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一言ご挨拶致します。 過日、「代表役員会」から推挙を受け、「春期定例 役員会」書面議決により、「全学同窓会」の旗振り 役を再任頂きました。これまで以上に気を引き締め て、会員の皆様方に接していきたいと思いますので よろしくお願いします。 さて昨年11月、中国・湖北省武漢市で発生したと される「新型コロナウイルス」の感染拡大は、瞬く 間に全世界を駆け巡り、その結果、今年開催予定だっ た「東京オリンピック・パラリンピック大会」を始 めとしたほとんどの国際スポーツ各種イベントが中 止・延期となるほか社会・経済活動全ての面を停止 させ、医療現場の崩壊を引き起こす等、世界中を震 撼させる事態となりました。 我が国では「水際阻止」を図るべく厳重な警戒が 行われましたが、進展する国際化により、国内外か ら多数のウイルス感染陽性者が発生しました。その ため国は4月中旬に全都道府県に「非常事態宣言」 を発して、飛沫・接触感染阻止策として不用・不急 時の移動・外出を制限し、「密集・密閉・密接」の いわゆる3密の回避、また企業に対しては時差出勤・ テレワークの奨励、店舗・飲食業には休業の要請・ 指示が行われました。教育面についても、学校休校・ 卒業式中止もしくは最低限規模での実施、新年度入 学式の中止、授業のオンライン実施など、極度に徹 底した「人と人との接触」を避ける要請・指示を講 じました。まずは事態の鎮静化による国民の生命の 安全を最優先とした対策が講じられたところです。 母校・佐賀大学では、いち早く大学構内の「クラ スター化」阻止・安全確保の観点から、大学が定め る活動制限(5段階)「レベル4」の指針を発表して、 学生の校内施設への立ち入り禁止、課外活動全面禁 止、学内会議・授業はオンライン利用・Web化等 といったウイルス持込・感染拡大阻止策が図られま した。 同窓会業務においても大きな影響がありました。 事務局を置く同窓会館「菱の実会館」使用が制限さ れる事態となり、時あたかも年間業務計画を審議頂 く「春期定例役員会」の開催時期でしたが、「代表 役員会」により急遽書面会議で意見を聴取すること となりました。またメイン行事の一つである兒玉学 長や各学部長等大学本部との「意見交換会」は延期 (7月以降)、有朋会・楠葉同窓会・農学部同窓会で もそれぞれ書面会議という、これまでに例を見ない 事態となったところです。 こうした緊急・突発的事態の危機管理策に対して は、種々異見・見解は生じてくるものの、まずは迅 速な「事態の拡大阻止、更には事態影響の軽減・改 善」といった初期対応策こそが肝要であり、今回、国・ 自治体の対応が功を奏して「宣言」からほぼ1か月 半という、諸外国では類を見ない速さで「事態解除」 となったところであります。 今後は、これら諸施策の検証を行い第2波・第3 波の再発を想定した対応策に加えて、国民の自覚あ る行動の喚起や疲弊した社会経済の復旧・復興策、 特にこれからの社会を背負っていく学生支援対策や 教育制度改革の検討も喫緊の課題となっていくので はないでしょうか。 今、大学はひと頃の閑散としたキャンパスが、「マ スク姿」の学生さん方の往来で徐々に以前の賑わい を取り戻しつつありますが、早く往時の自転車が行 き交う・処々で語らいがある、活気溢れた構内を取 り戻してもらいたいものです。 佐賀大学同窓会 会長 川 副   操  (農学・S44年卒)  1 佐賀大学同窓会報 第33号 会報編集委員会 発 行 佐賀大学同窓会 発行日 2020年7月1日 佐賀市本庄町1 佐賀大学 菱の実会館内 TEL 0952-23-1253 FAX 0952-25-5700 E-mail [email protected] ホームページ http://sadai.jp/alumni/ 編 集 危機管理の重要性 危機管理の重要性

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 一言ご挨拶致します。 過日、「代表役員会」から推挙を受け、「春期定例役員会」書面議決により、「全学同窓会」の旗振り役を再任頂きました。これまで以上に気を引き締めて、会員の皆様方に接していきたいと思いますのでよろしくお願いします。

 さて昨年11月、中国・湖北省武漢市で発生したとされる「新型コロナウイルス」の感染拡大は、瞬く間に全世界を駆け巡り、その結果、今年開催予定だった「東京オリンピック・パラリンピック大会」を始めとしたほとんどの国際スポーツ各種イベントが中止・延期となるほか社会・経済活動全ての面を停止させ、医療現場の崩壊を引き起こす等、世界中を震撼させる事態となりました。 我が国では「水際阻止」を図るべく厳重な警戒が行われましたが、進展する国際化により、国内外から多数のウイルス感染陽性者が発生しました。そのため国は4月中旬に全都道府県に「非常事態宣言」を発して、飛沫・接触感染阻止策として不用・不急時の移動・外出を制限し、「密集・密閉・密接」のいわゆる3密の回避、また企業に対しては時差出勤・テレワークの奨励、店舗・飲食業には休業の要請・指示が行われました。教育面についても、学校休校・卒業式中止もしくは最低限規模での実施、新年度入学式の中止、授業のオンライン実施など、極度に徹底した「人と人との接触」を避ける要請・指示を講じました。まずは事態の鎮静化による国民の生命の安全を最優先とした対策が講じられたところです。

 母校・佐賀大学では、いち早く大学構内の「クラスター化」阻止・安全確保の観点から、大学が定める活動制限(5段階)「レベル4」の指針を発表して、学生の校内施設への立ち入り禁止、課外活動全面禁

止、学内会議・授業はオンライン利用・Web化等といったウイルス持込・感染拡大阻止策が図られました。 同窓会業務においても大きな影響がありました。事務局を置く同窓会館「菱の実会館」使用が制限される事態となり、時あたかも年間業務計画を審議頂く「春期定例役員会」の開催時期でしたが、「代表役員会」により急遽書面会議で意見を聴取することとなりました。またメイン行事の一つである兒玉学長や各学部長等大学本部との「意見交換会」は延期(7月以降)、有朋会・楠葉同窓会・農学部同窓会でもそれぞれ書面会議という、これまでに例を見ない事態となったところです。

 こうした緊急・突発的事態の危機管理策に対しては、種々異見・見解は生じてくるものの、まずは迅速な「事態の拡大阻止、更には事態影響の軽減・改善」といった初期対応策こそが肝要であり、今回、国・自治体の対応が功を奏して「宣言」からほぼ1か月半という、諸外国では類を見ない速さで「事態解除」となったところであります。 今後は、これら諸施策の検証を行い第2波・第3波の再発を想定した対応策に加えて、国民の自覚ある行動の喚起や疲弊した社会経済の復旧・復興策、特にこれからの社会を背負っていく学生支援対策や教育制度改革の検討も喫緊の課題となっていくのではないでしょうか。

 今、大学はひと頃の閑散としたキャンパスが、「マスク姿」の学生さん方の往来で徐々に以前の賑わいを取り戻しつつありますが、早く往時の自転車が行き交う・処々で語らいがある、活気溢れた構内を取り戻してもらいたいものです。

� 佐賀大学同窓会 会長 川 副   操 (農学・S44年卒) 

第 33 号佐賀大学同窓会報  2020.7.1

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佐賀大学同窓会報 第33号 会報編集委員会

発 行 佐賀大学同窓会発行日 2020年7月1日

佐賀市本庄町1 佐賀大学 菱の実会館内TEL 0952-23-1253FAX 0952-25-5700E-mail [email protected]ホームページ http://sadai.jp/alumni/

編 集

危機管理の重要性危機管理の重要性

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 昨年10月1日に佐賀大学長に就任しました兒玉です。同窓会の皆様には、平素より本学の運営、特に学生の学習環境の充実及び就職支援等に多大なご尽力を賜り、厚く御礼を申し上げます。学長就任から9カ月が経過しました。この機会をお借りして、同窓会の皆様に佐賀大学の近況をご報告したいと思います。

1 「佐賀大学授業開放」制度の導入 現在、人生100年時代を見据え、様々な年齢や経験を持つ方々の生涯学習に対するニーズは非常に高くなっています。そこで、10月1日から「佐賀大学授業開放」制度をスタートしました。令和元年度は34科目の教養教育科目を市民へ開放し、95名の方が受講しました。これから対象科目を増やしていきます。学生にとっても市民の方々と共に学ぶことは大変刺激になり、良い教育効果が期待できます。多くの同窓会の皆様が受講生として来学されることを楽しみにしています。

2 「共同研究講座」制度の導入・設置 研究活動の活性化を目指して、4月1日から「共同研究講座」制度を導入しました。大学教員と企業等の研究者が共同で研究を行い、双方協力して研究成果を挙げる点がこれまでにない特徴です。同日に本学で初の共同研究講座「創薬科学共同研究講座」を大原薬品工業株式会社とともに設置しました。この講座では、造血器腫瘍の新規治療薬及び新規診断薬を開発し、社会に貢献することを目指しています。

3 文部科学省との徹底対話 文部科学省は、中央教育審議会答申「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」を踏まえ、令和4年からの6年間(第4期中期目標期間)の国立大学のあり方を見すえた「国立大学改革方針」を発表し、大学の規模の適正化を含めた大きな転換の方向

性を示しています。佐賀大学もこの改革方針に対して2月に文部科学省との徹底対話を行い、大学のあるべき姿、地域の中で果たすべき役割等について意見交換を行いました。

4 10年後の佐賀大学を見据えた取組 佐賀大学では、このような国による改革の動きに加え、第4次産業革命やSociety5.0といった新しい社会の到来に対して、本学が進むべき「これから」を示す羅針盤として、4月1日に「佐賀大学のこれから-ビジョン2030-」を策定しました。この中で10年後に目指す大学像を「佐賀大学に関わる人々が誇れる大学」「佐賀大学で学びたいと選ばれる大学」「地域社会から期待、信頼される大学」とし、そのために必要となる本質的で主体的な改革を示しています。改革を進めることで、地域に根差し、地域に必要とされる大学として活躍していきたいと考えています。

5 新型コロナウイルス感染症対策への取組 本学でも学生の健康面、安全面を考慮して、学位記授与式、入学式を中止しました。また、今年度前学期の授業開講を4月20日に延期しました。今は試行錯誤を繰り返しながら、Webを活用した遠隔授業の導入、生活支援策の活用等により、学生が安心して修学できるよう、教職員一丸となって努力を続けています。また、医学部附属病院では、地域医療の砦として佐賀県とも連携しながら必要な対策・支援を行っています。

 新しい佐賀大学のキャッチフレーズは、「志、挑戦、そして未来へ」です。この意志を実現できるよう、微力ながら大学運営に尽力していく所存ですので、同窓会の皆様におかれましては、引き続き、格別のご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

� 国立大学法人佐賀大学 学長 兒 玉 浩 明 (理工・S58年卒) 

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佐賀大学の近況報告佐賀大学の近況報告

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KAGOSHIMA

KANSAI

鹿児島県支部総会・懇親会 令和2年1月18日午後6時から、鹿児島市内のホテル「レクストン鹿児島」において、鹿児島県支部の総会及び懇親会が開催された。本部から川副操佐賀大学同窓会会長、山田直行有朋会会長、江口洋一楠葉同窓会会長、穗屋下茂理工学部同窓会会長、並びに水田和彦佐賀大学同窓会副理事長・農学部同窓会副会長のご参加をいただき、県内各地(1名は横浜市在住)から駆けつけた支部会員14名(うち女性1名)の出席のもと、再会を喜び語らい、楽しい集いとなりました。 総会は、まず会計担当の今村淳一氏より会計報告がなされ、支部長の挨拶に引き続いて、本部を代表して川副同窓会会長から支部会開催の祝辞と同窓会全体の活動状況について報告がありました。 懇親会は支部会員最年長の竹下威氏(文理・S29

関西支部総会・懇親会 令和2年2月8日㈯、「神仙閣  大阪店」(大阪駅前第一ビル12F)にて関西支部総会・懇親会を開催した。今回は有志10名にて事前に3度の会合を持ち、「会則(案)の作成」及び「役員の選任(案)」等について議論し、総会に諮ることにした。当日は最近の新型コロナウイルス等の問題がある中にも拘らず同窓生40名が出席した。来賓として大学本部より兒玉学長、同窓会本部から川副会長と各学部(教育、経済、理工、農学)同窓会会長の皆様方にご出席戴いた。今回より「第一部 総会」、「第二部 懇親会」とした。進行役を加島明彦氏(経済・S58年卒)、永松忠彦氏(理工・H9年卒)の両氏にお願いした。 総会では議長に深川義隆氏(農学・S44年卒)を選出した。「会則(案)」及び「役員の選任(案)」を提案し、承認戴いた。「H30年11月の会計報告」を赤水宏次氏(経済・S58年卒)より、次に「会計監査報告」を猿渡千歳氏(教育・S47年卒)より説明し、それぞれを承認して戴き第一部を終了し、第二部「懇親会」へと移った。 第二部の「懇親会」では先ず、後藤田和正氏(理工・S53年卒)よりご来賓の皆様方を紹介して戴いた。次に支部長より歓迎の挨拶を行い、お忙しい中ご出席戴いた兒玉学長、川副同窓会会長及び各学部同窓会会長の皆様方への感謝を述べた。ご来賓の挨

拶を兒玉学長、川副会長より戴き、「最近の大学の置かれた厳しい環境を乗切る為に、大学、地元自治体及び企業が協力して大学を盛り上げていく必要があり、その為に同窓会活動も大いに期待されている。」との事であった。 深川氏の乾杯の発声の後、会食・歓談となった。暫くして各学部同窓会長より各学部の現状報告等をして戴いた。引き続き各テーブル毎に自己紹介・近況等を話してもらった。最後に学生歌斉唱「楠の葉の」、佐高寮歌「南に遠く」を合唱し、赤水宏次氏の“一本締め”でお開きとした。 今回も数名の初参加があった。今後は毎年開催していくことになったので、毎年参加が難しい方は2~3年に一度は是非とも参加して欲しいとお願いした。今後の課題として20~40代の若い同窓生に継続参加して戴ける会にする為の工夫が必要である。  支部長 田中  誠(理工・S47年卒)

年卒)の音頭による乾杯、水田同窓会副理事長の音頭で「巻頭言」に引き続き「南に遠く」、佐賀大学学生歌「楠の葉の」を高らかに熱唱しました。その後鹿児島の食を堪能しつつ、出席者それぞれが学生時代の思い出や、人生の喜怒哀楽を含めた自己紹介と近況の報告を行い、さらに酒盃を交わしながら歓談し、少人数を忘れるかのような賑やかな、 有意義な懇親会となり、最後に初参加の山本成也氏(理工・H23年卒)の一本締めでお開きになりました。さらに恒例により二次会へと足が進みました。  支部長 上田 耕平(文理・S39年卒)

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支部だより支部だより

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佐賀県内地区会佐賀県内地区会

 ゴールデンウィーク明けの五月晴れの朝、医学部と附属病院を撮りました。左写真は医学部で、左から、食堂、学生会館、看護学科棟、医学科校舎講義

棟です。右写真は附属病院で、まだ一部分工事中ですがだいぶ出来上がりました。  文責:江村  正(医学・S62年卒)

佐賀大学の風景

唐津地区会第3回総会・懇親会 唐津地区会は、第3回総会を令和2年2月8日午後2時半に志道公民館において山口有朋会副会長、竹下・荒木・水田大学同窓会副理事長、小玉理工学部同窓会副会長、平野同窓会事務局長をご来賓としてお迎えし、宮崎幹事の司会で開会しました。 来賓挨拶では、平野事務局長より大学の学部増設などの現状を話して頂きました。更に、地区会事業報告の後には、役員の改選や医学部の入会、役員会員数の増強などによる唐津地区会活動の活発化を図る規約改正の議案を承認して頂きました。 その結果、地区役員数4名を約10名に増員でき、医学部にも役員になって頂くことができたので、今後とも、大学同窓会の皆様のご指導を受けながら、唐津地区会を活性化して大学及び同窓会の発展に力を合わせて努力していきたいと思います。 議事が終了して記念撮影の後、唐津市大良公民館長の金嶽氏より、「唐津市の地域のあり方と現状~

経験で感じたこと」の講演があり、馬渡島など離島振興の事例、小学校と公民館の交流促進、田舎の伝統的な価値を高める必要性などが話されました。 謝辞を前田新会長が述べられ、その後懇親会となり、新会長の挨拶、新副会長の乾杯、松本幹事の万歳三唱で、楽しく激しい飲み方が体験できました。ご出席頂いた佐賀大学同窓会来賓の皆様、唐津市会員の皆様、各学部会員の皆様方に感謝致します。  会長 牛草 寛志(農学・S46年卒)

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令和2年度(2020年度)春期定例役員会

 2020年度春期定例役員会は新型コロナウイルス感染の拡大を防ぐため、書面会議により行われました。 書面審議の結果、令和元年度事業報告・決算報告、令和2年度事業計画案・予算案及び新役員のご承認をいただきました。 川副 操会長は任期の2年が終了しましたが、令和2年度から引き続き再任されました。

1.会報発行事業  佐賀大学同窓会報「楠の葉」31、32号発行。  31号は会員へ発送、32号はホームページに掲載。2.事業活動 1)県外支部会、佐賀県内地区会等活動    8支部会(県外)、1職域支部会、4地区会(県

内)の開催 2)佐賀大学と佐賀大学同窓会の意見交換会   大学側から14名、同窓会側から11名参加 3)佐賀大学校友会への支援    校友会費として2,852,500円の支援(1人

2,500円) 4)学生支援(キャリアデザイン講座)    キャリアデザインの8講座の講師に公務員、

教員、民間企業、芸術系、看護系のOB、OG講師8名の推薦

 5)佐賀大学同窓会会長賞    6学部から推薦された3名及び3団体に佐賀

Ⅰ.令和元年度事業報告

大学同窓会長賞の授与。学位記授与式が中止となり、表彰状・記念品は郵送。

 6)第27回佐賀県青春寮歌祭   令和元年11月23日(土・祝)に開催   〇 巻頭言・学生歌等の練習 振り付けとエー

ルの練習 7)大学祭への支援   本庄・鍋島キャンパス大学祭支援 8)その他   「芸術地域デザイン学部同窓会」の発足   令和2年2月20日発足式の開催 9)同窓会名簿の管理   名簿の入力及び修正(業者へ委託)

 令和元年度事業の継続と充実を図る。Ⅱ.令和2年度事業計画

Ⅲ.令和元年度決算及び令和2年度予算(概要)

事業計画、予算を決定

� 【単位:千円】

科  目 令和元年度決算 令和2年度予算収入の部 前年度繰越金 3,373 5,546 会館維持積立一部繰入 2,327 0 人件費清算分 1,711 2,200 収納金 13,046 11,275 雑収入 106 100 合計 20,608 19,121支出の部 運営費 7,886 8,920 業務・活動費 7,025 7,988 予備費 151 2,213 合計 15,062 19,121

令和2年度 佐賀大学同窓会役員名簿役 職 担当 氏 名 学部・卒年 役 職 担当 氏 名 学部・卒年 役 職 担当 氏 名 学部・卒年会 長 川副  操 農��学・S44 理 事 庶 務 河野  宏� 農��学・S63 理 事 支部強化 堤  公一 教��育・H6副会長 山田 直行 教��育・S47 〃 会 報 德安 和博 教��育・H2 〃 〃 江口 達也 経��済・S60〃 石丸 圭汰 芸��地・R2 〃 〃 松尾 和俊 経��済・S62 〃 〃 松下 英友 医��学・H14〃 江口 洋一 経��済・S49 〃 〃 江村  正 医��学・S62 〃 〃 山口 智啓 理��工・S52〃 西村 知久 医��学・H4 〃 〃 小玉 純士 理��工・S62 〃 〃 吉賀 豊司 農��学・H2〃 穗屋下 茂 理��工・S49 〃 〃 郡山 益実 農��学・H7 監 事 末次 利隆 教��育・S51〃 水田 和彦 農��学・S51 〃 情報管理 中村 隆敏 教��育・S61 〃 黒木 泰彦 経��済・H11

理事長 庶 務 島 公二武 理��工・S50 〃 〃 八谷 浩司 経��済・S61 〃 吉岡めぐみ 医��学・H12副理事長 会 報 森田  昭 農��学・S52 〃 〃 古島 智恵 医��学・H11 〃 椿  忠彦 理��工・S53〃 情報管理 荒木 昌史 経��済・S55 〃 〃 中島 道夫 理��工・S47 〃 瀬尾 裕一 農��学・S63〃 学生支援 市場 正良 医��学・S61 〃 〃 田中 宗浩 農��学・H4 理 事 事務局長 平野 禎亮 教��育・S50〃 支部強化 竹下 敬教 教��育・S51 〃 学生支援 岡  陽子 教��育・S54 顧 問 久間 善郎 文��理・S37

理 事 庶 務 黒木 正孝 教��育・S53 〃 〃 � 大塚 浩司 経��済・S59 〃 宮島 豊秀 教��育・S35〃 〃 長  安六 文��理・S44 〃 〃 矢ヶ部伸也 医��学・H9 〃 金丸 安隆 農��学・S43〃 〃 江口有一郎 医��学・H6 〃 〃 宮地 幸夫 理��工・S50〃 〃 津留 保生 理��工・H4 〃 〃 田中  治 農��学・S59

*庶務→庶務部  会報→会報発行部  情報管理→情報管理部  学生支援→学生支援部  支部強化→支部強化部� 令和2年5月現在

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同窓会NOW     芸術地域デザイン学部同窓会

芸術地域デザイン学部同窓会発足にあたり� 芸術地域デザイン学部同窓会 会長 石丸 圭汰(芸地・R2年卒) 令和2年2月20日、同窓会立ち上げの為の発足会が行われ、佐賀大学に新たに芸術地域デザイン学部同窓会が設立されました。この年は、芸術地域デザイン学部から初めて卒業生が輩出された年でもあり、学部にとっても大きな一歩となる年と言えるでしょう。そう私が実感しているのには、私もまた、最初の卒業生の一人であり、この度設立された同窓会の会長を務めさせていただいていることが大きな理由です。本同窓会は芸術地域デザイン学部のますますの発展を目的とし設立されましたが、現状では、卒業生がまだ一学年しか出ていないため会員も少なく、役員も若手ばかりで、土台を固めている段階です。しかし、そんな現状のなか歴史ある佐賀大学の同窓会に本同窓会も並んでいることは大変光栄なことであり、誇りに思っています。皆様には、これからあたたかく見守っていただくと共に、ご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い致します。 卒業生として芸術地域デザイン学部で過ごした4年間を振り返ってみると、新しい学部であるが故に

授業や進路等での不安や悩みは多く、暗中模索する日々が多かったかのように思えます。しかし、それは友である周りの学生や、お世話になった教授の方々も同様であり、芸術地域デザイン学部のこれからの方向性を皆で創り上げているという一体となった感覚は、この学部でなければ味わうことの出来なかった体験でした。そしてこれからは芸術の歴史が紡がれていったのと同じように、時に爽快に壊し、時に巧妙な創造を加えるという方法で、後輩たちには、卒業生が築いてきたものをより発展させていってほしいと願っています。

同窓会NOW     有朋会

大学での仕事と、絵画を描くこと� 芸術地域デザイン学部 教務補佐員 八頭司 昂(大学院教育学研究科・H27年修) 佐賀大学芸術地域デザイン学部で教員補佐員という仕事をしています。主に学部一年生の必修科目である「芸術表現基礎/地域デザイン基礎」の授業補助を行う仕事です。学生課題の取り組みを補助したり、質問への回答や進行の確認を行ったりしています。この課題の主題を簡潔にいうならば、「さまざまな理論・素材・技術・発想にふれること、共同制作・フィールドワーク・プレゼンテーションなどを通して芸術表現/地域デザインを実体験すること」で、これは私が在学中に行った佐賀市街地でのアートイベントや学生員会で学んだことを活かせる内容でした。また、この仕事をしながら画家の仕事も並行して行っています。在学時は西洋画専攻に所属し、小木曽誠先生に師事しました。卒業後は佐賀や福岡、東京を中心に個展やグループ展を行い、近年は中国

や台湾など、海外のアートフェアに出品しました。今後画家としてのより幅広い活動を目指していますが、画家・大学での仕事、共に咀嚼して精進していきたいと思いますし、昨今の世界情勢、自身の見渡せる範囲の環境を感じ取るよう努め、現代において必要な絵画を制作していきたいと思います。

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同窓会NOW     佐賀医科大学・佐賀大学医学部同窓会

正しい手洗いのしかた� 佐賀大学医学部附属病院 江村  正(医学・S62年卒) 新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言は5月末まで延長されていますが、佐賀県は特定警戒都道府県以外の県ということで「感染拡大の防止」と「社会経済活動の維持」との両立に配慮した取り組みへと段階的に移行中です。人口の多い福岡県と隣接していますので、個人的にはまだまだ気を緩めてはいけないと思っています。 佐賀大学病院ではお見舞いなどの面会制限や正面玄関での検温などを継続しておりますが、佐賀県の医療の最後の砦となる大学病院が院内感染でストップしないためですのでご理解、ご協力をお願いします。 このような中で、今年はインフルエンザの患者さんにお目にかかることが非常に少なく、交通事故で

病院に来られる方も少ない気がします。外出を自粛すると病気や怪我が減るのかもしれません。 思い起こせば、小学校に入学した頃はまだ石炭ストーブで、休み時間に窓を開けて寒い寒いと騒いでおりました。今の時代になっても感染症の予防には、換気・手洗い・うがい・マスクです。大事なことは昭和と変わっていないようです。 医学部のWebsite(https://www.med.saga-u.ac.jp/)に「正しい手洗いのしかた」の動画がアップされております。どなたでも見ることができますので参考にしてください。 この原稿が記事になっている頃には、コロナが収束していますように(5月11日投稿)。

同窓会NOW     楠葉同窓会

佐賀大学の一員として� 理工学部 研究支援主担当 橋本  望(経済・H30年卒) 佐賀大学を卒業してから2年の月日が流れました。平成26年に佐賀大学経済学部に入学し、4年後の平成30年に卒業、その後1年間の就職浪人を経て、平成31年4月より、国立大学法人佐賀大学の事務職員として働いています。 大学時代を顧みると、勉学に励んだのは定期試験前くらいのもので、記憶に残っているのは、気の向くままに過ごした友人たちとの思い出ばかりです。せっかくの大学生活ですから、経済学の知識を身に付けるなり、勉学でなくとも何か熱中できることに打ち込むなり、もう少し自分の身になることをしておけばよかったなと思うこともありましたが、今となっては、友人たちと過ごしたそんな日々も、かけがえのない貴重な時間であったと感じますし、思い起こされる大学時代の思い出は、私の中でとても大切なものです。 大学卒業後は1年間就職浪人を経験しました。在学中、公務員試験合格を目指し、いくつかの試験に挑んだものの、結果は不合格ばかりで、内定がないまま卒業を迎えてしまったためです。周りの友人たちは大学から旅立ち、社会人1年目として立派に働いている中、私はまだ社会に出ることもできず、黙々と参考書の問題を解き続ける日々を送っていました。一人だけ取り残されたような気がして、劣等感を感じることもありましたが、そんな中支えてくれたの

は、大学時代の友人たちでした。結果、2年目にして何とか母校である佐賀大学の職員として採用していただくことができ、平成31年4月から再び佐賀大学にお世話になることとなりました。 令和2年となり、私自身も社会人2年目を迎えています。現在は主に理工学部における研究支援業務を担当しており、その業務内容は、学部の予算に関することや施設設備・物品に関すること、その他事務手続きなど多岐にわたります。中でも、予算に関する業務は難しいことが多く、まだ理解できていない部分も多くあります。一つ一つ正確に理解し、早く仕事を任せていただけるようになることが現在の目標です。 「同窓会NOW」ということで、私の近況報告をさせていただきました。最後にはなりますが、母校であり、愛着のあるこの佐賀大学で、今も働けていることをとても嬉しく思っています。最近、現役の佐賀大学生を見かけると、キラキラ輝いて見え、これからの将来、色々な可能性があるんだと羨ましく思ってしまうことがあります。しかし、まだ私も24歳の若手職員です。学生の方々に負けない熱意と志をもって、今後の佐賀大学の発展のため、微力ながら力を尽くしていきたいと思います。

第 33 号佐賀大学同窓会報  2020.7.1

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同窓会NOW     菱実会(理工学部同窓会)

佐賀大学を卒業して� 佐賀大学理工学部同窓会 会報担当 小玉 純士(理工・S62年卒) 佐賀大学を卒業しまして早30年以上が過ぎ、現在の会社では後輩育成に焦る毎日を送っております。在学当時の大学授業料は現在の半額以下でしたが、苦学生だったので、納入するのに四苦八苦しておりました。3年次以降は、アルバイト時間も取れず退学も考えましたが、元佐賀大学学長の高田弘先生、清田勝先生の交通計画研究室にて諸先生方や皆様方のおかげで何とか卒業までこぎつけました。その研究室でFORTRANに親しんでいたのもあり、最初の就職は銀行関係のソフト会社に就職しました。この時、交通計画研究室にてプログラム実践形式を十分経験していたので、入社先での使用言語は異なりましたが、不安要素はほとんどなく研究室での経験が実務レベルであった事を記憶しております。その後、モノづくりに活路を見出し現在の建設コンサル

タント(橋梁や道路設計、河川の構造物設計等)に従事しております。現在は会社の若返りを課題に日々過ごしております。この設計業界に携わりましても、大学での講義内容と教科書はいまでも基礎知識の確認として復習することがあります。 さて、現在の同窓会活動としては理工学部同窓会の菱

りょう

実じつ

会かい

、土木・建設・都市工学科同窓会の楠なん

志し

会かい

に携わっております。学部・学科同窓会に関与していますと、会社でリクルート活動等は行っておりますが、同窓会活動の方が新入社員の募集や仕事の拡大に繋がっていくので不思議な御縁を感じます。また、皆様方におかれましては、お時間がある時に同窓会総会や懇親会に参加されまして、思わぬ吉事があることを願っております。

同窓会NOW     農学部同窓会

佐賀大学の発展に向けて� 佐賀大学・総務部人事課 鬼塚 優佳(農学・H23年卒) 私は平成23年3月に農学部生物環境科学科を卒業し、関西の民間企業に約4年間勤めた後、ご縁あってまた佐賀に戻り、平成27年11月から佐賀大学の事務職員として現在まで勤務しております。 学生時代は、豊かな生態系の育まれる有明海の干潟に魅力を感じ、浅海干潟環境学の研究室でお世話になりました。現地調査の日には夜明け前に集合し、日の出とともに先生や研究室の皆と漁船で有明海へ出航し、船酔いしながらサンプリングを行った日々を懐かしく思います。 佐賀大学の職員になって最初の約2年半は教育学部に配属され、教授会関係や教員の人事関係等の業務を行いました。平成30年4月に総務部人事課に異動になり、現在は、教職員の健康管理やメンタルヘルス関連、復職支援、産業医等と学内の各施設を巡視し、労働災害につながる危険はないかチェックする等、教職員が安心して健康に働ける職場づくりの

ため、日々業務に取り組んでいます。 職員として大学で働いていると、学生時代に過ごした日々を懐かしく思う反面、学部改組やオプティム本店のキャンパス内移転等、大学に変化を感じながら日々過ごしています。 まだまだ知識も経験も未熟だと実感していますが、少しでも母校の発展に貢献できるよう、日々の業務に真剣に取り組み、精進を重ねていきたいと思います。

第 33 号 佐賀大学同窓会報  2020.7.1

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 佐賀大学同窓会では、社会活動、教育、研究等で顕著な社会貢献があったと認められる個人又は団体に「佐賀大学同窓会長賞」を授与しています。今年度は芸術地域デザイン学部から初めての卒業生が出て、佐賀大学の6つの学部から推薦された方々を佐賀大学同窓会役員会で審査した結果、6名の個人及び団体に佐賀大学同窓会長賞を授与しました。 賞状に使用しています紙は、佐賀で300年以上の歴史を持つ手すき和紙「肥前名尾和紙」です。賞状の文面は一人ひとり異なり、筆文字は賞状書士の方に依頼しました。

 この賞状は、佐賀大学学位記授与式の中で佐賀大学同窓会長から直接、受賞者に授与する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大予防のため学位記授与式が中止になり、手渡すことができませんでした。 そこで賞状と記念品は、受賞者の方々に郵送しました。

(6つの学部からの受賞団体・個人の受賞理由を下記に記します。)

学部 氏名(団体名・代表者氏名) 表  彰  理  由

教育学部 団体ぞうさんのWa代表 橋

はし

口ぐち

 美み

玖く

小学生の社会教育活動体験や集団生活体験の支援、夏休みの学童保育のサポートや遊び教室の体験活動支援、佐賀市内の小学校では放課後児童クラブのスタッフとして活動を行われ、このような教育ボランティア活動は佐賀大学の地域貢献活動に大きく関わっていると認められる。

芸術地域デザイン学部 団体

山口ゼミナール代表 吉

よし

田だ

妃ひ

那な

乃の

佐賀県の名産品である小城羊羹の認知度アップを目指し、老舗である「桜月堂」と一緒に「よ~うかんがえる合格ようかん」の商品化を図り、マスメディアを活用して社会に周知したり期間限定で販売したりして、地域の特産品の認知度アップ・宣伝に大きく貢献した。

経済学部 団体戸田ゼミナール代表 五

い が ら し

十嵐太た

一いち

ゼミの共同研究として、小城市桜岡地区及び三里地区の地域住民や地元まちづくり団体・経済団体等との協働協力のもとフットパスコースづくりに取り組み、地域の歴史や文化を感じられるような町の魅力を見つけることに大きな役割を果たした。

医学部 個人 古こ

賀が

 俊しゅんすけ

介医学科の中で学年首席という優秀な成績と、柔道部主将として活躍し文武両道の力を発揮した。今後は佐賀大学医学部附属病院への就職が内定し、佐賀県の地域医療の発展に大きく寄与されることが期待される。

理工学部 個人 山やま

城しろ

 佑ゆう

太た

機構設計の高い能力を発揮して座圧軽減装置「フワット」を共同開発し、代表取締役として起業した株式会社山城機功は第1号の「佐賀大学発ベンチャー」の称号が授与され、さらに佐賀県のふるさと納税でも支援を集めるなど大きな功績を残した。

農学部 個人 水みず

﨑さき

 菜な

月つき

「佐賀大学エコアクション学生委員会Earth」代表をはじめ様々なボランティアイベントの中心的スタッフとして、ゴミ減量プロジェクトの企画実践や地球温暖化対策の講演発表及び子供達の環境教育、さらには東日本大震災被災地の農業復興並びに島嶼地域での環境保全といった全国運動にも貢献した。

受賞者の喜びの声   

令和元年度佐賀大学同窓会長賞表彰受賞者

同窓会長賞を受賞して  団体 山口ゼミナール 代表 吉

よし田だ 妃

ひ那な乃の

 思いがけずこのような素晴らしい賞をいただくことができ、とても嬉しい思いでいっぱいです。 私は在学中、『よ~うかんがえる合格ようかん』のプロジェクトリーダーを務めました。初めは協力していただける企業を見つけることができず、なかなか始動することができませんでした。しかし、ゼミの山口先生をはじめ、URAや入試課の皆様にご協力をいただき、オープンキャンパスで受験生に配布するという大きな目標を達成することができました。また、取材を見た地域の方々にもたくさん声をかけていただきました。大学内外の人の温かさを感じることができ、佐賀大学の学生としてこの活動ができてよかったと心から思いました。 今後の人生も、佐賀大学の卒業生であるという誇りと自信を忘れずに歩んでいきたいです。

佐賀大学同窓会長賞を受賞して  団体 ぞうさんのWa 代表 橋

はし口ぐち 美

み玖く

 私は大学1年生のときから「ぞうさんのWa」という教育ボランティア団体に所属していました。ぞうさんのWaでは県内の小学校の通学合宿に参加してサポートをしたり、夏休みに佐賀大学で学童保育を開いて引率したりしました。どの経験も、今の教員生活に役立っていると思います。 また、今回、佐賀大学同窓会長賞を受賞させていただき、今までの活動が評価されたことを大変嬉しく思います。これからは、佐賀大学やぞうさんのWaを通して学んだことを生かし、頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。

第 33 号佐賀大学同窓会報  2020.7.1

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「佐賀大学同窓会長賞を受賞して」  団体 戸田ゼミナール 代表 五

い が ら し十嵐 太

た一いち

 今回は、佐賀大学同窓会長賞を表彰頂き、誠にありがとうございます。私たち戸田ゼミナールでは、2015年から小城市を中心にフットパス活動に取り組んできました。本活動は、地域の方々が、行政や関係団体と協働して、地域の魅力を再発見し、地域の活性化を図るものです。活動当初は、フットパスについても小城市についても知らないことが多く不安でした。しかし、何度も小城市に足を運び地域に関わっていくうちに、フットパスの楽しさに惹かれるようになり、私自身小城市への愛着が大きくなりました。現在、私は、地元長崎に戻り働いていますが、小城でのフットパスの経験を生かして、地域と共に歩む社会人になりたいと思います。

「私のこれまでとこれから」  個人 古

こ賀が 俊

しゅんすけ介

 この度は名誉ある賞を頂き、誠にありがとうございました。 私は小学生の時から佐賀県で柔道を続けています。柔道を通して大切なことを教えて頂き、返しきれないほどの恩を受けました。柔道に出会えていなかったら、同窓会長賞の受賞はおろか、医学部に入学することもできなかったと思います。多くの方々から支えて頂いたお陰で、医学部での勉強もやり遂げることができ、今の私があります。 将来は整形外科医、スポーツドクターの道に進みます。柔道界に、スポーツ界に、お世話になり育てて頂いた佐賀県に、柔道家としても医師としても貢献して、少しでも恩返しができればと思います。医師としてのスタート地点に立ち、今後も初心を忘れず日々精進します。

佐賀大学同窓会長賞を受賞して  個人 水

みず﨑さき 菜

な月つき

 この度は、佐賀大学同窓会長賞という大変名誉ある賞を頂き、誠にありがとうございました。 私は、佐賀大学エコアクション学生委員会EArthや佐賀環境フォーラムを中心に様々な環境活動の企画や運営に携わりました。活動を行う中で、環境問題に立ち向かうには1人1人の意識が変わること、行動し続けることが大事だと学びました。私の活動が意識を変える、行動を起こすきっかけとなっていれば幸いです。 4月からは、農林水産省職員として生命を支える「食」と安心して暮らせる「環境」を未来に継承するという使命を果たすべく、執務を行っています。これまでの経験を糧に日々精進いたします。

「佐賀大学同窓会長賞を受賞して」  個人 山

やま城しろ 佑

ゆう太た

 この度は同窓会長賞という非常に栄誉ある賞を頂き、大変光栄です。 思えば入学式で、ここにいる誰よりも大学にいる4年という時間、そして空間を有効に活用しようと誓った事が、少しばかりは実現できた気がします。 結果的には在学中にクラウドファンディングをしたり、起業したり、全国レベルのビジネスコンテストで賞を頂いたりと想像もしなかった事ばかりでしたが、様々な出会いの中では予想も出来ないことが起きるものだとつくづく思います。 最終的には大学院に進学したので4年間では終わりませんでしたが、これからも予想もしなかった事がきっと起こるのでしょう。楽しみにやっていく事にします。

1、長崎県遺族代表59名と東京・武道館へ 令和になって初めての終戦記念日を迎えた令和元年8月15日、74回目となる政府主催の全国戦没者追悼式が、東京千代田区の日本武道館で開催され、佐世保空襲犠牲者遺族会から4名が参列した。日程は出発が8月14日㈬まず長崎空港で参列者遺族59名の結団式、15日㈭武道館での「全国戦没者追悼式典」、16日㈮羽田空港での解散式、長崎空港帰着であった。 一行は14日、長崎空港で結団式、参加者には長崎県から揃いの緑つばの帽子と胸リボンが支給された。10時50分出発、羽田空港では2台の貸し切りバスに分乗してまずは「千鳥ケ淵戦没者墓苑」に向かう。この墓苑は江戸城を囲む内堀にあり、東京でも指折りの桜の名所。敷地は約5千坪、昭和34年に造られた海外犠牲者「無名戦没者の墓」であり約37万柱の遺骨が奉安されている。特に昭和天皇の「くにのため いのちささげし ひとびとの ことをおもへば むねせまりくる」の碑には心打たれるものがあった。続いて靖国神社「遊就館」に向かう。

2、「遊就館」から「靖国神社」へ 「遊就館」は「靖国神社」に隣接して建つ展示・資料館である。ここは靖国神社に祭られている人々の遺書や英霊の「御心」や事跡を今に伝える貴重な資料が展示されているいわば別館である。館名の「遊就」とは、高潔な人物に交わり遊ぶという意味で、明治15年の開設以来、日本の歴史を物語る絵画や美術品、武具、甲冑など10万点が展示されている。 その後、慌ただしく靖国神社の参集殿に案内され、後拝殿そして神霊が納まるところの本殿に進み、神官の祝詞奏上に習い、二礼二拍一礼で心からの参拝を済ませた。 靖国神社は1869年(明治2年)明治天皇により東京九段の地に「東京招魂社」として創建された。その目的は1853年(嘉永6年)ペリー来航以来の維新・戊辰戦争で国家の為に一命を捧げた戦没者を祭神として祀り、その事跡を後世に伝えようという事であった。「東京招魂社」はその後、1879年(明治12年)6月「靖国神社」と改称され今日に至っている。

第 33 号 佐賀大学同窓会報  2020.7.1

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「深い反省」悲惨な戦禍を繰り返さぬ誓い―全国戦没者追悼式典に参加して―

「深い反省」悲惨な戦禍を繰り返さぬ誓い―全国戦没者追悼式典に参加して―

� 佐世保空襲犠牲者遺族会 会長 臼 井   寛 (文理・S34年卒) 

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 遺族一行は拝殿に通じる中門鳥居間の前で記念撮影、大鳥居の位置する大村益次郎の銅像をくぐってバスへ向かった。大村益次郎は日本陸軍の創設者。

3、「追悼式典」長崎県の遺族席は二階中央 15日の朝は台風が去ったのか晴れ。9時第一ホテル両国発、日本武道館の全国戦没者追悼式典会場に向かう。10時に会場に到着したが既に、青森、鳥取などの遠隔地からの遺族団は着席。長崎県の指定席は二階中央。ここからはやや遠いが天皇、皇后の姿が正面に見えるし、総理大臣や来賓の追悼のことば、献花の様子もはっきりと見えた。

4�、天皇、皇后「深い反省、再び戦争の惨禍が繰り返されない事を願う」に感激 11時51分、厚生労働大臣の案内で天皇、皇后が入場 来賓席にお着きになる。東京藝術大学の音楽は荘重で式典にふさわしい。皇后は白い帽子と洋服で地味な感じ。天皇の後から静々と歩まれる姿は日本の古典的皇室の雰囲気たっぷり。 式ではまず安倍内閣総理大臣が登壇、天皇皇后に一礼した後式辞。首相は、広島と長崎の原爆投下や沖縄の地上戦などの悲惨さなどに初めて言及した後、「皆様の尊い犠牲の上に私たちが今日享受する平和と繁栄があることを片時たりとも忘れない」という不戦の決意を強調した。然し、アジア諸国への加害と反省には7年連続して今年も触れなかった。 正午のサイレンを合図に参列者全員で1分間の黙祷を捧げ、続いて天皇皇后が祭壇の前に進まれお言葉を述べられた。戦後生まれの陛下は「ここに過去を顧み、深い反省の上に立って再び戦争の惨禍を繰

り返さないことを切に願い、戦塵に散り、戦禍に倒れた人々に対し心から追悼の意を表し、世界の平和とわが国の一層の発展を祈ります」と「深い反省」と「不戦」を強調された。この間本当に厳粛、荘厳な数分間、近くに座るかなり高齢な女性は感激のあまり終始 涙をハンカチで拭いていた。 続いて、衆参両議院議長の追悼の辞。 その後は首相をはじめ参列者代表の献花が続き、各県から選ばれた遺族代表も6~7名ずつ並んで祭壇に献花、最後に厚生労働大臣が花束を供えて、厳粛の内に13時に式典は終了した。

5、今後も後継者の幸せと平和のために尽力 戦後74年、「平和」という言葉はよく唱えられる。しかし、日本人は「性格として熱しやすく冷めやすい」。人々の記憶にも長年月では誤りがある。 我々の現在の幸せと繁栄は、戦争犠牲者の上に成り立っており、決して二度と再び人間同士が殺し合うという愚挙と悲劇を起こしてはならない。 我々は今年も「全国戦没者追悼式典」に参列させて頂き、令和の新天皇、皇后のお言葉に接し「不戦の誓い」と「世界の平和」に貢献する決意とともに、未来に向け平和を守る為に何が必要かを改めて考えさせられた。  以上  令和元年8月吉日

同窓会の動き(R2.1~R2.12)1.1 佐賀大学同窓会会報「楠の葉」第32号発行     (会報の郵送は年1回のみ。第32号会報誌は同窓会

ホームページでの閲覧)2.13 佐賀大学同窓会「第5回代表役員会」/菱の実会館3.24 佐賀大学学位記授与式・「佐賀大学同窓会長賞」の

授与/佐賀市文化会館     ※(学位記授与式は新型コロナウイルス感染拡大防

止のため中止となり、佐賀大学同窓会長賞は郵送)4.3 令和2年度佐賀大学入学式/佐賀市文化会館     ※(入学式は新型コロナウイルス感染拡大防止のた

め中止)4.9 佐賀大学同窓会「第1回代表役員会」/菱の実会館4.16 佐賀大学同窓会「春期定例役員会」     ※(新型コロナウイルス感染拡大防止のため書面会

議となる)4.20 佐賀大学同窓会会報「楠の葉」第33号編集会議(書

面会議)

5.25 佐賀大学と佐賀大学同窓会との意見交換会/菱の実会館

     ※(新型コロナウイルス感染拡大防止のため延期)6.11 佐賀大学同窓会「第2回代表役員会」/菱の実会館7.1 佐賀大学同窓会会報「楠の葉」第33号発行(会報誌

は会員へ郵送)

(今後の予定)10.8 佐賀大学同窓会「第3回代表役員会」/菱の実会館10.15 佐賀大学同窓会「秋期定例役員会」/菱の実会館11.14 第28回佐賀県青春寮歌祭/エスプラッツホール     ※(新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止と

なる)11.14 佐賀大学ホームカミングデー/佐賀大学本庄キャン

パス12.10 佐賀大学同窓会「第4回代表役員会」/菱の実会館

第 33 号佐賀大学同窓会報  2020.7.1

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‥‥この一年恩 師 情 報

訃 報    謹んでご冥福をお祈り申し上げます佐々木   揚 佐賀大学名誉教授(文化教育学部)  令和元年6月11日岡 本   悟 佐賀大学名誉教授(農学部)  令和元年7月21日加 来   研 佐賀大学名誉教授(農学部)  令和元年9月1日高 田   弘 佐賀大学名誉教授(理工学部,学長)  令和元年9月8日深 川 善 次 佐賀大学教授(教育学部)  令和元年10月6日上 村 卓 也 佐賀大学名誉教授(佐賀医科大学:副学長)  令和2年1月7日

定年退職(令和2年3月31日)大元  誠 教育学部都築  彰 教育学部早瀨 博範 教育学部北村 二雄 理工学部稲岡  司 農学部

長  裕幸 農学部有馬  進 農学部成澤  寛 医学部堀川 悦夫医・地域医療科学教育研究センター

永田 修一海洋エネルギー研究センター坂井  晃 理工学部中島 秀明 学校教育学研究科

佐賀大学ホームカミングデーの開催佐賀大学ホームカミングデーの開催

【申し込み・連絡先】校友会事務局E‐mail:kouyukai@mail.admin.saga‐u.ac.jp電 話:0952-28-8154

【期日】令和2年11月14日㈯午後~  【場所】佐賀大学本庄キャンパス【目的】�佐賀大学の卒業生に母校佐賀大学を訪問してもらい、母校の現状を知り、恩師・学友との再会と交流を

深め、今後の母校へのご理解とご支援をいただければ幸いです。【対象】卒業年等にかかわらず、全ての同窓生と本学の名誉教授【内容】大学の近況報告、講演、懇親会等     (懇親会に御参加の場合、参加費が2,000円必要です。)※詳しくは、佐賀大学校友会のホームページ (URL https://koyukai.admin.saga-u.ac.jp/)の 「お知らせ」を御覧ください。

「第28回佐賀県青春寮歌祭」の中止       ・日時 令和2年11月14日(土) 13時00分~17時30分(入場無料)

・会場 佐賀市交流センター「エスプラッツホール3F」 佐賀市白山2-7-1

 上記のように計画されておりましたが、新型コロナウイルス感染予防措置のため、今年度の開催は「中止」となりました。参加者の健康安全を考慮すると致し方ないことでしょう。 寮歌祭は、旧制高校だけでなく、全国の大学に歌い継がれている寮歌や校歌をその学校の同窓生が集い歌う祭りです。佐賀大学の同窓生及び全国の大学約30校の同窓生の参加があります。来年の開催を是非願いたいと思います。

ご意見メール等募集

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名前・住所変更等ご連絡のお願い

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会報についてのご意見をお寄せいただく場合は、郵送のほか電話またはE-mailでも受け付けております。

名前・住所等が変更になられた場合は、必ず同窓会事務局へご連絡ください。Tel:0952-23-1253  Fax:0952-25-5700E-mail:dousoukai@sadai. jp

ホームページの閲覧を 佐賀大学同窓会ホームページを開きますと、トップぺージの次の言葉が目に入ります。

たて糸(先輩・後輩)と  よこ糸(同期生)で  織りなす佐大の人間模様 中を開いていただきますと「佐賀大学同窓会」「有朋会」「芸術地域デザイン学部同窓会」「楠葉同窓会」「佐賀医科大学・佐賀大学医学部同窓会」「理工学部同窓会」「農学部同窓会」の様々な活動の様子が記されています。是非ご覧になってください。

(※ 新型コロナウイルス感染の状況で変更があります。)

第 33 号 佐賀大学同窓会報  2020.7.1

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