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血清アミロイドP成分は、アポリポ蛋白質AIIアミロイド(AApoAII) 線維形成過程における伸長反応を促進しない

解 説

1. 血清アミロイドP成分(SAP)は、種々のアミロイドーシスで沈着する異なるアミロイドに共通して結合し、アミロイド形成を促進することが示唆されている。従って、SAPがアミロイド沈着を促進すれば、SAPとアミロイドの結合を阻害することで種々のアミロイドーシスの発症を抑制できると考えられる。

2. 2~3ヶ月齢のSap-/-/Apoa2bマウスと対照Sap+/-/Apoa2bマウスに1μgのAApoAIIを尾静脈から注入した後、11ヶ月齢時または16~17ヶ月齢時に解剖し、諸臓器のAApoAIIの沈着程度を、免疫組織化学的に比較解析したところ、両群で差異を認めなかった。

3. この結果は、アミロイド線維核形成後のアミロイド線維形成反応に

は、Sapが関与しないことを示唆する。

研究分担者:山梨大学医学工学総合研究部 前田秀一郎 ������������

Congo red

Sap A

ApoA

II

Sap-/-� Sap+/-�16-17ヶ月齢

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