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パナソニックグループの創業者、松下幸之助は「心身の健康は一番大切な基本条件となるもの」と言っています。パナソニックグループ の経営理念に示された「人間尊重」の精神に基づき、パナソニックモバイルコミュニケーションズでは、従業員の健康確保は重要な経営 活動と捉え、「健康経営宣言」を制定致しました。 重点施策 1.生活習慣病の予防(健康診断受診・啓発推進による疾病予防と健康増進) 法定定期健康診断のみならず、がん検診や歯科健診受診を推進し、健康の維持や疾患の予防・早期発見に役立てるとともに、 健診の機会をとらえた啓発活動により疾病予防と健康増進を推進します。 2.総合メンタルヘルス対策の推進 セルフケア、ラインケアを充実させ個々の不調への早期の気づき、早期対応をするとともに、ストレスチェックの組織分析を活用 し、エンゲージメントの高い組織風土に改善していきます。 3.健康づくり支援と職場コミュニケーションの活性化 自らの体調管理や健康づくりのきっかけを提供するとともに、コミュニケーション活性化により闊達な職場風土づくりを推進しま す。 4.禁煙への取り組み 喫煙対策3か年計画により実現した、「屋内喫煙所全廃」による、受動喫煙のない環境を維持するとともに、喫煙者には禁煙に 向けた動機付け、禁煙支援を行います。 5.ヘルスリテラシーの強化 従業員が、「健康な生活を送るために必要な情報を手に入れ、行動に移すことができる能力=ヘルスリテラシー」を高められる よう支援します。 2019年 4月 1日 パナソニック モバイルコミュニケーションズ株式会社 代表取締役社長 武藤 正樹 パナソニックモバイルコミュニケーションズ健康経営宣言 パナソニックモバイルコミュニケーションズは、事業を通じて世界中の皆様の『くらし』の向上と社会の発展に貢献し続けるために、 すべての人が心身ともに健康で病気や怪我をすることなく会社生活を過ごし、退職後も健康であることを目指します。そして、働く ことを通じて自己成長、働きがい生きがいを実感し、一人ひとりの能力を最大限に発揮できる職場環境を実現します。 健康経営宣言

健康経営宣言 - Panasonic · パナソニックモバイルコミュニケーションズ健康経営宣言 パナソニックモバイルコミュニケーションズは、事業を通じて世界中の皆様の『くらし』の向上と社会の発展に貢献し続けるために、

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パナソニックグループの創業者、松下幸之助は「心身の健康は一番大切な基本条件となるもの」と言っています。パナソニックグループの経営理念に示された「人間尊重」の精神に基づき、パナソニックモバイルコミュニケーションズでは、従業員の健康確保は重要な経営活動と捉え、「健康経営宣言」を制定致しました。

重点施策 1.生活習慣病の予防(健康診断受診・啓発推進による疾病予防と健康増進)

法定定期健康診断のみならず、がん検診や歯科健診受診を推進し、健康の維持や疾患の予防・早期発見に役立てるとともに、健診の機会をとらえた啓発活動により疾病予防と健康増進を推進します。

2.総合メンタルヘルス対策の推進 セルフケア、ラインケアを充実させ個々の不調への早期の気づき、早期対応をするとともに、ストレスチェックの組織分析を活用し、エンゲージメントの高い組織風土に改善していきます。

3.健康づくり支援と職場コミュニケーションの活性化 自らの体調管理や健康づくりのきっかけを提供するとともに、コミュニケーション活性化により闊達な職場風土づくりを推進します。

4.禁煙への取り組み 喫煙対策3か年計画により実現した、「屋内喫煙所全廃」による、受動喫煙のない環境を維持するとともに、喫煙者には禁煙に向けた動機付け、禁煙支援を行います。

5.ヘルスリテラシーの強化 従業員が、「健康な生活を送るために必要な情報を手に入れ、行動に移すことができる能力=ヘルスリテラシー」を高められるよう支援します。

2019年 4月 1日 パナソニック モバイルコミュニケーションズ株式会社

代表取締役社長 武藤 正樹

パナソニックモバイルコミュニケーションズ健康経営宣言

パナソニックモバイルコミュニケーションズは、事業を通じて世界中の皆様の『くらし』の向上と社会の発展に貢献し続けるために、すべての人が心身ともに健康で病気や怪我をすることなく会社生活を過ごし、退職後も健康であることを目指します。そして、働くことを通じて自己成長、働きがい生きがいを実感し、一人ひとりの能力を最大限に発揮できる職場環境を実現します。

健康経営宣言

健康経営体制・レビュー

社長

人事責任者・担当者

パナソニック コネクティッドソリューションズ 労働組合 横浜支部

パナソニック健康保険組合 横浜佐江戸地区 健康管理室

労働組合 産業保健スタッフ 会社

パナソニックモバイルコミュニケーションズ 安全衛生委員会

経営トップの方針のもと、会社、健康保険組合、労働組合が連携し、三位一体となって施策の実施、強化・拡充を推進しています。安全衛生委員会を定期開催し、年間計画の立案とレビュー、四半期ごとの進捗管理を実施し、データに基づいたPDCAサイクルを回す取り組みを行っています。

実績

従業員のメンタルヘルスへの課題意識は高く、2016年の開始以来、9割を超える受検率で推移しています。運動習慣への関心の指標となる「歩数自覚率(自分の一週間の歩数が大体何歩くらいなのかを自覚している割合)」は、徐々に高まりつつありますが、おおむね半数程度です。BMI25以上の肥満の割合は、徐々に増えつつあり、更なる対策が必要です。 一方、2015年度の「喫煙対策3か年計画」の実施を機に喫煙率は低下し、2019年には14%を切りました。

2014 2015 2016 2017 2018 2019 目標(2022)

肥満陽性率 26.8% 29.2% 21.9% 25.8% 26.8% 28.8% 25.0%

喫煙率 28.6% 24.6% 16.7% 16.7% 14.5% 13.8% 12.0%

歩数自覚率 25.0% 32.3% 45.8% 46.7% 51.4% 48.3% 60.0%

ストレスチェック受検率 97.9% 96.5% 94.6% 97.4% 100%

健康行動指標の推移

2014 2015 2016 2017 2018 2019 目標(2022)

血圧 20.3% 20.7% 15.8% 20.8% 12.4% 9.4% 9.4%

脂質 21.2% 22.0% 16.5% 15.4% 17.0% 19.8% 17.0%

血糖値 3.8% 2.5% 1.3% 5.3% 5.3% 5.2% 5.0%

定期健康診断有所見率の推移

長らく、高水準で課題となっていた「血圧」の有所見率は、社員食堂での「ヘルスアップ食堂」の取組(減塩啓発キャンペーン他)などにより、低減しています。一方、血中脂質の有所見者は前項の肥満陽性率の上昇と軌を一にして増加傾向です。

法定の健康診断項目に胃部検査、便潜血検査などの検査を追加した定期健康診断を実施し、イントラネット上の「いきいき健康ナビゲーションシステム」や産業医・産業保健スタッフによるフィードバックにより、健診結果の正しい理解と健康意識の向上を図るとともに、精密検査や医療機関受診の勧奨を徹底しています。さらに健診結果に基づく「健康リスク区分判定」を各個人に通知し、健康に対する意識を高めるとともに、健康高リスク者への就業措置プロセスを明確化しています。 また、がんの早期発見に向けて、毎年、事業場構内に、婦人科健診バスを配置し、就業時間中に乳がん・子宮がん検診が受けられるよう配慮しています。

健康経営の主な取り組み

健康診断

事業場構内での子宮がん検診・乳がん検診

メンタルヘルスケア

健康管理室では、常勤の産業医・産業保健スタッフが、相談・カウンセリング、休・復職の支援にあたり、再発防止や各種メンタルヘルス教育を行うことで、社員および職場を支援しているほか、EAP(従業員支援プログラム)機関とも提携し、社外の専門家とも相談できるようになっています。 ストレスチェックでは、診断による社員のセルフケアを支援するとともに、集団分析結果をEOS(従業員意識調査)など他の社内調査と統合して経営層にフィードバックし、ストレス低減、職場活性化を支援しています。

ストレスチェック 組織分析フィードバック

管理監督者のためのメンタルヘルス研修

健康増進イベント

横浜地区パナソニックグループ各社と連携して、AJTA(競技玉いれ)大会、健康イベント、体組成測定会、禁煙チャレンジウィーク、RIZAP健康セミナー、「安養寺スポーツ塾」などのたくさんのイベント・健康増進活動を推進しています。また、労働組合と共催の「チーム対抗ウォークラリーイベント」も毎年開催しています。

昼休みに気軽に参加できる StreetAJTA(競技玉入れ)大会

チーム対抗で1か月間の歩数を競う 「労使共催ウォークラリーイベント」

昼休みに血圧・肺活量・血管年齢・体組成 を測定し健康マインドを高める健康イベント

実業団屈指の実力の女子陸上部との コラボの「安養寺スポーツ塾」

テレビCMで話題のRIZAPによる健康セミナー

社員食堂での健康経営活動

パナソニック健康保険組合が提唱する「ヘルスアップ食堂」の認証を受け、社員食堂全メニューの塩分カロリーの表示、減塩キャンペーンなどの活動も展開しています。

塩分の適切な摂取量の啓発 キャラクター「てきちゃん」

スープをすくわずに具だけ食べられる穴あきレンゲ

栄養表示(エネルギー・塩分) →毎日・全品

5月のウエルネステーマ 「減塩」特集

6月のウエルネステーマ 「メタボ」特集

エネルギー・塩分・組み合せ の啓発卓上POP 健康に役立つ食材

「まごわやさしい」のポスター

喫煙対策

横浜地区パナソニックグループ各社と共同で、2014年から「喫煙対策3か年計画」を推進し、パナソニックグループ内で、いち早く屋内喫煙室の全廃を実現し「受動喫煙の排除と喫煙率20%未満」を達成しました。

●禁煙促進 ●受動喫煙排除

屋内喫煙所廃止 合意形成

適切な 屋外喫煙所設定

計画の 周知と共有

全員 アンケート・意見収集

環境測定・ 評価

禁煙啓発PR

0.00%

5.00%

10.00%

15.00%

20.00%

25.00%

30.00%

2014 2015 2016 2017 2018 2019

喫煙率

3ヵ年計画立案 (2014.10)

屋内喫煙所全廃 (2016.5.31)

社外からの評価

横浜市では、従業員等の健康保持・増進の取組が、将来的に企業の収益性等を高める投資であると捉え、「健康経営」の概念を幅広く普及させるため、健康経営に取り組む事業所を、「横浜健康経営認証事業所」として認証しています。 パナソニックモバイルコミュニケーションズ(株)では、健康・安全衛生の取組みについて外部の視点の評価を受け、今後の更なる向上に結びつけるため、この認証に応募いたしました。その結果、横浜市当局および外部専門家による認証委員会の審査により、「最高ランク」に該当する「クラスAAA」の評価をいただきました。横浜市が実施している「よこはまウォーキングポイント」などの活動に加え、今後も横浜市と連携して健康経営に取り組んでまいります。

社外からの評価

横浜健康経営認証2018 「クラスAAA」認証

「安全衛生優良企業」とは、労働者の安全や健康を確保するための対策に積極的に取り組み、高い安全衛生水準を維持・改善しているとして、厚生労働省から認定を受けた企業のことです。 この認定を受けるためには、過去3年間労働安全衛生関連の重大な法違反がないなどの基本事項に加え、労働者の健康保持増進対策、メンタルヘルス対策、過重労働対策、安全管理など、幅広い分野で積極的な取組を行っていることが求められます。 パナソニックモバイルコミュニケーションズ(株)では、健康・安全衛生の取組みについて外部の視点の評価を受け、今後の更なる向上に結びつけるため、審査に応募いたしました。 その結果、 1.総合的な健康・安全衛生活動の安全衛生委員会を主軸としたPDCAのしくみが確立されている 2.「過重労働撲滅に向けた緊急対策」・「働き方改革」に向けた積極的な取組を進めている 3.健康保持・増進に向けた取組に積極的で継続的な熱意が認められる 4.厚生労働省「あんぜんプロジェクト」への参加によって安全衛生活動の「見える化」を進めている 5.横浜市「横浜健康経営認証」の最高ランクを獲得している などの点が高く評価され、「安全衛生優良企業」に認定されました。

厚生労働省 安全衛生優良企業 認定(平成30年03月14日~令和03年03月13日)

https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kenko-iryo/kenkozukuri/kakushu/life_style/ninsho/page01.html

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000075611.html