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4 月のひと 川上弘美さん April 天理高校図書館は毎月「図書館だより」と「新着図書紹介」 を発行しています。「図書館だより」では季節にあわせた特 集や、話題の本を紹介しています。毎月届く新着図書はみな さんからのリクエスト本もたくさん含まれています。紹介さ れた本はすべて図書館に置いていますので、気になった本が あれば、ぜひ図書館に来て、手に取ってください。どこにあ るかわからない時は、遠慮なく尋ねてください。(*^_^*) 「4 月のひと」 川上弘美さんです。 「本屋大賞」特集 今年の本屋大賞は凪良ゆうさんの 『流浪の月』 に決まりまし た。 図書館は月~金は8時30分から19時まで 土は14時まで 開館しています。休み時間も開館していますので、ちょっと した隙間時間もご利用いただけます。(現在は閉館中) 凪良ゆうさんの『流浪 るろう の月』に決まりました。 [内容紹介] 誘拐された少女と、誘拐した大学生の二人を軸 にした物語。逮捕とともに二人が引き離される。だが、犯 罪の被害者と加害者という外形的な事実とは別に、二人の 内には当事者にしかわからない真実があった。 (朝日新聞デジタル記事より) [著者紹介] 滋賀県生まれ。“小説花丸”2006 年冬の号に 中編「恋するエゴイスト」が掲載される。翌年、長編『花 嫁はマリッジブルー』で本格的にデビュー。 (Amazon 著者紹介より) 本屋大賞ノミネート作品は 3 冊読みました。そのうちの 一冊ですが、これまで読んだことのない視点で書かれてい るのが、印象的でした。被害者、加害者という世間の決め つけの中で、生きる二人の未来がとても気になって、最後 まで一気に読んでしまいました。この作品出版の後、『わ たしの美しい庭』という作品を書いておられます。この作 品も気になるところです。 今年の本屋大賞は? 1958(昭和 33)年 4 月 1 日東京都生れ。1994(平成 6)年『神様』で第一回 パスカル短篇文学新人賞を受賞。1996 年『蛇を踏む』で芥川賞、1999 年『神様』 でドゥマゴ文学賞、紫式部文学賞、2000 年『溺レる』で伊藤整文学賞、女流文学 賞、2001 年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、2007 年『真鶴』で芸術選奨文部科 学大臣賞、2015 年『水声』で読売文学賞、2016 年『大きな鳥にさらわれないよ う』で泉鏡花文学賞を受賞。その他の作品に『椰子・椰子』『おめでとう』『龍宮』 『光ってみえるもの、あれは』『ニシノユキヒコの恋と冒険』『古道具 中野商店』『夜 の公園』『ざらざら』『ハヅキさんのこと』『どこから行っても遠い町』『パスタマシー ンの幽霊』『機嫌のいい犬』『なめらかで熱くて甘苦しくて』などがある。 (新潮社ホームページ) 『センセイの鞄』(新潮文庫) 居酒屋で恩師と再会した主人公・ツキ子。真面目で、 心優しい先生と言いたいことを言い合いながらお酒を 飲む楽しさに、凝り固まっていた心が癒されていきま す。お互いの年齢差は 30 歳ほどありますが、心の距離 はどんどん狭まっていきます。切なく感じる時もあり ますが、温かい気持ちになれる小説です。2001 年谷崎 潤一郎賞を受賞。 現在、図書館は学校休校に伴い、 閉館しています。貸出中の図書の 返却は 5 月 13 日まで延長します。 2020 年 4 月の天高図書館 「4 月の人」 「4 月の新着図書」

図書館だより 2020 年 April...4月のひと 川上弘美さん April 天理高校図書館は毎月「図書館だより」と「新着図書紹介」 を発行しています。「図書館だより」では季節にあわせた特

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4月のひと 川上弘美さん

April

★天理高校図書館は毎月「図書館だより」と「新着図書紹介」

を発行しています。「図書館だより」では季節にあわせた特

集や、話題の本を紹介しています。毎月届く新着図書はみな

さんからのリクエスト本もたくさん含まれています。紹介さ

れた本はすべて図書館に置いていますので、気になった本が

あれば、ぜひ図書館に来て、手に取ってください。どこにあ

るかわからない時は、遠慮なく尋ねてください。(*^_^*)

★「4月のひと」は川上弘美さんです。

★「本屋大賞」特集

今年の本屋大賞は凪良ゆうさんの『流浪の月』に決まりまし

た。

★図書館は月~金は8時30分から19時まで 土は14時まで

開館しています。休み時間も開館していますので、ちょっと

した隙間時間もご利用いただけます。(現在は閉館中)

凪良ゆうさんの『流浪る ろ う

の月』に決まりました。

[内容紹介] 誘拐された少女と、誘拐した大学生の二人を軸にした物語。逮捕とともに二人が引き離される。だが、犯

罪の被害者と加害者という外形的な事実とは別に、二人の内には当事者にしかわからない真実があった。 (朝日新聞デジタル記事より) [著者紹介] 滋賀県生まれ。“小説花丸”2006年冬の号に中編「恋するエゴイスト」が掲載される。翌年、長編『花嫁はマリッジブルー』で本格的にデビュー。 (Amazon 著者紹介より) 本屋大賞ノミネート作品は 3冊読みました。そのうちの

一冊ですが、これまで読んだことのない視点で書かれているのが、印象的でした。被害者、加害者という世間の決めつけの中で、生きる二人の未来がとても気になって、最後まで一気に読んでしまいました。この作品出版の後、『わたしの美しい庭』という作品を書いておられます。この作品も気になるところです。

今年の本屋大賞は?

1958(昭和 33)年 4月 1日東京都生れ。1994(平成 6)年『神様』で第一回

パスカル短篇文学新人賞を受賞。1996年『蛇を踏む』で芥川賞、1999年『神様』

でドゥマゴ文学賞、紫式部文学賞、2000年『溺レる』で伊藤整文学賞、女流文学

賞、2001年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、2007年『真鶴』で芸術選奨文部科

学大臣賞、2015年『水声』で読売文学賞、2016年『大きな鳥にさらわれないよ

う』で泉鏡花文学賞を受賞。その他の作品に『椰子・椰子』『おめでとう』『龍宮』

『光ってみえるもの、あれは』『ニシノユキヒコの恋と冒険』『古道具 中野商店』『夜

の公園』『ざらざら』『ハヅキさんのこと』『どこから行っても遠い町』『パスタマシー

ンの幽霊』『機嫌のいい犬』『なめらかで熱くて甘苦しくて』などがある。

(新潮社ホームページ)

『センセイの鞄』(新潮文庫)

居酒屋で恩師と再会した主人公・ツキ子。真面目で、心優しい先生と言いたいことを言い合いながらお酒を飲む楽しさに、凝り固まっていた心が癒されていきます。お互いの年齢差は 30歳ほどありますが、心の距離はどんどん狭まっていきます。切なく感じる時もありますが、温かい気持ちになれる小説です。2001年谷崎潤一郎賞を受賞。

現在、図書館は学校休校に伴い、閉館しています。貸出中の図書の返却は5月13日まで延長します。

2020 年 図書館だより

4月の天高図書館

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「4 月の新着図書」