周波数 50Hz 又は 60Hz

④ 付属品・予備品 １式

－ 2-66 －

２．10．４ 照明変圧器盤（照明変圧器スコット 210/210-105Ｖ） 【解説】

（１）準拠規格

JEM 1265(2006)低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（２）単線結線図

図２．10．４-１ 照明変圧器盤 単線結線図

（３）選定の解説

＊１ 母線の定格電流は、２．10．１項と同様に選定する。

＊２ 定格短時間耐電流は、２．10．１項と同様に選定する。

＊３ 保護等級及び配電盤の形は、２．10．１項と同様に選定する。

注１：変圧器は 50 kVA以下とする。

照明変圧器盤

ELR

AS

MCCB

A 2×CT

EF VS V

MCCB

MCCB

ELR

kVA 210V／210V-105V

スコット変圧器(T) （注 1）

MCCB

ELR

AS

MCCB

A 2×CT

EF VS V

MCCB

MCCB

ELR

ｵﾌﾟｼｮﾝ

ZCT ZCT ZCT ZCT

－ 2-67 －

※１ オプションについては、解説に記す。

※１ ① 配線用遮断器（MCCB）

Ｐ AF 台

※１ ② 漏電リレ－（ELR 及び ZCT) 個

変流器（CT） ／５Ａ ４台 ＊５

負担 15VA 又は必要負担 VA

低圧ヒューズ（EF） １式

補助継電器 １式

盤内照明灯及びドアスイッチ（１扉当り） １組

スペースヒータ １組

コンセント １個

－ 2-68 －

＊４ 変圧器の標準容量は、表２．10．４-１より選定する。

また、配電盤内に収納可能な配線用遮断器の数（目安）を表２．10.４-２に示す。

表２．10．４－１ スコット変圧器の標準容量（kVA）

スコット変圧器

5

7.5

10

15

20

30

50

「技術指針（高低圧編）による」

表２．10．４－２ 配電盤内に収納可能な配線用遮断器の数（目安）

変圧器の

定格

盤寸法 主幹 MCCB

容量 分岐 MCCB（３Ｐ）個数

Ｗ

（ｍ）

Ｈ

(ｍ)

Ｄ

(ｍ)

１次

（AF）

２次

（AF）

225AF

（個）

100AF

（個）

50AF

（個）

10kVA 1.0 2.3 2.0 100×1 50×2 － － 12

20kVA 1.0 2.3 2.0 100×1 100×2 － － 12

30kVA 1.0 2.3 2.0 225×1 100×2 － 3 8

50kVA 1.0 2.3 2.0 400×1 225×2 － 4 10

「技術指針（高低圧編）による」

＊５ 変流器は、２．10．１項と同様に選定する。

（オプション）

※１ 配線用遮断器及び漏電リレーは、２．10．１項と同様に選定する。

－ 2-69 －

２．10．５ 照明変圧器盤（照明変圧器 6.6/0.2-0.1kV）

（１）適用範囲

高圧 6.6kV 又は 3.3kV 回路より照明電源(単相 210-105Ｖ)を供給するための高圧単

相変圧器を収納する。変圧器容量 50kVA 以下に適用する。

（２）準拠規格

JEM 1425「金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（３）機器仕様

① 照明変圧器盤（6.6/0.2-0.1kV)

形式 閉鎖自立形（前面扉又は前後面扉）

使用場所 屋内又は屋外

相数 単相

定格電圧 7.2kV

絶縁階級 ６号Ａ

母線の定格電流 400Ａ以上

定格短時間耐電流 12.5kA

閉鎖箱及び仕切板の保護等級 IP2X ＊１

金属閉鎖形スイッチギヤ及び

コントロールギヤの形 CY 形（50 kVA 以下） ＊２

② 盤面取付器具

銘板（NP） １式

交流電流計（Ａ） １個

交流電圧計（Ｖ） １個

電流計切換スイッチ（AS） １個

電圧計切換スイッチ（VS） １個

故障表示灯（FL ２窓） （MCCB トリップ、地絡） １式

押ボタンスイッチ（PBS） （故障復帰、ランプテスト） ２個

③ 盤内取付器具

単相モールド変圧器（Ｔ） １台

定格容量 kVA ＊３

相数 単相

定格電圧 １次 6.6kV 又は 3.3kV

２次 210－105Ｖ

定格周波数 50Hz 又は 60Hz

④ 付属品・予備品 １式

－ 2-70 －

２．10．５ 照明変圧器盤（照明変圧器 6.6/0.2-0.1kV） 【解説】

（１）準拠規格

JEM 1425(2011)「金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（２）単線結線図

図２．10．５-１ 照明変圧器盤 単線結線図

（３）選定の解説

＊１ 閉鎖箱及び仕切板の保護等級は、２．４項と同様に選定する。

＊２ 配電盤の形は、２．４項と同様に選定する。

本仕様では、照明変圧器盤は CY 形を標準とする。

注１：変圧器は 50 kVA以下とする。

照明変圧器盤

ELR

LBS 3×PF

kVA 6.6(3.3)kV ／210-105V

1φT （注 1）

AS

MCCB

A 2×CT

EF VS V

MCCB

MCCB MCCB

ELR ELR ZCT

ZCT ZCT

ｵﾌﾟｼｮﾝ

－ 2-71 －

限流ヒューズ付高圧負荷開閉器（LBS）7.2 kV 200Ａ １台

種類 用途 機器用

極数 ３極

定格電圧 7.2kV

定格周波数 50Hz 又は 60Hz

定格電流 100Ａ

定格遮断電流 40 kA（組合せヒューズによる）

※１ オプションについては、解説に記す。

※１ ① 配線用遮断器（MCCB）

Ｐ AF 台

※１ ② 漏電リレ－（ELR 及び ZCT) 個

変流器（CT） ／５Ａ ２台 ＊４

負担 15VA 又は必要負担 VA

低圧ヒューズ（EF） １式

補助継電器 １式

盤内照明灯及びドアスイッチ（１扉当り） １組

スペースヒータ １組

コンセント １個

－ 2-72 －

＊３ 変圧器の標準容量は、表２．10．５-１より選定する。

また、配電盤内に収納可能な配線用遮断器の数（目安）を表２．10．５－２に

示す。

表２．10．５-１ 単相変圧器の標準容量（kVA）

単相変圧器

5

7.5

10

15

20

30

50

「技術指針（高低圧編）による」

表２．10．５-２ 配電盤内に収納可能な配線用遮断器の数（目安）

変圧器の

定格

盤寸法 主幹 MCCB

容量 分岐 MCCB（３Ｐ）個数

Ｗ

（ｍ）

Ｈ

(ｍ)

Ｄ

(ｍ)

２次

（AF）

225AF

（個）

100AF

（個）

50AF

（個）

10kVA 1.0 2.3 2.0 100×１ － － 8

20kVA 1.0 2.3 2.0 225×１ － － 8

30kVA 1.0 2.3 2.0 225×１ － 1 8

50kVA 1.0 2.3 2.0 400×１ － 2 4

「技術指針（高低圧編）による」

＊４ 変流器は、２．10．１項と同様に選定する。

（オプション）

※１ 配線用遮断器及び漏電リレ－は、２．10．１項と同様に選定する。

－ 2-73 －

２．11 補機・照明変圧器盤

２．11．１ 補機・照明変圧器盤（１次 400Ｖ ３φ、１φＴ）

（１）適用範囲

低圧三相 420Ｖ 又は 440Ｖ 回路より補機電源(三相 210Ｖ)及び照明電源 (単相

210-105Ｖ)を供給するための変圧器２台を収納する。変圧器容量は補機電源回路

50kVA 以下、照明電源回路 30kVA 以下に適用する。

（２）準拠規格

JEM 1265「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（３）機器仕様

① 照明変圧器盤（0.4/0.2-0.1kV)

形式 閉鎖自立形（前面扉又は前後面扉）

使用場所 屋内又は屋外

相数 三相及び単相

定格絶縁電圧 500Ｖ

定格使用電圧 460Ｖ

母線の定格電流 100Ａ、200Ａ又は 400Ａ ＊１

定格短時間耐電流 回路に適合したものとする。 ＊２

保護構造 屋内又は屋外

配電盤の形 CY 形 ＊３

② 盤面取付器具

銘板（NP） １式

交流電流計（Ａ） ２個

交流電圧計（Ｖ） ２個

電流計切換スイッチ（AS） ２個

電圧計切換スイッチ（VS） ２個

故障表示灯（FL ２窓） （MCCB トリップ、地絡） １式

押ボタンスイッチ（PBS） （故障復帰、ランプテスト） ２個

※１ オプションについては、解説に記す。

操作スイッチ（CS） 個

表示灯（SL）（赤、緑） 各 個

③ 盤内取付器具

三相モールド変圧器（Ｔ） １台

定格容量 kVA ＊４

相 数 三相

④ 付属品・予備品 １式

－ 2-74 －

２．11．１ 補機・照明変圧器盤（１次 400Ｖ ３φ、１φＴ） 【解説】

（１）準拠規格

JEM 1265(2005)「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（２）単線結線図

図２．11．１－１ 補機・照明変圧器盤 単線結線図

（３）選定の解説

＊１ 母線の定格電流は、２．10．１項と同様に選定する。

＊２ 定格短時間耐電流は、２．10．１項と同様に選定する。

＊３ 保護等級及び配電盤の形は、２．10．１項と同様に選定する。

注 1：三相変圧器は 50 kVA以下，単相変圧器は 30kVA 以下とする。

注 2：補機回路の力率を一括改善する場合に設ける。

補機・照明変圧器盤

AS A 2×CT

EF VS V

MCCB

ELR

MCCB MCCB

ELR

kVA 420(440)V ／210V-105V

MCCB

ELR

kVA 420(440)V ／210-105V

1φT （注 1）

AS

MCCB

A 2×CT

EF VS V

MCCB

MCCB

ELR

MCCB

3φT （注 1）

ELR

MCCB

MCCB

SC

MCCB

SC

※（注 2）

MC MC

ｵﾌﾟｼｮﾝ２③ ｵﾌﾟｼｮﾝ２③

ZCT ZCT ZCT ZCT ZCT

ｵﾌﾟｼｮﾝ「

ｵﾌﾟｼｮﾝ「

SRX SRX

－ 2-75 －

定格電圧 １次 420Ｖ又は 440Ｖ

２次 210Ｖ

定格周波数 50Hz 又は 60Hz

単相モールド変圧器（Ｔ） １台

定格容量 kVA ＊４

相 数 単相

定格電圧 １次 420Ｖ又は 440Ｖ

２次 210Ｖ－105Ｖ

定格周波数 50Hz 又は 60Hz

※２ オプションについては、解説に記す。

※２ ① 配線用遮断器（MCCB）

Ｐ AF 台

※２ ② 漏電リレ－（ELR 及び ZCT) 個

※２ ③ 進相コンデンサ（SC）

μＦ kvar 50Hz 又は 60Hz 台

変流器（CT） ／５Ａ ２台 ＊５

負担 15VA 又は必要負担 VA

変流器（CT） ／５Ａ ２台 ＊５

負担 15VA 又は必要負担 VA

低圧ヒューズ（EF） １式

補助継電器 １式

盤内照明灯及びドアスイッチ（１扉当り） １組

スペースヒータ １組

コンセント １個

－ 2-76 －

＊４ 変圧器の標準容量は、表２．11．１-１より選定する。

また、配電盤内に収納可能な配線用遮断器の数（目安）を表２．11．１-２に

示す。なお、進相コンデンサを収納する場合は、収納可能数を低減すること。

表２．11．１－１ 単相及び三相変圧器の標準容量（kVA）

単相変圧器

1.5

2

5

7.5

10

15

20

30

三相変圧器

5

7.5

10

15

20

30

50

「技術指針（高低圧編）による」

表２．11．１－２ 配電盤内に収納可能な配線用遮断器の数（目安）

変圧器の定格

盤寸法 主幹 MCCB

容量 分岐 MCCB（３Ｐ）個数

Ｗ

(ｍ)

Ｈ

(ｍ)

Ｄ

(ｍ)

１次

（AF）

２次

（AF）

225AF

（個）

100AF

（個）

50AF

（個）

３φ 10 kVA 1.6 2.3 2.0

50×1 50×1 － － 7

１φ ５kVA 50×1 50×1 － － 7

３φ 20kVA 1.6 2.3 2.0

100×1 100×1 － － 10

１φ 10kVA 100×1 100×1 － － 10

３φ 30kVA 1.6 2.3 2.0

100×1 100×1 － － 10

１φ 20kVA 225×1 225×1 － － 10

３φ 50kVA 1.6 2.3 2.0

225×1 225×1 － 2 8

１φ 30kVA 400×1 225×1 － － 10

「技術指針（高低圧編）による」 ＊５ 変流器は、２．10．１項と同様に選定する。

（オプション）

※１ 盤面取付器具の操作スイッチ（CS）、表示灯（SL）（赤、緑）

操作スイッチ（CS）：必要に応じて数量を加算する。 個

表示灯（SL）（赤、緑）：必要に応じて数量を加算する。 各 個

※２ ①② 配線用遮断器及び漏電リレーは、２．10．１項と同様に選定する。

※２ ③ 進相コンデンサ回路

ａ．低圧主回路母線で変圧器励磁電流補償及び低圧負荷の力率改善を一括して行う場合に適

用する。

－ 2-77 －

－ 2-78 －

適用に当たっては、必要合計進相コンデンサ容量を算出した上で、負荷

運転状況を想定して、その進相コンデンサ容量を何段階かに分割設置する。

ｂ．本進相コンデンサ回路は回路ごとに配線用遮断器（MCCB）、電磁接触器（MC）

及び進相コンデンサ（SC）各１台より構成する。

なお、適用する配線用遮断器（MCCB）、電磁接触器（MC）は分割設置する進

相コンデンサに適合する電流容量のものを選定する。

ｃ．定格容量

定格容量は、キロバール（kvar）で表し、次の式によって算出し、表２．11．

１－３による。

なお、適用する定格電圧は、234Ｖ及び 468Ｖとし、相数は三相とする。

ここに、Q N：定格容量（kvar）

Q B：定格設備容量（kvar）

L ：組合せて使用する直列リアクトルの％リアクタンスであり、

Ｌ＝６とする。

表２．11．１－３ 定格容量

回路

電圧

定格

電圧

定格

周波数

相数 定格設備容量及び定格容量（注）

Ｖ Ｖ Hz kvar

440 468 50/60 三相 定格設備容量 10/12 15/18 20/24 25/30 30/36

共用 定格容量 10.6/12.8 16.0/19.1 21.3/25.5 26.6/31.9 31.9/38.3

50又は 定格設備容量 50 75 100 150 －

60 定格容量 53.2 79.8 106 160 －

（注）定格設備容量及び定格容量の10.6/12.8などは、10.6kvar（50Hz）/12.8kvar（60Hz）

のように50Hz及び60Hzの定格を表す。

進相コンデンサ（SC）：必要に応じて数量を加算する。

μF、 kvar、50 Hz 又は 60Hz 台

準拠規格 JIS C 4901(2013)「低圧進相コンデンサ（屋内用）」

形式 単器形

定格電圧 400Ｖ又は 440Ｖ

相数 三相

定格周波数 50 Hz 又は 60 Hz

定格容量 標準定格は表２．11．１-３による。

付属品 銘板、放電抵抗器 １式

QN= 1-L/100

QB

－ 2-79 －

－ 2-80 －

ｄ．進相コンデンサ（SC）ごとに適用する配線用遮断器（MCCB）及び電磁接触器（MC）

は以下に示すものを選定する。

配線用遮断器（MCCB）

準拠規格 JIS C 8201-2-1(2011)「低圧開閉装置及び制御装置 第

2-1 部：回路遮断器」

形式 極数 ３Ｐ

操作方式 手動操作方式

引外し方式 過電流引外し方式

定格 定格電圧 AC550Ｖ以下

アンペアフレームの大きさ及び定格電流：負荷容量に

適合したものとする。

定格遮断電流 回路に適合したものとする。

電磁接触器（MC）

準拠規格 JIS C 8201-4-1(2010)

「低圧開閉装置及び制御装置 第 4-1 部：接触器及びモ

ータスタータ：電気機械式接触器及びモータスタータ」

JIS C 8201-4-2(2010)

「低圧開閉装置及び制御装置 第 4-2 部：接触器及びモ

ータスタータ：交流半導体モータ制御器及びスタータ」

JIS C 8201-4-3(2010)

「低圧開閉装置及び制御装置 第 4-3 部：接触器及びモ

ータスタータ：非モータ負荷用交流半導体制御機器及び

接触器」

JEM 1038(1990)「電磁接触器」

定格 定格電圧 AC600Ｖ以下

定格周波数 50 Hz 又は 60Hz

定格電流 進相コンデンサ容量に適合したものとする。

寿命 １種 機械的寿命 500 万回以上

電気的寿命 50 万回以上

－ 2-81 －

２．11．２ 補機・照明変圧器盤（１次 400Ｖ ３φ、スコットＴ）

（１）適用範囲

低圧三相 420Ｖ又は 440Ｖ回路より補機電源 (三相 210Ｖ)及び照明電源 (単相 210-105

Ｖ)を供給するための三相変圧器及びスコット変圧器を収納する。変圧器容量は補機電源

回路 50kVA 以下、照明電源回路 30kVA 以下に適用する。

（２）準拠規格

JEM 1265「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（３）機器仕様

① 照明変圧器盤（１次 400Ｖ ３φ、スコットＴ)

形式 閉鎖自立形（前面扉又は前後面扉）

使用場所 屋内又は屋外

相数 三相

定格絶縁電圧 500Ｖ

定格使用電圧 460Ｖ

母線の定格電流 100Ａ、200Ａ又は 400Ａ ＊１

定格短時間耐電流 回路に適合したものとする。 ＊２

保護構造 屋内又は屋外

配電盤の形 CY 形 ＊３

② 盤面取付器具

銘板（NP） １式

交流電流計（Ａ） ３個

交流電圧計（Ｖ） ３個

電流計切換スイッチ（AS） ３個

電圧計切換スイッチ（VS） ３個

故障表示灯（FL ２窓） （MCCB トリップ、地絡） １式

押ボタンスイッチ（PBS） （故障復帰、ランプテスト） ２個

※１ オプションについては、解説に記す。

操作スイッチ（CS） 個

表示灯（SL）（赤、緑） 各 個

③ 盤内取付器具

三相モールド変圧器（Ｔ） １台

定格容量 kVA ＊４

相数 三相

定格電圧 １次 420Ｖ又は 440Ｖ

２次 210Ｖ

④ 付属品・予備品 １式

－ 2-82 －

２．11．２ 補機・照明変圧器盤（１次 400Ｖ ３φ、スコットＴ） 【解説】

（１）準拠規格

JEM 1265(2006)「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（２）単線結線図

図２．11．２-１ 補機・照明変圧器盤 単線結線図

（３）選定の解説

＊１ 母線の定格電流は、２．10．１項と同様に選定する。

＊２ 定格短時間耐電流は、２．10．１項と同様に選定する。

＊３ 保護等級及び配電盤の形は、２．10．１項と同様に選定する。

注 1：三相変圧器は 50kVA 以下，スコット Tは 30kVA 以下とする。

注 2：補機回路の力率を一括改善するとき設ける。

補機・照明変圧器盤

AS A 2×CT

EF VS V

MCCB

ELR

MCCB MCCB

ELR

kVA 420V／210V (440V／210V)

MCCB

kVA 420(440)V ／210-105V

スコット変圧器(T) (注 1)

MCCB

ELR

AS

MCCB

A 2×CT

EF VS V

MCCB

MCCB

ELR

3φT （注 1）

ELR

MCCB

MCCB

SC

MCCB

SC

※（注 2）

ELR

AS

MCCB

A 2×CT

EF VS V

MCCB

MCCB

ELR

MC MC

ｵﾌﾟｼｮﾝ２③ ｵﾌﾟｼｮﾝ２③

ZCT ZCT ZCT ZCT ZCT ZCT ZCT

ｵﾌﾟｼｮﾝ ｵﾌﾟｼｮﾝ ｵﾌﾟｼｮﾝ

SRX SRX

－ 2-83 －

定格周波数 50Hz 又は 60Hz

モールド形スコット変圧器（Ｔ） １台

定格容量 kVA ＊４

結線 スコット結線

定格電圧 １次 420Ｖ又は 440Ｖ

２次 210Ｖ－105Ｖ

定格周波数 50Hz、60Hz

※２ オプションについては、解説に記す。

※２ ① 配線用遮断器（MCCB）

Ｐ AF 台

※２ ② 漏電リレ－（ELR 及び ZCT) 個

※２ ③ 進相コンデンサ（SC）

μF kvar 50Hz 又は 60Hz 台

変流器（CT） ／５Ａ ２台 ＊５

負担 15VA 又は必要負担 VA

変流器（CT） ／５Ａ ４台 ＊５

負担 15VA 又は必要負担 VA

低圧ヒューズ（EF） １式

補助継電器 １式

盤内照明灯及びドアスイッチ（１扉当り） １組

スペースヒータ １組

コンセント １個

－ 2-84 －

＊４ 変圧器の標準容量は、表２．11．２-１より選定する。

また、配電盤内に収納可能な配線用遮断器の数（目安）を表２．11．２-２に

示す。なお、進相コンデンサを収納する場合は、収納可能数を低減すること。

表２．11．２-１ スコット及び三相変圧器の標準容量（kVA）

スコット変圧器

1.5

2

5

7.5

10

15

20

30

三相変圧器

5

7.5

10

15

20

30

50

「技術指針（高低圧編）による」

表２．11．２-２ 配電盤内に収納可能な配線用遮断器の数（目安）

変圧器の定格

盤寸法 主幹 MCCB

容量 分岐 MCCB（３Ｐ）個数

Ｗ

（ｍ）

Ｈ

(ｍ)

Ｄ

(ｍ)

１次

（AF）

２次

（AF）

225AF

（個）

100AF

（個）

50AF

（個）

３φ 10 kVA 1.6 2.3 2.0

50×1 50×1 － － 7

１φ ５kVA 50×1 50×2 － － 6

３φ 20 kVA 1.6 2.3 2.0

100×1 100×1 － － 10

１φ 10 kVA 50×1 50×2 － － 9

３φ 30 kVA 1.6 2.3 2.0

100×1 100×1 － － 10

１φ 20 kVA 100×1 100×2 － － 9

３φ 50 kVA 1.6 2.3 2.0

225×1 225×1 － 2 8

１φ 30 kVA 100×1 100×2 － － 9

「技術指針（高低圧編）による」

＊５ 変流器は、２．10．１項と同様に選定する。

（オプション）

※１ 盤面取付器具は、２．10．１項と同様に選定する。

※２ ①② 配線用遮断器及び漏電リレーは、２．10．１項と同様に選定する。

※２ ③ 進相コンデンサ回路は、２．11．１項と同様に選定する。

－ 2-85 －

２．12 低圧分岐盤

（１）適用範囲

変圧器盤内に配線用遮断器を収納できない場合、変圧器２次側の配線用遮断器を収納

する。

（２）準拠規格

JEM 1265「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（３）機器仕様

低圧分岐盤

形式 閉鎖自立形

使用場所 屋内又は屋外

相数 三相

定格絶縁電圧 250Ｖ又は 500Ｖ

定格使用電圧 220Ｖ又は 460Ｖ

定格周波数 50Hz 又は 60Hz

母線の定格電流 Ａ ＊１

定格短時間耐電流 kA ＊２

閉鎖箱の保護等級 IP2X ＊３

盤の形 CX 形 ＊４

① 盤面取付器具 ＊５

銘板（NP） １式

故障表示灯（FL ２窓）（MCCB トリップ、地絡） １式

押ボタンスイッチ（PBS）（故障復帰、ランプテスト） ２個

※１ オプションについては解説に記す。

② 盤内取付器具 ＊６

配線用遮断器（MCCB）

Ｐ AF 台

漏電リレー及び ZCT 個

補助継電器 １式

盤内照明灯及びドアスイッチ（１扉当り） １組

スペースヒータ １個

コンセント １個

母線 １式

※２ オプションについては解説に記す。

③ 付属品・予備品 １式

－ 2-86 －

低圧分岐盤

２．12 低圧分岐盤 【解説】

（１）準拠規格

JEM 1265(2006)「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（２）単線結線図

図 ２．12 低圧分岐盤 単線結線図

（３）選定の解説

＊１ 母線の定格電流

規格の内容は、２.10 照明変圧器盤に記載の内容と同様とする。

＊２ 定格短時間耐電流

規格の内容は、２.10 照明変圧器盤に記載の内容と同様とする。

＊３ 閉鎖箱の保護等級：IP2X

規格の内容は、２.10 照明変圧器盤に記載の内容と同様とする。

＊４ 盤の形：CX 形

規格の内容は、２.10 照明変圧器盤に記載の内容と同様とする。

＊５ 盤面取付器具

（オプション） ※１ 下記の器具はオプションとし、幹線の配線用遮断器を変圧器盤に収納しない場合追加する。

① 交流電流計（Ａ） １個 ② 交流電圧計（Ｖ） １個 ③ 電流計切替スイッチ（AS） １個

④ 電圧計切替スイッチ（VS） １個

⑤ 操作スイッチ（CS） 個

（注１）400Ｖ級の場合、VT を追加する。

AS A 2×CT

EF VS V

MCCB

SC

MC

MCCB

MCCB

ｵﾌﾟｼｮﾝ ｵﾌﾟｼｮﾝ

同左 EF

ZCT ELR

MCCB

ZCT ELR

2×VT

（注１）

ｵﾌﾟｼｮﾝ ｵﾌﾟｼｮﾝ

SRX

－ 2-87 －

－ 2-88 －

＊６ 盤内取付器具 (a) 配線用遮断器（MCCB）

必要に応じ数量を加算する。 ３Ｐ 1600 AF 台

３Ｐ 1200 AF 台

３Ｐ 1000 AF 台

３Ｐ 800 AF 台

３Ｐ 600 AF 台

３Ｐ 400 AF 台

３Ｐ 225 AF 台

３Ｐ 100 AF 台

２Ｐ 100 AF 台

３Ｐ 50 AF 台

２Ｐ 50 AF 台

型式 極数 ２Ｐ又は３Ｐ 操作方式 手動操作方式 引外し方式 過電流引外し方式

定格 定格使用電圧 AC550Ｖ以下

アンペアフレームの大きさ及び定格電流負荷容量又はコンデンサ容量に適合

したものとする。

(b)漏電リレー及び ZCT 台 必要に応じ数量を加算する。 定格 制御電圧 100Ｖ又は 200Ｖ

感度電流 30mA､100mA､200mA 又は 500mA

（オプション） ※２ 下記①～④はオプションとし、幹線の配線用遮断器を変圧器盤に収納しない場合追加する。

また②回路電圧が 400Ｖの場合、追加する。

① 変流器（CT） ２台

変流比 ／５Ａ １次電流は単線接続図による

負担 15VA 又は必要負担ＶＡ

② 計器用変圧器（VT） ２台

変圧比 440／110Ｖ

負担 50VA 又は必要負担 VA

③ 低圧ヒューズ（EF） １式

④ 進相コンデンサ回路

・進相コンデンサ（SC）及び、直列リアクトル（SRX）：負荷容量、定格に応じて選定

する。

μF kvar kvar 50 Hz 又は 60 Hz 台

μF kvar kvar 50 Hz 又は 60 Hz 台

μF kvar kvar 50 Hz 又は 60 Hz 台

μF kvar kvar 50 Hz 又は 60 Hz 台

－ 2-89 －

－ 2-90 －

型式 単器形

定格電圧 200Ｖ、220Ｖ、400Ｖ又は 440Ｖ

相数 三相

定格周波数 50Hz 又は 60Hz

付属品 銘板、放電抵抗器 １式

・進相コンデンサ（SC）ごとに適用する直列リアクトル（SRX）は、定格設備容量の６％、

配線用遮断器（MCCB）は＊６（ａ）項によるものとし、電磁接触器（MC）は以下に示す

ものを選定する。

電磁接触器（MC）

定格 定格電圧 AC600Ｖ以下

定格周波数 50Hz 又は 60Hz

定格電流 進相コンデンサ容量に適合したものとする。

コンデンサは補機回路の力率を一括改善する場合に設ける。適用に当たっては必

要合計進相コンデンサ容量を算出した上で、負荷運転状況を想定し、その進相コン

デンサを何段階かに分割設置する。

表 ２．１２－１ 低圧進相コンデンサ 定格静電容量

定格電圧

（Ｖ）

定格周波数

（Hz）

相数 定格容量

（μF）

200 50／60Hz 単相 10､15､20､30､40､50､75､100､150､

200､250､300､400 三相

400 単相 5､7.5､10､15､20､25､30､40､50､75､

100､125 三相

JIS C 4901-2013「低圧進相コンデンサ（屋内用）」より抜粋

表 ２．１２－２ 低圧進相コンデンサ 定格設備容量

定格電圧

（Ｖ）

定格周波数

（Hz）

相数 定格設備容量

（kvar）

220 50／60Hz 三相 10/12､15/18､20/24､25/30､30/36､50

440 10/12､15/18､20/24､25/30､30/36､

50､75､100

JIS C 4901-2013「低圧進相コンデンサ（屋内用）」より抜粋

－ 2-91 －

２．13 自家発切替盤

（１）適用範囲

高圧受電設備の場合、低圧負荷及び照明等、停電時でも非常用発電装置（自家発）

よりの供給により、運転を要するものがある。それらの運転用に商用電源と非常用発

電装置電源との切替とそれらの負荷の分岐を行う場合に適用する。 （２）準拠規格

JEM 1265「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（３）機器仕様

① 自家発切替盤

形式 閉鎖自立形

使用場所 屋内

相数 三相３線

定格絶縁電圧 250Ｖ又は 500Ｖ

定格使用電圧 220Ｖ又は 460Ｖ

定格周波数 50Hz 又は 60Hz

定格電流 Ａ ＊１

定格短時間耐電流 kA ＊２

閉鎖箱の保護等級 IP2X ＊３

盤の形 CX 形 ＊４

② 盤面取付器具 ＊５

銘板（NP） １式

交流電圧計（Ｖ）（商用、自家発） ２個

電圧計切換スイッチ（VS）（商用、自家発） ２個

交流電流計（Ａ） ２個

電流計切換スイッチ（AS） ２個

切換スイッチ（COS）（手動－自動） １個

操作スイッチ（CS）（商用－自家発） １個

表示灯（SL）（赤）（商用､自家発） ２個

表示灯（SL）（赤、緑） 各 個

故障表示灯（FL） １式

押ボタンスイッチ（PBS）（故障復帰、ランプテスト） ２個

※１ オプションについては解説に記す。

③ 盤内取付器具 ＊６

双投電磁接触器（DTMC）

３Ｐ AF １台

配線用遮断器（MCCB）＜主幹用＞

３Ｐ AF １台 ＊７

配線用遮断器（MCCB）＜分岐用＞

Ｐ AF 台 ＊７

漏電リレー及び ZCT 個 ＊８

変流器（CT） ／５Ａ ４台 ＊９

補助継電器 １式

盤内照明灯及びドアスイッチ（１扉当り） １組

－ 2-92 －

自家発切替盤

２．13 自家発切替盤 【解説】

（１）準拠規格

JEM 1265(2006)「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（２）単線結線図

図 ２．13 自家発切替盤 単線結線図

（３）選定の解説

＊１ 定格電流

規格の内容は、２.10 照明変圧器盤に記載の内容と同様とする。

＊２ 定格短時間耐電流

規格の内容は、２.10 照明変圧器盤に記載の内容と同様とする。

＊３ 閉鎖箱の保護等級：IP2X

規格の内容は、２.10 照明変圧器盤に記載の内容と同様とする。

＊４ 盤の形：CX 形

規格の内容は、２.10 照明変圧器盤に記載の内容と同様とする。

＊５ 盤面取付器具

（オプション）

※１ 下記の器具はオプションとし進相コンデンサを設置する場合、設ける。

① 操作スイッチ（CS）（進相コンデンサ：入－切） 個

② 表示灯（SL）（赤、緑 ） 各 個

EF VS

V

SC

MC

MCCB

MCCB

ZCT ELR

2×VT

注１

AS A

VS V

注１

AS A 2×CT

MCCB

ZCT ELR

MCCB

ｵﾌﾟｼｮﾝ

kVA SC

MC

MCCB

ｵﾌﾟｼｮﾝ

kVA

DT-MC 3PST

EF EF 2×VT

EF

2×CT

ｵﾌﾟｼｮﾝ

商用 自家発

SRX SRX

（注１）400Ｖ級の場合、VT を追加する。

－ 2-93 －

計器用変圧器（VT）（商用、自家発） 台 ＊10

スペースヒータ １個

コンセント １個

母線及び主回路配線 １式

※２ オプションについては解説に記す。

④ 付属品・予備品 １式

－ 2-94 －

＊６ 盤内取付器具

(a)双投電磁接触器（DTMC）

定格 定格電圧 AC600Ｖ以下

定格周波数 50Hz 又は 60Hz

定格電流 100Ａ､200Ａ､400Ａ、800Ａ、

1000Ａ､1200Ａ又は 1600Ａ

操作電圧 AC100Ｖ､110Ｖ､200Ｖ又は 220Ｖ

型式 極数３

操作方式 電磁操作方式

＊７ (b)配線用遮断器（MCCB）＜主幹用＞

３Ｐ 100AF､225AF､400AF､600AF､800AF､1000AF､1200AF 又は 1600AF １台

型式 極数 ２Ｐ又は３Ｐ

操作方式 手動操作方式

引外し方式 過電流引外し方式

定格 定格使用電圧 AC550Ｖ以下

アンペアフレームの大きさ及び定格電流は

変圧器容量に応じ容量を選定する。

(c)配線用遮断器（MCCB）＜分岐用＞

必要に応じ数量を加算する。

３Ｐ 400 AF 台

３Ｐ 225 AF 台

３Ｐ 100 AF 台

３Ｐ 50 AF 台

２Ｐ 100 AF 台

２Ｐ 50 AF 台

型式 極数 ２Ｐ又は３Ｐ

操作方式 手動操作方式

引外し方式 過電流引外し方式

定格 定格使用電圧 AC550Ｖ以下

アンペアフレームの大きさ及び定格電流は負荷容量及びコンデン

サ容量に適合したものとする。

＊８ (d)漏電リレー及び ZCT 台

必要に応じ数量を加算する。

定格 制御電圧 100Ｖ又は 200Ｖ

感度電流 30mA､100mA､200mA 又は 500mA

＊９ (e)変流器（CT）

変流比 ／５Ａ １次電流は単線結線図による。

負担 15VA 又は必要負担 VA

＊10 (f)回路電圧が 400Ｖの場合、追加する。

計器用変圧器 （VT）（商用、自家発） ４台

変圧比 440／110Ｖ

負担 50VA 又は必要負担 VA

－ 2-95 －

－ 2-96 －

（オプション）

※２ 下記①～②はオプションとする。

① 低圧ヒューズ（EF） １式

② 進相コンデンサ回路

必要に応じて数量を加算する。

・進相コンデンサ（SC）

μF kvar 50 Hz 又は 60 Hz 台

μF kvar 50 Hz 又は 60 Hz 台

μF kvar 50 Hz 又は 60 Hz 台

μF kvar 50 Hz 又は 60 Hz 台

形式 単器形

定格電圧 200Ｖ、220Ｖ、400Ｖ又は 440Ｖ

相数 三相

定格周波数 50Hz 又は 60Hz

付属装置 銘板及び放電抵抗器 １式

・進相コンデンサ（SC）ごとに適用する直列リアクトル（SRX）は、定格設備容量の

６％、配線用遮断器（MCCB）は＊７（c）項によるものとし、電磁接触器（MC）は

以下に示すものを選定する。

電磁接触器（MC）

定格 定格電圧 AC600Ｖ以下

周波数 50Hz 又は 60Hz

定格電流 進相コンデンサ容量に適合したものとする。

コンデンサは低圧主回路母線で変圧器励磁電流補償及び低圧負荷の力率を一括

改善する場合に設ける。

進相コンデンサは回路ごとに配線用遮断器、電磁接触器及び進相コンデンサ、各

1個より構成する。

表 ２.13-１ 低圧進相コンデンサ 定格静電容量

定格電圧

（Ｖ）

定格周波数

（Hz）

相数 定格容量

（μF）

200 50／60Hz 単相 10､15､20､30､40､50､75､100､150､

200､250､300､400 三相

400 単相 5､7.5､10､15､20､25､30､40､50､75､

100､125 三相

JIS C 4901(2013)「低圧進相コンデンサ（屋内用）」より抜粋

－ 2-97 －

－ 2-98 －

表 ２．13－２ 低圧進相コンデンサ 定格設備容量

定格電圧

（Ｖ）

定格周波数

（Hz）

相数 定格設備容量

（kvar）

220 50／60Hz 三相 10/12､15/18､20/24､25/30､30/36､50

440 10/12 ､ 15/18 ､ 20/24 ､ 25/30 ､ 30/36 ､

50､75､100

JIS C 4901(2013)「低圧進相コンデンサ（屋内用）」より抜粋

－ 2-99 －

２．14 高圧電動機盤

２．14．１ 高圧電動機盤（かご形用）

（１）適用範囲

高圧電動機の１次開閉及び保護用として高圧コンビネーションスタータを設け、ま

た電動機運転状況の把握を行うために必要な計器を設けた高圧電動機盤として適用

する。

なお、高圧電動機盤からの通常の操作はせず、試験操作のみ行えるものとする。

（２）準拠規格

JEM 1225「高圧コンビネーションスタータ」

（３）機器仕様

① 高圧コンビネーションスタータ ＊１

形式 閉鎖自立形

使用場所 屋内

保護構造 IP20 ＊２

盤の形式 Ｓ（１段積／面） ＊３

盤の機能構造級別 ３ ＊３

相数 三相３線式

定格絶縁電圧 7.2kV 又は 3.6kV ＊４

定格使用電圧 6.6kV 又は 3.3kV ＊４

定格周波数 50Hz 又は 60Hz

定格フレーム電流 200Ａ又は 400Ａ ＊５

開閉頻度による号別 ８号（５回／日）

適用級別 AC３

定格母線電流 400Ａ以上

定格母線短時間電流 40 kA（0.5 秒）

定格遮断電流 40 kA

励磁方式 常時励磁式、ラッチ式(直流電源がある場合)＊６

絶縁階級 ６号Ｂ又は３号Ｂ ＊７

適用負荷 種類：高圧かご形三相誘導電動機

容量： kW

始動方式：リアクトル始動

② 盤面取付器具

銘板（NP） １式

交流電流計（Ａ） １個

電流計切換スイッチ（AS） １個

運転時間計（Ｈ） １個

－ 2-100 －

２．14．１ 高圧電動機盤（かご形用） 【解説】

（１）準拠規格

JEM 1225(2007)｢高圧コンビネーションスタータ｣

（２）単線結線図

図２．14－１ 高圧電動機盤(かご形用) 単線結線図

高圧電動機盤

3 × PF

VMC H

VMC

(67) ZCT

I >

オプション

IM

2 × CT 2E AS

A AT

SC

CTT

ＳＲＸ

VMC

T

コンドルファ始動方式

(67) ZCT

I >

オプション

高圧電動機盤

IM

2×CT 2E

AS A AT

SC

Ｘ

3×PF

VMC H

CTT

ＳＲＸ

VMC

リアクトル始動方式

－ 2-101 －

操作スイッチ（CS）（試験操作入－切） １個

表示灯（SL）（赤、緑） 各１個

2E リレー（2E） １個

地絡方向継電器（67） １個 ＊８

試験用端子（TT）（電流用） １個

③ 盤内取付器具

ａ．高圧真空電磁接触器（VMC） １台

形式 ３極単投、引出形

常時励磁式又はラッチ式(直流電源がある場合)

定格使用電圧 6.6 kV 又は 3.3 kV ＊４

定格フレーム電流 200Ａ又は 400Ａ ＊５

定格遮断電流 ４kA

絶縁階級 ６号Ａ又は３号Ａ ＊７

開閉頻度 常時励磁式の場合は、２号(600 回／時)

ラッチ式の場合は、３号(300 回／時)

ｂ．同上用引出装置（自動連結形） １組

ｃ．電力ヒューズ（PF）（VMC に搭載） ３本

定格電圧 7.2 kV 又は 3.6 kV ＊９

定格電流 回路に適合したものとする。

定格遮断電流 40 kA

絶縁階級 ６号Ａ

ｄ．変流器（CT） ２台

形式 モールド形

変流比 ／５Ａ ＊10

定格負担 40 VA 又は必要容量

ｅ．零相変流器（ZCT） １台

ｆ．高圧進相コンデンサ（SC） １台 ＊11

回路電圧 6.6 kV 又は 3.3 kV ＊12

相数 三相

定格容量 kvar ＊13

絶縁階級 ６号Ａ又は３号Ａ ＊７

ｇ．直列リアクトル（SRX） １台 ＊11

＊14

－ 2-102 －

（３）選定の解説

＊１ 高圧コンビネーションスタータの適用

電動機容量が３kV で 1400kW 程度以上、６kV で 2500kW 程度以上の場合には、

電動機の定格電流が 400Ａを超えるため、高圧コンビネーションスタータは適

用しない。

電動機の定格電流が 400Ａを超える場合には、真空遮断器を適用する。

＊２ 保護構造 IP20

盤の外被による保護の程度を表す種別であり、種別は、表２．14－１のとお

りである。

表２．14－１ 保護構造の標準種別

種別 保護の程度と判定基準

IP20

(屋内用)

外被のすき間から指先などの人体の一部が誤って内部に侵入

しても内部の可動部や充電部に接触せず、直径又は厚さが 12

㎜以上の固形物が内部に侵入しない構造とする。

ただし、外被には真上から見て内部の主回路を直視できるす

き間がないものとする。

IP22

(屋内防滴用)

IP2X の保護の程度を満足するとともに、少量の水滴が鉛直か

ら 15 度以内の角度で落下することがあっても、直接内部に侵

入せず、また、間接的な侵入にも内部の機材の正常な動作を

妨げない程度にとどまるものとする。

IPW33

(屋外用)

IP3X の保護の程度を満足するとともに、鉛直から 60 度の範

囲の降雨によって内部の機材の正常な動作を妨げるような浸

水を生じない構造とする。

換気口には小動物が侵入しないように金網などを設けるもの

とする。

高圧コンビネーションスタータ保護構造は、屋内使用であるため、IP20 を適用

する。

－ 2-103 －

準拠規格 JIS C 4902「高圧及び特別高圧進相コンデンサ並びに附属機器」

回路電圧 6.6kV 又は 3.3kV ＊12

定格容量 kvar ＊14

絶縁階級 ６号Ａ又は３号Ａ ＊７

ｈ．高圧真空電磁接触器（VMC）（リアクトル始動の始動リアクトル短絡用

又はコンドルファ始動の始動トランス短絡用）１台

形式 ３極単投、固定型、常時励磁式

定格使用電圧 6.6 kV 又は 3.3kV ＊４

定格電流 200Ａ又は 400Ａ ＊５

定格遮断電流 ４kA

絶縁階級 ６号Ａ又は３号Ａ ＊７

開閉頻度 ２号(600 回／時)

ｉ．高圧真空電磁接触器（VMC）（始動補助用） ２台（コンドルファ始動の場合）

形式 ３極単投、固定型、常時励磁式

定格使用電圧 6.6 kV 又は 3.3 kV ＊４

定格電流 200Ａ又は 400Ａ ＊５

定格遮断電流 ４kA

絶縁階級 ６号Ａ又は３号Ａ ＊７

開閉頻度 ２号(600 回／時)

ｊ．始動用リアクトル（Ｘ） １台（リアクトル始動の場合）

準拠規格 JEC-2210「リアクトル」

形式 乾式

定格電圧 6.6 kV 又は 3.3 kV ＊９

定格周波数 50 Hz 又は 60 Hz

始動電流 Ａ ＊15

時間定格 １分定格

ｋ．始動用トランス（Ｔ） １台（コンドルファ始動の場合）

準拠規格 JEC-2201「特殊変圧器」

形式 乾式

定格電圧 6.6 kV 又は 3.3 kV ＊９

定格周波数 50 Hz 又は 60 Hz

始動電流 Ａ ＊15

時間定格 １分定格

ｌ．切換スイッチ（COS）（試験－常用） １個

ｍ．試験用端子（TT）（電流用） １個

ｎ．補助継電器 １式

ｏ．盤内照明灯及びドアスイッチ １組

ｐ．スペースヒータ １組

※１ オプションについては、解説に記す。

④ 付属品・予備品 １式

－ 2-104 －

＊３ 形(形式と機能構造級別)

高圧コンビネーションスタータの形は、垂直単位面の構成を表す第１記号(形式)、機

能構造を表す第２記号(級別)との組合せによって、呼称する。

(例) 形式 Ｓ 機能構造級別 ３

上記の各記号の種類は、表２．14－２と表２．14－３のとおりとする。

表２．14－２ 垂直単位面の構成形式

形 式 構 成

Ｓ １垂直単位面が１単位回路で構成されている高圧コンビ

ネーションスタータ

(例) 形式 Ｓ 機能構造級別 １

形式 Ｓ 機能構造級別 ３

Ｍ １垂直単位面が２以上の単位回路で構成されている高圧

コンビネーションスタータ

(例) 形式 Ｍ 機能構造級別 ２

形式 Ｍ 機能構造級別 ３

形式 Ｍ 機能構造級別 ４又は４Ａ

形式 Ｍ 機能構造級別 ５又は５Ａ

－ 2-105 －

－ 2-106 －

表２.14－３ 機能構造の級別

機能構造級別 条件分類

具備すべき条件

１ ２ ３ ４ ４Ａ ５ ５Ａ

○

隔

壁

の

程

度

装置が一括して接地金属箱内に収納されていること。

○ b

更に、低圧回路ヒューズなど日常点検・保守を要す

る低圧器具は、高圧回路に誤って触れることなく点

検・保守ができること。

また、多段積の段相互間・隣接する垂直単位面相互間

の高圧減流ヒューズと高圧電磁接触器収納部には、接

地金属又は絶縁隔壁を設けること。

c

更に、監視制御盤を開いたとき、主回路充電部に誤っ

て触れる危険がないよう考慮され、かつ、電源側断路

部は無意識に人が触れることがなく十分保護された

構造であること。

○ ○ d

更に、高圧限流ヒューズ及び高圧電磁接触器を収納

する部分は、電気側裸充電部並びに他のき電線の接

続導体と隔壁によって隔離されていること。

隣接する垂直単位面相互間は、母線の貫通部を除き隔

壁によって隔離されていること。

○ ○

絶縁

充電部の

e

更に、母線を含む電源側裸充電部とき電線の接続導体

は、隔壁で隔離するか又は充電部が露出しないように

絶縁されていること。

○ ○

高圧電磁接触器の取扱構造

高圧限流ヒューズと

高圧限流ヒューズ及び高圧電磁接触器が固定形であ

り、高圧限流ヒューズは断路形又は断路器付であるこ

と。

○ ○ ○ z

1

内部引出形 高圧限流ヒューズ及び高圧電磁接触

器が同一架台に組立ててあり、その

主回路には自動連結式断路部を、ま

た、制御回路には手動連結式断路部

をもつ引出形であること。 ○ ○ z

2

外部引出形

○ ○ ○ ○ ○ ロック

インタ

主回路断路部でその開閉能力以上の電流を開閉する

ことがないようインタ－ロックを備えていること。

備考１.級別４･４Ａ･５･５Ａの場合にシャッタは、使用者と製造業者との協議によって取付けるもの

とする。

２.○印は、級別による具備すべき必要条件を示す。

高圧電動機盤のうち、１段積構造のもの(１面に１台分しか回路を収納しない場合)

は、形式 Ｓ 機能構造級別 ３を標準とする。

－ 2-107 －

－ 2-108 －

＊４ 定格絶縁電圧、定格使用電圧

配電電圧(6.6kV 又は 3.3kV)により、いずれかを選定する。

＊５ 定格フレーム電流

電動機の容量により決まる定格電流から選定する。

選定の参考表を、表２.14－４に示す。

表２．14－４ 高圧コンビネーションスタータの選定表(参考)

大適用

電動機

容量

(kW)

3.0/3.3 kV 6.0/6.6 kV

負荷電流

(参考値)

(Ａ)

適用高圧

真空電磁

接触器

VMC

(Ａ)

適用電力

ヒューズ

(Ａ)

負荷電流

(参考値)

(Ａ)

適用高圧

真空電磁

接触器

VMC

(Ａ)

適用電力

ヒューズ

(Ａ)

75 18.8

200

M25 9.1

200

M25

90 22.1 10.5

110 26.7

M50

12.8

132 32.5 15.1

160 38.5 18.4

200 48.0

M100

23.7

315 74.1 36.9 M50

400 92.1 46.1

450 102.6 M200 51.3

M150 630 140.9 70.6

750 171.9

M250

82.1

800 178.0

400

89.0

900 195.1 97.6 M200

1000 216.2 M300 108.1

注１)上記負荷電流は参考値であり、適用時は電動機特性を確認する必要がある。

注２)電力ヒューズの種類は、Ｍ(電動機用)である。

＊６ 励磁方式

通常は、常時励磁式が、一般的である。ただし、直流電源があり、停電など

でも、制御回路を動作させておく必要がある場合には、ラッチ式にする必要が

ある。

－ 2-109 －

－ 2-110 －

＊７ 絶縁階級

主回路の絶縁の強さを示す階級で、配電電圧(6.6kV 又は 3.3kV)により選定す

る。

＊８ 地絡方向継電器(67)

零相電圧は、高圧気中開閉器（PAS）に内蔵した零相蓄電器（ZPD）又は高圧母

線に設ける接地形計器用変圧器(EVT)から供給される。

GVT は、６kV 受電及び６kV 配電では、使用できない。

＊９ 定格電圧

配電電圧(6.6kV 又は 3.3kV)により、いずれかを選定する。

＊10 変流比

変流比の定格１次電流は、電動機容量に適合したものを選定する。

＊11 高圧進相コンデンサ及び直列リアクトル

電動機容量が 1000kW 程度以上の場合、高圧進相コンデンサ及び直列リアクト

ルは、高圧電動機盤とは別盤を設けて収納する。

＊12 回路電圧

配電電圧(6.6 kV 又は 3.3 kV)により、いずれかを選定する。

＊13 定格容量

電動機の力率を 95％程度に改善するもので、電動機の無負荷電流分に対応し

た容量を選定する。

なお、無負荷電流が不明の場合には、電動機容量の１／３程度以下の容量とす

ることが望ましい。

＊14 直列リアクトル

直列リアクトルは、高圧進相コンデンサ容量の６％を標準とする。

＊15 始動電流

電動機の全電圧始動電流に適合したものを選定する。

通常、電動機定格電流の６～７倍程度である。

(オプション)

※１ 施設を遠方監視したり、情報処理装置を設置する場合は、オプションとして次の機器を取

付けることとし、機器仕様に追加する。

① 電流変換器(AT) １台

－ 2-111 －

２．14．２ 高圧電動機盤（巻線形用）

（１）適用範囲

高圧電動機の１次開閉及び保護用として高圧コンビネーションスタータを設け、

また電動機運転状況の把握を行うために必要な計器を設けた高圧電動機盤として適

用する。

なお、高圧電動機盤からの通常の操作はせず、試験操作のみ行えるものとする。

また、電動機容量により２段積又は１段積を選択する。

（２）準拠規格

JEM 1225「高圧コンビネーションスタータ」

（３）機器仕様

① 高圧コンビネーションスタータ ＊１

形式 閉鎖自立形

使用場所 屋内

保護構造 IP20 ＊２

盤の形式 Ｓ（１段積／面）又はＭ（２段積／面） ＊３

盤の機能構造級別 ３ ＊３

相数 三相３線式

定格絶縁電圧 7.2 kV 又は 3.6 kV ＊４

定格使用電圧 6.6 kV 又は 3.3kV ＊４

定格周波数 50Hz 又は 60Hz

定格フレーム電流 200Ａ又は 400Ａ ＊５

開閉頻度による号別 ８号（５回／日）

適用級別 AC３

定格母線電流 400Ａ以上

定格母線短時間電流 40 kA（0.5 秒）

定格遮断電流 40 kA

励磁方式 常時励磁式又はラッチ式(直流電源がある場合) ＊６

絶縁階級 ６号Ｂ又は３号Ｂ ＊７

適用負荷 種類：高圧巻線形三相誘導電動機

容量： kW

始動方式：２次抵抗始動

－ 2-112 －

２．14．２ 高圧電動機盤（巻線形用） 【解説】

（１）準拠規格

JEM 1225(2007)｢高圧コンビネーションスタータ｣

（２）単線結線図

図２．14－２ 高圧電動機盤(巻線形用) 単線結線図

(67) ZCT

I >

2E A AT

オプション

高圧電動機盤

IM

2×CT AS

SC

3×PF

VMC H

CTT

SRX

－ 2-113 －

② 盤面取付器具 （１段積）（２段積）

銘板（NP） １式 １式

交流電流計（Ａ） １個 ２個

電流計切換スイッチ（AS） １個 ２個

運転時間計（Ｈ） １個 ２個

操作スイッチ（CS）（試験操作入－切） １個 ２個

表示灯（SL）（赤、緑） 各１個 各２個

2E リレー（2E） １個 ２個

地絡方向継電器（67） １個 ２個 ＊８

試験用端子（TT）（電流用） １個 ２個

③ 盤内取付器具 （１段積）（２段積）

ａ．高圧真空電磁接触器（VMC） １台 ２台

形式 ３極単投、引出形

常時励磁式又はラッチ式(直流電源がある場合)

定格使用電圧 6.6kV 又は 3.3kV ＊４

定格フレーム電流 200Ａ又は 400Ａ ＊５

定格遮断電流 ４kA

絶縁階級 ６号Ａ又は３号Ａ ＊７

開閉頻度 常時励磁式の場合は、２号(600 回／時)

ラッチ式の場合は、３号(300 回／時)

ｂ．同上用引出装置（自動連結形） １組 ２組

ｃ．電力ヒューズ（PF）（VMC に搭載） ３本 ６本

定格電圧 7.2kV 又は 3.6kV ＊９

定格電流 回路に適合したものとする

定格遮断電流 40kA

絶縁階級 ６号Ａ

ｄ．変流器（CT） ２台 ４台

形式 モールド形

変流比 ／５Ａ ＊10

定格負担 40VA 又は必要容量

ｅ．零相変流器（ZCT） １台 ２台

－ 2-114 －

（３）選定の解説

＊１ 高圧コンビネーションスタータの適用は、２．14．１項と同様とする。

＊２ 保護構造 IP20 は、２．14．１項と同様とする。

＊３ 形(形式と機能構造級別)は、２．14．１項と同様に選定する。

ただし、高圧電動機盤のうち２段積構造のもの(１面に２台分の回路を収納

する場合)は、形式Ｍ 機能構造級別 ３を標準とし、１段積構造のもの(１面

に１台分しか回路を収納しない場合)は、形式Ｓ 機能構造級別 ３を標準と

する。

＊４ 定格絶縁電圧、定格使用電圧は、２．14．１項と同様に選定する。

＊５ 定格フレーム電流は、２．14．１項と同様に選定する。

＊６ 励磁方式は、２．14．１項と同様に選定する。

＊７ 絶縁階級は、２．14．１項と同様に選定する。

＊８ 地絡方向継電器(67)は、２．14．１項と同様に選定する。

＊９ 定格電圧は、２．14．１項と同様に選定する。

＊10 変流比は、２．14．１項と同様に選定する。

＊11 高圧進相コンデンサ及び直列リアクトルは、２．14．１項と同様に選定する。

＊12 回路電圧は、２．14．１項と同様に選定する。

＊13 定格容量は、２．14．１項と同様に選定する。

＊14 直列リアクトルは、２．14．１項と同様に選定する。

＊15 定格容量は、２．14．１項と同様に選定する。

(オプション)

※１ 施設を遠方監視したり、情報処理装置を設置する場合は、オプションとして次の機器を取

付けることとし、機器仕様に追加する。

① 電流変換器(AT) １台

－ 2-115 －

ｆ．高圧進相コンデンサ（SC） １台 ２台 ＊11

回路電圧 6.6 kV 又は 3.3 kV ＊12

相数 三相

定格容量 kvar ＊13

絶縁階級 ６号Ａ又は３号Ａ ＊７

ｇ．直列リアクトル（SRX） １台 ２台 ＊11

＊14

準拠規格 JIS C 4902「高圧及び特別高圧進相コンデンサ

並びに附属機器」

回路電圧 6.6 kV 又は 3.3 kV ＊12

定格容量 kvar ＊15

絶縁階級 ６号Ａ又は３号Ａ ＊７

ｈ．切換スイッチ（COS）（試験－常用） １個 ２個

ｉ．試験用端子（TT）（電流用） １個 ２個

ｊ．補助継電器 １式 １式

ｋ．盤内照明灯及びドアスイッチ １組 １組

ｌ．スペースヒータ １組 １組

※１ オプションについては、解説に記す。

④ 付属品・予備品 １式 １式

－ 2-116 －

－ 2-117 －

２．15 低圧電動機盤

（１）適用範囲

低圧の主ポンプ電動機の１次開閉及び保護用として設ける低圧電動機盤として適

用する。主ポンプ用単独制御回路のみ盤内に含むものとする。

通常は、電気室に設置し、機側操作は機側操作盤を別途設けるものとする。

なお、通常、主ポンプ１台分又は２台分を１面に収納する。

（２）準拠規格

JEM 1265「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（３）機器仕様

① 低圧電動機盤

形式 閉鎖自立形

使用場所 屋内

相数 三相３線式

定格絶縁電圧 250Ｖ又は 500Ｖ ＊１

定格使用電圧 220Ｖ又は 460Ｖ ＊１

定格周波数 50 Hz 又は 60 Hz

定格電流 100Ａ、200Ａ又は 400Ａ ＊２

定格短時間電流 回路に適合したものとする。

保護構造 屋内形

盤の形 CX 形 ＊３

適用負荷 種類：低圧かご形三相誘導電動機

容量： kW

台数：主ポンプ１台分又は主ポンプ２台分 ＊４

始動方式： 始動 ＊５

② 盤面取付器具 （１台分）（２台分）

銘板（NP） １式 １式

交流電流計（Ａ） １個 ２個

電流計切換スイッチ（AS） １個 ２個

運転時間計（Ｈ） １個 ２個

操作スイッチ(CS)(試験操作、運転－停止) １個 ２個

表示灯（SL）（赤、緑） 各１個 各２個

2E リレー（2E） １個 ２個

故障表示灯（FL ６窓）（MCCB トリップ､地絡､2E､始動渋滞､予備 x２）

１個 １個

押ボタンスイッチ（PBS）(故障復帰、ランプテスト) ２個 ２個

－ 2-118 －

２．15 低圧電動機盤 【解説】

（１）準拠規格

JEM 1265(2006)｢低圧金属閉鎖型スイッチギア及びコントロールギア｣

（２）単線結線図

図２．１５－１ 低圧電動機盤 単線結線図

2E

AS A AT

SC

MC

MCCB

H

ZCT

2× CT

オプション

低圧電動機盤

IM

MC

コンドルファ始動方式

(51G)

I >

Ｔ

MC

I >

2E AS

A AT

SC

MC

MCCB

H

MC (6)

ZCT

2×CT

MC (42)

オプション

低圧電動機盤

IM

スター・デルタ 始動方式

(51G)

I >

2E AS

A AT

X

SC

MC

MCCB

H

ZCT

2×CT

オプション

低圧電動機盤

IM

MC

リアクトル始動方式

(51G)

－ 2-119 －

③ 盤内取付器具 （１台分）（２台分）

ａ．配線用遮断器（MCCB） 必要数に応じ数量を加算する。

３Ｐ AF 台 台 ＊６

ｂ．電磁接触器（MC）必要数に応じ数量を加算する。

Ａ 台 台 ＊７

ｃ．進相コンデンサ（SC） μF １台 ２台 ＊８

ｄ．変流器（CT） ／５Ａ ２台 ４台 ＊９

ｅ．地絡過電流継電器及び ZCT １台 ２台

ｆ．始動用リアクトル（Ｘ）（リアクトル始動の場合）(１分定格) １台 ２台

ｇ．始動用トランス（Ｔ）（コンドルファ始動の場合）(１分定格) １台 ２台

ｈ．リアクトル・コンドルファ短絡用電磁接触器（MC） Ａ １台 ２台 ＊10

（リアクトル始動の場合）

ｉ．スター・デルタ切替用電磁接触器（MC） Ａ ２台 ４台 ＊11

（スター・デルタ始動の場合）

ｊ．始動補助用電磁接触器（MC） Ａ １台 ２台 ＊12

（コンドルファ始動の場合）

ｋ．切換スイッチ（COS）（試験－常用） １個 ２個

ｌ．補助継電器 １式 １式

ｍ．盤内照明灯及びドアスイッチ １組 １組

ｎ．スペースヒータ １組 １組

Ｏ．コンセント １個 １個

※１ オプションについては、解説に記す。

④ 付属品・予備品 １式 １式

－ 2-120 －

（３）選定の解説

＊１ 定格絶縁電圧、定格使用電圧

配電電圧 200 又は 220Ｖ若しくは 400 又は 440Ｖから、いずれかを選定する。

＊２ 定格電流

電動機容量に適合したものを選定する。

＊３ 盤の形は、２．10．１項と同様に選定する。

＊４ 台数

１面に収納する主ポンプの台数は、電動機容量と始動方式により、表２．

15－１を適用して選定する。

表２．15－１ 収納台数の適用

収納回路数 電圧

(Ｖ)

スターデルタ

始動(kW)

リアクトル

始動(kW)

コンドルファ

始動(kW)

１回路/面収納 200 37～75 37～75 37～75

400 75～150 75～150 75～150

２回路/面収納 200 11～30 11～30 11～30

400 22～55 22～55 22～55

注)始動方式は、＊５によりいずれかを選定する。

－ 2-121 －

－ 2-122 －

＊５ 始動方式

始動方式は、表２．15－２と表２．15－３により選定する。

表２．15－２ 電動機定格電圧と始動方式(６kV 受電の場合)

始動方式 電動機定格電圧(Ｖ)

200 400

直入始動 11kW 未満 22kW 未満

スター･デルタ始動 11kW 以上 45kW 未満 22kW 以上 75kW 未満

リアクトル始動 11kW 以上 22kW 以上

コンドルファ始動 11kW 以上 22kW 以上

注)スター･デルタ始動方式では始動トルクが不足するときはリアクトル始動方式

を選定する。

表２．15－３ 電動機定格電圧と始動方式(200Ｖ受電の場合)

始動方式 電動機定格電圧(Ｖ)

200

直入始動 3.7kW 未満

スター･デルタ始動 3.7kW 以上

－ 2-123 －

－ 2-124 －

＊６ 配線用遮断器(MCCB)

電動機容量に適合したものを選定する。

(１台分) (２台分)

３Ｐ 400AF 台 台

３Ｐ 225AF 台 台

３Ｐ 100AF 台 台

準拠規格 JIS C 8201-2-1(2011)｢低圧開閉装置及び制御装置

第 2-1 部：回路遮断器｣

形式 極数 ３Ｐ

操作方式 手動操作方式 引外し方式 過電流引外し方式

定格 定格使用電圧 AC550Ｖ以下 定格周波数 50Hz 又は 60Hz アンペアフレームの大きさ及び定格電流：

電動機容量に適合したものとする。 定格遮断電流 回路に適合したものとする。

＊７ 電磁接触器(MC) 電動機容量に適合したものを選定する。

(１台分) (２台分)

Ａ 台 台

定格 定格電圧 AC600Ｖ以下

定格周波数 50Hz 又は 60Hz

定格電流 電動機容量に適合したものとする。

＊８ 進相コンデンサ容量(μF)

電動機容量に適合したものを選定する。

＊９ 変流比は、14．１項と同様に選定する。 ＊10 リアクトル・コンドルファ短絡用電磁接触器の定格電流

電動機容量に適合したものを選定する。 ＊11 スター･デルタ切替用電磁接触器

電動機容量に適合したものを選定する。 ＊12 始動補助用電磁接触器

電動機容量に適合したものを選定する。 (オプション)

※１ 施設を遠方監視したり、情報処理装置を設置する場合は、オプションとして次の機器を取

付けることとし、機器仕様に追加する。

① 電流変換器(AT) (主ポンプ１台分の時)１台

② 電流変換器(AT) (主ポンプ２台分の時)２台

－ 2-125 －

２．16 低圧補機電動機盤

（１）適用範囲

低圧の補機電動機の機側での監視制御を行うため主回路用品及び制御回路用品を

収納し必要な計器・スイッチ・表示器等を設けた低圧補機電動機盤に適用する。

（２）準拠規格

JEM 1265「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（３）機器仕様

① 低圧補機電動機盤

形式 閉鎖自立形

使用場所 屋内

相数 三相３線

定格絶縁電圧 250Ｖ又は 500Ｖ

定格使用電圧 220Ｖ又は 460Ｖ

定格周波数 50Hz 又は 60Hz

定格電流 Ａ ＊１

定格短時間耐電流 kA ＊２

閉鎖箱の保護等級 IP2X ＊３

盤の形 CX 形 ＊４

② 盤面取付器具 ＊５

銘板（NP） １式

交流電流計（Ａ） 個

電流計切換スイッチ（AS） 個

切換スイッチ（COS）（機側－遠方） 個

切換スイッチ（COS）（手動－自動） 個

操作スイッチ（CS）（停止－運転）（非可逆回路） 個

操作スイッチ（CS）（開－停止－閉）（可逆回路） 個

表示灯（SL）（赤、緑）（非可逆回路） 各 個

表示灯（SL）（赤、緑、赤）（可逆回路） 各 個

故障表示灯（FL） １式

運転時間計（Ｈ） １式

押ボタンスイッチ（PBS）（故障復帰、ランプテスト） ２個

③ 盤内取付器具 ＊６

配線用遮断器（MCCB）

３Ｐ AF 台

電磁接触器（MC）

３Ｐ AF 台

進相コンデンサ（SC） 台

変流器（CT） ／５Ａ 台

漏電リレー及び ZCT 個

サーマルリレー（THR） 個

補助継電器 １式

－ 2-126 －

２．16 低圧補機電動機盤 【解説】

（１）準拠規格

JEM 1265(2006)「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（２）単線結線図

注）各単線結線回路は負荷種類及び数量に応じ下記回路記号より選定する。

回路記号 名称 非可逆回路 可逆回路 Ｙ－△回路 電源送り回路 制御変圧器回路 コンデンサ回路

記号 Ａ Ｂ Ｃ Ｄ Ｅ Ｆ

単

線

図

図 ２．16 低圧補機電動機盤 単線結線図

MCCB

MCCB

MC

THＲ

MCCB

MC

THR

MCCB MCCB

ＭＣ

MCCB

SRX

MCCB MCCB MCCB MCCB MCCB

SC

1φＴ

MCCB MCCB

MCCB

ＭC ＭC ＭC ＭC

THR THR

THR

－ 2-127 －

盤内照明灯及びドアスイッチ（１扉当り） １組

スペースヒータ １個

コンセント １個

母線 １式

④ 付属品・予備品 １式

－ 2-128 －

（３）選定の解説

＊１ 定格電流

規格の内容は、２.10 照明変圧器盤に記載の内容と同様とする。

＊２ 定格短時間耐電流

規格の内容は、２.10 照明変圧器盤に記載の内容と同様とする。

＊３ 閉鎖箱の保護等級：IP2X

規格の内容は、２.10 照明変圧器盤に記載の内容と同様とする。

＊４ 盤の形：CX 形

規格の内容は、2.10 照明変圧器盤に記載の内容と同様とする。

＊５ 盤面取付器具

各器具の取付員数は回路数により加算する。（除く押ボタンスイッチ）

＊６ 盤内取付器具

（ａ）配線用遮断器（MCCB）

必要に応じ数量を加算する。

３Ｐ 100AF 台

３Ｐ 50AF 台

２Ｐ 50AF（制御電源用） 台

型式 極数 ２Ｐ又は３Ｐ

操作方式 手動操作方式

引外し方式 過電流引外し方式

定格 定格使用電圧 AC550Ｖ以下

アンペアフレームの大きさ及び定格電流負荷容量に適合

したものとする。

（ｂ）電磁接触器（MC）

必要に応じ数量を加算する。

Ａ 台

Ａ 台

定格 定格電圧 AC600Ｖ以下

定格周波数 50Hz 又は 60Hz

定格電流 回路に適合したものとする。

（ｃ）漏電リレー及び ZCT 台

必要に応じ数量を加算する。

定格 制御電圧 100Ｖ又は 200Ｖ

感度電流 30mA､100mA､200mA 又は 500mA

（ｄ）変流器（CT） 台

必要に応じ数量を加算する。

変流比 ／５Ａ １次電流は単線結線図による。

負担 15VA 又は必要負担 VA

－ 2-129 －

－ 2-130 －

（ｅ）進相コンデンサ回路

必要に応じ数量を加算する。

進相コンデンサ（SC）／ 直列リアクトル（SRX）

μF kvar ／ kvar 50Hz 又は 60Hz 台

μF kvar ／ kvar 50Hz 又は 60Hz 台

μF kvar ／ kvar 50Hz 又は 60Hz 台

μF kvar ／ kvar 50Hz 又は 60Hz 台

型式 単器形

定格電圧 200Ｖ、220Ｖ、400Ｖ又は 440Ｖ

相数 三相

定格周波数 50Hz 又は 60Hz

付属装置 銘板及び放電抵抗器 １式

（４）適用表

該当補機の容量、台数、起動方式及び操作場所、制御方式を検討するにあたり下

記適用表により整理する。

表 ２.16 適用表

容量

kW

回路

記号

台数 操作場所 制御方式 付属品 備考

機側 中央 単独 連動 自動 Ａ ELR SC Ｈ

「技術指針（高低圧編）による。」

凡例 Ａ：電流計 ELR：漏電リレー(ZCT 付) SC：進相コンデンサ Ｈ:運転時間計

－ 2-131 －

２．17 コントロールセンタ

（１）適用範囲

本設備は、受変電設備より供給された低圧電源を各負荷に給電するとともに、運転

制御を行うものである。

（２）準拠規格

JEM 1195「コントロールセンタ」

（３）機器仕様

① コントロールセンタ

形 式 片面形（S2CCBWd3A）又は両面形（D2CCBWd3A） ＊１

使用場所 屋内

定格絶縁電圧 AC600Ｖ

定格電圧 AC200Ｖ、220Ｖ、400Ｖ又は 440Ｖ ＊２

定格周波数 50Hz 又は 60Hz

定格電流 主幹母線（水平母線） 400Ａ又は 600Ａ ＊３

分岐母線（垂直母線） 400Ａ

定格遮断電流 30kA 又は 50kA ＊４

構成機器 ＊５

表２．17－１ ユニット構成

負荷名称 容量

(kW)

ﾕﾆｯﾄ

記号

台

数

付 属 品 ＊５ 備 考

Ａ Ｈ ELR 2E 3E SC

凡例 Ａ：電流計 Ｈ：運転時間計 ELR：漏電継電器 2E：２要素熱動継電器

3E：３要素熱動継電器 SC：進相コンデンサ(個別コンデンサ)

－ 2-132 －

２．17 コントロールセンタ 【解説】

（１）準拠規格

JEM 1195(2018)「コントロールセンタ」

（２）単線結線図

図２．17－１ 引込ユニット

回路名称 直接受電 MCCB 受電 回路記号 Ｘ Ｙ

単線図

構 成

背面をケーブル引込室として

使用する。片面、両面形とも前

面側にユニット実装が可能。

引込ユニット又は、引込盤を設置す

る。

WH、Ａ、Ｖ、CT、VT の取付けが可能。

制御電源変圧器、分電用 MCCB を収納

する。

図２．17－２ 機能ユニット

MCCB

単

線

図 Ａ

非可逆回路 電源送り回路 名称

MC

MCCB

THR

Ｂ 記号

可逆回路 Ｙ－△回路 Ｃ

MCCB

Ｄ Ｅ

制御変圧器回路 コンデンサ回路 Ｆ

MCCB

MC MC

THR

MCCB

MC

THR

MC MC MCCB

MCCB

1φT

MCCB

MCCB

MC

MCCB

SC

SRX

－ 2-133 －

－ 2-134 －

（３）選定の解説

＊１ 形式：「技術指針（高低圧編）」より、片面形、両面形の何れかを選択する。コ

ントロールセンタとしての形式及び分類は、下記を標準とする。

標準形式 標準分類 S 2 C C B W d 3 A 又は D2CC BWd3A

・片面形：Ｓ 両面形：Ｄ

・ユニット相互又は外部装置と電気的に連動。 ・負荷接続端子を総括端子室に設けるもの。 ・制御接続端子を総括端子室に設けるもの。

・主回路の短絡保護として遮断器を設けるもの。 ・引出形ユニット

・ユニットごとに装置が収納されており、扉の表 面から遮断器又は開閉器を操作できる。

・ユニットの扉は遮断器又は開閉器が閉路状態 では開かず、扉が開の状態では閉路できない。

ユニットの主回路機器は、閉又は開状態で必要 に応じ施錠できる。

・扉の表面からユニットの過電流保護装置などを 間接的に復帰する操作部が設けられている。

・水平、垂直母線室とユニット間は接続部を除き 仕切板があるもの。また、ユニット室の間に

・上下の仕切板があるもの。 ・監視・制御用品(SW、信号等等)を設ける。

＊２ 定格電圧・周波数 ：負荷電圧より決定する。 AC200Ｖ 50Hz、60Hz、400Ｖ 50Hz

AC220Ｖ 60Hz、440Ｖ 60Hz より選定する。 ＊３ 定格電流(主幹母線)：「技術指針（高低圧編）」、負荷容量より決定する。 ＊４ 定格遮断電流 ：「技術指針（高低圧編）」による。

＊５ 機器構成 ・表２．17－１ユニット構成に、適用ユニットを記入する。 付属品欄は、必要に応じ選択する。

記入例を表２．17－２に示す。 引込ユニット ：MCCB 受電方式を選択した場合に適用する。

「技術指針（高低圧編）」、負荷容量より、主幹 MCCB 定格

を決定する。 ・引込部主幹電流が 400Ａを超える場合は、引込盤として

１面設ける。引込盤を設ける場合には制御変圧器を収

納し、制御変圧器ユニットは設けない。 制御変圧器ユニット：図２．17－１、引込ユニットより、MCCB 受電方式(225AF

以下)及び直接受電方式を選択した場合に適用する。

・「技術指針（高低圧編）」、負荷台数より、変圧器容量を決

定する。 １kVA、２kVA、３kVA、５kVA より選択する。

変圧器１次電圧は、（３）①で選定した定格電圧とする。

コンデンサユニット：個別コンデンサ方式の場合は、適用ユニット付属品欄の

SC を選択する。

－ 2-135 －

－ 2-136 －

・母線一括方式の場合は、図２．17－２、機能ユニットよ

りコンデンサ回路を選択する。

非可逆ユニット ：負荷容量ごとにユニット数を記載する。

ユニット選定は、「技術指針（高低圧編）」による。

可逆ユニット ：同上。

Ｙ－△ユニット ：同上。

電源送りユニット ：同上。

表２．17－２ ユニット構成記入例

負荷名称 定格 ﾕﾆｯﾄ

記号

台

数

付 属 品 ＊５ 備 考

Ａ Ｈ ELR 2E 3E SC

引込ユニット 225AF Ｙ １ － － － － － － MCCB 受電

制御変圧器ユニット ３kVA Ｅ １ － － － － － －

主ポンプ 30kW Ａ １ ○ ○ ○ ○ － ○

主ポンプ吐出弁 2.2kW Ｂ ２ ○ － ○ － － －

床排水ポンプ 1.5kW Ａ ２ － － ○ － － ○

除塵機設備 50AF Ｄ １ － － － － － －

コンデンサユニット 10kVar Ｆ ２ － － － － － －

凡例 Ａ：電流計 Ｈ：運転時間計 ELR：漏電継電器 2E：２要素熱動継電器

3E：３要素熱動継電器 SC：進相コンデンサ(個別コンデンサ)

－ 2-137 －

２．18 低圧受電盤（低圧動力盤）

（１）適用範囲

電力会社から低圧電源を引込むために設け、また自家発電源との切替器を設け、ま

た、受電状況の把握を行うために必要な計器を設けた低圧受電盤に適用する。 （２）準拠規格

JEM 1265「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（３）機器仕様 ① 盤仕様

形式 閉鎖自立形 使用場所 屋内又は屋外

相数 三相３線及び単相３線式 定格絶縁電圧 250Ｖ 定格使用電圧 三相３線 200Ｖ又は 220V ＊１

単相３線 200Ｖ－100Ｖ又は 220Ｖ－100Ｖ 定格周波数 50Hz 又は 60Hz 定格電流 30Ａ、50Ａ、100Ａ、225Ａ、400Ａ、

600Ａ、800Ａ又は 1000Ａ

定格短時間電流 回路に適合したものとする。 配電盤の形 CX 形 ＊２

② 盤面取付器具

銘板（NP） １式

交流電流計（Ａ） ２個

電流計切換スイッチ（AS） ２個

交流電圧計（Ｖ） ２個

電圧計切換スイッチ（VS） ２個

切換スイッチ（COS）（手動－自動：DTMC 用） １個

操作スイッチ（CS）（商用－自家発：DTMC 用） ２個

表示灯（SL） ４個

③ 盤内取付器具 ＊３

配線用遮断器（MCCB）＿Ｐ AF 台

双投形電磁接触器（DTMC） Ａ 台

計器用変流器 ４台

単相乾式変圧器 １kVA、２kVA、３kVA、５kVA、 １台 ＊４

10kVA 又は 20kVA

200Ｖ／200Ｖ－100Ｖ 50Hz

220Ｖ／220Ｖ－100Ｖ 60Hz

低圧ヒューズ １式

サーマルリレー ＿個

盤内照明灯及びドアスイッチ（１扉当り） １組

スペースヒータ １組

－ 2-138 －

２．18 低圧受電盤（低圧動力盤） 【解説】

（１）準拠規格

JEM 1265(2006)「低圧金属閉鎖型スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（２）単線結線図

（３）選定の解説

＊１ 定格電圧・周波数：三相３線 200Ｖ 50Hz

単相３線 200Ｖ－100Ｖ 50Hz 又は、

三相３線 220Ｖ 60Hz

単相３線 220Ｖ－100Ｖ 60Hz より選択する。

定格電流 ：負荷容量より、負荷電流に適合したものを選定する。

＊２ 配電盤の形 ：「技術指針（高低圧編）」より CX 形とする。

＊３ 配線用遮断器 ：通電容量に適合したものを選定する。

双投形電磁接触器：通電容量に適合したものを選定する。

必要に応じ数量を加算する。

＊４ 単相変圧器 ：負荷に適合したものを選定する。

図２．18－１ 低圧受電盤（低圧動力盤） 単線結線図

3φ200V 1φ3W 200-100V

1φT

200/200-100V

ＷＨ

取引用計器箱（電力支給）

ELB

MCCB

AS 2xCT

EF

DTMC

VS V

A

MCCB

ELB

AS 2xCT

VS EF

DTMC

V

A

ＷＨ

G

MCCB

MCCB

MCCB

区分開閉器 非常用発電装置

低圧受電盤

低圧電動機盤・低圧補機電動機盤 照明分電盤

－ 2-139 －

２．19 自立形ゲート操作盤（動力回路付）

（１）適用範囲

3.7kW 以下の電動ゲートの制御用として設置する。駆動用の動力回路及び操

作制御器具を収納する。

（２）準用規格 JEM 1265「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（３）機器仕様

① 自立形ゲート操作盤

ａ. 形式 閉鎖自立形

ｂ. 使用場所 屋内又は屋外

ｃ. 材質 普通鋼又はステンレス鋼

ｄ. 用途 ゲート数 １門又は２門

駆動方式 スピンドル、ラック式又はワイヤロープ式

(1M1D 方式又は 2M2D 方式)

電動機容量 3.7kW 以下

② 盤面取付器具 ＊１

銘板(NP) １式

交流電圧計（Ｖ） １個

交流電流計（Ａ） ＿個

水位指示計取付余地 １個分

開度指示計取付余地 ＿個分

状態表示器 ＿個

故障表示器 ＿個

切換スイッチ（COS） ＿個

照光式押ボタンスイッチ（PB） ＿個

電圧計切換スイッチ（VS） １個

③ 盤内取付器具 ＊２

漏電遮断器(引込用) ３Ｐ＿＿AF １台

配線用遮断器(主回路) ３Ｐ＿＿AF ＿台

－ 2-140 －

２．19 自立形ゲート操作盤（動力回路付） 【解説】

（１）準用規格

JEM 1265(2006)「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（２）単線結線図

図 ２．19－１ 自立形ゲート操作盤 単線結線図

SC

MC

MCCB

ELCB

No.１ゲート

EF Ｖ

VT

(注 2)

SC

MC

Ａ

M

Ａ

M

No.２ゲート

(注1)

ゲート操作盤 ① スピンドル又 は ラック式 及び 1M1D ワイヤロープ式

EF

MCCB

２ Ｅ ２ Ｅ

SAR

(注 4)

(注1) 内はゲート数が2門の場合追加する。 (注2) 回路電圧が400Ｖ級の場合、電源電圧管理 のために、計器用変圧器(ＶＴ)を追加する。 200Ｖ級の場合はヒューズ(Ｆ)1 個となる。 (注 3) スペースヒータ、盤内照明、コンセント、制御

回路の電源は動力系統から供給する場合が有。 (注 4) 屋外の場合避雷器付とする。

(注 3)

MCCB

SAR

(注 4)

1φ2W 100V

Ａ スペースヒータ 盤内照明 コンセント 制御回路

SC

MC

MCCB

ELCB

Ａ

M

No.１ゲート

EF EF

Ｖ

VT

(注 2)

SC

MC

MCCB

Ａ

M

No.２ゲート

(注1)

ゲート操作盤 ② 2M2D ワイヤロープ式

M M

２ Ｅ ２ Ｅ ２ Ｅ ２ Ｅ

SAR

(注 4)

スペースヒータ 盤内照明 コンセント 制御回路

SAR

(注 4)

1φ2W 100V

(注1) 内はゲート数が2門の場合追加する。 (注2) 回路電圧が400Ｖ級の場合、電源電圧管理 のために、計器用変圧器(ＶＴ)を追加する。 200Ｖ級の場合はヒューズ(Ｆ)1 個となる。 (注 3) スペースヒータ、盤内照明、コンセント、制御

回路の電源は動力系統から供給する場合が有。 (注 4) 屋外の場合避雷器付とする。

MCCB

－ 2-141 －

避雷器 ＿台

配線用遮断器(制御回路) ２Ｐ＿＿AF １台

可逆電磁接触器 ＿台

２Ｅリレー（2E） ＿台

進相コンデンサ（SC） ＿台

ヒューズ １式

配線用遮断器(保守用) ２Ｐ＿＿AF １台

スペースヒータ １組

盤内照明灯及びドアスイッチ（１扉あたり） １組

コンセント １個

計器用ヒューズ ＿個

計器用変圧器 ＿台

補助継電器 ＿個

限時継電器 ＿個

④ 付属品・予備品 １式

－ 2-142 －

（３）選定の解説

＊１ 仕様選定の注意事項

ａ.ゲート数は、１門か２門かを選定し、２門の場合は図２．19－１単線結線図の(注

１)の部分を追加する。

ｂ.開閉方式にはスピンドル又はラック式、ワイヤロープ(1M1D 方式、2M2D 方式)があ

るので、ゲートの仕様に合った開閉方式を選定する。

表２．19－１ 盤面取付器具（注１）

取 付 器 具

１ 門 用

２ 門 用

単結･

外形図

記 号

備考

ｽﾋﾟﾝﾄﾞﾙ ﾜｲﾔ(1M) ﾜｲﾔ(2M) ｽﾋﾟﾝﾄﾞﾙ ﾜｲﾔ(1M) ﾜｲﾔ(2M)

指

示

計

交流電圧計

交流電流計

水位指示計取付余地

開度指示計取付余地

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

2

1

2

1

2

1

2

1

2

1

2

Ｖ

Ａ

LI

ZI

(注 4)

(注 4)

状

態

表

示

全 開

全 閉

ワイヤゆるみ

ハンガ着

ハンガ脱

予 備

1

1

2

1

1

1

1

1

3

1

1

1

1

1

3

2

2

4

2

2

2

2

2

6

2

2

2

2

2

6

SL

故

障

表

示

過負荷

過トルク

非常上限

1

1

1

1

1

1

1

1

2

2

2

2

2

2

2

2

FL

操

作

ス

イ

ッ

チ

操作場所切換ｽｲｯﾁ

照光式押ﾎﾞﾀﾝｽｲｯﾁ(開)

照光式押ﾎﾞﾀﾝｽｲｯﾁ(閉)

照光式押ﾎﾞﾀﾝｽｲｯﾁ(停止)

電圧計切換ｽｲｯﾁ

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

2

2

2

2

1

2

2

2

2

1

2

2

2

2

1

COS

PBL

PBL

PBL

VS

(注 3)

（注１）屋外形の場合は盤内監視操作面に取付けるものとする。

（注２）状態・故障表示器の内容は、基本的な場合を示し、ゲートの詳細構造、操作

方式により変化する。

（注３）屋内形の場合のみ取付けるものとする。

屋外形の場合は操作用の小扉の開閉により操作場所が切換えられるものとす

る。

（注４）水位計又は開度計がある場合は、その個数により盤面取付器具指示計箇所に

取付余地を追加する。

（注 2）

（注 2）

－ 2-143 －

－ 2-144 －

＊２ 仕様選定の注意事項

ａ.ゲート数は、１門か２門かを選定し、２門の場合は図２．19－１単線結線図の

(注１)の部分を追加する。

ｂ.開閉方式にはスピンドル又はラック式、ワイヤロープ式(1M1D 方式、2M2D 方式)

があるので、ゲートの仕様に合った開閉方式を選定する。

表２．19－２ 盤内取付器具

取 付 器 具

１ 門 用

２ 門 用

単結･

外形図

記 号

備考

ｽﾋﾟﾝﾄﾞﾙ ﾜｲﾔ(1M) ﾜｲﾔ(2M) ｽﾋﾟﾝﾄﾞﾙ ﾜｲﾔ(1M) ﾜｲﾔ(2M)

主

回

路

漏電遮断器(引込用)

配線用遮断器(主回路)

避雷器

配線用遮断器(制御回路)

可逆電磁接触器

２Ｅリレー

進相コンデンサ

1

2

1

1

1

1

1

2

1

1

1

1

1

2

1

1

1

1

1

2

2

1

2

2

2

1

2

2

1

2

2

2

1

2

2

1

2

4

2

ELCB

MCCB

SAR

MCCB

MC

2E

SC

(注 2)

そ

の

他

単相変圧器 200/100V

500VA

ヒューズ

配線用遮断器

(保守用)

スペースヒータ

盤内照明灯

コンセント

計器用ヒューズ

計器用変圧器

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

Ｔ

Ｆ

MCCB

Ｆ

VT

(注 3)

(注 3)

制

御

回

路

補助継電器

限時継電器

9 24

3

24

3

18 48

6

48

6

(注１) 補助継電器及び限時継電器の数量は、基本的な場合を示し、ゲートの詳細構造、

操作方式により選定する。

(注２) 建屋外で接続がある場合は、避雷器を取付けるものとする。

(注３) 回路電圧が 400Ｖの場合、計器用変圧器が必要となるため追加する、このとき

計器用ヒューズは２個とする。

(200Ｖの場合はヒューズ１個となり計器用変圧器は不要)

（注 1）

－ 2-145 －

２．20 機側操作盤

２．20．１ 主ポンプ用機側操作盤

（１）適用範囲

主ポンプ近辺に設置し、機器を直接監視しながら、操作を行うための盤である。

主ポンプ１台ごとに１面を設ける。

（２）準用規格 JEM 1265「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ」

（３）機器仕様

① 主ポンプ用機側操作盤

ａ. 形式 スタンド形

ｂ. 使用場所 屋内

ｃ. 材質 普通鋼

ｄ. 用途 電動横軸又は電動立軸

ＤＥ横軸又はＤＥ立軸

② 盤面取付器具 ＊１

銘板(NP) １式

交流電流計 １個

状態表示器 ＿個

故障表示器 ＿個

切換スイッチ（COS） ＿個

操作スイッチ（CS） ＿個

押(引)ボタンスイッチ ＿個

開度指示計取付余地 ＿個分

水位指示計取付余地 ＿個分

流量指示計取付余地 ＿個分

回転指示計取付余地 ＿個分

③ 盤内取付器具

スペースヒータ １組

④ 付属品・予備品 １式

－ 2-146 －

２．20．１ 主ポンプ用機側操作盤 【解説】

（１）準用規格

JEM 1265(2006)「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（２）選定の解説

＊１ ポンプの補機構成、操作方式により、状態・故障表示器の内容並びに操作ス

イッチの内容及び数量を選定する。表２．20．１－１に基本的な場合を示す。

表２．20．１－１ 盤面取付器具

取 付 器 具 原 動 機 形 式

備 考 区

分

内 容 ﾃﾞｨｰｾﾞﾙ機関 電 動 機

横軸 立軸 横軸 立軸

状

態

表

示

器

始動準備完了 始動 潤滑水通水 満水 運転 停止 吐出弁全開 吐出弁全閉

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

故

障

表

示

器

ディーゼル機関過速度 ディーゼル機関潤滑油圧異常低下 ディーゼル機関潤滑油温上昇 冷却水温度上昇 始動渋滞 電動機過負荷 電動機地絡 歯車減速機関潤滑油圧異常低下 軸受温度異常上昇 潤滑水量不足 吸水槽水位異常低下 非常停止

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

○ ○ ○ ○ ○ ○

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

操

作

ス

イ

ッ

チ

操作場所 機側－中央 主ポンプ 停止－運転 吐出弁 閉－ 開 吸気弁 閉－ 開 真空破壊弁 閉－ 開 非常停止 故障復帰 ランプチェック

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

○ ○ ○ ○ ○ ○

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

○ ○ ○ ○ ○ ○

(COS)

(CS)

(CS)

(CS)

(CS)

(BS)引ﾎﾞﾀﾝｽｲｯﾁ

(BS)押ﾎﾞﾀﾝｽｲｯﾁ

(BS)押ﾎﾞﾀﾝｽｲｯﾁ 指

示

計

交流電流計 開度指示計取付余地 水位指示計取付余地 流量指示計取付余地 回転指示計取付余地

○ ○ ○ ○ ○

○ ○ ○ ○ ○

○ ○ ○ ○ ○

○ ○ ○ ○ ○

－ 2-147 －

２．20．２ ゲート用機側操作盤（動力回路無）

（１）適用範囲

電動ゲートの制御用として設置する。駆動用の動力回路は別途補機盤又はコ

ントロールセンタに収納される。

（２）準用規格 JEM 1265「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（３）機器仕様

① ゲート用機側操作盤

ａ. 形式 スタンド形

ｂ. 使用場所 屋内又は屋外

ｃ. 材質 普通鋼又はステンレス鋼板

ｄ. 用途 ゲート数 １門又は２門

駆動方式 スピンドル、ラック式又はワイヤロープ式

(1M1D 方式又は 2M2D 方式)

② 盤面取付器具 ＊１

銘板（NP） １式

交流電流計 ＿個

状態表示器 ＿個

故障表示器 ＿個

切換スイッチ（COS） ＿個

操作スイッチ（PBL） ＿個

水位指示計取付余地 １個分

開度指示計取付余地 ＿個分

③ 盤内取付器具

スペースヒータ 1 組

④ 付属品・予備品 1 式

－ 2-148 －

２．20．２ ゲート用機側操作盤(動力回路無) 【解説】

（１）準用規格

JEM 1265(2006)「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（２）選定の解説

ゲート用機側操作盤の面数は、１門又は２門ごとに１面設けることを原則とする

が、運転操作性により決めるものとする。

＊１ ゲート数及び駆動方式により 指示計、状態表示、故障表示及び操作スイッチ

の内容・数量を選定する。表２．20．２－１に基本的な場合を示す。

表２．20．２－１ 盤面取付器具（注１）

取 付 器 具

１ 門 用

２ 門 用

外形図

記 号

備考

ｽﾋﾟﾝﾄﾞﾙ

又は ﾗｯｸ式

ﾜｲﾔ(1M) ﾜｲﾔ(2M) ｽﾋﾟﾝﾄﾞﾙ ﾜｲﾔ(1M) ﾜｲﾔ(2M)

指 示 計

交流電流計 水位指示計取付余地 開度指示計取付余地

1

1

1

1

1

1

1

1

1

2

1

2

2

1

2

2

1

2

Ａ

LI

ZI

(注 3) (注 3)

状

態

表

示

全 開 全 閉 ワイヤゆるみ ハンガ着 ハンガ脱 予 備

1

1

2

1

1

1

1

1

3

1

1

1

1

1

3

2

2

4

2

2

2

2

2

6

2

2

2

2

2

6

SL

故

障

表

示

過負荷 過トルク 非常上限

1

1

1

1

1

1

1

1

2

2

2

2

2

2

2

2

FL

操

作

ス

イ

ッ

チ

操作場所切換ｽｲｯﾁ 照光式押ﾎﾞﾀﾝｽｲｯﾁ(開) 照光式押ﾎﾞﾀﾝｽｲｯﾁ(閉) 照光式押ﾎﾞﾀﾝｽｲｯﾁ(停止)

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

2

2

2

2

2

2

2

2

2

2

2

2

COS

PBL

PBL

PBL

(注 2)

（注１）屋外形の場合は盤内監視操作面に取付けるものとする。

（注２）屋内形の場合のみ取付けるものとする。

屋外形の場合は操作用の小扉の開閉により操作場所が切換えられるものと

する。

（注３）水位計又は開度計がある場合は、その個数により盤面取付器具指示計箇所に

取付余地を追加する。

－ 2-149 －

２．20．３ 補機用機側操作盤

（１）適用範囲

機場の補機の近辺に設置し、各補機の単独操作を行うための盤である。

各補機は常用－予備の２台とし、種類ごとに 1面設けることを原則とする。

（２）準用規格 JEM 1265「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（３）機器仕様

① 補機用機側操作盤

ａ.形式 スタンド形

ｂ.使用場所 屋内

ｃ.材質 普通鋼

ｄ.用途 封水ポンプ 冷却水ポンプ

給水ポンプ 潤滑水ポンプ

燃料移送ポンプ 真空ポンプ

屋内排水ポンプ 空気圧縮機

② 盤面取付器具 ＊１

銘板（NP） １式

切換スイッチ（COS） ２個

操作スイッチ(CS) ２個

表示灯（赤・緑） ４個

※１ オプションについては解説に記す。

③ 盤内取付器具

スペースヒータ １組

④ 付属品・予備品 １式

－ 2-150 －

２．20．３ 補機用機側操作盤 【解説】

（１）準用規格

JEM 1265(2006)「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（２）選定の解説

＊１ 各種類ごとに１面設けることを原則とするが１面に異なる種類の機器を収納

する場合は数量の変更を行う。

操作スイッチの内容・数量を選定する。表２．20．３－１に基本的な場合を

示す。

表２．20．３－１ 盤面取付器具

補 機 名 称

取 付 器 具 (注１)

備 考 連動－単独

COS

自動－手動

COS

先行機

COS

入－切

CS

入－切

RL、GL

封水ポンプ

冷却水ポンプ

給水ポンプ

潤滑水ポンプ

真空ポンプ

燃料移送ポンプ

空気圧縮機

屋内排水ポンプ

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

2

2

2

2

2

2

2

2

4

4

4

4

4

4

4

4

（注１）略号は下記を示す。

COS・・・・・ 切換スイッチ

CS・・・・・・操作スイッチ

RL､GL ・・・・表示灯（赤・緑）

(オプション)

※１ 状態表示器 ＿個

故障表示器 ＿個

現場操作盤に、状態・故障表示器が必要な場合はオプションとして追加する。

－ 2-151 －

２．20．４ 自立形除塵機操作盤（動力回路付）

（１）適用範囲

ロータリーレーキ式除塵機の制御用として設置する。駆動用の動力回路及び操作制

御器具を収納する。

（２）準用規格 JEM 1265「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（３）機器仕様

① 自立形除塵機操作盤

ａ. 形 式 閉鎖自立形

ｂ. 使用場所 屋内又は屋外

ｃ. 材 質 普通鋼又はステンレス鋼板

ｄ. 用 途 除塵機及びベルトコンベヤ

駆動方式 チェン式

② 盤面取付器具 ＊１

銘板（NP） １式

交流電圧計（Ｖ） １個

交流電流計（Ａ） ＿個

状態表示器 ＿個

故障表示器 ＿個

切換スイッチ（COS） ＿個

照光式押ボタンスイッチ（PBL） ＿個

電圧計切換スイッチ（VS） １個

引ボタンスイッチ １個

③ 盤内取付器具 ＊２

避雷器（SAR） ＿台

漏電遮断器(引込用)（ELCB） ３Ｐ＿＿AF １台

配線用遮断器(主回路)（MCCB） ３Ｐ＿＿AF ＿台

配線用遮断器(制御回路)（MCCB） ２Ｐ＿＿AF １台

可逆電磁接触器（MC） ＿台

－ 2-152 －

２．20．４ 自立形除塵機操作盤（動力回路付）【解説】

（１）準用規格

JEM 1265(2006)「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（２）単線結線図

図 ２．20．４－１ 除塵機操作盤 単線結線図

SC

MC

MCCB

ELCB

No.1 除塵機

EF Ｖ

VT

(注 2)

M

(注1)

除塵機操作盤

EF

２ Ｅ SC

MC

M

No.2 除塵機

MCCB

２ Ｅ SC

MC

M

水平ﾍﾞﾙﾄ ｺﾝﾍﾞﾔ

MCCB

２ Ｅ

SAR

(注 4)

Ａ Ａ Ａ

SC

MC

M

傾斜ﾍﾞﾙﾄ ｺﾝﾍﾞﾔ

MCCB

２ Ｅ

Ａ

(注5)

(注 3)

MCCB

スペースヒータ 盤内照明 コンセント 制御回路

SAR

(注 4)

1φ2W MCCB

(注1) 内はゲート数が2門の場合追加する。 (注2) 回路電圧が400Ｖ級の場合、電源電圧管理 のために、計器用変圧器(ＶＴ)を追加する。 200Ｖ級の場合はヒューズ(Ｆ)1 個となる。 (注 3) スペースヒータ、盤内照明、コンセント、制

御回路の電源は動力系統から供給する場合が有。 (注 4) 屋外の場合避雷器付とする。 (注 5) 傾斜ベルトコンベヤが有る場合は追加する。

－ 2-153 －

２Ｅリレー （2E） ＿個

進相コンデンサ（SC） ＿台

ヒューズ （EF） １式

配線用遮断器(保守用)（MCCB） ２Ｐ＿＿AF １台

スペースヒータ １組

盤内照明灯及びドアスイッチ（１扉あたり） １組

コンセント １個

計器用ヒューズ ＿個

計器用変圧器 ＿台

補助継電器 ＿個

限時継電器 ＿個

④ 付属品・予備品 １式

－ 2-154 －

（３）選定の解説

＊１ 仕様選定の注意事項

ａ.除塵機は、１台か２台かを選定し、２台の場合は図２．20．４－１単線結線図

の(注１)の部分を追加する。

ｂ.傾斜ベルトコンベヤが有る場合は図２．20．４－１単線結線図の(注５)の部分

を追加する。

表２．20．４－１ 盤面取付器具（注１）

取 付 器 具

１ 台 用

２ 台 用 単結･

外形図

記 号

備考

指 示 計

交流電圧計 交流電流計

1

1

1

2

1

3

1

4

Ｖ

Ａ

状

態

表

示

正転 逆転

1

1

1

1

2

2

2

2

SL

故

障

表

示

過負荷 過トルク(除塵機) 非常停止 警報停止 故障リセット ランプテスト

2

1

1

1

1

1

3

1

1

1

1

1

3

2

1

1

1

1

4

2

1

1

1

1

FL

操

作

ス

イ

ッ

チ

操作場所切換ｽｲｯﾁ 操作ｽｲｯﾁ （正転-停止-逆転） 照光式押ﾎﾞﾀﾝｽｲｯﾁ(正転)

照光式押ﾎﾞﾀﾝｽｲｯﾁ(逆転)

照光式押ﾎﾞﾀﾝｽｲｯﾁ(停止)

電圧計切換ｽｲｯﾁ 引ﾎﾞﾀﾝｽｲｯﾁ(非常停止)

1

1

2

2

2

1

1

1

1

3

3

3

1

1

1

2

3

3

3

1

1

1

2

4

4

4

1

1

COS

CS

PBL

PBL

PBL

VS

(注 3)

（注１）屋外形の場合は盤内監視操作面に取付けるものとする。

（注２）状態・故障表示器の内容は、基本的な場合を示し、除塵機、ベルトコンベヤ

の詳細構造、操作方式により変化する。

(注 2)

(注 2)

傾斜ｺﾝﾍﾞﾔ 有

傾斜ｺﾝﾍﾞﾔ 無

傾斜ｺﾝﾍﾞﾔ 有

傾斜ｺﾝﾍﾞﾔ 無

－ 2-155 －

－ 2-156 －

（注３）屋内形の場合のみ取付けるものとする。

屋外形の場合は操作用の小扉の開閉により操作場所が切換えられるものとする。

＊２ 仕様選定の注意事項

ａ.除塵機は、１台か２台かを選定し、２台の場合は図２．20．４－１単線結線図の

(注１)の部分を追加する。

ｂ.傾斜ベルトコンベヤがある場合は図２．20．４－１単線結線図の(注５)の部分を

追加する。

表２．20．４－２ 盤内取付器具

取 付 器 具

１ 台 用 ２ 台 用 単結・

外形図

記 号

備考

主 回 路

漏電遮断器(引込用) 配線用遮断器(主回路) 避雷器 配線用遮断器(制御回路)

可逆電磁接触器 ２Ｅリレー 進相コンデンサ

1

2

2

1

2

2

2

1

3

2

1

3

3

3

1

3

2

1

3

3

3

1

4

2

1

4

4

4

ELCB

MCCB

SAR

MCCB

MC

2E

SC

(注 2)

そ

の

他

ヒューズ 配線用遮断器(保守用) スペースヒータ 盤内照明灯 コンセント 計器用ヒューズ 計器用変圧器

1

1

1

1

1

1又は 2

1

1

1

1

1

1

1又は 2

1

1

1

1

1

1

1又は 2

1

1

1

1

1

1

1又は 2

1

Ｆ

MCCB

Ｆ

VT

(注 3) (注 3)

制

御

回

路

補助継電器 限時継電器

25

1

35

2

40

1

50

2

（注１）補助継電器及び限時継電器の数量は、基本的な場合を示し、除塵機、ベルトコ

ンベヤの詳細構造、操作方式により変化する。

（注２）建屋外で接続がある場合は避雷器を取付けるものとする。

（注３）回路電圧が 400Ｖの場合、計器用変圧器が必要となるため追加し、計器用ヒュ

ーズは２個とする。

(200Ｖの場合はヒューズ１個となり計器用変圧器は不要)

傾斜ｺﾝﾍﾞﾔ 有

傾斜ｺﾝﾍﾞﾔ 無

傾斜ｺﾝﾍﾞﾔ 有

傾斜ｺﾝﾍﾞﾔ 無

(注 1)

－ 2-157 －

２．21 補助継電器盤

（１）適用範囲

主ポンプ及び補機の連動制御及び保護を行うための器具類を収納する盤である。

高圧電動機盤・コントロールセンタと組合せて使用する。必要に応じて、PLC

を収納する。

（２）準用規格

JEM 1265「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（３）機器仕様

① 盤仕様

形 式 閉鎖自立形

使用場所 屋内

盤面数 面 ＊１

② 盤内取付器具 ＊２

補助継電器 個

限時継電器 個

液面継電器 個

盤内照明灯及びドアスイッチ（１扉当り） １組

スペースヒータ １組

③ 付属品・予備品 １式

－ 2-158 －

２．21 補助継電器盤 【解説】

（１）準用規格

JEM 1265(2006)「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」（準用）

JIS C 4540-1(2010)「電磁式エレメンタリ リレー 第１部：一般要求事項」

（２）選定の解説

＊１ 盤面数：１面当たりの補助継電器実装数を１２０個程度として算出する。

＊２ 継電器の個数：表、継電器個数の選定をもとに継電器の個数を選定する。

表２．21－１ 継電器個数の選定

ディーゼル機関 電 動 機

横 軸 立 軸 横 軸 立 軸

補助継電器 100＋100×ｎ 80＋100×ｎ 70＋60×ｎ 50＋50×ｎ

限時継電器 8＋20×ｎ 6＋15×ｎ 6＋15×ｎ 4＋10×ｎ

液面継電器 3 2 2 2

（注１）運転方式は、設計基準（ポンプ場）による。

（注２）取付器具の数量は基本的な数量を示し、ポンプの補機構成及び操作方

式により変動する。

（注３）ｎは主ポンプ台数

（注４）PLC を用いる場合はこの限りではない。

－ 2-159 －

２．22 計装盤

（１）適用範囲

水位又は流量の記録計等を取付けるための盤である。中央操作室に設置される。

（２）準用規格

JEM 1265「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（３）機器仕様

① 盤仕様

形 式 閉鎖自立形

使用場所 屋内

材 質 普通鋼又はステンレス鋼

② 盤面取付器具 ＊１

銘板（NP） １式

水位指示計取付余地 個分

流量指示計取付余地 個分

流量積算計取付余地 個分

記録計取付余地 個分

③ 盤内取付器具 ＊２

警報設定器取付余地 個分

変換器取付余地 個分

電源箱取付余地 個分

スペースヒータ 組

盤内照明灯及びドアスイッチ（１扉当り） １組

④ 付属品・予備品 １式

－ 2-160 －

２．22 計装盤 【解説】

（１）準用規格

JEM 1265(2006)「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（２）選定の解説

＊１、２ ① 必要に応じ数量を加算する。

② 計装盤の参考寸法を表２．22－１に示す。

表２．22－１ 計装盤の参考寸法

計装ループ数 盤 寸 法（m）

Ｗ Ｈ Ｄ

４ 0.7 2.3 0.8

８ 1.0 2.3 0.8

－ 2-161 －

２．23 監視操作盤

（１）適用範囲

主ポンプ及び補機等の機場全体の監視並びに操作を行うための盤である。

中央操作室に設置される。

（２）準用規格

JEM 1265「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（３）機器仕様

① 監視操作盤

ａ.形 式 コントロールデスク形、ミニグラフィックパネル形又は

PLC タッチパネルタイプ形

ｂ.使用場所 屋内

ｃ.材 質 普通鋼

ｄ.用 途 電源系統、主ポンプ、補機及び計装

② 盤面取付器具 ＊1

ａ.電源関係

受電電圧計（Ｖ） １個

受電電流計（Ａ） １個

故障表示器 ＿個

操作スイッチ（CS） ＿個

受電電力計（Ｗ） ＿個

受電力率計（PF） ＿個

b.主ポンプ関係

電動機電流計 ＿個

吐出弁開度計 ＿個

運転時間計 ＿個

状態表示器 ＿個

故障表示器 ＿個

操作スイッチ(主ポンプ)(停止-運転) ＿個

操作スイッチ(吐出弁)(閉-開) ＿個

非常停止 ＿個

－ 2-162 －

２．23 監視操作盤 【解説】

（１）準用規格

JEM 1265(2006)「低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ」

（２）選定の解説

＊１ 機場の機器の構成、操作方式により、指示計、状態表示、故障表示操作スイ

ッチの内容・数量を選定する。下記に基本的な場合を示す。

表２．23－１ 電源関係 盤面取付器具

取 付 器 具 ポ ン プ 形 式

備 考 区

分

内 容 ﾃﾞｨｰｾﾞﾙ機関 電 動 機

横軸 立軸 横軸 立軸

指

示

計

受電電圧計 受電電流計 受電電力計 受電力率計

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

(注 1)

(注 1)

故

障

表

示

受電過電流 受電地絡

1 1 1

1

1

1

操

作

ス

イ

ッ

チ

受電遮断器 入－ 切

1 1 (注 1)

（注１)高圧受電の場合に取付ける。

－ 2-163 －

ｃ. 補機及び計装関係

故障表示器 ＿個

内水位計取付余地 １個分

外水位計取付余地 １個分

ゲート開度計取付余地 １個分

ｅ. 共通

銘板(NP) １式

故障復帰 １個

ランプテスト １個

警報停止 １個

③ 付属品・予備品 １式

－ 2-164 －

表２．23－２ 主ポンプ関係 盤面取付器具

取 付 器 具 ポンプ形式

備 考 区

分

内 容 ﾃﾞｨｰｾﾞﾙ機関 電動機

横軸 立軸 横軸 立軸

指

示

計

電動機電流計 吐出弁開度計 運転時間計

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

状

態

表

示

操作場所中央 始動準備完了 始動 潤滑水通水 満水 運転 停止 吐出弁全開 吐出弁全閉

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

故

障

表

示

ディーゼル機関過速度 ディーゼル機関潤滑油圧異常低下 ディーゼル機関潤滑油温上昇 冷却水温度上昇 始動渋滞 電動機過負荷 電動機地絡 歯車減速機関潤滑油圧異常低下 軸受温度異常上昇 潤滑水量不足 吸水槽水位異常低下 非常停止

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

1

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

1

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

1

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

1

ｎ

操

作

ス

イ

ッ

チ

主ポンプ 停止－運転 吐出弁 閉－開 非常停止

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ

ｎ：主ポンプ台数

－ 2-165 －

－ 2-166 －

表２．23－２ 補機及び計装関係 盤面取付器具

取 付 器 具 ポンプ形式

備 考 区

分

内 容 ディーゼル

機関

電動機

横軸 立軸 横軸 立軸

指

示

計

内水位計取付余地 外水位計取付余地 ゲート開度計取付余地

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

故

障

表

示

冷却水､潤滑水､封水用水槽水位異常低下

空気槽圧異常低下

燃料小出槽油温度異常上昇 歯車減速機関潤滑油圧異常上昇 真空ポンプ補給水槽水位異常低下 補機故障

ｍ

1

1

1

1

ｍ

ｍ

1

1

1

ｍ

ｍ

1

1

ｍ

ｍ

1

ｍ

ｍ：補機台数

－ 2-167 －

２．24 非常用発電装置

（１）適用範囲

本装置は、商用電源停電時に施設運用に必要な負荷に対して、電源を供給する設

備である。

（２）準拠規格

① 発電機

JIS C 4034「回転電気機械」

JEC-2130「同期機」

JEM 1354「エンジン駆動陸用同期発電機」

JEM 1435「非常用陸用同期発電機」

② 原動機

JIS B 8002「往復動内燃機関－性能－」

JIS B 8014「定速回転ディーゼル機関性能試験方法」

LES 3001「陸用水冷ディーゼルエンジン（交流発電機用）」

③ 始動及び制御用蓄電池

JIS C 8704-1「据置鉛蓄電池 第１部：ベント」

JIS C 8704-2-1「据置鉛蓄電池 第 2-1 部：制御弁式－試験方法」

JIS C 8704-2-2「据置鉛蓄電池 第 2-2 部：制御弁式－要求事項」

④ 燃料小出槽 JIS G 3101 「一般構造用圧延鋼材」

（３）機器仕様

① 構 造

ａ．本装置は低圧の発電装置とし、原則として発電機、原動機、発電機盤（自動始

動充電機盤を兼ねる。搭載盤）始動用蓄電池を共通台床上に搭載する。

ｂ．型 式 オープン形又はパッケージ形 ＊１

② 発電機

ａ．定 格

形 式 開放形 ＊２

励磁方式 自励式又はブラシレス方式

定格出力 kVA ＊３

定格電圧 AC200Ｖ、220Ｖ、400Ｖ又は 440Ｖ ＊４

周波数 50Hz 又は 60Hz

相 数 三相３線式

力 率 0.8（遅れ） ＊５

定格の種類 連続

回転速度 製造者標準とする。 ＊６

絶縁の種類 Ｂ種以上

③ 原動機

ａ．定 格

原動機種類 ディーゼル機関 ＊７

定格出力 発電機出力に適合するもの。

定格回転数 発電機回転数に準じるもの。

潤滑方式 強制潤滑方式

冷却方式 ラジエター方式 ＊８

使用燃料 JIS 軽油／Ａ重油

過速度耐力 110％１分間（無負荷運転）

始動方式 電気始動（セルモータ）方式

回転速度変動率 JEM 1354 又は JEM 1435 による。

騒音指定 無し又は有り 機測１ｍにて dB ＊９

－ 2-168 －

２．24 非常用発電装置 【解説】 （１）準拠規格

① 発電機

JIS C 4034(1999)「回転電気機械」

JEC-2130(2016)「同期機」

JEM 1354(2018)「エンジン駆動陸用同期発電機」

JEM 1435(2018)「非常用陸用同期発電機」

② 原動機

JIS B 8002(2005)「往復動内燃機関－性能－」

JIS B 8014(1999)「定速回転ディーゼル機関性能試験方法」

LES 3001(2007)「陸用水冷ディーゼルエンジン（交流発電機用）」

③ 始動及び制御用蓄電池

JIS C 8704-1(2006)「据置鉛蓄電池 第１部：ベント形」

JIS C 8704-2-1(2006)「据置鉛蓄電池 第 2-1 部：制御弁式－試験方法」

JIS C 8704-2-2(2006)「据置鉛蓄電池 第 2-2 部：制御弁式－要求事項」

④ 燃料小出槽

JIS G 3101(2017)「一般構造用圧延鋼材」

（２）単線結線図

注１）回路電圧が 400Ｖ級の場合

電源電圧管理のために計器用

変圧器（VT）を追加する。

図２．24－１ 非常用発電装置 単線結線図

DE AG AC

EX

EF

MCCB

2xCT A AS

AVR

V

VS

F

励磁装置

整流器

MCCB

MCCB

制御回路 蓄電池

EF

オプション

ｋＷ kVA V Hz

－ 2-169 －

ｂ．エンジン付属装置

冷却水ポンプ（機付） １台

潤滑油ポンプ（機付） １台

潤滑油こし器 １台

潤滑油圧力計 １台

潤滑油温度計 １台

冷却水温度計 １台

調速機 １台

燃料噴射ポンプ １台

共通台床 １床

消音器 騒音指定 無し又は有り 出口１ｍにて dB １組 ＊９

ラジエータ １台

燃料タンク（搭載） 容量は製造者標準とする｡ １台 ＊10

保守用工具（専用工具、特殊工具） １組

※１ オプションについては解説に記す。

④ 発電機盤

ａ．型式 鋼板製搭載型 ＊11

ｂ．取付器具

交流電圧計 １個

同上用切換開閉器 １個

交流電流計 １個

同上用切換開閉器 １個

周波数計 １個

運転時間計 １個

過電圧継電器 １個

速度継電器 １個

集合表示灯 １式

切換開閉器 １個

操作開閉器 １個

低圧ヒューズ １式

配線用遮断器(MCCB)３Ｐ AF（発電機主幹） １台 ＊12

充電器 容量は製造者標準とする。 １台

⑤ 始動及び制御用蓄電池

ａ．型式 据置式鉛蓄電池（HS-E 又は MSE）

ｂ．容量 製造者標準とする。

ｃ．セル数 製造者標準とする。

⑥ 付属品・予備品 １式

－ 2-170 －

（３）選定の解説

ここでは、農業農村整備事業において採用される場合が多い、出力 300kVA 以下

の低圧ディーゼル発電装置について解説する。

＊１ 発電装置形式 ：オープン形、パッケージ形の何れかを選択する。

＊２ 発電機形式 ：陸用発電機では一般にオープン形が採用される。 ＊３ 定格出力 ：標準出力から選定する。 同期発電機の標準定格出力は、JEM 1354 及び JEM 1435

にて規定される。 20kVA、37.5kVA、50kVA、62.5kVA、75kVA、100kVA、125kVA、

150kVA、200kVA、250kVA 又は 300kVA

＊４ 定格電圧・周波数：負荷電圧より決定する。

－ 2-171 －

－ 2-172 －

＊５ 力 率 ：0.8（遅れ）を標準とする。

＊６ 回転速度 ：発電機極数により決定される。

50Hz 2 極：3000min-1 4 極：1500min-1

60Hz 2 極：3600min-1 4 極：1800min-1

特 性 ： 大電圧降下率

過速度耐力 JEM 1354 にて規定。

波形ひずみ率 （一般仕様書に記載）

過負荷耐力

効率 JEM 1354 にて規約効率で表される。

＊７ 原動機種類 ：ディーゼル機関を標準とする。

＊８ 使用燃料 ：燃料費、入手しやすさ、エンジンポンプ燃料との共用等を

考慮し、軽油、Ａ重油の何れかを選択する。

＊９ 騒音指定 ：① 騒音規制法等に基づき、「技術指針（高低圧編）」より

決定する。

② 発電装置本体の騒音の概略値を下記に示す。

オープン形 110dB（Ａ）

パッケージ形（一般形） 105dB（Ａ）

（低騒音形） 85dB（Ａ）

（超低騒音形） 75dB（Ａ）

＊10 燃料タンク ：発電装置に搭載されるタンクの容量は、２時間程度のもの

が多い。運転時間に対し燃料タンク容量が不足する場合は、

燃料小出槽を別途用意する。

燃料小出槽を使用する場合、装置本体の燃料タンクが搭載さ

れない場合がある。

＊11 自動始動発電機盤：搭載型の取付器具は、製造者標準とする。

＊12 発電機主幹 MCCB ：発電機定格出力電流値に応じ選定する。

（オプション）

※１

① 燃料小出槽

ａ．容 量 Ｌ

ｂ．材 質 一般構造用圧延鋼材 厚さ 3.2 ㎜以上

ｃ．付 属 品 油面計、フロートスイッチ(防爆構造)、架台

② 寒冷地対策 ：必要に応じ、寒冷地対策を施す。一般に、オイルパンヒータ、

冷却水ヒータ等が設けられることが多い。

対策内容については、エンジンにより異なるので、製造者標

準とする。

－ 2-173 －

２．25 直流電源装置

（１）適用範囲

常用電源（電力会社からの買電）が停電した場合などの非常時に、常用電源に代わ

って、負荷設備に電力を供給するための電源装置である。

（２）準用規格

JIS C 4402「浮動充電用サイリスタ整流装置」

（３）機器仕様

① 盤仕様

形式 自立閉鎖形

使用場所 屋内

② 盤面取付器具

銘板（NP） １式

直流電圧計（Ｖ） １個

直流電流計（Ａ） ２個

状態表示器 個 ＊１

故障表示器 個 ＊１

電圧計切替スイッチ １個

押ボタンスイッチ(PBS)(故障復帰、警報停止、ランプテスト) ３個

③ 盤内取付器具

配線用遮断器（MCCB Ｐ AF） 台 ＊２

充電器（容量 Ａ） １式 ＊３

負荷電圧補償装置（容量 Ａ） １式 ＊４

盤内照明灯及びドアスイッチ １組

蓄電池（容量 AH セル 個） １式 ＊５

④ 付属品・予備品 １式

－ 2-174 －

２．25 直流電源装置【解説】

（１）準用規格

JIS C 4402(2010)「浮動充電用サイリスタ整流装置」

（２）単線結線図

（３）選定の解説

＊１、２ 必要に応じ数量を加算する。

＊３ 常時負荷電流、蓄電池充電電流より、直流出力電流を計算し、容量を

選定する。

＊４ 負荷電流により容量を選定する。

＊５ 蓄電池は、負荷 低電圧より蓄電池個数を選定し、蓄電池放電時間、

放電パターンを加味の上、容量計算を行い選定する。

図２．25－１ 直流電源装置 単線結線図